JP4235014B2 - Skin reaction test patch and its test method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、アルコールまたはアレルゲン等の被験物質に対する皮膚や人体の反応を試験する皮膚反応試験パッチとその試験方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特表2001−514389号公報
一般に、種々の食物成分や化学物質は、人体の皮膚にアレルギー反応を起こさせることが知られている。人体にアレルギーを引き起こす物質であるアレルゲンの種類は多く、従来、アレルゲンの種類やアレルギー反応の強さを調べるため、人体に対してアレルゲン負荷試験が行われている。また、種々の化学物質の安全性を評価するためにも皮膚反応試験が行われる場合がある。
【0003】
このアレルゲン負荷試験としては、例えばアレルゲンを皮膚に接触させて紅斑を観察する皮膚反応試験がある。従来、皮膚反応試験のひとつのパッチテストでは、例えばアルミ製のフィンチャンバーや、濾紙またはガーゼ等に被験物質を設けて、皮膚反応試験パッチを作っている。ここで被験物質は、例えば水等に溶解または分散させ、濾紙やガーゼに染み込ませてパッチを作り、そのパッチをフィンチャンバーによりまたはそのまま皮膚に接触させ、皮膚反応試験パッチとしている。そして、この皮膚反応試験パッチを粘着テープ等で皮膚に固定し、被験物質を皮膚に接触させた状態で所定時間放置した後パッチを剥がし、被験物質に接触していた部分の皮膚を観察し、被験物質に反応した紅斑の度合いを目視または顕微鏡観察により判断する。即ち、反応した皮膚の紅斑の度合いを皮膚反応の指標としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の技術の場合、皮膚反応試験パッチの被験物質が液体状では取り扱いが面倒である上、皮膚反応の紅斑は、被験者の日焼けの度合い、肌の地色、人種や遺伝的体質による皮膚の色に個体差があり、紅斑の有無や定量的な判断を正確に行うことが難しいものであった。例えば、色が黒い人は紅斑が視認しにくいが、色が白い人は少しの反応でも紅斑が目立つという問題がある。
【0005】
さらに、皮膚反応試験パッチによる試験は、実施する条件や施設等によって試験方法や判定基準が異なる場合があり、このために反応に対する判定が異なる場合がある。そして、皮膚反応試験パッチは不透明であるため、一定時間貼付後に剥がして紅斑の観察を行わなければならず、経時的な変化を継続して観察することができない。また、操作、判定が複雑であり、専門の皮膚科でなければ判定が難しい場合がある。さらに、皮膚反応を定量的に試験する場合、皮膚反応試験パッチの被験物質の使用量を一定にする場合があるが、例えばアレルゲンの使用量は数mgと微量であり、定量的な秤量が難しく、正確に判定することが難しいという問題がある。
【0006】
また、エチルアルコールを被験者の皮膚に接触させると角質層の組織変化は、アルコール分解酵素、アルコールデヒドロゲナーゼの量が少ないほど発赤する傾向があることが知られている。このことから、エチルアルコールによる皮膚への刺激性を調べること、すなわち皮膚表面組織中のアルコール分解酵素、アルコールデヒドロゲナーゼの作用を調べることにより、被験者の飲酒可能量を推定することが可能であるが、簡易な検査方法が従来なかった。
【0007】
この発明は上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、被験者の皮膚の色に関係なく、容易に正確な試験をすることができる皮膚反応試験パッチとその試験方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明の皮膚反応試験パッチは、粘着剤により皮膚に貼付される粘着フィルムと、上記粘着フィルムの粘着剤側の面に設けられ皮膚の反応を見る被験物質を添加した検査用ゲル体を有する。そして、上記粘着フィルムの検査用ゲル体近傍には、上記被験物質により反応する皮膚の紅斑の色見本が、皮膚が透けて見える程度の透明性を有して設けられているものである。
【0009】
上記粘着フィルムの上記検査用ゲル体近傍には、上記検査用ゲル体と並んで上記被験物質が添加されていない対照用ゲル体が設けられている。上記粘着フィルム、検査用ゲル体および対照用ゲル体は透明である。さらに、上記粘着フィルムは、上記検査用ゲル体が取り付けられた部分と上記色見本が取り付けられた部分が分割可能に設けられている。
【0010】
上記被験物質は、エチルアルコールやアレルギー反応の原因となるアレルゲンである。アレルゲンは、花粉抽出成分、漆、卵、香料、洗剤、銀杏、菊、金属、色素、染毛剤、防腐剤、ゴム、その他の植物や薬剤等のアレルギー原因物質である。
【0011】
またこの発明は、片面に透明な粘着剤が塗工された透明な粘着フィルムの粘着剤側の面に、皮膚の反応を見る被験物質を添加した透明な検査用ゲル体を設け、上記検査用ゲル体近傍に上記被験物質により反応する皮膚の紅斑の色見本が、皮膚が透けて見える程度の透明性を有して設けられた皮膚反応試験パッチを用いて、被験者の皮膚に上記パッチを貼付し、上記色見本自体の色に加えて被験者の皮膚の色が重ねられて上記色見本の色を目視可能とし、一定時間経過後に、上記被験物質に反応した皮膚の紅斑を上記検査用ゲル体を透過して目視し、上記色見本を通して見える皮膚の色と上記皮膚の紅斑を比較し、上記被験物質に対する皮膚反応を調べる皮膚反応試験パッチの試験方法である。
【0012】
またこの発明は、片面に粘着剤が塗工された粘着フィルムに切断用の区分線を設け、上記粘着フィルムの粘着剤側の面には上記区分線の片側に皮膚の反応を見る被験物質を添加した検査用ゲル体を設け、上記区分線の他方の側に上記被験物質により反応する皮膚の紅斑の色見本が、皮膚が透けて見える程度の透明性を有して設けられた皮膚反応試験パッチを用いて、被験者の皮膚に上記パッチを貼付し、上記色見本自体の色に加えて被験者の皮膚の色が重ねられて上記色見本の色を目視可能とし、一定時間経過後に、上記区分線を切断して上記検査用ゲル体が設けられている側の上記粘着フィルムを除去し、上記被験物質に反応した皮膚を露出させて上記反応した皮膚の紅斑を目視し、上記色見本を通して見える皮膚の色と上記皮膚の紅斑を比較し、上記被験物質に対する皮膚反応を調べる皮膚反応試験パッチの試験方法である。
【0013】
さらに、皮膚反応試験パッチを皮膚に貼付する前に、皮膚表面の脂質を除去した後、皮膚反応試験パッチを貼付するものである。また、皮膚反応試験パッチを皮膚に貼付する前に、皮膚表面の角質を除去した後、皮膚反応試験パッチを貼付しても良く、これらを組み合わせても良い。
【0014】
この発明の皮膚反応試験パッチは、皮膚が透けて見える透明性を有する色見本が設けられ、色見本は被験者の皮膚に貼付すると皮膚の色が透過して見えるため、被験者の皮膚色を加味した色見本となり、被験物質により反応した被験者の皮膚の紅斑の度合いを正確に判定することができる。また、被験物質が添加された検査用ゲル体が透明な場合は、皮膚反応試験パッチを貼ったまま検査用ゲル体に接触している皮膚の変化を、経時的に観察することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1、図2はこの発明の第一実施形態を示すものであり、この実施形態の皮膚反応試験パッチ10には粘着フィルムとなる透明フィルム12が設けられ、その素材は、柔軟性を有し透明性に優れ、また強靱性にも優れた樹脂フィルムで作られている。例えば、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン、ナイロン、ウレタン等が使用される。厚さは20〜100ミクロンであり、好ましくは50〜70ミクロンである。
【0016】
透明フィルム12の裏面12aには、粘着フィルムとなるための粘着剤14が設けられている。粘着剤14の素材は、アクリルエステル系粘着剤やSIS等の合成ゴム粘着剤で形成されている。
【0017】
そして、透明フィルム12の裏面12aの中央部分には、粘着剤14に検査用ゲル体16が円形に薄く設けられている。検査用ゲル体16のゲル素材は安全性が高く、被験物質の基剤として好ましいものであり、例えばポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、またはポリアクリル酸ナトリウムから選ばれた1種または複数種の合成高分子、または寒天、マンナン、アルギン酸ナトリウム、ジェランガム、グアーガム、カラギーナン、ローカストビーンガム、キサンタンガム、またはゼラチンから選ばれた1種または複数種の天然多糖類高分子等の含水ゲルである。
【0018】
そして検査用ゲル体16には、被験物質である各種のアレルゲンや、エチルアルコールが添加されている。アレルゲンの種類として、例えば花粉抽出物、卵、香料、洗剤、漆、銀杏、菊、色素、染毛剤、防腐剤、ゴム、その他植物、各種の薬物や金属等である。添加方法は、被験物質が水溶性である場合、精製水に溶解させて添加する。油溶性成分は、界面活性剤により乳化させて添加する。また、不溶性物質は、粉末状にして、検査用ゲル体16に分散させる。検査用ゲル体16に対する添加量は、任意に設定することができ、例えばエチルアルコールの濃度は、0.5〜40%、好ましくは10〜20%である。また、アレルゲンの濃度は0.05〜30%、好ましくは0.5〜10%である。
【0019】
透明フィルム12の表面12bには、検査用ゲル体16の周縁部を囲んで複数の色見本18が所定の色のインクで印刷されて設けられている。色見本18は、試験時に検査用ゲル体16の被験物質に反応した皮膚の紅斑を比較するものである。色見本18のインクは赤系で、透明なもので皮膚が透けて見える程度のものであり、また耐薬品性に優れた材質から選ばれる。
【0020】
色見本18は、その円周に沿って4等分された区分に分かれている。色見本18は区分ごとに赤色の発色強さが異なり、第一区分18aは発色していない陰性の色見本であり無色透明、または検査用ゲル体16と同様の半透明な乳白色等の色である。そして第一区分18aに隣接する第二区分18bは、少し発色した陽性の色見本であり透明な薄い赤色である。そして、第二区分18bに隣接する第三区分18cは、第二区分18bより一段階強く発色した陽性の色見本である。第三区分18cに隣接する第四区分18dは、第三区分18cよりさらに一段階強く発色した強い陽性を示す透明な赤色の色見本である。第二区分18bから第四区分18dは、薄いピンクから赤へと発色の強さが変化していくが、実際の試験時に被験者の肌に貼って使用すると、各区分に被験者の肌色が透過して加えられ、肌色から、赤みを帯びた肌色へと変化し、各々実際の紅斑に近い色を示す。
【0021】
透明フィルム12の裏面12aには、粘着剤14及び検査用ゲル体16を覆った剥離シート20が貼り合わせられている。剥離シート20は、透明フィルム12よりも大きく、矩形に形成されている。そして、皮膚反応試験パッチ10は、アルミニウムラミネートフィルムの袋に包装・密封され保管する。
【0022】
次に、この実施形態の皮膚反応試験パッチ10の試験方法について説明する。まず、剥離シート20を、皮膚反応試験パッチ10の粘着面から剥がし、透明フィルム12の裏面12aの粘着剤14を露出させる。そして、被験者の皮膚に皮膚反応試験パッチ10を貼り付け、その状態で所定時間放置する。なお、皮膚反応試験パッチ10を皮膚に貼付する前に、皮膚表面の脂質や角質を除去し、その後皮膚反応試験パッチ10を貼付することにより、貼付時間を短縮することができる。皮膚表面の脂質や角質はアレルゲンの皮膚刺激反応を低下させるので、予めこれらを除去しておくことにより、より速く正確に反応が表れるからである。この脂質や角質除去の前処理方法としては、粘着テープにより皮膚表面の角質を剥がす。粘着テープの接着剥離回数は数回から20回程度である。また、溶剤で油脂成分を拭き取るようにしても良い。溶剤としては、アセトン、ベンジン、イソプロピレンアルコール、消毒用エチルアルコール、ノルマルヘキサン等を用い、これらをガーゼや不織布に染みこませて、拭き取る。
【0023】
皮膚反応試験パッチ10の貼付時間は、例えば、エチルアルコールの反応試験では、貼付時間が15分から60分、花粉症、食物アレルギー反応では、被験物質の濃度や種類により30分から24時間である。このとき、透明フィルム12の表面12bから検査用ゲル体16を透過して皮膚の色を観察することもできる。検査用ゲル体16の被験物質に皮膚が反応した場合は、皮膚が赤く発色して紅斑ができる。紅斑の色を、検査用ゲル体16の周囲に設けられた色見本18と比較する。皮膚反応試験パッチ10の検査用ゲル体16は透明であり、皮膚反応試験パッチ10を皮膚に貼った状態で、経時的に観察することができる。そして、皮膚反応試験パッチ10による試験が終わった後は、被験者の皮膚から取り外す。アルコール試験パッチでは被験者の皮膚に紅斑が出た場合でも、約1時間〜数時間程度で紅斑は消失する。
【0024】
この実施形態の皮膚反応試験パッチ10によれば、透明性を有する色見本18により皮膚の色が透過して見え、被験者の地肌である肌色を重ねた色の色見本18と対比することができるため、被験者の皮膚反応による紅斑を、皮膚の地肌色にかかわらず正確に判定することができる。これにより、日焼けや個体差による被験者の皮膚の色の違いに左右されず、判定誤差を抑え、被験者の皮膚反応を正確に調べることができる。皮膚の紅斑の赤みの強弱は、被験物質に対する皮膚の反応と相関するため、反応した皮膚の紅斑の度合いを皮膚反応の指標とすることができ、判定を普遍化して行うことができる。これにより各種のアレルゲンに対する皮膚アレルギー等を調べ、治療や予防に役立てることができる。
【0025】
また、被験物質にエチルアルコールを用いて試験することで、アルコール分解酵素であるアルコールデヒドロゲナーゼの量を判定することができ、飲酒に対する強さを推定することができる。
【0026】
さらに、この皮膚反応試験パッチ10は、均一な製品として容易に製造することができるので、検査用ゲル体16に添加する被験物質の量を正確に調整することができ、また試験時に皮膚反応を色見本18により第一区分18aから第四区分18dの数段階に判定するため、皮膚反応を定量的に測定することができる。
【0027】
また、検査用ゲル体16が透明であるため、皮膚反応試験パッチ10を皮膚に貼った状態で、検査用ゲル体16の被験物質に接触している部分を経時的に観察することができる。
【0028】
そして、この皮膚反応試験パッチ10の試験方法は、皮膚に皮膚反応試験パッチ10を貼付して、皮膚の紅斑の度合いを色見本18と比較して観察するだけなので、操作が簡便で、再現性に優れており、コストも安価で経済的に優れた方法である。また、判定が容易であり、専門の医師によりパッチテストに利用できるほか、セルフメディケーションにより、健康管理を行うことが可能となる。また、皮膚反応試験パッチ10によりできた紅斑は、皮膚反応試験パッチ10を取り外した後、約1時間から数時間程度で消失するため、被験者の健康に影響がなく安全である。さらに、医療機関において人体にアルコール消毒を行うときに、消毒用のアルコールの刺激によって発赤やびらんが発生するケースが報告されているが、消毒処理の前に皮膚反応試験パッチ10によるアルコール反応の試験を行うことで、より安全な処置を行うことができる。
【0029】
次にこの発明の第二実施形態について図3,図4を基にして説明する。ここで、上記の実施の形態と同様の部材は同様の符号を付して説明を省略する。この実施形態の皮膚反応試験パッチ22は、樹脂製の透明フィルム24が設けられ、透明フィルム24は角部を丸めた長方形に裁断されている。透明フィルム24には、その短い一対の辺24c,24dに対して平行な破断線26が、辺24c寄りの位置に設けられている。破断線26と、透明フィルムの長い一対の辺24e,24fが交差する部分は、角部が丸められている。そして透明フィルム24の裏面24aには、粘着剤30が均一に塗工されている。
【0030】
透明フィルム12の裏面24aの、中央部分には、粘着剤30の外側に検査用ゲル体16が矩形に薄く広げられて設けられ、検査用ゲル体16の一辺16aは、破断線26に接している。透明フィルム24の表面24bには、破断線26の検査用ゲル体16と反対側に接して色見本28が印刷されて設けられている。色見本28は、試験時に検査用ゲル体16の被験物質に反応した皮膚の紅斑を比較するものである。色見本18のインクは赤系で、透明感を有するものであり、また耐薬品性に優れた材質から選ばれる。そして色見本28は、破断線26に沿って4等分された区分が設けられている。色見本28は区分ごとに赤色の度合いが異なり、第一区分28aは発色しない場合の陰性の色見本であり無色透明である。そして第一区分28aに隣接する第二区分28bは、少し発色した陽性の色見本である透明な薄い赤色である。そして、第二区分28bに隣接する第三区分28cは、第二区分28bより一段階強く発色した透明な赤色である。第三区分28cに隣接する第四区分28dは、第三区分28cよりさらに一段階強く発色した強い陽性反応を示す透明な赤色の色見本である。
【0031】
透明フィルム24の裏面24aには、粘着剤30及び検査用ゲル体16を覆った剥離シート32が貼り合わせられている。剥離シート32は、透明フィルム24よりも大きく、矩形に形成されている。この皮膚反応試験パッチ22は、アルミニウムラミネートフィルム製の袋に包装・密封され保管する。
【0032】
皮膚反応試験パッチ22の検査用ゲル体16の素材は、上記第一実施形態の皮膚反応試験パッチ10の検査用ゲル体16と同じか、または不透明な素材であってもよい。被験物質は、上記第一実施形態の被験物質のほかに、金属イオン等、不透明なものでもよい。また、透明フィルム24や色見本28のインクの素材や粘着剤30は、上記第一実施形態の透明フィルム12や色見本18、粘着剤14と同じである。
【0033】
この実施形態の皮膚反応試験パッチ22の試験方法は、上記第一実施形態と同様である。そして、皮膚反応を確認するとき、皮膚反応試験パッチ22の破断線26を切断し、透明フィルム24の検査用ゲル体16側を皮膚から取り外す。このとき透明フィルム24の色見本28側は皮膚に残す。これにより皮膚の、検査用ゲル体16の被験物質に接触していた皮膚が露出し、皮膚の紅斑の度合いを観察し、紅斑の側方に位置する透明な色見本28と比較する。
【0034】
この実施形態の皮膚反応試験パッチ22によれば、上記第一実施形態と同様の効果を有するものである。さらに、検査用ゲル体16や被験物質が不透明な場合でも、皮膚に色見本28を残したまま検査用ゲル体16だけを取り外すことができ、色見本と実際の紅斑を比較し、皮膚反応を正確に調べることができる。
【0035】
次にこの発明の第三実施形態について図5,図6を基にして説明する。ここで、上記の実施の形態と同様の部材は同様の符号を付して説明を省略する。この実施形態の皮膚反応試験パッチ34は、樹脂製の透明フィルム36が設けられ、透明フィルム36は角部を丸めた長方形に裁断されている。透明フィルム36の裏面36aには、粘着剤38が均一に塗工されている。
【0036】
透明フィルム36の中央部分には、色見本40が印刷されて設けられている。色見本40も、被験物質に反応した皮膚の紅斑を比較するもので、皮膚が透けて見える程度の透明性を有している。色見本40のインクは赤系で、透明感を有するものであり、また対薬品性に優れた材質から選ばれる。粘着剤38の裏面36a側であって、色見本40の一方の側の透明フィルム36には、検査用ゲル体42が矩形に薄く広げられて設けられている。また、粘着剤38の裏面36a側であって、色見本40をはさんで他方の側には、対照用ゲル体44が矩形に薄く広げられて設けられている。対照用ゲル体44は、アレルゲン等の被験物質を含まないゲルであって、ゲルに対する皮膚の陰性反応を確かめるものである。対照用ゲル体44のゲルは、対照薬として塩化ナトリウム、フェノールを溶解した水溶液をゲル化したもので、例えば、塩化ナトリウム0.9%、フェノール0.5%水溶液のゲルである。
【0037】
色見本40は上記実施形態と同様であり、3等分された区分が設けられ、区分ごとに赤色の度合いが異なる。透明フィルム36の裏面36aには、粘着剤38、検査用ゲル体42、及び対照用ゲル体44を覆った剥離シート46が貼り合わせられている。また、透明フィルム36の色見本40、検査用ゲル体42及び対照用ゲル体44に対応する部分以外の表面は、所定の印刷インキ48により着色されている。そして、この皮膚反応試験パッチ34も、アルミニウムラミネートフィルム製の袋に包装・密封し保管する。
【0038】
この実施形態の皮膚反応試験パッチ34によれば、検査用ゲル体42、及び対照用ゲル体44により、皮膚反応をより正確に知ることができる。特に対照用ゲル体44による反応が表れた場合は、ゲル自体に対する皮膚の陽性反応であり、アレルゲンによるものではなく、判断を誤ることがない。
【0039】
なお、この発明の皮膚反応試験パッチは上記各実施の形態に限定されるものではなく、例えば、検査用ゲル体を複数設けて、各ゲル体に異なる被験物質を入れたものを一つのパッチに並べて設けても良い。これにより、1枚の試験パッチにより複数のアレルギー反応等を検査することができ、特定の難しいアレルギー原因物質やその他接触性皮膚炎原因物質を迅速に判定することができる。また、色見本のない皮膚反応試験パッチでも良く、色見本を別のシートにして設けても良い。色見本は、透明フィルムの表面ではなく裏面に印刷されたものや、フィルム自体の色でも良い。また色見本の区分は、4区分に限定されず、1個〜10個程度であれば良く、好ましくは2個〜4個である。また、アレルギー試験の他、接触性皮膚炎を惹起する抗体を検査用ゲル体に混合し、皮膚反応試験パッチとしても良く、アレルゲンの種類やその他接触性皮膚炎を惹起する物質は適宜選択可能であり、被験物質は上記以外に自由に選択可能である。
【0040】
【実施例】
本発明の被験物質として、エチルアルコールの場合の皮膚反応試験パッチの実施例を説明する。まず透明な含水ゲルは、精製水58部、グリセリン16部、ポリアクリル酸ナトリウム6部、カルボキシメチルセルローズ4部、酒石酸0.1部、エデト酸二ナトリウム0.1部、ポリビニルアルコール0.4部、カオリン1.7部、エチルアルコール13.7部を均一に混合して得られる。そして、このように得られた透明含水ゲルを、目付20g/m2のポリプロピレン製不織布を接着した厚さ25μmのポリプロピレン製フィルム支持体に、重量70mg/cm2の割合で展膏する。さらに、シリコン塗布した厚さ75ミクロンのポリエステルフィルムで被覆する。次に、このポリプロピレン製フィルム支持体を透明含水ゲルとともに、直径12mmに打ち抜く。一方、厚さ70ミクロンのポリプロピレンフィルムの片面に、3種類の透明な色見本を印刷する。色見本は、上記実施形態と同様に、無色透明である紅斑なしの場合(1)と、赤色の濃度が異なる3段階(2,3,4)の区分が設けられる。他方の面には、SIS粘着剤を塗工する。そして、ポリプロピレンフィルムの粘着剤塗工面に、先に直径12mmに裁断したポリプロピレン製フィルム支持体面を貼り合わせ、検査用含水ゲル体を取り付け、密封包装する。
【0041】
この方法で作られた皮膚反応試験パッチを用いて皮膚反応試験パッチの試験を10人の被験者に行った。試験方法は、皮膚反応試験パッチを被験者の皮膚に貼り、10分後、20分後、30分後に、皮膚反応試験パッチによりできた紅斑の強さを観察した。ここで、−は変化なし、±はわずかに発赤、+〜+++は各々発赤の度合いを示している。そして、色見本(1,2,3,4)に対応させて、紅斑の度合いを判断した。判断項目は、被験者の自覚している飲酒の強さ、採血により血液中のDNA分析によって測定したアセトアルデヒド脱水素酵素量、本試験方により測定したアルコール分解能力の関係を調べた。アルコール体質は、血液中のALDH2(アセトアルデヒド脱水素酵素)をコードするDNAを分析することにより検査することができる。ALDH2は、正常のN型、部分欠損のN+M型、完全欠損のM型に分類される。その結果を以下の表1に示す。
【0042】
【表1】
この結果から、この発明のアルコール試験は血液中のDNA分析と高い相関性が認められた。これにより、この皮膚反応試験パッチの試験方法によれば、皮膚表面組織中のアルコール分解酵素、アルコールデヒドロゲナーゼの量を調べ、飲酒可能量を推定できることが分かった。
【0043】
次に、被験物質としてアレルゲンを用いた場合の実施例について説明する。アレルゲンとしてスギ花粉エキス、ブタ草花粉エキス、カモガヤ花粉エキスをそれぞれ水で1000倍に薄めた液、及びこれらの混合液を作った。検査用ゲル体として、含水率60%のポリアクリル酸塩含水ゲルに、日局塩化ナトリウム0.5%、日局フェノール0.3%を加えてこれに上記アレルゲン混合液を添加して調製する。また、対照ゲル体として含水率60%のポリアクリル酸塩含水ゲルに、日局塩化ナトリウム0.5%、日局フェノール0.3%を加えたゲル体を設ける。これを上記第3実施形態の要領で皮膚に貼り付けアレルギー反応試験を行った。
【0044】
これによっても、簡単にアレルギー反応の原因物質を特定することができた。
【0045】
【発明の効果】
この発明の皮膚反応試験パッチとその試験方法によれば、アルコールや各種のアレルゲン等に対する皮膚反応を簡単に調べることができる。さらに、透明性のある色見本と比較することにより、被験者の日焼けや人種による肌の色の影響を受けにくいため、判定の精度が高い。また、透明な試験パッチの場合は、皮膚反応を経時的に調べることもできる。さらに、対照用ゲル体を設けることにより、ゲル自体に対する皮膚の反応を確認することができ、検査精度をより高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第一実施形態の皮膚反応試験パッチの正面図である。
【図2】この実施形態の皮膚反応試験パッチの横断面図である。
【図3】この発明の第二実施形態の皮膚反応試験パッチの正面図である。
【図4】この実施形態の皮膚反応試験パッチの横断面図である。
【図5】この発明の第三実施形態の皮膚反応試験パッチの正面図である。
【図6】この実施形態の皮膚反応試験パッチの横断面図である。
【符号の説明】
10 皮膚反応試験パッチ
12 透明フィルム
14 粘着剤
16 検査用ゲル体
18 色見本
20 剥離シート[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a skin reaction test patch for testing a reaction of a skin or a human body to a test substance such as alcohol or allergen and a test method thereof.
[0002]
[Prior art]
[Patent Document 1]
JP-T-2001-514389
In general, various food components and chemical substances are known to cause allergic reactions in human skin. There are many types of allergens, which are substances that cause allergies to the human body. Conventionally, in order to examine the types of allergens and the strength of allergic reactions, an allergen load test is performed on the human body. Skin reaction tests may also be performed to evaluate the safety of various chemical substances.
[0003]
As this allergen load test, for example, there is a skin reaction test in which an allergen is brought into contact with the skin to observe erythema. Conventionally, in one patch test of the skin reaction test, a skin reaction test patch is made by providing a test substance in, for example, an aluminum fin chamber, filter paper, gauze, or the like. Here, the test substance is dissolved or dispersed in, for example, water or the like, soaked in filter paper or gauze to make a patch, and the patch is brought into contact with the skin through the fin chamber or as it is to form a skin reaction test patch. Then, this skin reaction test patch is fixed to the skin with an adhesive tape or the like, and after leaving for a predetermined time in a state where the test substance is in contact with the skin, the patch is peeled off, and the part of the skin that is in contact with the test substance is observed The degree of erythema that has reacted to the test substance is judged by visual or microscopic observation. That is, the degree of erythema of the reacted skin is used as an index of skin reaction.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
In the case of the above conventional technique, the test substance of the skin reaction test patch is in a liquid state, which is troublesome to handle, and the erythema of the skin reaction is caused by the degree of sunburn of the subject, the skin color, the skin due to race and genetic constitution There were individual differences in the color of the erythema, and it was difficult to accurately determine the presence of erythema and quantitative determination. For example, there is a problem that erythema is not visible to a person with a dark color, but erythema is noticeable even with a slight reaction to a person with a white color.
[0005]
Furthermore, the test using the skin reaction test patch may have different test methods and determination criteria depending on conditions, facilities, and the like. Since the skin reaction test patch is opaque, it must be peeled off after being applied for a certain period of time to observe erythema, and the change over time cannot be observed continuously. In addition, the operation and determination are complicated, and determination may be difficult unless it is a specialized dermatologist. Furthermore, when the skin reaction is quantitatively tested, the amount of the test substance used in the skin reaction test patch may be constant. For example, the amount of allergen used is as small as several mg, making quantitative weighing difficult. There is a problem that it is difficult to judge accurately.
[0006]
Further, it is known that when ethyl alcohol is brought into contact with the skin of a subject, the tissue change of the stratum corneum tends to be reddened as the amount of alcohol-degrading enzyme or alcohol dehydrogenase decreases. From this, by examining the irritation to the skin by ethyl alcohol, that is, by examining the action of alcohol-degrading enzyme, alcohol dehydrogenase in the skin surface tissue, it is possible to estimate the amount of alcohol that can be drunk by the subject, There was no simple inspection method in the past.
[0007]
The present invention has been made in view of the above-described conventional problems, and an object thereof is to provide a skin reaction test patch that can easily perform an accurate test regardless of the skin color of the subject and a test method thereof. And
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The skin reaction test patch of the present invention has an adhesive film attached to the skin with an adhesive and a test gel body to which a test substance that is provided on the adhesive side of the adhesive film and observes the reaction of the skin is added. And the color sample of the erythema of the skin which reacts with the said test substance is provided in the vicinity of the test | inspection gel body of the said adhesive film with the transparency which can see through the skin.
[0009]
In the vicinity of the test gel body of the adhesive film, a control gel body to which the test substance is not added is provided along with the test gel body. The adhesive film, the test gel body and the control gel body are transparent. Furthermore, the said adhesive film is provided so that the part to which the said test gel body was attached and the part to which the said color sample was attached could be divided | segmented.
[0010]
The test substance is an allergen that causes ethyl alcohol or an allergic reaction. Allergens are allergens such as pollen extract components, lacquer, eggs, fragrances, detergents, ginkgo, chrysanthemums, metals, pigments, hair dyes, preservatives, rubber, and other plants and drugs.
[0011]
The present invention also provides a transparent test gel body to which a test substance for observing the skin reaction is added on the pressure-sensitive adhesive side of a transparent pressure-sensitive adhesive film coated with a transparent pressure-sensitive adhesive on one side. Using a skin reaction test patch in which a sample of erythema on the skin that reacts with the above-mentioned test substance reacts with the above-mentioned test substance is provided with such transparency that the skin can be seen through, the above-mentioned patch is applied to the skin of the subject. In addition to the color of the color sample itself, the color of the subject's skin is superimposed so that the color of the color sample is visible, and after a certain period of time, the erythema of the skin that has reacted to the test substance The skin reaction test patch is a test method for examining the skin reaction to the test substance by comparing the skin color seen through the color sample with the skin sample and the erythema of the skin.
[0012]
In addition, the present invention provides a cutting dividing line on an adhesive film coated with an adhesive on one side, and a test substance that observes a skin reaction on one side of the dividing line on the adhesive side of the adhesive film. A skin reaction test in which an added test gel body is provided, and a color sample of the erythema of the skin that reacts with the test substance on the other side of the dividing line is provided with transparency that allows the skin to be seen through Using the patch, the patch is affixed to the skin of the subject, and the color of the subject's skin is superimposed in addition to the color of the color swatch itself so that the color of the color swatch is visible. Cut the line to remove the adhesive film on the side where the test gel body is provided, expose the skin that has reacted to the test substance, visually observe the reacted erythema, and see through the color sample The skin color and the erythema of the skin And compare a test method skin reaction test patches to investigate the skin reaction to the test substance.
[0013]
Further, before applying the skin reaction test patch to the skin, after removing the lipid on the skin surface, the skin reaction test patch is applied. In addition, before applying the skin reaction test patch to the skin, after removing the keratin on the skin surface, the skin reaction test patch may be applied, or these may be combined.
[0014]
The skin reaction test patch of the present invention is provided with a color sample having transparency that allows the skin to be seen through, and the color sample appears to transmit the skin color when applied to the subject's skin. It becomes a color sample, and the degree of erythema on the skin of the subject who has reacted with the test substance can be accurately determined. Moreover, when the test gel body to which the test substance is added is transparent, changes in the skin in contact with the test gel body can be observed over time with the skin reaction test patch applied.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. 1 and 2 show a first embodiment of the present invention. A skin
[0016]
An adhesive 14 for forming an adhesive film is provided on the
[0017]
And in the center part of the
[0018]
The
[0019]
On the surface 12 b of the
[0020]
The
[0021]
On the
[0022]
Next, the test method of the skin
[0023]
The application time of the skin
[0024]
According to the skin
[0025]
Further, by testing using ethyl alcohol as a test substance, the amount of alcohol dehydrogenase, which is an alcohol-degrading enzyme, can be determined, and the strength against drinking can be estimated.
[0026]
Furthermore, since the skin
[0027]
Moreover, since the
[0028]
The test method of the skin
[0029]
Next, a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. Here, the same members as those in the above-described embodiment are denoted by the same reference numerals, and description thereof is omitted. The skin
[0030]
In the central portion of the
[0031]
A
[0032]
The material of the
[0033]
The test method of the skin
[0034]
According to the skin
[0035]
Next, a third embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. Here, the same members as those in the above-described embodiment are denoted by the same reference numerals, and description thereof is omitted. The skin
[0036]
A
[0037]
The
[0038]
According to the skin
[0039]
The skin reaction test patch of the present invention is not limited to the above embodiments. For example, a plurality of test gel bodies are provided and different test substances are put in each gel body into one patch. They may be provided side by side. Thereby, a plurality of allergic reactions and the like can be inspected with one test patch, and specific difficult allergic substances and other contact dermatitis-causing substances can be quickly determined. Moreover, the skin reaction test patch without a color sample may be sufficient, and a color sample may be provided as another sheet. The color sample may be printed on the back surface of the transparent film instead of the front surface, or the color of the film itself. Moreover, the division of the color sample is not limited to 4 divisions, it may be about 1 to 10 pieces, and preferably 2 to 4 pieces. In addition to allergic tests, antibodies that cause contact dermatitis may be mixed with the gel for testing to form a skin reaction test patch. The type of allergen and other substances that cause contact dermatitis can be selected as appropriate. Yes, the test substance can be freely selected in addition to the above.
[0040]
【Example】
Examples of skin reaction test patches in the case of ethyl alcohol as the test substance of the present invention will be described. First, a transparent water-containing gel is composed of 58 parts of purified water, 16 parts of glycerin, 6 parts of sodium polyacrylate, 4 parts of carboxymethylcellulose, 0.1 part of tartaric acid, 0.1 part of disodium edetate, 0.4 part of polyvinyl alcohol. It is obtained by uniformly mixing 1.7 parts of kaolin and 13.7 parts of ethyl alcohol. Then, the thus obtained transparent hydrogel is spread at a rate of 70 mg / cm 2 on a polypropylene film support having a thickness of 25 μm, to which a polypropylene nonwoven fabric having a basis weight of 20 g / m 2 is bonded. Furthermore, it is covered with a 75 micron thick polyester film coated with silicon. Next, this polypropylene film support is punched into a diameter of 12 mm together with a transparent hydrous gel. On the other hand, three kinds of transparent color samples are printed on one side of a 70-micron-thick polypropylene film. Similar to the above-described embodiment, the color sample is provided with three stages (2, 3, 4) in which the density of red is different from that in the case of no colorless and transparent erythema (1). On the other side, SIS adhesive is applied. And the polypropylene film support surface cut | judged in diameter 12mm previously is bonded together to the adhesive coating surface of a polypropylene film, the water-containing gel body for a test | inspection is attached, and it seals and packages.
[0041]
The skin reaction test patch was tested on 10 subjects using the skin reaction test patch made by this method. In the test method, the skin reaction test patch was applied to the skin of the subject, and the strength of the erythema formed by the skin reaction test patch was observed after 10, 20, and 30 minutes. Here,-indicates no change, ± indicates slight redness, and + to +++ indicate the degree of redness. And the degree of erythema was judged corresponding to the color sample (1, 2, 3, 4). Judgment items were the relationship between the strength of alcohol consumption perceived by the subject, the amount of acetaldehyde dehydrogenase measured by DNA analysis in blood by blood sampling, and the ability of alcohol degradation measured by this test method. The alcohol constitution can be examined by analyzing DNA encoding ALDH2 (acetaldehyde dehydrogenase) in blood. ALDH2 is classified into normal N type, partial deficiency N + M type, and complete deficiency M type. The results are shown in Table 1 below.
[0042]
[Table 1]
From this result, the alcohol test of the present invention was highly correlated with DNA analysis in blood. Thereby, according to the test method of this skin reaction test patch, it turned out that the amount of alcohol-degrading enzyme and alcohol dehydrogenase in skin surface tissue can be investigated, and the amount which can be drunk can be estimated.
[0043]
Next, an example in which an allergen is used as a test substance will be described. As allergens, a cedar pollen extract, a swine grass pollen extract, and a camouflage pollen extract were each diluted 1000 times with water, and a mixture thereof was prepared. A gel body for inspection is prepared by adding 0.5% JP sodium chloride and 0.3% JP phenol to a polyacrylate hydrogel having a water content of 60%, and adding the allergen mixture to this. . As a control gel body, a gel body obtained by adding 0.5% of JP sodium chloride and 0.3% of JP phenol to a polyacrylate water-containing gel having a water content of 60% is provided. This was affixed to the skin in the manner of the third embodiment and an allergic reaction test was conducted.
[0044]
This also made it possible to easily identify the causative substance of the allergic reaction.
[0045]
【The invention's effect】
According to the skin reaction test patch and the test method of the present invention, the skin reaction to alcohol, various allergens and the like can be easily examined. Furthermore, since it is difficult to be affected by the skin color of the subject due to sunburn or race by comparing with a transparent color sample, the determination accuracy is high. In the case of a transparent test patch, the skin reaction can also be examined over time. Furthermore, by providing the control gel body, the skin reaction to the gel itself can be confirmed, and the inspection accuracy can be further increased.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of a skin reaction test patch according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view of the skin reaction test patch of this embodiment.
FIG. 3 is a front view of a skin reaction test patch according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a cross-sectional view of the skin reaction test patch of this embodiment.
FIG. 5 is a front view of a skin reaction test patch according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a cross-sectional view of the skin reaction test patch of this embodiment.
[Explanation of symbols]
10 Skin reaction test patch
12 Transparent film
14 Adhesive
16 Gel body for inspection
18 color samples
20 Release sheet
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