JP4248029B2 - プラスチックシート加工方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は長尺のプラスチックシートを所定形状に裁断してシート体とし、これを積層して次工程に移送するためのプラスチックシート加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年化粧品や文房具等の小物の収納にプラスチックシート体を用いてなる収納ケースが使用されている。この収納ケースの製造工程では、長尺のプラスチックシートを所定形状に裁断してシート体を連続的に製造し、このシート体を多数枚積層して次工程例えば収納及び折曲工程に送り出す方法が採られている。
ところがこの方法では、積層したシート体のシート面が互いに密着してしまうため、シート体を一枚づつ送り出す作業の能率と正確性を低下させるという不都合があった。このため、シート面の滑りを良くするために予め微粉末状の滑り改良粉末を散布してシート面上に付着させてからシート体を積層するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この滑り改良粉末がシート面上に均一に付着されずにムラを生じることが多く、このためにかえって滑り易さを損なうばかりか、シート体自体の外観を損なうこともあった。
そこで、本発明者は鋭意検討の結果、微粉末の付着量にムラを生じる主たる原因がシート面上に帯びた静電気にあることを見出し、本発明を完成するに至ったものである。
【0004】
すなわち、本発明は、微粉末状の滑り改良粉末をムラを生じることなく均一的にシート面上に付着させることによって、送り出し作業の能率低下を防止する共に外観の美観を損なうことなく、シート体、特に罫線を形成したシート体を製造することを可能ならしめるプラスチックシート加工方法を提供せんとすることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明は、ロールからシート送りされる長尺のプラスチックシートの加工処理工程において、シート面の少なくとも片面に、陽イオン性界面活性剤を霧状にして付着させる処理を施し、次いで罫線を付設した後、前記界面活性剤付着処理を施したシート面に滑り改良粉末散布処理を行い、その上でプラスチックシートを所定形状のシート体に裁断し、このシート体を積層するようにすることを特徴とするものである。これによれば、界面活性剤付着処理を施してから滑り改良粉末の散布を行うので、滑り改良粉末をシート面上にムラなく均一的に付着させることができる。
【0006】
また、滑り改良粉末散布処理を行う前に罫線付設を行うことにより、罫線形成刃に滑り改良粉末を付着させないので、罫線付設を精巧にかつ効率的に行うことができる。
【0007】
界面活性剤付着処理を行ってから罫線付設を行えば、シート面に罫線(打抜き線も含めて)を形成した状態でのシート送り距離を短くすることができるので、界面活性剤付着処理を行う前に罫線付設を行う場合に比してシート送りをより安定的に行うことができる。また、上記界面活性剤付着処理を行う前に、シート面のカール除去処理を行えば、シート送りを安定的に行うのに役立ち、かつ各工程での加工精度を高め、平坦なシート体を得るのに役立つ。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態を図面を参照して説明する。プラスチックシート1は、ロール2から送りローラを通してシート送りされる過程において各加工が行われる。巻き出し工程3から、適宜なカール除去手段によりロールの巻き取り癖をなくしてプラスチックシートを平坦な状態に戻すためのカール除去処理工程4を経た上で、静電防止処理工程5に通す。静電防止処理は、長尺のプラスチックシート面に静電気が発生することを防止するために、界面活性剤をシート面に付着させる処理であり、界面活性剤を超音波霧化器等の付着装置により霧状にしてシート面に付着させることにより行う。この場合、界面活性剤は、少なくとも後工程で滑り改良粉末を付着させるシート面に付着させるのがよく、陽イオン性界面活性剤を主体としたものなどを使用することができる。
【0009】
続いて、プラスチックシート1を罫線付設工程6に通す。罫線付設は、後続の裁断工程8を経て形成されたシート体を、その後の工程で折り曲げて収納ケースに組み立てるときの折曲用罫線を形成する工程であるが、通常、シート体の輪郭に沿う打抜き線を同時に刻設している。
【0010】
プラスチックシート1は上記罫線付設工程6を経て、滑り改良粉末散布工程7に送る。滑り改良粉末はプラスチックシート面に滑り性を付与する適宜微粉末、例えばシリコン被膜を形成させた澱粉微粉末等を用いることができ、プラスチックシート面に均一状態に散布すればよい。静電防止処理を施した面に散布することにより付着ムラを生じさせるおそれなく、極く薄く均一状態に付着することができる。
【0011】
続いて、裁断工程8に通し、長尺のプラスチックシートから所定形状のシート体を裁断形成し、このシート体を多数枚積層させて積層シート9となし、図示しない次工程に送出する。次工程においては、例えば積層シート9からシート体を順次一枚づつ取り出し、被収納物を収納し、罫線で折曲して収納ケースに組み立てることができる。
上記積層シート9からシート体を取り出すときに、積層した各シート面が密着しているので、一枚づつの剥離が確実に行われ難いが、上記静電防止処理工程5を経た上で滑り改良粉末散布工程7が実施されていることにより、滑り改良粉末がシート面に極く薄い状態であっても均一状態に付着できるので、シート体を一枚づつ容易にかつ確実に剥離することができる。このため、シート体の送り出し作業の能率低下、送り出しミスを防止することができ、また出来上がった収納ケースの外観を損なわせることがない。
【0012】
なお、上記においては、静電防止処理工程5の後に罫線付設を行う実施例を示したが、静電防止処理工程5の前に罫線付設を行うことも可能である。また、罫線付設工程6を滑り改良粉末散布工程7の後にするのは、罫線形成刃や成形金型に微粉末が付着しやすく、この微粉末が固化してこびりつきやすいので好ましくない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプラスチックシート成形工程略図である。
【符号の説明】
1 プラスチックシート
2 ロール
3 巻き出し工程
4 カール除去処理工程
5 静電防止処理工程
6 罫線付設工程
7 滑り改良粉末散布工程
8 裁断工程
9 積層シート
Claims (1)
- ロールからシート送りされる長尺のプラスチックシートの加工処理工程において、シート面の少なくとも片面に、陽イオン性界面活性剤を霧状にして付着させる処理を施し、次いで罫線を付設した後、前記界面活性剤付着処理を施したシート面に滑り改良粉末散布処理を行い、その上でプラスチックシートを所定形状のシート体に裁断し、このシート体を積層するようにすることを特徴とするプラスチックシート加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33876795A JP4248029B2 (ja) | 1995-12-26 | 1995-12-26 | プラスチックシート加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33876795A JP4248029B2 (ja) | 1995-12-26 | 1995-12-26 | プラスチックシート加工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09174768A JPH09174768A (ja) | 1997-07-08 |
JP4248029B2 true JP4248029B2 (ja) | 2009-04-02 |
Family
ID=18321277
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33876795A Expired - Lifetime JP4248029B2 (ja) | 1995-12-26 | 1995-12-26 | プラスチックシート加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4248029B2 (ja) |
-
1995
- 1995-12-26 JP JP33876795A patent/JP4248029B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09174768A (ja) | 1997-07-08 |
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