JP4232406B2 - 溶解保持炉の溶湯漏れ検出方法および溶解保持炉 - Google Patents

溶解保持炉の溶湯漏れ検出方法および溶解保持炉 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属鋳造品の製造に用いる金属溶湯を溶解保持する溶解保持炉の溶湯漏れ検出方法および溶解保持炉に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えばダイカストマシン等の鋳造機に供給するための金属溶湯を溶解保持する溶解保持炉がある。溶解保持炉は、一般的に耐火材からなる内層と断熱材からなる外層とを有する炉体を備え、この炉体の内側空間に金属塊を溶解した溶湯を保持するようになっている。このような溶解保持炉では、炉体の内層に熱応力等によりクラック等が発生すると、このクラックを介して溶湯が外部に漏れる場合がある。
【0003】
そこで、炉体の内層と外層との間に温度センサを埋設し、この温度センサの検出した温度により、溶湯漏れが発生した場合にこの漏れを早期検出しようとするものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来技術の溶解保持炉では、温度センサが設置された局所的な温度しか検出できないため、確実に溶湯漏れを検出しようとすると、多数の温度センサを相互に近接配置して炉体内に埋設する必要があり、溶解保持炉の構造が複雑になり、施工時の工数が大きくなる等の問題がある。
【0005】
本発明は上記点に鑑みてなされたもので、溶解保持炉の構造がシンプルにでき、しかも確実に溶湯漏れを検出することが可能な溶解保持炉の溶湯漏れ検出方法および溶解保持炉を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、
耐火材からなる内層(11)と断熱材からなる外層(12)とを有し、金属塊(3)を溶解した溶湯(2)を内側に保持する炉体(110)を備える溶解保持炉の溶湯漏れ検出方法であって、
炉体(110)の側面部および底面部を複数の領域に分割し、
内層(11)と外層(12)との間において、分割した領域毎に、溶湯(2)から受けた熱を自らの全体に伝達するシート状の部材(115)を内層(11)の外表面に沿うように配置し、
領域毎のシート状の部材(115)のそれぞれの温度を検出する温度検出手段(116、140)を設け、
温度検出手段(116、140)が検出した領域毎のシート状の部材(115)の温度の差に基づいて、溶湯(2)の漏れを検出することを特徴としている。
【0013】
これによると、炉体(110)から溶湯(2)が漏れ、溶湯(2)が熱伝導部材(115)に近付きあるいは到達すると、シート状の部材(115)の温度が全体的に上昇する。したがって、炉体(110)にシート状の部材(115)を形成したシンプルな構造により、溶湯(2)の漏れを確実に検出することができる。
【0015】
また、内層(11)から溶湯(2)が漏れた場合に、漏れを早期に検出することができる。
【0017】
さらに、炉体(110)の溶湯(2)漏れ領域を確実に特定することができる。
【0019】
これに加えて、炉体(110)の内側に貯留された溶湯(2)の温度は諸条件により変化する場合がある。溶湯(2)の温度が変化した場合には、炉体(110)の各領域の温度も内側の溶湯(2)の温度に連動して変化する。したがって、上述のように、領域毎に検出した温度の差によれば、溶湯(2)の温度が変化しているときであっても、漏れおよび漏れが発生した領域を精度よく確実に検出することができる。
【0020】
また、請求項2に記載の発明のように、溶湯(2)を加熱する加熱手段は、バーナ(21)とすることができ、請求項3に記載の発明のように、バーナは、直火式のバーナ(21)とすることができる。また、請求項4に記載の発明のように、シート状の部材(115)は、ステンレスの板材とすることができ、請求項5に記載の発明のように、シート状の部材(115)は、マイカからなるものとすることもできる。
【0026】
また、請求項6に記載の発明では、
耐火材からなる内層(11)と断熱材からなる外層(12)とを有し、金属塊(3)を溶解した溶湯(2)を内側に保持する炉体(110)を備える溶解保持炉であって、
炉体(110)の側面部および底面部を複数の領域に分割して、内層(11)と外層(12)との間における分割した領域毎に、溶湯(2)から受けた熱を自らの全体に伝達するように、内層(11)の外表面に沿うように配置されたシート状の部材(115)と、
領域毎のシート状の部材(115)のそれぞれの温度を検出するように設けられた温度検出手段(116、140)と、
温度検出手段(116、140)が検出した領域毎のシート状の部材(115)の温度の差に基づいて、炉体(110)からの溶湯(2)の漏れを検出する漏れ検出手段(140)とを備えることを特徴としている。
【0027】
これによると、請求項1に記載の溶解保持炉の溶湯漏れ検出方法により溶湯(2)の漏れを検出することができる。したがって、炉体(110)に熱を自らの全体に伝達するシート状の部材(115)を形成したシンプルな構造により、溶湯(2)の漏れを確実に検出することができる。
【0029】
また、内層(11)から溶湯(2)が漏れた場合に、漏れを早期に検出することができる。
【0031】
さらに、炉体(110)の溶湯(2)漏れ領域を確実に特定することができる。
【0033】
これに加えて、炉体(110)の内側の溶湯(2)の温度が変化しているときであっても、漏れおよび漏れが発生した領域を精度よく確実に検出することができる。
また、請求項7に記載の発明のように、溶湯(2)を加熱する加熱手段を備え、この加熱手段はバーナ(21)とすることができ、請求項8に記載の発明のように、バーナは、直火式のバーナ(21)とすることができる。また、請求項9に記載の発明のように、シート状の部材(115)は、ステンレスの板材とすることができ、請求項10に記載の発明のように、シート状の部材(115)は、マイカからなるものとすることもできる。
【0034】
なお、上記各手段に付した括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示す。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
【0036】
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態の溶解保持炉1の概略構造を示す断面図であり、図2は、炉体内電極15の相互配置関係を示す斜視説明図である。
【0037】
図1に示すように、本実施形態の溶解保持炉1は、内側に溶湯(本例ではアルミニウム合金の溶湯)の貯留室13を形成する有底円筒状の炉体10を備えている。炉体10は、耐火材からなる内層11と、断熱材からなる外層12とを有している。本例では、内層11は、溶解したアルミニウム合金に対し耐性を有するアルミナを主成分とする非導電性のセラミック耐火物により形成されており、外層12は、断熱性および耐熱性等の特性より、珪酸カルシウムを主成分とする多孔体により形成されている。
【0038】
炉体10の図中右上側には、直火式のバーナ31を備える投入口30が設けられている。そして、投入口30より投入される金属塊(本例ではアルミニウム合金の金属塊)3をバーナ31により加熱(例えば約650℃に加熱)して溶解させ、炉体10内の貯留室13内に導入するようになっている。
【0039】
炉体10の上方には、貯留室13の上方側の大部分を覆うように、溶解保持炉1の上壁20が設けられている。そして、この上壁20には、貯留室13に保持されたアルミニウム合金の溶湯2をさらに昇温させ高温(例えば約730℃)で保持するための直火式のバーナ21が配設されている。
【0040】
貯留室13の上壁20により覆われていない部分(図中左方部分)は、図示しないダイカストマシン等の鋳造機に溶湯2を供給するための溶湯供給口14を形成している。そして、鋳造時には、ラドル等の溶湯供給手段が、溶湯供給口14から図示しない鋳造機に貯留室13に保持された溶湯2を供給できるようになっている。
【0041】
炉体10を形成する内層11と外層12との間には、炉体内電極15が配設されている。炉体内電極15は、ステンレスの板材からなるプレート状の電極であり、炉体10の内部の略全域に形成されている。炉体内電極15は、図2に相互の位置関係を示すように、炉体10の円筒部に4枚、底部に1枚の合計5枚の電極に分割して形成され、この5枚の炉体内電極15により内層11の外側面の略全域を覆っている。
【0042】
炉体10の内側の溶湯供給口14には、貯留室13内の溶湯2に浸漬する部位に、浸漬電極16が配設されている。浸漬電極16は、アルミニウム合金の溶湯2に耐性を有するとともに導電性を有する炭化珪素材からなる電極である。
【0043】
炉体10の外部側方には、漏れ検出装置40が設けられている。漏れ検出装置40は、5枚の炉体内電極15および1つの浸漬電極16と導電ケーブル41(一部図示省略)により接続され、図示しない内部の電気抵抗計測手段により、各炉体内電極15と浸漬電極16との間の導電状態(電気抵抗値)をそれぞれ検出するようになっている。
【0044】
炉体内電極15は、本実施形態における第1の電極であり、浸漬電極16は、本実施形態における第2の電極である。また、漏れ検出装置40は、本実施形態における導電状態検出手段である。
【0045】
次に、上記構成に基づき溶解保持炉1の溶湯漏れ検出方法について説明する。
【0046】
溶解保持炉1の炉体10の内側に形成された貯留室13に溶湯2が保持された状態において、炉体10の内層11にクラック等が発生しておらず、溶湯2の漏れがない場合には、内層11が非導電性であるので、漏れ検出装置40が検出する炉体内電極15と浸漬電極16との間の電気抵抗値は極めて高抵抗(ほぼ無限大)である。
【0047】
これに対し、炉体10の内層11にクラック等が発生し、このクラック等を介して貯留室13内の溶湯2が漏れ出した場合には、クラック等の内部を進行した溶湯は、クラック等が発生した領域に形成されている炉体内電極15に到達する。すると、貯留室13内およびクラック等内部の溶湯により、炉体内電極15と浸漬電極16との間が導通可能状態となる。したがって、漏れ検出装置40が検出する炉体内電極15と浸漬電極16との間の電気抵抗値は極めて低抵抗となる。
【0048】
このようにして、漏れ検出装置40は、炉体内電極15と浸漬電極16との間の電気抵抗値により、炉体10の内層11から溶湯2の漏れが発生しているか否かを検出する。また、漏れ検出装置40は、複数の領域に分割形成された各炉体内電極15と浸漬電極16との間の電気抵抗値をそれぞれ検出しているので、溶湯漏れが発生した領域(クラック等が発生した領域)も検出する。
【0049】
上記構成では、説明を省略したが、漏れ検出装置40は、表示手段や発音手段等の報知手段を備え、上記のように溶湯の漏れや漏れ領域を検出したときには、これらを報知手段により報知するものであってもよい。
【0050】
上述の構成および検出方法によれば、炉体10の内層11と外層12との間の略全域に炉体内電極15を形成するとともに、炉体10の貯留室13内に浸漬電極16を形成するシンプルな構造により、内層11からの溶湯2の漏れを早期に確実に検出することができる。また、炉体内電極15は複数の領域に分割形成されているので、溶湯漏れ領域を確実に特定することができる。
【0051】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について図3および図4に基づいて説明する。本第2の実施形態は、前述の第1の実施形態と比較して、溶湯漏れの検出方法および検出のための溶解保持炉101の構成が異なる。なお、第1の実施形態と同様の部分については、同一の符号をつけ、その説明を省略する。
【0052】
図3に概略構成を示すように、本実施形態の炉体110を形成する内層11と外層12との間には、シート状の熱伝導部材115が配設されている。熱伝導部材115は、ステンレスの板材あるいはマイカ等の高熱伝導材からなる部材であり、炉体110の内部の略全域に形成されている。
【0053】
熱伝導部材115は第1の実施形態の炉体内電極15と同様に、炉体110の円筒部に4枚、底部に1枚の合計5枚に分割して形成され、この5枚の熱伝導部材115により内層11の外側面の略全域を覆っている。そして、5枚の熱伝導部材115には、それぞれ外側面に熱電対116が配設されている。
【0054】
炉体110の外部側方には、漏れ検出装置140が設けられている。漏れ検出装置140は、5枚の熱伝導部材115にそれぞれ取り付けられた熱電対116と電気的に接続され(一部図示省略)、図示しない内部の計測手段により、各熱電対116の起電力を計測し、各熱伝導部材115の温度をそれぞれ検出するようになっている。
【0055】
熱電対116および漏れ検出装置140からなる構成が、本実施形態における温度検出手段であり、漏れ検出装置140は、本実施形態における漏れ検出手段でもある。
【0056】
次に、上記構成に基づき本実施形態の溶解保持炉101の溶湯漏れ検出方法について説明する。
【0057】
図4は、漏れ検出装置140が検出した各熱伝導部材115の温度データの一例を示すグラフである。
【0058】
溶解保持炉101の炉体110の内側に形成された貯留室13に溶湯2が保持された状態において、炉体110の内層11にクラック等が発生しておらず、溶湯2の漏れがない場合には、各熱伝導部材115の温度は設置部位により若干の差はあるものの、貯留室13内の溶湯2の温度に連動して、図4のA部のように、差を保って同様の変動を起こす。
【0059】
ここで、貯留室13内の溶湯2の温度が変動するのは、貯留室13内に新たな溶湯が供給されたり、バーナ21の作動により貯留室13内の溶湯2の昇温、高温保持が行なわれる等の理由による。このように貯留室13内の溶湯2の温度が変動すると、内層11を介した熱伝導により、漏れ検出装置140が検出する各熱伝導部材115の温度も変動する。
【0060】
これに対し、炉体110の内層11にクラック等が発生し、このクラック等を介して貯留室13内の溶湯2が漏れ出した場合には、クラック等の内部を溶湯が熱伝導部材115に向かって進行する。すると、高温の溶湯との距離が短くなることにより、図4に示すB部のように、溶湯が熱伝導部材115に到達する前からクラック等が発生した領域に形成されている熱伝導部材115の温度が上昇する。
【0061】
熱伝導部材115は、高熱伝導材により形成されているので、溶湯からの熱により溶湯に近接した部分の温度が上昇すると、これを速やかに1枚の熱伝導部材115全体に伝達し、これに取り付けられている熱電対116の起電力を上昇させる。
【0062】
このようにして、漏れ検出装置140は、熱電対116の起電力を計測し、各熱伝導部材115間の温度差を検出し、これに基づいて、炉体110の内層11から溶湯2の漏れが発生しているか否かを検出するとともに、溶湯漏れが発生した領域(クラック等が発生した領域)を検出する。
【0063】
上記構成では、説明を省略したが、第1の実施形態と同様に、漏れ検出装置140は、表示手段や発音手段等の報知手段を備え、上記のように溶湯の漏れや漏れ領域を検出したときには、これらを報知手段により報知するものであってもよい。
【0064】
上述の構成および検出方法によれば、炉体110の内層11と外層12との間の略全域に熱伝導部材115を形成するとともに、熱伝導部材115の温度を検出するための熱電対116設けるシンプルな構造により、内層11からの溶湯2の漏れを早期に確実に検出することができる。また、熱伝導部材115は複数の領域に分割形成されているので、溶湯漏れ領域を確実に特定することができる。
【0065】
さらに、漏れ検出装置140は、領域毎に検出した温度の差に基づいて漏れ検出を行なっているので、炉体10内の溶湯2の温度が変化しているときであっても、溶湯の漏れおよび漏れ発生領域を精度よく確実に検出することができる。
【0066】
(他の実施形態)
上記第1の実施形態では、漏れ検出装置40は、内部の電気抵抗計測手段により、各炉体内電極15と浸漬電極16との間の電気抵抗値をそれぞれ検出するようになっていたが、各炉体内電極15と浸漬電極16との間の導電状態が検出できるものであればよい。例えば、炉体内電極15と浸漬電極16との間に電圧を印加し電流値を検出するものであってもよい。
【0067】
また、上記第1の実施形態では、炉体内電極15はステンレス材により形成され、浸漬電極16は炭化珪素材により形成されていたが、溶湯に耐性を有するとともに導電性を有する材料であればよい。
【0068】
また、上記第1の実施形態では、浸漬電極16は、溶湯供給口14の溶湯2に浸漬する部位に配設されていたが、貯留室13内の溶湯2の量の多少に係わらず漏れ検出が可能なように、浸漬電極16は、炉体10の底面近傍まで延設されるものであってもよい。
【0069】
また、上記第2の実施形態では、シート状熱伝導部材115の温度検出のために熱電対116を採用したが、溶湯温度を検出できる温度検出手段であればこれに限らず採用することができる。
【0070】
また、上記第2の実施形態では、漏れ検出装置140は、各熱伝導部材115間の温度差に基づいて漏れ検出を行なうものであったが、溶湯の温度変動が小さいのであれば、検出する温度の絶対値で漏れ検出を行なうものであってもよい。
【0071】
また、上記第1の実施形態では、炉体内電極15は5つ領域に分割形成され、上記第2の実施形態では、熱伝導部材115は5つ領域に分割形成されていたが、この数に限定されるものではない。炉体10のサイズ等に応じて適宜設定し得るものである。例えば、炉体サイズが小さければ1つであってもよいし、炉体サイズが大きければ数〜数十であってもよい。数十以下の分割形成であれば溶解保持炉の構造を複雑にすることなく漏れおよび漏れ領域を検出することが可能である。
【0072】
また、上記各実施形態では、バーナ21、31は直火式のバーナであったが、これに限定されるものではなく、他の加熱手段であってもよい。例えば、バーナ21として浸漬式のバーナを採用してもかまわない。
【0073】
また、上記各実施形態では、炉体内電極15もしくは熱伝導部材115は、炉体10の内層11と外層12との間に設けたが、炉体10の外側表面に設けるものであってもよい。ただし、上記各実施形態のように炉体10の内部に設ける方が漏れの早期検出の点で有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における溶解保持炉1の概略構造を示す断面図である。
【図2】第1の実施形態における炉体内電極15の相互配置関係を示す斜視説明図である。
【図3】本発明の第2の実施形態における溶解保持炉101の概略構造を示す断面図である。
【図4】第2の実施形態における漏れ検出装置140が検出した熱伝導部材115の温度データの一例を示すグラフである。
【符号の説明】
1、101 溶解保持炉
2 溶湯
3 金属塊
10、110 炉体
11 内層
12 外層
13 貯留室
15 炉体内電極(第1の電極)
16 浸漬電極(第2の電極)
40 漏れ検出装置(導電状態検出手段)
115 熱伝導部材
116 熱電対(温度検出手段の一部)
140 漏れ検出装置(温度検出手段の一部、漏れ検出手段)

Claims (10)

  1. 耐火材からなる内層(11)と断熱材からなる外層(12)とを有し、金属塊(3)を溶解した溶湯(2)を内側に保持する炉体(110)を備える溶解保持炉の溶湯漏れ検出方法であって、
    前記炉体(110)の側面部および底面部を複数の領域に分割し、
    前記内層(11)と前記外層(12)との間において、前記領域毎に、前記溶湯(2)から受けた熱を自らの全体に伝達するシート状の部材(115)を前記内層(11)の外表面に沿うように配置し、
    前記領域毎の前記シート状の部材(115)のそれぞれの温度を検出する温度検出手段(116、140)を設け、
    前記温度検出手段(116、140)が検出した前記領域毎の前記シート状の部材(115)の前記温度の差に基づいて、前記溶湯(2)の漏れを検出することを特徴とする溶解保持炉の溶湯漏れ検出方法。
  2. 前記溶湯(2)を加熱する加熱手段は、バーナ(21)であることを特徴とする請求項1に記載の溶解保持炉の溶湯漏れ検出方法。
  3. 前記バーナは、直火式のバーナ(21)であることを特徴とする請求項2に記載の溶解保持炉の溶湯漏れ検出方法。
  4. 前記シート状の部材(115)は、ステンレスの板材であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の溶解保持炉の溶湯漏れ検出方法。
  5. 前記シート状の部材(115)は、マイカからなることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の溶解保持炉の溶湯漏れ検出方法。
  6. 耐火材からなる内層(11)と断熱材からなる外層(12)とを有し、金属塊(3)を溶解した溶湯(2)を内側に保持する炉体(110)を備える溶解保持炉であって、
    前記炉体(110)の側面部および底面部を複数の領域に分割して、前記内層(11)と前記外層(12)との間における前記領域毎に、前記溶湯(2)から受けた熱を自らの全体に伝達するように、前記内層(11)の外表面に沿うように配置されたシート状の部材(115)と、
    前記領域毎の前記シート状の部材(115)のそれぞれの温度を検出するように設けられた温度検出手段(116、140)と、
    前記温度検出手段(116、140)が検出した前記領域毎の前記シート状の部材(115)の前記温度の差に基づいて、前記炉体(110)からの前記溶湯(2)の漏れを検出する漏れ検出手段(140)とを備えることを特徴とする溶解保持炉。
  7. 前記溶湯(2)を加熱する加熱手段を備え、前記加熱手段はバーナ(21)であることを特徴とする請求項6に記載の溶解保持炉。
  8. 前記バーナは、直火式のバーナ(21)であることを特徴とする請求項7に記載の溶解保持炉。
  9. 前記シート状の部材(115)は、ステンレスの板材であることを特徴とする請求項6ないし請求項8のいずれかに記載の溶解保持炉。
  10. 前記シート状の部材(115)は、マイカからなることを特徴とする請求項6ないし請求項8のいずれかに記載の溶解保持炉。
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