JP4236625B2 - バースクリーン装置及びそれを備えた合流式下水道施設 - Google Patents

バースクリーン装置及びそれを備えた合流式下水道施設 Download PDF

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Description

本発明は、汚水等に含まれる夾雑物等を除去するバースクリーン装置及びそれを備えた合流式下水道施設に関するものである。
従来から、例えば下水処理施設等において、いわゆるレーキ循環式のバースクリーン装置が用いられている(例えば、下記特許文献1参照)。図19は、レーキ循環式バースクリーン装置の一例を示す平面図である。このバースクリーン装置100は、互いに平行に配置された(図19における紙面表裏方向に配置された)複数のバー101からなるバースクリーン102と、バー101の間に挿入された櫛歯状のレーキ103と、バースクリーン102の裏側に配置された駆動スプロケット106及び従動スプロケット105と、駆動スプロケット106と従動スプロケット105とに巻き掛けられた駆動チェーン104とを備えている。
上記バースクリーン装置100では、汚水がバースクリーン102を通過する際に、汚水に含まれる夾雑物はバースクリーン102によって除去される。一方、駆動チェーン104の走行に伴ってレーキ103が循環移動し、バー101の間に溜まった夾雑物はレーキ103によって掻き取られる。詳しくは、駆動チェーン104の裏側(図19の上側)を右向きに進行したレーキ103は、従動スプロケット105の周りを回った後、駆動チェーン104の裏側から表側(図19の下側)に移動する。そして、レーキ103は、バー101の右側(以下、上流側という)から、上下に隣り合うバー101の間の隙間に入り込む。その後、レーキ103は、バー101の長手方向に沿って移動し、バー101の間に溜まった夾雑物を掻き取っていく。バー101の左側(以下、下流側という)に達したレーキ103は、駆動スプロケット106の周りを周回し、駆動チェーン104の表側から裏側に移動する。この際、レーキ103は、バー101の間の隙間から外れる。そして、駆動チェーン104の裏側に移動したレーキ103は、右側に移動した後、再び従動スプロケット105の周りを回り、上述の動作を繰り返す。
レーキ循環式のバースクリーン装置100では、バー101が長い場合には、それに応じて駆動チェーン104を長くすればよいため、バー101の長さに応じてレーキ103自体を大型化する必要はない。また、レーキ103を駆動する駆動装置を大型化する必要もない。したがって、バースクリーン102が大型であっても、目詰まり等を効果的に防止することができる。
特開平8−53825号公報
しかしながら、レーキ循環式のバースクリーン装置100には、掻き取った夾雑物がバー101の下流側に溜まりやすいという課題があった。
すなわち、レーキ103は、バー101の下流側において、バー101の長手方向に沿った直進移動から方向を転換し、駆動スプロケット106に沿った周回移動を行う。そのため、バー101の下流側には、レーキ103を周回移動させるために、ある程度の長さの余剰部107が必要となる。一方、前述したように、レーキ103は、バー101の下流側においてバー101の間の隙間から外れる。しかしながら、レーキ103が上記隙間から外れると、もはや夾雑物を掻き取ることはできない。その結果、レーキ103によって掻き取られた夾雑物が余剰部107に滞留してしまい、排出できない場合があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、レーキ循環式のバースクリーン装置において、バーの下流側における夾雑物等の溜まり込みを防止することにある。
本発明に係るバースクリーン装置は、互いに隙間を存して所定方向に配列され且つ互いに平行に延びる複数のバーと、前記隙間に挿入される櫛歯状のレーキと、前記レーキが前記バーの長手方向の一方の側から前記隙間に挿入され且つ前記バーの他端部よりも中央側に位置する所定の離反部から前記隙間を離れるように、前記バーの長手方向を含む所定の循環経路に沿って前記レーキを移動させるレーキ移動機構と、前記バーにおける前記離反部と前記他端部との間の夾雑物を前記他端部側に送り出す送り出し機構と、を備えたものである。
上記バースクリーン装置によれば、バーによって除去された汚水中の夾雑物等は、レーキによって掻き取られ、バーの離反部にまで運ばれる。そして、離反部に運ばれた夾雑物等は、送り出し機構によってバーの他端部側に送り出される。したがって、レーキに掻き取られた夾雑物等がバーの下流側に溜まり込むことを抑制することができる。
前記バーの前記離反部と前記他端部との間の奥行きは、前記バーの一端部と前記離反部との間の奥行きよりも長いことが好ましい。
このことにより、レーキが通過する部分(バーの一端部と離反部との間)では、バーの奥行きを相対的に短くすることにより、夾雑物等を効果的に掻き取ることができる。一方、レーキが通過しない部分(バーの離反部と他端部との間)では、バーの奥行きを相対的に長くすることにより、送り出し機構による送り出し動作を円滑化することができる。
前記バーの前記他端部の裏側には、流体の通過を阻止する流路閉鎖部材が設けられていることが好ましい。
このことにより、バーの他端部に送り出された夾雑物等が流体と共にバーの裏側に流れ出すことを防止することができる。
前記バーの前記他端部は裏側で固定され、前記他端部の先端は開放されていることが好ましい。
このことにより、他端部に送り出された夾雑物等は、他端部の先端から排出されやすくなる。
前記送り出し機構は、前記バーの隙間に挿入された送り出しバーと、前記送り出しバーを前記バーの長手方向に沿って揺動させる揺動機構と、を備えていてもよい。
このことにより、夾雑物等をバーの他端部側に効率的に送り出すことができる。
前記揺動機構は、前記送り出しバーと前記レーキとが干渉しないように前記送り出しバーの揺動と前記レーキの移動とを同調させることが好ましい。
このことにより、送り出しバーとレーキとの干渉が防止される。
前記レーキ移動機構及び前記送り出し機構の両方を単一の動力で駆動する駆動装置を備えていることが好ましい。
このことにより、レーキ移動機構及び送り出し機構の駆動装置が共用化され、バースクリーン装置の小型化又は省エネ化等が図られる。
前記レーキ移動機構は、前記バーの前記離反部の略裏側に設けられた第1の回転体と、前記一端部の略裏側に設けられた第2の回転体と、前記レーキが取り付けられ、前記第1の回転体と前記第2の回転体とに巻き掛けられ且つ前記循環経路に沿って延びる第1の無端状伝動部材と、を備え、前記揺動機構は、前記送り出しバーを揺動させる第3の回転体と、前記第1の回転体と前記第3の回転体とに巻き掛けられた第2の無端状伝動部材と、を備え、前記駆動装置は、前記第1、第2及び第3の回転体のいずれかを回転させる駆動機構からなっていてもよい。
上記バースクリーン装置では、駆動装置によって第1、第2及び第3の回転体のいずれかが駆動されると、第1及び第2の無端状伝動部材を介して第1〜第3の回転体が連動し、また、第1及び第2の無端状伝動部材が同時に走行することになる。その結果、レーキ及び送り出しバーが連動し、前述の作用効果が得られる。
ところで、レーキ循環式のバースクリーン装置では、レーキの循環経路をバーの形状に沿うように設定すればよいので、バーが湾曲していても夾雑物等を容易に除去することができる。そこで、前記バーは、湾曲していてもよい。
本発明に係る合流式下水道施設は、堰と、前記堰よりも下側に形成された通常路と、前記堰を介して前記通常路と隔てられた増水路とを有する水路と、前記通常路に汚水を供給する供給路と、前記通常路に開口する排出口が形成され、前記通常路から汚水を排出する第1の排出路と、前記増水路から汚水を排出する第2の排出路と、前記堰上に設置された前記バースクリーン装置と、を備え、前記第1の排出路の排出口は、前記バーの表側且つ前記他端部側に開口しているものである。
上記合流式下水道施設では、例えば、家屋等からの排水と雨水とを含んだ汚水が、供給路から水路に供給される。通常は、汚水は通常路を通り、第1の排出路を経由して下水処理場等に排出される。一方、豪雨時など、汚水の量が増えた場合には、供給路から供給された汚水の一部は堰を越え、増水路に流れ込む。増水路に流れ込んだ汚水は、バースクリーン装置を通過して夾雑物等を除去された後、第2の排出路を通じて、河川に放流等される。除去された夾雑物等は、レーキによって掻き取られた後、送り出し機構によってバーの他端部に送り出される。第1の排出路の排出口はバーの他端部側に開口しているので、送り出し機構によって送り出された夾雑物は、排出口に流れ込む汚水の流れにのって、第1の排出路から排出される。したがって、夾雑物は、汚水の流れによって自動的に排出されることになる。
以上のように、本発明によれば、レーキ循環式のバースクリーン装置において、バーの下流側における夾雑物等の溜まり込みを防止することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、実施形態に係るバースクリーン装置1は、合流式下水道施設の雨水吐き室2に設置されている。雨水吐き室2の形状及び設置箇所は特に限定されないが、本実施形態では、雨水吐き室2は直方体形状に形成され、道路の下に埋設されている。雨水吐き室2には、略円弧状に延びる側面を有する堰3が設けられている。堰3の下側には通常路4が形成され、堰3の上側には増水路5が形成されている。バースクリーン装置1は堰3の上に設置され、通常路4と増水路5とを仕切っている。
通常路4には、供給管6と第1排水管7とが設けられている。供給管6は、家屋等から排出される排水と雨水とが合流してなる汚水を、通常路4に供給する配管である。第1排水管7は、汚水を図示しない下水処理場等に向かって排出する配管である。第1排水管7の排出口9は、堰3の上端よりも低い位置に設けられている。なお、供給管6と第1排水管7とは互いに直交する方向に延びており、供給管6から供給された汚水が堰3の側面に沿って流れ、第1排水管7から円滑に排出されるようになっている。
増水路5には、第2排水管8が設けられている。第2排水管8は、堰3を越えて増水路5に流入した汚水を、河川等に放流する配管である。すなわち、豪雨時等のように雨水の量が多いときには、通常路4から溢れた汚水が堰3を越え、バースクリーン装置1によって濾過された後、第2排水管8を通じて河川等に放流される。なお、第2排水管8は、供給管6と平行な方向に延びている。
バースクリーン装置1は、略円弧状に延びるケーシング10と、ケーシング10の前面側に固定されたバースクリーン80とを備えている。なお、以下の説明では、バースクリーン80の通常路4側、増水路5側を、それぞれ表側、裏側という。また、バースクリーン80の供給管6側、第1排水管7側を、それぞれ左側、右側という。なお、本実施形態では、バースクリーン80の左側はレーキ11の上流側となり、バースクリーン80の右側はレーキ11の下流側となる。
図2に示すように、バースクリーン装置1は更に、バースクリーン80から夾雑物等を掻き取る複数のレーキ11と、レーキ11を循環移動させるレーキ循環機構12と、レーキ11によって掻き取られた夾雑物等をバースクリーン80の右端部に送り出す送り出し機構13とを備えている。
バースクリーン80は、複数のバーを所定間隔毎に上下に積層することにより形成されている。図3に示すように、本実施形態に係るバースクリーン80のバー20は、円弧状に延びる水平バーからなっている。バー20の断面形状は、略長方形状に形成されている。ただし、バー20の断面形状は何ら限定されるものではない。
バー20の左端部19には、後述するボルト29(図2参照)を挿通するための孔21が形成されている。バー20の右端部には、バー20の長手方向と直交し、裏側に突出する突出片22が形成されている。突出片22にも、ボルトを挿通するための孔23が形成されている。
バー20の右側部は、他の部分に比べて奥行きが長くなっている。すなわち、バー20の途中には、奥行きが変化する段差部24が形成されている。なお、本実施形態では、段差部24において、バー20の奥行きは連続的に変化している。
図2に示すように、ケーシング10の左端の前側にはホルダ25が取り付けられ、このホルダ25には、バー20を保持する保持板26が固定されている。保持板26は、バー20の長手方向と直交するように配置されている。
図4に示すように、保持板26は、上下方向に延びる複数の板材27を積層することにより形成されている。各板材27には、バー20を挿入する貫通孔28が長手方向に複数形成されている。なお、各板材27は薄いので、例えば打ち抜き加工やレーザ加工等により、貫通孔28を容易かつ高精度に形成することができる。ただし、保持板26を単体の板状体で形成することも勿論可能である。
図5及び図6に示すように、バー20の左端部19は、バー20の長手方向から保持板26の貫通孔28に差し込まれ、保持板26を貫通して左側に突出している。そして、保持板26の左側に突出した突出部には、上下に延びるボルト29が挿通されている。これにより、上下に並べられた複数のバー20は、ボルト29によって一体的に固定されている。
図2に示すように、ケーシング10の右端の前側にもホルダ25が取り付けられ、ホルダ25にも保持板26が固定されている。ただし、右端の保持板26は、バー20の長手方向と平行に配置されている。
図7に示すように、バー20の右端部の突出片22は、バー20の長手方向と直交する方向から保持板26の貫通孔28に差し込まれ、保持板26を貫通して裏側に突出している。そして、保持板26の裏側に突出した突出片22には、上下に延びるボルト29が挿通されている。これにより、バー20の右端部も、ボルト29によって一体的に固定されている。ただし、バー20の左端部と異なり、右端部は裏側で固定されているので、右端部の先端48は開放されている(図8参照)。すなわち、バー20の右端48は、バースクリーン装置1の右端まで延びている。
次に、レーキ循環機構12について説明する。図2に示すように、レーキ循環機構12は、バースクリーン装置1の右側に配置された第1回転軸41と、左側に配置された第2回転軸42と、第1回転軸41に固定された上下一対の駆動スプロケット31(図9参照)と、第2回転軸42に固定された上下一対の従動スプロケット30と、駆動スプロケット31と従動スプロケット30とに巻き掛けられた上下一対のチェーン34とを備えている。より詳しくは、駆動スプロケット31は、バー20の段差部24の裏側に配置されている。従動スプロケット30は、バー20の左端19よりも中央側に配置されている。なお、第1回転軸41には、駆動モータ49(図9参照)が取り付けられている。したがって、第1回転軸41は、駆動モータ49によって駆動される。
駆動スプロケット31と従動スプロケット30との間には、チェーン34の走行を案内すると共にチェーン34に張力を付与する中間スプロケット32が配置されている。中間スプロケット32も上下に一つずつ設けられている。また、駆動スプロケット31と中間スプロケット32との間、並びに従動スプロケット30と中間スプロケット32との間には、チェーン34を案内するガイド33がそれぞれ設けられている。これら中間スプロケット32及びガイド33により、チェーン34は円弧状に配置されている。
本実施形態では、チェーン34には4つのレーキ11が連結されている。図9に示すように、レーキ11は櫛歯状に形成され、バー20の隙間に挿入されている。レーキ11がバー20に対して直交しているときには、レーキ11の先端はバー20の前方に突出する。すなわち、レーキ11の長さは、バー20の奥行きよりも長くなっている。
レーキ11の裏側は支持部材50に固定され、支持部材50は上下のチェーン34にそれぞれ取り付けられている。したがって、レーキ11はチェーン34に固定されており、チェーン34が走行すると、レーキ11はチェーン34に従って円弧状の循環経路を移動することになる。なお、図2における破線51は、循環移動の際におけるレーキ11の先端の軌跡を示している。
次に、レーキ11の循環移動について説明する。図2に示すように、レーキ11は、バースクリーン装置1の裏側では、右側から左側に移動し、バースクリーン装置1の表側では、バー20の隙間に入り込んだ状態で左側から右側に移動する。
すなわち、レーキ11は、従動スプロケット30を周回して裏側から表側に移動した後、バー20の左側から隙間に入り込む。そして、レーキ11はバー20に溜まった夾雑物を掻き取りながら、バー20の長手方向に沿って円弧状に移動する。その後、レーキ11は駆動スプロケット31の前方に移動し、駆動スプロケット31の周りを表側から裏側に向かって周回する。この際、レーキ11は、バー20の段差部24において、バー20の隙間から外れる。したがって、段差部24は、レーキ11がバー20から離れる離反部となる。駆動スプロケット31を周回したレーキ11は、バースクリーン装置1の裏側において右側から左側へ移動し、再び従動スプロケット30に到達する。そして、その後は上述の動作を繰り返す。
レーキ11がバー20から離反する段差部24では、もはやバー20の夾雑物をレーキ11によって掻き取ることはできない。そこで、本実施形態では、レーキ11によって段差部24に運ばれてきた夾雑物を、送り出し機構13によってバー20の右端に送り出すこととした。次に、送り出し機構13について説明する。
図10及び図11に示すように、送り出し機構13は、バー20の隙間に挿入されたT字型の送り出しバー60を備えている。図10に示すように、送り出しバー60はスペーサ64を介して上下に積層されており、支持部材63に一体的に取り付けられている。支持部材63の裏側は、揺動アーム62を介して連結棒61に固定されている。送り出しバー60の左端には、段差部24に沿った傾斜部が形成されている。
図11に示すように、連結棒61は、第1クランク軸43と第2クランク軸44とに嵌め込まれている。図10に示すように、第1クランク軸43の上端部及び下端部には、スプロケット36が設けられている。図11に示すように、第2クランク軸44の下端部には、スプロケット37が設けられている。そして、第1クランク軸43の下端部のスプロケット36と第2クランク軸44のスプロケット37とには、チェーン39が巻き掛けられている。これにより、第1クランク軸43と第2クランク軸44とは連動し、連結棒61は円を描くように揺動する。
図9に示すように、第1回転軸41の上端部には、スプロケット35が設けられている。このスプロケット35と第1クランク軸43の上側のスプロケット36とは、チェーン38によって連結されている。したがって、第1クランク軸43は、第1回転軸41と共に回転する。
前述したように、第1回転軸41は駆動モータ49によって回転される。第1回転軸41と第2回転軸42とは、チェーン34を介して連結されており、第1回転軸41と第1クランク軸43とは、チェーン38を介して連結されている。また、第1クランク軸43と第2クランク軸44とは、チェーン39を介して連結されている。したがって、本実施形態では、単一の駆動モータ49により、第1回転軸41、第2回転軸42、第1クランク軸43、及び第2クランク軸44のすべてを駆動することができる。
前述したように、送り出しバー60は先端側が広いT字型に形成されている。図11に示すように、送り出しバー60の先端側の横幅は、バー20の段差部24と右端48との間の距離よりも若干短くなっている。送り出しバー60は連結棒61と連結されているので、連結棒61に従って、図11における反時計回り方向に円を描くように揺動する。すなわち、送り出しバー60は、バー20の隙間に溜まった夾雑物を右端48に向かって順次送り出すように揺動する。
ところで、段差部24の近傍では、レーキ11から送り出しバー60への夾雑物の受け渡しを円滑にするために、レーキ11の軌跡と送り出しバー60の軌跡とが一部重なっている。そこで、本実施形態では、レーキ11と送り出しバー60とが干渉しないように、レーキ11の循環移動と送り出しバー60の揺動とを同調させることとしている。
具体的には、図12〜図18の順に経時的に示すように、レーキ11が段差部24に近づくと、送り出しバー60を段差部24から離れた位置に移動させ、逆に、レーキ11が段差部24から遠ざかると、送り出しバー60を段差部24に近づける。このような同調動作により、レーキ11と送り出しバー60との干渉を防止することができる。なお、本実施形態の構成によれば、スプロケット35,36の歯数などを調整すること等により、上記同調を容易に実現することができる。
図11に示すように、バー20の右端部の裏側には、汚水の通過を阻止する閉鎖板70が配置されている。閉鎖板70の寸法は特に限定されるものではないが、本実施形態では、閉鎖板70の横幅(バー20の長手方向に沿った方向の長さ)は、送り出しバー60の幅の約1/3〜1/4の長さになっている。
以上のように、本実施形態に係るバースクリーン装置1によれば、レーキ11によって掻き取られた夾雑物は、レーキ11によってバー20の段差部24にまで運ばれた後、送り出し機構13によってバー20の右端部に送り出される。そして、バー20の右端部に送られた夾雑物は、通常路4を第1排水管7に向かって流れる汚水の流れに乗り、汚水と共に第1排水管7から排出される。したがって、本実施形態によれば、レーキ11に掻き取られた夾雑物がバー20の途中に溜まり込むことを防止することができる。
また、本実施形態によれば、バー20の段差部24と右端部との間の奥行きは、左端部と段差部24との間の奥行きよりも長くなっている。そのため、送り出しバー60の動作範囲を広く確保することができ、夾雑物の送り出しを円滑化することができる。
また、本実施形態によれば、バー20の右端部の裏側は、閉鎖板70によって閉鎖されている。したがって、バー20の右端部では、バースクリーン80を通過する汚水の流れは形成されない。そのため、バー20の右端部に送り出された夾雑物は、バースクリーン80を通過することなく、第1排水管7から円滑に排出される。
また、本実施形態によれば、バー20の右端48は、固定具等によって固定されておらず、開放されている。したがって、バー20の右端部に送り出された夾雑物は、バー20の先端にまで運ばれ、容易に排出される。
また、本実施形態によれば、レーキ11の循環移動と送り出しバー60の揺動とを同調させることとしたので、レーキ11と送り出しバー60との干渉を防止しつつ、レーキ11の軌跡と送り出しバー60の軌跡とを一部重ねることができる。そのため、レーキ11から送り出しバー60に対して、夾雑物を円滑に受け渡しすることができる。
さらに、本実施形態によれば、レーキ循環機構12と送り出し機構13とをチェーン38で連結したので、レーキ循環機構12と送り出し機構13とを共通の駆動モータ49により駆動することができる。したがって、装置の小型化又は省エネ化を図ることができる。
なお、上記実施形態では、バー20は円弧状であったが、バー20は直線状に形成されていてもよい。バー20の形状は特に限定されるものではない。また、バー20は水平バーに限らず、垂直バー等であってもよい。
以上説明したように、本発明は、バースクリーン装置及び合流式下水道施設について有用である。
雨水吐き室の斜視図である。 バースクリーン装置の内部構造を示す断面図である。 バーの平面図である。 保持板の斜視図である。 バースクリーン装置の左端部の正面図である。 バースクリーン装置の左端部の側面図である。 バースクリーン装置の右端部の側面図である。 バースクリーン装置の右端部の正面図である。 図2のIX−IX線断面図である。 図2のX−X線断面図である。 送り出し機構の断面図である。 バースクリーン装置の右側部分の断面図である。 バースクリーン装置の右側部分の断面図である。 バースクリーン装置の右側部分の断面図である。 バースクリーン装置の右側部分の断面図である。 バースクリーン装置の右側部分の断面図である。 バースクリーン装置の右側部分の断面図である。 バースクリーン装置の右側部分の断面図である。 従来のバースクリーン装置の平面図である。
符号の説明
1 バースクリーン装置
3 堰
11 レーキ
12 レーキ循環機構(レーキ移動機構)
13 送り出し機構
20 バー
24 段差部(離反部)
26 保持板
60 送り出しバー
70 閉鎖板(流路閉鎖部材)

Claims (10)

  1. 互いに隙間を存して所定方向に配列され且つ互いに平行に延びる複数のバーと、
    前記隙間に挿入される櫛歯状のレーキと、
    前記レーキが前記バーの長手方向の一方の側から前記隙間に挿入され且つ前記バーの他端部よりも中央側に位置する所定の離反部から前記隙間を離れるように、前記バーの長手方向を含む所定の循環経路に沿って前記レーキを移動させるレーキ移動機構と、
    前記バーにおける前記離反部と前記他端部との間の夾雑物を前記他端部側に送り出す送り出し機構と、
    を備えたバースクリーン装置。
  2. 前記バーの前記離反部と前記他端部との間の奥行きは、前記バーの一端部と前記離反部との間の奥行きよりも長い、請求項1に記載のバースクリーン装置。
  3. 前記バーの前記他端部の裏側には、流体の通過を阻止する流路閉鎖部材が設けられている、請求項1又は2に記載のバースクリーン装置。
  4. 前記バーの前記他端部は裏側で固定され、前記他端部の先端は開放されている、請求項1〜3のいずれか一つに記載のバースクリーン装置。
  5. 前記送り出し機構は、前記バーの隙間に挿入された送り出しバーと、前記送り出しバーを前記バーの長手方向に沿って揺動させる揺動機構と、を備えている、請求項1〜4のいずれか一つに記載のバースクリーン装置。
  6. 前記揺動機構は、前記送り出しバーと前記レーキとが干渉しないように前記送り出しバーの揺動と前記レーキの移動とを同調させる、請求項5に記載のバースクリーン装置。
  7. 前記レーキ移動機構及び前記送り出し機構の両方を単一の動力で駆動する駆動装置を備えている、請求項1〜6のいずれか一つに記載のバースクリーン装置。
  8. 前記レーキ移動機構は、前記バーの前記離反部の略裏側に設けられた第1の回転体と、前記一端部の略裏側に設けられた第2の回転体と、前記レーキが取り付けられ、前記第1の回転体と前記第2の回転体とに巻き掛けられ且つ前記循環経路に沿って延びる第1の無端状伝動部材と、を備え、
    前記揺動機構は、前記送り出しバーを揺動させる第3の回転体と、前記第1の回転体と前記第3の回転体とに巻き掛けられた第2の無端状伝動部材と、を備え、
    前記駆動装置は、前記第1、第2及び第3の回転体のいずれかを回転させる駆動機構からなっている、請求項1〜7のいずれか一つに記載のバースクリーン装置。
  9. 前記バーは湾曲している、請求項1〜8のいずれか一つに記載のバースクリーン装置。
  10. 堰と、前記堰よりも下側に形成された通常路と、前記堰を介して前記通常路と隔てられた増水路とを有する水路と、
    前記通常路に汚水を供給する供給路と、
    前記通常路に開口する排出口が形成され、前記通常路から汚水を排出する第1の排出路と、
    前記増水路から汚水を排出する第2の排出路と、
    前記堰上に設置された請求項1〜9のいずれか一つに記載のバースクリーン装置と、を備え、
    前記第1の排出路の排出口は、前記バーの表側且つ前記他端部側に開口している、合流式下水道施設。

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