JP4255278B2 - 無線式親子時計システム、受信器、親時計及び子時計 - Google Patents

無線式親子時計システム、受信器、親時計及び子時計 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線式親子時計システムに関し、特に同一周波数の電波を使用する複数の親子時計システムの共存を可能とするものに関する。
【0002】
【従来の技術】
親時計から、長波標準電波等の外部の標準時刻情報源から受信して得られた高精度の時刻情報を小電力電波等で子時計に発信し、これを受信した子時計が、基準時刻情報に基づいて自己の時刻を修正して親時計の時刻に一致させる無線式の親子時計システムが知られている。この無線式親子時計システムは、時刻情報の伝達に有線を必要としないから、複数の子時計を比較的に自由に敷地内又は構内に配置することができる。
【0003】
例えば、無線式親子時計システムにおいて、親時計と複数の子時計からシステムを構築し、さらに、複数の子時計をランク付けして階層的に管理し、親時計からの基準時刻情報を上位ランクの子時計から下位ランクの子時計に順次送信する構成とし、複数の子時計を広範囲に配置可能としたものがあり、このようなものとしては、特許文献1に開示されるものがある。
【0004】
これに用いられる子時計は図14に示すように構成され、アンテナX1、受信器X2によって時刻情報を重畳された電波を受信し、デコーダX3によって時刻情報及びこれに添えられたランクを取得し、時刻修正手段X4により取得した時刻情報に計時手段X5の計時する時刻を一致させ、表示手段X6にてその時刻を表示するものである。さらに、この子時計は、ランク制御手段X7によって受信した時刻情報に添えられたランクに基づき自己のランクを1つ下のランク(ランク0を最上位とし、数が増加するに従い下位側となるものとする)とするように管理してあり、エンコーダX8により、ランク制御手段X7からのランクと、個体識別番号制御手段X9からの個体識別番号とを、計時手段X5からの時刻に添え、これらをエンコードし、送信器X10、アンテナX1により送信する。電源制御手段X11は、時刻情報の受信、送信時にのみそれぞれ受信器X2、送信器X10に電源を供給するものである。子時計は、ランクを「分位」、個体識別番号を「秒位」に対応させてあり、例えば、ランク0のものは2時0分台に、ランク1のものは2時1分台に時刻情報の送信動作が許可されてあり、さらに、それぞれのランクに対応した分位において、例えば、個体識別番号0のものは、2時0分0秒台に、個体識別番号1のものは、2時0分1秒台に送信動作を許可されている。これにより、同一の周波数の電波を使用して60台の時計が最適な通信路で結ばれる。例えば、図15の親時計Y1をランク0、個体識別番号0とし、子時計Y2、Y3を、共にランク1、それぞれ個体識別番号1、2とし、子時計Y4、Y5、Y6を、共にランク2、それぞれ個体識別番号3、4、5とし、子時計Y7、Y8、Y9、Y10を、共にランク3、それぞれ個体識別番号6、7、8、9とすれば、親時計Y1、子時計Y2乃至Y10の順に送信動作を行い、それぞれ自己より高いランクの時刻情報を取得し、時刻情報の修正を行う。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−148371号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の無線式親子時計システムでは、同一の周波数の電波を使用する限り、時計の台数は60台に制限される。また、他の同様のシステムが近傍に存在すると、無線通信に混信を招く。また、混信が避けられたとしても、他のシステムと自己のシステムとの送信時間帯が僅かにずれたか、自己のシステムの送信元に障害があって送信動作が行われなかったときには、他のシステムの電波を受信してしまい、自己のシステムの管理下にない他のシステムの時刻情報を取り込むこととなってしまうとい信頼性の点で問題があった。また、親時計に、放送の時報、長波標準電波又は全地球測位システム(GPS)の時刻情報等の外部からの標準時刻情報を所得する機能が集中しており、親時計に傷害が生じた場合、子時計の時刻精度を維持することが不可能となる。
【0007】
そこで、本発明は、時刻情報の伝送に同一周波数の電波を使用する複数の親子時計システムを共存可能として結果的に管理可能な時計の台数を増加させることと、システムの信頼性を向上させることとを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の無線式親子時計システムは、無線で時刻情報を受信して時刻修正を行なう複数の子時計を含み、親時計及び複数の前記子時計はランク情報により階層化され、前記時刻情報を、前記親時計から当該親時計より1つ下位のランクの前記子時計へ、前記親時計より1つ下位のランクの当該子時計から前記親時計より2つ下位のランクの前記子時計へと、順次下位のランクの前記子時計へとリレー式に伝達する無線式親子時計システムであって、前記子時計は、前記親時計又は他の前記子時計からの前記時刻情報と、自己のシステムを識別するためのシステム識別情報とを受信する受信手段と、前記受信された時刻情報及びシステム識別情報に基づいて、自己のシステムの時刻情報を特定して当該特定時刻情報に基づいて自己の時刻を修正する修正手段と、修正された自己の時刻に基づいて他の子時計の時刻を修正するための時刻情報を無線で送信する送信手段と、前記自己のシステム識別情報を前記送信される時刻情報に付して送信するため前記自己のシステム識別情報を前記送信手段に与えるシステム識別情報制御手段と、自己を識別する個体識別情報を前記送信される時刻情報に付して送信するための前記個体識別情報を前記送信手段に与える個体識別情報制御手段と、前記受信された時刻情報と区別するとともに、自己のランクを示す前記ランク情報を前記送信される時刻情報に付して送信するため前記ランク情報を前記送信手段に与えるランク制御手段とを有し、前記システム識別情報は、前記ランク情報に所定のオフセットを与えるものであり、前記子時計の送信手段は、前記システム識別情報制御手段からの前記システム識別情報、前記ランク制御手段からの前記ランク情報及び前記個体識別情報制御手段からの前記個体識別情報に従い、他の子時計と重複しないように予め定められた時間に前記時刻情報を送信することを特徴とする。
【0009】
また、無線式親子時計システムは、無線で時刻情報を受信して時刻修正を行なう複数の子時計を含み、親時計及び複数の前記子時計はランク情報により階層化され、前記時刻情報を、前記親時計から当該親時計より1つ下位のランクの前記子時計へ、前記親時計より1つ下位のランクの当該子時計から前記親時計より2つ下位のランクの前記子時計へと、順次下位のランクの前記子時計へとリレー式に伝達する無線式親子時計システムであって、放送の時報、長波標準電波又は全地球測位システム(GPS)の時刻情報等の外部からの標準時刻情報を所得する取得する取得手段と、当該所得した標準時刻情報に基づいて自己の時刻を修正する修正手段と、修正された自己の時刻に基づいて時刻情報を無線で送信する送信手段と、自己のシステムを識別するためのシステム識別情報を前記送信される時刻情報に付して送信するため前記システム識別情報を前記送信手段に与えるシステム識別情報制御手段とからなる受信器の複数と、前記受信器から送信される前記時刻情報及び前記システム識別情報を受信し、前記受信された時刻情報及びシステム識別情報に基づいて自己の時刻を修正し、修正された自己の時刻に基づいて子時計の時刻を修正するための時刻情報に前記システム識別情報の何れか1つを付して無線又は有線で送信する前記親時計とを備え、前記子時計は、前記親時計又は他の前記子時計からの前記時刻情報と、自己のシステムを識別するためのシステム識別情報とを受信する受信手段と、前記受信された時刻情報及びシステム識別情報に基づいて、自己のシステムの時刻情報を特定して当該特定時刻情報に基づいて自己の時刻を修正する修正手段と、修正された自己の時刻に基づいて他の子時計の時刻を修正するための時刻情報を無線で送信する送信手段と、前記自己のシステム識別情報を前記送信される時刻情報に付して送信するため前記自己のシステム識別情報を前記送信手段に与えるシステム識別情報制御手段と、自己を識別する個体識別情報を前記送信される時刻情報に付して送信するための前記個体識別情報を前記送信手段に与える個体識別情報制御手段と、前記受信された時刻情報と区別するとともに、自己のランクを示す前記ランク情報を前記送信される時刻情報に付して送信するため前記ランク情報を前記送信手段に与えるランク制御手段とを有し、前記システム識別情報は、前記ランク情報に所定のオフセットを与えるものであり、前記子時計の送信手段は、前記システム識別情報制御手段からの前記システム識別情報、前記ランク制御手段からの前記ランク情報及び前記個体識別情報制御手段からの前記個体識別情報に従い、他の子時計と重複しないように予め定められた時間に前記時刻情報を送信することを特徴とすることも好ましい。
【0010】
また、本発明の無線式親子時計システムは、無線で時刻情報を受信して時刻修正を行なう複数の子時計を含み、親時計及び複数の前記子時計はランク情報により階層化され、前記時刻情報を、前記親時計から当該親時計より1つ下位のランクの前記子時計へ、前記親時計より1つ下位のランクの当該子時計から前記親時計より2つ下位のランクの前記子時計へと、順次下位のランクの前記子時計へとリレー式に伝達する無線式親子時計システムであって、放送の時報、長波標準電波又は全地球測位システム(GPS)の時刻情報等の外部からの標準時刻情報を所得する取得する取得手段と、当該所得した標準時刻情報に基づいて自己の時刻を修正する修正手段と、修正された自己の時刻に基づいて時刻情報を無線で送信する送信手段と、自己のシステムを識別するためのシステム識別情報を前記送信される時刻情報に付して送信するため前記システム識別情報を前記送信手段に与えるシステム識別情報制御手段とからなる受信器の複数と、前記受信器から送信される前記時刻情報及び前記システム識別情報を受信し、前記受信された時刻情報及びシステム識別情報に基づいて自己の時刻を修正し、修正された自己の時刻に基づいて子時計の時刻を修正するための時刻情報に前記システム識別情報の何れか1つを付して無線又は有線にて前記子時計に送信する前記親時計の複数とを備え、前記親時計の複数の内の何れか1つを選択的に前記子時計の複数の時刻修正のための時刻情報源とするものであり、前記子時計は、前記親時計又は他の前記子時計からの前記時刻情報と、自己のシステムを識別するためのシステム識別情報とを受信する受信手段と、前記受信された時刻情報及びシステム識別情報に基づいて、自己のシステムの時刻情報を特定して当該特定時刻情報に基づいて自己の時刻を修正する修正手段と、修正された自己の時刻に基づいて他の子時計の時刻を修正するための時刻情報を無線で送信する送信手段と、前記自己のシステム識別情報を前記送信される時刻情報に付して送信するため前記自己のシステム識別情報を前記送信手段に与えるシステム識別情報制御手段と、自己を識別する個体識別情報を前記送信される時刻情報に付して送信するための前記個体識別情報を前記送信手段に与える個体識別情報制御手段と、前記受信された時刻情報と区別するとともに、自己のランクを示す前記ランク情報を前記送信される時刻情報に付して送信するため前記ランク情報を前記送信手段に与えるランク制御手段とを有し、前記システム識別情報は、前記ランク情報に所定のオフセットを与えるものであり、前記子時計の送信手段は、前記システム識別情報制御手段からの前記システム識別情報、前記ランク制御手段からの前記ランク情報及び前記個体識別情報制御手段からの前記個体識別情報に従い、他の子時計と重複しないように予め定められた時間に前記時刻情報を送信することを特徴とすることも好ましい。
【0014】
また、前記親時計はネットワークを介して前記子時計の時刻を修正するための時刻情報と前記システム識別情報とを送信し、前記子時計は前記システム識別情報から自己のシステムの時刻情報を特定し、当該特定時刻情報に基づき自己の時刻を修正することが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明を実施の形態について詳細に説明する。
本発明の第1の実施例では、同一の周波数及び変調方式の電波により親時計、子時計間で通信する複数の無線式親子時計システムを共存させるため、各システムを識別する識別情報としてシステムIDを設け、時刻情報に付して送信し、各システムではシステムIDに基づいて自己のシステムの時刻情報を特定し、時刻修正に用いる。さらに、上述の従来の無線式親子時計システムで扱うランク(ここで、上述の従来の無線式親子時計システムと同様に、ランク0を最上位とし、数が増加するに従い下位側となるものとし、ランクは「分位」に対応させてあり、後述する個体識別番号は「秒位」に対応させてあるものとする。)の数が、1システム内で最大数、例えば、60に近づくことはまずないことに着目し、特定の無線式親子時計システムのランクを一律に所定数増加させる(以下、ランクオフセットと言う)こと、すなわち、送信時間帯を所定時間ずらすことにより、同一周波数の電波を使用する無線式親子時計システム間での混信を避けるようにしてある。そのために、システムIDに基づいてランクオフセットを与えるものである。
【0016】
図1は、本発明の実施例による無線式親子時計システム概略を示す。本例では、親時計101、子時計102乃至110からなる第1の無線式親子時計システム1と、親時計201、子時計202乃至210からなる第2無線式親子時計システム2とを共存させるため、第1の無線式親子時計システム1にシステムIDとして「1」を与え、第2の無線式親子時計システム2にシステムIDとして「2」を与えおり、以下、それぞれシステムID:1、システムID:2と示す。これにより、例えば、システムID:1の子時計103、106は、近傍にあるシステムID:2の子時計202からの電波による時刻情報を受信しても、これに付されたシステムIDが自己のシステムIDでないとして、これにより自己の時刻を修正することはない。システムID:2の子時計207についても近傍にあるシステムID:1の子時計106からの時刻情報では時刻修正をしない。
【0017】
また、システムID:2を与えられた第2の無線式親子時計システム2に対してランクオフセットを与えてあり、ここでは、ランクを30だけ増加させてある。第1の無線式親子時計システム1において、親時計101はランク1であり、子時計102及び103はランク2であり、子時計104乃至106はランク3であり、子時計107乃至110はランク4である。第2の無線式親子時計システム2において、親時計201はランク31であり、子時計202及び203はランク32であり、子時計204乃至206はランク33であり、子時計207乃至210はランク34である。これにより、例えば、2時1分台にランク1の親時計101が時刻情報の送信動作を行い、2時2分台にランク2の子時計102、103が順次時刻情報の送信動作を行い、2時3分台にランク3の子時計104乃至106が順次時刻情報の送信動作を行い、2時4分台にランク4の子時計107乃至110が順次時刻情報の送信動作を行い、2時31分台にランク31の親時計201が時刻情報の送信動作を行い、2時32分台にランク32の子時計202、203が順次時刻情報の送信動作を行い、2時33分台にランク33の子時計204乃至206が順次時刻情報の送信動作を行い、2時34分台にランク34の子時計207乃至210が順次時刻情報の送信動作を行う。これにより、第1の無線式親子時計システム1においてランク1乃至30を使用し、第2の無線式親子時計システム2においてランク31乃至59を使用すれば、第1、第2の無線式親子時計システム1、2を電波の混信なく共存させることが可能となる。
【0018】
図2は、本発明の実施例による無線式親子時計システムの親時計の構成を示すブロック図である。アンテナ21、受信器22は、時刻情報の受信に用いられる。親時計では、図示しないランク0の外部の受信器から、外部の標準時刻情報の電波(放送の時報、長波標準電波又は全地球測位システム(GPS)の時刻情報等)を受信して取得した標準時刻情報を受信するものである。
【0019】
デコーダ23は、受信情報をデコードして標準時刻情報を取得するためのものである。また、デコーダ23は、後述するアップリンク動作の際には、受信情報をデコードして子時計からリレー式で送られたそれぞれの個体識別番号、時刻情報の受信の可否、受信した時刻情報のランク、システムIDを含む受信状態情報を取得するためのものでもある。アップリンク動作及び後述のダウンリンク動作の通信は、法的規制を受けず免許を必要としない小電力の電波を使用する。
【0020】
時刻修正手段24は、デコーダ23より取得した標準時刻情報に計時手段25の計時する時刻を一致させるものである。計時手段25の計時する時刻は表示手段26にて表示される。
【0021】
ランク制御手段27は、後述するダウンリンク動作及びアップリンク動作を制御するランク情報を記憶しており、所定の時刻の1分台に送信、受信動作を行うことを規定するとともに、親時計であることを示すランク1を格納してある。
【0022】
エンコーダ28は、計時手段25の計時する時刻をエンコードして時刻情報とするとともに、ランク制御手段27からのランクと、個体識別番号制御手段29からの個体識別番号と、後述するシステムID制御手段からのシステムIDとをエンコードして時刻情報とともに、送信器2A、アンテナ21より送信するためのものである。個体識別番号制御手段29は個体識別番号を記憶するものである。
【0023】
電源制御手段2Bは、計時手段25からの現在時刻、ランク制御手段27からのランク、個体識別番号制御手段29からの個体識別番号、システムID制御手段2CからのシステムIDに応じて受信、送信動作のなされる所定の時刻に受信器22、送信器2A等の動作に関連するブロックに電源を供給するためのものである。
【0024】
システムID制御手段2Cは図示しない入力手段を介して入力されるシステムIDを記憶してあり、自己のシステムの識別に用いられる。また、システムIDには対応するランクオフセットが用意されてあり、例えば、図示しないが、ランク制御手段27には、ランクオフセットとシステムIDとの対応テーブルがある。ランク制御手段27ではランクとランクオフセットとを加算することで実質的なランクを得る。例えば、上述の第1の無線式親子時計システム1の親時計101では、ランクオフセット0とし、第2の第1の無線式親子時計システム1の親時計201では、ランクオフセット30としてあり、親時計101は実質的にランク1、親時計201は実質的にランク31となる。
【0025】
以上の様に構成される親時計の動作概要は次の通りである。親時計は、所定の時刻に受信器22等に電源を供給し、受信器からの標準時刻情報を受信し、例えば、2時0分に標準時刻を受信する。また、親時計は、ランク、個体識別番号、及びシステムIDで決まるランクオフセットにて指定される時刻情報を送信する時刻には送信器2A等に電源を供給し、時刻情報を送信する。例えば、ランク1、個体識別番号1の親時計101では、2時1分1秒に時刻情報の送信を行い、ランク31、個体識別番号1の親時計201では、2時31分1秒に時刻情報の送信を行う。さらに、親時計は、ランク、個体識別番号及びランクオフセットにて指定される自己のシステムの子時計のアップリンク動作時間帯に受信器22に電源を供給し、自己のシステムの子時計の情報を取得する。
【0026】
次に第1、第2の無線式親子時計システム1、2に用いられる子時計102乃至101、子時計202乃至210の構成の詳細について、図3のブロック図を参照しながら述べる。これら子時計の構成は共通のものである。アンテナ31、受信器32は、親時計又は子時計からの時刻情報の電波を受信するものであり、また、下位の子時計から受信状態情報を受信するものである。
【0027】
デコーダ33は、受信情報をデコードして時刻情報、ランク及びシステムIDを取得するためのものである。また、デコーダ33は、後述するアップリンク動作の際には、受信情報をデコードして自己の下位の各子時計からリレー式で送られたそれぞれの個体識別番号、時刻修正のための時刻情報の受信の可否、受信した時刻情報のランク及びシステムID等の受信状態情報を取得するためのものでもある。各子時計は、取得した他の子時計の受信状態情報を図示しない履歴記憶手段に格納し、これを自己のアップリンク動作の際に自己の受信状態情報と共に送信する。
【0028】
時刻修正手段34は、親時計又は自己のランクより上位ランクの子時計からの時刻情報を、デコーダ33を介して受け、この時刻情報に計時手段35の計時する時刻を一致させるように時刻修正を行うものである。表示手段36は、計時手段35の時刻を表示するためのものである。
【0029】
ランク制御手段37は、自己のランクを記憶してあり、当該ランクによって後述するダウンリンク動作及びアップリンク動作を制御する。ランクは初期設定の際に図示しない入力手段から入力操作して与えるものとする。これに限らず、初回動作では、無線式親子時計システムの総ての時計の送信時間帯に亘って受信状態として受信した時刻情報に基づいて時刻修正を行いながら、ランク制御手段37が、受信した時刻情報に添えられたランクに1を加えて自己のランクとして一旦記憶し、新たに受信したランクと先に記憶したランクとを比較し、新たに受信したランクが自己のランクより上位のものであれば、受信したランクに1を加えて自己のランクとするようにして、自己のランクの設定をするように構成しても良い。また、上述の親時計のランク制御手段27と同様に、ランク制御手段37では、ランクオフセットとシステムIDとの対応テーブルから、ランクオフセットを特定し、ランクとランクオフセットとを加算することで実質的なランクを得る。
【0030】
エンコーダ38は、計時手段35の計時する時刻をエンコードして時刻情報とするとともに、ランク制御手段37からのランクと、個体識別番号制御手段39からの個体識別番号と、後述するシステムID制御手段からのシステムIDとをエンコードして時刻情報に添えて、送信器3A、アンテナ31より送信するためのものである。個体識別番号制御手段39は個体識別番号を記憶するものである。
【0031】
電源制御手段3Bは、計時手段35からの現在時刻、ランク制御手段37からのランク、個体識別番号制御手段39からの個体識別番号、システムID制御手段3CからのシステムIDに応じて受信、送信動作及び受信動作のなされる所定の時刻に受信器32、送信器3A等の送信動作及び受信動作に関係するブロックに電源を供給するためのものである。
【0032】
システムID制御手段3Cは、親時計のシステムID制御手段2Cと同様に、システムIDを記憶するものであり、自己のシステムの識別に用いられる。
【0033】
以上の様に構成される子時計の動作は次の通りである。先ず、ダウンリンク動作について図1、図3及び図4を参照しながら説明する。図4は動作説明のためのタイムチャートであり、同図に示すように、2時0分台の1分間がランク0の時刻情報の送信時間帯であり、2時1分台の1分間がランク1の時刻情報の送信時間帯であり、これら1分の時間帯はさらに1秒間隔で60の時間帯に細分化され、各時計の個体識別番号に対応して割当てられた時間帯の1秒間に時刻情報の送信が行われる。
【0034】
例えば、2時0分となると、図示しない後述する受信器が時刻情報の送信を行い、親時計101及び201の時刻修正が行なわれる。2時1分となると、システムID:1により、ランクオフセット0とされた第1の無線式親子時計システム1のダウンリンク動作が開始される。各子時計は、自己のランクにて指定される受信動作時間帯に受信器32等に電源を供給し、親時計又は上位の子時計からの時刻情報を受信する。2時1分1秒となると親時計101から時刻情報が送信される。ランク2の子時計102及び103では、ランクに基づき、ランク1の親時計101の送信時間帯に合わせて受信器32等に電源を供給し、時刻情報の受信動作をする。ここでは、子時計102及び103において、デコーダ33で時刻情報、ランク1及びシステムID:1が取得され、これを自己のランク、システムID:1と比較して自己のランク以上のもので、システムID:1であれば、時刻情報が時刻修正に適するとして、時刻修正手段34によって計時手段35の時刻を修正し、受信動作を終了する。
【0035】
ランク制御手段27の記憶するランク2と、システム制御手段3Cの記憶するシステムID:1とは電源制御手段3Bに送られ、送信動作の制御に用いられており、2時2分台には、ランク2かつシステムID:1の子時計102及び103の送信動作が行われる。これに合わせてランク3かつシステムID:1の子時計104乃至106では、受信器32等に電源を供給し、時刻情報の受信動作をしている。例えば、個体識別番号を2番とした子時計102は、2時2分2秒に時刻情報を送信する。ここでは、エンコーダ38により、計時手段35の計時する時刻、ランク2、システムID:1、個体識別番号2がエンコードされて時刻情報として送信される。子時計104がこれを受信して時刻修正を行い、受信動作を終了する。次に個体識別番号を3番とした子時計103は、2時2分3秒に時刻情報を送信する。子時計105及び106がこれを受信して時刻修正を行い、受信動作を終了する。
【0036】
次に2時3分台には、ランク3の子時計104乃至106の送信動作が行われ、これに合わせてランク4の子時計107乃至110では、受信器32に電源を供給し、時刻情報の受信動作をする。以下、同様にして第1の無線式親子時計システム1のさらに下位ランクの子時計まで、時刻修正が行われる。
【0037】
次に2時31分になると、システムID:2により、ランクオフセット30を与えられた実質的にランク31乃至ランク59の範囲にある第2の無線式親子時計システム2のダウンリンク動作が開始される。ランク2の子時計202及び203では、実質的にランク31の親時計201の送信時間帯2時31分台に合わせて受信器32等に電源を供給し、時刻情報の受信動作をする。子時計202及び203において、デコーダ33で時刻情報、ランク31及びシステムID:2が取得され、これを自己のランク、システムID:2と比較して自己のランク以上のもので、システムID:2であれば、時刻情報が時刻修正に適するとして時刻修正手段34によって計時手段35の時刻が修正される。自己のランク32、システムID:2は電源制御手段3Bに送られ、送信動作の制御にも用いられる。これにより、2時32分台には、ランク32の子時計202及び203の送信動作が行われ、これに合わせてランク32の子時計204乃至206では時刻情報の受信動作をする。例えば、個体識別番号を2番とした子時計202は、2時32分2秒に時刻情報を送信する。子時計204がこれを受信して時刻修正を行い、受信動作を終了する。次に個体識別番号を3番とした子時計203は、2時32分3秒に時刻情報を送信する。子時計205及び206がこれを受信して時刻修正を行い、受信動作を終了する。
【0038】
次に2時33分台には、ランク33の子時計204乃至206の送信動作が行われ、これに合わせてランク34の子時計207乃至210では時刻情報の受信動作をする。以下、同様にして第2の無線式親子時計システム1のさらに下位ランクの子時計まで、時刻修正が行われる。
【0039】
次にアップリンク動作について図1、図3及び図5を参照しながら説明する。アップリンク動作では、図5に示すように各時計はダウンリンク動作に対して逆の順序で送信動作を行う、すなわち、下位ランクの時計から送信動作を行うように送信時間の割当てをしており、3時0分台の1分間がランク59の時刻情報の送信時間帯であり、3時1分台の1分間がランク58の時刻情報の送信時間帯であり、これら1分の時間帯はさらに1秒間隔で60の時間帯に細分化され、各時計の個体識別番号に対応して割当てられた時間帯の1秒間に時刻情報の送信が行われる。アップリンク動作では、個体識別番号、時刻情報の受信の可否、受信した時刻情報のランク、システムIDを含む受信状態情報を下位ランクの子時計から順次送信し、各子時計が下位ランクの子時計からの受信状態情報に自己の受信状態情報を追加して新たな受信情報として送信するリレー式でそれぞれのシステム内の子時計の受信状態情報を収集し、最終的に親時計101、201にそれぞれのシステム内の子時計の受信状態情報の履歴を格納する。
【0040】
3時0分台となると、第2の無線式親子時計システム2のアップリンク動作が開始され、図示しないランク59の子時計が、個体識別番号の大きいものから、受信状態情報を送信する。これに合わせてランク58の子時計が受信動作を行い、受信状態情報を取得する。例えば、3時0分0秒にランク59、個体識別番号59の子時計から受信状態情報が送信され、ランク58、個体識別番号58の子時計がこれを受信すれば、この個体識別番号58の子時計は自己の受信状態情報を追加して新たな受信状態情報とする。次に3時1分台となると、ランク58の子時計が、個体識別番号の大きいものから、受信状態情報を送信する。例えば、ランク58、個体識別番号58の子時計が3時1分1秒に受信状態情報を送信する。この受信状態情報は、上述の個体識別番号59及び58の子時計の受信状態情報を含むものとなっている。同様にしてランク58以上のランクの子時計は順次他の子時計からの受信状態情報を収集して新たな受信状態信号を生成し、これを送信して行く。3時27分台では、ランク32の子時計202に子時計204、207及び208のものを含む受信状態情報が収集され、ランク32の子時計203に子時計205、206、209及び210のものを含む受信状態情報が収集された状態になる。3時27分56秒に個体識別番号3の子時計203から受信状態情報が送信され、親時計201がこれを受信する。3時27分57秒に個体識別番号2の子時計202から受信状態情報が送信され、親時計201がこれを受信し、これにより、第2の無線式親子時計システム2の総ての子時計の受信状態情報が親時計201に格納され、当該システムのアップリンク動作が終了する。
【0041】
次に3時29分台になると、第1の無線式親子時計システム1の最下位のランク30の子時計の送信時間帯となり、第1の無線式親子時計システム1のアップリンク動作が開始され、以降、第2の無線式親子時計システム2のアップリンク動作と同様に行われ、3時57分台にはランク2の子時計102、103にこれらより下位のランクの子時計の受信状態情報が収集されており、これら子時計102、103から親時計101に送信されてアップリンク動作が終了する。
【0042】
以上のように本例では、親時計、子時計にシステムID制御手段2C、3Cを設けて自己のシステムの識別情報としてシステムIDを時刻情報に付して送受し、自己のシステムの時刻情報のみを取得して時刻修正に用いる。このため、近傍に同種の無線式親子時計システムを設けても、近傍の他の無線式親子時計システムの時刻情報を取り込むことがなく、自己のシステムの管理下にある時刻情報のみを取得でき、信頼性を向上させることが可能となる。
【0043】
また、システムIDに基づいて、送信時間帯を割当てるランクの数を一律にオフセットすることとしたので、1つの無線式親子時計システムで使用する可能性の低い下位のランクに割り当てられた送信時間帯を、近傍の他の無線式親子時計システムに割当てることが可能となり、複数の無線式親子時計システムが混信無く共存することが可能になる。
【0044】
上述の説明では、便宜上第1の無線式親子時計システム1で用いるランクの上限を、ランクオフセットの30と等しくしてランクが重なる場合を考慮する必要ないシステムとして述べた。しかしながら、本発明の無線式親子時計システムは、これに限るものではない。仮にランクオフセットが少なくて、図1における第1、第2の無線式親子時計システム1、2の2つのシステムが、ランクオフセットをしたにもかかわらず、使用するランクが重なることも想定できる。上記第1の実施例の第1、第2の無線式親子時計システム1、2を使用する場合、高層の建造物の各階毎に1つの無線式親子時計システムを設置することとなり、近隣の階の無線式親子時計システム同士でランクの重なりによる不具合が生じるように想像されるかもしれない。しかしながら、実際には、親時計は各階のほぼ同じ位置に設置する形態が多く、ランクの数が増加して下位のランクになるに従って親時計から距離的に遠ざかることとなり、自己の無線式親子時計システムの下位のランクの子時計と、ランクオフセットが少ない場合にランクの重なり始める他の無線式親子時計システムの親時計周辺とは、距離的に遠くなって電波が届かなくなり、これによって電波の衝突が回避できる。従って、このような設置形態の場合、ランクオフセットが少ない、言い換えれば、ランクオフセットをしない側の無線式親子時計システムにランクの上限がない場合でも不具合はない。
【0045】
次に第2の実施例の無線式親子時計システムについて述べる。上記第1の実施例では、外部から標準時刻情報を取得する受信器について詳しくは述べなかったが、受信器についてもシステムIDを持たせることにより、1つの無線式親子時計システムにおいて、受信器を二重化あるいはそれ以上に多重化することが可能となり、1つの受信器に障害が生じた場合に他の受信器に切り替えることにより、無線式親子時計システムの信頼性を向上させることが可能となる。本例はそのような無線式親子時計システムであり、図6はその構成を示すブロック図である。受信器301、302、親時計303、子時計304乃至310から本例の無線式親子時計システム3が構成される。
【0046】
受信器301、302の詳細は、図7に示す通りである。アンテナ41、受信器42は、外部の標準時刻情報の電波(放送の時報、長波標準電波又は全地球測位システム(GPS)の時刻情報等)を受信するものである。標準時刻情報については、これに限らず、テレホンJJY又は専用回線等の有線にて標準時刻情報を受信する構成を設けて使用しても良い。デコーダ43は、受信情報をデコードして標準時刻情報を取得するためのものである。時刻修正手段44は、デコーダ43より取得した標準時刻情報に計時手段45の計時する時刻を一致させるものである。エンコーダ46は、システムID制御手段47からのシステムIDを、計時手段45からの時刻に添え、これらをエンコードし、送信器48、アンテナ41より送信するためのものである。電源制御手段49は、所定の受信時間帯、送信時間帯に受信器42、送信器48等の受信又は送信動作に関係するブロックに電源を供給するものである。受信器301、302は、それぞれシステムIDを、1、2としてある(以下、システムID:1、2として示す。)。また、受信器301、302は、ランク0として図4に示すランク0の送信時間帯である0分台が設定されており、受信器301、302についてはシステムIDが「秒位」に対応しており、例えば、システムID:1の受信器301では、2時0分1秒台に送信時間帯が設定され、システムID:2の受信器301では、2時0分2秒台に送信時間帯が設定される。受信器301、302は、さらに、履歴記憶手段4Aを備えており、外部の標準時刻情報の受信の可否を記録し、この受信の可否を示す受信状態情報を時刻情報に付して送信する。
【0047】
親時計303は、図8に示されるように、上記第1の実施例の親時計101の構成に加えて、標準時刻情報評価手段2Dを備えており、受信器301、302の送信する標準時刻情報をともに受信し、標準時刻情報に付された受信状態情報に基づき、標準時刻情報を評価し、システムID制御手段2Cを介して時刻修正手段に評価結果を時刻修正手段24に送り、正常な受信がなされた受信器の標準時刻情報にて時刻修正を行なう。
【0048】
なお、子時計304乃至310はそれぞれ上記第1の実施例の子時計102乃至110の構成と同様のものであり、特に述べない。
【0049】
以上のように、本例の無線式親子時計システム3では、システムIDによって受信器を多重化したので、1つの受信器に障害が生じた場合では他の受信器に切り替えることにより、無線式親子時計システムの信頼性を向上させることが可能となる。
【0050】
次に第3の実施例の無線式親子時計システムについて述べる。上述の第2の実施例では、システムIDを用いて受信器を多重化したが、親時計まで多重化することも可能である。例えば、親時計が有線にて子時計を駆動する親子時計に応用したものでは、図9に示すように、システムID:1、2の受信器401、402から無線にてそれぞれシステムID:1、2の親時計403、404に標準時刻情報を送信し、切替手段405により親時計403、404からの駆動信号を選択的に子時計407乃至409に供給するようにしても良い。子時計407乃至409は、例えば、通常親時計404からの駆動信号により、30秒毎に運針されるものであり、受信器402、親時計404の何れかに障害が生じた場合に、親時計403からの駆動信号を受けるように切り替えられて運針される。受信器401、402は、上述の受信器301、302と同様の構成のものであり、親時計403、404は、上述の親時計303の構成から、送信器2B、エンコーダ28、個体識別手段29を除いてあり、計時手段25から駆動信号を出力するものであり、子時計407乃至409は、表示手段26に相当する構成のものである。
【0051】
本例についても、上述の第2の実施例と同様に親時計以上のランクの時刻情報を同一の周波数の搬送波を使用しながら二重化でき、親子時計の信頼性を向上させることができる。
【0052】
次に第4の無線式親子時計システムについて述べる。上述の第3の実施例では、親時計が子時計を直接駆動するものについて述べたが、ネットワークを介して時刻情報を子時計に送信するものであっても良い。また、図10に示すように、システムID:1、2の受信器501、502から無線にてそれぞれシステムID:1、2の親時計503、504に標準時刻情報を送信し、親時計503、504から子時計505乃至509へLAN(Local Area Network)配線510を介して時刻情報を送信するものである。親時計503、504は、図11に示すように上述の親時計303の構成から、送信器2B、エンコーダ28、個体識別手段29を除いてあり、エンコーダ2E、LAN通信器2Fを設けてあり、子時計505乃至509からの時刻情報要求に応答し、エンコーダ2Eにより時刻情報及びシステムIDをエンコードしてLAN通信器2Fにより要求元に時刻情報にシステムIDを付して送信する。さらに、親時計503、504は、自己の計時手段の時刻が所定期間修正されていない等の障害があった場合、それを示す情報を時刻情報に付して送信する。子時計506乃至509の詳細について述べないが、システムIDにより親時計503、504を選択し、障害のないものからの時刻情報を取得するものである。
【0053】
本例についても、上述の第2の実施例と同様に親時計以上のランクの時刻情報を同一の周波数の搬送波を使用しながら二重化でき、親子時計の信頼性を向上させることができる。
【0054】
次に第5の実施例の無線式親子時計システムについて述べる。上述の第3及び第4の実施例では、親時計と子時計とを有線にて接続するものについて述べたが、図12に示すように、第2の実施例の無線式親子時計システムにおいて親時計まで二重化しても良い。システムID:1、2の受信器601、602から無線にてそれぞれシステムID:1、2の親時計603、604に標準時刻情報を送信し、子時計605乃至611は自己のシステムIDを障害のない親時計のシステムIDに合わせて変更し、自己の時刻修正動作を維持するものである。この場合では、子時計605乃至611はそれぞれ、図13に示すように、上記第1の実施例の子時計102乃至110等の構成に加えて、システムID設定手段3Dを設けてある。システムID設定手段3Dにより、初期状態で設定されたシステムIDの親時計から時刻情報が取得できなかった場合、次回の全てのシステムの送信時間帯、例えば、図4の2時0分から3時0分まで受信状態とし、最初に受信した時刻情報に付されたシステムIDを自己のシステムIDとしてシステムID制御手段3Cに取り込むものである。この他、初期状態、あるいは、親時計からシステムIDの切り替えを示す情報を付して送るようにして、その情報に応じてシステムIDを取り込むように構成しても良い。また、システムIDはランクオフセットに対応付けされているので、変更直後の送信時間帯は変更直前のシステムIDに対応するものとして、次の送信時間帯から変更後のシステムIDに対応するものとすれば、変更直前のランクにて待ち受けする下位ランクの子時計に時刻情報を伝送することができ、同様にして下位の子時計にもシステムIDの取り込みも可能とする。
【0055】
上記各実施例においてシステムID制御手段2C、3CにシステムIDを保持することについて単に記憶と述べたが、これは、ディップスイッチ等のスイッチ類でも、不揮発性メモリ等の電子デバイスでも良い。上述の各ランク設定手段のランクの保持についても同様である。
【0056】
また、上述の各ランク設定手段は、親時計により臨時に設定される場合は、ダウンリンクによりその情報が伝えられ、次回以降の通信に適用されるものとすれば良い。すなわち、ランクの変更を行っても、一度は直前のランクの送信時間帯に送信動作を行えば、直前のランクにより規定される送信時間帯にて待ち受けする子時計に情報を伝送できる。具体的には上述の第5の実施例のシステムID設定手段と同様の構成にて実現できる。
【0057】
【発明の効果】
本発明によれば、無線式親子時計システムにおいて、システム識別情報に応じて自己のシステムの時刻情報を特定し、これに応じて送信時刻帯をオフセットするので、近接して同一の周波数の搬送波及び通信手順による複数のシステムが共存できるようになる。これまでの無線を使用した同一システムの混信を避ける方法は、搬送波の周波数を変えることにより行われてきたが、本発明は搬送波周波数を変えずにすみ、無線装置も共通の物が使用でき、かつ、チャンネル設定や周波数設定が不要である。従って、経済性、操作性に優れた無線式親子時計システムを提供することが可能となる。
【0058】
また、システム識別情報に応じて、無線で時刻情報を送信及び/又は受信する親時計、あるいはその上位の受信器を多重化するので、これらの何れかに障害があった場合に正常なものから時刻情報を取得し、これより下位の時計の時刻を修正するので、システムの信頼性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例の無線式親子時計システムの概要を示すブロック図。
【図2】 本発明の第1の実施例の無線式親子時計システムの親時計の構成を示すブロック図。
【図3】 本発明の第1の実施例の無線式親子時計システムの子時計の構成を示すブロック図。
【図4】 本発明の第1の実施例の無線式親子時計システムのダウンリンク動作を説明するタイムチャート。
【図5】 本発明の第1の実施例の無線式親子時計システムのアップリンク動作を説明するタイムチャート。
【図6】 本発明の第2の実施例の無線式親子時計システムの概要を示すブロック図。
【図7】 本発明の第2の実施例の無線式親子時計システムの受信器の構成を示すブロック図。
【図8】 本発明の第2の実施例の無線式親子時計システムの親時計の構成を示すブロック図。
【図9】 本発明の第3の実施例の無線式親子時計システムの概要を示すブロック図。
【図10】 本発明の第4の実施例の無線式親子時計システムの概要を示すブロック図。
【図11】 本発明の第4の実施例の無線式親子時計システムの親時計の構成を示すブロック図。
【図12】 本発明の第5の実施例の無線式親子時計システムの概要を示すブロック図。
【図13】 本発明の第5の実施例の無線式親子時計システムの子時計の構成を示すブロック図。
【図14】 従来の無線式親子時計システムの子時計の構成を示すブロック図。
【図15】 従来の無線式親子時計システムの概要を示すブロック図。
【符号の説明】
1、2 無線式親子時計システム
101、201 親時計
102乃至110 子時計
202乃至210 子時計
22、32 受信手段
2A、3A 送信手段
27、37 ランク制御手段
2C、3C システム識別情報制御手段
301、302 受信器
41、42、43 取得手段
46、48、41 送信手段
47 システム識別情報制御手段
303 親時計
304乃至310 子時計
401、402 受信器
403、404 親時計
407乃至409 子時計
501、502 受信器
503、504 親時計
505乃至509 子時計
601、602 受信器
603、604 親時計
505乃至511 子時計
3D 設定手段

Claims (7)

  1. 無線で時刻情報を受信して時刻修正を行なう複数の子時計を含み、親時計及び複数の前記子時計はランク情報により階層化され、前記時刻情報を、前記親時計から当該親時計より1つ下位のランクの前記子時計へ、前記親時計より1つ下位のランクの当該子時計から前記親時計より2つ下位のランクの前記子時計へと、順次下位のランクの前記子時計へとリレー式に伝達する無線式親子時計システムであって、
    前記子時計は、前記親時計又は他の前記子時計からの前記時刻情報と、自己のシステムを識別するためのシステム識別情報とを受信する受信手段と、前記受信された時刻情報及びシステム識別情報に基づいて、自己のシステムの時刻情報を特定して当該特定時刻情報に基づいて自己の時刻を修正する修正手段と、修正された自己の時刻に基づいて他の子時計の時刻を修正するための時刻情報を無線で送信する送信手段と、前記自己のシステム識別情報を前記送信される時刻情報に付して送信するため前記自己のシステム識別情報を前記送信手段に与えるシステム識別情報制御手段と、自己を識別する個体識別情報を前記送信される時刻情報に付して送信するための前記個体識別情報を前記送信手段に与える個体識別情報制御手段と、前記受信された時刻情報と区別するとともに、自己のランクを示す前記ランク情報を前記送信される時刻情報に付して送信するため前記ランク情報を前記送信手段に与えるランク制御手段とを有し、
    前記システム識別情報は、前記ランク情報に所定のオフセットを与えるものであり、前記子時計の送信手段は、前記システム識別情報制御手段からの前記システム識別情報、前記ランク制御手段からの前記ランク情報及び前記個体識別情報制御手段からの前記個体識別情報に従い、他の子時計と重複しないように予め定められた時間に前記時刻情報を送信する
    ことを特徴とする無線式親子時計システム。
  2. 無線で時刻情報を受信して時刻修正を行なう複数の子時計を含み、親時計及び複数の前記子時計はランク情報により階層化され、前記時刻情報を、前記親時計から当該親時計より1つ下位のランクの前記子時計へ、前記親時計より1つ下位のランクの当該子時計から前記親時計より2つ下位のランクの前記子時計へと、順次下位のランクの前記子時計へとリレー式に伝達する無線式親子時計システムであって、
    放送の時報、長波標準電波又は全地球測位システム(GPS)の時刻情報等の外部からの標準時刻情報を所得する取得する取得手段と、当該所得した標準時刻情報に基づいて自己の時刻を修正する修正手段と、修正された自己の時刻に基づいて時刻情報を無線で送信する送信手段と、自己のシステムを識別するためのシステム識別情報を前記送信される時刻情報に付して送信するため前記システム識別情報を前記送信手段に与えるシステム識別情報制御手段とからなる受信器の複数と、
    前記受信器から送信される前記時刻情報及び前記システム識別情報を受信し、前記受信された時刻情報及びシステム識別情報に基づいて自己の時刻を修正し、修正された自己の時刻に基づいて子時計の時刻を修正するための時刻情報に前記システム識別情報の何れか1つを付して無線又は有線で送信する前記親時計と
    を備え
    前記子時計は、前記親時計又は他の前記子時計からの前記時刻情報と、自己のシステムを識別するためのシステム識別情報とを受信する受信手段と、前記受信された時刻情報及びシステム識別情報に基づいて、自己のシステムの時刻情報を特定して当該特定時刻情報に基づいて自己の時刻を修正する修正手段と、修正された自己の時刻に基づいて他の子時計の時刻を修正するための時刻情報を無線で送信する送信手段と、前記自己のシステム識別情報を前記送信される時刻情報に付して送信するため前記自己のシステム識別情報を前記送信手段に与えるシステム識別情報制御手段と、自己を識別する個体識別情報を前記送信される時刻情報に付して送信するための前記個体識別情報を前記送信手段に与える個体識別情報制御手段と、前記受信された時刻情報と区別するとともに、自己のランクを示す 前記ランク情報を前記送信される時刻情報に付して送信するため前記ランク情報を前記送信手段に与えるランク制御手段とを有し、
    前記システム識別情報は、前記ランク情報に所定のオフセットを与えるものであり、前記子時計の送信手段は、前記システム識別情報制御手段からの前記システム識別情報、前記ランク制御手段からの前記ランク情報及び前記個体識別情報制御手段からの前記個体識別情報に従い、他の子時計と重複しないように予め定められた時間に前記時刻情報を送信する
    ことを特徴とする無線式親子時計システム。
  3. 無線で時刻情報を受信して時刻修正を行なう複数の子時計を含み、親時計及び複数の前記子時計はランク情報により階層化され、前記時刻情報を、前記親時計から当該親時計より1つ下位のランクの前記子時計へ、前記親時計より1つ下位のランクの当該子時計から前記親時計より2つ下位のランクの前記子時計へと、順次下位のランクの前記子時計へとリレー式に伝達する無線式親子時計システムであって、
    放送の時報、長波標準電波又は全地球測位システム(GPS)の時刻情報等の外部からの標準時刻情報を所得する取得する取得手段と、当該所得した標準時刻情報に基づいて自己の時刻を修正する修正手段と、修正された自己の時刻に基づいて時刻情報を無線で送信する送信手段と、自己のシステムを識別するためのシステム識別情報を前記送信される時刻情報に付して送信するため前記システム識別情報を前記送信手段に与えるシステム識別情報制御手段とからなる受信器の複数と、
    前記受信器から送信される前記時刻情報及び前記システム識別情報を受信し、前記受信された時刻情報及びシステム識別情報に基づいて自己の時刻を修正し、修正された自己の時刻に基づいて子時計の時刻を修正するための時刻情報に前記システム識別情報の何れか1つを付して無線又は有線にて前記子時計に送信する前記親時計の複数と
    を備え、前記親時計の複数の内の何れか1つを選択的に前記子時計の複数の時刻修正のための時刻情報源とするものであり、
    前記子時計は、前記親時計又は他の前記子時計からの前記時刻情報と、自己のシステムを識別するためのシステム識別情報とを受信する受信手段と、前記受信された時刻情報及びシステム識別情報に基づいて、自己のシステムの時刻情報を特定して当該特定時刻情報に基づいて自己の時刻を修正する修正手段と、修正された自己の時刻に基づいて他の子時計の時刻を修正するための時刻情報を無線で送信する送信手段と、前記自己のシステム識別情報を前記送信される時刻情報に付して送信するため前記自己のシステム識別情報を前記送信手段に与えるシステム識別情報制御手段と、自己を識別する個体識別情報を前記送信される時刻情報に付して送信するための前記個体識別情報を前記送信手段に与える個体識別情報制御手段と、前記受信された時刻情報と区別するとともに、自己のランクを示すランク情報を前記送信される時刻情報に付して送信するため前記ランク情報を前記送信手段に与えるランク制御手段とを有し、
    前記システム識別情報は、前記ランク情報に所定のオフセットを与えるものであり、前記子時計の送信手段は、前記システム識別情報制御手段からの前記システム識別情報、前記ランク制御手段からの前記ランク情報及び前記個体識別情報制御手段からの前記個体識別情報に従い、他の子時計と重複しないように予め定められた時間に前記時刻情報を送信する
    ことを特徴とする無線式親子時計システム
  4. 前記親時計はネットワークを介して前記子時計の時刻を修正するための時刻情報と前記システム識別情報とを送信し、前記子時計は前記システム識別情報から自己のシステムの時刻情報を特定し、当該特定時刻情報に基づき自己の時刻を修正することを特徴とする請求項2又は3に記載の無線式親子時計システム。
  5. 前記子時計は、受信した前記システム識別情報を自己のシステムのシステム識別情報とする設定手段を備えることを特徴とする請求項1乃至の何れかに記載の無線式親子時計システム。
  6. 無線で時刻情報を受信して時刻修正を行なう複数の子時計を含み、親時計及び複数の前記子時計はランク情報により階層化され、前記時刻情報を、前記親時計から当該親時計より1つ下位のランクの前記子時計へ、前記親時計より1つ下位のランクの当該子時計から前記親時計より2つ下位のランクの前記子時計へと、順次下位のランクの前記子時計へとリレー式に伝達する無線式親子時計システムに使用される子時計であって、
    時刻情報を受信するとともに自己のシステムを識別するためのシステム識別情報を受信する受信手段と、
    前記受信された時刻情報及びシステム識別情報に基づいて、自己のシステムの時刻情報を特定して当該特定時刻情報に基づいて自己の時刻を修正する修正手段と、
    修正された自己の時刻に基づいて他の子時計の時刻を修正するための時刻情報を無線で送信する送信手段と、
    前記自己のシステム識別情報を前記送信される時刻情報に付して送信するため前記自己のシステム識別情報を前記送信手段に与えるシステム識別情報制御手段と
    を有し、
    前記子時計は、自己を識別する個体識別情報を前記送信される時刻情報に付して送信するための前記個体識別情報を前記送信手段に与える個体識別情報制御手段と、前記受信された時刻情報と区別するとともに、自己のランクを示すランク情報を前記送信される時刻情報に付して送信するため前記ランク情報を前記送信手段に与えるランク制御手段とを備え、
    前記システム識別情報は、前記ランク情報に所定のオフセットを与えるものであり、前記子時計の送信手段は、前記システム識別情報制御手段からの前記システム識別情報、前記ランク制御手段からの前記ランク情報及び前記個体識別情報制御手段からの前記個体識別情報に従い、他の子時計と重複しないように予め定められた時間に前記時刻情報を送信する
    ことを特徴とする子時計。
  7. 前記子時計は、受信した前記システム識別情報を自己のシステムのシステム識別情報とする設定手段を備えることを特徴とする請求項に記載の子時計
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