JP4235793B2 - 光転写型画像書き込み媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像光を照射することによって画像を書き込むことが可能な光転写型画像書き込み媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えばパーソナルコンピュータで作成された文書や絵を表示する画像出力装置において、その表示された情報を手に何枚も持って閲覧できるような媒体としては紙が一般的であり、表示されている情報をプリンタなどによって紙にプリントアウトして利用している。あるいは、写真撮影する方法も一部では利用されており、直接印画紙に焼き付ける方法も存在する。このような従来より用いられてきたいずれの方法も、媒体へのプリント若しくは現像には一定の時間がかかり、思考を中断させ、創作的作業の効率を低下させる原因になっていた。そこで、CRTや液晶表示装置等の表示装置の表示画面に表示されている画像を瞬時に転写できる光転写型のコレステリック液晶などの画像書き込み媒体が開発されている。
【0003】
この光転写型の画像書き込み媒体は、内部に感光層を有しており、外部から入射する光による感光層の電位の変化によって電界を変化させ、この電界の変化によってコレステリック液晶などを相変化させることにより画像を書き込むものである。入射させる光として、表示装置から発せられる光を利用することもでき、これによって表示装置の画像を光転写型画像書き込み媒体に書き込むことができる。なお、書き込まれた画像は、電界が消失してもそのまま保持されるため、無電源で画像を表示させ続けることができる。そのため、紙などと同様に光転写型画像書き込み媒体に画像を書き込んだ後は、いつでも画像を参照することができる。
【0004】
このような光転写型画像書き込み媒体における表示品質は、画像を書き込む側の表示装置やプロジェクターなどの解像度に依存してしまう。すなわち、解像度が低い表示装置等を用いて画像を表示させ、光転写型画像書き込み媒体に画像を転写した場合、用いた表示装置における画像の解像度よりも高解像度の画像が光転写型画像書き込み媒体において得られることはない。従って、光転写型画像書き込み媒体に高解像度の画像を書き込む場合には、高解像度の表示装置等を利用しなければならない。しかし、高解像度の表示装置は一般に高価であり、特に大画面の高精細な表示装置は非常に高価であるという問題がある。
【0005】
また、従来はこのような光転写型画像書き込み媒体への画像の書き込みは、全面に対して一括して行われていた。そのため、例えば同一の光転写型画像書き込み媒体に一度書き込んだ後に、追記画像を加えるといったことができなかった。例えば、事務書類のデータ印のように回覧者ごとに書き込む必要がある場合、データ印の部分だけを追記することができなかった。
【0006】
さらに、データ印や禁複写印、ドキュメント内のチェックポイント、店頭POP表示は黒以外の赤色等で目立たせる必要があり、特定のエリアだけ他のエリアと異なる色で表示する必要がある。このような場合、従来は全体がカラー用に製造された光転写型画像書き込み媒体を用いる必要があった。カラー用の媒体はモノクロ用の媒体に比べて高価であり、更に書き込み時間もかかるという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、部分的なあるいは部分毎の画像の書き込みが可能な光転写型画像書き込み媒体を提供するとともに、一部において異なる特性を有する領域を形成可能な光転写型画像書き込み媒体を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願請求項1に記載の発明は、画像を表示する画像形成層と、前記画像形成層と重ねて配置された感光層と、少なくとも一方が複数に分割されると共に電気的に分離され前記画像形成層と前記感光層を挟持するように配置された表示面側と裏面側からなる一対の電界印加層と、前記一対の電圧印加層の分割された側の電圧印加層と電気的に接続されると共に前記表示面側に露出したコンタクト電極とを有する画像書込み媒体と、前記画像書込み媒体に画像光を照射する表示面を構成する表示部と、前記表示部の表示面と同じ面側に設けられると共に前記画像書込み媒体の前記コンタクト電極に接触することで電圧印加を行う接触電極を有する画像書込み装置とを備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0009】
また本願請求項2に記載の発明は、画像を表示する画像形成層と、前記画像形成層と重ねて配置された感光層と、少なくとも一方が複数の方向に分割されると共に電気的に分離され前記画像形成層と前記感光層を挟持するように配置された表示面側と裏面側からなる一対の電界印加層と、前記一対の電圧印加層の分割された側の電圧印加層と電気的に接続されると共に前記表示面側に露出したコンタクト電極とを備え、画像光を照射する表示面を構成する表示部と、前記表示部の表示面と同じ面側に設けられると共に前記画像書込み媒体のコンタクト電極に接触することで電圧印加を行う接触電極を有する画像書込み装置により画像書込みが行われることを特徴とする画像書込み媒体である。
【0010】
さらに本願請求項3に記載の発明は、画像を表示する画像形成層と、前記画像形成層と重ねて配置された感光層と、少なくとも一方が複数の方向に分割されると共に電気的に分離され前記画像形成層と前記感光層を挟持するように配置された表示面側と裏面側からなる一対の電界印加層と、前記一対の電圧印加層の分割された側の電圧印加層と電気的に接続されると共に前記表示面側に露出したコンタクト電極とを有する画像書込み媒体に画像光を照射する表示面を構成する表示部と、前記表示部の表示面と同じ面側に設けられると共に前記画像書込み媒体のコンタクト電極に接触することで電圧印加を行う接触電極とを備えたことを特徴とする画像書込み装置である。
【0011】
なお、請求項2に記載の画像書込み媒体における前記分割された側の電界印加層と前記コンタクト電極とは、該電界印加層と該コンタクト電極間に存在する層を貫通する表裏貫通電極により電気的に接続することを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の光転写型画像書き込み媒体の第1の実施の形態を示す平面図、図2は、同じく断面図である。図中、11,16はベース基板、12,15は電界印加層、13は画像形成層、14は感光層、17はコンタクト電極、18は共通電極、19は電極間分離部、20は電界印加領域である。なお、図1(A)は表面の平面図を示し、図1(B)は裏面の平面図を示している。また、破線によって内部の電界印加層12及び15の形状を示している。図2(A)はa−a断面図、図2(B)はb−b断面図である。
【0014】
光転写型画像書き込み媒体は、例えば図2に示すように、画像形成層13の上下に電界印加層12,15を配し、さらにこれらをベース基板11,16によって挟持して構成されている。画像形成層13は、例えば1ないし複数のコレステリック液晶層などで構成される。例えばカラー表示が可能な媒体を構成する場合には、光学的特性及び駆動特性が異なる3層以上のコレステリック液晶層が設けられる。モノクロ表示を行う媒体の場合にも、1層に限らず、複数層のコレステリック液晶層が設けられることもある。各層の間に層間膜を形成する場合もある。この画像形成層13は、電界強度に応じて相の転移が発生し、これによって画像が書き込まれる。層の転移が発生する電界強度は製造時に設定することができ、これが駆動特性となる。駆動特性は、画像形成層13が複数の層によって構成されている場合、各層毎に、あるいは複数層毎に異ならせておくことができる。なお、一旦、相の転移が発生して書き込まれた画像は、電界が消滅した後もその相状態を維持するため、画像書込後は無電源で画像を表示し続けることができる。
【0015】
この例では、画像形成層13と電界印加層15の間に感光層14を設けている。感光層14は、入射光に応じた起電力を生じ、電界印加層12、15によって発生している電界を局所的に変更して画像形成層13に相の転移を発生させ、画像を書き込むことができる。なお、感光層14を形成する層位置は、この例に限られるものではなく、ベース基板11,16の間であれば任意の位置に設けることができる。
【0016】
電界印加層12,15は、例えばITO(Indium Tin Oxide)などの透明導電層によって構成される。なお、電界印加層15は裏面からの画像光の照射による書き込みを行わない場合には、不透明の導電層で構成してもよい。
【0017】
この例では、電界印加層12を電極間分離部19によって電気的に分離している。これによって、分離されたそれぞれの電界印加層12の領域が、それぞれ、電界印加領域20となる。図1(A)では、電極間分離部19を破線によって示しており、破線によって区切られたそれぞれの領域が電気的に分離された電界印加層12が配置された領域であり、この領域毎に画像形成層13に電界が印加される電界印加領域20である。それとともに、この電界印加領域20を単位として画像の書き込み及び表示が行われる領域でもある。図示した例では、8つの電界印加領域20に分割した例を示している。もちろん、分割する数は任意であるし、図1(A)に示すように全てが同一の矩形領域である必要はなく、それぞれ任意の大きさ及び形状に分割することができる。また、この例のように全ての電界印加領域20が隣接している必要はなく、例えば表示させる領域が限られている場合には、その表示領域に応じて電界印加領域20を設けることができる。
【0018】
電極間分離部19によって電気的に分離されたそれぞれの電界印加層12は、媒体端部に設けられたコンタクト電極17と電気的に接続されている。図1(A)に示す例では全面を8つの電界印加領域20に分割しているので、コンタクト電極17も8個設けられている。また、図1(B)に破線で示しているように、電界印加層15は全面に共通して設けておくことができる。電界印加層15は、媒体端部に設けられた共通電極18と電気的に接続されている。この例では、図2に示すようにコンタクト電極17を表面側に、また共通電極18を裏面側に設けている。しかしこれに限らず、両方とも表面側あるいは裏面側に設けても良い。例えば両方とも表面側に設ける場合には、電界印加層15から各層間を貫通させて共通電極18との電気的な接続を図ればよい。もちろん、両方とも裏面に設ける場合も同様である。
【0019】
共通電極18及び1ないし複数のコンタクト電極17に対して、画像形成層13の駆動特性に応じた所定の電圧を外部から印加することによって、そのとき照射されていた光に応じた画像が画像形成層13に書き込まれることになる。このとき、共通電極18に対しては、いずれの電界印加領域20に画像を書き込む際にも外部と電気的に接続され、コンタクト電極17に関しては、画像を書き込む電界印加領域20に対応するコンタクト電極17に対してのみ外部と電気的に接続して電圧が印加されることになる。
【0020】
なお、ここでは電界印加層12を電極間分離部19によって電気的に分離したが、例えば電界印加層15を電極間分離部19によって電気的に分離し、電界印加層12は全面に共通して設けても同様である。
【0021】
図3は、本発明の光転写型画像書き込み媒体の第1の実施の形態における画像書込時の一態様の説明図である。図中、31は画像書き込み装置、32は表示部、33は電極である。この例では光転写型画像書き込み媒体の表面側から画像を書き込む例を示している。画像書き込み装置31には、例えば図3(A)に示すように、液晶表パネルなどの表示部32と、光転写型画像書き込み媒体のコンタクト電極17と電気的に接続され、電圧を供給するための電極33が設けられている。この例では2つの電極が設けられており、光転写型画像書き込み媒体への画像の書き込み位置に応じて、いずれか一方の電極が、画像を書き込む電界印加領域20に対応するコンタクト電極17と電気的に接続されるように構成されている。
【0022】
画像を光転写型画像書き込み媒体へ書き込む際には、画像書き込み装置31あるいはそのコントローラなどから共通電極18に電気的に接続しておく。そして、図3(B)に示すように、画像書き込み装置31の表示部32の表示面を光転写型画像書き込み媒体の表面に向けて、表示領域と、画像を書き込む電界印加領域20とを合わせるとともに、画像書き込み装置31の電極33と光転写型画像書き込み媒体のコンタクト電極17とを電気的に接続する。画像書き込み装置31の2つの電極33は、例えば図3(B)に示すように左側の電界印加領域20に画像を書き込む際には左側の電極33を利用してコンタクト電極17との接続を図り、右側の電界印加領域20に画像を書き込む際には右側の電極33を利用してコンタクト電極17との接続を図ればよい。
【0023】
この状態で画像書き込み装置31の表示部32に書き込む画像を表示させるとともに、コンタクト電極17及び共通電極18に電圧を印加し、光転写型画像書き込み媒体内に電界を発生させる。光転写型画像書き込み媒体内には感光層14が設けられているので、表示部32に表示されている画像の明るさに応じた電圧が発生して、電界印加層12,15間に発生している電界を画像に応じて変化させる。これによって画像形成層13において、画像に応じた相転移が発生して画像が書き込まれる。なお、画像形成層13が駆動特性の異なる複数の層によって構成されている場合には、1つの電界印加領域20に対して上述のような画像の書き込み動作を複数回行うことになる。
【0024】
このような書き込みの操作を、必要な領域に対して1ないし数回行えばよい。画像書き込み装置31は、電界印加領域20と同等の表示面積を有する表示部32を有していればよく、表示部32は小型でよい。従って表示部32として高解像度の表示装置を用いたとしても、安価に構成することができる。また、電界印加領域20毎に書き込みを行うので、必要な領域に必要な情報を書き込むことができ、また、部分的な追記や書き換えを行うことができる。
【0025】
なお、画像書き込み装置31の表示部32が複数の電界印加領域20をカバーできるほど大きな表示面積を有している場合には、その複数の電界印加領域20について同時に画像の書き込みを行うことができる。この場合、それぞれの電界印加領域20に対応するコンタクト電極17に対して電圧を印加する必要がある。また逆に、表示部32の表示面積が広くても、コンタクト電極17から電圧を印加した電界印加領域20についてのみに、表示されている画像の一部を書き込むように構成することもできる。
【0026】
また、例えば店舗等の店頭に設置されるPOP表示などでは、文字の大きい部分と、詳細な内容を記した文字の小さい部分などが存在する。このような画像を表示させる場合には、解像度は低いが大画面の表示装置を用いて大きな文字の部分についての画像の書き込みを行い、詳細な内容については高解像度であるが小画面の表示装置を用いて精細な画像を書き込めばよい。いずれの表示装置もコストを抑えることができるとともに、大きな文字の部分については一括して書き込みを行うことが可能である。
【0027】
図4は、本発明の光転写型画像書き込み媒体の第1の実施の形態における電極構造の第1の変形例を示す平面図である。図中、21は表裏面貫通電極である。図1に示した例では、全面を8つの電界印加領域20に分割した例を示した。この場合には、コンタクト電極17を端部に設けることができた。しかし、電界印加領域20の分割数が増加するなどして、端部に辺を有しない電界印加領域20が存在する場合には、内部の電界印加領域20に対応するコンタクト電極17を設けるために工夫が必要である。図4においては表示領域全体を12個の電界印加領域20に分割した例を示している。このうち、内部の2個の電界印加領域20については、光転写型画像書き込み媒体の周辺部に隣接していないため、コンタクト電極17を端部に設けることができない。
【0028】
コンタクト電極17を設けるための一つの方法として、図4に示した例では、光転写型画像書き込み媒体を貫通する表裏面貫通電極21をそれぞれの電界印加領域20ごとに設けた例を示している。表裏面貫通電極21は、それぞれの電界印加領域20に対応する電界印加層12と電気的に接続されるとともに、電界印加層15とは絶縁されるように構成されている。このような表裏面貫通電極21を設ける際には、例えば電子基板の製造時に用いられるスルーホールの技術を適用することができる。
【0029】
図5は、本発明の光転写型画像書き込み媒体の第1の実施の形態における電極構造の第1の変形例において画像を書き込む際の一態様の説明図である。図中の符号は図3と同様である。図4に示した例では、電界印加領域20は全て同一の形状とし、表裏面貫通電極21は、それぞれの電界印加領域20において同一の位置に設けている。そのため、画像を書き込むための画像書き込み装置31には、光転写型画像書き込み媒体の表裏面貫通電極21と電気的に接続するための電極33を1カ所設けるだけでよい。画像を書き込む際には、表裏面貫通電極21と電極33を電気的に接続し、また別途共通電極18との電気的接続を行っておき、表示部32に書き込む画像を表示させておいて駆動電圧を供給することによって画像の書き込みを行うことができる。
【0030】
また、表裏面貫通電極21は図4に示すように光転写型画像書き込み媒体の裏面にも露出している。従って、光転写型画像書き込み媒体の層構造によっては裏面からの画像書き込みを可能とすることもできる。
【0031】
なお、ここでは表裏面貫通電極21を光転写型画像書き込み媒体を貫通するように形成しているので、表面及び裏面に電極が形成されるが、例えばベース基板11を貫通させて電極を形成することによって、表面のみにコンタクト電極17を設けることができる。あるいは、画像形成層13及び感光層14,電界印加層15、ベース基板16を貫通させて裏面のみにコンタクト電極17を設けることもできる。
【0032】
図6は、本発明の光転写型画像書き込み媒体の第1の実施の形態における電極構造の第2の変形例を示す平面図である。図中、22は貫通共通電極、34は電極である。この例では、図4に示した例と同様に、各電界印加領域20に対応する電界印加層12ごとに表裏面貫通電極21を設けるとともに、全面に設けている電界印加層15についても、各電界印加領域20ごとに貫通共通電極22を設けた例を示している。
【0033】
このような構成では、例えば図6(C)に示すように、画像書き込み装置31に表裏面貫通電極21と電気的に接続される電極33とともに、貫通共通電極22と電気的に接続される電極34を設けておくことによって、別途共通電極18との電気的接続を図らなくても、画像書き込み装置31を書き込み位置に配置するだけで両方の電気的接続を行うことができる。従って、画像を書き込む際の利便性を向上させることができる。
【0034】
もちろん、図1に示したような構成においても、共通電極18をそれぞれの電界印加領域20ごとに設けておくことによって、同様に利便性を向上させることが可能である。
【0035】
図7は、本発明の光転写型画像書き込み媒体の第1の実施の形態における電極構造の第3の変形例を示す平面図である。図中、23は配線である。光転写型画像書き込み媒体の周辺部に隣接していない電界印加領域20に対応するコンタクト電極17を設けるための別の方法として、図7に示した例では、配線23によって周辺部に設けたコンタクト電極17と電気的に接続する例を示している。
【0036】
配線23は、電界印加層12の一部を用いるほか、電界印加層12とベース基板11の間に配線層を設けて行ったり、あるいは、ベース基板11の表面に配線することも可能である。なお、電界印加層12の一部を用いる場合、その配線23の部分については、当該配線23によって電界印加層12が接続されている電界印加領域20に含まれることになり、この部分への画像の書き込みは困難となる。そのため、配線23はなるべく細くすることが望ましい。
【0037】
図8は、本発明の光転写型画像書き込み媒体の第1の実施の形態において部分書き込みと全面書き込みを切り替え可能とした一構成例を示す平面図である。図中、24は全面書き込み電極、25はスイッチ群である。なお、図示の関係上、光転写型画像書き込み媒体の周辺部に設けられる配線及びスイッチ群25については、光転写型画像書き込み媒体の外部に示している。
【0038】
上述の各例では、複数の電界印加領域20に画像を一括して書き込む際には、複数のコンタクト電極17について電気的に接続を行い、電圧を印加する必要がある。この例では、全面書き込み電極24を設け、光転写型画像書き込み媒体の全面への書き込みを行う際には、この全面書き込み電極24を用いて電圧の供給を行うように構成されている。
【0039】
各電界印加領域20に対応する電界印加層12について、部分書き込みを行うためのコンタクト電極17と電気的に接続されるとともに、スイッチ群25を介して全面書き込み電極24と電気的に接続されている。スイッチ群25は通常は開放されており、上述のようにコンタクト電極17を用いることによって、それぞれの電界印加領域20毎に画像の書き込みを行うことができる。
【0040】
また、光転写型画像書き込み媒体の全面へ画像の書き込みを行う場合には、全面書き込み電極24に電圧を印加する。この印加された電圧によってスイッチ群25が導通し、電圧が全ての電界印加層12に印加されて画像の書き込みを行うことができる。
【0041】
このような構成によれば、全面書き込みの際に、それぞれのコンタクト電極17との電気的な接続を行う必要が無く、全面書き込み電極24に対してのみ、電気的な接続を図ればよい。従って、全面書き込みの際の取り扱いを容易にすることができる。
【0042】
なお、スイッチ群25は、例えばFET等の電子的なスイッチング素子を用いることによって簡単に構成可能である。あるいはスイッチ群25として、手動によるスイッチを利用してもよい。また、上述の例では画像の書き込みを1つの電界印加領域か全面かの選択しかできないが、例えば複数の電界印加領域20毎の書き込みを可能とするなど、種々の応用が可能である。
【0043】
図9は、本発明の光転写型画像書き込み媒体の第2の実施の形態を示す断面図である。図中の符号は図1、図2と同様であり、重複する説明を省略する。なお、平面図は図1と同様であり、同じ位置のa−a断面図を図9(A)に、またb−b断面図を図9(B)に、それぞれ示している。
【0044】
この第2の実施の形態では、電界印加層12とともに画像形成層13についても同様に電極間分離部19によって各電界印加領域20ごとに分離した例を示している。そのほかの部分に関しては上述の第1の実施の形態と同様であり、第1の実施の形態における各種の変形などについても、同様にこの第2の実施の形態に対して適用することができる。
【0045】
このように画像形成層13を電界印加領域20ごとに分離する場合、分離されたそれぞれの電界印加領域20ごとに、対応する画像形成層13の光学的な特性を変更することが可能である。例えば、一部の電界印加領域20についてはカラー表示や特定色の表示を可能とし、他の電界印加領域20についてはモノクロ表示のみとすることができる。あるいは、一部の電界印加領域20については機械判別に最適な表示がなされるようにし、他の部分については人間が見て最適な表示がなされるように構成することができる。
【0046】
図10は、本発明の光転写型画像書き込み媒体の第2の実施の形態を回覧用紙に適用した場合の一態様の説明図である。図中、41は内容表示領域、42はデータ印表示領域、51はデータ印書き込み装置、52は表示部、53は挟持部、54は電極である。事務書類などを回覧する場合には、通常、回覧者ごとに参照あるいは処理済であることを示すデータ印を回覧書類に押印して次の回覧者に渡すといったことが行われる。すなわち、データ印の部分は回覧書類に追記されることになる。また、データ印は赤で記されることが多い。
【0047】
このような回覧書類を、光転写型画像書き込み媒体により構成する場合、図9に示すような本発明の光転写型画像書き込み媒体の第2の実施の形態を利用するとよい。その場合の光転写型画像書き込み媒体の平面図を図10(A)に示している。図10(A)に示す例では、光転写型画像書き込み媒体の表示領域を、内容表示領域41と複数のデータ印表示領域42に対応した電界印加領域を設けた例を示している。例えば内容表示領域41についてはモノクロ表示を行う画像形成層13を配置し、データ印表示領域42については赤色表示を行う画像形成層13を配置するとよい。また、電界印加層12については、データ印表示領域42の各データ印の領域毎に分離しておく。なお、この例では図10(B)に示すように共通電極18を表面に配置されたコンタクト電極17に合わせて複数設けてある。
【0048】
このような光転写型画像書き込み媒体の内容表示領域41に回覧する内容の画像を書き込んだ後、回覧する。回覧者は、内容を参照し、あるいはさらに処理を行った後、データ印の画像を付加する。このとき、例えば図10(C)に示すような画像書き込み装置51を利用することができる。この画像書き込み装置51には、データ印を表示する表示部52が設けられており、この部分をデータ印表示領域42に合わせて書き込みを指示することになる。また、この画像書き込み装置51には、挟持部53が設けられており、その対向する面には電極54が設けられている。図10(D)に示すように、この挟持部53に光転写型画像書き込み媒体の端部を挿入し、挟持部53で光転写型画像書き込み媒体を挟持させることによって、内部の電極54がコンタクト電極17及び共通電極18と電気的に接続されるように構成されている。このように、挟持部53に光転写型画像書き込み媒体の端部を挿入し、表示部52の位置を合わせた後に、書き込みの指示を行うことによって、データ印の画像をデータ印表示領域42に書き込むことができる。このように、簡単にデータ印の画像を追記することができる。なお、書き込まれた画像は、この例では赤で表示されることになる。
【0049】
ここでは回覧時のデータ印を表示させる場合について示したが、同様に、例えば秘密扱いの表示や、至急扱いの表示など、各種の同様の表示について適用可能である。
【0050】
さらに、例えば店頭等に掲示されるPOP表示などにおいては、価格や「セール」といった特定の文字列のみを赤色などによって目立たせている。このような表示を行う場合にも、目立たせる内容を表示する領域については赤色が表示できるように画像形成層13を構成しておくとよい。
【0051】
これらの用途では、特定の領域に特定の色の表示しか行わない場合が多く、カラーの光転写型画像書き込み媒体を利用するまでもない場合がある。このようなときには、上述のような光転写型画像書き込み媒体を利用することができる。このような光転写型画像書き込み媒体は、カラー用の光転写型画像書き込み媒体を利用する場合に比べて低価格であり、コストを抑えることが可能である。また、1色のみであれば、カラーのように複数回の書き込みが不要であるため、書き込み時間も短くて済む。さらに、紙のように使い捨てでないので、資源の再利用により環境に配慮することができる。
【0052】
図11は、本発明の光転写型画像書き込み媒体の第2の実施の形態を作業指示書に適用した場合の一態様の説明図である。図中、61は作業内容表示領域、62は機械読取内容表示領域である。図11には、本発明の光転写型画像書き込み媒体の第2の実施の形態の別の適用例として、製造現場などで用いられる作業指示書に適用した例を示している。近年の製造工程管理の電子化とともに、作業指示書には機械で読取可能な情報を表示することが要求されている。例えば図11に示した例では、機械読取内容表示領域62には、パーコードを表示しており、バーコード読取機が光学的にバーコードを読み取ることができる。また、このバーコードは部品や半製品が加工されてゆく複数の工程においては不変である。逆に作業者に対して指示を行う作業内容表示領域61に表示される内容についてはそれぞれの工程毎に変更したい部分である。本発明では、このような作業内容表示領域61と機械読取内容表示領域62を別の電界印加領域として構成することによって、例えば作業内容表示領域61の部分のみを工程毎に書き換えて次工程に送ることが可能である。
【0053】
さらに、上述のバーコード読取機などの光学読取装置に用いられるCCDなどの光電変換素子は、一般に赤外領域において感度が高く、この領域で読取を行うことが望ましい。このような場合、本発明の第2の実施の形態を用い、作業内容表示領域61については作業者が目視するのに最適な表示を行い、機械読取内容表示領域62については、機械読取において最適な表示がなされるように画像形成層13を構成すればよい。
【0054】
上述の機械読取内容表示領域62について機械読取に最適な表示を行わせた場合、内容が作業者にとって視認しにくい、あるいは全く見えない場合も考えられる。逆に、人間にとって視認しにくい、あるいは全く見えない表示を行わせることによって、例えば電子透かしなどのようにセキュリティのための画像を書き込んでおくことも可能であり、そのような用途への適用も可能である。
【0055】
図12は、本発明の光転写型画像書き込み媒体の第3の実施の形態を示す平面図、図13は、同じく断面図である。図中、図1及び図2と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。26は裏面コンタクト電極である。なお、図12(A)は表面の平面図を示し、図12(B)は裏面の平面図を示している。また、破線によって内部の電界印加層12及び15の形状を示している。図13(A)はa−a断面図、図13(B)はb−b断面図である。
【0056】
この第3の実施の形態では、電界印加層12とともに電界印加層15についても同様に電極間分離部19によって各電界印加領域20ごとに分離した例を示している。従って、図12(B)に示すように、裏面においても破線で示すようにそれぞれの電界印加領域20に対応して電界印加層15が分離されている。そして、分離されたそれぞれの電界印加層15ごとに、裏面コンタクト電極26が設けられている。なお、そのほかの部分に関しては上述の第1の実施の形態と同様であり、第1の実施の形態における各種の変形などについても、同様にこの第3の実施の形態に対して適用することができる。
【0057】
この第3の実施の形態のように、電界印加層12及び15の両方を電界印加領域20ごとに分離することによって、発生する電界を正確に電界印加領域20のみに限定することができる。そのため、画像を書き込むべき電界印加領域20の周辺部(隣接する電界印加領域)への電界の影響を低減することができ、良好に画像の書き込みを行うことができる。
【0058】
図14は、本発明の光転写型画像書き込み媒体の第4の実施の形態を示す断面図である。図中の符号は図1、図2、図9、図12、図13と同様であり、重複する説明を省略する。なお、平面図は図12と同様であり、同じ位置のa−a断面図を図14(A)に、またb−b断面図を図14(B)に、それぞれ示している。
【0059】
この第4の実施の形態では、電界印加層12、15とともに画像形成層13についても同様に電極間分離部19によって各電界印加領域20ごとに分離した例を示している。そのほかの部分に関しては上述の第3の実施の形態と同様であり、上述の各実施の形態における各種の変形などについても、同様にこの第4の実施の形態に対して適用することができる。
【0060】
このように電界印加層12,15について電界印加領域20ごとに分離することによって、周辺の隣接する電界印加領域に対する電界の影響を低減することができるとともに、上述の第2の実施の形態のように画像形成層13についても電界印加領域20ごとに分離することによって、異なる光学特性を有する画像形成層13を並べて配置することが可能となる。
【0061】
図15は、本発明の光転写型画像書き込み媒体の第5の実施の形態を示す平面図、図16は、同じく断面図である。図中の符号は図1、図2、図9、図12、図13、図14と同様であり、重複する説明を省略する。なお、図15(A)は表面の平面図を示し、図15(B)は裏面の平面図を示している。また、破線によって内部の電界印加層12及び15の形状を示している。図16(A)はa−a断面図、図16(B)はb−b断面図である。
【0062】
この第5の実施の形態では、電界印加層12、15は全面共通とし、画像形成層13を電極間分離部19によって表示領域を分離している。それぞれの表示領域に対応する画像形成層13は、それぞれ、異なる駆動特性を有するように構成している。従って、電界印加層12及び電界印加層15に共通して電圧を与え、電界を画像形成層13に印加しても、そのときの電界に対応した駆動特性を有する画像形成層13の部分のみに画像が書き込まれることになる。これを利用することによって、表示領域全体に電界が印加されても、分離した表示領域単位での部分的な画像の書き込みを行うことができる。複数の表示領域への画像の書き込みを行う場合には、電界印加層12及び電界印加層15に与える電圧を変更しながら、表示領域毎に画像の書き込みを順に行ってゆくことになる。
【0063】
このような第5の実施の形態においては、電界印加層13及び電界印加層15が全面において共通に配置されているため、コンタクト電極17及び共通電極18を1つずつ配置するだけで済み、電気的な接続のための構成は簡単になる。
【0064】
また、この第5の実施の形態においても上述の第2,第4の実施の形態と同様に画像形成層13が分離されているので、それぞれの分離された画像形成層13の光学的な特性もそれぞれの表示領域に応じて設定することが可能である。
【0065】
図17は、本発明の光転写型画像書き込み媒体の第6の実施の形態を示す平面図である。図中、71は部分媒体である。上述の各実施の形態では1枚の光転写型画像書き込み媒体中に、複数の電界印加領域(表示領域)を設ける例を示した。このように複数の表示領域を設ける別の構成として、それぞれの電界印加領域(表示領域)毎あるいはいくつかの電界印加領域(表示領域)毎に着脱可能な部分媒体71によって構成することもできる。図17においてはこのような例を示しており、図17(A)には着脱する単位となる部分媒体71を示している。この部分媒体71は、単独でも画像の書き込み及び表示が可能である。もちろん、部分媒体71自体が、上述の各実施の形態で示したように、複数の電界印加領域(表示領域)を有する構成であってもよい。
【0066】
図17(B)に示す例では、図17(A)に示すような部分媒体71を8枚用いて構成しており、広い表示領域を有する光転写型画像書き込み媒体を得ている。もちろん、構成する部分媒体71の枚数を変更することによって、表示面積を変更することができる。このように複数の部分媒体71によって構成された光転写型画像書き込み媒体は、上述の各実施の形態と同様に、部分的な書き込みや追記が可能である。また、それぞれの表示領域毎に所望の光学的特徴を有する部分媒体71を用いて構成することが可能である。
【0067】
なお、部分媒体71同士を接続する形態は任意である。例えば部分媒体71の一方に凹部、他方に凸部を設けておいて嵌合させたり、接続部品を用いて接続するなど、各種の方法が考えられる。
【0068】
また、複数の部分媒体71によって光転写型画像書き込み媒体を構成した場合、上述の第4の実施の形態と同様に、電界印加層12,15及び画像形成層13とも、それぞれの部分媒体71毎に分離されていてもよいし、例えば第2の実施の形態のように、電界印加層15についてはそれぞれの部分媒体71における電界印加層15が電気的に接続されてもよい。あるいは、それぞれの部分媒体71内の画像形成層13の駆動特性が異なる場合には、上述の第5の実施の形態のように電界印加層12及び電界印加層15が部分媒体71間でそれぞれ電気的に接続されてもよい。
【0069】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、部分的なあるいは部分毎の画像の書き込みが可能である。また、例えば高解像度の画像を書き込む場合でも、書き込み装置として小型の表示装置を有する装置によって部分毎に書き込みが可能であり、低コストで高解像度の画像を書き込むことができる。さらに、部分毎に表示特性の異なる媒体を簡単に提供することができ、それぞれの表示領域毎に異なった表示特性により画像を表示するように、画像を書き込むことが可能である。このような光転写型画像書き込み媒体を提供することによって、光転写型画像書き込み媒体の応用範囲を拡大することができるとともに、用途によって安価な媒体を提供することが可能である。また、このような光転写型画像書き込み媒体は再利用が可能であるので、種々の用途において紙を使用しない、環境に優しい画像の閲覧環境を構築することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光転写型画像書き込み媒体の第1の実施の形態を示す平面図である。
【図2】 本発明の光転写型画像書き込み媒体の第1の実施の形態を示す断面図である。
【図3】 本発明の光転写型画像書き込み媒体の第1の実施の形態における画像書込時の一態様の説明図である。
【図4】 本発明の光転写型画像書き込み媒体の第1の実施の形態における電極構造の第1の変形例を示す平面図である。
【図5】 本発明の光転写型画像書き込み媒体の第1の実施の形態における電極構造の第1の変形例において画像を書き込む際の一態様の説明図である。
【図6】 本発明の光転写型画像書き込み媒体の第1の実施の形態における電極構造の第2の変形例を示す平面図である。
【図7】 本発明の光転写型画像書き込み媒体の第1の実施の形態における電極構造の第3の変形例を示す平面図である。
【図8】 本発明の光転写型画像書き込み媒体の第1の実施の形態において部分書き込みと全面書き込みを切り替え可能とした一構成例を示す平面図である。
【図9】 本発明の光転写型画像書き込み媒体の第2の実施の形態を示す断面図である。
【図10】 本発明の光転写型画像書き込み媒体の第2の実施の形態を回覧用紙に適用した場合の一態様の説明図である。
【図11】 本発明の光転写型画像書き込み媒体の第2の実施の形態を作業指示書に適用した場合の一態様の説明図である。
【図12】 本発明の光転写型画像書き込み媒体の第3の実施の形態を示す平面図である。
【図13】 本発明の光転写型画像書き込み媒体の第3の実施の形態を示す断面図である。
【図14】 本発明の光転写型画像書き込み媒体の第4の実施の形態を示す断面図である。
【図15】 本発明の光転写型画像書き込み媒体の第5の実施の形態を示す平面図である。
【図16】 本発明の光転写型画像書き込み媒体の第5の実施の形態を示す断面図である。
【図17】 本発明の光転写型画像書き込み媒体の第6の実施の形態を示す平面図である。
【符号の説明】
11,16…ベース基板、12,15…電界印加層、13…画像形成層、14…感光層、17…コンタクト電極、18…共通電極、19…電極間分離部、20…電界印加領域、21…表裏面貫通電極、22…貫通共通電極、23…配線、24…全面書き込み電極、25…スイッチ群、26…裏面コンタクト電極、31…画像書き込み装置、32…表示部、33…電極、34…電極、41…内容表示領域、42…データ印表示領域、51…データ印書き込み装置、52…表示部、53…挟持部、54…電極、61…作業内容表示領域、62…機械読取内容表示領域、71…部分媒体。

Claims (4)

  1. 画像を表示する画像形成層と、前記画像形成層と重ねて配置された感光層と、少なくとも一方が複数に分割されると共に電気的に分離され前記画像形成層と前記感光層を挟持するように配置された表示面側と裏面側からなる一対の電界印加層と、前記一対の電圧印加層の分割された側の電圧印加層と電気的に接続されると共に前記表示面側に露出したコンタクト電極とを有する画像書込み媒体と、前記画像書込み媒体に画像光を照射する表示面を構成する表示部と、前記表示部の表示面と同じ面側に設けられると共に前記画像書込み媒体の前記コンタクト電極に接触することで電圧印加を行う接触電極を有する画像書込み装置とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 画像を表示する画像形成層と、前記画像形成層と重ねて配置された感光層と、少なくとも一方が複数の方向に分割されると共に電気的に分離され前記画像形成層と前記感光層を挟持するように配置された表示面側と裏面側からなる一対の電界印加層と、前記一対の電圧印加層の分割された側の電圧印加層と電気的に接続されると共に前記表示面側に露出したコンタクト電極とを備え、画像光を照射する表示面を構成する表示部と、前記表示部の表示面と同じ面側に設けられると共に前記画像書込み媒体のコンタクト電極に接触することで電圧印加を行う接触電極を有する画像書込み装置により画像書込みが行われることを特徴とする画像書込み媒体。
  3. 画像を表示する画像形成層と、前記画像形成層と重ねて配置された感光層と、少なくとも一方が複数の方向に分割されると共に電気的に分離され前記画像形成層と前記感光層を挟持するように配置された表示面側と裏面側からなる一対の電界印加層と、前記一対の電圧印加層の分割された側の電圧印加層と電気的に接続されると共に前記表示面側に露出したコンタクト電極とを有する画像書込み媒体に画像光を照射する表示面を構成する表示部と、前記表示部の表示面と同じ面側に設けられると共に前記画像書込み媒体のコンタクト電極に接触することで電圧印加を行う接触電極とを備えたことを特徴とする画像書込み装置。
  4. 前記分割された側の電界印加層と前記コンタクト電極とは、該電界印加層と該コンタクト電極間に存在する層を貫通する表裏貫通電極により電気的に接続することを特徴とする請求項2に記載の画像書込み媒体。
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