JP4247073B2 - 給水装置における自動給水方法 - Google Patents

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Description

本発明は、給水装置における自動給水方法に関するものであり、より詳細には赤外線イメージセンサを用いて人体などからの赤外放射を検出して、より確実な自動給水を行なう給水装置における自動給水方法に関する。
図9は、赤外線光の反射によって使用者を検出する赤外線反射方式の自動給水装置51の例を示している。図9において、52は光(例えば赤外線や近赤外線など)L1 を使用者へ向けて照射するための投光部(図示せず)と使用者から反射して生じた反射光L2 を受光するための受光部(図示せず)とを備えた反射型センサ、53は自動給水装置の吐水口、54は洗面ボールである。また、m’は前記反射型センサの検出視野である。
前記自動給水装置51は使用者が前記検出視野m’内に手を差し延べる動作(すなわち使用者の使用動作)を行なうときに、反射型センサ52が使用者の手によって反射した反射光L2 を前記受光部を用いて受光することにより、反射型センサ52がこれを感知することができる。そして、図示していない電磁弁などの切換部が吐水状態に切換えられて、吐水口53から自動的に吐水を行えるようにしている。また、使用者が手を検出視野m’外に出すことにより、反射型センサ52は反射光L2 の検出ができなくなり、これによって前記切換部が止水状態に切り換えられて、止水することができる。
特開2002−130142号公報
ところで、光L1 が洗面台の洗面ボール54に向くよう投光部がセットされているので、例えばステンレス等の金属製の浅い洗面ボール54を有する洗面台においては、使用者から反射した反射光L2 以外から同等の光が受光部に入射した場合に、これを誤って使用者の使用動作として感知するおそれがある。特に、図9に示すように、自動給水装置51の近くに、前記光L1 と同じような光L1 ’を用いた他の反射型センサ55を有する機器56が配置されている場合に、この機器56からの光L1 ’によって生じる反射光L2 ’が反射型センサ52に入射して、自動給水装置51が誤動作することがあった。
本発明は上述の事柄を考慮に入れてなされたものであって、その目的は、水洗器の使用者による使用動作を確実にとらえることができる給水装置における自動給水方法を提供することである。
上記目的を達成するために、発明の給水装置における自動給水方法は、切換部を用いて吐水状態と止水状態を切換え可能に構成された給水装置において、赤外線イメージセンサを用いてこの給水装置の給水部分における赤外放射のイメージ捉えて一対のバッファに記憶するとともに、前記赤外放射のイメージの変化を所定の閾値と比較することにより使用者の使用動作を認識して、切換部を切換えるにあたり、
給水開始処理と、給水継続処理と、給水停止処理を施すことからなり、

前記給水開始処理が、
赤外線イメージセンサから画像信号として出力される感知信号を入力して、これをイメージとして一方のバッファへ格納する第1のステップと、
赤外線イメージセンサからさらに画像信号として出力される感知信号を入力して、これを新規のイメージとして他方のバッファへ格納する第2のステップと、
格納された両イメージの差分を求めて、その変化を抽出する第3のステップと、
両イメージの各画素における変化量の和を求めこれを所定の閾値と比較する第4のステップと、
比較の結果、前記変化量の和が閾値より小さい場合には、前記新規のイメージを一つ前のイメージとして一方のバッファに格納する第5のステップと、
前記第2のステップから前記第5のステップの処理を給水が開始されるまで繰り返し施す第6のステップと、
比較の結果、前記変化量の和が閾値以上の場合に給水を開始する第7のステップとを含み

前記給水継続処理が
前記第7のステップで給水を開始した後、他方のバッファの前記新規のイメージを一つ前のイメージとして一方のバッファへ移す処理を行なう第8のステップと、
赤外線イメージセンサからさらに画像信号として出力される感知信号を入力して、この新規のイメージを他方のバッファへ格納する第9のステップと、
格納された両イメージA,Bの差分を求めて、その変化を抽出する第10のステップと、
両イメージの各画素における変化量の和を求めこれを所定の閾値と比較する第11のステップと、
比較の結果、前記変化量の和が閾値以上の場合に前記第8のステップから前記第11のステップの処理を給水を継続する限り繰り返し施す第12のステップとを含み、

前記給水停止処理が、
比較の結果、前記変化量の和が閾値よりも小さい場合に給水を停止する第13のステップとを含むことを特徴としている(請求項1)。
前記赤外線イメージセンサは、人体から生じる波長10μmの中間赤外線の赤外放射を測定対象として検出可能に構成された熱型赤外線検出素子を、縦横に複数並べて構成された熱型のものであり、前記赤外線イメージセンサの視野領域に前記給水部分が含まれるように取り付けられているのが好ましい(請求項2)。
前記給水装置は、洗面台の水平取付け面上に設置された吐水管と前記赤外線イメージセンサを含むとともに、前記赤外線イメージセンサは、使用者による使用動作を感知するため前記吐水管の前面部に取り付けられており、また、前記赤外線イメージセンサの視野領域の高さ方向の範囲は、前記洗面ボールの底から前記水平取付け面より低い高さの位置までであるのが好ましい(請求項3)。
請求項1に記載の本発明の給水装置における自動給水方法では、切換部を用いて吐水状態と止水状態を切換え可能に構成された給水装置において、赤外線イメージセンサを用いてこの給水装置の給水部分における赤外放射のイメージを捉え、この赤外放射のイメージの変化を求めて、切換部を切換えるので、使用者による自動給水装置の使用動作をモニタして、吐水を続けるか止水状態に切り換えるかの判断を行なうことができる。このとき、使用者の手などの対象物の温度は給水装置から供給される水や湯などにより幾らか温度変化するものであるが、この対象物からの赤外放射をイメージとして取り込んで、その変化を求めることにより、使用者による使用動作の動きを赤外放射のイメージの変化として映像的に捉えることができる。つまり、使用者による使用動作があるときには吐水し続け、動きが止まれば止水することができる。また、迷光や外乱の影響を受けることなく安定した動作を得ることができる。
図1〜は本発明の自動給水装置1における自動給水方法実施例の構成を示す図であり、図1は正面図、図2は側面図、図3は内部回路の構成を示す図、図4は自動給水装置1における自動給水方法を説明する図、図5は検出される赤外放射のイメージを示す図である。
本例の自動給水装置1は洗面台2の水平取付け面2a上に設置された吐水管3と、この吐水管3の前面部3aに取り付けられて使用者による使用動作を感知する赤外線イメージセンサ4と、この赤外線イメージセンサ4からの感知信号S0 が送られる制御部5(図3のみに図示)と、この制御部5から送られる制御信号S1 によって止水状態と吐水状態の切り換えを可能とする切換部6(図3のみに図示)とを有している。
前記洗面台2には洗面ボール2bを形成しており、これによって吐水管3の吐水口3bから吐水される水が、図1,2において符号M1 に示す給水部分、つまり、洗面ボール2b内に給水され、この給水部分M1 において使用者が手を洗うなどして、排水口2c(図2)へと流れるように構成している。また、図1において、符号3cは測定対象となる波長の赤外線を透過可能な材料で形成された光透過窓を示しており、この光透過窓3cによって、赤外線イメージセンサ4を水から保護するように構成している。
前記赤外線イメージセンサ4は例えば人体から生じる波長10μm程度の中間赤外線の赤外放射を測定対象として検出可能に構成された熱型赤外線検出素子を、縦横に複数並べて構成された熱型赤外線イメージセンサであり、この赤外線イメージセンサ4はその視野領域mに前記水の給水部分M1 が含まれるように取り付けている。すなわち、赤外線イメージセンサ4はその視野領域m内における各部の温度を、とりわけ体温に近い温度を中心に精度よく赤外放射によって測定できるように構成している。また、赤外線イメージセンサ4の感知信号S0 は画像信号として出力される。
また、本例の場合、赤外線イメージセンサ4の視野領域mの高さ方向の範囲は、洗面ボール2bの底から水平取付け面2aより幾らか低い高さの位置までである。つまり、図1において、使用者が給水部分M1 に使用者が手などの対象物を差し出すときに、この対象物が赤外線イメージセンサ4の視野領域m内に入るので、赤外線イメージセンサ4が対象物からの赤外放射を受光でき、吐水口3bから水が吐水するように構成している。
なお、M2 およびM3 は、視野領域m内でかつ非吐水領域である部分を示す。そして、この実施形態では、赤外線イメージセンサ4として、画素数(ドット数)が1024(32×32)個のものを採用した例を示す。また、本例の赤外線イメージセンサ4の各赤外線検出素子は熱型であり、これに入射する赤外線を吸収させることにより生じる温度上昇を利用したものである。すなわち、容易に小型化でき長寿命で消費電力が少ないという利点がある
前記切換部6は例えば吐水管3を流れる水の吐水および止水を電気的に制御可能とする電磁弁であり、前記制御部5は例えば演算処理を行なうマイクロコンピュータ10と、記憶部(メモリ)11と、アラーム表示回路12と、前記電磁弁6の駆動回路13とを有している。また、14は制御部5を駆動するための乾電池などの電源であり、15は電源14からの電力を各回路10〜13に供給する低電圧電圧監視回路である。
また、メモリ11にはマイクロコンピュータ10が感知信号S0 を受け取って、電磁弁駆動回路13を介して制御信号S1 を出力するための必要な信号処理の手順を示す処理プログラム20が記録されていると共に、このプログラム20の動作に伴って赤外放射のイメージA,イメージBを記憶するバッファ21,22を設けている。
図4は前記プログラム20が示す手順に従った制御部5による動作を説明する図であり、図5は赤外線イメージセンサ4から得られる赤外放射のイメージの一例を示す図である。
図4において、S1は赤外線イメージセンサ4から感知信号S0 を入力して、これをイメージAとしてバッファ21へ格納するステップである。このときのイメージAの一例として図5に示したものを挙げることができる。図5(A)に示すように、イメージAにおいて洗面ボール2bの各部の温度がほゞ同じであるので、赤外放射は各部においてほゞ同レベルの低い温度を示す信号となっている。
図4における、S2は赤外線イメージセンサ4からさらに感知信号S0 を入力して、この新規のイメージをイメージBとしてバッファ22へ格納するステップである。
S3は前記バッファ21,22に格納されたイメージA,Bの差分を求めて、その変化を抽出するステップである。すなわち、予めバッファ21に記録されている前回の感知信号S0 に基づくイメージAと、今回ステップS2に基づいて検出したイメージBの差分を求めることで、その短い時間内において変化した赤外放射のイメージの変化量(各画素における赤外線の検出強度の差の絶対値)を求めることができる。
S4は前記イメージA,Bの各画素における変化量の和を求めこれを所定の閾値Thaと比較するステップである。このステップS4において前記変化量の和が閾値Thaよりも大きく、イメージA,Bにおける変化が大きいと判断した場合にはステップS6にジャンプし、小さい場合にはステップS5に処理を進める。
ここで、使用者が何もしていない状態においては、たとえ近くの反射型センサから赤外線(近赤外線)などが入射しても、本例の赤外線イメージセンサ4はこれに影響されることがない。また、外部から太陽光などの熱線が入射しても、これによって洗面ボール2bの温度が短い時間内に急激に上昇することはないので、ステップS4においてイメージの変化が大きいと判断されることはない。つまり、従来は誤動作の原因となっていたものによって自動給水装置1が誤動作することはない。
一方、使用者が自動給水装置1の給水部分M1 に手(対象物)を差し延べるなどした場合には、温度の異なる物体による赤外線が急激に赤外線イメージセンサ4によって検出されるので、この赤外線イメージセンサ4からの感知信号S0 には、図5(B)に示すように対象物から放射させる赤外線によるイメージ30が含まれている。前記ステップS2において、前記イメージ30を含む赤外放射のイメージBが取り込まれる。なお、図5(B)に示すイメージ30は使用者の手を示している。
そして、ステップS3において、図5(C)に示すようなイメージA,Bの変化が検出され、符号31に示すように、使用者の手によって生じた急激な温度変化が大きく検出される。したがって、ステップS4において、イメージA,Bの変化が大きいと判断され、ステップS6にジャンプする。
S5は、今検出したイメージBを一つ前のイメージAとしてバッファ21に格納するステップである。そして、前記ステップS2にジャンプすることにより、前記ステップS2〜S5の処理を繰り返す。なお、この繰り返し周期を早くすることで自動給水装置1は使用者の使用動作に敏感に反応することができる。また、この繰り返し周期を遅くする(時間待ちを設ける)ことにより、消費電力の削減を図ることができる。
加えて、前記ステップS4における変化量の和の閾値ThaはステップS2〜S5の繰り返し周期の長さと温度変化の大きさに合わせて適宜調整されるものであり、この閾値Thaは例えば可変抵抗やロータリースイッチなど、ツマミの位置調整などからなる閾値設定部11aによって外部から調整可能に構成することが望ましい。
S6は前記ステップS4においてイメージA,Bの変化が大きいと判断されたときに実行され、前記電磁弁駆動回路13を用いて電磁弁6を開弁させるための制御信号S1 を出力するステップである。これによって電磁弁6が吐水状態になり、使用者は自動給水装置1を使用することができる。
S7はバッファ22のイメージBを一つ前のイメージAとしてバッファ21へ移す処理を行なうステップである。
S8は赤外線イメージセンサ4からさらに感知信号S0 を入力して、この新規のイメージをイメージBとしてバッファ22へ格納するステップである。このとき、得られる赤外放射のイメージBにおいて、図5(D)の符号32が示す使用者の手による赤外放射のイメージは、図5(B)に示す前回のイメージにおける符号30が示す使用者の手による赤外放射のイメージと比べて、使用者の使用動作に応じて幾らか変化する。
S9は前記バッファ21,22に格納されたイメージA,Bの差分を求めて、その変化を抽出するステップである。すなわち、前記バッファ21に記録されている前回のイメージAと、今回のイメージBの差分を求めることで、その短い時間内において変化した赤外放射のイメージの変化量(差の絶対値)を求めることができる。図5(E)の符号33は、ステップS9によって求められた、使用者の使用動作に応じたイメージ30,32の変化量に基づく動作のイメージである。
S10は前記イメージA,Bの各画素における変化量の和を求めこれを所定の閾値Thbと比較するステップである。このステップS10において前記変化量の和が閾値Thbよりも大きく、イメージA,Bにおける変化が大きいと判断した場合にはステップS7にジャンプして、前記ステップS7〜S10の処理を繰り返し、小さい場合にはステップS11に処理を進める。
つまり、使用者が手などの対象物を動かしている限り、前記ステップS9の処理によって、赤外放射のイメージA,Bの変化量から使用者による使用動作が、動作のイメージ33として検出され、この使用動作がなくならない限り吐水することができる。
また、自動給水装置1からの給水に伴って使用者の手などの各部の温度が変化するので、図5(F)において符号34に示す赤外放射のイメージに示すように、温度の低下部分34aや、手によって温められた水による温度の上昇部分34bなどが生じるが、これらも時々刻々と変化するものであるため、前記ステップS9の処理によって得られる動作のイメージは、図5(G)において符号35に示すようなものとなって現れる。
つまり、使用者が赤外線イメージセンサ4の視野領域m内において手などの対象物を動かしている限り、自動給水装置1は吐水を続けることができる。
なお、ステップS7〜S10の繰り返し周期も任意の待ち時間を設けるなどして、調整することができ、この周期を早く設定して自動給水装置1は使用者の使用動作に敏感に反応することも、周期を遅く設定して消費電力の削減を図ることも可能である。また、前記ステップS10における変化量の閾値ThbはステップS7〜S10の繰り返し周期の長さと温度変化の大きさに合わせて適宜調整されるものであり、例えば可変抵抗やロータリースイッチなど、ツマミの位置調整などからなる閾値設定部11bによって外部から調整可能に構成することが望ましい。
使用者が使用動作を終えて、手や対象物を赤外線イメージセンサ4の視野領域mの外に出すと、赤外線イメージセンサ4によって検出されるイメージは、図5(H)に示すように、流れる水によるイメージ36のみになる。また、このイメージ36には変化が少ないので、前記ステップS9によって求められる動作のイメージは、図5(I)において符号37に示すように変化の少ないものとなる。したがって、使用者が使用動作を終えると、前記ステップS10においてイメージA,Bの変化が小さいと判断される。
S11は前記ステップS11においてイメージA,Bの変化が小さいと判断されたときに実行され、前記電磁弁駆動回路13を用いて電磁弁6を閉弁させるための制御信号S1 を出力するステップである。これによって電磁弁6が止水状態になり、使用者は自動給水装置1を終了することができる。そして、前記ステップS5にジャンプする。
前記閾値Thaは自動給水装置1が給水を始めるために必要なイメージA,Bの変化量を定めるものであり、閾値Thaは太陽光などによる温度上昇などの外乱が原因となって自動給水装置1が誤動作しない程度に大きく、使用者による使用動作を捉えられる程度に小さくする必要がある。また、閾値Thbは使用者による使用動作の継続を検出できる程度に小さく、使用者による使用動作の終了時に給水を止められる程度に大きくする必要がある。したがって、前記閾値設定部11A,11bによって、自動給水装置1の設置後に調整できるようにすることが望ましい。
なお、本発明は、赤外線イメージセンサ4として用いる赤外線検出素子の数を上述したものに限定されるものではないことはいうまでもない。すなわち、赤外線検出素子の数を多くすることにより、前記イメージA,Bをより詳細に捉えて、的確な判断を行なうことが可能である。
しかしながら、赤外線イメージセンサ4が有する赤外線検出素子の数を少なくして、赤外線イメージセンサ4にかかるコストを削減することも可能である。また、赤外線検出素子の数を少なければ少ないほど、制御部5によって扱うイメージA,Bの情報量を少なくすることができ、それだけマイクロコンピュータ10による処理を軽くして消費電力を削減し、製造コストを削減することも可能である。つまり、赤外線検出素子の数は複数(2個以上)あればこれを赤外線イメージとして捉えて、上述した信号処理を行なうことが可能である。
図6〜8は参考例の自動給水装置1’の構成を示す図であり、図6はその全体構成を示す側面図、図7は回路構成を示す図、図8はこの自動給水装置1’における自動給水方法の例を説明する図である。図6〜8において、図1〜5に示したものと同じ符号を付した部材は同一または同等の部材であるからその詳細な説明を省略する。
図6,7において、40は視野領域mの全体における赤外放射を受けてその温度を測定する一つの赤外線受光素子を有する赤外線センサである。また、41は少なくとも給水部分M1 を含む方向に赤外線L1 を照射することにより使用者に向けて例えば赤外線L1 を投光する投光部41aと、使用者の手などの対象物に当たって反射した赤外線L2 を受光することによって使用者による反射光を検出する受光部41bとを有する赤外線反射方式の反射型センサである。つまり、本例の自動給水装置1’において、感知部は赤外線センサ40と反射型センサ41とからなる。
また、図7に示す、S2 は赤外線センサ40の感知信号であり、S3 は反射型センサ41の感知信号である。42は本例の自動給水装置1’における自動給水の手順を示す処理プログラム、43,44は温度を記録するバッファである。
図8において、S20は赤外線センサ40を用いて感知信号S2 を入力し、この感知信号S2 が示す温度を温度Aとして前記バッファ43に記録するステップである。
S21は新たに赤外線センサ40から感知信号S2 を入力し、この感知信号S2 が示す温度を温度Bとして前記バッファ44に記録するステップである。
S22はバッファ43,44を参照して前記温度A,Bの変化を抽出するステップである。
S23は温度A,Bの変化量(検出温度A,Bの差の絶対値)が所定の閾値Tha’に比べて大きいかどうかを判断するステップであり、大きい場合はステップS25にジャンプし、小さい場合はステップS24に処理を進める。
S24は温度Bを一つ前の温度Aとしてバッファ44のデータをバッファ43に転送するステップである。
S25は前記ステップS23において温度A,Bの変化量が所定の閾値Tha’に比べて大きいと判断された場合に実行されるステップであり、電磁弁6を開弁して吐水を開始するステップである。
すなわち、参考例の自動給水装置1’は、赤外線センサ40によって検出される感知信号S2 を用いて視野領域mの温度変化が所定の閾値Tha’以上であるときに、電磁弁6を開くように制御する。したがって、投光部41aは周期的に赤外光を発光する必要がなく、自動給水装置1’の消費電力を削減できるだけでなく、吐水開始が赤外線センサ40によって検出される赤外放射によるものであるので、近くに同じ反射型センサが配置されていたとしても誤動作することがない。
また、視野領域mの温度変化を閾値Tha’と比較する処理は極めて簡単な処理であるのでマイクロコンピュータ10において実行する処理を軽くすることができ、これによって制御部5の消費電力を小さくすることもできる。
S26は反射型センサ41の投光部41aを用いて赤外光L1 を出射するステップである。
S27は受光部41bを用いて対象物による反射光L2 を受光するステップである。なお、ステップS26,S27はほゞ同時に行なうことができ、このとき反射型センサ41から得られる感知信号S3 を用いて、吐水領域M1 に手などの対象物が存在するかどうかを検出することができる。
S28は前記感知信号S3 を用いて反射光L2 の強度を所定の閾値Thb’と比較するステップである。ここで、反射光L2 が閾値Thb’より大きいときは前記ステップS26に戻って、S26〜S28の処理を繰り返す。一方、反射光L2 が閾値Thb’以下であるときには、次のステップSS9に処理を移す。
S29は前記電磁弁6を閉じるための制御信号S1 を出力するステップである。次いで、前記ステップS24にジャンプする。
すなわち、参考例の自動給水装置1’は、反射型センサ41の感知信号S3 を用いて視野領域mから対象物が無くなったことを検出したときに電磁弁6を閉じるように制御する。つまり、止水時に反射型センサ41を用いて対象物の存在を確認するので、使用者の手などの対象物が吐水領域M1 を離れたときには、給水を確実に止めることができる。特に、自動給水装置1’から供給される水や湯の流れによって温度変化が生じても、これに影響されることなく止水できるので、より確実に動作させることができる。
なお、参考例では吐水開始の判断において赤外線センサ40の感知信号S2 を専ら用いた例を示しているが、反射型センサ41からの感知信号S3 を用いて判断をより正確に行うようにすることも可能である
本発明の自動給水装置における自動給水方法実施例を示す正面図である。 前記自動給水装置の側面図である。 前記自動給水装置の電気的な回路構成を説明する図である。 前記自動給水方法を説明する図である。 検出される赤外放射のイメージの例を示す図である。 参考例を示す側面図である。 前記参考例の自動給水装置の電気的な回路構成を説明する図である。 前記参考例の給水装置における自動給水方法の一例を説明する図である。 従来の自動給水装置の例を説明する図である。
符号の説明
1 自動給水装置(給水装置)
4 赤外線イメージセン
5 制御部
6 電磁弁(切換部)
21,22 バッファ
1 給水部分
0 感知信号
1 制御信号
Tha,Thb 閾値
A,B イメージ















Claims (3)

  1. 切換部を用いて吐水状態と止水状態を切換え可能に構成された給水装置において、赤外線イメージセンサを用いてこの給水装置の給水部分における赤外放射のイメージ捉えて一対のバッファに記憶するとともに、前記赤外放射のイメージの変化を所定の閾値と比較することにより使用者の使用動作を認識して、切換部を切換えるにあたり、
    給水開始処理と、給水継続処理と、給水停止処理を施すことからなり、

    前記給水開始処理が、
    赤外線イメージセンサから画像信号として出力される感知信号を入力して、これをイメージとして一方のバッファへ格納する第1のステップと、
    赤外線イメージセンサからさらに画像信号として出力される感知信号を入力して、これを新規のイメージとして他方のバッファへ格納する第2のステップと、
    格納された両イメージの差分を求めて、その変化を抽出する第3のステップと、
    両イメージの各画素における変化量の和を求めこれを所定の閾値と比較する第4のステップと、
    比較の結果、前記変化量の和が閾値より小さい場合には、前記新規のイメージを一つ前のイメージとして一方のバッファに格納する第5のステップと、
    前記第2のステップから前記第5のステップの処理を給水が開始されるまで繰り返し施す第6のステップと、
    比較の結果、前記変化量の和が閾値以上の場合に給水を開始する第7のステップとを含み

    前記給水継続処理が
    前記第7のステップで給水を開始した後、他方のバッファの前記新規のイメージを一つ前のイメージとして一方のバッファへ移す処理を行なう第8のステップと、
    赤外線イメージセンサからさらに画像信号として出力される感知信号を入力して、この新規のイメージを他方のバッファへ格納する第9のステップと、
    格納された両イメージA,Bの差分を求めて、その変化を抽出する第10のステップと、
    両イメージの各画素における変化量の和を求めこれを所定の閾値と比較する第11のステップと、
    比較の結果、前記変化量の和が閾値以上の場合に前記第8のステップから前記第11のステップの処理を給水を継続する限り繰り返し施す第12のステップとを含み、

    前記給水停止処理が、
    比較の結果、前記変化量の和が閾値よりも小さい場合に給水を停止する第13のステップとを含むことを特徴とする給水装置における自動給水方法。
  2. 前記赤外線イメージセンサは、人体から生じる波長10μmの中間赤外線の赤外放射を測定対象として検出可能に構成された熱型赤外線検出素子を、縦横に複数並べて構成された熱型のものであり、前記赤外線イメージセンサの視野領域に前記給水部分が含まれるように取り付けられている請求項1に記載の給水装置における自動給水方法。
  3. 前記給水装置は、洗面台の水平取付け面上に設置された吐水管と前記赤外線イメージセンサを含むとともに、前記赤外線イメージセンサは、使用者による使用動作を感知するため前記吐水管の前面部に取り付けられており、また、前記赤外線イメージセンサの視野領域の高さ方向の範囲は、前記洗面ボールの底から前記水平取付け面より低い高さの位置までである請求項1または2に記載の給水装置における自動給水方法。
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