JP4248287B2 - ステアバイワイヤシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハンドルと操舵車輪とが機械的に分離して配置され、両者の動作を電気的な信号によって制御するステアバイワイヤシステムに関し、特に、自動車に搭載されるステアバイワイヤシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車分野においても、ハンドルと操舵車輪を機械的に分離して配置し、それらの動作を電気信号によって制御するいわゆるステアバイワイヤシステムの開発が進められている。ステアバイワイヤシステムでは、長尺のステアリングシャフトが省かれるため、ステアリング装置のレイアウト性が向上し、車内デザインの自由度も向上する。また、自動操舵運転時などに適宜ハンドル動作を抑えることも可能なため、ハンドル操作の違和感を運転者に与えないなどのメリットが存在する。
【0003】
このようなステアバイワイヤシステムでは、車輪側とハンドル側のそれぞれにモータが配置される。車輪側のモータはステアリング力を発生し、操舵輪の転舵を行う。ハンドル側のモータはハンドル操作に対する反力を付与すると共に、車輪側の動きに応じてハンドルを作動させる。各モータにはそれぞれ、回転角を検知するエンコーダ等の回転角センサが取り付けられている。両モータは、車輪側とハンドル側に個々に配置された制御回路(CPU)によって駆動制御される。両CPUは信号線によって接続されており、互いに回転角センサから得た角度情報をやり取りして操舵制御を行っている。
【0004】
運転者によってハンドルが操作されると、ハンドルの操作角度が回転角センサによって検出される。検出された操作角度はハンドル側のCPUに送られる。ハンドル側CPUは、それを角度信号として、信号線を介して車輪側CPUに送出する。車輪側CPUはこの角度信号に基づき、ハンドル操作角度に見合った量だけ操舵輪を転舵させるべく、車輪側モータを駆動させる。これにより、操舵輪が運転者の所望の角度だけ転舵される。
【0005】
一方、操舵輪が縁石に乗り上げるなどしてその舵角が変わった場合には、前述の逆の動作が行われる。すなわち、車輪の舵角が変わると、その動きはタイロッドを介して車輪側モータに伝わり、その回転角が回転角センサによって検出される。検出されたモータ回転角度は車輪側CPUに送られる。車輪側CPUは、それを角度信号として、信号線を介してハンドル側CPUに送出する。ハンドル側CPUはこの角度信号に基づき、車輪の舵角に見合った量だけハンドルを回転させるべく、ハンドル側モータを駆動させる。これにより、車輪の舵角変化がハンドルに反映されると共に、ハンドルの操舵反力として操舵輪の動向が運転者に伝達される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、車輪に舵角変化が生じた場合であっても、転舵方向も含めて車輪の動作を認識するには、回転角センサからの検出信号が複数パルス必要となる。また、CPUは動作クロックの関係から、回転角センサの検出信号や相手方CPUからの角度信号を取り込むのにタイムラグが生じる場合がある。このため、実際に車輪が動いてから、数パルス分の舵角変化の後に初めてそのことをハンドル側CPUが認識する。従って、その分だけハンドルの動作に若干ながら時間遅れが生じるという問題があった。
【0007】
また、車輪の操舵角度に比例した操舵反力をハンドル側モータで発生させるような制御を行っている場合、車輪の舵角変化が小さいときや、変化当初の小角度時には、モータ駆動力が小さく十分な反力が得られないという問題もあった。例えば、1°の角度変化に対して1Aの電流をハンドル側モータに供給して反力を発生させるような制御を行っている場合、モータが5A未満では駆動しないときには、1°〜4°の角度変化ではモータが作動せず、反力は得られないことになる。
【0008】
一方、ハンドルが操作されて車輪が動く場合も、前述と同様の理由により、角度情報の伝達にいくらかの時間遅れが生じる。このため、ハンドルが操作されてからステアリング力が発生するまでに若干のタイムラグが生じ、操舵フィーリングが損なわれるという問題もある。
【0009】
本発明の目的は、ステアバイワイヤシステムにおけるタイムラグを低減させ、応答性に優れたステアバイワイヤシステムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明のステアバイワイヤシステムは、ハンドルと操舵車輪とが機械的に接続されずに分離配置され、前記ハンドル及び前記操舵車輪の動作を電気的な信号を介して制御するステアバイワイヤシステムであって、前記ハンドルに対し操舵反力を付与する第1モータと、前記第1モータの回転角度を検出する第1回転角センサと、前記第1モータ及び前記第1回転角センサに接続され、前記第1モータを制御すると共に、前記第1回転角センサからの出力信号に基づいてハンドル側の角度情報を生成する第1制御手段と、前記操舵車輪に対しステアリング力を付与する第2モータと、前記第2モータの回転角度を検出する第2回転角センサと、前記第2モータ及び前記第2回転角センサに接続され、前記第2モータを制御すると共に、前記第2回転角センサからの出力信号に基づいて車輪側の角度情報を生成する第2制御手段と、前記第1回転角センサから出力される信号に基づいて、前記第1モータの作動状態を示すアナログ信号を生成し、それを回転状態信号として前記第1及び第2制御手段に出力する第1回転状態信号生成手段と、前記第2回転角センサから出力される信号に基づいて、前記第2モータの作動状態を示すアナログ信号を生成し、それを回転状態信号として前記第1及び第2制御手段に出力する第2回転状態信号生成手段とを有し、前記第2制御手段は、前記第1及び第2回転状態信号生成手段からの回転状態信号に基づき前記第1及び第2モータの動作の有無を判定し、前記第2モータが回転しているが前記第1モータが回転していない場合には、前記第1制御手段に送出する角度情報に対し前記第2モータの回転角度変化を実際よりも上乗せして前記第1制御手段に送信することを特徴とする。
【0011】
本発明のステアバイワイヤシステムにあっては、第1及び第2制御手段は、第1及び及び第2回転状態信号生成手段から出力される回転状態信号によって第1及び第2モータの動作を認識することができる。アナログの回転状態信号は角度情報よりも先に第1及び第2制御手段に到達し、第1及び第2制御手段はそれを利用していち早く第1及び第2モータを制御できる。従って、角度情報の遅れによる制御上のタイムラグを低減でき、応答性に優れたステアバイワイヤシステムを実現することが可能となる。
【0012】
前記ステアバイワイヤシステムにおいて、前記第1及び第2回転状態信号生成手段を、前記回転角センサから出力される信号を整流する整流回路と、前記整流回路の出力信号を積分処理する積分回路とを有する構成としても良い。この場合、前記整流回路の前段に、前記回転角センサから出力される信号を微分処理する微分回路をさらに設けても良い。
【0013】
また、前記ステアバイワイヤシステムにおいて、前記第2制御手段は、前記第1及び第2回転状態信号生成手段からの回転状態信号に基づき前記第1及び第2モータの動作の有無を判定し、前記第2モータが回転しているが前記第1モータが回転していない場合には、前記第1制御手段に送出する角度情報に対し前記第2モータの回転角度変化を実際よりも上乗せして前記第1制御手段に送信するようにしても良い。
【0014】
本発明の他のステアバイワイヤシステムは、ハンドルと操舵車輪とが機械的に接続されずに分離配置され、前記ハンドル及び前記操舵車輪の動作を電気的な信号を介して制御するステアバイワイヤシステムであって、前記ハンドルに対し操舵反力を付与する第1モータと、前記第1モータの回転角度を検出する第1回転角センサと、前記第1モータ及び前記第1回転角センサに接続され、前記第1モータを制御すると共に、前記第1回転角センサからの出力信号に基づいてハンドル側の角度情報を生成する第1制御手段と、前記操舵車輪に対しステアリング力を付与する第2モータと、前記第2モータの回転角度を検出する第2回転角センサと、前記第2モータ及び前記第2回転角センサに接続され、前記第2モータを制御すると共に、前記第2回転角センサからの出力信号に基づいて車輪側の角度情報を生成する第2制御手段と、前記第1回転角センサから出力される信号に基づいて、前記第1モータの作動状態を示すアナログ信号を生成し、それを回転状態信号として前記第1及び第2制御手段に出力する第1回転状態信号生成手段と、前記第2回転角センサから出力される信号に基づいて、前記第2モータの作動状態を示すアナログ信号を生成し、それを回転状態信号として前記第1及び第2制御手段に出力する第2回転状態信号生成手段とを有し、前記第1制御手段は、前記第1及び第2回転状態信号生成手段からの回転状態信号に基づき前記第1及び第2モータの動作の有無を判定し、前記第1モータが回転しているが前記第2モータが回転していない場合には、前記第1モータの回転角度が所定角度以上のときは、前記第1モータを駆動させて前記ハンドルに車輪突き当て反力を発生させることを特徴とする。この場合、前記第1制御手段は、前記第1モータの回転角度が所定角度以上となってから所定時間経過後に、前記第1モータを駆動させて前記ハンドルに車輪突き当て反力を発生させるようにすることも可能である。また、前記第1制御手段は、前記操舵車輪の機械的な操舵限界に設定された突き当て位置に至る手前に近接認識位置を設定し、前記第1モータの回転角度が前記近接認識位置の角度以上になっている場合、前記ハンドルに車輪突き当て反力を発生させる準備を行い、前記第1モータの回転角度が前記近接認識位置の角度以上となってから所定時間経過後に、前記第1モータを駆動させて前記ハンドルに車輪突き当て反力を発生させるようにすることも可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態であるステアバイワイヤシステムの構成を示す説明図、図2は図1のステアバイワイヤシステムにおける制御系の構成を示すブロック図である。図1に示すように、ハンドル側と車輪側とは機械的には接続されておらず、各々別個に配置されている。
【0016】
ハンドル側には、ハンドル1と、ハンドル1に反力を付与するための減速機構付きモータ11(第1モータ)が設けられている。モータ11の出力軸は、減速機構を介して、ハンドル1の中心に固定されたステアリングシャフト13と接続されている。また、モータ11には、ディジタル式のエンコーダを用いた回転角センサ14(第1回転角センサ)が取り付けられている。
【0017】
ハンドル側にはさらに、モータ11を駆動制御するハンドル側制御回路12(第1制御手段、以下、CPU12と略記する)が設けられている。モータ11とCPU12との間は信号線31aにて接続されている。また、CPU12は信号線31bを介して回転角センサ14と接続されている。回転角センサ14からはモータ11の回転に伴いパルス信号が出力され、CPU12に送られる。CPU12は、このパルス信号をカウントすることによりモータ11の回転角度を検出し、ハンドル1の動作角度を算出する。
【0018】
車輪側には、ステアリングギヤ装置2と、ステアリング力を発生するためのモータ21(第2モータ)が設けられている。モータ21はステアリングギヤ装置2に取り付けられており、その出力軸はラック軸23とラックアンドピニオン方式で噛合している。ラック軸23の両端には車輪25が取り付けられている。また、モータ21には、ディジタル式のエンコーダを用いた回転角センサ24(第2回転角センサ)が取り付けられている。
【0019】
車輪側にもモータ21を駆動制御する車輪側制御回路22(第2制御手段、以下、CPU22と略記する)が設けられている。モータ21とCPU22との間は信号線32aにて接続されている。また、CPU22は信号線32bを介して回転角センサ24と接続されている。回転角センサ24からはモータ21の回転に伴いパルス信号が出力され、CPU22に送られる。CPU22は、このパルス信号をカウントすることによりモータ21の回転角度を検出し、車輪25の操舵角度を算出する。
【0020】
CPU12,22の間は信号線33a,33bにて接続されており、互いに車輪25やハンドル1の角度情報をやり取りしている。信号線33aは、ハンドル側から車輪側に角度信号を送信し、信号線33bは車輪側からハンドル側に角度信号を送信する。なお、前述の信号線31aはCPU12からモータ11に対する駆動指令信号を送信し、信号線31bは回転角センサ14からのパルス信号をCPU12に送信する。また、信号線32aはCPU22からモータ21に対する駆動指令信号を送信し、信号線32bは回転角センサ24からのパルス信号をCPU22に送信する。
【0021】
一方、ハンドル側と車輪側との間には、回転状態信号生成回路3a,3bが設けられている。CPU12,22は、回転状態信号生成回路3a,3bを用いて、角度情報とは別にアナログ信号によるモータ11,21の動作情報をやり取りしている。回転状態信号生成回路3a(第1回転状態信号生成手段)には回転角センサ14からのパルス信号が入力され、アナログ信号に変換された後、CPU22に送出される。同様に、回転状態信号生成回路3b(第2回転状態信号生成手段)には回転角センサ24からのパルス信号が入力され、アナログ信号に変換された後、CPU12に送出される。
【0022】
回転状態信号生成回路3aは、信号線31bから分岐した信号線34aを介して回転角センサ14に接続され、信号線35aによってCPU22に接続されている。回転状態信号生成回路3bは、信号線32bから分岐した信号線34bを介して回転角センサ24に接続され、信号線35bによってCPU12に接続されている。なお、回転状態信号生成回路3aはCPU12、回転状態信号生成回路3bはCPU22とも、ぞれぞれ信号線36a,36bによって接続されている。
【0023】
回転状態信号生成回路3a,3bは同一構成となっており、図2に示すように、入力側から順に、微分回路41,整流回路42,積分回路43,増幅回路44を備えている。図3は、回転状態信号生成回路3a,3bにおける信号変換過程を示す説明図であり、(a)は入力波形、(b)は微分処理後の波形、(c)は整流処理後の波形、(d)は積分処理後の波形をそれぞれ示している。
【0024】
回転状態信号生成回路3a,3bに入力されたパルス信号(図3(a))は、微分回路41によって微分処理され、図3(b)のような波形の信号に変換される。次に、その信号が整流回路42によって整流され、図3(c)のような波形の信号に変換される。さらに、整流後の信号は積分回路43にて図3(d)のような波形の信号に変換され、増幅回路44にて増幅された後、CPU12,22に出力される。
【0025】
次に、このようなステアバイワイヤシステムの作用について説明する。図4は車輪側のCPU22における処理を示すフローチャートである。CPU22によるモータ21の制御やCPU12に対する情報提供に関する基本的な制御は、回転角センサ14,24のパルス信号から得られる角度情報に基づいて行われる。その一方、CPU22は回転状態信号生成回路3a,3bから出力される回転状態信号を常時監視しており、モータ21の回転開始検出に際し、このアナログ信号を利用して制御タイムラグの低減を図っている。
【0026】
図4に示すように、CPU22は、まずステップS1にて車輪25の動作をチェックする。つまり、回転状態信号生成回路3bからの回転状態信号により、モータ21の回転をチェックする。ここで、従来のステアバイワイヤシステムでは、回転角センサ24のパルス信号からモータ21の回転の有無を直接判断するため、CPU22の読み取りサイクルとパルス出現の兼ね合いによって、数ms〜数十msのタイムラグが生じる場合がある。
【0027】
これに対し、本発明のステアバイワイヤシステムでは、アナログの回転状態信号からモータ21の回転の有無を判断するため、回転角センサ24からパルス信号が出力されると直ちにそれを把握することができる。すなわち、図3(d)に示すように、回転状態信号は回転角センサ24からパルス信号を受けると直ちに発生し、その後徐々に電圧が降下する形態の波形を有している。このため、読み取りサイクルにかかわらず、CPU22は回転状態信号の電圧を検知できる可能性が極めて大きい。従って、CPU22は、ほぼリアルタイムでモータ21の回転(車輪25の動作)の有無を把握できる。
【0028】
そこで、ステップS2において、回転状態信号が入力されているか否かによって車輪25の動作確認を行い、モータ21が回転していない場合には、ステップS3に進む。ステップS3では、モータ21の回転角度(車輪25の舵角)と、CPU12から送られてきたモータ11の回転角度(ハンドル1の動作角)との角度差がチェックされ、車輪25をハンドル1の動作角に見合った角度に作動させる処理が実行される。つまり、車輪25の舵角がハンドル1の動作角に見合っていればモータ21は停止され、両者が異なっていればそれらを合わせるようにモータ21を駆動する。
【0029】
ステップS2においてモータ21が回転している場合にはステップS4に進み、回転状態信号生成回路3aからの回転状態信号により、ハンドル1の状態をチェックする。この際も、ハンドル1の動作に即応して回転状態信号が入力されるため、ほぼリアルタイムでハンドル1の状態が把握される。そして、モータ11が回転している場合は、車輪25もハンドル1も動作している場合であり、ステップS6に進み、ステップS3と同様に、角度差を使用した通常の制御を実行する。
【0030】
これに対し、ステップS5にてハンドル1が動作していない場合は、車輪25の舵角が変化したにもかかわらず、ハンドル1が作動していない状態を示している。例えば、車輪25が縁石に乗り上げて舵角が変わった直後などはこの状態となる。そこで、CPU22は、ステップS7に進んでハンドル1をいち早く作動させる処理を行う。
【0031】
ここで、車輪25の操舵角度に比例した操舵反力をハンドル側のモータ11で発生させるような制御を行っている場合、前述のように、車輪25の角度変化が小さいときや、変化当初の小角度時には、モータ駆動力が小さく十分な反力が得られない。図5は、例えば、簡単のため1°のモータ21の回転角度変化に対して1Aの電流をモータ11に供給して反力を発生させるとした場合の制御形態を示す表である。なお、回転角センサ24も、簡単のためモータ21の回転1°につき1パルス出力されるとする。
【0032】
図5に示すように、モータ21の回転角度変化が2°以下の場合には、モータ11にはまだ電流は供給されない。これは、回転角センサ24からの出力が複数パルス得られないと、モータ21の回転方向、すなわち車輪25の転舵方向が検出できないためである。車輪25が3°動かされると、その転舵方向が把握され、舵角変化に合わせてモータ11に電流が供給される。この際、従来の制御方式では、モータ21の回転角度変化に合わせて電流供給が行われ、3°回転時には3Aの電流が供給される。ところが、モータ11は5A以上の電流が供給されないと作動しない。このため、モータ21が5°回転しないとモータ11が作動せず、5°分の動作遅れが生じる。なお、表中の網掛け部分は、モータ11が作動する場合を示している。
【0033】
これに対し、当該ステアバイワイヤシステムでは、CPU22はステップS7において、モータ21の回転角度変化を実際よりも上乗せしてハンドル側に送信する上乗せ処理を行う。すなわち、CPU22は、モータ21が回転しているがモータ11は回転していない場合(車輪25が動いているがハンドル1は動いていない場合)には、モータ21の回転角度変化が3°以上になったとき、回転角度を2°上乗せし、角度情報として「5°」をCPU12に送出する。これを受けたCPU12は、5°に対応する電流5Aをモータ11に供給する。このため、モータ11は回転角度変化が3°の時点から作動する。従って、図5の網掛け部分の違いから明らかなように、モータ11は上乗せ情報により、それがない場合よりも2°分早く作動する。
【0034】
このステップS7における上乗せ処理は、モータ21の回転に伴う角度情報がCPU22ではまだ得られていない場合にも、回転状態信号の取得により直ちに実施される。角度情報の伝達には数msの遅れが生じる場合があるが、アナログ信号の遅延はマイクロ秒のレベルに留まる。従って、モータ21の回転角度変化を回転状態信号によって受け取ったCPU22は、いち早くハンドル側の動作を実行させることができる。このため、従来の制御形態に比してタイムラグが低減され、車輪25の舵角変化に対するハンドル1の応答性を高めることができる。
【0035】
このように、車輪25が動いた場合には、それをアナログ信号にていち早く知ったCPU22は、角度情報に先んじてCPU12に働き掛け、ハンドル1を車輪25の状態に近付けるように積極的に動作する。これにより、運転者はいち早く車輪25の動作を認識することができ、状況に応じた対応を素早く採ることが可能となる。なお、図5において、モータ21の回転角度変化が3°〜5°の間は、角度情報にズレが生じることになるが、このズレは回転当初だけのものであり、角度5°以降は正しいデータに移行するため、操舵フィーリング的にも違和感はない。
【0036】
図6はハンドル側のCPU12における処理を示すフローチャートである。CPU12においても、モータ11の制御やCPU22に対する情報提供に関する基本的な制御は回転角センサ14,24のパルス信号から得られる角度情報に基づいて行われる。また、CPU12も回転状態信号生成回路3a,3bから出力される回転状態信号を常時監視しており、モータ11の回転開始検出に際し、このアナログ信号を利用して制御タイムラグの低減を図っている。
【0037】
図6に示すように、ここではまず、ステップS11にて車輪側の動作をチェックする。つまり、回転状態信号生成回路3bからの回転状態信号により、モータ21の回転をチェックする。この場合も、アナログの回転状態信号からモータ21の回転の有無を判断するため、CPU12は、ほぼリアルタイムでモータ21の回転(車輪25の動作)の有無を把握できる。ここでは特に、モータ21の停止確認が、その後のハンドル突き当て処理のため重要であり、角度情報を用いた場合、回転角センサ14,24のパルス信号を数パルス分見ないとモータ21の停止は確定できない。これに対し回転状態信号を用いると、モータ21が停止すると素早く0Vとなるため、モータ停止確認もリアルタイムで把握することができる。
【0038】
そこで、ステップS12において、回転状態信号が入力されているか否かによって車輪25の動作確認を行い、モータ21が回転している場合には、ステップS13に進む。ステップS13では、車輪25の機械的な操舵限界を検出するための突き当て検出タイマをリセットする。タイマリセット後、ステップS14に進み、回転状態信号生成回路3aからの回転状態信号により、ハンドル1の状態をチェックする。この際も、ハンドル1の動作に即応して回転状態信号が入力されるため、ほぼリアルタイムでハンドル1の状態が把握される。
【0039】
ステップS15においてモータ11の回転の有無が判断され、モータ11が回転している場合は、車輪25もハンドル1も動作している場合であり、ステップS16に進み、図4のステップS3と同様に、角度差を使用した通常の制御を実行する。なお、図4のステップS3,S6も含め、モータ11,21の通常制御には、モータを停止させる場合も含まれる。
【0040】
これに対し、モータ11が回転していない場合は、車輪25の舵角が変化したにもかかわらず、ハンドル1が作動していない状態を示している。従って、CPU12は、ステップS17に進んでハンドル1を作動させる処理を行う。すなわち、モータ11の回転角度(ハンドル1の動作角)と、CPU22から送られてきたモータ21の回転角度(車輪25の舵角)との角度差がチェックされ、ハンドル1を車輪25の舵角に見合った角度に作動させる処理が実行される。この際、ハンドル1の動作角が車輪25の舵角に見合っていればモータ11は停止され、両者が異なっていればそれらを合わせるようにモータ11が駆動される。
【0041】
ステップS17の処理では、図4のステップS7にて上乗せ処理された角度情報がCPU22から送られてくるため、ハンドル1はいち早く車輪25の舵角に見合った角度となる。なお、CPU12は、回転状態信号生成回路3bからの回転状態信号によりモータ21の回転をいち早く認識している。このため、上乗せ処理を行っていない場合においても、CPU12は、モータ21の回転を認識した時点でモータ11の作動準備に入ることができる。従って、CPU22からモータ21の回転方向の分かる角度情報を得た段階で、CPU12は上乗せ処理と同様にモータ11を作動させることもできる。つまり、図5の例を参照して言えば、CPU22から「左回転;3°」の情報を得た時点で、モータ11に5A供給し、上乗せ処理と同等の制御を行うことができる。
【0042】
一方、ステップS12において、モータ21が回転していない場合には、ステップS18に進み、ステップS14と同様に、回転状態信号生成回路3aからの回転状態信号によってハンドル1の状態をチェックする。ステップS19においてモータ11の回転の有無が判断され、モータ11が回転していない場合は、車輪25もハンドル1も動作していない場合であり、ステップS11に戻る。これに対して、モータ11が回転している場合は、車輪25は作動していないがハンドル1は作動している場合であり、ステップS20に進み、ハンドル側モータ11の動作角度範囲がチェックされる。
【0043】
ステップS20からステップS21に進んで、モータ11の現在の角度が、車輪25の機械的な操舵限界に設定された「突き当て位置」に近いか否かが判断される。モータ11には、原点位置Oと突き当て位置Lに加えて、突き当て位置から原点位置側に所定角度(例えば、90°)戻った位置に設定された近接認識位置Nが設けられている。このとき、車輪25が操舵限界位置よりも遠く、モータ11の回転角度が近接認識位置Nに至っていなければ、特にハンドル側にてハンドル1に対し突き当て処理を行う必要がない。このため、その場合はステップS16に進み、通常の制御が行われる。
【0044】
これに対しモータ11の回転角度が近接認識位置Nの角度以上になっている場合(車輪25が操舵限界位置に近い場合)には、ステップS22に進み、ハンドル突き当て処理の準備に入る。まず、ステップS22では、突き当て検出タイマの状態がチェックされる。前述のように、突き当て検出タイマは、モータ21が回転している間は常にステップS13にてリセットされている。その後、モータ21が停止しない限り突き当て検出タイマはリセットされ、ステップS12おいて停止が確認されるとステップS22に至る。
【0045】
ステップS22にて突き当て検出タイマの経過時間がチェックされ、ステップS23に進むと、タイマ経過時間(TM)が予め所定時間に設定された突き当て判定時間(TS)を超えたか否かが判断される。この突き当て判定時間TSは、モータ11が近接認識位置Nに至った後、突き当て位置Lに至るまでの時間(例えば100ms)であり、人間のハンドル操作に基づいて設定されている。タイマ経過時間TMが突き当て判定時間TS以内の場合には、モータ11が突き当て位置Lには到達していないと判断し、ステップS24に進み、タイマをインクリメントしステップS11に戻る。
【0046】
これに対し、タイマ経過時間TMが突き当て判定時間TSを超えている場合には、モータ11が突き当て位置Lに到達していると判断され、CPU12は、ステップS25にてハンドル1に対し突き当て処理を行う。すなわち、モータ11を駆動させて車輪突き当て反力をハンドル1に発生させ、ハンドル1をそれ以上回転できないようにする。このハンドル1に生じた操舵反力により、運転者は車輪25が突き当て位置に至ったことを認識できる。
【0047】
このようにCPU12は、ハンドル側モータ11が回転しているが、車輪側モータ21が回転していない場合には、モータ11の回転角度が突き当て位置Lに近いかどうかを判断する(S11→S12→S18→S19→S20)。そして、モータ11が突き当て位置Lに近い場合には、ハンドル側にて突き当て処理を行ってハンドル1の操作を規制する(S21→S22→S23→S25)。図6の処理は、例えば50ms毎など、所定の時間間隔にて繰り返し実行され、これにより、ステアリングの突き当て検出を容易かつ確実に行うことができ、車輪側は動かなくなっているにもかかわらず、ハンドル操作が可能な状態を回避できる。また、この場合もモータ11,21の回転の有無は回転状態信号生成回路3a,3bからの回転状態信号によって判断されるため、応答遅れの少ない迅速な突き当て処理が実現できる。
【0048】
当該ステアバイワイヤシステムでは、前述のようにハンドル側,車輪側のどちらが動き始めた場合も、動作開始情報がディジタルの角度情報よりも先にアナログ信号としてCPU12,22に伝えられる。そして、CPU12,22は、それを使用して他方の動作を開始させることができるため、素早く相手方の制御を行うことが可能となる。従って、角度情報の遅れによる制御上のタイムラグを低減でき、応答性に優れたステアバイワイヤシステムを実現することが可能となる。また、回転状態信号生成回路3a,3bは比較的簡単な回路によって構成されるため、システム構成を複雑化させたり、システムコストを増大させたりすることなく、ステアバイワイヤシステムの応答性向上を図ることが可能となる。
【0049】
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前述の実施の形態では、システム構成を分かり易くするため、信号の系統毎に別途信号線を設けた構成を示したが、適宜信号線を統合することも可能であり、信号線の数は前述の形態には限定されない。また、図5におけるモータ11の制御形態はあくまでも一例であり、そこで示したモータ21の角度変化とモータ11への電流供給量は例示に過ぎない。なお、モータ11,12の制御形態も電流制御には限定されず、PWM制御等、種々の制御形態を採ることが可能である。さらに、図6における処理の近接認識位置Nの位置等も前述の数値には限定されない。
【0050】
加えて、図6の制御においては、タイマを用いて時間TM経過後に突き当て処理を開始する構成を示したが、近接認識位置Nを突き当て処理開始位置として設定し、タイマを用いることなくモータ21の回転角度がNを超えた時点で突き当て処理を行っても良い。なお、近接認識位置Nの設定は、タイマの有無によって適宜変更可能である。
【0051】
また、前述の実施の形態では、回転状態信号生成回路3a,3bを、微分回路41,整流回路42,積分回路43,増幅回路44からなる構成としたが、そこから微分回路41を省いても良い。例えば、回転角センサ14,24から出力される信号のパルス間隔が短い場合、図3(c)に近似した波形を整流回路42のみにて得ることができ、微分回路41を省くことが可能である。
【0052】
一方、本発明ではステアバイワイヤシステムとして、ハンドルと操舵車輪とが機械的に接続されずに分離配置されたものを対象としているが、フェールセーフ等のために両者を機械的に接続させた構造を持つステアバイワイヤシステムもその対象に含まれる。つまり、ハンドルと操舵車輪とが機械的に接続されずに分離配置されたが如くに制御され得るものは、機械的接続の有無にかかわらず本発明の対象となり得る。
【0053】
【発明の効果】
本発明のステアバイワイヤシステムによれば、ハンドル側モータの作動状態を示すアナログ信号を生成し、それを回転状態信号としてハンドル側と車輪側の制御回路に出力する回転状態信号生成回路と、車輪側モータの作動状態を示すアナログ信号を生成し、それを回転状態信号としてハンドル側と車輪側の制御回路に出力する回転状態信号生成回路とを設けたので、ハンドル側と車輪側の制御回路は、両回転状態信号生成回路から出力される回転状態信号によってハンドル側と車輪側のモータの動作を認識することができる。アナログの回転状態信号は角度情報よりも先にハンドル側と車輪側の制御回路に到達し、両制御回路はそれを利用していち早くハンドル側と車輪側のモータを制御できる。従って、角度情報の遅れによる制御上のタイムラグを低減でき、応答性に優れたステアバイワイヤシステムを実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるステアバイワイヤシステムの構成を示す説明図である。
【図2】図1のステアバイワイヤシステムにおける制御系の構成を示すブロック図である。
【図3】回転状態信号生成回路における信号変換過程を示す説明図であり、(a)は入力波形、(b)は微分処理後の波形、(c)は整流処理後の波形、(d)は積分処理後の波形をそれぞれ示している。
【図4】車輪側の制御回路における処理を示すフローチャートである。
【図5】車輪側モータの回転角度変化に対するハンドル側モータの制御形態を示す表である。
【図6】ハンドル側の制御回路における処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ハンドル
2 ステアリングギヤ装置
3a 回転状態信号生成回路(第1回転状態信号生成手段)
3b 回転状態信号生成回路(第2回転状態信号生成手段)
11 モータ(第1モータ)
12 ハンドル側制御回路(第1制御手段)
13 ステアリングシャフト
14 回転角センサ(第1回転角センサ)
21 モータ(第2モータ)
22 車輪側制御回路(第2制御手段)
23 タイロッド
24 回転角センサ(第2回転角センサ)
25 車輪
31a,31b 信号線
32a,32b 信号線
33a,33b 信号線
34a,34b 信号線
35a,35b 信号線
36a,36b 信号線
41 微分回路
42 整流回路
43 積分回路
44 増幅回路
L 突き当て位置
N 近接認識位置
O 原点位置
M タイマ経過時間
S 突き当て判定時間

Claims (6)

  1. ハンドルと操舵車輪とが機械的に接続されずに分離配置され、前記ハンドル及び前記操舵車輪の動作を電気的な信号を介して制御するステアバイワイヤシステムであって、
    前記ハンドルに対し操舵反力を付与する第1モータと、
    前記第1モータの回転角度を検出する第1回転角センサと、
    前記第1モータ及び前記第1回転角センサに接続され、前記第1モータを制御すると共に、前記第1回転角センサからの出力信号に基づいてハンドル側の角度情報を生成する第1制御手段と、
    前記操舵車輪に対しステアリング力を付与する第2モータと、
    前記第2モータの回転角度を検出する第2回転角センサと、
    前記第2モータ及び前記第2回転角センサに接続され、前記第2モータを制御すると共に、前記第2回転角センサからの出力信号に基づいて車輪側の角度情報を生成する第2制御手段と、
    前記第1回転角センサから出力される信号に基づいて、前記第1モータの作動状態を示すアナログ信号を生成し、それを回転状態信号として前記第1及び第2制御手段に出力する第1回転状態信号生成手段と、
    前記第2回転角センサから出力される信号に基づいて、前記第2モータの作動状態を示すアナログ信号を生成し、それを回転状態信号として前記第1及び第2制御手段に出力する第2回転状態信号生成手段とを有し、
    前記第2制御手段は、前記第1及び第2回転状態信号生成手段からの回転状態信号に基づき前記第1及び第2モータの動作の有無を判定し、前記第2モータが回転しているが前記第1モータが回転していない場合には、前記第1制御手段に送出する角度情報に対し前記第2モータの回転角度変化を実際よりも上乗せして前記第1制御手段に送信することを特徴とするステアバイワイヤシステム。
  2. 請求項1記載のステアバイワイヤシステムにおいて、前記第1及び第2回転状態信号生成手段は、前記回転角センサから出力される信号を整流する整流回路と、前記整流回路の出力信号を積分処理する積分回路とを有することを特徴とするステアバイワイヤシステム。
  3. 請求項2記載のステアバイワイヤシステムにおいて、前記第1及び第2回転状態信号生成手段は、前記整流回路の前段に、前記回転角センサから出力される信号を微分処理する微分回路をさらに有することを特徴とするステアバイワイヤシステム。
  4. ハンドルと操舵車輪とが機械的に接続されずに分離配置され、前記ハンドル及び前記操舵車輪の動作を電気的な信号を介して制御するステアバイワイヤシステムであって、
    前記ハンドルに対し操舵反力を付与する第1モータと、
    前記第1モータの回転角度を検出する第1回転角センサと、
    前記第1モータ及び前記第1回転角センサに接続され、前記第1モータを制御すると共に、前記第1回転角センサからの出力信号に基づいてハンドル側の角度情報を生成する第1制御手段と、
    前記操舵車輪に対しステアリング力を付与する第2モータと、
    前記第2モータの回転角度を検出する第2回転角センサと、
    前記第2モータ及び前記第2回転角センサに接続され、前記第2モータを制御すると共に、前記第2回転角センサからの出力信号に基づいて車輪側の角度情報を生成する第2制御手段と、
    前記第1回転角センサから出力される信号に基づいて、前記第1モータの作動状態を示すアナログ信号を生成し、それを回転状態信号として前記第1及び第2制御手段に出力する第1回転状態信号生成手段と、
    前記第2回転角センサから出力される信号に基づいて、前記第2モータの作動状態を示すアナログ信号を生成し、それを回転状態信号として前記第1及び第2制御手段に出力す る第2回転状態信号生成手段とを有し、
    前記第1制御手段は、前記第1及び第2回転状態信号生成手段からの回転状態信号に基づき前記第1及び第2モータの動作の有無を判定し、前記第1モータが回転しているが前記第2モータが回転していない場合には、前記第1モータの回転角度が所定角度以上のときは、前記第1モータを駆動させて前記ハンドルに車輪突き当て反力を発生させることを特徴とするステアバイワイヤシステム。
  5. 請求項記載のステアバイワイヤシステムにおいて、前記第1制御手段は、前記第1モータの回転角度が所定角度以上となってから所定時間経過後に、前記第1モータを駆動させて前記ハンドルに車輪突き当て反力を発生させることを特徴とするステアバイワイヤシステム。
  6. 請求項4記載のステアバイワイヤシステムにおいて、前記第1制御手段は、前記操舵車輪の機械的な操舵限界に設定された突き当て位置に至る手前に近接認識位置を設定し、前記第1モータの回転角度が前記近接認識位置の角度以上になっている場合、前記ハンドルに車輪突き当て反力を発生させる準備を行い、前記第1モータの回転角度が前記近接認識位置の角度以上となってから所定時間経過後に、前記第1モータを駆動させて前記ハンドルに車輪突き当て反力を発生させることを特徴とするステアバイワイヤシステム。
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