JP4251396B2 - 鳥類観測装置及び鳥類観測方法 - Google Patents

鳥類観測装置及び鳥類観測方法 Download PDF

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Description

本発明は、夜間の鳥類の飛翔による移動軌跡を観測することができる鳥類観測装置及び鳥類観測方法に関する。
従来より、風力発電の風車や、送電線鉄塔、空港などの施設を建設する場合、環境調査の一環として、渡り鳥等の鳥類の飛翔経路の観測が行われている。このような鳥類の観測方法としては、従来より様々な方法が知られている。
例えば、鳥類を目視により観測する方法がある。この目視により観測する方法では、例えば、肉眼による観測や、望遠鏡、暗視装置、ラジオコントロール(無線制御)された模型飛行機に搭載したリモコンカメラなどの光学機器を用いた観測などが挙げられる。このような目視により鳥類を観測する方法では、方位計(コンパス)や雲高計(シーロメーター)等を用いることで、飛翔方向や、鳥類の飛翔高さを観測することができる(例えば、非特許文献1参照)。
また、鳥類を電波送受信装置を用いて観測する方法がある。この電波送受信装置を用いた観測では、例えば、鳥類にパルス発信器等の送信機を取り付けて、送信機からの定期的な電波を2カ所以上の地点で受信することにより、送信機の取り付けられた鳥類の位置や行動域を観測している(例えば、非特許文献1及び2参照)。
また、鳥類をレーダーを用いて観測する方法がある。鳥類の観測に用いられるレーダーとしては、例えば、空港監視レーダー(ASR)、気象観測用レーダー(WSR)、航空機追跡(追尾)レーダー、海洋監視レーダーなどが挙げられる(例えば、非特許文献1及び2参照)。
また、鳥類を音響探測儀を用いて観測する方法がある。音響探測儀としては、例えば、水中を伝わる音を受波器でとらえ、それを増幅し、水中音の方向や音質を分析するのに用いられるハイドロホンや、レーダーの原理を超音波で行うPPIソナーなどが挙げられる(例えば、非特許文献2参照)。
さらに、鳥類を集音器によって観測する方法がある。この集音器を用いた鳥類の観測では、鳥類の発する鳴き声などの音を聞き分けることで、鳥類の種を識別することができる(例えば、非特許文献3参照)。
また、鳥類をセオドライト(測距儀)を用いて観測する方法がある。このセオドライトを用いた観測では、同一の飛翔個体を同時に連続捕捉することで、飛翔の軌跡を3次元的に把握することができる(例えば、非特許文献4参照)。
しかしながら、渡り鳥の多くが夜間に飛翔することから、夜間に鳥類が飛翔する経路を観測する必要があるが、従来の目視による観測では、夜間に鳥類を観測することができないという問題がある。また、暗視スコープ等の暗視手段を用いて観測を行ったとしても、周辺地形が分からず、鳥類の正確な飛翔経路を取得することができないという問題がある。
また、従来の電波送受信装置を用いた観測では、夜間の観測が可能であるが、送信機が小型化されているとは言え、比較的大型の鳥類にしか適用できないという問題がある。また、送信機を取り付けた鳥類の観測しかできず、不特定の鳥類を観測することができないという問題がある。
さらに、従来のレーダーを用いた観測では、鳥類の高精度な飛翔経路を観測することができないという問題がある。また、レーダーを用いた鳥類の観測では、追跡している種を識別することができないという問題がある。
また、従来の音響探測儀を用いた観測では、水中を伝わる音を受波器でとらえるため、水鳥の生態しか観測することができず、飛翔経路などを観測することができないという問題がある。
また、集音器を用いた観測でも、鳥類の飛翔経路などを観測することができないという問題がある。
さらに、セオドライトを用いた観測では、夜間の鳥類の飛翔経路を観測することができないという問題がある。
ポール・ケリンガー(Paul Kerlinger)著、丸武志訳、「鳥の渡りを調べてみたら」、株式会社文一総合出版、2000年5月1日出版、p.27−43 岡本久人・市田則孝著、「野鳥調査マニュアル・定量調査の考え方と進め方」、株式会社東洋館出版社、1990年7月10日出版、p.252−253 「BIRD SHOP CATALOG・AUTUMN&WINTER2003」、財団法人日本野鳥の会、p.7 「風力発電のための環境影響評価マニュアル・NEDO 2003」、新エネルギー・産業技術総合開発機構、p51−52
本発明はこのような課題に鑑み、夜間に鳥類の種を識別することができると共に、鳥類の位置を容易に且つ高精度に取得することができる鳥類観測装置及び鳥類観測方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決する本発明の第1の態様は、所定の観測位置に設けられた装置本体と、夜間に飛翔する鳥類を暗視すると共に前記鳥類までの距離を測定する測定手段が設けられた暗視手段と、前記鳥類の発する音を集音する集音手段と、前記暗視手段の暗視方向及び前記集音手段の集音方向を前記鳥類の移動に合わせて調節可能に前記装置本体に対して保持する保持手段と、前記保持手段が前記鳥類の移動に合わせて調整された調整位置を特定する位置情報を取得して保存する位置取得手段と、前記位置取得手段が取得した前記位置情報と前記測定手段が取得した距離とに基づいて前記鳥類の位置を取得する鳥類位置取得手段と、を具備することを特徴とする鳥類観測装置にある。
かかる第1の態様では、暗視手段及び集音手段によって夜間であっても鳥類を容易に観測することができると共に、鳥類の位置を容易に且つ高精度に取得することができる。
また、1カ所の観測位置に設けられた鳥類位置取得手段によって、鳥類の観測中にも鳥類の位置を取得することができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記位置取得手段が、前記位置情報を時刻と関連付けて保存することを特徴とする鳥類観測装置にある。
かかる第2の態様では、位置取得手段が時刻と関連付けて位置情報を保存することにより、複数の鳥類の観測を行うことができると共に、観測終了後に混同することがない。
本発明の第3の態様は、第1又は2の態様において、前記位置取得手段が、前記鳥類の観測開始から観測終了までの位置情報を保存することを特徴とする鳥類観測装置にある。
かかる第3の態様では、位置取得手段が無駄な位置情報を保存することなく、鳥類の位置を算出する際に、位置情報の切り出しを行う必要が無く、鳥類の位置情報を容易に算出することができる。
本発明の第4の態様は、第1〜3の何れかの態様において、前記位置取得手段が取得した位置情報に関連付けて前記集音手段が集音した情報及び前記暗視手段が暗視した情報を保存する保存手段をさらに具備することを特徴とする鳥類観測装置にある。
かかる第4の態様では、保存手段が各情報を保存することで、観測終了後に観測の正否を識別することができると共に、観測終了後に鳥類の種を識別することができる。
本発明の第の態様は、第1〜4の何れかの態様において、前記鳥類位置取得手段が、前記鳥類の移動軌跡を取得することを特徴とする鳥類観測装置にある。
かかる第の態様では、鳥類の移動軌跡を容易に且つ高精度に取得することができる。
本発明の第の態様は、装置本体と、夜間に飛翔する鳥類を暗視する暗視手段と、前記鳥類の発する音を集音する集音手段と、前記暗視手段の暗視方向及び前記集音手段の集音方向を前記鳥類の移動に合わせて調節可能に前記装置本体に対して保持する保持手段と、前記保持手段が前記鳥類の移動に合わせて調整された調整位置を特定する位置情報を取得して保存する位置取得手段とが少なくとも2カ所の異なる観測位置に設けられており、異なる観測位置に設けられた前記位置取得手段の取得した前記位置情報を互いに送受信する通信手段をさらに具備することを特徴とする鳥類観測装置にある。
かかる第の態様では、少なくとも2カ所の異なる観測位置で位置取得手段が位置情報を取得することで、鳥類の位置を容易に且つ高精度に取得することができる。
また、通信手段を設けることにより、異なる観測位置で異なる鳥類を観測するのを防止することができる。
本発明の第の態様は、第の態様において、前記位置取得手段が、前記位置情報を時刻と関連付けて保存することを特徴とする鳥類観測装置にある。
かかる第の態様では、位置取得手段が時刻と関連付けて位置情報を保存することにより、複数の鳥類の観測を行うことができると共に、観測終了後に混同することがない。
本発明の第の態様は、第又はの態様において、前記位置取得手段は、前記鳥類の観測開始から観測終了までの位置情報を保存することを特徴とする鳥類観測装置にある。
かかる第の態様では、位置取得手段が無駄な位置情報を保存することなく、鳥類の位置を算出する際に、位置情報の切り出しを行う必要が無く、鳥類の位置情報を容易に算出することができる。
本発明の第の態様は、第の何れかの態様において、前記位置取得手段が取得した前記位置情報に関連付けて前記集音手段が集音した情報及び前記暗視手段が暗視した情報を保存する保存手段をさらに具備することを特徴とする鳥類観測装置にある。
かかる第の態様では、保存手段が各情報を保存することで、観測終了後に観測の正否を識別することができると共に、観測終了後に鳥類の種を識別することができる。
本発明の第10の態様は、第6〜9の何れかの態様において、異なる観測位置のそれぞれに設けられた前記位置取得手段が取得した前記位置情報に基づいて前記鳥類の位置を取得する鳥類位置取得手段をさらに具備することを特徴とする鳥類観測装置にある。
かかる第10の態様では、鳥類位置取得手段によって、鳥類の観測中にも鳥類の位置を取得することができる。
本発明の第11の態様は、第10の態様において、前記鳥類位置取得手段には、前記位置情報と、異なる観測位置に設けられた前記位置取得手段から前記通信手段を介して送られた前記位置情報とから取得した前記鳥類の位置から、異なる観測位置で同一の前記鳥類を観測しているか検証する検証手段が設けられていることを特徴とする鳥類観測装置にある。
かかる第11の態様では、鳥類の観測中に異なる観測位置で異なる鳥類を観測しているか検証することができ、鳥類の観測効率を向上することができる。
本発明の第12の態様は、第10又は11の態様において、前記鳥類位置取得手段が、前記鳥類の移動軌跡を取得することを特徴とする鳥類観測装置にある。
かかる第12の態様では、鳥類の移動軌跡を容易に且つ高精度に取得することができる。
本発明の第13の態様は、所定の観測位置に設けられた装置本体と、夜間に飛翔する鳥類を暗視する暗視手段と、前記鳥類の発する音を集音する集音手段と、前記暗視手段の暗視方向及び前記集音手段の集音方向を前記鳥類の移動に合わせて調節可能に前記装置本体に対して保持する保持手段とを具備し、前記保持手段が前記鳥類の移動に合わせて調整された調整位置を特定する位置情報に基づいて前記鳥類の位置を取得することを特徴とする鳥類観測方法にある。
かかる第1の態様では、暗視手段及び集音手段によって夜間であっても鳥類を容易に観測することができると共に、鳥類の位置を容易に且つ高精度に取得することができる。
本発明の第14の態様は、第13の態様において、前記暗視手段から前記鳥類までの距離を測定し、この距離と前記位置情報とに基づいて前記鳥類の位置を取得することを特徴とする鳥類観測方法にある。
かかる第14の態様では、1カ所の観測位置に設けられた鳥類位置取得手段によって、鳥類の観測中にも鳥類の位置を取得することができる。
本発明の第15の態様は、装置本体と、夜間に飛翔する鳥類を暗視する暗視手段と、前記鳥類の発する音を集音する集音手段と、前記暗視手段の暗視方向及び前記集音手段の集音方向を前記鳥類の移動に合わせて調整可能に前記装置本体に対して保持する保持手段とを少なくとも2カ所の異なる観測位置に設け、異なる観測位置のそれぞれの前記保持手段が前記鳥類の移動に合わせて調整された調整位置を特定する位置情報に基づいて前記鳥類の位置を取得することを特徴とする鳥類観測方法にある。
かかる第15の態様では、少なくとも2カ所の異なる観測位置で位置取得手段が位置情報を取得することで、鳥類の位置を容易に且つ高精度に取得することができる。
本発明の第16の態様は、第15の態様において、異なる観測位置のそれぞれの前記位置情報から取得した前記鳥類の位置から、異なる観測位置で同一の鳥類を観測しているか検証することを特徴とする鳥類観測方法にある。
かかる第16の態様では、鳥類の観測中に異なる観測位置で異なる鳥類を観測しているか検証することができ、鳥類の観測効率を向上することができる。

本発明によれば、暗視手段及び集音手段によって夜間であっても鳥類を容易に観測することができると共に、位置取得手段が取得及び保存した位置情報に基づいて鳥類の位置を容易に且つ高精度に取得することができる。また、暗視手段だけでは、鳥類の観測が困難な場合でも、集音手段の集音した鳥類の発する音によって鳥類を観測して鳥類の位置を取得することができると共に、集音手段によって鳥類の種を容易に識別することができる。
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る鳥類観測装置の概略側面図であり、図2は、鳥類観測装置の要部を示す概略正面図であり、図3は、鳥類観測装置の要部を示す概略側面図である。
図1に示すように、本実施形態の鳥類観測装置10は、観測部11と制御部12とで構成されている。
観測部11は、図2及び図3に示すように、所定の観測位置に設置された装置本体20と、鳥1を暗視する暗視手段30と、鳥1の発する音を集音する集音手段40と、装置本体20に対して暗視手段30及び集音手段40の暗視及び集音方向を位置決め自在に保持する保持手段50とを具備する。
装置本体20は、円柱状のピラー部21と、ピラー部21の下端部側の外周に基端部が固定された3つの脚部22と、脚部22の先端部に螺合して設けられた倒れ調整用ねじ23と、倒れ調整用ねじ23の先端部が当接する地面固定用鉄板24とを具備する。装置本体20は、各脚部22の先端の倒れ調整ねじ23を回転させることで、ピラー部21の軸が鉛直方向と同一となるようにピラー部21の倒れを調整することができる。
このようなピラー部21の上端部には、暗視手段30及び集音手段40を保持した保持手段50が設けられている。
保持手段50は、装置本体20に対して暗視手段30の暗視方向及び集音手段40の集音方向を位置決め保持するものであり、板状部材をコ字状に屈曲して形成されたベース部51と、ベース部51の両端部に回転自在に保持されて位置決めされる操作部52とで構成されている。
保持手段50を構成するベース部51は、その底面が第1の回転支持部材53を介してピラー部21の上端部に保持されており、ベース部51は第1の回転支持部材53によってピラー部21の軸を中心として回転自在に保持されている。すなわち、ベース部51は、本実施形態では、鉛直方向と直交する水平方向に回転自在となっている。
このベース部51をピラー部21に対して水平方向に回転自在に位置決め保持する第1の回転支持部材53には、ベース部51をピラー部21の軸を中心として回転させた際に、ベース部51が調整されたピラー部21に対する調整位置を特定する位置情報を検出する第1の位置検出センサ100が設けられている。本実施形態では、第1の位置検出センサ100が検出する位置情報として、ベース部51のピラー部21に対する水平方向の回転角度を検出するようにした。なお、第1の位置検出センサ100は、ベース部51のピラー部21に対する水平方向の回転角度を検出することができれば、特に限定されず、例えば、本実施形態では、回転角度をデジタルデータである角度データとして取得できるA/D変換器として、ロータリーエンコーダを用いた。
また、第1の位置検出センサ100は、詳しくは後述する制御部12に設けられた位置取得手段61に接続されており、第1の位置検出センサ100が検出した保持手段50の位置情報が、位置取得手段61に保存されるようになっている。この位置取得手段61は、保持手段50の位置情報を時刻と関連付けて保存するようになっている。
また、保持手段50を構成する操作部52は、暗視手段30が保持された保持テーブル54と、集音手段40が保持されたアーム部55と、保持テーブル54に固定されて観測者2が把持して保持手段50の暗視方向及び集音方向を調整する操作用ハンドル部57とを具備する。
保持テーブル54は、板状部材からなり、その両端部が同一方向に屈曲されることで、一対のアーム部55が形成されている。このアーム部55がベース部51の両端部側に第2の回転支持部材56を介して保持されており、第2の回転支持部材56によって操作部52は、ベース部51に対して第2の回転支持部材56を中心として鉛直方向に回転するように保持されている。
この操作部52をベース部51に対して鉛直方向に回転自在に保持する第2の回転支持部材56には、操作部52をベース部51に対して鉛直方向に回転させた際に、操作部52が調整されたベース部51に対する調整位置を特定する位置情報を検出する第2の位置検出センサ101が設けられている。本実施形態では、第2の位置検出センサ101が検出する位置情報として、操作部52のベース部51に対する鉛直方向の回転角度を取得するようにした。なお、第2の位置検出センサ101は、操作部52のベース部51に対する鉛直方向の回転角度を取得することができれば、特に限定されず、例えば、本実施形態では、第1の位置検出センサ100と同様に回転角度をデジタルデータである角度データとして取得できるA/D変換器として、ロータリーエンコーダを用いた。
また、第2の位置検出センサ101は、上述したように第1の位置検出センサ100と共に制御部12に設けられた位置取得手段61に接続されており、第2の位置検出センサ101が検出した保持手段50の位置情報が位置取得手段61に保存されるようになっている。なお、位置取得手段61には、第1の位置検出センサ100が検出した位置情報と共に第2の位置検出センサ101が検出した位置情報も時刻と関連付けて保存される。
また、保持テーブル54には、2本の円柱部材からなる操作ハンドル57が設けられている。この操作ハンドル57を観測者2が把持して、操作部52のベース部51に対する鉛直方向の回転及びベース部51のピラー部21に対する水平方向の回転を行うことで、詳しくは後述する暗視手段30の暗視方向及び集音手段40の集音方向を調整するようになっている。
また、操作ハンドル57には、スイッチ57aが設けられている。このスイッチ57aは、制御部12に設けられた位置取得手段61に接続されており、観測者2によるスイッチ57aの入り切りによって、位置取得手段61に観測開始及び観測終了を知らせるようになっている。そして、詳しくは後述するが、位置取得手段61は、観測者2のスイッチ57aの入り切りによって観測開始から観測終了まで保持手段50の調整された位置情報を保存するようになっている。
さらに、保持テーブル54の底面には、所定重量のバランスウェイト58が設けられている。このバランスウェイト58は、詳しくは後述するアーム部55に設けられた集音手段40の重量により、保持テーブル54が鉛直方向に勝手に回転しないように、操作部52の重心が第2の回転支持部材56の回転中心又は回転中心よりも下となるようにしている。このバランスウェイト58を設けることによって、操作部52が集音手段40の重量により勝手に鉛直方向に回転するのを防止すると共に、観測者2が操作ハンドル57を用いて、比較的容易に操作部52を鉛直方向に回転させることができる。
また、保持テーブル54上には、暗視手段30が固定されている。暗視手段30としては、例えば、微光を増幅する微光増幅暗視装置、赤外線を目標物に照射し、その反射映像をイメージ管などで可視化するノクトビジョン式赤外線暗視装置、常温物体が放射する赤外線を半導体素子などで検知して可視化するパッシブ方式赤外線暗視装置などを挙げることができる。本実施形態では、暗視手段30として、微光増幅暗視装置を用いた。すなわち、微光増幅暗視装置からなる暗視手段30は、暗視カメラ31と、暗視カメラ31からの映像データを可視化するモニタ32とで構成されている。そして、本実施形態では、暗視手段30の暗視方向とは、暗視カメラ31の鳥1を撮影する方向のことを言う。
また、一対のアーム部55の間には、集音手段40が保持されている。集音手段40は、鳥1の鳴き声や羽ばたき音などの鳥1が発する音を取得するものであり、本実施形態では、アーム部55の間に固定された回転放物面からなる反射面を有する反射器41と、一端が反射器41の縁部に固定されたマイク保持アーム42を介して反射器41の集音位置に固定された集音マイク43とで構成されている。そして、本実施形態では、集音手段40の集音方向とは、反射器41の集音方向のことを言う。この集音手段40は、集音方向が前述した暗視手段30の暗視方向と同一方向となるように一対のアーム部55の間に保持されている。すなわち、本実施形態では、暗視手段30の暗視方向及び集音手段40の集音方向を同一方向として観測方向としている。このような集音手段40は、詳しくは後述する制御部12の増幅手段60に接続されている。
ここで、鳥類観測装置10の制御部12について説明する。なお、本実施形態では、操作部11が異なる観測位置A、Bにそれぞれ設置され、観測位置A、Bのそれぞれに設けられた2台の観測部11で同一の鳥1を観測する場合について説明する。また、図4は、鳥類観測装置の制御部を示すブロック図である。
観測位置Aに設けられた制御部12は、図1及び図4に示すように、集音手段40の集音マイク43に接続されて、集音手段40が集音した音を増幅及び分配する増幅手段60と、観測部11の第1の位置検出センサ100及び第2の位置検出センサ101に接続されて保持手段50の調整された位置情報(角度データ)を取得して保存する位置取得手段61と、位置取得手段61に接続されて保持手段50の調整された位置情報から鳥1の位置を算出する鳥類位置取得手段62と、観測位置A、B同士を通信する通信手段63と、時刻を時刻データとして生成する時計手段64とを具備する。
また、観測位置Bに設けられた制御部12Aは、図4に示すように、増幅手段60A、位置取得手段61A、通信手段63A及び時計手段64Aを具備する。なお、制御部12Aを構成する増幅手段60A、位置取得手段61A及び通信手段63Aは、観測位置Aに設けられた制御部12を構成するものと同一のものであるため、重複する説明は省略する。また、制御部12に設けられた時計手段64と制御部12Aに設けられた時計手段64Aとの時刻は同期しているのが好ましく、時計手段64、64Aの時刻の同期は、例えば、通信手段63を介して行ってもよく、タイムコードを含む標準電波を受信して常に標準時と同期させるようにしてもよい。
増幅手段61は、集音手段40の集音マイク43と観測者2が装着するヘッドホン3とに接続されており、集音手段40が取得した鳥1の発する音を増幅して観測者2が装着したヘッドホン3に送り、観測者2が鳥1の発する音を聴音できるようになっている。そして、観測者2が鳥1の移動に合わせて保持手段50を調整した際に、集音手段40が集音した鳥1の発する音から、集音手段40の集音方向が鳥1を捕らえているか否かを識別することができる。
このような増幅手段60には、低音域を遮断することにより、車の音や人の声などによる外乱を防止して、集音手段40が取得した鳥1の発する音を聞き易くする低音域遮断機能が付与されている。この低音域遮断機能は、増幅手段60に設けられた低音遮断ダイヤル等によって調整することができる。なお、低音域遮断機能は、外乱を防止するために低音域のみを遮断するが、特にこれに限定されず、例えば、増幅手段60に、集音手段40が取得した鳥1の発する音を該当種の発する音域に絞り込む音域絞り機能を付与するようにしてもよい。このように集音手段40が取得した鳥1の発する音を音域絞り機能により絞り込むことで、観測する鳥1の種を絞り込み、観測対象となる鳥1を選別し易くすることができると共に、外乱を防止することもできる。
また、増幅手段60は、通信手段63と接続されており、通信手段63、63Aを介して異なる観測位置Bに設けられた増幅手段60Aに鳥1の発する音を送るようになっている。このような通信手段63、63Aを用いることで、詳しくは後述するが、異なる観測位置A、Bに設けられた観測部11で、同一の鳥1を観測しているか鳥1の発する音から判別することができる。
さらに、観測位置A、Bのそれぞれの通信手段63、63Aには、集音手段40が集音した鳥1の発する音を異なる観測位置A又はBに設けられた通信手段63、63Aに送るための切り替えスイッチが設けられており、この切り替えスイッチによって異なる観測位置A又はBに集音手段40が集音した鳥1の発する音を送るか否か切り替えることができる。また、このような異なる観測位置A、Bのそれぞれに設けられた通信手段63、63A同士は、例えば、無線、有線、電話線又は携帯電話線などを介して接続されている。
なお、観測者2が鳥1の発する音から観測位置A、Bで同一の鳥1を観測しているか判断するには、例えば、観測者2が観測位置Aで集音した鳥1の発する音をヘッドホン3の左右の何れか一方側で聞き、観測位置Bで集音した鳥1の発する音をヘッドホン3の他方側で聞くことで、同一の鳥1を観測しているか判断することができる。すなわち、同一の鳥1を観測していれば、観測者2は、鳥1の鳴き声などの同じ音が同じタイミングでヘッドホン3の左右両側から聞こえる。また逆に、同一の鳥1を観測していなければ、観測者2は、鳥1の鳴き声などがヘッドホン3の片側からのみ聞こえることとなる。このように、観測者2は、音がヘッドホン3の左右両側から聞こえたか、片側から聞こえたかによって、同一の鳥1を観測しているか判断することができる。
また、本実施形態では、集音手段40が集音した鳥1の発する音を、観測者2が装着したヘッドホン3で聴音して観測位置A、Bで同一の鳥1を観測しているか判断するようにしたが、特にこれに限定されず、例えば、観測位置A、Bそれぞれの集音手段40が集音した鳥1の発する音を波長として取得し、波長を比較することで観測位置A、Bで同一の鳥1を観測しているか判断するようにしてもよい。この場合、例えば、観測位置A、Bそれぞれの集音手段40が集音した鳥1の発する音を波長として一つのモニタに同時に表示させて、観測者2は、モニタに表示された波長を視認することで同一の鳥1を観測しているか判断すればよい。また、観測位置A、Bそれぞれの集音手段40が集音した鳥1の発する音を波長データとして取得し、コンピュータ等で波長データの比較を自動的に行わせるようにしてもよい。
また、位置取得手段61は、観測者2によって保持手段50が鳥1の移動に合わせて調整された際に、調整された調整位置を特定する位置情報を取得して保存するものである。
詳しくは、位置取得手段61は、観測者2によって保持手段50が装置本体20に対して鳥1の移動に合わせて調整された際に、第1の位置検出センサ100が検出した保持手段50の装置本体20に対する水平方向の角度データと、第2の位置検出センサ101が検出した保持手段50の装置本体20に対する鉛直方向の角度データとを取得して保存する。すなわち、本実施形態では、位置取得手段61は、保持手段50が調整された調整位置を特定する位置情報として、保持手段50の装置本体20に対する水平方向の角度データ及び鉛直方向の角度データを取得して保存している。
また、位置取得手段61は、観測者2が鳥1の観測を開始してから終了するまでの位置情報を保存するようになっている。なお、観測者2の観測開始及び観測終了の合図は、観測者2が操作ハンドル57に設けられたスイッチ57aを入り切りすることで行うことができる。
さらに、位置取得手段61は、時計手段64から取得した時刻と関連付けて所定時間毎に位置情報を保存するようになっている。このように位置取得手段61が時計手段64からの時刻に関連付けて位置情報を取得及び保存することにより、異なる観測位置A、Bに設けられた位置取得手段61、61Aが取得及び保存した位置情報の同期を取ることができる。これにより、観測終了後に位置取得手段61が取得した位置情報が同一の鳥1を観測していたものであるか検証することができると共に、異なる鳥1や同一の鳥1などを複数回に亘って観測した場合には、いつの時刻に観測した鳥1の位置情報であるか明確にすることができる。
また、鳥類位置取得手段62は、コンピュータ等の電子計算機からなり、観測位置Aに設けられた位置取得手段61に接続されて、第1及び第2の位置検出センサ100、101が検出した位置情報(角度データ)を取得する。また、鳥類位置取得手段62は、通信手段63に接続されており、観測位置Bに設けられた通信手段63Aを介して位置取得手段61Aが取得した第1及び第2の位置検出センサ100、101の検出した位置情報(角度データ)を取得する。
そして、鳥類位置取得手段62は、詳しくは後述するが、観測位置Aの位置取得手段61からの位置情報(角度データ)と、通信手段63、63Aを介して送られた観測位置Bに設けられた位置取得手段61Aからの位置情報(角度データ)と、観測位置A、Bの位置情報から鳥1の位置を算出する。
ここで、観測位置Aの位置取得手段61が取得した位置情報は、観測位置Aに設けられた第1の位置検出センサ100及び第2の位置検出センサ101が検出した保持部材50の角度データであり、観測位置Bの位置取得手段61Aが取得した位置情報は、観測位置Aに設けられた第1の位置検出センサ100及び第2の位置検出センサ101が検出した保持手段の角度データであるため、鳥類位置取得手段62は、これら観測位置Aの角度データ及び観測位置Bの角度データ及び観測位置A、Bの位置情報から三角関数を用いて鳥1の位置を算出している。なお、鳥1の位置とは、鳥1の水平方向(地図上)の位置及び鳥1の高さのことを言う。
また、鳥類位置取得手段62は、時刻に関連付けて所定時間毎に鳥1の位置を算出してもよく、また、観測者2の操作により所定のタイミングで時刻に関連付けて鳥1の位置を算出するようにしてもよい。本実施形態では、位置取得手段61、61Aが時刻に関連付けて所定時間毎に位置情報を取得及び保存するため、鳥類位置取得手段62は位置取得手段61、61Aが位置情報を取得した所定時間毎に鳥1の位置を算出するようにした。なお、鳥類位置取得手段62は、算出した鳥1の位置を時刻と共に記録する、すなわち、鳥1の時間に対する移動軌跡を記録するようにしてもよい。
また、鳥類位置取得手段62には、観測位置A、Bで同一の鳥1を観測しているか検証する検証手段65が設けられている。この検証手段65については、詳しくは後述する。
ここで、このような鳥類観測装置10を用いた鳥類観測方法の一例について詳細に説明する。なお、図5及び図6は、鳥類観測方法を示す概略図である。
図5(a)及び(b)に示すように、上述したのと同様に、観測部11が、異なる観測位置A、Bにそれぞれ設置され、観測位置Aに鳥類位置取得手段62が設けられている場合について説明する。なお、この観測位置Aと観測位置Bとの水平方向の直線距離Lは、地図上での計測や、GPS(Global Positioning System)などを用いて正確に計測することができる。
また、観測位置Aの位置取得手段61は、観測位置Bの水平方向の位置を水平基準位置とし、観測位置Bの位置取得手段61は、観測位置Aの水平方向の位置を水平方向の基準位置としている。このような観測位置A、Bのそれぞれの位置取得手段61、61Aの水平方向の基準位置は、前述した直線距離Lと同様に地図やGPSを用いて正確に取得することができるが、本実施形態では、例えば、観測位置Aでは、観測部11を用いて観測位置Bに設置された観測部11の水平位置を位置決めし、このときの観測位置Aの第1の位置検出センサ100が示す角度を水平方向の基準位置(0度)に設定している。また、同様に、観測位置Bでは、観測部11を用いて観測位置Aに設置された観測部11の水平方向を位置決めし、このときの観測部Bの第1の位置検出センサ100が示す角度を水平方向の基準位置(0度)に設定している。
また、観測位置A及びBの位置取得手段61、61Aの鉛直方向の基準位置は、特に限定されないが、例えば、本実施形態では、ジャイロスコープなどを用いて鉛直方向に直交する方向を垂直方向の基準位置(0度)に設定している。
まず、鳥1の観測を開始するときは、観測位置Aの観測者2と観測位置Bの観測者2Aとが通信手段63、63Aを用いて互いに通信を行い、観測目標とする鳥1を選定する。
この観測する鳥1の選定は、異なる観測位置A、Bの観測者2、2Aが暗視手段30及び集音手段40を用いて行うことができる。また、異なる観測位置A、Bの観測者2、2Aは、通信手段63、63Aを用いて選定した鳥1の特徴を通信することで、異なる観測位置A、Bで同一の鳥1が選定されているか確認する。なお、鳥1の特徴としては、暗視手段30で暗視した鳥1の柄や大きさ、集音手段40を用いて集音した鳥1の発する音などが挙げられる。
このように、観測する鳥1の選定に暗視手段30及び集音手段40を用いることで、夜間や、鳥1が遠くに居る場合など肉眼で鳥1を認識できなくても、確実に鳥1を認識することができる。また、通信手段63、63Aを用いて観測位置A、Bで相互に通信することで、観測位置A、Bで異なる鳥1を観測しないようにすることができる。
また、鳥1を選定した後、観測位置Aの観測者2が操作ハンドル部57のスイッチ57aを入れることで鳥1の観測が開始される。逆に鳥1の観測を終了するときは、観測位置Aの観測者2が操作ハンドル部57のスイッチ57aを切るだけでよい。
このように観測する鳥1を決定し、観測者2がスイッチ57aを入れると、観測位置A、Bの保持手段50は鳥1に観測方向が調整されているため、観測位置Aの位置取得手段61は、図5(a)に示すように、観測位置Aの第1の位置検出センサ100が検出した水平方向の基準位置(0度)に対する鳥1の水平角度θa1と、図6(a)に示すように、観測位置Aの第2の位置検出センサ101が検出した鉛直方向の基準位置(0度)に対する鳥1の鉛直角度θha1とを取得して保存する。
また、観測位置Bの位置取得手段61Aも同様に、観測位置Bの第1の位置検出センサ100が検出した鳥1の水平角度θb1と、第2の位置検出センサ101が検出した鳥1の鉛直角度θhb1とを取得して保存する。
このようにそれぞれの位置取得手段61、61Aが鳥1の位置情報を取得すると、鳥1の位置情報は鳥類位置取得手段62に送られて、鳥類位置取得手段62が鳥1の位置を算出する。具体的には、図5(a)に示すように、鳥類位置取得手段62は、観測位置Aと観測位置Bとの距離Lと、観測位置Aの位置取得手段61が取得した水平角度θa1と、観測位置Bの位置取得手段61Aが取得した水平角度θb1とから、三角関数によって鳥1の水平位置を算出する。また、図6(a)に示すように、鳥類位置取得手段62は、観測位置Aと観測位置Bとの距離Lと、観測位置Aの位置取得手段61が取得した鉛直角度θha1と、観測位置Bの位置取得手段61Aが取得した水平角度θhb1とから、三角関数によって鳥1の高さを算出する。
このように、鳥類位置取得手段62が鳥1の水平位置及び高さからなる位置を算出したら、算出した位置を時刻と関連付けてデータとして保存する。
そして、図5(b)及び図6(b)に示すように、鳥1が移動したら、観測位置A、Bの観測者2、2Aは、暗視手段30のモニタ32で鳥1を確認しながら操作ハンドル57を動かして常にモニタ32に鳥1が写るように、すなわち、暗視手段30の暗視方向が鳥1となるように保持手段50を調整する。また、観測者2、2Aは、暗視手段30の暗視方向を鳥1に合わせると共に、集音手段40が集音した鳥1の発する音をヘッドホン3で聴音することで、集音方向を鳥1に合わせている。すなわち、観測者2、2Aは、暗視手段30による暗視と、集音手段40による集音とによって鳥1を捕捉している。このため、暗視手段30による暗視で鳥1を見失った場合にも、集音手段40の集音した鳥1の発する音を頼りに観測方向を調整することができる。
そして、観測者2、2Aの操作により観測方向を合わせ続けると、観測位置A、Bの位置取得手段61、61Aは、所定時間毎に位置情報を取得して時刻に関連付けて保存する。具体的には、位置取得手段61は、図5(b)に示すように、観測位置Aの第1の位置検出センサ100が検出した水平方向の基準位置(0度)に対する鳥1の水平角度θa2と、図6(a)に示すように、観測位置Aの第2の位置検出センサ101が検出した鉛直方向の基準位置(0度)に対する鳥1の鉛直角度θha2とを取得して時刻に関連付けて保存する。
また、観測位置Bの位置取得手段61Aも同様に、観測位置Bの第1の位置検出センサ100が検出した鳥1の水平角度θb2と、第2の位置検出センサ101が検出した鳥1の鉛直角度θhb2とを取得して保存する。
このようにそれぞれの位置取得手段61、61Aが鳥1の位置情報を取得すると、上述した観測を開始したときと同様に、鳥1の位置情報は鳥類位置取得手段62に送られて、鳥類位置取得手段62が鳥1の位置を算出する。具体的には、図5(b)に示すように、鳥類位置取得手段62は、観測位置Aと観測位置Bとの距離Lと、観測位置Aの位置取得手段61が取得した水平角度θa2と、観測位置Bの位置取得手段61Aが取得した水平角度θb2とから、三角関数によって鳥1の水平位置を算出する。また、図6(b)に示すように、鳥類位置取得手段62は、観測位置Aと観測位置Bとの距離Lと、観測位置Aの位置取得手段61が取得した鉛直角度θha2と、観測位置Bの位置取得手段61Aが取得した水平角度θhb2とから、三角関数によって鳥1の高さを算出する。
このように、鳥類位置取得手段62が鳥1の水平位置及び高さからなる位置を算出したら、算出した位置を時刻と関連付けてデータとして保存する。
このような位置取得手段61、61Aの位置情報の取得及び保存と、鳥類位置取得手段62による鳥1の位置の算出及び保存とは、観測者2、2Aが鳥1の観測を終了するまで所定時間毎に行われるようになっている。そして、観測者2が操作ハンドル部57のスイッチ57aを切ることで、鳥1の観測が終了され、位置取得手段61、61Aによる位置情報の取得及び保存、鳥類位置取得手段62による鳥1の位置の算出及び保存も終了される。
このような鳥1の観測では、鳥類位置取得手段62が鳥1の位置を所定時間毎に算出して保存しているため、図7(a)に示すような地図に対して、図7(b)に示すような鳥1の時間に対する水平位置の軌跡と、図7(c)に示すような鳥1の時間に対する高さの軌跡として表すことができる。
また、例えば、観測位置A、Bのそれぞれの観測部11が異なる鳥1を観測していた場合、鳥類位置取得手段62が算出した鳥1の位置は、図8に示すように乱れた位置で算出される。このため、鳥類位置取得手段62には、観測位置A、Bで同一の鳥1を観測しているか検証する検証手段65が設けられている。この検証手段65の検証方法は、特に限定されないが、例えば、鳥類位置取得手段62が前回算出した鳥1の位置と、今回算出した鳥1の位置との距離が所定時間内で一定の距離以上となった場合、すなわち、鳥1の飛翔速度が設定した値を超えた場合に異なる鳥を観測していると知らせるようにすればよい。
また、検証手段65が観測位置A、Bのそれぞれの観測部11で異なる鳥1を観測していると検証した場合には、観測位置A、Bのそれぞれの観測者2、2Aに知らせるようにすればよい。観測者2、2Aに知らせる方法としては、例えば、観測者2、2Aが装着したヘッドホン3から音声や警告音などを流すようにしてもよく、また、鳥類位置取得手段62にコンピュータを用いた場合には、画面に警告を出すようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態では、夜間であっても、暗視手段30及び集音手段40によって、鳥1の観測を容易に行うことができると共に、鳥類位置取得手段62によって、観測中に位置取得手段61が取得及び保存した位置情報に基づいて鳥1の位置を容易に且つ高精度に取得することができる。
また、鳥類位置取得手段62に検証手段65を設けることによって、異なる観測位置A、Bで同一の鳥1を観測しているか検証することができ、無駄な観測を防止して観測効率を向上することができる。
なお、本実施形態では、制御部12Aには、鳥類位置取得手段を設けないようにしたが、制御部12Aにも鳥類位置取得手段を設けるようにしてもよい。これにより、異なる観測位置で鳥1の位置を算出して、鳥1の位置精度を向上することができる。
(実施形態2)
図9は、本発明の実施形態2に係る鳥類観測装置の制御部を示すブロック図である。なお、上述した実施形態1と同様の部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図9に示すように、本実施形態の鳥類観測装置は、上述した実施形態1と同様に、異なる観測位置A、Bに観測部11が設けられたものであり、異なる観測位置Aに設けられた制御部12Bには、鳥類位置取得手段62が設けられておらず、異なる観測位置A、Bのそれぞれの制御部12B、12Cには、位置取得手段61、61Aが取得した位置情報に関連付けて暗視手段30の暗視した情報及び集音手段40の集音した情報を保存する保存手段66、66Aがそれぞれ設けられている。
このような保存手段66は、例えば、ビデオレコーダーやDVD(登録商標)レコーダー等のように、暗視手段30が暗視した情報と、集音手段40が集音した情報とを同時に保存するものでもよく、また、暗視手段30が暗視した情報を保存する暗視情報記録手段と、集音手段40が集音した情報を保存する集音情報記録手段とで構成するようにしてもよい。
また、保存手段66、66Aは、それぞれ位置取得手段61、61Aが取得した位置情報に関連付けて暗視した情報及び集音した情報を保存するが、本実施形態では、位置取得手段61、61Aが位置情報を時計手段64、64Aからの時刻と関連付けて取得及び保存しているため、暗視した暗視情報及び集音した集音情報も時計手段64、64Aの時刻と関連付けて保存するようになっている。
また、保存手段66、66Aは、鳥1の観測を開始してから終了するまで各情報を保存するようにしてもよく、また、観測位置A、Bに設置して、電源を投入してから常に各情報を保存するようにしてもよい。
このような鳥類観測装置では、上述した実施形態1と同様に、観測者2が鳥1の観測を行うと、観測位置A、Bのそれぞれの位置取得手段61、61Aが位置情報を時間と関連付けて取得及び保存する。そして、観測が終了してから、観測位置A、Bのそれぞれの位置取得手段61、61Aに保存された位置情報から鳥1の位置を算出することができる。この鳥1の位置を算出する際に、保存手段66、66Aに保存された各情報を検証して観測の正否を検証することができる。すなわち、観測終了後であっても、保存手段66に保存された暗視手段30の暗視した情報から、暗視手段30が鳥1を常に捕捉していたか検証することができると共に、保存手段66、66Aに保存された集音手段40の集音した情報から同一の鳥1を観測していたか検証することができる。また、観測終了後にも保存手段66、66Aに保存された各情報から鳥1の種を識別することもできる。
なお、本実施形態では、制御部12B、12Cに鳥類位置取得手段を設けないようにしたが、特にこれに限定されず、制御部12Bに保存手段66と共に鳥類位置取得手段を設けるようにしてもよい。これによれば、観測中に鳥1の位置を算出することができると共に、観測中に観測位置A、Bで異なる鳥1を観測しているか検証することもできる。
(他の実施形態)
以上、本発明の各実施形態を説明したが、本発明の基本的な構成は、上述したものに限定されるものではない。
例えば、上述した実施形態1、2では、異なる観測位置A、Bの2カ所のそれぞれに設置された2台の観測部11で鳥1の観測を行うようにしたが、特にこれに限定されず、例えば、3カ所以上の異なる観測位置のそれぞれに観測部11を設置して、3台以上の観測部11を用いて鳥1の観測を行ってもよい。このように3台以上の観測部11によって鳥1の観測を行うことで、観測対象となる鳥1の選別及び確認をさらに確実に行うことができると共に、算出する鳥1の位置精度を向上することができる。
また、例えば、鳥類観測装置に鳥1までの距離を測定する測定手段を設け、1台の鳥観測装置で鳥1の観測を行うようにしてもよい。この場合、例えば、位置取得手段に方位を基準とした位置情報を取得及び保存させて、この位置取得手段が取得及び保存した位置情報と、測定手段が測定した鳥1までの距離とを用いた三角関数によって鳥1の位置を算出すればよい。なお、測定手段としては、例えば、暗視手段のピント合わせに応じて被写体までの距離を取得するものや、照射した電波が鳥1に反射することによって距離を測定するものなどが挙げられる。勿論、鳥類観測装置に測定手段を設けた場合であっても、複数箇所で同時に同一の鳥1を観測すれば、観測精度を向上することができる。
さらに、上述した実施形態1、2では、保持手段50が、暗視手段30の暗視方向及び集音手段40の集音方向を装置本体20に対して鉛直方向及び鉛直方向と直交する水平方向に位置決めできるようにしたが、特にこれに限定されず、例えば、保持手段50が、鉛直方向に対して所定角度ずれた方向及びそれに交差する方向に暗視方向及び集音方向を位置決めするようにしてもよい。何れにしても、鳥1の移動に合わせて観測方向を位置決めできればよい。
また、上述した実施形態1、2では、観測者2が手動により観測方向を調整するようにしたが、例えば、第1及び第2の回転支持部材53、56に駆動モータ等の駆動手段を設けると共に、暗視手段30が取得した画像を画像解析する画像解析手段を設け、画像解析手段が画像処理にすることによって鳥1の移動方向に合わせて駆動手段を制御すして、鳥1の観測方向を調整するようにしてもよい。すなわち、鳥1の移動を自動的に追尾して自動的に鳥1を捕捉できるようにしてもよい。
さらに、上述した実施形態1及び2では、暗視手段30を、暗視カメラ31と、暗視カメラ31からの映像データを可視化するモニタ32とで構成したが、特にこれに限定されず、例えば、暗視手段として暗視スコープを用いるようにしてもよい。この場合、実施形態2の保存手段66、66Aは、集音手段40が取得した鳥1の発する音だけを保存すればよい。また、暗視手段30の代わりに日中用いられる通常の単眼鏡を用いるようにしてもよい。単眼鏡を用いることで、日中に鳥1を観測する場合にも、観測対象となる鳥1の選別を容易に行えると共に、鳥1の位置を容易に且つ高精度に取得することができる。
本発明の実施形態1に係る鳥類観測装置の概略側面図である。 本発明の実施形態1に係る鳥類観測装置の要部正面図である。 本発明の実施形態1に係る鳥類観測装置の要部側面図である。 本発明の実施形態1に係る鳥類観測装置の制御系を示すブロック図である。 本発明の実施形態1に係る鳥類観測方法を示す図である。 本発明の実施形態1に係る鳥類観測方法を示す図である。 本発明の実施形態1に係る観測結果を示す図である。 本発明の実施形態1に係る観測結果を示す図である。 本発明の実施形態2に係る鳥類観測装置の制御系を示すブロック図である。
符号の説明
1 鳥
2、2A 観測者
10 鳥類観測装置
11 観測部
12、12A、12B、12C 制御部
20 装置本体
30 暗視手段
40 集音手段
50 保持手段
60、60A 増幅手段
61、61A 位置取得手段
62 鳥類位置取得手段
63、63A 通信手段
64、64A 時計手段
65 検証手段
66、66A 保存手段
100 第1の位置検出センサ
101 第2の位置検出センサ
A、B 観測位置

Claims (16)

  1. 所定の観測位置に設けられた装置本体と、
    夜間に飛翔する鳥類を暗視すると共に前記鳥類までの距離を測定する測定手段が設けられた暗視手段と、
    前記鳥類の発する音を集音する集音手段と、
    前記暗視手段の暗視方向及び前記集音手段の集音方向を前記鳥類の移動に合わせて調節可能に前記装置本体に対して保持する保持手段と、
    前記保持手段が前記鳥類の移動に合わせて調整された調整位置を特定する位置情報を取得して保存する位置取得手段と
    前記位置取得手段が取得した前記位置情報と前記測定手段が取得した距離とに基づいて前記鳥類の位置を取得する鳥類位置取得手段と、を具備することを特徴とする鳥類観測装置。
  2. 請求項1に記載の鳥類観測装置において、前記位置取得手段が、前記位置情報を時刻と関連付けて保存することを特徴とする鳥類観測装置。
  3. 請求項1又は2に記載の鳥類観測装置において、前記位置取得手段が、前記鳥類の観測開始から観測終了までの位置情報を保存することを特徴とする鳥類観測装置。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載の鳥類観測装置において、前記位置取得手段が取得した位置情報に関連付けて前記集音手段が集音した情報及び前記暗視手段が暗視した情報を保存する保存手段をさらに具備することを特徴とする鳥類観測装置。
  5. 請求項1〜4の何れか一項に記載の鳥類観測装置において、前記鳥類位置取得手段が、前記鳥類の移動軌跡を取得することを特徴とする鳥類観測装置。
  6. 装置本体と、
    夜間に飛翔する鳥類を暗視する暗視手段と、
    前記鳥類の発する音を集音する集音手段と、
    前記暗視手段の暗視方向及び前記集音手段の集音方向を前記鳥類の移動に合わせて調節可能に前記装置本体に対して保持する保持手段と、
    前記保持手段が前記鳥類の移動に合わせて調整された調整位置を特定する位置情報を取得して保存する位置取得手段とが少なくとも2カ所の異なる観測位置に設けられており、
    異なる観測位置に設けられた前記位置取得手段の取得した前記位置情報を互いに送受信する通信手段をさらに具備することを特徴とする鳥類観測装置。
  7. 請求項6に記載の鳥類観測装置において、前記位置取得手段が、前記位置情報を時刻と関連付けて保存することを特徴とする鳥類観測装置。
  8. 請求項6又は7に記載の鳥類観測装置において、前記位置取得手段は、前記鳥類の観測開始から観測終了までの位置情報を保存することを特徴とする鳥類観測装置。
  9. 請求項6〜8の何れか一項に記載の鳥類観測装置において、前記位置取得手段が取得した前記位置情報に関連付けて前記集音手段が集音した情報及び前記暗視手段が暗視した情報を保存する保存手段をさらに具備することを特徴とする鳥類観測装置。
  10. 請求項6〜9の何れか一項に記載の鳥類観測装置において、異なる観測位置のそれぞれに設けられた前記位置取得手段が取得した前記位置情報に基づいて前記鳥類の位置を取得する鳥類位置取得手段をさらに具備することを特徴とする鳥類観測装置。
  11. 請求項10に記載の鳥類観測装置において、前記鳥類位置取得手段には、前記位置情報と、異なる観測位置に設けられた前記位置取得手段から前記通信手段を介して送られた前記位置情報とから取得した前記鳥類の位置から、異なる観測位置で同一の前記鳥類を観測しているか検証する検証手段が設けられていることを特徴とする鳥類観測装置。
  12. 請求項10又は11に記載の鳥類観測装置において、前記鳥類位置取得手段が、前記鳥類の移動軌跡を取得することを特徴とする鳥類観測装置。
  13. 所定の観測位置に設けられた装置本体と、
    夜間に飛翔する鳥類を暗視する暗視手段と、
    前記鳥類の発する音を集音する集音手段と、
    前記暗視手段の暗視方向及び前記集音手段の集音方向を前記鳥類の移動に合わせて調節可能に前記装置本体に対して保持する保持手段とを具備し、
    前記保持手段が前記鳥類の移動に合わせて調整された調整位置を特定する位置情報に基づいて前記鳥類の位置を取得することを特徴とする鳥類観測方法。
  14. 請求項13に記載の鳥類観測方法において、前記暗視手段から前記鳥類までの距離を測定し、この距離と前記位置情報とに基づいて前記鳥類の位置を取得することを特徴とする鳥類観測方法。
  15. 装置本体と、
    夜間に飛翔する鳥類を暗視する暗視手段と、
    前記鳥類の発する音を集音する集音手段と、
    前記暗視手段の暗視方向及び前記集音手段の集音方向を前記鳥類の移動に合わせて調整可能に前記装置本体に対して保持する保持手段とを少なくとも2カ所の異なる観測位置に設け、
    異なる観測位置のそれぞれの前記保持手段が前記鳥類の移動に合わせて調整された調整位置を特定する位置情報に基づいて前記鳥類の位置を取得することを特徴とする鳥類観測方法。
  16. 請求項15に記載の鳥類観測方法において、異なる観測位置のそれぞれの前記位置情報から取得した前記鳥類の位置から、異なる観測位置で同一の鳥類を観測しているか検証することを特徴とする鳥類観測方法。
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