JP4249957B2 - ゲル状常温蒸散性有害生物防除剤およびそれが用いられた有害生物防除装置 - Google Patents

ゲル状常温蒸散性有害生物防除剤およびそれが用いられた有害生物防除装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゲル状常温蒸散性有害生物防除剤およびそれが用いられた有害生物防除装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ゲル型防虫剤としては、薬剤ゲルと不織布とが接触するように該薬剤ゲルが内容器に充填されたゲル型揮散薬剤(特開平2-207002号公報)、常温揮発性を有する防殺虫剤、ゲル化剤および炭化水素系有機溶剤を含有する組成物をゲル化させてなるゲル型防虫剤(特開平2-207003号公報および特公平7-78006 号公報)が知られている。
【0003】
しかしながら、前記ゲル型揮散薬剤には、薬剤ゲルから揮散する薬剤の揮散量が不織布によって制限されるため、薬剤ゲルそのもの自体によっては、薬剤の揮散量を調整することができないという欠点があるのみならず、ゲル化剤を5〜10重量%必要とするため、使用後の残渣量が多いという欠点がある。また、前記ゲル型防虫剤においては、透明なゲルを形成させることができないという欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記従来技術に鑑みてなされたものであり、その有効成分の蒸散量の調整が容易であるとともに、その使用後において、残渣を殆ど残さないゲル状常温蒸散性有害生物防除剤を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、
(1)有効成分、油剤、オクチル酸アルミニウムおよびゲル化助剤を混合した後、ゲル化させてなるゲル状常温蒸散性有害生物防除剤であって、前記ゲル化助剤が、 (1) メタノール、エタノール、2−プロパノール、1−ブタノール、1−ペンタノール、3−メチル−1−ブタノール、2−エチルヘキサノール、1−デカノール及び1−ヘキサデカノールからなる群より選ばれる脂肪族1価アルコール、 (2) 炭素数3〜6の脂環式1価アルコール、 (3) 炭素数6〜12の芳香族1価アルコール、 (4) 2−メトキシエタノール及び2−エトキシエタノールからなる群より選ばれる1価のアルコキシアルコール、 (5) 炭素数6〜12のジエチレングリコールアルキルエーテル、 (6) 炭素数7〜12の1価のフェノキシアルキルアルコール、 (7) 末端水酸基の数が1個である炭素数4〜12の2価アルコール、 (8) 炭素数3〜7のケトン、および (9) アルキル基の炭素数が1〜4の酢酸アルキルエステル、からなる群より選ばれた少なくとも1種である、ゲル状常温蒸散性有害生物防除剤、ならびに
(2)前記(1)記載のゲル状常温蒸散性有害生物防除剤が用いられてなる有害生物防除装置
に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明のゲル状常温蒸散性有害生物防除剤は、有効成分、油剤、オクチル酸アルミニウムおよびゲル化助剤を混合した後、ゲル化させたものである。
【0007】
有効成分としては、例えば、殺虫、殺ダニ、ノックダウン、忌避、成長阻害、摂食阻害および吸血阻害からなる群より選ばれた1種以上の効能および常温蒸散性を有する物質が挙げられる。
【0008】
有効成分の種類およびその量によっては、殺虫、殺ダニ、ノックダウン、忌避、成長阻害、摂食阻害および吸血阻害のうちの1種類の効能のみを発現するものもあれば、これらの効能のうち2種類以上の効能を同時に発現するものもある。したがって、本発明においては、要求される効能に応じて、適宜、有効成分を選択して用いることが好ましい。
【0009】
有効成分の代表例としては、エンペントリン(1- エチニル-2- メチルペント-2- エニルd-シス/トランス−クリサンテマート)、トランスフルトリン(2,3,5,6- テトラフルオロベンジル-2,2- ジメチル-3-(2,2-ジクロロビニル)シクロプロパンカルボキシラート)、テラレスリン(2- アリル-3- メチル-2- シクロペンテン-1- オン-4- イル-2,2,3,3- テトラメチル- シクロプロパンカルボキシラート)、プラレトリン(d2-メチル-4- オキソ-3(2- プロピニル)-2-シクロペンテニル- シス/トランス- クリサンテマート)、2,3,5,6-テトラフルオロ-4- メトキシメチルベンジル3-(1- プロペニル)-2,2-ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、2,3,5,6-テトラフルオロ-4- メトキシメチルベンジルクリサンテマート、2,3,5,6-テトラフルオロ-4- メチルベンジル3-(2- クロロ-2- フルオロビニル)-2,2-ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、2,3,5,6-テトラフルオロ-4- メチルベンジル3-(1- プロペニル)-2,2-ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、2,3,5,6-テトラフルオロ-4- メトキシベンジル3-(2,2- ジクロロビニル)-2,2-ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、アレスリン(3- アリル-2- メチルシクロペンタ-2- エン-4- オン-1- イルdl- シス/トランス−クリサンテマート)、フラメトリン(5-(2-プロパギル)-3-フリルメチルクリサンテマート)、dl・d-T80-アレスリン(3- アリル-2- メチルシクロペンタ-2- エン-4- オン-1- イルd-シス/トランス−クリサンテマート)、d・d-T- アレスリン(3- アリル-2- メチルシクロペンタ-2- エン-4- オン-1- イルd-トランス- クリサンテマート)等のピレスロイド系化合物が挙げられ、これらのピレスロイド系化合物は、それぞれ単独でまたは2種以上混合して用いることができる。
【0010】
これらのピレスロイド系化合物の中では、エンペントリン、トランスフルトリン、テラレスリン、プラレトリンおよび2,3,5,6-テトラフルオロ-4- メトキシメチルベンジル3-(1- プロペニル)-2,2-ジメチルシクロプロパンカルボキシラートは、常温蒸散性が高く、優れた効能を発現するので、本発明において好適に使用しうるものである。
【0011】
なお、これらのピレスロイド系化合物は、高濃度では、殺虫、殺ダニおよびノックダウンの効能を発現するが、低濃度では、忌避、摂食阻害、吸血阻害の効能を発現する。したがって、前記ピレスロイド系化合物は、忌避、摂食阻害、吸血阻害の効能を発現する有効成分としても好適に使用することができるものである。
【0012】
他の有効成分の具体例としては、ジクロルボス(O,O- ジメチル-2,2- ジクロロビニルホスフェート)、ダイアジノン(2- イソプロピル-4- メチルピリミジル-6)-ジエチルチオホスフェート)、フェニトロチオン(O,O- ジメチル-O-(3-メチル-4- ニトロフェニル)チオホスフェート)、ピリダフェンチオン(O,O- ジメチル-O-(3-メチル-4- ニトロフェニル)チオホスフェート)、マラチオン(ジメチルジカルベトキシエチルジチオホスフェート)、ディプテレックス(O,O- ジメチル-2,2,2- トリクロロ-1- ハイドロキシエチルホスホネート)、クロルピリホス(O,O- ジエチル-O-(3,5,6-トリクロロ-2- ピリジル)-ホスホロチオエート)、フェンチオン(O,O- ジエチル-O-(3-メチル-4- メチルチオフェニル)-ホスホロチオエート)、プロペタンホス(O-[(E)-2-イソプロポキシカルボニル-1- メチルビニル]O- メチルエチルホスホラミドチオエート)、アベイト(O,O,O',O'- テトラメチルO,O'- チオジ-P- フェニレンホスホロチオエート)、プロチオホス(ジチオリン酸O-2,4-ジクロロフェニルO-エチルS-プロピルエステル)、ホキシム(O,O- ジエチル-O-(α- シアノベンジリデンアミノ)チオホスフェート等の有機リン系化合物等が挙げられ、これらの有機リン系化合物は、それぞれ単独でまたは2種以上混合して用いることができる。
【0013】
なお、これらの有機リン系化合物は、ピレスロイド系化合物と同様に、高濃度では、殺虫、殺ダニおよびノックダウンの効能を発現するが、低濃度では、忌避、摂食阻害、吸血阻害の効能を発現する。したがって、前記有機リン系化合物は、忌避、摂食阻害、吸血阻害の効能を発現する有効成分としても好適に使用することができるものである。
【0014】
また、忌避剤として、例えば、N,N-ジエチル-m- トルアミド(DEET)、ジメチルフタレート、ジブチルフタレート、2-エチル-1,3- ヘキサンジオール、ジ-n- プロピルイソシンコメロネート、p-ジクロロベンゼン、ジ-n- ブチルサクシネート、カラン-3,4- ジオール、1-メチルプロピル2-(2- ヒドロキシエチル)-1-ピペリジンカルボキシラート等が挙げられ、これらの成分は、それぞれ単独でまたは2種以上混合して用いることができる。
【0015】
昆虫成長制御剤(IGR) は、昆虫の変態過程、即ち、卵から幼虫およびサナギを経て成虫に至るまでの間において、ホルモンバランスに作用し、成長阻害効果を発現するものであり、成長阻害効果が発現される結果、死に至る個体も出てくることがある。
【0016】
昆虫成長制御剤(IGR) として、例えば、ハイドロプレン(エチル-3,7,11-トリメチル-2,4- ドデカジエノエート)、ピリプロキシフェン(2-[1-メチル-2-(4-フェノキシフェノキシ)エトキシ] ピリジン)、メトプレン(11-メトキシ-3,7,11-トリメチル-2,4- ドデカジエノイックアシド-1- メチルエチルエステル)、ジフルベンズロン(1-(4-クロロフェニル)-3-(2,6- ジフルオロベンゾイル)ウレア)、シロマジン(2- シクロプロピルアミノ-4,6- ジアミノ-s- トリアジン)等が挙げられ、これらの成分は、それぞれ単独でまたは2種以上混合して用いることができる。これらの昆虫成長制御剤(IGR) の中では、ハイドロプレンは、昆虫成長阻害効果に優れているので、好適に使用しうるものである。
【0017】
また、有効成分として、植物精油やその有効成分を用いることもできる。植物精油やその有効成分は、ピレスロイド系化合物や有機リン系化合物と比較して、効果が落ちるが、それでも高濃度では、殺虫、殺ダニ、ノックダウン効果などを発現し、また低濃度では、忌避、摂食阻害、吸血阻害効果を発現するものもある。
【0018】
植物精油として、例えば、ペニーロイヤル油、レモングラス油、オレンジ油、カシア油、グレゼラニウム油、タイムホワイト油、ハッカ油、ヒバ油、ピメント油、フェンネル油、ペパーミント油、ベルガモット油、ラベンダー油、ルー油等が挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらの植物精油は、それぞれ単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。植物精油の中では、ペニーロイヤル油は、優れた効力を発揮するので好ましい。
【0019】
植物精油の有効成分として、例えば、プレゴン、シトラール、シトロネラール、オイゲノール、メチルオイゲノール、ゲラニオール、シンナミックアルデヒド、リナロール、ペリラアルデヒド、ネピタリック酸、メチルヘプテノン、デシルアルデヒド、ミルセン、酢酸ゲラニオール、チモール、リモネン、シネオール、ピネン、シメン、テルピネン、サビネン、エレメン、セドレン、エレモール、ビドロール、セドロール、ヒノキチオール、ツヤプリシン、トロポロイド、ヒノキチン、ツヨプセン、ボルネオール、カンフェン、テルピネオール、テルピニルエステル、ジペンテン、ファランドレン、シネオール、カリオレフィン、バニリン、フルフラール、フルフリルアルコール、ピノカルベノール、ピノカルボン、ミルテノール、ベルベノン、カルボン、オイデスモール、ピペリトン、ツエン、ファンキルアルコール、メチルアンスラニレート、ビサボレン、ベルガプトール、ノニルアルデヒド、ノニルアルコール、ヌートカトン、オクチルアルデヒド、酢酸リナリル、酢酸ゲラニル、ネロリドール、オシメン、アンスラニル酸メチル、インドール、ジャスモン、ベンツアルデヒド、p-メンタン-3,8- ジオール等が挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらの植物精油の有効成分は、それぞれ単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0020】
これらの植物精油の有効成分の中では、プレゴンは、優れた効力を発揮するので好ましい。
【0021】
本発明においては、特に好適な有効成分としては、エンペントリン、トランスフルトリン、テラレスリン、プラレスリン、ペニーロイヤル油、d-プレゴンおよび2,3,5,6-テトラフルオロ-4- メトキシメチルベンジル3-(1- プロペニル)-2,2-ジメチルシクロプロパンカルボキシラートからなる群より選ばれた1種以上が挙げられる。
【0022】
本発明のゲル状常温蒸散性有害生物防除剤における有効成分の含有量は、その有効成分の種類によって異なるため、一概には決定することができない。したがって、かかる有効成分の種類に応じて、該有効成分の含有量を適宜調整することが好ましい。
【0023】
本発明においては、油剤が用いられているので、本発明のゲル状常温蒸散性有害生物防除剤は、油性ゲルを構成する。したがって本発明のゲル状常温蒸散性有害生物防除剤は、油溶性を呈する有効成分との親和性が水性ゲルと対比して優れているという利点がある。
【0024】
油剤の好適な例としては、灯油を主成分とするものが挙げられる。ここで、「主成分とする」とは、その成分が全体のうち少なくとも50重量%含有されていることを意味する。
【0025】
灯油は、その炭素数を適宜調整することにより、本発明のゲル状常温蒸散性有害生物防除剤から蒸散される有効成分の蒸散速度を広範囲に制御することができるという利点を有する。
【0026】
灯油の中では、炭素数3〜17の直鎖炭化水素、炭素数3〜20の分岐鎖状炭化水素および炭素数3〜20の環状炭化水素は、溶解性が高く、ゲル化しやすいので、好ましい。
【0027】
好適な炭化水素としては、例えば、ヘキサン、デカン、ウンデカン、ドデカン等の炭素数6〜12の直鎖炭化水素;イソオクタン、ジメチルペンタン等の炭素数7〜8の分岐鎖状炭化水素;シクロペンタン、シクロヘキサン等の炭素数5〜6の環状炭化水素等が挙げられ、これらの化合物は、それぞれ単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0028】
本発明のゲル状常温蒸散性有害生物防除剤における油剤の含有量は、該ゲル状常温蒸散性有害生物防除剤の組成、使用環境等によって異なるので一概には決定することができないため、それらを考慮して適宜決定することが好ましい。
【0029】
有効成分を油剤に含有させる手段については特に限定がなく、例えば、両者を混合することによって有効成分を油剤に含有させることができる。
【0030】
オクチル酸アルミニウムは、ゲル化剤として用いられるものである。本発明においては、このオクチル酸アルミニウムが用いられているので、その使用量が少量であっても均質な組成を有するゲル状常温蒸散性有害生物防除剤とすることができる。
【0031】
また、オクチル酸アルミニウムの量を調整することにより、ゲル状常温蒸散性有害生物防除剤の硬さおよびゲル状常温蒸散性有害生物防除剤の内部に存在している有効成分がその表面に移行する速度を容易に制御することができる。
【0032】
本発明のゲル状常温蒸散性有害生物防除剤におけるオクチル酸アルミニウムの含有量は、ゲル化させる観点および残渣を生じさせない観点から、2重量%以上、好ましくは2〜10重量%であることが望ましい。
【0033】
本発明においては、ゲル化助剤がオクチル酸アルミニウムとともに用いられている点にも特徴がある。このようにゲル化助剤とオクチル酸アルミニウムとが用いられていることにより、有効成分および油剤をゲル化させることができる。因みに、ゲル化助剤を用いずに、オクチル酸アルミニウムを用いて有効成分および油剤をゲル化させようとしても、ゲル化させることができない。
【0034】
ゲル化助剤としては、例えば、メタノール、エタノール、2-プロパノール、1-ブタノール、1-ペンタノール、3-メチル-1- ブタノール、2-エチルヘキサノール、1-デカノール、1-ヘキサデカノールなどの炭素数1〜23の脂肪族1価アルコール;シクロヘキサノールなどの炭素数3〜6の脂環式1価アルコール;ベンジルアルコールなどの炭素数6〜12の芳香族1価アルコール;2-メトキシエタノール、2-エトキシエタノールなどの炭素数3〜12の1価のアルコキシアルコール;ジエチレングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテルなどの炭素数6〜12のジエチレングリコールアルキルエーテル;フェノキシエタノールなどの炭素数7〜12の1価のフェノキシアルキルアルコールなどの1価アルコール;2-エチル-1,3- ヘキサンジオールなどの末端水酸基の数が1個である炭素数4〜12の2価アルコール;アセトンなどの炭素数3〜7のケトン;酢酸メチル、酢酸エチルなどのアルキル基の炭素数が1〜4の酢酸アルキルエステルなどが挙げられ、これらはそれぞれ単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
【0035】
前記ゲル化助剤を用いた場合には、容易にゲル化を行うことができ、またゲルを形成させたときに離液が生じがたいという利点がある。
【0036】
本発明においては、ゲル化が容易であり、離液が生じがたく、透明性に優れていることから好適なゲル化助剤の具体例としては、メタノール、エタノール、2-プロパノール、1-ブタノール、1-ペンタノール、3-メチル-1- ブタノール、2-エチルヘキサノール、1-デカノール、1-ヘキサデカノール、シクロヘキサノール、ベンジルアルコール、2-メトキシエタノール、2-エトキシエタノール、ジエチレングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテルなどが挙げられ、これらはそれぞれ単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
【0037】
これらのなかでも特に好適なゲル化助剤としては、メタノール、1-ブタノール、1-ペンタノール、3-メチル-1- ブタノール、1-デカノール、1-ヘキサデカノール、シクロヘキサノール、ベンジルアルコール、ジエチレングリコールエチルエーテルおよびジエチレングリコールブチルエーテルが挙げられ、これらはそれぞれ単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
【0038】
ゲル化助剤の量は、その種類などによって異なるので一概には決定することができないため、ゲル化、離液の発生、透明性などを考慮して適宜決定することが好ましい。通常の場合、ゲル状常温蒸散性有害生物防除剤におけるゲル化助剤の含有量は、ゲル化、離液の発生、透明性などを考慮すれば、0.1 〜20重量%程度であることが好ましい。
【0039】
本発明のゲル状常温蒸散性有害生物防除剤は、有効成分、油剤、オクチル酸アルミニウムおよびゲル化助剤を混合し、ゲル化させることによって容易に調製することができる。
【0040】
かくして得られるゲル状常温蒸散性有害生物防除剤の総蒸散面積は、その大きさなどを調整することにより、任意に調整することができる。なお、ゲル状常温蒸散性有害生物防除剤の総蒸散面積は、十分な防除効果を発現させる観点から、1.0cm2以上であることが好ましい。なお、ゲル状常温蒸散性有害生物防除剤の総蒸散面積の上限値には特に限定がなく、その上限値が大きいほど好ましいが、製品の大きさなどとの兼ね合いから、1.0 ×104cm2以下であることが好ましい。
【0041】
なお、前記総蒸散面積とは、ゲル状常温蒸散性有害生物防除剤が空気の流れに接触している部分の面積を意味する。ここで、空気の流れとは、自然な状態で生じる空気の流れ、および例えばファンなどによって生じる強制的な空気の流れの双方を意味する。
【0042】
次に、本発明の有害生物防除装置について説明する。
本発明の有害生物防除装置は、前記ゲル状常温蒸散性有害生物防除剤が用いられている点に特徴がある。本発明の有害生物防除装置を、以下の図面に基づいて説明する。
【0043】
図1は、本発明の有害生物防除装置の一実施態様を示す概略正面図である。図1において、装置本体1には、薬剤容器3が装着されたカートリッジ2が着脱可能なように設置されている。薬剤容器3は、カートリッジ2の薬剤容器保持体2bによってカートリージ2に保持されている。カートリッジ2において、後述するファンを駆動させるための電源収納体2aと薬剤容器保持体2bとが一体となっている。
【0044】
カートリッジ2に装着されている薬剤容器3は、図2に示されるようにして組み立てられている。図2は、本発明に使用されるカートリッジ2と薬剤容器3とが組み立てられる状態を示す概略説明図である。
【0045】
薬剤容器3は、容器本体4に、本発明のゲル状常温蒸散性有害生物防除剤5を収容することによって構成されている。
【0046】
容器本体4は、その内部に収容されているゲル状常温蒸散性有害生物防除剤5を外部から視認しうるようにするために、例えば、アクリル樹脂、AS樹脂、ポリエステルなどの透明性を有する樹脂で構成されていることが好ましい。このように構成させた場合には、装置本体1の外部から、薬剤容器3内に残存しているゲル状常温蒸散性有害生物防除剤5の残存量を目視により確認することができるという利点がある。なお、容器本体4には、外観意匠を考慮して、任意の色に着色されていてもよい。
【0047】
ゲル状常温蒸散性有害生物防除剤5が収容された容器本体4の開口部には、容器本体4からゲル状常温蒸散性有害生物防除剤5が漏出するのを防止するとともに、容器本体4内に収容されたゲル状常温蒸散性有害生物防除剤5から有害生物防除剤が蒸散するようにするために、通気性を有する多孔質シート6が配設され、容器本体4の開口部の周縁にて封止されている。かかる多孔質シート6の代表例としては、不織布、連続気泡を有するスポンジなどが挙げられる。
【0048】
薬剤容器3は、図2に示されるように、容器本体4の底面が外部に露呈し、かつ容器本体4の開口部が、後述するファンから送風されるエアと接触するようにするために、装置本体1側に容器本体4の多孔質シート6面が配置されるように薬剤容器3がカートリッジ2に配設され、薬剤容器保持体2bにより、薬剤容器3がカートリッジ2内で固定されている。
【0049】
図3は、図1で示された有害生物防除装置の側面を示す概略側面図である。図3において、左側が有害生物防除装置の正面、右側が有害生物防除装置の背面となる。有害生物防除装置の側面には、薬剤容器3から蒸散した有害生物防除剤の蒸気を含む空気を装置本体1の外部に送風するための外部通風口7が、装置本体1の内部空間とその外部空間(大気)とが連通するように配設されている。
【0050】
図3において、外部通風口7の下部には、電源スイッチ8が配設されており、その上方には、電源スイッチ8を入にしているときに通電されていることを示すパイロットランプ9が配設されている。
【0051】
また、装置本体1の背面には、例えば、衣類のポケットなどに固定することができるようにするために、クリップ10および凸部11がそれぞれ配設されている。
【0052】
図4は、本発明の有害生物防除装置の正面において、有害生物防除装置からカートリッジ2が取り外されたときの装置本体1の概略斜視図である。また、図5は、有害生物防除装置から装置本体1が取り外されたときのカートリッジ2の概略斜視図である。
【0053】
図4において、回転軸12にファン13が接続されており、モータ14を回転させることにより、ファン13が回転する。ファン13の回転により、図5に示される薬剤容器3からの有害生物防除剤の蒸気が装置本体1内にファン13を介して吸い込まれ、図3に示される外部通風口7を介して、外部に放出される。
【0054】
図5に示されるカートリッジ2の薬剤容器3面を、図4に示される装置本体1の内壁15上をスライドさせることによって、カートリッジ2と装置本体1とを一体化させることができる。より具体的には、図4に示される装置本体1には、図5に示されるカートリッジ2をスライドにより一体化させるためのガイド溝16が配設されており、このガイド溝16に沿って、図5に示されるカートリッジ2のレール17a を挿入することにより、カートリッジ2と装置本体1とを一体化させることができる。
【0055】
また、カートリッジ2と装置本体1とを一体化させた後に、カートリッジ2が装置本体1から離脱するのを回避するために、図4に示される装置本体1には、係合穴18が配設されており、この係合穴18に、図5に示されるカートリッジ2の突起17b を挿入することにより、かかる離脱を防止することができる。
【0056】
図4において、モータ14の端子は、接触子19と電気的に接合されており、接触子19は、図5に示されるカートリッジ2の電源収納体2aに配設されている乾電池接続窓20を介して、乾電池21の陽極および陰極と電気的に接続される。なお、図5において、乾電池21は、電池ケース22内に2本収容されており、一方の乾電池の陽極は他方の乾電池の陰極と接続端子23によって接続されている。また、電池ケース22には、収納されている電池の種類などを外部から視認しうるようにするために、貫通孔24が形成されていてもよい。
【0057】
本発明の有害生物防除装置を用いた場合、ファン13の回転数は、そのファン13の大きさや形状などによって異なるので一概には決定することができないが、大気中に効率よく有害生物防除剤の蒸気を放出させる観点およびファン13から放出される空気における有害生物防除剤の蒸気の含有量があまり低くならないようにする観点から、500 〜10000rpmであることが好ましい。
【0058】
【実施例】
次に、本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。
【0059】
実施例1
ブチルカルビトール(ジエチレングリコールモノブチルエーテル)、2,3,5,6-テトラフルオロ-4- メトキシメチルベンジル3-(1- プロペニル)-2,2-ジメチルシクロプロパンカルボキシラート(以下、TMD という)およびイソパラフィン(炭素数11〜18のイソパラフィンの混合物) を表1に示す量で秤量して混合した後、表1に示す量のオクチル酸アルミニウムとを混合した。得られた混合物を60〜70℃で5分間加熱しながら攪拌した後、常温で1晩静置した。得られたゲル状常温蒸散性有害生物防除剤の物性として、ゲル化および離液の発生を以下の評価基準に基づいて評価した。その結果を表1に示す。
【0060】
〔ゲル化〕
目視により、ゲル化(固化)しているか否かを観察し、ゲル化(固化)している場合には○、ゲル化(固化)していない場合には×と評価する。
【0061】
〔離液の発生〕
目視により、離液が発生しているか否かを観察し、離液が発生していない場合には○、離液が若干発生している場合には△、離液が明らかに発生している場合には×と評価する。
【0062】
【表1】
Figure 0004249957
【0063】
表1に示された結果から、ブチルカルビトールおよびイソパラフィンを併用した場合には、ゲル化するとともに、離液の発生がない有害生物防除剤が得られることがわかる。
【0064】
実施例2
ブチルカルビトール、TMD および油剤〔ヘプタン、IPA(炭素数11〜18のイソパラフィンの混合物)、IPB(炭素数8〜14のイソパラフィンの混合物)または流動パラフィン(中央化成(株)製、商品名:40S 、脂環式炭化水素化合物の混合物)〕を表2に示す量で秤量して混合した後、表2に示す量のオクチル酸アルミニウムとを混合した。得られた混合物を60〜70℃で5分間加熱しながら攪拌した後、常温で1晩静置した。得られたゲル状常温蒸散性有害生物防除剤の物性として、ゲル化および離液の発生を実施例1と同様にして調べた。その結果を表2に示す。
【0065】
【表2】
Figure 0004249957
【0066】
表2に示された結果から、実験番号2-1 〜2-6 によれば、油剤としてヘプタン、IPA またはIPB を用いた場合には、ゲル化するとともに、離液の発生がない有害生物防除剤が得られることがわかる。また、実験番号2-7 〜2-10によれば、有害生物防除剤におけるブチルカルビトールの含有量が0.1 〜10重量%の範囲内において、ゲル化するとともに、離液の発生がない有害生物防除剤が得られることがわかる。
【0067】
実施例3
ブチルカルビトール、ペニーロイヤル油およびイソパラフィン(炭素数8〜14のイソパラフィンの混合物)を表3に示す量で秤量して混合した後、表2に示す量のオクチル酸アルミニウムとを混合した。得られた混合物を60〜70℃で5分間加熱しながら攪拌した後、常温で1晩静置した。得られたゲル状常温蒸散性有害生物防除剤の物性として、ゲル化および離液の発生を実施例1と同様にして調べた。その結果を表3に示す。
【0068】
【表3】
Figure 0004249957
【0069】
表3に示された結果から、有害生物防除剤におけるオクチル酸アルミニウムの含有量が2.0 〜10.0重量%の範囲内において、ゲル化するとともに、離液の発生がない有害生物防除剤が得られることがわかる。
【0070】
実施例4
ブチルカルビトール、ペニーロイヤル油の主成分であるd-プレゴンおよびイソパラフィン(炭素数11〜18のイソパラフィンの混合物)を表4に示す量で秤量して混合した後、表4に示す量のオクチル酸アルミニウムとを混合した。得られた混合物を60〜70℃で5分間加熱しながら攪拌した後、常温で1晩静置した。得られたゲル状常温蒸散性有害生物防除剤の物性として、ゲル化および離液の発生を実施例1と同様にして調べた。その結果を表4に示す。
【0071】
【表4】
Figure 0004249957
【0072】
表4に示された結果から、有害生物防除剤におけるブチルカルビトールの含有量が0.01〜0.5 重量%の範囲内において、ゲル化するとともに、離液の発生がない有害生物防除剤が得られることがわかる。
【0073】
実施例5
表5に示すゲル化助剤〔カルビトール(ジエチレングリコールモノエチルエーテル)、ブチルカルビトール(ジエチレングリコールモノブチルエーテル)、2−メトキシエタノール(エチレングリコールモノメチルエーテル)または2−エトキシエタノール(エチレングリコールモノエチルエーテル)〕、TMD およびイソパラフィン(炭素数11〜18のイソパラフィンの混合物)を表4に示す量で秤量して混合した後、表5に示す量のオクチル酸アルミニウムとを混合した。得られた混合物を60〜70℃で5分間加熱しながら攪拌した後、常温で1晩静置した。得られたゲル状常温蒸散性有害生物防除剤の物性として、ゲル化および離液の発生を実施例1と同様にして調べ、また透明性を以下の方法にしたがって調べた。その結果を表5に示す。
【0074】
〔透明性〕
得られたゲル状常温蒸散性有害生物防除剤を目視にて観察し、透明である場合を○、不透明である場合を×と評価する。
【0075】
【表5】
Figure 0004249957
【0076】
表5に示された結果から、表5に記載のゲル化助剤を用いた場合には、ゲル化するとともに、離液の発生がなく、しかも透明性に優れた有害生物防除剤が得られることがわかる。
【0077】
実施例6
カルビトール8g、ペニーロイヤル8gおよびイソパラフィン(炭素数11〜18のイソパラフィンの混合物)368gを混合した後、オクチル酸アルミニウム16gを混合した。得られた混合物を60〜70℃で5分間加熱しながら攪拌した後、常温で1晩静置し、ゲル状常温蒸散性有害生物防除剤を得た。
【0078】
得られたゲル状常温蒸散性有害生物防除剤を樹脂製容器4個内にそれぞれ100 gずつ入れ、その容器の蓋に表6に示す蒸散面積となるように、開口面積を調整したものを供試サンプルとした。
【0079】
得られた供試サンプルをそれぞれ、直径300mm 、内容量20Lのガラスシリンダーの底部の中央部に置き、供試虫を5mm×5mmの布を入れておいたシャーレ内に入れた状態で、その底部に設置した。なお、供試虫として、イガ20個体、ヒメカツオブシ20個体を用い、各シャーレに供試虫を10個体ずつ入れた。
【0080】
次に、このガラスシリンダーの上部を開放した状態で1週間室温中で放置し、シャーレ内に入れた布の食害の痕跡を確認し、その結果を以下の評価基準に基づいて評価した。その結果を表6に示す。
【0081】
(評価基準)
−:食害の痕跡なし
+:布に食害による小さい穴が1個または2個存在
++:布に食害による小さい穴が布の全面積の1/5以下
+++:布に食害による甚大な穴が存在(食い散らかされている)
【0082】
【表6】
Figure 0004249957
【0083】
表6に示された結果から、蒸散面積が約25cm2 である場合には、害虫による食害を完全に阻止することができ、また蒸散面積が約3cm2 である場合にも、害虫による食害をほぼ阻止することができることがわかる。
【0084】
実施例7
トランスフルトリン 1.2g、ブチルカルビトール1gおよびイソパラフィン(炭素数11〜18のイソパラフィンの混合物)95.8 gを混合した後、オクチル酸アルミニウム3gを混合した。得られた混合物を60〜70℃で5分間加熱しながら攪拌した後、常温で1晩静置し、ゲル状常温蒸散性有害生物防除剤を得た。
【0085】
得られたゲル状常温蒸散性有害生物防除剤15gを直径45mm、容量20mLの樹脂製容器内に入れ、その容器の上部を不織布でシールした後、90°の角度でこの容器を傾斜させた状態で、図1〜5に示される有害生物防除装置を用いてファンを作動させ、この装置を被験者の腰部のベルトに吊るし、ヒトスジシマカが出没する野外に約30分間佇み、ヒトスジシマカの吸血阻止効果を確認し、以下の評価基準に基づいて評価した。その結果を表7に示す。
【0086】
〔評価基準〕
○:吸血されなかった場合
△:若干吸血された場合
×:かなり吸血された場合
【0087】
【表7】
Figure 0004249957
【0088】
表7に示された結果から、ファンの回転数が500rpm、2000prm 、5000rpm または10000rpmであるとき、ヒトスジシマカによって吸血されず、吸血阻止効果が確認されたが、ファンの回転数が300rpmであるとき若干吸血が認められた。
【0089】
【発明の効果】
本発明のゲル状常温蒸散性有害生物防除剤は、その有効成分の蒸散量の調整が容易であるとともに、その使用後において、残渣を殆ど残さないという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の有害生物防除装置の一実施態様を示す概略正面図である。
【図2】本発明の有害生物防除装置に使用されるカートリッジ2と薬剤容器3とが組み立てられる状態を示す概略説明図である。
【図3】本発明の図1で示された有害生物防除装置の側面を示す概略側面図である。
【図4】本発明の図1に示された有害生物防除装置の正面において、有害生物防除装置からカートリッジ2が取り外されたときの装置本体1の概略斜視図である。
【図5】本発明の図1に示された有害生物防除装置から装置本体1が取り外されたときのカートリッジ2の概略斜視図である。
【符号の説明】
1 装置本体
2 カートリッジ
2a 電源収納体
2b 薬剤容器保持体
3 薬剤容器
4 容器本体
5 ゲル状常温蒸散性有害生物防除剤
6 多孔質シート
7 外部通風口
8 電源スイッチ
9 パイロットランプ
10 クリップ
11 凸部
12 回転軸
13 ファン
14 モータ
15 内壁
16 ガイド溝
17a レール
17b 突起
18 係合穴
19 接触子
20 乾電池接続窓
21 乾電池
22 電池ケース
23 接続端子
24 貫通孔

Claims (6)

  1. 有効成分、油剤、オクチル酸アルミニウムおよびゲル化助剤を混合した後、ゲル化させてなるゲル状常温蒸散性有害生物防除剤であって、前記ゲル化助剤が、 (1) メタノール、エタノール、2−プロパノール、1−ブタノール、1−ペンタノール、3−メチル−1−ブタノール、2−エチルヘキサノール、1−デカノール及び1−ヘキサデカノールからなる群より選ばれる脂肪族1価アルコール、 (2) 炭素数3〜6の脂環式1価アルコール、 (3) 炭素数6〜12の芳香族1価アルコール、 (4) 2−メトキシエタノール及び2−エトキシエタノールからなる群より選ばれる1価のアルコキシアルコール、 (5) 炭素数6〜12のジエチレングリコールアルキルエーテル、 (6) 炭素数7〜12の1価のフェノキシアルキルアルコール、 (7) 末端水酸基の数が1個である炭素数4〜12の2価アルコール、 (8) 炭素数3〜7のケトン、および (9) アルキル基の炭素数が1〜4の酢酸アルキルエステル、からなる群より選ばれた少なくとも1種である、ゲル状常温蒸散性有害生物防除剤
  2. 有効成分が、殺虫、殺ダニ、ノックダウン、忌避、成長阻害、摂食阻害および吸血阻害からなる群より選ばれた1種以上の効能および常温蒸散性を有する物質である請求項1記載のゲル状常温蒸散性有害生物防除剤。
  3. 有効成分が、エンペントリン、トランスフルトリン、テラレスリン、プラレトリン、ペニーロイヤル油、d−プレゴンおよび2,3,5,6−テトラフルオロ−4− メトキシメチルベンジル3−(1− プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラートからなる群より選ばれた1種以上である請求項1または2記載のゲル状常温蒸散性有害生物防除剤。
  4. 油剤が灯油を主成分とするものである請求項1〜3いずれか記載のゲル状常温蒸散性有害生物防除剤。
  5. 灯油が、炭素数3〜17の直鎖炭化水素、炭素数3〜20の分岐鎖状炭化水素および炭素数3〜20の環状炭化水素からなる群より選ばれた1種以上である請求項4記載のゲル状常温蒸散性有害生物防除剤。
  6. 請求項1〜いずれか記載のゲル状常温蒸散性有害生物防除剤が用いられてなる有害生物防除装置。
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