JP4236419B2 - 空気調和システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気調和システムおよび室外機に係り、特に室外機及び室内機を備えて一つの冷媒循環系統を構成する空気調和装置が複数系統設置され、室外機及び室内機がネットワークを介して互いに接続された空気調和システムおよび室外機に関する。
【0002】
【従来の技術】
室外機及び室内機を備えて一つの冷媒循環系統を構成する空気調和装置が複数系統設置された空気調和システムにあっては、室外機及び室内機がネットワークを介して互いに接続されたものがある。このような空気調和システムでは、各室外機が、当該室外機の属する冷媒循環系統において室内機をネットワークを用いて制御している。
【0003】
上述のような空気調和システムを建物に施工する場合には、施工を容易とするため、当該空気調和システムのネットワークを単一の伝送路により構成していた。
【0004】
また、実際の通信の管理は、各冷媒系統毎に設けられたコマンドコントロールユニット(CCU)により行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従って、各室外機において、対応する冷媒循環系統の室内機に同時に通信を行おうとすると、通信データが衝突して破壊されるコリジョン(collision)が発生する可能性があった。
【0006】
特に大規模な空気調和システムを構築する場合には、コリジョンの発生確率が高くなり、通信が円滑に行えなくなってしまう可能性があった。
【0007】
また、上記従来の空気調和システムにおいては、各冷媒系統毎にコマンドコントロールユニットを設ける必要があり、設置の手間および設置コストが増大するという不具合があった。
【0008】
そこで、本発明の目的は、通信を円滑に行えるとともに、各室外機間の連携を図り、コマンドコントロールユニットを設ける必要がない空気調和システムおよび室外機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、室外機及び室内機を備えて一つの冷媒循環系統を構成する空気調和装置が複数系統設置され、前記室外機及び前記室内機がネットワークを介して接続された空気調和システムにおいて、複数の前記室外機が、各室外機を特定するための室外機アドレスと、冷媒循環系統に対応する系統アドレスとを備えると共に、複数の前記室内機が、各室内機を特定するための室内機アドレスと、冷媒循環系統に対応する系統アドレスとを備え、複数の前記室外機のうちいずれか一つの室外機が代表室外機とされて、当該代表室外機が、前記ネットワークを介し、前記系統アドレスおよび前記室内機アドレスを用いて前記室内機との間の通信を行い、前記室外機アドレスを用いて前記室外機間で通信を行うことで、各室内機から送信された通信データに基づいて、全系統の前記室外機および前記室内機の能力を制御し、全系統の前記室外機は、前記代表室外機として機能している室外機が前記代表室外機として機能できなくなった場合に、新たな前記代表室外機として選択可能となるように、前記室内機からの前記通信データに基づいて、全系統の前記室外機および前記室内機の能力を制御する機能を持ち、複数の前記室内機から前記代表室外機に送信される通信データを共有すべく、前記通信データを受信し、前記代表室外機として機能している室外機が前記代表室外機として機能できなくなった場合に、前記室外機アドレスおよび前記系統アドレスに基づいて、他の室外機の内いずれか一つの室外機を前記新たな代表室外機として選択する、ことを特徴としている。
【0010】
上記構成によれば、複数系統に設置された複数の前記室外機のうちいずれか一つの室外機が代表室外機とされて、当該代表室外機が、前記ネットワークを介し、前記系統アドレスおよび前記室内機アドレスを用いて前記室内機との間の通信を行い、前記室外機アドレスを用いて前記室外機間で通信を行うことで、全系統の前記室外機および前記室内機を制御する。
【0011】
これと並行して、全系統の前記室外機は、代表室外機として機能している室外機が前記代表室外機として機能できなくなった場合に、新たな前記代表室外機として選択可能となるように複数の前記室内機から前記代表室外機に送信される通信データを共有すべく、前記通信データを受信し、代表室外機として機能している室外機が代表室外機として機能できなくなった場合に、室外機アドレスおよび系統アドレスに基づいて、他の室外機の内いずれか一つの室外機を新たな代表室外機として選択する
【0019】
また、室内機を含んで冷媒循環系統を構成する空気調和装置が複数系統設置され、前記空気調和装置間がネットワークを介して接続された空気調和システムを構成する室外機において、当該室外機を特定するための室外機アドレスと、冷媒循環系統に対応する系統アドレスとを備えると共に、当該室外機が代表室外機として選択された場合には、前記ネットワークを介し、前記系統アドレスおよび前記室内機アドレスを用いて前記室内機との間の通信を行い、前記室外機アドレスを用いて前記室外機間で通信を行うことで、全系統の前記室外機および前記室内機を制御し、前記代表室外機として選択されなかった場合には、前記代表室外機として機能している室外機が前記代表室外機として機能できなくなった場合に、新たな前記代表室外機として選択可能となるように複数の前記室内機から前記代表室外機に送信される通信データを共有すべく、前記通信データを受信する、ことを特徴としている。
【0020】
上記構成によれば、室外機は、代表室外機として選択された場合には、ネットワークを介し、系統アドレスおよび室内機アドレスを用いて室内機との間の通信を行い、室外機アドレスを用いて室外機間で通信を行うことで、全系統の室外機および室内機を制御する。
一方、室外機は、代表室外機として選択されなかった場合には、代表室外機として機能している室外機が代表室外機として機能できなくなった場合に、新たな代表室外機として選択可能となるように複数の前記室内機から前記代表室外機に送信される通信データを共有すべく、前記通信データを受信する、
【0026】
【発明の実施の形態】
次に図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。
【0027】
図1は、実施形態の空気調和システムの系統図である。
【0028】
空気調和システム1は、大別すると、第1の冷媒系統の空気調和装置10と、第2の冷媒系統の空気調和装置20と、を備えている。
【0029】
空気調和装置10は、大別すると、第1室外機11、第2室外機12、第3室外機13、第1室内機14および第2室内機15を備えている。ここで、第1室内機14にはリモートコントローラ16が設けられている。
【0030】
空気調和装置20は、大別すると、第4室外機21、第5室外機22、第3室内機23および第4室内機24を備えている。
【0031】
この場合において、第1室外機11、第2室外機12、第3室外機13、第4室外機21、第5室外機22、第1室内機14、第2室内機15、第3室内機23および第4室内機24は、単一のデータ通信ライン(伝送路)17により相互に接続され、
空気調和システム1内でネットワークが構築されている。
【0032】
また、第1室外機11、第2室外機12、第3室外機13、第1室内機14および第2室内機15は、冷媒配管18-1(ガス管および液管)により互いに接続されている。
【0033】
さらに第4室外機21、第5室外機22、第3室内機23および第4室内機は、冷媒配管18-2(ガス管および液管)により互いに接続されている。
【0034】
なお、空気調和システム1には、必要に応じてパーソナルコンピュータなどで構成される検査装置30が接続される。
【0035】
ここで、実施形態の動作説明に先立ち、各室外機、各室内機あるいはリモートコントローラを通信時に特定するためのアドレスの割当について説明する。
【0036】
図2は空気調和システム1におけるアドレス割当の一例の説明図である。
【0037】
この場合において、各アドレスは、8ビットで表すものとし、この8ビットを上位4ビット、下位4ビットに分けて表記するものとする。また、アドレスは、冷媒系統を表す系統アドレスと、各装置(室外機、室内機、リモコン、検査装置など)を特定するための装置アドレスと、により構成される。
【0038】
以下の説明においては、説明の簡略化のため、各系統毎に、室外機最大設置数=15台、室内機その他の装置の各装置毎の最大設置数=16台であるものとする。
【0039】
具体的には、第1の冷媒系統を表す系統アドレス=「00」とし、第2の冷媒系統を表す系統アドレス=「01」とする。また、室外機の装置アドレスとしては、「01」〜「0F」が割当可能であり、室内機の装置アドレスとしては、「10〜1F」が割当可能であり、リモコンの装置アドレスとしては、「40」〜「4F」が割当可能であり、検査装置の装置アドレスとしては「70」〜「7F」が割当可能であるものとする。
【0040】
以上のような条件の下で、アドレス割当を行ったものが、図2に示すものであり、図2中、[XX−YY]という表記は、「XX」が系統アドレスを表し、「YY」が装置アドレスを表す。
【0041】
すなわち、各装置の割当アドレスは以下の通りとなる。
【0042】
第1室外機11: 系統アドレス=「00」、装置アドレス=「01」
第2室外機12: 系統アドレス=「00」、装置アドレス=「02」
第3室外機13: 系統アドレス=「00」、装置アドレス=「03」
第1室内機14: 系統アドレス=「00」、装置アドレス=「10」
第2室内機15: 系統アドレス=「00」、装置アドレス=「11」
リモコン16 : 系統アドレス=「00」、装置アドレス=「40」
第4室外機21: 系統アドレス=「01」、装置アドレス=「01」
第5室外機22: 系統アドレス=「01」、装置アドレス=「02」
第3室内機23: 系統アドレス=「01」、装置アドレス=「10」
第4室内機24: 系統アドレス=「01」、装置アドレス=「11」
検査装置30 : 系統アドレス=「00」、装置アドレス=「70」
次に通信データのデータフォーマットについて説明する。
【0043】
図3は通信データのデータフォーマットの一例である。なお、実際にはヘッダなどが追加されるが、説明の簡略化のため省略している。
【0044】
通信データ40は、大別すると、送信元アドレスデータ41、経由先アドレスデータ44、送信先アドレスデータ47、送信データ50およびエラーチェックデータ51を備えている。
【0045】
送信元アドレスデータ41は、当該通信データ40の送信元の装置を特定するためのアドレスデータであり、送信元系統アドレスデータ42および送信元装置アドレスデータ43を含む。
【0046】
経由先アドレスデータ44は、当該通信データ40の送信時の経由先の装置を特定するためのアドレスデータであり、経由先系統アドレスデータ45および経由先装置アドレスデータ46を含む。
【0047】
送信先アドレスデータ47は、当該通信データ40の送信先の装置を特定するためのアドレスデータであり、送信先系統アドレスデータ48および送信先装置アドレスデータ49を含む。
【0048】
送信データ50は、送信元から送信先に送信したいデータであり、各種通信制御用のデータ、送信先装置に対する制御内容を表すコマンドデータ、当該通信データ40のデータ量を表すサイズデータなど各種のデータを含む。
【0049】
エラーチェックデータ51は、通信の信頼性の確保などのために必要な場合に付加されるデータであり、例えば、送信先装置においてフレームエラーチェックを行うためのフレームチェックコードなどが含まれる。
【0050】
次に実施形態の動作について説明する。以下の説明においては、初期状態において、第1室外機11が代表室外機であるものとして説明を行う。
【0051】
まず、通常運転時の動作を説明する。この通常運転時においては、原則的に代表室外機が各室内機との間の通信を管理するものとする。
【0052】
図4は、第1室内機14に設けられたリモートコントローラ16が代表室外機である第1室外機11と運転、停止などの指示のための通信を行う場合の通信データの説明図である。
【0053】
リモートコントローラ16は、ユーザの操作に対応する操作内容に基づいて通信データ40Aを生成する。
【0054】
具体的には、リモートコントローラ16は、送信元アドレスデータ41として、送信元である当該リモートコントローラ16に対応する送信元系統アドレスデータ42=「00」、送信元装置アドレスデータ43=「40」を設定する。
【0055】
次にリモートコントローラ16は、経由先アドレスデータ44として、経由先である第1室内機に対応する経由先系統アドレスデータ45=「00」、経由先装置アドレスデータ46=「10」を設定する。
【0056】
さらにリモートコントローラ16は、送信先アドレスデータ47として、送信先である代表室外機に対応する送信先系統アドレスデータ48=「00」、送信先装置アドレスデータ49=「01」を設定する。このとき、リモートコントローラ16としては、実際の代表室外機がいずれの室外機(この場合、第1室外機11)であるのかを認識する必要はなく、ただ単に代表室外機を特定するための送信アドレスデータ47を設定するだけである。
【0057】
そして、リモートコントローラ16は、ユーザの操作内容に応じた送信データ50を設定し、必要に応じて当該通信データに対応するエラーチェックデータ51を設定する。
【0058】
通信データ40Aの設定が終了すると、リモートコントローラ16は、データ通信ライン17を介して第1室内機14に当該通信データ40Aを送信する。
【0059】
通信データ40Aを受信した第1室内機14は、送信先アドレスデータ47を参照して、代表室外機に当該通信データ40Aをデータ通信ライン17を介して転送する。
【0060】
これらの結果、全室外機11〜13、21、22は、第1室内機14からの通信データ40Aを受信することとなるが、送信先アドレスデータ47を参照することにより、代表室外機として機能している第1室外機11を除く他の室外機12、13、21、22は、自己に対して送信された通信データではないとして制御は行わず、必要に応じてその内容を記憶するにとどめる。
【0061】
一方、第1室外機11は、受信した通信データ40Aにエラーチェックデータ51が含まれている場合には、当該エラーチェックデータに基づいて通信データ40Aのエラーチェックを行うとともに送信データ50を参照しリモートコントローラ16におけるユーザの操作内容に対応して、第1室内機14、第2室内機15あるいは第3室内機23のうち、制御すべき一つまたは複数の室内機および制御すべき室外機の制御をデータ通信ライン17を介して行う。
【0062】
同様にして第1室内機14、第2室内機15、第3室内機23あるいは第4室内機24から通信データが代表室外機に対して送信された場合には、第1室外機11は、当該通信データに対応する制御を行うこととなる。
【0063】
さらに代表室外機として機能している第1室外機11は、系統アドレスおよび装置アドレスを用いて各室内機14、15、23、24と定期通信や状態変化報告通信を行う。これらの通信については、他の室外機12、13、21、22も通信データを受信し、その内容を記憶し、制御内容を共有している。これは、例えば、代表室外機として機能している第1室外機11が故障、点検などにより動作不能状態になった場合に、他の室外機12、13、21、22のうち、いずれか一つの室外機が代表室外機として直ちに機能することを可能とするためである。この場合において、他の室外機12、13、21、22は、代表室外機として機能している第1室外機11との間の通信が所定時間以上行えなくなったことを検出すると新たな代表室外機を選択する。選択の手法としては、例えば、最も系統アドレスの値が小さく、かつ、最も装置アドレスの値が小さな室外機を代表室外機として選択する手法などが考えられる。より具体的には、最も系統アドレスの値が小さく、かつ、最も装置アドレスの値が小さな室外機を代表室外機として選択する場合には、第2室外機12が新たな代表室外機として選択されることとなる。
【0064】
さらにまた、代表室外機を含む全ての室外機11〜13、21、22は、アドレス重複判別部として機能し、空気調和システム1の構築時、空気調和システム1の構成変更時(装置の新規追加時、点検のための一時的な電源遮断後の再電源投入時など)に当該空気調和システム1を構成する全ての装置について、系統アドレスおよび装置アドレスの双方が一致する装置が存在するか否かを判別する。
【0065】
なお、アドレス重複判別の具体的な手法については、後述する。
さらに代表室外機を含む全ての室外機11〜13、21、22は、アドレス異常告知部として機能し、重複設定されている旨が検出された場合には、その旨を警報ランプ、警報表示、警報音声などにより施工者などに通知することとなる。
【0066】
図5は、第2室内機15の検査用端子に検査装置30が接続され、第4室外機21の検査を行うための通信を行う場合の通信データの説明図である。
【0067】
検査装置30は、オペレータの操作に対応する操作内容に基づいて通信データ40Bを生成する。
【0068】
具体的には、検査装置30は、送信元アドレスデータ41として、送信元である当該検査装置30に対応する送信元系統アドレスデータ42=「00」、送信元装置アドレスデータ43=「70」を設定する。
【0069】
次に検査装置30は、経由先アドレスデータ44として、自己が接続されている第2室内機15に対応する経由先系統アドレスデータ45=「00」、経由先装置アドレスデータ46=「11」を設定する。
【0070】
さらに検査装置30は、送信先アドレスデータ47として、検査対象である第4室外機21に対応する送信先系統アドレスデータ48=「01」、送信先装置アドレスデータ49=「01」を設定する。
【0071】
そして、検査装置30は、オペレータの検査目的(操作内容)に応じた検査用の送信データ50を設定し、必要に応じて当該通信データに対応するエラーチェックデータ51を設定する。
【0072】
通信データ40Bの設定が終了すると、検査装置30は、第2室内機15に当該通信データ40Bを送信する。
【0073】
通信データ40Bを受信した第2室内機15は、送信先アドレスデータ47を参照して、第4室外機21に当該通信データ40Bを転送する。
【0074】
これらの結果、全室外機11〜13、21、22は、第2室内機15からの通信データ40Bを受信することとなるが、送信先アドレスデータ47を参照することにより、対応する第4室外機21を除く他の室外機11〜13、22は、自己に対して送信された通信データではないとして制御は行わず、当該データを廃棄する。
【0075】
一方、第4室外機21は、受信した通信データ40Bにエラーチェックデータ51が含まれている場合には、当該エラーチェックデータに基づいて通信データ40Aのエラーチェックを行うとともに送信データ50を参照し検査装置30におけるオペレータの検査目的に対応して、報告データを生成し、動作状態などを第2室内機15を経由して検査装置30に通知することとなる。
【0076】
ここで、図6を参照してアドレス重複判別の具体的な手法について説明する。
【0077】
図6は空気調和システム1Aにおけるアドレス割当の一例の説明図である。
【0078】
この場合において、各アドレスの割当方法は、図2で説明した場合と同様であり、空気調和装置10に相当する第1の冷媒系統を表す系統アドレス=「00」とし、空気調和装置20に相当する第2の冷媒系統を表す系統アドレス=「01」とし、空気調和装置30に相当する第3の冷媒系統を表す系統アドレス=「02」とする。
【0079】
この場合において、空気調和装置10および空気調和装置20は、室外機および室内機がそれぞれ複数、同一の冷媒系統に接続されている。一方、空気調和装置30は、一台の室外機に一台の室内機が同一の冷媒系統に接続されている。
そして、実際に、アドレス割当を行ったものが、図6に示すものである。図6中においても、図2と同様に、[XX−YY]という表記は、「XX」が系統アドレスを表し、「YY」が装置アドレスを表す。
【0080】
すなわち、各装置の割当アドレスは以下の通りとなる。
空気調和装置10
第1室外機11: 系統アドレス=「00」、装置アドレス=「01」
第2室外機12: 系統アドレス=「00」、装置アドレス=「02」
第3室外機13: 系統アドレス=「00」、装置アドレス=「03」
第1室内機14: 系統アドレス=「00」、装置アドレス=「10」
第2室内機15: 系統アドレス=「00」、装置アドレス=「11」
リモコン16 : 系統アドレス=「00」、装置アドレス=「40」
空気調和装置20
第4室外機21: 系統アドレス=「01」、装置アドレス=「01」
第5室外機22: 系統アドレス=「01」、装置アドレス=「02」
第3室内機23: 系統アドレス=「01」、装置アドレス=「10」
第4室内機24: 系統アドレス=「01」、装置アドレス=「11」
空気調和装置30
第6室外機31: 系統アドレス=「02」、装置アドレス=「なし」
第5室内機32: 系統アドレス=「02」、装置アドレス=「10」
この場合において、室外機および室内機がそれぞれ複数、同一の冷媒系統に接続されている空気調和装置10および空気調和装置20においては、まず、同一冷媒系統、即ち、同一系統アドレス内の装置アドレスの重複確認を行う。
【0081】
具体的には、空気調和装置10においては、第1室外機11、第2室外機12、第3室外機13、第1室内機14、第2室内機15およびリモコン16のそれぞれに対応する装置アドレス=「01」、「02」、「03」、「10」、「11」、「40」を比較し、装置アドレス(室外機アドレスあるいは室内機アドレス等)の重複を判別する。この場合には、装置アドレスの重複は無かったものと判別される。
【0082】
次に空気調和装置20においては、第4室外機21、第5室外機22、第3室内機23、第4室内機24のそれぞれに対応する装置アドレス=「01」、「02」、「10」、「11」を比較し、装置アドレス(室外機アドレスあるいは室内機アドレス)の重複を判別する。この場合には、装置アドレスの重複は無かったものと判別される。
【0083】
また空気調和装置30においては、第6室外機31、第5室内機32のそれぞれに対応する装置アドレス=「10」、「なし」を比較し、装置アドレス(室外機アドレスあるいは室内機アドレス)の重複を判別するが、この場合にも、装置アドレスの重複は無かったものと判別される。
【0084】
続いて、空気調和装置10、空気調和装置20および空気調和装置30を構成する、第1室外機11、第2室外機12、第3室外機13、第1室内機14、第2室内機15、第4室外機21、第5室外機22、第3室内機23、第4室内機24、第4室外機21、第5室外機22、第3室内機23、第4室内機24のそれぞれに対応する系統アドレス=「00」、「00」、「00」、「00」、「00」、「01」、「01」、「01」、「01」、「02」、「02」の重複を判別することとなる。
【0085】
この結果、空気調和装置10を構成する第1室外機11、第2室外機12、第3室外機13、第1室内機14および第2室内機15においては、系統アドレス=「00」が重複していると判別されることとなるが、これらについては、先に行った装置アドレスの重複が無かったと判別されているので、系統アドレスおよび装置アドレスの重複は無かったものと判別することとなる。
【0086】
同様に、空気調和装置20を構成する第4室外機21、第5室外機22、第3室内機23および第4室内機24においては、系統アドレス=「01」が重複していると判別されることとなるが、これらについても、先に行った装置アドレスの重複が無かったと判別されているので、系統アドレスおよび装置アドレスの重複は無かったものと判別することとなる。
【0087】
また、空気調和装置30を構成する第6室外機31および第5室内機32においては、系統アドレス=「02」が重複していると判別されることとなるが、これらについても、先に行った装置アドレスの重複が無かったと判別されているので、系統アドレスおよび装置アドレスの重複は無かったものと判別することとなる。
【0088】
従って、上述の例の場合には、空気調和システム1A全体として系統アドレスおよび装置アドレスの重複は無かったものと判別することとなる。
【0089】
以上の説明のように、本実施形態によれば、各冷媒系統毎にコントロールコマンドユニットを設ける必要がないので、システム構築コストを低減し、システム構築期間を短縮化することができる。
【0090】
また、室内機側から見れば、代表室外機を介して、複数の室外機が一つの室外機として機能するのと等価となるので、ネットワークにおけるトラフィックを減少させることが可能となり、ネットワークの負荷を低減させることができる。
【0091】
さらに、代表室外機に選択された室外機が故障あるいは運転時間の平準化のために代表室外機として機能しなくなった場合でも、他の室外機は直前の代表室外機と同様に各室内機を制御するためのデータを保持しているので、いずれかの室外機が直ちに代表室外機として機能することができ、故障時のバックアップ制御を容易に実現することができる。
【0092】
以上の説明においては、全ての装置が系統アドレスデータおよび装置アドレスデータを用いて通信を行う場合について説明したが、室外機以外の一部の装置が従来の空気調和システムに用いられていた装置アドレスデータのみしか用いないものである場合には、代表室外機が当該装置の属する冷媒系統の室外機として機能するようにすれば、同様に適用が可能である。例えば、リモコン16および検査装置30については、装置アドレスデータのみでも問題なく動作する。
【0093】
以上の説明においては、共通冷媒管18がガス管および液管で構成されている空気調和システムについて説明したが、室内機毎に冷房あるいは暖房のいずれかを選択的に行えるいわゆる3wayシステムのように、共通冷媒管が高温高圧ガス管(暖房用)、低温低圧ガス管(冷房用)、中温中圧液管(暖房/冷房共用)で構成されているものについても同様に適用が可能である。
【0094】
【発明の効果】
本発明によれば、複数の室外機間の連携を図りつつ、ネットワークを介した通信を円滑に行えるとともに、コマンドコントロールユニットを設ける必要がない。また空気調和システムの冗長性が高くなり、いずれかの装置の故障時にもバックアップ制御を容易に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の空気調和システムの系統図である。
【図2】空気調和システム1におけるアドレス割当の一例の説明図である。
【図3】通信データのデータフォーマットの一例である。
【図4】第1室内機に設けられたリモートコントローラが代表室外機と通信を行う場合の通信データの説明図である。
【図5】第2室内機に接続された検査装置が第4室外機と通信を行う場合の通信データの説明図である。
【図6】アドレス重複判別のための説明図である。
【符号の説明】
1 空気調和システム
10 第1の冷媒系統の空気調和装置
11 第1室外機(代表室外機、アドレス重複判別部、アドレス異常告知部)
12 第2室外機(アドレス重複判別部、アドレス異常告知部)
13 第3室外機(アドレス重複判別部、アドレス異常告知部)
14 第1室内機
15 第2室内機
16 リモートコントローラ
20 第2の冷媒系統の空気調和装置
21 第4室外機(アドレス重複判別部、アドレス異常告知部)
22 第5室外機(アドレス重複判別部、アドレス異常告知部)
23 第3室内機
30 検査装置
40、40A、40B 通信データ
41 送信元アドレスデータ
42 送信元系統アドレスデータ
43 送信元装置アドレスデータ
44 経由先アドレスデータ
45 経由先系統アドレスデータ
46 経由先装置アドレスデータ
47 送信先アドレスデータ
48 送信先系統アドレスデータ
49 送信先装置アドレスデータ
50 送信データ
51 エラーチェックデータ

Claims (1)

  1. 室外機及び室内機を備えて一つの冷媒循環系統を構成する空気調和装置が複数系統設置され、前記室外機及び前記室内機がネットワークを介して接続された空気調和システムにおいて、
    複数の前記室外機が、各室外機を特定するための室外機アドレスと、冷媒循環系統に対応する系統アドレスとを備えると共に、
    複数の前記室内機が、各室内機を特定するための室内機アドレスと、冷媒循環系統に対応する系統アドレスとを備え、
    複数の前記室外機のうちいずれか一つの室外機が代表室外機とされて、当該代表室外機が、前記ネットワークを介し、前記系統アドレスおよび前記室内機アドレスを用いて前記室内機との間の通信を行い、前記室外機アドレスを用いて前記室外機間で通信を行うことで、各室内機から送信された通信データに基づいて、全系統の前記室外機および前記室内機の能力を制御し、
    全系統の前記室外機は、前記代表室外機として機能している室外機が前記代表室外機として機能できなくなった場合に、新たな前記代表室外機として選択可能となるように、前記室内機からの前記通信データに基づいて、全系統の前記室外機および前記室内機の能力を制御する機能を持ち、複数の前記室内機から前記代表室外機に送信される通信データを共有すべく、前記通信データを受信し、
    前記代表室外機として機能している室外機が前記代表室外機として機能できなくなった場合に、前記室外機アドレスおよび前記系統アドレスに基づいて、他の室外機の内いずれか一つの室外機を前記新たな代表室外機として選択する、
    ことを特徴とする空気調和システム。
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