JP4240612B2 - 分散補償モジュール - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、大容量かつ高速のWDM方式の光伝送システムに好適に用いることができる分散補償モジュールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
WDM(Wavelength Division Multiplexing)方式を採用した光伝送システムは、波長帯1.53μm〜1.57μmの多波長の信号光を光ファイバ伝送線路網を介して伝送するものであり、大容量かつ高速の通信を行うことができるものである。この光伝送システムは、信号光の伝送媒体である光ファイバ伝送線路の他、多波長の信号光を一括光増幅する光増幅器等を備えて構成される。このようなWDM通信において更に大容量・高速の通信を可能とすべく種々の研究開発が行われている。
【0003】
光伝送線路に関しては分散の低減が重要な研究課題の1つとなっている。すなわち、信号光の波長帯域で光伝送線路が分散を有していると、各信号光が単色であるとはいっても或る帯域幅を有することから、送信局から送出された信号光が光伝送線路を経て受信局に到達するときには、信号光の波形が崩れて受信劣化が生じる。それ故、信号光波長帯域において、光伝送線路の分散は可能な限り小さいことが望ましい。
【0004】
しかし、光伝送線路として既に一般的に用いられる波長1.3μm帯で零分散波長を有するシングルモード光ファイバは、WDM通信で用いられる波長帯1.53μm〜1.57μmでは16ps/nm/km程度の分散を有している。既設の光伝送線路のうち多数のものは、このようなシングルモード光ファイバからなる。そこで、この既設の光伝送線路を活かしたままとする一方で該光伝送線路の分散を補償すべく分散補償モジュールが設けられる。
【0005】
この分散補償モジュールは、補償対象である光伝送線路の全長に亘る分散に対して符号が逆であって絶対値が略等しい分散を有するよう設計される。具体的には、分散補償モジュールは、光伝送線路(シングルモード光ファイバ)の分散と逆符号の分散を有する分散補償光ファイバを用い、この分散補償光ファイバを適切な長さとして、光伝送線路(シングルモード光ファイバ)の分散を補償する。また、分散補償モジュールは、この分散補償光ファイバが小径のコイル状に巻かれてモジュール化されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、光増幅器は、波長帯1.53μm〜1.57μmで一括光増幅することができる信号光の波長帯域の拡大が図られ、また、その汎用性を向上させるため、光増幅可能な信号光波長帯域における利得偏差の低減化が図られている。このような光増幅器の開発傾向に対して、光伝送線路は信号光波長帯域において損失偏差を有しており、この光伝送線路における損失偏差は無視できないほど大きい。また、信号光波長帯域において分散補償光ファイバも損失偏差を有しており、従来の分散補償モジュールにおける損失偏差も無視できないほど大きい。
【0007】
このような光伝送線路上に従来の分散補償モジュールおよび光増幅器が複数段設けられていると、送信局から送出された多波長の信号光は、送出時には波長間の光パワー偏差が無くても、光伝送線路および従来の分散補償モジュールにおける損失偏差により光パワー偏差が生じ、利得偏差が小さい光増幅器により光パワー偏差が拡大される。そして、受信局に到達する多波長の信号光は、波長間の光パワー偏差が累積されたものとなり、波長によっては信号光のパワーが微弱となって受信エラーが生じ得る。
【0008】
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、波長帯1.53μm〜1.57μmにおいて光伝送線路の分散を補償するとともに損失を等化することができる分散補償モジュールを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る分散補償モジュールは、布設される光伝送線路の波長帯1.53μm〜1.57μmにおける分散を補償する分散補償手段と、分散補償手段と光学的に接続され、光伝送線路および分散補償手段の上記波長帯における損失偏差を補償する損失等化手段とを備え、上記波長帯における全体の損失スロープ(波長の増加分に対する伝送損失の変化分)が正であることを特徴とする。この分散補償モジュールによれば、光伝送線路の上記波長帯における分散は、分散補償手段により補償される。また、光伝送線路および分散補償手段の上記波長帯における損失偏差は、分散補償手段と光学的に接続された損失等化手段により補償される。また、上記波長帯における全体の損失スロープが正であるから、例えば、波長1.3μm帯で零分散波長を有するシングルモード光ファイバが光伝送線路として用いられるときのように、光伝送線路の上記波長帯における損失スロープが負であるときに、光伝送線路および分散補償モジュールの全体の総合損失を等化することができる。
【0010】
また、光伝送線路は波長1.3μm帯に零分散波長を有するシングルモード光ファイバであり、上記波長帯における分散がD0 (単位:ps/nm/km)、分散補償手段による総分散補償量がTD(単位:ps/nm)としたときに、上記波長帯における全体の損失スロープが0.000175×TD/D0 ±0.005(dB/nm)の範囲内の値であることを特徴とする。この場合には、波長1.3μm帯で零分散波長を有するシングルモード光ファイバが光伝送線路として用いられるときに、この光伝送線路の上記波長帯における損失スロープは−0.000175dB/nm/km程度であるから、光伝送線路の上記波長帯における損失スロープがばらつきを有する場合であっても、分散補償モジュール全体の損失スロープを上記範囲内の値とすることにより、光伝送線路および分散補償モジュールの全体の総合損失を等化することができる。
【0011】
また、損失等化手段は遷移金属元素が添加されたコア領域と該コア領域の外周に設けられたクラッド領域とを有し、上記波長帯でシングルモードである遷移金属元素添加光ファイバを含むことを特徴とする。この場合には、損失等化手段である遷移金属元素添加光ファイバは、コア領域中に添加されたCr元素やCo元素等の遷移金属元素の種類や量を適切に選択することにより、光伝送線路および分散補償手段の損失偏差を補償するように設計される。
【0012】
また、損失等化手段は伝搬モードと放射モードとを結合する長周期ファイバグレーティングが作り込まれた光ファイバを含むことを特徴とする。あるいは、分散補償手段中には、損失等化手段として、伝搬モードと放射モードとを結合する長周期ファイバグレーティングが作り込まれていることを特徴とする。これらの場合には、損失等化手段である長周期ファイバグレーティングは、分散補償モジュール全体の損失を大きく劣化させることなく損失等化が可能になり、また、広い波長帯域において所望の損失波長特性を容易に得ることができる。特に後者の場合には、分散補償手段である光ファイバに直接に損失等化手段である長周期ファイバグレーティングを形成したことにより、損失を生ずる接続部を有さないので、接続部における損失の影響を考慮する必要がなく、損失波長特性の調整が容易となる。
【0013】
また、損失等化手段は1対の光ファイバの各端部を融着接続することにより得られた融着部を含むことを特徴とする。この場合には、損失等化手段である融着部は、融着条件を適切に設定することにより所望の損失波長特性を有するものとなる。この融着部において、1対の光ファイバそれぞれの光軸が互いにずらされた状態で融着接続されている場合、1対の光ファイバそれぞれのコア領域が曲げられた状態で融着接続されている場合、および、1対の光ファイバそれぞれの径が該融着部に向かって拡大しているコア領域を備える場合、これら何れの場合にも好適に所望の損失波長特性を得ることができる。
【0014】
また、損失等化手段はファイバカプラを含むことを特徴とする。また、損失等化手段は曲げ部を有する光ファイバを含むことを特徴とする。これらの場合にも好適に所望の損失波長特性を得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0016】
(第1の実施形態)
先ず、本発明に係る分散補償モジュールの第1の実施形態について説明する。図1は、第1の実施形態に係る分散補償モジュールの概略構成を示す図である。この図には、本実施形態に係る分散補償モジュール10に加えて、この分散補償モジュール10に対して上流側にある中継器1、および、中継器1と分散補償モジュール10との間の光伝送線路2も示されている。
【0017】
本実施形態に係る分散補償モジュール10は、入力端10aと出力端10bとを有し、これら入力端10aと出力端10bとの間の光路中に分散補償手段と損失等化手段とがそれぞれ光学的に接続された状態で配置されている。特に、分散補償モジュール10は、分散補償手段としての分散補償光ファイバ11と、損失等化手段としての遷移金属元素添加光ファイバ12とが接続部13において融着接続されて構成されたことを特徴としている。
【0018】
分散補償光ファイバ11は、当該分散補償モジュール10が挿入される光伝送線路2のWDM信号の波長帯域における波長分散を補償する光デバイスである。一方、遷移金属元素添加光ファイバ12は、基本的にはコア領域と該コア領域の外周に設けられたクラッド領域とを備え、Cr元素やCo元素等の遷移金属元素が少なくともコア領域中に添加された光ファイバである。このコア領域に添加される遷移金属元素の種類や量が適切に選択されることにより、遷移金属元素添加光ファイバ12は、光伝送線路2および分散補償光ファイバ11の波長に依存する損失偏差を補償するよう、その波長に依存する損失偏差が調節される。したがって、光伝送線路2および当該分散補償モジュール10の全体の総合損失は、全体として波長依存性が小さくなる。
【0019】
図2は、第1の実施形態に係る分散補償モジュールにおける伝送損失と波長との関係を示すグラフである。同図(a)は、光伝送線路2としてシングルモード光ファイバを用いた場合の光伝送線路2の波長帯1.53μm〜1.57μmにおける伝送損失と波長との関係を示す。同図(b)は、分散補償手段である分散補償光ファイバ11の波長帯1.53μm〜1.57μmにおける伝送損失と波長との関係を示す。同図(c)は、損失等化手段である遷移金属元素添加光ファイバ12の波長帯1.53μm〜1.57μmにおける伝送損失と波長との関係を示す。同図(d)は、分散補償モジュール10の波長帯1.53μm〜1.57μmにおける伝送損失と波長との関係を示す。同図(e)は、光伝送線路2および分散補償モジュール10の全体の波長帯1.53μm〜1.57μmにおける伝送損失と波長との関係を示す。
【0020】
同図(a),(b)に示すように、光伝送線路2および分散補償光ファイバ11それぞれは、波長帯1.53μm〜1.57μmにおいて一般に波長が長いほど伝送損失が小さく、負の損失スロープを有している。これに対して、同図(c)に示すように、遷移金属元素添加光ファイバ12は、コア領域にCo元素が濃度10ppm程度添加されたシングルモード光ファイバであり、波長が長いほどその伝送損失が大きく、かつ、光伝送線路2および分散補償光ファイバ11の波長に依存する損失偏差を補償することができるように設計されている。
【0021】
したがって、同図(d)に示すように、分散補償モジュール10は、分散補償光ファイバ11および遷移金属元素添加光ファイバ12それぞれの損失を総合したものであり、波長帯1.53μm〜1.57μmにおいて波長が長いほど損失が大きく、正の損失スロープを有している。そして、同図(e)に示すように、光伝送線路2および分散補償モジュール10の全体の総合損失は、各々の損失を総合したものであり、波長帯1.53μm〜1.57μmで損失の偏差が0.1dB以下となり、各構成要素と比較して波長依存性が小さくなっている。
【0022】
図3は、波長1.3μm帯で零分散波長を有する標準的なシングルモード光ファイバの損失波長特性を示す図である。同図(a)は、波長1200μm〜1700μmの範囲の損失特性を示し、同図(b)は、同図(a)の一部を拡大して、波長1480μm〜1620μmの範囲の損失特性を示す。このシングルモード光ファイバは、シリカをベースとしてコア領域にGe元素が添加されたステップインデックス型の屈折率プロファイルを有するものである。この図に示すように、このシングルモード光ファイバの損失は、波長1530nmと波長1570nmとでは0.007dB/km程度の差があり、損失スロープは、波長1.55μm帯において0.000175dB/nm/km程度である。
【0023】
図4は、コア領域にCo元素が添加された損失等化光ファイバの損失波長特性の一例を示す図である。同図(a)は、波長600μm〜1800μmの範囲の損失特性を示し、同図(b)は、同図(a)の一部を拡大して、波長1500μm〜1600μmの範囲の損失特性を示す。この損失等化光ファイバは、シリカをベースとしてコア領域にCo元素が添加されたステップインデックス型の屈折率プロファイルを有するものである。この図に示すように、この損失等化光ファイバの損失スロープは、波長帯1.53μm〜1.57μmにおいて正である。この損失スロープは、Co元素添加量等により調整可能である。
【0024】
以上のように光伝送線路2としてシングルモード光ファイバを用いた場合、光伝送線路2の波長帯1.53μm〜1.57μmにおける損失スロープは負であるから、分散補償モジュール10全体の損失スロープを正とすることにより、光伝送線路2および分散補償モジュール10の全体の総合損失を等化することができる。
【0025】
また、光伝送線路2として用いられるシングルモード光ファイバの波長帯1.53μm〜1.57μmにおける損失スロープは−0.000175dB/nm/km程度であるから、光伝送線路2の波長1.55μm帯における分散をD0 (単位:ps/nm/km)とし、分散補償光ファイバ11による総分散補償量をTD(単位:ps/nm)としたときに、分散補償モジュール10全体の波長帯1.53μm〜1.57μmにおける損失スロープを0.000175×TD/D0 ±0.005(dB/nm)の範囲内の値とするのが好適である。
【0026】
(第2の実施形態)
次に、本発明に係る分散補償モジュールの第2の実施形態について説明する。図5は、第2の実施形態に係る分散補償モジュールの概略構成を示す図である。この図には、本実施形態に係る分散補償モジュール20に加えて、この分散補償モジュール20に対して上流側にある中継器1、および、中継器1と分散補償モジュール20との間の光伝送線路2も示されている。
【0027】
本実施形態に係る分散補償モジュール20は、入力端20aと出力端20bとを有し、これら入力端20aと出力端20bとの間の光路中に分散補償手段と損失等化手段とがそれぞれ光学的に接続された状態で配置されている。特に、分散補償モジュール20は、分散補償手段としての分散補償光ファイバ21と、損失等化手段としての長周期ファイバグレーティング22が形成された光ファイバ23とが、接続部24において融着接続されて構成されたことを特徴としている。なお、光ファイバ23としては、波長1.3μm帯で零分散波長を有するシングルモード光ファイバあるいは分散補償光ファイバであるのが好適である。
【0028】
分散補償光ファイバ21は、当該分散補償モジュール20が挿入される光伝送線路のWDM信号の波長帯域における波長分散を補償する光デバイスである。長周期ファイバグレーティング22は、光ファイバ23の少なくともコア領域中に一定周期の屈折率変化を生じさせることにより得られ、その屈折率変化の周期が数百μm程度の長周期であって、コア領域を伝搬するコアモード光とクラッド領域へ放射されるクラッドモード光とを結合するものである。そして、長周期ファイバグレーティング22は、その屈折率変化の周期や長さを適切に選択することにより、例えば、波長1520nmにおける伝送損失を最小にする一方で、波長1570nmにおける伝送損失を最大にし、光伝送線路2および分散補償光ファイバ21の波長に依存する損失偏差を補償するように設計されている。
【0029】
したがって、光伝送線路2および分散補償モジュール20の全体の総合損失は、分散補償光ファイバ21及び長周期ファイバグレーティング22それぞれの損失偏差と比較して、より波長依存性が小さくなる。このように損失等化手段として長周期ファイバグレーティング22を用いることにより、分散補償モジュール20全体の伝送損失を大きく低下させることなく各信号光成分間の損失偏差の平坦化が可能になる。また、広い波長帯域において所望の伝送特性を容易に得ることができる。なお、この長周期ファイバグレーティング22は、所定波長の信号光成分だけを反射させる短周期ファイバグレーティングと明確に区別される光部品である。
【0030】
第2の実施形態に係る分散補償モジュールにおける伝送損失と波長との関係を示すグラフは図2と同様であるので、図2を用いて説明する。
【0031】
同図(a),(b)に示すように、光伝送線路2および分散補償光ファイバ21それぞれは、波長帯1.53μm〜1.57μmにおいて一般に波長が長いほど伝送損失が小さく、負の損失スロープを有している。これに対して、同図(c)に示すように、損失等化手段である長周期ファイバグレーティング22は、波長が長いほどその伝送損失が大きく、光伝送線路2および分散補償光ファイバ21の波長に依存する損失偏差を効果的に補償することができるように設計されている。
【0032】
したがって、同図(d)に示すように、分散補償モジュール20は、分散補償光ファイバ21および長周期グレーティング22それぞれの損失を総合したものであり、波長帯1.53μm〜1.57μmにおいて波長が長いほど損失が大きく、正の損失スロープを有している。そして、同図(e)に示すように、光伝送線路2および分散補償モジュール20の全体の総合損失は、各々の損失を総合したものであり、波長帯1.53μm〜1.57μmで損失の偏差が0.1dB以下となる。
【0033】
図6は、長周期ファイバグレーティングの損失波長特性の一例を示す図である。この長周期ファイバグレーティングは、シリカをベースとしてコア領域にGe元素を添加したステップインデックス型の屈折率プロファイルを有する光ファイバに、紫外光を強度変調マスクを介して照射して、これによりコア領域に屈折率変調を生じせしめたものである。この図に示すように、この長周期ファイバグレーティングの損失スロープは、波長帯1.53μm〜1.57μmにおいて正である。この損失スロープは、屈折率変化の周期や長さにより調整可能である。
【0034】
以上のように本実施形態でも光伝送線路2としてシングルモード光ファイバを用いた場合、光伝送線路2の波長帯1.53μm〜1.57μmにおける損失スロープは負であるから、分散補償モジュール20全体の損失スロープを正とすることにより、光伝送線路2および分散補償モジュール20の全体の総合損失を等化することができる。
【0035】
また、光伝送線路2として用いられるシングルモード光ファイバの波長帯1.53μm〜1.57μmにおける損失スロープは−0.000175dB/nm/km程度であるから、光伝送線路2の波長1.55μm帯における分散をD0 (単位:ps/nm/km)とし、分散補償光ファイバ21による総分散補償量をTD(単位:ps/nm)としたときに、分散補償モジュール20全体の波長帯1.53μm〜1.57μmにおける損失スロープを0.000175×TD/D0 ±0.005(dB/nm)の範囲内の値とするのが好適である。
【0036】
(第3の実施形態)
次に、本発明に係る分散補償モジュールの第3の実施形態について説明する。図7は、第3の実施形態に係る分散補償モジュールの概略構成を示す図である。この図には、本実施形態に係る分散補償モジュール30に加えて、この分散補償モジュール30に対して上流側にある中継器1、および、中継器1と分散補償モジュール30との間の光伝送線路2も示されている。
【0037】
本実施形態に係る分散補償モジュール30は、入力端30aと出力端30bとを有し、これら入力端30aと出力端30bとの間の光路中に分散補償手段と損失等化手段とがそれぞれ光学的に接続された状態で配置されている。特に、分散補償モジュール30は、分散補償手段としての分散補償光ファイバ31を備えるとともに、この分散補償光ファイバ31に直接に損失等化手段である長周期ファイバグレーティング32が形成されて構成されたことを特徴としている。
【0038】
分散補償光ファイバ31は、当該分散補償モジュール30が挿入される光伝送線路中のWDM信号の波長帯域における波長分散を補償する光デバイスである。長周期ファイバグレーティング32は、この分散補償光ファイバ31の少なくともコア領域中に一定周期の屈折率変化を生じさせることにより得られ、その屈折率変化の周期が数百μm程度の長周期であって、コア領域を伝搬するコアモード光とクラッド領域へ放射されるクラッドモード光とを結合するものである。そして、長周期ファイバグレーティング32は、その屈折率変化の周期や長さを適切に選択することにより、例えば、波長1520nmで伝送損失を最小にする一方、波長1570nmで伝送損失を最大にし、光伝送線路2および分散補償光ファイバ31の波長に依存する損失偏差を補償するように設計されている。
【0039】
したがって、光伝送線路2および分散補償モジュール30の全体の総合損失も、光伝送線路2の伝送損失、分散補償光ファイバ31本来の伝送損失、作り込まれた長周期ファイバグレーティング32それぞれに起因した伝送損失を総合したものであり、全体として波長依存性が小さくなる。このように損失等化手段として長周期ファイバグレーティング32を用いることにより、当該分散補償モジュール30全体の伝送損失を大きく低下させることなく各信号光成分間の損失偏差の平坦化が可能になる。また、広い波長帯域において所望の損失特性を容易に得ることができる。また、この第3の実施形態では、分散補償光ファイバ31に直接に損失等化手段である長周期ファイバグレーティング32を形成したことにより、損失を生ずる接続部を有さないので、該接続部における損失の影響を考慮する必要がない。
【0040】
図8は、第3の実施形態に係る分散補償モジュールにおける伝送損失と波長との関係を示すグラフである。同図(a)は、光伝送線路2としてシングルモード光ファイバを用いた場合の光伝送線路2の波長帯1.53μm〜1.57μmにおける伝送損失と波長との関係を示す。同図(b)は、長周期ファイバグレーティング32が形成される前の分散補償光ファイバ31の波長帯1.53μm〜1.57μmにおける伝送損失と波長との関係を示す。同図(c)は、長周期ファイバグレーティング32が形成された後の分散補償光ファイバ31の波長帯1.53μm〜1.57μmにおけるにおける伝送損失と波長との関係、すなわち、分散補償モジュール30の波長帯1.53μm〜1.57μmにおける伝送損失と波長との関係を示す。同図(d)は、光伝送線路2および分散補償モジュール30の全体の波長帯1.53μm〜1.57μmにおける伝送損失と波長との関係を示す。
【0041】
同図(a)に示すように、光伝送線路2は、波長帯1.53μm〜1.57μmにおいて一般に波長が長いほど伝送損失が小さく、負の損失スロープを有している。また、同図(b)に示すように、長周期ファイバグレーティング32が形成される前の分散補償光ファイバ31も、波長帯1.53μm〜1.57μmにおいて一般に波長が長いほど伝送損失が小さく、負の損失スロープを有している。
【0042】
これに対して、長周期ファイバグレーティング32の伝送損失は、波長が長いほど損失が大きく、光伝送線路2および分散補償光ファイバ31本来の各信号光成分間の損失偏差を補償することができるように設計されている。同図(c)に示すように、長周期ファイバグレーティング32が形成された分散補償光ファイバ31、すなわち分散補償モジュール30全体の総合損失は、分散補償光ファイバ31本来の伝送損失及び長周期ファイバグレーティング32の伝送損失を総合したものであり、波長帯1.53μm〜1.57μmで正の損失スロープを有している。そして、同図(d)に示すように、光伝送線路2および分散補償モジュール30の全体の総合損失は、各々の損失を総合したものであり、波長帯1.53μm〜1.57μmで損失の偏差が0.1dB以下となる。
【0043】
以上のように本実施形態でも光伝送線路2としてシングルモード光ファイバを用いた場合、光伝送線路2の波長帯1.53μm〜1.57μmにおける損失スロープは負であるから、分散補償モジュール30全体の損失スロープを正とすることにより、光伝送線路2および分散補償モジュール30の全体の総合損失を等化することができる。
【0044】
また、光伝送線路2として用いられるシングルモード光ファイバの波長帯1.53μm〜1.57μmにおける損失スロープは−0.000175dB/nm/km程度であるから、光伝送線路2の波長1.55μm帯における分散をD0 (単位:ps/nm/km)とし、分散補償光ファイバ31による総分散補償量をTD(単位:ps/nm)としたときに、分散補償モジュール30全体の波長帯1.53μm〜1.57μmにおける損失スロープを0.000175×TD/D0 ±0.005(dB/nm)の範囲内の値とするのが好適である。
【0045】
(第4の実施形態)
次に、本発明に係る分散補償モジュールの第4の実施形態について説明する。図9は、第4の実施形態に係る分散補償モジュールの概略構成を示す図である。この図には、本実施形態に係る分散補償モジュール40に加えて、この分散補償モジュール40に対して上流側にある中継器1、および、中継器1と分散補償モジュール40との間の光伝送線路2も示されている。
【0046】
本実施形態に係る分散補償モジュール40は、分散補償手段としての分散補償光ファイバ41とシングルモード光ファイバ42とが融着部43において融着接続されて構成されたことを特徴としている。この構成において、分散補償光ファイバ41は、この分散補償モジュール40が挿入される光伝送線路の信号光波長帯域における波長分散を補償する光デバイスである。融着部43は、損失を生じさせるが、その波長特性は、融着接続の際の加熱温度やファイバの押し込み量などの融着条件に異なるため、その融着条件を適切に設定することにより当該融着部43における伝送損失の波長依存性を調整することができる。
【0047】
図10は、第4の実施形態に係る分散補償モジュールの具体例を示す図である。融着部43の具体的な構造としては、例えば同図(a)に示されたように、分散補償光ファイバ41のコア領域41aと、シングルモード光ファイバ42のコア領域42aとを、互いの光軸AX1、AX2を所定間隔Dだけずらした状態で融着することにより実現することができる。また、同図(b)に示されたように、分散補償光ファイバ41のコア領域41bと、シングルモード光ファイバ42のコア領域42bとに、それぞれ微小曲がりを与えた状態で、分散補償光ファイバ41とシングルモード光ファイバ42とを融着接続しても実現できる。さらに、同図(c)に示されたように、分散補償光ファイバ41のコア領域41cと、シングルモード光ファイバ42のコア領域42cとを、互いに融着部43に向かってその径が拡大するように構成してもよい。なお、上述の具体例はそれぞれ組合わせ可能であり、例えば融着部43において、コア領域の曲げ径を拡大させたり、曲げる構造組み合わせてもよい。これら何れの場合にも、光伝送線路2および分散補償モジュール40の全体として、波長帯1.53μm〜1.57μmにおける総合損失の偏差を0.1dB以下とすることができる。
【0048】
第4の実施形態に係る分散補償モジュールにおける伝送損失と波長との関係を示すグラフは図2と同様であるので、図2を用いて説明する。
【0049】
同図(a),(b)に示すように、光伝送線路2および分散補償光ファイバ41それぞれは、波長帯1.53μm〜1.57μmにおいて一般に波長が長いほど伝送損失が小さく、負の損失スロープを有している。これに対して、同図(c)に示すように、損失等化手段である融着部43は、波長が長いほどその伝送損失が大きく、光伝送線路2および分散補償光ファイバ41の波長に依存する損失偏差を効果的に補償することができるように、光軸ずれ量、光軸曲げ量および拡大コア径の何れかが適切に設計されている。
【0050】
したがって、同図(d)に示すように、分散補償モジュール40は、分散補償光ファイバ41および融着部43それぞれの損失を総合したものであり、波長帯1.53μm〜1.57μmにおいて波長が長いほど損失が大きく、正の損失スロープを有している。そして、同図(e)に示すように、光伝送線路2および分散補償モジュール40の全体の総合損失は、各々の損失を総合したものであり、波長帯1.53μm〜1.57μmで損失の偏差が0.1dB以下となる。
【0051】
図11は、融着部の損失波長特性の一例を示す図である。この図に示すように、この融着部の損失スロープは、波長帯1.53μm〜1.57μmにおいて正である。この損失スロープは、光軸ずれ量、光軸曲げ量および拡大コア径により調整可能である。
【0052】
以上のように本実施形態でも光伝送線路2としてシングルモード光ファイバを用いた場合、光伝送線路2の波長帯1.53μm〜1.57μmにおける損失スロープは負であるから、分散補償モジュール40全体の損失スロープを正とすることにより、光伝送線路2および分散補償モジュール40の全体の総合損失を等化することができる。
【0053】
また、光伝送線路2として用いられるシングルモード光ファイバの波長帯1.53μm〜1.57μmにおける損失スロープは−0.000175dB/nm/km程度であるから、光伝送線路2の波長1.55μm帯における分散をD0 (単位:ps/nm/km)とし、分散補償光ファイバ41による総分散補償量をTD(単位:ps/nm)としたときに、分散補償モジュール40全体の波長帯1.53μm〜1.57μmにおける損失スロープを0.000175×TD/D0 ±0.005(dB/nm)の範囲内の値とするのが好適である。
【0054】
なお、この第4の実施形態では、分散補償光ファイバ41とシングルモード光ファイバ42とを融着接続について説明したが、融着部43の構成はこれに限られるものではない。例えば、分散補償光ファイバ41に替えてシングルモード光ファイバであってもよいし、シングルモード光ファイバ42に替えて分散補償光ファイバまたは他の光ファイバであってもよい。何れの場合にも、両者の間の融着部における伝送損失の波長依存性を調整することにより、光伝送線路および分散補償モジュールの全体における総合損失の波長依存性を小さくすることができる。
【0055】
(第5の実施形態)
次に、本発明に係る分散補償モジュールの第5の実施形態について説明する。図12は、第5の実施形態に係る分散補償モジュールの概略構成を示す図である。この図には、本実施形態に係る分散補償モジュール50に加えて、この分散補償モジュール50に対して上流側にある中継器1、および、中継器1と分散補償モジュール50との間の光伝送線路2も示されている。
【0056】
本実施形態に係る分散補償モジュール50は、入力端50aと出力端50bとの間の光路中に分散補償手段と損失等化手段とが光学的に接続された状態で配置されている。具体的に、本実施形態は、分散補償手段として分散補償光ファイバ51と、損失等化手段としてファイバ融着型のカプラ(WDMカプラ)52を備える。このWDMカプラ52は、0.2dB以下の偏波依存損失(PDL)を有するのが好適である。
【0057】
分散補償光ファイバ51は、当該分散補償モジュール50が挿入される光伝送線路のWDM信号の波長帯域における波長分散を補償する光デバイスである。WDMカプラ52は、2本の光ファイバを並列配置して互いに融着することにより得られ、その融着条件や結合長を適切に選択することにより、例えば、波長1520nmにおける伝送損失を最小にする一方で、波長1570nmにおける伝送損失を最大にし、光伝送線路2および分散補償光ファイバ51の波長に依存する損失偏差を補償するように設計されている。したがって、光伝送線路2および当該分散補償モジュール50の全体の総合損失は、全体として波長依存性が小さくなる。
【0058】
第5の実施形態に係る分散補償モジュールにおける伝送損失と波長との関係を示すグラフは図2と同様であるので、図2を用いて説明する。
【0059】
同図(a),(b)に示すように、光伝送線路2および分散補償光ファイバ51それぞれは、波長帯1.53μm〜1.57μmにおいて一般に波長が長いほど伝送損失が小さく、負の損失スロープを有している。これに対して、同図(c)に示すように、損失等化手段であるWDMカプラ52は、波長が長いほどその伝送損失が大きく、光伝送線路2および分散補償光ファイバ51の波長に依存する損失偏差を効果的に補償することができるように、融着条件や結合長が設計されている。
【0060】
したがって、同図(d)に示すように、分散補償モジュール50は、分散補償光ファイバ51およびWDMカプラ52それぞれの損失を総合したものであり、波長帯1.53μm〜1.57μmにおいて波長が長いほど損失が大きく、正の損失スロープを有している。そして、同図(e)に示すように、光伝送線路2および分散補償モジュール50の全体の総合損失は、各々の損失を総合したものであり、波長帯1.53μm〜1.57μmで損失の偏差が0.1dB以下となる。
【0061】
以上のように本実施形態でも光伝送線路2としてシングルモード光ファイバを用いた場合、光伝送線路2の波長帯1.53μm〜1.57μmにおける損失スロープは負であるから、分散補償モジュール50全体の損失スロープを正とすることにより、光伝送線路2および分散補償モジュール50の全体の総合損失を等化することができる。
【0062】
また、光伝送線路2として用いられるシングルモード光ファイバの波長帯1.53μm〜1.57μmにおける損失スロープは−0.000175dB/nm/km程度であるから、光伝送線路2の波長1.55μm帯における分散をD0 (単位:ps/nm/km)とし、分散補償光ファイバ51による総分散補償量をTD(単位:ps/nm)としたときに、分散補償モジュール50全体の波長帯1.53μm〜1.57μmにおける損失スロープを0.000175×TD/D0 ±0.005(dB/nm)の範囲内の値とするのが好適である。
【0063】
(第6の実施形態)
次に、本発明に係る分散補償モジュールの第6の実施形態について説明する。図13は、第6の実施形態に係る分散補償モジュールの概略構成を示す図である。この図には、本実施形態に係る分散補償モジュール60に加えて、この分散補償モジュール60に対して上流側にある中継器1、および、中継器1と分散補償モジュール60との間の光伝送線路2も示されている。
【0064】
本実施形態に係る分散補償モジュール60は、入力端60aと出力端60bとを有し、これら入力端60aと出力端60bとの間の光路中に分散補償手段と損失等化手段とがそれぞれ光学的に接続された状態で配置されている。特に、分散補償モジュール60は、分散補償手段としての分散補償光ファイバ61と、損失等化手段としての曲げ部62を有する光ファイバ63とが、接続部64において融着接続されて構成されたことを特徴としている。なお、光ファイバ63としては、波長1.3μm帯で零分散波長を有するシングルモード光ファイバあるいは分散補償光ファイバであるのが好適である。或いは、光ファイバ63は分散補償光ファイバ61と共通であるのも好適である。
【0065】
分散補償光ファイバ61は、当該分散補償モジュール60が挿入される光伝送線路のWDM信号の波長帯域における波長分散を補償する光デバイスである。曲げ部62では、光ファイバ63が所定の長さに亘り所定の曲率で曲げられており、その長さや曲率を適切に選択することにより、例えば、波長1520nmにおける伝送損失を最小にする一方で、波長1570nmにおける伝送損失を最大にし、光伝送線路2および分散補償光ファイバ61の波長に依存する損失偏差を補償するように設計されている。したがって、光伝送線路2および分散補償モジュール60の全体の総合損失は、分散補償光ファイバ61及び曲げ部62それぞれの損失偏差と比較して、より波長依存性が小さくなる。
【0066】
第6の実施形態に係る分散補償モジュールにおける伝送損失と波長との関係を示すグラフは図2と同様であるので、図2を用いて説明する。
【0067】
同図(a),(b)に示すように、光伝送線路2および分散補償光ファイバ61それぞれは、波長帯1.53μm〜1.57μmにおいて一般に波長が長いほど伝送損失が小さく、負の損失スロープを有している。これに対して、同図(c)に示すように、損失等化手段である曲げ部62は、波長が長いほどその伝送損失が大きく、光伝送線路2および分散補償光ファイバ61の波長に依存する損失偏差を効果的に補償することができるように設計されている。
【0068】
したがって、同図(d)に示すように、分散補償モジュール60は、分散補償光ファイバ61および曲げ部62それぞれの損失を総合したものであり、波長帯1.53μm〜1.57μmにおいて波長が長いほど損失が大きく、正の損失スロープを有している。そして、同図(e)に示すように、光伝送線路2および分散補償モジュール60の全体の総合損失は、各々の損失を総合したものであり、波長帯1.53μm〜1.57μmで損失の偏差が0.1dB以下となる。
【0069】
以上のように本実施形態でも光伝送線路2としてシングルモード光ファイバを用いた場合、光伝送線路2の波長帯1.53μm〜1.57μmにおける損失スロープは負であるから、分散補償モジュール60全体の損失スロープを正とすることにより、光伝送線路2および分散補償モジュール60の全体の総合損失を等化することができる。
【0070】
また、光伝送線路2として用いられるシングルモード光ファイバの波長帯1.53μm〜1.57μmにおける損失スロープは−0.000175dB/nm/km程度であるから、光伝送線路2の波長1.55μm帯における分散をD0 (単位:ps/nm/km)とし、分散補償光ファイバ61による総分散補償量をTD(単位:ps/nm)としたときに、分散補償モジュール60全体の波長帯1.53μm〜1.57μmにおける損失スロープを0.000175×TD/D0 ±0.005(dB/nm)の範囲内の値とするのが好適である。
【0071】
なお、上記何れの実施形態においても、分散補償手段および損失等化手段のうち何れか上流側にあってもよい。しかし、非線形光学現象(特に四光波混合)の影響を考慮すると、分散補償手段の上流側に損失等化手段を設けるのが好適である。すなわち、このようにすることにより、信号光は損失等化手段により損失を受けた後に分散補償手段に入射するので、四光波混合等の非線形光学現象の発生が抑制される。
【0072】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したとおり、本発明に係る分散補償モジュールによれば、光伝送線路の波長帯1.53μm〜1.57μmにおける分散は分散補償手段により補償され、また、光伝送線路および分散補償手段の波長帯1.53μm〜1.57μmにおける損失偏差は損失等化手段により補償される。すなわち、光伝送線路の分散が補償されるだけでなく、光伝送線路および分散補償モジュールの全体の損失の波長依存性が小さいので、受信局に到達する多波長信号光の強度レベルの偏差は小さく、多波長信号光それぞれは充分な強度レベルおよびS/N比で受信局に到達し、受信局における受信エラーは生じない。
【0073】
特に、分散補償モジュールの波長帯1.53μm〜1.57μmにおける全体の損失スロープが正である場合には、例えば、波長1.3μm帯で零分散波長を有するシングルモード光ファイバが光伝送線路として用いられるときのように、光伝送線路の波長帯1.53μm〜1.57μmにおける損失スロープが負であるときに、分散補償モジュール全体の損失スロープを正とすることにより、光伝送線路および分散補償モジュールの全体の総合損失を等化することができる。
【0074】
また、光伝送線路の波長1.55μm帯における分散をD0 (単位:ps/nm/km)とし、分散補償手段による総分散補償量をTD(単位:ps/nm)としたときに、波長帯1.53μm〜1.57μmにおける全体の損失スロープが0.000175×TD/D0 ±0.005(dB/nm)の範囲内の値であるが好適である。この場合には、波長1.3μm帯で零分散波長を有するシングルモード光ファイバが光伝送線路として用いられるときに、この光伝送線路の波長帯1.53μm〜1.57μmにおける損失スロープは−0.000175dB/nm/km程度であるから、光伝送線路の波長帯1.53μm〜1.57μmにおける損失スロープがばらつきを有する場合であっても、分散補償モジュール全体の損失スロープを上記範囲内の値とすることにより、光伝送線路および分散補償モジュールの全体の総合損失を等化することができる。
【0075】
また、損失等化手段は、遷移金属元素添加光ファイバ、長周期ファイバグレーティング、融着部、ファイバカプラおよび曲げ部を有する光ファイバのうち何れかを含むのが好適である。これら何れの場合にも、好適に所望の損失波長特性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る分散補償モジュールの概略構成を示す図である。
【図2】第1,第2,第4,第5および第6の実施形態それぞれに係る分散補償モジュールにおける伝送損失と波長との関係を示すグラフである。
【図3】波長1.3μm帯で零分散波長を有する標準的なシングルモード光ファイバの損失波長特性を示す図である。
【図4】コア領域にCo元素が添加された損失等化光ファイバの損失波長特性の一例を示す図である。
【図5】第2の実施形態に係る分散補償モジュールの概略構成を示す図である。
【図6】長周期ファイバグレーティングの損失波長特性の一例を示す図である。
【図7】第3の実施形態に係る分散補償モジュールの概略構成を示す図である。
【図8】第3の実施形態に係る分散補償モジュールにおける伝送損失と波長との関係を示すグラフである。
【図9】第4の実施形態に係る分散補償モジュールの概略構成を示す図である。
【図10】第4の実施形態に係る分散補償モジュールの具体例を示す図である。
【図11】融着部の損失波長特性の一例を示す図である。
【図12】第5の実施形態に係る分散補償モジュールの概略構成を示す図である。
【図13】第6の実施形態に係る分散補償モジュールの概略構成を示す図である。
【符号の説明】
1…中継器、2…伝送線路、10…分散補償モジュール、11…分散補償光ファイバ、12…遷移金属元素添加光ファイバ、20…分散補償モジュール、21…分散補償光ファイバ、22…長周期ファイバグレーティング、23…光ファイバ、30…分散補償モジュール、31…分散補償光ファイバ、32…長周期ファイバグレーティング、40…分散補償モジュール、41…分散補償光ファイバ、42…シングルモード光ファイバ、43…融着部、50…分散補償モジュール、51…分散補償光ファイバ、52…WDMカプラ、60…分散補償モジュール、61…分散補償光ファイバ、62…曲げ部、63…光ファイバ。
Claims (8)
- 波長帯1.53μm〜1.57μmにおける損失スロープが負である布設される光伝送線路の前記波長帯における分散を補償する分散補償手段と、
前記分散補償手段と光学的に接続され、前記光伝送線路および前記分散補償手段全体の前記波長帯における損失偏差を補償する損失等化手段とを備え、
前記損失等化手段は、伝搬モードと放射モードとを結合する長周期ファイバグレーティングが作り込まれた光ファイバを含み、
前記波長帯における分散補償モジュール全体の損失スロープが正である
ことを特徴とする分散補償モジュール。 - 波長帯1.53μm〜1.57μmにおける損失スロープが負である布設される光伝送線路の前記波長帯における分散を補償する分散補償手段と、
前記分散補償手段と光学的に接続され、前記光伝送線路および前記分散補償手段全体の前記波長帯における損失偏差を補償する損失等化手段とを備え、
前記分散補償手段中には、前記損失等化手段として、伝搬モードと放射モードとを結合する長周期ファイバグレーティングが作り込まれており、
前記波長帯における分散補償モジュール全体の損失スロープが正である
ことを特徴とする分散補償モジュール。 - 波長帯1.53μm〜1.57μmにおける損失スロープが負である布設される光伝送線路の前記波長帯における分散を補償する分散補償手段と、
前記分散補償手段と光学的に接続され、前記光伝送線路および前記分散補償手段全体の前記波長帯における損失偏差を補償する損失等化手段とを備え、
前記損失等化手段は、1対の光ファイバの各端部を融着接続することにより得られた融着部を含み、
前記波長帯における分散補償モジュール全体の損失スロープが正である
ことを特徴とする分散補償モジュール。 - 前記融着部において、前記1対の光ファイバは、それぞれの光軸が互いにずらされた状態で融着接続されていることを特徴とする請求項3記載の分散補償モジュール。
- 前記融着部において、前記1対の光ファイバは、それぞれのコア領域が曲げられた状態で融着接続されていることを特徴とする請求項3記載の分散補償モジュール。
- 前記融着接続される1対の光ファイバおのおのは、径が該融着部に向かって拡大しているコア領域を備えることを特徴とする請求項3記載の分散補償モジュール。
- 波長帯1.53μm〜1.57μmにおける損失スロープが負である布設される光伝送線路の前記波長帯における分散を補償する分散補償手段と、
前記分散補償手段と光学的に接続され、前記光伝送線路および前記分散補償手段全体の前記波長帯における損失偏差を補償する損失等化手段とを備え、
前記損失等化手段は、ファイバカプラを含み、
前記波長帯における分散補償モジュール全体の損失スロープが正である
ことを特徴とする分散補償モジュール。 - 前記光伝送線路は、前記波長帯における損失スロープが−0.000175dB/nm/kmであり、波長1.3μm帯に零分散波長を有するシングルモード光ファイバであり、前記波長帯における分散がD0 (単位:ps/nm/km)、前記分散補償手段による総分散補償量がTD(単位:ps/nm)としたときに、前記波長帯における分散補償モジュール全体の損失スロープが0.000175×TD/D0 ±0.005(dB/nm)の範囲内の値であることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の分散補償モジュール。
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