JP4241588B2 - 動画像符号化装置、及び動画像復号化装置 - Google Patents
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Description
例えば、補間画素を用いずに実際の画素のみで動き補償を行う場合は、1画素の動きを表すための動きベクトルの分解能は1で表わせるが、1/2画素精度の補間画素を用いた動き補償の場合は、実際の画素の間に補間画素が1個入るので、実際の画素の1画素分の動きを表すためには動きベクトルの分解能として2が必要となる。同様に、1/4画素精度の補間画素を用いた動き補償では、実際の画素の間に補間画素が3個入るので、実際の画素の1画素分の動きを表すためには動きベクトルの分解能として4が必要となる。従って、実際の画素の1画素の動きを表す動きベクトルの大きさは、補間画素を増やせば増やすほど大きくなることになる。
[従来の符号化装置]
以下、この従来の動画像符号化装置の構成について図3を用いて説明する。従来の動画像符号化装置は、画像メモリ301と、画像補間手段302と、動きベクトル検出手段303と、動き補償手段304と、直交変換手段305と、量子化手段306と、逆量子化手段307と、逆直交変換手段308と、動きベクトルメモリ309と、差分ベクトル算出手段310と、エントロピー符号化手段311とから構成されている。
画像補間手段302は、前記参照画像の実際の画素間を補間画素で補間した参照補間画像を生成する。
量子化手段306は、直交変換手段305で変換した差分信号を量子化し、量子化した差分信号を逆量子化手段307とエントロピー符号化手段311に供給する。
逆直交変換手段308は、逆量子化手段307で逆量子化した差分信号を逆直交変換する。
差分ベクトル算出手段310は、動きベクトル検出手段303で検出した動きベクトルと、動きベクトルメモリ309に記憶してある符号化対象画像ブロックの周辺ブロックの動きベクトルとの差分(以下差分ベクトルと呼ぶ)を算出する。そして、最も差分が小さくなる差分ベクトルと周辺ブロック選択情報とをエントロピー符号化手段311に供給する。
まず、図8のように、符号化対象画像ブロックの左側のブロックの動きベクトル(MV1)と、符号化対象画像ブロックの動きベクトルとの差分ベクトルを算出する(S21)。算出した差分ベクトルが、値の最も小さい差分ベクトル(以下最小差分ベクトルと呼ぶ)かどうか判定し(S22)、最小差分ベクトルの場合は、最小差分ベクトルをこの判定した差分ベクトルにおきかえることで更新する(S23)。ここで、最初に判定するMV1に対する差分ベクトルについては必ず最小差分ベクトルと判定する。また最小差分ベクトルの判定は、差分ベクトルのx成分y成分の和で判定する。
[従来の復号化装置」
次に、従来の動画像復号化装置の動作について図4を用いて説明する。
画像補間手段403は、参照画像の画素を補間した参照補間画像を生成する。
動き補償手段406は、動きベクトル算出手段404で算出した復号化対象画像ブロックの動きベクトルと、画像補間手段403で生成した参照補間画像とを用いて動き補償を行い、予測画像を生成する。
逆直交変換手段408は、逆量子化手段407で逆量子化した差分信号を逆直交変換する。
本発明は、符号化対象画像の実際の画素間に補間画素を挿入して動き補償の精度を向上させながらも、発生する動きベクトルの符号量の増加を最小限に抑制することが可能な動画像符号化装置、及び動画像復号化装置を実現することを目的とする。
(1)符号化対象画像を複数の画素の2次元配列からなる符号化対象画像ブロックに分割し、前記符号化対象画像ブロック単位で順次、動き補償予測符号化、直交変換符号化、量子化、エントロピー符号化を行い、かつ前記動き補償予測符号化を行う際に参照する画像として、既に符号化が完了した画像を再度復号化した画像の画素間に補間画素を挿入した参照補間画像を用いる動画像符号化装置において、
前記符号化対象画像ブロックにそれぞれ隣接する既に符号化が完了している複数の画像ブロックの動きベクトルから前記符号化対象画像ブロックの予測ベクトルを算出し、算出した前記予測ベクトルと実際に符号化を行って得られた前記符号化対象画像ブロックの動きベクトルとの差分である差分ベクトルを算出する、差分ベクトル算出手段(110)と、
前記差分ベクトル算出手段にて算出した差分ベクトルが、前記参照補間画像の実際の画素の位置を指し示す整数画素精度の差分ベクトルの場合は、前記整数の値に応じた偶数または奇数のうちいずれか一方の種類の第一の変換差分ベクトルを生成し、生成した前記第一の変換差分ベクトルに応じて第一の符号データを生成し、前記差分ベクトル算出手段にて算出した差分ベクトルが、前記参照補間画像の補間画素の位置を指し示す分数画素精度の差分ベクトルの場合は、前記分数画素精度の差分ベクトルの分子を分母で除算して得られる整数の値に応じた前記第一の変換差分ベクトルで採用した奇数または偶数と異なる他方の種類の第二の変換差分ベクトルを生成し、生成した前記第二の変換差分ベクトルに応じて第二の符号データを生成し、前記分数画素精度の差分ベクトルの分子を分母で除算して得られる剰余値をベクトル精度情報とし、前記ベクトル精度情報に応じた第三の符号データを生成する動きベクトル符号量抑制手段(111)と、
前記動きベクトル符号量抑制手段にて生成した前記第一の符号データ及び前記第二の符号データ及び前記第三の符号データと、符号化対象画像を符号化した符号化データを用いて前記エントロピー符号化を行い符号列データを生成すると共に、前記符号列データを外部へ出力するエントロピー符号化手段(112)と、
を有することを特徴とする動画像符号化装置。
(2)符号列データを入力として、エントロピー復号化、逆量子化、逆直交変換復号化、動き補償予測復号化を行い、復号化対象画像を復号する動画像復号化装置において、
前記符号列データは、符号化対象画像における符号化対象画像ブロックにそれぞれ隣接する既に符号化が完了している複数の画像ブロックの動きベクトルから前記符号化対象画像ブロックの予測ベクトルが算出され、この算出された前記予測ベクトルと実際に符号化を行って得られた前記符号化対象画像ブロックの動きベクトルとの差分である差分ベクトルが算出され、
この算出された差分ベクトルが、既に符号化が完了された画像を再度復号化された画像の画素間に補間画素が挿入された参照補間画像の実際の画素の位置を指し示す整数画素精度の差分ベクトルの場合は、前記整数の値に応じた偶数または奇数のうちいずれか一方の種類の第一の変換差分ベクトルが生成され、この生成された前記第一の変換差分ベクトルに応じて第一の符号データが生成され、前記差分ベクトルが、前記参照補間画像の補間画素の位置を指し示す分数画素精度の差分ベクトルの場合は、前記分数画素精度の差分ベクトルの分子を分母で除算されて得られる整数の値に応じた前記第一の変換差分ベクトルで採用された奇数または偶数と異なる他方の種類の第二の変換差分ベクトルが生成され、この生成された前記第二の変換差分ベクトルに応じて第二の符号データが生成され、前記分数画素精度の差分ベクトルの分子を分母で除算されて得られる剰余値をベクトル精度情報とされ、前記ベクトル精度情報に応じた第三の符号データが生成され、
前記第一の符号データ及び前記第二の符号データ及び前記第三の符号データと、符号化対象画像が符号化された符号化データとを用いてエントロピー符号化が行われることにより生成されたものであり、
入力される符号列データを入力として前記エントロピー復号化を行い、前記復号化対象画像の符号化データと、前記第一の符号データと、前記第二の符号データと、前記第三の符号データと、を生成する、エントロピー復号化手段(201)と、
前記エントロピー復号化手段により生成した前記第一の符号データに応じた前記第一の変換差分ベクトルを生成し、生成した前記第一の変換差分ベクトルに応じて整数画素精度の差分ベクトルを算出し、前記エントロピー復号化手段により生成した前記第二の符号データに応じた前記第二の変換差分ベクトルを生成し、生成した前記第二の変換差分ベクトルに応じた分数画素精度の差分ベクトルの整数値を算出し、前記エントロピー復号化手段により生成した前記第三の符号データに応じた前記ベクトル精度情報を生成し、算出した前記分数画素精度の差分ベクトルの整数値と前記ベクトル精度情報とを加算して分数画素精度の差分ベクトルを算出する、差分ベクトル算出手段(204)と、
今回の復号化の対象となる画像ブロックにそれぞれ隣接する既に復号化が完了している複数の画像ブロックの動きベクトルから前記復号化対象画像ブロックの予測ベクトルを算出し、算出した前記予測ベクトルと前記差分ベクトル算出手段にて算出した、前記整数画素精度の差分ベクトルまたは前記分数画素精度の差分ベクトルとを加算して、前記復号化対象画像ブロックの復号化に実際に使用する動きベクトルを生成する、動きベクトル算出手段(205)と、
を有することを特徴とする動画像復号化装置。
また、分数画素精度の差分ベクトルは、差分ベクトルを整数部分と分数部分に分けて変換する。差分ベクトルの整数部分は、値に所定の偶数値(本説明では2)を乗算し、乗算結果に所定奇数値(本説明では1)を加算して奇数値に変換したものを分数画素精度の整数部分の差分ベクトルの値とする。差分ベクトルの分数部分は、別途規定する変換割当に従って変換し、変換した値をベクトル精度情報とする。そして、前記分数画素精度の整数部分の差分ベクトルの値と前記ベクトル精度情報との組み合わせで、新たな分数画素精度の差分ベクトルを構成する。
このように、差分ベクトルを符号データとする際に、整数画素精度の差分ベクトルを偶数値で表し、分数画素精度の差分ベクトルを奇数値とベクトル精度情報とで表すと、分数画素精度の差分ベクトルの場合にのみ、ベクトル精度情報を符号データとして付加すれば良くなる。従って、整数画素精度の差分ベクトルを符号データにする場合には、ベクトル精度情報を付加する必要が無いので、符号量は分数精度の差分ベクトルの約半分になり、全体的な差分ベクトルの符号量の増加を抑制できる。
図10は、1/4画素精度の場合の従来の差分ベクトルと、その差分ベクトルへ割り当てる割当符号データの関係を示す表である。図11はその差分ベクトルを求めた周辺ブロックの位置情報へ割り当てる割当符号データの関係を示す表である。
このとき、従来の方法で動きベクトルを符号データとする場合は、差分ベクトルの符号量は、
(1bit×6回) [差分ベクトル0時]
+(3bit×3回) [差分ベクトル1/4時]
+(3bit×3回) [差分ベクトル2/4時]
+(5bit×3回) [差分ベクトル3/4時]
+(5bit×5回) [差分ベクトル1時]
=64bit
また上記差分ベクトルを求めた周辺ブロックの位置情報の符号量は、
(1bit×6回) [差分ベクトル0時]
+(3bit×3回) [差分ベクトル1/4時]
+(3bit×3回) [差分ベクトル2/4時]
+(1bit×3回) [差分ベクトル3/4時]
+(3bit×5回) [差分ベクトル1時]
=42bit
合計106ビットが差分ベクトルの符号量となる。
(1bit×6回) [差分ベクトル0時]
+(3bit×3回) [差分ベクトル1/4時]
+(3bit×3回) [差分ベクトル2/4時]
+(3bit×3回) [差分ベクトル3/4時]
+(3bit×5回) [差分ベクトル1時]
=48bit
また、ベクトル精度情報の符号量は、
(1bit×3回) [差分ベクトル1/4時]
+(2bit×3回) [差分ベクトル2/4時]
+(2bit×3回) [差分ベクトル3/4時]
=12ビット
合計60ビットが動きベクトルの符号量となる。
次に、図15は、上記図14の説明と同様に、それぞれ割り当てた各割当符号データに対して実際の動き補償時の動きベクトルの出現確率を付与した第二の例である。これは、1/4画素精度の動きベクトルの出現確率が他の分数画素精度の動きベクトルより高い場合の例である。このとき1/4画素精度の動きベクトルに割り当てている割当符号データのビット長が他の分数精度の動きベクトルの割当符号データのビット長より短くなっていることに着目する。
20本の動きベクトルが出現確率通りに出現した場合を仮定する。従って出現確率5%につき動きベクトルは1回出現することになる。
(1bit×8回) [差分ベクトル0時]
+(3bit×2回) [差分ベクトル1/4時]
+(3bit×1回) [差分ベクトル2/4時]
+(5bit×1回) [差分ベクトル3/4時]
+(5bit×8回) [差分ベクトル1時]
=62bit
また上記差分ベクトルを求めた周辺ブロックの位置情報の符号量は、
(1bit×8回) [差分ベクトル0時]
+(3bit×2回) [差分ベクトル1/4時]
+(3bit×1回) [差分ベクトル2/4時]
+(1bit×1回) [差分ベクトル3/4時]
+(3bit×5回) [差分ベクトル1時]
=33bit
合計95ビットが動きベクトルの符号量となる。
一方、本発明で動きベクトルを符号データとする場合は、変換差分ベクトルの符号量は、
(1bit×8回) [差分ベクトル0時]
+(3bit×2回) [差分ベクトル1/4時]
+(3bit×1回) [差分ベクトル2/4時]
+(3bit×1回) [差分ベクトル3/4時]
+(3bit×8回) [差分ベクトル1時]
=44bit
また、ベクトル精度情報の符号量は、
(1bit×2回) [差分ベクトル1/4時]
+(2bit×1回) [差分ベクトル2/4時]
+(2bit×1回) [差分ベクトル3/4時]
=6ビット
合計50ビットが動きベクトルの符号量となる
従って本実施例の方が従来例より45ビット少ない符号量で同等の精度の動き補償が可能となる。
またベクトル精度情報の偏りを考慮して、出現確率の高いベクトル精度情報に短いビット長の符号を割り当てることにより、動きベクトルの符号量の増加を更に抑制できることがわかる。
図16は1/8画素精度に拡張した時の、従来の差分ベクトルと、その差分ベクトルへ割り当てる割当符号データの関係を示す表である。
20本の動きベクトルが出現確率通りに出現した場合を仮定する。従って出現確率5%につき動きベクトルは1回出現することになる。
(1bit×8回) [差分ベクトル0時]
+(3bit×0回) [差分ベクトル1/8時]
+(3bit×2回) [差分ベクトル2/8時]
+(5bit×0回) [差分ベクトル3/8時]
+(5bit×1回) [差分ベクトル4/8時]
+(5bit×0回) [差分ベクトル5/8時]
+(5bit×1回) [差分ベクトル6/8時]
+(7bit×0回) [差分ベクトル7/8時]
+(7bit×8回) [差分ベクトル1時]
=80bit
また上記差分ベクトルを求めた周辺ブロックの位置情報の符号量は、
(1bit×8回) [差分ベクトル0時]
+(3bit×2回) [差分ベクトル2/8時]
+(3bit×1回) [差分ベクトル4/8時]
+(1bit×1回) [差分ベクトル6/8時]
+(3bit×5回) [差分ベクトル1時]
=33bit
合計113ビットが動きベクトルの符号量となる。
(1bit×8回) [差分ベクトル0時]
+(3bit×0回) [差分ベクトル1/8時]
+(3bit×2回) [差分ベクトル2/8時]
+(3bit×0回) [差分ベクトル3/8時]
+(3bit×1回) [差分ベクトル4/8時]
+(3bit×0回) [差分ベクトル5/8時]
+(3bit×1回) [差分ベクトル6/8時]
+(3bit×0回) [差分ベクトル7/8時]
+(3bit×8回) [差分ベクトル1時]
=44bit
また、ベクトル精度情報の符号量は、
(5bit×0回) [差分ベクトル1/8時]
+(1bit×2回) [差分ベクトル2/8時]
+(5bit×0回) [差分ベクトル3/8時]
+(3bit×1回) [差分ベクトル4/8時]
+(5bit×0回) [差分ベクトル5/8時]
+(3bit×1回) [差分ベクトル6/4時]
+(5bit×0回) [差分ベクトル7/8時]
=8ビット
合計52ビットが動きベクトルの符号量となる
従って本実施例の方が従来例より61ビット少ない符号量で同等の精度の動き補償が可能となる。
本実施例の動画像符号化装置の動作について図2を用いて説明する。
[符号化装置]
本実施例の動画像符号化装置は、図1に示すとおり、画像メモリ101と、画像補間手段102と、動きベクトル検出手段103と、動き補償手段104と、直交変換手段105と、量子化手段106と、逆量子化手段107と、逆直交変換手段108と、動きベクトルメモリ109と、差分ベクトル算出手段110と、動きベクトル符号量抑制手段111と、エントロピー符号化手段112と、から構成されている。
量子化手段106は、直交変換手段105で変換した差分信号を量子化し、量子化した量子化信号を逆量子化手段107とエントロピー符号化手段112に供給する。
逆直交変換手段108は、逆量子化手段107で逆量子化した逆量子化信号を逆直交変換し、逆直交変換信号を生成する。
差分ベクトル算出手段110は、動きベクトルメモリ109に記憶してある符号化対象画像ブロックの周辺ブロックの動きベクトルから予測ベクトルを算出する。次に、この算出した予測ベクトルと動きベクトル検出手段103で検出した動きベクトルとの差分(以下差分ベクトルと呼ぶ)を算出する。そして、算出した差分ベクトルを動きベクトル符号量抑制手段111に供給する。
差分ベクトル算出手段110で算出した差分ベクトルの値が整数画素精度の場合は、その差分ベクトル値を所定偶数(本説明では2)で乗算して偶数値に変換する。そして更に変換した偶数値(整数精度の変換差分ベクトル)を図12の割当表に従って所定の割当符号データに変換し、エンロピー符号化手段112に供給する。
[復号化装置]
次に、本実施例の動画像復号化装置の動作について図2を用いて説明する。
逆直交変換手段209は、逆量子化手段208で逆量子化した直交変換信号を逆直交変換し、逆直交変換信号を生成する。
各割当符号データを、図12及び図13の割当表に従って変換差分ベクトルとベクトル精度情報とを生成する。
生成した変換差分ベクトルが奇数値(分数画素精度の変換差分ベクトル)の場合は、1を減算した後に所定整数値(本説明では2)で除算して差分ベクトルの整数部分を算出し、更に動きベクトル精度情報を加算して、差分ベクトルを算出する。
本説明では、整数画素精度の差分ベクトルを偶数値に、分数画素精度の差分ベクトルの整数部分を奇数値に変換している例であるが、もちろん整数画素精度の差分ベクトルを奇数値に、分数画素精度の差分ベクトルの整数部分を偶数値に変換していても同様の処理で実現できる。
動き補償手段207は、動きベクトル算出手段205で算出した復号化対象画像ブロックの動きベクトルと、画像補間手段203で生成した参照補間画像とを用いて動き補償を行い、予測画像ブロックを生成する。
画像補間手段203は、前記複数の復号画像ブロックを結合して参照画像を生成し、更に前記参照画像の実際の画素間を所定数(本説明では3個)の補間画素で補間した参照補間画像を生成する。
このように本実施例の動画像符号化復号化装置によれば、従来と比較して大幅に動きベクトルの符号量の増加を抑制することが可能となる。
102 画像補間手段
103 動きベクトル検出手段
104 動き補償手段
105 直交変換手段
106 量子化手段
107 逆量子化手段
108 逆直交変換手段
109 動きベクトルメモリ
110 差分ベクトル算出手段
111 動きベクトル符号量抑制手段
112 エントロピー符号化手段
201 エントロピー復号化手段
202 画像メモリ
203 画像補間手段
204 動きベクトルメモリ
205 動きベクトル算出手段
206 動き補償手段
207 逆量子化手段
208 逆直交変換手段
Claims (2)
- 符号化対象画像を複数の画素の2次元配列からなる符号化対象画像ブロックに分割し、前記符号化対象画像ブロック単位で順次、動き補償予測符号化、直交変換符号化、量子化、エントロピー符号化を行い、かつ前記動き補償予測符号化を行う際に参照する画像として、既に符号化が完了した画像を再度復号化した画像の画素間に補間画素を挿入した参照補間画像を用いる動画像符号化装置において、
前記符号化対象画像ブロックにそれぞれ隣接する既に符号化が完了している複数の画像ブロックの動きベクトルから前記符号化対象画像ブロックの予測ベクトルを算出し、算出した前記予測ベクトルと実際に符号化を行って得られた前記符号化対象画像ブロックの動きベクトルとの差分である差分ベクトルを算出する、差分ベクトル算出手段と、
前記差分ベクトル算出手段にて算出した差分ベクトルが、前記参照補間画像の実際の画素の位置を指し示す整数画素精度の差分ベクトルの場合は、前記整数の値に応じた偶数または奇数のうちいずれか一方の種類の第一の変換差分ベクトルを生成し、生成した前記第一の変換差分ベクトルに応じて第一の符号データを生成し、前記差分ベクトル算出手段にて算出した差分ベクトルが、前記参照補間画像の補間画素の位置を指し示す分数画素精度の差分ベクトルの場合は、前記分数画素精度の差分ベクトルの分子を分母で除算して得られる整数の値に応じた前記第一の変換差分ベクトルで採用した奇数または偶数と異なる他方の種類の第二の変換差分ベクトルを生成し、生成した前記第二の変換差分ベクトルに応じて第二の符号データを生成し、前記分数画素精度の差分ベクトルの分子を分母で除算して得られる剰余値をベクトル精度情報とし、前記ベクトル精度情報に応じた第三の符号データを生成する動きベクトル符号量抑制手段と、
前記動きベクトル符号量抑制手段にて生成した前記第一の符号データ及び前記第二の符号データ及び前記第三の符号データと、符号化対象画像を符号化した符号化データを用いて前記エントロピー符号化を行い符号列データを生成すると共に、前記符号列データを外部へ出力するエントロピー符号化手段と、
を有することを特徴とする動画像符号化装置。 - 符号列データを入力として、エントロピー復号化、逆量子化、逆直交変換復号化、動き補償予測復号化を行い、復号化対象画像を復号する動画像復号化装置において、
前記符号列データは、符号化対象画像における符号化対象画像ブロックにそれぞれ隣接する既に符号化が完了している複数の画像ブロックの動きベクトルから前記符号化対象画像ブロックの予測ベクトルが算出され、この算出された前記予測ベクトルと実際に符号化を行って得られた前記符号化対象画像ブロックの動きベクトルとの差分である差分ベクトルが算出され、
この算出された差分ベクトルが、既に符号化が完了された画像を再度復号化された画像の画素間に補間画素が挿入された参照補間画像の実際の画素の位置を指し示す整数画素精度の差分ベクトルの場合は、前記整数の値に応じた偶数または奇数のうちいずれか一方の種類の第一の変換差分ベクトルが生成され、この生成された前記第一の変換差分ベクトルに応じて第一の符号データが生成され、前記差分ベクトルが、前記参照補間画像の補間画素の位置を指し示す分数画素精度の差分ベクトルの場合は、前記分数画素精度の差分ベクトルの分子を分母で除算されて得られる整数の値に応じた前記第一の変換差分ベクトルで採用された奇数または偶数と異なる他方の種類の第二の変換差分ベクトルが生成され、この生成された前記第二の変換差分ベクトルに応じて第二の符号データが生成され、前記分数画素精度の差分ベクトルの分子を分母で除算されて得られる剰余値をベクトル精度情報とされ、前記ベクトル精度情報に応じた第三の符号データが生成され、
前記第一の符号データ及び前記第二の符号データ及び前記第三の符号データと、符号化対象画像が符号化された符号化データとを用いてエントロピー符号化が行われることにより生成されたものであり、
入力される符号列データを入力として前記エントロピー復号化を行い、前記復号化対象画像の符号化データと、前記第一の符号データと、前記第二の符号データと、前記第三の符号データと、を生成する、エントロピー復号化手段と、
前記エントロピー復号化手段により生成した前記第一の符号データに応じた前記第一の変換差分ベクトルを生成し、生成した前記第一の変換差分ベクトルに応じて整数画素精度の差分ベクトルを算出し、前記エントロピー復号化手段により生成した前記第二の符号データに応じた前記第二の変換差分ベクトルを生成し、生成した前記第二の変換差分ベクトルに応じた分数画素精度の差分ベクトルの整数値を算出し、前記エントロピー復号化手段により生成した前記第三の符号データに応じた前記ベクトル精度情報を生成し、算出した前記分数画素精度の差分ベクトルの整数値と前記ベクトル精度情報とを加算して分数画素精度の差分ベクトルを算出する、差分ベクトル算出手段と、
今回の復号化の対象となる画像ブロックにそれぞれ隣接する既に復号化が完了している複数の画像ブロックの動きベクトルから前記復号化対象画像ブロックの予測ベクトルを算出し、算出した前記予測ベクトルと前記差分ベクトル算出手段にて算出した、前記整数画素精度の差分ベクトルまたは前記分数画素精度の差分ベクトルとを加算して、前記復号化対象画像ブロックの復号化に実際に使用する動きベクトルを生成する、動きベクトル算出手段と、
を有することを特徴とする動画像復号化装置。
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