JP4250477B2 - メディアデータ記録方法、メディアデータ記録装置、コンピュータプログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

メディアデータ記録方法、メディアデータ記録装置、コンピュータプログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Description

本発明はメディアデータ記録方法、メディアデータ記録装置、コンピュータプログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関し、特に、時系列に並ぶ映像や音声等のコンテンツ情報(以後メディアデータと記述する)を、時間管理して記録する技術に関するものである。
現在、デジタルカメラで用いられるメモリカードやデジタルビデオカメラで用いられる光ディスクなどのデータ記録媒体の容量は飛躍的に増大しており、動画、音声、静止画など多岐に渡るデータが記録可能であり、またこれらを記録媒体とした製品が増加してきている。
しかしながら、時系列に連続するメディアデータを扱う場合には、いくつかの考慮が必要となる。
まず、第1に時系列並びの情報をランダムアクセス可能の記録エリアに分散して記録するので、時間と記録位置を管理するデータが必要になる。ファイルファーマットで実現する方法として、QuickTime(登録商標、以下略)ファイルフォーマットのサンプルディスクリプションテーブルがある。
また、第2に、ランダムアクセスが可能とはいっても、メディアデータの連続的な記録再生動作を保証する必要がある。特許文献1においては、メディアデータがディスクの外周から内周に戻って記録する場合に、不連続となるメディアデータを連続記録するために、ヘッドのシーク時間を考慮した記録方法を提案している。
さらに、第3に、ビデオカメラシステムでの撮影記録時の突然の撮影中止動作があっても、時間と記録位置を管理する管理データが記録メディアに残る必要がある。特許文献2においては、部分的なメディアデータの管理情報を残す仕組みが開示されている。この文献では、部分的なメディアデータを残す管理情報を、QuickTimeファイルフォーマットを拡張したムービーフラグメントアトムで管理することが可能であり、このムービーフラグメントアトムをアフレコ用メディアデータの近傍に配置して記録することを提案している。
特開平11−250585号公報 特開2003−022621号公報
ランダムアクセス媒体の場合は、所望のメディアデータの記録場所を探す場合、管理情報が一箇所にまとまっている方がヘッドのシークをさせなくて済む。しかし、前記従来例では、前記分散された管理情報を一箇所にまとめた場合に発生する空きエリアやメディアデータの連続性に関する考慮がなされていなかった。したがって、従来はディスク動作における高速アクセスや容量の有効利用が実現できない問題があった。
本発明のメディアデータ記録方法は、時系列に連続した映像情報を含むメディアデータと、前記メディアデータを管理する管理情報を記録媒体に記録する方法において、前記記録媒体上の連続記録可能な記録エリア内に、所定時間で区切られた複数のメディアデータを連続記録するとともに、前記連続記録したメディアデータの後に繋げて、前記連続記録したメディアデータの記録位置と表示時間を管理する部分管理情報を記録するようにしたことを特徴とする。
また、本発明のメディアデータ記録方法の他の特徴とするところは、時系列に連続した映像情報を含むメディアデータと、前記メディアデータを管理する管理情報を記録媒体に記録する方法において、前記記録媒体上の連続記録可能な記録エリアを検出する検出ステップと、前記検出された記録エリアに連続して前記メディアデータを記録するメディアデータ記録ステップと、前記検出された記録エリア内に連続して記録されたメディアデータの記録位置と表示時間を管理する部分管理情報を、前記メディアデータと同一の連続記録エリア内に記録する部分管理情報記録ステップと、前記部分管理情報の存在を示す全体管理情報を前記メディアデータ及び前記部分管理情報を含むファイルフォーマットの先頭部に記録する全体管理情報記録ステップとを有することを特徴とする。
本発明のメディアデータ記録装置は、時系列に連続した映像情報を含むメディアデータと、前記メディアデータを管理する管理情報を記録媒体に記録する装置において、前記記録媒体上の連続記録可能な記録エリアを検出する検出手段と、前記検出された記録エリアに連続して前記メディアデータを記録するメディアデータ記録手段と、前記検出された記録エリア内に連続して記録されたメディアデータの記録位置と表示時間を管理する部分管理情報を、前記メディアデータと同一の連続記録エリア内に記録する部分管理情報記録手段と、前記部分管理情報の存在を示す全体管理情報を前記メディアデータ及び前記部分管理情報を含むファイルフォーマットの先頭部に記録する全体管理情報記録手段とを有することを特徴とする。
本発明のコンピュータプログラムは、時系列に連続した映像情報を含むメディアデータと、前記メディアデータを管理する管理情報を記録媒体に記録する方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムにおいて、前記記録媒体上の連続記録可能な記録エリアを検出する検出処理と、前記検出された記録エリアに連続して前記メディアデータを記録するメディアデータ記録処理と、前記検出された記録エリア内に連続して記録されたメディアデータの記録位置と表示時間を管理する部分管理情報を、前記メディアデータと同一の連続記録エリア内に記録する部分管理情報記録処理と、前記部分管理情報の存在を示す全体管理情報を前記メディアデータ及び前記部分管理情報を含むファイルフォーマットの先頭部に記録する全体管理情報記録処理とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明の記録媒体は、前記に記載のコンピュータプログラムを記録したことを特徴としている。
本発明は、前述したように、部分管理情報でメディアデータを再生制御するシステムにおいて、記録可能な連続記録エリア内に、所定時間で区切られた複数のメディアデータを連続記録するとともに、前記連続記録したメディアデータの後に繋げて、メディアデータの連続性を保つために必要な記録位置と表示時間を管理する部分管理情報を記録するようにしたので、ヘッダー情報に部分管理情報を集約した管理情報の生成時に、メディアデータの連続性を保持することができる。
また、本発明の他の特徴によれば、同一の連続記録エリア内のメディアデータの部分管理情報を分割して記録するようにしたので、所定時間毎に管理データを記録することができ、例えば途中でバッテリが外れる事故が発生しても、前記部分管理情報が記録されたメディアデータまでは、時間と記録位置との関係が記録されているので、前記バッテリが外れる事故が発生した直前までは通常の再生を行うことが可能となる。
また、本発明のその他の特徴によれば、部分管理情報でメディアデータが管理されていることを示す部分管理指示を、ファイルのヘッダー情報で管理するようにしたので、全ての管理情報を検索しなくても、処理系を即座に切り替えることができ、オーバーヘッドの処理負荷を無くして再生動作等のリアルタイム処理を実現することができる。
図1は、本発明のメディアデータ記録方法が適用されるディスクビデオカメラに代表される管理情報によるメディアデータ記録再生システム20の構成例を示すブロック図である。
(全体システムの信号の流れ)
図1において、1は映像入力部であり、被写体の映像データがカメラ処理部より入力される。2は画像圧縮部であり、前記入力映像データをMPEG−2、JPEG2000等の圧縮符号化方式でデータ圧縮する。3は分割処理部であり、前記符号化データをアクセス容易な所定時間単位に分割する。4は音声入力部であり、被写体の音声データがマイク処理部より入力される。
5は音声圧縮部であり、MPEG−1のAudioLayer2等の音声符号化方式でデータ圧縮する。6は分割処理部で、前記符号化データをアクセス容易な所定時間単位に分割する。7は多重化処理部で、前記映像データと音声データを多重化する。8はECC符号化処理部であり、前記多重化データを所定単位のブロックでエラー訂正符号化処理を行う。
9は記録部で、前記符号化データに変調処理を施し、記録媒体にデジタル記録する。10はマイコン処理部で、多重化処理部7や同期処理部13に対して、管理情報を元に動作を制御したり、管理情報を生成したりする。30は円盤状ディスク記録媒体で、本実施の形態においてはDVD−RAMメディアを想定している。11は再生部で、前記記録媒体30のデジタル信号を検出し、デジタルデータに変換する。12はECC復号部であり、前記デジタルデータに対して、誤り検出訂正処理を行う。13は同期分離処理部であり、前記誤り訂正されたデジタルデータを、映像部と音声部に分離し、管理情報の時間データに従って各データを出力するものである。14は結合処理部であり、前記出力された映像データを所定時間に従ったストリームデータに再構成する。15は画像伸長部で、前記ストリームデータを逐次復号処理し、映像データを復元する。
16は映像出力部で、前記復号された映像データをモニター等の表示手段に出力する。17は結合処理部で、前記出力された音声データを所定時間に従ったストリームデータに再構成する。18は音声伸長部で、前記ストリームデータを逐次復号処理し、音声データを復元する。19は音声出力部で、前記復号された音声データをスピーカ等の発音手段に出力する。
ここで、前記メディアデータ記録再生システム20における撮影時の記録動作について説明する。
まず、被写体の映像データと音声データは、映像入力部1と音声入力部4よりそれぞれ取り込まれる。時系列に連続する映像データは、画像圧縮部2でMPEG−2符号化方式により圧縮符号化され、分割処理部3で所定数のフレームの符号化データからなるチャンク(後述する図3(a)に示すようなGOP単位)に分割処理される。
また、時系列に連続する音声データもまた、音声圧縮部5でMPEG−1、AudioLayer2の符号化方式により圧縮符号化され、分割処理部6で所定数のフレームの符号化データからなるチャンクに分割される。
前記符号化された映像データおよび音声データの対となるチャンクは、多重化処理部7でマイコン処理部10の操作により、時系列にインターリーブされて、所定数のチャンク単位で前記符号化データを記録系へ送られる。
記録系では、まず、所定単位のデータ量に関してエラー訂正符号化を、ECC符号化部8で行い、次に、記録部9ではデジタル変調したのち、前記データをディスク11に記録する。ここで、連続したエリア(後述する図3(e)の222と223の記録エリア)に記録するデータ量は、多重化処理部7の出力チャンク数により制御される。
次に、メディアデータの再生動作について説明する。
前記ディスク11に記録されたデジタルデータは、再生部11により検出され、ECC復号部12で、エラー検出およびエラー訂正処理が行われて符号化されたデジタルデータが再生される。前記符号化データは、同期分離処理部13において、音声データと映像データが分離され、それぞれのデータが規定時間に出力されるように結合処理部14と17に送られる。
結合処理部14と17では、チャンク単位にまとめられた映像および音声の符号化データを、設定時間に応じた時系列ストリームになるようにデータを再構成し、画像伸長部15あるいは音声伸長部18に送られる。前記符号化データは、画像伸長部15あるいは音声伸長部18において、それぞれのデータ復号方式で復号し、映像データおよび音声データを映像出力部16、及び音声出力部19より出力する。
(管理情報によるメディアデータの管理)
ここで、時系列に並ぶメディアデータの処理単位に関して、映像データを例にとり、図3に従って説明する。
時系列にならぶ画像データとし、図3(a)に示すフレームを想定する。つまり、フレーム内符号化処理のIフレームに続き、前置予測フレーム間符号化処理のPフレームが2つ続き、双方向予測フレーム間符号化処理のBフレーム、そして再びPフレームからなるGOP(Group of Picture)単位で、時系列映像データを処理する。各フレーム間の時間間隔は、所定値であり、例えば、最初のIフレーム(201)と次のPフレーム(202)の時間間隔をDT1、3フレーム目のPフレーム(203)とBフレーム(204)の時間間隔をDT2となるような等間隔でない場合も設定可能である。
ここで、各フレーム(201〜210)の単位をサンプル単位と規定し、符号化データを並べると、コード量の異なるデータ列(211〜219(図3(b)))となる。ここで、これらの符号化データを前記GOP単位でまとめチャンクとしてデータ列を管理する(図3(c))。さらに、前記チャンク単位のデータ列に対して、所定数単位でデータをまとめ(図3(d)の222と223)、記録媒体の連続する記録エリア(図3(e)の222と223)に書き込む。
ここで、各フレームの時間に関しては、前記フレーム間の時間間隔DT1、DT2、…を管理していればよく、記録に関しては、各フレームのデータのバイト長、フレームのまとめ方(フレームとチャンクの対応関係)、基準位置からのチャンクの先頭アドレスを管理すれば、符号化データの記録位置と時間の関係を管理することが可能となる。
(管理情報の構成)
次に、前記管理データの格納方法に関して、図2に従って説明する。本発明は、複数のメディアデータに関する管理情報を、階層的に管理するファイルフォーマットを前提にしている。具体的には、QuickTimeファイルフォーマットや、MotionJPEG2000ファイルフォーマット、MPEG4ファイルフォーマットが該当する。本実施の形態では、QuickTimeファイルフォーマットで説明する。
映像データや音声データ等のメディアデータは、QuickTimeファイル100内のムービーデータアトム102に包含される。また、前記メディアデータに関する管理情報は、主にムービーデータアトム101内に包含される。
ムービーアトム101内は、複数のメディアデータ全体の時間単位(ムービータイムスケール)の情報等が管理されているムービーヘッダーアトム103、複数のメディアデータに一対一で対応した情報が管理されているトラックアトム104等がある。
さらに、トラックアトム104階層下には、前記ムービータイムスケール値で定義されたメディアデータの時間長さ(デュレーション)情報を管理するトラックヘッダーアトム105、メディアデータに関する情報が管理されているメディアアトム106等がある。
メディアアトム106階層下には、ムービータイムスケール値で定義されたメディアデータ別に設定可能な時間単位(メディアタイムスケール)の情報等が管理されているメディアヘッダーアトム107と、メディアの属性情報等が管理されているビデオメディアインフォメーションアトム108等がある。
ビデオメディアインフォメーションアトム108階層下には、合成表示の情報等が管理されているビデオメディアインフォメーションヘッダーアトム109、メディアデータの参照先情報が管理されているデータインフォメーションアトム110、メディアデータのデータの格納方法が管理されているサンプルテーブルアトム112等がある。
前記データインフォメーションアトム110階層下には、メディアデータの参照先情報が実際に管理されているデータリファレンスアトム111がある。本実施の形態においては、メディアデータと管理情報が同じQuickTimeファイル100にあることを前提として記述する。また、メディアデータが別ファイルにある場合、このデータリファレンスアトム111により、URL等によって外部ファイルを指定することが可能となる。
一方、前記サンプルテーブルアトム112階層下には、メディアデータのサンプル単位の詳細な属性情報(符号化方式、解像度、…)を管理するサンプルディスクリプションアトム113、時間とサンプルの位置関係を管理するタイムトゥサンプルアトム114、サンプルを複数個まとめたチャンクを管理するサンプルトゥチャンクアトム115、サンプルのコード量の大きさを管理するサンプルサイズアトム116、チャンクの記録開始位置を管理するチャンクオフセットアトム117がある。
(管理情報の管理関係)
ここで、前記管理データの中で、時間と記録位置を管理する管理情報である、タイムトゥサンプルアトム114、サンプルトゥチャンクアトム115、サンプルサイズアトム116、チャンクオフセットアトム117の関係について、図3を用いて説明する。
図3(a)に示すように、通常の映像フレームは所定時間間隔で逐次フレームが更新される。本実施の形態では、1フレームを1サンプルという単位に割り当てているので、各フレームの時間間隔DT1、DT2で、サンプルと時間の関係を管理する。つまり、203のPフレームの表示時刻T203は、「T203=DT1×2」であり、207のPフレームは、「T207=DT1×2+DT2×3+DT1×1」となる。タイムトゥサンプルアトム114では、前記時間間隔DTnを、サンプル数Snとともに、テーブル情報(Sn、DTn)で管理している。
次に、サンプルのサイズ(コード量)に関しては、図3(b)において(211〜219)に示すように、各サンプルで符号化コード長が異なる場合は、各フレームの符号化コード長をバイト数で順次列挙する形式で、サンプルサイズアトムにて管理する。
さらに、複数のサンプルをまとめたチャンクに関しては、図3(c)に示すように、サンプルデータをまとめる形で、サンプルトゥチャンクアトム115で管理する。本実施の形態では、フレーム内符号化単位でグループ化されるGOP単位で、符号長が所定の値に固定長化する符号化方式を用いているので、GOP単位でサンプルデータをまとめ、チャンク単位が固定長化するように工夫している。これにより、チャンク単位でデータをランダムアクセスすることが容易となる。これらの管理関係は、サンプルトゥチャンクアトム115にて、チャンク番号Cn、チャンクに含まれるサンプル数CSn、チャンクにかかわるサンプルディスクリプションの識別子SDnのテーブル情報(Cn,CSn、SDn)で管理している。
前記のランダムアクセスが容易になったチャンクデータを、図3(e)に示すように連続したエリアに記録するのであるが、図3(d)に示すように、このチャンクデータがファイル先頭から何バイトの位置に書き込まれているかを管理する情報が、チャンクオフセットアトム117で管理されている。
前記の情報により管理されたメディアデータに対して、所望の時間(DT1×4+DT2×3)のフレームデータを抽出する方法を、図10のフローチャートも参考にして述べる。
まず、所望の時間Txが、どのサンプルに対応しているかをタイムトゥサンプルアトムの管理情報から算出する(ステップS1003)。次に、対応するサンプル(208)がどのチャンクに属するかをサンプルトゥチャンクアトム115の管理情報から算出する(ステップS1005)。そして、算出されたチャンク(223)がファイルのどの部分にあるかをチャンクオフセットアトムから算出する(ステップS1007)。前記オフセット情報により所望するチャンク(223)の先頭アドレスをディスク媒体上で確定する(ステップS1009)。
前記チャンクの先頭アドレスに加算する、対応するフレーム207のバイト位置217を算出するために、サンプルサイズアトムの管理情報を読み出し(ステップS1011)、算出されたバイト位置からデータを読み出せば(ステップS1013)、所望の時間のフレームデータを抽出することができ、抽出終了となる(ステップS1015)。このように、QuickTimeファイルフォーマットでは、複数のメディアデータをトラックアトム104階層下の管理情報により、時間と記録位置を管理することが可能となっている。
しかしながら、管理情報を前記のような階層形式で管理する場合、すべてのメディアデータの時間と記録位置とが確定しない限り、ムービーアトム階層下の管理情報を確定できなかった。つまり、ビデオカメラシステムのようなリアルタイムにメディアデータの記録が処理される場合においても、撮影が終了し、全てのメディアデータの時間、記録位置の関係が確定しないと、前記管理情報を生成することができなかった。これは、撮影途中の事故で、バッテリが外れ、管理情報を生成する前に、記録が終了してしまった場合には、前記管理情報が生成されていないので、所望のデータを抽出することができなくなる問題があった。
(部分管理情報による再生)
そこで、QuickTimeファイルフォーマットをベースとしたJPEG2000ファイルフォーマットでは、前記弊害を回避するために、部分管理情報という概念を導入している。以下に、図4を用いて、その考え方を説明する。
図4(a)は、通常のQuickTimeファイルフォーマットによる管理方法について説明しており、220が管理情報のムービーアトムであり、221〜225がメディアデータのチャンクである。ムービーデータは、先に説明したように、所定のサンプル数でまとめたチャンクという単位で記録されている。通常は、ファイルのヘッダー情報にムービーアトム220があって、その時間と記録位置に関する管理情報を解析して、チャンク221〜225内のサンプルデータを、時間情報とともに読み出している。
図4(b)は、前記QuickTimeファイルフォーマットにおいて、ビデオカメラで撮影記録した時の様子を示す。前記時間と記録位置の管理情報を含むムービーアトム230を、撮影終了後(メディアデータ221〜225の記録後)、ファイルフッター情報として最後に記録している部分が前記図4(a)と異なる。QuickTimeファイルフォーマットでは、管理情報であるムービーアトムの記録位置に関しては、特に規定されていないため、このような記録方式も許される。
ただし、この場合、再生する場合に、QuickTimeファイルフォーマット全体を解析して、管理情報を探す手間が発生し時間がかかる可能性がある。また、管理情報が撮影終了直後に記録されるので、前述したように、撮影途中でバッテリが外れた場合、メディアデータを抽出することができなくなる。
図4(c)が、QuickTimeファイルフォーマットを拡張した部分管理情報の概念を導入したものである。図において、ヘッダー情報となる管理情報のムービーアトム240には、部分管理情報でメディアデータが管理されていることを示す部分管理指示を記録し、このメディアアトムには、詳細な時間と記録位置に関する管理情報を記録しない。そして、その後に続けて、メディアデータ251〜253を記録していくが、所定時間が経過したら、先に記録したメディアデータ251〜253に関する部分管理情報241を記録する。そして、その後に続けて、さらにメディアデータ254〜256を記録して、再び所定時間が経過するとメディアデータ254〜256に関する部分管理情報242を記録する。以後、257〜244迄この繰り返しとなる。
ディスク媒体への記録パターンとしては、図4(d)のように、所定時間で区切られたメディアデータ251〜253の連続記録の後に続けて部分管理情報241が記録されている。
ここで、このような部分管理情報で記録されたメディアデータを再生する方法を、図11のフローチャートを参考にして、説明する。
再生開始が指示されると(ステップS1101)、図4(c)においてファイル先頭にあるムービーアトム240を解析し、メディアデータが通常の管理情報で管理されているか否かを示す部分管理指示を探す(ステップS1103)。
ここで、部分管理指示がなければ、このファイルに含まれるメディアデータは、部分管理されていない通常の管理情報で管理されているので、ムービーアトム内にある全体管理情報(トラックアトム以下の階層情報)を解析し、メディアデータのサンプルデータを読込み、所定の時刻で表示するタイムスケジュールを生成する(ステップS1111)。そして、前記タイムスケジュールに従って、サンプルデータを逐次読み出し再生処理を行う(ステップS1113)。メディアデータの全部のサンプルが処理された時点で、再生動作が終了する(ステップS1115)。
一方、ステップS1103の判断において、前記ムービーアトムに部分管理指示があった場合は、ステップS1105に進み、最初の部分管理情報を検索する。そして、部分管理情報が検索できたら、前記部分管理情報の内容を解析し、部分管理されたメディアデータのサンプルデータを読込み、所定の時刻で表示する部分的なタイムスケジュールを生成する(ステップS1107)。さらに、前記部分的なタイムスケジュールに従って、サンプルデータを逐次読み出し部分的な再生処理を行う(ステップS1109)。部分的なメディアデータのサンプルが処理された時点で、次の部分管理情報を検索する(ステップS1105)。以降、この繰り返しで、再生動作が継続される。最後に、部分管理情報を全て検索し終わると(ステップS1105)、再生動作は終了する(ステップS1115)。
前述のように、本実施の形態においては、部分管理情報でメディアデータを管理するようにしたので、所定時間毎に管理データを記録することができる。これにより、例えば途中でバッテリが外れる事故が発生しても、前記部分管理情報が記録されたメディアデータまでは、時間と記録位置との関係が記録されているので、前記バッテリが外れる事故が発生した直前までは通常の再生を行うことが可能となる。
また、部分管理情報で管理しているか否かの部分管理指示を、ファイルのヘッダー情報で管理しているので、全ての管理情報を検索しなくても、処理系を切り替えることが即座にでき、オーバーヘッドの処理負荷がなくなり、再生動作等のリアルタイム処理に向いたシステム処理を実現している。
(部分管理情報の構成)
以上、部分管理情報によるメディアデータの管理について、その概要を説明したが、実際のファイルフォーマットでは、図5に示すような階層的な管理情報で、実現している。
図5において、QuickTimeファイル100のヘッダー情報として、メディアデータ全体の管理情報であるムービーアトム101があり、前記ムービーアトム101の階層下には、メディアデータ全体の時間単位等を管理するムービーヘッダーアトム103と、メディアデータに対応するトラックアトム104、さらに部分管理指示情報を管理するムービーエクステンドアトム118がある。
トラックアトム104の階層下には、図2と同様の管理情報、つまり、メディアデータの再生時間長さを管理するトラックヘッダーアトム105、メディアデータに関するメディアアトム106、メディアデータに固有するタイムスケールを管理するメディアヘッダーアトム107、メディアの内容に関連するビデオメディアインフォメーションアトム108、合成表示に関するビデオメディアインフォメーションヘッダーアトム109、メディアデータの参照先に関するデータインフォメーションアトム110、参照先情報を管理するデータリファレンスアトム111、データの格納方法に関するサンプルテーブルアトム112、符号化方法を管理するサンプルディスクリプションアトム113、サンプルに関する時間を管理タイムトゥサンプルアトム114、チャンクに関するサンプルの関係を管理するサンプルトゥチャンクアトム115、サンプルのコード量を管理するサンプルサイズアトム116、チャンクの先頭アドレスを管理するチャンクオフセットアトム117がある。
前述したトラックアトム104の階層下の中で、撮影時に継続的に変化するメディアデータの記録位置と表示時間を管理する管理情報114〜117に関して、部分管理手法では、部分管理情報として後述する管理情報で管理する。
まず、部分管理をしているかどうかに関しては、前記ムービーアトム101の階層下にあるムービーエクステンドアトム118にて管理する。ムービーエクステンドアトムの階層下には、メディアデータに一対一で対応するトラックエクステンドアトムがあり、メディアデータの初期値等の具体的な数値は、トラックIDとともにここで管理されている。例えば、サンプルディスクリプション114との対応関係を示すID(サンプルディスクリプションアトム111の初期値)や、サンプルの時間間隔(タイムトゥサンプルアトム115の初期値)、サンプルサイズ(サンプルサイズアトム116の初期値)等が管理されている。
次に、部分管理されたメディアデータに関する管理方法に関して述べる。所定時間で区切られるメディアデータは、メディアデータアトム120として、QuickTimeファイルフォーマットの階層下に管理される。部分的な前記メディアデータ120には、部分管理をする管理情報ムービーフラグメントアトム130が追随されて記録される。
前記ムービーフラグメントアトム130の階層下には、ムービーフラグメントヘッダーアトム131と、部分管理された複数のメディアデータに一対一で対応するトラックフラグメントアトム132がある。前記ムービーフラグメントヘッダーアトム131には、属性管理情報として、1から始まるシーケンシャルな番号が割り当てられている。このシーケンシャルな番号を順次探しながら、ムービーフラグメントアトム130を検索することにより、時刻順に部分管理情報を読出すことができるとともに、連続する番号が無くなった時、部分管理されたメディアデータもまた終了する判断が可能となる。
そして、前記トラックフラグメントアトム132の階層下には、トラックフラグメントヘッダーアトム133と、零個以上のトラックフラグメントランアトム134がある。トラックフラグメントヘッダーアトム133には、ヘッダー情報にある前記トラックエクステンドアトム118で管理されている各初期値に関して、部分管理されたメディアデータで変更がある場合に、変更された初期値を管理する。また、このトラックフラグメントヘッダーアトム133には、前記メディアデータの記録開始位置(オフセット値)の初期値も新たに管理している。前記オフセット値は省略も可能で、その場合は、前データの最終アドレスが次のデータのオフセット値と解釈する。
一方、トラックフラグメントランアトム134では、複数のサンプルをまとめた形で、時間と位置の管理情報を管理している。ヘッダー情報のサンプルテーブルアトム112の階層下で、複数のサンプルデータをチャンクという単位でまとめて管理している概念と同様の概念となる。つまり、前記位置管理データ(サンプルデータの塊の先頭位置、サンプルの時間間隔、サンプルサイズ)が前述で管理されてきた初期値と異なる場合、サンプル数とともに変化した情報を管理していく。初期値が変化しなければ、特に管理する情報がなくなるので、このトラックフラグメントランアトム134は存在しない場合もある。
続いて、部分管理されるメディアデータ140は、前記のように、必ずムービングフラグメントアトム150と対になる形で繰り返し記録される。160はムービングデータアトム、170はムービングフラグメントアトムである。QuickTimeファイルフォーマットとしては、図5に示すような階層構造を有する管理情報データで管理されることになる。
しかしながら、前記の部分管理情報によるメディアデータの管理方法では、再生時に部分管理情報をファイルの先頭から終了まで、逐次検索しながらの処理となる。特に、特殊再生や逆再生を考えた場合、前記ファイルの先頭から部分管理情報を検索するのは、処理効率が悪い。したがって、ヘッダー情報に、部分管理情報を集約させることが、高速なランダムアクセスを実現することにおいて、重要なこととなる。
本実施の形態の特徴は、前記部分管理情報をヘッダー部に集約して、管理情報を再構成することを前提にした好適な記録方法を提供するものである。
(ディスク媒体への記録処理)
一般に、ファイル形式のデータをディスク記憶媒体に記録する場合、所定のファイルシステムに従って記録される。
PCに搭載されたハードディスクは、ひとつ以上の連続したセクター(最小記録単位で通常512バイト長)をひとつにまとめたクラスター(FAT16システムで2Gバイトの記憶容量を管理する場合、通常32Kバイト長)という単位で管理している。ハードディスクのデータ領域(ファイル形式のデータを記録するエリア)は、前記クラスターの単位の番号が割り振られ、管理テーブルとなるFAT(File Allocation Table)で管理している。論理的に連続するファイル形式のデータは、このFATにより、物理的に離れたクラスター(記録エリア)に、記録することが可能となる。
また、DVD−RAMディスクに採用されているUDF(Universal Disk Format)においても、FATシステムと同様に、ひとつのファイルを分割して記録することが可能となっている。具体的には、ファイル形式のデータを記録しているセクター(最小記録単位で2Kバイト長)の長さ、場所、属性を管理しているICB(Information Control Block)によって、複数の物理的に離れた場所に再分割して記録することが可能となっている。また、DVD−RAMディスクの場合、メディアデータとなるMPEG2符号化データは、ECCの処理単位となる32Kバイト長単位で記録される。
一方、前述した記録媒体に記録されるメディアデータの情報に関して考えると、映像情報は、VGAサイズ(640×480画素)の30フレーム毎秒の8ビット非圧縮の場合、442Mbps(bit per sec)である。これと同等サイズの画像を各種圧縮符号化方式で圧縮すると、DV方式では25Mbps、MPEG−2方式で6Mbps、MPEG−4方式で2Mbps、Windows(R)Media9方式で1.5Mbps程度となり、バイト換算にすると、毎秒200k〜4Mバイト長の記録エリアを消費する。
また、音声情報の場合、44.1kHzサンプル16ビット2チャンネルの非圧縮で1.4Mbpsであるが、各種方式で圧縮すると、80k〜300kbps程度、つまり、毎秒10k〜40kバイト長の記録エリアが消費される。さらに、付属情報として、タイムコード情報やカメラ情報(AF、絞り値、ズーム倍率等)に関しては、DV方式を例にとると240kbps程度、つまり、毎秒30kバイト長の記録エリアが消費される。
さらに、前記メディアデータの管理情報に関して考えると、MPEG−2方式の符号化ストリーム、音声データストリーム、アフレコ用データストリーム、付加情報データストリームの4トラックを想定し、通常撮影時に必要な管理情報を概算すると、ムービーアトムとして1kバイト長と毎秒1kバイト長程度の記録エリアが消費される。
前記のことをまとめると、本実施の形態で想定したMPEG−2方式では、記録媒体には、32k(以降Sバイトと表記)バイト単位の書き込み(書換え)が可能であり、メディアデータで毎秒2Mバイト、管理情報で1kバイト+毎秒1kバイト長程度記録エリアを消費する。
図6(a)のメディアデータ301〜309チャンク(GOP0.5秒)は、1Mバイト長程度(以降Cバイトと表記)となり、32k(S)バイト長のエリアを32個使って記録することになる。一方、管理情報350もまた、初期値1kバイト長弱で、毎秒1kバイト長弱の情報量が記録されるので、約30秒で、32k(S)バイト長のエリアを1個使って記録することになる。
(管理情報の記録手順)
ここで、本実施の形態によるメディアデータおよび管理情報の記録方法に関して、図6を用いて説明する。
図6(a)は、通常のファイルのヘッダー部にある管理情報で、メディアデータを管理する場合の記録方法を示している。
図6において、ファイルのヘッダー部にある管理情報350がディスク内周に記録され、管理されるメディアデータ301〜309がディスク外周の物理的に空いている部分に可能な限り連続記録される。ここで、管理情報350は、30秒単位のメディアデータに対してSバイト長のエリアを1つ消費する形で記録され、メディアデータは0.5秒単位のメディアデータに対してSバイト長のエリア32個を消費する形で記録される。
したがって、メディアデータの記録単位はCバイト長単位で連続するエリアが確保できた場合、そのエリアにメディアデータを記録することになる。図6(a)において、390〜391は既に記録されている部分であり、380〜381は未記録部分を示している。380にはSバイト長の未記録部分が残され、381にはSバイト長が65個以上の未記録部分が残されている。
実際の記録手順は、最初にメディアデータ301〜309をディスク外周の空きエリア(390〜392以外の部分)に逐次記録し、最後のファイルのヘッダー部に管理情報350を記録する。このように、前記のFATあるいは、UDFファイルシステムを利用することにより、論理的に一つのQuickTimeファイルは、4つの物理的に離れたエリア(350、301〜302、303〜306、307〜309)に記録することが可能となる。
(第1の実施の形態に関する部分管理情報の記録手順)
次に、本発明の実施の形態となる部分管理情報で前記メディアデータ301〜309を記録する方法を図6(b)と図12のフローチャートを用いて説明する。
まず、まず、ステップS1201で記録が開始されると、部分管理情報の存在を指示するムービーエクステンドアトムを有する管理情報をファイルのヘッダー情報として、ディスク内周のSバイト長の空きエリアに記録する(ステップS1203)。
次に、メディアデータ(メディアデータアトム)のデータ長(Y)及び部分管理情報(ムービーフラグメントアトム)のデータ長(Z)を、メディアデータのチャンク(ムービーフラグメントランと等価)が生成される毎に、計測する(ステップS1205)。
次に、ディスク外周の空きエリアを探し、その空き容量(X)を検出する(ステップS1207)。ここで、空き容量(X)と記録するメディアデータ量(Y)及び部分管理情報量(Z)を比較し(ステップS1209)、空き容量が十分でないならば(X<Y+Z)、別のディスク外周の空き容量を探す手順(ステップS1207)に戻る。
空き容量が十分な場合(X≧Y+Z、前述の説明では、Y≧C(チャンクサイズ)+S(セクタサイズ))は、メディアデータの初めのチャンク301をディスク外周に記録し、記録容量消費分(Y)のサイズを、空き容量(X)から減算し、空き容量サイズ(X)を更新する(ステップS1211)。
ここで、システムより記録(撮影)終了の指示を確認し(ステップS1213)、記録継続の場合は、再度、引き続き記録するメディアデータのデータ長(Y)及び部分管理情報のデータ長(Z)を、メディアデータのチャンクが生成される毎に、計測する(ステップS1215)。
次に、空き容量(X)と記録するメディアデータ量(Y)及び部分管理情報量(Z)を比較し(ステップS1217)、空き容量が十分な場合(X≧Y+Z)は、メディアデータの次のチャンク302をディスク外周に続けて記録し、空き容量サイズ(X)を更新(図6(a)の380)し(ステップS1223)、記録終了の指示確認(ステップS1213)に戻る。
記録続行を確認し、再度、記録データサイズ(X、Z)を計測し(ステップS1215)、空き容量(X)と比較し(ステップS1217)、次のチャンク303の記録に空き容量が十分でない場合、部分管理情報(ムービーフラグメントアトム)361をディスク外周に記録する(ステップS1225)。
記録すべき次のメディアデータのチャンク303は、再び外周エリアの空きエリアを探して(ステップS1207)、前述の操作を繰り返す(ステップS1211、1213、1215、1217、1223)。メディアデータの続くチャンク303〜305もまた、空き容量(X)を更新しながらの記録(ステップS1213、S1215、S1217、S1223)を繰り返す。
チャンク306の記録に関しては、空き容量Xが図6(a)の306で示した大きさ(Y)しかないので、空き容量比較(ステップS1217)で記録エリア不足と判断し、部分管理情報362を記録し(ステップS1225)、再度外周エリアの空き容量を探す(ステップS1207)。記録パターンとしては、部分管理情報362の後に空きエリア382が発生するが、このエリアにはチャンク306を記録するには不十分なサイズなので、空きエリアとして解放されている。
メディアデータのチャンク306は、先と同様の手順(ステップS1211、1213、1215、1217、1223)を踏んで別の空きエリア306に記録され、続くチャンク307及び部分管理情報363もまた、先と同様の手順(ステップS1213、S1215、S1217、S1223、S1213、S1215、S1217、S1225)を踏んで記録される。
さらに、チャンク308、309は、先の同様の手順(ステップS1211、S1213、S1215、S1217、S1223、S1213、S1215、S1217、S1223)を踏んで、別の空きエリアに記録され、最後の撮影終了の指示を確認(ステップS1213)したら、部分管理情報364を記録して(ステップS1227)、記録終了となる。
このような手順により、メディアデータ301〜309、管理情報360、部分管理情報361〜364は記録されて、図6(b)に示すような記録パターンとなる。
部分管理によるメディアデータの再生方法については、前述したように、ファイルのヘッダー部に置かれた管理情報360の部分管理指示情報(ムービーエクステンドアトム)の存在を確認し、部分管理情報(361〜364)をファイルの先頭から、逐次手繰って検索し、手繰られた部分管理情報に従って、各メディアデータ301〜309を再生することになる。
さらに、前記記録パターンの部分管理情報を、ファイルヘッダーに集約する(部分管理情報から全体管理情報に変換する)場合は、図6(b)のディスク外周のメディアデータの間に記録された部分管理情報361〜364を逐次読み出し内容を解析し、ディスク内周に記録されたファイルヘッダー部の全体管理情報(図6(b)の360)の内容を書き換え上書き記録する(図6(c)の370)。さらに、読み出された部分管理情報が記録されていたエリアを開放する(図6(c)の380〜386)。
このように、本実施の形態によれば、部分管理情報を、連続した記録可能なエリアの単位で記録しているため、全体管理情報への変換時のエリア解放があっても、メディアデータの連続性が保持されている。つまり、初めから全体管理情報で記録した図6(a)と同等にメディアデータの連続性が確保できている。これは、メディアデータの各チャンク(サンプル)のランダム再生時に余分なヘッドシークを発生させないので、全体管理情報によるスムーズな特殊再生を実現することができる。
(第2の実施の形態に関する部分管理情報の記録手順)
次に、本発明の第2の実施の形態となる部分管理情報で図7(b)に示すメディアデータ301〜309を記録する方法を、図7(c)と図13のフローチャートを用いて説明する。ただし、本実施の形態の場合では、メディアデータのチャンクには、複数のトラックがある。
図7(a)において、チャンク301内には、映像メディアトラック301a、音声メディアトラック301b、メタデータトラック301c、アフレコ音声メディアトラック301dの4つのトラックが存在する。
ここで、アフレコ音声メディアトラックは、最初の記録(撮影)時は使用せず、撮影で記録された映像データトラック301aの映像に合わせた音声データを記録するためのものである。したがって、通常撮影時は空のデータだが記録エリアだけ確保するようなメディアデータとなる。
まず、ステップS1301で記録が開始されると、次に、ステップS1303において部分管理情報の存在をムービーエクステンドアトムで指示する管理情報を、ディスク内周のSバイト長の空きエリアに記録する。
次に、メディアデータのデータ長(Y)及び部分管理情報のデータ長(Z)を、メディアデータのチャンクが生成される毎に、計測する(ステップS1305)。次に、ディスク外周の空きエリアを探し、その空き容量(X)を検出する(ステップS1307)。ここで、空き容量(X)と記録するメディアデータ量(Y)を比較し(ステップS1309)、空き容量が十分でないならば(X<Y)、別のディスク外周の空き容量を探す手順(ステップS1307)に戻る。
一方、ステップS1309の判断の結果、空き容量が十分な場合(X≧Y)は、メディアデータの初めのチャンク301をディスク外周に記録し、記録容量消費分(Y)のサイズを、空き容量(X)から減算し、空き容量サイズ(X)を更新する(ステップS1311)。ここで、システムより記録終了の指示を確認し(ステップS1313)、続いて記録するメディアデータのデータ長(Y)及び部分管理情報のデータ長(Z)を、メディアデータのチャンクが生成される毎に、計測する(ステップS1315)。
次に、空き容量(X)と記録するメディアデータ量(Y)を比較し(ステップS1317)、空き容量が十分な場合(X≧Y)は、部分管理情報量(Z)の大きさを確認する(ステップS1319)。ここで、部分管理情報量(Z)がアフレコ音声メディアデータのデータ量である所定量(Z0)以下(Z≦Z0)であること確認したら、メディアデータの次のチャンク302をディスク外周に続けて記録し、空き容量サイズ(X)を更新(図7(b)の380)し(ステップS1323)、記録終了の指示確認(ステップS1313)に戻る。
そして、ステップS1313の判断の結果、記録続行を確認した場合には、再度、記録データサイズ(X、Z)を計測し(ステップS1315)、空き容量(X)と比較し(ステップS1317)、次のチャンク303の記録に空き容量が十分でない場合、前記記録したチャンク302内のアフレコ音声メディアトラック302dに、部分管理情報361を埋め込んで、ディスク外周に記録する(ステップS1325)。つまり、連続したエリアに記録される最終チャンク302は、データの無いアフレコ音声メディアデータの記録エリアに部分管理情報361を入れて、新たな記録単位312として、記録される。
記録すべき次のメディアデータのチャンク303は、再び外周エリアの空きエリアを探して(ステップS1307)、前述の操作を繰り返す(ステップS1311、1313、1315、1317、1319、1323)。継続するメディアデータのチャンク303〜306もまた、空き容量(X)を更新しながらの記録(ステップS1313、1315、1317、1319、1323)を繰り返す。
チャンク307の記録に関しては、空き容量Xがないので、空き容量比較(ステップS1317)で記録エリア不足と判断し、連続記録された最終チャンク306に部分管理情報362を埋め込んで記録し(ステップS1325)、再度外周エリアの空き容量を探す(ステップS1307)。
メディアデータのチャンク307は、先と同様の手順(ステップS1311、1313、1315、1317、1319、1323)を踏んで別の空きエリア307に記録され、続くチャンク308〜309もまた、先と同様の手順(ステップS1313、1315、1317、1319、1323)の繰り返しで、記録される。
最後の撮影終了の指示を確認(ステップS1313)したら、連続記録された最終チャンク309に部分管理情報363を埋め込んで記録し(ステップS1327)、記録終了となる。
このような手順により、メディアデータ301〜309、管理情報360、部分管理情報361〜364は、図7(c)に示すような記録パターンとなる。ここで、ステップS1319に関して、説明する。部分管理情報は前記の説明のように、チャンク内のアフレコ音声メディアデータの記録エリアに記録される。従って、部分管理情報量(Z)が前記アフレコ音声メディアデータの記録エリア(Z0)より大きくなってしまうと、部分管理情報が全部記録できない。
そこで、情報量が記録エリアを越える場合は、一旦部分管理情報を記録してしまい、記録エリアを越える分に関しては、新たな部分管理情報として管理する。つまり、連続した記録エリアを複数の部分管理情報で管理することになる。ステップS1321は、連続した記録エリア内で、一旦部分管理情報を閉じる処理を行っている。
部分管理によるメディアデータの再生方法については、第1の実施の形態と同じである。さらに、前記記録パターンの部分管理情報を、ファイルヘッダーに集約する(部分管理情報から全体管理情報に変換する)場合は、図7(c)のディスク外周のメディアデータ内に記録された部分管理情報361〜363を逐次読み出し内容を解析し、ディスク内周に記録されたファイルヘッダー部の全体管理情報(図7(c)の360)の内容を書き換え上書き記録する(図7(d)の370)。さらに、読み出された部分管理情報が記録されたエリアをアフレコ音声トラックとして再構築する(図7(d)の302、306、309)。
このように、本実施の形態によれば、連続した記録可能なエリアの単位で、部分管理情報をチャンクに埋め込んで記録しているため、管理情報への変換時のエリア解放があっても、メディアデータの連続性が保持される。つまり、初めから全体管理情報で記録した図7(b)と全く同等にメディアデータの連続性が確保できている。これは、メディアデータの各チャンク(サンプル)のランダム再生時に余分なヘッドシークを発生させないので、全体管理情報によるスムーズな特殊再生を実現することができる。また、部分管理情報をメディアデータのチャンクに埋め込んで記録しているため、連続した記録エリア内に複数の部分管理情報を埋め込むことができる。
さらに、部分管理記録情報はメディアデータのアフレコ音声メディアトラックの記録エリアを使用しているので、アフレコ音声データを上書き記録しない限り、バックアップデータとして保持しつづけることが可能となる。
本実施の形態では、メディアデータのアフレコ音声メディアトラックの一部を利用して、部分管理情報の埋め込みを行ったが、撮影時に使用しない他のメディアトラックを利用することも、本発明の他の実施の形態となる。
(第3の実施の形態に関する部分管理情報の記録手順)
次に、本発明の第3の実施の形態となる部分管理情報で図8(b)に示すメディアデータ301〜309を記録する方法を図8(d)とフローチャート図14を用いて説明する。ただし、本実施の形態の場合では、メディアデータのチャンクには、複数のトラックがある。
図8(a)において、チャンク301内には、映像メディアトラック301a、音声メディアトラック301b、メタデータトラック301cの3つのトラックが存在する。
ここで、メタデータトラック301cは、撮影時の付加的な情報、ズーム速度、フォーカス情報等のカメラ情報や編集用タイムコード等の映像データに同期した情報のためのものである。従って、メタデータの中には、再生時に2次的に生成可能な情報も含まれており、記録時に記録する必要ないデータも扱っている。
ステップS1401で記録が開始されると、まず、部分管理情報の存在をムービーエクステンドアトムで指示する管理情報を、ディスク内周のSバイト長の空きエリアに記録する(ステップS1403)。
次に、メディアデータのデータ長(Y)及び部分管理情報のデータ長(Z)を、メディアデータのチャンクが生成される毎に、計測するとともに、部分管理時間間隔を計測するフラグメント時間タイマーTを零にリセットする(ステップS1405)。
次に、ディスク外周の空きエリアを探し、その空き容量(X)を検出する(ステップS1407)。ここで、空き容量(X)と記録するメディアデータ量(Y)を比較し(ステップS1409)、空き容量が十分でないならば(X<Y)、別のディスク外周の空き容量を探す手順(ステップS1407)に戻る。
一方、ステップS1409の判断の結果、空き容量が十分な場合(X≧Y)は、メディアデータの初めのチャンク301をディスク外周に記録し、記録容量消費分(Y)のサイズを、空き容量(X)から減算し、空き容量サイズ(X)を更新する(ステップS1411)。
ここで、システムより記録終了の指示を確認し(ステップS1413)、続いて記録する場合にはメディアデータのデータ長(Y)及び部分管理情報のデータ長(Z)を、メディアデータのチャンクが生成される毎に計測する(ステップS1415)。
次に、空き容量(X)と記録するメディアデータ量(Y)を比較し(ステップS1417)、空き容量が十分な場合(X≧Y)は、部分管理情報量(Z)の大きさとフラグメント時間タイマーTの値を確認する(ステップS1419)。ここで、部分管理情報量(Z)がアフレコ音声メディアデータのデータ量である所定量(Z0)以下(Z≦Z0)であるか、あるいは、フラグメント時間タイマーTの値が所定時間(T0)以下(T≦T0)であること確認したら、メディアデータの次のチャンク302をディスク外周に続けて記録し、空き容量サイズ(X)を更新(図8(b)の380)し(ステップS1423)、記録終了の指示確認(ステップS1413)に戻る。
ステップS1413の判断の結果、記録続行ならばステップS1415に進み、再度、記録データサイズ(X、Z)を計測する。次に、ステップS1417に進んで空き容量(X)と比較し、次のチャンク303の記録に空き容量が十分でない場合、前記記録したチャンク302内のメタデータトラック302cのデータを読み出し、替わりに部分管理情報361をメタデータトラックの記録エリアに入れて、ディスク外周に記録する(ステップS1425)。
つまり、連続したエリアに記録される最終チャンク302は、メタデータトラックの記録エリアに部分管理情報361を入れて、新たな記録単位322として記録される。一方、先に読み出されるデータに関しては、再生時に二次的に生成することが可能な補助データを選び、前記読み出されたデータが所定量たまった時点で、ファイルのヘッダー情報367にユーザーデータアトムとして管理しておく。また、フラグメント時間タイマーTの値も零にリセットしておく。
記録すべき次のメディアデータのチャンク303は、再び外周エリアの空きエリアを探して(ステップS1407)、前述の操作を繰り返す(ステップS1411、S1413、S1415、S1417、S1419、S1423)。継続するメディアデータのチャンク303〜306もまた、空き容量(X)を更新しながらの記録(ステップS1413、S1415、S1417、S1419、S1423)を繰り返す。
チャンク307の記録に関しては、空き容量Xがないので、空き容量比較(ステップS1417)で記録エリア不足と判断し、連続記録された最終チャンク306に部分管理情報362を書換えて記録し、フラグメント時間タイマーTをリセットし(ステップS1425)、再度外周エリアの空き容量を探す(ステップS1407)。
メディアデータのチャンク307は、先と同様の手順(ステップS1411、1413、1415、1417、1419、1423)を踏んで別の空きエリア307に記録され、続くチャンク308〜309もまた、先と同様の手順(ステップS1413、1415、1417、1419、1423)の繰り返しで、記録される。
最後の撮影終了の指示を確認(ステップS1413)したら、連続記録された最終チャンク309に部分管理情報363を書換えて記録し(ステップS1427)、記録終了(ステップS1429)となる。
このような手順により、メディアデータ301〜309、管理情報360、部分管理情報記録361〜364は、図8(c)に示すような記録パターンとなる。ここで、ステップS1419に関して、説明する。部分管理情報は前記の説明のように、チャンク内のメタデータメディアデータの記録エリアに記録される。
したがって、部分管理情報量(Z)が前記退避可能なメタデータメディアデータの記録エリア(Z0)より大きくなってしまうと、部分管理情報が全部記録できない。そこで、情報量が記録エリアを越える場合は、一旦部分管理情報を記録してしまい、記録エリアを越える分に関しては、新たな部分管理情報として管理する。
一方、部分管理情報の管理期間を、これまで前記のようなディスクの書き込み容量の都合で一意的に決定していたが、本来の部分管理情報は、急な電源オフ時に対応できる管理情報の記録を目的としているので、本実施の形態では、所定時間T0でも部分管理情報を生成する手順を組み込んでいる。
ステップS1421は、連続した記録エリア内で、部分管理情報量あるいは部分管理期間で、一旦部分管理情報を閉じる前記の処理を行っている。部分管理によるメディアデータの再生方法については、第1の実施の形態と同じである。
さらに、前記記録パターンの部分管理情報を、ファイルヘッダーに集約する(部分管理情報から全体管理情報に変換する)場合は、図8(c)のディスク外周のメディアデータ内に記録された部分管理情報361〜363を逐次読み出し内容を解析し、ディスク内周に記録されたファイルヘッダー部の全体管理情報(図8(c)の360)の内容を書き換え上書き記録する(図8(d)の370)。さらに、読み出された部分管理情報が記録されたエリアには、ファイルヘッダーのユーザーデータアトムに退避させた二次的なメタデータ読み出し、メタデータトラックとして再構築する(図8(d)の302、306、309)。
このように、本実施の形態によれば、連続した記録可能なエリアの単位で、部分管理情報をメディアデータのチャンクに埋め込んで記録しているため、管理情報への変換時のエリア解放があっても、メディアデータの連続性が保持される。つまり、初めから全体管理情報で記録した図8(b)と全く同等にメディアデータの連続性が確保できている。これは、メディアデータの各チャンク(サンプル)のランダム再生時に余分なヘッドシークを発生させないので、管理情報によるスムーズな特殊再生を実現することができる。
また、部分管理情報をメディアデータのチャンクに埋め込んで記録しているため、連続した記録エリア内に複数の部分管理情報を埋め込むことができる。さらに、部分管理記録情報は、メディアデータのメタデータトラックの記録エリアにある二次的に生成可能なデータと入れ替えて記録しているので、万が一ヘッドのシーク時間が間に合わず、二次的に生成可能なデータをヘッダー情報に退避することができなくても、部分管理記録情報の集約時に再構成することが可能となる。
本実施の形態では、メディアデータのメタデータトラックを利用して、部分管理情報の埋め込みを行ったが、二次的に生成可能なメディアトラックであれば、他のメディアトラックを利用することも可能で、例えば、サムネイルを入れるプレビュートラックで実現することもまた、本発明の他の実施の形態となる。
(第4の実施の形態に関する部分管理情報の記録手順)
次に、本発明の第4の実施の形態となる部分管理情報で図9(b)に示すメディアデータ301〜309を記録する方法について図9(d)を用いて説明する。
ただし、本実施の形態の場合では、メディアデータのチャンクが、階層符号化の映像データで構成されている。
図9(a)において、チャンク301内には、映像メディアトラック301aと音声メディアトラック301bがあり、映像メディアトラックは、低解像度R0、中解像度R1、高解像度R2、超高解像度R4に分かれている。具体的には、低域変換部にウェーブレット変換を再帰的に施すJPEG2000符号化方式等に代表される解像度スケーラビリティを想定している。ただし、階層構造は前述の解像度だけでなく、SN、コンポーネット、位置、フレームレート等のスケーラビリティを利用することも可能である。
本実施の形態の部分管理情報の記録手順は、基本的には第3の実施の形態と同様である。異なるのは、第3の実施の形態では、二次的に生成可能なメタデータをヘッダー情報に退避させ、空いた記録エリアに部分管理情報を記録していたが、本実施の形態では、階層符号化のデータの高精細データ(例えば図9(b)の302aのR4)をヘッダー情報(図9(c)の368)に退避させ、空いた記録エリアに部分管理情報(図9(c)の361)を記録している。
部分管理によるメディアデータの再生方法については、第1の実施の形態と同じである。
さらに、前記記録パターンの部分管理情報を、ファイルヘッダーに集約する(部分管理情報から全体管理情報に変換する)場合は、図9(c)のディスク外周のメディアデータの間に記録された部分管理情報361〜363を逐次読み出して内容を解析し、ディスク内周に記録されたファイルヘッダー部の全体管理情報(図9(c)の360)の内容を書き換え上書き記録する(図9(d)の370)。さらに、読み出された部分管理情報が記録されたエリアには、ファイルヘッダーのユーザーデータアトムに退避させた高精細データ読み出し、映像メディアトラックとして再構築する(図9(d)の302、306、309)。
このように、本実施の形態によれば、連続した記録可能なエリアの単位で、部分管理情報をチャンクに埋め込んで記録しているため、全体管理情報への変換時のエリア解放があっても、メディアデータ連続性が保持される。つまり、初めから全体管理情報で記録した図9(b)と全く同等にメディアデータの連続性が確保できている。これは、メディアデータの各チャンク(サンプル)のランダム再生時に余分なヘッドシークを発生させないので、管理情報によるスムーズな特殊再生を実現することができる。
また、部分管理情報をメディアデータのチャンクに埋め込んで記録しているため、連続した記録エリア内に複数の部分管理情報を埋め込むことができる。
さらに、部分管理記録情報は、メディアデータの映像メディアトラック記録エリアの高精細データと入れ替えて記録しているので、同データがなくても部分管理期間の繋ぎめで若干画質が変化するだけで、視覚的なダメージはあまりない。従って、万が一ヘッドのシーク時間が間に合わず、高精細データをヘッダー情報に退避することができなくても、ダメージを最小限に食い止めることができる。
本実施の形態では、メディアデータの映像メディアトラックの階層符号化を利用して、部分管理情報の書換えを行ったが、階層符号化が可能なメディアトラックであれば、他のメディアトラックを利用することも可能で、例えば、音声メディアトラックの階層符号化で実現することもまた、本発明の他の実施の形態となる。
なお、本発明は複数の機器(例えば、ホストコンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
また、本発明の目的は前述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(CPU若しくはMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えばフレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMなどを用いることができる。
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
更に、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明を実施したメディアデータ記録再生システムの構成例を示すブロック図である。 メディアデータの管理情報の構成を説明する図である。 メディアデータの管理情報による制御の概念を説明する図である。 メディアデータの部分管理情報による再生方法の概念を説明する図である。 メディアデータの部分管理情報の構成を説明する図である。 本発明を第1の記録方法に実施した部分管理情報の記録の概念を説明する図である。 本発明を第2の記録方法に実施した部分管理情報の記録の概念を説明する図である。 本発明を第3の記録方法に実施した部分管理情報の記録の概念を説明する図である。 本発明を第4の記録方法に実施した部分管理情報の記録の概念を説明する図である。 メディアデータの管理情報による制御の一例を説明するためのフローチャートである。 メディアデータの部分管理情報による再生処理を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態を示し、部分管理情報の記録処理の第1の例を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態を示し、部分管理情報の記録処理の第2の例を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態を示し、部分管理情報の記録処理の第3の例を説明するフローチャートである。
符号の説明
1 映像入力部
2 画像圧縮部
3 分割処理部
4 音声入力部
5 音声圧縮部
6 分割処理部
7 多重化処理部
8 ECC符号化処理部
9 記録部
10 マイコン処理部
11 再生部
12 ECC復号部
13 同期分離処理部
14 結合処理部
15 画像伸長部
16 映像出力部
17 結合処理部
18 音声伸長部
19 音声出力部
20 メディアデータ記録再生システム
30 円盤状ディスク記録媒体

Claims (18)

  1. 時系列に連続した映像情報を含むメディアデータと、前記メディアデータを管理する管理情報を記録媒体に記録する方法において、
    前記記録媒体上の連続記録可能な記録エリア内に、所定時間で区切られた複数のメディアデータを連続記録するとともに、前記連続記録したメディアデータの後に繋げて、前記連続記録したメディアデータの記録位置と表示時間を管理する部分管理情報を記録するようにしたことを特徴とするメディアデータ記録方法。
  2. 前記部分管理情報でメディアデータが管理されていることを示す部分管理指示を、ファイルのヘッダー情報で管理するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のメディアデータ記録方法。
  3. 前記部分管理情報を、連続記録が可能な記録エリアの単位でチャンクに埋め込んで記録したことを特徴とする請求項1に記載のメディアデータ記録方法。
  4. 時系列に連続した映像情報を含むメディアデータと、前記メディアデータを管理する管理情報を記録媒体に記録する方法において、
    前記記録媒体上の連続記録可能な記録エリアを検出する検出ステップと、
    前記検出された記録エリアに連続して前記メディアデータを記録するメディアデータ記録ステップと、
    前記検出された記録エリア内に連続して記録されたメディアデータの記録位置と表示時間を管理する部分管理情報を、前記メディアデータと同一の連続記録エリア内に記録する部分管理情報記録ステップと、
    前記部分管理情報の存在を示す全体管理情報を前記メディアデータ及び前記部分管理情報を含むファイルフォーマットの先頭部に記録する全体管理情報記録ステップとを有することを特徴とするメディアデータ記録方法。
  5. 前記部分管理情報の記録エリアは、前記メディアデータの未使用記録エリアであることを特徴とする請求項4に記載のメディアデータ記録方法。
  6. 前記部分管理情報の記録エリアは、前記メディアデータで二次的に生成可能な補助データの記録エリアであることを特徴とする請求項4に記載のメディアデータ記録方法。
  7. 前記部分管理情報の記録エリアは、前記メディアデータの階層符号化データの一部の記録エリアであることを特徴とする請求項4に記載のメディアデータ記録方法。
  8. 前記部分管理情報の記録エリアにより、記録できなくなるメディアデータの一部を、前記全体管理情報の一部に記録する記録ステップを有することを特徴とする請求項6または7に記載のメディアデータ記録方法。
  9. 前記部分管理情報のデータ量と、前記メディアトラック内の記録エリアとを比較する比較ステップと、前記比較結果に基づいて、前記同一の連続記録エリア内のメディアデータの部分管理情報を分割して記録する分割記録ステップとを有することを特徴とする請求項6〜8の何れか1項に記載のメディアデータ記録方法。
  10. 前記部分管理情報から全体管理情報を再構築する再構築ステップと、前記再構築ステップによって前記再構築された全体管理情報を、前記ファイルフォーマットの先頭部に記録する記録ステップとを有することを特徴とする請求項4に記載のメディアデータ記録方法。
  11. 前記部分管理情報のエリアを解放する解放ステップを有することを特徴とする請求項10に記載のメディアデータ記録方法。
  12. 前記全体管理情報の一部に記録されたメディアデータを部分管理情報エリアに復元して記録する記録ステップを有することを特徴とする請求項8に記載のメディアデータ記録方法。
  13. 前記部分管理情報の経過時間と、所定の時間間隔とを比較する比較ステップと、前記比較結果に基づいて、前記同一の連続記録エリア内のメディアデータの部分管理情報を分割して記録する分割記録ステップとを有することを特徴とする請求項5〜7の何れか1項に記載のメディアデータ記録方法。
  14. 前記全体管理情報記録ステップでは、前記全体管理情報を、前記メディアデータおよび前記部分管理情報とは物理的に離れたディスク内周付近に記録することを特徴とする請求項4に記載のメディアデータ記録方法。
  15. 前記メディアデータ記録ステップおよび前記部分管理情報記録ステップでは、前記メディアデータおよび前記部分管理情報を、前記全体管理情報から参照先情報が管理されているファイル形式で記録することを特徴とする請求項4に記載のメディアデータ記録方法。
  16. 時系列に連続した映像情報を含むメディアデータと、前記メディアデータを管理する管理情報を記録媒体に記録する装置において、
    前記記録媒体上の連続記録可能な記録エリアを検出する検出手段と、
    前記検出された記録エリアに連続して前記メディアデータを記録するメディアデータ記録手段と、
    前記検出された記録エリア内に連続して記録されたメディアデータの記録位置と表示時間を管理する部分管理情報を、前記メディアデータと同一の連続記録エリア内に記録する部分管理情報記録手段と、
    前記部分管理情報の存在を示す全体管理情報を前記メディアデータ及び前記部分管理情報を含むファイルフォーマットの先頭部に記録する全体管理情報記録手段とを有することを特徴とするメディアデータ記録装置。
  17. 時系列に連続した映像情報を含むメディアデータと、前記メディアデータを管理する管理情報を記録媒体に記録する方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムにおいて、
    前記記録媒体上の連続記録可能な記録エリアを検出する検出処理と、
    前記検出された記録エリアに連続して前記メディアデータを記録するメディアデータ記録処理と、
    前記検出された記録エリア内に連続して記録されたメディアデータの記録位置と表示時間を管理する部分管理情報を、前記メディアデータと同一の連続記録エリア内に記録する部分管理情報記録処理と、
    前記部分管理情報の存在を示す全体管理情報を前記メディアデータ及び前記部分管理情報を含むファイルフォーマットの先頭部に記録する全体管理情報記録処理とをコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  18. 請求項17に記載のコンピュータプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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