JP4229417B2 - 電子シリンダ錠のクラッチ機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子シリンダ錠のクラッチ機構(以下単にクラッチ機構という)に係り、特に、微小電力で作動する電磁アクチュエータを用いて確実に作動する新規なクラッチ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子シリンダ錠なる新規な錠前が提案され、実用されつつある。この電子シリンダ錠は所謂電気錠とは異なる。
【0003】
すなわち、電気錠はテンキー装置等により入力された暗証番号を予め登録されている暗証番号と電気的に比較し、合致する場合解錠信号を発生させ、この解錠信号を受信した比較的大電力を要する電磁アクチュエータがデッドボルト或いはストライクを直接機械的に制御する。
【0004】
一方、電子シリンダ錠は、合鍵自体に論理回路やメモリーを有する半導体集積回路(以下単にICという)及び電池を組込み、この合鍵をシリンダ錠に挿入することによりICに蓄積された暗証符号を錠前側の制御回路に無線で送給し、予め登録されている暗証符号と合致したとき解錠信号を発生させるまでは電気錠の作動と同様である。
【0005】
しかしながら、電子シリンダ錠が電気錠と異なるのは、解錠信号を鍵に組込まれたICが受信し、このICがシリンダ錠を解錠する、すなわち通常のシリンダ錠の内筒に相当するものをテールピースに接続する点にある。
【0006】
そのため、通常のシリンダ錠では一体に結合されている内筒とテールピースとの間にクラッチ機構が介在しており、施錠されているときにはこのクラッチ機構が作動しないので内筒は空回りし、解錠信号発生時クラッチ機構が作動して内筒とテールピースとが連結されるので、クラッチ機構及びテールピースを介してデッドボルト等の錠止部材を制御することができる。
【0007】
なお、ここで合鍵とは、所謂予備の鍵ではなく、電子シリンダ錠を解錠すべく構成された装置をいうものとする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、電子シリンダー錠では合鍵に内蔵されたIC自体が無線でクラッチ機構を電気的に制御するので、クラッチ機構の作動のために電磁アクチュエータが必要であるが、この電磁アクチュエータの機械的な出力が微小にならざるを得ないため、クラッチ機構の設計に制約がある。
【0009】
そこで、この発明は、上記した設計上の制約を克服し、微小な出力の電磁アクチュエータを用いて確実に作動する新規なクラッチ機構を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、この発明は、外筒の内端部にクラッチプレートを、このクラッチプレートの外側に、内端部外周に小径段部を形成した内筒を、夫々外筒の中心軸線の回りを回動自在に嵌装し、更に、内筒をその中心軸線に垂直な隔壁で区画して外側に合鍵を受入れる外方空間を、内側にクラッチ機構を収納する内方空間を夫々形成したものにおいて、クラッチプレートの内面にテールピースを突設すると共に外面周辺部にクラッチ孔を開口させ、一方、内筒の内方空間に、内端部をクラッチ孔に係入可能に臨ませ、内筒の中心軸線方向に延在する棒状のスライドラッチを長さ方向に移動可能に案内すると共に、これをクラッチプレートに近接する方向に付勢し、このスライドラッチに内筒の半径方向でかつ外方に突在する第1制御ピンと、反対方向に突在する第2制御ピンとを夫々突設し、第1制御ピンを、内筒の内端部にその母線方向に沿って開口したガイド溝に摺動可能に挿通させて、その先端を内筒の上記小径段部と外筒内周面との間の空間に臨ませ、他方、外筒内周面の内筒小径段部に臨む部分に固定され、薄肉円筒の一部をなすと共に、円周方向において傾斜するカム面を有するカムを設け、内筒を一方向に回転させたときこのカムと第1制御ピンの先端との間に生じる楔作用により第1制御ピンをその付勢力に抗して外方に押動できるようにすると共に、内筒を他方向に回転させたときその付勢力によりスライドラッチをクラッチプレートのクラッチ孔に係入させるようにし、更に、内筒の内方空間において、上記第2制御ピンに関しスライドラッチとは反対側に、第2制御ピンと平行な回転出力軸を有し、この回転出力軸をスライドラッチ側に向けた、ラッチング作動をする電磁アクチュエータを配設し、この電磁アクチュエータの回転出力軸に、施錠時第2制御ピンを係止する鈎部と、第2制御ピンが係入できる凹部と、傾斜端縁とを連設したフック体を装着し、施錠時第2制御ピンを凹部に係入させた状態で、第2制御ピンに関して鈎部が回転出力軸と反対側になるような角度位置にフック体を置き、解錠時鈎部が第2制御ピンの移動軌跡から外れるような角度位置にフック体を置き、施錠するとき、内筒を一方向に回して第2制御ピンを外方に移動させ、第2制御ピンとフック体の傾斜端縁との間に生じる楔作用により、フック体を施錠角度位置に戻すようにしたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施例に基いてこの発明について説明する。
図1及び図2において符号1は外筒を示し、この外筒1の内筒空間内端部(図で左端部)に厚板円板状のクラッチプレート2が、このクラッチプレート2の外側(図で右側)に内筒3が、夫々外筒1の中心軸線の回りを回動自在に嵌装されている。
【0012】
内筒3の内端部(図で左端部)外周に小径段部4(図2参照)が形成されており、また、内筒3の内側は、その中央部に形成された内筒中心軸線に垂直な隔壁5によって内外に区画され、外側に合鍵を受入れる外方空間6が、内側に後述するクラッチ機構を収納する内方空間7が夫々形成されている。
【0013】
なお、この外方空間6に填め込まれる合鍵の構造や形状、及び合鍵と外方空間6との係合の態様は、この発明の要旨ではないので更に詳細な説明は省略する。
【0014】
上記クラッチプレート2の内面にはテールピース8が突設されており、また、外面の周辺部にはクラッチ孔9が外方に向かって開口している。
【0015】
図示の実施例では、図6に示すように、時計盤面に換算して12時の角度位置を中心にして、時計方向及び反時計方向に夫々対称的に一対の長円形のクラッチ孔9、9が開口しており、時計方向のクラッチ孔9が例えば施錠用、反時計方向のものが解錠用に割り当てられている。
【0016】
一方、内筒の内方空間7内には、内筒軸線方向に延在し、内端をクラッチ孔9に係入可能に臨ませた棒状のスライドラッチ11がその長さ方向に移動可能に案内されており、これと隔壁5との間に弾装された圧縮コイルばねとしてのラッチばね12(図1参照)の弾力により、スライドラッチ11はクラッチプレート2に近接する方向に付勢されている。
【0017】
なお、図面を明瞭にするため、図1及び図2、更にこれらに続く他の図においてこのスライドラッチの案内部材の図示を省略している。
【0018】
上記スライドラッチ11の図1における上面中央部には第1制御ピン13が、スライドラッチ11の下面で第1制御ピン13よりやや内方には、第1制御ピン13と平行な第2制御ピン14が夫々突設されており、これらのピンの先端には夫々付番しないカラーが回動可能に被嵌されている。
【0019】
上記第1制御ピン13は、図1に示すように、内筒3の内端部にその母線方向に沿って開口したガイド溝15を摺動可能に挿通して、その先端を内筒の小径段部4(図2参照)と外筒内周面との間に形成された薄い環状の空間に臨ませている。
【0020】
他方、外筒内周面の内筒小径段部4に臨む部分には、薄肉円筒の内部をなす山形のカム16が一体に形成されている。
【0021】
図1及び図2では、ラッチばね12の弾力によりクラッチプレート2に近接する方向に付勢されたスライドラッチ11は、第1制御ピン13を介して、カム16の山形の頂部に係止され、その内端がクラッチ孔9の開口から離間した位置を保つ。
【0022】
しかして、内筒を外方から見て時計方向、或いは半時計方向に回動させると、図2から明らかなように、第1制御ピン13は、ラッチばね12の弾力により、山形のカム16の傾斜するカム面に沿って摺接しつつクラッチプレート2方向に近接する。
【0023】
そして、第1制御ピン13と一体のスライドラッチ11の内端は、図6(A)〜(C)に示すように、クラッチプレート2の中心軸線の回りを回動しつつクラッチ孔9に係入し、このようにしてクラッチ機構が作動し、内筒3がクラッチプレート2を介してテールピース8に連結される。
【0024】
一方、内筒3を上記とは反対方向、すなわち、第1制御ピン13が傾斜したカム面を擂り上がる方向に回動させると、カム面と第1制御ピン13との間に生じる楔作用により、第1制御ピン及びこれと一体のスライドラッチ11はラッチばね12の弾力に抗して外方に押動され、このようにしてスライドラッチ11がクラッチプレートのクラッチ孔9から抜去されてクラッチが外れる。
【0025】
また、内筒の内方空間7内において、第2制御ピン14に関しスライドラッチ11とは反対側に、第2制御ピン14と平行な回転出力軸(付番せず)を有する電磁アクチュエータ17が配設されており、この電磁アクチュエータ17は回転出力軸をスライドラッチ側に向けている。
【0026】
この電磁アクチュエータ17は、前述したように、合鍵から電力を供給されて一定角度回転し、その回転位置を磁力により保持する所謂ラッチングソレノイドの一種である。
【0027】
直動型、すなわちプランジャが直線動するラッチングソレノイドは良く知られており、このラッチングソレノイドは、コイルに一方向の直流電圧を印加するとプランジャが一定方向に移動し、電流を遮断しても永久磁石の吸引力によりその位置を保つ。
【0028】
また、コイルに他方向の直流電圧を印加するとプランジャは逆方向に移動し、電流を遮断してもその移動位置を保つ。
【0029】
この発明に用いられる電磁アクチュエータ17は、例えば従来のラッチングソレノイドのプランジャを円弧状に形成し、その円弧の中心に回転出力軸を結合することにより構成することができる。
【0030】
また、この電磁アクチュエータ17に対する合鍵からの電力の供給は、合鍵側に1次コイルを設け、電磁アクチュエータ17の電磁コイルを2次コイルとして、1次コイルにパルス状の比較的大電流を流すことにより、電磁誘導により2次コイルに電流を流すことができ、したがって電磁アクチュエータ17を作動させることができる。
【0031】
なお、後に明らかになるように、この発明では電磁アクチュエータ17を動力源として使用しているのではなく、その回転出力軸の動きを信号として使用しているので、合鍵から供給される微弱な電流でも充分である。
【0032】
また、電磁アクチュエータ17の構造はこの発明の要旨ではないので、更に詳細な説明は省略する。
【0033】
本題に戻って、上記電磁アクチュエータ17の回転出力軸には、板状で内外方向(図で左右方向)に延在するフック体18が装着されている。
【0034】
このフック体18の内端には、図3に示すように、鈎部19と、第2制御ピン14が係入できる凹部21と、傾斜端縁22とが連設されている。
【0035】
上記のように構成されたこの発明の一実施例によるクラッチ機構は、内筒3が外筒1に対し相対基準角度位置にあり、かつ合鍵からの解錠信号を受信していないときには、図1及び図2に示すように、第1制御ピン13がカム16の頂部に乗り上がり、スライドラッチ11は最大限外方に位置していて、スライドラッチの内端はクラッチプレートのクラッチ孔9から離間していることは前記したとおりである。
【0036】
このときには、図3に示すように、フック体18はその鈎部19を第2制御ピンの内側に配置させる角度位置をとっており、前記したラッチング作用により、その角度位置を安定に保つ。
【0037】
この状態、すなわち合鍵を挿入していないか、或いは異なる合鍵を挿入したために解錠信号が発生していない状態で内筒を何れかの方向に回動させると、第1制御ピン13がカム16の斜面に沿って内方に移動する結果、図4に示すように、第2制御ピン14がフック体の鈎部19に係止されるに致り、以降内筒を更に回動させてもスライドラッチ11は内方に移動せず、したがって内筒のみが空回りする。
【0038】
ちなみに、図4に示すように第2制御ピン14がフック体の鈎部19に係止された状態で電磁アクチュエータ17に電力を供給し、フック体18を反時計方向に回動させて第2制御ピン及びこれと一体のスライドラッチ11を解放しようとしても、電磁アクチュエータ17の出力は微小であるから、スライドラッチ11の付勢力により鈎部19と第2制御ピン14との間に生じる摩擦抵抗を排除してフック体18を回動させることはできない。
【0039】
一方、この発明は、合鍵を挿入して暗証符号が合致したとき、電磁アクチュエータ17に電力を供給してフック体18を回動させ、鈎部19を第2制御ピン14の移動軌跡から退避させてスライドラッチ11をその付勢力によって内方に移動させ、その内端をクラッチプレート2に係合させる構造である。
【0040】
しかしながら、内筒3が図3に示す角度位置にあるとき前記電磁誘導磁束を電磁アクチュエータ17に供給すると、傾斜端縁22が第3制御ピンに当接してフック体18が回動することができない。
【0041】
そこで、例えば合鍵に磁気検知素子を内蔵させ、一方外筒内周面の適切な位置に永久磁石を埋設し、内筒3を回して図5に示すようにスライドラッチ11が充分内方に移動したが未だ第2制御ピン14がフック体の鈎部19に当接しないときに磁気検知素子と永久磁石とが整合するようにし、この磁気検知素子の出力の発生タイミングで合鍵から電磁誘導磁束を電磁アクチュエータ17に供給する。
【0042】
すると、図5に示すようにフック体18が一定角度、例えば15〜16度反時計方向に回動し、鈎部19が第2制御ピン14の移動軌跡から外れるので、更なる内筒の回動によりスライドラッチ11が更に内方に移動し、その内端がクラッチプレートのクラッチ孔9の係入するに致り、内筒3とクラッチプレート2とがスライドラッチ11を介して連結され、更に内筒を回動させることによりテールピース8(図1及び図2参照)を回して図示しない錠止部材の制御を行う。
【0043】
なお、図5に示すフック体18の角度位置は、電磁アクチュエータ17のラッチング機能によりその侭安定的に保持される。
【0044】
なお、図示の実施例ではカム16が山形になるように成形され、したがって内筒3を時計方向に回しても反時計方向に回してもクラッチ機構が作動するが、この実施例は内筒の一方向の回動と他方向の回動に夫々別の任務(例えば施錠と解錠)を負わせているのでカムを山形にしてあるだけであって、カム16を山形に成形することはこの発明の必須の構成ではない。
【0045】
内筒を一方向に所定の角度だけ回動させ、錠止部材の解除等所定の任務を完了させたら、今度は内筒3を反対方向に回動させることによりクラッチ機構は自動的に元の状態に戻る。
【0046】
すなわち、クラッチ機構作動後、フック体18は図5に示す角度位置に固定され、第2制御ピン14のみが鈎部19から外れて内方に移動しているが、内筒3を反対方向に回すことにより、第2制御ピン14は、第1制御ピン13とカム16との間に生じる楔作用により、フック体の傾斜端縁22に近接してこれに当接する。
【0047】
第2制御ピン14の更なる外方への移動により、フック体18が時計方向に回動し、このフック体18と一体の回転出力軸が逆に電磁アクチュエータ17のプランジャを施錠方向に回動させて、その施錠角度位置でプランジャを磁力で係止し、このようにしてこの発明によるクラッチ機構の作動サイクルが終了する。
【0048】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、この発明は、電磁アクチュエータの回動をクラッチ機構の作動切替えのための信号として利用しているので、電磁アクチュエータの出力を微小にすることができ、そのため合鍵からの電力供給によりクラッチ機構を制御する、という所期の機能を可能にした。
【0049】
また、第2制御ピンの戻りの移動によりクラッチ機構を機械的に不作動状態に復帰させることができるので、その分合鍵に内蔵された電池の消耗を少なくすることができるばかりでなく、クラッチ機構の構造を簡単にすることができる、等種々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるクラッチ機構を内蔵した電子シリンダ錠の鉛直面による縦断面図で、施錠状態を示す。
【図2】この発明の一実施例によるクラッチ機構を内蔵した電子シリンダ錠の水平面による縦断面図で、施錠状態を示す。
【図3】フック体とスライドラッチとの係合状態を説明するための線図で、施錠状態を示す。
【図4】フック体とスライドラッチとの係合状態を説明するための図3と同様の線図で、施錠時内筒を回動させた状態を示す。
【図5】フック体とスライドラッチとの係合状態を説明するための図3と同様の線図で、解錠状態を示す。
【図6】クラッチ孔とスライドラッチの係合の態様を説明するためのクラッチプレートの外面図。
【符号の説明】
1 外筒
2 クラッチプレート
3 内筒
4 小径段部
5 隔壁
6 外方空間
7 内方空間
8 テールピース
9 クラッチ孔
11 スライドラッチ
12 ラッチばね
13 第1制御ピン
14 第2制御ピン
15 ガイド溝
16 カム
17 電磁アクチュエータ
18 フック体
19 鈎部
21 凹部
22 傾斜端縁
Claims (1)
- 外筒の内端部にクラッチプレートを、このクラッチプレートの外側に、内端部外周に小径段部を形成した内筒を、夫々外筒の中心軸線の回りを回動自在に嵌装し、更に、内筒をその中心軸線に垂直な隔壁で区画して外側に合鍵を受入れる外方空間を、内側にクラッチ機構を収納する内方空間を夫々形成したものにおいて、クラッチプレートの内面にテールピースを突設すると共に外面周辺部にクラッチ孔を開口させ、一方、内筒の内方空間に、内端部をクラッチ孔に係入可能に臨ませ、内筒の中心軸線方向に延在する棒状のスライドラッチを長さ方向に移動可能に案内すると共に、これをクラッチプレートに近接する方向に付勢し、このスライドラッチに内筒の半径方向でかつ外方に突在する第1制御ピンと、反対方向に突在する第2制御ピンとを夫々突設し、第1制御ピンを、内筒の内端部にその母線方向に沿って開口したガイド溝に摺動可能に挿通させて、その先端を内筒の上記小径段部と外筒内周面との間の空間に臨ませ、他方、外筒内周面の内筒小径段部に臨む部分に固定され、薄肉円筒の一部をなすと共に、円周方向において傾斜するカム面を有するカムを設け、内筒を一方向に回転させたときこのカムと第1制御ピンの先端との間に生じる楔作用により第1制御ピンをその付勢力に抗して外方に押動できるようにすると共に、内筒を他方向に回転させたときその付勢力によりスライドラッチをクラッチプレートのクラッチ孔に係入させるようにし、更に、内筒の内方空間において、上記第2制御ピンに関しスライドラッチとは反対側に、第2制御ピンと平行な回転出力軸を有し、この回転出力軸をスライドラッチ側に向けた、ラッチング作動をする電磁アクチュエータを配設し、この電磁アクチュエータの回転出力軸に、施錠時第2制御ピンを係止する鈎部と、第2制御ピンが係入できる凹部と、傾斜端縁とを連設したフック体を装着し、施錠時第2制御ピンを凹部に係入させた状態で、第2制御ピンに関して鈎部が回転出力軸と反対側になるような角度位置にフック体を置き、解錠時鈎部が第2制御ピンの移動軌跡から外れるような角度位置にフック体を置き、施錠するとき、内筒を一方向に回して第2制御ピンを外方に移動させ、第2制御ピンとフック体の傾斜端縁との間に生じる楔作用により、フック体を施錠角度位置に戻すようにしたことを特徴とする電子シリンダ錠のラッチ機構。
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