JP4238108B2 - エアクリーナ構造 - Google Patents

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Description

この発明は、自動2輪車等に用いるエアクリーナ構造に係り、特に、スロットルボディを内蔵するとともに、このエアクリーナ内に埃等が入りにくいようにしたものに関する。
従来におけるエアクリーナ構造の一例として、エアクリーナボックスの前壁に導入空気の入り口を開口させ、この入り口に臨んでエアクリーナボックス内のダーティサイドに平面視で開口部側へ突の略V字形をなす整流部材を設けたものが公知である(特許文献1参照)。また、この入り口へ接続する吸気ダクトを車体前方へ延出し、前端をヘッドパイプ近傍にて下向きに開口させてある。なお、V型エンジンのVバンクへ電子燃料噴射装置のスロットルボディを配置し、その上へエアクリーナを接続させて配置するものも公知である。
実公昭64−1196号公報
電子燃料噴射形式を採用するためスロットルボディを設ける場合、スロットルボディの外部にはアクチュエータや、シャフトのベアリングさらにはリンク機構等が配置され、これらは高精度の動作を要求されるるため、導入外気中に混じって進入する埃や泥水など(以下、埃等という)が接触しにくくすることが望まれ、このための簡単な構造としてスロットルボディ自体をエアクリーナボックスへ内蔵させることが考えられる。
しかし、このようにしても、エアクリーナボックスの壁面に入り口が開口されているから、導入空気と一緒に埃等が進入することもあるので、より確実にかつ簡単な構造で埃等がエアクリーナ内へ入りにくくなるようにすることが望まれる。なお、上記特許文献1に記載のものは、エアクリーナの入り口近傍に整流部材が設けられているが、この整流部材は空気を左右へ均等に振り分けるだけのものであり、外部からの埃等の進入を防止することを意図したものではなかった。
また、エアクリーナの吸気ダクトはヘッドパイプの後方に位置し、かつ吸入口が下方に向いているため、温度の低い吸入空気を積極的にエアクリーナ内に送ることが困難であった。したがって、より冷たい空気を吸気できるようにすることも望まれる。本願発明はこのような要請の実現を目的とする。
上記課題を解決するため請求項1に係るエアクリーナ構造は、外部から空気を取り入れるための入り口を開口したエアクリーナボックスと、このエアクリーナボックス内の前記入り口に臨む位置に配置されたスロットルボディとを備え、エアクリーナボックス内を仕切壁によりクリーンサイドとダーティサイドとに区画したエアクリーナ構造において、
前記エアクリーナボックス内のダーティサイドにスロットルポディを配置し、
このスロットルボディに接続する吸気通路が前記仕切り壁を貫通して前記クリーンサイドへ延出するとともに、前記入り口と前記スロットルボディとの間に隔壁を設けたことを特徴とする。
請求項2は上記請求項1において、前記スロットルボディを挟んで両側に前記入り口と前記隔壁をそれぞれ配置し、前記隔壁と前記仕切り壁によってエアクリーナボックス内に前記スロットルボディを収容するチャンバを形成したことを特徴とする。また、請求項3は、車体前方に向かって開口する空気取入口と、この空気取入口から前記エアクリーナボックスの前記入り口へ延びる空気導入部材とを備えることを特徴とする。
請求項は上記請求項1において、前記隔壁で側方を囲み、前記エアクリーナボックス内をクリーンサイド及びダーティサイドに仕切る仕切壁で上方を囲み、前記エアクリーナボックスの下部底面で下方を囲むチャンバ空間を形成し、
前記エアクリーナボックス内における前記チャンバ空間と別の場所へエアクリーナエレメントを配置したことを特徴とする。
請求項は上記請求項1において、前記スロットルボディが、インジェクタを含むことを特徴とする。
請求項は上記請求項1において、前記スロットルボディと前記隔壁との間にスロットルバルブを駆動するアクチュエータを配置したことを特徴とする。
請求項1によれば、スロットルボディをエアクリーナボックス内へ収容するとともに、外気を導入するエアクリーナボックスの入り口とスロットルボディとの間に隔壁を設けたので、エアクリーナボックスの入り口から埃等が内部へ入っても、隔壁にこの埃等を最初に当てさせることができる。このため簡潔な構造で外部から進入する埃等の影響を抑制することができる。
請求項によれば、車体前方の空気取入口から空気導入部材を介してエアクリーナボックスの入り口へ外気を導くので、車体前部の最も温度の低い空気をエアクリーナボックス内へ取り入れつつ、エアクリーナへの埃等の吸入を抑えることができる。
請求項によれば、エアクリーナボックス内部でスロットルボディ周囲を、隔壁、仕切壁及びエアクリーナボックスの下部底面により囲み、この空間をチャンバ空間としたので、このチャンバ空間を、導入空気圧と吸気負圧の相対変化に対するバッファ作用をなす空間として機能させることができる。
請求項によれば、インジェクタを含むスロットルボディに対する埃等の影響を隔壁により有効に抑制できる。
請求項によれば、スロットルボディと隔壁との間にスロットルバルブを駆動するアクチュエータを配置したので、特別な遮蔽構造を設けなくても、隔壁により埃等に対してアクチュエータを効果的に遮蔽できる。
以下、図面に基づいて実施の形態を説明する。図1は本願発明の適用された自動2輪車の側面図であり、前輪1を支持するフロントフォーク2が左右一対で上下方向に設けられる。フロントフォーク2は上端部をステアリング軸(図示省略)を介してヘッドパイプ3へ回動自在に支持され、ハンドルバー4により操向される。
ヘッドパイプ3からは左右一対のメインフレーム5が左右へ枝分かれして斜め下がり後方へ延びている。各メインフレーム5は軽合金等の適宜金属材料からなり、その後端部は上下方向へ延びる左右一対のピボットフレーム6の各上端部へ連続している。ピボットフレーム6の上下方向中間部には後輪サスペンションを構成するリヤスイングアーム7の前端部が揺動自在に連結されている。
リヤスイングアーム7と共に後輪サスペンションを構成するリヤクッション8が、リヤスイングアーム7の前部側にて上下方向へ配置されている。リヤクッション8の下端部は、ピボットフレーム6の下端とリヤスイングアーム7の中間部下部とを連結するリンクへ取付けられ、上端部はリヤスイングアーム7の前部上方に設けられたブラケットに支持されている。リヤスイングアーム7の後端部には後輪9が支持されている。
メインフレーム5の下部には水冷V型エンジン10が支持されている。V型エンジン10の前方にはラジエタ11が支持されている。V型エンジン10の出力スプロケット12と後輪9の従動スプロケット13との間にチェーン14が巻き掛けられる。
図中の符号C1は前バンク15のシリンダ軸線であり、同C2は後バンク16のシリンダ軸線である。両シリンダ軸線は側面視で上方へ向かって拡開して略V字型をなし、これらのシリンダ軸線C1・C2で挟まれた部分がVバンクの谷間17をなしている。このVバンクの谷間17上にエアクリーナボックス18が配置されている。エアクリーナボックス18からは吸気軸線C3及びC4に沿って前後に分かれて下向きに前後の各シリンダへ吸気される。吸気軸線C3及びC4は下向きに拡開する。
エアクリーナボックス18の上方は燃料タンク19によって覆われる。燃料タンク19の後方にはシート20が配置され、メインフレーム5の後部から斜め上方に向かって後方へ延びるシートレール21に支持されている。シートレール21は鋳造等で形成された適宜金属製であり、その前部は側面視で二股状をなし、それぞれの先端部をメインフレーム5の上に設けられたステーへボルト止めされている。
燃料タンク19の上部側外形はアッパーカバー19aで与えられる。このアッパーカバー19aの内側には、前半部側にエアクリーナボックス18が収容され、後半部側に燃料タンク19の上部19bが収容される。上部19bはその前後左右並びに上方からなる周囲をアッパーカバー19aで覆われる。アッパーカバー19aは外観上その前半部側がダミータンクをなす。このようにすることにより、エアクリーナボックス18の容量を必要十分に確保できる。
燃料タンク19はその上部前半側がダミーのため、タンク容量を確保すべく下方及び後方へ延出した構造をなす。すなわち、上部19bの下部側は下方へ
向かって延び、その底部は後バンク16のヘッドカバーに沿ってさらにその後方側を下方へ延びて下部前側部分19cをなす。
上部19b及び下部前側部分19cはシートレール21の内側をその後端部近傍まで後方へ延出する下部後側部分19dへ連続する。その底部側は下部前側部分19cから側面視で略水平に後方へ延出してリヤクッション8の上端部近傍へ達し、この部分から後端部側にかけてリヤスイングアーム7の上動時に対する逃げ段部19eが設けられている。
シートレール21の後方にはリヤカウル22が設けられ、その前部側はシートレール21に対してその内側で連結される。リヤカウル22の後部内には後バンク16から後方へ延びる後側排気管23が配管され、リヤカウル22の後端部から後方へ突出するマフラー24へ接続している。
また、前バンク15からV型エンジン10の下方へ通って後方へ延出する前側排気管25が配管され、後輪9の上方へ配置されるマフラー26へ接続される。
車体の前部は樹脂等の適宜材料からなるフロントカウル27により覆われる。ヘッドパイプ3の前方となるフロントカウル27の上部28にはヘッドライト29が設けられ、その近傍に空気導入路30の前端である空気取り入れ口30aが車体前方へ向かって開口し、ほぼ最前部となる位置から最も冷えた走行風を取り込むようになっている。空気導入路30は左右一対で設けられ、それぞれフロントカウル27の内側左右に分かれて後方へ延び、各後端はエアクリーナボックス18の側面下部へ接続している。
図2はエアクリーナボックス18の前後方向断面を示す。エアクリーナボックス18は上部ケース31と下部ケース32を合わせたものであり、この合わせ部に仕切壁33を挟み、この仕切壁33によりエアクリーナボックス18内を上部のクリーンサイド34と下部のダーティサイド35とに区画している。仕切壁33の上端部は図示の側面視で斜め下がりに後方へ傾斜している。
仕切壁33の前部上にはフィルタエレメント36が支持され、その後方のクリーンサイド34内にはエンジンの吸気通路を構成する吸気ファンネル管37が収容され、その上流側開口部がクリーンサイド34内の高さ方向中間部に配置されている。吸気ファンネル管37の下端は、上端面が底部33aの下面へ密接するスロットルボディ38の上端部38aへ嵌合して接続されている。
仕切壁33の底部33aにおいて、前部は後方へ斜め下がりに傾き、後部は前方へ斜め下がりに傾き、前部と後部の中間部が最も低くなるよう下方へ屈曲している。底部33aの前側部分に設けられて前バンク15側の気筒へスロットルボディ38を介して接続する前列の各吸気ファンネル管37は後傾し、底部33aの後側部分に設けられる後バンク用をなす後列の各吸気ファンネル管37は前傾する。符号34aはクリーンサイド34のうち各吸気ファンネル管37の延長上となる空間である。
このため、前列と後列の各吸気ファンネル管37は、それぞれの吸気軸線C3、C4が上方で鋭角をなして交わるように配置される。また、スロットルボディ38における上端部38aの外周に軸直交方向へ張り出す突部38bを仕切壁33の下面へ当て、仕切壁33の上方からネジで突部38bに設けたナットへネジ止めで固定される。
スロットルボディ38は電子燃料噴射装置を構成し、ダーティサイド35内へ配置され、各吸気ファンネル管37毎に対応して設けられる通路部38cの下部38dで、下部ケース32の底部32aへ取付けられ、底部32aから下方へ突出する突部38eで前バンク15及び後バンク16の各気筒における吸気通路へそれぞれ接続する。スロットルボディ38の各下部38dには主インジェクタ39が先端を斜め下方へ向けて取付けられ、スロットルバルブ(図3参照)より下流側となる各気筒の吸気通路内へ燃料を電子噴射するようになっている。
下部ケース32の底部32aにおいて、前バンク15側となる前部は後方へ斜め下がりに傾き、後バンク16側となる後部は前方へ斜め下がりに傾き、前部と後部の中間部が最も低くなるよう下方へ屈曲している。スロットルボディ38の各通路部38cにおける軸線は各吸気ファンネル管37の吸気軸線C3の延長上に同軸で配置される。
下部ケース32の底部32aのうち、スロットルボディ38における前列側の下部38dが取付けられる部分よりも前方部分は斜め上方へ傾斜し、この傾斜部上方における仕切壁33の底部33aは、前方側部分が一段高くなってフィルタエレメント36の底部を支持する段部33bをなす。この段部33bの下方空間をダーティサイド前部35aとし、ここで段部33bに設けた通気口33cよりフィルタエレメント36の中心部へ導入空気が入るようになっている。
クリーンサイド34の前方位置にエアクリーナエレメント36が配置される。また、エアクリーナエレメント36は車幅方向においても車体幅方向に並んで複数配置される。このエアクリーナエレメント36を収容できるようにするため、上部ケース31の前側上部は上方へ盛り上がるように突出する膨出部31aをなし、エアクリーナエレメント36を収容するための大容量を確保している。
上部ケース31の膨出部31aより後方の上面41は、仕切壁33の底部33aと同様に、略V字形をなし、中間の下方へ凸に屈曲する屈曲部41aが最低部をなす。この上面41上には同様に略V字形をなす取付座40aが固定され、ここに電子燃料噴射装置をなす副インジェクタ40が前後に設けられる。各副インジェクタ40は、各吸気ファンネル管37の軸線Cの延長上へ同軸で設けられている。
各副インジェクタ40の吐出端部はクリーンサイド34内へ突出し、その吐出方向は各吸気ファンネル管37の上端開口部の中心を指向し、噴射された燃料は下方側が広がりつつも、噴射燃料全体が対応する各吸気ファンネル管37の内部へ入るように調整されている。
さらに、膨出部31aが一段と高い段部をなし、この後方側の上面41が一段と下がった幅の広い大きな鈍角のV字形状をなすので、この部分を利用して前後V気筒に対応して傾いた吸気ファンネル管37へ向かって副インジェクタ40を固定できる。
各副インジェクタ40とエアクリーナエレメント36の上端がほぼ同じ高さになっており、エアクリーナボックス18内の容量を必要十分に確保しながらもコンパクトな構造とすることができる。
また、エアクリーナエレメント36の上端が、上部ケース31の前端部に設けられた膨出部31aの下方に近接配置されるので、エアクリーナボックス18内のスペースを有効利用できる。
符号42はメインフレーム5の側面に開口された肉抜き穴であり、この肉抜き穴42の内部にて、エアクリーナボックス18のダーティサイド35部分側面に設けられた吸気ダクト43と空気導入路30の後端とが接続される。43bは吸気ダクト43の下流側開口であり、エアクリーナボックス18における導入空気の入り口をなす。
この下流側開口43bに臨んでスロットルボディ38の前列側部分左右が位置する。下流側開口43bからの導入空気はダーティサイド35のうち、特にスロットルボディ38周囲部分であるチャンバ47へ導入される。その後、導入空気は矢示のようにチャンバ47からダーティサイド前部35aへ流れ、エアクリーナエレメント36へ入る。
図3は図2の3−3線断面図であり、左右の吸気ダクト43がダーティサイド35部分の左右側面から肉抜き穴42内へ突出し、その各周囲を左右の空気導入路30の後部が覆う。空気導入路30の後部は肉抜き穴42内へ突出する内方突部44をなす。各内方突部44は対応する各肉抜き穴42内へ隙間を持って入るように小径化される。一方、各肉抜き穴42の外に位置する各空気導入路30の後部は、対応する内方突部44が位置する肉抜き穴42の一部分を覆う程度に大きくなっている。
各吸気ダクト43の外周部と各内方突部44の内周部との間には寸法D1なるクリアランス45が設けられる。これによりダーティサイド35は各吸気ダクト43及びクリアランス45を介して外気と連通することにより大気開放されている。
また、各空気導入路30の内方突部44外周部と対応するメインフレーム5の肉抜き穴42に臨む壁面との間にも寸法D2なるクリアランス46が設けられている。各空気導入路30と各吸気ダクト43の上流側開口43aとの間にも間隙が設けられる。これにより各空気導入路30の後端部は、内方突部44、クリアランス45及び46を介して外気と連通することにより大気開放されている。これらのクリアランス45、46は、各吸気ダクト43及び内方突部44の周囲へ連続した環状の空間として形成され、その大きさD1、D2は目的に応じて任意に設定できる。
各空気導入路30と各吸気ダクト43の間が大気開放されていることにより、導入空気圧がダーティサイド35の内圧よりも高くなりすぎたときは、クリアランス45、46より大気中へ導入空気の一部を逃がす。逆に、ダーティサイド35の負圧が高くなり、各空気導入路30からの導入空気量が不足するときは、クリアランス45、46を通して大気中より空気を吸引して補充する。これらの空気のながれを図中に矢示する。
ダーティサイド35のうち、スロットルボディ38の周囲はチャンバ47をなし、吸気ダクト43から導入された外気を滞留させる空間となっている。このチャンバ47内には、図の左側における吸気ダクト43のケース内へ開口する下流側開口43b近傍に隔壁48が下部ケース32の底部32aと一体に立設される。この隔壁48は、ケース内に開口する下流側開口部43bから流入する空気が直接スロットルボディ38のアクチュエータ50(図2)へ当たらないように遮る。
隔壁48の側面視は、図2に示すように、前バンク側のアクチュエータ50とリンケージ50aの前半部を覆うようになっている。リンケージ50aは、前バンク側のアクチュエータ50と後バンク側のアクチュエータ50とを連結し、前バンク側のアクチュエータ50の動きに対して、後バンク側のアクチュエータ50を連動させるための部材である。
再び図3において、アクチュエータ50は、ダーティサイド前部35a内へ通されたワイヤーケーブル51(図2参照)で回動されるドラムを含み、これと連動するシャフト52が吸気通路53を横断し、吸気通路53内にてシャフト52にスロットルバルブ54が一体化されている。前バンクを構成する各気筒へ接続する3つの吸気通路53における構造はそれぞれ同様であり、各通気路53の下端部はそれぞれ対応する気筒の吸気通路へ接続される。
各シャフト52は、内側に通気路53が設けられている各通路部38c毎に分離されているが、それぞれは通路部38cの外壁へベアリング55で支持され、かつ軸端部は隣接するシャフト52の軸端部とリンク機構等の連動機構(図示省略)により連動して回転するようになっている。
チャンバ47には図の右側においても同様に隔壁49が設けられる。隔壁49は左側の隔壁48と同様に設けられる。但し、この隔壁49は最も右側の通路部38cにおけるシャフト52の右側端部にはスロットル開度センサ56が設けられているため、スロットル開度センサ56の内側となる通路部38cの近傍へ接近して配置され、主としてスロットル開度センサ56で覆われない部分を覆うように、スロットル開度センサ56と重なるように設けられる。このようにすると、スロットル開度センサ55を隔壁49の一部として利用可能になり、隔壁49と共にベアリング55等に対する埃等の付着を防止する。
隔壁48及び49の高さはスロットルボディ38の高さと略同程度の高さを備え、上端は仕切り壁33の底部33a近傍に達し、埃等の遮蔽板として有効な高さになっている。底部33aの位置は、エアクリーナボックス18の高さ方向中間部の高さよりも下側に位置する。これによりクリーンサイド34の容量を必要十分に確保する。隔壁48、49と仕切り壁33の底部33a及び下部ケース32の底部32aの間でスロットルボディ38を囲むバッファ用のチャンバ47を形成する。また、隔壁48及び49の前方にエアクリーナエレメント36が配置されるので、スロットルボディ38の周囲側にチャンバ47を形成できる。
このチャンバ47は、隔壁48、49の各上端部と仕切り壁33の間で開放され、ダーティサイド前部35aと連通している。このため、比較的吸気負圧(絶対値)が小さい状態では、チャンバ47内へ吸気の一部を滞留させ、吸気負圧(絶対値)が急激に大きくなったときはチャンバ47より不足分の空気をダーティサイド35へ一時的に供給する。
次に、本実施形態の作用を説明する。まず、スロットルボディ38をエアクリーナボックス18のダーティサイド35内へ収容することにより内蔵したので、スロットルボディ38の周囲をエアクリーナボックス18で覆うことになり、特別な遮蔽部材を設けずに主インジェクタ39を含むスロットルボディ38に対する埃等の影響を抑制できる。
そのうえ、エアクリーナボックス18の側面に開口させた入り口である吸気ダクト43の下流側開口43bとスロットルボディ38との間に隔壁48、49を設けたので、下流側開口43bから導入空気とともに埃等が進入しても、この隔壁48、49に埃等が最初に当たるようになり、埃等が直接スロットルボディ38へ向かうことを妨げることができる。したがって、簡潔な構造で、主インジェクタ39を含むスロットルボディ38が外部からの埃等などの影響を直接受けないようにすることができる。
しかも、アクチュエータ50を隔壁48とスロットルボディ38との間に配置したので、アクチュエータ50に対する埃等の影響も、隔壁48によって特別な遮蔽部材を設けずとも効果的に抑制できる。また、複数気筒用のスロットルボディ38を左右方向へ横長に配置し、その両側部にアクチュエータ50等を設けるとともに、下流側開口43bを下部ケース32の側面へ開口させたので、隔壁48、49を比較的狭い面積にしても効果的に埃等を遮ることができる。またスロットル開度センサ56を隔壁49の一部機能補完に利用できる。
また、空気導入路30の前端である空気取り入れ口30aがフロントカウル27の上部28に車体前方へ向かって開口するので、車体のほぼ最前部となる位置から最も冷えた走行風をエアクリーナボックス18内へ取り込んでエンジンの出力向上に貢献させることができるとともに、スロットルボディ38に対する埃等の影響を効果的に防ぐことができる。
さらに、隔壁48、49と、仕切壁33の底部33a及び下部ケース32の底部32aで囲まれた空間をチャンバ47とし、ここに導入空気を導入するので、このチャンバ47をバッファ空間として利用することにより、導入空気圧とエアクリーナボックス18内へ加わる吸気負圧との相対的変動が大きくなっても、チャンバ47で干渉できる。しかも、スロットルボディ38の配設用空間をチャンバ47として有効に活用できる。
そのうえ、ダーティサイド35内をチャンバ47とダーティサイド前部35aとに区分し、最初にチャンバ47へ外気を導入することによりバッファ作用を効果的にする。このとき、空気導入部材30と吸気ダクト43及び肉抜き穴42との間にクリアランス45を46設けて大気開放させたので、より一層バッファ効果を顕著にできる。
また、チャンバ47とダーティサイド前部35aとを前後方向へ配設したので、エアクリーナボックス18全体をあまり大きくすることなくダーティサイド35のレイアウトができ、かつダーティサイド前部35aの容量も十分に確保できる。
実施形態に係る自動2輪車の外観側面図 エアクリーナボックス部分の側断面図 図2の3−3線に沿う断面図
符号の説明
1:前輪1、2:フロントフォーク2、3:ヘッドパイプ、5:メインフレーム、10:V型エンジン、17:Vバンクの谷間、18:エアクリーナボックス、19:燃料タンク、30:空気導入路、31:上部ケース、32:下部ケース、33:仕切壁、36:エアクリーナエレメント、37:吸気ファンネル管、38:スロットルボディ、42:肉抜き穴、43:吸気ダクト、44:内方突部、45:クリアランス、46:クリアランス

Claims (7)

  1. 外部から空気を取り入れるための入り口を開口したエアクリーナボックスと、このエアクリーナボックス内の前記入り口に臨む位置に配置されたスロットルボディとを備え、エアクリーナボックス内を仕切壁によりクリーンサイドとダーティサイドとに区画したエアクリーナ構造において、
    前記エアクリーナボックス内のダーティサイドにスロットルポディを配置し、
    このスロットルボディに接続する吸気通路が前記仕切り壁を貫通して前記クリーンサイドへ延出するとともに、
    前記入り口と前記スロットルボディとの間に隔壁を設けたことを特徴とするエアクリーナ構造。
  2. 前記スロットルボディを挟んで両側に前記入り口と前記隔壁をそれぞれ配置し、
    前記隔壁と前記仕切り壁によってエアクリーナボックス内に前記スロットルボディを収容するチャンバを形成したことを特徴とする請求項1のエアクリーナ構造。
  3. 車体前方に向かって開口する空気取入口と、この空気取入口から前記エアクリーナボックスの前記入り口へ延びる空気導入部材とを備えることを特徴とする請求項1のエアクリーナ構造。
  4. 前記隔壁で側方を囲み、前記エアクリーナボックス内をクリーンサイド及びダーティサイドに仕切る仕切壁で上方を囲み、前記エアクリーナボックスの下部底面で下方を囲むチャンバ空間を形成し、
    前記エアクリーナボックス内における前記チャンバ空間と別の場所へエアクリーナエレメントを配置したことを特徴とする請求項1のエアクリーナ構造。
  5. 前記スロットルボディは、インジェクタを含むことを特徴とする請求項1のエアクリーナ構造。
  6. 前記スロットルボディと前記隔壁との間にスロットルバルブを駆動するアクチュエータを配置したことを特徴とする請求項1のエアクリーナ構造。
  7. 外部から空気を取り入れるための入り口を開口したエアクリーナボックスと、このエアクリーナボックス内の前記入り口に臨む位置に配置されたスロットルボディとを備えたエアクリーナ構造において、前記入り口と前記スロットルボディとの間に隔壁を設け、
    前記隔壁で側方を囲み、前記エアクリーナボックス内をクリーンサイド及びダーティサイドに仕切る仕切壁で上方を囲み、前記エアクリーナボックスの下部底面で下方を囲むチャンバ空間を形成し、
    前記エアクリーナボックス内における前記チャンバ空間と別の場所へエアクリーナエレメントを配置したことを特徴とするエアクリーナ構造。
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