JP4249287B2 - 静電写真用転写部材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般に静電写真分野に関する。より詳細には、本発明は、静電写真両面転写プロセスに特に有用な電気的にバイアスされた転写部材に関する。本発明の転写部材は、トナー融着器(toner fuser) の剥離剤による光導電体の汚染をなくすのに有効な特性を有する表面層を含む。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
静電写真法では、通常静電潜像と呼ばれている典型的には強度が不均一な静電場パターンを含む画像を、各種の方法により静電写真要素の絶縁表面上に形成させる。例えば、静電潜像は静電写真法で、すなわち光導電性層と導電性支持体とを含む電子写真要素の表面上に予め形成された最初は均一な静電場の一部の強度を像様光誘導的に散逸させることにより、形成させることができる。静電潜像はまた、誘電記録法で、すなわち誘電体表面上に静電場パターンを直接電気的に形成させることにより、形成させることもできる。典型的には、静電潜像を、その後帯電トナー粒子を含有する現像剤組成物との接触により現像してトナー像にする。所望であれば、このトナー像を、ウェブや紙シートのような最終支持体材料に転写し、そして、例えば、典型的なものとして2本のローラーを含み、その少なくとも一方が加熱されている融着ステーション(fusing station)において熱融着することにより、最終支持体材料に定着させてもよい。これにより、永久記録された原稿が得られる。
【0003】
支持表面間のトナー像の転写は、特定の電位にバイアスした転写ローラー若しくはベルト電極、又はコロトロン、のいずれかを使用して行われている。例えば、米国特許第2,836,725号明細書(その開示を本明細書に援用する)に記載されているコロナ誘導式転写法では、トナー像を光導電性表面に支持したまま直接に該トナー像に最終支持体シートを接触するように配置する。このシートの裏側、すなわち画像から離れている側に、トナー粒子の帯電極性とは反対の極性を有するコロナ放電を与えることによって、トナーをシートに静電転写させる。コロトロン方式では、付着した電荷により最終支持体、例えば紙が原稿のトナー支持体、例えば光導電体に吸着し、同時にトナーが紙に転写するのに必要な電場が発生する。しかしながら、紙と原稿のトナー支持体との間の引力が強く、これら二種の支持体を分離することが物理的に難しくなる。
【0004】
バイアスされた転写部材、例えばローラーやドラムは、導電性支持体表面と電気的に協同して、該支持体表面から帯電粒子を転写部材の方へ引きつける。当該技術分野では、バイアスされた転写部材を利用して現像された像を光導電体から最終支持体へ転写する方法は周知である。米国特許第2,807,233号明細書(その開示を本明細書に援用する)では、バイアス転写部材として、抵抗率が106 Ωcm以上である弾性コーティングで被覆された金属製ローラーが用いられている。該コーティングの抵抗率が高いため、該ローラーに印加できるバイアス量が比較的低い動作電圧に制限されてしまう。電圧がより高くなると、転写ゾーンにおける又はその付近の空気がイオン化し始め、転写工程中に画像を劣化させてしまう。米国特許第3,520,604号明細書(その開示を本明細書に援用する)に、導電性ゴムでできており抵抗率が1016〜1011Ωcmの範囲にある転写ローラーが記載されている。ここでは、ほとんどの用途に必要とされるレジリエンスをローラーに付与するため、コーティングを比較的厚くする必要がある。その結果抵抗率が高くなり、ローラー表面に電荷が蓄積し、ひいては転写領域における空気のイオン化を、最終的には複写の劣化をもたらすこととなる。
【0005】
従来の転写技法の一部にまつわる電気的な問題や画質劣化の問題の多くを克服しようとする別のバイアスされた転写部材が開示されている。例えば、米国特許第3,702,482号明細書(その開示を本明細書に援用する)に、転写部材を導電性支持体表面と電気的に協同するように配置した場合に周囲の雰囲気のイオン化を最小限に抑えるようにした電気抵抗率を示す外部コーティングを有する転写部材が記載されている。米国特許第3,781,105号明細書(その開示を本明細書に援用する)に、電流を一定に制御するために、転写工程中の転写部材上の各点における電場レベルを自動的に調節するための可変電気バイアス手段を組み合わせて同様の転写部材を使用することが記載されている。
【0006】
受容体シートの両面上に融着トナー像を形成させる両面電子写真プロセスでは、融着ステーションにおいて、受容体シートの最初に画像化された面に剥離油が適用される。該シートを、その反対側を画像化するためにひっくり返した時、油を適用された最初の面が転写部材と接触することとなる。この最初の面から油の一部が転写部材の表面に付着し、そこから受容体シート間のインターフレーム領域において光導電体へ転写される恐れがある。その光導電体の油で汚染された領域に蓄積するトナー粒子が後続の画像化受容体シートに転写され、その結果バックグラウンド濃度が高くなり、そして画質が劣化する恐れがある。
【0007】
融着ステーションにおける剥離油の適用は、ローラー、パッド、ウィック(wick)、等のような各種手段により行うことができる。複写の際に、トナー融着器の剥離油を制御された実質的に一定の割合で送り出すことが望ましいことは明らかである。しかしながら、この望ましい定常状態にある油の送り出しは、例えば、新品のパッドやウィックを設置する場合や、複写運転の合間に休止期間が含まれる場合など、様々な出来事により中断されることがある。かかる出来事により、平衡状態が再確立される前に過剰量の油が融着ステーションに送り込まれ、そのため光導電体の油汚染の問題を一層悪化させてしまう恐れがある。こうした問題が、本発明のトナー転写部材によって実質的に軽減される。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明による静電写真用トナー転写部材は、支持体、並びにポリウレタンシリケート系の有機−無機混成網状構造を含むセラマーと、ポリエステル系ポリウレタン及びポリテトラフルオロエチレンを含むフルオロポリマー組成物とから成る群より選ばれた材料を含む外面層を含んで成る。本発明の転写部材は、両面静電写真式複写プロセスに特に有用であって、その外面層が、融着ステーションから該転写部材を介して光導電体へ移行するトナー剥離油を実質的に減少させることにより、受容体シートの両面で高品位融着画像が確保される。
【0009】
本発明の転写部材は、金属心材とレジリエントの導電性エラストマー性被覆層とを有する支持体を含んで成るローラーであって、その表面にトナー融着器の剥離油による浸透性が低い薄い外面層が形成されているものであることが好ましい。該外面層の厚さは、好ましくは約1μm〜20μm、より好ましくは約2μm〜12μmである。運転条件下では、転写ロール面と、受容体と、現像された画像の転写元である光導電性面との間のニップ領域における電流を約30〜70マイクロアンペアの範囲で比較的一定に維持することによって、画像転写の最適化が図られる。被覆層を構成するレジリエントのエラストマー材料は、好ましくは約107 Ωcm〜約1011Ωcmの範囲に含まれる体積抵抗率を示す。
【0010】
適当に構築された静電写真装置は両面複写が可能であり、受容体シートの各面について融着ステーションを別々に通過させることにより、受容体シートの各面に画像が融着される。トナー融着器の剥離剤が、両面複写の最初の画像化面から転写ドラムに移り、その後画像部材に移ることにより該画像部材を汚染することを防止するため、本発明は転写ローラーに適用すべき表面層を提供する。両面複写法における剥離油の管理法の一つが、米国特許第5,132,739号明細書(その開示を本明細書に援用する)に記載されており、両面複写の最初の面の融着に際して剥離油の適用を回避又は減量するためのプロセスアルゴリズムが開示されている。同様な方法が米国特許第5,563,695号明細書(その開示を本明細書に援用する)にも記載されている。米国特許第5,523,830号明細書(その開示を本明細書に援用する)には、転写材料支持部材から融着油を除去するための方法が、また米国特許第5,534,983号明細書(その開示を本明細書に援用する)には、不織布を使用して光導電体を清浄して融着器油を除去することが、それぞれ記載されている。
【0011】
本発明は、特に両面処理モードで運転した場合に、融着器の油が融着器部材から転写部材を介して光導電体へ実質的に移行しないようにするのに有効な特性を有する転写ローラーのオーバーコート材を記述するものである。この光導電体の汚染問題は、融着器ローラーへのトナー融着器油の公称適用速度が過剰になった場合に、或いは油の適用が公称速度を超える期間中に起こる。過剰量の油が送り込まれる一時的な期間は、新品のウィックを設置した後や、静電写真装置のあき時間が長くなった後に発生することが普通である。8.5"×11"(21.59 cm×27.94 cm) の紙のように比較的小さな受容体を使用して数百〜数千枚の両面プリントを続けて実行すると、画像化に欠陥が発生する。受容体シートの画像化すべき最初の面と接触するローラーに融着ステーションで剥離油が適用され、一回の通過の際にシートのその面上に多量の剥離油が付着する。このシートは一般的な機構の一つによりひっくり返され、該受容体シートの反対側が両面転写のため画像化された光導電体に向けられる。最初の通過時に融着ステーションで油を塗布された受容体面が今度は転写部材と接触することとなり、該受容体シート表面に含まれる油の一部が該転写部材に移る。この転写部材上の油は、受容体シート間のインターフレーム領域において光導電体へと移行する恐れがある。その後、より大きな受容体シート、例えば11" ×17" (27.94 cm ×43.18 cm) の紙を使用して仕事を行った場合、画像の欠陥は明らかとなる。先にインターフレーム領域に蓄積していた融着器油がトナー供給装置からのトナーを引きつけるため、11" ×17" (27.94 cm ×43.18 cm) の受容体上のそのより大きなシートが前のインターフレームと重なる領域において帯状のトナーが発生することとなる。
【0012】
上記の問題は、本発明の転写部材、すなわち、融着器部材からの剥離油を有効にはじくことにより、油の付着した両面コピーから光導電体へ融着器油が移行しないように又はその量を減少するようにする転写部材によって解決される。このようにサイクルを破壊することにより、インターフレーム領域における油の蓄積が防止される。その後トナーに晒されても、トナーが光導電体表面に強く付着することにはならないため、静電写真装置の清浄二次装置により容易に清浄することができる。
【0013】
用語「セラマー」は、「セラミック」と「ポリマー」を合併してできたものである。セラマーは、Chemical Abstracts Service (CAS)により、モノマー系ポリマーの登録が認められている(1994年6月、第121巻)。セラマーとは、CASのChange in Indexing Policy for Siloxanes (1/95)に、「トリアルコキシシリル末端を有する有機ポリマーであることができるアルコキシシラン含有有機部分とテトラアルコキシシランとの加水分解重合(ゾル−ゲル法)により調製された有機−無機混成網状構造体」と記述されている。本発明では、この記述を、中間転写部材の表面層を構成するセラマーに適用することができ、該アルコキシシランはアルコキシシリル末端を有するポリウレタンを含んで成る。熱可塑性のゾル−ゲル、好ましくはセラマーの薄い層がオーバーコートされている被覆部材を有する中間転写部材が、譲受人が同じ同時係属米国特許出願第08/653,518号(出願日1996年5月24日、Rimai ら、発明の名称「小粒子の転写を改良するための静電写真装置及び方法(ELECTROSTATOGRAPHIC APPARATUS AND METHOD FOR IMPROVED TRANSFER OF SMALL PARTICLES) 」)に記載されており、本明細書ではその開示を援用する。
【0014】
本発明の一実施態様では、静電写真用転写部材は、支持体と、ポリウレタンシリケート系の有機−無機混成網状構造体であるセラマーを含む外面層とを含んで成る。該支持体は、熱可塑性ポリウレタンでできた被覆層を有するローラーであることが好ましく、また外面層のセラマーは、反応性アルコキシシラン末端部分を有するポリウレタンとテトラシロキシシラン化合物との反応生成物を含むことが好ましい。
【0015】
本発明の好ましい実施態様では、アルコキシシラン末端基を有するポリウレタンは、ヒドロキシル末端基を有する一種又は二種以上の脂肪族ポリオールとアルコキシシラン置換されたアルキルイソシアネート化合物との反応生成物である。好適な脂肪族ポリオールは、約60〜8000の分子量を有し、またポリマー性であってもよい。ポリマー性の脂肪族ポリオールは、エステル、エーテル、ウレタン、非末端ヒドロキシル、及びこれらの混合物から成る群より選ばれた複数の官能部分をさらに含むことができる。エーテル官能価を含む高分子ポリオールは、数平均分子量が約200〜6500の範囲にあるポリテトラメチレングリコールであることが好ましく、これらは各種市販品として入手することができる。例えば、上記数平均分子量を有する Terathane(商標)-2900 、-2000 、-1000 及び-650のポリテトラメチレングリコールが DuPont 社より市販されている。
【0016】
複数のウレタン基及びエーテル基を含有する高分子ポリオールは、約4〜16個の脂肪族炭素原子を含有するアルキレンジイソシアネート化合物、例えば、1,4−ジイソシアナトブタン、1,6−ジイソシアナトヘキサン、1,12−ジイソシアナトドデカン及び、好ましくは、イソホロンジイソシアネート(5−イソシアナト−1−(イソシアナトメチル)−1,3,3−トリメチルシクロヘキサン)と、ポリエチレングリコールとの反応により得られる。この反応混合物は、3〜約16個の炭素原子を含有するモノマー性ジオール及びトリオールをさらに含むことができ、トリオール化合物の場合にはポリウレタンを架橋させる非末端ヒドロキシル置換基が提供される。本発明の好ましい実施態様では、高分子ポリオールを、イソホロンジイソシアネートと、数平均分子量約2900のポリテトラメチレングリコールと、1,4−ブタンジオールと、トリメチロールプロパンとのモル比約8:3:5:1の混合物から調製する。
【0017】
ヒドロキシル末端基を有する(好ましくはポリマー性の)脂肪族ポリオールとアルコキシシラン置換されたアルキルイソシアネート化合物との反応(該反応は縮合触媒、例えば、ジブチル錫ジラウレートのような有機錫化合物触媒により促進され得る)により、反応性アルコキシシラン末端部分を有するポリウレタンが得られ、これをさらにテトラアルコキシシラン化合物と反応(好ましくは酸触媒反応)させることにより、本発明の転写部材の外面層として有用なセラマーが得られる。脂肪族ポリオール:アルコキシシラン置換されたアルキルイソシアネートのモル比は、好ましくは約4:1〜約1:4とし、より好ましくは約2:1〜約1:2とする。
【0018】
本発明のセラマーの合成に用いられる脂肪族ヒドロキシル末端ポリオールは、以下の一般式で表される分子量約60〜8000のものである。
HO−R1 −OH
上記したように、少なくとも一種のポリオールはポリマー性であることが好ましく、またR1 はエステル、エーテル、ウレタン及び非末端ヒドロキシル基を含むことができる。
【0019】
アルコキシシラン置換されたアルキルイソシアネートは以下の一般式で表されるものであることが好ましい。
OCN−R2 −Si(OR3 )Z1 Z2
上式中、R2 は約2〜8個の炭素原子を含むアルキレン基であり、OR3 は1〜約6個の炭素原子を含むアルコキシ基であり、そしてZ1 とZ2 は、1〜約6個の炭素原子を含むアルコキシ、水素、ハロ及びヒドロキシから成る群より各々独立に選ばれた部分である。より好ましくは、R2 は2〜約4個の炭素原子を含み、そしてOR3 、Z1 及びZ2 は各々1〜約4個の炭素原子を含むアルコキシ基である。特に好適なアルコキシシラン置換されたアルキルイソシアネート化合物は、3−イソシアナトプロピル−トリエトキシシランである。
【0020】
テトラアルコキシシラン化合物は、テトラブチルオルトシリケート、テトラプロピルオルトシリケート及びテトラエチルオルトシリケート(より好ましい)から成る群より選ばれることが好ましい。
本発明の転写部材の外面層を構成するセラマーの有機−無機混成網状構造は、以下の一般構造式で表される。
【0021】
【化1】
【0022】
上式中、R1 及びR2 は先に定義した通りである。この有機−無機混成網状構造体には、約10〜80重量%、より好ましくは約25〜65重量%、最も好ましくは約35〜50重量%の酸化珪素が含まれる。
【0023】
本発明の別の実施態様では、該転写部材の外面層は、ポリエステル系ポリウレタン及びポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を含むフルオロポリマー組成物を含んで成る。このフルオロポリマー組成物は、約30〜95重量%のポリエステル系ポリウレタンと約5〜70重量%のPTFEを含むことが好ましい。より好ましくは、このフルオロポリマー組成物は、約40〜80重量%のポリエステル系ポリウレタンと約20〜60重量%のPTFEを含む。該フルオロポリマー組成物には、必要により、炭酸カルシウム、二酸化チタン及びフタロシアニン顔料から成る群より選ばれることが好ましい顔料を、最大で約15重量%まで含めることができる。本発明の転写部材の外面層を形成するのに有用な材料として、例えば、Whitford社(West Chester PA) より商品名「Xylan 」で市販されているフルオロポリマー組成物が挙げられる。
【0024】
【実施例】
以下の実施例により本発明をさらに説明する。
実施例1:ポリウレタンセラマーの合成
窒素雰囲気下の300gの乾燥テトラヒドロフラン(THF)を含有する1リットルの三口丸底フラスコに、100.0g(0.0345モル)の Terathane(商標)2900ポリテトラメチレングリコールと、4.94g(0.0549モル)の1,4−ブタンジオールと、1.52g(0.0113モル)のトリメトロールプロパンとを加えた。この混合物を窒素雰囲気下で溶液が得られるまで攪拌し、その後19.72g(0.0887モル)のイソホロンジイソシアネートを添加し、その混合物を減圧下(0.10mmHg)で脱気した。0.0127g(0.0187ミリモル)のジブチル錫ジラウレートを添加し、その混合物を窒素雰囲気下、60℃で5.5時間加熱した。上記溶液に9.93g(0.0401モル)の3−イソシアナトプロピル−トリエトキシシラン及び130.0gの乾燥THFを添加した。その混合物を60℃で15時間加熱すると、24.0重量%の固形分溶解物を含有する溶液が得られた。
【0025】
上記溶液64.7mLを500mLのプラスチック製ビーカーに入れ、これに60mLのイソプロピルアルコールと51.4mLのテトラエチルオルトシリケートを添加した。得られた溶液を室温で数分間攪拌した後、18mLの0.15N塩酸を添加した。その溶液を室温で48時間攪拌した後、0.5gのSilwet(商標)7002を添加した。得られた溶液を15分間攪拌して15分以上静置した後、実施例2に記載したように製造したポリウレタンローラーの上に環状塗布(ring coat) した。
【0026】
本発明の転写部材は支持体を含むが、これはポリウレタンローラーであることが好ましい。このようなローラーは、ポリウレタン二成分混合物の各種市販品から、又は各種市販のプレポリマー樹脂、連鎖延長剤、帯電防止剤及び架橋剤の組合せから、製造することができる。市販のポリウレタン二成分混合物の具体例として、Conap 社(Olean NY)から市販されている Conathane(商標)TU-400、TU-500及びTU-900、又はWinfield Industries(Buffalo NY) から市販されているポリエーテル系ポリウレタンが挙げられる。市販のプレポリマー樹脂の具体例として、いずれもUniroyalから市販されているAdiprene(商標)L100及びL42 並びにVibrathane(商標)8011が挙げられる。市販の連鎖延長剤の具体例として、Ethyl 社から市販されているEthacure(商標)100 及び300 並びに1,4-ブタンジオールが挙げられる。市販の架橋剤の具体例として、Dow Chemicalから市販されている Voranol(商標)234-630 、ARCO Chemical から市販されているLHT-28、及びトリメチロールプロパンが挙げられる。転写ローラー用支持体の製法については、米国特許第5,212,032号、同第5,541,001号、同第5,554,474号、同第5,156,915号、同第5,217,838号及び同第5,250,357号に記載されており、本明細書ではそれらの開示を援用する。
【0027】
実施例2:転写ローラーの製作
金属心材と、D2181 ポリエーテル系ポリウレタン製の被覆層とを有する転写ローラー支持体を、Winfield Industries, Buffalo NY から入手した。米国特許第4,729,925号(本明細書ではその開示を援用する)に記載されているように、D2181 組成物にポリオール系電荷制御剤を導入することにより、被覆層の体積抵抗率を 1.0×109 Ω-cm に調整しておいた。後硬化に続き、金型と注型品を室温まで冷まし、その後その注型品を金型から取り出した。次いで、外径約1インチ(2.54 cm) のローラー支持体の表面を研磨し、粗さ値(Ra )約30マイクロインチ(0.762μm) の若干艶消し状の均一表面とした。表面粗さの測定は、2.5mm/秒で移動する横たがね針(transverse chisel stylus)を具備したFederalSurfanalyzer 4000 Profilometer を使用して長さ5インチ(12.7cm)のローラー上で実施した。もちろん、導電性ローラーの寸法その他の特性は、それが導入されるべき複写装置の設計によって指図されている。
【0028】
実施例1に記載したように合成したセラマーの厚さ10μmのオーバーコート層を環状塗布法により転写ローラー支持体に適用した。このオーバーコートを室温で1.5時間風乾させた。このオーバーコートを被覆した支持体をオーブンに入れ、1時間かけて80℃の温度まで昇温した。転写ローラーを80℃で24時間保持した後、室温まで冷ました。
【0029】
さらに、セラマーのオーバーコートの代わりに厚さ10μmの Xylan(商標)1237 Whiteを有する第二の転写ローラーも製作した。 Xylan(商標)1237 Whiteは、ポリエステル系ポリウレタンとポリテトラフルオロエチレンを含有する水分散性の着色組成物であり、Whitford社(West Chester PA) から市販されている。この材料を赤外分光分析法及び原子吸光分光分析法で自家分析したところ、おおよそ下記の組成を有することが示された:ポリエステルポリウレタン48〜55重量%、ポリテトラフルオロエチレン32〜39重量%及び炭酸カルシウム7〜10重量%。
【0030】
第二の転写ローラーは以下の手順で製作した。Whitford社から入手した Xylan(商標)1237 Whiteをそのままボールミル中で室温で4時間微粉砕した。United Chemical Technologies社から入手できるA0700[N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン] を使用してプライマー溶液を調製した。10gのシラン化合物を10gのメタノールに添加し、これに2gの蒸留水を添加した。この溶液を室温で30分間攪拌し、75gのメチルエチルケトンを添加し、得られた溶液を栓をしたフラスコの中で室温で15分間攪拌した。次いで、そのプライマーを上記のように製作した D2146転写ローラー支持体に適用した。下塗りした支持体を室温で30分間風乾し、80℃で1時間硬化し、そして室温まで冷ました。ボールミル粉砕後の Xylan(商標)1237 Whiteを100g含有する250mLの丸底フラスコに、磁気攪拌しながら、35.8gの蒸留水を添加した。その溶液を室温で2時間攪拌した。次いで、下塗りした転写ローラー支持体に Xylan(商標)1237 White希釈液を環状塗布法により上塗りした。上塗り直後、そのローラーを80℃のオーブン内にまっすぐに立てて1時間入れておき、その後取り出して室温まで冷ました。
【0031】
実施例3:油の展開速度の測定
実施例2に記載した転写ローラーの製作に用いた Xylan(商標)1237 White組成物及びセラマーを、それぞれ Estar(商標)シート上に手塗りした。得られた塗被シートを周囲温度で1時間風乾させた後、80℃24時間硬化させた。
上記コーティング上及び転写ローラー支持体用のポリエーテルポリウレタン D2181スラブ上での油の展開速度の測定を、Rame-Hart Model 100-00-115 Goniometer(測角器)を用いて実施した。 D2181スラブ(対照用)並びにセラマー及び Xylan(商標)1237 Whiteのコーティングについて、水、ジヨードメタン及び2%のSilwet(商標)7002を含有するDow Corning DC 200シリコーンオイル (粘度60,000センチストークス) を使用して、時間を関数とした接触角の変化を測定した。本試験を実施するに当たり、各試料表面の一定領域を蒸留水で洗浄し、次いで拭き取りを行わずに風乾してから試験液を一滴適用した。これらの測定結果を以下の表1にまとめた。
【0032】
【表1】
【0033】
表1中、1分時と5分時の接触角測定値の変化量であるΔ値は、各試料表面に適用された三種の液滴について観測された展開速度を表す値である。H2 O又はCH2 I2 については、展開がほとんど認められなかった。しかしながら、シリコーン系トナー剥離油の場合には、対照用試料(1−1)は、30度という高いΔ値が示すように、相当量の油の展開が認められた。それぞれセラマー及び Xylan(商標)1237 Whiteがオーバーコートされている試料(1−2)、(1−3)の場合には、それぞれΔ値が19度及び21度とかなり低下していることに反映されているように、油の展開が実質的に抑えられた。これらの結果は、本発明の転写部材の外面層に使用されるオーバーコート材料により支持体表面に付与される剥離油忌避性が改良されたことを例証するものである。
【0034】
実施例4:各種転写ローラーを使用したトナー剥離油人工物の評価
トナー融着器剥離油人工物(artifact)の原因となる可能性を評価するため、融着ステーションで剥離油を適用するための回転ウィックを具備した高容量複写機でL−12直交アレイを走行させる試験手順を開発した。実験のばらつきに影響を及ぼす最も大きな要因は、融着器におけるウィッキング装置による油の送出精度であることがわかった。また、トナー付着領域が転写ローラーへ転写させた油量は、裸の紙よりも少ないことも観測された。
【0035】
ウィックからの油の送り出しに関しては、その送り出しに影響を及ぼす二つの大きな要因が、ウィックの古さ及び休止/運転効果であることがわかった。新品のウィックを設置すると油の速度が非常に高くなることが観察された。この原因は、製造プロセス中にウィック内に充填された油の量であることがわかった。ウィックが製造された時に充填された油量は、機械運転中にウィックにより得られる定常状態の油の大量送り出し条件よりも多くなった。また、ウィックの油の送り出し速度が休止期間後に高くなることも認められた。ウィックは、ウィック内部にポンプ輸送された油がウィック表面に移行するまでにはかなり長い時定数を有するため、休止後の多量の油の送り出しに続き、ウィックが再度定常状態に達するまで油の送り出しの少ない期間があった。
【0036】
油の送り出しが画質に与える影響を説明するため、以下の実験手順を開発した。
1.各試験のセットアップの始めに、融着器のウィックの状態を観察する。そのウィックの表面がトナーで顕著に汚れていたら、そのウィックを交換する。油人工物の試験前に、ウィックの油送り出し状態を定常状態とするため、最低8千(8K)枚のシンプレックス(simplex) シートを走行させなければならない。
2.休止/運転の油の送り出しの移行を排除するため、画像被覆量が少ない(<6%)1千(1K)枚のシンプレックスシート(8.5"×11" 20# ボンドペーパー) を走行させる。この運転中、油のポンプが正しく機能していることを確認する。これがその日の最初の運転である場合には、1.5 K のシンプレックス運転を行う。
3.8.5"×11" 20# ボンドペーパーで2千(2K)枚のシート(4千(4K)枚の画像)の両面運転を行い、インターフレーム領域を油で汚染させる。この汚染実験の際の画像運転は、0.250"(6.35 mm) のイントラックバーを0.740 分離したものとする。この汚染運転は、油の送り出しが確実に定常状態となるように、工程2の完了後10分以内に開始しなければならない。
4.光導電体のアラインメントを3”(7.62 cm) シフトさせ、8.5"×11"(21.59 cm×27.94 cm) のインターフレーム領域が11" ×17" (27.94 cm ×43.18 cm) の紙上で見えるようにする。画像を含まない12枚の11" ×17" (27.94 cm ×43.18 cm) のシンプレックスシートを走行させ、油の人工物について評価する。
5.前のインターフレーム領域においてバックグラウンドが観察されなくなるまで、11" ×17" (27.94 cm ×43.18 cm) のシンプレックスシートを走行させる。
6.光導電体のアラインメントを正規の位置に戻す。
7.次の試験条件のために工程1〜6を繰り返す。
【0037】
各種転写ローラーの性能を定量化するため、インターフレーム領域におけるRMSGSバックグラウンド測定を実施した。RMSGSバックグラウンド測定は、バックグラウンドのトナー粒子の面積被覆量に相当する重みつきの値が得られるものであるが、Edinger, "The Image Analyzer -- A Tool for the Evaluation of Electrophotographic Text Quality" (Journal of Imaging Science, 1987, Vol. 31, No. 4, pp. 177-183)及びEdinger, "Color Background in Electrophotographic Prints and Copies" (Journal of Imaging Science and Technology, 1992, Vol. 36, No. 3, pp. 249ff)(これらの開示を本明細書中に援用する)に記載されているものと類似のアルゴリズム及びイメージアナライザーを使用して実施した。
【0038】
標準の試験運転は、4000(4K)枚の画像、すなわち2000(2K)枚の両面処理した受容体シートを含むものとした。本発明の転写ローラーで採用した「ストレス」試験は、1万(10K)枚又は2万(20K)枚の画像の運転によるものとした。さらに、これらのストレス試験には、新たに設置したウィック、すなわち光導電体の剥離油及びトナーによる汚染を悪化させる条件、を含めることとした。
【0039】
試験結果を以下の表2にまとめた。該試験に使用した転写ローラーとしては、本発明のオーバーコートしたローラー(試験2−4及び2−5)の他、以下の対照物を含めた:粗さ値(Ra )約30マイクロインチ(0.762μm) の標準粉砕D2181支持体;平滑な(注型したままの)未粉砕D2181ローラー;及び粗さ値(Ra )約 300マイクロインチ(7.62 μm) の粗粉砕D2181ローラー。
【0040】
【表2】
【0041】
表2のデータが示すように、転写ローラーとして標準粉砕D2181支持体を使用した対照試験(2−1)によるRMSGS値は2.41であった。対照試験(2−2)として平滑な(注型したままの)D2181ローラーに置き換えると、RMSGS値は改良された、すなわち0.53低下した。反対に、対照試験(2−3)として表面の一層粗いローラーを使用すると、さらに悪い結果となった、すなわちRMSGS値が1.69増加した。
【0042】
試験(2−4)は、セラマーオーバーコートを有する本発明の転写ローラーを使用したものであるが、新品のウィックを使用し処理量も大幅に増加させたにも係わらず、RMSGS値が大幅に改良され、対照試験(2−1)の測定値よりも0.85も低下した1.56を示した。同様に、試験(2−4)は、本発明により Xylan(商標)1237 Whiteをオーバーコートした支持体を使用したものであるが、ストレス条件下、実質的に改良されたRMSGS値の1.65を示した。
表2の結果は、両面処理の際の光導電体のトナー融着器油及びトナーの汚染が原因となる画像人工物を減少させる上での本発明の利点を顕著に例証するものである。
【0043】
以下、本発明の実施態様を項分け記載する。
〔1〕支持体、並びに
ポリウレタンシリケート系の有機−無機混成網状構造を含むセラマーと、
ポリエステル系ポリウレタン及びテトラフルオロエチレンを含むフルオロポリマー組成物とから成る群より選ばれた材料を含む外面層
を含んで成る静電写真用転写部材。
〔2〕前記セラマーが、反応性アルコキシシラン末端基を有するポリウレタンとテトラアルコキシシラン化合物との反応生成物を含む、〔1〕項に記載の転写部材。
〔3〕前記ポリウレタンが、ヒドロキシル末端基を有する一種又は二種以上の脂肪族ポリオールとアルコキシシラン置換されたアルキルイソシアネート化合物との反応生成物を含む、〔2〕項に記載の転写部材。
〔4〕前記脂肪族ポリオールの分子量が約60〜8000である、〔3〕項に記載の転写部材。
〔5〕前記脂肪族ポリオールの少なくとも一種がポリマーである、〔3〕項に記載の転写部材。
【0044】
〔6〕前記ポリマーの脂肪族ポリオールが、エステル、エーテル、ウレタン、非末端ヒドロキシル、及びこれらの混合物から成る群より選ばれた複数の官能部分をさらに含む、〔5〕項に記載の転写部材。
〔7〕前記ポリマーの脂肪族ポリオールがポリテトラメチレングリコールを含む、〔6〕項に記載の転写部材。
〔8〕前記ポリテトラメチレングリコールの数平均分子量が約200〜6500である、〔7〕項に記載の転写部材。
〔9〕前記ポリマーの脂肪族ポリオールが、約4〜16個の脂肪族炭素原子を含有するアルキレンジイソシアネート化合物及びポリテトラメチレングリコールを含む混合物の反応生成物を含む、〔6〕項に記載の転写部材。
〔10〕前記混合物が、それぞれ3〜約16個の炭素原子を含有するモノマー性脂肪族ジオール及びモノマー性脂肪族トリオールをさらに含む、〔9〕項に記載の転写部材。
〔11〕前記ポリテトラメチレングリコールの数平均分子量が約2900であり、前記モノマー性脂肪族ジオールが1,4−ブタンジオールであり、前記モノマー性脂肪族トリオールがトリメチロールプロパンであり、そして前記アルキレンジイソシアネート化合物がイソホロンジイソシアネートである、〔10〕項に記載の転写部材。
【0045】
〔12〕イソホロンジイソシアネート:ポリテトラメチレングリコール:1,4−ブタンジオール:トリメチロールプロパンのモル比が約8:3:5:1である、〔11〕項に記載の転写部材。
〔13〕前記脂肪族ポリオール:アルコキシシラン置換されたアルキルイソシアネート化合物のモル比が約4:1〜約1:4である、〔3〕項に記載の転写部材。
〔14〕前記脂肪族ポリオール:アルコキシシラン置換されたアルキルイソシアネート化合物のモル比が約2:1〜約1:2である、〔13〕項に記載の転写部材。
〔15〕前記アルコキシシラン置換されたアルキルイソシアネート化合物が、下記一般式で表される、〔3〕項に記載の転写部材。
OCN−R2 −Si(OR3 )Z1 Z2
(上式中、R2 は2〜約8個の炭素原子を含むアルキレン基であり、OR3 は1〜約6個の炭素原子を含むアルコキシ基であり、そしてZ1 とZ2 は、1〜約6個の炭素原子を含むアルコキシ、水素、ハロ及びヒドロキシから成る群より各々独立に選ばれた部分である。)
【0046】
〔16〕R2 が2〜約4個の炭素原子を含むアルキレン基であり、そしてOR3 、Z1 及びZ2 は各々1〜約4個の炭素原子を含むアルコキシ基である、〔15〕項に記載の転写部材。
〔17〕前記テトラアルコキシシラン化合物が、テトラエチルオルトシリケート、テトラプロピルオルトシリケート及びテトラブチルオルトシリケートから成る群より選ばれた、〔16〕項に記載の転写部材。
〔18〕前記アルコキシシラン置換されたアルキルイソシアネート化合物が3−イソシアナトプロピル−トリエトキシシランであり且つ、前記テトラアルコキシシラン化合物がテトラエチルオルトシリケートである、〔17〕項に記載の転写部材。
〔19〕前記セラマーが、その約10〜80重量%を構成する酸化珪素網状構造を有する、〔1〕項に記載の転写部材。
〔20〕前記酸化珪素網状構造が前記セラマーの約25〜65重量%を構成している、〔19〕項に記載の転写部材。
〔21〕前記酸化珪素網状構造が前記セラマーの約35〜50重量%を構成している、〔20〕項に記載の転写部材。
【0047】
〔22〕前記フルオロポリマー組成物が約30〜95重量%のポリエステル系ポリウレタンと約5〜70重量%のテトラフルオロエチレンを含む、〔1〕項に記載の転写部材。
〔23〕前記フルオロポリマー組成物が約40〜80重量%のポリエステル系ポリウレタンと約20〜60重量%のテトラフルオロエチレンを含む、〔22〕項に記載の転写部材。
〔24〕前記フルオロポリマー組成物が最大で約15重量%までの顔料をさらに含む、〔23〕項に記載の転写部材。
〔25〕前記顔料が、炭酸カルシウム、二酸化チタン及びフタロシアニン顔料から成る群より選ばれた、〔24〕項に記載の転写部材。
〔26〕前記外面層の厚さが約1μm〜20μmである、〔1〕項に記載の転写部材。
〔27〕前記外面層の厚さが約2μm〜12μmである、〔26〕項に記載の転写部材。
〔28〕前記支持体が、熱可塑性ポリウレタンを含む被覆層及び金属心材を含んで成る導電性ローラーである、〔1〕項に記載の転写部材。
〔29〕両面複写用に適合させた、〔1〕項に記載の転写部材。
Claims (1)
- 支持体、並びに
ポリウレタンシリケート系の有機−無機混成網状構造を含むセラマーを含む外面層を含んで成る静電写真用転写部材。
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