JP4247064B2 - ガスサンプリングプローブおよびガスサンプリング装置 - Google Patents

ガスサンプリングプローブおよびガスサンプリング装置 Download PDF

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Description

本発明は、例えば、石炭焚きボイラや重油焚きボイラ等の各種のボイラから排出される燃料排ガスの煙道ダクト等に設けられ、この燃料排ガスの一部をガス分析計に供給して、ガスの成分分析を行うのに採用されるガスサンプリングプローブおよびガスサンプリング装置に関する。
特開平9−311097号公報
従来、石炭や重油を燃焼させるボイラから排出される燃焼排ガスの中にはNOX ,SOX 、SO2 、CO2 、COなどの成分が含まれていて、常時その成分量をガス分析計で分析し、その分析結果を脱硝、脱硫の制御に役立てている。また、前記ガス分析計は、煙道を流れる排ガスの一部を吸引してサンプリングするためのガスサンプリングプローブを有し、このガスサンプリングプローブは測定対象となる燃焼排ガスが流れる煙道に取り付けられる。
図10は従来のガスサンプリングプローブ管41の概略的に示す図である。図10において、42は燃焼排ガスが流れる煙道であり、43は燃焼排ガスの流れを示している。プローブ管41は煙道42の側面から燃焼排ガスの流れ43に直交する姿勢で挿入して配置され、しかもその内径44が20〜30mmと太く形作られているとともに、下端部を先端45°の角度で切断して吸引口45とし、この吸引口45が燃焼排ガスの流れ43の下流側に開放されており、ガスの流れ43に混入しているダストが直接吸引されないようにしている。
ところが、前記従来のガスサンプリングプローブ管41の構成では、ガス吸引時にダストの回り込みなどが生じ、ガスサンプリングプローブ管41による除塵効果は50%前後である。そして、石炭焚きや汚泥焼却などのボイラ排ガス中には多量のダストが含まれているので、この排ガスをサンプリングすると、プローブ管41に連なるガスサンプリング流路に設けられたフィルタにおける目詰まりが早くなる。また、フィルタの目詰まりを防止するためにフィルタエレメントを逆洗パージする装置が必要になるなどして、ガスサンプリング装置が大型化したり複雑化するという問題もあった。さらに、ガスサンプリング装置が大型で複雑になればなるほど、メンテナンス性が悪くランニングコストが高くなるという問題もあった。
加えて、フィルタエレメントの逆洗パージを行う場合には、パージ中に排気された排ガスが測定不能となるという問題もあった。例えば、石炭焚きボイラの排ガスの場合、フィルタエレメントの逆洗パージ周期を4〜12時間に1回程度行うことが考えられるが、この周期(4〜12時間)に一度は排ガスの測定値が不明になるという問題がある。
さらに、ガスサンプリングプローブ管41によって引き込まれるダストの量が多ければ多いほど、フィルタエレメントを早い周期で交換する必要が生じていた。すなわち、測定対象ガスが石炭焚きボイラ排ガスや汚泥焼却ボイラ排ガスの場合は、フィルタエレメントを1か月毎に交換する必要があった。また、プローブ管はダストの付着によるの詰まりを考慮して、その内径を20〜35mmの大口径にする必要が生じていた。
本発明は上述の事柄に留意してなされたもので、その目的は、煙道排ガスなどのダストが多量に含まれる測定対象ガスをサンプリングするときに、ダストの吸引量をできるだけ少なくする除塵形のガスサンプリングプローブおよびこれを用いたガスサンプリング装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明のガスサンプリングプローブは、サンプリングするべきガスが流れる配管内に先端開口部が位置するように配管に取り付けられたプローブ管と、前記先端開口部よりも前記配管の上流側においてガスの流れを分割すると共にこの分割されたガスの流れをスカート部によって先端開口部よりも前記配管の下流側まで導く遮蔽板と、前記遮蔽板により分割されたガスの流れが回り込んで先端開口部に直接的に入らないように遮蔽する邪魔板とを備えたことを特徴としている(請求項1)。
ここで、前記邪魔板が、前記先端開口部よりも前記配管の下流側の位置において前記プローブ管に取り付けられていてもよい(請求項2)。
遮蔽板がガスの流れの上流側に凸形状に形成されてあってもよい(請求項3)。
遮蔽板が流線形状に形成されてもよい(請求項4)。
遮蔽板がガスの流れに対して直交するように形成された平面部を有してもよい(請求項5)。
スカート部が、遮蔽板によって分割されたガスが滑らかに合流するように、下流側に向かって幅狭となる末窄まり形状に形成してもよい(請求項6)。
プローブ管の先端開口部が斜め方向に切断された広口の開口部であってもよい(請求項7)。
プローブ管の先端開口部の下流側に取り付けられて前記遮蔽板により分割されたガスの流れが回り込んでプローブ管の先端開口部に直接的に入らないように遮蔽する邪魔板を有してもよい(請求項7)。
邪魔板がスカート部の内側において遮蔽板の幅方向の中央部に開口を有してもよい(請求項8)。
邪魔板がスカート部の内側において邪魔板の幅方向の両端部に開口を有してもよい(請求項9)。
本発明のガスサンプリング装置は、前記ガスサンプリングプローブを用いて、配管内を流れるガスをサンプリングすることを特徴としている(請求項10)。
請求項1、2に記載の本発明のガスサンプリングプローブでは、ガスを遮蔽板に衝突させて比較的大きいダストを遮蔽板に衝突させ、プローブ管の先端開口部におけるガスの流れを弱めるだけでなく、このガスの流れを一旦分割してプローブ管の下流側まで導くことにより、比較的大きいダストを慣性によってプローブ管の下流側へ流下させることができ、プローブ管に吸引されるダストの量を効果的に減少させることができる。また、遮蔽板によって分割されたガスの流れは、遮蔽板の裾部(下流端部)においてカルマン渦になるが、この裾部にガスの流れをプローブ管の下流側まで導くスカート部が形成されているので、遮蔽板内部へのダストの巻き込みが効果的に防止される。なお、スカート部は例えばガスの流れに対して平行となる角度に形成することが望ましい。
そして、上記ガスサンプリングプローブは構造が極めてシンプルであるから、比較的安価に製造できるだけでなく、その除塵効果は90%前後であり、それだけガスサンプリング流路に設けられたフィルタエレメントの交換周期を長くすることができ、メンテナンス性の改善と省資源化を図ることができる。さらに、遮蔽板による除塵効果が高いので、プローブ管の内径を細くすることが可能となり、それだけ製造コストを削減できるだけでなく、プローブ管内の容積を小さくすることができるのでガス分析計の応答速度を上げることができる。
また、上記ガスサンプリングプローブは、前記遮蔽板により分割されたガスの流れが回り込んで先端開口部に直接的に入らないように遮蔽する邪魔板を備えているので、遮蔽板の裾部からのダストの回り込みを防止して、ガスの流れに浮遊する軽量・微小なダストがプローブ管内に流入するのを防止できる。
遮蔽板が前記ガスの流れの上流側に凸形状に形成されている場合(請求項3)には、ガスの流れを容易に分割でき、かつ、ガスの衝突によって遮蔽板が受ける力を小さくすることができる。すなわち、堅牢性に優れたガスサンプリングプローブが得られる。
遮蔽板が流線形状に形成されている場合(請求項4)には、遮蔽板に沿って流れるガスの流れに乱流が生じにくく、それだけガスから受ける抵抗を小さくすることができる。つまり、早い流速で流れるガスの中にガスサンプリングプローブを取付ける場合にも、この振れが効果的に防止される。
遮蔽板がガスの流れに対して直交するように形成された平面部を有する場合(請求項5)には、ガスを遮蔽板の上流側の平面に衝突させることにより、その流れを効果的に弱めることができ、それだけ遮蔽板の裾部におけるカルマン渦の発生を抑えて、遮蔽板内部へのダストの巻き込みを少なくすることができる。
スカート部が、遮蔽板によって分割されたガスが滑らかに合流するように、下流側に向かって幅狭となる末窄まり形状に形成してなる場合(請求項6)には、遮蔽板の裾部における乱流を防止して遮蔽板内部へのダストの巻き込みを防止することができる。
プローブ管の先端開口部が斜め方向に切断された広口の開口部である場合(請求項7)には、開口部の面積が大きいので、流入するガスの流速が遅くなり、吸引するガスに含まれる軽量ダストおよび微小ダストの吸引を抑えることができる。なお、開口部の向きはガスの全体的な流れの上流側に向かって配置することにより、遮蔽板の下流端にある裾部から奥部(上流側)に流れるガスの流れに乗って運ばれる微小ダストの吸引を抑えることができる。
邪魔板がスカート部の内側において遮蔽板の幅方向の中央部に開口を有する場合(請求項8)には、プローブ管の裾部に生じる小さいカルマン渦によるダストの回り込みを防止して、ガスの流れに浮遊する軽量・微小なダストがプローブ管内に流入するのを防止できる。
邪魔板がスカート部の内側において遮蔽板の幅方向の両端部に開口を有する場合(請求項9)には、プローブ管の裾部に生じる比較的大きいカルマン渦によるダストの回り込みを防止して、ガスの流れに浮遊する比較的大きなダストがプローブ管内に流入するのを防止できる。なお、前記邪魔板を2段構えにして、邪魔板の幅方向の中央部と両端部にそれぞれ開口を設けることにより、より効果的にダストの回り込みを防止することができる。
請求項10に記載のガスサンプリング装置は、前記ガスサンプリングプローブを用いて、配管内を流れるガスをサンプリングすることにより、ガスの流れに浮遊するダストの吸引を少なくすることができるので、ガス分析計に対して、分析に悪影響を及ぼすダスト等が可及的に少ない所望のサンプルガスを供給することができる。
図1〜4は本発明の第1実施例を示す。まず、図1は本発明のガスサンプリングプローブ1が適用されるガスサンプリング装置Aの全体的な構成を示す図である。この図1において、2はサンプリングするべきガスとしての煙道排ガスGが流れる配管(以下、煙道という)である。そして、Fは排ガスGの流れを示している。3はサンプリングした排ガスGからダストを捕集する一次フィルタ、4はミストキャッチャ、5は2次フィルタ、6は流量調整弁としてのニードルバルブ、7はサンプリング用のポンプ、8は除湿装置、9はガス分析装置である。このガス分析装置9は、詳細な図示は省略するが、ガス分析計、演算処理部、表示部などを備えており、煙道2を流れる排ガスG中に含まれるSO2 、NOX 、CO2 、COなどの成分のうちの一つまたは複数を連続的かつ高速応答で分析できるように構成されている。
図2〜4は前記ガスサンプリングプローブ(以下、プローブという)1の具体的な構成を示すもので、これらの図において、10はプローブ管、11はこのプローブ管10の上流側に取り付けられた遮蔽板、12はプローブ管10の下流側に取り付けられた邪魔板である。
プローブ管10はその先端開口部10aをサンプリングするべき排ガスGが流れる煙道2(図1参照)内に配置させるように煙道2に取り付けられるものであり、先端開口部10aは、例えば、その直径方向に対して例えば斜め45°に切断されている。すなわち、プローブ管10は、その先端開口部10aが斜め方向に切断され、ガス流入部としての広口の開口部を形成する。また、図2(B)に示すように、先端開口部10aは排ガスGの全体的な流れFの上流側に向けて配置されている。
遮蔽板11は図2(B)に示すように、排ガスGの流れFの上流端に頂部11aを形成するように第1平面部11Aおよび第2平面部11Bを有している。これら両平面部11A,11Bは排ガスGの流れFに対して斜めに傾斜するように、煙道2内に配置されるので、以下の説明において、これらを斜面部11A,11Bという。また、両斜面部11A,11Bは流れFをプローブ管10の長手方向に均等に2つの流れF1 ,F2 に分割できるように同じ大きさで、流れFに対して同じ傾斜角を有するように形成される。つまり、この実施例においては図2(B)に示す断面において斜面部11A,11Bが左右対称な二等辺三角形(逆V字形)を形成するように配置されている。
さらに、遮蔽板11は、頂部11aによって分割されて両斜面部11A,11Bに沿って流れる流れF1 ,F2 が、排ガスGの全体的な流れFにほゞ平行な流れF3 ,F4 となるように角部11b,11cにおいて屈曲させるように形成された第3平面部11Cおよび第4平面部11Dを有する。なお、これらの平面部11C,11Dは分割された排ガスGをプローブ管10の下流側まで導くスカート部となる。加えて、図2(A),図3(A),3(B)に示すように、各平面部11A〜11Dの一端に封止平面部11Eを備えている。
邪魔板12は、前記スカート部11C,11Dの裾部(下流端)において生じたカルマン渦流F5 ,F6 を受け止めることができるように、遮蔽板11の幅方向の両端部に開口12a,12bを備えたものであり、より具体的には、図4に示すように、スカート部11C,11Dの内側に沿うように屈曲させた2つの平面部12A,12Bと、邪魔板本体12Cとを有する。
遮蔽板11は、この実施例においては、プローブ管10の斜面部11Aおよび斜面部11Bの内側部分に溶接によって固定され、邪魔板12はその2つの平面部12A,12Bが遮蔽板11のスカート部11C,11Dの内側部分に溶接によって固定される。このように、プローブ管10,遮蔽板11,邪魔板12の接続部分を溶接することにより各部の接続が強固となり、排ガスGの流れによる摩擦抵抗を十分に受けることができる程度の強固な構造となる。なお、各部材10〜12の接続方法は、前記溶接に限られるものではなく、ねじ止め、嵌合、接着など種々の方法を採用することができる。
そして、遮蔽板11および邪魔板12を取り付けたプローブ管10は、図1に示すように、煙道2内に先端開口部10aが位置すると共に、この先端開口部10aにおいて、上流側には遮蔽板11、下流側には邪魔板12が位置するようにして固定される。
次に、本発明のガスサンプリングプローブ1の動作を図2(B)を用いて説明する。まず、この実施例における遮蔽板11の形状は、排ガスGの流れFを頂部11aにおいて2つに分割するように、その上流端部における斜面部11A,11Bが逆V字形状に形成されているので、排ガスGは斜面部11A,11Bへの衝突によって幾らか減速しながら、斜面部11A,11Bに沿う方向F1 ,F2 に流れる。また、この斜面部11A,11Bが流れFに対して左右同じ傾斜角を有し、同じ大きさに形成されているので、排ガスGの流れFによって受ける力が偏ることがなく、それだけ安定する。そして、スカート部11C,11Dが排ガスGの流れFにほゞ平行する方向に配置されているので、分割された排ガスGの流れF1 ,F2 はスカート部11C,11Dに沿って流れて全体的な排ガスGの流れに平行する流れF3 ,F4 となる。
また、スカート部11C,11Dの裾の内側においては幾らか減圧状態となって渦流F5 ,F6 が生じるが、この渦流F5 ,F6 に乗って運ばれた軽量のダストは邪魔板12に衝突して排ガスGの流れFの下流側へと導かれる。一方、邪魔板12に衝突しなかった微細ダストは斜面部11A,11Bの内側面およびプローブ管10の外側面に衝突して、排ガスGの全体的な流れFの下流側へと導かれる。このようにして、ダストが95%カットした排ガスGのみが吸引されて分析計9(図1参照)によって分析される。すなわち、それだけ分析対象のサンプルガスを濾過するフィルタエレメントの劣化を遅くすることができ、その交換周期を遅くすることができる。つまり、本発明のガスサンプリングプローブ1を用いることにより排ガス分析装置のメンテナンス性の改善を達成でき、省資源化を図ることができる。
なお、前記プローブ管10の先端開口部10aは斜め45°に切断されることによりその表面積を広くしていることによって、前端開口部10aから流入する排ガスGの流速が遅くなるので、その流れに乗ってダストが吸引されにくくなる。また、前記開口部10bは遮蔽板11内の排ガスGの流れと反対方向(全体的な排ガスGの流れFの方向)に向かって開くように配置しているので、遮蔽板11内の排ガスGの流れに乗って運ばれるダストをこのプローブ管10の外周部に衝突させて除去することができる。また、遮蔽板11における斜面部11A,11Bのなす角度は任意に設定することができ、例えば、排ガスの流量や速度を考慮して設定すればよい。
図5はプローブ管10の先端開口部10aの他の形状例を示すもので、この例においては直径方向(長手方向と直交する方向)に切断した先端開口部10aを示している。すなわち、遮蔽板11と邪魔板12によってダストを十分に取り除くことが可能である場合には、プローブ管10の先端開口部10aを直径方向に切断して、その製造コストを削減することができる。
また、上述の各例では遮蔽板11の下流側において生じる渦流F5 ,F6 によるダストの吸い込みを避けるために、邪魔板12を設けているが、図6に示すように、邪魔板12を省略してもよい。このようにすることにより、製造コストを削減することができる。
図7は表面形状が流線型の遮蔽板を備えたガスサンプリングプローブ20の例を示している。なお、図7は図1〜6において説明したガスサンプリングプローブ1の変形例であるから、共通する部分には同じ符号を付して、その重複説明を避ける。
図7(A)において、21は表面形状が流線型の遮蔽板である。また、21Aは遮蔽板21の上流端部21aに設けた凸面状(例えば円弧状)面部であり、21B,21Cはこの円弧状面部21Aの両端を延ばすようにして形成されたスカート部である。また、22はプローブ管10と遮蔽板21との位置決めを行うスペーサ、23は邪魔板である。23Aは邪魔板本体、23B,23Cはスカート部21B,21Cの内側に沿うように屈曲させた2つの平面部である。また、邪魔板本体23Aの幅方向の両端部には開口部23a,23bが形成されており、この開口部23a,23bを介してダストの少ない排ガスGがプローブ管10内に取り込まれる。
図7(A)に示す流線型状の遮蔽板21を用いることにより、遮蔽板21に衝突した排ガスGは一旦減速した後に、矢印F7 ,F8 に示すように円弧状面部21Aに沿って滑らかに流れる。これによって排ガスGの流れによる摩擦抵抗をできるだけ小さくすることができる。
図7(B)は前記ガスサンプリングプローブ20において邪魔板23を省略した例を示している。すなわち、ガスサンプリングプローブ20の構成から邪魔板23を省略することにより、製造コストを削減することができる。
上述の各ガスサンプリングプローブ1,20は何れも排ガスGの流れFの上流側に凸形状である形状の遮蔽板11,21を有しているので、これらの遮蔽板11,21の上流端部11a,21aにおいて排ガスGを容易に2つに分割することができるように構成されている。しかしながら、遮蔽板は排ガスGの流速を効率的に弱める形状に形成されていることも考えられる。
図8は別のガスサンプリングプローブ25の例を示している。なお、図8は図1〜7において説明したガスサンプリングプローブ1の変形例であるから、共通する部分には同じ符号を付して、その重複説明を避ける。
図8(A)において、26は遮蔽板であり、この遮蔽板26は排ガスGの流れFの上流端部26aにおいて、排ガスGの流れFに対して直交する方向に形成された平面部26Aと、この平面部26Aの両側端から下流側に向かって幅狭となる末窄まり形状に形成したスカート部26B,26Cとを有している。また、27は邪魔板であり、27Aは邪魔板本体、27B,27Cはスカート部26B,26Cの内側に沿うように鋭角に屈曲させた2つの平面部である。
前記構成の遮蔽板26を用いることにより、排ガスGは平面部26Aに対して、その直角方向に衝突して、その流速を遅くすることができる。また、平面部26Aに衝突させた排ガスGの流れを2つに分割した後に、矢印F9 ,F10に示すように、平面部26Aの両側端からスカート部26B,26Cに沿って斜め方向の流れを形成して再び合流させることができる。このとき矢印F9 ,F10に示す排ガスの流れは滑らかに合流するので、スカート部26B,26Cの裾部において乱流が生じにくくなるので、それだけ、ダストがプローブ管10に入りにくくなる。また、邪魔板本体27Aの幅方向の両端部には開口部27a,27bを形成してあり、この開口部27a,27bを介してダストが可及的に少ない排ガスGがプローブ管10内に取り込まれる。
図8(B)は前記ガスサンプリングプローブ25において邪魔板27を省略した例を示している。すなわち、ガスサンプリングプローブ25の構成から邪魔板27を省略することにより、製造コストを削減することができる。
図9は図1〜8に示した邪魔板の変形例を示す図である。したがって、図9において、図1〜8で既に詳述したものと同じ符号を付した部分は同一または同等の部材であるから、その詳細な説明を省略する。また、遮蔽板11として代表的に図1〜4に示したものと同じ形状である例を示しているが、本発明はこの点に限定されるものではない。
図9(A)において、30は邪魔板であり、この邪魔板30は、邪魔板本体30Aと、この邪魔板本体30Aの両側部から図示上方向へ直角に屈曲するように設けた平面部30B,30Cと、この平面部30B,30Cの端部から内側へ直角方向に屈曲するように設けた補助邪魔板30D,30Eとを有する。また、遮蔽板11の幅方向の両端部に側部開口30a,30bを形成し、両補助邪魔板30D,30Eの間に中央開口30cを形成する。
したがって、スカート部11C,11Dの裾部において発生したカルマン渦流によって運ばれた小径で軽量のダストは邪魔板本体30Aに衝突して遮蔽板11内への進入を阻止することができる。また、さらに軽量のダストがたとえ側部開口30a,30bを通ることがあったとしても、これが補助邪魔板30D,30Eと衝突するので、前記ダストが遮蔽板11内へ進入することが防止される。つまり、邪魔板30を二重構造とすることにより、大径から微細径まで種々の大きさおよび重さのダストが遮蔽板11内に流入することが効果的に防止される。
図9(B)において、31は邪魔板であり、この邪魔板31は、邪魔板本体31Aと、この邪魔板本体31Aの両側部から図示下方向へ直角に屈曲するように設けた平面部31B,31Cとを有する。また、遮蔽板11の幅方向の中央部には中央開口31aを形成している。本例のように、邪魔板本体31Aの中央部に中央開口31aを設けた場合は、スカート部11C,11Dの裾部において発生したカルマン渦流によって運ばれる微細のダストを邪魔板本体31Aによって効果的に除去することができる。
図9(C)において、32は邪魔板であり、この邪魔板32は、邪魔板本体32Aと、この邪魔板本体32Aの両側部から図示下方向へ直角に屈曲するように設けた平面部32B,32Cと、この平面部32B,32Cの端部から内側へ直角方向に屈曲するように設けた補助邪魔板32D,32Eとを有する。また、遮蔽板11の幅方向の両端部に側部開口32a,32bが形成されると共に、両補助邪魔板32D,32Eの間に中央開口32cが形成されている。
したがって、スカート部11C,11Dの裾部において発生したカルマン渦流によって微細のダストが補助邪魔板32D,32Eと衝突するので、このダストが遮蔽板11内へ進入することが防止される。また、大きい(重い)ダストが中央開口部32cを通ることがあったとしても、これが邪魔板本体32Aに衝突するので、遮蔽板11内への進入は阻止される。つまり、邪魔板32を二重構造とすることにより、大径から微細径まで種々の大きさおよび重さのダストが遮蔽板11内に流入するのを効果的に防止できる。
本発明のガスサンプリングプローブを用いた排ガス分析装置の構成の一例を概略的に示す図である。 前記ガスサンプリングプローブの構成および動作を説明する図であり、(A)は斜視図、(B)はガスサンプリングプローブを直径方向において切断して示す断面図である。 前記ガスサンプリングプローブの構成を示す断面図であり、(A)はガスサンプリングプローブの長手方向でガスの流れに沿う方向における断面図、(B)はガスの流れに直交する方向における断面図である。 前記ガスサンプリングプローブの直径方向でガスの流れに沿う方向における断面図である。 前記ガスサンプリングプローブの変形例を示す図である。 前記ガスサンプリングプローブの別の変形例を示す図である。 前記ガスサンプリングプローブの遮蔽板の変形例を示す図であり、(A)は邪魔板を設けた例を示す図であり、(B)は邪魔板を省略した例を示す図である。 前記ガスサンプリングプローブの遮蔽板の別の変形例を示す図であり、(A)は邪魔板を設けた例を示す図であり、(B)は邪魔板を省略した例を示す図である。 (A)〜(C)は邪魔板のそれぞれ異なる変形例を示す図である。 従来のガスサンプリングプローブの例を示す図である。
符号の説明
1 ガスサンプリングプローブ
2 配管
10 プローブ管
10a 先端開口部
11 遮蔽板
11C,11D スカート部
12 邪魔板
12a,12b 開口
21B,21C スカート部
23 邪魔板
23a,23b 開口
30 邪魔板
30a,30b,30c 開口
31 邪魔板
31a 開口
32 邪魔板
32a,32b,32c 開口
26A 平面部
26B,26C スカート部
27 邪魔板
27a,27b 開口
1 〜F6 ガスの流れ
7 ,F8 ガスの流れ
9 〜F10 ガスの流れ
G ガス

Claims (10)

  1. サンプリングするべきガスが流れる配管内に先端開口部が位置するように配管に取り付けられたプローブ管と、前記先端開口部よりも前記配管の上流側においてガスの流れを分割すると共にこの分割されたガスの流れをスカート部によって先端開口部よりも前記配管の下流側まで導く遮蔽板と、前記遮蔽板により分割されたガスの流れが回り込んで先端開口部に直接的に入らないように遮蔽する邪魔板とを備えたことを特徴とするガスサンプリングプローブ。
  2. 前記邪魔板が、前記先端開口部よりも前記配管の下流側の位置において前記プローブ管に取り付けられている請求項1に記載のガスサンプリングプローブ。
  3. 遮蔽板が前記ガスの流れの上流側に凸形状に形成されている請求項1または2に記載のガスサンプリングプローブ。
  4. 遮蔽板が流線形状に形成されている請求項1または2に記載のガスサンプリングプローブ。
  5. 遮蔽板がガスの流れに対して直交するように形成された平面部を有する請求項1または2に記載のガスサンプリングプローブ。
  6. スカート部が、遮蔽板によって分割されたガスが滑らかに合流するように、下流側に向かって幅狭となる末窄まり形状に形成してなる請求項1〜5の何れかに記載のガスサンプリングプローブ。
  7. プローブ管の先端開口部が斜め方向に切断された広口の開口部である請求項1〜6の何れかに記載のガスサンプリングプローブ。
  8. 邪魔板がスカート部の内側において遮蔽板の幅方向の中央部に開口を有する請求項1〜7の何れかに記載のガスサンプリングプローブ。
  9. 邪魔板がスカート部の内側において遮蔽板の幅方向の両端部に開口を有する請求項1〜8の何れかに記載のガスサンプリングプローブ。
  10. 請求項1〜9に記載のガスサンプリングプローブを用いて、配管内を流れるガスをサンプリングすることを特徴とするガスサンプリング装置。
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