JP4249908B2 - 音響信号作成方法、音記録媒体、アプリケーション・サービス・プロバイダ装置および音響信号作成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、耳鳴りの障害症状に患っている患者に対して救済を提供するための耳鳴りリハビリテーション装置および方法に係り、特に限定されないが、耳鳴りの断続的なマスクのために用いられることができる方法と装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
耳鳴りは、対応する外部音が存在せずに音の知覚を感じることである。耳鳴りは、一般に、リング音、ブンブン音、ブーン音として知覚され、また、ドンドン叩いているような感覚やポンポンと弾む感覚としても知覚されることがある。耳鳴りを患っている患者の1/3近くは、それによって、かなり不自由な思いをさせられている。耳鳴りの知覚の連続は、不眠症を引き起こすことがあり、リラックスすることができず、不安感に襲われ、気が滅入り、最悪の場合には、自殺にまで追い込まれる。耳鳴りにきわめて密接に関連するものとして、聴覚過敏症の知覚もあり、それは、よりソフトな日常の音でさえも、外部の音に対して許容できなくなるものである。このような苦痛状態は、耳鳴りの前触れとしても生じることがあり、同じ隠れた原因を共有するものとして考えられている。このため、本明細書では、耳鳴りと言う言葉を引用する場合には、聴覚過敏症状や、その他の聴覚異常も含むものとする。
【0003】
耳鳴りに悩むものにとって有効な治療の選択肢は少なく、かなり大部分の患者の多くは、「その耳鳴りと共に生活することを学ぶべきである」と、アドバイスされるのみである。大部分の患者は、彼らの耳鳴りよりも、外部の音を無視する方が、より快適であることを見出している。一時的に軽減するための一つの方法として、補聴器型装置を使用することが提案されており、その装置では、耳鳴りの知覚を完全にマスクするために、一群のノイズを生成するようになっている。この装置は、患者の約半分の耳鳴りに対して安心感を与えて制御可能であるが、一般には、その効果が長続きしない。また、その法外な値段(約1500オーストラリアドル)と、美的感性の考慮から、それが有効な処置であると言う患者の割合を制限している。耳鳴りの範囲における外部音の聴力損失の存在のために、しばしば、耳鳴りがマスクされる前にマスク用ノイズを好ましくない程度に大きくする必要があり、そのノイズは、しばしば、耳鳴り自体よりも良くないものと判定される。
【0004】
過去4年間に、耳鳴りに関する神経生理学な方法の新たな理解が公開され、そこでは、苦痛となる耳鳴りの発生において、神経路の役割が強調され、知覚を抑制するために、この神経適応性を用いる可能性が強調されている。これは、「耳鳴り抑制セラピー」またはTRTと呼ばれている。この技術によれば、患者は、集中的なカウンセリングを受け、耳鳴りを完全にマスクする音量でノイズ発生装置を用いる。ある患者には、耳鳴り障害に対してかなり長い間の低減効果が達成されるが、この方法では、実質的な利益を得るためには、少なくとも18ヶ月のセラピーを受ける必要がある。TRTは、耳鳴りからの極小さな素早い安心感を与えるのみであり、関連する睡眠障害に対する安心感を与えることはほとんどなく、リラックスも不可能である。
【0005】
本発明に最も近い従来技術は、スターキィ会社(Starkey Corp.)によって開発された「サイレンティア セット(Silentia Set)」であり、それは、一対の補聴器装置であり、就寝時の枕の下にある誘導ループアンテナを介してのステレオシステムからの信号を無線式に受ける装置である。高周波ノイズ帯域の記録音(たとえば水の音)、泡ノイズ、交通サウンドおよび音楽などが、このシステムを用いて耳鳴りをマスクするように使用されるが、このサイレンティア セットの高い値段のために、たくさんの患者は購入が不可能である。
【0006】
その他の従来技術に係る音楽を用いた音響セラピー技術として、アルフレッド、エー、トーマティス(Alfred A. Tomatis)により開発されたトーマティス手法と、聴覚統合訓練(Auditory Integration Training)とがある。双方の方法は、共に、耳鳴りの処置のために設計されたものではないが、聴力異常の処置のために音楽を変更する点で、両者は、いくつかの共通点を持つ。トーマティス方法は、アルフレッド、トーマティスにより開発された電子耳(Electronics Ear)を用いている(米国特許4021611)。それは、その聴覚システムがどのようにして動作するのかの完全に型遅れのモデルの原形であり、聴覚科学機構により広く名声を下げてしまった。聴覚統合訓練は、トーマティス手法に基づき、かなり大音量レベルでの音楽を提供し、その結果として、聴覚に対するダメージを与え、この技術を用いる装置の輸入は、米国食物および薬管理機構(American Food and Drug Administration)により禁止されてしまった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、耳鳴りの症状が生じる聴覚システムにおける病理学上の最新の理解に基づく、耳鳴り患者のためのより効果的なリハビリテーション技術と装置を提供する観点から開発されたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】
本明細書において、「有する」と言う言葉は、包括的な意味で用い、本明細書で述べている、または限定しているその他の特徴および/または工程が含まれても良く、本発明で述べていない、または限定していないその他の特徴および/または工程が含まれても良い意味である。そのように含まれても良いその他の特徴または工程は、本明細書の記載の全体から明らかとなる。
【0009】
本発明の第1の観点からは、
耳鳴りの障害症状に患っている患者に対して救済を提供するための耳鳴りリハビリテーション方法であって、
選択された周波数での音響信号の強度を変更するように設計された所定のマスク用アルゴリズムに従いスペクトル変更された音響信号を提供する工程を有し、
前記所定のマスク用アルゴリズムが、患者の基本となる聴力測定情報を考慮して特別に生成され、
使用に際して、そのスペクトル変更された音響信号を患者が聞いたときに、優れた耳鳴りのマスキングを提供することを特徴とする耳鳴りリハビリテーション方法が提供される。
【0010】
好ましくは、本発明の前記方法は、
コンピュータを使い、耳鳴りに病んでいる患者の聴力図を示すデータを送信する工程と、
離れた場所で前記聴力図を処理し、前記所定のマスク用アルゴリズムを用いて前記聴力図データに基づき、必要均等化応答データを生成する工程と、
コンピュータを用い、前記必要均等化応答データを受け取る工程と、
前記必要均等化応答データを、前記音響信号を示す音響データと組合せ、前記スペクトル変更された音響信号を生成する工程とを、
さらに有する。
【0011】
本発明の第2の観点では、
耳鳴りの障害症状に患っている患者に対して救済を提供するための耳鳴りリハビリテーションに使用される所定のマスク用アルゴリズムに対してコンピュータを用いてアクセスするための方法であって、
耳鳴りを患っている患者の聴力図を示すデータをユーザからオンラインで受け取る工程と、
前記所定のマスク用アルゴリズムを用いて前記聴力図を処理し、前記聴力図に基づき、必要均等化応答データを生成する工程と、
前記必要均等化応答データをユーザに送信する工程と、を有する方法を提供する。
【0012】
本発明のその他の観点では、
耳鳴りの障害症状に患っている患者に対して救済を提供するための耳鳴りリハビリテーション音記録媒体であって、
選択された周波数での音響信号の強度を変更するように設計された所定のマスク用アルゴリズムに従いスペクトル変更された音響信号を有し、
前記所定のマスク用アルゴリズムが、患者の基本となる聴力測定情報を考慮して特別に生成され、
使用に際して、その音記録を患者が聞いたときに、耳鳴りの優れたマスキングを提供することを特徴とする耳鳴りリハビリテーション音記録媒体を提供する。
【0013】
好ましくは、前記所定のマスク用アルゴリズムが断続的な耳鳴りのマスキングを提供し、快適な聴覚レベルで、音響信号のピークの間、耳鳴りが実質的に完全に弱められ、信号波の谷間の間に耳鳴りの知覚が時折表れるのみである。実際、このような断続的なマスキングは、直ちに安心感、安定感およびリラックス感を患者に与え、習慣になっている耳鳴りの十分な抑制を可能とし、長期間の治療を可能にする。
【0014】
典型的には、前記所定のマスク用アルゴリズムが、前記音響信号の全スペクトル範囲を通して、前記音響信号の強度を変更するように設計してある。好ましくは、前記音響信号が、スペクトルの内容と強度が、時間的に常に変化する高ダイナミック信号である。最も好ましくは、前記音響信号が、音楽信号である。しかしながら、その他のタイプの信号、たとえばスピーチやノイズのようなものを含む信号でも良い。
【0015】
典型的には、前記所定のマスク用アルゴリズムが、患者の聴力損失特性に合わせて部分的に仕上げられている。好ましくは、患者の両方の耳における音響スペクトルの主要部分を通して、比較的に均等感覚レベルを提供するように、前記マスク用アルゴリズムにより、前記音響信号のスペクトル品質が変更されている。典型的には、前記所定のマスク用アルゴリズムが、聴覚レベル(dB HL)を音圧レベル(dB SPL)に変換するためなどのの較正式のセットをも含み、あるいは、種々のカップリング・システム・タイプの存在に合わせて補正するためなどの較正式のセットを含む。
【0016】
本発明のさらにその他の観点では、
耳鳴りの障害症状に患っている患者に対して救済を提供するための耳鳴りリハビリテーション装置であって、
選択された周波数での音響信号の強度を変更するように設計された所定のマスク用アルゴリズムに従い音響信号をスペクトル変更するように適合してある信号フィルター手段を有し、
前記所定のマスク用アルゴリズムが、患者の基本となる聴力測定情報を考慮して特別に生成され、
使用に際して、そのスペクトル変更された音響信号を患者が聞いたときに、優れた耳鳴りのマスキングを提供することを特徴とする耳鳴りリハビリテーション装置が提供される。
【0017】
好ましくは、前記信号フィルター手段が、プログラミング可能な信号フィルター手段であり、使用に際して、耳鳴りに患っている個々の患者の特別な必要性に適合された所定のマスク用アルゴリズムを用いて前記耳鳴りリハビリテーション装置がプログラミングされることが可能である。
【0018】
本発明の装置の好ましい実施形態では、
前記所定のマスク用アルゴリズムが、以下の形式を持つ。
【0019】
REQ=M(SPL+ELC(0.25,0.5,1,2,3,4,6,8,10,12kHz)−Baseline)
ここにおいて、
REQは、耳鳴り抑制プロトコルの必要均等化応答であり、
Baselineは0.5(A−B)+Bであり、
Aは、最も大きな聴力損失耳における二つの近接する最も大きな聴力損失周波数でのdB SPLであり、
Bは、最も小さな聴力損失耳における二つの近接する最も小さな聴力損失周波数でのdB SPLであり、
SPLは、聴覚閾値(dB HLにおいて)をdB SPLに変換したものであり、
ELCは、40ホンの音の大きさの等感曲線伝達値であり、
Mは、ゲイン増幅率であり、0.3〜0.95、好ましくは0.4の値である。
【0020】
しかしながら、本発明のその他のソフトウェア実施形態では、音響信号の個々の処方が計算される元となる数学的なアルゴリズムは、上述したアルゴリズムと異なっていても良い。そのような本発明のその他の実施形態は、特に耳鳴りおよび聴覚異常に対する治療または救済のために、聴覚レベルに合わせて、音響信号の強度の変更を提供するように意図された本質的な治療技術に合致している。
【0021】
好ましくは、本発明の装置は、個人用音楽プレーヤー装置(PMP)に連携して用いられ、PMP上の音響出力ヘッドホン・ジャックに対して接続可能に適合してある入力部を持つ。好ましくは、本発明の装置は、一般的なPMP用ヘッドホンを接続することが可能な一般的なヘッドホンジャックを持つ。あるいは、送信機が用いられても良く、その送信機により、無線式の受信機に向けて、信号を送信するように用いられる。無線式の受信機は、耳導管の内部、外耳の内部、耳の背後、あるいは比較的に耳の近くでその他の部分に設置することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の本質をさらに詳細に理解するために、好ましい実施例に係る耳鳴りリハビリテーション装置および方法を、単なる例示として、詳細に説明する。ここにおいて、
図1は、音楽と従来の耳鳴りマスクとの双方における長期間スペクトルのグラフ線図、
図2は、典型的な患者の聴覚閾値と、第1実施形態に係るマスク用アルゴリズムを用いて計算される必要均等化曲線とを示すグラフ線図、
図3は、音楽を用いる断続的な耳鳴りマスキングを図式的に示す概略ダイアグラム線図、
図4は、同じ患者の聴覚閾値と、第2実施例に係るマスク用アルゴリズムを用いて計算した必要均等化曲線とを示すグラフ線図、
図5は、本発明に係る耳鳴りリハビリテーション装置の可能性のある実施形態を示す概略ブロック図、
図6および図7は、本発明に係る耳鳴りリハビリテーション音記録を提供する好ましい方法を示すフローチャート図である。
【0023】
耳鳴りマスキングは、外部の音に対する耳鳴り知覚を妨げるものとして広く定義することができる。補聴器などは、患者の約10%に対してのみ、環境ノイズの効果的なマスキングを提供することができる。耳鳴りマスキングの有効性について最も信頼性のある聴力測定は、個々の耳鳴りを単にマスクするために要求されるノイズ量である。この測定は、最小マスキングレベル(MML)として知られている。マスキングの成功のための重要な基準の一つとして、マスキング刺激の許容可能性が、そのMMLに対して反比例することであり、その刺激が、耳鳴りにとって十分に楽しい代替え対象である必要があると言うことである。本発明者等の治療実務において、数人かの患者は、音楽を用いることで耳鳴りからの安心感を見出せることを報告しており、しかしながら、彼らの耳鳴りをマスクするために要求される音量が許容できないほどに高かったことがしばしば見出された。これらの患者のほとんどは、断崖的に急な聴力損失特性と、最大聴力損失周波数の縁部とかなり対応する耳鳴りピッチとを持つ傾向にあった。音楽を用いる先ほどの試みが常には成功しない理由の一つとして、耳鳴りに対する高周波聴力損失の極めて高い相関罹患率が考えられる。
【0024】
典型的には、傾斜している高周波聴力損失は、リラックス状態の音量レベルで、音楽の低ピッチ要素のみが聞こえ、それ故に、いくつかの音調およびマスキングのために利用される高周波の知覚が禁止されることを意味している。音楽と、典型的な従来技術に係る耳鳴りマスカー(Starkey TM5)との双方の長期間スペクトルを図1に示す。音レベル分析機が、64秒間にわたる二つの記録のそれぞれの応答を平均するために使用される。それらのスペクトルは、1kHzにおいてマッチングされ、全体の音圧レベルに関係なく、二つのスペクトルの周波数合成の比較を可能とする。図1に示すように、そのマスかーが、聴覚障害のある聞き手にとって最適な周波数応答となるように考えられているのであれば、フィルターされていない音楽は、不十分な高周波数エネルギーと、過度の低周波数応答とを持つ。それ故に、本発明者は、これらの従来の耳鳴りマスカーのいくつかの欠点を解消する観点から、音響信号の周波数応答特性を変更する耳鳴りマスク用プロトコルを開発した。
【0025】
以下の説明では、音楽の周波数応答特性を変更することを例として基本的に説明するが、本発明による耳鳴りマスク用プロトコルは、耳鳴りのマスキングのために適した音響信号のその他のタイプにも適用することができ、あるいは、マスキングすることなく、耳鳴りおよび聴覚障害治療のための聴力刺激を提供するためにも適用することができる。さらに、従来の補聴器型のマスカーが比較的に高価であることに注目して、以下の記述では、たとえばオーディオカセット、CDまたはMP3などの記録媒体のための高忠実度の個人用音楽プレーヤー(PMP)のような適切な音再生装置と連携している典型的な、有線式の、あるいは無線式のヘッドホンシステム、あるいはインサート型のヘッドホンの使用を特に強調している。オーストラリアでは、高忠実度の個人用音楽プレーヤーの小売価格は、従来の両耳を使うマスカーの約1/10の価格である。しかしながら、本発明による耳鳴りマスク用プロトコルは、従来型の補聴器スタイルのマスカーに対しても適用することができる。その技術は、補聴器における付加的なユーザプログラムのセッティングに対しても適用することができ、また、変更された信号は、それらの補聴器の無線コイルまたは誘導コイル装備を介して耳鳴り患者に送信することもできる。
【0026】
これらの個人用音楽プレーヤーにおける低価格性と高可搬性とに加えて、それらのプレーヤー装置は、たいていの自由フィールドのスピーカー・システムに比べて、優れた高忠実度を可能とする長射程距離トランスデューサと共に小さなヘッドホンを一般に所持している。さらに、ヘッドホンは、一般に、スピーカよりも効果的である。なぜなら、自由フィールドを通して生じる高周波音の広大な減衰を逃れることができるからである。耳翼上のPMP用イアホンの取り付け位置の変化は、KEMAR(Knowles Electronic Mannequin for Accoustic Research/音響研究のためのノーレス電子マネキン)において測定された淡い掃引(toned sweep)のスペクトル合成に対して非常に限定された影響をもつことを示した。
【0027】
耳鳴りマスク用プロトコルを開発に際して、必要とされる延長上部周波数刺激は、必要とされる実際の耳の応答へと聴力図の結果を変換するための試みとなる。ただし、10および12kHzの純音におけるdB HLからdB SPLの間の変換と、狭帯域ノイズ刺激とに関しては、国際的に合意された基準とは未だ成っていない。マドセン(Madsen)OB822聴力図は、電信TDH39ヘッドホンおよびMX/ARクッションを使用して用いられるために要求される値を推論するために用いられる。聴力図は、このようにして専門的に更正される。10kHzでの値は、50dB HL=59.5dB SPLであり、12Hzでは、50dB HL=61dB SPLである。10kHzより低い全てのISO聴力レベル周波数は、対応するオーストラリア基準(AS1591.2−1987)に基づき更正される。表1は、dB HLからdB SPLへの変換のために使用される逆フォーマットにおける伝達/更正値のリストを示す。
【0028】
【表1】
【0029】
本発明者により開発された第1耳鳴りマスク用プロトコル(TMP1)のさらなる特徴は、ゲイン半分規則の適用であり、それによれば、聴力損失のための増幅が最も有効なのは、聴力欠損の約1/2のみに関して補償された場合であるということである。この規則は、最も最近の補聴器知覚実務に基づいている。前記のTMP1は、個々の耳鳴りのピッチに集中している音響エネルギーを最大化しようとし、非対称の聴力損失を補正するために、ヘッドホンの出力をバランスさせようとする。さらなる目的は、従来の非較正耳鳴りマスクのように耳レベルでと言うよりは、患者の頭部を通してのマスキング刺激におけるバランスされた知覚を可能とすることである。
【0030】
全てのPMPは、補聴器で可能であることを遙かに越えた音量制御範囲を持ち、そのため、TMP1は、絶対ゲイン(増幅/利得)式を特定する必要はない。しかしながら、PMPは、一般には、左右バランス制御を有しておらず、このことは、左右非対称な聴力損失と、それに関連する音量快復の場合における許容可能性を低減させている。TMP1式は、個々の耳鳴りをマスクするために要求される音楽またはノイズの知覚音量を最小限にするように目的としてあり、各ステレオ・チャネルの個々の制御を具備しない音再生システムにおいて表現されるときには、各耳のための相対的な周波数応答特性を特定するために必要とされる。
【0031】
TMP1を適用するための手法を以下に示す。
(i)各周波数での個々人の純音(pure tone)聴力レベル閾値は、表1に示す伝達値の付加によりdB SPLに変換される。
【0032】
(ii)最も厳しく影響する耳における耳鳴りピッチ適合周波数は、基準線(base line)計算の最大点のために選択される。より小さな聴力損失の耳における二つの近接するベストな聴力閾値は、常に、計算の最小点として選択される。純音を用いて信頼性のあるピッチ適合が見つからないときには、二つの近接するベストな聴力周波数の平均値で置き換える。このように、基準線は、二つの最も大きな聴力測定点の間にある中間ライン値を構成する。
【0033】
(iii)各耳および各周波数において、最終均等化値は、聴力閾値(dB SPLで表される)から基準線を引き算することにより導かれる。このように、耳鳴りピッチが高信頼性で決定することができない患者のためのアルゴリズムは、次に示される。
【0034】
Baseline=0.5(A−B)+B、
必要均等化値REQ=0.5{SPL(0.25,0.5,1,2,3,4,6,8,10,12kHz)−Baseline}。
【0035】
非トーン(non-tonal)耳鳴りの場合のアルゴリズムを次に示す。
Baseline=0.5(C−B)+B、
REQ=0.5{SPL(0.25,0.5,1,2,3,4,6,8,10,12kHz)−Baseline}。
【0036】
これらにおいて、
Aは、耳鳴りピッチ適合の周波数での聴力閾値(dB SPL)であり、
Bは、二つの近接する最も小さな聴力損失周波数でのdB SPLを意味し、
Cは、二つの近接する最も大きな聴力損失周波数でのdB SPLを意味する。
【0037】
実施例1
図2は、典型的な個人の聴力レベルと、耳鳴りと、それらの必要TMP1均等化曲線との間の関係を示すグラフである。この個人は、急傾斜の高周波左右相称聴力損失と、10,000Hzでの耳鳴りとを持ち、双方共に左側(L SPLおよびL WTMP1)で大きくなっている。したがって、必要均等化曲線は、均等化の基準線の回りに回転し、高周波ゲイン量を押し上げることにより聴力損失のための部分的な較正を達成し、低周波数では減衰している。左側の耳の方が聴力損失および耳鳴りが悪いので、その耳では、対応して大きな増幅を受ける。感覚神経性聴力損失(漸増(recruitment)および/または聴覚過敏症の存在)を通常伴う音量知覚の異常な成長のために、聴力レベルの完全な較正は提供されず、個人の音量不快的レベルを超えてしまう。
【0038】
耳鳴りリハビリテーション音の記録は、個人のPMPに用いられるオーディオカセットテープ上に形成される。ステレオ周波数エコライザー(Genexxa 31−9082)が、この作業に使用される。そのエコライザー(equaliser)は、チャンネル当たり10の調節可能周波数帯域を含み、その中心周波数は、0.031、0.062、0.125、0.25、0.5,1,2,4,8,16kHzである。各制御は、+または−12dB SPLの範囲を持つ。そのエコライザーは、「EQ記録」装備に特徴を持ち、音響信号は、記録される前に、エコライザー回路に通される。10の周波数帯域のそれぞれについてのエコライザーの制御は、前記のTMP1アルゴリズムにより計算された特定個人の均等化値に基づいて、エコライザーのの右チャンネルの右耳のために計算された値にセットされ、右耳の値は、右チャンネルにセットされる。ブロードキャスト品質のカセットレコーダからのステレオ出力は、ステレオグラフィック・エコライザーに接続される。そのエコライザーは、高忠実度オーディオカセットテープ上に録音するためのその他の高忠実度カセットデッキにつながる出力端子を持つ。対となる導線およびRCAコネクタが、左右(L/R)チャンネル分離を確保するために用いられる。
【0039】
音楽およびホワイトノイズの双方の変更された音記録が、30人の患者に対して治療試みとして使用された。それぞれの患者は、マスキング治療と耳鳴り治療音記録を用いることの有益な可能性に関してカウンセリングを受けた。各患者には、標準のインサート型ヘッドホン(ソニー(株)製MDR E552)を持つ新しいPMPが支給された。そのヘッドホンは、外耳の内部に装着され、ヘッドバンドを必要としないものであった。音レベルピーク分析測定が実行された。PMPでプレイされるカスタムメードのテープを用いて、患者の耳鳴りが患者自身で知覚されなくなるまで音量をゆっくり操作するように患者に依頼した。この音量レベルは、音量制御つまみ上にマークした。各参加者は、彼らがそのマークされた位置よりもさらに音量を調節する必要があるときには、聴覚医に知らせるように言い渡された。参加者は、各マスキング・セッションのコースにわたり、音量制御を下方に向けて実験するように仕向けられ、もし残りの抑制が生じたとしても完全にマスクするために必要となる次第に低い音量を要求していることを見出せるようにしている。
【0040】
参加者の一つのグループには、ノイズテープが渡され、別のグループには、音楽テープが渡された。双方の処置のグループは、共に、彼らの耳鳴りに関連する前治療時の苦痛のレベルは同じものであったが、音楽グループでは、この治療により、より大きな改善効果が示され、この効果は、治療後の2年後でも維持された。ノイズのグループでは、多少の改善が見られたものの、音楽のグループに比べては、大きな変化は少なかった。参加者の96%の人が、これらの音楽またはノイズテープが効果的なマスクとなることを見出し、従来の耳レベルのマスクよりも、かなり高い支持率であることが判明した。
【0041】
いくつかの場合には、TMP1は、個人が実質的に聴覚の非対称性を持っている場合に、アンバランスな音の大きさの知覚を示すようであった。音の大きさに対する実際の耳の知覚は、周波数範囲を通して種々の点で音の大きさの知覚が異なることに基づき、前述した応答から引き出される。補聴器のためのゲイン半分規則は、並の聴力損失の人達にとっては一番適切であり、軽い聴力損失の場合には、ゲイン1/3が要求されるのみである。さらに、大きな音現象の漸増は、非耳鳴り患者よりも耳鳴り患者において大きく、特に、聴覚過敏症および音声恐怖症(外部音に対する恐怖)に対して高い罹患率を付与する。これらのことにより、TMP1は、聴力損失にとっては過度の補償であるかもしれず、この手法の最適化のためには、さらなる変更が要求される。
【0042】
TMP1アルゴリズムの主目的は、最も低い可能性のあるMMLでの耳鳴りにとって許容可能な代替えを提供し、聴覚が対称な人にとって受け入れられることである。しかしながら、改良されたマスク用アルゴリズムは、より広範囲であり、必要均等化応答の処方は、最大および最小聴力レベルに基づき単独で達成され、全ての周波数で相対的な等感覚レベルを提供するように試みられている。TMP1からのデータの検討では、音楽グループの44.4%の参加者が、そして、ノイズグループの28.6%の参加者が、彼らの耳鳴りを部分的にのみマスクするレベルで、彼らのオーディオテープの音量を好ましくセットしたことが判明した。最適なセッティングは完全にマスクすることであると彼らに指示したにもかかわらず、このようなことが生じた。これらの二つのタイプの刺激間において、マスキングレベルの好みにおける相違点は、耳鳴りが部分的に近くできる音量レベルで使用される場合には、ノイズよりも音楽が、より許容可能であることを示している。歴史的には耳鳴りを完全にマスクする試みがなされてきているが、最近の治療の流行は、部分的にマスクすることであり、本発明者は、断続的なマスクに基づき、改良された耳鳴りマスク用プロトコルを開発した。音楽は、高度なダイナミック信号であるので、部分的にマスクする音楽の強度が、断続的なマスクの形態を構成することが可能になる。音楽信号を用いて断続的な耳鳴りのマスキングを概略的に示したものが、図3に図示してある。
【0043】
理論により縛り付けることを望むことなく、リラックスさせる刺激(たとえば音楽)を用いる耳鳴りの周期的なマスキングは、心理学的に有効であり、しかも、聴覚または神経レベルにおいても有効である。理論的には、音楽を用いる周期的な耳鳴りマスキングは、組織的な感度の低下の態様を構成するであろうことが理解される。リラックス状態であるが、音楽のピークレベルが変動するに従い、試聴者は、耳鳴りを知覚したり、その後、耳鳴りを知覚しなくなる状態となる。音楽が聞けるかもしれないと言う予測は、耳鳴りが、音楽の「谷間」の間でさえも、意識的に知覚されないかもしれないことを意味している。また、耳鳴りは、しばしば十分に生じ得る習慣から「再び表れる」かもしれない。しかしながら、音楽信号の進行中のダイナミックな本質は、この制限された表れが妨害されることを禁止し、このことは、大脳辺縁系の増大を減少させる。このように、提案された周期的・マスキング・リラクセーション・音楽技術は、安定感覚を用いる付加的な機構と、一般的な心配レベルの低減と、耳鳴り自体に関する恐れの低減に導く自動催眠の形態とにより、相助作用効果を増進させる。それ故に、耳鳴り制限プロトコル(TRP)に基づく改良されたマスク用アルゴリズムは、耳鳴りの周期的マスクを生成するように意図されて開発された。
【0044】
実際、そのTMP1アルゴリズムにおけるゲイン半分規則の使用は、上述したように、聴力損失にとって過度の補償となるかもしれず、しばしば、その記録をアンバランスまたは「耳障り」なものとする。逆に、1/3規則が、十分な均等化を提供しないかもしれないと言うことを提案するいくつかの要素がある。長期間の音楽スペクトルは、従来の耳鳴りマスクから典型的に利用できるものよりも、かなり少ない高周波数エネルギーを持ち、そして、最も大きな聴力損失は、この領域に集中している(図1参照)。それ故に、ゲインの実質的な低減は、音楽スペクトルおよび聴力損失の作用における制限に打ち勝つように、適切な高周波均等化の達成を制限する。したがって、ゲイン半分規則がしばしば過度であり、1/3ゲイン規則が、長期間耳鳴りの制限を行うように音楽を変更する目的のためには不十分であるために、中間値が採用され、0.4のゲイン増幅率(M)が選択される。
【0045】
音楽信号の完全なスペクトル範囲にわたり、音楽における等感覚レベルの提供をさらに利用するために、改良されたTRPアルゴリズムが、ISOにおける音の大きさの等感線(ELC:Equal Loudness Contours)に対して適用された。そのELCの伝達値は、所定周波数(国際基準協会、1961)に依存する音の大きさの知覚における相違を較正する。40ホンの等高曲線が選択された。なぜなら、それ以前の研究により、全マスク状態下で、平均的な患者のカスタマイズされた音楽記録は、45.7dB SPLのRMSである。このように、知覚された音の大きさの約2倍を示す8dBを用い、37.7dBが、全マスキングおよび閾値の間の中間地点に外挿され、なだらかな傾斜聴力損失で、周期的なマスキングが生じるところの強度を示すことになる。その40ホンの等高曲線は、このようにして利用される。なぜなら、それは中間地点に最も近く、最も低い値の曲線の選択は、音の大きさの回復(recruitment)のための補償を助ける。
【0046】
基準となる聴力図手法は、TDH39ヘッドホンを用いる聴力閾値を得るためのものであり、その結果は、dB HL(聴力レベル)として表される。しかしながら、補聴器特性を特定するための変換は、dB SPL(押圧レベル)値を利用するものでも良い。6cm3のヘッドホンで得られた聴力閾値(dB HL)は、表1に示す伝達値の付加によりdB SPLへと変換される必要がある。
【0047】
これらの伝達値は、次に、40ホン等高値により足し算される。その結果の伝達/較正値が表2に示される。
【0048】
【表2】
【0049】
この耳鳴り制限プロトコル(TRP)は、前述したTMP1アルゴリズムの変形であり、それを以下に示す。
【0050】
REQ=0.4(ELC+SPL(0.25,0.5,1,2,3,4,6,8,10,12kHz)−Baseline)
ここにおいて、
Baselineは0.5(A−B)+Bであり、
Aは、最も大きな聴力損失耳における二つの近接する最も大きな聴力損失周波数でのdB SPLであり、
Bは、最も小さな聴力損失耳における二つの近接する最も小さな聴力損失周波数でのdB SPLであり、
SPLは、聴覚閾値(dB HLにおいて)をdB SPLに変換したものであり、
ELCは、40ホンの音の大きさの等感曲線伝達値である。
【0051】
あるいは、患者の聴力閾値は、1/3オクターブ狭帯域ノイズを用いても得ることができ、ゲイン増幅率(M)は0.7となる(または0.5から0.95の間)となる。
そのTRPの適用方法はを次に示す。
【0052】
(i)患者の聴力図が丹念に調べられ、最も大きな聴力損失の耳(A)における二つの近接する最も大きな聴力損失周波数を確認し、そして、最も小さな聴力損失の耳(B)における二つの近接する最も少ない聴力損失周波数をも確認する。
【0053】
(ii)これらの4つのdB HL値を、表1に示す伝達値の付加によりdB SPLに変換する。
【0054】
(iii)最も大きな聴力損失耳(A)における二つの近接する最も大きな聴力損失周波数のdB SPL平均がdB SPLで計算され、その同じ手法が、最も小さな聴力損失耳(B)における二つの近接する最も少ない聴力損失周波数に関して、繰り返される。
【0055】
(iv)AからBを引き算することにより中間線値が計算され、その値は、次に半分にされ、その結果にB値が足される。これがTRPの基準線である。
【0056】
(v)聴力図からの全てのdB HL閾値が、表2に示す値に加えられる。表2では、dB HLからdB SPLへの伝達値に、ISOの40ホンELC較正値が足されている。このことは、個別の周波数のそれぞれについての相対的な感受し得る音の大きさの刺激の観点から、聴力の測定を可能にしている。これらの値は、dB SPLで表現され、必要均等化周波数応答は、グラフィック・エコライザーの24dB SPL範囲内に決定されることができる。
【0057】
(vi)基準線値は、次に、変形された各閾値から引き算され、その結果の値に、0.4ゲイン規則に基づき、0.4が乗算される。このプロセスは、各耳の各周波数毎に繰り返される。
【0058】
(vii)これらの値は、次に、左チャンネルにおいて使用される左耳用の必要均等化応答(REQ)を用いると共に、エコライザーの右チャンネルに使用される右耳用のREQを用いて、グラフィックエコライザーに手動でセットされる。
【0059】
実施例2
参加者の聴力図が選択されて、急激に傾斜している非対称の聴力損失(実施例1参照)にとって、TRP1がどのように作用するかを示すと共に、周期的な耳鳴りのマスキングを提供するために選択された周波数での音響信号の強度をTRPアルゴリズムがどのように変更するかを示す。以下の表3および表4は、上述したTRPアルゴリズムをそれぞれ用いて左右の耳のための各周波数での計算を示す。基準線(Baseline)の計算を以下に示す。
【0060】
Baseline=0.5(A−B)+B
=[0.5(L SPL10+ L SPL12)-0.5(R SPL0.5+R SPL0.75)]×0.5+0.5(R SPL0.5+R SPL0.75)
=[0.5(89.5+91)-0.5(1.5+8.5)」×0.5+0.5(1.5+8.5)
=(90.25-5)×0.5+5
=47.625
【0061】
【表3】
【0062】
【表4】
両方の耳におけるREQ均等化曲線は、図4に図示される。図4と図2とを比較することで、患者の右および左の聴力閾値(HTL(SPL))曲線が一致することが確認できる。
【0063】
第2の治療研究が成され、そこでは、90人の耳鳴りに悩んでいる人が参加した。参加者は、ランダムに抽出されて、4つの治療グループの一つのブロックに配置された。一つのグループでは、第2集団全マスキングアルゴリズム(TMP2)を試験し、他の一つのグループでは、耳鳴り制限アルゴリズム(TRP)を試験し、他の一つのグループでは、低レベルの広範囲なノイズ刺激を用いて最近のTRT試みを経験的に測定し、準制御グループでは、カウンセリングのみを受けた。第2の研究では、予想を超えて、スペクトル変更された音楽を用いて、3/4以上の参加者により、急変的な改善レベルが経験された。読書療法およびTRTスタイルのカウンセリングが、全ての治療グループの治療結果において、めざましい改善につながった。しかしながら、カウンセリング単独では、たいていの参加者に対して不十分な治療であることが明らかになった。重要な知見は、TRPグループにおいて、耳鳴りの苦痛において最も大きな改善が経験されたことである。TMP2刺激グループは、より素早い改善を示したが、TRPグループのほうが、より漸進的なゲインが長く維持され、結局、優れていた。ノイズのグループとカウンセリング単独のグループとの間では、治療後およびその後の調査でも、ほとんど差異がなく、しかしながら、カウンセリング単独のグループにより経験された改良点は、結局の所、満足すべきものではなかった。全ての治療グループにおいて治療により耳鳴りの苦痛に対する平均的な軽減が記録されたが、二つの音楽グループが、結局の所、最も有効であった。二つの音楽グループの参加者の約3/4において、彼らの耳鳴りに対する効果的な改善を経験した(TMP2=78.6%、TRP=75%)。
【0064】
二つの音楽グループでは、共に、聴覚過敏症においても実質的な低減があり、ノイズグループでも、多少の低減があった。音響的な刺激無しのグループ(カウンセリングのみ)では、同じ期間にわたり、聴覚過敏の増大を示し、そのことは、音響的な刺激の提供が、聴覚過敏症の改善において重要な要素であることを強く示している。音楽グループの参加者は、しばしば、彼らの聴覚過敏症のレベルが、耳鳴りの知覚よりも早く改善されることを報告している。
【0065】
この治療研究によれば、いくつかの測定により、音楽を用いた断続的なマスキングがより効果的であると実際に証明されているという事実にもかかわらず、音楽による全マスキングは、素早い苦痛およびリラックスレベルの改善をもたらすということが提案されている。このことは、二段階のアプローチが最も効果的であることを示している。すなわち、最初に患者は、全マスキングアルゴリズムを実行し、強い安心感と安定感を得て、その後、耳鳴りの苦痛を取り除くために、断続的なマスキングに切り替えるのである。
【0066】
治療研究では、前もって録音された音楽は、所定のマスキングアルゴリズムによりスペクトル変更され、参加者の使用のためにオーディオカセットに再録音される。このような試みは、いくつかの州または国においては、著作権侵害の可能性の観点から、幅広い治療行為としては許容されないおそれもある。選択された著作会社から音楽の再起録の権利を購入することは、このような問題を避けるための一つの方法であり、あるいは、この目的のために、特別に記録する権限を与えることも他の一つの方法である。一実施形態では、私的な実務家による使用のために、プログラム可能な「ブラックボックス」装置の提供が提案されている。このように意図された装置は、本発明者により開発された耳鳴りマスク用アルゴリズムおよび治療プロトコルを用いて、各個人個人の耳鳴りおよび聴力損失特性を見積もることができるように、認定された聴覚医によりプログラムされることができる。他の実施形態では、その装置は、利用者の耳に入る音響信号をスペクトル変更できるように設計された音楽家のための補聴器型装置の形態をとっても良い。さらに好ましい実施形態では、PMPと連携して用いることができる「ブラックボックス」型の装置であって、PMPのオーディオ出力ヘッドホンジャックに接続することができるようにしてある入力端子を持つものを提供する。その装置は、市販のPMPヘッドホンを接続することができる標準のヘッドホンジャックを持っているものでも良い。その他の実施形態では、インターネットを介してアクセスされるソフトウエアを用いて、患者の聴力測定情報に応じて仕上げられた変更された音の記録が聴覚医のクリニックで自動的に生成される。
【0067】
図5は、概略ブロック図により、耳鳴りリハビリテーション”ブラックボックス”装置の可能な実施例を図解する。装置10は、PMPのヘッドフォン出力ジャックからの2チャンネルのステレオ信号を受信するのに適合した入力12を有する。装置10は、また、装置10中にプログラミングされている所定のマスキングアルゴリズムによってスペクトラムが変更され、通常のPMPヘッドフォンを通して聞くのに適切である2チャンネルのステレオ信号を供給する出力14を有する。好ましくは、装置10はディジタル信号処理を行うので、左右の入力音響アナログ信号は、アナログ/ディジタル変換器(ADC)16においてディジタル形式に変換される。ADC16のディジタル出力信号は、その後、ディタル化された音響信号を所定のマスキングアルゴリズムに基づいてフィルタリングするディジタルフィルタ18に送られる。ディジタルフィルタ18は、マスキングアルゴリズムに基づいて、選択された周波数において、音響信号の強度を変更する。
【0068】
ディジタルフィルタ18のフィルタ特性は、サムホイールを用いて手動でプログラミングされてもさしつかえない。しかし、より好ましくは、ディジタルフィルタ18は、デスクトップコンピュータと接続される通信ポート22を有するマイクロプロセッサベースのコントローラ20を用いて、電子的にプログラミングされる。装置10に添付される注文設計されたソフトウェアプログラムを使用し、聴覚医または他の補聴器調整者は、コントローラ20の不揮発性メモリへの要求される臨床データの入力を容易にするグラフィックユーザインターフェイス(GUI)を用いて、装置10をプログラムすることができる。しがたって、例えば、臨床の聴覚医は、0.25〜12kHzの間の10の離散した周波数の各々における患者の純音聴力レベルの閾値を容易に入力することができる。聴覚医は、2つの隣接する最小の聴力損失周波数(B)、聴力閾値耳鳴りのピッチに匹敵する周波数における聴力閾値(A)、および/または2つの隣接する最大の聴力損失周波数(C)を入力することをさらに要求されるかもしれない。そして、ソフトウェアまたはコントローラ20のいずれかが、基準値を計算するためにこれらの形状を利用し、そして均一値を計算するために予め用意されたマスキングアルゴリズム使用するだろう。これらの値は、コントローラ20によって、ディジタルフィルタ18における各周波数のフィルタ定数をセットするために用いられる。
【0069】
装置10は、付加的な信号処理手段24をも有しても良い。この手段24は、コントローラ20の制御下で、ディジタルフィルタ18によりフィルタリングされた後のディジタル音響信号のさらなるスペクトル変更を提供する。スペクトル変更された音響信号は、デジタル・アナログ・コンバータ(DAC)26内のアナログ形式に再変換される。アンプ28は、装置の出力14にて提供されるアナログ出力信号の増幅率を制御するために提供されても良い。装置10のディジタル要素部品のそれぞれは、単一の集積回路内に集積化されても良く、その結果、装置10の寸法を、きわめて小さくすることができ、目立たない程度の大きさにすることもできる。
【0070】
さらなる研究の結果、本発明のアルゴリズムまたは音響信号のディジタル処理方法は、完全にソフトウェアに基づくものであり、たとえばヘッドホンを持つ個人用音楽プレーヤー(PMP)などの標準の個人用音再生システムを用いて再生される記録媒体(コンパクトディスクまたはその他の形式の媒体)に、耳鳴り患者が音楽を録音することができることが明らかとなった。この実施形態では、耳鳴りリハビリテーション音の記録を提供するための方法は、早さおよび経済性の点で大きな利点を持ち、素早いディジタル通信と離れた場所での処理のために、インターネットを使用することもできる。CDに書き込み可能なデスクトップ型のパソコン(PC)を用いても良いが、カスタマイズされた耳鳴りリハビリテーション音記録を提供するための能力は、聴覚医の指先にかかっていると言うこともできる。ワールド・ワイド・ウェブ(World Wide Web)を利用すると共に、アプリケーションのサービス・プロバイダ(ASP)を開発することにより(「オンラインオペレーティングソフトウェア」とも言う)、本発明の方法は、より広範囲な市場において、耳鳴りに対する救済と治療とを提供することを拡げることができる。図6および図7は、ワールド・ワイド・ウェブとASPのサービスとを利用して、耳鳴りリハビリテーション音記録を提供するための好ましい方法を構成するフローチャート図を示す。
【0071】
その方法は、聴覚医の診療所において始まり、そこで患者は聴覚医に診察してもらう(100)。聴覚医は、患者の個人の詳細情報を所有するウェブサイト上に配置されている申し込み書の該当するフィールドに入力する(102)。聴覚医は、そして、患者の左右の耳の聴力図を作成する(104)。聴力図は、適切なディタル形式に変換されて、聴覚医のパーソナルコンピュータに記憶される(106)。その後、聴覚医は、ウェブサイトを介してアプリケーション・サービス・プロバイダ(ASP)を作動させることができる(108)。ウェブサイトは、自動的にディジタル聴力図を含む患者のデータをアクセスし、そのデータをウェブサイトを介してASPに送信する。
【0072】
データはASPにより受信され(200)、左右の耳の処理チャネルに分割される。中央処理サーバ(ASPを介してアクセスされる)は、ソフトウェアを収容する。そのソフトウェアは、患者のデータを、マスキングプロファイルとしてその中で参照されるディタルフィルタリング形式に変換するための、所有するアルゴリズムを含む。このマスキングプロファイルは、その後、聴覚医のPCに返信される。中央処理サーバは、予め定められた周波数の各々における純音レベルの閾値を左右の耳に対して決定するために、ディジタル聴力図を使用する(202L ,200R)。ソフトウェアは、聴覚損失が最大の耳における2つの隣接する最大聴覚損失周波数、および、さらに聴覚損失が最小の耳における2つの隣接する最小聴覚損失周波数を確認する。206L,208L,210L,212L,214L,216Lおよび206R,208R,210R,212R,214R,216Rの各ステップにおいて、上記表3および4において示したように、耳鳴り制限プロトコルアルゴリズムが左耳および右耳のレベルの各々に適用される、
ステップ218,220および222において、基準線値が計算される。基準線値は、ステップ210,210において、左右の耳のための変換された閾値の各々から減じられる。そして、左右の要求等化応答(REQ)値が、聴覚医のPCにASPウェブサイトを介して送信される(224)。ウェブサイトは、聴覚医のPCにおいて閲覧可能であり、聴覚医に、REQ値が聴覚医のPCにダウンロードされたことを通知し(226)、さらに聴覚医に、そのPCに接続されているCDプレイヤーに音楽CDを挿入することを要求する(302)。聴覚医は、また、彼のPCに接続されているCDライタに無記録のCDを挿入することも要求される(304)。たとえばコンパクトディスク、オーディオカセットあるいはMP3カードなどの任意の適切な記録媒体に記録された任意の適切なオーディオ記録、好適には音楽の記録が使用されるであろうことが理解されるはずである。典型的には、患者は基準の記録として使用されることになり、適切な著作権許諾量が支払われている音楽CDの選択を提案される。聴覚医のPCのオーディオソフトウェアアプリケーションは、CDの記録をアクセスし(308)、オーディオデータをPCのメモリ上のファイルに記録する(310)。
【0073】
ASPによりオンラインでアクセスされた特許ソフトウェアは、PCに記録されているオーディオファイルを読み込み、信号を左右のステレオ信号に分割し、それらを高速フーリエ変換(FFT)形式(314)に変換する(312)。一方、聴覚医のPCにより受信されたREQデータは、チャンネルによる参照に割り当てられる(316)。(たとえば、左チャンネルデータおよび右チャンネルデータ(318))。そして、ソフトウェアは左および右チャンネルのデータを各々左右のマスキングプロファイル(322)に変換する。聴覚医のPC上に提供されているソフトウェアは、右および左のFFT信号に対するマスキングプロファイルをアクセスし(324)、左右のチャンネルのスペクトル的に変更された音楽信号を生成するように、記録されている歌の各々に適用する。特許ソフトウェア(326)は、変更された左右の信号を、通常のオーディオファイルとして再生するために、周波数領域に変換し戻す(326)。1つずつが原音楽CD上の歌の各々に対応する変更されたオーディオファイル(328)は、聴覚医のPCに記録されたCDライタソフトウェアによって使用されて、無記録CD(332)に記録される。
【0074】
ASPと聴覚医のPCとの使用の利点は、送信されるデータ量と、サーバにより必要とされる処理パワーとが、相対的な観点から、非常に低いことである。処理パワーが要求されるのは、音響信号の処理である。このモデルによれば、処理パワーは、サーバではなく、聴覚医のPC内に内蔵される。そのため、処理時間は短く、それ故に、全プロセスは、1人の患者の訪問内で済んでしまう。
【0075】
データ送信は、暗号付きの安全なラインを持つEメールを介して行われるか、またはパスワードにより制限されたウェブページ(認定された聴覚医のみがアクセス可能になっている)を介して行われる。その他の安全対策としては、たとえば、「オン・タイム・オンリー・ダウンロード(所定時間のみダウンロードが可能)」、またはウェブサイト上で制限された時間のみデータが利用可能であるようなシステムが考えられる。
【0076】
聴覚医との治療セッションに伴ってコンサルティングは容易に行うことができ、継続している治療の統合された治療体制の一部として行われても良い。可能性のある収益確保の流れとしては、ウェブサイトからの本発明のソフトウェアをダウンロードする際に、それぞれのデータのダウンロードに対してロイヤリティを支払うことが考えられる。なすわち、CDが作製される毎(患者毎ではなく、各患者が一つ以上のCDヲ変更するように欲する毎である)に成されるのである。インターネットのウェブサイトは、耳鳴りおよび近く過敏症の救済および治療を助けるためのその他のいくつかのサービスを提供しても良い。音楽が好ましい実施形態ではあるが、患者にとって好ましいのであれば、CDは、ノイズ、周囲環境音、純音または話し言葉自体などを用いて生成しても良い。コンピュータについて博識な患者にとっては、聴覚医の助け無しに、彼らの聴力図の詳細に入り込むようにしても良い。聴覚医および補聴器の販売者が、CDの作製装置を持っていない場合には、ASPまたはその他のサイトでCDを作製し、その後、クリニック治療室に郵送するようにすることも可能である。インターネットにおけるデータの送信速度は、飛躍的に増進しており、必要であれば、音響信号の処理は、ASP内で行う使用方法も可能である。
【0077】
いくつかの実施形態に係る耳鳴りリハビリテーション方法および装置に関して詳細に説明したので、耳鳴りに悩んでいる人達に救済を与えるための上述した方法および装置は、従来技術に対して、数々の優れた利点を有することが明らかである。それらの利点のいくつかを以下に示す。
【0078】
(i)リラックスさせる音楽が聞ける個人用音楽プレーヤーを使用することにより、従来の補聴器型マスクに比較して、患者にとってより許容範囲が広がる。
【0079】
(ii)約80%の場合において、耳鳴りを伴う高周波聴力損失を補償することができ、音響刺激の広範囲なスペクトルを提供する。
【0080】
(iii)マスクおよび/または制限用音響刺激をスペクトル変更する用に開発されたマスク用アルゴリズムは、個人個人の特別な聴力損失状態を較正すると共に、音の大きさの回復の効果も期待でき、リラックスできる強度レベルでの効果的な刺激を提供する。
【0081】
(iv)音楽を用いた断続的な刺激は、耳鳴り作用に対して統合的な感覚消失作用を与える。
【0082】
(v)マスク用アルゴリズムを用いて生成されたスペクトル変更された音の記録信号は、試験的に参加した人の75%以上に対して、耳鳴りの苦痛を低減させ、彼らの生活の障害となることはなくなる。MMLにおける特筆すべき低減が観察され、聴覚過敏のレベルもかなり改良された。
【0083】
聴覚および電子技術分野におけるいわゆる当業者にとって、本発明の基本概念から離れることなく、上述した方法および装置に対して種々の変更や改変が可能である。本発明に係るマスク用アルゴリズムは、同様な結果を得るために、音楽よりもむしろ所定帯域のノイズを用いる既存の耳鳴り用マスクの周波数応答をセットするように用いることもできる。種々の種類のノイズ、純音および話し声を、音楽に加えて用いることもできる。それと同じマスク用アルゴリズムは、既存の無線式レシーバ装置(たとえばStarkey Silentia Set)、または補聴器型誘導コイルシステムなどにも用いることができる。さらに、音響信号の個々の知覚を計算するために使用される数学的なアルゴリズムは、上述したアルゴリズムと異なっていても良く、外部音が必要であれば挿入されても良い。しかしながら、本発明の実施形態は、特に、耳鳴りおよび/または聴覚過敏症の救済および/または治療のために、聴力レベルを見積もって音響信号の強さを変更するように意図してある本質的な治療技術に関連するものである。このような全ての改変と変更とは、本発明の範囲内となるように決定され、その本質は、本発明の詳細な説明および請求項から明らかとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、音楽と従来の耳鳴りマスクとの双方における長期間スペクトルのグラフ線図である。
【図2】 図2は、典型的な患者の聴覚閾値と、第1実施形態に係るマスク用アルゴリズムを用いて計算される必要均等化曲線とを示すグラフ線図である。
【図3】 図3は、音楽を用いる断続的な耳鳴りマスキングを図式的に示す概略ダイアグラム線図である。
【図4】 図4は、同じ患者の聴覚閾値と、第2実施例に係るマスク用アルゴリズムを用いて計算した必要均等化曲線とを示すグラフ線図である。
【図5】 図5は、本発明に係る耳鳴りリハビリテーション装置の可能性のある実施形態を示す概略ブロック図である。
【図6】 図6は、本発明に係る耳鳴りリハビリテーション音記録を提供する好ましい方法を示すフローチャート図である。
【図7】 図7は、本発明に係る耳鳴りリハビリテーション音記録を提供する好ましい方法を示すフローチャート図である。
Claims (24)
- 音響信号作成装置による、耳鳴りまたは聴覚過敏を引き起こしている個人の聴覚系統に刺激を送るための音響信号作成方法であって、前記方法は、
ピークと谷間を含む音響信号を入力する工程と、
前記個人の聴力測定情報に基づいて、耳鳴りの断続的マスキングを提供するための、選択された周波数での前記音響信号の強度を変更し、全ての周波数で相対的な等感覚レベルを提供する応答である必要均等化応答を得る所定のマスク用アルゴリズムを生成する工程と、
前記音響信号を前記所定のマスク用アルゴリズムに従ってスペクトル変更する工程であって、当該スペクトル変更された音響信号を前記個人が前記ピークにおいて聞いたときは前記耳鳴りは実質的に弱められて当該個人に耳鳴りのマスキングを提供するが、前記音響信号を前記個人が前記谷間において聞いたときは耳鳴りを知覚するような、前記スペクトル変更された音響信号を提供する工程と
を有することを特徴とする音響信号作成方法。 - 請求項1に記載の音響信号作成方法であって、前記所定のマスク用アルゴリズムが、前記音響信号の全スペクトル範囲を通して、前記音響信号の強度を変更するように設計してある方法。
- 請求項1に記載の音響信号作成方法であって、前記音響信号が、スペクトルの内容と強度とが、時間的に常に変化する高ダイナミック信号であることを特徴とする方法。
- 請求項1に記載の音響信号作成方法であって、前記音響信号が、音楽信号であることを特徴とする方法。
- 請求項1に記載の音響信号作成方法であって、前記所定のマスク用アルゴリズムが、前記個人の聴力損失特性に応じて部分的に仕上げられていることを特徴とする方法。
- 請求項5に記載の音響信号作成方法であって、前記個人の両方の耳における音響スペクトルの主要部分を通して、比較的に均等感覚レベルを提供するように、前記マスク用アルゴリズムにより、前記音響信号のスペクトル品質が変更されていることを特徴とする方法。
- 請求項6に記載の音響信号作成方法であって、前記所定のマスク用アルゴリズムが、聴覚レベル(dB HL)を音圧レベル(dB SPL)に変換するための較正式のセットをも含むことを特徴とする方法。
- 請求項7に記載の音響信号作成方法であって、前記所定のマスク用アルゴリズムが、以下の形式により前記必要均等化応答を得るものであることを特徴とする方法。
REQ=M(SPL+ELC(0.25,0.5,1,2,3,4,6,8,10,12kHz)−Baseline)
ここにおいて、
REQは、耳鳴り抑制プロトコルの必要均等化応答であり、
Baselineは0.5(A−B)+Bであり、
Aは、最も大きな聴力損失耳における二つの近接する最も大きな聴力損失周波数でのdB SPLであり、
Bは、最も小さな聴力損失耳における二つの近接する最も小さな聴力損失周波数でのdB SPLであり、
SPLは、聴覚閾値(dB HLにおいて)をdB SPLに変換したものであり、
ELCは、40ホンの音の大きさの等感曲線伝達値であり、
Mは、ゲイン増幅率であり、0.3〜0.95の値である。 - 音響信号作成装置による、耳鳴りまたは聴覚過敏を引き起こしている個人の聴覚系統に刺激を送るための音響信号作成方法であって、
前記個人の聴力図を示すデータを、パーソナル・コンピュータからウェブサイトを介してアプリケーション・サービス・プロバイダに送信する工程と、
前記アプリケーション・サービス・プロバイダが、前記送信された前記個人の聴力図に基づいて、耳鳴りの断続的マスキングを提供するための、選択された周波数での前記音響信号の強度を変更し、全ての周波数で相対的な等感覚レベルを提供する応答である必要均等化応答を得る所定のマスク用アルゴリズムを用いて、当該必要均等化応答データを生成する工程と、
前記アプリケーション・サービス・プロバイダが、前記生成された必要均等化応答データを前記パーソナルコンピュータに送信し、前記パーソナルコンピュータが当該データを受け取る工程と、
前記パーソナル・コンピュータにおいて、当該パーソナル・コンピュータに入力されたピークと谷間を含む音響信号と前記受け取った必要均等化応答データとに基づいて、前記音響信号をスペクトル変更する工程であって、当該スペクトル変更された音響信号を前記個人が前記ピークにおいて聞いたときは前記耳鳴りは実質的に弱められて当該個人に耳鳴りのマスキングを提供するが、前記音響信号を前記個人が前記谷間において聞いたときは耳鳴りを知覚するような、前記スペクトル変更された音響信号を生成する工程と
を有する音響信号作成方法。 - 請求項9に記載の方法であって、前記スペクトル変更された音響信号を記録媒体に記録する工程をさらに有する方法。
- 耳鳴りまたは聴覚過敏を引き起こしている個人の聴覚系統に刺激を送る音響信号が記録された音記録媒体であって、
ピークと谷間を含む音響信号を、
前記個人の聴力測定情報に基づいて、耳鳴りの断続的マスキングを提供するための、選択された周波数での前記音響信号の強度を変更し、全ての周波数で相対的な等感覚レベルを提供する応答である必要均等化応答を得るように設計された所定のマスク用アルゴリズムに従って、スペクトル変更した音響信号であって、
当該スペクトル変更された音響信号を前記個人が前記ピークにおいて聞いたときは前記耳鳴りは実質的に弱められて当該個人に耳鳴りのマスキングを提供するが、前記音響信号を前記個人が前記谷間において聞いたときは耳鳴りを知覚するような、前記スペクトル変更された音響信号が記録された音記録媒体。 - 請求項11に記載の音記録媒体であって、前記音響信号が、音楽信号であることを特徴とする音記録媒体。
- 耳鳴りまたは聴覚過敏を引き起こしている個人の聴覚系統に刺激を送る音響信号の作成に供するデータを作成するアプリケーション・サービス・プロバイダ装置であって、
パーソナル・コンピュータからウェブサイトを介して送信される前記個人の聴力図を示すデータを受信する手段と、
前記受信した前記個人の聴力図を示すデータに基づいて、耳鳴りの断続的マスキングを提供するための、選択された周波数での前記音響信号の強度を変更し、全ての周波数で相対的な等感覚レベルを提供する応答である必要均等化応答を得る所定のマスク用アルゴリズムを用いて、必要均等化応答データを生成する手段と、
前記生成された必要均等化応答データを、前記パーソナルコンピュータに送信する手段と
を有することを特徴とするアプリケーション・サービス・プロバイダ装置。 - 請求項13に記載のアプリケーション・サービス・プロバイダ装置であって、
ピークと谷間を含む音響信号と前記生成した必要均等化応答データとに基づいて、前記音響信号をスペクトル変更する手段であって、当該スペクトル変更された音響信号を前記個人が前記ピークにおいて聞いたときは前記耳鳴りは実質的に弱められて当該個人に耳鳴りのマスキングを提供するが、前記音響信号を前記個人が前記谷間において聞いたときは耳鳴りを知覚するような、前記スペクトル変更された音響信号を生成する手段と、
前記生成したスペクトル変更された音響信号を前記パーソナルコンピュータに送信する手段と
をさらに有する装置。 - 耳鳴りまたは聴覚過敏を引き起こしている個人の聴覚系統に刺激を送る音響信号を作成する音響信号作成装置であって、
ピークと谷間を含む音響信号を入力する手段と、
前記個人の聴力測定情報に基づいて、耳鳴りの断続的マスキングを提供するための、選択された周波数での前記音響信号の強度を変更し、全ての周波数で相対的な等感覚レベルを提供する応答である必要均等化応答を得るように設計された所定のマスク用アルゴリズムに従い前記音響信号をスペクトル変更する手段であって、当該スペクトル変更された音響信号を前記個人が前記ピークにおいて聞いたときは前記耳鳴りは実質的に弱められて当該個人に耳鳴りのマスキングを提供するが、前記音響信号を前記個人が前記谷間において聞いたときは耳鳴りを知覚するように、前記音響信号をスペクトル変更するように構成してある信号フィルター手段を有することを特徴とする音響信号作成装置。 - 請求項15に記載の音響信号作成装置であって、前記信号フィルター手段が、フィルタ特性をプログラム可能な信号フィルター手段であり、使用に際して、前記個人に応じて適合された前記所定のマスク用アルゴリズムを前記フィルタ特性としてプログラミングされることが可能であることを特徴とする請求項15に記載の音響信号作成装置。
- 請求項16に記載の音響信号作成装置であって、ヘッドホンを具備する個人用サウンド生成装置と共に使用されるように適合してあることを特徴とする装置。
- 請求項17に記載の音響信号作成装置であって、前記所定のマスク用アルゴリズムが、前記音響信号の全スペクトル範囲を通して、前記音響信号の強度を変更するように設計してあることを特徴とする装置。
- 請求項18に記載の音響信号作成装置であって、前記音響信号が、スペクトルの内容と強度が、時間的に常に変化する高ダイナミック信号であることを特徴とする装置。
- 請求項19に記載の音響信号作成装置であって、前記音響信号が音楽信号であることを特徴とする装置。
- 請求項15に記載の音響信号作成装置であって、前記所定のマスク用アルゴリズムが、前記個人の聴力損失特性に合わせて部分的に仕上げられていることを特徴とする装置。
- 請求項21に記載の音響信号作成装置であって、前記個人の両方の耳における音響スペクトルの主要部分を通して、比較的に均等感覚レベルを提供するように、前記マスク用アルゴリズムにより、前記音響信号のスペクトル品質が変更されていることを特徴とする装置。
- 請求項22に記載の音響信号作成装置であって、前記所定のマスク用アルゴリズムが、聴覚レベル(dB HL)を音圧レベル(dB SPL)に変換するための較正式のセットをも含むことを特徴とする装置。
- 請求項23に記載の音響信号作成装置であって、
前記所定のマスク用アルゴリズムが、以下の形式により前記必要均等化応答を得るものであることを特徴とする装置。
REQ=M(SPL+ELC(0.25,0.5,1,2,3,4,6,8,10,12kHz)−Baseline)
ここにおいて、
REQは、耳鳴り抑制プロトコルの必要均等化応答であり、
Baselineは0.5(A−B)+Bであり、
Aは、最も大きな聴力損失耳における二つの近接する最も大きな聴力損失周波数でのdB SPLであり、
Bは、最も小さな聴力損失耳における二つの近接する最も小さな聴力損失周波数でのdB SPLであり、
SPLは、聴覚閾値(dB HLにおいて)をdB SPLに変換したものであり、
ELCは、40ホンの音の大きさの等感曲線伝達値であり、
Mは、ゲイン増幅率であり、0.3〜0.95の値である。
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