JP4244730B2 - 無線送受信装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の無線周波数帯域を使用して無線送受信を行うことが可能な複数バンドの無線送受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の無線送受信装置としては、2種類以上の移動体通信システムに対応するように、受信系は受信信号を増幅する低雑音アンプを、送信系は送信信号を周波数変換するためのミキサを夫々共有化し、低雑音アンプの入力部及びミキサの出力部を夫々2端子にし、各端子に並列共振回路で構成される帯域除去フィルタを付加することにより、無線周波数帯域を切り分けるようにし、さらにアンテナをパーソナルハンディーホーンシステムとパーソナルディジタルセルラーとの2つの通信方式で共通化する際に、4回路のスイッチを設けるようにしたマイクロ波集積回路を用いた通信システム用端末装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、異なる無線周波数帯域及び異なる通信方式を使用する複数の移動通信システムに対し、送受信の無線周波数帯域及び変復調方式を切り換えてアクセスする複数帯域移動無線装置において、異なる無線周波数帯域を使用する複数の移動通信システムに対応する受信中間周波数を同一に設定すると共に、無線周波数帯域は異なるが通信方式が同一である移動通信システムに対して、受信中間周波フィルタを共用し、さらにアンテナを共用するために、通信方式毎に異なる共用器を設けるようにした複数帯域移動無線装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−284168号公報(第1頁〜第7頁、図3)
【特許文献2】
特開平9−275357号公報(第1頁〜第5頁、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に記載されている従来例にあっては、複数の無線周波数帯域の通信システムでアンテナを共用化するために、4端子のアンテナスイッチを設けるようにしており、このアンテナスイッチは送信系の大電力を扱う必要があることから、全体の構成が大型化するという未解決の課題がある。
【0006】
また、上記特許文献2に記載されている従来例にあっては、複数の無線周波数帯域毎に共用器を設ける必要があり、両共用器共には送信電力を取り扱える許容電力が必要であり、構成が大型化すると共に、コストも嵩むという未解決の課題がある。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、アンテナスイッチを小型化してトータルコストを低減することができる無線送受信装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、第1の発明は、異なる無線周波数帯域で無線送受信が可能な複数の無線送信回路及び複数の無線受信回路を有する無線送受信装置において、
異なる無線周波数帯域毎に前記無線送信回路及び無線受信回路を含む複数のフロントエンド回路を構成し、
前記各フロントエンド回路における前記無線送信回路は、パワーアンプの出力側にアイソレータを有し、該アイソレータの出力側が互いに接続されて送受信アンテナに接続された送受信切換回路の送信側に接続され、前記各フロントエンド回路における無線受信回路は前記送受信切換回路の受信側に選択スイッチを介して接続され、前記フロントエンド回路毎に送受信を行うことを特徴としている。
【0008】
この第1の発明では、複数のフロントエンド回路における無線送信回路大電力の送信電力を出力するパワーアンプの出力側にアイソレータが接続されていることにより、これらアイソレータを互いに接続しても一方の無線送信回路のアイソレータから送受信切換回路に出力される送信電力が他方の無線送信回路に回り込むことを他方のアイソレータで阻止することができ、これら大電力の送信電力を扱う複数の無線送信回路を含む送信系内に大電力を扱う切換スイッチを設ける必要がないと共に、送受信切換回路も2回路のスイッチで構成することができ、全体の構成を簡易小型化することができると共に、低コスト化することができる。
【0009】
また、の発明では、複数の無線受信回路を有する受信系では、選択スイッチによって複数の無線受信回路を切換えるようにしているが、この受信系では、扱う電力が送信系に比較して遥かに小さい電力であるので、選択スイッチを使用しても小型・低コストの選択スイッチを適用することができ、全体構成を簡易小型化することができると共に、低コスト化することができる。
【0010】
さらに、第の発明は、前記第1の発明において、前記複数のフロントエンド回路は、2.4GHzの無線周波数帯域及び5GHzの無線周波数帯域の無線送信回路及び無線受信回路で構成されていることを特徴としている。
【0011】
この第の発明では、2.4GHz及び5GHzの異なる無線周波数帯域を使用可能な例えば無線LAN装置を小型化及び低コスト化することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態を示すブロック図であり、図中、1は無線送受信装置であって、2.4GHz帯と5GHz帯との2種類の無線周波数帯域で無線通信が可能な無線LAN装置として構成されている。
【0014】
この無線送受信装置1は、送受信アンテナ2に接続された高周波スイッチで構成される送信側及び受信側の2回路構成の送受信切換回路3と、この送受信切換回路3に接続された2.400〜2.483GHzの無線周波数帯域を使用する2.4GHz帯用フロントエンド回路4及び5GHz帯の無線周波数帯域を使用する5GHz用フロントエンド回路5と、これらフロントエンド回路4及び5が接続された変復調を行うベースバンド信号処理部6と、このベースバンド信号処理部6に接続されたパケット組立分解部を構成するメディアアクセスコントローラ7とを備えている。
【0015】
ここで、2.4GHz用フロントエンド回路4は、送信回路4Tと受信回路4Rとを備えている。送信回路4Tは、ベースバンド信号処理部6から出力される送信信号をフィルタ処理するバンドパスフィルタ11と、このバンドフィルタ11のフィルタ出力を電圧制御発振器12から発信される2.4GHzの局部発信信号が入力されて送信信号をアップコンバートするミキサ13と、このミキサ13から出力される送信信号を増幅するパワーアンプ14と、このパワーアンプ14から出力される増幅信号が入力されるアイソレータ15とを備えている。
受信回路4Rは、送受信切換回路3から入力される受信信号を増幅する低ノイズアンプ16と、この低ノイズアンプ16の増幅出力を中間周波信号にダウンコンバートする電圧制御発信機12から局部発信信号が入力されたミキサ17と、このミキサ17から出力される中間周波信号をフィルタ処理するバンドパスフィルタ18とを備えている。
【0016】
5GHz用フロントエンド回路5も送信回路5T及び受信回路5Rを備えている。送信回路5Tは、送信回路4Tと同様に、バンドパスフィルタ21、電圧制御発振器22からの局部発信信号が入力されて送信信号をアップコンバートするミキサ23、パワーアンプ24及びアイソレータ25を備えている。受信回路5Rも受信回路4Rと同様に、低ノイズアンプ26、電圧制御発信器22からの局部発信信号が入力されて受信信号をダウンコンバートするミキサ27及びバンドパスフィルタ28を備えている。
【0017】
そして、2.4GHz用フロントエンド回路4の送信回路4T及び5GHz用フロントエンド回路5の送信回路5Tのアイソレータ15及び25の出力側が互いに接続されて送受信切換回路3の送信側に接続され、2.4GHz用フロントエンド回路4の受信回路4R及び5GHz用フロントエンド回路5の受信回路5Rにおける低ノイズアンプ16及び26の入力側が受信切換スイッチ30を介して送受信切換回路3の受信側に接続されている。
【0018】
また、ベースバンド信号処理部6は、変復調部を構成し、メディアアクセスコントローラ7から送信パケットが入力されると、この送信パケットを高い伝送レートで変調して数100MHz程度の中間周波信号に変換すると共に、フロントエンド回路4及び5から中間周波信号が入力されると、復調して受信パケットをメディアアクセスコントローラ7に出力する。ここで、変復調方式としては、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)などが適用される。
【0019】
さらに、メディアアクセスコントローラ7では、2.4GHzの無線周波数帯域を使用するか5GHzの無線周波数帯域を使用するかを選択し、これに応じて受信切換スイッチ30を切り換えて該当するフロントエンド回路4及び5の受信回路4R及び5Rを選択すると共に、自己の送信データが有るときに送受信切換回路3を送信側に切換制御し、自己の送信データが無いときに送受信切換回路3を受信側に切換制御する。また、メディアアクセスコントローラ7では、ベースバンド信号処理部6から受信パケットが入力されると、この受信パケットから受信データを取り出すと共に、送信データが入力されたときには、送信元アドレス、送信先アドレス等を格納するヘッダ部と、これに続くペイロード部に送信データを格納した送信パケットを生成し、これをベースバンド信号処理部6に出力する。
【0020】
次に、上記第1の実施形態の動作を説明する。
今、メディアアクセスコントローラ7で2.4GHzの無線周波数帯域を選択しているものとする。この状態では、受信切換スイッチ30が2.4GHz用フロントエンド回路4の受信回路4R側に切換制御される。
この状態で、メディアアクセスコントローラ7で送信データがある場合には、先ず、ヘッダ部に少なくとも送信元アドレス及び送信先アドレスを格納し、ペイロード部に送信データを格納した送信パケットを形成し、次いで、受信パケットを受信中であるか否かを判定し、受信パケットを受信中であるときには受信パケットの受信が完了するまで待機し、受信パケットの受信が完了したとき又は受信パケットを受信していないときには、送受信切換回路3を送信側に切換えて、形成した送信パケットをベースバンド信号処理部6に出力する。
【0021】
ベースバンド信号処理部6では、メディアアクセスコントローラ7から送信パケットを受信すると、予め設定されたOFDM、QPSK等の変調方式で変調を行って、所定周波数の中間周波信号を形成し、これを2.4GHz用フロントエンド回路4の送信回路4Tに出力する。
この送信回路4Tでは、中間周波信号をバンドパスフィルタ11でフィルタ処理し、そのフィルタ出力をミキサ13に供給してアップコンバートしてからパワーアンプ14で大電力の送信信号となるように増幅し、その増幅出力はアイソレータ15を介し、送受信切換回路3を介して送受信アンテナ2に送られて、ブロードバンドルータ等で構成されるアクセスポイント等に送信される。このとき、アイソレータ15から出力された大電力の送信信号がアイソレータ25の出力側に供給されるが、このアイソレータ25によってパワーアンプ24側への伝送が確実に阻止される。
【0022】
この送信パケットの送信が完了すると、メディアアクセスコントローラ7によって、送受信切換回路3が受信側に切換えられる。このため、アクセスポイント等から送信された2.4GHzの無線周波数帯域の送信パケットを送受信アンテナ2で受信すると、これが送受信切換回路3を介し、受信切換スイッチ30を介して2.4GHz用フロントエンド回路4の受信回路4Rに入力される。この受信回路4Rでは、入力された受信信号を低ノイズアンプ16で増幅し、ミキサ17で中間周波信号にダウンコンバートしてからバンドパスフィルタ18でフィルタ処理してベースバンド信号処理部6に出力する。このベースバンド信号処理部6では、所定のOFDM、QPSK等の復調方式で受信パケットを復調し、復調した受信パケットをメディアアクセスコントローラ7に出力する。
【0023】
このメディアアクセスコントローラ7では、入力された受信パケットを解いてペイロード部に格納されている送信データを取り出し、この送信データをパーソナルコンピュータ等の情報処理装置に出力する。
同様に、メディアアクセスコントローラ7で5GHzの無線周波数帯域が選択された場合には、受信切換スイッチ30が5GHz用フロントエンド回路5の受信回路5R側に切換えられる。そして、メディアアクセスコントローラ7で送信パケットが形成されたときに、これがベースバンド信号処理部6で所定の変調方式で変調された中間周波信号が5GHz用フロントエンド回路5の送信回路5Tに出力され、この送信回路5Tでミキサ23でアップコンバートされ、さらにパワーアンプ24で必要な大電力の送信信号に増幅され、この増幅された送信信号がアイソレータ25を介し、さらに送受信切換回路3を介して送受信アンテナ2に供給されることにより、アクセスポイント等に送信される。この場合も、アイソレータ25から出力される大電力の送信信号が他方のアイソレータ15の出力側に入力されるが、このアイソレータ15によってパワーアンプ14への伝送が確実に阻止される。
【0024】
また、アクセスポイント等から送信される5GHzの無線周波数帯域の送信パケットを送受信アンテナ2で受信すると、この受信信号が送受信切換回路3及び受信切換スイッチ30を介して5GHz用フロントエンド回路5の受信回路5Rに入力される。このため、受信回路5Rの低ノイズアンプ26で増幅された後、ミキサ27で所定の中間周波信号にダウンコンバートされてからバンドパスフィルタ28でフィルタ処理されてベースバンド信号処理部6に供給されることにより、所定の復調方式で復調した受信パケットをメディアアクセスコントローラ7に出力し、このメディアアクセスコントローラ7で受信パケットを解いてペイロード部に格納されている受信データを取り出し、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置に出力する。
【0025】
このように、上記第1の実施形態によると、2.4GHz及び5GHzの無線周波数帯域の無線通信を選択的に行うことができると共に、2.4GHz用フロントエンド回路4の送信回路4T及び5GHz用フロントエンド回路5の送信回路5Tにおけるパワーアンプ14及び24の出力側にアイソレータ15及び25が接続されているので、これらアイソレータ15及び25の出力側を互いに接続して送受信切換回路3の受信側に接続しても、一方のアイソレータ15(又は25)から出力された大電力の送信信号が他方のアイソレータ25(又は15)に入力されてもこれがパワーアンプ14(又は24)に入力されることが確実に阻止されることになり、別途大電力を扱う送信切換スイッチを設ける必要がなく、この分構成を小型化することができると共に、低コスト化を図ることができる。
【0026】
また、受信系については送受信切換回路3の受信側に受信切換スイッチ30を設けているが、受信系では、送受信アンテナ2から入力される受信信号が小電力であることから、受信切換スイッチ30の構成を小型化することが可能であり、全体の構成が大型化、高コスト化することは抑制することができる。
次に、本発明の第2の実施形態を図2に基づいて説明する。
【0027】
この第2の実施形態では、前述した第1の実施形態における受信切換スイッチ30を省略するようにしたものである。
すなわち、第2の実施形態では、図2に示すように、前述した第1の実施形態における図1の構成において、受信切換スイッチ30が省略され、これに代えて2.4GHz用フロントエンド回路4の低ノイズアンプ16の入力側に2.4GHz帯の受信信号を通過させるバンドパスフィルタ19が接続され、5GHz用フロントエンド回路5の低ノイズアンプ26の入力側に5GHz帯の受信信号を通過させるバンドパスフィルタ29が接続され、両バンドパスフィルタ19及び29の入力側が互いに接続されて送受信切換回路3の受信側に接続されていることを除いては図1と同様の構成を有し、図1との対応部分には同一符号を付し、その詳細説明はこれを省略する。
【0028】
この第2の実施形態によると、送信データの送信処理については前述した第1の実施形態と同一であるので、詳細説明はこれを省略するが、送受信アンテナ2で、2.4GHz帯の送信パケットを受信した場合には、この受信信号が送受信切換回路3を介して2.4GHz用フロントエンド回路4及び5GHz用フロントエンド回路5の受信回路4R及び5Rに同時に供給される。
【0029】
しかしながら、2.4GHz用フロントエンド回路4の受信回路4Tでは、2.4GHz帯の受信信号がバンドパスフィルタ19に入力されることにより、このバンドパスフィルタ19を通過して低ノイズアンプ16に入力されて、前述した第1の実施形態と同様の受信処理を行って、中間周波信号をベースバンド信号処理部6に出力する。一方、5GHz用フロントエンド回路5の受信回路5Rでは、入力される2.4GHz帯の受信信号がバンドパスフィルタ29に入力されたときに、このバンドパスフィルタ29を通過することができないので、受信回路5Rでは受信処理が行われず、中間周波信号がベースバンド信号処理部6に出力されることはない。
【0030】
また、送受信アンテナ2で5GHzの送信パケットを受信した場合に、上記とは逆に、2.4GHz用フロントエンド回路4の受信回路4Rでは、入力された受信信号がバンドパスフィルタ19を通過しないので、受信処理されることがなく、中間周波信号がベースバンド信号処理部6に出力されることはないが、5GHz用フロントエンド回路5の受信回路5Rでは、入力された受信信号がバンドパスフィルタ29を通過して低ノイズアンプ26に供給されることにより、この低ノイズアンプ26で増幅され、次いでミキサ27で中間周波信号にダウンコンバートされてからバンドパスフィルタ28を通過してベースバンド信号処理部6に出力される。
【0031】
この第2の実施形態では、受信側に受信切換スイッチを設けず、2.4GHz用フロントエンド回路4の受信回路4R及び5GHz用フロントエンド回路5の受信回路5Rの入力側にバンドパスフィルタ19及び29を設けることにより、受信信号の弁別を行うので、バンドパスフィルタ19及び29は受信切換スイッチに比較して小型化が可能であり、全体の構成をより小型化することができると共に、低コスト化することができる。
【0032】
なお、上記第2の実施形態においては、2.4GHz用フロントエンド回路4の受信回路4R及び5GHz用フロントエンド回路5の受信回路5Rの入力側にバンドパスフィルタ19及び29を設ける場合について説明したが、これに限定されるものではなく、バンドパスフィルタ19及び29を省略し、これらに代えて2.4GHz用フロントエンド回路4の受信回路4Rの入力側にローパスフィルタを適用し、5GHz用フロントエンド回路5の受信回路5Rの入力側にハイパスフィルタを適用するようにしても、上記第2の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0033】
次に、本発明の第3の実施形態を図3に基づいて説明する。
この第3の実施形態は、異なる通信モードの無線通信を可能に構成したものである。
すなわち、第3の実施形態では、パーソナルハンディーホーンシステムで通信する第1の通信モードとパーソナルディジタルセルラーで通信する第2の通信モードとの2つの通信モードで無線通信を行うようにしており、図3に示すように、送受信アンテナ41が送受信切換回路42に接続され、この送受信切換回路42の送信側が送信回路43に接続され、受信側に受信回路44に接続され、送信回路43及び受信回路44にベースバンド信号処理部45が接続されている。
【0034】
送信回路43は、ベースバンド信号処理部45から出力されるQPSK変調された中間周波信号を局部発振器46からの局部発信信号に基づいてアップコンバートするミキサ47と、このミキサ47から出力される送信信号が入力される前記第1の通信モードで送信する第1の通信モード送信部48及び前記第2の通信モードで送信する第2の通信モード送信部49とを備えている。
【0035】
第1の通信モード送信部48は、第2の通信モードにおける1.5GHz帯の送信信号の通過を阻止する帯域除去フィルタBRF111と、第1の通信モードにおける1.9GHz帯の周波数帯(1895〜1917MHz)だけを通過させるバンドパスフィルタBPF111と、そのフィルタ出力を大電力の送信信号に増幅するパワーアンプPA1と、その増幅信号が入力されるアイソレータIS1とを備えている。
【0036】
第2の通信モード送信部49は、第1の通信モードにおける1.9GHz帯の送信信号の通過を阻止する帯域除去フィルタBRF112と、第2の通信モードにおける1.5GHz帯(1471〜1501MHz)だけを通過せるバンドパスフィルタBPF112と、そのフィルタ出力を所定の大電力の送信信号に増幅するパワーアンプPA2と、その増幅信号が入力されるアイソレータIS2とを備えている。
【0037】
そして、第1の通信モード送信部48におけるアイソレータIS1の出力側と第2の通信モード送信部49におけるアイソレータIS2の出力側とが互いに接続されて送受信切換回路42の送信側に接続されている。
また、受信回路44は、第1の通信モードの受信信号を受信する第1の通信モード受信部51と第2の通信モードの受信信号を受信する第2の通信モード受信部52と、第1の通信モード受信部51及び第2の通信モード受信部52から出力される受信信号が入力されてこれらを増幅する低ノイズアンプ53と、その増幅信号を局部発振器54からの局部発振信号に基づいて所定の中間周波信号にダウンコンバートするミキサ55と、このミキサ55から出力される中間周波信号がベースバンド信号処理部45に入力される。
【0038】
第1の通信モード受信部51は、第1の通信モードにおける1.9GHz帯の周波数帯(1895〜1917MHz)だけ通過させるバンドパスフィルタBPF121と、インダクタL1とキャパシタC1の並列共振回路で構成された1.5GHz帯の信号を除去する帯域除去フィルタBRF121とで構成されている。第2の通信モード受信部52は、第2の通信モードにおける周波数帯(1471〜1501MHz)だけ通過させるバンドパスフィルタBPF122と、インダクタL2とキャパシタC2の並列共振回路で構成された1.9GHz帯の信号を除去する帯域除去フィルタBRF122とで構成されている。
【0039】
この第3の実施形態によると、パーソナルハンディーホーンシステムを使用した第1の通信モードと、パーソナルディジタルセルラーを使用した第2の通信モードとの2つの通信モードで無線通信が可能となる。
ここで、第1の通信モードで音声信号や画像信号を送信する場合には、音声信号や画像信号がベースバンド信号処理部でデジタル信号に変換されると共に、PSK変調されて、所定の中間周波信号 (例えば、248MHz) が形成され、これが送信回路43に出力されるので、この送信回路43のミキサ47で1.9GHz帯(1895〜1917MHz)にアップコンバートされ、インダクタL1とキャパシタC1からなる並列共振回路から構成された帯域除去フィルタBRF111、バンドパスフィルタBPF111を通過してパワーアンプPA1に入力され、このパワーアンプPA1で所望の送信出力まで増幅され、アイソレータIS1を介し、送受信切換回路42を介して送受信アンテナ41に供給されて、無線基地局に送信される。このとき、第2の通信モード送信部49では1.9GHz帯の信号をインダクタL2とキャパシタC2で構成される帯域除去フィルタBRF112が通過させないため、バンドパスフィルタBPF112やパワーアンプPA2へ信号が入力されることはない。
【0040】
また、無線基地局からの第1の通信モードにおける送信信号を送受信アンテナ41で受信したときには、送受信切換回路42を介して受信回路44のPHSの1.9GHz帯の周波数帯(1895〜1917)だけ通過させるバンドパスフィルタBPF121を通過し、インダクタL1とキャパシタC1の並列共振回路で構成された1.5GHz帯の信号を除去する帯域除去フィルタBRF121を通過し、低ノイズアンプ53で増幅され、ミキサ47で局部発信器46から入力される例えば、1647〜1669MHzの信号との差をとることにより、中間周波信号(例えば、248MHz) に周波数変換されてベースバンド信号処理部45に入力されることにより、このベースバンド信号処理部45で音声信号や画像信号に変換される。
【0041】
また、第2の通信モードで音声信号や画像信号を送信する場合には、ベースバンド信号処理部45で例えば、130MHzの中間周波信号で変調された変調信号が、ミキサ47で1.5GHz帯(1429〜1453MHz)にアップコンバートされ、インダクタL2とキャパシタC2からなる並列共振回路から構成された帯域除去フィルタBRF112、バンドパスフィルタBPF112を通過してパワーアンプPA2に入力され、このパワーアンプPA2で所望の送信出力まで増幅され、アイソレータIS2、送受信切換回路42及び送受信アンテナ41を通って無線基地局に送信される。このとき、1.5GHz帯の信号をインダクタL1とキャパシタC1で構成される帯域除去フィルタBRF111は通過させないため、バンドパスフィルタBPF111やパワーアンプPA1へ信号が入力されることはない。
【0042】
さらに、第2の通信モードで無線基地局からの送信信号を送受信アンテナ41で受信すると、この受信信号は第2の通信モード受信回路52のバンドパスフィルタBPF122、L2とC2からなる並列共振回路から構成される帯域除去フィルタBRF122を通り、低ノイズアンプ53で増幅され、ミキサ55で局部発振器54から入力される局部発振信号(例えば、1647〜1669MHz)との差をとることにより、例えば248MHzの中間周波信号にダウンコンバートしてベースバンド信号処理部45に供給することにより、PSK復調処理されて音声信号や画像信号に変換される。
【0043】
したがって、この第3の実施形態においても、第1の通信モード及び第2の通信モードの送信信号が個別にアイソレータIS1及びIS2を介して送受信切換回路42に供給されるので、大電力を扱う切換スイッチとして2回路の送受信切換回路42を設けるだけでよいので、4回路の送受信切換回路を設ける場合に比較して全体の構成を小型化できると共に、低コスト化できる。
【0044】
なお、上記第3の実施形態においては、第1の通信モード及び第2の通信モードとしてパーソナルハンディーホーンシステム及びパーソナルディジタルセルラーを適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、他の通信モードを適用することもできる。
また、上記第3の実施形態においては、無線送受信装置に移動無線通信モード同士を搭載する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、パーソナルハンディーホーンシステム又はパーソナルディジタルセルラーと無線LAN装置や2.4GHz帯を使用した近距離無線通信装置とを組み合わせるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態を示すブロック図である。
【図2】 本発明の第2の実施形態を示すブロック図である。
【図3】 本発明の第3の実施形態を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…無線送受信装置、2…送受信アンテナ、3…送受信切換回路、4…2.4GHz用フロントエンド回路、5…5GHz用フロントエンド回路、6…ベースバンド信号処理部、7…メディアアクセスコントローラ、14,24…パワーアンプ、15,25…アイソレータ、19,29…バンドパスフィルタ、30…受信切換スイッチ、41…送受信アンテナ、42…送受信切換回路、43…送信回路、44…受信回路、45…ベースバンド信号処理部、PA1,PA2…パワーアンプ、IS1,IS2…アイソレータ、BPF121,BPF122…バンドパスフィルタ。

Claims (2)

  1. 異なる無線周波数帯域で無線送受信が可能な複数の無線送信回路及び複数の無線受信回路を有する無線送受信装置において、
    異なる無線周波数帯域毎に前記無線送信回路及び無線受信回路を含む複数のフロントエンド回路を構成し、
    前記各フロントエンド回路における前記無線送信回路は、パワーアンプの出力側にアイソレータを有し、該アイソレータの出力側が互いに接続されて送受信アンテナに接続された送受信切換回路の送信側に接続され、前記各フロントエンド回路における無線受信回路は前記送受信切換回路の受信側に選択スイッチを介して接続され、前記フロントエンド回路毎に送受信を行うことを特徴とする無線送受信装置。
  2. 前記複数のフロントエンド回路は、2.4GHzの無線周波数帯域及び5GHzの無線周波数帯域の無線送信回路及び無線受信回路で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の無線送受信装置。
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