JP4234706B2 - 飛跳防止型マンホール二重蓋装置 - Google Patents

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Description

本発明は、路面に設置されたマンホール二重蓋装置に係り、詳しくは、豪雨時や管渠内の急激な水位上昇に伴なう水撃圧や圧縮空気の噴発により、マンホール二重蓋装置が浮上、又は蓋自体が飛跳するのを防止するマンホール二重蓋装置に関するものである。
現在、汚水や雨水の排除を目的とする下水道事業として、各都道府県地区に地下構造物として下水道管渠施設が設置されている。
この下水道管渠施設は、地下内に網羅され、それぞれの管渠は、屋内または屋外に設置された排水溝と直結し、排水溝より排出された汚水や雨水を下水処理場に促す役割を持つ。
下水道管渠施設内においては、清掃や検査のために整備作業員が管渠内に侵入し、下水道管渠の管理、保全を行う。そのため、作業員が出入りするための出入り口として道路面にマンホール(人孔)を設置し、普段はマンホール蓋装置を路面に埋嵌させ、車両や歩行者の妨げにならないようにし、作業員が出入りする時のみマンホール蓋を持ち上げ取り外して作業を行う。
しかしながら、豪雨によって下水道管渠内に急激に雨水が流れ込むことにより、雨水とともに管渠内に入りこんだ圧縮空気の噴発や、急激な水位上昇に伴なう水撃圧により、通常では予期できない圧力が管渠内にかかることにより、マンホール蓋装置がその圧力に耐えられず浮上したり、最悪の場合蓋が飛跳する現象が多発している。
マンホール蓋の浮上は、歩行者のつまづきや車の乗り上げ衝撃によるハンドル操作ミスを引き起こし、飛跳は、マンホール蓋そのものに重量があるため、歩行者や車、建築物に衝突することにより多大な被害を引き起こすとともに、飛跳してしまった後の下水管内部の人孔内に転落、落下してしまう怖れもあり、現時点においても頻繁ではないものの、マンホール蓋の飛跳によって被害を受けた事例が何件も発生している。
上記の問題を解決するために、圧力を逃すことを目的としたマンホール蓋装置として、管渠内圧力が上昇した時に、一定の高さまで一旦マンホール蓋の浮上を許し、隙間から圧力の開放を行う方式を持つ都市型マンホール蓋装置が開発されるが、マンホール蓋装置内の土砂の堆積やその管理保全の問題点を解決する工夫はなんら成されていないため、完全に管内圧力に対応したマンホール蓋装置とは言い難い。
そこで近年、飛跳防止対策として、マンホール蓋を上蓋と底蓋の2重蓋構造にし、底蓋内に、地上道路面から流入した雨水や土砂を管渠内に定量的に廃棄する放落口や、管渠内から上昇した圧力を逃すための排圧口を設けたマンホール二重蓋装置が開発されている。
排圧口を設けたマンホール二重蓋装置の具体例としては、調圧機構(弁)を設け、管内圧力が上昇した場合に、その圧力を弁を通して外部に開放する方式である、東一型やGLV(Glanthing Lock Value)型などがある。
図4は、東一型マンホール蓋受枠の構成図であり、(a)はマンホール二重蓋装置に取り付ける飛跳防止用鉄蓋受枠βの立体図であり、(b)はゴムフラップ開口取付部b2の詳細を示す断面図である。なお、本図においては、飛跳防止用鉄蓋受枠βの内部の構成内容を理解し易くするために蓋を取り外した状態を示すものとする。
同図(a)に示すように、東一型は、飛跳防止用鉄蓋受枠βをマンホール入口内に取り付ける方式であり、飛跳防止用鉄蓋受枠βの壁部b1内側面に周方向等間隔4箇所に一対ずつ、環状上側I’及び、内側Iを連道するゴムフラップ取付開口部b2を計8箇所に設けるとともに、転落防止ネット取付部b3を設けている。
東一型の土砂の回収や排圧は、図5の(b)に示すようにゴムフラップ取付開口部b2により行われ、飛跳防止用鉄蓋受枠βの環状上側I’と、ゴムフラップ取付開口部b2との間には空洞部b4があり、環状上側I’方向から流入した雨水や土砂は空洞部b4を通りゴムフラップ取付開口部b2を通過し内側Iに入り込み、管渠内に回収されるとともに、内側Iにて発生した圧縮空気等の圧力はゴムフラップ取付開口部b2を通り環状上側I’へと排圧される。なお、図中b5はゴムフラップである。
ゴムフラップ取付開口部b2に堆積した土砂の清掃活動を作業員が実施する場合、マンホール蓋を取り外しての作業となるため、飛跳防止鉄蓋受枠β内にある転落防止ネット取付部b3に金網等のネットを取り付けることにより、作業中に管渠内への作業員の落下を防止する。
上記東一型と同様に、雨水・土砂の回収及び管渠内圧縮空気の排圧の両方を実施可能としたマンホール蓋型としてGLV型がある。、図5は、GLV型マンホール二重蓋装置γの構成図であり、(a)は平面図であり、(b)は断面図である。なお、(a)の平面図においては、上記東一型と同様に、本来ならば上外蓋c6が存在するものの、GLV型マンホール二重蓋装置γ内部の構成を明確にするために上外蓋c6の記載を省略するものとする。
GLV型二重鉄蓋装置γの有底円筒状底蓋c1は、その水平底面に設けられ、かつ上外蓋c6外の道路面から流入した土砂や雨水を一旦ストックして定量的に放落する放落弁c2と、管渠内に発生した管渠内圧気等を排出する排圧弁c3と、放落弁c2が土砂等の一定の重みにより開弁し土砂等が管渠内に放落回収された後、再び放落弁c2を閉塞するための重錘c4と、把手c5を備える。
この場合、上外蓋c6から底蓋c1内に入りこんだ土砂、雨水が、重錘c4よりも重量を増した場合、放落弁c2が下方に開口し、放落弁c2上に堆積していた土砂、雨水が下水道管渠内に放落回収される仕組みとなる。
放落弁c2の開閉に関しては、上記東一型と同様に放落弁c2上に堆積された土砂が重錘c4の重量を超えない場合には常に放落弁c2が閉塞状態を維持することが可能となる。
また、排圧弁c3は放落弁c2とは逆に、管渠内からの圧縮空気の圧力により排圧弁c3が押し上げられ、管渠内の圧縮空気を逃がす役割を果たす。
GLV型のマンホール二重蓋装置は、現在実用化されているマンホール蓋装置において排圧に順応した方式とされ、その構成は図5とは多少異なるものの、例えば以下に示す特許文献1から3に示すようにマンホール蓋外の土砂や雨水を回収するための放落弁と管内圧気をマンホール外に放出する排圧弁をそれぞれ配置したGLV型のマンホール二重蓋装置がマンホールの飛跳を防ぐものとして有益であるとされていた。
特開平11−280096号公報 特開2000−192491号公報 特開2002−038511号公報
しかしながら、東一型やGLV型を示す特許文献に開示されたマンホール二重蓋装置は、底蓋内部の構造が複雑化しており、多数の小型の開口部や、重錘、複数の弁などの細かな部材によりその部材等が道路面より管渠内へ入りこんだ土砂の放落回収や管渠内圧気の排圧の妨げになり、さらに底蓋の水平底面に均一に土砂等が堆積するため、弁や開口部付近にて土砂が堆積する影響により、弁や開口部の作動に影響が出る可能性が非常に高い。又、放落弁c2はエルボウアーム下端に取り付けられているので、開弁してもエルボウアームに邪魔されて、放落がスムーズにいかない。ひどい時には、放落せず堆積した土砂に苔や草等が生え、雨水、土砂の定量的放落や、排圧機能を完全に阻害する怖れが大である。
そのため、マンホール蓋に常に正常動作をさせるためには、弁や開口部に堆積した土砂等のゴミを頻繁に清掃する必要があり、マンホール自体の総数が多大であるにもかかわらず、保全作業の頻度も高くなり、多数の清掃人の確保を必要とし大変効率が悪い。
さらに、人孔内に作業員が立ち入る際には、上外蓋のみならず、土砂堆積で重くなった底蓋までも持ち上げて取り外しを行わなくてはならず、従来のステンレスを利用した上外蓋、底蓋の2重構造により全てのマンホール蓋の搬入及び搬出には大変な労力を必要とすることとなる。
ここにおいて、本発明の解決すべき主要な目的は、次の通りである。
即ち、本発明の第1の目的は、マンホール二重蓋装置の浮上、マンホール蓋自体の飛跳を防ぐとともに、道路面より入りこんだ土砂等のゴミを底蓋にほぼ残さずに管渠内へ定量づつ放落回収することが可能なマンホール二重蓋装置を提供せんとするものである。
本発明第2の目的は、清掃を殆んど不要とし作業員が人孔に入る際の負担を軽減するため、軽量な底蓋を備えるマンホール二重蓋装置を提供せんとするものである。
本発明第3の目的は、マンホール蓋の破損の際にも、低コストかつ交換容易な底蓋を備えるマンホール二重蓋装置を提供せんとするものである。
本発明の他の目的は、明細書、図面、特に、特許請求の範囲の各請求項の記載から、自ずと明らかになろう。
本発明によるマンホール二重蓋装置は、上記課題の解決に当たり、道路面に埋嵌した蓋受枠内上部に載嵌させた上外蓋と、当該蓋受枠内部に当該上外蓋を通じて道路面から入り込んだ土砂、雨水を一旦ストックして定量放落する機能及び、管渠内の圧縮空気等をマンホール外へ排圧する排圧機能とを備えた一つの蝶弁を設けて、当該蝶弁が過度に回転するのを防ぐとともに、一方向傾斜底面の弁座口を閉鎖する習性を付与する重錘の役割を持つストッパーを設けた有底円筒状底蓋と、からなるマンホール二重蓋装置の手段を講じる特徴を有する。
さらに具体的詳細に述べると、当該課題の解決では、本発明が次に列挙する上位概念から下位概念にかかる新規な特徴的構成手段を採用することにより、前記目的を達成するよう為される。
即ち、本発明の第1の特徴は、地上道路面に開口するマンホール入り口内に、埋嵌設置した蓋受枠内の上部に載嵌する上外蓋と、当該蓋受枠内に抜上可能に上端を係止して嵌挿し、かつ一方向に傾斜した底面に広い範囲に亙って貫設する弁座口に蝶弁を回転角軌制可能に取り付けた有底円筒状底蓋とを備え、前記弁座口と前記蝶弁は、前記底蓋底面中心より最低縁側に中心を偏寄して配置し、前記蝶弁の閉弁時の下面に、雨水や土砂等の定量放落開弁のために当該蝶弁の所要の逆方向回転力に抗する重量を持つストッパーを突設して、当該ストッパー先端が、前記弁座口最高内縁下側に掛止可能とし、逆方向回転角を規制してなる飛跳防止型マンホール二重蓋装置の構成採用にある。
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴における、前記蝶弁が、半部低側外縁を前記弁座口半部低側内縁より大きくとって、当該半部低側外縁が当該弁座口半部低側内縁下側に当接閉弁可能とするとともに、半部高側外縁を前記弁座口半部高側内縁より小さくとって、閉弁時当該半部高側外縁が、当該弁座口半部高側内縁内側に臨むよう形成して、正方向回転角を規制してなる飛跳防止型マンホール二重蓋装置の構成採用にある。
本発明の第3の特徴は、本発明の第1又は第2の特徴における、前記底蓋が、プラスチック、強化プラスチック又はアルミニウムを素材とし、前記蝶弁が、プラスチック、強化プラスチック、アルミニウム又はステンレススチール素材としてなる飛跳防止型マンホール二重蓋装置の構成採用にある。
本発明によれば、従来の土砂の放落を行う放落口と、管渠内からの圧縮空気の排圧を行う排圧口の両機能を兼ねる機能が、1つの弁座口と1つの蝶弁で併用可能となるため、これまでの排圧弁や放落弁をそれぞれ底蓋の水平底面内に設置したマンホール二重蓋装置に比べ、細かい凸凹部が減少し、傾斜底面により片側に寄せ集めて放落するため、土砂等のゴミが溜まりにくくなるという優れた効果を奏し、マンホール蓋装置の信頼性が高まる。
さらに、底蓋の材質としてFRP(強化プラスチック)やプラスチックやアルミニウム素材、及び蝶弁の材質として、FPRやプラスチックやアルミニウムやステンレススチール素材を利用することにより、従来のステンレス製の底蓋より軽量であるためマンホール底蓋の取り外しや、作業員が人孔に入る際の負担も軽減する。
また、底蓋の軽量化により底蓋に係るコストが激減するとともに、万一底蓋が何らかの事情により破損した場合でも、容易に底蓋の交換が可能になり、維持管理が容易になる。
以下、本発明の実施最良形態であるマンホール二重蓋装置を図面につき説明する。
まず、本発明に係る飛跳防止型マンホール二重蓋装置を図1を用いて説明する。図1は、飛跳防止型マンホール二重蓋装置αの構成図であり、(a)はそのB−B線で上外蓋を半部切除した平面図であり、(b)はB−B線断面図である。
同図に示すように、本飛跳防止型マンホール二重蓋装置αは、地上道路面に連続面を形成するよう設置する上外蓋1及び上蓋1下に設置する有底円筒状底蓋2の二重構造で人孔入口内に埋嵌設置された環状蓋枠3の上部内に上外蓋1を載嵌し、中間縮径段部31に上端鍔縁21を上方に抜出可能に係止して、蓋受枠3内に嵌挿し、その下端外に突出した円筒状の底蓋2の底面が図中左方向への片流れ状の傾斜状態にある。
底蓋2の底面22中心から傾斜低側寄りに中心を偏寄して広い範囲に亙り貫設した偏心状の弁座口23下側縁の傾斜方向に直交する直径方向上に相対峙した一対の軸受24、24に両端を支持する支持棒25に蝶弁4下側に並突する支片41、41を貫通支承する。
さらに、蝶弁4は半部低側外縁上側がこれより小さな弁座口23の半部低側内縁下側に当接閉鎖して正方向回転角を規制し下方逆方向に開抜可能にかつ、閉弁時、半部高側外縁がこれより大きな弁座口23の片部高側内縁内側に臨むよう開閉口可能な状態に弁座口23に対し中心をずらして取り付ける。
また、底蓋2と、上外蓋1が外れ、上外蓋1が道路面に対して浮上したり飛跳するのを防ぐために、上外蓋1下側に、ボルト12にて半径方向スライド自在に取り付けられたロッククランプ11の先端を底蓋2の対応胴壁部26を貫通して蓋受枠3のロック凹部32に嵌入拘止し、ボルト12を締結して一体化を計る。なお、図中13はゴム栓、5は把手である。
蝶弁4下面の最高外縁側A’近傍下面には、蝶弁4が過度に開口するのを防ぐためのストッパー42が設けられ、ストッパー42作動時に弁座口23の最高内縁側A’下側に先端が引っ掛かるように設置され逆方向回転角を規制する。
また、底蓋2の材質はFRPとし、蝶弁4の材質をステンレスとすることにより、従来の二重構造型のマンホール蓋装置の場合、底蓋及び放落弁、排圧弁が全てステンレス製だった状態よりも軽量化を図ることができ、底蓋本体の持ち運びも非常に楽になる。上述したGLV型と比較すると、重量やコストが半減する上に、排圧口の面積が大きくなったことにより管渠内からの圧縮空気の空気抜量が倍以上となる結果が得られるため、非常に有益であると言える。
なお、底蓋2の材質はFRPに限定せず、持ち運びが容易にできる樹脂、プラスチック、アルミニウム等の軽量素材であり、ある程度の重量に耐えうるものであればよい。
さらに、図2は図1(a)の平面図における上外蓋1を取り外した状態を示す平面図であり、同図や図1(b)に示すように、蝶弁4の中心は、底蓋2底面22の中心よりも最低縁側寄りに中心を置くように備え付けられており、上外蓋1より流れ込んだ排水が、ゴミを残さずに落ちるように、底蓋2の底面22で蝶弁4が取り付け可能な位置範囲内で最も低い位置に寄せて、弁座口23を広い範囲に亙って貫設されるように構成される。
図3は、土砂等や管内圧気が入出した際の蝶弁4の開閉時の様子を示したものであり、(a)は通常何ら異常がない状態を示す図であり、(b)は蝶弁4の弁座口23の開口時の様子を示したものである。
把手5や、ロッククランプ11、ボルト12、ゴム栓13は、図1から3では2箇所また3箇所に設置されているが、設置位置や形状及びその数量には限定がなく、状況に応じて、底蓋2を持ち上げられる仕組みであり、上外蓋1の浮上、飛跳を防ぐものであればよい。又、弁座口23や蝶弁4は円形に限らず、底蓋2、底面22の形状に合わせて方形、長方形、楕円形その他の形状でも構わない。
次に、本発明の飛跳防止型マンホール二重蓋装置αの本実施最良形態例の動作につき説明する。
飛跳防止型マンホール二重蓋装置αは、晴天、雲天時などの人孔付近に影響のない状態では、図1の(b)に示すように、蝶弁4は底蓋2底面22の弁座口2を被い、閉弁状態に保たれる。
砂埃などの、少量のゴミが蝶弁4上最低外縁側A寄りに多少堆積している場合でも、ストッパー42の重量より軽量であれば閉弁状態は維持される。そのため、管渠内に異臭が発生しても完全に底蓋2上とは遮断された状態になり、上外蓋1上方の道路面には何ら影響がない。
次に、雨天時や工事作業等の影響で汚水や土砂などのゴミが、飛跳防止型マンホール二重蓋装置α内に流れこむ場合、上外蓋1の孔部分から底蓋2内に流入したゴミは、底蓋2の底面22が傾斜している影響により、最低側へと滑り寄せられ蓄積される。
蝶弁4の低側上に堆積したゴミの重量が、ストッパー42の重量よりも重くなると、蝶弁4の最低外縁側Aは下方へ開口し、ゴミは管渠内へと障害物なく滑って放出落下する。
このとき、蝶弁4は、1枚の金属板により構成されているため、最低外縁側Aの開口と同時に、反対の最高外縁側A’側も上方に開口する。ここで、例えば多大な重量の土砂が流入し、最低外縁側Aが急激に開口した場合でも、ストッパー42先端が弁座口23の最高内縁側A’下側に掛止し、蝶弁4の最高外縁側A’が急激な開口により上外蓋1下面に激突するのを避けることが可能である。
蝶弁4の最低外縁側Aの開口により土砂等が落下すると、蝶弁4の最低外縁側Aに掛かる負担は軽減され、再度、ストッパー42の重量により最低外縁側Aの蝶弁4は元状復帰上昇し、通常時の閉塞状態に戻る。
さらに、豪雨時において、多量の汚水や空気が下水管渠内に流れ込み、管渠内にて圧縮空気ができ高圧力の排気が人孔内に押し寄せた場合には、蝶弁4の最高外縁側A’が上方へ開口し、管渠内の圧気を上外蓋1を通じて外部へ逃がす。
上記蝶弁4の最低外縁側Aの開口と同様、多大な圧力が蝶弁4にかかり、蝶弁4が勢いよく跳ね上げられても、ストッパー42が弁座口23の最高内縁側A’下側に掛止されることにより一定以上、蝶弁4がそれ以上逆回転することを防ぐ。
管渠内に充満した圧気が、上外蓋1外へ排出され管渠内の圧力が通常時に戻れば、ストッパー42の自重で弁座口23の最高内縁側A’は閉塞し、再び蝶弁4の最低外縁側Aは底蓋2の弁座口23の最低内縁側A下側に当接する。
また、作業員が人孔内の清掃や整備を実施する場合には、ロッククランプ11の拘止を解いた後、上外蓋1を外し、さらに、把手5を持ち上げて底蓋2を取り除く。
以上、本発明の実施の形態につき、その飛跳防止型マンホール二重蓋装置を説明したが、本発明は、必ずしも上述した手段にのみ限定されるものではなく、前述した効果を有する範囲内において、適宜、変更実施することが可能なものである。
本発明の実施最良形態例にかかる飛跳防止型マンホール二重蓋装置を示す構成図であり、(a)はB−B線視で上外蓋半部を切除した平面図であり、(b)はB−B線視断面図である。 本発明の実施最良形態例にかかる飛跳防止型マンホール二重蓋装置を示す説明図であり、上外蓋を取り外した状態を示す平面図である。 本発明の実施最良形態例にかかる飛跳防止型マンホール二重蓋装置を示す説明図であり、(a)は通常閉鎖時の断面図であり、(b)は蝶弁4の開弁動作時の断面図である。 従来の東一型マンホール蓋を示す説明図であり、(a)は蓋受枠の斜面図であり、(b)は開口部拡大断面図である。 従来のGLV型マンホール二重蓋装置を示す説明図であり、(a)は上外蓋を取り除いた平面図であり、(b)は中央縦断面図である。
符号の説明
α…飛跳防止型マンホール二重蓋装置
β…東一型飛跳防止用鉄蓋受枠
γ…GLV型マンホール蓋装置の底蓋
1、c1…上外蓋
11…ロッククランプ
12…ボルト
13…ゴム栓
2…底蓋
21…上端鍔縁
22…底面
23…弁座口
24…軸受
25…支持棒
26、b1…胴壁部
3…蓋受枠
31…中間縮径板部
32…ロック凹部
4…蝶弁
41…支片
42…ストッパー
5…把手
A…最低内外縁側
A’…最高内外縁側
b2…ゴムフラップ取付開口部
b3…転落防止ネット取付部
b4…空洞部
b5…フラップ
I…内側
I’…マンホール蓋環状上側
c2…放落弁
c3…排圧弁
c4…重錘
c5…把手

Claims (3)

  1. 地上道路面に開口するマンホール入り口内に、埋嵌設置した蓋受枠内の上部に載嵌する上外蓋と、当該蓋受枠内に抜上可能に上端を係止して嵌挿し、かつ一方向に傾斜した底面に広い範囲に亙って貫設する弁座口に蝶弁を回転角軌制可能に取り付けた有底円筒状底蓋とを備え、
    前記弁座口と前記蝶弁は、前記底蓋底面中心より最低縁側に中心を偏寄して配置し、
    前記蝶弁の閉弁時の下面に、雨水や土砂等の定量放落開弁のために当該蝶弁の所要の逆方向回転力に抗する重量を持つストッパーを突設して、当該ストッパー先端が、前記弁座口最高内縁下側に掛止可能とし、逆方向回転角を規制する、
    ことを特徴とする飛跳防止型マンホール二重蓋装置。
  2. 前記蝶弁は、
    半部低側外縁を前記弁座口半部低側内縁より大きくとって、当該半部低側外縁が当該弁座口半部低側内縁下側に当接閉弁可能とするとともに、
    半部高側外縁を前記弁座口半部高側内縁より小さくとって、閉弁時当該半部高側外縁が、当該弁座口半部高側内縁内側に臨むよう形成して、正方向回転角を規制する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の飛跳防止型マンホール二重蓋装置。
  3. 前記底蓋は、
    プラスチック、強化プラスチック又はアルミニウムを素材とし、
    前記蝶弁は、プラスチック、強化プラスチック、アルミニウム又はステンレススチール素材とする、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の飛跳防止型マンホール二重蓋装置。
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