JP4232800B2 - ラインノイズ除去装置、ラインノイズ除去方法、ラインノイズ除去プログラム - Google Patents

ラインノイズ除去装置、ラインノイズ除去方法、ラインノイズ除去プログラム Download PDF

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Description

本発明は、コンピュータを用いて、遺留指紋画像等の背景ノイズの多いディジタル画像を処理する装置等に関し、特に直線状のノイズを効果的に除去することができるラインノイズ除去装置等に関する。
一般に、縞紋様状の多数の隆線によって構成される指紋は終生不変及び万人不同という2つの大きな特徴をもっているため、古くから犯罪捜査の手段として利用されている。特に、犯罪現場に残された遺留指紋を用いた照合は効果的な捜査手段である。近年、多くの警察機関では、コンピュータを利用した指紋照合システムが導入され、遺留指紋照合が実施されている。
しかし、遺留指紋の画像は、低品質でノイズがあるものが多いため、鑑定官による鑑定も難しく、また、自動化の大きな阻害要因になっていた。遺留指紋の背景ノイズにはいろいろな種類のものがあるが、その中には直線状のラインがある。図6は、小切手に残された遺留指紋の例であるが、この例のように、小切手等の罫線やラインパタン状の背景ノイズの上に指紋隆線が残留していることがある。従来技術では、このようなラインノイズを指紋隆線と間違えて抽出しやすいので、指紋隆線のみを強調することや抽出することは困難であった。
背景パタンノイズを除去する従来技術としては、フーリエ変換の応用が一般的である。この技術は、例えば、非特許文献1に提案されている。
ところが、この技術を指紋画像のラインノイズ除去に適用する場合、ラインノイズが周期的に現れていることが必要であり、その効果は限定的である。また、ラインノイズの周期が、指紋隆線の周期と似ている場合は、指紋隆線をも消失させてしまうので、その効果は限定的である。更に、ラインノイズ除去処理において、ラインノイズがない領域の指紋隆線濃度を劣化させてしまうので、その効果は限定的である。
図16(b)は図14(a)の指紋画像に対して、この従来技術でラインノイズを除去したものである。この指紋画像例のようにラインノイズの周期性が弱い場合には、その除去性能は十分ではない。
図16(a)は図6の指紋画像に対して、この従来技術でラインノイズを除去したものである。この指紋画像例を見れば、指紋隆線濃度も劣化させていることが分かる。
また、従来の指紋隆線の強調方法としては、局所的な隆線の方向や周期性を抽出し、抽出された方向と周期性に合致したフィルタ処理で強調する方策が多々提案されている。この方法は、例えば、非特許文献2や、特許文献1に提案されている。
ところが、このような従来技術では、ラインノイズの影響で隆線の方向や周期性を正しく抽出できない場合には有効でなく、問題解決にならない。
また、ラインノイズの除去する従来技術としては、特に罫線を消去する方法が、特許文献2に提案されている。ここで提案された罫線の検出法は、指定された方向に対する黒ランを算出し、そのヒストグラムのピークを検出して、罫線と認識するものである。
ところが、このような従来技術を指紋画像に適用した場合、指紋隆線を誤って罫線として抽出するので有効ではない。この理由は、直線状の指紋隆線や幅の広い指紋隆線は、黒ランが長くなるためである。
また、図面の線分検出の従来技術としては、特許文献3があるが、ここで提案された方法も、指定された方向に対する画像ヒストグラムのピークを検出して、線分を認識するものである。
ところが、このような従来技術を指紋画像に適用した場合、指紋隆線を誤って線分として抽出するので有効ではない。この理由は、直線状の指紋隆線や幅の広い指紋隆線は、画像ヒストグラムが大きくなるためである。
他の線分検出の従来技術としては、特許文献4があり、ここでは、入力画像よりエッジを検出し、そのエッジを二値化した二値画像に対してハフ変換を施すことで線分を抽出する方法が提案されている。
しかし、この技術をラインノイズが顕著な遺留指紋画像に適用しても指紋隆線と交差しているラインノイズを抽出できないので有効ではない。この理由は、多数の指紋隆線と交差しているラインノイズのエッジは断続的な短い線分となり、ハフ変換後の成分が弱くなるためである。
一方、局所的な背景ノイズを除去する方法としては、局所的コントラストストレッチ法(Adaptive Contrast Stretch)や局所的ヒストグラム均等化法(Adaptive Histogram Equalization)が有効であることが知られている。しかしながら、局所的な強調方法では、その参照領域設定が適切でないと、強調効果は期待できない。
例えば、特許文献5では、入力画像のテクスチャ解析に基づいて領域分割し、該領域ごとにダイナミックレンジの広さに応じて濃度ヒストグラムの平滑化の度合いを決定することにより、有用な情報の消失を低減できる画像濃度変換方法が開示されている。
ところが、上記特許に提案されているテクスチャ解析に基づいて領域分割しても、ラインノイズのような背景ノイズの領域を正確に分割することは困難である。従って、背景ノイズ境界付近では、参照領域が背景ノイズ領域と非背景ノイズ領域をまたぐことになる。この結果、参照領域を背景ノイズ領域のみには限定できなくなるため、濃度変換結果は期待通りにはならない。また、上記特許における濃度変換方法においては、入力画像のテクスチャ解析に基づいた領域分割手法の精度に大きく依存し、ラインノイズ領域を適切に抽出できないと強調結果は悪化する。
特開2002−99912号公報 特開2000−82110号公報 特開平8−315135号公報 特開2004−234333号公報 特許3465226号公報 キャノンら、"Background Pattern Removal by Power Spectral Filtering"、Applied Optics、1983年3月15日 Hongら、"Fingerprint Image Enhancement: Algorithm and Performance Evaluation(1998)"、IEEE Transactions on Pattern Analysis and Machine Intelligence、1998年
上記のように、従来の技術では、画像にラインノイズと区別しにくい部分が含まれている場合やラインノイズに周期性がない場合に、画質を劣化させることなくラインノイズを除去することはできなかった。
そこで、本発明は、ラインノイズのない領域の画質を劣化させず、また、周期性のないラインノイズでも除去できるラインノイズ除去装置等を提供することをその目的とする。
本発明の、第1のラインノイズ除去装置は、ラインノイズを含む入力画像を二値化して二値画像を生成する画像二値化手段と、複数の回転角度それぞれについて、二値画像を回転させた回転画像を生成し、各回転画像中の黒画素が連続する領域のそれぞれについて当該領域に白画素が隣接している比率を示すエッジ特徴量を算出し、このエッジ特徴量に基づいてラインノイズ確信度を算出するラインノイズ確信度算出手段と、前記ラインノイズのうち幅のあるラインノイズにおける内側の黒画素のラインノイズ確信度を当該黒画素に隣接する画素のラインノイズ確信度と比較して高い方のラインノイズ確信度に置き換えると共に、前記ラインノイズ確信度に基づいて、回転角度の中からラインノイズの方向が所定の方向と一致する角度である回転角度候補を選択し、各回転角度候補に対応する回転画像についてラインノイズ確信度に基づいてラインノイズ領域を決定するラインノイズ領域決定手段と、入力画像のラインノイズ領域に対応する領域に入力画像の対応する画素濃度に置き換えることで局所的コントラストストレッチ法あるいは局所的ヒストグラム均等化法による濃度強調を施し濃度変換画像を生成する濃度変換手段と、回転角度候補が複数ある場合に、各回転角度候補に対応する濃度変換画像を合成して合成画像を生成する画像合成手段とを備えている(請求項1、2、5)。
上記第1のラインノイズ除去装置によれば、二値化した画像において、ある方向に対する黒画素連続数だけではなく、連続した黒画素のラインに対して、その直交方向に隣接するラインの白画素比率をエッジ特徴量として検出し、黒画素連続数とエッジ特徴量の組み合わせをベースとしてラインノイズを検出するため、直線状で幅広い黒画素の連続する領域、例えば指紋隆線をラインノイズと誤って検出しない。
また、回転角度毎にラインノイズ確信度を算出しラインノイズが所定の方向、例えばX軸方向に一致する回転角度候補を決定し、回転候補角度だけ回転させた画像についてラインノイズ領域を決定するため、複数の方向のラインノイズを除去できる。このとき、ラインノイズの周期性に依存することなくラインノイズ領域を決定するので、1本のみのラインノイズなどのように周期性がないラインノイズや、本来の画像の一部と類似した周期を持っているラインノイズ、例えば指紋隆線と類似した周期を持っているラインノイズも除去できる。
ここで、ラインノイズ領域には、その部分がラインノイズの一部と判定された確定領域と確定領域の近傍の領域が含まれる。
上記第1のラインノイズ除去装置において、入力画像は指紋画像または掌紋画像とし、濃度変換手段は、注目画素を中心としラインノイズの方向に沿って平均隆線間隔に相当する画素数の3倍の数の画素からなる直線状の領域を第1の参照領域とし、注目画素が含まれるラインノイズ領域の上下に隣接する非ラインノイズ領域から、参照領域と同数の画素からなる二つの領域を第2の参照領域として抽出し、この第2の参照領域に含まれる画素の最小濃度値と最大濃度値に基づいて濃度変換目標最小値と濃度変換目標最大値を決定するようにしてもよい(請求項2)。
ここで、「隆線間隔」は、隣り合う隆線の中心同士の間の距離(ピッチ)である。
このようにすれば、検出されたラインノイズ領域の画素に対して画像を強調する際に、注目画素の近傍の非ラインノイズ領域の濃度値の中の最大値と最小値を濃度変換目標値として用いるため、入力画像をノイズ除去処理の対象としてもラインノイズを除去できる。
また、ラインノイズの方向に沿った直線状の領域を参照領域としているので、一様な背景濃度が参照濃度となり、強調結果は、隆線のみを的確に強調できる。
さらに、参照領域の画素数を平均隆線間隔の3倍としてあるので、特定の方向に対してある程度斜めに交差した指紋隆線の変動を包含する領域を参照領域とすることができるため、効果的にラインノイズの除去ができる。なお、参照領域の画素数は、500dpiの指紋画像(平均隆線間隔は0.5mm程度)の場合31ドット程度、掌紋画像の場合は、その25%増しの40画素程度となる。
本発明の第2のラインノイズ除去装置は、ラインノイズを含む入力画像に局所的コントラストストレッチ法あるいは局所的ヒストグラム均等化法による濃度強調を施し濃度強調画像を生成する画像強調手段と、入力画像を二値化して二値画像を生成する画像二値化手段と、複数の回転角度それぞれについて、二値画像を回転させた回転画像を生成し、各回転画像中の黒画素が連続する領域のそれぞれについてエッジ特徴量を算出し、このエッジ特徴量に基づいてラインノイズ確信度を算出するラインノイズ確信度算出手段と、前記ラインノイズのうち幅のあるラインノイズにおける内側の黒画素のラインノイズ確信度を当該黒画素に隣接する画素のラインノイズ確信度と比較して高い方のラインノイズ確信度に置き換えると共に、前記ラインノイズ確信度に基づいて、回転角度の中からラインノイズの方向が所定の方向と一致する角度である回転角度候補を選択し、各回転角度候補に対応する回転画像についてラインノイズ確信度に基づいてラインノイズ領域を決定するラインノイズ領域決定手段と、入力画像のラインノイズ領域に対応する領域に前記濃度強調を施し濃度強調画像の対応する画素濃度に置き換えることで濃度変換画像を生成する濃度変換手段と、回転角度候補が複数ある場合に、各回転角度候補に対応する濃度変換画像を合成して合成画像を生成する画像合成手段とを備えている(請求項3乃至5)。
上記第2のラインノイズ除去装置によれば、上記第1のラインノイズ除去装置と同様に、直線状で幅広い黒画素の連続する領域、例えば指紋隆線をラインノイズと誤って検出しない。また、複数の方向のラインノイズを除去できる。このとき、周期性がないラインノイズや、本来の画像の一部と類似した周期を持っているラインノイズ、例えば指紋隆線と類似した周期を持っているラインノイズも除去できる。
さらに、画像強調手段により、ラインノイズ領域内外の濃度レベルが平準化されたノイズ除去画像を生成することができる。そして、顕著な背景ノイズを持つ場合においても、ノイズ領域の除去処理結果の背景濃度を、非ノイズ画像領域の背景濃度と同じレベルの濃度に変換できるので、例えば、小切手に残された遺留指紋画像からでも効果的にラインノイズを除去することができる。
上記第2のラインノイズ除去装置において、入力画像は指紋画像または掌紋画像とし、濃度変換手段は、注目画素を中心としラインノイズの方向に沿って平均隆線間隔に相当する画素数の3倍の数の画素からなる直線状の領域を参照領域として局所的画像強調を行うようにしてもよい(請求項4)。
このようにすれば、ラインノイズの方向に沿った直線状の領域を参照領域としているので、一様な背景濃度が参照濃度となり、強調結果は、隆線のみを的確に強調できる。
さらに、参照領域のドット数を隆線の実寸法の3倍としてあるので、特定の方向に対してある程度斜めに交差した隆線の変動を包含する領域を参照領域とすることができるため、効果的にラインノイズの除去ができる。
上記第1または第2のラインノイズ除去装置において、画像合成手段は、合成画像の各画素の濃度を各濃度変換画像の対応する画素の濃度の中で最小のものとすることにより合成を行うようにしてもよい(請求項5)。
このようにすれば、複数の画素の中からラインノイズが除去された画素を選択し、鮮明な合成画像を得ることができる。
本発明の、第1のラインノイズ除去方法は、ラインノイズを含む入力画像を二値化して二値画像を生成する画像二値化工程と、複数の回転角度それぞれについて、二値画像を回転させた回転画像を生成し、各回転画像中の黒画素が連続する領域のそれぞれについてエッジ特徴量を算出し、このエッジ特徴量に基づいてラインノイズ確信度を算出するラインノイズ確信度算出工程と、前記ラインノイズのうち幅のあるラインノイズにおける内側の黒画素のラインノイズ確信度を当該黒画素に隣接する画素のラインノイズ確信度と比較して高い方のラインノイズ確信度に置き換えると共に、前記ラインノイズ確信度に基づいて、回転角度の中からラインノイズの方向が所定の方向と一致する角度である回転角度候補を選択し、各回転角度候補に対応する回転画像についてラインノイズ確信度に基づいてラインノイズ領域を決定するラインノイズ領域決定工程と、入力画像のラインノイズ領域に対応する領域に局所的コントラストストレッチ法あるいは局所的ヒストグラム均等化法による濃度強調を施し入力画像の対応する画素濃度に置き換えることで濃度変換画像を生成する濃度変換工程と、回転角度候補が複数ある場合に、各回転角度候補に対応する濃度変換画像を合成して合成画像を生成する画像合成工程とによりラインノイズの除去を行う(請求項6、7、10)。
上記第1のラインノイズ除去方法によれば、上記第1のラインノイズ除去装置による場合と同様に直線状で幅広い黒画素の連続する領域、例えば指紋隆線をラインノイズと誤って検出しない。
また、複数の方向のラインノイズを除去できる。このとき、1本のみのラインノイズなどのように周期性がないラインノイズや、本来の画像の一部と類似した周期を持っているラインノイズ、例えば指紋隆線と類似した周期を持っているラインノイズも除去できる。
上記第1のラインノイズ除去方法において、入力画像は強調処理を施されていない指紋画像または掌紋画像とし、濃度変換工程では、注目画素を中心としラインノイズの方向に沿って平均隆線間隔に相当する画素数の3倍の数の画素からなる直線状の領域を第1の参照領域とし、注目画素が含まれるラインノイズ領域の上下に隣接する非ラインノイズ領域から、参照領域と同数の画素からなる二つの領域を第2の参照領域として抽出し、この第2の参照領域に含まれる画素の最小濃度値と最大濃度値に基づいて濃度変換目標最小値と濃度変換目標最大値を決定するようにしてもよい(請求項7)。
このようにすれば、入力画像をノイズ除去処理の対象としてもラインノイズを除去できる。
また、一様な背景濃度が参照濃度となり、強調結果は、隆線のみを的確に強調できる。
さらに、特定の方向に対してある程度斜めに交差した指紋隆線の変動を包含する領域を参照領域とすることができるため、効果的にラインノイズの除去ができる。
本発明の第2のラインノイズ除去方法は、ラインノイズを含む入力画像に局所的コントラストストレッチ法あるいは局所的ヒストグラム均等化法による濃度強調を施し濃度強調画像を生成する画像強調工程と、入力画像を二値化して二値画像を生成する画像二値化工程と、複数の回転角度それぞれについて、二値画像を回転させた回転画像を生成し、各回転画像中の黒画素が連続する領域のそれぞれについてエッジ特徴量を算出し、このエッジ特徴量に基づいてラインノイズ確信度を算出するラインノイズ確信度算出工程と、前記ラインノイズのうち幅のあるラインノイズにおける内側の黒画素のラインノイズ確信度を当該黒画素に隣接する画素のラインノイズ確信度と比較して高い方のラインノイズ確信度に置き換えると共に、前記ラインノイズ確信度に基づいて、回転角度の中からラインノイズの方向が所定の方向と一致する角度である回転角度候補を選択し、各回転角度候補に対応する回転画像についてラインノイズ確信度に基づいてラインノイズ領域を決定するラインノイズ領域決定工程と、入力画像のラインノイズ領域に対応する領域に前記濃度強調を施し濃度強調画像の対応する画素濃度に置き換えることで濃度変換画像を生成する濃度変換工程と、回転角度候補が複数ある場合に、各回転角度候補に対応する濃度変換画像を合成して合成画像を生成する画像合成工程とによりラインノイズの除去を行う(請求項8ないし請求項10)。
上記第2のラインノイズ除去方法によれば、上記第1のラインノイズ除去方法と同様に、直線状で幅広い黒画素の連続する領域、例えば指紋隆線をラインノイズと誤って検出しない。また、複数の方向のラインノイズを除去できる。このとき、周期性がないラインノイズや、本来の画像の一部と類似した周期を持っているラインノイズ、例えば指紋隆線と類似した周期を持っているラインノイズも除去できる。
さらに、画像強調工程により、ラインノイズ領域内外の濃度レベルが平準化されたノイズ除去画像を生成することができる。そして、顕著な背景ノイズを持つ場合においても、ノイズ領域の除去処理結果の背景濃度を、非ノイズ画像領域の背景濃度と同じレベルの濃度に変換できるので、例えば、小切手に残された遺留指紋画像からでも効果的にラインノイズを除去することができる。
上記第2のラインノイズ除去方法において、入力画像は指紋画像または掌紋画像とし、とし濃度変換工程では、注目画素を中心としラインノイズの方向に沿って平均隆線間隔に相当する画素数の3倍の数の画素からなる直線状の領域を参照領域として局所的画像強調を行うようにしてもよい(請求項9)。
このようにすれば、ラインノイズの方向に沿った直線状の領域を参照領域としているので、一様な背景濃度が参照濃度となり、強調結果は、隆線のみを的確に強調できる。
さらに、参照領域のドット数を隆線の実寸法の3倍としてあるので、特定の方向に対してある程度斜めに交差した隆線の変動を包含する領域を参照領域とすることができるため、効果的にラインノイズの除去ができる。
上記第1または第2のラインノイズ除去方法において、画像合成工程では、合成画像の各画素の濃度を各濃度変換画像の対応する画素の濃度の中で最小のものとすることにより合成を行うようにしてもよい(請求項10)。
このようにすれば、複数の画素の中からラインノイズが除去された画素を選択し、鮮明な合成画像を得ることができる。
本発明の、第1のラインノイズ除去プログラムは、コンピュータに、ラインノイズを含む入力画像を二値化して二値画像を生成する画像二値化処理と、複数の回転角度それぞれについて、二値画像を回転させた回転画像を生成し、各回転画像中の黒画素が連続する領域のそれぞれについてエッジ特徴量を算出し、このエッジ特徴量に基づいてラインノイズ確信度を算出するラインノイズ確信度算出処理と、前記ラインノイズのうち3画素以上の幅のあるラインノイズにおける内側の黒画素のラインノイズ確信度を当該黒画素に隣接する画素のラインノイズ確信度と比較して高い方のラインノイズ確信度に置き換えると共に、前記ラインノイズ確信度に基づいて、回転角度の中からラインノイズの方向が所定の方向と一致する角度である回転角度候補を選択し、各回転角度候補に対応する回転画像についてラインノイズ確信度に基づいてラインノイズ領域を決定するラインノイズ領域決定処理と、入力画像のラインノイズ領域に対応する領域に局所的コントラストストレッチ法あるいは局所的ヒストグラム均等化法による濃度強調を施し入力画像の対応する画素濃度に置き換えることで濃度変換画像を生成する濃度変換処理と、回転角度候補が複数ある場合に、各回転角度候補に対応する濃度変換画像を合成して合成画像を生成する画像合成処理とを実行させる(請求項11、12、15)。
上記第1のラインノイズ除去プログラムによれば、上記第1のラインノイズ除去装置による場合と同様に直線状で幅広い黒画素の連続する領域、例えば指紋隆線をラインノイズと誤って検出しない。
また、複数の方向のラインノイズを除去できる。このとき、1本のみのラインノイズなどのように周期性がないラインノイズや、本来の画像の一部と類似した周期を持っているラインノイズ、例えば指紋隆線と類似した周期を持っているラインノイズも除去できる。
上記第1のラインノイズ除去プログラムにおいて、入力画像は強調処理を施されていない指紋画像または掌紋画像とし、濃度変換処理では、注目画素を中心としラインノイズの方向に沿って平均隆線間隔に相当する画素数の3倍の数の画素からなる直線状の領域を第1の参照領域とし、注目画素が含まれるラインノイズ領域の上下に隣接する非ラインノイズ領域から、参照領域と同数の画素からなる二つの領域を第2の参照領域として抽出し、この第2の参照領域に含まれる画素の最小濃度値と最大濃度値に基づいて濃度変換目標最小値と濃度変換目標最大値を決定するようにしてもよい(請求項12)。
このようにすれば、入力画像をノイズ除去処理の対象としてもラインノイズを除去できる。
また、一様な背景濃度が参照濃度となり、強調結果は、隆線のみを的確に強調できる。
さらに、特定の方向に対してある程度斜めに交差した指紋隆線の変動を包含する領域を参照領域とすることができるため、効果的にラインノイズの除去ができる。
本発明の第2のラインノイズ除去プログラムは、コンピュータに、ラインノイズを含む入力画像に局所的コントラストストレッチ法あるいは局所的ヒストグラム均等化法による濃度強調を施し濃度強調画像を生成する画像強調処理と、入力画像を二値化して二値画像を生成する画像二値化処理と、複数の回転角度それぞれについて、二値画像を回転させた回転画像を生成し、各回転画像中の黒画素が連続する領域のそれぞれについてエッジ特徴量を算出し、このエッジ特徴量に基づいてラインノイズ確信度を算出するラインノイズ確信度算出処理と、前記ラインノイズのうち3画素以上の幅のあるラインノイズにおける内側の黒画素のラインノイズ確信度を当該黒画素に隣接する画素のラインノイズ確信度と比較して高い方のラインノイズ確信度に置き換えると共に、前記ラインノイズ確信度に基づいて、回転角度の中からラインノイズの方向が所定の方向と一致する角度である回転角度候補を選択し、各回転角度候補に対応する回転画像についてラインノイズ確信度に基づいてラインノイズ領域を決定するラインノイズ領域決定処理と、入力画像のラインノイズ領域に対応する領域に前記濃度強調を施し前記濃度強調画像の対応する画素濃度に置き換えることで濃度変換画像を生成する濃度変換処理と、回転角度候補が複数ある場合に、各回転角度候補に対応する濃度変換画像を合成して合成画像を生成する画像合成処理とを実行させる(請求項13ないし請求項15)。
上記第2のラインノイズ除去プログラムによれば、上記第1のラインノイズ除去プログラムと同様に、直線状で幅広い黒画素の連続する領域、例えば指紋隆線をラインノイズと誤って検出しない。また、複数の方向のラインノイズを除去できる。このとき、周期性がないラインノイズや、本来の画像の一部と類似した周期を持っているラインノイズ、例えば指紋隆線と類似した周期を持っているラインノイズも除去できる。
さらに、画像強調処理により、ラインノイズ領域内外の濃度レベルが平準化されたノイズ除去画像を生成することができる。そして、顕著な背景ノイズを持つ場合においても、ノイズ領域の除去処理結果の背景濃度を、非ノイズ画像領域の背景濃度と同じレベルの濃度に変換できるので、例えば、小切手に残された遺留指紋画像からでも効果的にラインノイズを除去することができる。
上記第2のラインノイズ除去プログラムにおいて、入力画像は指紋画像または掌紋画像とし、濃度変換処理では、注目画素を中心としラインノイズの方向に沿って平均隆線間隔に相当する画素数の3倍の数の画素からなる直線状の領域を参照領域として局所的画像強調を行うようにしてもよい(請求項14)。
このようにすれば、ラインノイズの方向に沿った直線状の領域を参照領域としているので、一様な背景濃度が参照濃度となり、強調結果は、隆線のみを的確に強調できる。
さらに、参照領域のドット数を隆線の実寸法の3倍としてあるので、特定の方向に対してある程度斜めに交差した隆線の変動を包含する領域を参照領域とすることができるため、効果的にラインノイズの除去ができる。
上記第2のラインノイズ除去プログラムにおいて、画像合成処理では、合成画像の各画素の濃度を各濃度変換画像の対応する画素の濃度の中で最小のものとすることにより合成を行うようにしてもよい(請求項15)。
このようにすれば、複数の画素の中からラインノイズが除去された画素を選択し、鮮明な合成画像を得ることができる。
本発明によれば、二値化した画像において、ある方向に対する黒画素連続数だけではなく、連続した黒画素のラインに対して、その直交方向に隣接するラインの白画素比率をエッジ特徴量として検出し、黒画素連続数とエッジ特徴量の組み合わせをベースとしたラインノイズ確信度を算出すると共に幅のあるラインノイズにおける内側の黒画素のラインノイズ確信度を適正に置き換える構成としたので、ラインノイズを検出するため、直線状で幅広い黒画素の連続する領域、例えば指紋(掌紋)隆線をラインノイズと誤って検出することを有効に抑制できる
また、回転角度毎にラインノイズ確信度を算出しラインノイズが所定の方向、例えばX軸方向に一致する回転角度候補を決定し、回転候補角度だけ回転させた画像についてラインノイズ領域を決定するため、複数の方向のラインノイズを除去できる。このとき、ラインノイズの周期性に依存することなくラインノイズ領域を決定するので、1本のみのラインノイズなどのように周期性がないラインノイズや、本来の画像の一部と類似した周期を持っているラインノイズ、例えば指紋(掌紋)隆線と類似した周期を持っているラインノイズも除去できる。
以下、図を参照しながら本発明の一実施形態である指紋画像強調装置10(ラインノイズ除去装置の一例)の構成と動作について説明する。
(指紋画像強調装置10の構成)
図1は、画像強調装置10の構成を示す機能ブロック図である。
画像強調装置10は、たとえばパーソナルコンピュータであり、指紋画像入力手段11とラインノイズ除去手段12と指紋画像出力手段13とを備えている。
指紋画像入力手段11は、たとえばセンサやスキャナで読み取られた指紋画像をディジタル化して入力する。また、既にディジタル化された画像をファイルとして入力するようにしても良い。
ラインノイズ除去手段12は、指紋画像入力手段11で入力された指紋画像(入力画像)から直線状のラインノイズを除去するとともに隆線濃度を強調する機能を備えている。
指紋画像出力手段13は、ラインノイズ除去手段12で処理された指紋画像を、モニタやプリンタ等に出力する。
また、ラインノイズ除去手段12で処理された指紋画像が、直接、照合装置14等に送信される実施例も考えられる。
図2は、ラインノイズ除去手段12の構成を示す機能ブロック図である。
ラインノイズ除去手段12は、データ処理制御手段21とデータ記憶手段(記憶装置)22と画像強調手段23と画像二値化手段24と画像回転手段25とラインノイズ確信度抽出手段26とラインノイズ領域決定手段27と濃度変換手段28と画像合成手段29とを備えている。
データ処理制御手段21は、ラインノイズ除去手段12を構成する前記の各手段の間で行われるデータとメッセージの授受の制御を行う。
データ記憶手段22は、たとえばRAM(Random Access Memory)により構成され、ラインノイズ除去手段12を構成する前記の各手段が作業領域として使用する。また、各手段が算出した情報を一時的に格納するためにも使用される。さらに、画像強調手段23や画像二値化手段24や画像回転手段25やラインノイズ確信度抽出手段26やラインノイズ領域決定手段27や濃度変換手段28や画像合成手段29の各手段が作業領域として使用する。
画像強調手段23は、局所的画像強調方法で入力画像の濃度を強調し強調画像を生成する機能を備えている。
画像二値化手段24は、入力画像を白または黒の二値に変換し二値画像を生成する機能を備えている。
画像回転手段25は、二値画像を指定された回転角度で回転させた回転画像を生成する機能を備えている。
ラインノイズ確信度算出手段26は、二値画像から水平ラインを抽出して解析し、黒画素の水平方向の連続長とエッジ比率を算出し、それを組み合わせてラインノイズ確信度を算出し、ラインノイズ平面に登録する機能を備えている。
ラインノイズ領域決定手段27は、ラインノイズ確信度が登録されたラインノイズ平面と二値画像を解析し、ラインノイズ領域を決定し、ラインノイズ平面に登録する機能を備えている。
濃度変換手段28は、ラインノイズ領域が登録されたラインノイズ平面よりラインノイズ領域を特定し、濃度強調手段で強調された画像の中で、ラインノイズ領域内の各々の画素に対して、該画素の水平方向の画素群のみを参照領域とする局所的画像強調方法を用いて入力画像を強調し、強調画像の対応する画素の濃度値と置き換える機能を備えている。
画像合成手段29は、ラインノイズが除去された複数の画像から、各画素における濃度最小値を選択することで複数の方向のラインノイズが除去された1つの画像に合成する機能を備えている。
上記の各手段は、指紋画像強調装置10のCPU(Central Processing Unit)がコンピュータプログラムを実行して指紋画像強調装置10のハードウェアを制御することにより実現される。
図3と図4は、ラインノイズ除去手段12全体及び指紋画像入力手段11や指紋画像出力手段13の動作を示すフローチャートである。
図3のステップS1において、図2の指紋画像入力手段11は、指紋画像を入力する。これは、たとえば、スキャナで読み取られた画像をディジタル化して入力する。また、既にディジタル化された指紋画像ファイルを入力する実施例も考えられる。この指紋画像をGIと表記する。
図6を始めとする指紋画像例は、センサやスキャナで読み取られた指紋画像がディジタル化された画像である。このような指紋画像例は、米国立標準技術研究所(National Institute of Standards and Technology)で標準化されたANSI/NIST-ITL-1-2000 Data Format for the Interchange of Fingerprint, Facial, & Scar Mark & Tattoo (SMT) Informationに従って、500dpiの解像度でディジタル化されたものである。尚、この標準化ドキュメントは、以下のURLよりダウンロード可能である(2006年6月時点)。
ftp://sequoyah.nist.gov/pub/nist_internal_reports/sp500-245-a16.pdf
上記標準では、0から255迄の256階調の濃度値を持つようにディジタル化される。また、濃度値表現は、輝度が大きい(明るい)ほど、数値が大きくなる輝度基準で定義されている。しかし、本発明では、濃度値表現に関しては、濃度が大きいほど数値が大きくなる濃度基準で説明する。従って、濃度が大きい隆線部は255の最大値に近く、濃度が薄い紙地や隆線溝は0に近い濃度値になる。
また、本標準の指紋画像は左上頂点を開始点として左側から右側へラスタースキャンされたラインが上から下へ続いている。
次に、図3のステップS2において、図2の画像強調手段23は、入力画像の濃度を強調し指紋隆線のダイナミックレンジを広げる。強調方式は、例えば、局所的ヒストグラム均等化法あるいは局所的コントラストストレッチ法が適している。指紋隆線のダイナミックレンジが狭い領域があっても、局所的ヒストグラム均等化法等を用いて強調すれば、全領域で一様な濃淡変化を持つ画像に変換できる。尚、局所的ヒストグラム均等化法等では、参照する領域のサイズ設定が重要であるが、ここでは半径16画素程度の円を設定した。指紋の平均隆線間隔が約10画素(実距離は0.5ミリ)なので、隆線の濃淡変動を包含する最小の領域として、平均隆線間隔の1.6倍程度を半径とする円は適切である。図6の入力画像に対して上記処理で強調した画像を図7に示す。この指紋画像をGEと表記する。図6を見ると、背景濃度が濃い領域も薄い領域も一様に強調されていることがわかる。
次に、図3のステップS3において、図2の画像二値化手段24は、画像強調手段23で強調された濃淡画像を白と黒の二値画像に変換する。二値化技法は多々提案されているが、本実施例では、既に画像強調されているので中間値(127)を閾値とする単純二値化を採用した。図7の強調画像GEに対して上記処理で二値化した画像を図8に示す。この指紋画像をBと表記する。
本実施例では、任意の方向のラインノイズがあるとき、ラインノイズが水平になるように画像を回転した上で、ラインノイズを検出して除去する。画像を回転させずに、ラインノイズを検出するマスクを回転させる案もあるが、本実施例では画像を回転させることで、ラインノイズ検出や除去処理を簡便化するとともに検出除去性能の向上を図っている。
以降の処理は、大きく2つの処理に分かれる。
前半の処理は、図3のステップS4からステップS9迄で、ラインノイズの方向に添った画像の回転角度を検出する。遺留指紋には、複数の異なった方向のラインノイズがある場合もあるので、これに対応するために複数の回転角度候補を設定する。
後半の処理は、図4のステップS10以降で、全ての回転角度候補で画像を回転した上でラインノイズの除去処理を実施し、それぞれの除去画像を合成して最終的な除去画像を生成する。
図3のステップS4において、画像回転手段25は、回転角度dの初期値としてd=0をセットする。
次に、図3のステップS5において、図2の画像回転手段25は、指定された回転角度dで上記二値画像を回転させる。画像回転の技法は一般的なアフィン変換を用いれば良い。
図8の二値画像を、反時計方向に45度回転させた画像の一部の拡大画像を図9(a)に示す。この指紋画像をB(d)と表記する。図9(a)と同じ領域の強調画像を図9(b)に参考として示す。この指紋画像をGE(d)と表記する。この指紋画像例のラインノイズは、45度回転したときに最も顕著に検出できるのでd=45°となる。
次に、図3のステップS6において、図2のラインノイズ確信度算出手段26は二値画像の各水平ラインを解析し、黒画素連続数とエッジ特徴量を算出し、それを組み合わせてラインノイズ確信度を算出する。尚、ここでは、黒画素連続数を黒ランと呼ぶ。
この処理は、本発明の中核なので詳細に説明する。
遺留指紋の場合、ラインノイズは小切手等の罫線などに起因しており黒画素が連続して現れる。従って、その検出のベースは黒ランとすれば良い。しかし、指紋下部の末節付近の指紋隆線は直線状になることがあり、かつ、隆線幅も広いので黒ランが長くなることがある。一般に、ラインノイズと直線上の指紋隆線を比べると、ラインノイズの場合は、直線状のエッジが顕著に現れるのに対し、指紋隆線は、一見、直線状に見えても、そのエッジはなだらかな曲線を構成するので、直線状のエッジは顕著には現れない。そこで、指紋隆線とラインノイズを区別するためにエッジ特徴量を導入する。本実施例では、エッジ特徴量として、黒ラン画素群に隣接する白画素数合計の黒ランに対する比率を採用する。この比率をエッジ比率と呼ぶ。直線状ノイズのエッジ比率は、一般に、指紋隆線のエッジ比率より大きい。
次に、図5のフローチャート図を用いて図3のステップS6の処理内容を詳細に説明する。
図5のステップS61では、ラインノイズ平面を初期値する。ラインノイズ平面とは、入力画像の各画素のラインノイズ確信度を仮登録するための画像平面である。また、ライン初期値として最も上位のライン(Y座標値0)を設定する。ここで定義された座標系は、左上の頂点を原点とし、右向きの水平方向をX座標正方向、下向きの垂直方向をY座標系正方向とする直交座標系である。
次に、図5のステップS62では、水平ラインの黒画素群に対して、当該画素を含む黒ランを算出し、それをラインノイズ平面に仮登録する。ここで、16画素程度以下の非常に短い黒ランは、ラインノイズ候補の可能性は低いので削除する。
次に、図5のステップS63では、水平ラインの黒画素群に対して、エッジ比率を算出する。エッジ比率には、上側エッジ比率と下側エッジ比率がある。上側エッジ比率は、黒ラン画素群の上に隣接した白画素数を算出し、比率をとったものである。つまり、黒ラン画素群の上側が全画素白ならば、エッジ比率は100%となる。下側エッジ比率は黒ラン画素群の下に隣接した白画素数を算出し、比率をとったものである。エッジ比率としては、上側エッジ比率と下側エッジ比率の大きいものを採用する。
次に、図4のステップS64では、ラインノイズ確信度を算出する。ラインノイズ確信度は、黒ランとエッジ比率を組み合わせて算出する。ここでは単純な積とする。つまり、黒ランが長くても、エッジ比率が低ければ小さな確信度となる。
次に、図4のステップS65では、このようにして算出されたラインノイズ確信度をラインノイズ平面に登録する。
図9(a)の二値画像に対して、このようにして算出したラインノイズ確信度を図10に示す。このラインノイズ確信度平面をLC(d)と表記する。図9では、ラインノイズ確信度が大きい程濃くなるように設定して表示している。
図9(a)で、符号91で示すラインの黒ランは2つに別れる。これは、符号92で示す点の近傍でラインが切れて、白画素群が出現したためである。図10で、符号101で示すラインの黒ランは、図9(a)の符号91で示すラインの二値画像に対応する。
尚、図10の符号101の左側のラインノイズ確信度が大きく、右側のラインノイズ確信度が小さい理由は、図10における符号101の左側黒画素群は、この画像に表示されていない更に左側の領域の黒画素群と繋がっているためである。
次に、図4のステップS66では、全ライン分のラインノイズ確信度算出処理が終了したか否かを判断し、終了していなければ、次のラインをセットしてステップS62に戻り、終了していれば、図3のステップS7へ進む。
次に、図3のステップS7では、全ライン分のラインノイズ確信度を調べ、その最大値を、現在の回転角度dに対応するラインノイズ確信度最大値としてメモリ登録する。
次に、図3のステップS8では、全回転範囲が終了したか否かを判断し、終了していなければ、次の回転角度として例えば1度増分した角度をセットしてステップS5に戻り、終了していれば、図3のステップS9へ進む。回転範囲としては通常180度と設定すれば良い。もし、全てのラインノイズ方向の範囲が事前に判明していれば、その方向の範囲に対応する回転角度を初期値と最終値として設定すれば良い。
次に、図3のステップS9では、ステップS7でメモリ登録された回転角度と対応するラインノイズ確信度を検索し、回転角度の候補を選出する。これは、以下の手順で実施すれば良い。
1)全ての回転角度に亘って最大のラインノイズ確信度を検索し、その値が事前に設定された閾値より大きければ、回転角度候補としてメモリ登録する。もし、その値が、閾値より小さければ、回転角度候補選出処理を終了する。
2)既に選出された回転角度近傍(例えばプラスマイナス15度程度)の回転角度に対するラインノイズ除去処理は冗長なので除外する。
3)残された回転角度の中で最大のラインノイズ確信度を検索し、その値が事前に設定された閾値より大きければ、回転角度候補としてメモリ登録する。もし、その値が、閾値より小さければ、回転角度候補選出処理を終了する。
4)2と3の処理を、未処理の回転角度がある限り繰り返す。
この処理で、ラインノイズ方向に対応した複数個の回転角度候補が選出される。
次に、図4のステップS10において、回転角度候補の初期値をセットする。
次に、図4のステップS11において、図2の画像回転手段25は、指定された回転角度dで上記二値画像を回転させる。この処理は、図3のステップS5と同じなので説明は割愛する。
次に、図4のステップS12において、図2のラインノイズ確信度算出手段26はラインノイズ確信度を算出する。この処理は、図3のステップS6と同じなので説明は割愛する。
次に、図4のステップS13において、図2のラインノイズ領域決定手段27は、ラインノイズ平面LC(d)と二値画像B(d)を解析し、ラインノイズ領域を以下の手順で決定する。
1)全ての黒画素に対し、ラインノイズ平面を上下8画素程度サーチし、上下のそれぞれのラインノイズ確信度最大値を決定し、それぞれをLNC_UとLNC_Dする。但し、上下の画素をサーチするとき、白画素にぶつかればサーチ終了とする。LNC_UとLNC_Dの小さい方と自画素のラインノイズ確信度を比較し、前者が自画素確信度より大きいときは、前者で自画素確信度を置き換える。
この処理は、3画素以上の幅のあるラインノイズの対処に有効である。幅広いラインノイズの内側のラインは、エッジ比率が小さいためラインノイズ確信度も小さくなる。この処理で内側ラインのラインノイズ確信度を適性値に修正する。
2)次に、ラインノイズ平面で、ラインノイズ確信度がある閾値以上のものはラインノイズ確定領域として決定する。この閾値が大きすぎるとラインノイズ除去性能が劣化するし、小さすぎると指紋隆線を消失させるので、指紋隆線を消失させない範囲で小さめの値を設定するのが望ましい。図11で、濃く表示されたラインは、図10のラインノイズ確信度から決定された確定領域を示す。
3)次に、ラインノイズ確定領域の上下2画素程度の範囲に未確定領域があれば、そこをラインノイズ隣接領域として決定する。ラインノイズ隣接領域もラインノイズの影響を受けて、高濃度になっていることが多いので、濃度変換の対象とする。
4)次に、上下8画素程度以内の範囲で2つのラインノイズ確定領域に囲まれた領域もラインノイズ隣接領域として決定する。このような複数のラインノイズに囲まれた領域もラインノイズの影響を受けて、高濃度になっていることが多いので、濃度変換の対象とする。図11で、薄く表示された領域は、図10のラインノイズ確信度から決定されたラインノイズ隣接領域を示す。図11の白地以外の領域は、図10のラインノイズ確信度に対応するラインノイズ領域である。このラインノイズ領域平面をLA(d)と表記する。
次に、図4のステップS14において、図2の濃度変換手段28は、入力画像GIを用いて、ラインノイズ領域の画素に対して、局所的画像強調方法(局所的ヒストグラム均等化法あるいは局所的コントラストストレッチ法)で濃度変換する。この濃度変換に利用する局所的画像強調方法は、ステップS2で利用する局所的画像強調方法と同等の方法を利用する。局所的画像強調方法における参照範囲は、水平方向の左右16画素程度の画素群とする。
参照範囲を水平1ラインの画素群に限定した理由は、同程度のラインノイズ濃度を持つ領域に限定するためである。同程度のノイズ濃度を持つ領域に限定することで、濃度変換された画像からは、ラインノイズ成分が消失することが期待できる。
一般に、ラインノイズのエッジ近傍の背景濃度は、ラインノイズ中心部から外側に向かって一様に薄くなることが多い。この現象は、ラインノイズのエッジ近傍におけるインクの滲みやセンサ感度の影響によるものと考えられる。
参照領域を、近傍ラインノイズ領域全体とすると、背景濃度の変動が大きいので、局所的強調を実施しても指紋隆線のみを的確には強調できない。参照領域をラインノイズ方向の1ライン分に限定すると、一様な背景濃度が期待できるので、強調結果は、隆線のみを的確に強調できる。
図12は、図9(b)の領域に対して、このようにして濃度変換した結果を示す。この指紋画像をGR(d)と表記する。図9(b)と図12を見比べると、ラインノイズ成分がほぼ消失し、指紋隆線が強調されていることがわかる。
次に、図4のステップS15では、図2の画像回転手段25は画像を逆回転させる。この処理は、図4のステップS11で指定された回転角度に負の符号を付けた角度-dを指定することで実現できる。この画像をGR’(d) と表記する。
次に、図4のステップS16では、図2の画像合成手段29は、今回の回転角度候補dに対してラインノイズが除去された画像GR’(d)と、前回迄の回転角度候補の処理結果の画像GCの、2つの画像を合成して1つの画像にする。本実施例における合成方法は、各画素について、2つの画像の濃度のうち、低い濃度を採用することとした。これは、ラインノイズが除去された画像の濃度値は通常小さくなるためである。この処理結果の画像GC’(d)を、最新の合成画像GCとしてメモリ登録する。
但し、今回の回転角度dが最初の回転角度候補のときは、前回迄のラインノイズ除去処理結果がないので、画像合成せずに、ステップS15の処理結果GR’(d)を、そのまま最新の合成画像GCとして採用する。
図14の第2の指紋画像例を用いて画像合成を具体的に説明する。図14 (a)は入力画像GI であり、図14 (b)は、その強調画像GEである。
図14 (a)の指紋画像には、2つの方向にラインノイズがある。このラインノイズは、反時計方向15度と106度に画像を回転するとき最適に検出されるので、この2つ角度が回転候補角度になる。最初の回転方向角度15度で処理した結果の画像GR’(15)を図14 (c)に示し、次の回転角度候補106度で処理した結果の画像GR’(106)を図14 (d)に示す。この2つの指紋画像を見ると、それぞれの方向のラインノイズが除去されていることがわかる。
まず、最初の回転角度候補15度の処理結果画像GR’(15) がGCとしてメモリ登録される。次の回転各候補106度の処理では、今回の処理結果の画像GR’(106)が生成される。ここで、図2の画像合成手段29は、この2つの画像を上述の方法で合成し、合成画像GC’(106)を生成する。この合成画像GC’(106)が、既にメモリ登録されている画像に置き換えられ、新たなGCとしてメモリ登録される。
この実施例における画像合成方法は、複数のラインノイズ方向がある場合、それぞれの方向に対する処理を独立に実施して、除去された複数の画像を合成することと同等である。尚、ある方向に対するラインノイズが除去された画像を入力画像として、次の方向に対するラインノイズを除去する実施例も考えられる。しかし、この実施例では、ラインノイズが交差する領域においては、既に別の方向でラインノイズが除去されてしまっているために、注目している方向にラインノイズが存在しても、その検出が困難になりやすいという問題がある。
次に、図4のステップS17では、全ての回転角度候補に対する処理が終了したか否かを判断し、終了していなければ、次の回転角度候補として登録された角度をセットしてステップS11に戻り、終了していれば、図4のステップS18へ進む。
次に、図4のステップS18において、ラインノイズが除去され隆線が強調された画像を出力する。出力先としてモニタやプリンタの他、照合装置や特徴抽出装置も考えられる。
図13は、図6の入力画像に対して、上述のステップで処理した結果の画像である。この指紋画像をGOと表記する。図13を見れば、ラインノイズが除去され指紋隆線のみが強調されているこがわかる。
尚、この例では、回転各候補が45度の1つだけなので、出力画像GOは、GR’(45)及びGCと同一の画像になる。
本実施例では、指紋画像を例として説明したが、本発明は、指紋画像と類似の模様を持つ掌紋画像にも効果的に適用できる。掌紋画像に適用する場合には、平均隆線間隔が指紋よりも25%程広いので、参照領域をラインノイズ方向左右20画素程度の直線状の画素群とすることで、効果的にラインノイズの除去ができる。
また、本実施例では、入力画像に対して濃度強調を施した濃度強調画像を、ラインノイズ除去処理の目標画像としたが、本発明は、濃度強調を施していない入力画像を、本処理の目標画像とすることもできる。
本発明のノイズ除去処理では、ノイズ領域の除去処理結果の背景濃度を、非ノイズ画像領域の背景濃度と同じレベルの濃度に変換することで、ノイズを目立たなくして除去している。もし、非ノイズ領域の背景濃度が一様でなければ、ノイズ除去処理の効果は期待できない。
遺留指紋のように顕著な背景ノイズを持つ場合、入力画像の背景濃度は一様ではない。これが、この局所的画像強調処理を用いて全領域の背景濃度を一様化した濃度強調画像を、ノイズ除去処理の目標画像とした理由である。
ところが、インクで押捺された指紋原紙のスキャン画像(インク指紋画像)の背景は紙地なので、背景濃度も一様である。このような画像では、入力画像をノイズ除去処理の目標画像としてもその効果を期待できる。
インク指紋画像には、指紋押捺の枠を示す罫線がラインノイズとして含まれていることがある。例えば、図15(a)は、このような指紋画像の一例であり、この例では、画像右端付近にほぼ垂直方向のラインノイズとして出現している。
本発明を用いて、インク指紋画像から罫線のラインノイズを除去するときは、図3のステップS2を省略すると共に、図4のステップS14における濃度変換処理を以下のように実施すれば良い。
図4のステップS14において、図2の濃度変換手段28は、入力画像のラインノイズ領域に対応する領域の画素に対して局所的コントラストストレッチ法で濃度変換する。このときは、濃度変換目標最小値と最大値を決定するための2つめの参照範囲を定義する。2つめの参照範囲は注目画素の近傍に存在し、ラインノイズ領域に近接する非ラインノイズ領域の画素群とする。
濃度変換は、以下の手順で決定する。
1)注目画素を中心にラインノイズ方向に合計33画素程度の画素群を抽出し、その中の最小濃度値と最大濃度値を、それぞれ、minPとmaxPとする。
2)注目画素から直交方向に2方向サーチし、ラインノイズ領域外の画素でラインノイズ領域に隣接する画素を2画素決定する(2方向なので2画素)。
3)それぞれ隣接画素を中心に、ラインノイズ方向に合計33画素程度の画素群を抽出し、その中の最小濃度値と最大濃度値を決定する。
4)2方向における2つの最小濃度値の加重平均を計算しminTとする。加重は、注目画素からの隣接画素への距離の逆数とする。同様に、2つの最大濃度値の加重平均を計算し、maxTする。
5)注目画素の濃度を、以下に示す数式1を基本式とするコントラストストレッチ法で濃度変換する。
ここに、
g’:変換後の濃度値
g:入力画像の濃度値
minP:局所最小値
maxP:局所最大値
minT:目標最小濃度値
maxT:目標最大濃度値
図15(b)は、図15(a)の画像に対して、このようにしてラインノイズを除去した画像GOである。図15(b)を、図15(a)と見比べると、ラインノイズ成分がほぼ消失し、入力画像の背景濃度と同レベルの濃度に変換されていることがわかる。
次に、指紋画像強調装置10の効果について説明する。
指紋画像強調装置10は、直線状のラインノイズを検出し、そのノイズ領域内に限定して局所的画像強調方法(局所的ヒストグラム均等化法、あるいは局所的コントラストストレッチ法)を用いて隆線を強調することでラインノイズを除去する。
この結果、指紋隆線の強調や抽出は容易になる。遺留指紋に適用した場合には、ラインノイズが除去され、隆線が強調された指紋隆線を表示することができるので鑑定官の鑑定が容易になる。また、ラインノイズが除去された画像を用いて特徴抽出できるので、より正確な特徴量を抽出できることになり指紋照合精度も向上する。
ノイズ領域内部の濃度変換に利用する局所的画像強調方法(図4のステップS14)と同等の方法でノイズ領域外部を画像強調する(図3のステップS2)ことで、ノイズ領域内外の濃度レベルが平準化されたノイズ除去画像を生成する。
指紋画像に適用する場合は、参照領域をラインノイズ方向33画素程度の直線状の画素群とすることで、効果的にラインノイズを除去ができる。指紋隆線は平均隆線間隔が10画素(実距離は0.5ミリ)なので、ある程度斜めの交差した指紋隆線の変動を包含する最小の領域として3倍程度の画素数は合理的である。
掌紋画像に適用する場合には、平均隆線間隔が指紋よりも25%程広いので、40画素程度にすれば良い。
参照領域を近傍ラインノイズ領域全体ではなく、ラインノイズ方向に沿った直線状(例えば1ライン分)の画素群と限定することで、一様な背景濃度が参照濃度となるので、強調結果は、隆線のみを的確に強調できる。
指紋画像からラインノイズを検出するとき、二値化した画像において、ある方向に対する黒画素連続数だけではなく、連続した黒画素のラインに対して、その直交方向に隣接するラインの白画素比率をエッジ特徴量として検出し、黒画素連続数とエッジ特徴量の組み合わせをベースとしてラインノイズを検出するため、直線状で幅広い指紋隆線をラインノイズと誤って検出しない。
複数の方向のラインノイズを除去できる。1本のみのラインノイズなどのように、周期性がないラインノイズも除去できる。指紋隆線と類似した周期を持っているラインノイズも除去できる。
検出されたラインノイズ上および近傍の領域の画素に対して局所的コントラストストレッチ法で画像を強調する際に、注目画素の近傍の非ラインノイズ領域の濃度値の中の最大値と最小値を濃度変換目標値として用いることで、非強調画像を用いてもラインノイズを除去できる。
本発明の一実施形態である指紋画像強調装置の全体構成図である。 図1のラインノイズ除去手段の機能ブロック図である。 指紋画像強調装置の動作を示すフローチャートである。 指紋画像強調装置の動作を示すフローチャートである。 指紋画像強調装置のラインノイズ確信度算出動作の詳細を示すフローチャートである。 入力画像の一例を示す図である。 図6の入力画像を強調処理した強調画像の一例を示す図である。 図7の強調画像を二値化した二値化画像の一例を示す図である。 図9(a)は、図8の二値化画像を回転した回転画像の一部を示す図である。図9(b)は、図7の強調画像を回転した回転画像の一部を示す図である。 ラインノイズ平面の一例を示す図である。 ラインノイズ確定領域とラインノイズ隣接領域を説明する図である。 図9(b)に示す画像に対して濃度変換を施した画像を示す図である。 結果画像の一例を示す図である。 図14(a)は、入力画像の第2の例を示す図である。図14(b)は、図14(a)の画像を強調した画像を示す図である。図14(c)と図14(d)は、図14(b)の画像からラインノイズを除去した画像を示す図である。図14(e)は、図14(c)の画像と図14(d)の画像を合成した画像を示す図である。 図15(a)はインク指紋画像の一例を示す図である。図15(b)は、図15(a)の画像からノイズを除去した画像を示す図である。 図16(a)は、図6の画像から従来技術でノイズを除去した画像の例である。図16(b)は、図14(a)の画像から従来技術でノイズを除去した画像の例である。
符号の説明
10 指紋画像強調装置
11 指紋画像入力手段
12 ラインノイズ除去手段
13 指紋画像出力手段
14 照合装置
21 データ処理制御手段
22 データ記憶手段
23 画像強調手段
24 画像二値化手段
25 画像回転手段
26 ラインノイズ確信度算出手段
27 ラインノイズ領域決定手段
28 濃度変換手段
29 画像合成手段

Claims (15)

  1. ラインノイズを含む入力画像を二値化して二値画像を生成する画像二値化手段と、
    複数の回転角度それぞれについて、前記二値画像を回転させた回転画像を生成し、各回転画像中の黒画素が連続する領域のそれぞれについて当該領域に白画素が隣接している比率を示すエッジ特徴量を算出し、このエッジ特徴量に基づいてラインノイズ確信度を算出するラインノイズ確信度算出手段と、
    前記ラインノイズのうち3画素以上の幅のあるラインノイズにおける内側の黒画素のラインノイズ確信度を当該黒画素に隣接する画素のラインノイズ確信度と比較して高い方のラインノイズ確信度に置き換えると共に、前記ラインノイズ確信度に基づいて、前記回転角度の中からラインノイズの方向が所定の方向と一致する角度である回転角度候補を選択し、各回転角度候補に対応する前記回転画像について前記ラインノイズ確信度に基づいてラインノイズ領域を決定するラインノイズ領域決定手段と、
    前記入力画像の前記ラインノイズ領域に対応する領域に局所的コントラストストレッチ法あるいは局所的ヒストグラム均等化法による濃度強調を施し前記入力画像の対応する画素濃度に置き換えることで濃度変換画像を生成する濃度変換手段と、
    前記回転角度候補が複数ある場合に、各回転角度候補に対応する前記濃度変換画像を合成して合成画像を生成する画像合成手段とを備えたラインノイズ除去装置。
  2. 前記入力画像は指紋画像または掌紋画像であり、
    前記濃度変換手段は、注目画素を中心とし前記ラインノイズの方向に沿って平均隆線間隔に相当する画素数の3倍の数の画素からなる直線状の領域を第1の参照領域とし、前記注目画素が含まれる前記ラインノイズ領域の上下に隣接する非ラインノイズ領域から、前記参照領域と同数の画素からなる二つの領域を第2の参照領域として抽出し、この第2の参照領域に含まれる画素の最小濃度値と最大濃度値に基づいて濃度変換目標最小値と濃度変換目標最大値を決定することを特徴とした請求項1に記載のラインノイズ除去装置。
  3. ラインノイズを含む入力画像に局所的コントラストストレッチ法あるいは局所的ヒストグラム均等化法による濃度強調を施し濃度強調画像を生成する画像強調手段と、
    前記入力画像を二値化して二値画像を生成する画像二値化手段と、
    複数の回転角度それぞれについて、前記二値画像を回転させた回転画像を生成し、各回転画像中の黒画素が連続する領域のそれぞれについてエッジ特徴量を算出し、このエッジ特徴量に基づいてラインノイズ確信度を算出するラインノイズ確信度算出手段と、
    前記ラインノイズのうち3画素以上の幅のあるラインノイズにおける内側の黒画素のラインノイズ確信度を当該黒画素に隣接する画素のラインノイズ確信度と比較して高い方のラインノイズ確信度に置き換えると共に、前記ラインノイズ確信度に基づいて、前記回転角度の中からラインノイズの方向が所定の方向と一致する角度である回転角度候補を選択し、各回転角度候補に対応する前記回転画像について前記ラインノイズ確信度に基づいてラインノイズ領域を決定するラインノイズ領域決定手段と、
    前記入力画像の前記ラインノイズ領域に対応する領域に前記濃度強調を施し前記濃度強調画像の対応する画素濃度に置き換えることで濃度変換画像を生成する濃度変換手段と、
    前記回転角度候補が複数ある場合に、各回転角度候補に対応する前記濃度変換画像を合成して合成画像を生成する画像合成手段とを備えたラインノイズ除去装置。
  4. 前記入力画像は指紋画像または掌紋画像であり、
    前記濃度変換手段は、注目画素を中心とし前記ラインノイズの方向に沿って平均隆線間隔に相当する画素数の3倍の数の画素からなる直線状の領域を参照領域として前記局所的画像強調を行うことを特徴とした請求項3に記載のラインノイズ除去装置。
  5. 前記画像合成手段は、前記合成画像の各画素の濃度を前記各濃度変換画像の対応する画素の濃度の中で最小のものとすることにより前記合成を行うことを特徴とした請求項1乃至4のいずれか一つに記載のラインノイズ除去装置。
  6. ラインノイズを含む入力画像を二値化して二値画像を生成する画像二値化工程と、
    複数の回転角度それぞれについて、前記二値画像を回転させた回転画像を生成し、各回転画像中の黒画素が連続する領域のそれぞれについてエッジ特徴量を算出し、このエッジ特徴量に基づいてラインノイズ確信度を算出するラインノイズ確信度算出工程と、
    前記ラインノイズのうち3画素以上の幅のあるラインノイズにおける内側の黒画素のラインノイズ確信度を当該黒画素に隣接する画素のラインノイズ確信度と比較して高い方のラインノイズ確信度に置き換えると共に前記ラインノイズ確信度に基づいて、前記回転角度の中からラインノイズの方向が所定の方向と一致する角度である回転角度候補を選択し、各回転角度候補に対応する前記回転画像について前記ラインノイズ確信度に基づいてラインノイズ領域を決定するラインノイズ領域決定工程と、
    前記入力画像の前記ラインノイズ領域に対応する領域に局所的コントラストストレッチ法あるいは局所的ヒストグラム均等化法による濃度強調を施し前記入力画像の対応する画素濃度に置き換えることで濃度変換画像を生成する濃度変換工程と、
    前記回転角度候補が複数ある場合に、各回転角度候補に対応する前記濃度変換画像を合成して合成画像を生成する画像合成工程とを備えたラインノイズ除去方法。
  7. 前記入力画像は強調処理を施されていない指紋画像または掌紋画像であり、
    前記濃度変換工程では、注目画素を中心とし前記ラインノイズの方向に沿って平均隆線間隔に相当する画素数の3倍の数の画素からなる直線状の領域を第1の参照領域とし、前記注目画素が含まれる前記ラインノイズ領域の上下に隣接する非ラインノイズ領域から、前記参照領域と同数の画素からなる二つの領域を第2の参照領域として抽出し、この第2の参照領域に含まれる画素の最小濃度値と最大濃度値に基づいて濃度変換目標最小値と濃度変換目標最大値を決定することを特徴とした請求項6に記載のラインノイズ除去方法。
  8. ラインノイズを含む入力画像に局所的コントラストストレッチ法あるいは局所的ヒストグラム均等化法による濃度強調を施し濃度強調画像を生成する画像強調工程と、
    前記入力画像を二値化して二値画像を生成する画像二値化工程と、
    複数の回転角度それぞれについて、前記二値画像を回転させた回転画像を生成し、各回転画像中の黒画素が連続する領域のそれぞれについてエッジ特徴量を算出し、このエッジ特徴量に基づいてラインノイズ確信度を算出するラインノイズ確信度算出工程と、
    前記ラインノイズのうち3画素以上の幅のあるラインノイズにおける内側の黒画素のラインノイズ確信度を当該黒画素に隣接する画素のラインノイズ確信度と比較して高い方のラインノイズ確信度に置き換えると共に、前記ラインノイズ確信度に基づいて、前記回転角度の中からラインノイズの方向が所定の方向と一致する角度である回転角度候補を選択し、各回転角度候補に対応する前記回転画像について前記ラインノイズ確信度に基づいてラインノイズ領域を決定するラインノイズ領域決定工程と、
    前記入力画像の前記ラインノイズ領域に対応する領域に前記濃度強調を施し前記濃度強調画像の対応する画素濃度に置き換えることで濃度変換画像を生成する濃度変換工程と、
    前記回転角度候補が複数ある場合に、各回転角度候補に対応する前記濃度変換画像を合成して合成画像を生成する画像合成工程とを備えたラインノイズ除去方法。
  9. 前記入力画像は指紋画像または掌紋画像であり、
    前記濃度変換工程では、注目画素を中心とし前記ラインノイズの方向に沿って平均隆線間隔に相当する画素数の3倍の数の画素からなる直線状の領域を参照領域として前記局所的画像強調を行うことを特徴とした請求項8に記載のラインノイズ除去方法。
  10. 前記画像合成工程では、前記合成画像の各画素の濃度を前記各濃度変換画像の対応する画素の濃度の中で最小のものとすることにより前記合成を行うことを特徴とした請求項6乃至9のいずれか一つに記載のラインノイズ除去方法。
  11. コンピュータに、
    ラインノイズを含む入力画像を二値化して二値画像を生成する画像二値化処理と、
    複数の回転角度それぞれについて、前記二値画像を回転させた回転画像を生成し、各回転画像中の黒画素が連続する領域のそれぞれについてエッジ特徴量を算出し、このエッジ特徴量に基づいてラインノイズ確信度を算出するラインノイズ確信度算出処理と、
    前記ラインノイズのうち3画素以上の幅のあるラインノイズにおける内側の黒画素のラインノイズ確信度を当該黒画素に隣接する画素のラインノイズ確信度と比較して高い方のラインノイズ確信度に置き換えると共に、前記ラインノイズ確信度に基づいて、前記回転角度の中からラインノイズの方向が所定の方向と一致する角度である回転角度候補を選択し、各回転角度候補に対応する前記回転画像について前記ラインノイズ確信度に基づいてラインノイズ領域を決定するラインノイズ領域決定処理と、
    前記入力画像の前記ラインノイズ領域に対応する領域に局所的コントラストストレッチ法あるいは局所的ヒストグラム均等化法による濃度強調を施し前記入力画像の対応する画素濃度に置き換えることで濃度変換画像を生成する濃度変換処理と、
    前記回転角度候補が複数ある場合に、各回転角度候補に対応する前記濃度変換画像を合成して合成画像を生成する画像合成処理とを実行させるラインノイズ除去プログラム。
  12. 前記入力画像は強調処理を施されていない指紋画像または掌紋画像であり、
    前記濃度変換処理では、注目画素を中心とし前記ラインノイズの方向に沿って平均隆線間隔に相当する画素数の3倍の数の画素からなる直線状の領域を第1の参照領域とし、前記注目画素が含まれる前記ラインノイズ領域の上下に隣接する非ラインノイズ領域から、前記参照領域と同数の画素からなる二つの領域を第2の参照領域として抽出し、この第2の参照領域に含まれる画素の最小濃度値と最大濃度値に基づいて濃度変換目標最小値と濃度変換目標最大値を決定することを特徴とした請求項11に記載のラインノイズ除去プログラム。
  13. コンピュータに、
    ラインノイズを含む入力画像に局所的コントラストストレッチ法あるいは局所的ヒストグラム均等化法による濃度強調を施し濃度強調画像を生成する画像強調処理と、
    前記入力画像を二値化して二値画像を生成する画像二値化処理と、
    複数の回転角度それぞれについて、前記二値画像を回転させた回転画像を生成し、各回転画像中の黒画素が連続する領域のそれぞれについてエッジ特徴量を算出し、このエッジ特徴量に基づいてラインノイズ確信度を算出するラインノイズ確信度算出処理と、
    前記ラインノイズのうち3画素以上の幅のあるラインノイズにおける内側の黒画素のラインノイズ確信度を当該黒画素に隣接する画素のラインノイズ確信度と比較して高い方のラインノイズ確信度に置き換えると共に、前記ラインノイズ確信度に基づいて、前記回転角度の中からラインノイズの方向が所定の方向と一致する角度である回転角度候補を選択し、各回転角度候補に対応する前記回転画像について前記ラインノイズ確信度に基づいてラインノイズ領域を決定するラインノイズ領域決定処理と、
    前記入力画像の前記ラインノイズ領域に対応する領域に前記濃度強調を施し前記濃度強調画像の対応する画素濃度に置き換えることで濃度変換画像を生成する濃度変換処理と、
    前記回転角度候補が複数ある場合に、各回転角度候補に対応する前記濃度変換画像を合成して合成画像を生成する画像合成処理とを実行させるラインノイズ除去プログラム。
  14. 前記入力画像は指紋画像または掌紋画像であり、
    前記濃度変換処理では、注目画素を中心とし前記ラインノイズの方向に沿って平均隆線間隔に相当する画素数の3倍の数の画素からなる直線状の領域を参照領域として前記局所的画像強調を行うことを特徴とした請求項13に記載のラインノイズ除去プログラム。
  15. 前記画像合成処理では、前記合成画像の各画素の濃度を前記各濃度変換画像の対応する画素の濃度の中で最小のものとすることにより前記合成を行うことを特徴とした請求項11乃至14のいずれか一つに記載のラインノイズ除去プログラム。
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