JP4246596B2 - エラストマー玩具 - Google Patents

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Description

本発明はエラストマー玩具に関する。更に詳細には、高い伸び率を有すると共に、明瞭な色彩を表す発色性の高いエラストマー積層体を用いた玩具に関する。
従来、着色された重合体として、可逆熱変色性材料を熱可塑性重合体中に添加した可逆熱変色性重合体組成物に関して幾つかの提案が開示されている。前記重合体をエラストマーとして具体的に提案したものには、ポリスチレンブロックとポリオレフィン構造のエラストマーブロックで構成されたブロック共重合体エラストマー中に可逆熱変色組成物を含有したものが開示されており、前記可逆熱変色性エラストマーは、高強度且つ高い伸び率を有すると共に、成形性にも優れているが、玩具等に成形した際、成形物の表面だけでなく、成形物全体が熱変色しないと鮮明な色彩を現出できないため、成形物全体を完全に変色させるには長い時間を要することから使用範囲が制限されることがある。
特公昭51−35216号公報 特開2000−129074号公報
本発明は、前記問題を解決するものであり、高い伸び率且つ高強度を有し、鮮明な色彩を現出できるエラストマー積層体を提供するものであり、特に、可逆熱変色性材料を用いた場合、可逆的熱変色機能を持続して発現させると共に、熱変色時における変色鋭敏性の高い可逆熱変色性エラストマー積層体を提供し、玩具分野等、多彩な分野への適用を図ろうとするものである。
本発明のエラストマー玩具は、ブタジエン、イソプレン、エチレン−ブチレン共重合体のいずれかで構成されるゴムモノマーユニットと、スチレンモノマーユニットとから構成されるブロック共重合体エラストマー成形物からなる支持体の表面に、該支持体と同組成のブロック共重合体エラストマーに、電子供与性呈色性有機化合物、電子受容性化合物、呈色反応を可逆的に生起させる有機化合物媒体の三成分からなる可逆熱変色性組成物をマイクロカプセルに内包したマイクロカプセル顔料を組成物全量中0.5〜40重量%、及び/又は、非熱変色性着色剤を組成物全量中0.1〜40重量%含有した着色層を塗布手段により積層することを要件とし、前記支持体及び着色層を構成するブロック共重合体エラストマーの総重量に対して、スチレンモノマーユニットの含有率が10〜60重量%であること、前記支持体及び着色層を構成するブロック共重合体エラストマーの伸び率が200%〜1600%であること、前記支持体及び着色層を構成するブロック共重合体エラストマーのショアA硬度が5以上90以下であること、前記支持体及び着色層にプロセスオイルが添加されてなること、前記支持体の伸び率と、着色層の伸び率との差が300%以内であること、前記マイクロカプセル顔料を含有した着色層の厚みが10μm以上、5mm以下であること、前記非熱変色性着色剤を含有した着色層の厚みが1μm以上、5mm以下であること、前記支持体と同組成であり、着色層の伸び率との差が300%以内であるブロック共重合体エラストマーと、光安定剤とからなる透明樹脂層を、着色層の表面に積層させてなることを要件とする。
前記支持体及び着色層に用いられるブロック共重合体エラストマーは、柔軟なブタジエン、イソプレン、エチレン−ブチレン共重合体のいずれかで構成されるゴムモノマーユニットと、スチレンモノマーユニットとから構成されており、広い温度範囲でゴム的性質を示すと共に、加熱により溶融することで熱可塑性樹脂としての流動性を示すので、射出成形、押出成形、カレンダー成形等による成形性を満たす。更に、前記ブロック共重合体エラストマーを脂肪族系、芳香族系、ケトン系、エステル系等の有機溶剤に溶解し、溶液状態で塗布する等の加工も容易に行えるものである。
前記ブロック共重合体エラストマーにおいて、加工適性及び実用性の面からスチレンモノマーユニットの含有量としては10〜60重量%の範囲であることが好ましい。スチレンモノマーユニットの含有量が10重量%未満では軟弱であり、成形状態での形状を維持できなくなる。また、60重量%を越えると、ゴム状弾性が不十分となり、引っ張ることで伸縮せずに切れてしまう。
更に物性面では、伸び率は200〜1600%の範囲、好ましくは、500〜1500%の範囲が有効である。伸び率が200%未満の構成では、伸縮性が不充分であり、1600%を越える構成では、伸長性が過大で、過剰な柔軟性を有するため形態保持性に欠け、成形が困難となる。また、前記ブロック共重合体エラストマーの硬度としては、ショアA硬度5以上90以下が好ましい。ショアA硬度が5未満の場合、柔軟性が強く成形性が悪化してしまい、ショアA硬度が90を越えると、ゴム状弾性が不十分となり伸縮性能を欠く。
また、前記ブロック共重合体エラストマーにプロセスオイルを添加することにより、加硫ゴム代替に適した柔軟性を有し、射出成形等での成形条件を満足させたコンパウンドを与えることができる。具体的には、前記ブロック共重合体エラストマー100重量部に対し、20〜100重量部のプロセスオイルを配合し、硬度や成形性を調整することができる。
前記プロセスオイルとしては、パラフィン系、ナフテン系、アロマ系のいずれも用いることができ、一般に汎用されるものを使用できる。
前記スチレンモノマーユニットと、ブタジエンゴムモノマーユニットとから構成されるブロック共重合体エラストマーとして、具体的には、KRATON D−1101(スチレン/ゴム比=31/69、ショアA硬度72、伸び率880%)、KRATON D−KX408(スチレン/ゴム比=43/57、ショアA硬度88、伸び率690%)、KRATON D−KX410(スチレン/ゴム比=18/82、ショアA硬度52、伸び率1200%)、KRATON D−KX415(スチレン/ゴム比=35/65、ショアA硬度83、伸び率1000%)、KRATON D−1122X(スチレン/ゴム比=38/62、ショアA硬度78、伸び率750%)、KRATON D−1184(スチレン/ゴム比=30/70、ショアA硬度75、伸び率820%)以上、クレイトンポリマージャパン社製、JSR TR2000(スチレン/ゴム比=40/60、伸び率800%)、JSR TR2600(スチレン/ゴム比=32/68、伸び率1200%)以上、日本合成ゴム社製等が例示できる。
また、プロセスオイルが添加されたスチレンモノマーユニットと、ブタジエンゴムモノマーユニットとで構成されるブロック共重合体エラストマーとして具体的には、KRATON D−4270(スチレン/ゴム比=32/68、ショアA硬度46、伸び率1100%、オイル含有量31%)、KRATON D−4271(スチレン/ゴム比=45/55、ショアA硬度72、伸び率1000%、オイル含有量33.3%)以上、クレイトンポリマー社製、JSR TR1086(スチレン/ゴム比=45/55、伸び率1030%、オイル含有量50%)、JSR TR1600(スチレン/ゴム比=32/68、伸び率1020%、オイル含有量45%)以上、日本合成ゴム社製等が例示できる。
前記スチレンモノマーユニットと、イソプレンゴムモノマーユニットとで構成されるブロック共重合体エラストマーとして具体的には、KRATON D−1107(スチレン/ゴム比=15/85、ショアA硬度37、伸び率1300%)、KRATON D−1161(スチレン/ゴム比=15/85、ショアA硬度37、伸び率1300%)、KRATON D−1111(スチレン/ゴム比=22/78、ショアA硬度52、伸び率1200%)以上、クレイトンポリマー社製、JSR SIS5000(スチレン/ゴム比=15/85、伸び率1300%)、JSR SIS5002(スチレン/ゴム比=22/78、伸び率1200%)以上、日本合成ゴム社製等が例示できる。
前記スチレンモノマーユニットと、エチレン−ブチレン共重合体で構成されるゴムモノマーユニットとのブロック共重合体エラストマーとして具体的には、KRATON G1650(スチレン/ゴム比=29/71、ショアA硬度75、伸び率500%)、KRATON G1654X(スチレン/ゴム比=31/69、ショアA硬度75、伸び率700%)、KRATON G1726(スチレン/ゴム比=30/70、ショアA硬度60、伸び率200%)、KRATON G1657(スチレン/ゴム比=13/87、ショアA硬度65、伸び率750%)以上、クレイトンポリマー社製等が例示できる。
本発明のエラストマー玩具は、ペレット又はコンパウンドの形態として、ブロック共重合体エラストマー(支持体)表面に、可逆熱変色性マイクロカプセル顔料及び/又は非熱変色性着色剤を含有するブロック共重合体エラストマーを有機溶剤に溶解させ、溶液の形態として、塗布手段により積層し形成できる。
また、前記エラストマー玩具には、従来汎用の光安定剤、例えば、紫外線吸収剤、酸化防止剤、老化防止剤、一重項酸素消光剤、可視光線吸収剤、赤外線吸収剤等を適宜配合できる。更に、加工性、物性等を改善する目的で、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化チタン、タルク、その他の添加剤を添加することもできる。
前記ブロック共重合体エラストマーにブレンドされる可逆熱変色性マイクロカプセル顔料は、電子供与性呈色性有機化合物と、電子受容性化合物と、呈色反応の生起温度を決める有機化合物媒体の必須三成分を含む可逆熱変色性材料をマイクロカプセルに内包させたものが有効であり、具体的には、本出願人の提案による特公昭51−35414号公報、特公昭51−44706号公報、特開平7−186540号公報、特公平1−29398号公報等に記載されている熱変色性材料が有効である。
前記可逆熱変色性材料は、所定の温度(変色点)を境としてその前後で変色し、変化前後の両状態のうち常温域では特定の一方の状態しか存在しえない。即ち、もう一方の状態は、その状態が発現するのに要する熱又は冷熱が適用されている間は維持されるが、前記熱又は冷熱の適用がなくなれば常温域で呈する状態に戻る。所謂、温度変化による温度−色濃度について小さいヒステリシス幅(ΔH)を示して変色する材料である。
また、本出願人が提案した特公平4−17154号公報、特開平7−179777号公報、特開平7−33997号公報等に記載されている大きなヒステリシス特性を示して変色する感温変色性色彩記憶性熱変色性材料、即ち、温度変化による着色濃度の変化をプロットした曲線の形状が、変色温度域より低温側から温度を上昇させていく場合と、逆に変色温度域より高温側から温度を下降させていく場合とで大きく異なる経路を辿って変化し、低温側変色点と高温側変色点の間の常温域において、前記低温側変色点以下又は高温側変色点以上の温度で変化させた状態を記憶保持できる可逆熱変色性材料も有効である。
前記した可逆熱変色性材料を公知のマイクロカプセル化手段、例えば、界面重合法、界面重縮合法等によりマイクロカプセル化して使用することにより、種々の使用条件で可逆熱変色性材料は同一の組成に保たれ、同一の作用効果を奏することができ、化学的及び物理的に安定な顔料形態を構成できる。
前記可逆熱変色性マイクロカプセル顔料の粒子径は0.5〜100μm、好ましくは1〜60μmの範囲のものを適用でき、前記ブロック共重合体エラストマーに均質にブレンドされ実用に供される。
前記可逆熱変色性マイクロカプセル顔料は、着色層(可逆熱変色層)を形成する組成物全量中0.5〜40重量%、好ましくは1〜30重量%の範囲で配合される。0.5重量%未満では鮮明な熱変色効果を視覚させ難く、40重量%を越えると、消色状態において残色を生じる。
支持体に積層される、前記可逆熱変色性マイクロカプセル顔料を含む着色層(可逆熱変色層)の厚さが10μm以上5mm以下の時、視認性及び熱変色時の変色鋭敏性において最も効果的である。着色層(可逆熱変色層)が10μm未満の場合、色濃度が薄く視認性が乏しくなり、5mm以上の場合、着色層全体が変色するのに時間を要し変色鋭敏性が乏しい可逆熱変色性エラストマー玩具となる。
前記非熱変色性着色剤としては、汎用の染料や顔料を直接又はマスターバッチの形態として用いることができ、着色層を形成する組成物全量中0.1〜40重量%、好ましくは1〜30重量%の範囲で配合される。0.1重量%未満では鮮明な色彩を視覚させ難く、40重量%を越えると、着色層の強度を低下させるものとなる。
支持体に積層される前記着色層の厚さが1μm以上5mm以下の時、鮮明な色彩の視認性及び伸び率において最も効果的である。着色層が1μm未満の場合、色濃度が薄く色彩の視認性が乏しくなり、5mm以上の場合、伸び率の低いエラストマー玩具となる。
また、前記着色層が、可逆熱変色性マイクロカプセル顔料と非熱変色性着色剤とを含む場合、前記範囲内で配合される各々の配合量に応じて、視認性及び熱変色時の変色鋭敏性を維持できるように、着色層の厚さを1μm以上5mm以下の範囲で調整できる。特に、可逆熱変色性マイクロカプセル顔料の視認性及び熱変色時の変色鋭敏性を充分に発揮できるように、10μm以上とすることが好ましい。
本発明において、支持体と、該支持体上に積層される着色層との伸び率の差が300%以内であることが好ましい。300%を越えると、本発明の積層体を引張った際に二層が剥がれてしまったり、伸び率の低い層が裂けたりひび割れを生じることがある。
また、前記着色層の表面に、支持体と同組成のブロック共重合体エラストマーと、光安定剤とからなる透明樹脂層を設けることができる。前記透明樹脂層を設けることで積層体(玩具)の耐久性や耐水性が向上すると共に、着色層に耐光性を付与できる。
前記透明樹脂層は着色層上に積層されるため、着色層との伸び率の差が300%以内であることが好ましい。300%を越えると、前記積層体を引張った際に透明樹脂層が剥がれてしまったり、伸び率の低い層が裂けたりひび割れを生じることがある。
前記光安定剤としては上述のものを一種、または二種以上混合し適宜用いることができる。
本発明の伸び率は、前記エラストマー積層体をダンベル形状の試験片とし、該試験片に伸び測定用の標線を付け、引張試験機により試験片の両端を一定速度で引張り、試験片の切断時における該試験片上の標線間距離と、引張試験前の標線間距離から、次式に従い算出した値である。
E=〔(L2−L1)/L1〕×100
E:伸び率(%)
L1:引張試験前の標線間距離
L2:切断時の標線間距離
また、本発明のショアA硬度は、デュロメータータイプAで測定した値である。
前記エラストマー積層体を用いて玩具を形成することにより、鮮明な色彩と共に、高い伸び率を有し、高強度、軟質性等の特性を備えたより安全性の高い玩具が得られる。更に、可逆熱変色性マイクロカプセル顔料を配合したものにおいては、熱変色時に高い変色鋭敏性を付与できる。前記玩具は、ブロー成形、射出成形、押出し成形、カレンダー成形等汎用の方法で成形される。
本発明のエラストマー玩具は、高い伸び率を示し、高強度、軟質性等の特性を有すると共に、着色層の色彩が鮮明であり、特に、可逆熱変色性マイクロカプセル顔料を含む着色層(可逆熱変色層)においては変色鋭敏性に優れており、前記特性を利用した各種形態の造形物、例えば、フィラメント状、シート状、その他の形態の造形体を提供できるものである。玩具に適用した場合には、鮮明な色彩を現出し、高強度、軟質性を備えると共に、安全性の高いものとなる。
本発明のエラストマー積層体は、塗工液として支持体に塗布することにより実用に供する。
以下に実施例を示す。尚、実施例中の部は重量部である。
実施例
スチレンモノマーユニットと、ブタジエンゴムモノマーユニットとで構成されるブロック共重合体エラストマー(スチレン/ゴム比=18/82、ショアA硬度52、伸び率1200%)97部、非熱変色性白色顔料2部、分散剤1部をエクストルーダーにて溶融混合し、押出成形した後、ペレタイザーにて非熱変色性白色ペレットを得た。得られた白色ペレットを射出成形機にて蜘蛛型の金型で射出成形し、白色蜘蛛型成形物を得た。次に、プロセスオイルを含むスチレンモノマーユニットと、ブタジエンゴムモノマーユニットとで構成されるブロック共重合体エラストマー(スチレン/ゴム比=32/68、ショアA硬度46、伸び率1100%、オイル含有量31%)10部、30℃未満で黒色、30℃以上で無色に可逆的に変色する可逆熱変色性マイクロカプセル顔料1部、非熱変色性赤色顔料0.01部、キシレン80部、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤0.5部、酸化防止剤0.5部を均一に分散・混合し、インキを作成した後、該インキを、前記白色蜘蛛型成形物の表面に均一にスプレー塗装することで、乾燥被膜の厚さが100μmの着色層(可逆熱変色層)を有する可逆熱変色性蜘蛛型玩具を得た。
前記蜘蛛型玩具は、30℃未満で黒色、30℃以上で赤色に可逆的に変色すると共に、手足等の各部位が高強度且つ伸縮性に富むものであり、また、手で触れるとすぐに赤色に変色するものであった。
実施例
スチレンモノマーユニットと、ブタジエンゴムモノマーユニットとで構成されるブロック共重合体エラストマー(スチレン/ゴム比=18/82、ショアA硬度52、伸び率1200%)96部、非熱変色性黄色顔料0.5部、分散剤1部、酸化防止剤0.5部をエクストルーダーにて溶融混合し、押出成形した後、ペレタイザーにて非熱変色性黄色ペレットを得た。得られたペレットを射出成形機にて、人形のシャツ形の金型を用いて射出成形を行い、暑さ2mmの非熱変色性黄色人形用シャツを得た。次に、プロセスオイルを含むスチレンモノマーユニットと、ブタジエンゴムモノマーユニットで構成されるブロック共重合体エラストマー(スチレン/ゴム比=32/68、ショアA硬度46、伸び率1100%、オイル含有量31%)10部、20℃未満で青色、20℃以上で無色に可逆的に変色する可逆熱変色性マイクロカプセル顔料1部、キシレン80部、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤0.5部、酸化防止剤0.5部を均一に分散・混合し、可逆熱変色性青色インキを得た。また、プロセスオイルを含むスチレンモノマーユニットと、ブタジエンゴムモノマーユニットとで構成されるブロック共重合体エラストマー(スチレン/ゴム比=32/68、ショアA硬度46、伸び率1100%、オイル含有量31%)10部、20℃未満でピンク色、20℃以上で無色に可逆的に変色する可逆熱変色性マイクロカプセル顔料1部、キシレン80部、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤0.5部、酸化防止剤0.5部を均一に分散・混合し、可逆熱変色性ピンク色インキを得た。前記非熱変色性黄色人形用シャツの表面に、前記可逆熱変色性青色インキ及び可逆熱変色性ピンク色インキを縞模様状に交互にスプレー塗装し、着色層(可逆熱変色層)の乾燥時の厚さが200μmの可逆熱変色性人形用シャツを得た。
前記可逆熱変色性人形用シャツは、20℃未満で緑色と赤色の縞模様となり、20℃以上で全面が黄色に可逆的に変色すると共に、高強度且つ伸縮性に富むものであった。
前記可逆熱変色性人形用シャツを20℃以下の冷水に漬けると、表面全体が素早く黄色に変色した。
実施例
スチレンモノマーユニットと、エチレン−ブチレン共重合体から構成されるゴムモノマーユニットからなるブロック共重合体エラストマー(スチレン/ゴム比=29/71、ショアA硬度75、伸び率500%)65部、プロセスオイル35部、非熱変色性白色顔料2部、分散剤1部をエクストルーダーにて溶融混合し、押出成形した後、ペレタイザーにて可逆熱変色性ペレットを得た。得られたペレットをチューブ状成形物となるように押出成形し、外径3cm厚さ2mmの非熱変色性白色チューブ状成形物を得た。次に、スチレンモノマーユニットと、エチレン−ブチレン共重合体から構成されるゴムモノマーユニットとからなるブロック共重合体エラストマー(スチレン/ゴム比=31/69、ショアA硬度75、伸び率700%)7部、30℃未満で青色、30℃以上で無色に可逆的に変色する可逆熱変色性マイクロカプセル1部、非熱変色ピンク色顔料0.1部、キシレン80部、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤0.5部、酸化防止剤0.5部を均一に分散・混合し、可逆熱変色性インキを得た。また、スチレンモノマーユニットと、エチレン−ブチレン共重合体から構成されるゴムモノマーユニットとからなるブロック共重合体エラストマー(スチレン/ゴム比=31/69、ショアA硬度75、伸び率700%)7部、非熱変色黄色顔料1部、キシレン80部、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤0.5部、酸化防止剤0.5部を均一に分散・混合し、非熱変色性インキを得た。前記非熱変色性白色チューブ状成形物の表面に、前記可逆熱変色性インキ及び非変色性インキをスプレー塗装により、それぞれが交互に並ぶような水玉模様に塗装した。更に、スチレンモノマーユニットと、エチレン−ブチレン共重合体から構成されるゴムモノマーユニットとからなるブロック共重合体エラストマー(スチレン/ゴム比=31/69、ショアA硬度75、伸び率700%)10部、キシレン80部、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤0.5部、酸化防止剤0.5部を均一に分散・混合し、スプレー塗装により、前記塗装物全面に塗装し、可逆熱変色性チューブ状成形物を得た。
前記可逆熱変色性チューブ状成形物は、30℃未満で白地に紫と黄色の水玉模様が見え、30℃以上では白地にピンク色と黄色の水玉模様が見えるものであった。また、前記可逆熱変色性チューブ状成形物は、引張ると約2倍に伸長し、伸縮を繰り返すと紫色の水玉がピンク色に変色し、動作を止め暫くすると再びもとの紫色に戻るという、伸縮時の内部発熱が発色を惹起させるマジック性に富んだ可逆熱変色性チューブ状成形物を構成できた。
実施例
スチレンモノマーユニットと、ブタジエンゴムモノマーユニットとで構成されるブロック共重合体エラストマー(スチレン/ゴム比=18/82、ショアA硬度52、伸び率1200%)97部、非変色性白色顔料2部、分散剤1部をエクストルーダーにて溶融混合し、押出成形した後、ペレタイザーにて非熱変色性白色ペレットを得た。得られた白色ペレットを人形型の金型で押出ブロー成形機にて成形し、白色人形型成形物を得た。次に、プロセスオイルを含むスチレンモノマーユニットと、ブタジエンゴムモノマーユニットとで構成されるブロック共重合体エラストマー(スチレン/ゴム比=32/68、ショアA硬度46、伸び率1100%、オイル含有量31%)10部、非熱変色性赤色顔料0.5部、キシレン80部、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤0.5部、酸化防止剤0.5部を均一に分散・混合し、インキを作製した後、該インキを、前記白色人形型成形物の表面に均一にスプレー塗装することで、乾燥被膜の厚さが50μmの着色層(非熱変色着色層)を有する非熱変色性人形型玩具を得た。
実施例
スチレンモノマーユニットと、エチレン−ブチレン共重合体から構成されるゴムモノマーユニットからなるブロック共重合体エラストマー(スチレン/ゴム比=29/71、ショアA硬度75、伸び率500%)65部、プロセスオイル35部、非熱変色性ピンク顔料2部、分散剤1部をエクストルーダーにて溶融混合し、押出成形した後、ペレタイザーにて非熱変色性ピンク色ペレットを得た。得られたペレットを象の形状をしたパペットとなるように射出成形し、ピンク色の象型パペット成形物を得た。次に、スチレンモノマーユニットと、エチレン−ブチレン共重合体から構成されるゴムモノマーユニットとからなるブロック共重合体エラストマー(スチレン/ゴム比=31/69、ショアA硬度75、伸び率700%)7部、非熱変色青色顔料1部、キシレン80部、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤0.5部、酸化防止剤0.5部を均一に分散・混合し、非熱変色性インキを得た。前記非熱変色性象型パペット成形物の表面に、前記非熱変色性インキをスプレー塗装により、耳の部分に膜厚が50μmとなるように塗装した。更に、スチレンモノマーユニットと、エチレン−ブチレン共重合体から構成されるゴムモノマーユニットとからなるブロック共重合体エラストマー(スチレン/ゴム比=31/69、ショアA硬度75、伸び率700%)10部、キシレン80部、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤0.5部、酸化防止剤0.5部を均一に分散・混合し、スプレー塗装により、前記塗装物全面に塗装し、非熱変色性象型パペット成形物を得た。
比較例
実施例の可逆熱変色層を形成するインキ中に含まれる、プロセスオイルを含むスチレンモノマーユニットと、ブタジエンゴムモノマーユニットから構成されるブロック共重合体エラストマー(スチレン/ゴム比=32/68、ショアA硬度46、伸び率1100%、オイル含有量31%)の代わりに、スチレンモノマーユニットと、ブタジエンゴムモノマーユニットから構成されるブロック共重合体エラストマー(スチレン/ゴム比=43/57、ショアA硬度88、伸び率690%)を使用する以外は実施例4と同様にして可逆熱変色性蜘蛛型玩具を得た。
実施例の蜘蛛型玩具は伸縮後も着色層(可逆熱変色層)の剥離を発生しなかったのに対し、前記蜘蛛型玩具は、色変化及び変色速度は同じであるが、伸縮により支持体から着色層(可逆熱変色層)の剥離が発生した。

Claims (9)

  1. ブタジエン、イソプレン、エチレン−ブチレン共重合体のいずれかで構成されるゴムモノマーユニットと、スチレンモノマーユニットとから構成されるブロック共重合体エラストマー成形物からなる支持体の表面に、該支持体と同組成のブロック共重合体エラストマーに、電子供与性呈色性有機化合物、電子受容性化合物、呈色反応を可逆的に生起させる有機化合物媒体の三成分からなる可逆熱変色性組成物をマイクロカプセルに内包したマイクロカプセル顔料を組成物全量中0.5〜40重量%、及び/又は、非熱変色性着色剤を組成物全量中0.1〜40重量%含有した着色層を塗布手段により積層することを特徴とするエラストマー玩具
  2. 前記支持体及び着色層を構成するブロック共重合体エラストマーの総重量に対して、スチレンモノマーユニットの含有率が10〜60重量%であることを特徴とする請求項1記載のエラストマー玩具
  3. 前記支持体及び着色層を構成するブロック共重合体エラストマーの伸び率が200%〜1600%であることを特徴とする請求項1又は2記載のエラストマー玩具
  4. 前記支持体及び着色層を構成するブロック共重合体エラストマーのショアA硬度が5以上90以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のエラストマー玩具
  5. 前記支持体及び着色層にプロセスオイルが添加されてなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のエラストマー玩具
  6. 前記支持体の伸び率と、着色層の伸び率との差が300%以内であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のエラストマー玩具
  7. 前記マイクロカプセル顔料を含有した着色層の厚みが10μm以上、5mm以下であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のエラストマー玩具
  8. 前記非熱変色性着色剤を含有した着色層の厚みが1μm以上、5mm以下であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のエラストマー玩具
  9. 前記支持体と同組成であり、着色層との伸び率の差が300%以内であるブロック共重合体エラストマーと、光安定剤とからなる透明樹脂層を、着色層の表面に積層させてなることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のエラストマー玩具
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