JP4233878B2 - 空気冷却器付き内燃機関の空気ダクト構造 - Google Patents

空気冷却器付き内燃機関の空気ダクト構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として大型2サイクルディーゼル機関に適用され、空気冷却器にて冷却した空気を、ほぼ直角な空気通路が形成された空気ダクト及び空気中のドレンを分離するドレンセパレータを通して機関の掃気トランク及びシリンダジャケットに供給するように構成された空気冷却器付き内燃機関の空気ダクト構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
大型2サイクルディーゼル機関においては、過給機からの空気を空気冷却器にて冷却する際に発生する水分を主体とするドレンを、ほぼ直角に屈曲された空気通路が形成された空気ダクトを通してドレンセパレータに導き、該ドレンセパレータにおいて前記ドレンを捕集して分離し、水分が除去された空気を掃気してシリンダライナ内に供給することにより、該水分によるシリンダライナ摺動面の腐蝕の発生を防止している。また、空気ダクトの屈曲部に整流板を設置し、ドレンセパレータ入口部における空気流量の均一化を図っている例も提案されている。
【0003】
図5はかかる大型2サイクルディーゼル機関における空気(掃気)中のドレン捕集装置を備えた掃気システムの1例を示し、図において、8は機関(ディーゼル機関)のシリンダライナで、下部に円周方向に沿って多数の掃気孔9が穿孔されている。6はシリンダジャケット、5は掃気トランク、7は前記掃気トランク5内に設置された逆止弁式の掃気弁である。該掃気トランク5は該掃気弁7を隔てて上流側の一次室5aと下流側の二次室5bに分かれている。
【0004】
2は過給機からの空気を冷却する空気冷却器、1は該空気冷却器2の空気出口に接続され内部にほぼ直角に屈曲した空気通路01が形成された空気ダクト、17は該空気ダクト内に設置された整流板、3は該空気ダクト1の出口端に接続されて空気中の水分を主体とするドレンを捕集するドレンセパレータである。4は該ドレンセパレータ3の出口端に接続されて上方に立ち上がり、前記掃気トランク5に接続される空気ダクトである。12は前記空気通路01の底部に接続されるドレン管、13は該ドレン管を開閉するドレン排出弁である。
【0005】
かかる掃気システムにおいて、過給機からの加圧空気は空気冷却器2にて冷却された後空気ダクト1に入る。該空気は、前記空気冷却器2にて冷却される際に相当量の水分を発生し、この水分を主体とするドレンを含んでいる。該ドレンを含む空気は前記空気通路01を通ってドレンセパレータ3に入り、該ドレンセパレータ3を通流する際にドレンが分離される。
該ドレン分離後の清浄な空気(掃気)は空気ダクト4から掃気トランク一次室5aを経て掃気弁7を押し開いて二次室5bに入り、続いてシリンダジャケット6に流入し、機関のピストン(図示省略)により掃気孔9が開かれると、該掃気孔9を通ってシリンダライナ8内に供給される。
【0006】
また、特許文献1(特開2000−249007号公報)においては、空気冷却器出口と掃気トランクとの間に下方に半円状に湾曲された空気ダクトを設けるとともに、該空気ダクトの最下部にドレンセパレータを設置し、さらに前記空気ダクトの前記ドレンセパレータ入口側及び出口側に同心円状に湾曲したガイドベーンを前記空気流と直角方向に複数枚設置して、水滴等のドレンを含んだ空気を該ガイドベーンに案内させて空気通路の最下方に設置されているドレンセパレータに導入し、該ドレンセパレータにて前記ドレンを分離し、清浄化した空気を機関側に供給するように構成されている。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−249007号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
図5に示される従来技術にあっては、空気冷却器2から空気ダクトに導入された水分等のドレンを含んだ空気がほぼ直角に屈曲した空気通路01を流動する過程で該空気中のドレンが曲流時の遠心力等により空気流の外側寄りに分布した形態でドレンセパレータ3に流入する。
また、ドレンセパレータ3入口部での空気流速の均一化を目的とした整流板17が設置された空気ダクト構造を有する機関においては、整流板17により空気の流れは均一化される傾向にあるものの、該整流板17に直状面部を有していない若しくは該直状面部が短いため、曲流時の遠心力により空気流の外側に寄った前記空気中のドレンが整流板17の間をすり抜け、空気流の外側寄りに分布した形態でドレンセパレータ3に流入する。
また、該整流板17の下流端部に空気流中の水滴を含むドレンを捕集する格別なドレン捕集部を備えていないため、該整流板17においてドレンを捕集することは出来ない。
このため、該ドレンセパレータ3の下部寄りの部位に多くのドレンが導入されることとなって、この部位のドレン量が該ドレンセパレータ3の捕集能力以上のドレンとなり、該ドレンセパレータ3において分離されずにシリンダライナ8内に供給されてしまい、該ドレンによりシリンダライナ8摺動面の腐蝕の発生を誘起する。
【0009】
また、前記特許文献1においては、空気ダクトのドレンセパレータ入口側及び出口側に同心円状に湾曲したガイドベーンを前記空気流と直角方向に複数枚設置して各ガイドベーンの出口端を空気通路の最下方に設置されているドレンセパレータに直結して、ドレンを含んだ空気を該ガイドベーンに案内させてドレンセパレータに導入している。
【0010】
このため前記特許文献1にあっては、空気ダクト内の空気通路が同心円状に湾曲したガイドベーンによって区画形成された形態となって各ガイドベーン毎の空気通路がドレンセパレータに接続されていることから、ドレンを含んだ空気の量は、各ガイドベーン毎の空気通路のうち、曲率半径が大きく流動抵抗の小さい曲率半径方向外側寄りの空気通路を流れてドレンセパレータに流入する量の方が、曲率半径が小さく流動抵抗の大きい曲率半径方向内側寄りの空気通路を流れる量よりも多くなる。
【0011】
従って特許文献1においても、曲率半径方向外側寄りの空気通路に直結されているドレンセパレータの下部寄りの部位に多くのドレンが導入されることとなって、この部位のドレン量が該ドレンセパレータの捕集能力以上のドレンとなり、該ドレンセパレータにおいて分離されずにシリンダライナ内に供給されてしまい、該ドレンによりシリンダライナ摺動面の腐蝕の発生を誘起する事態が発生するおそれがある、等の問題点を有している。
【0012】
本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、ドレンを含んだ空気をほぼ直角に屈曲された空気ダクトの空気通路を通してドレンセパレータに導入するようにした内燃機関において、空気中のドレンをドレンセパレータに全面に均一に分布せしめて導入可能として、ドレンセパレータのドレン捕集効率を向上するとともに、ドレンセパレータの上流側においても積極的にドレンを捕集することを可能として空気ダクト構造全体のドレン捕集効率・捕集能力を向上せしめ、空気(掃気)中へのドレンの混入に伴うシリンダライナ摺動面の腐蝕の発生を防止し得る空気ダクト構造を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明はかかる課題を解決するもので、空気冷却器にて冷却した空気を、ほぼ直角に屈曲された空気通路が形成された空気ダクト及び該空気ダクトの下流側に配設されて前記空気中の水分を分離するドレンセパレータを通して機関の掃気トランク及びシリンダジャケットに供給するように構成された空気冷却器付き内燃機関の空気ダクト構造において、前記空気通路中の前記ドレンセパレータの上流部位に、空気流に沿って湾曲した曲面部と該曲面部の下流側に連設された直状面部を有するとともに該直状面部の下流端部に上方に屈曲されて前記空気流中の水滴を含むドレンを捕集するドレン捕集部を連設して構成されたガイドベーンを前記空気流と直角方向に複数枚設置し、さらに、前記空気ダクトは、該空気ダクトの屈曲部内周側である前記曲面部における曲率半径方向内側に配置された前記ガイドベーンに対向する部位を前記空気通路中に突出せしめて形成された突起部を備えてなることを特徴とする。
【0014】
かかる発明によれば、空気冷却器において冷却された微小水滴つまりミスト等のドレンを含んだ空気は、前記空気ダクト内の空気通路を、該空気ダクト内に前記空気流と直角方向に複数枚設置された前記ガイドベーンの各曲面部に沿って流れることによりほぼ直角方向に方向転換されてから前記直状面部に入り、該直状面部に案内されて水平方向つまり前記ドレンセパレータの入口面と直角方向に流れて、該ドレンセパレータの入口面に均一に分布して流入する。
【0015】
かかる空気通路におけるドレンを含んだ空気の流動時において、該空気が前記ガイドベーンの各曲面部に沿って流れる際にドレンを該曲面部の曲率半径方向に作用する遠心力によって前記ガイドベーンの該曲面部に集めることができるとともに、前記直状面部においては、該曲面部には集められず前記空気通路の上部側から落下してきたドレンを集めることができる。前記過程を経て該直状面部の下流端側に集められたドレンは、該直状面部下流端部に連設したドレン捕集部において再飛散することなく捕集される。
【0016】
また、各ガイドベーンの下流端部に形成された前記ドレン捕集部によって大粒のドレン(水滴)を捕集することが可能となるとともに、前記ガイドベーン間の空気通路内における上下方向流れによるドレンを捕集することができる。
そして、さらに前記曲面部により直角方向に方向転換された残存ドレンを含んだ空気が前記直状面部に案内されて流動することにより、該空気の流速分布及び該空気中のドレンの分布が前記ドレンセパレータの入口面に対して直角方向に一様な流れとなって前記ドレンセパレータの入口面に流入せしめられて該ドレンセパレータの全面でドレンを均一に捕集することが可能となる。
【0017】
従って、かかる発明によれば,ドレンセパレータにおけるドレンの捕集効率が向上するとともに、ドレンセパレータの上流に配置されたガイドベーンにおけるドレン捕集により空気ダクト構造全体の捕集効率・捕集能力が向上するため、空気中のドレンのドレン量が増加しても支障なくドレンを完全に捕集、除去することができる。
これにより、機関のシリンダライナ内に供給される空気(掃気)中の水分によるシリンダライナ摺動面の腐蝕の発生を確実に防止することができる。
【0018】
(削除)
【0019】
また、かかる発明によれば、前記空気ダクトは、該空気ダクトの屈曲部内周側である前記曲面部における曲率半径方向内側に配置された前記ガイドベーンに対向する部位を前記空気通路中に突出せしめて形成された突起部を備えてなる。
このように構成すれば、前記空気通路の曲率半径方向内側を流動するドレンを含んだ空気を、前記突起部によって曲率半径方向外側に押し出してから前記ガイドベーンの前記直状面部に沿って前記ドレンセパレータにスムーズに流入せしめることにより、該ドレンセパレータに流入するドレンを含んだ空気流が均一化される。
【0020】
尚、前記突起部を設置しない形状においては、空気ダクトの屈曲部へ流入する入口面積を均等化して該ガイドベーンを設置した場合、屈曲部最内周側に設置されたガイドベーン下流端とドレンセパレータの間隔が非常に狭まり、ドレンセパレータ入口部において空気流速及びドレン量分布を均一化する効果が薄れる結果となる。また、前記突起部を設置しない形状において、屈曲部最内周側のガイドベーン下流端をドレンセパレータより遠ざけて配置した場合においては、該ガイドベーンと屈曲部内壁の間隔が広がる配置となり、ガイドベーン下流端のドレン捕集部での捕集効率が低下する。
【0021】
かかる発明において、好ましくは、 前記複数枚のガイドベーンは、空気ダクトの屈曲部において外周側より内周側へ前記曲面部が等間隔となるように、且つ該空気ダクトの屈曲部への空気入口面積が等しくなるよう複数枚設置されてなる。
このように構成すれば、各ガイドベーン及び空気ダクト壁面間を流れる空気量並びに空気中に含まれるドレン量を等しくすることが出来るため、ガイドベーン先端のドレン捕集部にて捕集されなかった掃気ドレンはドレンセパレータへ均一に流入し、効率的な捕集が可能となる。
また、かかる発明において、好ましくは、前記空気通路下部の前記ドレンセパレータ直上流部位に、前記空気流方向に延設されて該空気通路下部に溜められた水分等のドレンの該空気通路上部方向への流動を抑制する遮蔽板を設けてなる。
【0022】
このように構成すれば、前記空気ダクトの前記空気通路下部に溜まったドレンが前記空気流によって上方に流動するのを前記遮蔽板によって遮断することができ、流動ドレンの前記ドレンセパレータへの局部的な流入による該ドレンセパレータの捕集効率の低下を防止できると共に、ドレンセパレータ上流部でのドレン捕集能力が向上し、空気ダクト構造全体のドレン捕集効率・捕集能力が向上する。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
【0024】
図1は本発明の実施例に係るディーゼル機関の空気冷却器付き2サイクル大型ディーゼル機関の空気ダクト構造を示す側面構成図である。図2は図1のZ部拡大図、図3は図1のX矢視図、図4は図1のY部拡大図である。
【0025】
実施例を示す図1〜図4において、8は機関(ディーゼル機関)のシリンダライナで、下部に円周方向に沿って多数の掃気孔9が穿孔されている。6は該掃気孔9が臨むシリンダジャケット、5は該掃気室6に連通される掃気トランク、7は前記掃気トランク5の内部に設置された逆止弁式の掃気弁である。
【0026】
2は過給機からの空気を冷却する空気冷却器、1は該空気冷却器2の空気出口に接続され内部にほぼ直角に屈曲した空気通路1a、1b、1cが形成された空気ダクト、3は該空気ダクト1の出口端に接続されて空気中の水分を主体とするドレンを捕集するドレンセパレータである。4は該ドレンセパレータ3の出口端に接続されて上方に立ち上がり、前記掃気トランク5に接続される空気ダクトである。12は前記空気通路1cの底部に接続されるドレン管、13は該ドレン管を開閉するドレン排出弁であり、後述するドレン穴16の下方2箇所に設置されている(図3参照)。
【0027】
本発明においては、前記空気ダクト1の構造を改良している。
即ち、10は板材を屈曲して形成されたガイドベーンで、前記空気ダクト1の内部に空気流Sと直交する方向に複数枚(この例では3枚)適当な間隔を存して固定されている。
該ガイドベーン10は、図2に示されるように、前記空気流Sに沿って曲率半径R(10eは曲率半径中心)にて湾曲した曲面部10bと該曲面部10bの下流側に所定長さにて連設された長さLなる直状面部10cとを有し、該直状面部10cの下流端部には上方に屈曲されて空気流中のドレンを捕集するドレン捕集部10aが連設されている。15は前記ドレン捕集部10a内に形成されたドレン溜りである。
前記ガイドベーン10の設置により、前記空気ダクト1内は、該ガイドベーン10の上流側の空気通路1a、ガイドベーン10間に形成された空気通路1b、及びガイドベーン10の下流側の空気通路1cが連設された形態となる。
【0028】
前記複数枚(この例では3枚)のガイドベーン10は、空気ダクト屈曲部入口の空気流入面積が同一となるように配置されており、その間隔M1、M2、M3、M4は全て等しい距離を保っている。
【0029】
14は前記空気ダクト1に突設された突起部で、該空気ダクト1の壁部の、内側に配置されたガイドベーン10の曲面部10bに対向する部位を空気通路1b中に突出させて形成されている。
11は前記ガイドベーン10の下流側の空気通路1cに、前記ドレンセパレータ3に近接して設けられた遮蔽板で、板面を前記空気通路1cの下部に前記ガイドベーン10の直状面部10cとほぼ平行に設置されている。図3に示すように、該遮蔽板11はドレンセパレータ3幅方向に沿って延設され、両端部寄りの部位にドレン穴16が穿孔されている。
【0030】
かかる構成からなる空気ダクト構造を備えたディーゼル機関の運転時において、図示しない過給機からの加圧空気は空気冷却器2にて冷却される。該空気は、空気冷却器2にて冷却される際に相当量の水分を発生し、この水分を主体とするドレンを含んでいる。このドレンを含んだ空気は、空気ダクト1のガイドベーン10上流側の空気通路1aに入る。
そして、該ドレンを含んだ空気は、前記ガイドベーン10間に形成された空気通路1bを通り、該空気通路1b内の通流時に後述するようなドレン分離作用をなした後、ガイドベーン10の下流側の空気通路1cを通ってドレンセパレータ3に入る。
【0031】
そして、該ドレンを含んだ空気は、該ドレンセパレータ3を通流する際にドレンが分離される。
該ドレンセパレータ3にてドレン分離後の清浄な空気(掃気)は空気ダクト4から掃気トランク5を通り、掃気弁7を押し開いてシリンダジャケット6に流入し、機関のピストン(図示省略)により掃気孔9が開かれると、該掃気孔9を通ってシリンダライナ8内に供給される。
【0032】
かかる実施例によれば、空気冷却器2において冷却され発生した微小水滴つまりミスト等のドレンを含んだ空気は、前記空気ダクト1内の空気通路1bを、該空気ダクト1内に空気流Sと直角方向に複数枚(この例では3枚)設置されたガイドベーン10の曲面部10bに沿って流れることによりほぼ直角方向に方向転換されてから直状面部10cに入り、該直状面部10cに案内されて水平方向つまりドレンセパレータ3の入口面3aと直角方向に流れて、該ドレンセパレータ3の入口面3aに均一に分布して流入する。
【0033】
かかる空気通路1bにおけるドレンを含んだ空気の流動時において、該空気がガイドベーン10の曲面部10bに沿って流れる際に、該ドレンを該曲面部10bの曲率半径R方向に作用する遠心力によって該ガイドベーンの曲面部10bに当ててこれを捕集することができる。
また、空気通路1bの上部側から落下してきたドレンは、前記ドレン直状面部10cにおいて捕集することができる。
【0034】
そして、さらに前記曲面部10bにより直角方向に方向転換された残存ドレンを含んだ空気が、前記直状面部10cに案内されて水平方向に流動することにより、該空気の流速分布及び空気中のドレンの分布が前記ドレンセパレータ3の入口面3aに対して直角方向に一様な流れとなって、前記ドレンセパレータ3の入口面3aに流入せしめられる。
これにより、該ドレンセパレータ3の全面でドレンを均一に捕集することが可能となり、該ドレンセパレータ3におけるドレンの捕集効率が向上することにより、ドレンの捕集能力が増大し、空気中のドレン量が増加しても、支障なくドレンを完全に捕集、除去することができる。
【0035】
また、前記複数枚(この例では3枚)のガイドベーン10を、前記複数枚(この例では3枚)のガイドベーン10は、空気ダクト屈曲部入口の空気流入面積が同一となるように配置されており、その間隔M1、M2、M3、M4は全て等しい距離を保っている。
従って、結果としてドレンセパレータ3の入口面3aの全面に亘って、均一な流速で以ってドレンを含んだ空気を流入せしめることが可能となる。
【0036】
また、前記各ガイドベーン10の直状面部10cの下流端部に、ドレン溜り15を備えたドレン捕集部10aを設けているため、各ガイドベーン10に案内されて流れる空気流S中の大粒のドレン(水滴)を、該ドレン捕集部10aによって捕集することが可能となるとともに、ガイドベーン10間の空気通路1b内における上下方向流れによるドレンを捕集することができる。
【0037】
また、前記空気ダクト1の内側壁部に、屈曲部最内周側のガイドベーン10の曲面部10bに対向して空気通路1b中に突出させた突起部14を形成しているので、該空気通路1bの曲率半径R方向内側を流動するドレンを含んだ空気を、該突起部14よって曲率半径R方向外側に押し出してからガイドベーン10の直状面部10cに沿ってドレンセパレータ3にスムーズに流入せしめることができ、これにより、該ドレンセパレータ3に流入するドレンを含んだ空気流が均一化されると共に、該ガイドベーンでのドレン捕集効率を高めることが可能となる。
【0038】
また、前記ガイドベーン10の下流側の空気通路1cに前記ドレンセパレータ3に近接して設けられた遮蔽板11を設けているので、前記空気ダクト1内の空気通路1c下部に溜まったドレンが空気流Sによって上方に流動するのを該遮蔽板11によって遮断することができる。
これにより、前記のような流動ドレンがドレンセパレータ3へ局部的に流入することによる、該ドレンセパレータ3の捕集効率の低下を防止できると共に、ドレンセパレータ上流部でのドレン捕集能力が向上し、空気ダクト構造全体のドレン捕集効率・捕集能力が向上する。
【0039】
【発明の効果】
以上記載の如く本発明によれば、空気通路において空気がガイドベーンの各曲面部に沿って流れる際に、空気中のドレンを該曲面部の曲率半径方向に作用する遠心力によってガイドベーンの曲面部に捕集することができるとともに、直状面部において空気通路の上部側から落下してきたドレンを捕集することができる。また空気ダクト下部に設置された遮蔽板においてもドレンを捕集することが出来る。
【0040】
そして、前記曲面部により直角方向に方向転換された残存ドレンを含む空気が前記直状面部に案内されて流動することにより、該空気の流速分布及び空気中のドレンの分布が前記ドレンセパレータの入口面に対して直角方向に一様な流れとなって該ドレンセパレータの入口面に流入せしめられて、該ドレンセパレータの全面でドレンを均一に捕集することが可能となる。
【0041】
従って、ドレンセパレータにおけるドレンの捕集効率が向上し、前記のような空気通路流動時におけるガイドベーンの曲面部及び直状面部でのドレンの捕集作用、空気ダクト下部に設置された遮蔽板でのドレンの捕集作用並びにドレンセパレータにおける高い捕集効率でのドレンの捕集作用により空気ダクト構造全体でのドレンの捕集能力が増大し、空気中のドレンのドレン量が増加しても支障なくドレンを完全に捕集、除去することができる。
これにより、機関のシリンダライナ内に供給される空気(掃気)中の水分によるシリンダライナ摺動面の腐蝕の発生を確実に防止することができる。
また、本発明によれば、前記空気ダクトは、該空気ダクトの屈曲部内周側である前記曲面部における曲率半径方向内側に配置された前記ガイドベーンに対向する部位を前記空気通路中に突出せしめて形成された突起部を備えてなるので、前記空気通路の曲率半径方向内側を流動するドレンを含んだ空気を、前記突起部によって曲率半径方向外側に押し出してから前記ガイドベーンの前記直状面部に沿って前記ドレンセパレータにスムーズに流入せしめることにより、該ドレンセパレータに流入するドレンを含んだ空気流が均一化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係るディーゼル機関の空気冷却器付き2サイクル大型ディーゼル機関の空気ダクト構造を示す側面構成図である。
【図2】 図1のZ部拡大図である。
【図3】 図1のX矢視図である。
【図4】 図1のY部拡大図である。
【図5】 従来技術を示す図1対応図である。
【符号の説明】
1 空気ダクト
1a、1b、1c 空気通路
2 空気冷却器
3 ドレンセパレータ
4 空気ダクト
5 掃気トランク
5a 一次室
5b 二次室
6 シリンダジャケット
7 掃気弁
8 シリンダライナ
9 掃気孔
10 ガイドベーン
10a ドレン捕集部
10b 曲面部
10c 直状面部
11 遮蔽板
12 ドレン管
13 ドレン排出弁
14 突起部
15 ドレン溜り
16 ドレン穴
S 空気流

Claims (3)

  1. 空気冷却器にて冷却した空気を、ほぼ直角に屈曲された空気通路が形成された空気ダクト及び該空気ダクトの下流側に配設されて前記空気中の水分を分離するドレンセパレータを通して機関の掃気トランク及びシリンダジャケットに供給するように構成された空気冷却器付き内燃機関の空気ダクト構造において、前記空気通路中の前記ドレンセパレータの上流部位に、空気流に沿って湾曲した曲面部と該曲面部の下流側に連設された直状面部を有するとともに該直状面部の下流端部に上方に屈曲されて前記空気流中の水滴を含むドレンを捕集するドレン捕集部を連設して構成されたガイドベーンを前記空気流と直角方向に複数枚設置し、さらに、前記空気ダクトは、該空気ダクトの屈曲部内周側である前記曲面部における曲率半径方向内側に配置された前記ガイドベーンに対向する部位を前記空気通路中に突出せしめて形成された突起部を備えてなることを特徴とする空気冷却器付き内燃機関の空気ダクト構造。
  2. 前記複数枚のガイドベーンは、空気ダクトの屈曲部において外周側より内周側へ前記曲面部が等間隔となるように、且つ該空気ダクトの屈曲部への空気入口面積が等しくなるよう複数枚設置されてなることを特徴とする請求項1記載の空気冷却器付き内燃機関の空気ダクト構造。
  3. 前記空気通路下部の前記ドレンセパレータ直上流部位に、前記空気流方向に延設されて該空気通路下部に溜められた水分等のドレンの該空気通路上部方向への流動を抑制する遮蔽板を設けてなることを特徴とする請求項1記載の空気冷却器付き内燃機関の空気ダクト構造。
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