JP4229535B2 - 外科用凝固止血具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外科手術において、切開や、処置を行う際の出血を止める外科用凝固止血具に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、外科手術においては、必ず出血を伴うため、この出血を止める器具または出血なしに切開や処置を行う器具が多く使われている。代表的な手術具として、電気メスがある。これは、出血部位にメス先電極を当てて、高周波電流を流すと、熱により生体組織が水蒸気爆発して水分を失い、乾燥、凝固が起きて止血することができるようになっている。
【0003】
同様に、レーザーや、熱メス等の器具を使用する場合もこれらの器具によって生体組織に熱を与える事によって生体組織を凝固させ、止血することができるようになっている。
【0004】
また、USP5263957には超音波振動を応用した凝固器具が示されている。ここでは、超音波振動を処置具プローブに伝達させて、この処置具プローブの先端処置部において超音波振動により摩擦熱を発生させ、生体組織を凝固しながら切開することができるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の処置具では、以下のような問題がある。
電気メスを使った場合、メス先電極に生体組織が焦げ付いてしまったり、生体組織を必要以上に高温にする事により、生体組織が焦げ付いて炭化し、治癒が遅くなる問題がある。さらに、レーザーや、熱メスでは広範囲な凝固が出来ないため、じわじわした出血には対処できない。
【0006】
また、超音波振動を応用した先のUSP5263957の凝固器具では、生体組織の切開と凝固とを同時に行うようになっているので、生体組織の凝固だけを行うことが難しい問題がある。
【0007】
本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的は、生体組織が焦げ付かず、且つ広範囲の出血を止めることができる外科用凝固止血具を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は超音波振動子から出力される超音波振動を目的の処置部に伝達する伝達部材の先端部に、前記伝達部材の軸方向に対して略平行に配置され、生体組織に当てがう略偏平形状の凝固止血処置用の平面状の偏平処置部を設けたことを特徴とする外科用凝固止血具である。
そして、本発明では、生体組織からの出血時には超音波振動子から出力される超音波振動を伝達部材を介して偏平処置部に伝達させた状態で、凝固止血処置用の平面状の偏平処置部を生体組織の面からの出血部位に当てがうことにより、この面からの出血部位を広範囲に止血処置する。このとき、偏平処置部には生体組織がこびり付かないので、再出血等の不具合を解消出来るようにしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態を図1(A),(B)および図2を参照して説明する。図1(A)は本実施の形態の外科用凝固止血具1の概略構成を示すものである。この外科用凝固止血具1には術者が手持ち具として扱うハンドピース2と、このハンドピース2に電気コード3を介して接続されたジェネレーター4とが設けられている。
【0010】
また、ハンドピース2には図示しない超音波振動子と、この超音波振動子から出力される超音波振動を目的の処置部に伝達する細長い超音波プローブ(伝達部材)5と、超音波振動子を覆う振動子カバー6と、超音波プローブ5を覆うシース7とが設けられている。
【0011】
ここで、超音波振動子にはジェネレーター4から電気コード3を介して電気エネルギーが供給され、超音波振動を発生させるようになっている。さらに、超音波振動子の駆動時にはこの超音波振動子から発生する超音波振動が超音波プローブ5に伝達されるようになっている。
【0012】
また、超音波プローブ5の先端部はシース7の先端開口部から前方に突出されている。そして、この超音波プローブ5の先端の前方突出部には図1(B)に示すように平面状の生体組織に当てがう略偏平形状の凝固止血処置用の偏平処置部8が設けられている。この偏平処置部8は超音波プローブ5の超音波振動の振動方向に対して略平行に配置されている。
【0013】
さらに、振動子カバー6の外周面には超音波振動のオン・オフ操作用のスイッチ9が設けられている。このスイッチ9の操作によって振動子カバー6内の超音波振動子のオン・オフが切換え操作されるようになっている。
【0014】
次に、上記構成の作用について説明する。図2は本実施の形態の外科用凝固止血具1の使用状態を示すものである。なお、図2中で、Hは生体組織、H1はこの生体組織Hに形成された目的の処置部となる広範囲な出血部である。
【0015】
本実施の形態の外科用凝固止血具1の使用時にはハンドピース2のスイッチ9がオン操作される。このスイッチ操作により、ジェネレーター4から電気エネルギーがハンドピース2内の超音波振動子に供給され、超音波振動が発生する。この超音波振動が超音波プローブ5によって先端部側まで伝達され、超音波プローブ5の先端部の偏平処置部8が縦方向に振動する。
【0016】
この状態で、ハンドピース2の先端部の偏平処置部8を処置対象の生体組織Hに接近させ、超音波プローブ5の先端の偏平処置部8を生体組織Hの目的の処置部となる広範囲な出血部H1に接触させる。このとき、偏平処置部8の平面を出血部H1に撫でるように当てがう事で偏平処置部8の平面部と出血している出血部H1の面との間に摩擦熱が発生する。これにより、生体組織Hの出血部H1が凝固されるので、生体組織Hの出血部H1を止血することができる。
【0017】
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態ではハンドピース2の超音波プローブ5の先端部に、振動方向に対して略平行に配置され、生体組織Hに当てがう略偏平形状の凝固止血処置用の偏平処置部8を設けたものである。そして、生体組織Hからの出血時にはハンドピース2の超音波振動子から出力される超音波振動を超音波プローブ5を介して偏平処置部8に伝達させた状態で、この偏平処置部8を生体組織Hの面からの出血部H1に当てがう1回の操作によって、この面からの出血部H1を広範囲に止血処置することができる。このとき、偏平処置部8は超音波振動をしているので、偏平処置部8には生体組織Hがこびり付くおそれがなく、再出血等の不具合を解消出来る効果がある。
【0018】
また、図3は第1の実施の形態(図1(A),(B)および図2参照)の外科用凝固止血具1の変形例を示すものである。本変形例は図3に示すように超音波プローブ5の先端の偏平処置部8を超音波プローブ5の超音波振動の振動方向に対して若干の角度を付けた傾斜面によって形成したものである。
【0019】
そして、本変形例では超音波プローブ5の偏平処置部8を一層、生体組織Hに当てがいやすくすることができ、外科用凝固止血具1のハンドピース2の操作性をさらに高めることができる。
【0020】
また、図4(A),(B)は本発明の第2の実施の形態を示すものである。図4(A)は、内視鏡下手術に適応可能な凝固止血具のハンドピース11を示している。なお、本実施の形態のハンドピース11の主要部の構成は第1の実施の形態(図1(A),(B)および図2参照)の外科用凝固止血具1のハンドピース2と同一構成になっているので、図4(A),(B)中で、第1の実施の形態のハンドピース2と同一部分には同一の符号を付してその説明を省略し、ここでは第1の実施の形態のハンドピース2とは異なる部分についてのみ説明する。
【0021】
すなわち、本実施の形態のハンドピース11には内視鏡手術用のトロッカー(trocar)に挿通可能な長尺のシース12と、同様の超音波プローブ13とが取り付けられている。さらに、超音波プローブ13の先端には、振動方向に対して略平行で、平面状の偏平処置部14がある。この偏平処置部14は、図4(B)に示すように先のトロッカーに挿通可能な楕円形状に形成されている。
【0022】
そして、本実施の形態ではスイッチ9を操作すると、ジェネレーター4(図1参照)から電気エネルギーがハンドピース11内の超音波振動子に供給され、超音波振動が発生する。この超音波振動が超音波プローブ13によって先端部まで伝達され、超音波プローブ11の先端の偏平処置部14が縦方向に振動する。なお、ハンドピース11内の超音波振動子の駆動時にはシース12によって振動している超音波プローブ13とトロッカーとの接触を避けるようになっている。
【0023】
そこで、本実施の形態ではハンドピース11内の超音波プローブ13の先端に、振動方向に対して略平行で、平面状の偏平処置部14を設け、この偏平処置部14をトロッカーに挿通可能な楕円形状に形成したので、ハンドピース11のシース12と、超音波プローブ13の偏平処置部14とを内視鏡手術用のトロッカーに挿通させることができる。そして、超音波プローブ13の先端の偏平処置部14を生体組織Hの目的の処置部となる広範囲な出血部H1に接触させる。このとき、偏平処置部1の平面を出血部H1に撫でるように当てがう事で偏平処置部14の平面部と出血している出血部H1の面との間に摩擦熱が発生する。これにより、生体組織Hの出血部H1が凝固されるので、生体組織Hの出血部H1を止血することができる。このとき、偏平処置部1は超音波振動をしているので、生体組織Hが偏平処置部1にこびり付くおそれが少ない。
【0024】
また、図5(A)〜(F)は第1の実施の形態(図1(A),(B)および図2参照)の外科用凝固止血具1における超音波プローブ5の複数の変形例を示すものである。
【0025】
図5(A)は超音波プローブ5の第1の変形例を示すものである。本変形例は生体組織Hに当てがう偏平処置部8の平面にテフロン(商品名)等のフッ素コーティングを施したコーティング部21を設けた例である。また、図5(B)は超音波プローブ5の第2の変形例を示すものである。本変形例は生体組織Hに当てがう偏平処置部8にテフロン等のフッ素樹脂製のキャップ22を設けた例である。そして、これらのコーティング部21や、キャップ22によって偏平処置部8に生体組織Hがこびり付くことを防止できる。
【0026】
また、図5(C)は超音波プローブ5の第3の変形例を示すものである。本変形例では、生体組織Hに当てがう偏平処置部8の表面の平面を粗仕上げした粗仕上げ平面23を設けた例である。そして、この偏平処置部8の粗仕上げ平面23によって、摩擦の効果を高める事が出来る。
【0027】
さらに、図5(D)は超音波プローブ5の第4の変形例を示すものである。本変形例では、超音波プローブ5の先端部をプローブ本体31から分離した先端部材32を設け、この先端部材32の先端部に偏平処置部8を設けている。さらに、この先端部材32の基端部にはプローブ本体31側のねじ穴33内に螺着される雄ねじ部34を設けている。そして、この先端部材32の雄ねじ部34とプローブ本体31側のねじ穴33との間を着脱可能にねじ結合することにより、プローブ本体31側に対して先端部材32の偏平処置部8を交換可能とした例である。これによって、プローブ本体31側に対して先端部材32の偏平処置部8を用途に合わせて適宜、交換して使用することができる。
【0028】
また、図5(E),(F)は超音波プローブ5の第5の変形例を示すものである。本変形例では、生体組織Hに当てがう偏平処置部8に凸状面に加工した曲面41を設けた例である。これによって、偏平処置部8を生体組織Hに撫で易いようにする事が出来る。さらに、偏平処置部8とは反対側に刃部42を設け、この刃部42によって生体組織Hを切開できるようにしてもよい。
【0029】
また、図6は本発明の第3の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態(図1(A),(B)および図2参照)の超音波プローブ5の中間部で超音波プローブ5の方向を変更する屈曲部51を設けたものである。これによって、プローブ5の先端の偏平処置部8を生体組織Hに当てがいやすいようにすることができる。
【0030】
また、図7は本発明の第4の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態(図1(A),(B)および図2参照)の外科用凝固止血具1のハンドピース2内に電気エネルギーを供給するバッテリー61を内蔵させたバッテリー式の凝固止血具62を設けたものである。
【0031】
すなわち、本実施の形態の凝固止血具62のハンドピース63の内部には、超音波振動子64と、超音波振動子64を超音波振動させるための駆動部65と、この駆動部65に電気エネルギーを供給するバッテリー61と、超音波振動をオン・オフ操作するスイッチ66とが設けられている。
【0032】
さらに、ハンドピース63の先端には、超音波振動を先端部側に伝達する超音波プローブ67が取り付けられている。このプローブ67の先端部にはこのプローブ67の振動方向と略平行な平面部を持つ偏平処置部68が設けられている。
【0033】
そして、スイッチ66を操作すると、バッテリー61から駆動部65に電源が供給され、超音波振動子64が超音波振動する。この振動がプローブ67によって先端側の偏平処置部68に伝えられる。この状態で、偏平処置部68を生体組織Hに当てがう事で、摩擦により生体組織Hを凝固し、止血する事が可能になる。さらに、本実施の形態では、バッテリー式にした事で、第1の実施の形態の電気コード3(図1参照)が不要となるため、ハンドピース63の操作性が向上する効果もある。
【0034】
また、図8は本発明の第5の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態(図1(A),(B)および図2参照)のハンドピース2に吸引機能を付加した吸引機能付きの凝固止血具71を設けたものである。
【0035】
すなわち、本実施の形態の凝固止血具71のハンドピース72には超音波プローブ73の先端部に、振動方向に略平行な平面部を持つ偏平処置部74が設けられている。さらに、この超音波プローブ73の軸心部には、全長にわたって吸引孔75が貫通されている。この吸引孔75の基端部には外部の吸引装置側の吸引チューブ76に連結されている。
【0036】
そして、本実施の形態では超音波プローブ73によって超音波振動を先端側に伝達する。このとき、超音波プローブ73における吸引孔75の先端開口部の周縁部位を生体組織Hに接触させることにより、生体組織Hを乳化したのち、不要な生体組織Hを吸引孔75の先端開口部から吸引して体外に排除する。さらに、処置をした面からの出血に対し、偏平処置部74の平面部を当てがって凝固止血することができる。
【0037】
そこで、本実施の形態によれば、第1の実施の形態のハンドピース2に吸引機能を付加した吸引機能付きの凝固止血具71を設けたので、止血機能がない超音波吸引装置の欠点を解消して凝固止血機能を備えた超音波吸引装置を構成することができる。
【0038】
さらに、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できることは勿論である。
次に、本出願の他の特徴的な技術事項を下記の通り付記する。

(付記項1) 超音波振動子と、超音波振動を目的の処置部に伝達する伝達部材とからなる手術具において、伝達部材の先端部には、振動方向に略水平、且つ偏平の形状で組織に当てがう処置部を設けた事を特徴とする外科用凝固止血具。
【0039】
(付記項2) 請求項1において、先端の処置部はコーティングしてある事を特徴とする外科用凝固止血具。
【0040】
(付記項3) 請求項1において、先端の処置部にテフロン製のキャップを設けた事を特徴とする外科用凝固止血具。
【0041】
(付記項4) 請求項1において、先端の処置部は表面を粗くした事を特徴とする外科用凝固止血具。
【0042】
(付記項5) 請求項1において、先端の処置部は処置表面を凸状に形成した事を特徴とする外科用凝固止血具。
【0043】
(付記項6) 請求項1において、先端の処置部は処置表面とは反対側に刃部を設けた事を特徴とする外科用凝固止血具。
【0044】
(付記項7) 超音波振動子と、超音波振動を目的の処置部に伝達する伝達部材とからなる手術具において、ハンドピースにバッテリー、スイッチ及び超音波振動子を駆動する駆動回路を設けた事を特徴とする外科用凝固止血具。
【0045】
(付記項1〜7の従来技術) 外科手術においては、必ず出血を伴うため、この出血を止める器具または出血なしに切開や処置を行う器具が多く使われている。代表的な手術具として、電気メスがある。出血部位にメス先電極を当てて、高周波電流を流すと、熱により組織が水蒸気爆発により水分を失い、乾燥、凝固が起きて止血する事が出来る。同様に、レーザーや熱メス等も組織に熱を与える事によって組織を凝固させ、止血する事が出来る。
【0046】
また、USP5263957にあるように、超音波振動を応用した凝固器具も提案されている。この提案では、超音波振動を処置具プローブに伝達させて、先端処置部において超音波振動により摩擦熱を発生させ、組織を凝固しながら切開する事を可能にしている。
【0047】
(付記項1〜7が解決しようとする課題) 上記のような処置具では、以下のような欠点がある。
電気メスを使った場合、メス先電極に組織が焦げ付いてしまったり、組織を必要以上に高温にする事により、組織が炭化し、治癒が遅くなる。また、広範囲な凝固が出来ないため、じわじわした出血には対処出来ない。超音波振動を応用した先の凝固器具では、凝固だけを行う事が難しい。
【0048】
(付記項1〜7の目的) 組織が焦げ付かず、且つ広範囲の出血を止める器具の提供にある。
【0049】
(付記項1〜7の効果) 超音波振動子と、
超音波振動を目的の処置部に伝達する伝達部材とからなる手術具において、 伝達部材の先端部には、振動方向に略水平、且つ偏平の形状で組織に当てがう処置部を設けた事によって、面からの出血を止血する事が出来る。
また、組織がこびり付かないので、再出血等の不具合が解消出来る。
【0050】
【発明の効果】
本発明によれば超音波振動子から出力される超音波振動を目的の処置部に伝達する伝達部材の先端部に、前記伝達部材の軸方向に対して略平行に配置され、生体組織に当てがう略偏平形状の凝固止血処置用の平面状の偏平処置部を設けたので、生体組織が焦げ付かず、且つ広範囲の出血を止めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示すもので、(A)は外科用凝固止血具の概略構成図、(B)は凝固止血処置用の処置部を示す平面図。
【図2】 第1の実施の形態の外科用凝固止血具の使用状態を示す斜視図。
【図3】 第1の実施の形態の外科用凝固止血具の変形例を示す斜視図。
【図4】 本発明の第2の実施の形態を示すもので、(A)は外科用凝固止血具の斜視図、(B)は凝固止血処置用の処置部を示す平面図。
【図5】 第1の実施の形態の外科用凝固止血具における超音波プローブの変形例を示すもので、(A)は第1の変形例を示す斜視図、(B)は第2の変形例を示す斜視図、(C)は第3の変形例を示す斜視図、(D)は第4の変形例を示す斜視図、(E)は第5の変形例を示す超音波プローブの偏平処置部の正面図、(F)は第5の変形例の偏平処置部の斜視図。
【図6】 本発明の第3の実施の形態を示す外科用凝固止血具の斜視図。
【図7】 本発明の第4の実施の形態を示す外科用凝固止血具の斜視図。
【図8】 本発明の第5の実施の形態を示す外科用凝固止血具の斜視図。
【符号の説明】
2 ハンドピース
5 超音波プローブ(伝達部材)
8 偏平処置部
H 生体組織

Claims (1)

  1. 超音波振動子から出力される超音波振動を目的の処置部に伝達する伝達部材の先端部に、前記伝達部材の軸方向に対して略平行に配置され、生体組織に当てがう略偏平形状の凝固止血処置用の平面状の偏平処置部を設けたことを特徴とする外科用凝固止血具。
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