JP4257630B2 - 中空筒状体の製造方法およびこれに用いるブロー成形型 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、中空筒状体の製造方法およびこれに用いるブロー成形型に関し、更に詳細には、成形面を有する第1金型およびこれと対をなす第2金型からなるブロー成形型において、前記成形面にワイヤハーネスを移動不能に保持させたもとで中空筒状体をブロー成形することで、成形後の中空筒状体の外面に前記ワイヤハーネスが同時に装着されるようにした中空筒状体の製造方法およびこれに用いるブロー成形型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年生産される乗用車等の車両は、車載コンピュータや各種計器ユニットおよびオーディオユニット等を代表とする多数の車載電子機器を装備しており、インストルメントパネルやフロアコンソールおよびルーフパネル等を代表とする車両内装部材の裏側には、各車載電子機器を電気的に接続して電装系を形成する多数のワイヤハーネスが配設されている。このワイヤハーネスは、複数の電線からなる電線部および該電線部の端部に連結されたコネクタやターミナル等から構成され、前記電線部は電線固定部材(電線固定クリップ等)を使用すると共にコネクタ等はコネクタ固定部材(コネクタ固定クリップ等)を使用することで、前記車両内装部材の裏面や車体およびリィンフォースバー等に取付けるようになっている。なお前記電線部は、複数の電線を1つに結束したものや、複数の電線を平行に一体成形したフラットケーブル状のもの等が実用化されている。
【0003】
一方、前記車両内装部材には、その所要位置にエアーアウトレットが設けられ、乗員室前方等に設置されたエアコンユニットから送出された調温空気を前記エアーアウトレットから該乗員室へ吹出させることで、乗員室全体の空気調温を行なうようになっている。このため車両内装部材の裏側には、前記エアコンユニット側とエアーアウトレットとを連通接続する中空筒状体の空気案内ダクトが配設され、エアコンユニットからの調温空気は、該空気案内ダクトを介して対応のエアーアウトレットへ流通案内される。この空気案内ダクトは、製造コストや剛性面等を考慮して、現在のところは高密度ポリエチレン等を材質とする中空パリソンをブロー成形したものが主流となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで前記ワイヤハーネスは、前記車載電子機器等との接触による異音発生や前記電線部の損傷を防止するため、該車載電子機器等との干渉を回避しながら車体やリィンフォースバーまたは前記車両内装部材の裏面等に固定することが肝要とされる。しかしながら車両内装部材の裏側は、非常に狭いうえに複雑に入り組んでいるため、前記電線固定部材やコネクタ固定部材を多数個使用して、電線部を複雑かつ強制的に屈曲させなければならなかった。このため、▲1▼ワイヤハーネスのレイアウト設計に係る工数が嵩む、▲2▼電線固定部材やコネクタ固定部材の成形費用が嵩む、▲3▼電線部やコネクタに対する前記固定部材の装着作業を要する、▲4▼車体や車両内装部材等への電線部およびコネクタの取付作業を要する、等の様々な要因により、ワイヤハーネスの配策はコストが大幅に嵩んでしまう課題を内在していた。
【0005】
なお、前記ワイヤハーネスを、例えば前記空気案内ダクトの外面に装着しようとした場合には、予めブロー成型された空気案内ダクトに対し、後工程で前記電線固定部材やコネクタ固定部材等を利用して装着するしかなかった。このため、空気案内ダクトにワイヤハーネスを装着する場合でも、前述した▲1▼〜▲4▼の課題は何等解決されるものではなかった。
【0006】
【発明の目的】
本発明は、前述した課題を好適に解決するべく提案されたもので、ブロー成形型を利用して中空筒状体をブロー成形すると同時に該中空筒状体の外面にワイヤハーネスを装着することを可能とするために、ブロー成形型の成形面に前記ワイヤハーネスを移動不能に保持し得るようにした中空筒状体の製造方法およびこれに用いるブロー成形型を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決して、所期の目的を達成するため本願の請求項1に係る発明は、
成形面を有する第1金型およびこれと対をなす第2金型からなるブロー成形型を用いたブロー成形により、ワイヤハーネスが外面に装着された中空筒状体を製造する製造方法であって、
前記第1金型の成形面に位置するハーネス沿設予定部に所要間隔毎に凹設した凹部の底部に設けられて該成形面から突出状態にあるハーネス係止部材に対し、前記ワイヤハーネスに設けた係止孔を嵌入して該ワイヤハーネスを該ハーネス沿設予定部にセットし、
前記第1金型および前記第2金型の間にパリソンをセットして型閉めし、該パリソンに圧力媒体を吹込み、
前記パリソンを膨張させて前記成形面に押付けると共に、前記ハーネス係止部材を前記凹部の底面まで退避させて、該中空筒状体の一部が前記係止孔を介して該凹部へ潜り込むのを許容し、これにより前記ワイヤハーネスを中空筒状体の外面に係止するリブを形成して、ブロー成形と同時に中空筒状体の外面に前記ワイヤハーネスを装着したことを特徴とする。
前記課題を解決して、所期の目的を達成するため本願の請求項3に係る発明は、
成形面を有する第1金型およびこれと対をなす第2金型からなり、圧力媒体を吹込んだパリソンを前記成形面に押付けることで、ブロー成形時に中空筒状体の外面にワイヤハーネスを装着するブロー成形型において、
前記第1金型の前記成形面に位置するハーネス沿設予定部に所要間隔で凹設され、該ハーネス沿設予定部にセットされる前記ワイヤハーネスの延設方向と直交する方向へ延在する細長溝状の凹部と、
前記凹部の底部に設けた設置孔に出没自在に配設され、弾性部材により弾力的に付勢されて常には前記成形面から突出状態にあって前記ハーネス沿設予定部にセットした前記ワイヤハーネスに設けた係止孔に嵌入され、ブロー成形時に前記筒状中空体から押圧力を受けると、該弾性部材の弾力に抗して係止孔から離脱して前記中空筒状体の一部が前記係止孔を介して該凹部へ潜り込むのを許容するよう退避するハーネス係止部材とを備えたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る中空筒状体の製造方法およびこれに用いるブロー成形型につき、好適な実施例を挙げ、添付図面を参照しながら以下説明する。図1は、本発明の好適実施例に係るブロー成形型のワイヤハーネス保持構造を概略的に示す部分斜視図、図2は、一部破断したブロー成形型の概略斜視図である。なお本実施例では、中空筒状体として、車両内装部材の裏側に配設される空気案内ダクト(図7)を例示し、この空気案内ダクト10をブロー成形するためのブロー成形型につき説明する。すなわち実施例のワイヤハーネス保持構造は、前記空気案内ダクト10のダクト本体11をパリソンからブロー成形するに際し、電装系をなすワイヤハーネスWHをブロー成形型30の成形面31aに予め保持させておくことにより、前記ダクト本体11の成形と同時にワイヤハーネスWHの装着を行なうためのものである。
【0009】
(空気案内ダクト)
そこで先ず、空気案内ダクト10につき、図7および図8をもとに概略的に説明する。本実施例の空気案内ダクト10は、図2に示す前記ブロー成形型30を利用したもとで、高密度ポリエチレン等を材質とする中空パリソン(図示せず)をブロー成形した一体成形品で、第1開口部12および第2開口部13を有する長尺筒体状のダクト本体11を主体としている。前記第1開口部12は、図示しないエアコンユニットの空気送出部に連結され、また第2開口部13は、前記インストルメントパネル等の車両内装部材に配設されるエアーアウトレット(図示せず)に連結される。そしてダクト本体11の外面には、電線部ECおよびその端末に設けたコネクタCNから構成されたワイヤハーネスWHが、該ダクト本体11の長手方向に延在した状態に装着されている。なお、図示の空気案内ダクト10は、説明の便宜のため極めて簡略に表わしたものであって、実際の空気案内ダクトは、配設部位の形状に合わせて湾曲部等の複雑形状を備えた長尺の筒状体となっているものが多い。
【0010】
(ハーネス保持部)
そして、実施例の空気案内ダクト10における前記ダクト本体11の外面には、前記ワイヤハーネスWHを係止固定するためのハーネス保持部15が設けられている。このハーネス保持部15は、ワイヤハーネスWHを構成するコネクタCNを該ダクト本体11の外面に固定するコネクタ保持部16と、電線部ECを該ダクト本体11の外面に固定する電線保持部17とから構成されている。
【0011】
(コネクタ保持部)
このうち前記コネクタ保持部16は、ダクト本体11とは別体部材として成形されたコネクタ保持体18を主体とし、前記コネクタCNを収容保持するコネクタ収容部18aと、この収容部18aの基部としてダクト本体11に係着される取付座部18bとから構成されている。前記取付座部18bは段付板状を呈していて、その下面側端縁部には外方へ突出した係止片18cが一体成形されている。一方、前記ダクト本体11には、ブロー成形時に該ダクト本体11の一部が変形して前記係止片18cを抱き込む係着リブ19が形成され、この係着リブ19が前記取付座部18bに係着することでコネクタ収容部18aがダクト本体11の外面から立設的に固定されている。従って前記コネクタCNは、ダクト本体11に固定保持された前記コネクタ保持体18を介し、該ダクト本体11に固定される。
【0012】
(電線保持部)
また前記電線保持部17は、前記コネクタCNに連結したフラットケーブル状の前記電線部ECを係止保持することを前提としたもとで、ダクト本体11の短手方向へ該電線部ECの幅寸法hに適合する間隔に離間すると共に該ダクト本体11の長手方向へ所要間隔毎に設けた複数個の抱持リブ20,20と、電線部ECの幅方向中央から該電線部ECを貫通すると共に該ダクト本体11の長手方向へ所要間隔毎に設けた係止リブ21および係着リブ22から構成されている。これらの抱持リブ20と係止リブ21および係着リブ22は、何れも前記ダクト本体11のブロー成形時に、該ダクト本体11の一部が膨出変形して形成されたものである。
【0013】
このうち夫々の抱持リブ20は、図5(c)に示す如く、ダクト本体11における短手方向で破断した縦断面形状が略L字形の鉤状を呈しており、相互に対向した各リブ20,20同士が電線部ECの両端部外側を抱持することにより、該電線部ECの両端部を該ダクト本体11に係止する。また係止リブ21は、図5(c)に示す如く、ダクト本体11における短手方向で破断した縦断面形状が略T字形の鉤状を呈しており、電線部ECの短手方向の中央部をダクト本体11に係止する。更に係着リブ22は、図6(c)に示す如く、ダクト本体11における短手方向で破断した縦断面形状が略I字形を呈しており、電線部ECの短手方向の中央部に係着している。
【0014】
従って前記ワイヤハーネスWHは、ダクト本体11に係着されたコネクタ保持体18により前記コネクタCNが固定保持されると共に、該ダクト本体11の一部から形成された各リブ20,21,22により電線部ECが係止され、これによりダクト本体11の外面に沿設状態で装着保持されている。
【0015】
(ブロー成形用金型)
次に、図7に示したワイヤハーネス付きの空気案内ダクト10を成形するために使用されるブロー成形型30と、このブロー成形型30に実施されるワイヤハーネス保持構造について説明する。実施例のブロー成形型30は、図2に示す如く、第1金型31および該第1金型31と対をなす第2金型32から構成され、夫々の第1金型31および第2金型32には、前記ダクト本体11の半体に相当する輪郭形状を想定した成形面31a,32aが形成してある。そして前記ワイヤハーネスWHは、前記第1金型31の成形面31aに位置するハーネス沿設予定部33に、移動不能に装着して保持されるようになっている。
【0016】
(ハーネス沿設予定部)
前記ハーネス沿設予定部33には、前記コネクタ保持体18を収容セットするために凹設された保持体セット部34と、前記電線部ECの延在する部位に沿って所要間隔毎に凹設されて前記抱持リブ20を形成するためのリブ成形溝(凹部)35と、該電線部ECを成形面31aにセット保持するためのハーネス係止部材36,39とが設けられている。このうち保持体セット部34は、前記コネクタ保持体18の倒立状態での収容を許容する形状に形成され、前記取付座部18bを成形面31aから突出した状態に臨ませるようになっている。また前記夫々のリブ成形溝35は、前記電線部ECの延設方向と直交方向へ延在する細長の溝であって、その全長Lは該電線部ECの幅寸法hよりも適宜長く設定されている。従って、ハーネス沿設予定部33に沿って前記電線部ECをセットした際には、図5に示す如く該電線部ECの両側から所要量だけはみ出し、成形面31aに臨む開口42,42が画成されるようになっている。
【0017】
(ハーネス係止部材)
ハーネス係止部材は、ワイヤハーネスWHの前記電線部ECに形成された各係止孔26と共に本実施例のハーネス保持構造を構成するもので、前記リブ成形溝35の中央底部に位置する第1ハーネス係止部材36と、所要間隔毎に設けた該リブ成形溝35,35同士の略中間に設けられた第2ハーネス係止部材39とに大別される。これら第1ハーネス係止部材36および第2ハーネス係止部材39は、図3および図4に示す如く、前記第1金型31の前記成形面31aに開口形成した設置孔38,41に出没自在に配設された円柱状の係止ピンであって、夫々の設置孔38,41の底部に収容設置した弾性部材としてのコイルスプリング37,40に弾力的に付勢されて、常には成形面31aから所要量(例えば前記電線部ECの厚み程度)だけ突出状態に姿勢保持されている。
【0018】
そして各第1ハーネス係止部材36では、前記ダクト本体11のブロー成形時に膨張する該ダクト本体11から押圧力を受けると、図5(b)に示す如く、前記コイルスプリング37の弾力に抗して前記設置孔38内へ完全に没入しながら成形面31aから退避し、その先端面がリブ成形溝35の底面の一部を構成するようになる。また各第2ハーネス係止部材39では、前記ダクト本体11のブロー成形時に膨張する該ダクト本体11から押圧力を受けると、図6(b)に示す如く、前記コイルスプリング40の弾力に抗して前記設置孔41内へ完全に没入しながら成形面31aから退避し、その先端面が成形面31aの一部を構成するようになる。
【0019】
(係止孔)
一方、前記ワイヤハーネスWHの電線部ECにおける被覆材25に形成された各係止孔26は、該電線部ECの短手方向の略中央に開口形成されており、前記第1ハーネス係止部材36および第2ハーネス係止部材39の配設間隔を前提とした所要間隔で直列的に配列されている。各係止孔26は、樹脂製とされる前記被覆材25の弾性変形を考慮したもとで、前記対応の第1ハーネス係止部材36および第2ハーネス係止部材39の直径サイズよりも若干小径に設定されている。これにより、各第1ハーネス係止部材36および各第2ハーネス係止部材39は、対応の係止孔26を適宜押し拡げるようにして該係止孔26へ嵌入係着される。これによりワイヤハーネスWHの電線部ECは、夫々のハーネス係止部材36,39が対応の係止孔26へ係着されることにより、第1金型31の成形面31a(ハーネス沿設予定部33)に移動不能に保持される。
【0020】
(空気案内ダクトの成形)
前述したブロー成形型30を利用した実施例の空気案内ダクト10の成形は、ワイヤハーネスWHを第1金型31のハーネス沿設予定部33に保持したもとで行なわれる。すなわち、ワイヤハーネスWHのコネクタCNは、前記コネクタ保持体18に収容保持させたもとで、該コネクタ保持体18を第1金型31の保持体セット部34に倒立セットすることで、該第1金型31にセット保持される。一方、前記電線部ECは、図5(a)および図6(a)に示す如く、第1金型31の成形面31aから突出している各第1ハーネス係止部材36および各第2ハーネス係止部材39を夫々の係止孔26へ対応的に嵌入係着することで、該成形面31aに略密着状態で沿設される。これによりワイヤハーネスWHは、第1金型31のハーネス沿設予定部33に移動不能にセット保持される。
【0021】
そして、離間待機している第1金型31および第2金型32の間に図示しない中空パリソンを到来させた後、両金型31,32を閉成すると共に該パリソンへ圧力媒体(高圧ガスや高圧空気等)を吹込むことで、膨張した当該パリソンが各成形面31a,32aに押付けられてダクト本体11が形成されるようになる。
【0022】
この時、コネクタ保持体18では、前記中空パリソンが膨張して形成されたダクト本体11が、該保持体18の取付座部18bに接触すると共に、圧力媒体の圧力により該ダクト本体11の一部が該取付座部18bの係止片18cの裏側へ回り込んで係着リブ19が形成される。従ってコネクタ保持体18は、形成された前記係着リブ19が係止片18cを抱え込むことで取付座部18bが該ダクト本体11に係着され、これによりコネクタ収容部18aがダクト本体11外面から立設した状態に固定されるので、前記コネクタCNがダクト本体11に固定される。
【0023】
一方、夫々のリブ成形溝35では、図5(b)に示す如く、中空パリソンが膨張して形成されたダクト本体11が、成形面31aにおよび電線部ECの被覆材25に接触した後、圧力媒体の圧力により該ダクト本体11の一部が両側の開口42,42からリブ成形溝35内へ潜り込みながら膨出するようになる。これにより、夫々の開口42,42を介してリブ成形溝35内へ膨出した部分は、略L字形の抱持リブ20,20となって電線部ECの端部外側を抱え込んだ状態で固化し、該電線部ECの端縁部をダクト本体11の外面に係止するようになる。
【0024】
また、前記夫々の第1ハーネス係止部材36では、図5(b)に示す如く、膨張した中空パリソンが電線部ECの被覆材25および該第1ハーネス係止部材36の上面に接触した後、圧力媒体の圧力が該第1ハーネス係止部材36に付与されるようになる。従って、ダクト本体11の押圧力を受けた第1ハーネス係止部材36は、前記コイルスプリング37の弾力に抗して設置孔38側へ押されて係止孔26から離脱すると共に、該設置孔38内へ完全に没入して成形面31aおよびリブ成形溝35から退避するので、該ダクト本体11の一部が前記係止孔26からリブ成形溝35内へ膨出することを許容するようになる。これにより、係止孔26を介してリブ成形溝35内へ膨出した部分は、リブ成形溝35に沿って両側へ延出して略T字形の係止リブ21となって固化し、該電線部ECの中央部分をダクト本体11の外面に係止するようになる。
【0025】
更に、前記夫々の第2ハーネス係止部材39では、図6(b)に示す如く、膨張した中空パリソンが電線部ECの被覆材25および該第2ハーネス係止部材39の上面に接触した後、圧力媒体の圧力が該第2ハーネス係止部材39に付与されるようになる。従って、ダクト本体11の押圧力を受けた第2ハーネス係止部材39は、前記コイルスプリング40の弾力に抗して設置孔41側へ押されて係止孔26から離脱すると共に、該設置孔41内へ完全に没入して成形面31aから退避するので、該ダクト本体11の一部が前記係止孔26内へ膨出することを許容するようになる。これにより、係止孔26内へ膨出した部分は、略I字形の係着リブ22となって固化し、該電線部ECの中央部分に係着(溶着)するようになる。
【0026】
なお、ダクト本体11の一部から形成された前記夫々の抱持リブ20および係止リブ21は、電線部ECの断面形状やサイズ、リブ成形溝35の形状やサイズ、圧力媒体の圧力等を総合した成形条件によりその形状が相違し、成形条件によっては対向する抱持リブ20と係止リブ21の先端部同士が当接した形状を呈することもあり得る。
【0027】
ダクト本体11のブロー成形が完了して空気案内ダクト10を第1金型31および第2金型32から脱型するに際しては、各第1ハーネス係止部材36および各第2ハーネス係止部材39と対応の係止孔26との係止が解除されているので、極めて容易な脱型が可能である。そして前記各第1ハーネス係止部材36は、図5(c)に示す如く、前記コイルスプリング37の弾性復帰によりリブ成形溝35および成形面31aから突出した状態に復帰する。また前記各第2ハーネス係止部材39は、図6(c)に示す如く、前記コイルスプリング40の弾性復帰により成形面31aから突出した状態に復帰する。
【0028】
このように本実施例のブロー成形型30は、ダクト本体11のブロー成形工程と、該ダクト本体11の外面に対するワイヤハーネスWHの装着工程とを同一工程で行なうことができ、ダクト本体11に対するワイヤハーネスWHの装着作業が完全に省略され、該ワイヤハーネスWHの配策に係る大幅なコスト低減が可能である。しかも、前記ブロー成形型30に実施されるワイヤハーネス保持構造では、ダクト本体11のブロー成形に先立ち、ワイヤハーネスWHの電線部ECを第1金型31の成形面31aに移動不能に保持することができるので、ダクト本体11のブロー成形時に該ワイヤハーネスWHがずれ動くことなく、成形後のダクト本体11の外面所要位置にワイヤハーネスWHを正確に装着することが可能である。
【0029】
しかも、ワイヤハーネス保持構造を構成する第1ハーネス係止部材36および第2ハーネス係止部材39は、膨張するダクト本体11の押圧力を受けると成形面31aから退避するので、これによりダクト本体11の一部からなる係止リブ21および係着リブ22の形成を許容する。殊に第1ハーネス係止部材36は、成形面31aに凹設されたリブ成形溝35の底部に位置しているので鉤状の係止リブ21の形成が可能となり、ダクト本体11に対するワイヤハーネスWH(電線部EC)の係着力が大幅に高められる。従って、成形が完了した空気案内ダクト10では、前記夫々の抱持リブ20と共に夫々の係止リブ21および夫々の係着リブ22により、ワイヤハーネスWHの電線部ECがダクト本体11の外面に対して確実に固定されるようになり、少なくとも車両内装部材の裏側に配設されて実施に供されている間は、多少の振動や衝撃が付与されても該ダクト本体11の外面から分離することがない。更には、別途のコネクタ固定部材や電線固定部材等が一切不要となり、これによる大幅なコスト低減も可能となる。
【0030】
一方、第1金型31の成形面31aにおけるハーネス沿設予定部33に対し、前記ワイヤハーネスWHをセットするための自動化設備を使用すれば、該ワイヤハーネスWHのセット作業の自動化も可能となり、これによるコスト低減も期待できる。
【0031】
なお、ワイヤハーネスWHにおける前記電線部ECの被覆材25およびダクト本体11とを同材質とすれば、該ダクト本体11に電線部ECが接着(溶着)されるようになるので、該電線部ECの全面的な密着固定を図りたい場合に有効である。
【0032】
そして前記実施例では、リブ成形溝35に位置する第1ハーネス係止部材36とと、成形面31aに位置する第2ハーネス係止部材39とを、1つおきに配設したワイヤハーネス保持構造を例示したが、ハーネス係止部材の配設形態はこれに限定されるものではない。すなわちワイヤハーネス保持構造は、前記第1ハーネス係止部材36だけで構成したものでもよい。
【0033】
更に前記実施例では、中空筒状体として、車両内装部材の裏側に配設される空気案内ダクトを例示したが、この中空筒状体はこれに限定されるものではない。
【0034】
【発明の効果】
以上説明した如く、本発明に係る中空筒状体の製造方法およびこれに用いるブロー成形型によれば、中空筒状体のブロー成形工程と、該中空筒状体の外面に対するワイヤハーネスの装着工程とを同一工程で行なうことができるので、中空筒状体に対するワイヤハーネスの装着作業が完全に省略され、該ワイヤハーネスの配策に係る大幅なコスト低減が可能となる有益な効果を奏する。しかも、ブロー成形型に設けた各ハーネス係止部材をワイヤハーネスに設けた各係止孔へ対応的に嵌入係着させることで、該ワイヤハーネスを第1金型の成形面に移動不能に保持することができ、中空筒状体のブロー成形時に該ワイヤハーネスがずれ動くことなく、成形後の中空筒状体の外面所要位置にワイヤハーネスを正確に装着し得る利点もある。
【0035】
また夫々のハーネス係止部材は、ブロー成形時の中空筒状体の押圧力を受けると成形面から退避するので、これにより中空筒状体の一部からなる係止リブの形成を許容する。しかも、成形面に形成した凹部にハーネス係止部材を位置させれば、係止孔を介して該凹部に膨出したパリソンの一部が鉤状の係止リブとして形成され、中空筒状体に対するワイヤハーネスの係着力を高め得る。従ってワイヤハーネスは、中空筒状体の一部から形成された夫々の係止リブによって、該中空筒状体の外面に対して確実に固定されて分離することがない。更には、別途のコネクタ固定部材や電線固定部材等が一切不要となり、これによる大幅なコスト低減も可能となる。なお中空筒状体としては、例えば車両内装部材の裏側に設置される空気案内ダクト等が対象とされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の好適実施例に係るブロー成形型を概略的に示す部分斜視図である。
【図2】一部破断して示すブロー成形型の概略斜視図である。
【図3】図1のIII−III線断面図である。
【図4】図1のIV−IV線断面図である。
【図5】 (a)は、第1ハーネス係止部材を係止孔に嵌入させることで、ワイヤハーネスの電線部をブロー成形型のハーネス沿設予定部に保持する状態を示す断面図、(b)は、ブロー成形時の中空筒状体の押圧力により第1ハーネス係止部材が退避し、該中空筒状体の一部が開口および係止孔を介してリブ成形溝内へ膨出した状態を示す断面図、(c)は、抱持リブおよび係止リブに係止された電線部と共に中空筒状体を脱型する状態を示す断面図である。
【図6】 (a)は、第2ハーネス係止部材を係止孔に嵌入させることで、ワイヤハーネスの電線部をブロー成形型のハーネス沿設予定部に保持する状態を示す断面図、(b)は、ブロー成形時の中空筒状体の押圧力により第2ハーネス係止部材が退避し、該中空筒状体の一部が係止孔内へ膨出した状態を示す断面図、(c)は、係着リブに係着された電線部と共に中空筒状体を脱型する状態を示す断面図である。
【図7】図2に示すワイヤハーネス保持構造を実施したブロー成形型により、ダクト本体の成形とワイヤハーネスの装着とを同一工程で行なって成形された中空筒状体としての空気案内ダクトの概略斜視図である。
【図8】図7のVIII−VIII線断面図である。
【符号の説明】
11 ダクト本体(中空筒状体)
21 係止リブ(リブ)
22 係着リブ(リブ)
26 係止孔
31 第1金型
31a,32a 成形面
32 第2金型
33 ハーネス沿設予定部
35 リブ成形溝(凹部)
36 第1ハーネス係止部材(ハーネス係止部材)
37,40 コイルスプリング(弾性部材)
38,41 設置孔
39 第2ハーネス係止部材(ハーネス係止部材)
WH ワイヤハーネス
Claims (4)
- 成形面(31a,32a)を有する第1金型(31)およびこれと対をなす第2金型(32)からなるブロー成形型を用いたブロー成形により、ワイヤハーネス(WH)が外面に装着された中空筒状体(11)を製造する製造方法であって、
前記第1金型(31)の成形面(31a)に位置するハーネス沿設予定部(33)に所要間隔毎に凹設した凹部(35)の底部に設けられて該成形面(31a)から突出状態にあるハーネス係止部材(36)に対し、前記ワイヤハーネス(WH)に設けた係止孔(26)を嵌入して該ワイヤハーネス(WH)を該ハーネス沿設予定部(33)にセットし、
前記第1金型(31)および前記第2金型(32)の間にパリソンをセットして型閉めし、該パリソンに圧力媒体を吹込み、
前記パリソンを膨張させて前記成形面(31a,32a)に押付けると共に、前記ハーネス係止部材(36)を前記凹部(35)の底面まで退避させて、該中空筒状体(11)の一部が前記係止孔(26)を介して該凹部(35)へ潜り込むのを許容し、これにより前記ワイヤハーネス(WH)を中空筒状体(11)の外面に係止するリブ(21)を形成して、ブロー成形と同時に中空筒状体(11)の外面に前記ワイヤハーネス(WH)を装着した
ことを特徴とする中空筒状体の製造方法。 - 前記ワイヤハーネス(WH)は、前記凹部(35)の成形面(31a)に臨む開口(42,42)を該ワイヤハーネス(WH)の両側に形成した状態で該ハーネス沿設予定部(33)にセットされ、ブロー成形時に前記中空筒状体(11)の一部を前記凹部(35)に前記開口(42,42)を介して膨出させて、ワイヤハーネス(WH)の側端を係止するリブ(20,20)を形成する請求項1記載の中空筒状体の製造方法。
- 成形面(31a,32a)を有する第1金型(31)およびこれと対をなす第2金型(32)からなり、圧力媒体を吹込んだパリソンを前記成形面(31a,32a)に押付けることで、ブロー成形時に中空筒状体(11)の外面にワイヤハーネス(WH)を装着するブロー成形型において、
前記第1金型(31)の前記成形面(31a)に位置するハーネス沿設予定部(33)に所要間隔で凹設され、該ハーネス沿設予定部(33)にセットされる前記ワイヤハーネス(WH)の延設方向と直交する方向へ延在する細長溝状の凹部(35)と、
前記凹部(35)の底部に設けた設置孔(38)に出没自在に配設され、弾性部材(37)により弾力的に付勢されて常には前記成形面(31a)から突出状態にあって前記ハーネス沿設予定部(33)にセットした前記ワイヤハーネス(WH)に設けた係止孔(26)に嵌入され、ブロー成形時に前記筒状中空体(11)から押圧力を受けると、該弾性部材(37)の弾力に抗して係止孔(26)から離脱して前記中空筒状体(11)の一部が前記係止孔(26)を介して該凹部(35)へ潜り込むのを許容するよう退避するハーネス係止部材(36)とを備えた
ことを特徴とするブロー成形型。 - 前記凹部(35)は、前記ワイヤハーネス(WH)の幅寸法より長く設定され、該ワイヤハーネス(WH)を前記ハーネス沿設予定部(33)にセットした際に、該ワイヤハーネス(WH)の両側に前記成形面(31a)に臨んでブロー成形時に前記中空筒状体(11)の一部が前記凹部(35)へ潜り込むのを許容する開口(42,42)が形成されるよう構成した請求項3記載のブロー成形型。
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