JP4252695B2 - 視程計測装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、視程計測装置に関し、特に自動車、航空機、船舶などの交通機関で必要とされる視界の良否を視程距離として計測出力する視程計測装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車、航空機、船舶などの交通機関では、その運行の安全を確保するために視界の良否を判断する必要がある。例えば、自動車では霧、雨、雪あるいはトンネル内での微塵などにより運転者の視界が妨げられるため、これらを観測して走行速度制限や通行止めなどの交通規制を適切に実施する必要がある。
このような視界の良否を客観的な数値すなわち視程距離として計測する装置として視程計測装置が用いられる。図14は従来の視程計測装置を示す説明図である。
【0003】
従来の視程計測装置では、発光器と受光器を用い、発光器から空間に射出された線状の光ビームを受光器で受光し、その受光レベルの低下により、空間すなわち周囲環境における視程距離を計測している。
図14(a)は、発光器111と受光器121とを対向させて、例えば霧141を透過した透過光131を受光するように構成されている。この場合、霧141が濃くなると透過光131の受光レベルも低下する。したがって、霧141が発生していない状態での受光レベルを絶対基準とし、受光レベルの低下率から視程距離が算出される。
【0004】
図14(b)は、図14(a)の構成に加えて、受光器122を備えたものである(例えば、特開平5−87735号公報など参照)。この例では、受光器122は、その光軸が発光器111および受光器121の光軸から傾斜するように配置され、霧141で散乱した散乱光132を受光している。この場合、霧141が濃くなると透過光131の受光レベルが低下するか、散乱光132の受光レベルが増加する。したがって、この透過光131と散乱光132との受光レベルの変化に応じて相対的に視程距離が算出される。これにより、図14(a)の構成とは異なり、被計測領域の透過率の低下に伴って受光レベルが絶対的に低下しても計測分解能の低下を抑制できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の視程計測装置では、独立した複数の受光器を用いているため、集光レンズなどの光学系の汚れや計測環境さらには経年変化に応じて、それぞれの受光器の受光特性にバラツキが生じ、精度よく視程距離を測定できない問題点があった。また、このような視程計測装置を車載して使用する場合があり、従来の視程計測装置では複数の受光器を設ける必要があり、装置全体の規模が大きく、車載に適さないという問題点があった。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、光学系の汚れや計測環境さらには経年変化に影響されることなく高精度で安定した視程距離計測が行えるとともに、車載に適した小型化が可能な視程計測装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、本発明による視程計測装置は、第1の光軸を中心として広がる照射パターンで所定のビーム光を照射する発光器と、ビーム光を集光する集光レンズおよび互いに隣接して配置された第1および第2の受光部を有し、集光レンズで集光された光を2つの受光部のそれぞれで受光する受光器と、この受光器の2つの受光部で得られたそれぞれの受光出力に基づき視程を算出する制御部とを設け、受光器は、ビーム光の照射パターン内であってかつ第1の光軸に対して傾斜する第2の光軸に沿って配置することにより、異なる角度領域から集光レンズへ入射したビーム光が2つの受光部のそれぞれで個別に受光されるようにしたものである。さらに、発光器からの光ビームを、第1の光軸を中心として広がる扇形の照射パターンで照射するようにしたものである。
【0007】
第2の受光部を受光器内部のうち第2の光軸の発光器側に配置するとともに、第1の受光部を受光器内部のうち第2の光軸を挟んだ反対側であって、かつ第2の受光部と並列する位置に配置し、集光レンズで、第2の光軸から発光器側の角度領域からの光をビーム光の透過光として第1の受光部へ集光し、第2の光軸から発光器とは逆側の角度領域からの光をビーム光の散乱光として第2の受光器へ集光するようにしたものである。また、制御部では、第1の受光部の受光出力と第2の受光部の受光出力との比に基づいて視程を算出するようにしたものである。
【0008】
遮光部を設けて、ビーム光のうち、受光器への透過光と発光器の光軸との間の所定領域へのビーム光を遮光するようにしたものである。
第1および第2の受光部として、同一パッケージ内に複数形成された分割型半導体受光素子を用いてもよく、受光面に入射された複数の光スポットの重心位置を電気的に検出する半導体位置検出素子を用いてもよい。
【0009】
発光器と受光器を、走行する車両の外部に配置してもよい。この場合、第1および第2の光軸は、それぞれ同一水平面上に配置し、車両の進行方向から後方へ90度以上回転した方向に設定すればよい。また、発光器と受光器は、車両の周囲を流れる気流が安定している位置に配置すればよい。
制御部に比較判定部を設けて、受光器で得られた受光出力の瞬時的なレベル変化に基づき、降雨または降雪を検出してもよい。さらに、比較判定部で、受光器で得られた受光出力と基準値とを比較し、その差分の大きさに基づきビーム光が透過する光学系の汚れを検出してもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明について図面を参照して説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態である視程計測装置の構成図であり、以下では、霧により低下した視程距離を計測する場合を例に説明する。同図において、1は発光器、2は受光器、4は発光器1と受光器2との間に発生した霧、5は発光器1を駆動するとともに、受光器2で得られた受光出力に基づき視程距離を算出する制御部である。
発光器1は、制御部5からの駆動信号14に応じて発光するLEDなどの発光素子11と、この発光素子11からの光を光軸13を中心として広がりを持つ光ビーム3として照射する照射レンズ12から構成される。
【0011】
光ビーム3は、駆動信号14に応じて所定の周波数でパルス状に照射される。また、光ビーム3の照射パターンは、光軸13を中心として受光器2まで広がっている。この照射パターンとしては、例えば照射レンズ12を頂点とする円錐形状であってもよい。また、図2の照射パターン例に示すように、照射レンズ12としてシリンドリカルレンズを用いて、LEDなどの発光素子11から放射される光を所定の厚さを有する扇形の照射パターンで照射してもよい。これにより、円錐形状の照射パターンと比較して上下方向に放射される光が扇形照射パターンの厚さ方向に集光される。
【0012】
このようにして発光器1から照射された光ビーム3のうち、一部は透過光(直進光)31として受光器2へ直進して到達し、一部は散乱光32として発光器1と受光器2との間の霧4で散乱して受光器2へ屈折して到達する。
受光器2は、ビーム光3の照射パターン内に配置されており、その光軸23が発光器1の光軸13に対して約30゜だけ傾斜する方向に配置されている。受光器2は、ビーム光3を集光する集光レンズ24と、この集光レンズ24で集光された光ビームをそれぞれ個別に受光する2つの受光部21,22から構成されている。なお、発光器1および受光器2を車両外部に取り付けて走行しながら視程距離を計測する場合、光軸13および光軸23が、それぞれ地面と平行する同一水平面上に位置するとともに、いずれも車両の進行方向から後方へ90゜以上回転した方向となるように、発光器1および受光器2が取り付けられる。
【0013】
図3は受光器での光の振る舞いを示す説明図である。受光部21,22は、互いに隣接して配置されている。集光レンズ24は、凸レンズから構成されており、受光部21,22はその光軸23を挟んで並列して配置されている。そして、光軸23を境にして発光器1側の角度領域A側から入射した光は、集光レンズ24で集光されて受光部21に配光される。一方、光軸23を挟んで角度領域Aとは反対側の角度領域B側から入射した光は、集光レンズ24で集光されて受光部22に配光される。これにより、光軸23を境にして角度領域A側から入射した透過光31と角度領域Bから入射した散乱光32は、互いに分離されて受光部21および受光部22へ集光される。したがって、受光部21からの受光出力26は主に透過光31の受光レベルを示し、受光部22からの受光出力27は主に散乱光32の受光レベルを示すものとなる。
【0014】
図1において、受光部21,22で得られた受光出力26,27は、制御部5に入力され、視程距離の算出に用いられる。制御部5は、発光部11を駆動する駆動信号14を出力する駆動部と51、受光出力26,27を増幅して検波する増幅検波部52と、この検波出力をディジタル値に変換するA/D変換部53と、A/D変換部53の出力26D,27Dから視程距離を算出して視程距離出力54を出力する制御部6とから構成されている。
【0015】
増幅検波部52に入力された受光出力26,27は、まずその微少な振幅が増幅器で増幅された後、光ビーム3のパルス周波数付近を通過帯域とするバンドパスフィルタで検波され直流化される。この検波出力はA/D変換部53でディジタル値に変換され、受光出力26D,27Dとして制御部6に入力される。
処理部6は、受光出力26,27のレベル比を算出する出力比算出部61と、このレベル比と視程距離との対応関係を示す視程距離特性を記憶する記憶部62と、記憶部62の視程距離特性から出力比算出部61の出力に対応する視程距離を算出し、視程距離出力54を出力する指定距離算出部63とから構成される。
【0016】
図4は透過光および散乱光と透過率の関係を示す説明図であり、特性41は透過率により変化する透過光の受光レベルを示し、特性42は透過率により変化する散乱光の受光レベルを示している。一般に、特性41に示すように、霧がなく透過率が高い場合、透過光31の受光レベルは大きく、霧が発生して透過率が低くなるにつれて、透過光31の受光レベルは小さくなる。一方、特性42に示すように、霧がなく透過率が高い場合、散乱光32はほとんど発生しないためその受光レベルは小さく、霧が発生して透過率が低くなるにつれて、散乱光32が発生しその受光レベルは大きくなる。
【0017】
図5は透過光と散乱光のレベル比と視程距離の関係を示す説明図である。特性43に示されているように、散乱光の受光レベルを透過光の受光レベルで除算して得られるレベル比Rは、そのときの視程距離と対数的に対応している。散乱光に比較して透過光が大きくレベル比Rが小さい場合は、霧が発生しておらず視程距離Lが長い。一方、散乱光に比較して透過光が小さくレベル比Rが大きい場合は、霧が発生しており視程距離Lが短い。
【0018】
処理部6では、このような特性が利用され、次のようにして視程距離が算出される。なお、この算出処理に先立って、図5に示した特性43すなわち視程距離特性が予め記憶部62に格納されているものとする。まず、出力比算出部61では、入力された受光出力27Dが同じく入力された受光出力26Dで除算されレベル比Rが算出される。そして、視程距離算出部63では、出力比算出部61で算出されたレベル比Rに基づき記憶部62の視程距離特性が参照されて、そのレベル比Rに対応する視程距離が取得され、視程距離出力54として出力される。
【0019】
このように、本発明によれば、発光器1から光軸13を中心とした広がりを持つビーム光3を照射するとともに、このビーム光3の照射領域内に発光器1の光軸13に対して傾斜する方向に受光器2を配置し、受光器2に隣接して設けたの2つの受光部21,22で、異なる方向から集光レンズ24へ入射したビーム光を個別に受光し、その受光レベルに基づき視程距離を算出するようにしたので、同一光源から同時に照射された光ビーム3を、同一の集光レンズ24を介して2つの受光部21,22で受光することができる。
【0020】
これにより、図14(b)に示したように、別個に設けられた2つの受光器を用いる従来の構成と比較して、集光レンズ24の汚れによる受光レベルのバラツキを抑制できる。また受光部21,22を同一受光器1内に隣接配置したので、計測環境さらには経年変化に影響されることなく、2つの受光部21,22の受光特性のバラツキ発生を抑制できる。したがって、光学系の汚れや計測環境さらには経年変化に影響されることなく高精度で安定した視程距離の計測が可能となる。また、発光器および受光器がそれぞれ1つで済むため、従来のように2つの受光器を必要とするものと比較して装置規模を小型化(コンパクト化)でき、車載に適した視程計測装置を実現できる。
【0021】
発光器1から照射するビーム光3の照射パターンとしては、上下方向に所定の厚さを持つ扇形の照射パターンを用いてもよい。これにより、発光器1を頂点として円錐形状にビーム光3を照射する場合と比較して、上下方向に放射される光が扇形照射パターンの厚さ方向に集光される。したがって、同じ光源出力でより強いビーム光3を照射でき、結果として高い計測分解能が得られる。
【0022】
また、受光器内部のうち、受光部22を光軸23の発光器1側に配置するとともに、受光器21を光軸23を挟んで受光部22と並列する位置に配置しておき、集光レンズ24を凸レンズで構成し、集光レンズ24に入射される光ビーム3のうち、光軸23から発光器1側の角度領域からの光を透過光31として受光部21へ集光し、光軸23から発光器1とは逆側の角度領域からの光を散乱光32として受光部22へ集光するようにしたので、発光器1から照射された同一のビーム光3のうちの透過光31と散乱光32とを、それぞれ対応する受光部21,22へ容易に分離して集光でき、透過光31および散乱光32の受光レベルを正確に検出できる。
【0023】
視程距離については、透過光31と散乱光32の受光レベルのレベル比Rと視程距離Lとの対応関係を示す視程距離特性を記憶部62に予め格納しておき、実際に受光器2で得られた透過光31と散乱光32の受光レベルを用いて両者のレベル比Rを算出し、得られたレベル比Rに基づき記憶部62の視程距離特性を参照することにより、そのレベル比Rに対応する視程距離Lを取得するようにしたので、複雑な演算処理を行うことなく極めて短い時間で視程距離を求めることができる。
【0024】
したがって、本発明の視程計測装置を走行車両に搭載し、所定の区間を走行しながら連続して視程距離を計測する場合、その区間における平均的な視程距離や視程距離分布を極めて高い精度で計測できる。また、受光レベル比を用いて視程距離を得るようにしたので、視程距離を得るために必要な入力変数が1つで済み、視程距離算出に要する時間を大幅に短縮でき、走行速度を落とすことなく通常の走行速度で視程距離が計測できる。さらに、入力変数が1つなので視程距離特性の記憶に必要な記憶容量を削減できるとともに、処理部6として高性能な演算処理回路を必要とせず、処理部5を簡素でかつ安価に構成できる。
【0025】
次に、図6を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。図6は第2の実施の形態で用いられる分割型フォトダイオードを示す説明図であり、(a)は外観図、(b)は回路図である。
本実施の形態では、受光部21,22として、同一パッケージ200内に形成された分割型の半導体受光素子、具体的には、分割型フォトダイオードや分割型フォトトランジスタなどを用いている。同図において、フォトダイオード201,202が受光部21,22として用いられる。これらフォトダイオード201,202は、パッケージ200の中央に隣接して配置されており、リード端子205がフォトダイオード201,202の各電極に接続されている。フォトダイオード201,202の上部には、光を受光面へ導入するための窓部203が形成されており、外乱光を遮断するためのフィルタ204で密閉されている。
【0026】
このような構成の分割型半導体受光素子を受光部21,22として用いることにより、2つの受光部21,22が持つ電気的および光学的特性すなわち受光特性を同一化できるとともに、極めて小さく受光部21,22を実現できる。したがって、計測環境さらには経年変化に影響されることなく極めて高精度で安定した視程距離の計測が可能となるとともに、透過光31および散乱光32をわずかな間隔の2つの集光点に集光させるだけでよく、集光レンズ24さらには受光器2の構成を簡略化できるとともに小型化できる。
【0027】
次に、図7を参照して、本発明の第3の実施の形態について説明する。図7は第3の実施の形態による受光器での光の振る舞いを示す説明図である。
本実施の形態では、受光部21,22として、1つの半導体位置検出素子(以下、PSDという:Positon Sensitive Device)を用いている。PSD25は、シリコンフォトダイオードを応用して光スポットの位置を検出するセンサである。PSD25は、図8のPSDの動作原理を示す説明図に示すように、シリコン基板72の表面に形成されたp形半導体層71と、シリコン基板72の裏面に形成されたn形半導体層73とから構成される。p形半導体層71の両端には、電極71A,71Bが設けられており、n形半導体層73の中央には共通電極74が設けられている。
【0028】
このような構成において、p形半導体層71およびn形半導体層73は、その長さ(あるいは幅,厚さ)に比例して抵抗値が変化する均一な抵抗層と見なせる。ここで、図7(a)に示すように、p形半導体層71の光スポットPに光が照射された場合、その光の強さに応じた電流IPが光スポットPで発生する。この電流IPは左右の電極71A,71Bに向けて分流される。
P=IA+IB
分流される比率は光スポットPと各電極71A,71Bとの間の抵抗値RA,RBにより決定される。電極71A,71Bへ流れる電流をIA,IBとすると、次の式のようになる。
A/IB=RA/RB
【0029】
図7に示すように、p形半導体層71上に2つの光スポットP1,P2が存在する場合、PSD25の動作は図8(b)のようになる。光スポットP1,P2において電流I1,I2が発生した場合、これら電流I1,I2は、前述と同様に抵抗値RA,RB,RCの大きさに応じてそれぞれ分流される。そして、左右の電極71A,71Bでこれら電流が合成され電流IA,IBとなる。
1+I2=IA+IB
したがって、電流IA,IBは、光スポットP1,P2の重心位置を示すことになる。
【0030】
このようにして、PSD25から得られた電流IA,IBを受光部21,22の受光出力26,27と見なし、前述と同様にして、制御部6で視程距離が算出される。なお、この場合の電流比IA/IBと視程距離Lとの関係は、前述した図5と同様の特性で示されるものの、実際の受光レベル比Rと電流比IA/IBとの間には、スポットP1,P2の位置に応じて若干のズレを生じる。したがって、受光部21,22としてPSD25を使用する場合は、電流比IA/IBと視程距離Lとの関係を図5の視程距離特性と同様に予め記憶部62に格納しておけばよい。
【0031】
図8(b)において、RCがRA,RBよりも大きく、RA≪RC+RB,RB≪RC+RAとなる場合は、次のような式が成立し、RCが大きくなるにつれて両辺の値の差は小さくなる。
A/IB≒I1/I2
したがって、透過光31および散乱光32が集光される光スポットの位置を、電極71A,71Bの近くに設定することにより、前述の図5で示した視程距離特性43をそのまま利用するようにしてもよい。
【0032】
次に、図9を参照して、本発明の第4の実施の形態について説明する。図9は第4の実施の形態によるビーム光の照射パターンを示す説明図である。
前述した図3において、角度領域A側から透過光31とは別の散乱光が入射した場合、受光部21で検出される透過光31の受光レベルに誤差が生じる。したがって、このような誤差を低減するためには、角度領域A側で特に受光器2に近い領域35から入射する散乱光を削減すればよい。
【0033】
一般に、水の粒子による散乱光のほとんどは入射光に対して所定の散乱角度を持って生じるといわれており、領域35においてもこの散乱角度で散乱光が発生する。したがって、前述した第1の実施の形態では、このような散乱光の散乱角度を利用して、領域35を通過するビーム光3と光軸32との傾斜角度として、水分子の散乱角度より大きい値、すなわち約30゜を用いることにより、角度領域A側から入射される余分な散乱光を除去している。
本実施の形態では、発光器1の前方に遮光板(遮光部)16を設けて、ビーム光3が特定の領域35へ照射されないように遮光している。これにより、領域35における散乱光の発生が抑止され、角度領域A側から集光レンズ24へ入射される散乱光がなくなり、受光部21において透過光31の受光レベルを誤差なく検出でき、高精度で視程距離を算出できる。
【0034】
次に、図10を参照して、本発明の第5の実施の形態について説明する。図10は第5の実施の形態による発光器および受光器の取り付け状態を示す説明図である。
前述の図1および図9でも示したように、発光器1および受光器2を車両外部に取り付けて走行しながら視程距離を計測する場合、光軸13および光軸23がそれぞれ地面と平行する同一水平面上に位置するとともに、いずれも車両の進行方向から後方へ90゜以上回転した方向となるように、発光器1および受光器2が取り付けられる。
【0035】
図10の例では、車両の屋根部91に台座92を固定し、台座92に発光器1および受光器2が、所定の角度で取り付けられている。光軸13および光軸23とがなす角度を30゜とすると、ここでは光軸13および光軸23が車両の進行方向からそれぞれ105゜(=90゜+15゜)ずつ回転した方向となるように、発光器1および受光器2が取り付けられている。
これにより、発光器1の照射レンズ12および受光器2の集光レンズ24に対して、車両走行による気流が、直接、当たらなくなり、これらレンズの汚れを低減できる。
【0036】
走行する車両の周囲には、図11に示すような、車体形状に依存して気流の分布が発生する。特に、車体形状が大きく変化する箇所では、気流が乱れやすいため、霧の濃度が安定せず、計測にバラツキが生じる。したがって、気流が安定した位置に発光器1および受光器2を取り付けることにより、走行中であっても安定した視程計測が行える。
気流が安定している領域は、車体形状に依存するが、例えば図11に示す車両では、屋根の上部領域95、ボンネットの上部領域96やリアトランクの上部領域97などが適当である。
【0037】
次に、図12を参照して、本発明の第6の実施の形態について説明する。図12は第6の実施の形態による処理部を示すブロック図であり、図1の処理部6に対して、比較判定部64が追加されている。
比較判定部64は、A/D変換部53から出力された受光出力26D,27Dのレベル変動を所定しきい値と比較し、その比較結果に応じて降雨や降雪を検出する。
【0038】
降雨や降雪がある場合、発光器1から照射されたビーム光3は、図13に示すように、雨粒や雪粒により瞬間的に反射あるいは遮断される。図13は降雨降雪時の受光出力変化を示す波形図であり、(a)は高周波変調時、(b)は低周波変調時の受光出力を示している。
図13の期間T1では、ビーム光3が雨粒や雪粒に反射して、通常より強い光が山状に受光器2で検出されている。また期間T2では、ビーム光3が雨粒や雪粒に遮断され、通常より弱い光が谷状に受光器2で検出されている。
【0039】
比較判定部64では、これら山状あるいは谷状に瞬時的に変化する受光出力と、所定のしきい値とを比較することにより、雨粒や雪粒を検出し降雨降雪出力55を出力している。これにより同一装置で視程距離だけでなく降雨降雪の有無も検出できる。なお、受光出力のレベル比較だけでなくその変化期間についてもしきい値と比較することにより、精度よく雨粒や雪粒を検出できる。また、これら変化の頻度を検出することにより、降雨降雪の有無だけでなくおよその降雨降雪量を算出するようにしてもよい。ここで用いる受光出力は、透過光31および散乱光32のいずれでもよい。
【0040】
前述の図1で説明したように、発光器1から照射されるビーム光3は、所定周波数のパルス光として照射されている。これは増幅検波部51でフィルタリングすることにより、ビーム光3以外の外乱光を除去するためである。ここで図13(b)に示すように、ビーム光3のパルス周波数が期間T1,T2に対して低い場合、各パルスのピーク値を結んだ包絡線はなだらかに変化するため、山部や谷部でのレベル変化が小さくなる。これに対して図13(a)では、数kHz〜数十kHzのパルス周波数を用いているため、山部や谷部でのレベル変化を正確に捉えることができる。
【0041】
次に、図12を参照して、本発明の第7の実施の形態について説明する。前出した比較判定部64において、透過光31に対応する受光出力26Dのレベルを基準値と比較し、光学系の汚れを検出出力するようにしてもよい。
発光器1の照射レンズ12および受光器2の集光レンズ24は、長期間にわたって計測していると、埃などの付着による汚れが生じて受光レベルで減衰し、計測精度が低下する。
【0042】
本実施の形態では、これら光学系に汚れがない状態で透過光31の受光出力26Dを計測し、これを基準値として予め設定しておく。その後に計測された透過光31の受光出力26Dと基準値とを比較して、受光出力26Dの低下がある程度確認された時点で、汚れ発生と判断して警報表示する。これにより、光学系の汚れ有無あるいはその程度を装置自体で検出でき、光学系を掃除すべき旨を知らせることができる。なお、このような光学系汚れ検知動作は、ビーム光3が照射される計測領域が高い透過率を有する環境で行うことが前提となっている。
【0043】
以上の説明では、霧などが発生している道路で視程距離を計測する場合を例として説明したが、これに限定されるものではなく、航空機、船舶などの交通機関における視界の良否を判断する場合にも利用できる。また、室外などの開放された空間だけでなく、室内などの閉じられた空間の透過率を計測する場合にも利用できる。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、発光器からのビーム光の照射領域内に発光器の光軸に対して傾斜する方向に受光器を配置し、受光器に隣接して設けた2つの受光部で、異なる方向から集光レンズへ入射したビーム光を個別に受光し、その受光レベルに基づき視程距離を算出するようにしたので、同一光源から照射された光ビームを同一の集光レンズを介して2つの受光部で受光することができ、集光レンズの汚れによる受光レベルのバラツキを抑制できる。また受光部を同一受光器内に隣接配置したので、計測環境さらには経年変化に影響されることなく、2つの受光部の受光特性のバラツキ発生を抑制できる。したがって、集光レンズの汚れや計測環境さらには経年変化に影響されることなく高精度で安定した視程距離の計測が可能となる。また、発光器および受光器がそれぞれ1つで済むため、従来のように2つの受光器を必要とするものと比較して装置規模を小型化(コンパクト化)でき、車載に適した視程計測装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態による視程計測装置の構成図である。
【図2】 ビーム光の照射パターン例を示す説明図である。
【図3】 受光器での光の振る舞いを示す説明図である。
【図4】 透過光および散乱光と透過率の関係を示す説明図である。
【図5】 透過光と散乱光のレベル比と視程距離の関係を示す説明図である。
【図6】 第2の実施の形態で用いられる分割型フォトダイオードを示す説明図である。
【図7】 第3の実施の形態による受光器での光の振る舞いを示す説明図である。
【図8】 PSDの動作原理を示す説明図である。
【図9】 第4の実施の形態によるビーム光の照射パターンを示す説明図である。
【図10】 第5の実施の形態による発光器および受光器の取り付け状態を示す説明図である。
【図11】 走行車両で発生する気流を示す分布図である。
【図12】 第6および第7の実施の形態による処理部を示すブロック図である。
【図13】 受光器からの受光出力例を示す波形図である。
【図14】 従来の視程計測装置を示す説明図である。
【符号の説明】
1…発光器、11…発光部、12…照射レンズ、13…光軸(第1の光軸)、14…駆動信号、2…受光器、21…受光部(第1の受光部)、22…受光部(第2の受光部)、23…光軸(第2の光軸)、24…集光レンズ、26,26D…受光出力(透過光)、27,27D…受光出力(散乱光)、3…ビーム光、31…透過光、32…散乱光、5…制御部、51…駆動部、52…増幅検波部、53…A/D変換部、54…視程距離出力、6…処理部、61…出力比算出部、62…記憶部、63…視程距離算出部。

Claims (12)

  1. 第1の光軸を中心として広がる照射パターンで所定のビーム光を照射する発光器と、
    前記ビーム光を集光する集光レンズおよび互いに隣接して配置された第1および第2の受光部を有し、前記集光レンズで集光された光を前記2つの受光部のそれぞれで受光する受光器と、
    この受光器の2つの受光部で得られたそれぞれの受光出力に基づき視程を算出する制御部とを備え、
    前記受光器は、前記ビーム光の照射パターン内であってかつ前記第1の光軸に対して傾斜する第2の光軸に沿って配置され、異なる角度領域から前記集光レンズへ入射した前記ビーム光が前記2つの受光部のそれぞれで個別に受光されることを特徴とする視程計測装置。
  2. 請求項1記載の視程計測装置において、
    前記発光器からのビーム光は、前記第1の光軸を中心として広がる扇形の照射パターンを有することを特徴とする視程計測装置。
  3. 請求項1記載の視程計測装置において、
    前記第2の受光部は、前記受光器内部のうち前記第2の光軸の前記発光器側に配置されるとともに、前記第1の受光部は、前記受光器内部のうち前記第2の光軸を挟んだ反対側であって、かつ前記第2の受光部と並列する位置に配置され、
    前記集光レンズは、前記第2の光軸から前記発光器側の角度領域からの光を前記ビーム光の透過光として第1の受光部へ集光し、前記第2の光軸から前記発光器とは逆側の角度領域からの光を前記ビーム光の散乱光として第2の受光器へ集光するレンズからなることを特徴とする視程計測装置。
  4. 請求項1記載の視程計測装置において、
    前記制御部は、前記第1の受光部の受光出力と前記第2の受光部の受光出力との比に基づいて視程を算出することを特徴とする視程計測装置。
  5. 請求項4記載の視程計測装置において、
    前記扇形のビーム光のうち、前記受光器への透過光と前記発光器の光軸との間の所定領域へのビーム光を遮光する遮光部を備えることを特徴とする視程計測装置。
  6. 請求項1記載の視程計測装置において、
    前記第1および第2の受光部は、同一パッケージ内に複数形成された分割型半導体受光素子からなることを特徴とする視程計測装置。
  7. 請求項1記載の視程計測装置において、
    前記第1および第2の受光部は、受光面に入射された複数の光スポットの重心位置を電気的に検出する半導体位置検出素子からなることを特徴とする視程計測装置。
  8. 請求項1記載の視程計測装置において、
    前記発光器と前記受光器は、走行する車両の外部に配置されていることを特徴とする視程計測装置。
  9. 請求項8記載の視程計測装置において、
    前記第1および第2の光軸は、それぞれ同一水平面上に配置され、前記車両の進行方向から後方へ90度以上回転した方向に設定されていることを特徴とする視程計測装置。
  10. 請求項8記載の視程計測装置において、
    前記発光器と前記受光器は、前記車両の周囲を流れる気流が安定している位置に配置されていることを特徴とする視程計測装置。
  11. 請求項1記載の視程計測装置において、
    前記制御部は、前記受光器で得られた受光出力の瞬時的なレベル変化に基づき、降雨または降雪を検出する比較判定部を有することを特徴とする視程計測装置。
  12. 請求項1記載の視程計測装置において、
    前記処理部は、前記受光器で得られた受光出力と基準値とを比較し、その差分の大きさに基づき前記ビーム光が透過する光学系の汚れを検出する比較判定部を有することを特徴とする視程計測装置。
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