JP4244130B2 - 携帯端末システム及び携帯端末装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は携帯端末システム及び携帯端末装置に関し、例えば個人認証用の機能を有する携帯端末装置と、当該携帯端末装置に個人認証用のユーザ識別情報(以下、これをユーザIDと呼ぶ)を提供する認証用端末装置とから構築された携帯端末システムに適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の携帯端末システムにおいては、携帯端末装置を所有するユーザに、当該携帯端末装置との近距離通信機能を有し、かつ予めユーザIDを記録している個人認証用IC(Integrated Circuit)カード等の認証用端末装置を所持させ、携帯端末装置が認証用端末装置と近接して通信可能な状態になると、その認証用端末装置から携帯端末装置にユーザIDを送信する。
【0003】
これによりかかる携帯端末システムにおいては、携帯端末装置が受信したユーザIDと、サービス提供者に登録している携帯端末装置固有の機器IDとをサービス提供局に送信してサービス利用許可となる個人認証を受け、かくしてユーザにサービス提供局を介して通話や電子メール、インターネット等のサービスを利用させている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−312382公報(第2頁及び第3頁、図1及び図3)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところでかかる構成の携帯端末システムにおいては、携帯端末装置が認証用端末装置と定期的に通信し、その都度、認証用端末装置から送信されたユーザIDを機器IDと共にサービス提供局に送信して個人認証を受けている。
【0006】
そしてかかる携帯端末システムにおいては、認証用端末装置が携帯端末装置との通信範囲内から外れると、ユーザIDの受信及びサービス提供局への送信ができずに個人認証を受けることができないことにより、その時点でサービスの利用を停止させて携帯端末装置の不当な使用を防止している。
【0007】
ところがかかる携帯端末システムにおいては、サービス(すなわち、通話や電子メール、インターネット等)の利用中に携帯端末装置のユーザによる持ち替え等で認証用端末装置が通信範囲内から無意識のうちに一時的に外れると、その際にも個人認証を受けることができずにサービスの利用が中断されるため、携帯端末装置の機能を十分に活用させ難い問題があった。
【0008】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、認証用端末装置が携帯端末装置との通信範囲から一時的に外れても当該携帯端末装置の機能を十分に活用させ得る携帯端末システム及び携帯端末装置を提案しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため本発明においては、所定の機能を実現する携帯端末装置と、当該携帯端末装置を使用する使用者の個人認証に用いる認証用端末装置とから構築される携帯端末システムにおいて、携帯端末装置により、探索信号を送信して所定の通信範囲内に認証用端末装置が存在するかを探索するようにして当該通信範囲内に認証用端末装置が存在すると、通信範囲内の認証用端末装置から個人認証用の認証用端末側識別情報を取得し、当該取得した認証用端末側識別情報と携帯端末装置で記憶している携帯端末側識別情報とを比較してこれらが一致した場合に使用者を正規ユーザであると個人認証するようにし、全機能の利用を制限する秘匿モード時に使用者を正規ユーザであると個人認証すると全機能の利用を許可する全機能利用許可モードに設定し、当該全機能利用許可モード時に使用者を正規ユーザであると個人認証することができないと全機能利用許可モードに代えて全機能の利用の制限を保留する保留モードに設定して、予め選択された機能の利用の有無に応じて機能を利用させ、又は当該機能を利用させないようにし、当該保留モードに設定した保留モード設定時点から所定の保留モード継続時間内に使用者を正規ユーザであると個人認証すると保留モードに代えて全機能利用許可モードに設定し、保留モード設定時点から保留モード継続時間に達しても使用者を正規ユーザであると個人認証することができないと保留モードに代えて全機能の利用を制限する秘匿モードに設定するようにして、携帯端末装置が起動すると、初期モードとして秘匿モードに設定し、全機能利用許可モード時及び保留モード時には探索信号を定期的に送信して通信範囲内に認証用端末装置が存在するかを探索し、秘匿モード時には携帯端末装置に対する操作でなる割込動作を検知すると、探索信号を送信して通信範囲内に認証用端末装置が存在するかを探索するようにした。
【0010】
従って、秘匿モード時には携帯端末装置を起動させた使用者や当該携帯端末装置を携帯する使用者が正規ユーザであっても割込動作を検知するまでの間認証用端末装置の探索及び個人認証処理を行わないようにして電力の著しい消費を未然に防止することができると共に、当該秘匿モード時に割込動作を検知して認証用端末装置の検索及び個人認証処理を実行した結果、全機能利用許可モードに設定すると、認証用端末装置が携帯端末装置との通信範囲から無意識のうちに一時的に外れても、当該携帯端末装置で実現している機能を正規ユーザが意図していないのに中断することを防止しつつ、予め選択された機能については正規ユーザの意図する状態に制限して第3者による不当な使用や正規ユーザの個人情報の漏洩を防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
【0012】
図1において、1は全体として本発明による携帯端末システムを示し、携帯端末装置としての折り畳み型の携帯電話機2と、当該携帯電話機2を所有している正規ユーザが身に付ける認証用端末装置としての個人認証用指輪3とを所定の近距離無線通信規格(例えば、Felica(登録商標)に適用した近距離無線通信規格)に準拠した無線通信方式に従って無線接続して通信させ得るようになされている。
【0013】
携帯電話機2は、当該携帯電話機2全体の動作を制御する制御部(以下、これを電話機制御部と呼ぶ)10に送受信処理部11、不揮発性メモリでなる記憶部(以下、これを電話機記憶部と呼ぶ)12、表示部(以下、これを電話機表示部と呼ぶ)13、各種操作キーからなる操作部14が接続され、当該送受信処理部11にマイクロホン15及びスピーカ16並びに無線通信システムの基地局(図示せず)と通信するためのアンテナ(以下、これを基地局用アンテナと呼ぶ)17が接続されている。
【0014】
電話機制御部10は、電話機記憶部12に予め記憶している各種アプリケーションプログラムに従って携帯電話機2における通話用及び電子メール用の発信機能及び着信機能、通話機能、電子メールを作成するメール作成機能、送信及び受信した電子メールを閲覧するメール閲覧機能、所望の情報の取得等にインターネットを利用するインターネット利用機能、通信相手の電話番号やメールアドレス等の一覧表でなるアドレス帳を作成するアドレス帳作成機能、アドレス帳を閲覧するアドレス帳閲覧機能及びその他の各種機能(発信履歴及び着信履歴の閲覧機能や留守録機能、留守録再生機能等)を実現する。
【0015】
すなわち電話機制御部10は、通話用の発信機能を実現する通話用発信時、操作部14を介して入力される相手の電話番号や発呼要求等からなる発呼指示命令に応じて発呼データを生成し、これを送受信処理部11に送出すると共に、当該送受信処理部11においてその発呼データに所定の送信処理を施し、得られた発呼信号を基地局用アンテナ17から基地局を介して相手の電話機(図示せず)に送信することにより当該電話機を介して相手に通話用の発呼を通知する。
【0016】
また電話機制御部10は、通話用の着信機能を実現する通話用着信時、相手の電話機から基地局を介して送信された着呼用の着呼信号を基地局用アンテナ17で受信して送受信処理部11に取り込み、当該送受信処理部11においてその着呼信号に所定の受信処理を施し、得られた着呼データに基づいてリンガーを鳴らし及び又はバイブレータを駆動すると共に、電話機表示部13に相手の名前及び又は電話番号等を表示して正規ユーザに通話用の着呼を通知する。
【0017】
そして電話機制御部10は、このような発呼及び着呼により相手の電話機との通信状態を確保すると、マイクロホン15を介して正規ユーザの音声を集音して得られた音声データを送受信処理部11に取り込み、当該送受信処理部11においてその音声データに所定の送信処理を施し、得られた音声用送信信号を基地局用アンテナ17から基地局を介して相手の電話機に送信する。
【0018】
また電話機制御部10は、この際、相手の電話機から基地局を介して送信された音声に相当する音声用受信信号を基地局用アンテナ17で受信して送受信処理部11に取り込み、当該送受信処理部11においてその音声用受信信号に所定の受信処理を施し、得られた音声データに基づく相手の音声をスピーカ16から出力する。
【0019】
このようにして電話機制御部10は、通話用の発信及び着信に引き続き正規ユーザと、相手との音声通話を成立させて通話機能を実現する。
【0020】
因みに電話機制御部10は、通話用発信時に相手の名前及び又は電話番号を発信日時の情報と共に発信履歴データとして電話機記憶部12に記憶し、通話用着信時には相手の名前及び又は電話番号を着信日時の情報と共に着信履歴データとして電話機記憶部12に記憶する。
【0021】
さらに電話機制御部10は、メール作成機能を実現するメール作成時、操作部14を介して入力されるメール作成要求に応じて電話機記憶部12からこれに予め記憶しているメール作成画面データを読み出し、これを電話機表示部13に送出することにより当該電話機表示部13にメール作成画面データに基づく電子メール作成画面を表示する。
【0022】
この状態で電話機制御部10は、操作部14を介して入力される相手のメールアドレスを電子メール作成画面内のアドレス表示欄に表示すると共に、操作部14を介して入力される文字列をメール本文として電子メール作成画面内のメール本文表示欄に表示することにより電子メール作成画面上で電子メールを作成する。
【0023】
そして電話機制御部10は、このようにして作成した電子メールの発信機能を実現するメール発信時、操作部14を介して入力される電子メールの発信命令に応じて電子メール作成画面内のメールアドレス及びメール本文からなる送信メールデータを送受信処理部11に送出し、当該送受信処理部11においてその送信メールデータに所定の送信処理を施し、得られた送信メール信号を基地局用アンテナ17から基地局を介してメールサーバ(図示せず)に送信する。
【0024】
因みに電話機制御部10は、送信メール信号をメールサーバに送信すると、当該送信メール信号に相当する送信メールデータを電話機記憶部12に記憶する。
【0025】
また電話機制御部10は、電子メール用の着信機能を実現するメール着信時、メールサーバ等から基地局を介して送信された相手の電子メールに相当する受信メール信号を基地局用アンテナ17で受信して送受信処理部11に取り込み、当該送受信処理部11においてその受信メール信号に所定の受信処理を施し、得られた受信メールデータを電話機記憶部12に記憶すると共に、電話機表示部13及びスピーカ16等を介して正規ユーザに電子メールの着信を通知する。
【0026】
そして電話機制御部10は、送信及び受信した電子メールを閲覧するメール閲覧機能を実現するメール閲覧時、操作部14を介して入力されるメール閲覧要求に応じて電話機記憶部12から送信メールデータ及び受信メールデータを読み出し、当該読み出した送信メールデータ及び受信メールデータを電話機表示部13に送出することにより当該電話機表示部13に送信及び受信した電子メールのメールアドレス及びメール本文を表示して閲覧させる。
【0027】
また電話機制御部10は、インターネット利用機能を実現するインターネット利用時、操作部14を介して入力されるインターネット上の情報提供サーバ(図示せず)固有のアドレス情報(URL:Uniform Resource Locator )や当該情報提供サーバから取得可能な映像及び音声等の各種情報のリストでなる簡易ホームページの閲覧要求に応じて閲覧要求データを生成し、これを送受信処理部11に送出する。
【0028】
これにより電話機制御部10は、送受信処理部11においてその閲覧要求データに所定の送信処理を施し、得られた閲覧要求信号を基地局用アンテナ17から基地局及びインターネットを順次介して情報提供サーバに送信する。
【0029】
この結果、電話機制御部10は、情報提供サーバからインターネット及び基地局を順次介して送信された簡易ホームページに相当するページ信号を基地局用アンテナ17で受信して送受信処理部11に取り込み、当該送受信処理部11においてそのページ信号に所定の受信処理を施し、得られた簡易ホームページデータを電話機表示部13に送出することにより当該電話機表示部13に簡易ホームページデータに基づく簡易ホームページを表示する。
【0030】
これにより電話機制御部10は、電話機表示部13に表示した簡易ホームページを介して取得可能な各種情報を提示し、操作部14を介して簡易ホームページ上で所望の情報が選択されると、その選択された情報を要求するための情報要求データを生成してこれを送受信処理部11に送出し、当該送受信処理部11においてその情報要求データに所定の送信処理を施し、得られた情報要求信号を基地局用アンテナ17から基地局及びインターネットを順次介して情報提供サーバに送信する。
【0031】
電話機制御部10は、情報提供サーバに情報要求信号を送信した結果、当該情報提供サーバから正規ユーザの選択した情報に相当する情報信号がインターネット及び基地局を順次介して送信されると、これを基地局用アンテナ17で受信して送受信処理部11に取り込む。
【0032】
そして電話機制御部10は、送受信処理部11においてその情報信号に所定の受信処理を施し、得られた情報データを電話機表示部13及びスピーカ16に送出することにより正規ユーザ所望の情報を構成する映像及び音声を電話機表示部13及びスピーカ16を介して出力して提示する。
【0033】
また電話機制御部10は、アドレス帳作成機能を実現するアドレス帳作成時、操作部14を介して入力されるアドレス登録要求に応じて電話機記憶部12からこれに予め記憶しているアドレス登録画面データを読み出し、当該読み出したアドレス登録画面データを電話機表示部13に送出することにより当該電話機表示部13にアドレス登録画面データに基づくアドレス登録画面を表示する。
【0034】
この状態で電話機制御部10は、操作部14を介してアドレス登録画面上で登録対象の相手の名前や電話番号、メールアドレス等のアドレス情報が入力されると、当該アドレス登録画面上のアドレス情報に相当するアドレス情報データを、電話機記憶部12に記憶しているアドレス帳データに付加することによりそのアドレス帳データに基づくアドレス帳に登録対象の相手のアドレス情報を登録し、このようにしてアドレス帳を適宜更新しながら作成する。
【0035】
さらに電話機制御部10は、アドレス帳閲覧機能を実現するアドレス帳閲覧時、操作部14を介して入力されるアドレス帳閲覧要求に応じて電話機記憶部12からアドレス帳データを読み出し、これを電話機表示部13に送出することにより当該電話機表示部13にアドレス帳データに基づくアドレス帳を表示して閲覧させる。
【0036】
これに加えて電話機制御部10は、操作部14を介して発信履歴の閲覧要求が入力されると、電話機記憶部12から発信履歴データを読み出して電話機表示部13に送出することにより当該電話機表示部13に発信履歴データに基づく発信履歴を表示して閲覧させると共に、着信履歴の閲覧要求が入力されると、電話機記憶部12から着信履歴データを読み出して電話機表示部13に送出することにより当該電話機表示部13にその着信履歴データに基づく着信履歴を表示して閲覧させる。
【0037】
また電話機制御部10は、通話用の着信時、留守番電話用に相手のメッセージを録音するように設定している場合、正規ユーザに通話用の着呼を通知した時点から所定期間その着呼に応答するためのオンフック命令が操作部14を介して入力されなければ、留守番機能を実行して相手のメッセージを相手の名前及び又は電話番号や録音日時等の留守録情報と共に留守録メッセージデータとして電話機記憶部12に記憶する。
【0038】
この後、電話機制御部10は、操作部14を介して留守録メッセージ再生命令が入力されると、電話機記憶部12から留守録メッセージデータを読み出し、当該読み出した留守録メッセージデータを構成するメッセージをスピーカ16から出力して聴かせると共に、当該留守録メッセージデータを構成する留守録情報を電話機表示部13に表示して目視させる。
【0039】
このようにして電話機制御部10は、上述した発信機能及び着信機能等の各種機能以外に、発信履歴及び着信履歴の閲覧機能や留守録機能、留守録再生機能等の他の種々の機能も実現する。
【0040】
かかる構成に加えてこの携帯電話機2の場合、電話機制御部10には、待ち受け状態において当該携帯電話機2の外装を形成する2つの筐体の展開や、操作部14の操作(すなわち、操作キーの押下等)、通話用及び電子メールの着信等でなる割込動作を検知する割込検知部20が接続されると共に、携帯電話機2で実現可能な各種機能に対する利用の有無の設定状態を管理する利用機能管理部21が接続されている。
【0041】
また利用機能管理部21には、個人認証用指輪3との近距離通信時に動作する所定の近距離無線通信規格に準拠した近距離無線インターフェース(以下、これを電話機近距離無線インターフェースと呼ぶ)22が接続されている。
【0042】
さらに電話機近距離無線インターフェース22には、個人認証用指輪3と近距離通信するためのアンテナ(以下、これを電話機近距離通信用アンテナと呼ぶ)23が接続されている。
【0043】
一方、個人認証用指輪3は、当該個人認証用指輪3全体の動作を制御する制御部(以下、これを指輪制御部と呼ぶ)30に不揮発性メモリでなる記憶部(以下、これを指輪記憶部と呼ぶ)31及び表示部(以下、これを指輪表示部と呼ぶ)32が接続されている。
【0044】
また指輪制御部30には、携帯電話機2との近距離通信時に動作する所定の近距離無線通信規格に準拠した近距離無線インターフェース(以下、これを指輪近距離無線インターフェースと呼ぶ)33が接続されている。
【0045】
さらに指輪近距離無線インターフェース33には、携帯電話機2と通信するためのアンテナ(以下、これを指輪近距離通信用アンテナと呼ぶ)34が接続されている。
【0046】
この場合、携帯電話機2において割込検知部20は、操作部14を介して電源の投入が指示されることにより携帯電話機2が起動して待ち受け状態になると、割込動作の有無を監視し、当該待ち受け状態において割込動作を検知すると、その検知結果を割込動作の内容と共に割込動作検知信号として電話機制御部10を介して利用機能管理部21に送信する。
【0047】
そして利用機能管理部21は、割込検知部20から電話機制御部10を介して割込動作検知信号が与えられると、個人認証処理を開始して探索信号を電話機近距離無線インターフェース22において所定の送信処理を施して電話機近距離通信用アンテナ23から送信することにより、携帯電話機2を中心として所定の近距離無線通信規格に準拠した通信範囲(以下、これを近距離通信範囲と呼ぶ)内に個人認証用指輪3が存在しているか探索する。
【0048】
この結果、利用機能管理部21は、探索信号の送信から所定時間経過しても個人認証用指輪3から返答信号が返送されないと、携帯電話機2が正規ユーザから比較的離れた場所にあり近距離通信範囲内に個人認証用指輪3が存在していないと判断して、割込検知部20によって再び割込動作が検知されることを待ち受ける。
【0049】
また図2に示すように、個人認証用指輪3の指輪制御部30は、携帯電話機2の近距離通信範囲内に個人認証用指輪3が存在していると、携帯電話機2との電磁結合方式によって動作し、当該携帯電話機2から送信された探索信号を指輪近距離通信用アンテナ34で受信して指輪近距離無線インターフェース33において所定の受信処理を施して取り込む。
【0050】
そして指輪制御部30は、探索信号の受信に応じて、携帯電話機2の近距離通信範囲内に個人認証用指輪3が存在すること(すなわち、携帯電話機2の使用者が個人認証用指輪3を身に付けていること)を通知するための返答信号を指輪近距離無線インターフェース33において所定の送信処理を施して指輪近距離通信用アンテナ34から送信する。
【0051】
携帯電話機2の利用機能管理部21は、個人認証用指輪3から送信された返答信号を電話機近距離通信用アンテナ23で受信して電話機近距離無線インターフェース22において所定の受信処理を施して取り込むことにより携帯電話機2の近距離通信範囲内に近距離通信可能な個人認証用指輪3が存在することを認識する。
【0052】
そして利用機能管理部21は、返答信号の受信に応じて、携帯電話機2を所有している正規ユーザ固有のユーザIDを要求するID要求信号を電話機近距離無線インターフェース22において所定の送信処理を施して電話機近距離通信用アンテナ23から送信する。
【0053】
また個人認証用指輪3の指輪制御部30は、携帯電話機2から送信されたID要求信号を指輪近距離通信用アンテナ34で受信して指輪近距離無線インターフェース33において所定の受信処理を施して取り込む。
【0054】
そして指輪制御部30は、そのID要求信号に応じて指輪記憶部31からこれに予め記憶しているユーザIDを読み出し、当該読み出したユーザIDをID通知信号として指輪近距離無線インターフェース33において所定の送信処理を施して指輪近距離通信用アンテナ34から送信する。
【0055】
携帯電話機2の利用機能管理部21は、個人認証用指輪3から送信されたID通知信号を電話機近距離通信用アンテナ23で受信して電話機近距離無線インターフェース22において所定の受信処理を施して取り込む。
【0056】
そして利用機能管理部21は、そのID通知信号に応じて、電話機制御部10を介して電話機記憶部12からこれに予め記憶している正規ユーザ固有のユーザIDを読み出し、当該読み出したユーザIDをID通知信号に基づいて得られたユーザIDと比較する。
【0057】
この結果、利用機能管理部21は、電話機記憶部12に記憶していたユーザIDと、個人認証用指輪3から取得したユーザIDとが一致すると、現在、携帯電話機2を使用している使用者が個人認証用指輪3を身に付けている正規ユーザであると判断する。
【0058】
このようにして利用機能管理部21は、携帯電話機2の使用者を正規ユーザであると個人認証することにより、携帯電話機2で実現可能な全機能の利用を許可して正規ユーザに携帯電話機2を思い通りに使用させる。
【0059】
また利用機能管理部21は、電話機記憶部12に記憶していたユーザIDと、個人認証用指輪3から取得したユーザIDとが一致しないと、現在、携帯電話機2を使用している使用者が正規ユーザとは異なる使用者(すなわち、第3者)であると判断する。
【0060】
このようにして利用機能管理部21は、携帯電話機2の使用者を正規ユーザであると個人認証することができなければ、携帯電話機2で実現可能な全機能の利用を制限する。
【0061】
これにより利用機能管理部21は、第3者によって携帯電話機2が不当に使用されることを防止すると共に、当該携帯電話機2で保持している(すなわち、電話機記憶部12に記憶している)表示情報及び音声情報でなる各種個人情報が漏洩することを防止する。
【0062】
実際上、利用機能管理部21は、携帯電話機2が電源の投入指示に応じて起動して待ち受け状態になっても、割込検知部20によって割込動作が検知されなければ、個人認証処理を行わないようにしている。
【0063】
これにより利用機能管理部21は、待ち受け状態の間に個人認証用指輪3の探索を定期的に行うことによるバッテリの電力の著しい消費を未然に防止し、当該バッテリの電力を携帯電話機2の機能の実現に有効に使用させている。
【0064】
従って利用機能管理部21は、図3に示すように携帯電話機2が電源の投入指示に応じて起動して待ち受け状態になると、割込動作を検知するまでの間は個人認証用指輪3の探索を行わないことで、携帯電話機2を起動させた使用者が正規ユーザであるか否かを判断し難いことにより、個人認証処理の結果に合せて実現可能な機能を特定するためのモード(以下、これを実現機能特定モードと呼ぶ)を初期モードとなる全機能の利用を制限する秘匿モードM1に設定し、携帯電話機2で全機能の実現を制限する。
【0065】
そして利用機能管理部21は、待ち受け状態において割込検知部20により割込動作が検知されると、個人認証処理を開始して個人認証用指輪3が携帯電話機2の近距離通信範囲内に存在するか否かの探索を行う。
【0066】
この結果、利用機能管理部21は、携帯電話機2の近距離通信範囲内に個人認証用指輪3が存在しないと、携帯電話機2の使用者を正規ユーザであると個人認証することができないことにより当該使用者を正規ユーザ以外の第3者であると判断して秘匿モードM1の状態を継続する。
【0067】
また利用機能管理部21は、携帯電話機2の近距離通信範囲内に存在する近距離通信可能な他の機器と近距離通信しても当該他の機器が正規ユーザ固有のユーザIDを保持していないことで携帯電話機2の使用者を正規ユーザであると個人認証することができないことにより、この場合にも秘匿モードM1の状態を継続する。
【0068】
これに対して利用機能管理部21は、携帯電話機2の近距離通信範囲内に個人認証用指輪3が存在して携帯電話機2の使用者を正規ユーザであると個人認証することができると、秘匿モードM1に代えて実現機能特定モードを全機能の利用を許可する全機能利用許可モードM2に設定することにより携帯電話機2で全機能を実現可能な状態にする。
【0069】
このようにして利用機能管理部21は、個人認証用指輪3を身に付けた正規ユーザによって携帯電話機2が使用されることにより当該個人認証用指輪3及び携帯電話機2が互いに比較的近い近距離通信範囲内に存在する場合のみ、全機能のいずれも利用させて実現する。
【0070】
そして利用機能管理部21は、全機能利用許可モードM2に設定すると、個人認証用指輪3が携帯電話機2の近距離通信範囲内に存在するか否かの探索を所定の時間間隔で定期的に行い、当該近距離通信範囲内に個人認証用指輪3が存在して、携帯電話機2の使用者を正規ユーザであると個人認証することができる間は全機能利用許可モードM2の状態を継続する。
【0071】
ところで利用機能管理部21は、全機能利用許可モードM2時に携帯電話機2の近距離通信範囲内から個人認証用指輪3が外れると、そのときには携帯電話機2を使用する正規ユーザを個人認証することができない。
【0072】
しかしながら利用機能管理部21は、この際、全機能利用許可モードM2に代えて実現機能特定モードを全機能の利用の制限を保留する保留モードM3に設定して秘匿モードM1への移行を一時的に見合わせることにより、携帯電話機2で全機能の利用を許可したままの状態にする。
【0073】
そして利用機能管理部21は、全機能利用許可モードM2に代えて保留モードM3に設定すると、個人認証用指輪3が携帯電話機2の近距離通信範囲内に存在するか否かの探索を所定の時間間隔で定期的に行い、その保留モードM3に設定した時点(以下、これを保留モード設定時点と呼ぶ)から予め設定された保留モード継続時間(例えば5秒)以内に個人認証用指輪3が近距離通信範囲内に入って携帯電話機2の使用者を正規ユーザであると個人認証することができると、保留モードM3に代えて全機能利用許可モードM2に設定する。
【0074】
これにより利用機能管理部21は、正規ユーザによる携帯電話機2の持ち替え等で近距離通信範囲内から個人認証用指輪3が無意識のうちに一時的に外れても、全機能利用許可モードM2時に実行していた通話や電子メールの送受信等の機能を途中で中断することを防止し、かくして正規ユーザが意図しないのに実現中の機能が途中で中断されて携帯電話機2の使い勝手がわるくなることを防止する。
【0075】
また利用機能管理部21は、保留モード設定時点から保留モード継続時間を経過しても近距離通信範囲内から個人認証用指輪3が外れたままで携帯電話機2の使用者を正規ユーザであると個人認証することができないと、その保留モードM3に代えて秘匿モードM1に設定し、携帯電話機2の全機能の利用を制限する。
【0076】
そして利用機能管理部21は、保留モードM3に代えて秘匿モードM1に設定すると、再び割込検知部20によって割込動作が検知されるまでの間は個人認証処理を行わないことによりバッテリの電力を温存する。
【0077】
このようにして利用機能管理部21は、基本的には実現機能特定モードを構成する秘匿モードM1、全機能利用許可モードM2、保留モードM3の設定を正規ユーザの個人認証の有無に応じて秘匿モードM1の設定から全機能利用許可モードM2、保留モードM3、秘匿モードM1の設定の順番で循環的に遷移させるものの、全機能利用許可モードM2において正規ユーザを個人認証することができずに保留モードM3に設定しても、保留モード設定時点から保留モード継続時間内に正規ユーザを再び個人認証することができると、全機能利用許可モードM2に戻す。
【0078】
ここで利用機能管理部21は、図4に示すように全機能利用許可モードM2では携帯電話機2の全機能(すなわち、通話用及び電子メール用の発信機能及び着信機能、通話機能、メール作成機能、メール閲覧機能、インターネット利用機能、アドレス帳作成機能、アドレス帳閲覧機能及びその他の各種機能)の利用を許可するように設定している。
【0079】
また利用機能管理部21は、保留モードM3では基本的に携帯電話機2の全機能の利用を許可するものの、個々の機能に対してそれぞれ利用するか否かを予め正規ユーザに任意に選択させて設定している。
【0080】
これにより利用機能管理部21は、例えば携帯電話機2が正規ユーザから、当該携帯電話機2を使用させたくはない第3者に渡って近距離通信範囲内から個人認証用指輪3が外れたことで全機能利用許可モードM2から保留モードM3に移行したときに、当該第3者による携帯電話機2の不当な使用や第3者に正規ユーザの個人情報が漏洩することを防止する。
【0081】
これに加えて利用機能管理部21は、保留モードM3において正規ユーザによって選択された機能を全機能利用許可モードM2で実行する場合と同様に実行するのではなく、全機能に対する追加機能として、全機能利用許可モードM2から表示を継続する個人情報としての表示情報を偽装する偽装機能の利用の有無を選択させて設定することもできる。
【0082】
これにより利用機能管理部21は、携帯電話機2が正規ユーザから第3者に渡って近距離通信範囲内から個人認証用指輪3が外れたことで全機能利用許可モードM2に代えて保留モードM3に設定したとき、その時点まで表示していた表示情報(すなわち、全機能利用許可モードM2で実行していた機能に応じて表示していた表示情報)を偽装して表示することで第3者にあたかも重要な表示情報を隠匿しているような疑念を抱かせないようにする。
【0083】
従って利用機能管理部21は、例えば全機能利用許可モードM2時に電話機表示部13に表示していた表示情報を保留モードM3に移行した時点で消去することで疑念を抱いた第3者が、再び全機能利用許可モードM2に移行した際に電話機表示部13に表示した表示情報を盗み見ることを未然に防止する。
【0084】
さらに利用機能管理部21は、秘匿モードM1では全機能の利用を制限してこれらを実現することができないように設定するか、又は電話機表示部13にメール閲覧機能やアドレス帳閲覧機能等の表示情報を表示する機能についてのみ当該表示情報(メール本文やアドレス帳)を偽装して表示する偽装機能の利用の有無を正規ユーザに選択させて設定している。
【0085】
これにより利用機能管理部21は、例えば携帯電話機2が第3者によって不当に使用され、当該第3者に正規ユーザの表示情報でなる個人情報が漏洩することを防止する。
【0086】
因みに電話機制御部10は、全機能利用許可モードM2時、操作部14を介して入力される利用機能設定要求に応じて電話機記憶部12からこれに予め記憶している利用機能設定画面データを読み出して電話機表示部13に送出することにより当該電話機表示部13にその利用機能設定画面データに基づく利用機能設定画面(図示せず)を表示する。
【0087】
この状態で電話機制御部10は、操作部14を介して利用機能設定画面上で保留モードM3及び秘匿モードM1に対する全機能及び偽装機能の利用の有無が任意に選択されると、当該選択された全機能及び偽装機能の利用の有無を示す情報(以下、これを機能選択情報と呼ぶ)を利用機能管理部21に通知する。
【0088】
これにより利用機能管理部21は、保留モードM3及び秘匿モードM1に対する機能選択情報を、全機能利用許可モードM2で全機能の利用を許可する全機能利用許可情報と共に図4について上述した一覧表のような利用機能管理テーブルとして当該利用機能管理部21内のメモリ(図示せず)に記憶する。
【0089】
実際上、電話機制御部10は、操作部14を介して電源の投入が指示されることにより携帯電話機2を起動すると、電話機記憶部12からモード設定処理プログラムを読み出し、当該読み出したモード設定処理プログラムに従って利用機能管理部21を制御する。
【0090】
これにより利用機能管理部21は、携帯電話機2が起動すると、電話機制御部10によるモード設定処理プログラムに従った制御のもとに、図5に示すモード設定処理手順RT1に開始ステップから入って続くステップSP1に移る。
【0091】
ステップSP1において利用機能管理部21は、携帯電話機2を起動させた使用者が正規ユーザであるか否かがこの時点では不明であることにより、その時点の実現機能特定モードを初期モードである秘匿モードM1に設定し、その設定内容(すなわち秘匿モードであること)を電話機制御部10に通知してステップSP2に移る。
【0092】
ステップSP2において利用機能管理部21は、割込検知部20によって割込動作が検知されることを待ち受け、当該割込検知部20によって割込動作が検知されることにより割込動作検知信号が与えられると、ステップSP3に移る。
【0093】
ステップSP3において利用機能管理部21は、割込動作検知信号に基づいて、割込検知部20によって検知された割込動作が携帯電話機2の起動停止用の電源オフ命令を入力する操作部14の操作であるか否かを判断する。
【0094】
このステップSP3において否定結果を得ると、このことは割込動作が電源オフ命令を入力する操作部14の操作とは異なり、携帯電話機2を使用するための割込動作であることを表しており、このとき利用機能管理部21は続くモード遷移処理ルーチンSRT10に移る。
【0095】
この際、利用機能管理部21は、図6に示すようにモード遷移処理ルーチンSRT10に開始ステップから入って続くステップSP11に移り、当該ステップSP11において内部に設けられた保留モード継続時間を計時するためのカウンタ(図示せず)の値(以下、これを経過時間と呼ぶ)をリセットしてステップSP12に移る。
【0096】
ステップSP12において利用機能管理部21は、個人認証処理用の近距離無線通信を実行して探索信号を電話機近距離無線インターフェース22及び電話機近距離通信用アンテナ23を順次介して送信することにより携帯電話機2の近距離通信範囲内に個人認証用指輪3が存在しているか否かを探索してステップSP13に移る。
【0097】
ステップSP13において利用機能管理部21は、この時点で携帯電話機2の使用者を正規ユーザであると個人認証することができたか否かを判断する。
【0098】
このステップSP13において肯定結果を得ると、このことは探索信号を送信した結果、近距離通信範囲内に個人認証用指輪3が存在することにより図2について上述した個人認証処理を実行して携帯電話機2の使用者を正規ユーザであると個人認証したことを表しており、このとき利用機能管理部21はステップSP14に移る。
【0099】
ステップSP14において利用機能管理部21は、この時点では秘匿モードM1に代えて全機能利用許可モードM2に設定してステップSP15に移る。
【0100】
そしてステップSP15において利用機能管理部21は、全機能利用許可モードM2に設定したことを電話機制御部10に通知した後、所定の遅延時間の経過後にステップSP12に戻る。
【0101】
このようにして利用機能管理部21は、再びステップSP12において個人認証用の近距離無線通信を実行し、携帯電話機2の使用者を正規ユーザであると個人認証し得る間は、ステップSP12−SP13−SP14−SP15の処理を循環的に繰り返して全機能利用許可モードM2の状態を継続する。
【0102】
そして利用機能管理部21は、ステップSP12−SP13−SP14−SP15の処理を循環的に繰り返す際にステップSP15から所定の遅延時間が経過した後にステップSP12に戻ることにより、当該ステップSP12−SP13−SP14−SP15の一連の処理を所定の遅延時間間隔で定期的に実行し、かくしてその遅延時間によりバッテリの消費電力と利用機能管理部21の処理負荷とを低減している。
【0103】
ところで上述したステップSP13において否定結果を得ると、このことは探索信号を送信した結果、近距離通信範囲内に個人認証用指輪3が存在しないことによりこの時点で携帯電話機2の使用者を正規ユーザであると個人認証することができなかったことを表しており、このとき利用機能管理部21はステップSP16に移る。
【0104】
ステップSP16において利用機能管理部21は、この時点の実現機能特定モードが秘匿モードM1であるか否かを判断する。
【0105】
ステップSP16において肯定結果を得ると、このことはこの時点の実現機能特定モードが上述したステップSP1において設定した秘匿モードM1のままであり、正規ユーザを個人認証することができなかったことから携帯電話機2が第3者によって不当に使用されていることを表しており、このとき利用機能管理部21はステップSP17に移る。
【0106】
ステップSP17において利用機能管理部21は、上述したステップSP1において設定した秘匿モードM1の状態をそのまま継続し、当該秘匿モードM1の継続を電話機制御部10に通知した後、所定の遅延時間の経過後にステップSP2に戻る。
【0107】
またステップSP16において否定結果を得ると、このことはこの時点の実現機能特定モードが全機能利用許可モードM2又は保留モードM3であることを表しており、このとき利用機能管理部21はステップSP18に移る。
【0108】
ここでステップSP16の時点の実現機能特定モードが全機能利用許可モードM2であると、ステップSP18において利用機能管理部21は、ステップSP13において正規ユーザを個人認証することができなかったことにより全機能利用許可モードM2に代えて保留モードM3に設定し、内部のカウンタにより経過時間の計時を開始してステップSP19に移る。
【0109】
そしてステップSP19において利用機能管理部21は、保留モードM3に設定したことを電話機制御部10に通知してステップSP20に移る。
【0110】
ステップSP20において利用機能管理部21は、内部のカウンタで計時している経過時間が保留モード継続時間に達したか否かを判断する。
【0111】
このステップSP20において否定結果を得ると、このことは保留モード設定時点から計時している経過時間が未だ保留モード継続時間には達していないことを表しており、このとき利用機能管理部21は所定の遅延時間の経過後にステップSP12に戻る。
【0112】
またステップSP16の時点の実現機能特定モードが保留モードM3であると、ステップSP18において利用機能管理部21は、ステップSP13において正規ユーザを個人認証することができなかったことにより保留モードM3の状態を継続すると共に、内部のカウンタによる経過時間の計時を継続してステップSP19に移る。
【0113】
そしてステップSP19において利用機能管理部21は、保留モードM3の継続を電話機制御部10に通知してステップSP20に移る。
【0114】
これによりステップSP20において利用機能管理部21は、内部のカウンタで計時している経過時間が保留モード継続時間に達したか否かを判断する。
【0115】
このようにして利用機能管理部21は、ステップSP20において内部のカウンタで計時している経過時間が保留モード継続時間に達せずに否定結果を得ると、再びステップSP12に戻って個人認証処理用の近距離無線通信を実行し、保留モード継続時間内で正規ユーザを個人認証することができるまで、又は正規ユーザを個人認証することができないまま経過時間が保留モード継続時間に達するまでの間はステップSP12−SP13−SP16−SP18−SP19−SP20の処理を循環的に繰り返して保留モードM3の状態を継続する。
【0116】
そして利用機能管理部21は、保留モード継続時間内で正規ユーザを個人認証することができたときにはステップSP13において肯定結果を得ることにより、ステップSP12−SP13−SP16−SP18−SP19−SP20の循環的な処理から抜け出してステップSP14に移り、保留モードM3に代えて再び全機能利用許可モードM2に設定して内部のカウンタで計時していた経過時間をリセットする。
【0117】
また利用機能管理部21は、正規ユーザを個人認証することができないまま経過時間が保留モード継続時間に達したときにはステップSP20において肯定結果を得ることにより、ステップSP12−SP13−SP16−SP18−SP19−SP20の循環的な処理から抜け出してステップSP21に移る。
【0118】
この際、ステップSP21において利用機能管理部21は、保留モードM3に代えて秘匿モードM1に設定し、内部のカウンタで計時していた経過時間をリセットしてステップSP17に移る。
【0119】
因みに利用機能管理部21は、ステップSP17から所定の遅延時間が経過した後にステップSP2に移り、またステップSP12−SP13−SP16−SP18−SP19−SP20の処理を循環的に繰り返す際にステップSP20から所定の遅延時間が経過した後にステップSP12に戻ることにより、携帯電話機2を第3者が不当に使用しているときのモード遷移処理ルーチンSRT10と、当該モード遷移処理ルーチンSRT10におけるステップSP12−SP13−SP16−SP18−SP19−SP20の一連の処理とを所定の遅延時間間隔で定期的に実行し、かくしてその遅延時間によりバッテリの消費電力と利用機能管理部21の処理負荷とを低減している。
【0120】
このようにして利用機能管理部21は、モード遷移処理ルーチンSRT10において携帯電話機2の使用者を正規ユーザであるか否かの個人認証処理を実行し、その実行結果に応じて秘匿モードM1、全機能利用許可モードM2及び保留モードM3に適宜設定すると共に、当該秘匿モードM1に設定したときにはステップSP2(図5)に戻って再び割込動作が検知されることを待ち受ける。
【0121】
そして利用機能管理部21は、秘匿モードM1のステップSP2において電源オフ命令を入力する操作部14の操作とは異なる割込動作が検知されると、その都度モード遷移処理ルーチンSRT10に移る。
【0122】
またステップSP3(図5)において肯定結果を得ると、このことは割込検知部20によって検知された割込動作が携帯電話機2の起動停止用の電源オフ命令が入力された操作部14の操作であることを表しており、このとき利用機能管理部21はステップSP4に移ってモード設定処理手順RT1を終了する。
【0123】
ところで電話機制御部10は、操作部14を介して電源の投入が指示されることにより携帯電話機2を起動すると、図5及び図6について上述した利用機能管理部21の制御とは別に、電話機記憶部12から機能実現処理プログラムを読み出し、当該読み出した機能実現プログラムに従って秘匿モードM1、全機能利用許可モードM2及び保留モードM3での利用可能な機能を実現する。
【0124】
すなわち電話機制御部10は、携帯電話機2が起動すると、機能実現処理プログラムに従って図7に示す機能実現処理手順RT2に開始ステップから入って続くステップSP31に移る。
【0125】
ステップSP31において電話機制御部10は、この時点の実現機能特定モードが秘匿モードM1であるか否かを判断する。
【0126】
このステップSP31において肯定結果を得ると、このことは利用機能管理部21から現時点の実現機能特定モードが秘匿モードM1であると通知されていることを表しており、このとき電話機制御部10はステップSP32に移る。
【0127】
ステップSP32において電話機制御部10は、通話用及び電子メールの着信や、操作部14を介して各種機能に応じた処理を実行するための命令が入力される等の各種機能の実現が要求されたか否かを判断する。
【0128】
このステップSP32において肯定結果を得ると、このことは通話用及び電子メールの着信があり、又は操作部14を介して各種機能に応じた処理を実行するための命令が入力される等して各種機能の実現が要求されたことを表しており、このとき電話機制御部10はステップSP33に移る。
【0129】
ステップSP33において電話機制御部10は、利用機能管理部21から秘匿モードM1に対する機能選択情報を読み出し、当該読み出した機能選択情報の内容により当該秘匿モードM1において全機能の利用を制限するように設定されている場合、通話用及び電子メールの着信や操作部14を介して入力される各種機能に応じた処理を実行するための命令等を全て無効にして全機能を実現せずにステップSP34に移る。
【0130】
またステップSP33において電話機制御部10は、利用機能管理部21から読み出した秘匿モードM1に対する機能選択情報の内容により当該秘匿モードM1において偽装機能を利用するように設定されている場合、通話用及び電子メールの着信通知用の表示情報(相手の名前や電話番号、メールアドレス等)や操作部14を介して入力される各種情報の閲覧要求に応じた表示情報(電子メールやアドレス帳、着信履歴及び発信履歴等)をこれら表示情報の種類に対応させて電話機記憶部12に予め記憶している偽装用表示情報に代えて電話機表示部13で表示することにより、この時点の携帯電話機2の使用者にあたかも本物の表示情報と認識するような偽装用表示情報を見せてステップSP34に移る。
【0131】
因みにステップSP32において否定結果を得ると、このことは各種機能の実現が要求されてはいないことを表しており、このとき電話機制御部10はステップSP34に移る。
【0132】
ステップSP34において電話機制御部10は、操作部14を介して携帯電話機2の起動停止用の電源オフ命令が入力されたか否かを判断する。
【0133】
このステップSP34において否定結果を得ると、このことは操作部14を介して電源オフ命令が未だ入力されてはいないことを表しており、このとき電話機制御部10はステップSP31に戻る。
【0134】
このようにして電話機制御部10は、秘匿モードM1に設定されている間はステップSP31−SP32−SP33−SP34の処理を循環的に繰り返しながら各種機能の実現の要求に対し、当該秘匿モードM1に対する利用機能の設定内容に応じて処理を実行する。
【0135】
またステップSP31において否定結果を得ると、このことは利用機能管理部21から現時点の実現機能特定モードが全機能利用許可モードM2又は保留モードM3であると通知されていることを表しており、このとき電話機制御部10はステップSP35に移る。
【0136】
ステップSP35において電話機制御部10は、この時点の実現機能特定モードが全機能利用許可モードM2であるか否かを判断する。
【0137】
このステップSP35において肯定結果を得ると、このことは利用機能管理部21から現時点の実現機能特定モードが全機能利用許可モードM2であると通知されていることを表しており、このとき電話機制御部10はステップSP36に移る。
【0138】
ステップSP36において電話機制御部10は、各種機能の実現が要求されたか否かを判断する。
【0139】
このステップSP36において肯定結果を得ると、このことは通話用及び電子メールの着信があり、又は操作部14を介して各種機能に応じた処理を実行するための命令が入力される等して各種機能の実現が要求されたことを表しており、このとき電話機制御部10はステップSP37に移る。
【0140】
ステップSP37において電話機制御部10は、利用機能管理部21から全機能利用許可モードM2に対する全機能利用許可情報を読み出す。
【0141】
そして電話機制御部10は、通話用及び電子メールの着信や操作部14を介して各種機能に応じた処理を実行するための命令が入力される等の各種機能の実現の要求を全て有効にし、当該各種機能の実現の要求に応じた処理を実行してステップSP34に移る。
【0142】
因みにステップSP36において否定結果を得ると、このことは各種機能の実現が要求されてはいないことを表しており、このとき電話機制御部10はステップSP34に移る。
【0143】
このようにして電話機制御部10は、全機能利用許可モードM2に設定されている間はステップSP31−SP35−SP36−SP37−SP34の処理を循環的に繰り返しながら各種機能の実現の要求に応じて、全機能のいずれについてもその機能に応じた処理を実行する。
【0144】
さらにステップSP35において否定結果を得ると、このことは利用機能管理部21から現時点の実現機能特定モードが保留モードM3であると通知されていることを表しており、このとき電話機制御部10はステップSP38に移る。
【0145】
ステップSP38において電話機制御部10は、各種機能の実現が要求されたか否かを判断する。
【0146】
このステップSP38において肯定結果を得ると、このことは通話用及び電子メールの着信があり、又は操作部14を介して各種機能に応じた処理を実行するための命令が入力される等して各種機能の実現が要求されたことを表しており、このとき電話機制御部10はステップSP39に移る。
【0147】
ステップSP39において電話機制御部10は、利用機能管理部21から保留モードM3に対する機能選択情報を読み出し、当該読み出した機能選択情報の内容に応じて、各種機能の実現の要求のうち、予め利用するように選択されている機能に対応する要求のみを有効にし、当該有効にした要求に応じた処理を実行してステップSP34に移る。
【0148】
またステップSP39において電話機制御部10は、利用機能管理部21から読み出した保留モードM3に対する機能選択情報の内容により当該保留モードM3において偽装機能を利用するように設定されている場合、予め利用するように選択されている機能を実現する際の表示情報を当該表示情報に対応させて電話機記憶部12に予め記憶している偽装用表示情報に代えて電話機表示部13で表示することにより、この時点の携帯電話機2の使用者にあたかも本物の表示情報と認識するような偽装用表示情報を見せてステップSP34に移る。
【0149】
因みにステップSP38において否定結果を得ると、このことは各種機能の実現が要求されてはいないことを表しており、このとき電話機制御部10はステップSP34に移る。
【0150】
このようにして電話機制御部10は、保留モードM3に設定されている間はステップSP31−SP35−SP38−SP39−SP34の処理を循環的に繰り返しながら各種機能の実現の要求に対し、当該保留モードM3に対する利用機能の設定内容に応じて処理を実行する。
【0151】
そしてステップSP34において肯定結果を得ると、このことは操作部14を介して電源オフ命令が入力されたことを表しており、このとき電話機制御部10はステップSP40に移って機能実現処理手順RT2を終了する。
【0152】
これにより電話機制御部10は、秘匿モードM1において全機能の利用を無効にしていた場合に携帯電話機2の使用者を正規ユーザであると個人認証することができて全機能利用許可モードM2に移行すると、その時点で全機能の利用を有効にする。
【0153】
また電話機制御部10は、秘匿モードM1において電話機表示部13に偽装用表示情報を表示していた場合に携帯電話機2の使用者を正規ユーザであると個人認証することができて全機能利用許可モードM2に移行すると、その時点まで電話機表示部13に表示していた偽装用表示情報を本来の表示情報に戻して表示する。
【0154】
さらに電話機制御部10は、全機能利用許可モードM2において機能を実現していた場合に携帯電話機2の使用者を正規ユーザであると個人認証することができずに保留モードM3に移行すると、保留モードM3に対する利用機能の設定内容に応じて、その時点まで実現していた機能をそのまま継続して実現し、又はその時点まで実現していた機能の実現状況を、この後全機能利用許可モードM2に再び戻る可能性を考慮して電話機記憶部12に記憶して当該機能を中断する。
【0155】
これに加えて電話機制御部10は、全機能利用許可モードM2において機能の実現に伴って電話機表示部13に表示情報を表示していた場合に携帯電話機2の使用者を正規ユーザであると個人認証することができずに保留モードM3に移行すると、保留モードM3に対する利用機能の設定内容に応じて、その時点まで電話機表示部13に表示していた表示情報を消去し、又はその時点まで電話機表示部13に表示していた表示情報を偽装用表示情報に変更する。
【0156】
これに対して電話機制御部10は、保留モードM3において機能の実現を一時中断していた場合に携帯電話機2の使用者を正規ユーザであると個人認証することができて全機能利用許可モードM2に移行すると、その時点まで中断していた機能を電話機記憶部12に記憶していた当該機能の実現状況に応じて復帰する。
【0157】
また電話機制御部10は、保留モードM3において機能を実現している場合に携帯電話機2の使用者を正規ユーザであると個人認証することができて全機能利用許可モードM2に移行すると、その機能をそのまま継続する。
【0158】
さらに電話機制御部10は、保留モードM3において電話機表示部13に偽装用表示情報を表示していた場合に携帯電話機2の使用者を正規ユーザであると個人認証することができて全機能利用許可モードM2に移行すると、その時点まで電話機表示部13に表示していた偽装用表示情報を本来の表示情報に戻して表示する。
【0159】
そして電話機制御部10は、保留モードM3において機能を実現していた場合に経過時間が保留モード継続時間に達しても携帯電話機2の使用者を正規ユーザであると個人認証することができずに秘匿モードM1に移行すると、その時点まで実現していた機能を中断する。
【0160】
また電話機制御部10は、保留モードM3において電話機表示部13に表示情報を表示していた場合に経過時間が保留モード継続時間に達しても携帯電話機2の使用者を正規ユーザであると個人認証することができずに秘匿モードM1に移行すると、秘匿モードM1に対する利用機能の設定内容に応じて、その時点まで電話機表示部13に表示していた表示情報を消去し、又はその時点まで電話機表示部13に表示していた表示情報を偽装用表示情報に変更する。
【0161】
さらに電話機制御部10は、保留モードM3において電話機表示部13に偽装用表示情報を表示していた場合に経過時間が保留モード継続時間に達しても携帯電話機2の使用者を正規ユーザであると個人認証することができずに秘匿モードM1に移行すると、秘匿モードM1に対する利用機能の設定内容に応じて、その時点まで電話機表示部13に表示していた偽装用表示情報を消去し、又はその時点まで電話機表示部13に表示していた偽装用表示情報をそのまま表示する。
【0162】
なおこの実施の形態の場合、携帯電話機2の電話機制御部10は、全機能利用許可モードM2において通信用及び電子メールの着信があると、これを利用機能管理部21、電話機近距離無線インターフェース22及び電話機近距離通信用アンテナ23を順次介して個人認証用指輪3に通知する。
【0163】
そして個人認証用指輪3の指輪制御部30は、指輪近距離通信用アンテナ34及び指輪近距離無線インターフェース33を順次介して携帯電話機2から通信用及び電子メールの着信の通知を受けると、指輪記憶部31に予め記憶している着信通知メッセージを指輪表示部32に表示する。
【0164】
これにより電話機制御部10は、携帯電話機2の使用者を正規ユーザであると個人認証して全機能利用許可モードM2に移行した状態で例えば携帯電話機2が鞄の中や正規ユーザの衣服のポケットの中等に入っているときに通信用及び電子メールの着信があっても、その着信があったことを個人認証用指輪3の指輪表示部32に表示させた着信通知メッセージにより正規ユーザに教えることができる。
【0165】
またこの実施の形態の場合、携帯端末システム1においては、例えば親子の両方を1台の携帯電話機2に対する正規ユーザとして当該親に図1乃至図7について上述し、指輪記憶部31に親固有のユーザIDを記憶した個人認証用指輪3を身に付けさせ、子には親の身に付けた個人認証用指輪3と同様構成であるものの、指輪記憶部に子固有のユーザIDを記憶した個人認証用指輪を身に付けさせる。
【0166】
これに加えて携帯端末システム1においては、親子の両方が正規の使用者となる携帯電話機2の電話機記憶部12には親固有のユーザID及び子固有のユーザIDの両方を記憶し、利用機能管理部21が親によって携帯電話機2が使用される際にその親の身に付けている個人認証用指輪3を利用して当該親を個人認証し、子によって携帯電話機2が使用される際にはその子の身に付けている個人認証用指輪を利用して当該子を個人認証する。
【0167】
そして携帯電話機2の利用機能管理部21は、携帯電話機2の使用者を親であると個人認証した場合、図4について上述した場合と同様に全機能利用許可モードM2において全機能の利用を許可するように設定している。
【0168】
また利用機能管理部21は、携帯電話機2の使用者を子であると個人認証した場合、全機能利用許可モードM2において例えば自宅以外に電話をかけて通話する際の通話時間の上限を設定してその上限以上の時間は通話することができないようにし、又はインターネット上の特定の情報提供サーバにはアクセスすることができない等のように機能の利用形態を制限するように設定している。
【0169】
さらに利用機能管理部21は、携帯電話機2の使用者を子であると個人認証した場合、保留モードM3及び秘匿モードM1において、全機能利用許可モードM2に対して設定している機能の利用形態をもとに当該機能の利用の有無及び偽装機能の利用の有無を任意に選択させて設定している。
【0170】
これにより携帯端末システム1においては、正規ユーザである親に対しては携帯電話機2を図1乃至図7について上述した場合と同様に使用させ、当該正規ユーザである子に対しては同じ携帯電話機2を基本的には図1乃至図7について上述した場合と同様ではあるが機能の利用形態に制限をかけて使用させる。
【0171】
従って、かかる携帯端末システム1においては、1台の携帯電話機2に対して複数の正規ユーザが存在する場合に、当該携帯電話機2が第3者によって不当に使用されることを防止すると共に、携帯電話機2を使用する正規ユーザ毎に利用可能な機能の利用形態を変更することで、例えば親が子に対して高額な使用料の請求が生じるような携帯電話機2の使用の仕方を自粛させて管理することができる。
【0172】
以上の構成において、携帯電話機2は、起動すると実現機能特定モードを秘匿モードM1に設定し、この状態で通話用及び電子メールの着信や操作部14の操作等の割込動作が検知されると、近距離無線通信により携帯電話機2の近距離通信範囲内に正規ユーザの身に付けている個人認証用指輪3が存在するか否かを探索する。
【0173】
この結果、携帯電話機2は、正規ユーザから比較的離れた場所にあり、当該携帯電話機2の近距離通信範囲内に正規ユーザの身に付けている個人認証用指輪3が存在しないと、携帯電話機2の使用者を正規ユーザであるとは個人認証することができないことにより秘匿モードM1の状態を継続して全機能の利用を制限する。
【0174】
また携帯電話機2は、個人認証用指輪3を探索した結果、当該携帯電話機2が正規ユーザの手に持たれる等して当該正規ユーザの近傍にあり、携帯電話機2の近距離通信範囲内に正規ユーザの身に付けている個人認証用指輪3が存在すると、図2について上述した個人認証処理を実行して携帯電話機2の使用者を正規ユーザであると個人認証することができることにより秘匿モードM1に代えて全機能利用許可モードM2に設定して全機能の利用を許可する。
【0175】
そして携帯電話機2は、全機能利用許可モードM2において定期的に個人認証処理を実行するものの、当該携帯電話機2から正規ユーザの身に付けている個人認証用指輪3が離れて携帯電話機2の使用者を個人認証することができなくなると、その時点で全機能利用許可モードM2に代えて保留モードM3に設定することにより全機能の利用の制限を保留し、予め任意に選択された機能を利用させ、及び又は予め任意に選択された機能の実現時に表示する表示情報を偽装用表示情報に変更して表示する。
【0176】
ここで携帯電話機2は、保留モード設定時点から保留モード継続時間に達しても個人認証用指輪3が離れたままで携帯電話機2の使用者を正規ユーザであると個人認証することができないと、保留モードM3に代えて秘匿モードM1に設定して全機能の利用を制限し、又は着信時の表示情報及び閲覧要求用に応じた表示情報を偽装用表示情報に変更して表示する。
【0177】
これに対して携帯電話機2は、保留モード設定時点から保留モード継続時間に達する前に個人認証用指輪3が近づいて携帯電話機2の使用者を正規ユーザであると個人認証すると、保留モードM3に代えて全機能利用許可モードM2に戻し、再び全機能の利用を許可する。
【0178】
従って携帯電話機2は、全機能利用許可モードM2において正規ユーザにより一方の手から他方の手に持ち変えられ、又は正規ユーザが友人に表示情報を意図的に見せる等して携帯電話機2の近距離通信範囲内から無意識のうちに個人認証用指輪3が外れて、当該携帯電話機2を使用中の正規ユーザを一時的に個人認証することができなくても、正規ユーザが意図していないのに実現中の機能が中断することを防止することができる。
【0179】
またこの携帯電話機2は、保留モードM3において利用する機能を正規ユーザに任意に選択させることにより、全機能利用許可モードM2において正規ユーザが第3者に見せたくはない表示情報を閲覧しているときや第3者に使用されたくはないときに携帯電話機2が第3者に奪われて保留モードM3に移行すると、それまで実現していた機能を中断し、又はそれまで実現していた機能に応じて表示していた表示情報を偽装用表示情報に変更するようにして当該機能を正規ユーザの意図する状態に制限することができ、かくして第3者による携帯電話機2の不当な使用や正規ユーザの個人情報の漏洩を防止することができる。
【0180】
さらにこの携帯電話機2は、秘匿モードM1において割込動作を検知したときに近距離通信範囲内に個人認証用指輪3が存在するか否かを探索し、また全機能利用許可モードM2及び保留モードM3において所定の遅延時間間隔で定期的に個人認証処理を実行することにより、バッテリの電力消費を低減させることができる。
【0181】
以上の構成によれば、携帯電話機2において個人認証用指輪3との近距離無線通信を実行し、その結果携帯電話機2の保持するユーザIDと個人認証用指輪3の保持するユーザIDとにより当該携帯電話機2の使用者を正規ユーザであると個人認証すると秘匿モードM1に代えて全機能利用許可モードM2に設定し、当該全機能利用許可モードM2において携帯電話機2の使用者を個人認証することができなくなると、全機能利用許可モードM2に代えて保留モードM3に設定して一時的に全機能の利用の制限を保留するようにしたことにより、携帯電話機2の近距離通信範囲内から無意識のうちに個人認証用指輪3が外れて、当該携帯電話機2を使用している正規ユーザを一時的に個人認証することができなくても、正規ユーザが意図していないのに実現中の機能が中断することを防止することができ、かくして個人認証用指輪が携帯電話機との近距離通信範囲から一時的に外れても当該携帯電話機の機能を十分に活用させ得る携帯端末システムを実現することができる。
【0182】
なお上述の実施の形態においては、保留モードM3及び秘匿モードM1に対して偽装機能を利用し得るように設定した状態で当該保留モードM3及び秘匿モードM1に移行すると、偽装対象の出力情報となる表示情報を偽装用表示情報に代えて表示するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、保留モードM3及び秘匿モードM1に対して留守録用のメッセージ等の再生可能な音声情報を偽装するように設定し、当該保留モードM3及び保留モードM1において偽装対象の出力情報となる音声情報の再生命令に応じてその音声情報の種類に対応させて電話機記憶部12に予め記憶している擬装用メッセージをスピーカ16から出力して携帯電話機2の使用者に聴かせるようにしても良い。
【0183】
これにより携帯電話機2においては、個人情報となる表示情報と共に個人情報となる音声情報の漏洩も防止することができる。
【0184】
また上述の実施の形態においては、全機能利用許可モードM2において通話用及び電子メールの着信があると、個人認証用指輪3の指輪表示部32に着信通知メッセージを表示するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、全機能利用許可モードM2において携帯電話機2から現在日時の情報及び又はバッテリの残量や基地局用アンテナ17の受信状態等の携帯電話機2の状態を表す電話機状態情報等を個人認証用指輪3に送信して指輪表示部32に表示させるようにしても良い。
【0185】
そしてこのようにすれば、携帯電話機2を鞄の中や正規ユーザの衣服のポケットの中等に入れているときでも、当該携帯電話機2をいちいち取り出すことなく個人認証用指輪3で現在日時や携帯電話機2の状態を確認することがでる。
【0186】
また携帯電話機2に着信があったことを個人認証用指輪3によって正規ユーザに知らせるだけではなく、例えば保留モードM3において着信があり、携帯電話機器2のリンガーが鳴ったときに当該携帯電話機2に個人認証用指輪3を近づけて近距離通信範囲内に入れることで、その際の近距離無線通信によりリンガーの音を停止させるようにしても良い。
【0187】
このようにすれば着信時にリンガーを鳴らさないように設定し忘れた場合でも着信の際に操作部14を操作することなくリンガーの音を迅速に停止させて周りに迷惑がかかることを低減することができる。
【0188】
さらに上述の実施の形態においては、1台の携帯電話機2を正規ユーザとなる親子のうち子が使用する際に全機能利用許可モードM2において機能の利用形態を制限するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、1台の携帯電話機2を正規ユーザとなる親子のうち子が使用する際に全機能利用許可モードM2において全機能のうちインターネット利用機能等の一部の機能の利用を制限するようにしても良い。
【0189】
さらに上述の実施の形態においては、1台の携帯電話機2を正規ユーザとなる親子で使用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、1台の携帯電話機2を夫婦や少なくとも2人の兄弟、会社内の複数人の社員等で使用するようにしても良い。
【0190】
そしてこのように1台の携帯電話機2を複数人によって使用する場合には、当該携帯電話機2においてアドレス帳や電子メール、発信履歴及び着信履歴等の表示情報や、留守録等の音声情報を個人毎に管理し、個人認証の結果に応じて特定した個人に対して対応する表示情報及び音声情報のみを視聴させるようにしても良く、このようにすれば、携帯電話機2に対して個人情報の秘匿性を保つための暗証番号入力等の煩雑な操作をなくして操作性を向上させることができる。
【0191】
さらに上述の実施の形態においては、秘匿モードM1及び保留モードM3において追加機能として偽装機能を選択し得るようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、秘匿モードM1及び又は保留モードM3において追加機能としての偽装機能を選択させないようにしても良い。
【0192】
さらに上述の実施の形態においては、個人認証処理に携帯電話機2及び個人認証用指輪3でそれぞれ保持する正規ユーザ固有のユーザIDを用いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、個人認証処理に携帯電話機2及び個人認証用指輪3でそれぞれ保持する携帯電話機固有の識別情報や当該携帯電話機2及び個人認証用指輪3でそれぞれ保持する個人認証用指輪固有の識別情報を用いるようにしても良い。
【0193】
さらに上述の実施の形態においては、電話機記憶部12に予め記録されたモード設定処理プログラムに従って図5及び図6について上述したモード設定処理手順RT1を実行し、当該電話機記憶部12に予め記憶された機能実現処理プログラムに従って図7について上述した機能実現処理手順RT2を実行するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、モード設定処理プログラム及び機能実現処理プログラムをローカルエリアネットワークやインターネット、ディジタル衛星放送等の有線及び無線通信媒体を利用して携帯電話機2にインストールすることによりモード設定処理手順RT1及び機能実現処理手順RT2を実行するようにしても良いし、当該モード設定処理プログラム及び機能実現処理プログラムが格納されたプログラム格納媒体を携帯電話機2にインストールすることによりモード設定処理手順RT1及び機能実現処理手順RT2を実行するようにしても良い。
【0194】
因みに上述したモード設定処理手順RT1及び機能実現処理手順RT2を実行するためのモード設定処理プログラム及び機能実現処理プログラムを携帯電話機2にインストールして実行可能な状態にするためのプログラム格納媒体としては、例えばフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory )、DVD(Digital Versatile Disc)等のパッケージメディアのみならず、モード設定処理プログラム及び機能実現処理プログラムが一時的もしくは永続的に格納される半導体メモリや磁気ディスク等で実現しても良い。またこれらプログラム格納媒体にモード設定処理プログラム及び機能実現処理プログラムを格納する手段としては、ローカルエリアネットワークやインターネット、ディジタル衛星放送等の有線及び無線通信媒体を利用しても良く、ルータやモデム等の各種通信インターフェースを介して格納するようにしても良い。
【0195】
さらに上述の実施の形態においては、本発明による携帯端末システムを図1乃至図7について上述した携帯電話機2及び個人認証用指輪3によって構築される携帯端末システム1に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、パーソナルコンピュータやPDA(Personal Digital Assistance )、トランシーバ等の携帯端末装置と、眼鏡やネックレス、イヤリング、ペンダント、腕輪、時計、ICカード、人体に埋め込むことのできるICチップ等のように身に付けることができる又は所持することができる認証用端末装置とから種々の組合せによって構築されるこの他種々の携帯端末システムに広く適用することができる。
【0196】
さらに上述の実施の形態においては、所定の通信範囲内で認証用端末装置と通信する携帯端末通信手段として、図1乃至図7について上述した所定の近距離無線通信規格(例えば、Felica(登録商標)に適用した近距離無線通信規格)に準拠した電話機近距離無線インターフェース22及び電話機近距離通信用アンテナ23を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、近距離無線通信技術であるBluetoothに準拠した近距離無線インターフェース及び近距離通信用アンテナ等のように、この他種々の携帯端末通信手段を広く適用することができる。
【0197】
さらに上述の実施の形態においては、個人認証用の携帯端末側識別情報を記憶する携帯端末記憶手段として、図1乃至図7について上述した電話機記憶部12を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、利用機能管理部21内のメモリ等のように、この他種々の携帯端末記憶手段を広く適用することができる。
【0198】
さらに上述の実施の形態においては、携帯端末通信手段により認証用端末装置から取得する個人認証用の認証用端末側識別情報と、携帯端末記憶手段に記憶している携帯端末側識別情報とを比較し、認証用端末側識別情報と携帯端末側識別情報とが一致した場合に使用者を正規ユーザであると個人認証する個人認証手段として、図1乃至図7について上述した利用機能管理部21を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、CPU(Central Processing Unit )及びRAM(Random Access Memory)並びにROM(Read Only Memory)等から構成されるマイクロプロセッサ、CPU単体、図1乃至図7について上述した電話機制御部10等のように、この他種々の個人認証手段を広く適用することができる。
【0199】
さらに上述の実施の形態においては、個人認証手段により使用者を正規ユーザであると個人認証すると機能の利用を許可する機能利用許可モードに設定し、当該機能利用許可モード時に個人認証手段により使用者を正規ユーザであると個人認証することができないと機能利用許可モードに代えて機能の利用の制限を保留する保留モードに設定し、当該保留モードに設定した保留モード設定時点から所定の保留モード継続時間内に個人認証手段により使用者を正規ユーザであると個人認証すると保留モードに代えて機能利用許可モードに設定し、保留モード設定時点から保留モード継続時間に達しても個人認証手段により使用者を正規ユーザであると個人認証することができないと保留モードに代えて機能の利用を制限する秘匿モードに設定するモード設定手段として、図1乃至図7について上述した利用機能管理部21を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、CPU及びRAM並びにROM等から構成されるマイクロプロセッサ、CPU単体、図1乃至図7について上述した電話機制御部10等のように、この他種々のモード設定手段を広く適用することができる。
【0200】
さらに上述の実施の形態においては、保留モードに対する機能の利用の有無を選択させるための選択手段として、図1乃至図7について上述した操作部14及び電話機表示部13を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、タッチパッドやポインティングデバイス等のように、この他種々の選択手段を広く適用することができる。
【0201】
さらに上述の実施の形態においては、選択手段を介して選択された保留モードに対する機能の利用の有無を示す機能選択情報を記憶する利用機能記憶手段として、図1乃至図7について上述した利用機能管理部21内のメモリを適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、図1乃至図7について上述した電話機制御部12等のように、この他種々の利用機能記憶手段を広く適用することができる。
【0202】
さらに上述の実施の形態においては、保留モード時、利用機能記憶手段に記憶している機能選択情報により機能の利用の有無を判別し、当該判別結果に応じて機能を利用させ、又は当該機能を利用させないようにする判別手段として、図1乃至図7について上述した電話機制御部10を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、CPU及びRAM並びにROM等から構成されるマイクロプロセッサ、CPU単体、図1乃至図7について上述した利用機能管理部21等のように、この他種々の判別手段を広く適用することができる。
【0203】
さらに上述の実施の形態においては、個人認証用の認証用端末側識別情報を記憶する認証用端末記憶手段として、図1乃至図7について上述した指輪記憶部31を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、指輪制御部30内のメモリ等のように、この他種々の認証用端末記憶手段を広く適用することができる。
【0204】
さらに上述の実施の形態においては、通信範囲内で携帯端末装置と通信し、当該携帯端末装置に認証用端末記憶手段に記憶している認証用端末側識別情報を送信する認証用端末通信手段として、図1乃至図7について上述した所定の近距離無線通信規格(例えば、Felica(登録商標)に適用した近距離無線通信規格)に準拠した指輪近距離無線インターフェース33及び指輪近距離通信用アンテナ34を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、近距離無線通信技術であるBluetoothに準拠した近距離無線インターフェース及び近距離通信用アンテナ等のように、この他種々の認証用端末通信手段を広く適用することができる。
【0205】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、所定の機能を実現する携帯端末装置と、当該携帯端末装置を使用する使用者の個人認証に用いる認証用端末装置とから構築される携帯端末システムにおいて、携帯端末装置により、探索信号を送信して所定の通信範囲内に認証用端末装置が存在するかを探索するようにして当該通信範囲内に認証用端末装置が存在すると、通信範囲内の認証用端末装置から個人認証用の認証用端末側識別情報を取得し、当該取得した認証用端末側識別情報と携帯端末装置で記憶している携帯端末側識別情報とを比較してこれらが一致した場合に使用者を正規ユーザであると個人認証するようにし、全機能の利用を制限する秘匿モード時に使用者を正規ユーザであると個人認証すると全機能の利用を許可する全機能利用許可モードに設定し、当該全機能利用許可モード時に使用者を正規ユーザであると個人認証することができないと全機能利用許可モードに代えて全機能の利用の制限を保留する保留モードに設定して、予め選択された機能の利用の有無に応じて機能を利用させ、又は当該機能を利用させないようにし、当該保留モードに設定した保留モード設定時点から所定の保留モード継続時間内に使用者を正規ユーザであると個人認証すると保留モードに代えて全機能利用許可モードに設定し、保留モード設定時点から保留モード継続時間に達しても使用者を正規ユーザであると個人認証することができないと保留モードに代えて全機能の利用を制限する秘匿モードに設定するようにして、携帯端末装置が起動すると、初期モードとして秘匿モードに設定し、全機能利用許可モード時及び保留モード時には探索信号を定期的に送信して通信範囲内に認証用端末装置が存在するかを探索し、秘匿モード時には携帯端末装置に対する操作でなる割込動作を検知すると、探索信号を送信して通信範囲内に認証用端末装置が存在するかを探索するようにしたことにより、秘匿モード時には携帯端末装置を起動させた使用者や当該携帯端末装置を携帯する使用者が正規ユーザであっても割込動作を検知するまでの間認証用端末装置の探索及び個人認証処理を行わないようにして電力の著しい消費を未然に防止することができると共に、当該秘匿モード時に割込動作を検知して認証用端末装置の検索及び個人認証処理を実行した結果、全機能利用許可モードに設定すると、認証用端末装置が携帯端末装置との通信範囲から無意識のうちに一時的に外れても、当該携帯端末装置で実現している機能を正規ユーザが意図していないのに中断することを防止しつつ、予め選択された機能については正規ユーザの意図する状態に制限して第3者による不当な使用や正規ユーザの個人情報の漏洩を防止することができ、かくして携帯端末装置が認証用端末装置との通信範囲から一時的に外れても当該携帯端末装置の機能を十分に活用させ得る携帯端末システム及び携帯端末装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による携帯端末システム全体構成の一実施の形態を示すブロック図である。
【図2】個人認証処理の説明に供する略線図である。
【図3】携帯電話機におけるモードの遷移の説明に供する略線図である。
【図4】各モードにおける利用可能な機能の設定の説明に供する略線図である。
【図5】モード設定処理手順を示すフローチャートである。
【図6】モード遷移処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図7】機能実現処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1……携帯端末システム、2……携帯電話機、3……個人認証用指輪、10……電話機制御部、12……電話機記憶部、13……電話機表示部、20……割込検知部、21……利用機能管理部、22……電話機近距離無線インターフェース、23……電話機近距離通信用アンテナ、30……指輪制御部、31……指輪記憶部、32……指輪表示部、33……指輪近距離無線インターフェース、34……指輪近距離通信用アンテナ、M1……秘匿モード、M2……全機能利用許可モード、M3……保留モード、RT1……モード設定処理手順、SRT10……モード遷移処理ルーチン、RT2……機能実現処理手順。

Claims (6)

  1. 索信号を送信して所定の通信範囲内に、所定の機能を実現可能な携帯端末装置を使用する使用者の個人認証に用いる認証用端末装置が存在するかを探索するようにして当該通信範囲内に上記認証用端末装置が存在すると、上記通信範囲内の上記認証用端末装置から個人認証用の認証用端末側識別情報を取得する携帯端末通信手段と、
    個人認証用の携帯端末側識別情報を記憶する携帯端末記憶手段と、
    上記携帯端末通信手段により上記認証用端末装置から取得する上記認証用端末側識別情報と、上記携帯端末記憶手段に記憶している上記携帯端末側識別情報とを比較し、上記認証用端末側識別情報と上記携帯端末側識別情報とが一致した場合に上記使用者を正規ユーザであると個人認証する個人認証手段と、
    全機能の利用を制限する秘匿モード時に上記個人認証手段により上記使用者を上記正規ユーザであると個人認証すると全機能の利用を許可する全機能利用許可モードに設定し、当該全機能利用許可モード時に上記個人認証手段により上記使用者を上記正規ユーザであると個人認証することができないと上記全機能利用許可モードに代えて全機能の利用の制限を保留する保留モードに設定し、当該保留モードに設定した保留モード設定時点から所定の保留モード継続時間内に上記個人認証手段により上記使用者を上記正規ユーザであると個人認証すると上記保留モードに代えて上記全機能利用許可モードに設定し、上記保留モード設定時点から上記保留モード継続時間に達しても上記個人認証手段により上記使用者を上記正規ユーザであると個人認証することができないと上記保留モードに代えて上記秘匿モードに設定するモード設定手段と、
    上記保留モードに対する上記機能の利用の有無を選択させるための選択手段と、
    上記選択手段を介して選択された上記保留モードに対する上記機能の上記利用の有無を示す機能選択情報を記憶する利用機能記憶手段と、
    上記保留モード時、上記利用機能記憶手段に記憶している上記機能選択情報により上記機能の上記利用の有無を判別し、当該判別結果に応じて上記機能を利用させ、又は当該機能を利用させないようにする判別手段と、
    上記秘匿モード時に上記携帯端末装置に対する操作でなる割込動作の有無を検知する割込検知手段と
    有し、
    上記モード設定手段は、
    上記携帯端末装置が起動すると、初期モードとして上記秘匿モードに設定し、
    上記携帯端末通信手段は、
    上記全機能利用許可モード時及び上記保留モード時には上記探索信号を定期的に送信して上記通信範囲内に上記認証用端末装置が存在するかを探索し、上記秘匿モード時には上記割込検知手段により上記割込動作が検知されると、上記探索信号を送信して上記通信範囲内に上記認証用端末装置が存在するかを探索する
    上記携帯端末装置と、
    記個人認証用の上記認証用端末側識別情報を記憶する認証用端末記憶手段と、
    上記通信範囲内で上記携帯端末装置から送信された上記探索信号を受信すると、当該上記携帯端末装置と通信するようにして、上記認証用端末記憶手段に記憶している上記認証用端末側識別情報を上記携帯端末装置に送信する認証用端末通信手段と
    を有する上記認証用端末装置と
    を具える携帯端末システム。
  2. 上記携帯端末装置の上記選択手段は、
    上記保留モードに対する利用可能な追加機能として、上記機能の実現に応じて出力する出力情報を偽装する偽装機能の利用の有無を選択させることができ、
    上記携帯端末装置の上記利用機能記憶手段は、
    上記選択手段を介して選択された上記保留モードに対する上記偽装機能の上記利用の有無を示す上記機能選択情報を記憶し、
    上記携帯端末装置の上記判別手段は、
    上記保留モード時、上記利用機能記憶手段に記憶している上記機能選択情報により上記偽装機能の上記利用の有無を判別し、当該判別結果に応じて上記保留モードに設定する直前に上記機能を実現して得られた上記出力情報を上記偽装して出力し、又は当該出力情報を上記偽装せずに出力す
    求項に記載の携帯端末システム。
  3. 上記携帯端末装置の上記選択手段は、
    上記秘匿モードに対する利用可能な上記追加機能として上記偽装機能の利用の有無を選択させることができ、
    上記携帯端末装置の上記利用機能記憶手段は、
    上記選択手段を介して選択された上記秘匿モードに対する上記偽装機能の上記利用の有無を示す上記機能選択情報を記憶し、
    上記携帯端末装置の上記判別手段は、
    上記秘匿モード時、上記利用機能記憶手段に記憶している上記機能選択情報により上記偽装機能の上記利用の有無を判別し、当該判別結果に応じて上記秘匿モードに設定する直前に上記機能を実現して得られた上記出力情報を上記偽装して出力し、又は当該出力情報の出力を中断す
    求項に記載の携帯端末システム。
  4. 探索信号を送信して所定の通信範囲内に、所定の機能を実現可能な携帯端末装置を使用する使用者の個人認証に用いる認証用端末装置が存在するかを探索するようにして当該通信範囲内に上記認証用端末装置が存在すると、上記通信範囲内の上記認証用端末装置から個人認証用の認証用端末側識別情報を取得する携帯端末通信手段と、
    個人認証用の携帯端末側識別情報を記憶する携帯端末記憶手段と、
    上記携帯端末通信手段により上記認証用端末装置から取得する上記認証用端末側識別情報と、上記携帯端末記憶手段に記憶している上記携帯端末側識別情報とを比較し、上記認証用端末側識別情報と上記携帯端末側識別情報とが一致した場合に上記使用者を正規ユーザであると個人認証する個人認証手段と、
    全機能の利用を制限する秘匿モード時に上記個人認証手段により上記使用者を上記正規ユーザであると個人認証すると全機能の利用を許可する全機能利用許可モードに設定し、当該全機能利用許可モード時に上記個人認証手段により上記使用者を上記正規ユーザであると個人認証することができないと上記全機能利用許可モードに代えて全機能の利用の制限を保留する保留モードに設定し、当該保留モードに設定した保留モード設定時点から所定の保留モード継続時間内に上記個人認証手段により上記使用者を上記正規ユーザであると個人認証すると上記保留モードに代えて上記全機能利用許可モードに設定し、上記保留モード設定時点から上記保留モード継続時間に達しても上記個人認証手段により上記使用者を上記正規ユーザであると個人認証することができないと上記保留モードに代えて上記秘匿モードに設定するモード設定手段と、
    上記保留モードに対する上記機能の利用の有無を選択させるための選択手段と、
    上記選択手段を介して選択された上記保留モードに対する上記機能の上記利用の有無を示す機能選択情報を記憶する利用機能記憶手段と、
    上記保留モード時、上記利用機能記憶手段に記憶している上記機能選択情報により上記機能の上記利用の有無を判別し、当該判別結果に応じて上記機能を利用させ、又は当該機能を利用させないようにする判別手段と、
    上記秘匿モード時に上記携帯端末装置に対する操作でなる割込動作の有無を検知する割込検知手段と
    を具え、
    上記モード設定手段は、
    上記携帯端末装置が起動すると、初期モードとして上記秘匿モードに設定し、
    上記携帯端末通信手段は、
    上記全機能利用許可モード時及び上記保留モード時には上記探索信号を定期的に送信して上記通信範囲内に上記認証用端末装置が存在するかを探索するようにし、上記秘匿モード時には上記割込検知手段により上記割込動作が検知されると、上記探索信号を送信して上記通信範囲内に上記認証用端末装置が存在するかを探索す
    帯端末装置。
  5. 上記選択手段は、
    上記保留モードに対する利用可能な追加機能として、上記機能の実現に応じて出力する出力情報を偽装する偽装機能の利用の有無を選択させることができ、
    上記利用機能記憶手段は、
    上記選択手段を介して選択された上記保留モードに対する上記偽装機能の上記利用の有無を示す上記機能選択情報を記憶し、
    上記判別手段は、
    上記保留モード時、上記利用機能記憶手段に記憶している上記機能選択情報により上記偽装機能の上記利用の有無を判別し、当該判別結果に応じて上記保留モードに設定する直前に上記機能を実現して得られた上記出力情報を上記偽装して出力し、又は当該出力情報を上記偽装せずに出力す
    求項に記載の携帯端末装置。
  6. 上記選択手段は、
    上記秘匿モードに対する利用可能な上記追加機能として上記偽装機能の利用の有無を選択させることができ、
    上記利用機能記憶手段は、
    上記選択手段を介して選択された上記秘匿モードに対する上記偽装機能の上記利用の有無を示す上記機能選択情報を記憶し、
    上記判別手段は、
    上記秘匿モード時、上記利用機能記憶手段に記憶している上記機能選択情報により上記偽装機能の上記利用の有無を判別し、当該判別結果に応じて上記秘匿モードに設定する直前に上記機能を実現して得られた上記出力情報を上記偽装して出力し、又は当該出力情報の出力を中断す
    求項に記載の携帯端末装置。
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