JP4241081B2 - モジュール部品 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子機器、主として通信装置などに使用されるスイッチング電源のモジュール部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来例を図6を用いて説明する。
【0003】
図6は従来のスイッチング電源モジュールの構成図である。図6において、1は第1の基板、2は端子、3はケース、4は充填樹脂(本図では図示せず)、5はケース取り付け用シーリング材、6は電子部品、7は第2の基板、8は樹脂漏れ防止用目張り材を示している。
【0004】
図6において端子2を植設した第1の基板1の上に電子部品6を実装する。また、第2の基板7においても前記第1の基板1と同様に電子部品6を第2の基板7に実装する。その後、第1の基板1と第2の基板7を組合せ、端子2に樹脂漏れ防止用目張り材8を取り付け、ケース取り付け用シーリング材5を塗布し、ケース3を取り付ける。その後、充填樹脂4を注入し、完成させる。
【0005】
なお、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−184931号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成において、樹脂漏れ防止用目張り材8は端子2を通り易くするために孔を大きくしてしまうと樹脂漏れ防止用目張り材8と端子2の隙間から充填樹脂4が漏れてしまうという課題があり、樹脂漏れ防止用目張り材8の孔を大きくすることができず、作業性が悪いという課題があった。
【0008】
本発明は上記従来の問題点を解決するものであり、工数を削除でき、安価なスイッチング電源のモジュール部品を実現することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のスイッチング電源のモジュール部品は、樹脂漏れ防止用目張り材を使用せず、樹脂漏れ防止用シーリング材を使用し、充填樹脂を漏れないようにする構成とするものである。
【0010】
この構成により樹脂漏れ防止用目張り材を使用する必要が無くなり、安価とすることが可能である。また、作業性も良化するスイッチング電源のモジュール部品を実現することができるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、ケースと基板との隙間をケース取り付け用シーリング材で埋めるとともに、端子ガイド部と第2の基板と端子との間を樹脂漏れ防止用シーリング材で埋めたうえで、前記ケースが前記基板および前記第2の基板を覆った際に生じる空間を樹脂で充填密閉し、前記端子ガイド部には前記第2の基板側の開口端部が他方側の開口端部よりも大きくなるようテーパを設けるとともに前記第2の基板側の開口端部と前記第2の基板とは非接触で対向させ、前記端子ガイド部の前記第2の基板側の開口端部の口径は、前記第2の基板の前記貫通孔の口径よりも大きくし、前記他方側の開口端部と前記端子との間隙は前記第2の基板の貫通孔と前記端子との間隙および前記第2の基板側の開口端部と前記第2の基板との間隙よりも小さくしたことを特徴とするモジュール部品であり、従来は目張り材を用いたことに対し、材料費、工数を削減することが可能であると同時に、端子のケースへ容易に挿入することを可能とするものである。
【0012】
本発明の請求項2に記載の発明は、ケース外周端部は、基板の外周端面を覆う突出部と前記基板の外周辺縁部の上側に位置する非突出部とからなり、ケース取り付け用シーリング材を前記非突出部と前記外周辺縁部との隙間に設けたことを特徴とする請求項1記載のモジュール部品であり、ケースと基板との位置決めを容易とするとともに、より強固にそれらを固定することが可能となる。
【0013】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて具体的に説明する。
【0014】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態について図1〜図3を用いて説明する。
【0015】
図1はスイッチング電源モジュール部品の構成図、図2はスイッチング電源モジュールの断面図、図3はスイッチング電源モジュール部品の端子ガイド部の拡大図である。
【0016】
図1〜図3において、1は第1の基板、2は端子、4は充填樹脂、5はケース取り付け用シーリング材、6は電子部品、7は第2の基板、9は樹脂漏れ防止用シーリング材、10はケース、11は端子挿入テーパを示している。図1において基本的な構成は従来例を示す図6と同じであり、従来例と大きく異なる点は、樹脂漏れ防止用にシーリング材を用いている点であるが以下、図2を用いて説明する。
【0017】
図2に示すように、底面側がアルミニウム、銅、セラミックのいずれかの放熱部材からなるとともに、表面側に電子部品が実装された第1の基板1と、第1の基板1に植設され外部と電気的な接続を行うための複数の端子2と、第2の基板7を覆うように設けられたケース10と、ケース10を第1の基板1に装着した際に端子2がケースから突出するようにケース10の端子2と対向する位置に設けられた端子ガイド部と、ケース10を第2の基板7に装着した際にできる空間に充填される熱拡散性の高い、シリコン、ウレタンのいずれかの充填樹脂4とを備え、ケース10と第1の基板1との隙間を接着性を有するシリコン、エポキシ、アクリルのいずれかのケース取り付け用シーリング材5で埋めるとともに、端子ガイド部と第2の基板7と端子2との間を樹脂漏れ防止用シーリング材9で埋めることにより、ケース10を第2の基板7に装着した際にできる空間を密閉することにより、モジュール部品内に充填樹脂4を漏れることなく充填することが可能となり、充填樹脂4で電子部品の温度を平均化し、電子部品の温度上昇を低く抑えることができる。
【0018】
また図3に示すように、端子ガイド部の端子挿入部分にテーパ11を設けたことにより、端子2のケース10へ容易に挿入することを可能とする。また、ケース10と第2の基板7との間に樹脂漏れ防止用シーリング材9を容易に留めることが可能となり、端子2とケース10の隙間を確実に埋めることが可能となる。
【0019】
(実施の形態2)
本発明の第2の実施の形態について図2、図4を用いて説明する。
【0020】
図2はスイッチング電源モジュールの断面図、図4は第1の基板1とケース10の係合部を示している。図2における第1の基板1とケース10の係合部を拡大したものが図4であり以下、図4を用いて説明する。図4に示すようにケース10の開口側周囲に段差部12を設け、ケース10を第1の基板1に装着した際に前記段差部12と前記第1の基板1の周端部が係合することにより、ケース10と第1の基板1との位置決めを容易とすることが可能である。
【0021】
また、前記段差部12と前記第1の基板1の周端部をケース取り付け用シーリング材にて係合する際に、段差の側壁13あるいは基板の側壁14の箇所でケース取り付け用シーリング材5を係合するとケース取り付け用シーリング材5が表面に露出する可能性がある為、図4に示すようにケース段差部12の底面と基板の周端部の天面との間をケース取り付け用シーリング材5で埋めるものとする。また、ケース10と第1の基板1の対向面積が増えることにより、より強固に固定することが可能となる。
【0022】
(実施の形態3)
本発明の第3の実施の形態について図5を用いて説明する。
【0023】
図5は、スイッチング電源モジュールの斜視図を示している。図5において15は樹脂充填孔、16は空気逃げ孔を示す。図5に示すようにスイッチング電源モジュール側面の中央に樹脂充填用の樹脂充填孔15を設け、前記樹脂充填孔15の外側に前記充填樹脂4を充填する際の空気逃げ孔16を設けることにより、モジュール内部に気泡の発生を抑え、充填樹脂4の充填ムラを抑え、電子部品の温度上昇低減が可能となる。
【0024】
【発明の効果】
以上の発明から明らかなように、本発明によれば、樹脂を用いて放熱を高めたスイッチング電源のモジュール部品であって、樹脂漏れ防止を目的としてシーリング材を用いることにより、従来は目張り材を用いていたことに対し、材料費、工数の削減を可能とする。またケースの端子ガイド部にテーパをつけ、端子ガイド部の第2の基板側の開口端部の口径を、第2の基板の貫通孔の口径よりも大きくし、他方側の開口端部と端子との間隙は第2の基板の貫通孔と端子との間隙および第2の基板側の開口端部と第2の基板との間隙よりも小さくしたことにより、ケースへの端子挿入を容易とし、かつシーリング材を容易に留めることが可能となる。
【0025】
この結果、材料費を低減し、かつ安価で製造できるスイッチング電源のモジュール部品を実現することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1におけるスイッチング電源モジュールの構成図
【図2】 本発明の実施の形態1におけるスイッチング電源モジュールの断面図
【図3】 本発明の実施の形態1におけるスイッチング電源モジュールの部分断面図
【図4】 本発明の実施の形態2におけるスイッチング電源モジュールの部分断面図
【図5】 本発明の実施の形態3におけるスイッチング電源モジュールの斜視図
【図6】 従来のスイッチング電源モジュールの構成図
【符号の説明】
1 第1の基板
2 端子
3 ケース
4 充填樹脂
5 ケース取り付け用シーリング材
6 電子部品
7 第2の基板
8 樹脂漏れ防止用目張り材
9 樹脂漏れ防止用シーリング材
10 ケース
11 端子挿入テーパ
12 ケース段差部
13 段差の側壁
14 基板の側壁
15 樹脂充填孔
16 空気逃げ孔
Claims (2)
- 底面側が放熱部材からなるとともに表面に電子部品を実装した基板と、この基板に植設し外部との電気的な接続を行うための複数の端子と、この端子を貫通させる貫通孔を有するとともに前記基板の上方で固定した第2の基板と、前記基板および前記第2の基板を覆うケースとを有し、前記ケースが前記基板および前記第2の基板を覆う際に前記端子が前記ケースから突出するように前記ケースにおける前記ケースと前記端子とが対向する位置に端子ガイド部を設け、前記ケースと前記基板との隙間をケース取り付け用シーリング材で埋めるとともに、前記端子ガイド部と前記第2の基板と前記端子との間を樹脂漏れ防止用シーリング材で埋めたうえで、前記ケースが前記基板および前記第2の基板を覆った際に生じる空間を樹脂で充填密閉し、前記端子ガイド部には前記第2の基板側の開口端部が他方側の開口端部よりも大きくなるようテーパを設けるとともに前記第2の基板側の開口端部と前記第2の基板とは非接触で対向させ、前記端子ガイド部の前記第2の基板側の開口端部の口径は前記第2の基板の前記貫通孔の口径よりも大きくし、
前記他方側の開口端部と前記端子との間隙は前記第2の基板の貫通孔と前記端子との間隙および前記第2の基板側の開口端部と前記第2の基板との間隙よりも小さくした
モジュール部品。 - ケース外周端部は、基板の外周端面を覆う突出部と前記基板の外周辺縁部の上側に位置する非突出部とからなり、ケース取り付け用シーリング材を前記非突出部と前記外周辺縁部との隙間に設けた請求項1に記載のモジュール部品。
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