JP4231526B2 - 伝送ライン - Google Patents

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Description

本発明は、多回路電子通信システムに関し、より詳細には、このようなシステムに使用するための専用の伝送チャネル構造に関する。この伝送チャネル構造は、伝送システム、チップ実装体、プリント回路基板、相互接続装置、チップとの間での信号授受(launches to and from chips)、回路基板、ケーブル及び相互接続のあらゆる部分に利用することができる。
当技術分野において、種々の電子伝送手段が知られている。これら伝送手段は、すべてではないもののその多くにおいて、性質上、速度に関する各種制限、例えば、周波数の上限、信号がシステム内の一地点から別の地点へ移動するのにかかる実際の時間(一般に伝播遅延という)等が存在する。これらの伝送手段は、第1に構造、第2に材料組成によって電子的性能が制限されるに過ぎない。伝統的アプローチでは、図1に示すようなエッジカードコネクタに見られるように、導電性のピンを使用している。このタイプの構造では、複数の導電性のピン、すなわち、端子20がプラスチック製ハウジング21内に配置されており、この配置での動作速度は約800〜900〔MHz〕である。この標準的な構造を改良したものが、図2に示す当技術分野で「Hi−Spec」として知られているエッジカードコネクタである。このシステムでは、大きな接地用接点25と小さな信号用接点26とが絶縁性コネクタハウジング27に設けられている。小さな信号用接点26は大きな接地用接点25と結合する。この構造においては、信号用接点は差動信号用の接点ではなく、シングルエンドの信号用としてのみ使用することができる。すなわち、各信号用接点の両側に接地用接点が配置されている。このタイプのシステムの動作速度は、約2.3〔GHz〕であると考えられる。
当分野において更に改良したものは、「三つ組」コネクタあるいは「トリプル」コネクタといわれるものである。このコネクタでは、図3に示すように、大きな接地端子29及び2個の小さな差動信号用端子30が、三角形を構成するようにプラスチック製ハウジング28内に配設されている。これについては、米国特許第6280209号によって詳細に記載されている。この三つ組/トリプル構造の見かけの上限速度は約4〔GHz〕である。前述の3種のコネクタはすべて、最も簡単に言えば、プラスチック製ハウジング内に導電性のピンを設けて電子信号用の伝送ラインを提供するものである。
これらのタイプの構成においてはいずれも、回路基板、結合インターフェイス、システムの供給源及び負荷を含むシステムの全分配経路に亘(わた)って機能的伝送ラインを維持することが要求される。伝送システムを個別のピンを用いて構成した場合、システム内において要求されている均質性を達成するのは困難である。これらのコネクタでは、信号、接地及び電力用に別々のポイント間接続(point-to-point connection )が用いられる。これら導電体は、導電体としてあるいは電気的連続性を提供する手段として設計されており、一般に、伝送ライン効果(transmission line effects )については考慮されていなかった。このような導電体の多くは、標準的なピンフィールドとして設計されたため、ピン、すなわち、端子は、目的の電気的機能に関わらず、すべて同一であり、ピンは標準的なピッチで配設され、標準的な材料で、かつ、標準的な長さで形成されていた。動作速度が遅い場合にはこれでも十分な性能が得られたが、動作速度が速い場合は、これらのシステムは、このような導電体をシステムにおける不連続部とみなしてしまい、動作や動作速度に悪影響を与える。
これらのシステムにおける多くの信号端子、すなわち、ピンは、同じ接地戻り導体に接続されていたため、信号対接地比は高く、信号と接地との間に大電流ループが形成されてしまうため、高速の信号伝送には適していなかった。電流ループは、バンド幅を狭くし、システムのクロストークを増やすため、システムの性能を悪化させる虞がある。
バンド幅(BW)は1√LC(式中、Lはシステム要素のインダクタンス、Cはシステム要素のキャパシタンス、BWはバンド幅を示す)に比例する。信号分配システムの誘導成分及び容量成分は、例えシステムに不連続部がなく完全に均質であったとしても、システムのバンド幅を狭くするように作用する。これら誘導成分及び容量成分は、システム全体の経路長を低減することによって、最小限にすることができる。これは、主にシステム全体の電流経路の面積を制限すること及びシステムの要素の全めっき面積(plate area)を低減することによって行う。しかしながら、伝送周波数が高くなると、寸法を小さくすること自体が問題となる。すなわち、有効物理長がかなり小さくなってしまう。10〔GHz〕以上の高周波数では、計算したシステム経路長の殆(ほとん)どは許容することができない値となってしまう。
システム全体を通しての総インダクタンス及びキャパシタンスが性能を制限するファクタとなるだけでなく、幾何形状及び/又は材料における不均質な変化によっても不連続性が発生する。約12.5ギガビット/秒(〔Gbps〕)で動作する低電圧差動信号システムの最小カットオフ周波数が約3.5〔GHz〕の場合、誘電率が約3.8の誘電体を使用すると、臨界経路長は約0.25インチとなり、この長さ以上では不連続性を許容することができる。この寸法では、与えられた1/4インチ内に供給源、伝送ライン及び負荷を含むシステムを構築するという能力が実行不可能となってしまう。このように、電子伝送構造は、均一構造のピン配置から、機能的に特化したピン配置へ進化し、さらに、一体的に構成されたインターフェイスが試みられているが、未だに経路長等のファクタによって構造が制限されている。前述の従来技術の構造では、システムの物理的制限及びそのような伝送に必要とされる短い臨界経路長のために、高い周波数の信号を送ることは実用的でなかった。
有効な伝送システムを得るためには、分配経路全体に亘って、すなわち、供給源からインターフェイスを通って負荷まで、一定の専用の伝送ラインを維持しなければならない。これには結合可能な相互接続とプリント回路基板も含まれるであろう。分配システムが個々の導電性ピンで構成され、それが他の個々の導電性ピンと相互接続するように設計されている場合、寸法、形状、及びピン/端子の相互の位置の変更をしなければならない可能性が高く、これを達成するのは難しい。例えば、直角コネクタの場合、ピン/端子の列同士の関係は、長さ及び電気的結合の点で変化する。チップ実装体、プリント回路基板、基板コネクタ及びケーブル組立体を含めたシステムの供給源から負荷までの全領域に亘る高速相互接続の設計における各種原則が、2.5〔Gbps〕までの供給源の伝送システムにおいて使用されている。このような原則の一例としては、信号経路と接地経路の結合が増強され、シングルエンドでの動作に好ましくなる点で標準的なピンフィールドより性能が向上するように接地を設計することである。このようなシステムに用いられる別の原則は、不連続性を極力減らすためにインピーダンスチューニングを行うことである。更に別の原則はピンアウト最適化であり、この場合、信号経路と戻り経路が、性能を極力高めるようにピンフィールドにおける特定のピンに割当てられる。このタイプのシステムにおいても、上述の臨界経路長を達成するという点において制限を伴う。
本発明は、前述の欠点を克服し高速で動作する、改良された伝送、あるいは、分配システムに関するものである。さらに、本発明は、構成要素を伝送ラインに取付け直接結合することができるはんだランド、又は、接続点を提供する改良された伝送システムに関するものである。
したがって、本発明は、前述の欠点を克服する改良された伝送構造体に関するものである。この構造体では、ある意味では光ファイバシステムと同様な、完全な電子伝送チャネルを提供する一体的な機械的構造体を形成するために、グループ化した導電性要素を用いる。本発明は、個別の導電性ピン又は銅の導体を備えた分離可能なインターフェイスを伝送チャネルとして用いるのではなく、完全な銅系電子伝送チャネルを提供することに焦点を置いている。本発明の伝送チャネルでは、電気的性能をより簡単に予測することができ、動作特性の制御性も高まる。改良された本発明のシステムは、デジタル信号伝送において、0.25インチより十分大きい経路長では、少なくとも12.5〔GHz〕以上の動作速度を提供することができる。
したがって、本発明の一般的な目的は、要素グループ化チャネルリンクとして機能する、エンジニアリングされた(engineered)導波路を提供することである。このリンクは、細長の誘電体本体部と、該誘電体本体部の外表面に沿って設けられた少なくとも2個の導電性要素とを有する。
本発明の他の目的は、高速チャネルリンク(すなわち、伝送ライン)を提供することである。このリンクは、所定の断面形状の細長い本体部を有する。該本体部は、選択された誘電率を有する誘電体で形成されている。リンクの最も基本的な構造においては、リンクの外表面に2個の導電性要素が設けられている。これら要素は同様の大きさ及び形状であり、本体部の表面上において互いに対抗するように向きが決められている。これにより、2個の導電性要素間に特定の電場及び磁場を形成してこの電場及び磁場をチャネルリンク全長に亘って維持することによって、電気エネルギー波がリンクの中を流れるようにする。
本発明の更に他の目的は、細長い本体の外表面上の導電性要素及びそれらの間隙(げき)の寸法を選択的に決め、平衡あるいは不平衡の電場及び磁場を維持することによって、チャネルリンクのインピーダンスを制御することである。
本発明の更に他の目的は、平坦(たん)な基板と該基板に形成された複数の溝とを有する改良された電気伝送チャネルを提供することである。この溝は対向する側壁を有するとともに、溝同士は基板のランドによって離間されている。溝の側壁には、めっきや蒸着等によって導電性材料の層が形成され、これにより、溝内に電気伝送チャネルが形成される。
本発明の更に他の目的は、あらかじめエンジニアリングされた導波路を提供することである。この導波路においては、少なくとも一組の導電性要素を用いて差動信号伝送、すなわち、イン(+)及びアウト(−)の信号を提供する。この導電性要素の組は、単位長さ当りの容量、単位長さ当りのインダクタンス、インピーダンス、減衰及び単位長さ当りの伝播遅延を決定し、かつ、導電性要素によって形成されるチャネル内にこれらのあらかじめ決められた性能パラメータを確立することを可能にするために、誘電体の外側に配設されている。
本発明の更に他の目的は、中実のリンク、好ましくは均一な円形断面のリンクの形態の改良された伝送ラインを提供することである。このリンク上には少なくとも一組の導電性要素が配設されており、該要素はリンク全体に亘り電気的波動(electrical wave )をガイドする。リンクは、誘電性材料から成る少なくとも1本の細いフィラメントを含み、該フィラメント上には2つの導電性表面が形成されている。該導電性表面はフィラメントの長さ方向に延在しており、該表面同士は、2つの円弧距離によって離間されている。さらに、導電性表面は互いに離間されているので、別個の2個の要素から成る伝送チャネルを形成している。このチャネルの電流ループは小さいため、信号導線同士は、より密に位置合せすることができる。
本発明の更に他の目的は、高速アプリケーション用の非円形の伝送ラインを提供することである。該伝送ラインは、長方形あるいは正方形断面の細長い誘電体部材を有し、該部材は外表面に少なくとも4個の側面を有する。誘電体部材は一対の導電性要素を有し、該要素は、互いに位置合せされて、対向する2側面上に配設されている。
本発明では、特有の構造によって前述及びその他の目的を達成する。主要な一形態においては、本発明は、所定の誘電率、かつ、所定の断面形状の誘電体で形成された伝送ラインを含む。この誘電体の線、すなわち、リンクに一対の導電性表面が形成される。これら表面は、互いに位置合せされ、かつ、互いに離間しているのが好ましい。この導電性表面は、電気的波動を伝送リンクに沿って案内するための導波路として機能する。
本発明の他の主要な形態においては、導電性要素は、単一の要素上でペアを構成するようにグループ化され、一体化した導波路を形成する。この導波路は、連続するプリント回路基板の間に容易に延設し、それらに接続することができる。導電性表面は、導電性材料をめっき等によって誘電体の外表面に選択的に積層させることにより、あるいは、成形等によって誘電体に別の導電体を取付けることにより形成することができる。誘電体には曲げ部を形成することができ、その場合、曲げ部の表面における導電性表面は、誘電体の曲げ部に沿って、グループ化されたチャネル導電体同士の離間した配置状態を維持する。
本発明の他の主要な形態においては、伝送ラインの外側は保護用外部ジャケット、すなわち、スリーブによって覆うことができる。誘電体における導電性表面の配置は、幅を等しくした平衡配置、あるいは、一組以上の導電性要素の幅を異なるものとした不平衡配置とすることができる。3個の導電性要素を誘電体上に配置したものとすることもでき、この場合、一対の差動信号用電線とこれに関連する接地電線とを用いた差動信号用三つ組を伝送ラインに支持することができる。導電性表面の数は誘電体の大きさのみによって制限される。このような個別の導電性要素を4個用いて、2個の異なる信号チャネル、あるいは、接地を二重にした単一の差動信号対を支持することができる。
本発明の更に他の主要な形態においては、一体の伝送ラインが1個のキャビティ、あるいは、基板に形成した複数の金属処理された所定の大きさのキャビティに形成されている。基板には溝が形成されてキャビティを構成し、溝の側壁には導電性材料がめっきされている。この場合、キャビティ、すなわち、溝の側壁間の空気が、伝送チャネルの誘電体として機能する。このエンジニアリングされた伝送構造においては、誘電体本体の誘電率よりも空気の誘電率の方が小さくなっており、伝播遅延と誘電加熱損失が減少し、伝送速度を高めながら、材料と形状を制御することによって、伝送ラインの隣接する信号伝送チャネル間ではなく溝内の導電性要素間の電気的結合を選択的に大きくすることができる。
本発明の更に他の主要な形態において、前述の伝送リンクは、回路基板等の基板の表面に信号を伝え、構成要素を取付けることができるランド又は端子を提供するために使用することができる。その際に、伝送ラインから形成されたランド又は端子によって伝送ライン上の信号を装置に直接結合することができる。
本発明の伝送ラインは信号と電力の両方を送ることができるため、別々の信号チャネルと電力チャネルとに容易に分割することができる。信号チャネルは、所定の幅の導電性ストリップ、すなわち、経路によって形成することができる。一方、電力チャネルは、より大電流を運ぶため、より幅広のストリップ、あるいは、より大きい連続的な導電体ストリップを有することができる。より幅広のストリップは、信号ストリップに比べてプレート領域(plate area)が広く、高容量である。信号チャネルと電力チャネルとは、絶縁領域として機能する伝送構造の幅広の非導電領域によって絶縁することができる。絶縁領域は誘電体のベースを形成するときに形成されるため、絶縁領域は、クロスコンタミネーション、すなわち、電気的な干渉を極力小さくするように形成することが容易である。
本発明のこれらの及びその他の目的、特徴及び利点は、以下の詳細の説明を検討することにより明瞭に理解されるであろう。
この詳細の説明において、添付の図面を頻繁に参照する。
図4は、本発明の原理に従って構成した要素グループ化チャネルリンク50を示す。図示のように、リンク50は、光ファイバ材料と同様の、細長の誘電体本体51(好ましくは円筒形フィラメント)を含む。光ファイバ材料と異なる点は、リンク50は、あらかじめエンジニアリングされた導波路及び専用の伝送媒体として機能するということである。本体51は、特定の誘電率を有する専用の誘電体によって作られ、その上に複数の導電性要素52が設けられている。図4及び5においては、導電性要素52は、導電性材料から成る細長のエクステント、トレースあるいはストリップ52として図示されており、例えば、特定の断面形状を有する伝統的な銅や貴金属製のエクステントとすることができる。導電性要素52は、リンク50の誘電体本体に成形、あるいは、接着剤等の手段を用いて取付けることができる。また、導電性要素52は、適切なめっきや真空蒸着プロセスによって本体51の外表面55に形成することもできる。導電性トレース52は、外表面に設けられ、誘電体の外周に沿って一定の幅を有するものである。
各リンクにこのような導電体を少なくとも2本用いる。通常、これを差動信号(+0.5ボルト及び−0.5ボルト等)の伝送に用いる。このような差動信号の配列を使用しているので、本発明の構造を、実質的に信号分配経路全長に亘って維持された、あらかじめエンジニアリングされた導波路として特徴付けることができる。誘電体本体51を使用すると、リンク内において所望のカップリングを得ることができる。最も簡単な実施形態においては、図5に示すように、導電性要素が対向する2面に設けられており、各導電性要素の電気親和性は、該要素が支持されている誘電体を介してそれら相互間で生じる。あるいは、図29及び30に示すような導電性チャネル(詳細は後述)の場合は導電性要素を1又は複数のキャビティの2以上の内側表面に設け、キャビティの間隙を横切って(空気誘電層を介して)主カップリングモードを生じさせる。このように、本発明のリンクは、光ファイバチャネルあるいはエクステントと電気的に同等と考えることができる。
本発明は、電気的導波路に関するものである。本発明の導波路は、約1.0〔GHz〕から少なくとも12.5〔GHz〕の(好ましくはそれより高い)高周波数において電気信号を、所望の電気親和性レベルに維持することを意図したものである。2002年4月23日発行の米国特許第6377741号に記載の光学導波路は、一般に、鏡のような反射特性を有する単一の外側コーティング(すなわち、クラッド)を利用して、選択された方向へ移動する光粒子を維持するものである。外側コーティング/クラッドに開口があると、導波路を通る光が拡散してしまうため、導波路の光ビームに悪影響を及ぼす。マイクロ波導波路は、マイクロ波ビーム自体を伝送するものではなく、マイクロ波ビームのエネルギーの方向を決めるために非常に高い周波数で使用するものである。例えば、2002年9月5日発行の米国特許第6114677号においては、マイクロ波をオーブンの中心に向けるためにマイクロ波導波路が使用されている。また、マイクロ波アンテナの分野においても、このような方向決めを目的として導波路が使用されている。いずれの例においても、これらのタイプの導波路は、導波路を通る光又はマイクロ波のエネルギーを集中させる、あるいは、その方向を決めるために使用されているが、これに対し、本発明においては、所望の周波数、インピーダンス、キャパシタンス及びインダクタンスで電気信号を維持することができるように導波路の構造全体がエンジニアリングされている。
本発明のリンクの効果は、チャネルリンクによって、具体的には電気的閉込め(electrical containment)の2以上の導電性表面を利用することにより、デジタル信号をチャネルリンクに沿ってガイドし維持することに基づいている。効果の例としては、信号の完全性の維持、放射の制御、リンクでの損失の最小化等が挙げられる。本発明のチャネルリンクは、リンクを通って送られる信号の電磁場を含み、この電磁場は、チャネルリンクの材料とシステムを構成する部品の幾何学的特徴によって制御され、これにより、好ましい電磁場の結合(field coupling)が提供される。簡潔に言えば、本発明では、電気的親和性を有する領域、すなわち、反対の電荷、すなわち、負及び正の作動信号の導電体、すなわち、導電表面52によって境界が定められた誘電体本体51を画定することにより、エンジニアリングされた伝送ラインを創出する。
図5に分かりやすく図示したように、2つの導電性表面52が誘電体本体51上に互いに対向に配設されている。図4に示した誘電体本体51は円筒形のロッドであったが、図5の誘電体は楕(だ)円形に形成されている。これらの例においては、導電性表面、あるいは、トレース52は、別個の円弧長さに亘って延在している。図4及び5の両図ともに、本発明の「平衡」リンクを示す。このリンクでは、2つの導電性表面52の周方向の範囲、すなわち、円弧長さCが互いに等しく、かつ、誘電体51の非導電性外表面55の周方向の範囲、すなわち、円弧長さC1も互いに等しい。この長さは、導電性表面間の概略の離間距離Dを規定するものと考えられる。後述のように、リンクは「不平衡」なものとしてもよい、すなわち、一方の導電性表面の円弧長さを他方より大きくしてもよい。このような場合の伝送ラインはシングルエンドの信号、すなわち、差動信号でないアプリケーションが最も適している。誘電体及びリンクが円形断面である場合は、リンクをチャネル接触ピンとして用いることができ、コネクタの用途で利用することができる。この円形断面は、従来の丸型接触ピンと同様の構造であることを示している。
図6に示すように、本発明のリンクは、システム伝送媒体の一部として複数の導電性要素を提供するだけでなく、光信号と光学信号を伝送するためにコインシデント型同軸光ファイバ導波路を組込むこともできる。すなわち、誘電体本体51の中心に中央開口部57を設け、この開口部57を貫通させて光学ファイバ58を設ける。このリンクを通して電気信号と光信号60とを伝送することができる。
図7は、本発明のリンク50を有する伝送ライン70を概略的に示す。このリンク50は、供給源71と負荷72との間に延設されている。リンクの導電性表面52は、供給源と負荷とを相互接続する機能の他、これらを供給源と負荷の中間にある第2の負荷73と相互接続する機能も有する。このような第2の負荷をシステムに追加し、システム全体のインピーダンスを制御することができる。伝送ラインのインピーダンスは供給源において決められるが、伝送ラインに第2の負荷を接続することによって変更される。
図8は、本発明のリンクと従来の導電体の違いを概略的に示しており、これらは両方とも誘電体ブロック76に支持された状態で図示されている。2本の別個の従来の導電体77は、銅等の導電性材料で形成されており、ピンのようにブロック76を貫通して延在している。拡大図「A」に示すように、2個の別個の導電体はオープンセル構造を呈し、電流ループが大きいためインダクタンス(L)は大きい。本発明のリンクはこれとは全く異なり、誘電体本体51に位置決めされた導電性表面が互いに近接しているため、一定のインピーダンスでインダクタンス(L)はより小さい。これらリンク50の寸法は製造過程で制御することができ、製造方法としては押出し成形が好ましい。押出し成形においては、誘電体と一緒に導電性表面を形成してもよいし、選択的めっきプロセス等によって導電性表面を別に形成し、得られる構造体がめっきプラスチックとなるようにしてもよい。誘電体本体51の大きさや、その上に設ける導電性要素の離間距離は、このような押出し成形プロセスにおいて容易に制御することができる。導電性表面層は誘電体の全長に亘って延設されるのが好ましいが、誘電体の端部より若干内側の、伝送ラインをコネクタや回路基板等の部品に終端させたい位置で終らせることもできる。
図9に示すように、誘電体は曲げ部80を有することができる。この曲げ部は、図示のように誘電体から前方に90度(直角)に曲がったものでもよいし、他の任意の角度のものでもよい。図示のように、導電性表面52は、曲げ部80において、該表面同士の離間距離は一定に保たれ、かつ、導電性表面層は始点から終点まで一定の幅で延在している。誘電体本体51と導電性表面52とは、曲げ部全体に亘って離間距離と隔離状態とを容易に維持することができ、起こり得る損失をなくすことができる。
図10は、本発明のリンクを用いた伝送ラインを示す。リンク50は、1個以上の誘電体本体51から成る伝送ケーブルと考えることができ、その一端82がプリント回路基板83に終端されている。この終端は、回路基板での不連続性を極力少なくするため、直接終端とすることができる。また、不連続性を最小限に抑える短い移行リンク84が設けられる。このリンク84は、伝送リンクのグループ化を維持する。幾何学的不連続性、あるいは、インピーダンスの不連続性を極力小さくした状態でリンクをコネクタに終端させる場合には、終端インターフェイス85が設けられる。このように、導電性表面がグループ化されて、それが伝送ライン全長に亘って維持されるため、幾何学的均一性及び電気的均一性の両方が維持される。
図11は、本発明の種々の伝送リンク50の断面図である。右側のリンク90では、中央の導電体93が中空の誘電体94で取囲まれており、誘電体94は複数の導電性表面95を支持している。導電性表面95は互いに離間しており、その間は誘電体94の一部で満たされている。この構成は、電力のアプリケーションに適しており、中央の導電体93によって電力が運ばれる。図11の中央のリンク91においては、中央コア96は、選択された誘電体によって形成されるのが好ましく、コア96の上に導電性表面97が支持されている。内側のリンクを保護し絶縁するため、好ましくは、保護用外側絶縁ジャケット98が設けられる。図11の左のリンク92は保護用外側ジャケット99を有し、ジャケット99はめっき可能なポリマー製リング100を取囲み、リング100は導電性又は絶縁性のコア101を取囲んでいる。リング100の複数の部分101を導電性材料でめっきし、めっきをしない部分によって分離することにより、リングの本体に、所望の2以上の導電性表面を画定することができる。これとは別の方法として、コアを取囲む1又はすべての要素、すなわち、リンク92の1又はすべての要素に空気を充填(てん)し、適切な隔離手段(stand off )等によって内側部材と離間させることもできる。
図12は各種リンク110〜113を示す。各リンクの外側領域と誘電体本体51とを組合せて種々の伝送リンクを形成している。リンク110は、誘電体本体51の外側表面に設けられた異なる円弧長さ(すなわち、「不平衡」)の2つの導電性表面層52a、52bを有している。このため、リンク110はシングルエンド信号動作を提供する。リンク111は2本の等間隔に配設された同じ大きさ(すなわち、「平衡」)の導電性要素52を有し、効果的な差動信号動作を提供することができる。リンク112は3個の導電性表面115を支持しており、そのうちの2個は差動信号用導電体115aであり、他の1個は接地用導電体115bである。リンク113は4個の導電性表面116を有し、該表面は誘電体本体51上に配設されている。この導電性表面116は、2組の差動信号チャネル(の組)を有するものでもよいし、1組の差動信号とこれに関連する1組の接地とを有するものであってもよい。
図13は、非円形の例として多角形のリンク120〜122(リンク120のように正方形の断面形状のもの、リンク121、122のように長方形断面のもの)を示す。誘電体本体51は突出したランド部125とともに押出し成形し、ランド部に導電性材料をめっきするか他の方法によって覆う。誘電体の各側面に導電性表面が配設されるが、差動信号用の導電性表面対は誘電体の対向する側面に配設されることが好ましい。これらランド部125は、コネクタ端子(図示せず)と導電性の面125との間の接触が容易に行われるように終端コネクタのコネクタスロットに「キー溝係合」するために使用することができる。
図14は、本発明に利用することができる他の誘電体本体部を示す。誘電体本体部130は凸状で、他の2種類の誘電体本体部131、132は略凹状の構成で図示されている。誘電体本体部の断面が円形になっている場合、電場強度が導電性表面のコーナに集中する傾向がある。誘電体本体部130として示した若干凸となっている形状では、電場強度が均一に集中する傾向があり、その結果、減衰しにくくなる。誘電体本体部131、132として図示した凹状の誘電体本体部では、内部に電場を集中させるので、クロストークが減少するという有利な面がある。これらの導電性表面層の幅、すなわち、円弧長さは、図14に示すように、支持されている誘電体本体部の側部の幅、すなわち、円弧長さよりも小さい。
伝送リンクは、複数の信号チャネルを支持する単一の押出し成形品200(図15及び16)であって、各チャネルが1組の導電性表面202及び203を有する成形品として形成することができ、それが重要なことである。導電性表面202と203とは、それらを支持する誘電体本体部204とそれらを相互接続するウェブ部205とによって互いに離間されている。この成形品200は、コネクタ組立体220の全体のうちの一部として使用することができ、この成形品はコネクタハウジング211に形成された相補的形状を有する開口部210に収容される。開口部210の内壁を選択的にめっきするか、あるいは、コンタクト212をハウジング211に挿入して導電性表面と接触させるとともに、必要に応じて表面実装部、あるいは、貫通孔(こう)テール部を提供する。
図17は、2本の伝送チャネル50の配置を示す。これらチャネルは図のように配置され、その一端はコネクタブロック180に終端され、直角ブロック182を貫通している。直角ブロック182内には、一連の直角通路183が形成されており、該通路183は図示のように伝送チャネルリンクを収容している。図17に示したような配置では、伝送チャネルリンクは連続的製造工程において、例えば、押出し成形によって、製造することができることが理解されるであろう。このようなチャネルの各々は、固有の、すなわち、一体の導電性要素52を用いて製造される。これら要素の製造においては、伝送チャネルが、信号(コミュニケーション)トラフィックの単一のチャネル、すなわち、レーンを支持する安定した一体の電子導波路として機能するように、伝送チャネル自体の幾何形状が制御されるとともに、誘電体本体部上の導電性要素の離間距離及び位置決めが制御される。伝送チャネルリンクの誘電体本体部が可撓(とう)性を有するように形成することができるため、本発明のシステムは、システムの電気的性能を大きく犠牲にすることなく、延在している長さ全長に亘って種々の経路に容易に適合させることができる。1個のコネクタエンドブロック180は、複数の伝送チャネルを垂直の向きで支持する。一方、ブロック182は、伝送チャネルリンクの端部を、他の部品に終端させるため直角方向に向きを変えて支持する。
図18は、1組の凸状の誘電ブロック、あるいは、本体300〜302を示す。誘電体ブロック300〜302の間では、離間距離Lが異なり、ブロック外表面306の湾曲305も異なる。このように、誘電体本体部の形状を選択することによって、導電性要素に電圧を印加したときに生じる電場を集中させるレンズ的特性を変えることができる。
図19は、複数のチャネルを有する押出し成形品400を示す。該押出し成形品においては、一連の誘電体本体部、あるいは、ブロック401がウェブ402によって相互接続されており、導電性表面403は複数で複雑な形状となっている。図13に示した構造と同様、このような押出し成形品400は複数の信号チャネルを支持している。好ましくは、各チャネルは一対の差動信号用導電性要素を含む。
図20は、図15及び16に示したような標準的な押出し成形品200を示す。本発明のリンクは、コネクタや他のハウジングに終端することができる。図21〜23は、終端インターフェイスの一例として略円錐(すい)形のエンドキャップを示し、このキャップは、中央開口502を備える中空の本体501を有する。この本体は、誘電体本体部51の導電性表面52と結合する一対の端子504を支持する。エンドキャップ500は、コネクタハウジングの各種の開口に挿入されるため、円錐形挿入端部510を有するのが好ましい。エンドキャップ500は、図21〜23に示すように、単一の伝送ラインを終端させるように構成することができるが、図24及び25に示すように、複数の終端部を有するインターフェイスの一部として構成し、複数の別個の伝送ラインを終端させるものとしてもよい。
図24は、一連の複数のリンク520の所定の位置に設けられたエンドキャップ500を示す。リンク520は、表面実装用端子522を有するエンドブロック521に終端されている。これにより、エンドブロック521は、回路基板(図示せず)に実装することができる。エンドキャップは図示のように円錐形の構造である必要はなく、下に図示し説明するような他の形状、構成のものとすることができる。
図25は、エンドブロック570の別の構成を示す。この配列では、伝送ライン、すなわち、リンク571は誘電体で形成されており、その外表面には一対の導電性エクステント572が形成されている(図を簡潔にするため、片側のエクステント572しか図示されていないが、反対側のエクステントは、図25の紙面後方側のリンク571の表面に形成されている。)。これら導電性エクステント572は、回路基板574内部に形成された導電性ビア575を介して回路基板574上のトレース573と接続されている。このようなビアは、所望により、エンドブロック570の本体に構成することもできる。ビア575は、図示のように分割されているのが好ましく、この場合、ビアの2個の導電性部分が隙(すき)間576によって離間され、2個の導電性伝送チャネルが基板レベルにおいて分離状態で維持される。
図26は、プリント回路基板601に実装されたエンドキャップ、すなわち、ブロック600を示す。この型のエンドキャップ600はコネクタとして機能するためハウジング602を含み、ハウジング602には、伝送リンクの各部分を収容する各種のキー溝604が形成された中央のスロット603を有する。エンドキャップコネクタ600には、コンタクト607の導電性テール部606をこれに対応する回路基板601のトレースにはんだ付するための複数のアクセス窓620を有することができる。図示の表面実装用テールの場合、テール606は、エンドキャップハウジングの本体の下方に折込まれた水平部609を有することができ、これにより、必要な回路基板パッドのサイズを小さくすることができるとともに、回路基板におけるシステムのキャパシタンスを低減することができる。
図27Aは、エンドキャップコネクタ600の部分透視図であり、どのようにコンタクト、すなわち、端子607がコネクタハウジング602内に支持され、該ハウジング内に延在しているかを示す。端子607は、接触において冗長性を持たせるため(及び、平行の電気経路を提供するため)、二重ワイヤの接触端部608を備えることができる。コネクタ600は、逆U字状の結合ステープル615を含むことができる。このステープル615は、ハウジング全体に亘って端子の結合を容易にするものである。結合ステープル615は、コネクタハウジング602の長さ方向に亘って延在する細長の背骨を有することが図面から分かる。結合ステープルの長さ方向に互いに離間された複数の脚部が基板に向かって下方に延在している。各脚部の幅は、対向する端子の幅よりも広くなっている。図示のように、結合ステープルの脚部は、端子と位置合せされて位置決めされている。二重ワイヤ端子607のテール部によって、コネクタの安定性が増す。また、これにより、ハウジングスロット601を(横方向に)横切ってチャネルを構成する端子のための制御を提供する。二重の接触経路は、経路に冗長性を持たせるだけでなく、端子におけるシステムのインダクタンスを減少させる。図27Bは、図26及び27Aのエンドキャップコネクタ600で使用される接触組立体の図である。端子607は、コネクタの両側に配設され、各支持ブロック610に取付けられている。支持ブロック610は所定の距離だけ互いに離間しており、これにより、端子コンタクト608を離間させるのを補助している。
全体がU字状、すなわち、ブレード状の導電性結合ステープル615を設けて端子607と支持ブロック610との間に配設し、端子607間の結合を増強させることができる。結合ステープル615は一連のブレード620を有し、ブレード同士は空間621によって離間されているとともに、対向するコンタクト(図28)608の対の間に配設され、回路基板の表面に向けて下方に延在している。このステープル615は、コネクタブロック610の間においてコネクタ本体の長さ方向に延在している。コネクタブロック610とコネクタハウジング602(特に、その側壁)とには、係合プラグ617を収容する開口部616を形成することができ、これにより、この2種類の部材を互いに整合した位置に保持する。他の実装手段も利用することができる。図28は、コネクタ600の端面図であり、一対の対向するコンタクト608の間に結合ステープルが介在している状態と、コネクタブロック610とコネクタハウジング602が係合している状態を示す。
上記のすべてにかかわらず、図29は、本発明の原理に従って構成された伝送チャネルリンクの他の実施形態を示す。図29において、誘電性基板700は、インピーダンスが変化する伝送ラインを備えるが、伝送ラインが形成された回路基板の表面に表面ランドも提供する。この基板は、複数の様々な層並びに樹脂、エポキシ、ガラス繊維、FR4及び他の回路基板用材料で構成することができる回路基板構造でよい。
詳細には、図29は、スロット704が表面702に形成された基板700を示し、スロット704は、第1と第2の対向する面706及び708を有する。第1及び第2の対向する面706及び708は、誘電性基板700の表面702から、スロット704のベース部、すなわち、底面があるあらかじめ選択された深さDまで延在する。図示したように、対向する面712と714の間に介在空間Wがある。介在空間Wは、また、スロット704の底面710の幅を画定する。
図30は、図29に示した誘電性基板700及びスロット704の側面断面図を示す。図30は、スロット704が、参照符号714で示された第1の「端」を有する第1の部分712を有する。この第1の部分712は、図29の右側に不定の距離だけ延在する。しかしながら、その第1の部分の終端は、第1の部分712の「第2」の端と考えられるが、これは図示されていない。
図31は、図29に示した誘電性基板700及びスロット704の平面図である。図31は、スロット704の第1の部分712の第1の端714に、スロット704の対向する面706及び708上に配設された導電性被覆716があることを示す。スロット面706及び708上の被覆716は、裏面に接着剤が付いた金属テープ等の導電体被覆である。しかしながら、好ましい実施形態において、誘電性基板700はプラスチックであり、被覆716は、基板を構成するプラスチック又は誘電体に付着された金属板又はめっきである。他の実施形態においては、蒸着金属、スパッタリング金属、導電性インレイ(conductive inlay)の導電性インクである。
図30及び31に示したように、スロット704の第1の部分712の全体に亘る対向する側壁上の導電性被覆716は、基板700の表面702からスロットの底面710まで「下方」に延在し、これがスロット深さ「D」である。他の実施形態において、導電性被覆716は、底面710まで完全に延在せず、スロット深さDの途中まで延在するだけでもよい。更に他の実施形態において、対向する面706、708上の被覆は面積が等しくなくてもよい。
図30及び31は、スロットの第1の部分712と連続し、かつ、隣接するスロットの第2の部分720を示す。第2のスロットの部分720は、参照符号714によって示された第1の端(図30及び31の右側の点線)と、参照符号722によって示された第2の端(図30及び31の左側に示された点線)とを有する。スロット704の第2の部分720は、対向する面706、708上の導電性被覆716がスロット704の底面710から上方に後退するまでのスロット704の部分である。導電性被覆が第2の部分720に沿って徐々に段々上方に後退するとき、ほぼ等しい面積の導電性被覆が、基板700の表面702に貼(はり)付けられるか又は付着される。
図30(図29の切断線A−Aに沿った図)において、第1の部分712の第1の端714で、導電性被覆716は、第1と第2の部分712、720の間で電気的に連続しているが、第2の部分720に沿ってスロット704の底面710から「上方」に後退している。図31に示したように、対向する面706及び708上の被覆716の領域が、第2の部分720に沿って上方に後退するとき、表面702の導電性被覆716が、スロット704の対向する面706、708から離れる方向に延在し始める。
図31に示したように、導電性材料716(表面金属被覆と考えることもできる)は、スロット704の両側において、スロット704から離れる方向にスロット704の深さDと等しい距離だけ延在している。基板700の表面702の導電性表面716が、スロットの対向する面706、708の導電性表面716と電気的に連続しているので、対向する面706、708の導電性被覆716によって構成された伝送ラインに沿って伝えられる信号は、導波路を有する。
対向する面706、708の導電性材料の表面積を変化させることによって、対向する面の間の分布キャパシタンスが変化し、それにより、伝送構造のインピーダンスが変化する。したがって、後退する導電性表面は、伝送構造の静電結合を減少させ、それにより、伝送構造のインピーダンスが増大する。したがって、この構造は、変化するインピーダンスを有する伝送ラインと考えられる。この点で、スロットの対向する側面の2つの導電性表面が、導体の全高さDが使用可能な側面静電結合(broadside capacitive coupling )に関与し、導体がスロット710内から基板700の上面702に出るときにエッジ結合に減少することを理解されよう。エッジ結合の場合は、導体のエッジだけが電気結合に関与する。
図29は、対向する面706、708とその導電性被覆716の間の介在空間が空気であるように描いているが、本発明の他の実施形態においては、スロット704の少なくとも前記第2の部分720において対向する面706、708の間の空間が空気以外の誘電体で満たされている(「封止」チャネル構造と呼ばれることもある。)。図30において、参照符号714から左に広がるクロスハッチは、空気以外の誘電体を示す。図30に示したように、誘電性材料730は、第1の部分712の第1の端714からスロット704を埋め、第2の部分720に沿って第2の部分720の第2の端722まで深さが増える。対向する面706、708の介在空間を埋めると、はんだがスロット704内に垂れるのを防ぐのに役立つ。好ましい実施形態においては、空気以外の誘電体は、基板700と同じ誘電性材料である。
図32は、回路基板としての誘電性基板700の斜視図である。信号プロセッサ(又は、集積回路)等の電子装置750、無線回路又は他の装置が、基板表面702上の2つのはんだランド726−1及び726−2に電気接続されている。また、これらのはんだランド726−1及び726−2は、図31において、基板700の表面702上の金属被覆716の延長部において示されている。はんだランド726−1及び726−2を使用すると、基板700に形成されたスロットの対向する側壁の導電性表面によって構成された伝送ラインに電子装置を直接結合することができる。
好ましい実施形態において、対向する面706、708の導電性材料716は、互いに電気的に絶縁されており、差動信号としても知られる逆極性の信号を導く。したがって、対向する面706、708の導電性被覆716は、「差動対」と考えられる。
図33は、互いに積重ねられた1対の回路基板、すなわち、2つの回路基板層801、802を断面で示す。下側層802は、前述のように形成されたチャネル又はスロット804を有し、チャネルはその両側に配設され、チャネルから下側層802の上面806に沿って延在する2つの導電性表面805a及び805bを備える。この応用例は、多層回路基板の内部層とともに使用するのに最も適している。この応用例に使用されるインピーダンス変成器は、側面電気結合をエッジ結合を有する平坦な内部ランド構造に変換する手段として機能することができる。エッジ結合は、基板を貫通するビアへの連通を可能にして、基板構造全体内のある信号層から別の信号層に信号を送ることを可能にするか、あるいは、多層回路基板構造の最上面又は最下面に信号を送ることを可能にする。
インピーダンス変成器の構造は、水平伝送構造チャネルを回路基板の他の層との連通のための垂直ビア構造に変換して、最終層、すなわち、表面層からの信号挿入又は信号引渡し(signal extradition)を達成するために使用される。
図34及び35は、プリント基板構造に使用するのに適した封止型チャネルタイプの構成に関する実施形態を示す。この実施形態は、要素グループ化チャネル伝送構造650を利用する。この構造は、高密度コンタクト間隔で高電圧・大電流を送るのに特に適している。伝送ライン650の本体は、誘電体で形成されてもよく、回路基板層に組込まれてもよく、本体には、一面652から内部に延在する一連の溝、すなわち、スロット651が形成されている。これらスロットの側壁654は、導電性材料(めっき等)でコーティングされており、一連の「プレート」655を形成している。これらプレート655は互いに対向し、空間によって互いに分離されている。
図34及び35の左側には、チャネルを埋めるプラグ658が示されており、このプラグは、キャップ部659と、キャップ部659から下方に延在している1以上の舌部、すなわち、フィラー660とを備えることができる。フィラーは、スロット651の中に延在してスロット651の空間を完全に占有している。プラグ658、特に、そのフィラー部660は対向する導電性表面の間で延在しており、これらの間にアークが発生しないようにこれらを絶縁している。プラグは、導体間の結合に影響を及ぼすように選択された誘電率を有することが好ましい充填材料が満たされ、一般に、その誘電率は、結合を強化し、伝送ラインの延在方向に沿った伝送ラインのインピーダンスを減少させるために、誘電体本体の誘電率以上の誘電率になる。これは、送電において望ましい。接地面659を図34及び35の伝送ラインの下方面に設けることもでき、これにより、容量性結合を増加することができる。
このように、また、図35に最もよく概略的に示すように、各組を構成する導電性コンタクト同士は、反対の極性(すなわち、「+」及び「−」)を有し、電気的に絶縁されているが、完全な回路を形成している。本発明の各伝送要素のサイズによっては、低インダクタンス分配モードで非常に高密度を達成することができる。これは、特に、多数の共通電流経路が並列に設けられているためである。図34及び35の右側には、この絶縁を達成する他の手段が図示されている。好ましくはこの手段を、信号伝送を行う導電性表面に設ける。具体的には、スロットとランドの全体をコンフォーマル(conformal )コーティング661で覆うことによって、2つの導電性表面を電気的に絶縁する。めっきによって形成した表面層654と655との離間距離は、すなわち、0.4〔mm〕のオーダー等と非常に小さい。また、この絶縁性コーティング、すなわち、フィルム661によって、対を成す導電性要素間でアークや短絡が発生することを防止することができる。伝送ライン内の対向する2つの導電性表面を横切って電流が流れる(そして、恐らく、これらの表面層上も流れる)ため、このような対を伝送ラインに用いることによって、伝送ラインシステムのループインダクタンスをより低下させる。コンフォーマルコーティング、すなわち、フィルム661の誘電率は、信号伝送用途では、好ましくは誘電体本体よりも低く、空気の誘電率1.0に近い誘電率が最も好ましい。
以上から、変化するインピーダンスを有する伝送ラインの導体を基板内のスロットの両側から基板の表面に折曲げることができることが明らかである。伝送ライン導体は、部品をはんだ付によって取付けることができるはんだランドに形成することができる。スロットを誘電体で満たすことによってスロット内にはんだが垂れるのが防止される。
従来のコネクタの終端面の概略平面図である。 高速コネクタに使用されているエッジカードの概略平面図である。 三つ組、すなわち、トリプルを利用した高速コネクタの概略立面図である。 本発明の原理に従って構成された要素グループ化チャネルリンクの斜視図である。 図4の要素グループ化チャネルリンクの概略端面図であり、各導電体要素の円弧長さとそれらの間の間隔を示す。 本発明の原理に従って構成された要素グループ化チャネルリンクの別の実施形態の斜視図である。 供給源を負荷と接続するために使用される本発明の伝送リンクの概略図であり、その伝送リンク経路に中間負荷がある状態を示す。 従来のコンタクト「A」及び本発明の伝送リンク「B」を利用したコネクタ要素の概略図であり、拡大詳細図「A」及び「B」は各システムにおけるインダクタンスの発生状況を示す。 直角の曲げ部が形成された本発明のリンクの別の構成を示す斜視図である。 本発明のリンクを用いた伝送ラインの概略図である。 媒体組成が異なる本発明のリンクの斜視図である。 種々の導電性表面の配置を示す異なる形状の誘電体の斜視図である。 本発明のリンクを形成するのに使用することができる非円形断面の誘電体の斜視図である。 本発明のリンクとしての使用に適した非円形断面の誘電体の斜視図である。 2個のコネクタ間に伝送ラインを提供するのに使用される本発明の複数要素リンクを用いたコネクタ組立体の分解図である。 図15の伝送リンクによって相互接続された2個のコネクタハウジングを有するコネクタ組立体の斜視図である。 本発明の伝送チャネルの模式図であり、チャネルの両端に2個の相互接続ブロックが形成された状態を示すが、これは、可撓性のチャネルも使用可能であるという本発明の特徴を示している。 本発明のリンクとして使用することができ、異なるレンズ特性を有する、種々の構成の誘電体の斜視図である。 種々の信号チャネルが形成された複数伝送リンクの押出し成形品の斜視図である。 本発明に使用される複数伝送リンクの押出し成形品の斜視図である。 本発明の個別伝送リンクに使用される結合インターフェイスの斜視図であり、結合インターフェイスは中空のエンドキャップの形態をとっている。 図21のエンドキャップの後部斜視図であり、伝送リンクの端部を収容する中央開口部を示している。 図21のエンドキャップの前部斜視図であり、外側コンタクトの向きを示している。 複数伝送リンクの直角に湾曲したコネクタ組立体の斜視図である。 コネクタ組立体の一方の終端部の他の構成を示す斜視図である。 本発明の伝送チャネルリンクの回路基板への接続において使用するのに適したコネクタの斜視図である。 図26のコネクタの透視斜視図であり、コネクタの内部コンタクトのいくつかが想像線で描かれている。 図27Aのコネクタの内部コンタクト組立体の斜視図であり、側壁が取除かれ、結合ステープルの構造及び配置を示す。 図26のコネクタを線28−28で切断した断面図である。 変化するインピーダンスを有し、導波路導体をそのチャネル内から基板の上面に折曲げることによって接続ランド又は端子を提供し、伝送ラインがチャネルに沿って延在する伝送構造の斜視図である。 図29に示した伝送ラインの断面図である。 図29及び30に示した伝送ラインの平面図である。 変化するインピーダンスを有する伝送ラインを備え、装置接続用の接続ランドを提供する回路基板の斜視図である。 積層プリント回路基板の一層に配設された伝送構造チャネルを示す積層プリント回路基板の断面図であり、伝送構造チャネルは、チャネルの横にある1対のスルーホール、すなわち、ビアと接触して、プリント回路基板の下面の上に配設された回路基板の他の部分と導電可能に連通している。 本発明から原理に従って構成され、回路基板用途に使用されるのに適した他の伝送構造の斜視図である。 図34の伝送構造の端面図である。

Claims (7)

  1. 変化するインピーダンスと表面はんだランドを備える伝送ラインであって、
    表面を備える誘電体基板と、
    該誘電体基板の表面に形成され、深さがD1で、介在空間によって互いに離間された第1及び第2の対向する面とを備えるスロットとを有し、該スロットが第1の部分と第2の部分とから成り、第1の部分が第1及び第2の端を備え、第1の部分に沿って、対向するスロット面が、それぞれ、基板表面から前記スロット内に深さD2まで下方に延在する導電性表面を備え、
    前記スロットの第2の部分が前記第1の部分の第の端と接する第1の端を備え、前記第2の部分における対向するスロット面が、それぞれ、前記第2の部分の第1の端において、前記第1の部分における導電性表面と電気的に連続した導電性表面を備え、該導電性表面が、前記第2の部分の第1の端において、基板表面から前記スロット内に前記深さD2だけ下方に延在し、前記第2の部分の対向する面上の導電性表面が、前記第2の部分の長手方向に沿って、前記深さD2から連続的に上方に後退して前記第2の部分の第2の端において深さゼロとなり、
    前記第2の部分の第1の端において、前記誘電体基板表面が前記スロットの両側に表面金属被覆を備え、前記スロットの両側の表面金属被覆が、第2の部分の第1の端において幅ゼロであり、対向するスロット面から離れる方向に連続的に、前記第2の部分の第2の端において距離Dまで延在し、前記表面金属被覆が、前記スロット部内の導電性表面と電気的に導通している伝送ライン。
  2. 前記スロットの前記第2の部分における対向する面の間の空間を満たす空気以外の誘電体を更に含み、前記空気以外の誘電体が、前記第2の部分の第1の端において深さD2からスロットの底面まで延在する厚さを備え、空気以外の誘電体の厚さが、前記第2の部分に沿って連続的に増大し、第2の部分の第2の端において基板表面に達する、請求項1に記載の伝送ライン。
  3. 前記空気以外の誘電体が誘電性基板材料である、請求項2に記載の伝送ライン。
  4. 前記スロットの対向する面上の導電性表面が差動対である、請求項1に記載の伝送ライン。
  5. 前記スロットの両側面上の表面金属被覆に作動的に結合された電子装置を更に含む、請求項1に記載の伝送ライン。
  6. 前記深さD1が前記深さD2と等しい、請求項1に記載の伝送ライン。
  7. 表面を備える前記誘電体基板が回路基板である、請求項1に記載の伝送ライン。
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