JP4247768B2 - 情報信号処理方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報を送信するためのディジタルオーディオ放送(DAB:digital audio broadcasting)などの技術に関し、特に、DABなどのアプリケーションのためのハイブリッド帯域内(インバンド)オンチャネル(IBOC:in-band on-channel)方式を実現する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディジタル通信技術の急激な発展により、ディジタルオーディオ情報、ビデオ情報あるいはデータを通信するための帯域幅に対する需要がますます増大している。例えば、ディジタルオーディオ情報を通信するために帯域幅を効率的に利用するため、知覚オーディオ符号化(PAC:perceptual audio coding)技術が開発されている。PAC技術について詳細には、米国特許第5,285,498号(発行日:1994年2月8日)、米国特許第5,040,217号(発行日:1991年8月13日)に記載されている。このようなPAC技術によれば、オーディオ情報を表すオーディオ信号の一連の時間領域ブロックの各ブロックが周波数領域で符号化される。具体的には、各ブロックの周波数領域表現を複数の符号器帯域に分割する。各帯域を、音響心理学的基準に基づいて、オーディオ情報が大幅に圧縮されるように個別に符号化することにより、オーディオ情報がPCMフォーマットのような単純なディジタルフォーマットで表現される場合よりも少ないビット数でオーディオ情報を表現することができる。
【0003】
最近では、既存のアナログ振幅変調(AM)周波数帯域をさらに効率的に利用してディジタル情報も収容するというアイデアに業界は注目している。しかし、ディジタル通信のための追加容量を提供するようにAM帯域を調整しても、AMラジオ(無線)放送と同じ帯域でラジオ局によって現在発生されているアナログAM信号にあまり影響を及ぼさないことが要求される。米国では、AMラジオ放送によってカバーされる隣接する地理的エリアには異なるAMキャリア周波数が割り当てられ、これらは少なくとも20kHz離れている。具体的には、これらが正確に20kHz離れている場合、隣接するエリアに割り当てられるAMキャリアを「第2隣接キャリア」という。同様に、これらが10kHz離れている場合、隣接するエリアに割り当てられるAMキャリアを「第1隣接キャリア」という。
【0004】
AM帯域の帯域幅を利用してディジタルオーディオ情報を通信する帯域内オンチャネルAM(IBOC−AM)(「ハイブリッドIBOC−AM」ともいう)方式が提案されている。この提案されている方式(システム)によれば、オーディオ情報を表現するディジタル変調信号は、アナログホストAMキャリアを中心とする例えば30kHzのディジタル帯域を占有する。ディジタル変調信号のスペクトラムのパワーレベルは、ディジタル帯域の両端のそれぞれ10kHzのサブバンド全体で一様な高さであることが可能である。
【0005】
しかし、実装時には、2つのこのようなIBOC−AM方式が2つの隣接するエリアでそれぞれ使用され、これらのエリアに割り当てられるホストAMキャリアは20kHz離れている可能性が高い。その場合、それぞれのホストAMキャリアを中心とするディジタル通信の30kHzディジタル帯域は互いに10kHzだけ重なり合うことにより、各エリアで好ましくない「隣接チャネル干渉」を生じる。特に、このような干渉を「第2隣接チャネル干渉」という。この場合に支配的な干渉キャリアは第2隣接キャリアからなるからである。例えば、第2隣接チャネル干渉は、それぞれの隣接エリアにおける(特に、それらのエリアが共有する境界の近い部分で)ディジタル通信を劣化させる。同様の問題は、例えば周波数変調(FM)IBOC方式(IBOC−FM方式あるいはハイブリッドIBOC−FM方式ともいう)、衛星放送方式、インターネット無線方式、TV放送方式などの他のタイプのIBOC方式でも生じる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従って、ディジタル通信のために既存の伝送帯域(例えばAM、FMまたはその他の帯域)を有効利用し、IBOC方式が使用される隣接エリアでの隣接チャネル干渉に対処する技術(例えば、PAC技術に基づいて)が必要とされている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、IBOCディジタルオーディオ放送などのアプリケーションで情報のマルチストリーム送受信を行う方法および装置が実現する。本発明によれば、情報信号から複数のビットストリームを生成し、これらのビットストリームは、ホストキャリア信号(例えば、AMまたはFMホストキャリア信号)の周波数帯域を用いて送信される。複数のビットストリームを生成し送信する方法は、複数のファクタに基づくことが可能である。それらのファクタには、例えば、マルチディスクリプティブ(多重記述、multidescriptive)符号化、コア/エンハンスメント型のエンベデッド符号化、他の周波数帯域に対してある周波数帯域における基本符号化レートが低いこと、不均一誤り保護(UEP:unequal error protection)のためのビット誤り感度分類、帯域の非一様パワープロファイル、全周波数帯域パワーの増大、および、他の帯域または同じ帯域内のビットストリームどうしの間に遅延を導入することによる周波数帯域やビットストリームの時間ダイバーシティの増大がある。個々のビットストリームは、外符号(例えば、CRC符号、RS符号、BCH符号、またはその他の線形ブロック符号)、および、内符号(例えば、畳込み符号、ターボ符号、またはトレリス符号化変調)を用いて、符号化可能である。
【0008】
実施例では、オーディオ情報信号からビットストリームのセットを生成する。このビットストリームのセットは、例えば、オーディオ情報信号の別々の表現に対応する2つの多重記述(multiple description)ビットストリームをそれぞれ第1および第2のクラスのビットストリームに分けることによって生成される、全部で4個のビットストリームとすることが可能である。第1の多重記述ビットストリームに対する第1および第2のクラスのビットストリームは、FMホストキャリアの第1側波帯のそれぞれ第1および第2のサブバンドで送信され、一方、第2の多重記述ビットストリームに対する第1および第2のクラスのビットストリームは、このFMホストキャリアの第2側波帯のそれぞれ第1および第2のサブバンドで送信される。第1クラスのビットストリームには、例えば、対応するサブバンドの非一様パワープロファイルの異なる部分を利用することによって、または、干渉に対する異なる感受性を有するサブバンド内のビットストリームの配置によって、第2クラスのビットストリームとは異なるレベルの誤り保護が与えられる。パフォーマンスを改善するために(例えば、フェージングがある場合に)、4個のビットストリームの少なくとも一部に遅延を導入することも可能である。
【0009】
本発明は、従来の方式に比べて、例えばカバレジエリアの改善や必要なメモリの縮小のような、他のいくつかの重要な利点を有する。本発明は、複数番組の同時聴取・録音や、オーディオおよびデータの同時配信などのさまざまなアプリケーションとして実現可能である。さらに、本発明の技術は、例えば、音声、データ、ビデオおよび画像情報などの、他のタイプのディジタル情報にも適用可能である。さらに、本発明は、知覚符号器のみならず、広範囲のビットレートにわたり動作する他の圧縮技術を用いた他のタイプのソース(情報源)符号器にも適用可能であり、無線放送チャネル以外の伝送チャネルでも使用可能である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について、オーディオ情報ビットの送受信に用いられる例示的なマルチストリーム技術とともに説明する。このようなオーディオ情報ビットは、例えば、D. Sinha, J. D. Johnston, S. Dorward and S. R. Quackenbush, "The Perceptual Audio Coder", in Digital Audio, Section 42, pp.42-1 to 42-18, CRC Press, 1998、に記載されている知覚オーディオ符号器(PAC:perceptual audio coder)のようなオーディオ符号器によって生成されるオーディオビットである。しかし、本発明のマルチストリーム技術は、例えばビデオや画像情報などの他の多くのタイプの情報や、他のタイプの符号化デバイスにも適用可能である。さらに、本発明は、インターネットなどのコンピュータネットワークを通じての情報や、セルラマルチメディア、衛星、ワイヤレスケーブル、ワイヤレスローカルループ、高速ワイヤレスアクセスおよびその他のタイプの通信システムを通じての通信を含む、さまざまなタイプの通信アプリケーションに利用可能である。本発明は、例えば、周波数チャネル、タイムスロット、符号分割多元接続(CDMA)スロット、および、非同期転送モード(ATM)やその他のパケット型伝送システムにおける仮想コネクションのような、任意のタイプの通信チャネルで利用可能である。
【0011】
本発明は、例えばそれぞれAMまたはFMラジオ放送のためのラジオ局によって現在使用されている振幅変調(AM)または周波数変調(FM)周波数帯域の一部のような、複数の周波数帯域を通じてのディジタル通信のための技術に関する。本発明による方式は、周波数fcのアナログホストAMまたはFMキャリアを割り当てられた地理的エリアでAMまたはFM周波数帯域を通じて例えばオーディオ情報を表すディジタル変調信号を有効に通信するために用いられる。ただし、隣接チャネル干渉がこのディジタル変調信号に影響を及ぼす。
【0012】
オーディオ情報を有効に通信するとともに隣接チャネル干渉(特に、第2隣接チャネル干渉)に対処するために、本発明によれば、オーディオ情報を含むオーディオ信号を表す複数のビットストリームを生成するマルチストリーム符号化がIBOC方式で実現され、ビットストリームはそれぞれディジタル側波帯内の個々のサブバンドを通じて伝送される。複数のサブバンドのうちのいくつかが隣接チャネル干渉やその他の悪いチャネル条件により重大な影響を受けた場合、受信されたビットストリームの全部またはその一部を用いてオーディオ信号を回復することが可能である。回復信号のオーディオ品質(例えば、信号対ノイズ比(SNR)に基づくもの、あるいは好ましくは、知覚に基づく尺度に基づくもの)は、基礎となる使用された受信ビットストリームによって異なる。一般に、使用される受信ビットストリームが多いほど、回復信号のオーディオ品質は高くなる。従来技術の方式とは異なり、本発明の方式によれば、悪いチャネル条件に対する頑強さ(ロバスト性)が増大し、このような悪条件が生じたときのディジタル通信の劣化が緩やかになる(グレースフルデグラデーション)。
【0013】
例えば、IBOC−AM方式での使用に適した実施例では、3個のビットストリームを用いて、オーディオ情報を含むオーディオ信号を通信する。本発明によれば、これらのビットストリームのうちの1つはコアオーディオ情報を表し、「Cストリーム」と呼ばれる。他の2つのビットストリームは、第1および第2のエンハンスメントオーディオ情報を表し、それぞれ「E1ストリーム」および「E2ストリーム」と呼ばれる。後述のマルチストリーム符号化の設計のため、Cストリームのみに基づいて回復されるオーディオ信号は、実現可能ではあるが、許容可能な最低限の品質しか有しない。Cストリームと、E1ストリームまたはE2ストリームのいずれかとの組合せに基づいて回復されるオーディオ信号は、比較的高い品質を有する。Cストリームと、E1ストリームおよびE2ストリームの両方との組合せに基づいて回復されるオーディオ信号は、最高の品質を有する。しかし、E1ストリームもしくはE2ストリームまたはその両方のみに基づいて回復されるオーディオ信号は実現可能でない。
【0014】
そこで、本発明の1つの特徴によれば、図1において、最小限のコアオーディオ情報を表すCストリームは、fc−5kHzとfc+5kHzの間のサブバンド103を通じて送信される。これは、第2隣接チャネル干渉に対する耐性がある。第1エンハンスメントオーディオ情報を表すE1ストリームは、fc−15kHzとfc−5kHzの間のサブバンド105を通じて送信される。これは、第2隣接チャネル干渉を受ける。また、第2エンハンスメントオーディオ情報を表すE2ストリームは、fc+5kHzとfc+15kHzの間のサブバンド107を通じて送信される。これも、第2隣接チャネル干渉を受ける。このように、最小限のコアオーディオ情報は、第2隣接チャネル干渉があっても回復可能であり、サブバンド105および107のいずれが第2隣接チャネル干渉によって重大な影響を受けているかに依存して、E1ストリームおよびE2ストリームのいずれかによってエンハンスされる。
【0015】
図2に、本発明の原理を実現するIBOC−AM通信方式における送信機201を示す。送信機201によって送信されるべきオーディオ情報を含むアナログオーディオ信号a(t)はエンベデッドオーディオ符号器203(詳細は後述)に供給される。今のところ、マルチストリーム符号化に基づく符号器203は、リード209a、209bおよび209c上のアナログ信号をそれぞれ表す上記のCストリーム、E1ストリームおよびE2ストリームを生成するということを知っていれば十分である。このようにして生成されるCストリーム、E1ストリームおよびE2ストリームのビットレートはそれぞれ、M kb/sec、S1 kb/secおよびS2 kb/secである。例えば、符号器203が48kb/secオーディオ符号器であれば、その場合のM、S1およびS2はそれぞれ16、16および16とすることが可能である。これらのビットレートは、すべてのストリームが正しく受信された場合に結果として回復される信号の品質が、従来の非エンベデッドオーディオ符号器によってM+S1+S2 kb/secで生成される単一のストリームのものに近くなるように選択される。同様に、CストリームとE1ストリームまたはE2ストリームとの組合せに基づいて回復された結果として得られる信号の品質は、従来の非エンベデッドオーディオ符号器によってM+S1 kb/secまたはM+S2 kb/secで生成される単一のストリームのものに近くなる。さらに、CストリームとE1ストリームまたはE2ストリームとの組合せに対応する、結果として得られる品質は、アナログAM品質よりも大幅に高い。
【0016】
リード209a上のCストリーム、リード209b上のE1ストリームおよびリード209c上のE2ストリームはそれぞれ、外チャネル符号器215a、外チャネル符号器215bおよび外チャネル符号器215cに供給される。外チャネル符号器215aは、周知の前方誤り訂正符号化方式(例えば、この例ではリード・ソロモン(RS)符号化方式、あるいは、巡回冗長検査(CRC)2元ブロック符号化方式)に従ってCストリームを符号化して、送信後のCストリームの誤りの訂正・検出を可能にする。Cストリームは、符号器215aでブロックごとに処理される。各ブロックは、所定のビット数を有する。通常のように、符号器215aは、符号化から得られるRSチェックシンボルをそれぞれの対応するブロックに付加する。同様に、符号器215bおよび215cはそれぞれ、ブロックごとにE1ストリームおよびE2ストリームを処理し、誤り訂正・検出の目的でストリームのそれぞれの対応するブロックにRSチェックシンボルを付加する。
【0017】
RS符号化されたCストリーム、RS符号化されたE1ストリームおよびRS符号化されたE2ストリームはそれぞれトレリス符号器221a、221bおよび221cに供給される。トレリス符号器221aは、受け取ったRS符号化Cストリームをシンボル(RSチェックシンボルとは異なる)期間ごとに処理する。このシンボル期間は、所定の継続時間T1を有する。
【0018】
周知のように、符号器221aは、入力ビットストリームをトレリス符号に従って符号化して、いわゆる「符号化利得」を通信システムに提供する。この符号化利得は、情報源ビットレートを犠牲にしたり放送帯域を追加したりせずに、加法的ノイズのようなランダムチャネル障害に対する高い耐性の形で現れる。具体的には、符号器221aは、トレリス符号に従って入力ビットストリームに冗長性を導入することにより、図3の受信機301(後述)における最尤復号方式の使用を可能にする。この冗長性は、1個以上の追加ビットの形をとる。各シンボル期間中に、符号器221aは、符号化ワードを形成する。この符号化ワードは、冗長ビットと、受け取ったRS符号化Cストリームからのビットとを含み、従来の設計の信号点配置(コンステレーション)から1個のシンボルを選択するために使用される。符号器221aで選択されたシンボルは、シンボルを擬似ランダム化するためにインタリーバ227aでインタリーブされる。長さK11の時間フレーム中に、マルチキャリアモデム230aは、周知の直交周波数分割多重(OFDM)方式に従って、インタリーバ227aからのK1個のシンボルを処理する。ただし、K1は所定の数である。周知の方法で、モデム230aは、K1個のシンボルに対応するK1個のパルス形成キャリアあるいはディジタル変調信号を生成する。得られたパルス形成キャリアは、送信回路235aにより、パワープロファイル109を有するサブバンド103を通じて送信される。送信回路235aは、例えば、無線周波数(RF)アップコンバータ、パワー増幅器およびアンテナを含み、これらはすべて従来の設計のものである。
【0019】
同様に、各シンボル期間T2中に、トレリス符号器221bは、符号化ワードを形成する。この符号化ワードは、冗長ビットと、受け取ったRS符号化E1ストリームからのビットとを含み、第2の所定の信号点配置から1個のシンボルを選択するために使用される。ただし、T2は所定の期間を表す。結果として得られる選択されたシンボルの列は、シンボルを擬似ランダム化するためにインタリーバ227bでインタリーブされる。長さK22の時間フレーム中に、マルチキャリアモデム230bは、周知のOFDM方式に従って、インタリーバ227bからのK2個のシンボルを処理する。ただし、K2は所定の数である。周知の方法で、モデム230bは、K2個のシンボルに対応するK2個のパルス形成キャリアあるいはディジタル変調信号を生成する。得られたパルス形成キャリアは、送信回路235bにより、パワープロファイル111を有するサブバンド105を通じて送信される。
【0020】
さらに、各シンボル期間T3中に、トレリス符号器221cは、同様に符号化ワードを形成する。この符号化ワードは、冗長ビットと、受け取ったRS符号化E2ストリームからのビットとを含み、第3の所定の信号点配置から1個のシンボルを選択するために使用される。ただし、T3は所定の期間を表す。結果として得られる選択されたシンボルの列は、シンボルを擬似ランダム化するためにインタリーバ227cでインタリーブされる。長さK33の時間フレーム中に、マルチキャリアモデム230cは、周知のOFDM方式に従って、インタリーバ227cからのK3個のシンボルを処理する。ただし、K3は所定の数である。周知の方法で、モデム230cは、K3個のシンボルに対応するK3個のパルス形成キャリアあるいはディジタル変調信号を生成する。得られたパルス形成キャリアは、送信回路235cにより、パワープロファイル113を有するサブバンド107を通じて送信される。E1ストリームとE2ストリームが等価でS1=S2である場合(この例ではそうである)、T2=T3かつK2=K3である。
【0021】
図3において、受信機301は、送信機201によってサブバンド103、105および107を通じてそれぞれ送信された信号を受信する。Cストリーム、E1ストリームおよびE2ストリームに対応する受信信号は、受信回路307a、307bおよび307cにより処理される。これらの受信回路は、それぞれ上記の送信回路235a、235bおよび235cの逆の機能を実行する。回路307aの出力は、送信されたK1個のパルス形成キャリアを含み、これは復調器309aに供給される。これにより、復調器309aは、コアオーディオ情報を含むシンボル列を生成する。生成されたシンボルは、上記のインタリーバ227aの逆の機能を実行するデインタリーバ313aによりデインタリーブされる。デインタリーブされたシンボルと、トレリス符号器221aで用いられた信号点配置とに基づいて、トレリス復号器317aは従来の方法で、周知のビタビアルゴリズムに従って、送信された可能性の最も高いシンボルは何であるかを決定することにより、RSチェックシンボルを含むCストリーム、すなわち、RS符号化されたCストリームを回復する。外チャネル復号器319aは、RS符号化CストリームビットのブロックからRSチェックシンボルを抽出し、対応するCストリームビットのブロックについてRSチェックシンボルを検査する。各Cストリームビットブロックは、チャネル障害(例えば、サブバンド103内の送信信号との干渉)による誤りを含むことがある。各ブロック内の誤りの数があるしきい値(その値は、使用される実際のRS符号化方式に依存する)より小さい場合、復号器319aは、そのブロック内の誤りを訂正する。しかし、各ブロック内の誤りの数がしきい値より大きく、それらの誤りが復号器319aによって検出された場合、復号器319aは、誤り検出を示す第1フラグをブレンディングプロセッサ327(後述)に送る。復号器319aは、回復されたCストリームをエンベデッドオーディオ復号器330に送る。
【0022】
同様に、回路307bの出力は、E1ストリームに対応するK2個のパルス形成キャリアを含み、これは復調器309bに供給される。これにより、復調器309bは、第1エンハンスメントオーディオ情報を含むシンボル列を生成する。生成されたシンボルは、上記のインタリーバ227bの逆の機能を実行するデインタリーバ313bによりデインタリーブされる。デインタリーブされたシンボルと、トレリス符号器221bで用いられた信号点配置とに基づいて、トレリス復号器317bは従来の方法で、周知のビタビアルゴリズムに従って、送信された可能性の最も高いシンボルは何であるかを決定することにより、RSチェックシンボルを含むE1ストリーム、すなわち、RS符号化されたE1ストリームを回復する。外チャネル復号器319bは、RS符号化E1ストリームビットのブロックからRSチェックシンボルを抽出し、対応するE1ストリームビットのブロックについてRSチェックシンボルを検査する。各E1ストリームビットブロックは、チャネル障害(例えば、サブバンド105内の送信信号との第2隣接チャネル干渉)による誤りを含むことがある。各ブロック内の誤りの数が前述のしきい値より小さい場合、復号器319bは、そのブロック内の誤りを訂正する。しかし、各ブロック内の誤りの数がしきい値より大きく、それらの誤りが復号器319bによって検出された場合、復号器319bは、誤り検出を示す第2フラグをブレンディングプロセッサ327に送る。復号器319bは、回復されたE1ストリームをエンベデッドオーディオ復号器330に送る。
【0023】
さらに、回路307cの出力は、E2ストリームに対応するK3個のパルス形成キャリアを含み、これは復調器309cに供給される。これにより、復調器309cは、第2エンハンスメントオーディオ情報を含むシンボル列を生成する。生成されたシンボルは、上記のインタリーバ227cの逆の機能を実行するデインタリーバ313cによりデインタリーブされる。デインタリーブされたシンボルと、トレリス符号器221cで用いられた信号点配置とに基づいて、トレリス復号器317cは従来の方法で、周知のビタビアルゴリズムに従って、送信された可能性の最も高いシンボルは何であるかを決定することにより、RSチェックシンボルを含むE2ストリーム、すなわち、RS符号化されたE2ストリームを回復する。外チャネル復号器319cは、RS符号化E2ストリームビットのブロックからRSチェックシンボルを抽出し、対応するE2ストリームビットのブロックについてRSチェックシンボルを検査する。各E2ストリームビットブロックは、チャネル障害(例えば、サブバンド107内の送信信号との第2隣接チャネル干渉)による誤りを含むことがある。各ブロック内の誤りの数が前述のしきい値より小さい場合、復号器319cは、そのブロック内の誤りを訂正する。しかし、各ブロック内の誤りの数がしきい値より大きく、それらの誤りが復号器319cによって検出された場合、復号器319cは、誤り検出を示す第3フラグをブレンディングプロセッサ327に送る。復号器319cは、回復されたE2ストリームをエンベデッドオーディオ復号器330に送る。
【0024】
エンベデッドオーディオ復号器330は、上記のエンベデッドオーディオ符号器203の逆の機能を実行し、受信したCストリーム、E1ストリームおよびE2ストリームをブレンド(混合)して、a(t)に対応するオーディオ信号を回復することができる。しかし、ブレンディングプロセッサ327は、E1ストリームおよびE2ストリームのいずれを復号器330でCストリームとブレンドするかを決定する。この決定は、E1ストリームおよびE2ストリームのデータ完全性の程度に基づく。また、ブレンディングプロセッサ327は、Cストリームのデータ完全性の程度に基づいてCストリームの実現可能性を決定するとともに、受信機303からのCストリームに基づいてオーディオ信号出力を制御することも可能である。このために、プロセッサ327は、復号器330でオーディオ信号を回復するためにCストリーム、E1ストリームおよびE2ストリームをそれぞれ使用するかどうかの決定を示す第1、第2および第3の制御信号を出力する。この制御信号に応答して、復号器330は、(a)フル(最大)レートで動作して、3個のすべてのストリームを利用してオーディオ信号を回復するか、(b)低ビットレートにブレンドし、CストリームをE1ストリームまたはE2ストリームとともに利用してオーディオ信号を回復するか、(c)最低ビットレートで動作して、Cストリームのみを利用してオーディオ信号を回復するか、または(d)Cストリームに基づくオーディオ信号を回復しないかのいずれかを行う。まれであるが、イベント(d)を避けるため、AM帯域を通じて通常のアナログAM信号としてオーディオ信号を送信し、イベント(d)が起きたときに受信機でそのアナログAM信号に基づいてオーディオ信号を回復するなどの救済方法を設けることも可能である。
【0025】
オーディオ信号を回復する際にCストリーム、E1ストリームおよびE2ストリームのいずれを使用するかを決定する際にプロセッサ327がもとにする基準には、例えば、プロセッサ327に入力される第1、第2および第3フラグ(これらは、それぞれ、受信されたCストリーム、E1ストリームおよびE2ストリーム内のビット誤りを示す)の頻度がある。超過すると対応するストリームが拒否すなわち「ミュート」される実際の頻度しきい値は、ストリームのビットレートや、要求される出力品質などに依存する。
【0026】
上記の基準は、モデム230a、230bおよび230cのそれぞれの周期的トレーニング中に得られる各サブバンドに関する信号対干渉比の推定値も含むことが可能である。これらのモデムはマルチレベルシグナリングを実装し、さまざまなチャネル条件で動作するため、既知のシンボルを有するトレーニングシーケンスを用いて、復調器309a、309bおよび309cにおける等化およびレベル調整を周期的に行う。このようなトレーニングシーケンスは、信号対干渉比を推定するために使用することが可能である。この推定値が許容可能なしきい値を下回る場合、ブレンディングプロセッサ327は、対応する復調器から例外信号を受け取る。この例外信号に応答して、かつ、他の基準に応じて、プロセッサ327は、その復調器に対応するストリームに関する制御信号を出力して、復号器330にそのストリームをミュートさせる。例外信号は、基準以下の信号対干渉比によって影響を受けるストリームの部分と時間的に整列している必要があるため、遅延素子335を用いて、このようなストリーム部分がデインタリーバおよび介在する復号器を通る際の遅延を補償する。
【0027】
上記のハイブリッドIBOC−AMの実施例は、本発明の原理の単なる例示である。理解されるように、当業者であれば、本発明の原理を実現し本発明の技術思想および技術的範囲内にある他の多くの構成を考えることが可能である。
【0028】
例えば、実施例では、3つのストリーム、すなわち、Cストリーム、E1ストリームおよびE2ストリームを用いて、送信されるオーディオ信号を表現している。しかし、理解されるように、使用されるこのようなストリームの数は、3より小さくすることも大きくすることも可能である。
【0029】
さらに、前述のように、ディジタル品質のオーディオ信号は、Cストリームが実現可能であるときに限り再生可能である。しかし、理解されるように、オーディオ信号は、混合ブレンディング方式(mixed blending approach)に従って、AM帯域を通じてホストアナログAM信号として送信されることも可能である。この方式では、Cストリームが失われ、少なくとも1つのEiストリームが受信機で回復された場合、このEiストリームを用いてアナログオーディオ信号出力をエンハンスさせることが可能である。ただし、iは一般に1以上の整数を表す。例えば、Eiストリームを用いて、高周波内容やステレオ成分をアナログ信号に追加することが可能である。EiストリームおよびCストリームがすべて失われた場合、受信機は、アナログオーディオ信号出力のみを提供することになる。
【0030】
さらに、実施例では、相補的な量子化器を用いて、通信のために、等価なエンハンスメントビットストリーム(例えば、E1ストリームおよびE2ストリームを生成している。しかし、本明細書の記載に基づいて明らかに、当業者であれば、同様の相補的な量子化器を用いて、通信のために、等価な複数のCストリーム(例えば、C1ストリームおよびC2ストリーム)を使用することも可能である。例えば、代替実施例では、本発明に従ってa(t)を符号化して、エンハンスメントビットストリーム、C1ストリームおよびC2ストリームをそれぞれ8kb/sec、20kb/secおよび20kb/secで生成することが可能である。
【0031】
さらに、実施例では、例として、サブバンド103を用いてCストリームを送信している。理解されるように、送信のために、例えばサブバンド103をさらに等分割してCストリームの複製、すなわち、等価なCストリームを生成し、コアオーディオ情報に追加のロバスト性を与えることも可能である。
【0032】
さらに、上記のマルチストリーム符号化方式は、fcにおけるアナログホストAMキャリアの周りのさまざまなサイズのディジタル帯域(例えば、fc±5kHz、fc±10kHz、fc±15kHz、fc±20kHzなど)に適用可能である。
【0033】
さらに、上記のマルチストリーム符号化方式は、オーディオ情報のみならず、テキスト、グラフィクス、ビデオなどに関する情報の通信にも適用可能である。
【0034】
さらに、上記のマルチストリーム符号化方式および混合ブレンディング方式は、ハイブリッドIBOC−AM方式のみならず、例えばIBOC−FM方式、衛生放送方式、インターネットラジオ方式、TV放送方式などの他の方式にも適用可能である。
【0035】
さらに、本発明のマルチストリーム符号化方式は、BCH(Bose-Chaudhuri-Hocquenghem)符号化などの、上記のRS符号化とは異なる他の周知のチャネル符号化とともに、不均一誤り保護(UEP)感度分類の有無にかかわらず、使用可能である。
【0036】
さらに、実施例では、マルチキャリアモデム230a、230bおよび230cは例としてOFDM方式を実装している。理解されるように、当業者であれば、このようなモデムにおいて、周波数分割多重トーン方式、時分割多重(TDM)方式、または符号分割多重(CDM)のような他の方式を代わりに利用することが可能である。
【0037】
さらに、マルチストリーム符号化方式における個々のビットストリームの送信のための周波数サブバンドは連続している必要はない。さらに、異なるサブバンドに適用されるチャネル符号化およびインタリーブ技術は同一でなくてもよい。
【0038】
さらに、各周波数サブバンドは、周知の時分割多元接続(TDMA)方式により周波数サブバンドを時間共有(タイムシェアリング)することによって、あるいは、周知の符号分割多元接続(CDMA)方式により周波数サブバンドを符号共有することによって、あるいは、サブバンドの同様の暗黙の分割により別の方法で周波数サブバンドを共有することによって、マルチストリーム符号化方式における複数のビットストリームの送信に使用可能である。
【0039】
さらに、マルチストリーム符号化方式におけるディジタル変調信号のパワープロファイルは、伝送帯域にわたり一様でなくてもよい。
【0040】
最後に、送信機201および受信機301は、本明細書では、さまざまな送信機および受信機の機能がディスクリートな機能ブロックによって実行される形式で説明した。しかし、これらの機能のいずれも、これらのブロックの一部の機能、あるいはその全部の機能が、例えば、適当にプログラムされたプロセッサによって実現されるような構成でも同様に実現可能である。
【0041】
前述のように、図1〜図3に関して説明したマルチストリーム送受信方式は、IBOC−FM方式や、他のタイプのディジタル放送方式にも適用可能である。図4に、本発明によるマルチストリームIBOC−FM方式のいくつかの例を列挙する。各方式ごとに、図4の表は、2つの側波帯のそれぞれでのオーディオ符号器レート、1側波帯チャネル符号レート、2側波帯チャネル符号レート、パワープロファイル、情報源符号器タイプ(適用がある場合)、チャネル符号タイプ、およびストリーム数(MS)を指定している。以下でさらに詳細に説明するように、本発明の実施例は、マルチストリーム符号化およびビット配置の使用によるパフォーマンスの改善、時間ダイバーシチが導入された伝送、および、複数の周波数帯域または与えられた周波数帯域内の非一様なパワープロファイルを提供する。本発明のこれらの特徴により、例えば、従来の方式に比べて、カバレジエリアの増大や、必要メモリの低減などの顕著な効果を奏することができる。
【0042】
図4に列挙した各方式は、チャネル符号(内符号ともいう)と外符号の両方を利用する。図4の方式または本発明のその他の方式で使用可能な内符号には、ブロック符号や畳込み符号、いわゆる「ターボ」符号、および、トレリス符号化変調に関連する符号化がある。使用可能な外符号の例には、CRC、RS符号、BACH、およびその他のタイプの線形ブロック符号がある。
【0043】
図4の方式1は、OFDM変調による2つの側波帯にわたる単一ストリーム伝送構成において96kb/secオーディオ符号化を使用するベースライン方式である。ディジタルオーディオのための2つの周波数側波帯が、ホストアナログFM信号の両側で伝送される。一様なパワープロファイル、すなわち、図5のプロファイルaが使用される。チャネル符号化は、各側波帯でレート4/5、メモリ6で、全体でレート2/5、メモリ6の、両側波帯の相補的パンクチャドペア畳込み(CPPC:complementary punctured pair convolutional)チャネル符号化構成である。最適ビット配置(OBP:optimum bit placement)が、チャネル符号とともに用いられる。本発明のIBOC−FM方式での使用に適したCPPC符号およびOBP法は、例えば、米国特許出願第09/217,655号(出願日:1998年12月21日、発明者:Brian Chen and Carl-Erik W. Sundberg)に記載されている。
【0044】
方式1の重大な問題点は、特に、例えば重大な干渉により、一方の側波帯しか受信機で利用可能でないときに、ディジタル伝送に対するカバレジが制限されることが推定されることである。この問題点は、ソフト結合(soft combining)を用いても重大なままである。
【0045】
図4の方式2〜9は、次の技術のうちの1つ以上を利用して、ベースライン方式1に比べて、信号対ノイズ比を改善して、ディジタル信号カバレジを広げる。
・マルチストリーム伝送
・マルチデスクリプティブ(MD)オーディオ符号化
・図2および図3に関して既に説明したようなコア/エンハンスメントタイプのエンベデッドオーディオ符号化
・1側波帯での低い基本オーディオ符号化レート
・不均一誤り保護(UEP)のためのビット誤り感度分類、
・側波帯上の修正されたパワープロファイル
・全側波帯パワーの増大
例えば、側波帯あたりのPACオーディオ符号化レートを64kb/secに下げることにより、低レートのチャネル符号の利用を可能にするのに十分な追加帯域幅が得られる。図4の方式2〜9では、少なくとも一方の側波帯で64kb/secのオーディオ符号化レートを使用することにより、ベースライン方式1のレート4/5符号の代わりに、大幅に強力なチャネル符号(すなわち、レート1/2畳込みチャネル符号)を使用することが可能となる。
【0046】
本発明によるその他の技術も、さらにパフォーマンスを改善するために使用可能である。例えば、図4の方式において、異なる側波帯のビットストリームどうしの間に、あるいは、同じ側波帯内に、遅延を導入することによって、周波数帯域の増大およびビットストリーム時間ダイバーシチを提供することが可能である。このような構成は、フェージングの存在下でのパフォーマンスを改善するために使用可能である。本発明での使用に適した時間ダイバーシチ技術は、米国特許出願第09/102,776号(出願日:1998年6月23日、発明者:Robert L. Cupo et al.)にさらに詳細に記載されている。
【0047】
複数の情報源符号化ストリームの生成は、ビットストリーム分割、マルチデスクリプティブ符号化、およびエンベデッド符号化のようなマルチストリームPAC符号化技術を用いて達成される。特定のマルチストリーム伝送方式が、ソース信号のマルチストリーム表現を生成するためにこれらの技術のうちの1つ以上を使用することが可能である。ビットストリーム分割法では、ソースビットは、ビット誤りに対する感度の異なる複数のクラスに分割され、各クラスは、UEP技術により異なるレベルの誤り保護を与えられる。本発明は、米国特許出願第09/022,114号(出願日:1998年2月11日、発明者:Deepen Sinha and Carl-Erik W. Sundberg)、および、米国特許出願第09/163,656号(出願日:1998年9月30日、発明者:Deepen Sinha and Carl-Erik W. Sundberg)に記載されているようなUEP技術とともに利用可能である。
【0048】
マルチデスクリプティブ符号化法では、ソースビットは複数の等価なストリームに符号化され、これらのストリームのいずれかが独立に復号可能であるとともに、他のサブストリームと組み合わせて異なるレベルの回復オーディオ品質を提供する。エンベデッド符号化法では、ソースビットは、コア(主要)ビットストリームと、1つ以上のエンハンスメントビットストリームに符号化される。本発明での使用に適したマルチデスクリプティブ符号化法およびエンベデッド符号化法の例は、米国特許出願第09/280,785号(出願日:1998年3月29日、発明者:Peter Kroon and Deepen Sinha)に記載されている。
【0049】
図4に列挙したパワープロファイルを図5に示す。ここで、a+およびa′+と呼ぶパワープロファイルは、パワープロファイルaおよびa′で側波帯全体にわたり3dBだけ一様にパワーを増大させたものに対応する。図5には、各パワープロファイルの一方の側波帯のみを示すが、他方の側波帯も同様に構成されることが理解されるべきである。プロファイル内の増大したパワーレベルを、パワーレベルPを基準にして、Pの倍数として表す。例えば、2.5Pは、プロファイルbにおける増大したレベルである。増大したパワーレベルは、レベルPと比較したdBでも示す。すなわち、レベルPは0dBに対応する。図5に示すパワープロファイルは単なる例示であり、他の多くのタイプのプロファイルも使用可能である。個々の選択されるプロファイルは一般に、例えば自己干渉や隣接チャネル干渉のような干渉効果の性質などのアプリケーション固有のいくつかのファクタに依存する。本発明での使用に適した非一様パワープロファイルに関してさらに詳細には、米国特許出願第09/064,938号(出願日:1998年4月22日、発明者:Brian Chen and Carl-Erik W. Sundberg)に記載されている。
【0050】
図6および図7に、図4の方式7および9の動作についてさらに詳細に示す。方式7および9は、本発明によるIBOC−FM方式の好ましい実施例を表す。これらの方式はいずれも、128kb/secの全情報源符号器レート、レート1/2畳込みチャネル符号、マルチデスクリプティブ符号化、2レベルUEP、および、少なくとも4個のビットストリームを利用する。図6において、オーディオ信号は、まず、マルチデスクリプティブ符号化法を用いて符号化され、2つのストリームS1およびS2がそれぞれ64kb/secで生成される。ストリームS1およびS2は、ホストFM信号602で、それぞれ側波帯604および606として送信される。マルチデスクリプティブストリームS1およびS2を異なる周波数帯域で送信することにより、本発明による情報ダイバーシチおよび周波数ダイバーシチが両方とも実現される。図4では、方式7は図5のパワープロファイルb、c、dまたはeを利用可能であると示されているが、図6に示した実施例はパワープロファイルbを利用する。このプロファイルは、図示のように、2つの側波帯604および606のそれぞれにサブバンドA、BおよびCを含む。
【0051】
図6の2つのストリームS1およびS2は、ビットストリーム分類器を用いてクラスIおよびクラスIIという2つのクラスに分割される。クラスIビットは、重要性の高いオーディオビットを表し、非一様パワープロファイルbの高パワーサブバンドBに対応させることによって、高レベルの誤り保護が与えられる。クラスIIビットは、クラスIビットに比べて、再構成されるオーディオ品質にとって重要性が低く、パワープロファイルbの低パワーサブバンドAおよびCに対応させることによって、低いレベルが与えられる。各側波帯604および606のサブバンドA、BおよびCは、レート1/2畳込み符号(内符号)と、CRC外符号とを用いて、送信のために符号化される。方式7の送信は、4ストリーム実装または6ストリーム実装を利用することが可能である。
【0052】
なお、パワープロファイルbでのクラスIのビットの全利得は、ガウシアンチャネルで8〜9.4dBのオーダーである。この利得値は、フェージングチャネルでは高くなると期待される。いくつかのアプリケーションでは、クラスIとIIの間の適当なバランスの維持を改善するために、図5のタイプcのパワープロファイルが使用される。
【0053】
また、図6は、方式7の複数のストリームを復号する受信機の一部も示している。受信機は、ストリームS1の内符号および外符号をそれぞれ復号する際に用いられるレート1/2ビタビ復号器612、614、616ならびにCRC復号器632、634および636と、ストリームS2の内符号および外符号をそれぞれ復号する際に用いられるレート1/2ビタビ復号器622、624、626ならびにCRC復号器642、644および646とを有する。4ストリーム実装では、図6で実線で示すように、側波帯604のサブバンドAおよびCはビタビ復号器612およびCRC復号器632で復号され、側波帯604のサブバンドBはビタビ復号器614およびCRC復号器634で復号され、側波帯606のサブバンドAおよびCはビタビ復号器622およびCRC復号器642で復号され、側波帯606のサブバンドBはビタビ復号器624およびCRC復号器644で復号される。図6で破線で示す復号器616、626、636および646はこの実装では使用されず、受信機から省略可能である。なお、図6および図7に示す方式では、CRCブロック長は従来の技術を用いて最適化することが可能である。当業者に周知のリストビタビアルゴリズムもこの復号プロセスで使用可能である。
【0054】
方式7の受信機の6ストリーム実装は、側波帯604のサブバンドCをビタビ復号器616およびCRC復号器636で復号し、側波帯606のサブバンドAをビタビ復号器626およびCRC復号器646で復号する。前の実装の場合と同様に、側波帯604のサブバンドAはビタビ復号器612およびCRC復号器632で復号され、側波帯606のサブバンドCはビタビ復号器622およびCRC復号器642で復号される。これらの実装例のいずれにおいても、CRC復号器の出力はPAC復号器650に入力され、PAC復号器650は、再構成されたオーディオ出力信号を生成してスピーカ652、654に送る。
【0055】
次に、図7において、オーディオ信号は、まず、マルチデスクリプティブ符号化法を用いて符号化され、2つのストリームS1およびS2がそれぞれ64kb/secで生成される。ストリームS1およびS2は、ホストFM信号702で、それぞれ側波帯704および706として送信される。図4では、方式9は図5のパワープロファイルaまたはa+を利用可能であると示されているが、図7に示した実施例はパワープロファイルa+を利用する。このプロファイルは、図示のように、2つの側波帯704および706のそれぞれにサブバンドA′およびB′を含む。
【0056】
方式7の場合と同様に、方式9における2つのストリームS1およびS2は、ビットストリーム分類器を用いてクラスIおよびクラスIIという2つのクラスに分割される。クラスIビットは、重要性の高いオーディオビットを表し、一様パワープロファイルa+のサブバンドB’に対応させることによって、高レベルの誤り保護が与えられる。サブバンドB’は、パワープロファイルのうち、干渉(例えば第1隣接チャネル干渉)を受けにくいサブバンドである。クラスIIビットは、クラスIビットに比べて、再構成されるオーディオ品質にとって重要性が低く、パワープロファイルa+のサブバンドA’に対応させることによって、低いパワーレベルが与えられる。すなわち、重要性の高いビットはホストの両側のサブバンドB’で送信され、重要性の低いビットは両側のサブバンドA’で送信される。このUEP構成は、第1隣接干渉源は一般にサブバンドB’においてよりもサブバンドA’においてのほうが高いレベルの干渉を引き起こすということを利用する。こうして、側波帯全体での干渉変化を活用することにより、この種の周波数分割UEPからパフォーマンス利得が得られる。各側波帯704および706のサブバンドA’およびB’は、レート1/2畳込み符号(内符号)と、CRC外符号とを用いて、送信のために符号化される。方式9の送信は、4ストリーム実装を利用する。
【0057】
また、図7は、方式9の複数のストリームを復号する受信機の一部も示している。受信機は、ストリームS1の内符号および外符号をそれぞれ復号する際に用いられるレート1/2ビタビ復号器712、714ならびにCRC復号器732、734と、ストリームS2の内符号および外符号をそれぞれ復号する際に用いられるレート1/2ビタビ復号器722、724ならびにCRC復号器742、744とを有する。4ストリーム実装では、側波帯704のサブバンドA′はビタビ復号器712およびCRC復号器732で復号され、側波帯704のサブバンドB′はビタビ復号器714およびCRC復号器734で復号され、側波帯706のサブバンドA′はビタビ復号器722およびCRC復号器742で復号され、側波帯706のサブバンドB′はビタビ復号器724およびCRC復号器744で復号される。CRC復号器732、734、742および744の出力はPAC復号器750に入力され、PAC復号器750は、再構成されたオーディオ出力信号を生成してスピーカ752、754に送る。なお、図6および図7に例示した方式は、前述の時間ダイバーシチ技術により、複数のビットストリームどうしの間に遅延を導入するように構成することも可能である。
【0058】
上記の方式7および9は、干渉またはその他のタイプの送受信の問題点の存在下でのグレースフルデグラデーションを提供するいくつかの組込みディジタルブレンドモードを有する。図8に、方式7および9の4ストリーム実装のような4ストリームIBOC−FM方式に対するこれらのブレンドモードをまとめた表を示す。図8では、一方の側波帯に関連するクラスIおよびクラスIIのストリームを他方の側波帯に関連するクラスIおよびクラスIIのビットから区別するために、一方の側波帯に関連するクラスIおよびクラスIIのストリームをそれぞれクラスI′およびクラスII′のストリームとして表す。この例では、時間ダイバーシチの目的でビットストリームどうしの間に導入される遅延は受信機によって除去されていると仮定する。
【0059】
図8の表の第1列は、利用可能なストリーム、すなわち、与えられた伝送状況下で大きな劣化なしにどのストリームが受信可能かを指定し、第2列は、再構成されるオーディオの対応する品質を示す。例えば、クラスI、II、I′およびII′に対応するストリームが利用可能である場合、結果として得られる再構成オーディオ品質は、96kb/sec単一ストリームPAC品質のオーダーである。クラス(I+II+II′)またはクラス(II+I′+II′)に対応するストリームが利用可能である場合、64kb/sec単一ストリームPAC品質より良好になる。クラス(I+II)またはクラス(I′+II′)に対応するストリームが利用可能である場合、アナログFM品質より良好になる。クラス(I+I′)に対応するストリームが利用可能である場合の品質レベルは未知であるが、クラスIまたはクラスI′に対応するストリームが利用可能である場合の品質レベルは非常に劣化すると予想される。
【0060】
図9に、方式2〜9で使用可能なレート1/2チャネル符号の例を提供する表を示す。Mは符号メモリであり、dfは自由ハミング距離である。符号ジェネレータは8進数で与えられ、重みスペクトル(adイベント、cdビット)も与えられている。なお、M=7およびM=9のレート1/2符号は特に低い重みを有する。M=8すなわち256状態の選択は、チャネル符号の選択に対する適度な複雑さのレベルを表す。図9の表に示すいくつかのレート1/2符号は、T. Ottosson, "Coding, Modulation and Multiuser Decoding for DS-CDMA Systems", Ph.D. thesis, Chalmers University of Technology, Gothenburg, Sweden, November 1997、からのものである。もちろん、他の多くのタイプおよび構成の符号も、本発明のマルチストリームIBOC−FM方式で使用可能である。
【0061】
図10〜図13は、本発明による例示的なマルチストリームIBOC−FM方式におけるパフォーマンスの改善を示す。図10、図11および図12は、ベースライン方式1におけるレート4/5、M=6の符号と比較して、それぞれレート1/2、レート2/3およびレート3/4の符号を使用した結果の信号対ノイズ比(SNR)における利得を示す。それぞれの場合において、図5の一様パワープロファイルaおよびガウシアンチャネルを仮定する。図10には、df=4の片側レート4/5方式、および、これに対応するdf=11の両側レート2/5方式の利得を示す。レート2/3およびレート3/4の符号は、G. C. Clark Jr. and J. B. Cain, "Error Correction Coding for Digital Communication", Plenum Press, New York, 1981、からのものである。
【0062】
なお、ベースラインレートを一方の側波帯でレート1/2に変更し、他のすべてのパラメータは変えない方式のオーディオ符号器レートは、60kb/secである。このような方式で64kb/secのオーディオ符号器レートを利用するには、8/15のチャネル符号レートが必要となる。このような符号は利用可能ではあるが、このような符号は一般に、レート1/3の母符号をパンクチャ処理することからのレートコンパチブルパンクチャド符号(RCPC:rate compatible punctured code)制約に最適化される。パフォーマンスを改善した符号は、別の母符号(例えば、レート1/2の母符号)を用いて得られる。
【0063】
図10からわかるように、M=6の片側60kb/sec、レート1/2方式は、M=6の両側96kb/sec、レート2/5方式と、SNRパフォーマンスにおいて同等である。また、明らかなように、M≧8のレート1/2方式は、M=6のレート2/5方式より優れている。さらに、両側120kb/sec、レート1/2、M=6方式は、ガウシアンチャネルの漸近誤り率パフォーマンスにおいて、96kb/sec、レート2/5、M=6方式と同等である。レート1/2符号には不十分な帯域幅しかない本発明の実施例では、代わりに例えばレート8/15符号を利用することが可能であるが、SNRの利得はやや小さくなる。このような実施例に対して、許容可能なレート8/15符号を決定するために直接的な符号探索を実行することも可能である。
【0064】
図13に、上記のマルチストリームIBOC−FM方式のシミュレーションに基づくパフォーマンス測定値をまとめる。ガウシアンチャネルの場合、このシミュレーションは、レート1/2符号および60kb/secオーディオ符号器ではサブバンドBで約8dBの利得を予測している。サブバンドAおよびCでは、SNR利得は、一様パワープロファイルaでは、ベースラインの96kb/sec、レート4/5符号に比べて約4dBである。図13には、ベースラインのレート4/5方式1と比較した、チャネルSNR(Es/No)の推定利得を示す。サブバンドB(またはB′)およびサブバンドA+C(またはA′)における2つのUEP誤り確率をそれぞれPIおよびPIIで表す。
【0065】
図13に示すように、パワープロファイルbの場合、2つの誤り率確率PIおよびPIIは約4dB離れている。この場合の方式全体のパフォーマンスはPIIにより制限されていると考えられる。パワープロファイルcの場合、2つの誤り率確率はプロファイルbの場合よりも近い(しかもいずれも改善されている)。従って、パワープロファイルcは、干渉が許容可能なレベルの場合のアプリケーションにおける好ましい解決法となりうる。プロファイルcの形状は、個々のアプリケーションで必要に応じてさらに修正することも可能である。このような可能な修正の1つは図5のプロファイルdである。これは、プロファイルcよりも全側波帯パワー増大が低く、PIおよびPIIの値はプロファイルcの場合よりもさらに互いに接近している。パワープロファイルの形状の最適化は、ホスト信号への干渉、第1隣接干渉レベルおよびFCC放射マスクやその他の条件を含むいくつかのファクタに基づくことが可能である。フェージングチャネルの場合、図13の利得は下限とみなすことが可能である。
【0066】
図13にまとめたシミュレーションにおける2レベルUEPは、クラスIおよびIIの両方で同じレート1/2符号を用い、これらの2つのクラスで異なる平均パワーレベルを用いて得られる。従って、一様パワープロファイルaでは、この方法によるUEP利得はない。本発明のその他の実施例では、平均レートを1/2として、1/2より高いレート(クラスII)および低いレート(クラスI)の2つの異なるチャネル符号を使用することによりUEP利得が得られる。このような方法は、例えば、側波帯全体で一様に3dBだけパワーを増大させた場合(すなわち、パワープロファイルa+)に使用可能であり、パワープロファイルdで得られるのと同様の結果が得られる。このような実施例におけるチャネル符号は、符号探索により見つけることができる。あるいは、周波数分割UEP法を利用することも可能であり、この場合、サブバンドBおよび(A+C)において同じレート1/2符号が用いられる。この場合、一様ノイズチャネルでは利得はないが、例えば第1隣接干渉型のチャネルでは利得が得られる。この周波数分割UEP法に関してさらに詳細には、前掲の米国特許出願第09/163,656号に記載されている。
【0067】
図4に列挙した例示的なマルチストリーム方式で用いられるOFDMモデムのトーン数および構造にはいくつかの選択肢がある。可能な実装の1つは、2個の70kHz側波帯を使用し、各側波帯で約90個のトーンを使用する。この例の実装では、単一の512高速フーリエ変換(FFT)を使用し、kHzあたりのトーン数は1.29である。もう1つの実装は、側波帯あたり2倍のトーン数、すなわち約180個のトーンを使用し、ゼロパディングによる単一の1024FFTを使用する。この実装におけるシンボル時間は、前の例の2倍の長さである。さらに、同じマルチパスに対して、巡回拡張のための相対オーバーヘッドは2分の1に縮小される。この実装におけるkHzあたりのトーン数は2.57である。さらにもう1つの選択肢では、2つの別々のOFDMモデムを上下の側波帯で使用する。例えば、2個の256FFTの場合、巡回拡張オーバーヘッドは、ゼロパディングによる単一の1024FFTの場合よりもさらに少なくなる。この場合のkHzあたりのトーン数は3.66である。FFTは単純になるが、2個のモデムを使用しなければならない。
【0068】
図5の非一様パワープロファイルを使用する場合、チャネルがガウシアンチャネルであっても、インタリーバの設計はパワープロファイルを考慮に入れることが重要である。その理由は、相異なるシンボルがOFDMトーンにおいて相異なるパワーレベルを有する可能性があるからである。畳込み符号の全誤りイベントが低パワーレベルのトーンで送信されるシンボルにのみ関連する場合、パフォーマンスは劣化する。符号の「平均的なパワーレベル」挙動を得るため、誤りイベントは一般に、高パワーレベルと低パワーレベルの混合からなるべきである。幸運なことに、支配的な畳込み符号誤りイベントは通常本質的に短い。インタリーバ設計においてさらに考慮すべき点としては、時間選択的および周波数選択的フェージングがある。畳込み符号およびインタリーバの設計を同時に行うのでなければ、平均的なパワーレベル挙動が達成される絶対的な保証はなく、多少の損失が生じる可能性がある。
【0069】
本発明の代替実施例は、他のタイプの外符号(例えば、RS、BCHまたはその他の線形ブロック符号)、他のタイプの内符号(例えば、さまざまなタイプの畳込み符号、ターボ符号、またはトレリス符号化変調に関連する符号化)、および、さまざまなタイプのインタリーブ法(例えば、ブロックインタリーブ、畳込みインタリーブ、またはランダムインタリーブ)を利用することが可能である。また、これらの代替実施例は、内符号のみを利用し外符号を利用しないことや、その逆も可能である。もちろん、RS、BCHまたはその他の同種の誤り訂正外符号を利用する実施例は、誤り訂正のためにその符号を使用することが可能である。
【0070】
なお、本発明の実施例において、与えられたホストキャリア信号に関連する周波数帯域は、キャリアと重なり合うように配置されることも可能である。このような実施例は、例えば米国特許出願第08/704,470号(出願日:1996年8月22日、発明者:Haralabos C. Papadopolous and Carl-Erik W. Sundberg)、および、米国特許出願第08/834,541号(出願日:1997年3月18日、発明者:Brian Chen and Carl-Erik W. Sundberg)に記載されているプリキャンセレーション(precancellation)法を利用可能である。
【0071】
本発明は、時分割多重(TDM)、周波数分割多重(FDM)および符号分割多重(CDM)フォーマット、ならびに、TDM、FDM、CDMおよびその他のタイプのフレームフォーマットの組合せを含むさまざまなフレームフォーマットの復号に適用可能である。さらに、ここには詳細に記載しないが、例えばすべてのチャネルにおける単一キャリア変調や、すべてのチャネルにおけるマルチキャリア変調(例えばOFDM)などの、さまざまなタイプの変調技術を、本発明とともに使用可能である。与えられたキャリアは、例えばm−QAM、m−PSKまたはトレリス符号化変調のような技術を含む所望のタイプの変調技術を用いて変調可能である。
【0072】
前述のように、本発明の技術は、音声、データ、ビデオ、画像およびその他のタイプの情報のような、オーディオ以外のディジタル情報の伝送にも適用可能である。実施例では、PAC符号器によって生成されるオーディオ情報のようなオーディオ情報を用いているが、本発明は、より一般的に、任意の形式で任意のタイプの圧縮技術によって生成されるディジタル情報に適用可能である。例えば、図2の例示的な送信機201内のエンベデッドオーディオ符号器は、マルチデスクリプティブオーディオ符号器として実現することも可能であり、また、マルチデスクリプティブオーディオ符号器とエンベデッドオーディオ符号器の組合せとして実現することも可能である。本発明は、同時多重番組聴取・録音、オーディオおよびデータの同時配信などのようなさまざまなアプリケーションで実現可能である。以上およびその他の代替実施例が本発明の技術的範囲に入ることは当業者には明らかである。
【0073】
【発明の効果】
以上述べたごとく、本発明によれば、ディジタル通信のために既存の伝送帯域(例えばAM、FMまたはその他の帯域)を有効利用し、IBOC方式が使用される隣接エリアでの隣接チャネル干渉に対処する技術(例えば、PAC技術に基づいて)が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による周波数帯域の対応するサブバンドを通じて伝送される複数のビットストリームを表すディジタル変調信号のパワープロファイルの図である。
【図2】本発明に従って、周波数帯域のサブバンドを通じてオーディオ情報を含む複数のビットストリームを送信する送信機のブロック図である。
【図3】図2の送信機を用いて送信されるオーディオ情報を回復する受信機のブロック図である。
【図4】本発明による、いくつかのマルチストリームFMハイブリッド帯域内オンチャネル(IBOC−FM)方式の構成を示すテーブルの図である
【図5】本発明によるマルチストリームIBOC−FMで用いられるパワープロファイルのセットを示す図である。
【図6】図4のマルチストリームIBOC−FM方式7の動作を示す図である。
【図7】図4のマルチストリームIBOC−FM方式9の動作を示す図である。
【図8】本発明による4ストリームIBOC−FM方式におけるブレンドモードを示すテーブルの図である。
【図9】本発明のマルチストリームIBOC−FM方式で利用されるレート1/2符号器の例を示す図である。
【図10】本発明による例示的なマルチストリームIBOC−FM方式におけるパフォーマンス利得を示すテーブルの図である。
【図11】本発明による例示的なマルチストリームIBOC−FM方式におけるパフォーマンス利得を示すテーブルの図である。
【図12】本発明による例示的なマルチストリームIBOC−FM方式におけるパフォーマンス利得を示すテーブルの図である。
【図13】本発明による例示的なマルチストリームIBOC−FM方式におけるパフォーマンス利得を示すテーブルの図である。
【符号の説明】
103 サブバンド
105 サブバンド
107 サブバンド
109 パワープロファイル
111 パワープロファイル
113 パワープロファイル
201 送信機
203 エンベデッドオーディオ符号器
215 外チャネル符号器
221 トレリス符号器
227 インタリーバ
230 マルチキャリアモデム
235 送信回路
301 受信機
307 受信回路
309 復調器
313 デインタリーバ
317 トレリス復号器
319 外チャネル復号器
327 ブレンディングプロセッサ
330 エンベデッドオーディオ復号器
335 遅延素子
602 ホストFM信号
604 側波帯
606 側波帯
612 レート1/2ビタビ復号器
614 レート1/2ビタビ復号器
616 レート1/2ビタビ復号器
622 レート1/2ビタビ復号器
624 レート1/2ビタビ復号器
626 レート1/2ビタビ復号器
632 CRC復号器
634 CRC復号器
636 CRC復号器
642 CRC復号器
644 CRC復号器
646 CRC復号器
650 PAC復号器
652 スピーカ
654 スピーカ
702 ホストFM信号
704 側波帯
706 側波帯
712 レート1/2ビタビ復号器
714 レート1/2ビタビ復号器
722 レート1/2ビタビ復号器
724 レート1/2ビタビ復号器
732 CRC復号器
734 CRC復号器
742 CRC復号器
744 CRC復号器
750 PAC復号器
752 スピーカ
754 スピーカ

Claims (15)

  1. 通信システムにおける送信のために少なくとも1つの情報信号を処理する方法において、本方法は、
    情報信号から複数のビットストリームを生成するステップであって、前記複数のビットストリームの各々は、前記情報信号の別個の表現に対応し且つ複数のクラスのビットに分離されるステップと、
    前記複数のビットストリームを、ホストキャリア信号に関連する1つ又は複数の周波数帯域のうちの対応する部分で送信するステップとを有し、前記複数のビットストリームのうちの1つのビットストリームに関連する複数のクラスのビットのうちの所与の1つのクラスのビットであって前記1つのビットストリームに関連する他のクラスのビットよりも干渉に対する感度の高いクラスのビットが、前記部分のうちの他の部分よりも干渉に対する感受性が低くなるように構成された、前記部分のうちの対応する1つの部分において送信され
    前記生成するステップは、前記情報信号を表す第1および第2多重記述ビットストリームを生成するステップを含み、
    前記送信するステップは、前記第1多重記述ビットストリームを前記ホストキャリア信号の第1側波帯で送信するステップと、前記第2多重記述ビットストリームを前記ホストキャリア信号の第2側波帯で送信するステップとをさらに含み、
    前記生成するステップは、前記第1および第2多重記述ビットストリームのそれぞれを少なくとも第1および第2クラスビットストリームに分離するステップをさらに含み、
    前記第1および第2クラスビットストリームはそれぞれ誤り保護の異なるレベルに対応する
    ことを特徴とする方法。
  2. 前記ホストキャリア信号はFMキャリア信号であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記情報信号はオーディオ信号であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 前記送信するステップは、前記複数のビットストリームのうちの少なくとも1つのビットストリームが前記複数のビットストリームのうちの他のビットストリームとは異なる送信特性で送信されるように前記複数のビットストリームを送信するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 前記異なる送信特性は、誤り保護の異なるレベルおよび非一様送信パワープロファイルの異なる部分のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
  6. 前記送信するステップは、前記第1多重記述ビットストリームに関連する第1および第2クラスビットストリームをそれぞれ前記第1側波帯の第1および第2サブバンドで送信するステップと、前記第2多重記述ビットストリームに関連する第1および第2クラスビットストリームをそれぞれ前記第2側波帯の第1および第2サブバンドで送信するステップとをさらに含むことを特徴とする請求項に記載の方法。
  7. 前記第1および第2側波帯のうちの少なくとも一方の側波帯のサブバンドの各々はそれぞれ、誤り保護の異なるレベルに関連づけられることを特徴とする請求項に記載の方法。
  8. 前記第1および第2側波帯のうちの少なくとも一方の側波帯のサブバンドの各々はそれぞれ、非一様送信パワープロファイルの異なる部分および干渉に対する異なる感受性のうちの少なくとも1つに関連づけられることを特徴とする請求項に記載の方法。
  9. 前記生成するステップは、第1符号化レートを有する第1ビットストリームと、該第1符号化レートより低い符号化レートを有する第2ビットストリームとを生成するステップを含み、
    前記送信するステップは、少なくとも前記第1ビットストリームを前記ホストキャリア信号の第1側波帯で送信し、前記第2ビットストリームを前記ホストキャリアの第2側波帯で送信するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  10. 前記システムに時間ダイバーシチを提供するために、前記送信するステップの前に、前記複数のビットストリームのうちの少なくとも一部の間に遅延を導入するステップをさらに有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  11. 通信システムにおける送信のために少なくとも1つの情報信号を処理する装置において、本装置は、送信機を有し、該送信機は、
    (i)情報信号から、前記情報信号を表す第1および第2多重記述ビットストリームを含む複数のビットストリームを生成するように動作し、前記複数のビットストリームの各々は前記情報信号の別個の表現に対応し且つ複数のクラスのビットに分離され、前記第1および第2多重記述ビットストリームのそれぞれは、誤り保護の異なるレベルに対応する少なくとも第1および第2クラスビットストリームに分離され、該送信機はさらに、
    (ii)前記複数のビットストリームの各々を、ホストキャリア信号に関連する1つ又は複数の周波数帯域のうちの対応する部分で送信するように動作し、前記送信において、前記第1多重記述ビットストリームが前記ホストキャリア信号の第1側波帯で送信され、前記第2多重記述ビットストリームが前記ホストキャリア信号の第2側波帯で送信され、前記複数のビットストリームのうちの1つのビットストリームに関連する複数のクラスのビットのうちの所与の1つのクラスのビットであって前記1つのビットストリームに関連する他のクラスのビットよりも干渉に対する感度の高いクラスのビットが、前記部分のうちの他の部分よりも干渉に対する感受性が低くなるように構成された、前記部分のうちの対応する1つの部分において送信される
    ことを特徴とする装置。
  12. 通信システムにおける送信のために少なくとも1つの情報信号を処理する装置において、本装置は、
    情報信号から、前記情報信号を表す第1および第2多重記述ビットストリームを含む複数のビットストリームを生成する手段であって、前記複数のビットストリームの各々は前記情報信号の別個の表現に対応し且つ複数のクラスのビットに分離され、前記第1および第2多重記述ビットストリームのそれぞれは、誤り保護の異なるレベルに対応する少なくとも第1および第2クラスビットストリームに分離される手段と、
    前記複数のビットストリームを、ホストキャリア信号に関連する1つ又は複数の周波数帯域のうちの対応する部分で送信する手段であって、前記第1多重記述ビットストリームを前記ホストキャリア信号の第1側波帯で送信し、前記第2多重記述ビットストリームを前記ホストキャリア信号の第2側波帯で送信する手段とを有し、前記複数のビットストリームのうちの1つのビットストリームに関連する複数のクラスのビットのうちの所与の1つのクラスのビットであって前記1つのビットストリームに関連する他のクラスのビットよりも干渉に対する感度の高いクラスのビットが、前記部分のうちの他の部分よりも干渉に対する感受性が低くなるように構成された、前記部分のうちの対応する1つの部分において送信される
    ことを特徴とする装置。
  13. 通信システムにおいて少なくとも1つの情報信号を処理する方法において、本方法は、
    前記情報信号を表す第1および第2多重記述ビットストリームを含む複数のビットストリームを受信するステップであって、前記複数のビットストリームの各々は前記情報信号の別個の表現に対応し且つ複数のクラスのビットに分離されており、前記第1および第2多重記述ビットストリームのそれぞれは、誤り保護の異なるレベルに対応する少なくとも第1および第2クラスビットストリームに分離されており、前記複数のビットストリームは、ホストキャリア信号に関連する1つ又は複数の周波数帯域のうちの対応する部分で送信されたものであり、前記第1多重記述ビットストリームは前記ホストキャリア信号の第1側波帯で送信されたものであり、前記第2多重記述ビットストリームは前記ホストキャリア信号の第2側波帯で送信されたものであり、さらに、前記複数のビットストリームのうちの1つのビットストリームに関連する複数のクラスのビットのうちの所与の1つのクラスのビットであって前記1つのビットストリームに関連する他のクラスのビットよりも干渉に対する感度の高いクラスのビットが、前記部分のうちの他の部分よりも干渉に対する感受性が低くなるように構成された、前記部分のうちの対応する1つの部分において送信されたものである、ステップと、
    前記受信した複数のビットストリームから情報信号を再構成するステップとを有する
    ことを特徴とする方法。
  14. 通信システムにおいて少なくとも1つの情報信号を処理する装置において、本装置は、受信機を有し、該受信機は、
    (i)前記情報信号を表す第1および第2多重記述ビットストリームを含む複数のビットストリームを受信するように動作し、前記複数のビットストリームの各々は前記情報信号の別個の表現に対応し且つ複数のクラスのビットに分離されており、前記第1および第2多重記述ビットストリームのそれぞれは、誤り保護の異なるレベルに対応する少なくとも第1および第2クラスビットストリームに分離されており、前記複数のビットストリームは、ホストキャリア信号に関連する1つ又は複数の周波数帯域のうちの対応する部分で送信されたものであり、前記第1多重記述ビットストリームは前記ホストキャリア信号の第1側波帯で送信されたものであり、前記第2多重記述ビットストリームは前記ホストキャリア信号の第2側波帯で送信されたものであり、さらに、前記複数のビットストリームのうちの1つのビットストリームに関連する複数のクラスのビットのうちの所与の1つのクラスのビットであって前記1つのビットストリームに関連する他のクラスのビットよりも干渉に対する感度の高いクラスのビットが、前記部分のうちの他の部分よりも干渉に対する感受性が低くなるように構成された、前記部分のうちの対応する1つの部分において送信されたものであり、該受信機はさらに、
    (ii)前記受信した複数のビットストリームから情報信号を再構成するように動作する
    ことを特徴とする装置。
  15. 符号化信号を処理する装置において、
    前記符号化信号は、入力信号から、前記入力信号を表す第1および第2多重記述ビットストリームを含む複数のビットストリームを発生することによって生成され、前記複数のビットストリームの各々は前記入力信号の別個の表現に対応し且つ複数のクラスのビットに分離されており、前記第1および第2多重記述ビットストリームのそれぞれは、誤り保護の異なるレベルに対応する少なくとも第1および第2クラスビットストリームに分離されており、前記複数のビットストリームは、ホストキャリア信号に関連する1つ又は複数の周波数帯域のうちの対応する部分の通信チャネルを通じて送信されたものであり、前記第1多重記述ビットストリームは前記ホストキャリア信号の第1側波帯で送信されたものであり、前記第2多重記述ビットストリームは前記ホストキャリア信号の第2側波帯で送信されたものであり、これにより、前記複数のビットストリームのうちの1つのビットストリームに関連する複数のクラスのビットのうちの所与の1つのクラスのビットであって前記1つのビットストリームに関連する他のクラスのビットよりも干渉に対する感度の高いクラスのビットが、前記部分のうちの他の部分よりも干渉に対する感受性が低くなるように構成された、前記部分のうちの対応する1つの部分において送信されており、
    本装置は、
    前記通信チャネルから前記符号化信号を受信する手段と、
    前記受信した符号化信号を復号する手段と、
    前記復号した信号から前記入力信号を再生する手段とを有することを特徴とする装置。
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