JP4242348B2 - 二方向ケーブル調節による人間工学的支持装置および方法 - Google Patents

二方向ケーブル調節による人間工学的支持装置および方法 Download PDF

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Description

〔関連出願の相互参照〕
本出願は、2002年12月2日出願の米国特許出願第10/307,627号および第10/307,665号の優先権を主張するものである。
〔連邦政府による資金提供を受けた研究開発の記載〕
該当せず
〔付録〕
該当せず
発明の分野
本発明は、シート、特に自動車用シートの調節可能な人間工学的支持装置の分野にある。本発明は、着座者の筋肉疲労および不快さを減じる装置、特に、シートの調節可能な人間工学的な支持構造に関する。シートの支持構造を調節すると、筋肉疲労および不快さが緩和される。
関連技術
シート用の様々な調節可能な人間工学的支持装置が知られている。これらのシステムには、着座者の身体のさまざまな部分を支持するために、着座者に向かう、そして離れる人間工学的支持の動きが含まれる。多くのかかる人間工学的な支持装置、特に、ランバーサポートはまた垂直にも動いて、ランバーサポートアーチの頂点を上下に調節して、個々の背に合わせて支持装置をカスタム調節することができる。
長い間座ったままだと、筋肉疲労や血行問題の兆候がでるおそれがある。かかる筋肉疲労および循環問題は、その位置をガイド軌道に沿って調節可能なランバーサポートにより一部緩和される。
かかるランバーサポートは大きく4つの部類に分けられる。アーチバスケットタイプ(米国特許第5,498,063号明細書参照)、プッシュパドルタイプ(米国特許出願第09/798,657号明細書参照)、テンションストラップタイプ(米国特許第5,769,490号明細書)および空圧システム(米国特許第5,637,076号明細書参照)がある。これらは全てここに参考文献として組み込まれる。これらの様々なタイプの全てを垂直スライドに装着すると、垂直に調節することができる。アーチ受圧面タイプランバーサポートを垂直ガイドロッドに装着することが一般的である。受圧面を外側に曲げたり、湾曲させて、ケーブルを介して牽引により、ランバーサポートを与えてもよい。ケーブル牽引を解除することによって、受圧面、通常は、スタンプ加工金属または成形プラスチック、が自然に偏り、休止位置へと平らになる。この動作は、着座者の重さによって補われる。
しかしながら、アーチ受圧面タイプのランバーサポートを垂直方向に動かすのを補助する自然の偏りまたは外力はない。従来技術のランバーサポートは、休止位置、通常は下部位置にスプリングでバイアスをかけることにより、アーチ受圧面を垂直に動かしてきた。これより高い位置への垂直の動きは、単一牽引ケーブルをアーチ受圧面に取り付けることによりなされてきた。この機構には、ケーブルを牽引するための十分に重いゲージの牽引ケーブルとアクチュエータが必要であり、十分に大きな力がスプリングの対向する張力に打ち勝てるものである。
従来の調節可能なランバーサポートシステムは、一般的に、機械的な調節手段または、一般的にアクチュエータと呼ばれるモータおよび歯車アセンブリを調節手段として用いている。四方向パワーランバーサポートシステムは、垂直方向におけるレベル調節、および着座者に向かう、そして離れる水平方向における可撓性のある弾性支持体のアーチ調節を行う。かかるシステムには、2つの別個の、すなわち、それぞれの調節方向に1つずつアクチュエータが必要である。
従来の調節可能なランバーサポート装置は、アクチュエータの力をランバーサポートに作用させるための2本の牽引ケーブルを含んでいた。ボーデンケーブルがかかる装置の牽引ケーブルとして一般的に用いられている。ボーデンタイプまたはその他の牽引ケーブルアセンブリをシートのランバーサポートの調節手段の一部として用いるランバーサポートは知られている。ボーデンまたは牽引ケーブルはワイヤがスリーブまたは導管を通して軸状にスライドする同軸の機械的装置である。牽引ケーブルは、ランバーサポートの可動部を牽引するのに有効な手段であることがわかっている。
牽引ケーブルスリーブ端部をランバーサポート装置の一部に固定し、牽引ケーブルワイヤを可動ランバーサポート装置の他の部分に固定することは知られている。このように固定するとき、牽引ケーブルスリーブを通して牽引ケーブルワイヤを引っ張ると、ランバーサポート装置の可動部が弛緩された実質的に平らな非支持位置から、湾曲アーチのような張力のかかった支持位置まで移動する。より高価なランバーサポートシステムにおいては、電気モータを介して牽引されて、ランバーサポート装置の反対側の牽引ケーブル端部に作用して、牽引ケーブルのワイヤを牽引ケーブルのスリーブを通して引っ張る。より経済的なシートに据え付けられる装置については、機械的なアクチュエータが用いられる。
従来技術の装置は、ガイド軌道に沿ってスライド可能なランバーサポートを提供することが知られている。支持要素は、剛性であっても可撓性であってもよい。これらの従来技術の装置のいくつかにおいては、支持部材の一方向における調節のために、牽引ケーブルを用いて支持部材に力が作用する。従来のランバーサポートシステムのかかる構成は、一般的に、牽引ケーブルの力を打ち消し、支持部材を休止位置に向けてバイアスをかけ、復帰方向において支持部材に力を加えるためにスプリングを用いることを必要としていた。スプリングに打ち勝つには、ランバーサポートシステムに大きな操作力を必要とするため、牽引ケーブルの力を打ち消すのにスプリングを用いることは不利である。
かかる装置には、いくつかのその他の欠点や制限もある。一般的に用いられている調節可能なランバーサポート装置の多くは、比較的多数の部品から構成されている。これらのタイプの装置は、製造、梱包および組立が難しいため、問題がある。重量および費用が増大する。さらに、これらの比較的複雑な従来のランバーサポート装置は、製造するのに費用がかかり、信頼性がなく、故障し易い。スプリングの力に打ち勝つにはより強力なモータが必要であり、これによってさらに重量および費用が増大する。機械的に動作する装置においては、スプリングの力に打ち勝つためには複雑な連結が必要になる。
車両シートおよび備品の競争に厳しい市場では、重量、コストおよび耐久性の最適化が重要視されている。アセンブリの複雑さを減少させ、梱包サイズを減少させ、コストを減少させ、かつ耐久性を増大させることが業界では必要とされている。従って、コスト有効性があり軽量でありながら、従来のランバーサポートシステムに匹敵する品質性能を提供する改善された強力なランバーサポートシステムを提供することが求められている。
一般的に自動車部品としてのランバーサポート分野においては、コスト、複雑さおよび費用を減少させることが継続して求められており、また、耐久性、単純性、コンパクトさおよび組立のし易さを増大させることも継続して求められている。ランバーサポートの業界においては、従来技術の単一ケーブルおよびスプリング装置の費用、複雑さおよび重量を排除するやり方で、ランバーサポートに垂直な動きを実現させることが求められている。
発明の概要
本発明は、自動車シートおよび備品に用いられる人間工学的な支持装置である。本発明は、改善された梱包寸法を有する軽量で低コストの強力なランバーサポートシステムを提供する。このケーブルアセンブリを用いるとまた、直径の小さなケーブルと、あまり高価でない低パワーのアクチュエータを用いることができる。
本発明はランバーサポートの垂直な動き用の2本ケーブルシステムである。これらの目的を達成するために、閉ループケーブルアセンブリまたは2本のケーブルアセンブリを用いる。1つの牽引ケーブル端部が、ランバーサポート要素を第1の方向に引っ張り、もう1つの牽引ケーブル端部が、スプリングの代わりに、支持要素を反対の方向に引っ張る。通常、これらの方向は垂直である。追加のケーブルが内外の動きを行う。
垂直調節能のあるアーチ受圧面ランバーサポートにおいては、アーチ受圧面が垂直ガイドレールに装着されて、受圧面が平らになるか、または外側に湾曲してランバーサポートを与えるときに、全受圧面がレール上で垂直にスライドする。受圧面の一端に、牽引ケーブルが配置されて、受圧面を上に引っ張る。牽引ケーブルの他端が配置されて受圧面を下に引っ張る。
変形実施形態においては、2本の別個の牽引ケーブルを用いてもよいし、ループに配置された単一牽引ケーブルを用いてもよい。
一般的に用いられているボーデンケーブルのような牽引ケーブルは、ワイヤが軸状にスライドさせるために配置されている管またはスリーブを内側に有する同軸の機械的装置である。全ての実施形態において、ボーデンケーブルスリーブ(またはワイヤ)の端部は固定された非可動の支持ブラケットに装着されており、ボーデンケーブルワイヤ(またはスリーブ)の端部はアーチ受圧面に固定されている。ボーデンケーブルの他端のアクチュエータが牽引し、ワイヤをケーブルに引き込む。ボーデンケーブルの第1の端部で、牽引されているワイヤが、ボーデンケーブルスリーブ端部の固定マウンティングに向かって取り付けられた受圧面を引き込む。受圧面がガイドレールに沿って垂直にスライドする。第2のボーデンケーブルスリーブ端部はまた、ブラケットに固定して装着されており、第2のボーデンケーブルはまた、受圧面に取り付けられて、張力が第2のボーデンケーブルワイヤに印加されたときに、反対の垂直方向に受圧面を引っ張るように配置されている。ボーデンケーブルスリーブの固定マウンティングは、受圧面の反対の垂直端部であってもよい。あるいは、ボーデンケーブルスリーブの固定マウンティングは、アーチ受圧面の同じ垂直端部でもよく、それらの一方の一端の方向は、ランバーサポートの反対の端部に固定装着されたプーリやその他偏向装置により180°方向転換されている。2つのボーデンケーブルスリーブ端部およびワイヤ端部は、単一ボーデンケーブルの反対の端部であり、いずれかの方向に引っ張るために、アクチュエータが遠隔で係合されている。あるいは2本の別個のボーデンケーブルを用いてもよい。2本の別個のボーデンケーブルは、二方向動作可能な単一アクチュエータ、または2つの別個のアクチュエータにより駆動してもよい。
変形実施形態において、本装置は、第1のスリーブ支持体、第2のスリーブ支持体およびスライダガイドを有する固定マウンティングブラケットと、第1のスリーブおよび第2のスリーブを通して軸状にスライドするよう配置されたワイヤを有する牽引ケーブルとを含み、第1のスリーブは、第1のスリーブ支持体に取り付けられた第1のスリーブ端部とワイヤと操作可能に係合されたアクチュエータに取り付けられた第2のスリーブ端部とを有し、第2のスリーブは、第2のスリーブ支持体に取り付けられた第1のスリーブ端部と、アクチュエータに取り付けられた第2のスリーブ端部とを有する。本装置は、ワイヤに取り付けられたスライダをさらに備える。スライダは、スライダガイドに操作可能に係合され、スライダガイドに沿ってスライドする際に可撓性支持要素の軸の位置を調節する。
本発明のさらなる特徴および利点、ならびに、本発明の様々な好ましい実施形態の構造および操作を、添付の図面を参照して以下に詳細に説明する。
本明細書に組み込まれ一部を形成する添付の図面は、本発明の実施形態を例証するものであり、記載と共に、本発明の原理を説明する役割を果たす。
好ましい実施形態の詳細な説明
同じ参照番号は同じ要素を示す添付の図面を参照すると、図1は、背面からの従来技術の四方向ランバーサポートを示す。アーチ受圧面2はスライドマウント6でガイドレール4に装着されている。スライドマウント6によって、全アーチ受圧面2が垂直または「上下」に動く。上下は、かかるランバーサポートが動く「四方向」のうち2つである。四方向のうち他の2つは「内外」である。すなわち、着座者に向かうのと、着座者から離れるものである。着座者に向かう動きは、可撓性受圧面2にアーチを与えることによりなされる。2対のスライドガイドレールマウント6を互いに動かすことによりなされる。この動きは、アーチ受圧面の上部と下部を併せて引っ張る牽引ケーブルによりなされる。従って、牽引ケーブル管10(「スリーブ」または「シース」とも呼ばれる)からなる牽引ケーブル8がある。ワイヤ12は、管10を通して同軸で引っ張られて、ランバーサポートを牽引する。最も一般的にはボーデンケーブルである牽引ケーブル8の他端がアクチュエータ(図示せず)により牽引される。
図示した実施形態において、アーチまたは「内外」の動きは、牽引アセンブリ14によるアーチ受圧面2の牽引によりなされる。様々な牽引作用アセンブリがあり、アセンブリ14はその一つに過ぎない。それらの全てに共通の特徴は、牽引をして、アーチ受圧面2の上部および下部を互いに引っ張るということである。
図示した実施形態において、マウント16は、ヒンジ18でアーチ受圧面2に蝶番により取り付けられている。マウント16はボーデンケーブル管マウント20とボーデンケーブルワイヤマウント22とを有している。アーチ受圧面2の反対の端部はヒンジ24と偏向マウント部材26である。偏向マウント部材26は、ボーデンケーブルワイヤ12の経路をデフレクタ28周囲のボーデンケーブル管マウント20からボーデンケーブルワイヤマウント22へ向きを変えるデフレクタ28を有している。操作の際、アクチュエータ(図示せず)がボーデンケーブルワイヤ12をボーデンケーブル管10へ引っ張るよう力を加えると、マウント16およびマウント26が併せて引っ張られ、それに呼応してアーチ受圧面の端部が引っ張られて、アーチまたは湾曲部がランバーサポートを行う。
本発明の2本ケーブルシステムは、四方向ランバーサポートの「内外」の動きではなく、「上下」の動きを行うものである。従って、当業者であれば、アーチ牽引作用アセンブリ14を、業界に公知のその他のかかるアセンブリや将来開発されるものと交換してもよいことが理解されるであろう。後述する2本ケーブル垂直可動システムは、任意のかかるアーチ牽引作用アセンブリと等しく動作するものである。
従来技術のシステムと同様に、アーチ受圧面の垂直の動きは、アーチ受圧面2が湾曲された断面に係らずになされる。
ガイドレール4は、上部ブラケット30および下部ブラケット32に装着されている。(向きは設計により選べる。本発明のブラケット、マウントおよびその他の要素が「上」または「下」端として据え付けられていても、本発明の操作には重要ではない。)図1の従来技術の図では、下部位置として示されているものに向かって受圧面にスプリング34がバイアスをかけている。スプリング34は、ブラケット32の一端に装着され、他端は、アーチ受圧面2の上部にマウント33により装着されている。アーチ受圧面を最下部から動かすためには、牽引ケーブル36により上方向に牽引しなければならない。従って、垂直可動のボーデンケーブル36は、ワイヤ40がその中を同軸にスライドする管38を有している。管38は、マウント42でブラケット30に装着されている。マウント42によって、ワイヤ40がそれを通り越して、またはその中を進み、そこでワイヤ40はマウント44でアーチ受圧面2に装着される。ケーブル36の他端でアクチュエータ(図示せず)はワイヤ40を管38に引き込む。アーチ受圧面2を全体に、ブラケット30に向かって上に、スプリング34の力に抵抗して引っ張る。
アーチ受圧面2を垂直に動かし、その後選択した位置に維持するために、牽引をする牽引ケーブル36およびアクチュエータがスプリング34の張力に打ち勝つ十分なパワーとサイズを有していなければならないことは明らかである。
本発明の2本ケーブル垂直可動システムにより、従来技術のスプリング34を排除でき、ケーブル36およびそのアクチュエータに対応する、小さくて軽量、かつあまり高価でないコンポーネントを用いることができる。
図2に、本発明の2本ケーブル垂直可動システムの第1の実施形態の背面図を示す。従来技術と同様に、アーチ受圧面102はマウント106を介してガイドレール104を垂直にスライドする。
本発明の新規な2本ケーブル垂直可動システムは、一方のケーブル端部を用いて、アーチ受圧面2を上に引っ張り、他方のケーブル端部によりそれを下に引っ張って、スプリングの必要性を排除するものである。図2に示した実施形態において、ブラケット130は、1本だけの牽引ケーブル136ではなく、牽引ケーブル110を含む2本用のマウントを有している。牽引ケーブル136は、ブラケット130のマウント142でマウントされた管138を有している。第2の牽引ケーブル110は、マウント114でブラケット130にマウントされた管112を有している。
他のマウント144は、ボーデンケーブルワイヤ端部をアーチ受圧面102に固定する作用をする。本発明は、2つの端部を有する2本のワイヤの2本のボーデンケーブルか、あるいは、ループで構成された単一ワイヤを有する1本のボーデンケーブルを用いることによりなされる。この単一ワイヤの2つの端部が、アーチ受圧面の垂直の動きに対して適用される。図2は、単一ボーデン牽引ケーブルワイヤが、マウント144でアーチ受圧面102にマウントされた第1の端部120Aと第2の端部120Bを有するループに構成された実施形態を示す。端部領域120Aと120Bの間で、ワイヤは、ボーデンケーブル管138を通して、そして電気モータ152により動力を供給されたアクチュエータ150を通して、ループとして進む。いずれかの方向に連続ボーデンケーブルワイヤループを牽引するものをはじめとして、様々なアクチュエータが業界では知られている。アクチュエータ150と係合して移動した後、単一ボーデンケーブルワイヤループは、偏向点またはプーリ116周囲の管112を通して、アーチ受圧面120への単一マウンティング144まで戻ってもよい。あるいは、別個のマウントを使用してもよい。
操作中、アクチュエータ150は、第1の方向にボーデンケーブルワイヤ120A/Bを引っ張って、マウント144を牽引し、アーチ受圧面102を持ち上げることができる。アクチュエータ150はまた、反対の方向にボーデンケーブルワイヤ120A/Bを牽引して、マウント144でアーチ受圧面102を垂直に牽引して、それを下に引っ張ることもできる。
図3に、本発明の2本ケーブル垂直可動システムの変形実施形態を示す。アーチ受圧面202がマウント206でガイドレール204に載っている。本実施形態において、上部牽引ケーブル236は、マウント242で上部ブラケット230に装着された管238を有している。ワイヤ220は、マウント242を通して、または通り越して管238からマウント244まで進んで、ワイヤ220を一端でアーチ受圧面202に固定する。図示した実施形態において、モータ252により動力を供給されたアクチュエータ250は、アーチ受圧面202を垂直に上げるために、ワイヤ220を管238へと引っ張ってもよい。
第2の牽引ケーブル210が、アーチ受圧面202の反対側端部に取り付けられている。図示した本実施形態において、管212を通って軸状に移動する第2のワイヤ222は、上部ワイヤ220のある連続ループではなく、完全に別個のワイヤである。管212から出て、ガイドレール204の交差部に配置されても、あるいは別個のブラケット(図示せず)に配置されてもよいマウント214を通る、または通り越して、ワイヤ222はマウント224に進み、ワイヤ222がアーチ受圧面202に固定される。電気モータ228により動力を供給されたアクチュエータ226は、ワイヤ222を管212に引っ張る。この牽引によって、アーチ受圧面202が下方に引っ張られる。操作中、公知の方法によるアクチュエータ250および226の別の操作と連係させることにより、2本の別個のケーブルは、スプリングなしで、アーチ受圧面202を上げ下げすることができる。
図4は、本発明の2本ケーブルシステムを組み込んだアーチ受圧面ランバーサポートの側面図である。図4には、低い垂直位置と、仮想的に高い位置でのアーチ受圧面202が示されている。アーチ受圧面202は、僅かに湾曲または比較的平らであっても、最大限アーチがついているときは、高くても低くてもよい。図4に図示されていないアクチュエータは、電気的なものであっても、手動によるものであってもよい。
図5に、ガイドワイヤ303にスライド可能に接続された可撓性支持要素302を示す。支持要素は、当業者には「バスケット」として知られていることがある。支持要素302は、ガイドワイヤ303に対して、これに沿って内外の方向および上下の方向に調節可能である。支持要素302は、プラスチック、金属またはこれらの組み合わせをはじめとする一般的な材料でできていてよく、実質的に平らな形状へと自然にバイアスがかけられている。
実質的に平行なガイドワイヤ部材303’は、エンドストップ304を有しており、支持要素302がエンドストップ304を超えてスライドするのを防いでいる。図5に示す実施形態において、ガイドワイヤ303は、実質的にU形に作製されて、上下方向に調節されると支持要素302をガイドする2つの実質的に平行なガイドワイヤ部材303’を提供する、単一ワイヤ部材から構成されている。ガイドワイヤ303は、シート枠(図示せず)にアセンブリ全体をマウントするのに適合可能である。マウンティングブラケット305は、平行なガイドワイヤ部材303’の反対のエンドストップ304間の位置にあるガイドワイヤ部材303’のそれぞれに接続されている。任意の種類の取り付け装置を用いて、マウンティングブラケット305をガイドワイヤ部材303’に固定してよい。例えば、図7に示すように、マウンティングブラケット305は、複数の減摩スリーブブラケットスロット306を介して平行なガイドワイヤ部材303’に取り付けてもよい。マウンティングブラケット305はまた、牽引ケーブルスリーブを受けて固定するための複数のスリーブ支持体307も含んでいる。
スライダ308がマウンティングブラケット305にスライド可能に構成されている。スライダ308をマウンティングブラケット305に構成する手段は異なる。例えば、図5に、マウンティングブラケット305のスライダガイドスロット309に係合されたスライダを示す。これによって、スライダガイドスロット309マウンティングブラケット305に沿ったスライダ308のスライドがなされる。スライダガイドは、図5に示すスロットや、ガイドレール(図示せず)のような、スライダガイド309に沿ってスライドするスライダ308を係合するよう設計された数多くの異なる構造を含んでいてもよい。
図示した可撓性支持要素302は、着座者に向かう、そして離れる水平方向に調節可能である。水平方向のこの調節は、牽引ケーブル構成によりなされる。牽引ケーブル構成には、第1のスリーブ312の第1のワイヤ311から構成される第1の牽引ケーブル310が含まれ、第1のケーブルは第1のアクチュエータ313に取り付けられている。第1のアクチュエータ313は、可撓性支持要素のアーチ方向調節を行うための従来の機械的なランバーサポートシステムに用いるアクチュエータであればいずれでもよい。牽引ケーブル構成の第1のワイヤ311は、第1のスリーブ312から引き出されて、一端が第1のアクチュエータ313に固定され、他端が支持要素302に固定されている。第1のワイヤ311は、図5に示すフック314をはじめとする業界に公知の様々な異なるやり方で支持要素302に取り付けてよい。第1のワイヤ311を第1のスリーブ312に引っ張る牽引によって、支持要素302の下部が上に引っ張られて、支持要素302の上下端部間の距離が短くなる。これによって、支持要素302が外側に曲がって、着座者の腰部と背を支持するアーチが形成される。第1のワイヤ311を第1のスリーブ312から引き出すために、第1のアクチュエータ313を反対にすると、支持要素302の上下端部の距離が長くなり、支持要素2が自然の弛緩した形状に戻る際に出る自然の力と共に、支持要素302を非支持の実質的に平らな形状へと動かす。
第1のアクチュエータ313は、第1のワイヤ311を牽引するために、第1のワイヤ311と係合する。第1のアクチュエータ313の回転動作は、はずみ車やレバーをはじめとする様々な手段によりなされる。第1のアクチュエータ313は、電気モータを介して駆動してもよい。第1のアクチュエータ313は、シート枠(図示せず)に装着しても、図5に示す実施形態に示されるように、ブラケット305に装着しても有利である。第1のアクチュエータ313をブラケット305に取り付けると、ランバーサポート装置1の梱包、輸送および据え付けがし易く有利である。
図5に示す実施形態において、閉ループの単一ケーブル(図示)、あるいは2本の別個の実質的に反対のケーブルである第2の牽引ケーブル315がある。第2の牽引ケーブル315は、上部スリーブ317と下部スリーブ318において第2のワイヤ316から構成されている。上部スリーブ317は、図5に示すように、マウンティングブラケット305のスリーブ支持体307の一端に固定されており、第2のアクチュエータ319の他端に固定されている。スリーブ支持体307は、スリーブ317とワイヤ316をスライダ308およびスライダガイドスロット309と位置合せするように配置されている。下部スリーブ318は、スライダガイドスロット309の下端でスリーブ支持体307’に固定され、他端で第2のアクチュエータ319に固定されている。第1のアクチュエータ313と同様に、第2のアクチュエータ319は、シート(図示せず)に装着しても、図5に示すように、ブラケット305に装着しても有利である。上部スリーブ317の端部と下部スリーブ318の端部は、図5に示すように、スリーブ支持体307、307’のような数多くの異なるやり方でマウンティングブラケット305に固定してよい。第2のワイヤ316は、第2のアクチュエータ319と操作可能に係合して、スライダ308に取り付けられている。
図示したアクチュエータ319のような業界に公知のアクチュエータは、ワイヤ316のような単一ワイヤの中央部分を係合して、図示したスリーブ317および318のような反対のボーデンケーブルスリーブを通って進む。かかる場合には、図示した実施形態のように、ワイヤ316の2つの端部が両方ともスライダ308に取り付けられている。あるいは、2つの別個のスリーブおよび2つの別個のワイヤを備えた2本の別個の牽引ケーブルを2つの別個のアクチュエータに取り付けてもよい。この場合、各ケーブルは、アクチュエータに取り付けられたスリーブとワイヤ端部を有し、各ケーブルの反対端部はスリーブ支持体307、307’に取り付けられた反対のスリーブ端部を有し、ワイヤの反対の端部は、取り付けられるスリーブ端部からスライダ308へ進む。従って、スライダ308は、1つのボーデンケーブルワイヤを通した牽引により第1の方向、例えば、上に、引っ張られ、スライダ308は、第2のボーデンケーブルワイヤ端部による牽引により第2の方向、例えば、下に引っ張られる。従って、スライダ308が、図示されたワイヤ316のように単一ワイヤの2つの端部により作用するかどうか、または2つの別個のワイヤにより作用するかどうかによって、第1の方向の牽引によって、スライダは上に引っ張られ、第2の方向の牽引によってスライダは下に引っ張られる。
図5、6および7に示すヨークワイヤ320は、2つの穴322を係合する端部の一つと、支持要素302の上部端部に2つの係合フック321を有している。図8および9に示すように、スライダ8は、ヨークワイヤ320を係合する第3の係合フック323を含んでいる。ヨーク320は、スライダ308を支持表面302にしっかりと取り付ける役割を果たす。変形の取り付けを行ってもよい。従って、スライダ308が第1か第2の方向に動くと、支持要素302はまた、同じ第1か第2の方向に動く。可撓性支持面302にアーチをかけることによりなされる第1のボーデンケーブル310の係合はスライダ308を通してなされるため、第2のボーデンケーブル315が支持要素302を上下に動かすと、使用者が選択した程度の可撓性支持要素302の湾曲が保たれる。この代わりに、固定された(湾曲しない)支持体を用いてもよい。
図5に示した装置は次のようにして操作する。支持要素302は、実質的に平らな偏向されてない形状で示されている。第1のアクチュエータ313を動作させて、第1のワイヤ311を引き込むと、支持要素302の上下端部間の距離が減少し、外側方向に支持要素302が湾曲して、追加のランバーサポートを提供する。第1のアクチュエータ313は、業界に公知の様々な等価動作手段を用いることにより着座者により動作させてもよい。当業者であれば、特許請求の範囲から逸脱することなく、様々な等価動作手段を本発明で用いることができる。
所望の量のランバーサポートが得られたら、着座者は、第1のアクチュエータ313の動作を中断してもよい。スライダ308への第1のケーブルマウント固定具と、支持表面302の第1のワイヤ311マウント314の間の張力は、使用者がアクチュエータを切った後、使用者により選択された湾曲度を維持する。同様に、第1のアクチュエータ313を反対にすると、第1のワイヤ311が引き出されて、支持要素302の上下端部間の距離が長くなる。その結果、可撓性支持要素2は、内側方向に弛緩し始めて、支持要素302が平らになる。
このシステムを操作するとまた、垂直方向に支持要素302を調節することもできる。これは、第1の方向に第2のアクチュエータ319を動作させることによりなされ、その結果、第2のワイヤ316が第1の方向、例えば、上に引っ張られる。第2のワイヤ316の直線の動きがスライダ308に移って、マウンティングブラケット5のスライダガイド9に沿って、スライダ308が上の方向にスライドする。スライダ308は、第2のワイヤ316の動きの力を、固定ヨークワイヤ320を通して支持要素302に移す。この移った力によって、支持要素302がガイドワイヤ部材303’に沿って上の方向に動く。
スライダ308および可撓性受圧面302は一斉に動くため、支持要素302のアーチの選択した程度は、316を通してアクチュエータ319の張力によりその垂直移動中、維持される。支持要素302の下方向の調節は、同様に、第2のアクチュエータ319を第2の方向に動作させることによりなされて、第2の反対の牽引力により第2のワイヤ316を下の方向に引っ張り、再び、ヨーク320の結合により支持要素302を動かす。
図9および10は、それぞれ、スライダ308に接近して示す、本発明の他の要素の関連部分の拡大図および断面図である。垂直牽引ワイヤ316は、マウント330でスライダ308の上部に装着される。業界に公知の様々なマウントを用いてよい。一般的に、ワイヤ16の端部のビュレットを凹部成形に配置するか、スライダ308の上部へ切断する。図示した実施形態において、スライダガイドスロットは、ガイドスロット309をマウンティングブラケット305から切断することにより、また、スロット309が切断される金属ブラケット305の上向き端部からも作製しておける。スロット309の端部を画定するマウンティングブラケット305の上向きフランジ332は、スライダエクステンション334と相補的に協働することにより、スライダ308とスライドして係合する。ヨーク320をヨークマウント323でスライダ308の下部分に固定する。図の斜視図においてははっきりしていない下スライダ308は、第1のスリーブ310のスリーブ支持体である。第1のスリーブ310の端部をスライダ308に取り付けて、アーチ張力を支持要素に作用させてもよい。第1のケーブルスリーブ310の端部から、第1のケーブルワイヤ311に進んで、前の図に示すように、フック314で支持要素302に装着する。
図11に示す他の実施形態において、垂直方向における支持要素402の調節用ケーブルアセンブリには、破線で示された上部牽引ケーブル424と下部牽引ケーブル425の2本の別個の牽引ケーブルが含まれている。本実施形態は、本実施形態が垂直方向のレベル調節のために2本の別個の牽引ケーブル424、425を用いている以外は、本明細書に記載された他の実施形態と同様である。上部牽引ケーブル424は、2本ケーブル出力を有するアクチュエータ428に操作可能に結合された一端と、スライダ408に操作可能に結合された他端とを有している。上部牽引ケーブル424は、上部スリーブ429に上部牽引ケーブルワイヤ426を備えている。下部牽引ケーブル425は、同様に、2本ケーブル出力アクチュエータ428に操作可能に結合された一端と、スライダ8に操作可能に結合された他端とを有しており、下部スリーブ430に下部牽引ケーブルワイヤ427を備えている。垂直方向の調節は、アクチュエータ428の動作によりなされ、上部牽引ケーブルワイヤ426か、下部牽引ケーブルワイヤ427のいずれかを引っ張って上方、あるいは下方に動かす。上部牽引ケーブルワイヤ426と下部牽引ケーブルワイヤ427の直線の動きが、スライダに移って、スライダ408が、マウンティングブラケット405のスライダガイド409に沿って上方か下方のいずれかの方向にスライドする。スライダ408は、ワイヤ426、427の動きの力を、固定ヨークワイヤ420を通して支持要素402に移す。この移された力によって、支持要素402がガイドワイヤ部材403’に沿って上方または下方の方向に動く。
ランバーサポート装置は、自動車のシートにおいてランバーサポートを与えるために用いてよい。しかしながら、本発明は、自動車シートでの使用に限定されるわけではなく、任意の種類のシートに用いてよい。
上述を鑑みると、本発明のいくつかの利点が達成されることが分かるであろう。
実施形態は、本発明の原理およびその実際の用途を説明するために選択され記載され、当業者であれば、様々な実施形態において、予測される特定の用途に合わせた様々な変形例で用いることができる。
本発明の範囲から逸脱することなく本明細書に記載され例証された構造および方法に様々な修正を行えるが、説明または添付の図面に示された全ての事柄は、限定ではなく例証のためと解釈されるものとする。本発明の広さおよび範囲は、上述の例証の実施形態に限定されるものではなく、添付の請求項およびその等価物によってのみ定義されるものとする。
従来技術の四方向ランバーサポートの背面図である。 本発明の2本ケーブルの四方向ランバーサポートの第1の実施形態の背面図である。 本発明の四方向ランバーサポートの他の実施形態の背面図である。 本発明の2本ケーブルのランバーサポートの第2の実施形態の側面図である。 本発明のランバーサポートシステムの斜視図である。 本発明のランバーサポートシステムの背面図である。 バスケットを取り付けていない本発明のランバーサポートシステムの前面図である。 バスケットを取り付けていない本発明のランバーサポートシステムの背面図である。 本発明のスライダの斜視図である。 本発明のスライダの断面下面図である。 可撓性支持要素の高さ調節用の2本ケーブルのアセンブリを有する、バスケットを取り付けていない本発明の実施形態の前面図である。

Claims (19)

  1. シート枠に装着可能な支持アセンブリ(303、403)と、実質的に平行かつ対向する第1の方向および第2の方向に動くように前記支持アセンブリと係合される圧力要素(302)とを備える、調節可能な人間工学的支持装置であって、
    第1の牽引要素(317、424)が、該第1の牽引要素によって働く第1の牽引力が前記圧力要素を前記第1の方向に動かすように、前記支持アセンブリおよび前記圧力要素と係合し、
    第2の牽引要素(318、425)が、該第2の牽引要素によって働く第2の牽引力が前記圧力要素を前記第2の方向に動かすように、前記支持アセンブリおよび前記圧力要素と係合し、
    少なくとも1つのアクチュエータ(319、428)が、前記第1の牽引要素および前記第2の牽引要素と係合し、
    第1のスリーブ支持体、第2のスリーブ支持体およびスライダガイド(309)を有する、前記支持アセンブリに固定された固定マウンティングブラケット(305、405)と、
    記圧力要素に取り付けられて、前記スライダガイドに沿ったスライダの動きによって前記支持アセンブリを動かすスライダ(308、408)と、
    それぞれアクチュエータと係合して、それぞれスリーブを通して軸状にスライドするように配置されたワイヤを有する第1の牽引要素としての第1の牽引ケーブルおよび第2の牽引要素としての第2の牽引ケーブルと、
    をさらに含み、
    前記第1の牽引ケーブルが、前記スライダに取り付けられた第1のワイヤ端部と、前記第1のスリーブ支持体に取り付けられた第1のスリーブ端部とを有し、
    前記第2の牽引ケーブルが、前記スライダに取り付けられた第2のワイヤ端部と、前記第2のスリーブ支持体に取り付けられた第2のスリーブ端部とを有し、
    前記第1の牽引ケーブルの牽引によって、前記スライダおよび前記支持アセンブリを前記第1の方向に引っ張り、前記第2の牽引ケーブルの牽引によって、前記スライダおよび前記支持アセンブリを前記第2の方向に引っ張る、ことを特徴とする調節可能な人間工学的支持装置。
  2. 前記第1の牽引要素が第1のボーデンケーブル端部であり、
    前記第2の牽引要素が第2のボーデンケーブル端部である、
    請求項1に記載の調節可能な人間工学的支持装置。
  3. 前記第1および第2のボーデンケーブル端部が同じボーデンケーブルの端部である、
    請求項2に記載の調節可能な人間工学的支持装置。
  4. 前記第1のボーデンケーブル端部および前記第2のボーデンケーブル端部が別個のボーデンケーブルの端部である、
    請求項2に記載の調節可能な人間工学的支持装置。
  5. 前記第1の牽引要素および前記第2の牽引要素がそれぞれ別個のアクチュエータと係合する、
    請求項1に記載の調節可能な人間工学的支持装置。
  6. 前記アクチュエータが手動および/または電動である、
    請求項1に記載の調節可能な人間工学的支持装置。
  7. 前記第1の方向および前記第2の方向が実質的に垂直である、
    請求項1に記載の調節可能な人間工学的支持装置。
  8. 前記圧力要素が可撓性を有するものである、
    請求項1に記載の調節可能な人間工学的支持装置。
  9. 第3の牽引ケーブル(310)が、該第3の牽引ケーブルの牽引により前記可撓性圧力要素が曲がるように該可撓性圧力要素と係合する、
    請求項8に記載の調節可能な人間工学的支持装置。
  10. 前記圧力要素がランバーサポートである、
    請求項1に記載の調節可能な人間工学的支持装置。
  11. 前記第1のワイヤ端部および前記第2のワイヤ端部が同じワイヤの端部である、
    請求項1に記載の調節可能な人間工学的支持装置。
  12. 前記牽引ケーブルがボーデンケーブルである、
    請求項1に記載の調節可能な人間工学的支持装置。
  13. 前記スライダガイドがスロットである、
    請求項1に記載の調節可能な人間工学的支持装置。
  14. 前記第1の牽引ケーブルおよび前記第2の牽引ケーブルがそれぞれ別個のアクチュエータと係合する、
    請求項1に記載の調節可能な人間工学的支持装置。
  15. 前記第1の方向および前記第2の方向が実質的に垂直であり、実質的に反対である、
    請求項1に記載の調節可能な人間工学的支持装置。
  16. 折り曲げ形状をなすヨークワイヤ(320、420)をさらに備え、該ヨークワイヤ(320、420)は、前記圧力要素に接続された第1のヨーク端部と、前記スライダに接続された第2のヨーク端部とを有し、前記第1の牽引ケーブルおよび前記第2の牽引ケーブルならびに前記スライダの移動の際に、当該ヨークワイヤ(320、420)を通して前記圧力要素へ力が移動して、前記圧力要素の位置を調節する、
    請求項1に記載の調節可能な人間工学的支持装置。
  17. 第3のスリーブ支持体を有し、かつ、前記スライダの移動により前記圧力要素を動かすように前記圧力要素に取り付けられた前記スライダと、
    第2のアクチュエータ(313)と係合して、第3のスリーブ端部から軸状にスライドするように配置された第3のワイヤ端部を有する第3の牽引ケーブル(310)であって、前記第3のスリーブ端部が前記スライダの前記第3のスリーブ支持体に取り付けられ、かつ、前記第3のワイヤ端部が前記圧力要素に取り付けられた第3の牽引ケーブル(310)とをさらに備え、
    前記第3の牽引ケーブルの牽引によって、前記圧力要素が、選択可能な程度のランバーサポートアーチとなるように曲げられ、該選択可能な程度のランバーサポートアーチが、前記第1の方向および第2の方向における前記圧力要素の動きに際して維持される、
    請求項1に記載の調節可能な人間工学的支持装置。
  18. シート枠に装着可能な支持アセンブリと、
    前記支持アセンブリと係合して、実質的に平行かつ対向する第1の方向および第2の方向に動く圧力要素と、
    第1の牽引要素の第1のアクチュエータによって働く第1の牽引力が前記圧力要素を前記第1の方向に動かすように、前記支持アセンブリおよび前記圧力要素と係合した第1の牽引要素と、
    第2の牽引要素の第2のアクチュエータによって働く第2の牽引力が前記圧力要素を前記第2の方向に動かすように、前記支持アセンブリおよび前記圧力要素と係合した第2の牽引要素と、
    を備え、
    第1のスリーブ支持体、第2のスリーブ支持体およびスライダガイド(309)を有する、前記支持アセンブリに固定された固定マウンティングブラケット(305、405)と、
    記圧力要素に取り付けられて、前記スライダガイドに沿ったスライダの動きによって前記支持アセンブリを動かすスライダ(308、408)と、
    それぞれ前記第1のアクチュエータおよび前記第2のアクチュエータと係合して、それぞれスリーブを通して軸状にスライドするように配置されたワイヤを有する第1の牽引要素としての第1の牽引ケーブルおよび第2の牽引要素としての第2の牽引ケーブルと、
    をさらに含み、
    前記第1の牽引ケーブルが、前記スライダに取り付けられた第1のワイヤ端部と、前記第1のスリーブ支持体に取り付けられた第1のスリーブ端部とを有し、
    前記第2の牽引ケーブルが、前記スライダに取り付けられた第2のワイヤ端部と、前記第2のスリーブ支持体に取り付けられた第2のスリーブ端部とを有し、
    前記第1の牽引ケーブルの牽引によって、前記スライダおよび前記支持アセンブリを前記第1の方向に引っ張り、前記第2の牽引ケーブルの牽引によって、前記スライダおよび前記支持アセンブリを前記第2の方向に引っ張る、
    調節可能な人間工学的支持装置。
  19. 少なくとも1つのガイドロッドと、
    前記ガイドロッドとスライド可能に係合した支持要素と、
    第1の牽引ケーブルの牽引が前記支持要素を第1の方向に動かすように、第1の牽引ケーブルを前記支持要素に係合する手段と、
    第2の牽引ケーブルの牽引が前記支持要素を前記第1の方向と実質的に平行かつ反対の第2の方向に動かすように、第2の牽引ケーブルを前記支持要素に係合する手段と、
    を備え、
    第1のスリーブ支持体、第2のスリーブ支持体およびスライダガイド(309)を有する、前記支持要素に固定された固定マウンティングブラケット(305、405)と、
    支持要素に取り付けられて、前記スライダガイドに沿ったスライダの動きによって前記支持要素を動かすスライダ(308、408)と、
    をさらに含み、
    前記第1の牽引ケーブルおよび前記第2の牽引ケーブルは、それぞれアクチュエータと係合して、それぞれスリーブを通して軸状にスライドするように配置されたワイヤを有し、
    前記第1の牽引ケーブルが、前記スライダに取り付けられた第1のワイヤ端部と、前記第1のスリーブ支持体に取り付けられた第1のスリーブ端部とを有し、
    前記第2の牽引ケーブルが、前記スライダに取り付けられた第2のワイヤ端部と、前記第2のスリーブ支持体に取り付けられた第2のスリーブ端部とを有し、
    前記第1の牽引ケーブルの牽引によって、前記スライダおよび前記支持要素を前記第1の方向に引っ張り、前記第2の牽引ケーブルの牽引によって、前記スライダおよび前記支持要素を前記第2の方向に引っ張る、
    調節可能な人間工学的支持装置。
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