JP4235162B2 - 画像符号化装置,画像符号化方法,画像符号化プログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

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本発明は,高能率画像信号符号化の技術に関し,特に,イントラ予測符号化において,イントラ予測モードを高速に推定する技術に関するものである。以下では,記述の簡略化のため,単にモードまたは予測モードとした場合には,イントラ予測モードを指すものとする。
H.264(非特許文献1参照)のイントラ予測において,4×4サイズのブロックを符号化する場合,9つのモードのいずれかを用いる。このモードの選択は,符号化側で自由に設定できる。
最も単純な選択方法は,9つのモードすべてに対して,以下に示すコストを算出し,同コストを最小化するモードを選択する方法である。
1)各モードを用いた場合の予測信号を求める。
2)原信号と予測信号との差分信号を求める。
3)差分信号に対してアダマール変換を施す。
4)変換係数の絶対値和(SATD)を求める。
5)次式(式1)で与えられるコストを計算する。
SATD+a×λ(QP) (式1)
ここで,aは定数,QPは量子化パラメータ,λ(QP)は量子化パラメータQPの値に応じた加算項を返す関数である。
6)上記1)から5)までの処理を9つのモードに対して繰り返し,コストを最小化するモードを選択する。
しかし,上述のような全モードを対象とした探索処理の場合,最適なモードを得ることはできるが,計算量は非常に大きなものとなる。
イントラ予測モードの推定法の高速化に関する検討としては,Sobelフィルタを用いたエッジ検出の結果を利用し,検出されたエッジ方向に基づきモード選択を行う方法(非特許文献2参照)が提案されている。しかし,この方法ではエッジ検出の処理が必要となるため,計算機資源が乏しい場合にはリアルタイム処理が困難となる可能性がある。
"Draft ITU-T Recommendation and Final Draft International Standard of Joint Video Specification",ITU-T Rec. H.264| ISO/IEC 14496-10 AVC ,JVT-G050r1,May ,2003. P.Feng et.al. ,"Fast mode decision for intra prediction ",JVT-I049,Sept. ,2003.
上述のように,限られた計算機資源を用いてH.264の符号化処理をリアルタイムで行う場合には,高速なイントラ予測モードの推定法が必要となる。
本発明は,かかる事情に鑑みてなされたものであって,イントラ予測モードの高速な推定法を確立することを目的とする。
モード推定時に計算量の大部分を占めるのは,コストの算出である。したがって,コストの算出対象となるモード数を限定することで,計算量を削減することができる。ただし,このようにモード推定処理を簡略化した場合,復号画像の画質劣化が問題となる。このため,画質の劣化を極力抑えつつ,高速な処理を実現するためには,コストの算出対象となるモード数の選択が重要となる。本発明では,フレーム内の空間相関,およびフレーム間の時間相関を利用してコストの算出対象となるモードを選択するというアプローチをとる。
本発明の基本的な考え方は,次の3点である。
・コスト関数値の算出対象となるモードの数を限定する。
・使用するモードの種類を画像の性質に応じて動的に変更する。
・使用するモードの選択には,周辺ブロックのモード情報を利用する。
以上の点を考慮し,本発明は,イントラ予測を行う画像符号化において,予測に用いるパラメータ(予測モード)を選択する際,コスト関数値の算出対象となる予測モード(予測モード候補)の数を限定する予測モードの高速推定方法を用いることを特徴とする。
さらに本発明は,上記予測モード候補の数を限定する際,ブロックの空間的な位置に応じて,予測モード候補の数を可変にする手段を持つ予測モード推定方法を用いることを特徴とする。または,本発明は,上記予測モード候補の数を限定する際,ブロックの時間軸上の位置に応じて,予測モード候補の数を可変にする手段を持つ予測モード推定方法を用いることを特徴とする。ここで,ブロックの時間軸上の位置とは,何番目のフレーム(例えば奇数番目のフレームまたは偶数番目のフレーム等)における何番目のブロックの位置であるかということを意味する。
また,本発明は,上記予測モードを推定する際,空間的な符号化済みの近傍領域に対する予測モードの頻度情報に基づき,符号化対象領域に対する予測モード候補を選択する手段を持つ予測モード推定方法を用いることを特徴とする。
また,本発明は,上記予測モードを推定する際,異なるフレーム内の符号化済みの近傍領域に対する予測モードの頻度情報に基づき,符号化対象領域に対する予測モード候補を選択する手段を持つ予測モード推定方法を用いることを特徴とする。
また,本発明は,さらに上記近傍領域に対する該予測モードの頻度情報を算出する際,参照ブロックの位置,および符号化対象ブロックからの距離に応じて可変となる重みに基づき,加重ヒストグラムを算出し,その加重ヒストグラムを用いて,該頻度情報を算出する手段を持つ予測モード推定方法を用いることを特徴とする。
本発明では,H.264等のイントラ予測のモード選択において,フレーム内の空間相関,およびフレーム間の時間相関を利用してコストの算出対象となるモードを限定する。このため,画質劣化を極力抑えつつ,少ない計算量でイントラ予測符号化を行うことができる。この結果,少ない計算機資源の環境下でリアルタイム処理が求められる場合でも,H.264等のイントラ予測符号化の持つ高能率な圧縮性能を享受できるようになる。
以下,本発明の実施の形態について,図を用いて説明する。本実施の形態では,符号化対象の画像を分割したブロックに対し,強限定ブロック,弱限定ブロックと呼ぶ2種類のブロックの属性を設定する。
(1) 強限定ブロック
限定された少数のモード(モード数Ms )を選択対象にするブロック。
(2) 弱限定ブロック
強限定ブロックよりも多くのモード(モード数Mw )を選択対象にするブロック。
なお,Ms を強限定ブロックモード数,Mw を弱限定ブロックモード数と呼び,具体的な値は,1≦Ms <Mw ≦9を満たす範囲で外部から与えられるものとする。強限定ブロックの例としては,モードを水平方向,垂直方向,直流平均の3モードに限定した場合が挙げられる。また,弱限定ブロックの例としては,Mw =9として,9個すべてのモードを用いる場合が挙げられる。
〔実施の形態1〕
図1に,本実施の形態1における強限定ブロックと弱限定ブロックの配置の例を示す。ここでは,32×24[画素]のフレームを,4×4[画素]のブロックに分割した場合の例を示している。白抜きの正方形領域は強限定ブロックを表し,地紋が施された正方形領域は弱限定ブロックを表している。
符号化対象ブロックのモードは,符号化済みの近傍ブロックのモードを参照して決定する。近傍ブロックにおいて選択されたモード番号の頻度に基づき,同頻度の上位にあたるモードを符号化対象ブロックにおける予測モードの候補とする。このときに用いる近傍ブロックを参照ブロックと呼ぶ。
例えば,図2における黒塗りのブロックを符号化対象ブロックとすると,符号化対象ブロックと参照ブロックとの位置関係は,図3のようになる。図3では,符号化対象ブロック(黒塗りのブロック)に対する参照ブロック(b1 ,…,b10)を網掛けで表している。このとき,各参照ブロックの予測モードを,M(bi )(i=1,…,10)とする。なお,符号化処理は,最上行左端のブロックから開始し,ラスター走査の順序で行うものとする。
参照ブロックの予測モードに対して,以下に示すような頻度情報を求める。この頻度情報は,参照ブロックの位置により重み付けされたものであり,これを加重ヒストグラムと呼ぶ。以下に,加重ヒストグラムの計算方法の例を示す。
======================================
1:各参照ブロックの予測モードM(bi )(i=1,…,N)を入力
2:H[m](m=0,1,…,8)を0で初期化
3:for i←1 to N
4: H[M(bi )]←H[M(bi )]+Wn (bi )+Wt (bi
5: i++
6:end
7:H[m](m=0,1,…,8)を出力
======================================
この方法では,参照ブロックの個数Nおよび各参照ブロックの予測モードM(bi )(i=1,…,N)を入力として,加重ヒストグラムH[m](m=0,1,…,8)を出力とする。図3の例では,N=10である。また,加重ヒストグラムの各要素H[m](m=0,1,…,8)は,第mモードの加重頻度を表わす。
n (bi )は,参照ブロックbi に対する重み係数である。ここでは,次の(式2)に示すように,符号化対象ブロックからの距離に応じた重み係数W2d(bi )を,Wn (bi )として用いる。
2d(bi )= α1 (1≦i≦4のとき)
2d(bi )= α2 (5≦i≦10のとき) (式2)
図3では,重み係数α1 が与えられる参照ブロックを濃い網掛け(b1 ,…,b4 )で示し,重み係数α2 が与えられる参照ブロックを薄い網掛け(b5 ,…,b10)で示している。なお,α1 ,α2 の値は,外部から入力されるものとする。本実施の形態1では,重み係数W2d(bi )は,符号化対象ブロックとの距離に応じて設定したが,これ以外にも,隣接ブロックの位置,あるいは,隣接ブロックの予測モードに応じて設定することも可能である。
t (bi )は,次の(式3)に示すように,ブロックの属性(強限定ブロック,弱限定ブロック)に応じて変化させる重みである。
t (bi )= β1 (強限定ブロックの場合)
t (bi )= β2 (弱限定ブロックの場合) (式3)
図1〜図3に示す例の場合,Wt (b1 ),Wt (b3 ),Wt (b5 )〜Wt (b10)がβ1 となり,Wt (b2 ),Wt (b4 )がβ2 となる。なお,β1 ,β2 の値は,外部から入力されるものとする。
以上の処理で得られた加重ヒストグラムH[m](m=0,1,…,8)を降順にソートし,上位K個の予測モードをコストの算出対象として選択する。ここで,Kは,ブロックの属性に応じて次の(式4)のように定まる。
K = Ms (強限定ブロックの場合)
K = Mw (弱限定ブロックの場合) (式4)
なお,与えられたKの値に対して,H[m]>0となる予測モード数の方が小さい場合には,予測モードの優先順位に基づく処理を行う。H[m]=0となる予測モードの中から,優先順位が高い順に,予測モードの合計がK個になるように,予測モードを選択する。この予測モードの優先順位はあらかじめ与えられる情報であり,入力として受け取るものとする。
図4は,本実施の形態1における予測モードの優先順位情報の例を示す図である。図中,“**”の部分には優先順位が指定されている。このような,予測モードの優先順位情報は記憶装置に記憶され,この優先順位に従って合計がK個になるように予測モードが選択される。
〔実施の形態2〕
実施の形態2として,全フレームをイントラフレームとして符号化する場合の例を説明する。このとき,強限定ブロックの配置および参照ブロックの配置が,前述の実施の形態1と異なる。
図5は,本実施の形態2における強限定ブロックと弱限定ブロックの配置の例を示す図である。図5(A)は第t−1フレームの配置,図5(B)は第tフレーム(符号化対象フレーム)の配置を示している。第t−1フレームと第tフレームとは連続するフレームである。また,図5(A)および図5(B)は,図1と同様に32×24[画素]のフレームを4×4[画素]のブロックに分割した場合の例であり,白抜きの正方形領域は強限定ブロックを表し,地紋が施された正方形領域は弱限定ブロックを表している。
図6は,本実施の形態2における符号化対象ブロックと参照ブロックとの位置関係を示している。図6に示すように,本実施の形態2では,符号化対象フレーム(第tフレーム)のブロックだけではなく,過去フレーム(第t−1フレーム)のブロックも,参照ブロックとして利用する。黒塗りのブロックは符号化対象ブロックを表し,b1 ,…,b19のブロックは参照ブロックを表している。このとき,各参照ブロックの予測モードをM(bi )(i=1,…,19)とする。
加重ヒストグラムの計算は,前述の実施の形態1の場合と同様である。ただし,入力が,参照ブロックの個数N(=19)および各参照ブロックの予測モードM(bi )(i=1,…,19)となる点が,前述の実施の形態1とは異なる。さらに,参照ブロックの増加に伴い,参照ブロックbi に対する重み係数Wn (bi )は,上記の(式2)に示すW2d(bi )から,次の(式5)に示すW3d(bi )に変更される。
3d(bi )= α1 (1≦i≦4のとき)
3d(bi )= α2 (5≦i≦10のとき)
3d(bi )= α3 (i=11のとき) (式5)
3d(bi )= α4 (12≦i≦19のとき)
図6(B)では,重み係数α1 が与えられる参照ブロックを濃い網掛け(b1 ,…,b4 )で示し,重み係数α2 が与えられる参照ブロックを薄い網掛け(b5 ,…,b10)で示している。また,図6(A)では,重み係数α3 が与えられる参照ブロックを太い斜線(b11)で示し,重み係数α4 が与えられる参照ブロックを細い斜線(b12,…,b19)で示している。なお,α1 ,α2 ,α3 ,α4 の値は,外部から入力されるものとする。本実施の形態2では,重み係数W3d(bi )は,符号化対象ブロックとの距離に応じて設定したが,これ以外にも,隣接ブロックの位置,あるいは,隣接ブロックの予測モードに応じて設定することも可能である。
また,図5,図6に示す例の場合,上記の(式3)によって,Wt (b1 ),Wt (b2 ),Wt (b4 ),Wt (b5 ),Wt (b7 )〜Wt (b11),Wt (b13)〜Wt (b15),Wt (b17)〜Wt (b19)がβ1 となり,Wt (b3 ),Wt (b6 ),Wt (b12),Wt (b16)がβ2 となる。
コスト関数の算出対象となる予測モードの選択については,前述の実施の形態1の場合と同様である。
以上,実施の形態1,実施の形態2において,本発明における予測モード選択処理の例について説明したが,次に,それらの予測モード選択処理を含めたイントラ予測モードの決定処理について説明する。
図7は,本実施の形態におけるイントラ予測モード決定処理フローチャートである。ここでは,イントラ予測のブロックサイズは4×4の正方形領域とする。また,符号化処理は,最上行左端のブロックから開始し,ラスター走査の順序で行うものとする。
まず,入力として,参照ブロックの個数N(例えば,実施の形態1ではN=10,実施の形態2ではN=19)と,各参照ブロックの予測モードM(bi )(i=1,…,N)と,重み係数と,予測モードの優先順位情報と,強限定ブロックモード数Ms と,弱限定ブロックモード数Mw とを受け取る(ステップS10)。
参照ブロックの個数と,各参照ブロックの予測モードと,重み係数とを入力とし,前述の加重ヒストグラムの計算方法に従った処理を行い,参照ブロックの予測モードに対する加重ヒストグラムを算出する(ステップS11)。なお,重み係数は,例えば,N=10の場合(実施の形態1の場合)には(式2),(式3)に示す値を用い,N=19の場合(実施の形態2の場合)には(式5),(式3)に示す値を用いる。
ステップS11で求めた加重ヒストグラムおよびコスト計算の対象となるモード数の閾値Kを入力とし,加重ヒストグラムにおいて正値の頻度を有する予測モードが閾値(K個)以上存在するか否かを判定する(ステップS12)。なお,コスト計算の対象となるモード数の閾値Kは,(式4)に示す値を用いる。
ステップS12において存在すると判定された場合には,ステップS11で求めた加重ヒストグラムと,閾値Kとを入力とし,加重ヒストグラムの頻度情報に基づくソート処理を行い,加重頻度の上位K個にあたる予測モードを選択する(ステップS13)。ステップS12において存在しないと判定された場合には,ステップS11で求めた加重ヒストグラムと,閾値Kと,予測モードの優先順位情報とを入力とし,加重ヒストグラム中の正値を有する予測モードに,優先順位の高い予測モードを加える処理を行い,合計K個の予測モードを選択する(ステップS14)。
ステップS13またはステップS14で選択されたK個の予測モードを入力とし,各予測モードごとに(式1)に従った計算を行い,各予測モードのコストを算出する(ステップS15)。
ステップS15で求めた各予測モードのコストを入力とし,コストが最小となる予測モードを選択する処理を行い,該予測モードを符号化対象ブロックの予測モードとして出力する(ステップS16)。
次に,以上で述べたイントラ予測モード決定処理を実現する画像符号化装置について説明する。図8は,本実施の形態における画像符号化装置の構成例を示す図である。画像符号化装置100は,予測モード選択処理部101,参照ブロック予測モード情報記憶部105,重み係数記憶部106,優先順位記憶部107,選択モード数記憶部108,参照ブロック個数記憶部109,予測モード決定用情報登録部110,予測モード決定部111,符号化部113から構成される。
予測モード選択処理部101は,ブロック判別部102,加重ヒストグラム作成部103,予測モード選択部104を備え,符号化対象ブロックに関する情報を入力し,予測モード選択処理を行い,選択した予測モードを出力する。
予測モード選択処理部101において,ブロック判別部102は,符号化対象ブロックの座標位置を入力し,その符号化対象ブロックの属性(強限定ブロックまたは弱限定ブロック)を判定する処理を行い,選択モード数記憶部108を参照し,符号化対象ブロックの属性に応じたモード数(強限定ブロックモード数Ms または弱限定ブロックモード数Mw )を出力する。
加重ヒストグラム作成部103は,参照ブロック個数記憶部109から参照ブロックの個数Nを,参照ブロック予測モード情報記憶部105から符号化対象ブロックの近傍のすでに符号化されたブロック(参照ブロック)の予測モード情報を,重み係数記憶部106から重み係数の情報を,優先順位記憶部107から予測モードの優先順位情報を入力し,上述の加重ヒストグラムの計算方法に従って加重ヒストグラムを算出し,その加重ヒストグラムを出力する。
予測モード選択部104は,ブロック判別部102からモード数を,加重ヒストグラム作成部103から加重ヒストグラムを入力し,ブロック判別部102から入力したモード数をレジスタKに代入し,加重ヒストグラム作成部103から入力された加重ヒストグラムに対して上位K個の予測モードを選択する処理を行い,選択されたK個の予測モードを予測モード決定部111に対して出力する。
参照ブロック予測モード情報記憶部105には,予測モード決定部111で決定された符号化対象ブロックの予測モードが入力され,その情報が以降の符号化対象ブロックに対する参照ブロックの予測モードとして登録される。
重み係数記憶部106には,上記の(式2),(式3),(式5)などで表され,加重ヒストグラムの作成に用いられる重み係数が登録され,記憶される。優先順位記憶部107には,予測モードの選択時に与えられたKに対して,H[m]>0となる予測モード数の方が小さい場合に優先的に使用する予測モードが,予測モードの優先順位情報(図4参照)として登録される。選択モード数記憶部108には,強限定ブロックモード数Ms と弱限定ブロックモード数Mw とが登録される。参照ブロック個数記憶部109には,加重ヒストグラムの作成時に参照する参照ブロックの個数N(例えば,上述の実施の形態1ではN=10,実施の形態2ではN=19)が登録される。
予測モード決定用情報登録部110は,参照ブロックの個数N,重み係数,予測モードの優先順位情報,強限定ブロックモード数Ms ,弱限定ブロックモード数Mw などのパラメータを入力し,各々を対応する記憶部(106〜109)に登録する処理を行う。
予測モード決定部111は,コスト算出部112を備え,予測モード選択処理部101から出力されたK個の予測モードを入力し,コスト算出部112によりこれらの各予測モードに対するコスト計算を行い,コストが最小となる予測モードを符号化対象ブロックの予測モードとして決定し,符号化部113に出力する。また,決定された予測モードを,以降の符号化対象ブロックに対する参照ブロックの予測モード情報として,参照ブロック予測モード情報記憶部105に登録する。
符号化部113は,予測モード決定部111から出力される予測モードを入力し,その予測モードを用いて符号化対象ブロックに対する予測符号化処理を行い,その符号化ストリームを出力する。
以上の画像符号化装置100が行う処理は,コンピュータとソフトウェアプログラムとによっても実現することができ,そのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して提供することも,ネットワークを通して提供することも可能である。
本実施の形態1における強限定ブロックと弱限定ブロックの配置の例を示す図である。 符号化対象ブロックの位置を示す図である。 符号化対象ブロックと参照ブロックとの位置関係(実施の形態1)を示す図である。 予測モードの優先順位情報の例を示す図である。 本実施の形態2における強限定ブロックと弱限定ブロックの配置の例を示す図である。 符号化対象ブロックと参照ブロックの位置関係(実施の形態2)を示す図である。 イントラ予測モード決定処理フローチャートである。 画像符号化装置の構成例を示す図である。
符号の説明
100 画像符号化装置
101 予測モード選択処理部
102 ブロック判別部
103 加重ヒストグラム作成部
104 予測モード選択部
105 参照ブロック予測モード情報記憶部
106 重み係数記憶部
107 優先順位記憶部
108 選択モード数記憶部
109 参照ブロック個数記憶部
110 予測モード決定用情報登録部
111 予測モード決定部
112 コスト算出部
113 符号化部

Claims (5)

  1. イントラ予測を行い画像を符号化する画像符号化装置において,
    符号化対象ブロックの空間的な位置,または該ブロックの時間軸上の位置に応じて定められたイントラ予測におけるコスト算出対象となる予測モード候補の数を記憶する選択モード数記憶手段と,
    符号化済みブロックの予測モードを記憶する参照ブロック予測モード情報記憶手段と,
    前記参照ブロック予測モード情報記憶手段に記憶された予測モードを参照し,符号化対象ブロックの近傍領域において用いられた予測モードの頻度情報に基づき,前記選択モード数記憶手段に記憶された予測モード候補の数だけの予測モードをコスト算出対象として選択する手段と,
    前記選択された予測モードについてコストを算出し,最小コストとなる予測モードを決定する手段と,
    決定された予測モードにより符号化対象ブロックを符号化する手段とを備える
    ことを特徴とする画像符号化装置。
  2. イントラ予測を行い画像を符号化する画像符号化方法において,
    符号化対象ブロックの空間的な位置,または該ブロックの時間軸上の位置に応じて,イントラ予測におけるコスト算出対象となる予測モード候補の数を可変にし,
    符号化対象ブロックの空間的な近傍領域または過去のフレーム内の近傍領域における符号化済みブロックで用いられた予測モードの頻度情報を,符号化済みブロックの予測モードを記憶する参照ブロック予測モード情報記憶手段を参照することにより算出し,算出した頻度情報に基づいて,限定された予測モード候補の数だけの予測モードをコスト算出対象として選択し,
    選択された予測モードについてコストを算出することにより,その中で最小コストとなる予測モードを決定し,
    決定された予測モードにより符号化対象ブロックを符号化する
    ことを特徴とする画像符号化方法。
  3. 請求項記載の画像符号化方法において,
    前記頻度情報に基づいて予測モードを選択する際に,
    符号化対象ブロックと前記予測モードを参照した符号化済みブロックとの距離に応じて定められた重み係数に基づき,前記参照した符号化済みブロックの予測モードに関する予測モードの種類ごとの加重ヒストグラムを算出し,算出した加重ヒストグラムを用いて予測モードを選択する
    ことを特徴とする画像符号化方法。
  4. 請求項2または請求項3記載の画像符号化方法を,コンピュータに実行させるための画像符号化プログラム。
  5. 請求項2または請求項3記載の画像符号化方法を,コンピュータに実行させるための画像符号化プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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