JP2003169780A - 光電脈波式脈拍測定装置 - Google Patents

光電脈波式脈拍測定装置

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JP2003169780A JP2001373166A JP2001373166A JP2003169780A JP 2003169780 A JP2003169780 A JP 2003169780A JP 2001373166 A JP2001373166 A JP 2001373166A JP 2001373166 A JP2001373166 A JP 2001373166A JP 2003169780 A JP2003169780 A JP 2003169780A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脈拍測定動作の開始と終了を、例えば測定部
位である指先を測定場所(窓部等)に載せるだけで、自
動で行えるようにする。 【解決手段】 脈波センサ窓部21に載せた指先等の測
定部位2に対して光を照射する発光部3、発光部3から
照射されて測定部位2にて反射された光を受光する受光
部4、受光部4の出力より光電脈波成分を検出する脈波
検出回路5、脈波検出回路6の検出した光電脈波に基づ
いて脈拍数を求めるCPU6を備える光電脈波式脈拍測
定装置Mにおいて、脈波センサ22の近傍に照度センサ
25を配置し、CPU6により、照度センサ25が測定
部位2の接近動作による照度変化を検出した際に脈拍測
定動作を開始させ且つ測定部位2の離脱動作による照度
変化を検出した際に脈拍測定動作を終了させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脈拍を測定しよう
とする測定部位(体表・指先等)に光(主に赤外光)を
照射し、測定部位からの反射光(または透過光)に含ま
れる光電脈波成分を検出して脈拍数を求める光電脈波式
脈拍測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図15は、この種の脈拍測定装置の一般
的構成を示している。この脈拍測定装置1は、脈拍測定
するための所定位置Aにセットされた測定部位(体表、
指先等)2に対して一定強度の光(主に赤外光)L1を
照射する発光部(発光手段)3と、該発光部3から照射
されて測定部位2で反射された反射光L2を受光し電気
信号に変換する受光部(受光手段)4と、該受光部4の
出力より光電脈波成分を検出する脈波検出回路(脈波検
出手段)5と、該脈波検出回路5の検出した脈波信号S
1に基づいて脈拍数を求める脈拍算出手段とを備えてい
る。脈拍算出手段は、CPU6の機能の一部として達成
される。ここで、透過光を受光する場合は、反射光用の
発光部3の代わりに別に設けた発光部3Bから測定部位
2に光L3を照射し、測定部位2を透過した透過光L4
を受光部4が受光する。
【0003】脈波検出回路5は、受光部4からの信号に
含まれる脈波成分(光電脈波)を抽出・増幅・波形成形
した脈波信号S1をCPU6に入力する。CPU6は、
ROM7に格納された動作プログラムに基づいて動作
し、脈波検出回路6から出力される脈波信号S1の検出
間隔(所定時間の検出回数)から脈拍数を算出する他、
脈拍測定に関わる全ての動作を制御する。なお、脈拍と
は、所定時間内の脈波をカウントしたものである。CP
U6には、CPU6の動作プログラムを格納するROM
7、CPU6からのデータ類を一時的に格納するRAM
8、脈拍測定の開始/終了を含めた脈拍測定装置の動作
を指令する操作スイッチ9、測定された脈拍数などを表
示する表示装置10等が接続されている。また、装置内
の電源回路11は、CPU6の制御により各回路等に電
源を供給する役目を果たす。
【0004】この脈拍測定装置の動作について説明す
る。脈拍の測定を行う場合は、測定部位2である指先等
を、測定装置1の脈拍測定を行うための所定位置(発光
部3、3Bからの光を受ける位置であり、通常は窓があ
いている)に載せ、そして操作スイッチ9をONする。
そうすると、発光部3から照射された光が、測定部位2
にて反射されて受光部4に達する。透過光を利用する場
合は、発光部3Bからの光は、測定部位2を透過した
後、受光部4に達する。発光部3、3Bの発光光量は一
定、途中の光路の損失も一定であり、測定部位2を通過
する際に血液中のヘモグロビンにより吸光作用が起こる
ため、実際に受光部4に到達する光の強度は、測定部位
2を流れる血流に応じて変動することになる。この変動
成分(光電脈波)が、脈拍検出回路5にて抽出・増幅・
波形成形され、脈波信号S1としてCPU6に入力され
る。CPU6は、ROM7に格納された動作プログラム
に従って、脈波信号S1の検出間隔から脈拍数を算出
し、測定結果を表示装置10に表示する。測定が終った
ら、操作スイッチ9をOFFする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の脈
拍測定装置では、脈拍測定の開始と終了を、操作スイッ
チ9のON/OFFで行っているが、測定のたびにON
/OFFするのは操作が面倒であり、時にスイッチを切
り忘れる問題があった。
【0006】本発明は、上記事情を考慮し、脈拍測定動
作の開始と終了を、例えば測定部位である指先を測定場
所(窓部等)に載せるだけで、自動で行えるようにした
光電脈波式脈拍測定装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、脈拍
測定するための所定位置にセットされた指先等の測定部
位に対して光を照射する発光手段と、該発光手段から照
射されて前記測定部位を透過または反射した光を受光す
る受光手段と、該受光手段の出力より光電脈波成分を検
出する脈波検出手段と、該脈波検出手段の検出した光電
脈波に基づいて脈拍数を求める脈拍算出手段とを備えた
光電脈波式脈拍測定装置において、前記脈拍測定するた
めの所定位置に対する前記測定部位の接近離脱動作によ
って外光による照度が変化する位置に照度センサを配置
すると共に、該照度センサが、前記測定部位の接近動作
による照度変化を検出した際に脈拍測定動作を開始させ
且つ前記測定部位の離脱動作による照度変化を検出した
際に脈拍測定動作を終了させる制御手段を設けたことを
特徴とする。
【0008】ここで、説明の便宜上、前記受光手段を中
心とした部分(発光手段を含めてもよい)は、測定部位
(指先等)からの光電脈波を直接検出する部分であるか
ら、以下においては、分かりやすい用語として「脈波セ
ンサ」と呼ぶこともある。また、この脈波センサに付随
して、光を通すための窓部をケースに開け、その窓部に
指先等の測定部位を載せて脈拍測定を行うのが一般的で
あるから、照度センサを配置した位置を「脈波センサ窓
部近傍」ということもある。また、「指先等の測定部位
を脈拍測定するための所定位置に近づけて載せる」こと
を「指先を近づけて脈波センサ窓部を閉鎖する」と言っ
たり、「測定部位を脈拍測定するための所定位置から離
す」ことを「指先を離して脈波センサ窓部を開放する」
と言ったりすることもある。
【0009】請求項1の発明では、測定部位(指先等)
を、脈拍測定するための所定位置(脈波センサ窓部)に
接近させると、脈拍センサ窓部近傍に設けられている照
度センサに入射する外光光量が減少するので、制御手段
がそれを検知して脈拍測定動作を開始させる。一方、そ
の状態から測定を終えるために測定部位を離脱させる
と、脈波センサ窓部近傍の照度センサに入射する外光光
量が増大するので、制御手段がそれを検知して脈拍測定
動作を終了させる。このように、測定部位の接近及び離
脱によって脈拍測定動作が自動で開始したり終了したり
するので、いちいち操作スイッチによりON/OFFを
指令する必要がなくなる。
【0010】請求項2の発明は、請求項1において、前
記制御手段が、等時間隔H1で前記照度センサの検出す
る照度値をサンプリングし、サンプリングした最新の照
度値を始めとして現時点から過去一定時間H2内におけ
る複数の照度値を記憶する照度検出記憶手段と、前記照
度値のサンプリング毎に、最新の照度値に基づいて、そ
れよりも高い値として第1のしきい値K1を設定する第
1のしきい値設定手段と、前記サンプリングの間隔H1
よりも長い時間であり且つ前記一定時間H2を超えない
所定時間を測定開始判定時間H3とし、その測定開始判
定時間H3内に、前記第1のしきい値K1を上回る照度
値から最新の照度値への照度低下があった時、脈拍測定
動作を開始する指令を発すると共に、その時の前記第1
のしきい値K1を記憶する開始判定手段と、前記脈拍測
定動作の開始の指令に基づいて脈拍測定を行っている状
態で、最新の照度値が上昇し、前記記憶された第1のし
きい値K1を上回った時、脈拍測定動作を終了する指令
を発する終了判定手段と、を有することを特徴とする。
【0011】一般に脈拍測定装置の設置される環境にお
ける外光照度は、種々の条件(例えば人工的要因など)
により変動する。従って、一定の基準照度(しきい値)
に照らして、指先等の接近離脱動作による照度変化を比
較してみても、適正なON/OFF制御を行えない可能
性がある。例えば、指先が脈波センサ窓部に接近〜接触
する過程で発生する脈波センサ窓部近傍の照度低下量
が、照度低下を開始する時点の照度に対応するしきい値
を下回るか否かで測定開始の判断を行うようにした場
合、人工的要因等による外光照度の変動と、測定部位の
接近〜接触による照度変動とを判別しにくいため、特に
手暗がり等の条件下では、ON/OFFの迷動を防ぐの
が難しい。
【0012】そこで、請求項2の発明では、まず、等時
間隔H1で照度センサの検出照度値をサンプリングし、
現在に至る過去一定時間H2内の照度値データを逐次更
新・記憶しておく。そして、新たな照度値のサンプリン
グ毎に、現在の最新の照度値に基づいて、それよりも高
い値を、脈拍開始判定を行うための判定値である第1の
しきい値として設定し、現在に至る所定の測定開始判定
時間H3内に、第1のしきい値K1を上回る照度値から
現在の照度値への照度低下があった時に初めて、脈拍測
定動作を開始する指令を発するようにしている。
【0013】ここで重要なことは、先に過去のデータ
(例えば照度低下を開始し始めた時点の照度値)から第
1のしきい値を設定しておいて、そのしきい値よりも照
度値が低下したら開始指令を発するのではなく、開始す
るか否かを判定する現時点での照度値(つまり照度低下
の終点のデータ)に応じてしきい値を設定し、現在に至
る所定の測定開始判定時間H3内にそのしきい値を上回
る照度値から現在の照度値への照度低下があった時に、
脈拍測定動作を開始する指令を発するようにしているこ
とである。このように、脈拍開始判定を行うしきい値
を、開始判定を行う現時点(照度低下の終点時)の照度
値に基づいて設定することにより、外光照度の変動に応
じた開始判定の誤動作を防止することができる。
【0014】また、現在の照度値に基づいて第1のしき
い値を設定すると、脈波センサ窓部を閉鎖して測定を行
っている状態から照度値が徐々に変化するような場合
(つまり、ゆっくりと指先を離していくような場合)、
しきい値も一緒に変化してしまい、適正な終了判定がで
きなくなるおそれがある。
【0015】そこで、請求項2の発明では、脈拍測定の
開始判定を行った際に使用した第1のしきい値K1を記
憶しておき、脈拍測定を行っている状態で、最新の照度
値が上昇し、記憶してある第1のしきい値K1を上回っ
た時に、脈拍測定動作を終了する指令を発するようにし
ている。このように、脈拍測定動作の開始判定を行った
際のしきい値を記憶しておいて、そのしきい値に基づい
て終了判定を行うことにより、適正に測定動作を終了さ
せることができる。
【0016】請求項3の発明は、請求項2において、前
記制御手段が、更に、前記脈拍測定動作の開始の指令に
基づいて脈拍測定を行っている状態において現在に至る
一定時間を測定中断判定時間H4とし、その測定中断判
定時間H4の開始時の照度値に対応させて、当該照度値
とその照度値に対応して設定した第1のしきい値K1と
の間の適当な値を第2のしきい値K2として設定する第
2のしきい値設定手段と、前記脈拍測定動作の開始の指
令に基づいて脈拍測定を行っている状態で最新の照度値
が上昇し、前記測定中断判定時間H4内の照度が前記第
2のしきい値K2を上回った時、その直前の脈拍測定結
果を保持すると共に、その後の脈拍測定動作を中断する
指令を発する測定中断判定手段と、を有することを特徴
とする。
【0017】一般に測定終了のため脈波センサ窓部から
指先を離す際には、光電脈波のノイズにより、脈拍測定
値が不正な値で更新される可能性がある。そこで、請求
項3の発明では、その影響が出ないように、終了判定を
行う前段階、つまり、終了判定を行うためのしきい値
(記憶してある第1のしきい値)よりも小さい第2のし
きい値を検出照度値が上回った段階で、一旦測定中断の
判定を下し、その測定中断の直前の脈拍測定結果を保持
するようにしている。つまり、この発明では、測定開始
後も絶えず脈波センサ窓部近傍の照度変化を監視して、
測定動作の終了に備えているのであるが、脈波センサ窓
部近傍の照度が一定量以上上昇して第2のしきい値を超
えた時点で、第1のしきい値に基づいて測定終了の判定
を下すのに先立って、測定を一旦中断し、中断する直前
の測定結果を保持するようにしているのである。
【0018】このような測定動作終了前の測定中断の判
定は、指先がセンサ窓部から大きく離れる前に行われる
ことになるため、測定結果にノイズの影響が出にくくな
る。そして、最終的な測定終了の判定は、第2のしきい
値よりも大きい、予め記憶された第1のしきい値を検出
照度値が上回った時に行われる。
【0019】なお、この制御において測定中断の判定
は、その時点に至る一定の測定中断判定時間H4内にお
いて検出照度値が第2のしきい値を超えたかどうかで行
われ、測定中断判定時間H4を超えた時間で検出照度値
が第2のしきい値を超えたとしても行われないことにな
る。そこで、測定中断判定時間H4は、ノイズを含んだ
状態で脈拍測定値の更新が行われない範囲内の値で、且
つ、測定部位の離脱の際の脈波センサ窓部近傍の照度上
昇過程において測定終了前に照度が第2のしきい値を上
回ることが確実に判別可能な適切な値に設定する。ま
た、第2のしきい値は、測定中断判定時間H4の開始時
の照度値に対応させて、当該照度値と、その照度値に対
応して設定した第1のしきい値〔この第1のしきい値
は、終了判定に使用する第1のしきい値(開始判定時に
記憶されたもの)とは違う〕との間の適当な値に設定す
る。
【0020】請求項4の発明は、請求項3において、前
記制御手段が、更に、前記脈拍測定動作の中断の指令に
基づいて脈拍測定を中断した際の前記第2のしきい値よ
り僅かに低い値を第3のしきい値として設定する第3の
しきい値設定手段と、前記脈拍測定動作の中断の指令に
基づいて脈拍測定を中断している状態で最新の照度値が
前記第3のしきい値K3を下回った時、脈拍測定を再開
する指令を発する再開判定手段と、を有することを特徴
とする。
【0021】前記請求項3の発明における測定中断の判
定機能は、測定中の脈波センサ窓部と測定部位との接触
状態(必ずしも接触でなくても可)の監視にも利用可能
である。例えば、測定中に両者の接触が不完全になっ
て、脈波センサ窓部近傍の照度が一定量以上上昇した場
合にも、請求項3の発明の機能によれば、測定が中断さ
れる。しかし、このまま中断されたままであると、その
後、正しく接触が行われるようになった場合にも、測定
が再開されないことになる。そこで、請求項4の発明で
は、不完全な接触状態が解消されて、適正な接触状態が
確保されたら、測定が再開されるようにしている。即
ち、測定中断の状態から、検出照度値が一定の条件を満
たす値に復帰した際には測定を再開する。
【0022】請求項5の発明は、請求項1において、前
記照度センサを第1の照度センサとした場合、前記脈拍
測定するための所定位置に対する前記測定部位の接近離
脱動作によって外光による照度が影響を受けにくい位置
に、外光照度を検出するための第2の照度センサを配置
し、前記制御手段が、前記第2の照度センサの検出値を
基準にして、前記脈拍測定するための所定位置に対する
前記測定部位の接近離脱動作に伴う前記第1の照度セン
サの検出値に応じて脈拍測定動作の開始及び終了判定を
行うことを特徴とする。
【0023】この発明では、脈波センサ窓部に対する測
定部位の接近離脱動作に影響されにくい位置に、常時、
外光照度を検出する第2の照度センサを設け、その第2
の照度センサで検出した外光照度に応じて決めたしきい
値と、第1の照度センサで検出した脈波センサ近傍部の
照度値との比較により、測定の開始/終了の判断を行う
ようにしている。従って、照度センサを2個使用するも
のの、人工的要因等による外光照度の変動の影響を受け
ずに、脈拍測定動作のON/OFF制御を適正に行うこ
とができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。なお、既に説明した要素について
は、図中に同一符号を付すことにより、説明を簡略化す
る。
【0025】図1は実施形態の脈拍測定装置Mの構成を
示すブロック図、図2は脈波センサ窓部21と、脈波セ
ンサ22と、測定部位2である指先との関係を示す断面
図である。この脈拍測定装置Mは、外装体としてのケー
ス20の上面に、脈波センサ窓部21を有している。こ
の脈波センサ窓部21には、例えば透明なガラスが嵌め
られており、被検者は、測定部位2である指先等をこの
窓部21に載せることで脈拍測定を行う。そのため、窓
部21の外面位置が、脈拍測定するための所定位置に相
当する。
【0026】窓部21の内側には脈波センサ22が配置
されている。脈波センサ22は、窓部21に載せられた
測定部位2に対して一定強度の光(主に赤外光)を照射
する発光部(発光手段)3と、該発光部3から照射され
て測定部位2で反射された反射光を受光して電気信号に
変換する受光部(受光手段)4とを含んで構成されてい
る。発光部3としては、例えば発光ダイオード(LE
D)が使用できる。受光部4の出力信号は脈波検出回路
(脈波検出手段)5に入力され、ここで光電脈波成分を
抽出・増幅・波形成形して生成された脈波信号S1はC
PU6に入力される。
【0027】CPU6は、ROM7に格納された動作プ
ログラムに基づいて動作し、脈波検出回路6から送られ
てくる脈波信号S1の検出間隔(所定時間の検出回数)
から脈拍数を算出する。なお、透過光を使用して脈拍を
測定する場合は、受光部4に対向させて透過光用の発光
部3Bを設ける。ROM7の他、RAM8、操作スイッ
チ9、表示装置10は、図15のものと同じようにCP
U6に付属している。また、乾電池等よりなる電源回路
11が付属している。この電源回路11は、CPU6に
より電源供給が制御される。
【0028】また、この脈拍測定装置Mでは、新たに、
脈波センサ22の近傍位置に、可視光を検出可能な照度
センサ25を設けている。この照度センサ25は、脈拍
測定するために脈波センサ窓部21に測定部位2を接近
させたり窓部21から離脱させたりする動作によって外
光による照度が変化する位置に設けられており、測定部
位2の接近離脱動作による脈波センサ窓部22近傍の照
度変化を検出する。この照度センサ25は、前記受光部
4と同様の例えばフォトダイオードやフォトトランジス
タ等の受光素子からなる。なお、脈波センサ22の中
に、受光部4や発光部3と一緒に照度センサ25を配置
してもよいし、信号処理などを工夫することにより、受
光部4で照度センサ25を兼用することも可能である。
また、発光部3、受光部4、照度センサ25の配置や順
序は任意に決めてよい。
【0029】照度センサ25の出力は、照度測定回路2
6に入力される。照度測定回路26は、照度センサ25
の出力信号を所定レベルまで増幅し、A/Dコンバータ
27を介して、CPU6に入力させる。照度センサ25
は、広範なダイナミックレンジを持つ外光照度を検出す
るため、照度測定回路26は、照度センサ25の出力信
号レベルを対数圧縮してA/Dコンバータ27に入力さ
せる。そのため、照度測定回路26は、回路構成として
対数増幅回路を採用している。これにより、広範なダイ
ナミックレンジを持つ外光照度を、十分な測定精度で測
定することができる。そして、CPU6は、照度センサ
25の検出信号の変化に基づいて脈拍測定のON/OF
F制御を行う。
【0030】次に上記脈拍測定装置Mの制御の内容と動
作について説明する。ここでは、まず、図3及び図4を
用いて制御の大まかな内容を説明する。図3(a)〜
(d)は脈拍測定装置Mに対するいつくかの状態を示し
ている。
【0031】(a)は脈波センサ窓部21に測定部位2
である指先が接触していない状態を示している。この状
態では、脈波センサ窓部21が開放であるため、脈波セ
ンサ22窓部近傍〔照度センサ25の配置されている辺
りを指す=以降のおいては「脈波センサ22近傍
(部)」とも言う〕の照度は、脈拍測定装置Mの周囲の
外光照度に依存した値となる。
【0032】(b)は脈波センサ窓部21に測定部位2
である指先が接触した状態を示している。この状態で
は、脈波センサ窓部21が測定部位2で塞がれるため、
窓部21を通しての外光の侵入が遮断され、脈波センサ
22近傍の照度が低下する。この場合、測定部位2であ
る指先の内部を貫通する光や側方からの漏洩光などによ
り、脈波センサ22近傍の照度は完全にはゼロとなら
ず、受光照度は落ちるものの外光照度に依存した値とな
る。
【0033】(c)は脈拍測定が開始された状態を示し
ている。CPU6は、脈波センサ22近傍の照度の減少
から、脈波センサ窓部21への測定部位2の接触を認識
し、脈拍測定を開始する。即ち、発光部3及び脈波検出
回路5への電源供給をONとし、発光部3から赤外光を
発光して測定部位2に照射し、測定部位2からの反射光
を受光部4で受光し、その信号に含まれる光電脈波から
脈拍を測定する。
【0034】(d)は脈波センサ窓部21から測定部位
2を離脱させた状態を示している。測定部位2が脈波セ
ンサ窓部21から離脱すると、窓部21が開放されるの
で、脈波センサ22近傍の照度は外光照度に近い値まで
上昇する。CPU6は、脈波センサ22近傍の照度の上
昇から、測定部位2の窓部21からの離脱を認識し、発
光部3、脈波検出回路5の電源をOFFとし、脈拍測定
を終了する。
【0035】また、CPU6は、脈拍測定を終了する前
段階において、脈波センサ22近傍部の照度の上昇量が
一定の値に達したと判断したとき、直前の脈拍測定結果
を保持して、脈拍の測定を中断する。
【0036】また、図5に示すように、測定中に脈波セ
ンサ窓部21に対する測定部位2の接触が不完全になっ
た時は、CPU6は次のように制御する。まず、脈波セ
ンサ22近傍の照度の上昇量が一定の値に達したとき、
脈波センサ窓部21と測定部位2との接触が不完全な状
態であると判断し、直前の測定結果を保持して、脈拍測
定を中断する。そして、この状態から脈波センサ22近
傍の照度が一定量低下したときは、脈波センサ窓部21
と測定部位2とが正常な接触状態に復帰したと判断し、
脈拍測定を再開する。
【0037】なお、これらの制御において、判断基準の
ためのしきい値は全て、測定を開始する時点の外光照度
を参照して自動設定される。
【0038】次に測定開始の判定を行うための制御原理
について説明する。図5は2つのグラフ(a)、(b)
を合わせて示している。左のグラフ(a)において、直
線Pは、脈波センサ窓部21が開放(測定部位2が窓部
21に非接触)された状態での脈波センサ22近傍部の
照度変化を示す。脈波センサ22近傍部の照度は、外光
照度に依存して変化する。また、直線Qは、脈波センサ
窓部21が閉鎖(測定部位2が窓部21に接触)状態で
の脈波センサ22近傍部の照度変化を示す。外光照度の
上昇に伴い、測定部位2を貫通する光や接触部分の漏洩
光等も光量が増すため、この直線Qも外光照度に依存し
て変化する。
【0039】このグラフにおいて、Bは、外光照度Aの
ときの脈波センサ窓部21開放時の脈波センサ22近傍
部の照度である。また、Cは、外光照度Aのときの脈波
センサ窓部21閉鎖時の脈波センサ22近傍部の照度で
ある。外光照度がAのとき、測定部位2を脈波センサ窓
部21に接触させると、脈波センサ22近傍部の照度が
BからCに減少する。右のグラフ(b)はその様子を、
時間経過を横軸にして表している。
【0040】ここで、第1の実施形態として示す制御例
では、測定開始を決定する第1のしきい値K1を、脈波
センサ窓部21開放時(窓部閉鎖時ではない)の脈波セ
ンサ22近傍部の照度を参照し、予め決められたルール
に従い自動決定している。この第1のしきい値K1は、
グラフ(a)に示すように、外光照度に応じて変化す
る。グラフ(a)において、Dは、外光照度Aのときの
第1のしきい値である。グラフ(b)に示すように、外
光照度Aのとき、脈波センサ22近傍部の照度がDのレ
ベルを下回ったとき、測定部位2の脈波センサ窓部21
への接触と認識して、脈拍測定を開始する。なお、脈拍
測定の動作の内容は先に述べたものと同じであり、ここ
では説明を省略する。
【0041】ところで、検討した結果、前記の開始判定
方法には、次のような問題があることが分かった。即
ち、前記の方法は、測定部位2が窓部21に接近〜接触
する過程で発生する脈波センサ22近傍部の照度低下量
が、照度低下を開始する時点の照度値に対応して設定し
た第1のしきい値K1を下回るか否かで、測定開始の判
断を行うようにしている。しかし、この方法であると、
外光照度の変動により測定開始判定が適正に行われない
場合があり得ることが分かった。
【0042】例えば、人工的要因等による外光照度の変
動がある場合、外光照度の変動と、測定部位2の窓部2
1への接近〜接触による照度低下との判別が困難・不可
能であり、このため手暗がり等による迷動を防ぐのが難
しい。また、脈波センサ22近傍部が照度低下を開始す
る時点の確定が難しく、この開始時点の外光照度に応じ
て第1のしきい値K1を決めているので、適切なしきい
値が設定されない可能性がある。そのため、適正な開始
判定がなされない可能性がある。
【0043】それを解消する方法として、図6に示す装
置のように、脈波センサ22の近傍で且つ測定部位2の
接近〜接触動作に全く影響されない位置に、前記の照度
センサ(第1の照度センサ)25と同じ特性を持つ別の
照度センサ(第2の照度センサ)30と、その受光窓3
1を設け、その第2の照度センサ30で現在の外光照度
を常時観測し、第1の照度センサ25で測定した脈波セ
ンサ22近傍部の照度値が、別途設けた第2の照度セン
サ30で測定した現在の外光照度に対応して決めた測定
開始判定のための第1のしきい値以下に減少したことを
もって、測定開始の判断をする、というものが考えられ
る(第2の実施形態)。
【0044】ここで、脈波センサ窓部21と、別途設け
た第2の照度センサ30の窓部(受光窓31)は互いに
近傍に位置するため、両者で測定される外光照度は、ほ
ぼ同一であると見ることができる。従って、ここでしき
い値の設定のために参照する外光照度の変動は、測定開
始判定にほとんど影響を及ぼさないことになる。
【0045】しかし、この方法の場合、照度センサ2
5、30が2個必要であり、コスト面や構造面で不利で
ある。また、2つの照度センサ25、30の特性が、装
置の使用可能外光照度範囲内の全域でほぼ一致している
必要があるため、調整及び性能の確認作業が繁雑になる
というデメリットもある。
【0046】そこで、第3の実施形態の脈拍測定装置で
は、図6の例のようなハード的な工夫ではなく、ソフト
的な処理により、前記の問題をクリアした。つまり、第
3の実施形態では、図1に示すように1個の照度センサ
25及び1個の照度測定回路26を用いた構造で、CP
U6の処理の仕方に工夫を加えることにより、人工的要
因等による外光照度の変動に影響されない脈拍開始/終
了制御ができるようにした。
【0047】以下、その制御内容について詳しく説明す
る。まず、この制御においては、CPU(制御手段に相
当)6は、図7に示すように、等時間隔H1で照度セン
サ25の検出する照度値(脈波センサ近傍部照度)をサ
ンプリングし、サンプリングした最新の照度値を始めと
して現時点から過去一定時間(直近の過去一定時間)H
2内における複数の照度値データ(図示例では、n−6
〜nのデータ)を更新・記憶する。次に、CPU6は、
サンプリング間隔H1よりも長い時間であり且つ前記一
定時間H2を超えない所定時間を測定開始判定時間H3
とし、図8に示すように、その測定開始判定時間H3内
における照度変化量Uを求める。ここでは、H2=H3
としてある。
【0048】また、CPU6は、照度値のサンプリング
毎に、最新(現在時刻)の照度値に基づいて、それより
も高い値として第1のしきい値K1を設定する。この第
1のしきい値K1は、脈拍測定開始判定のための基準値
であり、外光照度に依存する値として定める。図9
(a)に示す左側のグラフは、外光照度と、脈波センサ
窓部開放時の脈波センサ近傍部照度P及び脈波センサ窓
部閉鎖時の脈波センサ近傍部照度Qの関係、並びに、Q
の値の変化に応じて決定される第1のしきい値K1の関
係を示す。
【0049】脈波センサ窓部21に指先等の測定部位2
を接触させて窓部21を閉鎖したときの脈波センサ近傍
部照度Qは、個人差などにより多少のばらつきを示す。
第1のしきい値K1は、窓部21を開放しているときの
照度が、窓部21を開から閉へ操作することによってど
こまで下がったかをもって決定するもの(つまり開始判
定を行う時点の照度値に基づいて決定するもの)である
ため、Qの値のばらつきによる影響を考慮して決定す
る。また、図9(b)に示す右側のグラフは、外光照度
がAであるときの、脈波センサ近傍部の照度変化(窓部
開→閉の変化)の例を示している。
【0050】次に第1のしきい値K1を使用して行う測
定開始判定の内容を説明する。CPU6は、測定開始判
定時間H3内に、第1のしきい値K1を上回る照度値か
ら最新の照度値への照度低下があった時、脈拍測定動作
を開始する指令を発して具体的な測定動作(発光部3や
脈波測定回路5に電源を供給する等)を開始させると共
に、その時に使用した第1のしきい値K1を記憶する。
【0051】図10を用いて、測定動作を開始すると判
定する場合と、開始しないと判定する場合の例を説明す
る。ここでは、2つの異なる外光照度A、Bの場合につ
いて述べる。(a)のグラフは、脈波センサ窓部21に
測定部位2を載せたときの照度Qと第1のしきい値K1
の関係を示し、(b)のグラフは、外光照度がA、Bの
ときの照度変化の各例(A−1)、(A−2)、(B−
1)、(B−2)を示す。
【0052】(A−1)のケースでは、照度値が、測定
開始判定時間H3内に第1のしきい値K1を上回ったレ
ベルから現在の値(外光照度AのときのQの値)まで低
下してきている。従って、測定開始の判定を下す。
【0053】(A−2)のケースでは、照度値が、測定
開始判定時間H3内に第1のしきい値K1より低いレベ
ルから現在の値(外光照度AのときのQの値)まで低下
してきている。従って、第1のしきい値K1を上回った
値からの照度低下ではないから、測定開始の判定を下さ
ない。
【0054】(B−1)のケースでは、照度値が、測定
開始判定時間H3内に第1のしきい値K1を上回ったレ
ベルから現在の値(外光照度BのときのQの値)まで低
下してきている。従って、測定開始の判定を下す。
【0055】(B−2)のケースでは、照度値が、測定
開始判定時間H3内に第1のしきい値K1より低いレベ
ルから現在の値(外光照度BのときのQの値)まで低下
してきている。従って、第1のしきい値K1を上回った
値からの照度低下ではないから、測定開始の判定を下さ
ない。
【0056】別の言い方をすると、現在の照度値に至る
直前の規定時間(測定開始判定時間H3)内の照度変化
量が、現在の照度値(外光照度に依存)で決まる所定値
(現在の照度値と第1のしきい値K1との差)よりも大
きいときに、測定開始の判定を下す。
【0057】図11は、測定開始の判定がどのタイミン
グで行われるかの例を示している。左側の(a)のグラ
フは、脈波センサ近傍部の照度と第1のしきい値K1の
関係を示し、右側の(b)のグラフは、実際に脈波セン
サ窓部21に対して測定部位2を載せたときの照度変化
を示す。脈波センサ窓部21に対して測定部位2を載せ
たとき、窓部21は徐々に塞がれることになるので、照
度値は右下がりに変化する。(b)に示すように、第1
のしきい値K1は、検出した時点の照度値に応じて変化
する。いま、照度値が、測定部位2の脈波センサ窓部2
1への接触に伴って右下がりに変化しているので、第1
のしきい値K1も右下がりに追従して変化している。
【0058】A、B、C、D、Eはサンプリングのタイ
ミングであり、各タイミングで、照度値が検出され、そ
の照度値に基づいて第1のしきい値K1が設定され、そ
の第1のしきい値K1を基準にして測定開始の判定がな
される。例えば、A点では測定開始判定時間H3内の照
度変化量がUA、B点では測定開始判定時間H3内の照
度変化量がUB、C点では測定開始判定時間H3内の照
度変化量がUC、D点では測定開始判定時間H3内の照
度変化量がUD、E点では測定開始判定時間H3内の照
度変化量がUEと算出される。
【0059】そして、現在の照度値(A、B、C、D、
Eのタイミングでの照度値)までの照度低下が、第1の
しきい値K1を上回ったレベルからのものであったこと
が検出されたとき(つまり、UA、UBの変化はそれに
該当せず、UCの変化が初めてそれに該当する)、脈波
センサ窓部21へ測定部位2が確実に接触したと認識
し、測定開始の判定を下す。
【0060】いったん測定開始の判定が下されて測定動
作が開始すると、CPU6は、測定終了の判定に備えて
照度値を常時観測する。次に測定終了の判定の仕方を説
明する。
【0061】図12に示すように、基本的に、CPU6
は、脈拍測定動作の開始の指令(図のX1のタイミング
で出される)に基づいて脈拍測定を行っている測定中の
状態で、最新の照度値が上昇し、予め測定開始時に記憶
しておいた第1のしきい値K1を上回ったと判断した時
(図のX2のタイミング)、脈拍測定動作を終了する指
令を発して、具体的な測定動作(発光部3や脈波測定回
路5に電源を供給する等)を終了させる。
【0062】ここで、測定の終了に備えてCPU6は、
実際の終了判定の直前に測定中断の判定を下し、直前の
脈拍測定値を記憶する処理を行う。これは、脈波センサ
窓部21から測定部位2を離脱させた際のノイズ(雑音
等)により、測定終了直前の脈拍測定値に影響を及ぼさ
ないようにするための措置である。
【0063】そのために、CPU6は、まず、測定中断
の判定基準となる第2のしきい値K2を設定する。その
場合、脈拍測定動作の開始の指令に基づいて脈拍測定を
行っている状態において現在に至る一定時間を測定中断
判定時間H4とし、その測定中断判定時間H4の開始時
の照度値に対応させて、当該照度値と、その照度値に対
応して設定した第1のしきい値K1との間の適当な値を
第2のしきい値K2として設定する。
【0064】例えば、図13に示すように、第2のしき
い値K2は、測定中断判定時間H4の開始時の照度値
と、それに対する第1のしきい値K1との差Yの2/3
よりも低い値に設定する。
【0065】そして、脈拍測定動作の開始の指令に基づ
いて脈拍測定を行っている状態で、最新の照度値が上昇
し、測定中断判定時間H4内の照度が第2のしきい値K
2を上回った時、その直前の脈拍測定結果を保持すると
共に、その後の脈拍測定動作を中断する。この段階で
は、脈拍測定回路5の電源はOFFとせず、いつでも測
定再開可能な状態を保つ。ここで、更に脈波センサ近傍
部の照度が上昇し、測定開始時の第1のしきい値K1を
上回ったときは測定を終了し、脈拍測定回路5の電源を
OFFする(図12参照)。
【0066】このように、測定動作の終了前に測定を中
断することにより、脈波センサ窓部21から測定部位2
を離脱させた際に生じる光源脈波のノイズによる脈拍測
定値の不正な更新が防止される。
【0067】なお、終了前の確実な測定中断を実現する
ために、測定中断判定時間H4は、ノイズを含んだ状態
で脈拍測定値の更新が行われない範囲内の値で、且つ、
測定部位の離脱の際の脈波センサ窓部近傍の照度上昇過
程において測定終了前に照度が第2のしきい値K2を上
回ることが確実に判別可能な適切な値に設定する必要が
ある。
【0068】ところで、前記の測定中断の機能は、脈波
センサ窓部21に対する測定部位2の不完全な接触状態
を検出する機能としても利用することができる。例え
ば、測定中に、両者の接触が不完全になって、脈波セン
サ近傍部の照度が一定量以上上昇した場合(第2のしき
い値K2を超えた場合)、直前の測定結果を保持して測
定動作を停止させることができる。
【0069】このような不完全接触の場合、照度値が一
定の条件を満たす値に復帰したときには測定を再開する
必要がある。そこで、CPU6は、測定再開を判定する
ための基準値として第3のしきい値K3を設定してい
る。第3のしきい値K3は、図14に示すように、脈拍
測定動作の中断の指令に基づいて脈拍測定を中断した際
の前記第2のしきい値K2よりも僅かに低い値として設
定する。
【0070】そして、CPU6は、脈拍測定動作の中断
の指令(図のX3のタイミングで出される)に基づいて
脈拍測定を中断している状態で、最新の照度値が第3の
しきい値K3を下回った時(図のX4のタイミング)、
脈拍測定を再開する指令を発する。
【0071】以上のように、本脈拍測定装置は、被検者
が指先等の測定部位2を脈波センサ窓部21に接触・離
脱させるだけで、外光照度の変動する条件下でも、自動
的に脈拍測定動作を開始させたり終了させたり中断させ
りすることができるので、操作性が向上する。また、導
電部材が露出しがちな電気的切り替えスイッチを用いず
に、光デバイスを用いているので、比較的密閉が容易で
あり、防水構造を取りやすく、プール等に設置する場合
に有用である。
【0072】なお、脈拍検出に関して言えば、測定した
脈拍数に応じて脈波のサンプリング数を変更してもよ
い。例えば、低い脈拍数のときはサンプリング数を少な
くし、高い脈拍数のときはサンプリング数を多くするこ
とで、測定精度を高めることができる。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
指先等の測定部位を脈拍測定するために測定装置の所定
位置(例えば窓部)に接近(または接触)させるだけ
で、脈拍測定動作を自動的に開始させることができる
し、測定部位を所定位置から離すだけで、脈拍測定動作
を自動的に終了させることができる。従って、操作性が
良くなると共に、無駄な電源エネルギを極力減らせる。
また、請求項2の発明によれば、人的要因等による外光
照度の変動があっても、適正な開始/終了制御を行うこ
とができる。また、請求項3の発明によれば、測定終了
時のノイズの影響を防止して、測定終了後も最後に測定
された測定値を正しく表示し続けることができる。ま
た、請求項4の発明によれば、測定部位の不完全接触に
も対応できる。また、請求項5の発明のように、照度セ
ンサを2つ設けることにより、ソフト的な対策によらず
に、請求項2の発明と同様の効果を奏することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の光電脈波式脈拍測定装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】同装置の要部概念図である。
【図3】(a)〜(d)は同装置の作用説明図である。
【図4】同装置の別の作用説明図である。
【図5】同装置の制御内容の説明図で、(a)は外光照
度に対する脈波センサ近傍部照度と第1のしきい値の関
係を示すグラフ、(b)は脈波センサ近傍部の照度変化
を示すグラフである。
【図6】本発明の第2実施形態の光電脈波式脈拍測定装
置の要部概念図である。
【図7】本発明の第3実施形態の制御内容を説明するた
めの図で、脈波センサ近傍部の照度変化と照度値のサン
プリングの方法を示す図である。
【図8】同制御内容の説明図で、測定開始判定時間H3
内の照度変化量Uの捉え方を示す図である。
【図9】同制御内容の説明図で、(a)は外光照度に対
する脈波センサ近傍部照度と第1のしきい値の関係を示
すグラフ、(b)は照度変化を示すグラフである。
【図10】同制御内容の説明図で、(a)は外光照度に
対する脈波センサ近傍部照度と第1のしきい値の関係を
示すグラフ、(b)はどのような照度変化があった場合
に測定開始の判定を下すか下さないか、その例を示すグ
ラフである。
【図11】同制御内容の説明図で、(a)は外光照度に
対する脈波センサ近傍部照度と第1のしきい値の関係を
示すグラフ、(b)は照度変化と測定開始判定のタイミ
ングの関係を示すグラフである。
【図12】同制御内容の説明図で、照度変化と測定開始
判定、測定終了判定のタイミングの関係を示すグラフで
ある。
【図13】同制御内容の説明図で、測定中断の判定を下
すための第2のしきい値K2の設定の仕方を示す図であ
る。
【図14】同制御内容の説明図で、測定中断と測定の再
開の判定を下すタイミングを示す図である。
【図15】従来の脈拍測定装置の概略構成図である。
【符号の説明】
M 光電脈波式脈拍測定装置 2 測定部位(指先等) 3 発光部(発光手段) 4 受光部(受光手段) 5 脈波検出回路(脈波検出手段) 6 CPU(制御手段) 21 脈波センサ窓部 22 脈波センサ 25 照度センサ(第1の照度センサ) 26 照度測定回路 30 第2の照度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大城 進 東京都台東区雷門1−16−4 日本精密測 器株式会社内 Fターム(参考) 4C017 AA10 AB03 AC26 FF19

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脈拍測定するための所定位置にセットされ
    た指先等の測定部位に対して光を照射する発光手段と、
    該発光手段から照射されて前記測定部位を透過または反
    射した光を受光する受光手段と、該受光手段の出力より
    光電脈波成分を検出する脈波検出手段と、該脈波検出手
    段の検出した光電脈波に基づいて脈拍数を求める脈拍算
    出手段とを備えた光電脈波式脈拍測定装置において、 前記脈拍測定するための所定位置に対する前記測定部位
    の接近離脱動作によって外光による照度が変化する位置
    に照度センサを配置すると共に、該照度センサが、前記
    測定部位の接近動作による照度変化を検出した際に脈拍
    測定動作を開始させ且つ前記測定部位の離脱動作による
    照度変化を検出した際に脈拍測定動作を終了させる制御
    手段を設けたことを特徴とする光電脈波式脈拍測定装
    置。
  2. 【請求項2】前記制御手段が、 等時間隔H1で前記照度センサの検出する照度値をサン
    プリングし、サンプリングした最新の照度値を始めとし
    て現時点から過去一定時間H2内における複数の照度値
    を記憶する照度検出記憶手段と、 前記照度値のサンプリング毎に、最新の照度値に基づい
    て、それよりも高い値として第1のしきい値K1を設定
    する第1のしきい値設定手段と、 前記サンプリングの間隔H1よりも長い時間であり且つ
    前記一定時間H2を超えない所定時間を測定開始判定時
    間H3とし、その測定開始判定時間H3内に、前記第1
    のしきい値K1を上回る照度値から最新の照度値への照
    度低下があった時、脈拍測定動作を開始する指令を発す
    ると共に、その時の前記第1のしきい値K1を記憶する
    開始判定手段と、 前記脈拍測定動作の開始の指令に基づいて脈拍測定を行
    っている状態で、最新の照度値が上昇し、前記記憶され
    た第1のしきい値K1を上回った時、脈拍測定動作を終
    了する指令を発する終了判定手段と、 を有することを特徴とする請求項1記載の光電脈波式脈
    拍測定装置。
  3. 【請求項3】前記制御手段が、更に、 前記脈拍測定動作の開始の指令に基づいて脈拍測定を行
    っている状態において現在に至る一定時間を測定中断判
    定時間H4とし、その測定中断判定時間H4の開始時の
    照度値に対応させて、当該照度値とその照度値に対応し
    て設定した第1のしきい値K1との間の適当な値を第2
    のしきい値K2として設定する第2のしきい値設定手段
    と、 前記脈拍測定動作の開始の指令に基づいて脈拍測定を行
    っている状態で最新の照度値が上昇し、前記測定中断判
    定時間H4内の照度が前記第2のしきい値K2を上回っ
    た時、その直前の脈拍測定結果を保持すると共に、その
    後の脈拍測定動作を中断する指令を発する測定中断判定
    手段と、 を有することを特徴とする請求項2記載の光電脈波式脈
    拍測定装置。
  4. 【請求項4】前記制御手段が、更に、 前記脈拍測定動作の中断の指令に基づいて脈拍測定を中
    断した際の前記第2のしきい値より僅かに低い値を第3
    のしきい値として設定する第3のしきい値設定手段と、 前記脈拍測定動作の中断の指令に基づいて脈拍測定を中
    断している状態で最新の照度値が前記第3のしきい値K
    3を下回った時、脈拍測定を再開する指令を発する再開
    判定手段と、 を有することを特徴とする請求項3記載の光電脈波式脈
    拍測定装置。
  5. 【請求項5】前記照度センサを第1の照度センサとした
    場合、前記脈拍測定するための所定位置に対する前記測
    定部位の接近離脱動作によって外光による照度が影響を
    受けにくい位置に、外光照度を検出するための第2の照
    度センサを配置し、前記制御手段が、前記第2の照度セ
    ンサの検出値を基準にして、前記脈拍測定するための所
    定位置に対する前記測定部位の接近離脱動作に伴う前記
    第1の照度センサの検出値に応じて脈拍測定動作の開始
    及び終了判定を行うことを特徴とする請求項1記載の光
    電脈波式脈拍測定装置。
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