JP4239411B2 - 動き判定装置および動き判定方法 - Google Patents
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Description
【0001】
この発明は、例えばインターレス走査される画像の動きを、精度良く判定するようにした動き判定装置および動き判定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一例として、インターレス走査される画像(以下、適宜、インターレス画像という)を、ノンインターレス走査(プログレッシブ走査)される画像(プログレッシブ画像)へ変換する処理を行う場合、処理の対象となるインターレス画像における動きの有無等に対応して、その処理に用いるフィルタのタップ係数その他の係数を変化させることによって、インターレス画像に対してより適した処理を施すことができる。変換処理としては、ある規格のインターレス画像を、他の規格のインターレス画像へ変換する処理、標準解像度のインターレス画像を、高解像度の画像へ変換する処理、インターレス画像の動き検出に用いるディジタルフィルタのタップ係数を制御する処理等がある。これらの変換処理においては、本来の変換処理の前処理として、処理の対象となるインターレス画像に対して動きの判定が行われることがある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、動き判定を行う従来の動き判定装置では、例えばインターレス画像を構成するあるフィールドに注目した場合に、その注目フィールドの一部のみがその前後のフィールドと大きく異なるときには(例えば処理対象のインターレス画像がジェット機等が高速で通りすぎていく様子を表示するものなどであるとき)、その一部は、動きがあるにもかかわらず、静止しているものと誤判定されることがあった。
【0004】
このように動きがあるにもかかわらず、静止していると誤って判定された場合には、静止している画像に対して適した処理(例えば前フレームの同一位置のデータで補間するフレーム間処理)が動きのある画像に対して施されることになる。その処理結果は、滑らかに動いている動画像にはならない。また、処理が途中で破綻するおそれもあった。
【0005】
一方、静止しているにもかかわらず、動きがあると誤って判定された場合には、動きのある画像に対して適した処理(例えばフィールド内の処理)が静止した画像に対して施されることになる。その処理結果の画像は、静止した画像全体がぼやけたものとなる。
【0006】
したがって、画像の動き判定は、その後の処理により得られる画像に大きく影響するため、精度良く(誤りがないように)行う必要がある。
【0007】
また、インターレス画像の処理に限らず、プログレッシブ画像の処理においても、動き判定が正しく行われる必要がある。例えば画像信号が時間方向に相関を有するのに対して、ノイズが相関を有しないことを利用して、巡回形のノイズ低減装置が知られている。プログレッシブ画像に関しても、この種のノイズ低減装置によってノイズを低減できる。ノイズ低減装置では、動きの有無が判定され、動きがあるときには、巡回処理を停止し、フレームメモリの内容を書き換える必要がある。このようなノイズ低減装置においても、動き判定が正しく行われないと、上述したのと同様の問題が発生する。
【0008】
したがって、この発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、従来より精度良く動きの判定を行うことができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明は、上述した課題を解決するものであり、インタ−レス方式の入力画像信号中に含まれる物体の動きを判定する動き判定装置において、
入力画像信号の部分画像毎に、時間的に連続するフィールド t-1 、 t 、 t+1 のそれぞれの空間勾配SG (t) 、SG (t-1) 、SG (t+1) を検出する空間変化検出手段と、
入力画像信号の部分画像毎にフレーム間差分FrGを検出する時間変化検出手段と、
部分画像毎に上空間勾配SG (t)とフレーム間差分FrGの変化との比gfr (t) (=FrG/SG (t) )を検出する比検出手段と、
フィールド t-1 およびt間の、上向きのフィールド間差分 FiGu(t-1) と、フィールド t-1 およびt間の、下向きのフィールド間差分 FiGd(t-1) と、フィールドtおよび t+1 間の、上向きのフィールド間差分 FiGu(t) と、フィールドtおよび t+1 間の、下向きのフィールド間差分 FiGd(t) とをそれぞれ求めるフィールド間差分検出手段と、
第1の判定部、第2の判定部および第3の判定部からなる動き判定手段とを備え、
第1の判定部は、下記の条件C1、C2およびC3を全て満たすときは、動きと判定し、それ以外では、静止と判定し、
C1:SG (t) ≧ th 1
C2: min {| SG(t) − SG(t-1) |,| SG(t) − SG(t+1) |}≧ th 2
C3:gfr (t) =FrG/SG (t) ≧ th 3
th 1、 th 2および th 3は、閾値である。
第2の判定部は、下記の条件C1、C4およびC5を全て満たすときは、動きと判定し、それ以外では、静止と判定し、
C1:SG (t) ≧ th 1
C4: max { FiGu(t-1) , FiGu(t),FiGd(t-1) , FiGd(t) }≧ th 4
C5:gfr (t) =FrG/SG (t) ≧ th 5
第3の判定部は、下記の条件C6を満たすときは、動きと判定し、それ以外では、静止と判定する動き判定装置である。
C6:gfr (t) =FrG/SG (t) ≧ th 6
閾値 th 3、 th 5および th 6は、空間変化量SG (t) とフレーム間差分FrGが大きくなるに従って閾値が増加するようになされ、閾値 th 6は、閾値 th 3および th 5より大きな値である。
この発明は、インタ−レス方式の入力画像信号中に含まれる物体の動きを判定する動き判定方法において、
入力画像信号の部分画像毎に、時間的に連続するフィールド t-1 、 t 、 t+1 のそれぞれの空間勾配SG (t) 、SG (t-1) 、SG (t+1) を検出する空間変化検出ステップと、
入力画像信号の部分画像毎にフレーム間差分FrGを検出する時間変化検出ステップと、
部分画像毎に上空間勾配SG (t)とフレーム間差分FrGの変化との比gfr (t) (=FrG/SG (t) )を検出する比検出ステップと、
フィールド t-1 およびt間の、上向きのフィールド間差分 FiGu(t-1) と、フィールド t-1 およびt間の、下向きのフィールド間差分 FiGd(t-1) と、フィールドtおよび t+1 間の、上向きのフィールド間差分 FiGu(t) と、フィールドtおよび t+1 間の、下向きのフィールド間差分 FiGd(t) とをそれぞれ求めるフィールド間差分検出ステップと、
第1の判定ステップ、第2の判定ステップおよび第3の判定ステップからなる動き判定ステップとを備え、
第1の判定ステップは、下記の条件C1、C2およびC3を全て満たすときは、動きと判定し、それ以外では、静止と判定し、
C1:SG (t) ≧ th 1
C2: min {| SG(t) − SG(t-1) |,| SG(t) − SG(t+1) |}≧ th 2
C3:gfr (t) =FrG/SG (t) ≧ th 3
th 1、 th 2および th 3は、閾値である。
第2の判定ステップは、下記の条件C1、C4およびC5を全て満たすときは、動きと判定し、それ以外では、静止と判定し、
C1:SG (t) ≧ th 1
C4: max { FiGu(t-1) , FiGu(t),FiGd(t-1) , FiGd(t) }≧ th 4
C5:gfr (t) =FrG/SG (t) ≧ th 5
第3の判定ステップは、下記の条件C6を満たすときは、動きと判定し、それ以外では、静止と判定する動き判定方法である。
C6:gfr (t) =FrG/SG (t) ≧ th 6
閾値 th 3、 th 5および th 6は、空間変化量SG (t) とフレーム間差分FrGが大きくなるに従って閾値が増加するようになされ、閾値 th 6は、閾値 th 3および th 5より大きな値である。
【発明の効果】
【0010】
この発明は、フィールド間の空間変化量に基づく第1条件判定と、フィールド間差分に基づく第2条件判定と、フレーム間差分と空間変化量の比に基づく第3条件判定との何れかが満たされると、注目画素に動きがあると判定するので、高精度に動き判定を行うことができる。したがって、動き判定に基づいて、動きのある画像と、動きが無いまたは動きが僅かである画像に対してそれぞれ適切な処理を施すことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
第1図は、この発明が適用された動き判定装置の一実施例の構成例を示す。この一実施例においては、インターレス画像における動きの有無が判定されるようになされている。
すなわち、インターレス画像を構成する各フィールドの時系列がフィールドメモリ1に供給されるようになされている。フィールドメモリ1は、そこに供給されたフィールド画像を、順次記憶するようになされている。ここで、フィールドメモリ1は、少なくとも3フィールドの画像を記憶することができる記憶容量を有している。
【0012】
フィールドメモリ1に対してタップ構築部2が接続される。タップ構築部2は、フィールドメモリ1から所定の画素(画素値)を読み出し、処理の対象とするタップを構成する。すなわち、タップ構築部2は、時刻tにおけるフィールド(以下、適宜、第tフィールドという)に注目した場合に、その第tフィールドの画像内の注目画素を想定する。ここで、注目画素は、第tフィールドの画像を構成する実際の画素であっても良いし、第tフィールド上に想定された仮想的な画素であっても良い。
なお、この発明は、フレームが連続するプログレッシブ方式の信号を処理する場合にも適用できる。
【0013】
タップ構築回路2では、第2図に示す50個の画素が動き判定に使用するタップとして選択され、選択されたタップが出力される。第2図は、t-1 ,t,t+1 と時間的に連続する3フィールドの空間的に同一部分の画像を示している。第2図中のドットが所定周波数でサンプリングされることによって得られる画素を示す。例えば1画素は、8ビットの輝度値である。
【0014】
時間t-1 のフィールドでは、時間的に連続する3ラインのそれぞれから対応する位置の5個のタップが選択される。同様に、時間t+1 のフィールドでは、時間的に連続する3ラインのそれぞれから対応する位置の5個のタップが選択される。これらのフィールドのタップの空間的な位置が同一である。また、現在(時間t)のフィールドでは、時間的に連続する4ラインのそれぞれから対応する位置の5個のタップが選択される。インターレス方式であるために、これらの4ラインは、t-1 およびt+1 のフィールドのタップとは、空間的に1ラインずれている。そして、第2図において、×で示す位置が注目画素であり、この注目画素に関しての動き判定がなされる。
【0015】
タップ構築部2に対して空間変化算出部3および時間変化算出部4が接続される。空間変化算出部3は、第t-1 ,t,t+1 フィールドのタップのそれぞれについて空間方向の変化量SG(t) ,SG(t-1) ,SG(t+1) を算出する。これらの空間方向の変化量が時間変化対空間変化算出部5および第1条件判定部6に供給される。
【0016】
各フィールドの空間方向の変化量は、それぞれの画素と隣接画素との差分の絶対値を求め、差分の絶対値を合計した値である。タップを構成する各画素の値を第2図に示すように定めると、下記のようにして、空間方向の変化量SG(t) ,SG(t-1) ,SG(t+1) が算出される。
【0017】
SG(t) =〔|b00−b01|+|b01−b02|+|b02−b03|+|b03−b04|+|b10−b11|+|b11−b12|+|b12−b13|+|b13−b14|+|b20−b21|+|b21−b22|+|b22−b23|+|b23−b24|+|b30−b31|+|b31−b32|+|b32−b33|+|b33−b34|+|b00−b10|+|b01−b11|+|b02−b12|+|b03−b13|+|b04−b14|+|b10−b20|+|b11−b21|+|b12−b22|+|b13−b23|+|b14−b24|+|b20−b30|+|b21−b31|+|b22−b32|+|b23−b33|+|b24−b34|〕/31
SG(t-1) =〔|a00−a01|+|a01−a02|+|a02−a03|+|a 03 −a 04 |+|a10−a11|+|a11−a12|+|a12−a13|+|a 13 −a 14 |+|a20−a21|+|a21−a22|+|a22−a23|+|a 23 −a 24 |+|a00−a10|+|a01−a11|+|a02−a12|+|a03−a13|+|a 04 −a 14 |+|a10−a20|+|a11−a21|+|a12−a22|+|a13−a23|+|a 14 −a 24 |〕/22
SG(t+1) =〔|c00−c01|+|c01−c02|+|c02−c03|+|c 03 −c 04 |+|c10−c11|+|c11−c12|+|c12−c13|+|c 13 −c 14 |+|c20−c21|+|c21−c22|+|c22−c23|+|c 23 −c 24 |+|c00−c10|+|c01−c11|+|c02−c12|+|c03−c13|+|c 04 −c 14 |+|c10−c20|+|c11−c21|+|c12−c22|+|c13−c23|+|c 14 −c 24 |〕/22
【0018】
時間変化算出部4は、第1の時間変化としてのフレーム間差分FrGと、第2の時間変化としてのフィールド間差分FiGu(t-1) ,FiGu(t) ,FiGd(t-1) ,FiGd(t) とを算出する。フレーム間差分FrG(t) は、第t-1 フィールドの15個のタップの画素値のそれぞれと、1フレーム後の第t+1 フィールドの空間的に同一位置の15個のタップの画素値との差分を求め、求まった15個のフレーム間差分を絶対値に変換し、さらに、フレーム間差分の絶対値を平均化した値である。すなわち、
FrG(t) =〔|a00−c00|+|a01−c01|+|a02−c02|+|a03−c03|+|a04−c04|+|a10−c10|+|a11−c11|+|a12−c12|+|a13−c13|+|a14−c14|+|a20−c20|+|a21−c21|+|a22−c22|+|a23−c23|+|a24−c24|〕/15
【0019】
一般的には、フレーム間差分FrG(t) が大きいほど、フレーム間の動きが大きいものと判定される。
【0020】
第3図は、フィールド間差分を説明する図である。連続するフィールド間では、インターレス方式では、垂直方向のライン位置がずれている。従って、フィールド間差分としては、自分のラインより上側に位置する他のフィールドのラインとの差分(uの文字を付ける)と、自分のラインより下側に位置する他のフィールドのラインとの差分(dの文字を付ける)との2種類ある。
【0021】
第3図から分かるように、FiGu(t-1) は、第t-1 フィールドおよび第tフィールド間の、上向きのフィールド間差分を表し、FiGd(t-1) は、第t-1 フィールドおよび第tフィールド間の、下向きのフィールド間差分を表す。同様に、FiGu(t) は、第tフィールドおよび第t+1 フィールド間の、上向きのフィールド間差分を表し、FiGd(t)
は、第tフィールドおよび第t+1 フィールド間の、下向きのフィールド間差分を表す。フレーム間差分FrG(t) と同様に、5×3および5×4(第2図参照)の各ブロックの各画素の差分値の絶対値和の平均値がフィールド間差分として検出される。
【0022】
検出されたフレーム間差分FrG(t) が時間変化対空間変化算出部5に供給される。時間変化対空間変化算出部5は、割り算器で構成され、空間変化量算出部3から供給される第tフィールドのタップの空間方向の変化量SG(t) に対する時間変化算出部4から供給される第tフィールドのフレーム間差分FrG(t) の比(以下、適宜、時間変化対空間変化という)gfr(t) (=FrG(t) /SG(t) )を求める。
【0023】
この時間変化対空間変化gfr(t) が第1条件判定部6、第2条件判定部7および第3条件判定部8に供給される。第1条件判定部6は、空間変化量のフィールド間の変化に基づいて動き判定を行い、第2条件判定部7は、フィールド間差分に基づいて動き判定を行い、第3条件判定部8は、勾配法と同様の手法で動き判定を行うものである。これらの条件判定部6,7,8は、動きと判定すると"1" (論理的1)を出力し、静止と判定すると "0"(論理的0)を出力する。条件判定部6,7,8の出力がORゲート9に出力する。ORゲート9の出力が動き判定結果である。したがって、条件判定部6,7,8の何れか1つでも動きと判定すれば、動きと判定し、"1" の判定結果が出力され、それ以外は静止と判定し、 "0"の判定結果が出力される。
【0024】
第1条件判定部6は、次の3個の条件が満たされるときに、動きと判断し、それ以外は、静止と判定する。
条件C1:現在フィールド(第tフィールド)の空間変化量SG(t) が閾値th1以上であること
条件C2:現在フィールドの空間変化量SG(t) と、過去または未来のフィールドの空間変化量の変化が閾値th2以上であること
条件C3:フレーム間差分FrGと現在のフィールドの空間変化量SG(t) の比が閾値th3以上であること
【0025】
第1条件判定部6は、以上の条件を全て満たすときは、動きと判定し、"1" をORゲート9に出力し、それ以外では、静止と判定し、 "0"をORゲート9に出力する。式で表すと下記のものとなる。
C1:SG(t) ≧th1
C2: min{|SG(t) −SG(t-1) |,|SG(t) −SG(t+1) |}≧th2
C3:gfr(t) =FrG/SG(t) ≧th3
【0026】
第2条件判定部7は、下記の条件を用いる。
条件C1:現在フィールド(第tフィールド)の空間変化量SG(t) が閾値th1以上であること
条件C4:各方向のフィールド間差分の最大値が閾値th4以上であること
条件C5:フレーム間差分FrGと現在のフィールドの空間変化量SG(t) の比が閾値th5以上であること
【0027】
第2条件判定部7は、以上の条件を全て満たすときは、動きと判定し、"1" をORゲート9に出力し、それ以外では、静止と判定し、 "0"をORゲート9に出力する。式で表すと下記のものとなる。
C1:SG(t) ≧th1
C4: max{FiGu(t-1) ,FiGu(t),FiGd(t-1) ,FiGd(t) }≧th4
C5:gfr(t) =FrG/SG(t) ≧th5
【0028】
第3条件判定部8は、下記の条件を用いる。
条件C6:フレーム間差分FrGと空間変化量SG(t) との比が閾値th6以上であること
第3条件判定部8は、以上の条件を全て満たすときは、動きと判定し、"1" をORゲート9に出力し、それ以外では、静止と判定し、 "0"をORゲート9に出力する。式で表すと下記のものとなる。
C6:gfr(t) =FrG/SG(t) ≧th6
閾値th6は、閾値th3およびth5より大きな値である。
【0029】
ここで、第3条件は、フレーム間差分FrGを空間変化量SG(t)で正規化した値を使
用するものである。比gfr(t) に対しての閾値は、th3,th5,th6が存在する。横軸を空間変化量SG(t) とし、縦軸をフレーム間差分FrGとする第4図に概念的に示すように、空間変化量SG(t) とフレーム間差分FrGが大きくなるに従って閾値が増加するようになされている。そして、閾値th6がth3およびth5より大きいものとされている。その結果、閾値th3およびth5より小さい領域1と、閾値th3およびth5と閾値th6とで挟まれた領域2と、閾値th6以上の領域3が形成される。
【0030】
比gfr(t) と閾値th6とを使用する第3条件のみでは、領域1および領域2が共に静止と判断され、th6以上の領域3が動きと判定される。しかしながら、この一実施例では、閾値th3およびth5を使用して領域2を動きと判定するようにしている。この領域2は、本来動きであるにもかかわらず、若し、閾値th6のみを使用した判定では、静止と誤って判定されてしまう範囲である。このようにして、動き判定の精度を向上できる。
【0031】
ORゲート9は、第1条件判定部6、第2条件判定部7、第3条件判定部8の判定結果の論理和を出力する。すなわち、注目フィールド(第tフィールド)の注目画素の動きがあると判定する場合には、"1" を出力し、静止であると判定する場合には、 "0"を出力する。
【0032】
次に、第5図のフローチャートを参照して第1図の動き判定装置による動き判定処理について説明する。また、以下に示す動き判定処理は、第1図のハードウエア構成に制約されず、コンピュータのソフトウェア処理によっても実現することができるものである。
【0033】
ステップS1では、注目画素についてタップを構築する。タップ構築部2が第2図に示すような第t-1 ,t,t+1 フィールドから注目画素の近傍の所定の画素を抽出する。これらのタップが空間変化算出部3および時間変化算出部4に供給される。
【0034】
ステップS2では、空間変化算出部3が空間方向の変化量SG(t),SG(t-1) ,SG(t+1) を算出する。空間方向の変化量SG(t) ,SG(t-1) ,SG(t+1) が第1条件判定
部6に供給され、また、SG(t) が時間変化対空間変化算出部5に供給され、比が算出される。
ステップS2では、時間変化算出部4において、第1の時間方向の変化量であるフレーム間差分FrGが算出される。また、第2の時間方向の変化量であるフィールド間差分FiGu(t-1) ,FiGd(t-1) ,FiGu(t) ,FiGd(t) が算出される。
【0035】
ステップS3では、時間変化対空間変化算出部5において、時間変化に対する空間変化の比gfr(t) (=FrG/SG(t) )が算出される。この比gfr(t) が第1条件判定部6、第2条件判定部7および第3条件判定部8に供給される。
【0036】
そして、ステップS4において、第1条件判定部6、第2条件判定部7および第3条件判定部8により、第1条件乃至第3条件のうちの何れかを満たすかどうかが決定される。第1条件乃至第3条件のうちの何れかが満たされるならば、動きが有りと判定され、ORゲート9の出力が"1" となる(ステップS5)。一方、第1条件乃至第3条件の全てが満たされないときは、動き無しと判定され、ORゲート9の出力が "0"となる(ステップS6)。このようにして動き判定が終了する。
【0037】
なお、一実施例における絶対値和を求める処理に代えて、二乗和を求めるようにしても良い。
また、一実施例では、注目フィールドとその1フィールド前と1フィールド後のフィールドを用いているが、注目フィールドの2フィールド前と2フィールド後のフィールドを用いても良い。
さらに、一実施例では、第2図に示したように、長方形のブロック内に含まれる画像をタップとして抽出したが、その他の形状、例えば円形や十字形のブロック内に含まれる画素をタップとして抽出しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】この発明による動き判定装置の一実施例の構成例を示すブロック図である。
【図2】タップ構築部の処理を説明するための図である。
【図3】時間変化算出部の処理を説明するための図である。
【図4】一実施例の動き判定を説明するための略線図である。
【図5】第1図の動き判定装置の処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0039】
2・・・タップ構築部
3・・・空間変化算出部
4・・・時間変化算出部
5・・・時間変化対空間変化算出部
6・・・第1条件判定部
7・・・第2条件判定部
8・・・第3条件判定部
Claims (2)
- インタ−レス方式の入力画像信号中に含まれる物体の動きを判定する動き判定装置において、
上記入力画像信号の部分画像毎に、時間的に連続するフィールド t-1 、 t 、 t+1 のそれぞれの空間勾配SG (t) 、SG (t-1) 、SG (t+1) を検出する空間変化検出手段と、
上記入力画像信号の上記部分画像毎にフレーム間差分FrGを検出する時間変化検出手段と、
上記部分画像毎に上空間勾配SG (t)と上記フレーム間差分FrGの変化との比gfr (t) (=FrG/SG (t) )を検出する比検出手段と、
フィールド t-1 およびt間の、上向きのフィールド間差分 FiGu(t-1) と、フィールド t-1 およびt間の、下向きのフィールド間差分 FiGd(t-1) と、フィールドtおよび t+1 間の、上向きのフィールド間差分 FiGu(t) と、フィールドtおよび t+1 間の、下向きのフィール
ド間差分 FiGd(t) とをそれぞれ求めるフィールド間差分検出手段と、
第1の判定部、第2の判定部および第3の判定部からなる動き判定手段とを備え、
上記第1の判定部は、下記の条件C1、C2およびC3を全て満たすときは、動きと判定し、それ以外では、静止と判定し、
C1:SG (t) ≧ th 1
C2: min {| SG(t) − SG(t-1) |,| SG(t) − SG(t+1) |}≧ th 2
C3:gfr (t) =FrG/SG (t) ≧ th 3
th 1、 th 2および th 3は、閾値である。
上記第2の判定部は、下記の条件C1、C4およびC5を全て満たすときは、動きと判定し、それ以外では、静止と判定し、
C1:SG (t) ≧ th 1
C4: max { FiGu(t-1) , FiGu(t),FiGd(t-1) , FiGd(t) }≧ th 4
C5:gfr (t) =FrG/SG (t) ≧ th 5
上記第3の判定部は、下記の条件C6を満たすときは、動きと判定し、それ以外では、静止と判定する動き判定装置。
C6:gfr (t) =FrG/SG (t) ≧ th 6
上記閾値 th 3、 th 5および th 6は、上記空間変化量SG (t) と上記フレーム間差分FrGが大きくなるに従って閾値が増加するようになされ、閾値 th 6は、上記閾値 th 3および th 5より大きな値である。 - インタ−レス方式の入力画像信号中に含まれる物体の動きを判定する動き判定方法において、
上記入力画像信号の部分画像毎に、時間的に連続するフィールド t-1 、 t 、 t+1 のそれぞれの空間勾配SG (t) 、SG (t-1) 、SG (t+1) を検出する空間変化検出ステップと、
上記入力画像信号の上記部分画像毎にフレーム間差分FrGを検出する時間変化検出ステップと、
上記部分画像毎に上空間勾配SG (t)と上記フレーム間差分FrGの変化との比gfr (t) (=FrG/SG (t) )を検出する比検出ステップと、
フィールド t-1 およびt間の、上向きのフィールド間差分 FiGu(t-1) と、フィールド t-1 およびt間の、下向きのフィールド間差分 FiGd(t-1) と、フィールドtおよび t+1 間の、上向きのフィールド間差分 FiGu(t) と、フィールドtおよび t+1 間の、下向きのフィールド間差分 FiGd(t) とをそれぞれ求めるフィールド間差分検出ステップと、
第1の判定ステップ、第2の判定ステップおよび第3の判定ステップからなる動き判定ステップとを備え、
上記第1の判定ステップは、下記の条件C1、C2およびC3を全て満たすときは、動 きと判定し、それ以外では、静止と判定し、
C1:SG (t) ≧ th 1
C2: min {| SG(t) − SG(t-1) |,| SG(t) − SG(t+1) |}≧ th 2
C3:gfr (t) =FrG/SG (t) ≧ th 3
th 1、 th 2および th 3は、閾値である。
上記第2の判定ステップは、下記の条件C1、C4およびC5を全て満たすときは、動きと判定し、それ以外では、静止と判定し、
C1:SG (t) ≧ th 1
C4: max { FiGu(t-1) , FiGu(t),FiGd(t-1) , FiGd(t) }≧ th 4
C5:gfr (t) =FrG/SG (t) ≧ th 5
上記第3の判定ステップは、下記の条件C6を満たすときは、動きと判定し、それ以外では、静止と判定する動き判定方法。
C6:gfr (t) =FrG/SG (t) ≧ th 6
上記閾値 th 3、 th 5および th 6は、上記空間変化量SG (t) と上記フレーム間差分FrGが大きくなるに従って閾値が増加するようになされ、閾値 th 6は、上記閾値 th 3および th 5より大きな値である。
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