JP4249157B2 - ガスセンサ素子製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、測定室、拡散律速部、測定セル、測定室包囲部材を有するガスセンサを製造するにあたり、積層体形成工程と切断工程と焼成工程とを行うガスセンサ素子製造方法に関する。
従来より、測定セル(固体電解質体および一対の電極)、拡散律速部、測定室包囲部材を備えると共に内部に測定室を備えるガスセンサ素子として、測定対象ガスを測定室に導入するガス導入経路に拡散律速部を備える構成のものが知られている(特許文献1)。
そして、上記のようなガスセンサ素子の製造方法としては、積層体を形成する積層体形成工程、積層体の端部を切断する切断工程、切断工程後の積層体を焼成してガスセンサ素子を生成する焼成工程を有するガスセンサ素子製造方法がある。
なお、積層体形成工程においては、焼成前測定セル、焼成前拡散律速部、測定室の位置に配置される測定室用昇華材、焼成前測定室包囲部材を用いて、これらを備える積層体を形成する。また、焼成工程において測定室用昇華材が昇華することで、ガスセンサ素子の内部に測定室としての空間が形成される。
特開平10−325825号公報(図4、図5)
このうち、従来の積層体形成工程では、積層体の端部に沿うようにして、焼成前拡散律速部を配置する。なお、この焼成前拡散律速部のガス導入経路における長さ寸法(測定対象ガスの通過方向寸法)は、拡散律速部の長さ寸法よりも長い。
そして、次の切断工程では、積層体の端部から所定の距離(以下、切断予定位置ともいう。)にて焼成前拡散律速部を含んで切断する。これにより、拡散律速部の所定の長さ寸法が確保でき、測定室に導入される測定対象ガスの単位時間あたりの通過量を設定することができる。
しかし、上記従来のガスセンサ素子製造方法では、切断工程において積層体の端部を切断する際の切断位置(実際の切断位置)と切断予定位置とにズレが生じることがある。そして、このズレの大きさがガスセンサ素子ごとにばらつく場合には、このバラツキによりガス導入経路における拡散律速部の長さ寸法がガスセンサ素子毎にばらつく虞がある。
このようにして拡散律速部の長さ寸法に製造誤差が生じると、拡散律速部を介して測定室に導入される測定対象ガスの通過量についてガスセンサ素子毎に個体差が生じることになり、ガス検出精度が低下するという問題がある。
そこで、本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、積層体の端部を切断する際の切断位置と切断予定位置とのズレがガスセンサ素子毎にばらついた場合においても、拡散律速部のうち測定対象ガスの通過方向における長さ寸法のばらつきを抑制するガスセンサ素子製造方法を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明方法は、測定対象ガスが取り入れられる測定室と、外部から測定室に至る測定対象ガスの導入経路に形成される拡散律速部と、測定室に取り入れられた測定対象ガスにおける特定成分濃度を測定する測定セルと、測定室のうち測定セルおよび拡散律速部に面しない部分を取り囲む測定室包囲部材と、を有するガスセンサ素子の製造方法であり、焼成後に測定セルを形成する焼成前測定セルと、焼成後に拡散律速部を形成する焼成前拡散律速部と、測定室の位置に配置される測定室用昇華材と、焼成後に測定室包囲部材を形成する焼成前測定室包囲部材と、を有する積層体を形成する積層体形成工程と、積層体の端部を切断する切断工程と、切断工程後の積層体を焼成することで、測定室用昇華材を昇華させて測定室を形成すると共にガスセンサ素子を生成する焼成工程と、を有するガスセンサ素子製造方法であって、積層体形成工程において、積層体における測定対象ガスの導入経路のうち、切断工程での切断予定位置をまたぐ領域に開口部用昇華材を配置し、開口部用昇華材よりも測定室用昇華材に近い領域に焼成前拡散律速部を配置し、焼成工程において開口部用昇華材を昇華させること、を特徴とするガスセンサ素子製造方法である。
このガスセンサ素子製造方法では、積層体形成工程において、積層体における測定対象ガスの導入経路(以下、ガス導入経路ともいう)のうち切断予定位置をまたぐ領域に開口部用昇華材を配置し、開口部用昇華材よりも測定室用昇華材に近い領域に焼成前拡散律速部を配置して積層体を形成している。
このように形成された積層体においては、切断工程において端部を切断する際に、実際の切断位置と切断予定位置とのズレの大きさがガスセンサ毎にばらついた場合であっても、測定対象ガスの導入経路のうち開口部用昇華材の配置領域が切断されるのみであり、焼成前拡散律速部が切断されることはない。このため、実際の切断位置と切断予定位置とのズレの大きさがガスセンサ素子毎にばらついた場合であっても、焼成後の拡散律速部の長さ寸法のバラツキを防止できる。
このことから、本発明方法のガスセンサ素子製造方法を用いることで、拡散律速部を介して測定室に導入される測定対象ガスの通過量についてガスセンサ素子毎に個体差が生じるのを防止でき、ガス検出精度の低下を抑制できる。
さらに、本発明方法では、焼成工程において、開口部用昇華材を昇華させている。つまり、切断工程後の積層体の端部におけるガスの導入経路に開口部用昇華材が配置されている。
仮に、開口部用昇華材の配置領域を空隙部分とした場合には、その空隙部分に軟質の他部材(例えば、ペースト状の焼成前測定セルや焼成前測定室包囲部材など)が入り込み、積層体が変形する虞がある。
これに対して、本発明方法においては、切断工程後の積層体の端部におけるガスの導入経路に開口部用昇華材が配置されることから、積層体が変形するのを防止できる。よって、焼成工程時に積層体の端部が変形することなく、焼成することができる。
ところで、開口部用昇華材と焼成前拡散律速部との間に空隙部分が存在すると、その空隙部分に軟質の他部材(例えば、ペースト状の焼成前測定セルや焼成前測定室包囲部材など)が流れ込む虞があり、その場合には、焼成後のガスセンサ素子において、測定対象ガスの導入経路が他材料によって閉鎖されてしまい、測定対象ガスを測定室に導入できないという問題が生じる。
そこで、上記のガスセンサ素子製造方法においては、積層体形成工程において、開口部用昇華材と焼成前拡散律速部とを接触させて配置してもよい。
このように、開口部用昇華材および焼成前拡散律速部を接触させて配置することで、開口部用昇華材と焼成前拡散律速部との間に空隙部分が生じるのを避けることができ、測定対象ガスの導入経路が軟質の他部材によって閉鎖されるのを防止できる。
よって、本発明方法によれば、測定対象ガスを測定室に導入できない不良な構成のガスセンサ素子が製造されるのを防止できる。
以下に、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
まず、本発明方法のガスセンサ素子製造方法を用いて製造した酸素センサ素子1の構成について説明する。なお、この酸素センサ素子1は、例えば、自動車の内燃機関やボイラ等の各種燃焼機器の排気ガス中の酸素濃度を検出するためのガスセンサ素子として使用される。
酸素センサ素子1の外観を表す斜視図および酸素センサ素子1の分解斜視図を含む説明図を図1に示し、図1での酸素センサ素子1の斜視図におけるA−A視方向の断面図を図2に示す。
酸素センサ素子1は、酸素濃度検知セル11,拡散律速部13、測定室包囲部材15を備えており、内部に測定室17を備えて構成されている。
酸素濃度検知セル11は、酸素イオン伝導性を有する固体電解質体(ジルコニアなど)からなる検知用固体電解質層21と、検知用固体電解質層21を挟み込むように配置された検知用電極25と基準用電極27とからなる検知用多孔質電極23とを備えて形成されている。なお、検知用電極25および基準用電極27は、白金、白金合金、白金とセラミックス(例えば、固体電解質体)を含むサーメットなどで形成されている。
測定室包囲部材15は、側面部材29および底面部材31を備えており、酸素濃度検知セル11と積層されることで、酸素濃度検知セル11との間に開口端部を有する内部空間を形成するよう構成されている。なお、側面部材29および底面部材31は、固体電解質体(ジルコニアなど)で形成されている。
拡散律速部13は、多孔質体で構成されており、酸素濃度検知セル11と測定室包囲部材15との間に形成される内部空間のうち開口端部の付近に配置される。これにより、酸素濃度検知セル11、測定室包囲部材15,拡散律速部13によって囲まれる測定室17が形成される。このとき、酸素濃度検知セル11のうち検知用電極25は、測定室17に面する状態で配置される。
なお、拡散律速部13は、酸素センサ素子1のうち外部から測定室17に至る測定対象ガスの導入経路14に配置されて、測定室17への単位時間あたりの測定対象ガスの導入量(通過量)を制限している。なお、導入経路14は、酸素濃度検知セル11および測定室包囲部材15に包囲される空間のうち、測定室17よりも開口部側の領域である。
このように構成された酸素センサ素子1は、酸素濃度検知セル11のうち基準用電極27が酸素基準室に面した状態で使用されることで、拡散律速部13を介して測定室17に導入される測定対象ガスの酸素濃度と酸素基準室における酸素濃度との濃度比率に応じた起電力を、酸素濃度検知セル11における検知用電極25と基準用電極27との間に発生する。
そして、酸素センサ素子1は、発生した起電力に応じた濃度検出信号を外部に出力することで、測定対象ガスの酸素濃度を検出可能に構成されている。
次に、この酸素センサ素子1の製造方法について説明する。
酸素センサ素子1の製造方法には、積層体形成工程、切断工程、焼成工程が含まれる。
このうち、積層体形成工程は、焼成後に酸素濃度検知セル11を形成する焼成前酸素濃度検知セル33と、焼成後に拡散律速部13を形成する焼成前拡散律速部35と、測定室17の位置に配置される測定室用昇華材37と、焼成後に測定室包囲部材15を形成する焼成前測定室包囲部材39と、焼成前拡散律速部35に隣接する位置に配置される開口部用昇華材41と、を有する積層体43を形成する工程である。
切断工程前および切断工程後における積層体43の各断面図を図3に示す。なお、図3では、積層体43のうち、図1に示す酸素センサ素子1のA−A視方向に相当する位置における断面を表している。また、図3では、切断工程前の積層体43を上側に示し、切断工程後の積層体43を下側に示している。
焼成前酸素濃度検知セル33は、焼成後に検知用固体電解質層21となる焼成前検知用固体電解質層45と、焼成後に検知用電極25となる焼成前検知用電極47と、焼成後に基準用電極27となる焼成前基準用電極49と、を備えている。
焼成前測定室包囲部材39は、焼成後に側面部材29となる焼成前側面部材51と、焼成後に底面部材31となる焼成前底面部材53と、を備えている。
焼成前拡散律速部35は、高温処理により昇華する昇華材を内部に含んでおり、焼成工程において昇華材が昇華して多孔質体となることで、拡散律速部13となる。
測定室用昇華材37は、高温処理により昇華する昇華材(本実施形態では、カーボン)で構成されており、焼成工程において昇華することで当該配置領域に測定室17を形成するために備えられる。
開口部用昇華材41は、高温処理により昇華する昇華材(本実施形態では、カーボン)で構成されており、焼成工程において昇華することで、当該配置領域に測定対象ガスの導入経路36(詳細には、導入経路の開口部近傍部分)を形成するために備えられる。
なお、図3に示す積層体43のうち左側を先端側とし、右側を後端側とした場合において、開口部用昇華材41の配置領域は、積層体43の先端側端部から寸法L1(本実施形態では、120[μm])までの領域に設定されている。
この積層体形成工程の後に実施される切断工程では、積層体形成工程で得られた積層体43のうち開口部用昇華材41が配置される先端側の端部について、予め定められた切断予定位置(本実施形態では、先端側端部から寸法L2(100[μm])の位置)で切断する。
このとき、焼成前拡散律速部35は、切断予定位置から20[μm](=L1ーL2)だけ離れた位置に配置されているため、切断工程において切断されることはなく、焼成後の拡散律速部13の長さ寸法(外部から測定室17に向かう長さ寸法)については、実際の切断位置が切断予定位置からズレた場合でも、酸素センサ素子1ごとに拡散律速部13の長さ寸法にバラツキが生じることはない。
切断工程の後に実施される焼成工程では、切断工程において先端側が切断された積層体43を高温処理することで焼成し、酸素センサ素子1を製造する。この焼成工程では、内部に含まれる昇華材が昇華することで焼成前拡散律速部35が多孔質体の拡散律速部13となり、測定室用昇華材37が昇華することで測定室17が形成され、開口部用昇華材41が昇華することで測定対象ガスの導入経路36(詳細には、導入経路の開口部近傍部分)が形成される。
このようにして得られた酸素センサ素子1は、上述したように、拡散律速部13を介して測定室17に導入される測定対象ガスの酸素濃度を検出する。
拡散律速部13は、測定室17への単位時間あたりの測定対象ガスの導入量(通過量)を制限しているが、拡散律速部13の長さ寸法は、測定対象ガスの導入量を決定する要因の1つであり、酸素センサ素子1ごとにこの長さ寸法にバラツキが生じると測定対象ガスの導入量が変化して、ガス検出精度に影響が及ぶことになる。
これに対して、本実施形態の製造方法で製造される酸素センサ素子1は、切断工程における実際の切断位置が切断予定位置からズレた場合であっても、図3に示す切断誤差許容範囲内(寸法L1で示される範囲内)であれば、酸素センサ素子1ごとに拡散律速部13の長さ寸法にバラツキが生じることがないため、ガス検出精度が低下することを防止できる。
つまり、このガスセンサ素子製造方法では、積層体形成工程において、積層体43における測定対象ガスの導入経路36のうち、少なくとも切断予定位置をまたぐように開口部用昇華材41を配置していることから、実際の切断位置と切断予定位置とのズレが酸素センサ素子1ごとにばらついた場合であっても、焼成後の拡散律速部13の長さ寸法のバラツキを防止できる。
とりわけ、酸素センサ素子1を製造ラインで大量生産する場合においては、本実施形態の製造方法を適用することで、素子毎の個体差による拡散律速部13の長さ寸法誤差が生じるのを防止でき、製造品質の向上を図ることができる。また、拡散律速部13の長さ寸法についての製造精度が向上することにより、測定対象ガスの導入量をより精度良く設定することができ、ガス検出精度の向上を図ることができる。
また、本実施形態における酸素センサ素子1の製造方法においては、積層体形成工程において、開口部用昇華材41と焼成前拡散律速部35とを接触させて配置しているため、開口部用昇華材41と焼成前拡散律速部35との間に空隙部分が生じるのを避けることができる。
これにより、焼成前酸素濃度検知セル33または焼成前測定室包囲部材39としてペースト状の材料を用いる場合であっても、積層体43における測定対象ガスの導入経路36がペースト状の材料によって閉鎖されるのを防止でき、焼成後の酸素センサ素子1が不良構造(測定対象ガスを測定室に導入できない構造)となるのを防止できる。
なお、上記実施形態(以下、第1実施形態ともいう)における酸素センサ素子は、長手方向の先端側端部に測定対象ガスの導入経路の開口部を備える構成であるが、先端側端部ではなく側面に測定対象ガスの導入経路の開口部を備える構成の酸素センサ素子においても、本発明方法に係る製造方法を適用することができる。
そこで、第2実施形態として、側面に測定対象ガスの導入経路の開口部を備える第2酸素センサ素子3の製造方法について説明する。
図4に、第2酸素センサ素子3の外観を表す斜視図および第2酸素センサ素子3の分解斜視図を含む説明図を示し、図4における第2酸素センサ素子3の斜視図でのB−B視方向の断面図を図5に示す。
第2酸素センサ素子3は、酸素濃度検知セル11,拡散律速部13、第2測定室包囲部材16を備えており、内部に測定室17を備えて構成されている。
酸素濃度検知セル11は、検知用固体電解質層21、検知用多孔質電極23(検知用電極25、基準用電極27)を備えており、第1実施形態における酸素濃度検知セル11と同様の構成であり、詳細な説明は省略する。
第2測定室包囲部材16は、先端側面部材55、後端側面部材57および底面部材31を備えており、酸素濃度検知セル11と積層されることで、酸素濃度検知セル11との間に2つの側面開口端部を有する内部空間を形成するよう構成されている。なお、先端側面部材55、後端側面部材57および底面部材31は、それぞれ固体電解質体(ジルコニアなど)で形成されている。
拡散律速部13は、多孔質体からなる2つの部材で構成ており、酸素濃度検知セル11と第2測定室包囲部材16との間に形成される内部空間のうち2つの側面開口端部の付近に配置される。これにより、酸素濃度検知セル11、第2測定室包囲部材16、2つの拡散律速部13によって囲まれる測定室17が形成される。このとき、酸素濃度検知セル11のうち検知用電極25は、測定室17に面する状態で配置される。
なお、拡散律速部13は、酸素センサ素子1のうち外部から測定室17に至る測定対象ガスの導入経路14に配置されて、測定室17への単位時間あたりの測定対象ガスの導入量(通過量)を制限している。なお、導入経路14は、酸素濃度検知セル11および第2測定室包囲部材16に包囲される空間のうち、第2酸素センサ素子3の側面方向に延びる2つの領域である。
このように構成された第2酸素センサ素子3は、酸素濃度検知セル11のうち基準用電極27が酸素基準室に面した状態で使用されることで、拡散律速部13を介して測定室17に導入される測定対象ガスの酸素濃度と、酸素基準室における酸素濃度との濃度比率に応じた起電力が酸素濃度検知セル11における検知用電極25と基準用電極27との間に発生する。
そして、第2酸素センサ素子3は、発生した起電力に応じた濃度検出信号を外部に出力することで、測定対象ガスの酸素濃度を検出可能に構成されている。
次に、この第2酸素センサ素子3の製造方法について説明する。
第2酸素センサ素子3の製造方法には、積層体形成工程、切断工程、焼成工程が含まれる。
このうち、積層体形成工程は、焼成後に酸素濃度検知セル11を形成する焼成前酸素濃度検知セル33と、焼成後に拡散律速部13を形成する焼成前拡散律速部35と、測定室17の位置に配置される測定室用昇華材37と、焼成後に第2測定室包囲部材16を形成する焼成前測定室包囲部材39と、焼成前拡散律速部35に隣接する位置に配置される開口部用昇華材41と、を有する第2積層体44を形成する工程である。
切断工程前および切断工程後における第2積層体44の各断面図を図6に示す。なお、図6では、第2積層体44のうち、図4に示す第2酸素センサ素子3のB−B視方向に相当する位置の断面を表している。また、図6では、切断工程前の第2積層体44を上側に示し、切断工程後の第2積層体44を下側に示している。
焼成前酸素濃度検知セル33は、焼成後に検知用固体電解質層21となる焼成前検知用固体電解質層45と、焼成後に検知用電極25となる焼成前検知用電極47と、焼成後に基準用電極27となる焼成前基準用電極49と、を備えている。
焼成前測定室包囲部材39は、焼成後に先端側面部材55となる焼成前先端側面部材(図示省略)と、焼成後に後端側面部材57となる焼成前後端側面部材(図示省略)と、焼成後に底面部材31となる焼成前底面部材53と、を備えている。
焼成前拡散律速部35は、高温処理により昇華する昇華材を内部に含んでおり、焼成工程において昇華材が昇華して多孔質体となることで、拡散律速部13となる。
測定室用昇華材37は、高温処理により昇華する昇華材(本実施形態では、カーボン)で構成されており、焼成工程において昇華することで当該配置領域に測定室17を形成するために備えられる。
開口部用昇華材41は、高温処理により昇華する昇華材(本実施形態では、カーボン)で構成されており、焼成工程において昇華することで、当該配置領域に測定対象ガスの導入経路36(詳細には、導入経路の開口部近傍部分)を形成するために備えられる。
なお、図6に示す第2積層体44のうち開口部用昇華材41の配置領域は、第2積層体44の側面端部から寸法L3(本実施形態では、120[μm])までの領域に設定されている。
この積層体形成工程の後に実施される切断工程では、上記のようにして積層体形成工程で得られた第2積層体44のうち開口部用昇華材41が配置される左右両側面の端部について、予め定められた切断予定位置(本実施形態では、先端側端部から寸法L4(100[μm])の位置)で切断する。
このとき、焼成前拡散律速部35は、切断予定位置から20[μm](=L3ーL4)だけ離れた位置に配置されているため、切断工程において切断されることはなく、焼成後の拡散律速部13の長さ寸法(外部から測定室17に向かう長さ寸法)については、実際の切断位置が切断予定位置からズレた場合でも、第2酸素センサ素子3ごとに拡散律速部13の長さ寸法にバラツキが生じることはない。
切断工程の後に実施される焼成工程では、切断工程において左右両側面が切断された第2積層体44を高温処理することで焼成し、第2酸素センサ素子3を製造する。この焼成工程では、昇華材が昇華することで焼成前拡散律速部35が多孔質体の拡散律速部13となり、測定室用昇華材37が昇華することで測定室17が形成され、開口部用昇華材41が昇華することで測定対象ガスの導入経路14(詳細には、導入経路の開口部近傍部分)が形成される。
このようにして得られた第2酸素センサ素子3は、上述したように、拡散律速部13を介して測定室17に導入される測定対象ガスの酸素濃度を検出する。
第2実施形態の製造方法により製造される第2酸素センサ素子3は、第1実施形態と同様に、切断工程における実際の切断位置が切断予定位置からズレた場合であっても、図6に示す切断誤差許容範囲(寸法L3で示される範囲)内であれば、第2酸素センサ素子3ごとに拡散律速部13の長さ寸法にバラツキが生じることがないため、ガス検出精度が低下することを防止できる。
次に、上記2つの実施形態では、製造対象のガスセンサとして酸素センサ素子を記載しているが、酸素以外のガスを検出するガスセンサ素子(例えば、NOxセンサ素子など)の製造方法にも、本発明方法を適用することができる。
そこで、第3実施形態として、NOxセンサ素子5の製造方法について説明する。
なお、このNOxセンサ素子は、例えば、自動車の内燃機関やボイラ等の各種燃焼機器の排気ガス中のNOx濃度を検出する用途に利用できるガスセンサ素子である。
NOxセンサ素子5について、図7に示す内部構成図を用いて説明する。
なお、図7では、NOxセンサ素子5を焼成する前段階のNOxセンサ積層体に関して、NOxセンサ積層体の先端部に相当する部分を点線で示している。また、以下の説明では、図7に示すNOxセンサ素子5のうち左側を先端側として、右側を後端側として説明する。さらに、図7では、NOxセンサ素子5のうち先端側部分における内部構成を示している。
NOxセンサ素子5は、第1ポンプセル111,酸素濃度検知セル112,第2ポンプセル113を、アルミナを主体とする絶縁層114,115を介して積層した構造を有する。
このうち、第1ポンプセル111は、酸素イオン伝導性を有するジルコニアからなる第1固体電解質層131と、第1固体電解質層131を挟み込むように配置された第1内側電極135と第1外側電極137とからなる第1多孔質電極121とを備えて形成されている。なお、第1内側電極135および第1外側電極137は、白金、白金合金、白金とセラミックス(例えば、固体電解質体)を含むサーメットなどで形成されており、それぞれの表面には、多孔質体からなる保護層122が形成されている。
また、第2ポンプセル113は、酸素イオン伝導性を有するジルコニアからなる第2固体電解質層141と、第2固体電解質層141の表面のうち絶縁層115に面する表面に配置された第2内側電極145および第2外側電極147からなる第2多孔質電極125とを備えて形成されている。なお、第2内側電極145および第2外側電極147は、白金、白金合金、白金とセラミックス(例えば、固体電解質体)を含むサーメットなどで形成されている。
さらに、酸素濃度検知セル112は、酸素イオン伝導性を有するジルコニアからなる検知用固体電解質層151と、検知用固体電解質層151を挟み込むように配置された検知用電極155と基準用電極157とからなる検知用多孔質電極123とを備えて形成されている。なお、検知用電極155および基準用電極157は、白金、白金合金、白金とセラミックス(例えば、固体電解質体)を含むサーメットなどで形成されている。
そして、NOxセンサ素子5の内部には、測定対象ガスが導入される第1測定室159が形成されている。第1測定室159には、第1ポンプセル111と酸素濃度検知セル112との間に配置された第1拡散抵抗体116を介して、外部から測定対象ガスが導入される。
第1拡散抵抗体116は、多孔質体で構成されており、NOxセンサ素子5のうち先端側開口部から第1測定室159に至る測定対象ガスの導入経路14に配置されて、第1測定室159への単位時間あたりの測定対象ガスの導入量(通過量)を制限している。
なお、導入経路14は、第1ポンプセル111および酸素濃度検知セル112に包囲される空間のうち、第1測定室159よりも先端側(図における左側)の領域である。また、第1ポンプセル111の第1内側電極135(詳細には、保護層122で覆われた第1内側電極135)、および酸素濃度検知セル112の検知用電極155は、第1測定室159に面するように配置されている。
また、第1測定室159の後端側(図における右側)には、多孔質体からなる第2拡散抵抗体117が備えられており、第2内側電極145と第2拡散抵抗体117との間には、第2測定室161が形成されている。
さらに、NOxセンサ素子5の内部のうち、酸素濃度検知セル112と第2ポンプセル113との間には、基準酸素室118が形成されており、この基準酸素室118に面するように、酸素濃度検知セル112の基準用電極157と、第2ポンプセル113の第2外側電極147とが配置されている。
このように構成されたNOxセンサ素子5は、第1ポンプセル111により第1測定室159の内部に存在する酸素のポンピング(汲み出し、汲み入れ)が可能であり、酸素濃度検知セル112により、酸素濃度を一定に制御された基準酸素室118と第1測定室159との酸素濃度差、つまり第1測定室159の内部の酸素濃度を測定可能である。
なお、このNOxセンサ素子5は、別途備えられる駆動回路(図示省略)により駆動されるものであり、また、ヒータを一体に備える構成ではなく、別個独立に備えられるヒータにより活性化温度まで加熱される。
そして、このNOxセンサ素子5を駆動する駆動回路(図示省略)は、ヒータ(図示省略)を駆動制御してNOxセンサ素子5を活性温度(例えば750℃)まで加熱し、この状態で、酸素濃度検知セル112の両端電圧Vsが予め設定された一定電圧(例えば425mV)となるように、第1ポンプセル111に流れる第1ポンプ電流Ip1を制御する。また、駆動回路は、第1ポンプ電流Ip1を制御すると共に、第2ポンプセル113に、第2測定室161から酸素を汲み出す方向に一定の第2ポンプ電圧Vp2(例えば450mV)を印加し、この時、第2ポンプセル113に流れる第2ポンプ電流Ip2の検出を行う。
なお、検出すべき特定成分がNOx(窒素酸化物)であるため、第1測定室159の酸素濃度を低酸素濃度(≒0%)に保持し、且つ第2ポンプ電圧Vp2を所定の電圧に保持すると、第2測定室161では、第2ポンプセル113を構成する第2多孔質電極125の触媒作用によって、NOxが分解(還元)され、その分解により得られた酸素が第2測定室161から抜き取られることにより第2ポンプ電流Ip2が流れる。
つまり、第2ポンプ電流Ip2は、測定対象ガスに含まれるNOxの濃度に対応した大きさとなり、本実施形態のNOxセンサ素子は、NOxが還元反応することで発生する酸素濃度を検出することで、間接的にNOx濃度を検出するよう構成されている。
次に、NOxセンサ素子5の製造方法について説明する。
なお、NOxセンサ素子5は、先端側から測定対象ガスを取り入れる構成である点において、上述の第1実施形態におけるガスセンサ素子と構造が共通しており、また、NOxセンサ素子5の製造方法については、積層体形成工程、切断工程、焼成工程が含まれる点において共通している。
積層体形成工程は、焼成後にNOxセンサ素子5となるNOxセンサ積層体170を形成する工程である。なお、図8に、NOxセンサ積層体170の分解斜視図を示す。
つまり、積層体形成工程では、図8に示す26個の部材を積層することでNOxセンサ積層体170を形成する。26個の部材のうち、支持カーボンコート180は、昇華材(カーボン)で構成されており、第1実施形態における開口部用昇華材41に相当する。また、第1拡散層179は、内部に昇華材を含んで構成されており、第1実施形態における焼成前拡散律速部35に相当する。
なお、積層体形成工程にて形成されるNOxセンサ積層体170(換言すれば、切断工程前のNOxセンサ積層体170)における支持カーボンコート180の配置領域は、図7を援用して示すように、NOxセンサ積層体170のうち先端部から寸法L5(本実施形態では、220[μm])までの領域である。
次の切断工程では、NOxセンサ積層体170の先端側(図8における左側)を切断する作業を行うが、このときの切断予定位置は、図7を援用して示すように、NOxセンサ積層体の先端部から寸法L6(本実施形態では、120[μm])だけ後端側の位置に設定されている。つまり、切断予定位置は、支持カーボンコート180の配置領域と重なるように設定されており、第1拡散層179の配置領域には重ならないように設定されている。
つまり、第1拡散層179は、切断予定位置から100[μm](=L5−L6)離れた位置に配置されているため、切断工程において切断されることはなく、焼成後の第1拡散抵抗体116の長さ寸法(外部から第1測定室159に向かう長さ寸法)については、実際の切断位置が切断予定位置からズレた場合でも、ガスセンサ素子毎に第1拡散抵抗体116の長さ寸法にバラツキが生じることはない。この点に関しては、第1実施形態における図3に示す内容と略同様である。
切断工程の後に実施される焼成工程では、切断工程において先端側が切断されたNOxセンサ積層体170を高温処理することで焼成してNOxセンサ素子5を製造する。
この焼成工程では、内部に含まれる昇華材が昇華することで第1拡散層179が多孔質体の第1拡散抵抗体116となり、第1カーボンコート181が昇華することで第1測定室159が形成され、支持カーボンコート180が昇華することで測定対象ガスの導入経路14(詳細には、導入経路の開口部近傍部分)が形成される。
また、構成工程において、NOxセンサ積層体170が焼成されてNOxセンサ素子5が製造される際には、電極保護コート172および電極保護コート177が保護層122となり、Ip1+電極173が第1外側電極137となり、ZrO2 シート174が第1固体電解質層131となり、Ip1−電極176が第1内側電極135となる。さらに、第2拡散層183が第2拡散抵抗体117となり、Vs−電極184が検知用電極155となり、ZrO2 シート186が検知用固体電解質層151となり、Vs+電極188が基準用電極157となる。また、第2カーボンコート190の配置領域が第2測定室161となり、多孔質コート191が基準酸素室118となり、Ip2電極193が第2多孔質電極125となり、ZrO2 シート195が第2固体電解質層141となる。さらに、絶縁コート175,絶縁コート178,絶縁コート185が絶縁層114となり、絶縁コート187,絶縁コート192,絶縁コート194が絶縁層115となる。
なお、絶縁コート171,絶縁コート196、PR線182,PR線189に関する焼成後の各部材については、図7での図示を省略している。
このようにして得られたNOxセンサ素子5は、上述したように、第1拡散抵抗体116を介して第1測定室159に導入される測定対象ガスについて、第1測定室159にて酸素濃度を一定に制御した後、第2拡散抵抗体117を介して第2測定室161に導入し、NOxの還元反応により発生する酸素濃度を第2ポンプ電流Ip2に基づき検出することで、間接的にNOx濃度を検出する。
第3実施形態の製造方法により製造されるNOxセンサ素子5は、第1実施形態および第2実施形態と同様に、切断工程における実際の切断位置が切断予定位置からズレた場合であっても、図7に示す切断誤差許容範囲(寸法L5で示される範囲)内であれば、NOxセンサ素子5ごとに第1拡散抵抗体116の長さ寸法にバラツキが生じることがないため、ガス検出精度が低下することを防止できる。
ここで、上述した本発明方法に係るNOxセンサ素子の製造方法において、切断工程における切断位置のズレに対するNOxセンサ素子5ごとのセンサ検出精度のバラツキについて評価した評価結果について説明する。
なお、評価方法としては、切断工程における切断位置を変化させて複数(切断位置ごとに10個)のNOxセンサ素子を製造し、同一の測定対象ガスについてガス検出した場合における切断位置の変化に対する第1ポンプ電流Ip1の変動量を検出する方法を採用した。詳細には、同一の切断位置について複数のNOxセンサ素子を用い、各NOxセンサ素子について検出した第1ポンプ電流Ip1の平均値を算出し、切断位置に対する第1ポンプ電流Ip1の変動量を評価する方法を採用した。また、比較例として、従来の製造方法で製造したNOxセンサ素子についても、同様の評価を実施した。なお、切断位置については、積層体の先端部を基点(0[μm])として、先端部からの距離寸法として表している。
Ip1値(第1ポンプ電流Ip1の値)と切断位置の関係についての評価結果を表す説明図を、図9に示す。
なお、図では、評価結果は、切断位置を「切断位置(μm)」として横軸で表し、第1ポンプ電流Ip1を「Ip1値(mA)」として縦軸で表す。また、本発明方法に係る実施形態の評価結果を「実施形態」として表し(図中右側)、比較例の評価結果を「従来」として表す。
図9に示す評価結果によれば、従来の製造方法においては、切断位置の変化に対してIp1値が大きく変動していることが判る。これは、切断位置の変化によって第1拡散抵抗体の長さ寸法が変動し、第1測定室に取り込まれる測定対象ガスの導入量が変動することが原因と考えられる。
これに対して、本発明方法に係る実施形態においては、切断位置の変化に対してIp1値がほとんど変動していないことが判る。つまり、本発明方法の製造方法を用いることで、切断位置のズレの大きさがNOxセンサ素子毎にばらついた場合であっても、第1ポンプ電流Ip1の値が変動することが無く、ガス検出精度のバラツキを防止できるNOxセンサ素子を製造できることが判る。
なお、第3実施形態においては、第1測定室159が特許請求の範囲に記載の測定室に相当し、第1拡散抵抗体116が拡散律速部に相当し、第1ポンプセル111が測定セルに相当し、第2拡散抵抗体117、絶縁層114および酸素濃度検知セル112が測定室包囲部材に相当する。
以上、本発明方法の実施形態について説明したが、本発明方法は、上記実施形態に限定されることはなく、種々の態様をとることができる。
例えば、第1実施形態および第2実施形態における酸素センサ素子の測定室包囲部材15は、固体電解質体で形成されるものに限られることはなく、測定室17を形成できる材料であれば、他の材料で構成しても良い。
また、上記実施形態に記載したNOxセンサ素子は、ヒータを別に備える構成であるが、ヒータを一体に備える構成のNOxセンサ素子においても、本発明方法に係る製造方法を適用することができる。
そして、切断用器具の構造上の要因などにより、切断予定位置に対する位置ズレの方向が積層体の導入経路のうち開口端部側に限られる場合には、切断予定位置よりも開口端部側の領域を少なくとも含むように開口部用昇華材の配置領域を設定することで、切断位置のズレに起因する拡散律速部の長さ寸法のバラツキが生じるのを防止できる。
また、導入経路における切断予定位置と拡散律速部との距離は、予想される切断誤差の最大寸法よりも大きく設定することで、切断位置のズレが生じた場合であっても、確実に拡散律速部の寸法にガスセンサ素子毎のバラツキが生じるのを防ぐことができる。例えば、予想される切断誤差の最大寸法が20[μm]である場合には、導入経路における切断予定位置と拡散律速部との距離を20[μm]以上に設定すると良い。
酸素センサ素子の外観を表す斜視図および分解斜視図を含む説明図である。 図1での酸素センサ素子の斜視図におけるA−A視方向の断面図である。 切断工程前および切断工程後における積層体の各断面図である。 第2酸素センサ素子の外観を表す斜視図および第2酸素センサ素子の分解斜視図を含む説明図である。 図4における第2酸素センサ素子の斜視図でのB−B視方向の断面図である。 切断工程前および切断工程後における第2積層体の各断面図である。 NOxセンサ素子5の内部構成図である。 NOxセンサ積層体の分解斜視図である。 Ip1値(第1ポンプ電流Ip1の値)と切断位置の関係についての評価結果を表す説明図である。
符号の説明
1…酸素センサ素子、3…第2酸素センサ素子、5…NOxセンサ素子、11…酸素濃度検知セル、13…拡散律速部、14…導入経路、15…測定室包囲部材、16…第2測定室包囲部材、17…測定室、21…検知用固体電解質層、23…検知用多孔質電極、33…焼成前酸素濃度検知セル、35…焼成前拡散律速部、36…導入経路、37…測定室用昇華材、39…焼成前測定室包囲部材、41…開口部用昇華材、43…積層体、44…第2積層体、45…焼成前検知用固体電解質層、47…焼成前検知用電極、49…焼成前基準用電極、111…第1ポンプセル、113…第2ポンプセル、116…第1拡散抵抗体、117…第2拡散抵抗体、159…第1測定室、161…第2測定室。

Claims (2)

  1. 測定対象ガスが取り入れられる測定室と、外部から前記測定室に至る前記測定対象ガスの導入経路に形成される拡散律速部と、前記測定室に取り入れられた前記測定対象ガスにおける特定成分濃度を測定する測定セルと、前記測定室のうち前記測定セルおよび前記拡散律速部に面しない部分を取り囲む測定室包囲部材と、を有するガスセンサ素子の製造方法であり、
    焼成後に前記測定セルを形成する焼成前測定セルと、焼成後に前記拡散律速部を形成する焼成前拡散律速部と、前記測定室の位置に配置される測定室用昇華材と、焼成後に前記測定室包囲部材を形成する焼成前測定室包囲部材と、を有する積層体を形成する積層体形成工程と、
    前記積層体の端部を切断する切断工程と、
    前記切断工程後の前記積層体を焼成することで、前記測定室用昇華材を昇華させて前記測定室を形成すると共に前記ガスセンサ素子を生成する焼成工程と、
    を有するガスセンサ素子製造方法であって、
    前記積層体形成工程において、前記積層体における前記測定対象ガスの導入経路のうち、前記切断工程での切断予定位置をまたぐ領域に開口部用昇華材を配置し、前記開口部用昇華材よりも前記測定室用昇華材に近い領域に前記焼成前拡散律速部を配置し、
    前記焼成工程において前記開口部用昇華材を昇華させること、
    を特徴とするガスセンサ素子製造方法。
  2. 前記積層体形成工程において、前記開口部用昇華材と前記焼成前拡散律速部とを接触させて配置すること、
    を特徴とする請求項1に記載のガスセンサ素子製造方法。
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