JP4241745B2 - 音響制御装置、音響制御方法、および音響制御プログラム - Google Patents
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Description
また、この発明は、さらに、前記設定手段は、前記特性差が大きくなった場合に、直前のQ値から前記所定量よりも小さい量でQ値を小さくしていく処理を複数回繰り返すことを特徴とする。
また、この発明は、さらに、前記特性差が大きくなった場合に、直前のQ値から前記所定量よりも小さい量でQ値を小さくしていく処理を複数回繰り返すことを特徴とする。
また、この発明は、さらに、前記設定手順において、前記特性差が大きくなった場合に、直前のQ値から前記所定量よりも小さい量でQ値を小さくしていく処理を複数回繰り返すことを特徴とする。
CPU103には、表示器101、操作部102、HDD104、メモリ105、および音声出力部106がそれぞれ接続されている。
表示器101は、汎用の液晶ディスプレイ等で構成され、ユーザが音響制御装置1を操作するための画面や、ユーザが入力した各種の音響パラメータに対する結果(音声信号の特性変化等)を表示する。
CPU103は、HDD104に格納したプログラムを実行するものであり、操作部102の指示を受けて、音響制御装置1の他のハードウェア資源と協働してこのプログラムを実行する。
HDD104は、汎用の記憶装置であり、CPU103が音響制御装置1を制御するためのプログラム等を格納している。
メモリ105は、HDD104に格納したデータを読み出したデータを一時的に記憶して、CPU103とデータを交換する。
音声出力部106は、HDD104に格納されている音源データから音声信号を生成する。また、音声出力部106は、DSP、D/Aコンバータを内蔵しており、上記音声信号をイコライジング、ディレイ付与等する信号処理機能1061を有する。信号処理がなされた音声信号は、音響制御装置1に接続する図示しないスピーカやヘッドホン等に出力される。
操作部102は、各種の設定条件の入力、音場のシミュレーションの指示入力、スピーカ配置の最適化の指示入力、およびシミュレーション結果の表示形式の選択を受付ける。
HDD104は、プログラム10と、スピーカの周囲のインパルス応答などをFFT化したSPデータ107と、このスピーカに適するイコライザのデータであるイコライザデータ108と、スピーカ選択テーブル109(図13参照。)と、集会施設基本形状データ110を格納している(詳細は後述する)。
音声出力部106は、音響設計支援装置2のシミュレーションの結果として、受音面の所定の位置での音場を、ヘッドホンやスピーカ等を通して音声で確認する場合に用いる。
なお、図9のST3においてヘッドホンでの音場確認の際にはディレイの大きさによってFFTの長さを変える必要がある。
ST1では、シミュレーションの条件を設定する条件設定を行なう。
ST2では、この条件設定に基づきシミュレーション結果を表示するための特性を表したデータであるパラメータデータを計算する。この計算においては、上述した全方向別SPデータ107A、イコライザデータ108、位相補正フィルタ107C、および距離減衰補正フィルタ107Dを用いる。
なお、前述のとおり、イコライザデータ108(メモリ105内)は、スピーカユニット毎にシミュレーションの過程で、ユーザが設定する、またはCPU103で自動計算する。
また、位相補正フィルタ107C、および距離減衰補正フィルタ107Dは、シミュレーションの過程で、図16に示すような格子点設定時に作成される。
なお、上述したように、全方向別SPデータ107A、イコライザデータ108、位相補正フィルタ107C、距離減衰補正フィルタ107Dのデータは、すべてFFT変換された周波数領域のデータとして格納されている。特に位相補正フィルタ107C、距離減衰補正フィルタ107Dを周波数領域で格納しているため、CPU103は、スピーカが複数であっても、位相をそろえるため逆FFT変換して時間軸上で加算する必要がなく、すべて周波数領域で計算するので、高速で音響パラメータを算出できる。
ST3では、この音響支援装置のシミュレーション結果を、表示器101に出力する。
条件設定ST1では、このシミュレーションに必要な、さまざまな条件(ST11からST14までの条件)を設定する。以下、これらの条件設定について説明する。
ST11では、スピーカが置かれる空間、例えば集会施設等の形状の情報(以下、単に「空間の形状」という。)を設定する。具体的には、空間の概略形状を選択すると共に、形状の詳細を数値入力する(図10、図11を参照)。
ST12ではスピーカの選択を行い、それを空間のどこに配置するかを設定する。
ST13では、その設置されたそれぞれのスピーカの設置条件を設定する。例えばアレイスピーカのユニット間の角度などである。
ST14ではこのユニット間の干渉の条件を考慮するか否か、受音面の格子点(図16参照)をどれだけ細かく取るかなどのシミュレーションの条件を設定する。
ST17では、設置されたアレイスピーカの角度(水平方向、垂直方向)およびユニット間の角度の最適な角度の組み合わせパターンを自動的に算出する。ここで、アレイスピーカの角度とは、スピーカ全体の指向軸の代表値となるもので、基準とする任意のユニットの指向軸の水平方向、垂直方向の角度のことであり、ユニット間の角度とは、隣接するユニット間の開き角度のことである。
用途選択表示12Aでは、音響施設等の使用目的を選択できるようにし、「音楽」、「スピーチ用途」にチェックマークを入れて、そのいずれか、またはその両方を選択できるようにする。ここで、「音楽」を選択した場合には、例えば、音圧レベルの周波数特性等の音質に関する音響性能を重視した音響設計であり、「スピーチ用途」を選択した場合には、例えば、音声の明瞭度に関する音響性能を重視した設計であるため、音響設計の目的の違いによりそれぞれ最適な設計内容とすることができる。
スピーカの設置位置12Cでは、スピーカを設置する概略の設置位置を選択できるようにする。例えば、図12のスピーカの設置位置12Cのように舞台の中央側の「センタ」、舞台の下手側の「レフト」、舞台の上手側の「ライト」を選択できるようにする。
用途選択表示12A、スピーカの設置位置12Cの設定項目それぞれを、音響の設計者(ユーザ)が前述のマウス等でチェックマークを入れて選択した場合、最適スピーカの候補16が表示される。この最適スピーカ候補の選択は、図9のST16に対応しており、音響設計支援装置2により自動的に行なわれる。
CPU103は、図8に示したスピーカ選択テーブル109から、最適なスピーカ候補を選択する。スピーカ選択テーブル109のデータ構造は、図13のようなデータテーブルとなっている。図13は、スピーカ選択テーブル109のデータ構造を表す図である。スピーカ選択テーブル109は、図10、図11で設定した空間の形状の情報に基づいて適切なスピーカを選択するのに適したデータ構造となっており、スピーカタイプ名称109A、面積規模109B、用途109C、設置場所109D、縦横比率109Eを備えている。例えば、形状データ12Bに示す面積(受音面の面積)が450m2であり、スピーカの設置位置12Cで「センタ」にチェックされていた場合、スピーカ選択テーブル109で選択できるのは、図12の最適なスピーカの候補16に示すように、スピーカD、スピーカJとなる。
ここで、設定角度(θint、θ、φ)のパターン数について例を挙げて説明する。図14(A)に示すように、スピーカの候補16からスピーカタイプ名称109AとしてスピーカDを選択した場合には、アレイスピーカの角度を−180度<θ≦180度、−90度≦φ≦90度の範囲で、30度毎に変化させる。更に各アレイスピーカユニットについてユニット間角度を30度から60度の範囲で、2.5度毎に変動させることができる。即ち、θとして180度、φとして90度を、またθintとして60度を選択して、図14(A)のように(θint、θ、φ)の設定17Aを行なう。この場合、θは、−180度から180度の範囲で30度ごとなので12通り、φは、−90度から90度の範囲で30度毎なので7通りある。また、θintは図13に示すように、スピーカタイプDは、前記の当初の設定可能範囲幅が30度(30度から60度)で、刻み幅は2.5度刻みなので13通り((60−30)/2.5+1=13)となる。かつ、θintは、θint1とθint2について2回掛け合わせることになる。したがって、合計は12×7×(13×13)=1092通りとなる。なお、通常各スピーカは、対称に組み合わせるので、θint1=θint2として計算することができ、上記合計は12×7×13=1092通りとなる。
図14(C)のS172において、基準周波数帯域のゲインを調整するイコライザパターン(G1、G2、G3)fiHzをユニット16B、16C、16Dそれぞれについて設定する。
図14(C)のS173において、このパターンについて、前述の軸点17B、17C、17Dにおける音圧レベルの周波数特性を計算して、各基準周波数帯域での軸点17B、17C、17Dのばらつきが小さくなるパターンを選出する。具体的には、軸点17B、17C、17D間の分散を各基準周波数帯域ごとに計算し、さらに、この値の絶対値の平方根をとり、各基準周波数帯域ごとの標準偏差を計算する。なお、この標準偏差は、特定の周波数のゲインのばらつき度合いを示すものであり、この値が小さいほうがばらつき具合が小さいことになる。したがって、標準偏差が小さいパターンほど、適切なパターンとなる。
これらの段階により、S174で、ユニット16B、16C、16Dの最適なイコライザパターンを決定する。この最適なイコライザパターンが、図2、図3を用いて説明したPEQパラメータ決定の際に目標となる所望特性である。
また、図14(C)のようにして算出したイコライザのパラメータは、FFT化して図8のHDD104にイコライザデータ108として保存する。このようにすれば、図9に示したシミュレーションパラメータ計算ST2で、周波数領域の畳み込み演算のみで、このシミュレーションパラメータを計算でき、迅速に計算結果を出力できる。音響設計支援装置においては、何度も条件を変更して、繰り返しシミュレーションを行なって最適設計を行なうが多く、このような装置に対し、イコライザのパラメータをFFT化することが効果的である。
S171において、3つのユニット16B、16C、16Dの周波数ゲインの指標として基準周波数帯域fiを8帯域(63〜8kHz)に順次設定する。基準周波数帯域は、例えば、63Hz、125Hz、250Hz、500Hz、1kHz、2kHz、8kHzのいずれかに設定する。
S172において、図14(C)で説明したゲイン設定のパターン(G1、G2、G3)fiHzは、G1、G2、G3を1dB刻みで0dB〜−10dBとする。したがって基本周波数1つ(例えば63Hz)につき、113通りのパターンを設定するから、全体として8×113通りのパターンを設定する。また、パターンそれぞれについて、ユニットごとにイコライザのデータをまとめて、FFT変換したデータとしてイコライザデータ108として保存する。
S173において、各パターンで軸点でのゲイン計算を行い、その中から最適パターンの選択を行なう。この段階は、さらにS1731〜S1733に分けることができる。
S1731において、軸点でのゲイン計算は、図14(B)で示したように、アレイスピーカ16Aから伝達され、軸点17B,17C、17Dそれぞれで受ける音声の周波数特性を図8のSPデータ内の107A〜Dに基づいて算出し、基準周波数帯域fiごとにその周波数ゲインのデータを蓄積する。
この計算は、スピーカユニットごとに
フーリエ変換済み時間遅れの位相補正フィルタ107Cと、およびフーリエ変換済み距離減衰補正フィルタ107Dのデータと、
FFT変換したイコライザデータ108と、
対応する方向のSPデータ107Bと、をすべて畳み込んで周波数領域で計算する。
なお、このデータ数は、ユニット数3つとなるから、本実施形態の装置では、集積するデータ数は合計すると、3つ×8帯域=24個である。
S1732において、基準周波数帯域fiごとに、この3点の周波数ゲインのデータについて標準偏差を求める。
S1733において、S172で設定したパターン113通りすべてについて、S1731〜S1732の段階を繰り返し計算して、S1732の標準偏差の標準偏差が最小となるものを求める。
以上、図15のS1731〜S1733の段階により、基準周波数帯域ごとに、軸点17B,17C、17D間の音圧レベルの標準偏差が最小となるイコライザゲインを求めることができる。これらを上述の8つの基準周波数帯域すべて繰り返して、S174において、イコライザゲインのパターンを決定できる。このパターンは、前述の図14(C)の説明のとおり、ユニットごとにまとめ直して、HDD104に保存する。最後に、S175において、所望特性に最も近いPEQパラメータを、図2、図3に示した処理によって決定する。そして、図15のフローは終了する。
即ち、スピーカユニットごとに
フーリエ変換済み時間遅れの位相補正フィルタ107C、およびフーリエ変換済み距離減衰補正フィルタ107Dのデータと、
FFT変換したイコライザデータ108と、
対応する方向のSPデータ107Bと、をすべて畳み込んで周波数領域で計算する。
S178において、S177で求めた格子点17Jそれぞれの位置での音圧レベルのデータについて、標準偏差σを算出する。この標準偏差値が小さいほうが、受音面全域の各点のばらつき具合が小さいことになり、より好ましい。
まず、S21において、図14(A)で設定した角度を、水平方向、垂直方向とも30度ごとに設定したアレイスピーカの角度パターン(θ、φ)を設定する。また、それぞれのアレイスピーカの角度についてユニット間の角度θintを設定する。このときユニット間の角度の選出では、前述のように、アレイスピーカ16Aには図13のようなそれぞれ予め設定できる固有の角度の範囲とピッチがあり、その範囲から選択してパターンを用意する。ここで、θは、−180度<θ≦180度、φは、−90度≦φ≦90度の範囲で、30度毎に設定する。
そして、S22において、格子点(例えば図16の17J)間の音圧レベルの標準偏差が小さいもののベスト5となる角度パターン(θ、φ)を選出する。その選出に当たっては、ユニット間角度θintを複数設定して、その中から最適なθintを選出する必要があり、S27のサブルーチンをパターンごとに実行する。
S272において、S22、S271で設定した角度(θint、θ、φ)について、それぞれ、S28のエリア内標準偏差計算フローを実行する。ここでは、(θ、φ)は固定であり、θintのみ変動させて、それぞれ、S28の段階を実行する。
このS28の各段階S281〜S283はそれぞれ図14(B)〜(D)の段階に相当している。そこで、前述した説明を代用してここでは説明を省略する。
S273において、S272で計算した中から標準偏差が最小値となるユニット間角度θintを選択する。その後、S27のサブルーチンは一旦終了するが、(θ、φ)の組を変えて、更にS27のフローは繰り返し行なわれることになる。
S23では、S22で選出した5つの角度パターン(θ、φ)のそれぞれの前後15度の組み合わせを設定する。例えば、選出したベスト5の角度パターンのうちの1つのパターンの最適値が(θ、φ)について(30度、45度)であったとすると、θについて15度、30度、45度についてパターンを新たに設定すると共に、φについて30度、45度、60度についてパターンを新たに設定する(32通り)。同様に、前記選出したベスト5について、それぞれの(θ、φ)のパターンを考えると、(5×32)通りあり、このように設定した各(θ、φ)それぞれに対して前述で説明したS27のサブルーチンで、ユニット間の角度θintを設定してθintの最適化を行なう。
S24において、新たに設定したパターンについて、S22と同様に、パターン探索を行い、候補を5つ選択する。
S25では、S23〜S24と同様であるが、角度を15度ピッチでなく、5度として、設定する。例えば、選出したベスト5の角度パターンのうちの1パターンの最適値が、θについて45度であったとすると、40度、45度、50度についてパターンを新たに設定する。
S26では、S25で設定した角度について、S22、S24と同様、それぞれS27のサブルーチンを用いて、(θint、θ、φ)を決定する。このS26では、S22、24と異なり、ベスト5でなく最適値を1つ選択して、θint、θ、φ)を最終的に決定する。
図18のS111において、図10で示した形状選択11Cにより、扇型であるか箱型であるかの選択がなされたか否か判断する。扇型であればS111の判断はYとなり、S112において、図10に示すような形状選択11Dにおいて、扇型の形状例を複数表示する。
扇型でなければS111の判断はNとなり、S113に進み、図10に示すような形状選択11Dと同様、箱型の形状例を複数表示する。
次に、S114において、S112の扇型の形状選択11D、またはS113の箱型の形状選択の中から形状の選択がなされたか否か判断する。選択がない場合にはNとなり待機する。選択がない場合には、表示器101の画面を切り替えて、次のS115に進む。
S115において、空間の形状を特定するための数値の入力がなされたか否か判断する。この数値がすべて入力されなければNとなり、入力されるまで待機する。
S116において、空間の形状を特定するための数値の入力(S115)からその空間の平面的な面積規模と形状の平面的な縦と横の比率を計算する。
S117において、図10の決定ボタンが押されたか否か判断する。当該決定ボタンが押された場合には、フローは終了するが、押されない限り、S115に戻って、数値入力した数値の変更を受け付ける。
以上、図18のようなフローの段階により、CADデータを入力することなく、本実施形態の音響設計支援装置のみで、容易に空間の形状を設定できる。また、上述のS111において、音響施設の典型的な形状は、おのずと決まっているから、音響設計支援装置2では、CADデータを入力するまでもなく、空間の形状を特定できる。
S161、S162では、図12で示したような用途選択表示12A、スピーカの設置位置12Cが選択されたかどうか判断し、選択されない場合はS161、S162の判断はNとなり待機する。S161、S162のいずれもが選択された場合は、S163へ進む。
S163では、図8のHDD104またはメモリ105から、図13で示したようなスピーカ選択テーブル109を参照する。そのとき、S161、S162で入力したデータと、図13のような用途109C、設置場所109Dと比較して条件を満たすか判断する。また、図18のS116で計算した面積規模、縦横比率と図13のような面積規模109Bと縦横比率109Eのデータとを比較して条件を満たすか判断する。
S164において、スピーカ選択テーブル109の条件を満たすものを選択し、図12に示すように、最適なスピーカの候補16を表示器101に表示出力する。
以上、図19の説明のとおり、図18で説明したような空間の形状について設定したデータと、スピーカ選択テーブル109とを比較参照して、最適なスピーカの候補を選択できる。
101−表示器
102−操作部
103−CPU
104−HDD
105−メモリ
106−音声出力装置
Claims (6)
- 音声信号の周波数特性を調整するイコライザと、
所定周波数帯域における前記音声信号の周波数特性と所望の周波数特性のゲイン差の面積値を特性差として算出する差分算出手段と、
前記特性差が最も小さくなるように、または前記特性差が所定の閾値以下となるように前記イコライザのパラメータを設定する設定手段と、
を備え、
前記イコライザは、中心周波数、ゲイン、Q値を設定可能なパラメトリックイコライザで構成され、
前記設定手段は、前記イコライザの中心周波数を、前記特性差のうち最もゲイン差が大きい周波数であるピーク位置に設定し、
前記イコライザのゲインを、前記ピーク位置のゲイン差に設定し、
前記特性差のうち「ピーク位置のゲイン差/√2」となる周波数のうち最もピーク位置に近い周波数である基準周波数f1、および前記ピーク位置の周波数f0に関して、式f1/f0=f0/f2を満足するf2を算出し、
前記イコライザのQ値を、「前記ピーク位置の周波数f0/前記周波数f1と周波数f2の差の絶対値(f0/|f1−f2|)」に仮設定し、
仮設定した前記イコライザのQ値を所定量小さくしていき、前記特性差が大きくなる直前のQ値を前記イコライザのパラメータとして設定する音響制御装置。 - 前記設定手段は、前記特性差が大きくなった場合に、直前のQ値から前記所定量よりも小さい量でQ値を小さくしていく処理を複数回繰り返す請求項1に記載の音響制御装置。
- 中心周波数、ゲイン、Q値を設定可能なイコライザのパラメータを算出する音響制御方法であって、
所定周波数帯域における前記音声信号の周波数特性と所望の周波数特性のゲイン差の面積値を特性差として算出し、
前記イコライザの中心周波数を、前記特性差のうち最もゲイン差が大きい周波数であるピーク位置に設定し、
前記イコライザのゲインを、前記ピーク位置のゲイン差に設定し、
前記特性差のうち「ピーク位置のゲイン差/√2」となる周波数のうち最もピーク位置に近い周波数である基準周波数f1、および前記ピーク位置の周波数f0に関して、式f1/f0=f0/f2を満足するf2を算出し、
前記イコライザのQ値を、「前記ピーク位置の周波数f0/前記周波数f1と周波数f2の差の絶対値(f0/|f1−f2|)」に仮設定し、
仮設定したQ値を所定量小さくしていき、前記特性差が大きくなる直前のQ値を前記イコライザのパラメータとして設定する音響制御方法。 - 前記特性差が大きくなった場合に、直前のQ値から前記所定量よりも小さい量でQ値を小さくしていく処理を複数回繰り返す請求項3に記載の音響制御方法。
- 情報処理装置に、中心周波数、ゲイン、Q値を設定可能なイコライザのパラメータを算出させる音響制御プログラムであって、
所定周波数帯域における前記音声信号の周波数特性と所望の周波数特性のゲイン差の面積値を特性差として算出する手順、
前記イコライザの中心周波数を、前記特性差のうち最もゲイン差が大きい周波数であるピーク位置に設定する手順、
前記イコライザのゲインを、前記ピーク位置のゲイン差に設定する手順、
前記特性差のうち「ピーク位置のゲイン差/√2」となる周波数のうち最もピーク位置に近い周波数である基準周波数f1、および前記ピーク位置の周波数f0に関して、式f1/f0=f0/f2を満足するf2を算出する手順、
前記イコライザのQ値を、「前記ピーク位置の周波数f0/前記周波数f1と周波数f2の差の絶対値(f0/|f1−f2|)」に仮設定する手順、
仮設定したQ値を所定量小さくしていき、前記特性差が大きくなる直前のQ値を前記イコライザのパラメータとして設定する設定手順、
を実行させる音響制御プログラム。 - 前記設定手順において、前記特性差が大きくなった場合に、直前のQ値から前記所定量よりも小さい量でQ値を小さくしていく処理を複数回繰り返す請求項5に記載の音響制御プログラム。
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