JP4245538B2 - リチウム電池 - Google Patents

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Description

本発明は、イオン性液体を用いたリチウム電池に係るものである。
現在、有機溶媒にリチウム塩を溶解した有機電解液を用いたリチウム電池が携帯機器のメモリーバックアップや駆動電源として多用されている。これらの電池は、有機電解液に有機溶媒を用いるため高温下で蒸気圧が高くなることや、引火性を有するため安全性を高める配慮が必要である。特に非常用電源としての使用を考えるならば、可燃性の有機電解液を使用することは不可能といっても良い。
そのため、無機固体からなる固体電解質や不燃性の非水電解質として常温で液状のイオン性液体が注目されている。例えば特開平4−349365号(特許文献1)などにイオン性液体電解質が開示されている。
イオン性液体電解質は有機電解液と比べ粘度が高いので、比較的高密度の正極活物質への浸透が悪く、そのため大電流放電特性を高くできないと言う問題がある。
一方、最近になり様々なイオン性液体が開発されている。例えば特開2004−165131(特許文献2)に開示されているような、アニオンにシアノ基を含むイオン性液体は、低粘度で導電率も高いため電気化学デバイスに有効なものだが、金属リチウムとの反応性が高いためリチウム電池には使用できないという問題がある。
特開平4−349365号公報 特開2004−165131公報
従来のイオン性液体を使用したリチウム電池は、イオン性液体電解質は有機電解液と比べ粘度が高いので、比較的高密度の正極活物質への浸透が悪いことから、大電流放電特性を高くできないと言う問題があった。また、イオン性液体によっては負極であるリチウム金属との反応性が高いため、貯蔵特性が非常に悪く使用できないものもある。
本発明は、以上の問題点を鑑みてなされたものであり、安全性が高く、しかも貯蔵特性および大電流性能の優れるリチウム電池を提供するものである。
上記課題を解決するために、請求項1のリチウム電池は、正極活物質、導電助剤、及び結着剤からなる正極合剤と、この正極合剤に対向して配置されリチウム金属もしくはリチウム合金の少なくとも一方を含有する負極と、この負極と前記正極合剤の間に介在し有機カチオンを含有するイオン性液体を用いた電解液とを具備するリチウム電池において、前記有機カチオンは下記化学式(1)で表され、前記正極活物質は、Ma+Xa−(Mは金属イオン、Xはアニオン、aは電子数)で表され、放電反応においてMまで還元されるものであり、且つ密度が1.6〜2.4g/cm3の範囲であることを特徴とするリチウム電池。
Figure 0004245538
(但し、R、R’はC1〜C4のアルキル基、R”はハロゲンもしくはC1〜C3のアルキル基)
請求項2のリチウム電池は、請求項1において、前記正極活物質がCu4O(PO4)2であることを特徴とする。
請求項3のリチウム電池は、請求項1において、前記正極活物質は、FeSもしくはFeS2であることを特徴とする。
請求項4のリチウム電池は、前記正極活物質の粒径が、1〜50μmの範囲であることを特徴とする。
請求項5のリチウム電池は、請求項1において、前記導電助剤の正極合剤中の含有量が、1wt%〜5wt%であることを特徴とする。
請求項6のリチウム電池は、請求項1において、前記電解液中にビスオキサラトホウ酸アニオンあるいはビニレンカーボネートを含むことを特徴とする。
以上述べたような電池とすることで、安全性が高く長期保存性および大電流特性に優れるリチウム電池を提供することができる。
金属リチウムを負極に用いる電池系として最もポピュラーであるLi/MnO2系に導電性に優れ電気化学的な安定性の高い(化学式1)で示す有機カチオンを有するイオン性液体を用いた1M−LiTFSI/EMITFSIを電解液として適用してみたところ、有機電解液に比べ長期保存特性が非常に劣ることが確認された。劣化電池を調べてみたところ、MnO2のチャンネルにEMI+が挿入していることが確認された。つまり、(化学式1)で示すような有機カチオンは、Liイオンを挿入・脱離するような電極活物質に対しては、Liイオンが入るチャンネルに取り込まれてしまい、結果として放電を行わなくても活物質容量が減少してしまうと考えられる。
そこでこの問題点を解決するために鋭意研究を進めたところ、正極活物質にMa+a−(Mは金属イオン、Xはアニオン、aは電子数)で表され、放電反応においてMまで還元されるものであれば、(化学式1)で示される有機カチオンを含むイオン性液体を用いても、長期保存特性に優れた電池となることを見出した。また、大電流特性を優れたものにするには正極合剤密度を1.6〜2.4g/cm3の範囲内とすることが必要だということを見出した。合剤密度が1.6g/cm3より小さいと電極が疎になりすぎて十分な導電性が得られず大電流特性に不利になり、2.4g/cm3より大きいとイオン性液体の含浸性が下がり電極内抵抗が大きくなり大電流特性は悪くなる。すなわち、本発明によれば正極活物質と導電剤と結着剤からなる正極合剤とリチウム金属もしくはリチウム合金の少なくとも一方を含有した負極と(化学式1)で表される有機カチオン(但し。R、R’はC1〜C4のアルキル、R”はハロゲンもしくはC1〜C3のアルキル)を含有するイオン性液体を用いた電解液からなるリチウム電池において、前記正極活物質はMa+a−(Mは金属イオン、Xはアニオン、aは電子数)で表され、放電反応においてMまで還元されるものであり、前記正極合剤密度が1.6〜2.4g/cm3の範囲内とすることで、安全性が高く、長期保存特性と大電流特性の両方に優れたリチウム電池とすることができる。
以下、本発明に係るリチウム電池について部材毎に説明する。
1)正極
正極活物質にMa+a−(Mは金属イオン、Xはアニオン、aは電子数)で表され、放電反応においてMまで還元されるものである。
前記正極活物質としては、例えば、二硫化鉄(FeS2)、硫化鉄(FeS)、酸化銅(CuO)、オキシリン酸銅(Cu4O(PO4)2)、クロム酸銀(Ag2Cr2O4)、硫化銅(CuS),フッ化銅(CuF2)、塩化銅(CuCl2)、二硫化三ニッケル(Ni3S2)、塩化銀(AgCl)、三酸化二ビスマス(Bi2O3)等を挙げることができる。
中でもオキシリン酸銅が好ましい。(化学式1)で示される有機カチオンは、電気化学的な安定性が従来の有機溶媒よりも低いため、理論電圧が2.7V・作動電圧が2.3VであるLi/Cu4O(PO4)2系の組み合わせだと電解液へのダメージが少なく長期保存特性に有利となる。
FeSおよびFeS2も好ましい正極である。これらの正極を有機電解液で用いると反応性生物であるLi2Sが電解液に溶け出すという欠点を有するが、(化学式1)で示される有機カチオンを含むイオン性液体を用いた場合、このLi2Sの溶出を防ぐことができるので有利となる。
また、前記正極活物質の粒径は1−50μmであることが好ましい。1μmより小さいと電池反応と関係のない電解液との反応が顕著になり、50μmより大きいと抵抗が大きくなり大放電特性に不利となる。通常の有機溶媒では、このような粒径の小さい活物質を用いることは、電解液との副反応の観点から不利となるが、化学的に安定なイオン性液体を用いることで、このような小さな粒径の活物質を使用することが可能となる。
導電助剤としては、例えば、黒鉛、アセチレンブラック、ケッチェンブラックなどを挙げることができる。導電剤の比表面積は120m2/g以上であることが好ましい。120m2/gより小さいと電極内抵抗が大きくなり導電助剤としての役割が不十分となる。ところで、本発明において正極活物質はにMa+a−(Mは金属イオン、Xはアニオン、aは電子数)で表され、放電反応においてMまで還元されるものである。このような正極を用いると、放電反応が進むにつれ導電性を有するMが生成し、電極内抵抗が減少する。したがって、導電助剤の量を少なくし、正極合剤中の正極活物質の量を増やすことができ、電池容量の増加につながる。導電助剤の量は正極合剤全重量の1−5wt%とすることが好ましい。1wt%より小さいと導電助剤としての効果が不十分となり、5wt%より多いと電池容量が減ってくるからである。
結着剤としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライドなどを挙げることができる。
2)負極
負極としては、リチウム金属またはリチウム合金の一方を含むものである。
リチウム合金としてはLiとSi、Sn、Al、B、Ga、In、Pb、Bi、Sbの中から選ばれる少なくとも1種の元素との合金等が挙げられる。
その他の負極としては、LiとCoもしくはNiとを含む窒化物、LiとSiとを含む化合物と炭素との混合物等が挙げられる。
これらの中でもリチウム金属が好ましい。
3)電解液
電解液は溶媒として少なくとも(化学式1)で表される有機カチオンを含有するイオン性液体を含む。前記カチオンは中でも、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムカチオン、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムカチオン、1,2−ジメチル−3−プロピルイミダゾリウムカチオンが導電性が高いため好ましい。アニオンとしては、PF6−,BF4−,Cl−,AlCl4−,AsF6−,2.3HF−,C4F9SO3−,CF3SO3−,(CF3SO2)2N−,(C2F5SO2)2N−,(CF3SO2)3C−等が挙げられる。電解液中のイオン性液体の量は50−100wt%であることが好ましい。50wt%未満であると、本来期待する不燃性の効果が十分得られず、安全性の高いものが実現できない。ここで、例に挙げたイオン性液体のうちアニオンがBF4−であるものは、リチウム金属との反応性が高く貯蔵性に劣る。しかしながら、これは電解液中にビスオキサラトホウ酸アニオンあるいはビニレンカーボネートを添加することで、負極表面にイオン性液体とリチウムの反応を抑制するような被膜を形成することができ、使用できるようになる。
また、溶媒としてイオン性液体以外の有機溶媒を含んでも良い。イオン性液体以外の有機溶媒としては、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、ジメトキシエタン、γ−ブチロラクトン、ジメチルカーボネート、メチルエチルカーボネート、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、ビニレンカーボネート、ビニレンアセテート、ビニルエチレンカーボネート、フェニルエチレンカーボネート、カテコールカーボネート等が挙げられる。これらの溶媒は1種類もしくは2種類以上含まれても良い。
電解質塩であるリチウム塩としては、LiBF4,LiPF6,LiClO4,LiAsF6,LiSbF6,LiCF3SO3,Li(CF3SO3)2N,Li(C2F5SO3)2N,LiC4F9SO3,Li(CF3SO2)3C等が挙げられる。これらのLi塩は1種類もしくは2種類以上含まれても良い。ただし、Li塩の総濃度は0.5M〜3.5Mであることが好ましい。Li塩濃度が0.5Mより小さいと十分なリチウムイオン導電性を得ることができず、一方、3.5Mより大きいと電解液の粘度が上がりすぎて導電性が低くなる。
4)セパレータ
セパレータとしては、イオンの透過度が優れ、機械的強度のある絶縁性薄膜を用いることができる。耐有機溶剤性からポリプロピレンやポリエチレンといったポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリビニレンテレフタレートといったポリエステル、ポリイミド、ポリアミド、ガラス繊維、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、セルロース等からつくられたシート、微孔膜、不織布が用いられる。
以下に例を挙げ、本発明をさらに詳しく説明するが、発明の主旨を超えない限り本発明は以下に掲載される実施例に限定されるものでない。
(実施例1)
<正極の作製>
正極活物質として粒径40μmのオキシリン酸銅、導電助剤としてアセチレンブラックとグラファイト、結着材としてポリテトラフルオロエチレンを用い、これらを重量比で100:2.5:2.5:2となるように均一に混合した後、加圧成形して密度2.2g/cm3、厚さ5mm、直径16.0mmのペレット状正極合剤を作製した。
<負極の作製>
厚さ5mm、直径16.0mmに打ち抜き加工したリチウム金属を負極とした。
<電解液の調製>
ビストリフルオロメチルスルホニルイミド1−エチル−3−メチルイミダゾリウム(EMITFSI)に1Mのビストリフルオロメチルスルホニルイミドリチウム(LiTFSI)を溶解させ電解液とした。
<電池の組立て>
上記正極合剤をステンレス鋼からなる正極缶に収納し、かつ上記負極をステンレス鋼からなる負極缶に収納し、上記正極合剤と負極の間にポリプロピレン不繊布からなるセパレータを配置し、正極缶に負極缶を絶縁ガスケットを介してかしめ固定することにより、図1に示す構造を有するコイン型リチウム電池を組み立てた。1は負極缶、2は負極、3はガスケット、4は正極缶、5は正極合剤、6はセパレータである。
すなわち、有底円筒形の正極缶4内には、ペレット状の正極合剤5が収納されている。一方、有底円筒形の負極缶1内には、負極2が収納されている。セパレータ6は、正極合剤5と負極2との間に配置されている。電解液は、正極合剤5、セパレータ6および負極2に含浸されている。負極缶1は、正極缶4に絶縁ガスケットを介してかしめ固定されている。
(実施例2)
4フッ化ホウ酸1−エチル−3−メチルイミダゾリウム(EMIBF4)に1Mの4フッ化ホウ酸リチウム(LiBF4)と5wt%のビスオキサラトホウ酸リチウムを溶解させ電解液とした以外は、実施例1と同じリチウム電池を作製した。
(実施例3)
4フッ化ホウ酸1−エチル−3−メチルイミダゾリウム(EMIBF4)に1Mの4フッ化ホウ酸リチウム(LiBF4)と5wt%のビニレンカーボネートを溶解させ電解液とした以外は、実施例1と同じリチウム電池を作製した。
(実施例4)
ビスペンタフルオロエチルスルホニルイミド1−エチル−3−メチルイミダゾリウム(EMIBETI)に1Mのビスペンタフルオロエチルスルホニルイミドリチウム(LiBETI)を溶解させ電解液とした以外は、実施例1と同じリチウム電池を作製した。
(実施例5)
ビストリフルオロメチルスルホニルイミド1−ブチル−3−メチルイミダゾリウム(BMITFSI)に1Mのビストリフルオロメチルスルホニルイミドリチウム(LiTFSI)を溶解させ電解液とした以外は、実施例1と同じリチウム電池を作製した。
(実施例6)
ビストリフルオロメチルスルホニルイミド1,2−ジメチル−3−プロピルイミダゾリウム(DMPITFSI)に1Mのビストリフルオロメチルスルホニルイミドリチウム(LiTFSI)を溶解させ電解液とした以外は、実施例1と同じリチウム電池を作製した。
(実施例7)
正極密度を1.6g/cm3とする以外は、実施例1と同じリチウム電池を作製した。
(実施例8)
正極密度を2.4g/cm3とする以外は、実施例1と同じリチウム電池を作製した。
(実施例9)
正極活物質粒径を1μmとする以外は、実施例1と同じリチウム電池を作製した。
(実施例10)
正極活物質粒径を50μmとする以外は、実施例1と同じリチウム電池を作製した。
(実施例11)
正極活物質をFeSとする以外は、実施例1と同じリチウム電池を作製した。
(実施例12)
正極活物質をFeS2とする以外は、実施例1と同じリチウム電池を作製した。
(比較例1)
正極活物質をMnO2とする以外は、実施例1と同じリチウム電池を作製した。
(比較例2)
正極活物質を(CF)nとする以外は、実施例1と同じリチウム電池を作製した。
(比較例3)
正極活物質をV2O5とする以外は、実施例1と同じリチウム電池を作製した。
(比較例4)
正極密度を1.2g/cm3とする以外は、実施例1と同じリチウム電池を作製した。
(比較例5)
正極密度を2.8g/cm3とする以外は、実施例1と同じリチウム電池を作製した。
(比較例6)
正極活物質粒径を0.5μmとする以外は、実施例1と同じリチウム電池を作製した。
(比較例7)
正極活物質粒径を70μmとする以外は、実施例1と同じリチウム電池を作製した。
(比較例8)
4フッ化ホウ酸1−エチル−3−メチルイミダゾリウム(EMIBF4)に1Mの4フッ化ホウ酸リチウム(LiBF4)を溶解させ電解液とした以外は、実施例1と同じリチウム電池を作製した。
実施例1〜12および比較例1〜8の電池について作製後6時間に20℃において0.5mA/cm2で直流放電を行い、電池電圧が0.8Vに達した際の容量(これを100とする)を測定した。次に、実施例1〜12および比較例1〜8の電池について作製後6時間に20℃において5mA/cm2で直流放電を行い、電池電圧が0.8Vに達した際の容量を測定し大電流特性を調べた。また、実施例1〜12および比較例1〜8の電池について作製後85℃恒温層で1週間放置した後に20℃において0.5mA/cm2で直流放電を行い、電池電圧が0.8Vに達した際の容量を測定し長期保存特性を調べた。結果を表1にまとめる。
Figure 0004245538
尚、表1において、大電流放電時および長期保存後のデータは、それぞれの電池作製後6時間に20℃において0.5mA/cm2で直流放電を行い、電池電圧が0.8Vに達した際の容量を100とした場合の相対値である。
実施例と比較例1〜3を比較することで、正極活物質にMa+a−(Mは金属イオン、Xはアニオン、aは電子数)で表され、放電反応においてMまで還元されるものを用いることで長期保存特性が劇的に改善されていることがわかる。また、実施例と比較例4,5を比較することで、大電流特性に優れるものにするには正極合剤密度が1.6〜2.4g/cm3の範囲内でなければならないことがわかる。実施例と比較例6、7を比較することで、大電流特性と長期保存特性を両立させるには、正極活物質粒径が1〜50μmの範囲内でなければならないことがわかる。
また、実施例2,3と比較例8を比較することで、アニオンにBF4−を用いる場合は、ビスオキサラトホウ酸アニオンあるいはビニレンカーボネートが必要であることが分かる。
本発明の実施例を説明する断面図。
符号の説明
1 負極缶
2 負極
3 ガスケット
4 正極缶
5 正極合剤
6 セパレータ

Claims (6)

  1. 正極活物質、導電助剤、及び結着剤からなる正極合剤と、この正極合剤に対向して配置されリチウム金属もしくはリチウム合金の少なくとも一方を含有する負極と、この負極と前記正極合剤の間に介在し有機カチオンを含有するイオン性液体を用いた電解液とを具備するリチウム電池において、
    前記有機カチオンは下記化学式(1)で表され、
    前記正極活物質は、Ma+Xa−(Mは金属イオン、Xはアニオン、aは電子数)で表され、放電反応においてMまで還元されるものであり、且つ密度が1.6〜2.4g/cm3の範囲である
    ことを特徴とするリチウム電池。
    Figure 0004245538
    (但し、R、R’はC1〜C4のアルキル基、R”はハロゲンもしくはC1〜C3のアルキル基)
  2. 前記正極活物質はCu4O(PO4)2であることを特徴とする請求項1に記載のリチウム電池。
  3. 前記正極活物質は、FeSもしくはFeS2であることを特徴とする請求項1に記載のリチウム電池。
  4. 前記正極活物質の粒径が、1〜50μmの範囲であることを特徴とする請求項1に記載のリチウム電池。
  5. 前記導電助剤の正極合剤中の含有量が、1wt%〜5wt%であることを特徴とする請求項1に記載のリチウム電池。
  6. 前記電解液中にビスオキサラトホウ酸アニオンもしくは、ビニレンカーボネートを含むことを特徴とする請求項1に記載のリチウム電池。
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