JP4239073B2 - 無効電力補償装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、電鉄用交流き電変電所に設置される無効電力補償装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、図6に示すように、電鉄用交流き電変電所51には、第1の特別高圧(例えば154KV)を第2の特別高圧(例えば66KV)に変換し、負荷(列車)52に交流電力を供給するき電用変圧器が設置されている。そして、交流き電回路には、回路の無効電力を補償し、負荷52の力率を改善するため、従来から並列進相設備53が設けられている。この場合、並列進相設備53は、直列リアクトルL、コンデンサC等で構成されている。なお、56は、停電時にコンデンサCの電荷を放電するための特別高圧に対応した放電コイルである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように、上記並列進相設備53は、直列リアクトルL、コンデンサC等で構成されているが、これらは特別高圧66KVに耐用するための絶縁設計が必要である。このため、直列リアクトルL及びコンデンサCは大型のものを必要とし、ブッシングも大きなものとなる。また、この並列進相設備53では、無効電力補償容量が設備設置時の負荷52の力率(例えば0.8)に対して設定されるため、設備を設置した後年数が経過し、負荷(列車)52自体の力率が改善(例えば0.9)された場合には過補償になることになって、適正に無効電力を補償することが困難になる欠点がある。
【0004】
そのため、無効電力を適正に補償するためには補償容量を変更した特別高圧用の大型設備(直列リアクトル及びコンデンサ)への置き換え(変更)が必要となり、設備の交換作業が大掛かりとなると共に、あらたに設置する設備コストも嵩むという問題がある。また、停電時における安全上の考慮からコンデンサの電荷を放電するために、この図6に示すように、特別高圧に対応した放電コイル56を必要としていた。このため、コスト高を招いていた。
【0005】
この発明は、上記従来の欠点を解決するためになされたものであって、その目的は、負荷の力率が変更された場合、大掛かりな設備の変更等を行うことなく,容易に補償容量を調整することができ、適正に交流き電回路の無効電力を補償することができる無効電力補償装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで請求項1の無効電力補償装置は、交流き電用変圧器の2次側に設けられた補償用変圧器13と、この補償用変圧器13の2次側に並列に設けられたコンデンサCとを具備し、上記補償用変圧器13の1次側及び2次側に電圧を切換えるタップ14、15を設け、このタップ14、15を切換えた場合に、変圧器13の漏れインピーダンスがほぼ同じになるように変圧器13の巻数比や巻き方等を予め調整することにより、漏れインピーダンスとコンデンサCのリアクタンスのリアクタンス比を一定にしながらタップ14、15により電圧を切換えるように構成したことを特徴としている。
【0007】
上記請求項1の無効電力補償装置では、負荷12の力率の改善等の変更により無効電力補償に必要な進相容量が変化した場合、タップ14、15を切換えることにより、大掛かりな設備の変更等を行うことなく補償容量を調整することができる。
【0008】
請求項2の無効電力補償装置は、交流き電用変圧器の2次側に設けられた補償用の第1の変圧器21と、この第1の変圧器21と並列に設けられた補償用の第2の変圧器22と、第1の変圧器21の2次側23または第2の変圧器22の2次側24に並列に接続されるコンデンサCとを具備し、上記第1及び第2の変圧器21、22は2次電圧は異なるが漏れインピーダンスはほぼ同じになるように巻数比や巻き方等が予め調整されており、負荷12の力率に対応して上記コンデンサCの接続を切換えることで、各変圧器21、22の漏れインピーダンスとコンデンサCのリアクタンスのリアクタンス比を一定にしながら電圧を切換えるように構成したことを特徴としている。
【0009】
上記請求項2の無効電力補償装置では、負荷12の力率が改善等の変更がなされた場合、コンデンサCの接続を切換えることによって、上記請求項1の無効電力補償装置と同様に、大掛かりな設備の変更等を行うことなく容易に補償容量を調整する(切換える)ことができる。
【0010】
請求項3の無効電力補償装置は、交流き電用変圧器の2次側に設けられた補償用変圧器30と、この補償用変圧器30の2次側に設けられた第1及び第2の巻線32、33と、この第1及び第2の巻線32、33のうちの一方の巻線32に並列に接続されたコンデンサCとを具備し、上記第1及び第2の巻線32、33は2次電圧は異なるが漏れインピーダンスはほぼ同じになるように巻数比や巻き方等が予め調整されており、負荷12の力率に対応して上記コンデンサCの接続を他方の巻線33に切換えることで、変圧器30の漏れインピーダンスとコンデンサCのリアクタンスのリアクタンス比を一定にしながら電圧を切換えるように構成したことを特徴としている。
【0011】
上記請求項3の無効電力補償装置では、負荷12の力率が改善等の変更がなされた場合、コンデンサCの接続を切換えることによって、上記請求項1及び請求項2の無効電力補償装置と同様に、大掛かりな設備の変更等を行うことなく容易に補償容量を調整する(切換える)ことができる。
【0012】
請求項4の無効電力補償装置は、交流き電用変圧器の2次側に設けられた補償用変圧器40と、この補償用変圧器40の2次側に設けられた複数の巻線42・・と、この複数の巻線42・・それぞれに並列に接続可能な複数のコンデンサC・・とを具備し、上記補償用変圧器40の1次巻線41と2次側の各巻線42、43、44は漏れインピーダンスがほぼ同じになるように巻数比や巻き方等が予め調整されており、負荷12の力率に対応して少なくとも一組の巻線42とコンデンサCとを接続状態から非接続状態に、または非接続状態から接続状態に切換えるように構成したことを特徴としている。
【0013】
請求項4の無効電力補償装置では、接続されている巻線42・・とコンデンサC・・の複数の組のうち少なくとも一組の巻線42とコンデンサCとを非接続状態とすれば、補償装置としての全体のコンデンサの容量(補償容量)を小とすることができ、また、逆に、非接続状態の巻線42とコンデンサCとを接続状態とすれば、補償装置としての全体のコンデンサの容量(補償容量)を大にすることができる。このため、負荷12の力率に対応して、少なくとも一組の巻線42とコンデンサCとを接続状態から非接続状態に、または非接続状態から接続状態に切換えることによって、補償容量を調整することができる。
【0014】
請求項5の無効電力補償装置は、交流き電用変圧器の2次側に設けられた補償用変圧器13と、この補償用変圧器13の2次側に並列に設けられたコンデンサCとを具備し、上記補償用変圧器13の1次側及び2次側のどちらか一方に電圧を切換えるタップ14を設け、このタップ14を切換えた場合に、変圧器13の漏れインピーダンスがほぼ同じになるように変圧器13の巻数比や巻き方等を予め調整することにより、漏れインピーダンスとコンデンサCのリアクタンスのリアクタンス比を一定にしながらタップ14により電圧を切換えるように構成したことを特徴としている。
【0015】
上記請求項5の無効電力補償装置では、負荷12の力率の改善等の変更により無効電力補償に必要な進相容量が変化した場合、補償用変圧器13の1次側及び2次側のどちらか一方のタップ14、15を切換えることにより、大掛かりな設備の変更等を行うことなく補償容量を調整することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に、この発明のコンデンサの具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、この発明による無効電力補償装置の簡略回路図である。この場合、電鉄用交流き電変電所11には交流き電用変圧器(図示省略)が設置され、1次電圧(例えば154KV)を2次電圧(例えば66KV)に変換して負荷(列車)12に交流電力を供給するようになされている。そして、無効電力補償装置は、交流き電変圧器の2次側に設けられた補償用変圧器13と、補償用変圧器13の2次側に並列に設けられたコンデンサCとを備える。また、このコンデンサCに放電抵抗Rが並列に接続されている。上記補償用変圧器13は、通常の並列コンデンサ設備における直列リアクトルの代わりとなるものであって、車両(列車12)から発生する高調波に対して、車両に接続されている系統とこの補償装置とが並列共振することを防ぐために使用するものである。そして、この補償用変圧器13は、特別高圧(例えば66KV)を通常の高圧(例えば3000V〜6600V)に電圧変換する。
【0017】
ところで、この無効電力補償装置は、接続されているコンデンサCを変えないで、無効電力補償容量を変更できるのが特徴である。コンデンサCが変わらないので、コンデンサCのリアクタンスとリアクトルのリアクタンスの比(以下、リアクタンス比という。)を変わらないようにする必要がある。この場合、リアクタンス比を一定に保つためには、補償用変圧器13の1次側及び2次側の巻数比を調整する必要がある。このため、補償用変圧器13の1次側及び2次側に電圧を切換えるタップ(中間タップ)14、15を設けている。これは、通常の変圧器では、このように等価直列リアクタンス分を一定にして、電圧を変更するためには、1次側又は2次側のどちらか一方のみに中間タップ(電圧を切換えるタップ)を設けるだけでは困難であり、1次側及び2次側を同時に切換える必要があるからである。なお、一般的な並列コンデンサ設備では無効電力補償容量を低下させるためには、コンデンサの容量を小さくするので、コンデンサのリアクタンスが大きくなり、それに伴って直列リアクトルも大きくしなければリアクタンス比が一定にならない。
【0018】
また、通常の変圧器ではタップにより2次電圧を下げる(2次側巻数を減らす)とリアクタンスが小になりリアクタンス比が低下することになる。リアクタンス比を低下させると余分な高調波がコンデンサに流入することになり、設備が過負荷傾向になる。このため余分な過負荷耐量を設計上の余裕として考慮する必要があり、設備が大きくなる。このためにも、リアクタンス比を一定に維持させる必要がある。
【0019】
ところで、上記図6に示す従来のものでは、リアクトルLとしてリアクタンス比αが、例えば15%のものが用いられる。このリアクタンス比αは(ZL/ZC)×100となる。この場合、ZCはコンデンサCのリアクタンスであり、ZLはリアクトルLのリアクタンスである。そして、この図1に示す無効電力補償装置においては、負荷の力率が変化しても従来と等価な補償をするために、リアクタンス比αを従来と同じ15%にしておく必要がある。そこで、この無効電力補償装置では、変圧器13の漏れインピーダンス(内部インピーダンス)分で図6のリアクトルLの作用をさせている。このため、このリアクタンス比αは(Z´L/Z´C)×100であり、これを一定(例えば15%)にする必要がある。この場合、Z´CはコンデンサCのリアクタンスであり、Z´Lは漏れインピーダンス(リアクタンス)である。
【0020】
また、補償用変圧器13の%X(パーセントインピーダンス)は(Z´L/ZT)×100である。この場合、ZTは補償用変圧器13の電源側インピーダンスである。さらに、Z´C=ZT+Z´Lであるので、%Xとαとの関係は次の数1の式となる。
【0021】
【数1】
【0022】
そして、このリアクタンス比αを一定にするためには、補償用変圧器13の%Xを変えないようにすればよい。例えば、αが15%のときには%Xが17.6となり、この%X=17.6が変化しないように、中間タップ14、15を切換えれば、リアクタンス比αは変わらず、適正に無効電力を補償することができる。
【0023】
すなわち、負荷12の力率向上等により、無効電力補償に必要な進相容量が減少した場合、中間タップ14、15を、補償用変圧器13の等価直列リアクタンスとコンデンサCのリアクタンスとの比(リアクタンス比)が変わらないように切換える。これによって、α%直列リアクトル付きの進相設備と等価にすることができ、表1に示すように、リアクタンス比を変えずに、無効電力補償のための進相容量を調節することができる。
【0024】
【表1】
【0025】
この表1から明らかなように、必要進相容量が1000KVAでは、従来の無効電力補償装置でも、この実施形態の無効電力補償装置でも進相容量は1000KVAであるが、負荷の力率が改善されて必要進相容量が750KVAに減少した場合、従来のものでは、進相容量は1000KVAのままであり、過補償となっている。これに対して、この無効電力補償装置を備えたものでは、進相容量が750KVAとなって、適正に無効電力を補償することができる。
【0026】
このように、図1のような無効電力補償装置では、負荷12の力率の変更(改善等)により無効電力補償に必要な進相容量が変化した場合、中間タップ14、15を切換えることにより、リアクタンス比を変えずに補償容量を調整することができる。これによって、必要とする進相容量が変化(減少)した際に、進相容量を安定して調整することができ、無効電力を確実に補償することができる。しかも、設備の置き換え(設備の変更)等を行うことなく、容易に補償容量を調整することができ、低コスト化を図ることができる。
【0027】
次に、図2は他の実施形態を示し、この場合、補償用の変圧器20は並列接続された第1の変圧器21と第2の変圧器22を備える。そして、第1の変圧器21の2次側23または第2の変圧器22の2次側24にコンデンサCが並列に接続される。さらに、このコンデンサCに放電抵抗Rが並列に接続されている。また、この変圧器21、22の2次電圧は異なるが、漏れインピーダンスはほぼ同じであるように設定される。この際、このコンデンサCは当初(設備設置時)においては第1の変圧器21の2次側23に接続されている。そして、負荷12の力率が改善された場合に、第2の変圧器22の2次側24に接続されるようにその接続が切換えられる。
【0028】
このように、この図2の無効電力補償装置においても、負荷12の力率が変更(改善等)されて、無効電力補償に必要な進相容量が減少した場合に、コンデンサCの接続を切換えることによって、上記図1の無効電力補償装置と同様に、容易に補償容量を調整することができ、過補償となることを防止できる。
【0029】
また、図3は別の実施形態を示し、この場合、補償用変圧器30は、その一次側に一つ巻線31が設けられるのに対して、その2次側に第1巻線32、及び第2巻線33が設けられている。そして、第1及び第2巻線の32、33のうちの一方の第1巻線32にコンデンサCが並列に接続され、さらにこのコンデンサCに放電抵抗Rが並列に接続されている。また、この第1及び第2巻線32、33において、2次電圧はそれぞれ異なるが漏れインピーダンスは変わらないように設定される。なお、この補償用変圧器30も、上記実施の形態と同様、電鉄用交流き電変電所11の交流き電用変圧器の2次側に設けられている。
【0030】
そして、この図3に示す無効電力補償装置において、負荷12の力率が変更(改善等)されて、無効電力補償に必要な進相容量が減少した場合に、コンデンサCの接続を第1巻線32から第2巻線33に切換える。これによって、上記図1の無効電力補償装置等と同様に、負荷12の力率が変更(改善等)された場合に、リアクタンス比を変えないで補償容量を調整することができ、過補償となることを防止できる。
【0031】
図4はさらに別の実施形態を示し、この場合、補償用変圧器40の2次側に複数の2次巻線42、43、44が設けられ、各2次巻線42、43、44にコンデンサC・・がそれぞれ並列に接続されている。また、各コンデンサC・・に放電抵抗Rが並列に接続されている。この際、1次巻線41と第1巻線42の漏れインピーダンスとコンデンサCのリアクタンス比、1次巻線41と第2巻線43の漏れインピーダンスとコンデンサCのリアクタンス比、1次巻線41と第3巻線44の漏れインピーダンスとコンデンサCのリアクタンス比はそれぞれほぼ同じに設定される。ただし、必要に応じて2次巻線42、43、44相互間が磁気的に結合されないように、第1及び第2巻線42、43間に磁気遮蔽部材S1を介在させ、第2及び第3巻線43、44間に磁気遮蔽部材S2を介在させている。なお、この補償用変圧器40も、上記実施の形態と同様、電鉄用交流き電変電所11の交流き電用変圧器の2次側に設けられている。
【0032】
そして、第1巻線42に接続されるコンデンサCの容量をC1とし、第2巻線43に接続されるコンデンサCの容量をC2とし、第3巻線44に接続されるコンデンサCの容量をC3とすれば、負荷12の力率が変更(改善)された場合、例えばコンデンサCと第1巻線42の接続を例えば端子45において切り離すことにより、補償装置としてのコンデンサの容量が、(C1+C2+C3)から(C2+C3)になり、補償容量を少なくすることができる。このとき、コンデンサの容量が(C2+C3)になるとコンデンサのリアクタンスが大になり、また、並列接続の各巻線42、43、44のうち第1巻線42が作用しなくなるので変圧器40の漏れインピーダンス(リアクタンス)は大になり、リアクタンス比が変わらない。逆に、この非接続状態からコンデンサCと第1巻線42を端子45において接続状態にすれば補償容量を大にすることができる。
【0033】
また、同様に、コンデンサCと第2巻線43の接続を例えば端子46において切り離すことにより、補償装置としてのコンデンサの容量が、(C1+C2+C3)から(C1+C3)になり、補償容量を少なくすることができ、コンデンサCと第3巻線44の接続を例えば端子47において切り離すことにより、補償装置としてのコンデンサの容量が、(C1+C2+C3)から(C1+C2)になり、補償容量を少なくすることができる。
【0034】
このように、接続状態にあるコンデンサ数を増せば補償容量を大にでき、接続状態にあるコンデンサ数を減らせば補償容量を小にできる。このため、この図4に示す無効電力補償装置においても、負荷12の力率に対応して、少なくとも一組の2次巻線42、43、44とコンデンサCとを接続状態から非接続状態に、または非接続状態から接続状態に切換えることによって、補償容量を調整することができ、過補償または補償不足となることを防止できる。
【0035】
図5には、さらに別の実施形態を示している。この無効電力補償装置は、図1に示した実施形態において、補償用変圧器13の2次側の電圧切替用の中間タップ15を省略して実施したものである。すなわちこの場合、電圧切替用の中間タップ14は、補償用変圧器13の1次側にだけ設けている。なお、この実施形態において、図1と同一の機能部分は同一の符号で示し、その説明を省略する。また、この実施形態と同様なものとして、補償用変圧器13の1次側の電圧切替用の中間タップ14を省略し、電圧切替用の中間タップ15を、補償用変圧器13の2次側にだけ設けるようにしてもよい。これらの場合、等価直列リアクトル分を一定に保つため、補償用変圧器13の1次側又は2次側の巻数比や巻き方等が調整されており、これにより補償用変圧器13の1次側又は2次側の電圧を切換えても、リアクタンス比が変わらないようにされているのである。
【0036】
このように、図5の無効電力補償装置においても、負荷12の力率の変更(改善等)により無効電力補償に必要な進相容量が変化した場合、中間タップ14、又は中間タップ15を切換えることにより、リアクタンス比を変えずに補償容量を調整することができる。これによって、必要とする進相容量が変化(減少)した際に、進相容量を安定して調整することができ、無効電力を確実に補償することができる。しかも、設備の置き換え(設備の変更)等を行うことなく、容易に補償容量を調整することができ、低コスト化を図ることができる。
【0037】
ところで、図6に示す従来のものでは、停電時における安全上の考慮からコンデンサCの電荷を放電するために特別高圧に応じた放電コイル56を必要としていたが、図1〜図5に示す各無効電力補償装置では、コンデンサCが高圧コンデンサとなるので、必要に応じて放電抵抗RをコンデンサCに内蔵し、この抵抗RをとおしてコンデンサCの電荷を放電させることができる。このため、この図1〜図5に示す無効電力補償装置では、このような放電コイルは特に必要ない。また、この実施形態では、コンデンサとしては、通常の高圧耐用のものを使用でき、コンデンサの絶縁設計が容易である利点がある。
【0038】
以上にこの発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。例えば、変圧器の1次、2次巻線の直並列構成や方法など種々変更してよい。また、各実施形態において補償容量が大になるようタップまたはコンデンサの接続を切換えることができる。さらに、図4に示す無効電力補償装置において、補償用変圧器40の2次側の巻線数としては、2個であっても、4個以上であってもよい。さらに、接続状態から非接続状態への切換えや非接続状態から接続状態への切換えは、一組の巻線とコンデンサに限るものではない。また、変圧器の1次、2次間の移行電圧の影響が大きい場合には、1次、2次間に静電シールドを設置することや、2次側にアレスタを設置することは言うまでもない。
【0039】
【発明の効果】
請求項1の無効電力補償装置によれば、負荷の力率の変更(改善等)により無効電力補償に必要な進相容量が変化した場合、例えば、負荷の力率向上等により、無効電力補償に必要な進相容量が減少した場合、タップを切換えることにより、無効電力補償のための進相容量を調節することができる。これによって、過補償等となることを防止でき、適正に無効電力を補償することができる。しかも、大掛かりな設備の変更を行うことなく容易に補償容量を調整することができ、低コスト化を図ることができる。また、必要に応じて放電抵抗をとおしてコンデンサの電荷が放電されるので、放電コイル等を必要としない。このため、この無効電力補償装置の回路構成の簡略化を図って、低コスト化を達成することができる。さらに、コンデンサとしては、通常の高圧耐用のものを使用できて、コンデンサの絶縁設計が容易である利点がある。
【0040】
請求項2の無効電力補償装置によれば、負荷の力率が変更(改善等)された場合、コンデンサの接続を切換えることによって、補償容量を調整することができて、適正に交流き電回路の無効電力を補償することができる。しかも、上記請求項1の無効電力補償装置と同様に、大掛かりな設備の変更を行うことなく容易に補償容量を調整することができると共に、放電コイル等を必要とせず回路構成の簡略化を図って、低コスト化を達成することができる。さらに、コンデンサの絶縁設計が容易である利点もある。
【0041】
請求項3の無効電力補償装置によれば、負荷の力率が変更(改善等)された場合、コンデンサの接続を切換えることによって、過補償等となることを防止でき、適正に無効電力を補償することができる。しかも、上記請求項1及び請求項2の無効電力補償装置と同様に、容易に補償容量を調整することができると共に、回路構成の簡略化を図って、低コスト化を達成することができ、さらには、コンデンサの絶縁設計が容易である利点もある。
【0042】
請求項4の無効電力補償装置によれば、負荷の力率に対応して巻線とコンデンサとを接続状態から非接続状態に、または非接続状態から接続状態に切換えることによって、補償容量を調整することができ、適正に無効電力を補償することができる。しかも、上記請求項1〜請求項3の無効電力補償装置と同様に、容易に補償容量を調整することができると共に、回路構成の簡略化を図って、低コスト化を達成することができ、さらには、コンデンサの絶縁設計が容易である利点もある。
【0043】
請求項5の無効電力補償装置によれば、負荷の力率の変更(改善等)により無効電力補償に必要な進相容量が変化した場合、例えば、負荷の力率向上等により、無効電力補償に必要な進相容量が減少した場合、タップを切換えることにより、無効電力補償のための進相容量を調節することができる。これによって、過補償等となることを防止でき、適正に無効電力を補償することができる。しかも、上記請求項1〜請求項4の無効電力補償装置と同様に、容易に補償容量を調整することができると共に、回路構成の簡略化を図って、低コスト化を達成することができ、さらには、コンデンサの絶縁設計が容易である利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の無効電力補償装置の実施形態を示す簡略回路図である。
【図2】この発明の無効電力補償装置の他の実施形態を示す簡略回路図である。
【図3】この発明の無効電力補償装置の別の実施形態を示す簡略回路図である。
【図4】この発明の無効電力補償装置のさらに別の実施形態を示す簡略回路図である。
【図5】この発明の無効電力補償装置のさらに別の実施形態を示す簡略回路図である。
【図6】従来の無効電力補償装置の簡略回路図である。
【符号の説明】
12 負荷
13 補償用変圧器
14 タップ
15 タップ
21 変圧器
22 変圧器
23 2次側
24 2次側
30 補償用変圧器
32 第1の巻線
33 第2の巻線
40 補償用変圧器
42 巻線
C コンデンサ
Claims (5)
- 交流き電用変圧器の2次側に設けられた補償用変圧器(13)と、この補償用変圧器(13)の2次側に並列に設けられたコンデンサ(C)とを具備し、上記補償用変圧器(13)の1次側及び2次側に電圧を切換えるタップ(14)(15)を設け、このタップ(14)(15)を切換えた場合に、変圧器(13)の漏れインピーダンスがほぼ同じになるように変圧器(13)の巻数比や巻き方等を予め調整することにより、漏れインピーダンスとコンデンサ(C)のリアクタンスのリアクタンス比を一定にしながらタップ(14)(15)により電圧を切換えるように構成したことを特徴とする無効電力補償装置。
- 交流き電用変圧器の2次側に設けられた補償用の第1の変圧器(21)と、この第1の変圧器(21)と並列に設けられた補償用の第2の変圧器(22)と、第1の変圧器(21)の2次側(23)または第2の変圧器(22)の2次側(24)に並列に接続されるコンデンサ(C)とを具備し、上記第1及び第2の変圧器(21)(22)は2次電圧は異なるが漏れインピーダンスはほぼ同じになるように巻数比や巻き方等が予め調整されており、負荷(12)の力率に対応して上記コンデンサ(C)の接続を切換えることで、各変圧器(21)(22)の漏れインピーダンスとコンデンサ(C)のリアクタンスのリアクタンス比を一定にしながら電圧を切換えるように構成したことを特徴とする無効電力補償装置。
- 交流き電用変圧器の2次側に設けられた補償用変圧器(30)と、この補償用変圧器(30)の2次側に設けられた第1及び第2の巻線(32)(33)と、この第1及び第2の巻線(32)(33)のうちの一方の巻線(32)に並列に接続されたコンデンサ(C)とを具備し、上記第1及び第2の巻線(32)(33)は2次電圧は異なるが漏れインピーダンスはほぼ同じになるように巻数比や巻き方等が予め調整されており、負荷(12)の力率に対応して上記コンデンサ(C)の接続を他方の巻線(33)に切換えることで、変圧器(30)の漏れインピーダンスとコンデンサ(C)のリアクタンスのリアクタンス比を一定にしながら電圧を切換えるように構成したことを特徴とする無効電力補償装置。
- 交流き電用変圧器の2次側に設けられた補償用変圧器(40)と、この補償用変圧器(40)の2次側に設けられた複数の巻線(42・・)と、この複数の巻線(42・・)それぞれに並列に接続可能な複数のコンデンサ(C・・)とを具備し、上記補償用変圧器(40)の1次巻線(41)と2次側の各巻線(42)(43)(44)は漏れインピーダンスがほぼ同じになるように巻数比や巻き方等が予め調整されており、負荷(12)の力率に対応して少なくとも一組の巻線(42)とコンデンサ(C)とを接続状態から非接続状態に、または非接続状態から接続状態に切換えるように構成したことを特徴とする無効電力補償装置。
- 交流き電用変圧器の2次側に設けられた補償用変圧器(13)と、この補償用変圧器(13)の2次側に並列に設けられたコンデンサ(C)とを具備し、上記補償用変圧器(13)の1次側及び2次側のどちらか一方に電圧を切換えるタップ(14)を設け、このタップ(14)を切換えた場合に、変圧器(13)の漏れインピーダンスがほぼ同じになるように変圧器(13)の巻数比や巻き方等を予め調整することにより、漏れインピーダンスとコンデンサ(C)のリアクタンスのリアクタンス比を一定にしながらタップ(14)により電圧を切換えるように構成したことを特徴とする無効電力補償装置。
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