JP4234901B2 - 平版印刷版の画像形成方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータ等のデジタル信号に基づき、赤外線レーザー走査により直接製版できる、いわゆるダイレクト製版可能な平版印刷用原版の画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、レーザーの発展は目ざましく、特に近赤外から赤外に発光領域を持つ固体レーザー、半導体レーザーは、高出力かつ小型のものが容易に入手できるようになっており、このデジタルデータから直接製版するシステムの露光光源として、これらのレーザーは非常に有用である。
【0003】
このような赤外線レーザにて記録可能なネガ型の画像記録材料としては、赤外線吸収剤、酸発生剤、レゾール樹脂及びノボラック樹脂より成る記録材料がUS5,340,699号に記載されている。このようなネガ型の画像記録材料は、通常、画像様にレーザ露光し、露光部を硬化させた後に、アルカリ水溶液で現像することで未露光部が除去されて画像が形成される。そして、このような現像工程には、自動現像機が使用されるのが一般的である。
【0004】
しかしながら、この画像形成材料は、画像形成性を向上されるために赤外線吸収剤を含有するなど、感光層を構成する素材が従来の紫外線露光により画像形成するPS版と称するものとは全く異なっており、これに従来の現像方法を適用することは、画像形成材料の現像特性を加味した最善の方法とは言い難かった。
例えば、従来のPS版に使用されているケイ酸カリウムなどを含むアルカリ水溶液を現像液として用いる場合、感光層に含まれる難溶性の赤外線吸収剤を溶解、分散して除去するためには、pH12以上の強アルカリ水溶液を使用しなければならず、このように高pHの現像液は、自動現像機中で空気中の炭酸ガスを吸収し、経時により現像液の活性度が低下するため、大量の現像補充液を補充しなければならず、現像廃液が多量排出される欠点があった。
また、経時的に溶出した感光層の材料の現像液中における濃度が高まってくると、凝集や析出による固形物が現像処理中、或いは現像より後に搬出される平版印刷版の表面に付着し、画像故障の原因になったり、凝集、析出した固形物が自動現像機のパイプやフィルターに付着するといった問題もあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記従来における諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、自動現像機を用いて平版印刷版を連続的に現像処理するに際して、アルカリ現像処理液の活性度を維持しつつ、感光層を構成する材料の析出物付着による画像故障や自動現像機の目詰まりなどを抑制し、多量の補充液の補充を必要とせず、長期間安定に現像することのできる平版印刷版の画像形成方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、ネガ型画像形成材料と現像剤との物性に着目し、鋭意検討の結果、ケイ酸アルカリを含む現像剤の特性を生かしながら、赤外線吸収剤を含有する感光層の非画像部への浸透性を向上させるように、供給する現像液と補充液との物性を制御することで上記問題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、赤外線感光性ネガ型平版印刷版の画像形成方法は、支持体上に、(A)赤外線吸収性のシアニン色素、(B)ラジカル発生剤、(C)ラジカル重合性化合物、及び、(D)側鎖にカルボン酸基を有するバインダーポリマーを含有するネガ型感光層を備える赤外線感光性ネガ型平版印刷版原版を画像様に露光した後、ケイ酸を含有するアルカリ水溶液で自動現像機にて連続的に現像処理する平版印刷版の画像形成方法であって、自動現像機に使用する現像液であるケイ酸を含有するアルカリ水溶液中のSiO2/M2O(Mはアルカリ金属を示す)のモル比が1.0〜2.0の範囲にあり、自動現像機に供給する補充液であるケイ酸を含有するアルカリ水溶液中のSiO2/M2Oのモル比0.5〜1.0の範囲にあることを特徴とする。
【0007】
本発明の作用は明確ではないが、補充液のアルカリ水溶液中のSiO2/M2Oのモル比0.5〜1.0の範囲にすることで、現像液としての活性度を下げずに、イオン強度のみを低下させることができる。イオン強度が高いと、現像液中に溶出、分散した感光層の成分の分散性が低下し、所望されない感光層構成成分の凝集物、析出物が多くなるが、本発明によれば、現像液の活性を下げることなく、溶出成分の分散安定性を保持することができるため、少量の補充液の添加によっても、高い現像性と現像液における析出物の発生や付着の抑制を両立しうるものと考えられる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の画像形成方法は、(A)赤外線吸収性のシアニン色素、(B)ラジカル発生剤、(C)ラジカル重合性化合物、及び、(D)側鎖にカルボン酸基を有するバインダーポリマーを含むネガ型の感光層を有する平版印刷版の現像に適用することができる。
【0009】
本発明の画像形成方法においては、まず、平版印刷版原版に赤外線レーザで画像様の露光による画像記録を行う。本発明においては、波長760nmから1200nmの赤外線を放射する固体レーザ及び半導体レーザにより画像露光されることが好ましい。レーザの出力は100mW以上が好ましい。露光時間を短縮するために、マルチビームレーザデバイスを用いることもできる。また、1画素あたりの露光時間は20μ秒以内であることが好ましい。記録材料に照射されるエネルギーは10〜300mJ/cm2であることが好ましい。
赤外線レーザにより画像様に露光がなされた後、平版印刷版原版は、自動現像機により連続的な現像処理がなされる。
【0010】
本発明の画像形成方法において、露光後の平版印刷版原版の現像処理に用いるケイ酸を含有するアルカリ水溶液を主成分とするアルカリ現像処理液について説明する。
前記現像処理に用いるアルカリ現像処理液(以下、単に「現像液」ということがある。)は、アルカリ性の水溶液であって、従来公知の現像用として用いられるアルカリ水溶液の中から適宜選択することができる。
特に、本発明の画像形成方法においては、アルカリ現像液として、ケイ酸を含有するものを用いることを要し、このようなアルカリ現像液としては、特にpH12.5〜13.5のものが好ましい。
【0011】
前記ケイ酸を含有するアルカリ現像液の成分としては、水に溶解したときにアルカリ性を示すケイ素系の化合物(以下、ケイ酸アルカリと称する)が代表的なものとして挙げられ、具体的には、例えば、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、ケイ酸リチウム等のアルカリ金属ケイ酸塩、ケイ酸アンモニウム等が挙げられる。ケイ酸アルカリは、1種単独でも、2種以上を組合わせて用いてもよい。
ケイ酸アルカリが現像液の主剤として好適な理由は、ケイ酸塩の成分である酸化ケイ素SiO2とアルカリ金属酸化物M2Oの比率(一般に「SiO2/M2O」のモル比で表す)と濃度によって、ある程度現像性の調節が可能とされるためである。
【0012】
また、本発明に係る現像液には、目的に応じて、本発明の効果を損なわない限りにおいて、ケイ酸アルカリ以外の他のアルカリ剤を併用することができる。
併用可能なアルカリ剤としては、例えば、第三リン酸ナトリウム、第三リン酸カリウム、第三リン酸アンモニウム、第二リン酸ナトリウム、第二リン酸カリウム、第二リン酸アンモニウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素アンモニウム、ほう酸ナトリウム、ほう酸カリウム、ほう酸アンモニウム、水酸化ナトリウム、水酸化アンモニウム、水酸化カリウム、水酸化リチウムなどから選ばれる無機アルカリ剤や、モノメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、モノイソプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、トリイソプロピルアミン、n−ブチルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、エチレンイミン、エチレンジアミン、ピリジンなどの有機アルカリ剤が挙げられる。これらのアルカリ剤は単独もしくは二種以上を組み合わせで添加されてもよい。
現像液中のケイ酸アルカリの濃度としては、アルカリ水溶液の質量に対して1〜10質量%が好ましく、3〜8質量%がより好ましく、4〜7質量%が最も好ましい。
【0013】
本発明の如く、自動現像機を用いて感光性平版印刷版を現像する場合に、現像液よりもアルカリ強度の高い水溶液(補充液)を現像液に加えることによって、長時間現像タンク中の現像液を交換することなく、多量の感光性複写材料を処理することができる。本発明においてはこの補充方式が好ましく適用される。即ち、「SiO2/M2O」が1.0〜2.0の範囲にある現像液を用い、さらに、補充液として用いるアルカリ金属ケイ酸塩として「SiO2/M2O」モル比が0.5〜1.0の範囲にあるものを用いる。現像液のさらに好ましい「SiO2/M2O」は1.0〜1.5の範囲であり、さらに好ましくは、1.1〜1.4の範囲である。補充液の「SiO2/M2O」は0.5〜1.0の範囲であることを要し、好ましくは0.6〜0.9の範囲、さらに好ましくは、0.6〜0.8の範囲である。
なかでも、現像液および補充液のいずれもが、その中に存在する全アルカリ金属のグラム原子を基準にして少なくとも20%のカリウムを含有していることが好ましい。
【0014】
本発明に用いるアルカリ現像処理液或いは補充液には、さらに現像性能を高める目的で、以下のような添加剤を加えることができる。
例えば、特開昭58−75152号公報に記載の、NaCl、KCl、KBr等の中性塩、特開昭58−190952号公報に記載の、EDTA、NTA等のキレート剤、特開昭59−121336号公報に記載の、〔Co(NH36〕Cl3、CoCl2・6H2O等の錯体、特開昭50−51324号公報に記載の、アルキルナフタレンスルホン酸ソーダ、N−テトラデシル−N、N−ジヒドロキシエチルベタイン等のアニオン又は両性界面活性剤、米国特許第4,374,920号明細書に記載の、テトラメチルデシンジオール等の非イオン性界面活性剤、特開昭55−95946号公報に記載の、p−ジメチルアミノメチルポリスチレンのメチルクロライド4級化物等のカチオニックポリマー、
【0015】
特開昭56−142528号公報に記載の、ビニルベンジルトリメチルアンモニウムクロライドとアクリル酸ソーダとの共重合体等の両性高分子電解質、特開昭57−192951号公報に記載の、亜硫酸ソーダ等の還元性無機塩、特開昭58−59444号公報に記載の、塩化リチウム等の無機リチウム化合物、特開昭59−75255号公報に記載の、有機Si、Ti等を含む有機金属界面活性剤、特開昭59−84241号公報に記載の有機ホウ素化合物、EP101010号明細書に記載の、テトラアルキルアンモニウムオキサイド等の4級アンモニウム塩等が挙げられる。
【0016】
近年、製版・印刷業界では製版作業の合理化及び標準化のため、本発明に用いられるような平版印刷版用の自動現像機が広く用いられている。このような自動現像機の構成としては、一般に現像部と後処理部を有し、平版印刷版を搬送する装置と各処理液槽とスプレー装置とからなり、露光済みの印刷版を水平に搬送しながら、ポンプで汲み上げた各処理液をスプレーノズルから吹き付けて現像処理するものである。また、最近は処理液が満たされた処理液槽中に液中ガイドロール等によって印刷用版材を浸漬搬送させて処理する方法も知られている。このような自動処理においては、各処理液に処理量や稼働時間等に応じて補充液を補充しながら処理することができる。また、電気伝導度をセンサーにて感知し、自動的に補充することもできる。
【0017】
本発明に係る補充液は、現像液の活性度を向上させるのに有用であり、このため、現像液と同程度のSiO2/M2Oモル比の補充液を用いた場合に比較して、補充量を低く押さえても同様の補充効果が得られ、例えば、標準的な補充量に比較して1/4〜1/5程度とすることができる。
【0018】
以上記述した現像液及び補充液を用いて現像処理された印刷版は、水洗水、界面活性剤等を含有するリンス液、アラビアガムや澱粉誘導体を含む不感脂化液で後処理される。
【0019】
以上のようにして得られた平版印刷版は、所望により不感脂化ガムを塗布したのち、印刷工程に供することができるが、耐刷性向上のための後加熱処理を施すこともできる。後加熱工程に付す前には、整面液による表面処理を行うこともできる。
【0020】
本発明の方法により、所定の工程を経て画像形成された平版印刷版はオフセット印刷機等にかけられ、多数枚の印刷に用いられる。
自動現像機に用いる現像液と補充液に前記本発明に特有の「SiO2/M2O」モル比のものを使用することで、長期間にわたる安定した現像処理が可能となり、また、得られた平版印刷版は、感光層に起因するカスの付着による画像故障や現像不良が抑制され、優れた画質の印刷物を提供し得る。
【0021】
次に、本発明の平版印刷版の画像形成方法が適用される平版印刷用原版について説明する。
本発明の方法は赤外線レーザによる書き込み可能な、(A)赤外線吸収性のシアニン色素、(B)ラジカル発生剤、(C)ラジカル重合性化合物、及び、(D)側鎖にカルボン酸基を有するバインダーポリマーを含有するネガ型感光層を備える平版印刷版原版、即ち、赤外線レーザ照射部が硬化して画像部を形成するネガ型の感光層を有する平版印刷版原版に適用することができる。
このようなネガ型感光層として、光重合層が挙げられる。光重合層には、(A)赤外線吸収性のシアニン色素と(B)ラジカル発生剤(ラジカル重合開始剤)と発生したラジカルにより重合反応を起こして硬化する(C)ラジカル重合性化合物とを含有し、さらに(D)側鎖にカルボン酸基を有するバインダーポリマーを含有する。赤外線吸収剤が吸収した赤外線を熱に変換し、この際発生した熱により、オニウム塩等のラジカル重合開始剤が分解し、ラジカルを発生する。ラジカル重合性化合物は、少なくとも一個のエチレン性不飽和二重結合を有し、末端エチレン性不飽和結合を少なくとも1個、好ましくは2個以上有する化合物から選ばれ、発生したラジカルにより連鎖的に重合反応が生起し、硬化する。
【0023】
ネガ型平版印刷版原版の感光層に用いられる各化合物について以下に述べる。
[(A)赤外線吸収性のシアニン色素
本発明に係る平版印刷版原版の感光層は、赤外線を発するレーザで画像記録可能な構成を有する。このような感光層には、赤外線吸収性のシアニン色素を用いることが好ましい。赤外線吸収性のシアニン色素は、吸収した赤外線を熱に変換する機能を有している。この際発生した熱により、ラジカル発生剤が分解し、ラジカルを発生する。本発明において使用される赤外線吸収性のシアニン色素は、波長760nmから1200nmに吸収極大を有する染料である。
【0024】
染料としては、市販の染料及び例えば「染料便覧」(有機合成化学協会編集、昭和45年刊)等の文献に記載されている公知のものが利用できる。具体的には、例えば、特開平10−39509号公報の段落番号[0050]〜[0051]に記載のものを挙げることができる。
これらの染料のうち特に好ましいものとしては、シアニン色素が挙げられる。特に下記一般式(I)で示されるシアニン色素が最も好ましい。
【0025】
【化1】
Figure 0004234901
【0026】
一般式(I)中、X1は、ハロゲン原子、またはX2−L1を示す。ここで、X2は酸素原子または、硫黄原子を示し、L1は、炭素原子数1〜12の炭化水素基を示す。R1およびR2は、それぞれ独立に、炭素原子数1〜12の炭化水素基を示す。感光層塗布液の保存安定性から、R1およびR2は、炭素原子数2個以上の炭化水素基であることが好ましく、さらに、R1とR2とは互いに結合し、5員環または6員環を形成していることが特に好ましい。
Ar1、Ar2は、それぞれ同じでも異なっていても良く、置換基を有していても良い芳香族炭化水素基を示す。Y1、Y2は、それぞれ同じでも異なっていても良く、硫黄原子または炭素原子数12個以下のジアルキルメチレン基を示す。R3、R4は、それぞれ同じでも異なっていても良く、置換基を有していても良い炭素原子数20個以下の炭化水素基を示す。好ましい置換基としては、炭素原子数12個以下のアルコキシ基、カルボキシル基、スルホ基が挙げられる。R5、R6、R7およびR8は、それぞれ同じでも異なっていても良く、水素原子または炭素原子数12個以下の炭化水素基を示す。原料の入手性から、好ましくは水素原子である。また、Z1-は、対アニオンを示す。ただし、R1〜R8のいずれかにスルホ基が置換されている場合は、Z1-は必要ない。好ましいZ1-は、感光層塗布液の保存安定性から、ハロゲンイオン、過塩素酸イオン、テトラフルオロボレートイオン、ヘキサフルオロホスフェートイオン、およびスルホン酸イオンであり、特に好ましくは、過塩素酸イオン、ヘキサフルオロフォスフェートイオン、およびアリールスルホン酸イオンである。
【0027】
本発明において、好適に用いることのできる一般式(I)で示されるシアニン色素の具体例としては、特願平11−310623号明細書の段落番号[0017]〜[0019]に記載されたものを挙げることができる。
【0028】
本発明において赤外線吸収性のシアニン色素と併用しうる顔料としては、市販の顔料及びカラーインデックス(C.I.)便覧、「最新顔料便覧」(日本顔料技術協会編、1977年刊)、「最新顔料応用技術」(CMC出版、1986年刊)、「印刷インキ技術」CMC出版、1984年刊)に記載されている顔料が利用できる。
【0029】
顔料の種類としては、黒色顔料、黄色顔料、オレンジ色顔料、褐色顔料、赤色顔料、紫色顔料、青色顔料、緑色顔料、蛍光顔料、金属粉顔料、その他、ポリマー結合色素が挙げられる。これらの顔料の詳細は、特開平10−39509号公報の段落番号[0052]〜[0054]に詳細に記載されており、これらを本発明にも適用することができる。これらの顔料のうち好ましいものはカーボンブラックである。
【0030】
感光層中における、上述の染料の含有量としては、感光層の全固形分重量に対し、0.01〜50重量%が好ましく、0.1〜10重量%がより好ましく、さらに染料の場合には、0.5〜10重量%が最も好ましい
前記含有量が、0.01重量%未満であると、感度が低くなることがあり、50重量%を超えると、平版印刷用原版とした場合の非画像部に汚れが発生することがある。
【0031】
[(B)ラジカルを発生する化合物]
本発明において好適に用いられるラジカルを発生する化合物としては、オニウム塩が挙げられ、具体的には、ヨードニウム塩、ジアゾニウム塩、スルホニウム塩である。これらのオニウム塩は酸発生剤としての機能も有するが、後述するラジカル重合性化合物と併用する際には、ラジカル重合の開始剤として機能する。本発明において好適に用いられるオニウム塩は、下記一般式(III)〜(V)で表されるオニウム塩である。
【0032】
【化2】
Figure 0004234901
【0033】
式(III)中、Ar11とAr12は、それぞれ独立に、置換基を有していても良い炭素原子数20個以下のアリール基を示す。このアリール基が置換基を有する場合の好ましい置換基としては、ハロゲン原子、ニトロ基、炭素原子数12個以下のアルキル基、炭素原子数12個以下のアルコキシ基、または炭素原子数12個以下のアリールオキシ基が挙げられる。Z11-はハロゲンイオン、過塩素酸イオン、テトラフルオロボレートイオン、ヘキサフルオロホスフェートイオン、およびスルホン酸イオンからなる群より選択される対イオンを表し、好ましくは、過塩素酸イオン、ヘキサフルオロフォスフェートイオン、およびアリールスルホン酸イオンである。
【0034】
式(IV)中、Ar21は、置換基を有していても良い炭素原子数20個以下のアリール基を示す。好ましい置換基としては、ハロゲン原子、ニトロ基、炭素原子数12個以下のアルキル基、炭素原子数12個以下のアルコキシ基、炭素原子数12個以下のアリールオキシ基、炭素原子数12個以下のアルキルアミノ基、炭素原子数12個以下のジアルキルアミノ基、炭素原子数12個以下のアリールアミノ基または、炭素原子数12個以下のジアリールアミノ基が挙げられる。Z21-はZ11-と同義の対イオンを表す。
【0035】
式(V)中、R31、R32及びR33は、それぞれ同じでも異なっていても良く、置換基を有していても良い炭素原子数20個以下の炭化水素基を示す。好ましい置換基としては、ハロゲン原子、ニトロ基、炭素原子数12個以下のアルキル基、炭素原子数12個以下のアルコキシ基、または炭素原子数12個以下のアリールオキシ基が挙げられる。Z31-はZ11-と同義の対イオンを表す。
【0036】
本発明において、好適に用いることのできるオニウム塩の具体例としては、特願平11−310623号明細書の段落番号[0030]〜[0033]に記載されたものを挙げることができる。
【0037】
本発明において用いられるオニウム塩は、極大吸収波長が400nm以下であることが好ましく、さらに360nm以下であることが好ましい。このように吸収波長を紫外線領域にすることにより、平版印刷版原版の取り扱いを白灯下で実施することができる。
【0038】
これらのオニウム塩は、感光層塗布液の全固形分に対し0.1〜50重量%、好ましくは0.5〜30重量%、特に好ましくは1〜20重量%の割合で感光層塗布液中に添加することができる。添加量が0.1重量%未満であると感度が低くなり、また50重量%を越えると印刷時非画像部に汚れが発生する。これらのオニウム塩は、1種のみを用いても良いし、2種以上を併用しても良い。また、これらのオニウム塩は他の成分と同一の層に添加してもよいし、別の層を設けそこへ添加してもよい。
【0039】
[(C)ラジカル重合性化合物]
本発明に係る感光層に使用されるラジカル重合性化合物は、少なくとも一個のエチレン性不飽和二重結合を有するラジカル重合性化合物であり、末端エチレン性不飽和結合を少なくとも1個、好ましくは2個以上有する化合物から選ばれる。この様な化合物群は当該産業分野において広く知られるものであり、本発明においてはこれらを特に限定無く用いる事ができる。これらは、例えばモノマー、プレポリマー、すなわち2量体、3量体およびオリゴマー、またはそれらの混合物ならびにそれらの共重合体などの化学的形態をもつ。モノマーおよびその共重合体の例としては、不飽和カルボン酸(例えば、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、イソクロトン酸、マレイン酸など)や、そのエステル類、アミド類があげられ、好ましくは、不飽和カルボン酸と脂肪族多価アルコール化合物とのエステル、不飽和カルボン酸と脂肪族多価アミン化合物とのアミド類が用いられる。また、ヒドロキシル基や、アミノ基、メルカプト基等の求核性置換基を有する不飽和カルボン酸エステル、アミド類と単官能もしくは多官能イソシアネート類、エポキシ類との付加反応物、単官能もしくは、多官能のカルボン酸との脱水縮合反応物等も好適に使用される。また、イソシアナート基やエポキシ基等の親電子性置換基を有する不飽和カルボン酸エステルまたはアミド類と、単官能もしくは多官能のアルコール類、アミン類およびチオール類との付加反応物、さらに、ハロゲン基やトシルオキシ基等の脱離性置換基を有する不飽和カルボン酸エステルまたはアミド類と、単官能もしくは多官能のアルコール類、アミン類およびチオール類との置換反応物も好適である。また、別の例として、上記の不飽和カルボン酸の代わりに、不飽和ホスホン酸、スチレン等に置き換えた化合物群を使用する事も可能である。
【0040】
脂肪族多価アルコール化合物と不飽和カルボン酸とのエステルであるラジカル重合性化合物であるアクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、イタコン酸エステル、クロトン酸エステル、イソクロトン酸エステル、マレイン酸エステルの具体例は、特願平11−310623号明細書の段落番号[0037]〜[0042]に記載されており、これらを本発明にも適用することができる。
【0041】
その他のエステルの例として、例えば、特公昭46−27926、特公昭51−47334、特開昭57−196231記載の脂肪族アルコール系エステル類や、特開昭59−5240、特開昭59−5241、特開平2−226149記載の芳香族系骨格を有するもの、特開平1−165613記載のアミノ基を含有するもの等も好適に用いられる。
【0042】
また、脂肪族多価アミン化合物と不飽和カルボン酸とのアミドのモノマーの具体例としては、メチレンビス−アクリルアミド、メチレンビス−メタクリルアミド、1,6−ヘキサメチレンビス−アクリルアミド、1,6−ヘキサメチレンビス−メタクリルアミド、ジエチレントリアミントリスアクリルアミド、キシリレンビスアクリルアミド、キシリレンビスメタクリルアミド等がある。
【0043】
その他の好ましいアミド系モノマーの例としては、特公昭54−21726記載のシクロへキシレン構造を有すものをあげる事ができる。
【0044】
また、イソシアネートと水酸基の付加反応を用いて製造されるウレタン系付加重合性化合物も好適であり、そのような具体例としては、例えば、特公昭48−41708号公報中に記載されている1分子に2個以上のイソシアネート基を有するポリイソシアネート化合物に、下記式(VI)で示される水酸基を含有するビニルモノマーを付加させた1分子中に2個以上の重合性ビニル基を含有するビニルウレタン化合物等が挙げられる。
【0045】
一般式(VI)
CH2=C(R41)COOCH2CH(R42)OH
(ただし、R41およびR42は、HまたはCH3を示す。)
【0046】
また、特開昭51−37193号、特公平2−32293号、特公平2−16765号に記載されているようなウレタンアクリレート類や、特公昭58−49860号、特公昭56−17654号、特公昭62−39417、特公昭62−39418号記載のエチレンオキサイド系骨格を有するウレタン化合物類も好適である。
【0047】
さらに、特開昭63−277653,特開昭63−260909号、特開平1−105238号に記載される、分子内にアミノ構造やスルフィド構造を有するラジカル重合性化合物類を用いても良い。
【0048】
これらのラジカル重合性化合物について、どの様な構造を用いるか、単独で使用するか併用するか、添加量はどうかといった、使用方法の詳細は、最終的な記録材料の性能設計にあわせて、任意に設定できる。例えば、次のような観点から選択される。感度の点では1分子あたりの不飽和基含量が多い構造が好ましく、多くの場合、2官能以上がこのましい。また、画像部すなわち硬化膜の強度を高くするためには、3官能以上のものが良く、さらに、異なる官能数・異なる重合性基を有する化合物(例えば、アクリル酸エステル系化合物、メタクリル酸エステル系化合物、スチレン系化合物等)を組み合わせて用いることで、感光性と強度の両方を調節する方法も有効である。
これらの観点から、ラジカル重合性化合物の好ましい配合比は、多くの場合、組成物全成分に対して5〜80重量%、好ましくは20〜75重量%である。また、これらは単独で用いても2種以上併用してもよい。そのほか、ラジカル重合性化合物の使用法は、酸素に対する重合阻害の大小、解像度、かぶり性、屈折率変化、表面粘着性等の観点から適切な構造、配合、添加量を任意に選択できる。
【0049】
[(D)側鎖にカルボン酸基を有するバインダーポリマー]
本発明においては、さらに側鎖にカルボン酸基を有するバインダーポリマーを使用する。バインダーとしては線状有機ポリマーを用いることが好ましい。このような「線状有機ポリマー」としては、どれを使用しても構わない。好ましくは水現像あるいは弱アルカリ水現像を可能とするために、水あるいは弱アルカリ水可溶性または膨潤性である線状有機ポリマーが選択される。線状有機ポリマーは、感光層を形成するための皮膜形成剤としてだけでなく、水、弱アルカリ水あるいは有機溶剤現像剤としての用途に応じて選択使用される。例えば、水可溶性有機ポリマーを用いると水現像が可能になる。このような線状有機ポリマーとしては、側鎖にカルボン酸基を有するラジカル重合体、例えば特開昭59−44615号、特公昭54−34327号、特公昭58−12577号、特公昭54−25957号、特開昭54−92723号、特開昭59−53836号、特開昭59−71048号に記載されているもの、すなわち、メタクリル酸共重合体、アクリル酸共重合体、イタコン酸共重合体、クロトン酸共重合体、マレイン酸共重合体、部分エステル化マレイン酸共重合体等がある。また同様に側鎖にカルボン酸基を有する酸性セルロース誘導体がある。この他に水酸基を有する重合体に環状酸無水物を付加させたものなども併用しうる
【0050】
特に側鎖にカルボン酸基を有するバインダーポリマーの中で、ベンジル基またはアリル基と、カルボキシル基を側鎖に有する(メタ)アクリル樹脂が、膜強度、感度、現像性のバランスに優れており、好適である。
【0053】
本発明で使用されるポリマーの重量平均分子量については好ましくは5000以上であり、さらに好ましくは1万〜30万の範囲であり、数平均分子量については好ましくは1000以上であり、さらに好ましくは2000〜25万の範囲である。多分散度(重量平均分子量/数平均分子量)は1以上が好ましく、さらに好ましくは1.1〜10の範囲である。
【0054】
これらのポリマーは、ランダムポリマー、ブロックポリマー、グラフトポリマー等いずれでもよいが、ランダムポリマーであることが好ましい。
本発明で使用されるポリマーは従来公知の方法により合成できる。
本発明で使用されるポリマーを合成する際に用いられるラジカル重合開始剤としては、アゾ系開始剤、過酸化物開始剤等公知の化合物が使用できる。
【0055】
本発明で使用される側鎖にカルボン酸基を有するバインダーポリマーは単独で用いても混合して用いてもよい。これらポリマーは、感光層塗布液の全固形分に対し20〜95重量%、好ましくは30〜90重量%の割合で感光層中に添加される。添加量が20重量%未満の場合は、画像形成した際、画像部の強度が不足する。また添加量が95重量%を越える場合は、画像形成されない。またラジカル重合可能なエチレン性不飽和二重結合を有する化合物と線状有機ポリマーは、重量比で1/9〜7/3の範囲とするのが好ましい。
【0084】
[その他の成分]
本発明では、さらに必要に応じてこれら以外に種々の化合物を添加してもよい。例えば、可視光域に大きな吸収を持つ染料を画像の着色剤として使用することができる。また、フタロシアニン系顔料、アゾ系顔料、カーボンブラック、酸化チタンなどの顔料も好適に用いることができる。
また、感光層は光重合層である場合、塗布液の調製中あるいは保存中においてラジカル重合可能なエチレン性不飽和二重結合を有する化合物の不要な熱重合を阻止するために少量の熱重合防止剤を添加することが望ましい。
【0085】
本発明における感光層塗布液中には、現像条件に対する処理の安定性を広げるため、特開昭62−251740号や特開平3−208514号に記載されているような非イオン界面活性剤、特開昭59−121044号、特開平4−13149号に記載されているような両性界面活性剤を添加することができる。
【0086】
本発明の画像形成方法が適用できる平版印刷版原版を製造するには、通常、感光層塗布液に必要な上記各成分を溶媒に溶かして、適当な支持体上に塗布すればよい。ここで使用する溶媒としては、エチレンジクロライド、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、メタノール、エタノール、プロパノール、エチレングリコールモノメチルエーテル、1−メトキシ−2−プロパノール、2−メトキシエチルアセテート、1−メトキシ−2−プロピルアセテート、ジメトキシエタン、乳酸メチル、乳酸エチル、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラメチルウレア、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、スルホラン、γ−ブチルラクトン、トルエン、水等を挙げることができるがこれに限定されるものではない。これらの溶媒は単独又は混合して使用される。溶媒中の上記成分(添加剤を含む全固形分)の濃度は、好ましくは1〜50重量%である。
【0087】
また塗布、乾燥後に得られる支持体上の感光層塗布量(固形分)は、用途によって異なるが、平版印刷版原版についていえば一般的に0.5〜5.0g/m2が好ましい。塗布する方法としては、種々の方法を用いることができるが、例えば、バーコーター塗布、回転塗布、スプレー塗布、カーテン塗布、ディップ塗布、エアーナイフ塗布、ブレード塗布、ロール塗布等を挙げることができる。塗布量が少なくなるにつれて、見かけの感度は大になるが、画像記録の機能を果たす感光層の皮膜特性は低下する。
【0088】
[支持体]
本発明の方法を適用し得る平版印刷版原版において前記感光層を塗布可能な支持体としては、寸度的に安定な板状物であり、例えば、紙、プラスチック(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン等)がラミネートされた紙、金属板(例えば、アルミニウム、亜鉛、銅等)、プラスチックフィルム(例えば、二酢酸セルロース、三酢酸セルロース、プロピオン酸セルロース、酪酸セルロース、酢酸酪酸セルロース、硝酸セルロース、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリビニルアセタール等)、上記の如き金属がラミネート若しくは蒸着された紙又はプラスチックフィルム等が挙げられる。好ましい支持体としては、ポリエステルフィルム又はアルミニウム板が挙げられる。用いられるアルミニウム板の厚みは、およそ0.1mm〜0.6mm程度である。
【0089】
アルミニウム板は表面に粗面化処理等の表面処理を行い、感光層を塗布して平版印刷版原版とすることが出来る。アルミニウム板を粗面化するに先立ち、所望により、表面の圧延油を除去するための例えば界面活性剤、有機溶剤またはアルカリ性水溶液などによる脱脂処理が行われる。
次に、アルミニウム板の表面は粗面化処理されるが、その方法としては、機械的に粗面化する方法、電気化学的に表面を溶解粗面化する方法および化学的に表面を選択溶解させる方法がある。機械的方法としては、ボール研磨法、ブラシ研磨法、ブラスト研磨法、バフ研磨法などと称せられる公知の方法を用いることが出来る。また、電気化学的な粗面化法としては塩酸または硝酸電解液中で交流または直流により行う方法がある。また、特開昭54−63902号公報に開示されているように両者を組み合わせた方法も利用することが出来る。
【0090】
このように粗面化されたアルミニウム板は、必要に応じてアルカリエッチング処理及び中和処理された後、所望により表面の保水性や耐摩耗性を高めるために陽極酸化処理が施される。アルミニウム板の陽極酸化処理に用いられる電解質としては多孔質酸化皮膜を形成するものならばいかなるものでも使用することができ、一般には硫酸、リン酸、蓚酸、クロム酸あるいはそれらの混酸が用いられる。それらの電解質の濃度は電解質の種類によって適宜決められる。
【0091】
陽極酸化の処理条件は用いる電解質により種々変わるので一概に特定し得ないが、一般的には電解質の濃度が1〜80%溶液、液温は5〜70℃、電流密度5〜60A/dm2、電圧1〜100V、電解時間10秒〜5分の範囲にあれば適当である。陽極酸化皮膜の量は1.0g/m2以上が好適であるが、より好ましくは2.0〜6.0g/m2の範囲である。陽極酸化皮膜が1.0g/m2未満であると耐刷性が不十分であったり、平版印刷版の非画像部に傷が付き易くなって、印刷時に傷の部分にインキが付着するいわゆる「傷汚れ」が生じ易くなる。
なお、このような陽極酸化処理は平板印刷版の支持体の印刷に用いる面に施されるが、電気力線の裏回りにより、裏面にも0.01〜3g/m2の陽極酸化皮膜が形成されるのが一般的である。
【0092】
陽極酸化処理を施された後、アルミニウム表面は必要により親水化処理が施される。親水化処理としては、米国特許第 2,714,066号、第 3,181,461号、第 3,280,734号および第 3,902,734号に開示されているようなアルカリ金属シリケート(例えばケイ酸ナトリウム水溶液)法がある。この方法に於いては、支持体がケイ酸ナトリウム水溶液中で浸漬処理されるかまたは電解処理される。他に、特公昭36−22063号公報に開示されている弗化ジルコン酸カリウムおよび米国特許第 3,276,868号、第 4,153,461号および第 4,689,272号に開示されているようなポリビニルホスホン酸で処理する方法などが用いられる。
【0093】
〔有機下塗層〕
アルミニウム板は、感光層を塗設する前に必要に応じて有機下塗層もしくは中間層が設けられる。この有機下塗層に用いられる有機化合物としては例えば、カルボキシメチルセルロース、デキストリン、アラビアガム、2−アミノエチルホスホン酸などのアミノ基を有するホスホン酸類、置換基を有してもよいフェニルホスホン酸、ナフチルホスホン酸、アルキルホスホン酸グリセロホスホン酸、メチレンジホスホン酸およびエチレンジホスホン酸などの有機ホスホン酸、置換基を有してもよいフェニルリン酸、ナフチルリン酸、アルキルリン酸およびグリセロリン酸などの有機リン酸、置換基を有してもよいフェニルホスフィン酸、ナフチルホスフィン酸、アルキルホスフィン酸およびグリセロホスフィン酸などの有機ホスフィン酸、グリシンやβ−アラニンなどのアミノ酸類、およびトリエタノールアミンの塩酸塩などのヒドロキシル基を有するアミンの塩酸塩などから選ばれるが、二種以上混合して用いてもよい。
【0094】
前記下塗層塗布溶液は、アンモニア、トリエチルアミン、水酸化カリウムなどの塩基性物質や、塩酸、リン酸などの酸性物質によりpHを調節し、pH1〜12の範囲で使用することもできる。また、感光性平版印刷版の調子再現性改良のために黄色染料を添加することもできる。有機下塗層の乾燥後の被覆量は、2〜200mg/m2が適当であり、好ましくは5〜100mg/m2である。上記の被覆量が2mg/m2より少ないと汚れ防止等の本来の目的に十分な効果が得られない。また、200mg/m2より大きいと耐刷が低下する。
【0095】
なお,支持体と感光層との密着性を高めるための中間層を設けてもよい。密着性の向上のためには、一般に中間層は、ジアゾ樹脂や、例えばアルミニウムに吸着するリン酸化合物等からなっている。中間層の厚さは任意であり、露光した時に、上層の感光層と均一な結合形成反応を行い得る厚みでなければならない。通常、乾燥固体で約1〜100mg/m2の塗布割合がよく、5〜40mg/m2が特に良好である。中間層中におけるジアゾ樹脂の使用割合は、30〜100重量%、好ましくは60〜100重量%である。
【0096】
〔バックコート層〕
本発明の現像液および補充液はアルカリ強度が比較的高いので、裏面からの酸化アルミニウムの溶出を抑えるためにバックコート層を有することが好ましい。このようなバックコート層としては、例えば特開平5−45885号、特願平4−57902号および特願平4−189448号に詳しく記載されているものを用いることができる。
【0097】
【実施例】
以下、実施例により本発明を詳細に説明する。なお、下記実施例におけるパーセントは、他に指定のない限り、すべて重量%である。
[支持体の作成]
厚さ0.03mmのアルミニウム板をナイロンブラシと400メッシュのパミストンの水懸濁液を用いその表面を砂目立てした後、水洗した。10%水酸化ナトリウムに60℃で40秒間浸せきしてエッチングした後、流水で水洗後20%硝酸で中和洗浄、水洗した。これをVA =12.7Vの条件下で正弦波の交番波形電流を用いて1%硝酸水溶液中で160クーロン/dm2の陽極電気量で電解粗面化処理を行った。その表面粗さを測定したところ、0.6μm(Ra表示)であった。引き続いて30%の硝酸水溶液中に浸せきし55℃で1分間デスマットした後、20%硝酸水溶液中で、電流密度2A/dm2のおいて厚さが2.7g/m2になるように陽極酸化し、基板(I)を調製した。
【0098】
[親水層の形成]
このように処理された基板(I)の表面に下記組成の親水層塗布液を塗布し、80℃、30秒間乾燥した。乾燥後の皮膜量は20mg/m2であった。
【0099】
−親水層塗布液組成−
・βアラニン 0.10g
・メタノール 100g
【0100】
[感光層の形成]
−架橋剤[KZ−9]の合成−
1−[α−メチル−α−(4−ヒドロキシフェニル)エチル]―4―[α、α−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エチル]ベンゼンを、水酸化カリウム水溶液中で、ホルマリンと反応させた。反応溶液を硫酸で酸性とし晶析させ、さらにメタノールから再結晶することにより、下記構造の架橋剤[KZ−9]を得た。逆相HPLCにより純度を測定したところ、92%であった。
【0101】
【化9】
Figure 0004234901
【0102】
−バインダーポリマー[BP−1]の入手−
丸善石油化学(株)製のポリ(p−ヒドロキシスチレン)、マルカ リンカーM S−4P(商品名)を入手し、[BP−1]とした。
【0103】
次に、下記感光層塗布液[P]を調製し、この溶液を、上記の親水層を形成したアルミニウム支持体である基板(I)上に塗布し、100℃で1分間乾燥して感光層を形成し、ネガ型平版印刷版原版を得た。乾燥後の被覆量は1.5g/m2であった。
塗布液[P]に用いた酸発生剤[SH−1]および赤外線吸収剤[IK−1]の構造を以下に示す。
【0104】
感光層塗布液[P]
・酸発生剤[SH−1] 0.3 g
・架橋剤[KZ−9] 0.5 g
・バインダーポリマー[BP−1] 1.5 g
・赤外線吸収剤[IK−1] 0.07g
・AIZEN SPILON BLUE C−RH 0.035g
(保土ヶ谷化学(株)製)
・フッ素系界面活性剤 0.01g
(メガファックF−177、大日本インキ化学工業(株)製)
・無水フタル酸 0.05g
・メチルエチルケトン 12 g
・メチルアルコール 10 g
・1−メトキシ−2−プロパノール 4 g
・3−メトキシ−1−プロパノール 4 g
【0105】
【化10】
Figure 0004234901
【0106】
得られたネガ型平版印刷用版材を、波長820〜850nm程度の赤外線を発する半導体レーザで走査露光した。露光後、パネルヒーターにて、110℃で30秒間加熱処理した版を用いて、以下の条件で現像処理を行なった。
【0107】
参考例1)
−現像液組成−
・ケイ酸カリウム(SiO2/M2O=2.0モルの50%水溶液) 35部
・水酸化カリウム 7部
・イオン交換水 58部
【0108】
−現像補充液組成−
・ケイ酸カリウム(SiO2/M2O=2.0モルの50%水溶液) 22部
・水酸化カリウム 10部
・イオン交換水 68部
【0109】
以上のようにして得られた現像液、及び現像補充液をPS版用自動現像機LP−940H(富士写真フイルム(株)製)の現像タンクに現像液を水で9倍に希釈して入れ、補充液タンクに補充液を入れた。補充液と水の希釈比は1:3に設定し、現像液温度は30℃に設定した。
【0110】
画像形成材料による処理補充は次の通りにした。
(1)処理補充に対する補充 15ml/m2
(2)経時疲労に対する補充
(2−1)自動現像機の稼働時間 100ml/時
(2−2)自動現像機の休止時間 50ml/時
【0111】
上記条件で上記平版印刷版原版を一日にあたり80m2の現像処理を1ヶ月間続けたが、現像処理後に得られた平版印刷版の版面には付着物等は認められず、現像不良もなく、印刷を問題なく行うことができ、良好な印刷物が得られた。また、処理に用いた自動現像機内部を観察した結果、現像液浴には沈殿は見られず、またスプレーパイプの詰まりも認められなかった。
【0112】
(比較例1)
参考例1の操作において補充液タンクに補充液に代えて、参考例1で用いたに現像液を入れ、参考例1と同様の現像処理を行ったところ、1週間目に処理した版面にカスが付着し、印刷においても点状の汚れ及び画像部へのインキ着肉不良が発生した。自動現像機内部を観察した結果、現像液浴にヘドロ状のカスが見られた。カスを分析したところ、SiO2と感光層に含まれる、バインダー成分、赤外線吸収染料が検出された。また、処理に用いた自動現像機内部を観察した結果、スプレーパイプの目詰まりが発生しているのがわかった。
【0113】
(比較例2)
比較例1と同様に補充液タンクに補充液の替わりに現像液を入れ、補充液と希釈水の比率を1:7にして同様に処理したところ、10日目で処理した版にはカスが付着し、印刷においても点状の汚れ及び画像部へのインキ着肉不良が発生した。
自動現像機内部を観察した結果、カスの沈殿が見られた。またスプレーパイプが目詰まりしていた。
【0114】
(比較例3)
比較例2と同様に補充液タンクに補充液の替わりに現像液を入れ、補充液と希釈水の比率を1:7にして、さらに処理補充量を200ml/m2、経時補充の稼動時間補充を300ml/時、休止時間補充を150ml/時にして処理したところ、20日目に処理した版にはカスが付着し、印刷においても点状の汚れ及び画像部へのインキ着肉不良が発生した。自動現像機内部を観察した結果、一部カスが見られた。またスプレーパイプが一部目詰まりしていた。
【0115】
このように、本発明の画像形成方法によれば、補充液のケイ酸塩のモル比を低くすることで、感光性平版印刷版を長期間処理しても現像処理浴に沈殿やスプレーパイプの詰まりが発生せず、長期にわたっての安定的な処理が可能になることがわかった。また、アルカリ活性度の高い補充液を少量補充する為、現像廃液量も抑えることができた。
一方、現像液と同じSiO2/M2Oモル比の補充液を用いた比較例1では、早い時点で、カスによる画像故障が発生し、希釈率を変えて活性度を向上した比較例2、補充量を多くして活性度の低下を抑えた比較例3のいずれも、ある程度の改善はみられたものの、実用上十分な、カスの付着抑制や、長期間安定した現像処理が行なえないことがわかった。
【0116】
(実施例
[下塗り層の形成]
実施例1で作成した基板(I)の表面に下記組成の下塗り層塗布液を塗布し、90℃で30秒間乾燥した。乾燥後の皮膜量は10mg/m2であった。
【0117】
−親水層塗布液組成−
・βアラニン 0.05g
・メタノール 100g
【0118】
[感光層の形成]
次に、下記感光層塗布液[Q]を調整し、上記の基板(I)の表面に下塗り層を形成したアルミニウム支持体にワイヤーバーを用いて塗布し、温風式乾燥装置にて115℃で45秒間乾燥してネガ型平版印刷版原版[Q−1]を得た。乾燥後の被覆量は1.2〜1.3g/m2の範囲内であった。
【0119】
感光層塗布液[Q]
・赤外線吸収剤[IR−6] 0.08g
・オニウム塩[OI−6] 0.30g
・ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 1.00g
・アリルメタクリレートとメタクリル酸の
モル比80:20の共重合体
(重量平均分子量12万) 1.00g
・ビクトリアピュアブルーのナフタレンスルホン酸塩 0.04g
・フッ素系界面活性剤 0.01g
(メガファックF−176、大日本インキ化学工業(株)製)
・メチルエチルケトン 9.0g
・メタノール 10.0g
・1−メトキシ−2−プロパノール 4.0g
・3−メトキシ−1−プロパノール 4.0g
【0120】
【化11】
Figure 0004234901
【0121】
[露光]
得られたネガ型平版印刷版原版[Q−1]を、水冷式40W赤外線半導体レーザを搭載したCreo社製Trendsetter3244VFSにて、出力9W、外面ドラム回転数210rpm、版面エネルギー100mJ/cm2、解像度2400dpiの条件で露光した。
【0122】
[現像処理]
露光後、富士写真フイルム(株)製自動現像機スタブロン900Nを用い現像処理した。現像液は、仕込み液、補充液ともに下記処方の現像液[2](25℃におけるpH12.8)を用いた。現像浴の温度は30℃とした。また、フィニッシャーは、富士写真フイルム(株)製FN−6の1:1水希釈液を用いた。なお、以下に示す現像液のpHはいずれも25℃で測定した結果を示す。
−現像液[2]組成−
・ケイ酸カリウム(SiO2/M2O=2.0モルの50%水溶液) 10部
・水酸化カリウム 2部
・アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム 5部
・p−t−ブチル安息香酸 0.5部
・イオン交換水 79.9部
【0123】
−現像補充液[2]組成−
・ケイ酸カリウム(SiO2/M2O=2.0モルの50%水溶液) 10部
・水酸化カリウム 4.6部
・アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム 5部
・p−t−ブチル安息香酸 0.5部
・イオン交換水 68部
【0124】
以上のようにして得られた現像液、及び現像補充液をスタブロン900N(富士写真フイルム(株)製)の現像タンクに現像液を水で4倍に希釈して入れ、補充液タンクに補充液を入れた。補充液と水の希釈比は1:3に設定し、現像液温度は30℃に設定した。
【0125】
画像形成材料による処理補充は次の通りにした。
処理補充に対する補充 15ml/m2
【0126】
上記条件で上記平版印刷版原版を一日にあたり80m2の現像処理を1ヶ月間続けたが、現像処理後に得られた平版印刷版の版面には付着物等は認められず、現像不良もなく、印刷を問題なく行うことができ、良好な印刷物が得られた。また、処理に用いた自動現像機内部を観察した結果、現像液浴には沈殿は見られず、またスプレーパイプの詰まりも認められなかった。
【0127】
【発明の効果】
本発明の平版印刷版の画像形成方法によれば、自動現像機を用いて平版印刷版を連続的に現像処理するに際して、アルカリ現像処理液の活性度を維持しつつ、感光層を構成する材料による画像故障や自動現像機の目詰まりなどを抑制し、多量の補充液の補充を必要とせず、長期間安定に現像することができるという効果を奏する。

Claims (6)

  1. 支持体上に、(A)赤外線吸収性のシアニン色素、(B)ラジカル発生剤、(C)ラジカル重合性化合物、及び、(D)側鎖にカルボン酸基を有するバインダーポリマーを含有するネガ型感光層を備える赤外線感光性ネガ型平版印刷版原版を画像様に露光した後、ケイ酸を含有するアルカリ水溶液で自動現像機にて連続的に現像処理する平版印刷版の画像形成方法であって、
    自動現像機に使用する現像液であるケイ酸を含有するアルカリ水溶液中のSiO2/M2O(Mはアルカリ金属を示す)のモル比が1.0〜2.0の範囲にあり、自動現像機に供給する補充液であるケイ酸を含有するアルカリ水溶液中のSiO2/M2Oのモル比0.5〜1.0の範囲にあることを特徴とする自動現像機を用いた平版印刷版の画像形成方法。
  2. 前記(A)赤外線吸収性のシアニン色素が、下記一般式(I)で表される化合物である請求項1記載の平版印刷版の画像形成方法。
    Figure 0004234901
    一般式(I)中、X 1 は、ハロゲン原子、またはX 2 −L 1 を示す。ここで、X 2 は酸素原子または、硫黄原子を示し、L 1 は、炭素原子数1〜12の炭化水素基を示す。R 1 およびR 2 は、それぞれ独立に、炭素原子数1〜12の炭化水素基を示す。Ar 1 およびAr 2 は、それぞれ同じでも異なっていても良く、置換基を有していても良い芳香族炭化水素基を示す。Y 1 およびY 2 は、それぞれ同じでも異なっていても良く、硫黄原子または炭素原子数12個以下のジアルキルメチレン基を示す。R 3 およびR 4 は、それぞれ同じでも異なっていても良く、置換基を有していても良い炭素原子数20個以下の炭化水素基を示す。R 5 、R 6 、R 7 およびR 8 は、それぞれ同じでも異なっていても良く、水素原子または炭素原子数12個以下の炭化水素基を示す。また、Z 1- は、対アニオンを示す。ただし、R 1 〜R 8 のいずれかにスルホ基が置換されている場合は、Z 1- は必要ない。
  3. 前記(D)側鎖にカルボン酸基を有するバインダーポリマーが、ベンジル基またはアリル基と、カルボキシル基を側鎖に有する、アクリル樹脂及びメタクリル樹脂から選択される請求項1又は請求項2記載の平版印刷版の画像形成方法。
  4. 前記(B)ラジカル発生剤が、オニウム塩である請求項1又は請求項2記載の平版印刷版の画像形成方法。
  5. 前記オニウム塩が、ヨードニウム塩、ジアゾニウム塩、及び、スルホニウム塩から選択される請求項4記載の平版印刷版の画像形成方法。
  6. 前記(A)赤外線吸収性のシアニン色素が、下記一般式(I)で表される化合物であり、前記(B)ラジカル発生剤がヨードニウム塩である請求項1記載の平版印刷版の画像形成方法。
    Figure 0004234901
    一般式(I)中、X 1 は、ハロゲン原子、またはX 2 −L 1 を示す。ここで、X 2 は酸素原子または、硫黄原子を示し、L 1 は、炭素原子数1〜12の炭化水素基を示す。R 1 および 2 は、それぞれ独立に、炭素原子数1〜12の炭化水素基を示す。Ar 1 およびAr 2 は、それぞれ同じでも異なっていても良く、置換基を有していても良い芳香族炭化水素基を示す。Y 1 およびY 2 は、それぞれ同じでも異なっていても良く、硫黄原子または炭素原子数12個以下のジアルキルメチレン基を示す。R 3 およびR 4 は、それぞれ同じでも異なっていても良く、置換基を有していても良い炭素原子数20個以下の炭化水素基を示す。R 5 、R 6 、R 7 およびR 8 は、それぞれ同じでも異なっていても良く、水素原子または炭素原子数12個以下の炭化水素基を示す。また、Z 1- は、対アニオンを示す。ただし、R 1 〜R 8 のいずれかにスルホ基が置換されている場合は、Z 1- は必要ない。
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