JP4229231B2 - アナログ・デジタル変換方法 - Google Patents

アナログ・デジタル変換方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4229231B2
JP4229231B2 JP2003328193A JP2003328193A JP4229231B2 JP 4229231 B2 JP4229231 B2 JP 4229231B2 JP 2003328193 A JP2003328193 A JP 2003328193A JP 2003328193 A JP2003328193 A JP 2003328193A JP 4229231 B2 JP4229231 B2 JP 4229231B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
analog
sampling
frequency
phase difference
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003328193A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005094632A (ja
Inventor
直幸 相川
定夫 尾股
嘉延 村山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon University
Original Assignee
Nihon University
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon University filed Critical Nihon University
Priority to JP2003328193A priority Critical patent/JP4229231B2/ja
Publication of JP2005094632A publication Critical patent/JP2005094632A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4229231B2 publication Critical patent/JP4229231B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Analogue/Digital Conversion (AREA)

Description

本発明は、アナログ信号をデジタル信号に変換する場合に、アナログ信号を有効に再現さできるとするサンプリング定理を満足するサンプリンク周波数以下のサンプリング周波数でアナログ信号をサンプリングしてデジタル信号を得ることができるアナログ・デジタル変換方法であって、変換前のアナログ信号に確実に再現可能なデジタル信号を得ることができるアナログ・デジタル変換方法に関するものである。
近年のエレクトロニクス技術の発展に伴い、アナログ信号による計測・制御からデジタル信号処理による計測・制御の需要が大きくなってきた。
一方、超音波や光による送受信信号の位相差を用いた計測は,海中の測深・探索や、物体の位置計測や、非破壊検査(探傷といいわれる)として、医療分野、建築分野、半導体分野などの様々な分野で使われている,
ところで、上述したデジタル信号処理技術を用いて、上記超音波や光による送受信信号の位相差を計測するためには,超音波や光のようなアナログ信号をアナログ・デジタル(AD)変換器を用いてデジタル信号にする必要がある。このアナログ信号からデジタル信号に変換する場合,最も注意する必要があることは、エイリアシングが起きないように、少なくともサンプリング定理を満たしていなければならない。
ここに、「エイリアシング」とは、サンプリング(標本化)周波数がアナログ信号の最大周波数の2倍よりも小さい場合,すなわちサンプリング(標本化)間隔(sampling rate)がアナログ信号の最も細かい周波数成分の半分以下になっていない場合、周波数領域でこの信号を考えると、標本化周波数の1/2以上の周波数成分が1/2以下の周波数領域に折り返す現象のことをいう。このエイリアシングが起こると,実空間では標本化操作と対象の構造が干渉しあうことになる。したがって、目的とするアナログ信号を有効に再現するためには、アナログ信号の最高周波数の2倍以上でサンプリングを行わなければならない(非特許文献1)。これが、一般的にサンプリング定理といわれるものである。
また、上述した非破壊検査において、前述の跳ね返ってきた信号のフーリエ係数を求めることにより、位相と振幅を求め、これにより内部の状況を検査することも行われている(非特許文献2)。
さらに、精度をあげるために、上記サンプリング定理を満たす程度のAD変換器とオーバーサンプリング法により、送受信信号のサンプリング周波数を上げるという方法が提案されている(非特許文献3)。
C.E.Shannon "Communication in the presence of noise" Proc. IRE, Vol.137,No.1, pp.10−21,1949.参照。 田所、野口、"Resonator Fourier Transformの特性"信学技法、DSP2002−217、pp.47−51.参照。 N.J.Fliege ”Multirate Digital Signal Processing” John Wiley & Sons ISBN0−471−93976−5.参照。
ここで、上述した超音波や光を用いた非破壊検査は、単一周波数の第1の波を物体に送信し、そこから跳ね返ってきた信号の位相差を調べる方法である。そのときに用いる周波数は、測定対象、測定目的により異なるが、数十[キロヘルツ]以上となる。したがって、この測定に用いるAD変換器は、非特許文献1(あるいは非特許文献2)に記載されているように、測定対象のアナログ信号の周波数成分の2倍以上の周波数で変換可能な性能を必要とする。
このような超音波や光を用いた送受信信号の位相差の測定精度は、サンプリング周波数により決まる。もし、直接送受信信号の位相差を精度よく測定したい場合、送信信号の何千倍、何万倍のAD変換器のサンプリング周波数が必要となり、非常に複雑な処理を行う高価なAD変換器が必要となるという欠点があった。
このようなことを避けるためには、非特許文献3に記載されているように、サンプリング定理を満たす程度のAD変換器とオーバーサンプリング法により、送受信信号のサンプリング周波数を上げるという方法が考えられる。
しかしながら、この方法もオーバーサンプリング時に必要となるフィルタの次数が高次になって演算量が増大し、実時間信号処理をするためには複雑な処理を行う高速なデジタル信号処理装置(DSP;Digital Signal Processor)が必要となり、高価なものとなってしまうという欠点があった。なお、ここで、「DSP」は、デジタル信号の処理において頻繁に用いる演算を高速に計算できる構造のプロセッサと定義される。
以上のように、従来技術のいずれの場合にも、ディジタル信号処理を行う場合には、サンプリング定理を満たさなければならず、そのために高価なAD変換器やDSPを必要とするという欠点があった。
そこで、本発明は上記従来技術の欠点を解消し、超音波や光を用いた送受信信号の周波数が変化しない点にに着目し、サンプリング定理を満たさずにアナログ信号からデジタル信号に変換できるないアナログ・デジタル変換方法を提供することを目的とする。
本発明は、オーバーサンプリングを用いることなく簡単な演算で位相差を求めることができ、かつ、高速なDSPも必要としないアナログ・デジタル変換方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明に係るアナログ・デジタル変換方法は、同一周波数成分を有するアナログ信号V(t)を、V(t)=A*sin(ω*t+θ)(ただし、Aは振幅、ωは角周波数、tは時間、θは位相差、*は掛け算であることを示す。以下同じ。)とすると、このアナログ信号V(t)をサンプリング定理以下の周波数でサンプリングし、それらサンプリングした値の内の少なくとも二つの時点(t(n)、t(n+m))における測定時点情報および周波数情報から、第1の成分aとして、a=V(n)*sin(ω*t(n+m))−V(n+m)*sin(ω・t(n))を得るとともに、第2の成分bとして、b=V(n)*cos(ω*t(n+m))−V(n+m)*cos(ω*t(n))を得て、これら第1の成分および第2の成分bを基に位相差を算出し、当該算出した位相差と第1の成分aまたは第2の成分bとを基に振幅値をさらに算出し、あるいは、これら第1の成分aおよび第2の成分bを基に振幅値を算出し、当該算出した振幅値と第1の成分aまたは第2の成分bとを基に位相差をさらに算出するステップを備え、前記ステップで得た振幅値と位相差とから測定しようとしたアナログ信号の再現可能としてなることを特徴とするものである。
請求項2記載の発明では、本願請求項1記載のアナログ・デジタル変換方法において、前記ステップは、第1の成分aまたは第2の成分bとすると、振幅値Ampは、Amp=(a 2 +b 2 1/2 により求め、また、位相差θは、θ=−arcsin(b/Amp)(ただし、a,bの符号によってθの値が変化する。)により求めるものであることを特徴とするものである。
本発明は、同一周波数成分を有するアナログ信号をサンプリング定理以下の周波数でサンプリングし、それらサンプリングした値の内の少なくとも二つの時点における測定時点情報および周波数情報から第1の成分および第2の成分を得て、これら第1の成分および第2の成分と前記少なくとも二つのサンプリング時点のサンプリング値とを基に位相差および振幅値を算出するので、次のような効果がある。
(1)アナログ信号を有効に再現できるとするサンプリング定理を満足するサンプリンク周波数以下のサンプリング周波数でアナログ信号をサンプリングしてデジタル信号を得ることができるので、高速なアナログ信号を安価なAD変換器でデジタル信号に変換できる。
(2)オーバーサンプリングを用いることなく、簡単な演算でアナログ信号からデジタル信号を求めることができ、高速なDSPを不要とすることができる。
(3)アナログ信号を有効に再現できるとするサンプリング定理を満足するサンプリンク周波数以下のサンプリング周波数でアナログ信号をサンプリングしてデジタル信号を得ることができるとともに、変換前のアナログ信号に確実に再現可能なデジタル信号を得ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
[本発明を実施するための最良の形態について]
図1ないし図7は本発明を実施するための最良の形態を説明するための図であ る。ここで、図1は、本発明を実施するための最良の形態に係るアナログ・デジタル変換方法を実現する計測システムを示すブロック図である。
この図1において、計測システム1は、AD変換器3と、コンピュータ装置5と、第1の波発生器7と、第1の波発生器7からの駆動信号を被測定体Mに与える送出手段9と、被測定体Mからの反射信号を検出して電気検出信号に変換する検出センサー11とを備えたものである。
さらに説明すると、前記AD変換器3には、第1の波発生器7からの駆動信号と、検出センサー11からの検出信号とが入力されるようになっている。前記AD変換器3は、前記コンピュータ装置5からのサンプリング指令に基づいて入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換することができる装置である。前記AD変換器3の出力は、前記コンピュータ装置5のデジタル入力部に接続されている。
前記コンピュータ装置5は、例えばパーソナルコンピュータ装置により構成すればよく、各種処理を実行するコンピュータ本体と、前記コンピュータ本体で処理した結果を表示するディスプレイと、前記コンピュータ本体に所定の情報を入力できるキーボードやマウスなどの入力装置と、前記デジタル入力部とを備えている。前記コンピュータ本体は、デジタル変換可能とするための演算処理その他の処理を実行する中央演算処理装置(CPU)と、オペレーティングシステムや当該演算プログラムやその他必要なデータを記憶する主記憶装置と、オペレーティングシステムや当該演算プログラムやその他必要なデータやデータベースを格納しておくハードディスク装置と、前記入力装置が接続される入力用インターフェースと、ディスプレイが接続される表示用I/Fと、出力用I/Fと、これらを接続するバスラインとから構成されている。前記コンピュータ本体のCPUが、主記憶装置に展開記憶されたオペレーティングシステムや当該演算プログラムを処理することにより、同一周波数成分を有する測定アナログ信号(V(t)=A*sin(ωt+θ))をAD変換器3でサンプリング定理以下の周波数でサンプリングしてAD変換し、かつ、周波数情報(ω)と、前記サンプリングした値の内の少なくとも二つの時点(t(n)、t(n+m))における測定時点情報(t(n)、t(n+m))から第1の成分(a)および第2の成分(b)を得て、これら第1の成分(a)および第2の成分(b)と、前記少なくとも二つのサンプリング時点のサンプリング値(デジタルデータ(V(n)+V(n+m))とを基に位相差θおよび振幅値Ampを算出することができるようになっている。
ここで、第1の成分(a)は下記の数式1で与えられ、第2の成分(b)は下記の数式2で与えられる。また、振幅値Ampは下記の数式3で与えられ、位相差θは下記の数式4で与えられる。前記コンピュータ装置5は、下記数式1ないし下記数式4を計算する。
a=V(n)・sin(ω*t(n+m))−V(n+m)*sin(ω・t(n)) ・・・(1)

b=V(n)・cos(ω*t(n+m))−V(n+m)・cos(ω*t(n))
・・・(2)

Amp=(a+b1/2 ・・・(3)

θ=−arcsin(b/Amp)
ただし、a,bの符号によってθの値が変化する。 ・・・(4)
なお、前記コンピュータ装置5によって処理される上記演算式(数式1ないし数式4)の妥当性については、後段において詳細に説明する。
前記第1の波発生器7は、その駆動信号をAD変換器3の一方の入力端子に入力するとともに、前記送出手段9を駆動するようになっている。前記送出手段9は、被測定体Mに当接している。前記検出センサー11は、前記被測定体Mに当接されており、前記送出手段9から被測定体M内に送出された第1の波の反射波を前記被測定体Mから検出できるようになっている。
このようなアナログ・デジタル変換方法について図1を参照しながら説明する。前記AD変換器3には、前記正弦波発生器7から基準信号が入力される。また、前記AD変換器3には、前記検出センサー11からの検出信号が入力される。
前記AD変換器3は、前記コンピュータ装置5から指定されたサンプリング周波数でAD変換をする。このとき、前記AD変換器3には前記コンピュータ装置5から、前記AD変換器3に入力される入力信号の周波数成分に対し、サンプリング定理以下の周波数でサンプリングするようなAD変換指令(サンプリング指令)Ssが入力されている。
前記コンピュータ装置5には、予め入力信号の周波数成分が当然与えられている。また、前記コンピュータ装置5は、前記AD変換器3から与えられる前記サンプリング周期でサンプリングしてAD変換したデジタルデータ(V(n)+V(n+m))を取込み、上記数式1ないし数式4を用いて、位相差θおよび振幅値Ampを計算する。これにより、前記コンピュータ装置5には、サンプリング定理を満足しないが、前記AD変換器3に入力された前記検出センサー11からの検出信号を元の信号(V(t)=A*sin(ωt+θ))として再現可能なデジタルデータを得ることができる。
[演算式(数式1ないし数式4)の妥当性について]
図2ないし図7は本発明を実施するための最良の形態に係るアナログ・デジタル変換方法の妥当性を説明するための波形図であり、各図とも横軸に時間[秒
(Sec)]を、縦軸に測定電圧の値(+1〜0〜−1)を、それぞれとったものである。
いま、測定しようとするアナログ信号電圧をV(t)とすると、アナログ信号電圧V(t)は、
V(t)=A*sin(ω*t+θ) ・・・(5)
で与えられる。この数式5において、符号Aは振幅を、符号ωは角周波数(ω=2πf)を、符号tは時間[秒]を、符号fは周波数[Hz]を、それぞれ示している。このようなアナログ測定信号電圧V(t)をAD変換することを考える。
まず、A=1、f=1[kHz]、θ=0(ゼロ)としたときのアナログ信号電圧をV(t)とし、図2で示している。
この図2に示すようなアナログ測定信号電圧V(t)を、サンプリング周波数fs=4[kHz]でサプリングした時間波形が図3のように与えられるとともに、サンプリング周波数fs=20[kHz]でサプリングした時間波形が図4ように与えられる。なお、図中、○印がサンプリングしたときに得られるデジタルデータ値であり、それら○印を直接で結ぶことにより、得られた波形が図3および図4に示す波形である。すなわち、図3では、サンプリング周波数fs=4[kHz]でサンプリングしたため、三角波のような形状をしているのに対して、図4ではサンプリング周波数fs=20[kHz]の高周波数でサンプリングしているため、正弦波の波形に近づいた形状となっている。
これら図3、図4を比較して明らかなように、サンプリング周波数fsを高くすることにより、より正確な正弦波に近づくことがわかる。
したがって、アナログ測定信号電圧V(t)の正確な正弦を認識する場合には、高い周波数のサンプリング周波数が必要となる。また、入力正弦波と出力正弦波の位相差を調べるにも、一般には、前記入力正弦波および前記出力正弦波を正確に認識し、それら入出力正弦波の位相差を求めることになるため、同様のことがいえる。
図3の波形に対して5倍のオーバーサンプリング法を用いても図4に示した波形が得られることになる。しかしながら、fs=750[Hz]とサンプリング定理を満たさない場合には、図5に示すように、エリアシングがおきて、500[Hz]の正弦波と誤認識してしまうことになる。したがって、オーバーサンプリングを用いた場合でも、サンプリング定理を満たしていなければ、正確な元の正弦波を再現することができないことがわかる。その結果として、非破壊検査で用いる送受信信号の位相差を算出することができないことになる。
そこで、本発明では、超音波や光を用いた送受信信号は周波数が変化しないことに着目し、サンプリング定理を満たさない場合でも、送受信信号の位相差を算出できる方法を提供するものである。
いま、計測したいアナログ信号をあるサンプリング周波数でサンプリングしてデジタルデータを得たときのデジタルデータをV(n)、そのときの時間をt
(n)とすると、
V(n)=A*sin(ω*t(n)+θ) ・・・(6)
となる。また、前記サンプリング時間t(n)の一サンプリング時間後の時刻t(n+1)とすると、そのときのデジタルデータをV(n+1)とすると、
V(n+1)=A*sin(ω*t(n+1)+θ) ・・・(7)
となる。ここに、Aは信号の振幅、ωは角周波数(=2πf)、fは周波数で既知の値である。また、上記数式6および数式7において、振幅Aと位相差θは未知数である。
前記数式7を数式6に代入すると、
V(n)={V(n+1)/sin(ω*t(n+1)+θ)}sin(ω*t(n)+θ) ・・・(8)
となる。この数式8を整理すると、
V(n)*sin(ω*t(n+1)+θ)−V(n+1)*sin(ω* t(n)+θ)=0 ・・・(9)
となり、数式9を得ることができる。この数式9に三角関数の加法定理を適用すると、
V(n){sin(ω*t(n+1)cosθ+cos(ω*t(n+1)s inθ}
−V(n+1){sin(ω*t(n)cosθ+cos(ω*t(n)sinθ}=0
・・・(10)
上記数式10を未知数θについて、まとめると、
{V(n)sin(ω*t(n+1)−V(n+1)sin(ω*t(n)} cosθ+{V(n)cos(ω*t(n+1)−V(n+1)cos(ω*t(n)}sinθ=0 ・・・
(11)
となる。ところで、
a*sinθ+b*cosθ=(a +b1/2*sin(θ+α)・・・ (12)
で与えられる。したがって、第1の成分(a)は、
a={V(n)sin(ω*t(n+1)−V(n+1)sin(ω*t
(n)}
・・・(12)
となり、数式1となる。また、第2の成分(b)は、
b={V(n)cos(ω*t(n+1)−V(n+1)cos(ω*t(n)}
・・・(13)
となり、数式2となる。
数式11は、上記数式12ないし数式13より、振幅値をAmpとすると、
Amp*sin(θ+α)=0 ・・・(14)
となる。
ここに、Amp=(a +b1/2 ・・・(15)
となり、上記数式3となる。
そして、sinα=b/Ampとなる。ここに、数式14が成立するためには、数式14の括弧内がゼロ(0)かπでなければならない。したがって、
θ=−arcsin(b/Amp) ・・・(16)
となる。数式12における第1の成分(a)と第2の成分(b)と位相θの関係は、
a>0,b>0のとき、θ=180−arcsin(b/Amp)
a<0,b>0のとき、θ=arcsin(b/Amp)
a<0,b<0のとき、θ=arcsin(b/Amp)
a>0,b<0のとき、θ=−180−arcsin(b/Amp)
・・・(16)
となる。この数式16が、数式4と同じなる。
これにより、アナログ信号の位相θが上記数式16より求まり、振幅Ampは数式6または数式7に、前記位相θを代入することにより算出できることがわかる。
本発明では、前記AD変換器3を前記コンピュータ装置5でサンプリング定理が成立しないような速度でサンプリングして得たデジタルデータと、サンプリング時点の情報と、取り扱う周波数の情報ととを基に、コンピュータ装置5において、上記数式1ないし数式4を用いて計算することより、前記AD変換器3に入力された計測するアナログ信号の振幅情報と位相情報を正確に算出できることが可能となり、これにより、正確に入力された計測するアナログ信号の正弦波を再現できることになる。
[演算式(数式1ないし数式4)の妥当性について検討]
上述した演算式(数式1ないし数式4)の妥当性についての説明を具体的に検 討してみる。
いま、上記方法により、計測するアナログ信号の周波数より低いサンプリング周波数(サンプリング定理を満たさないサンプリング周波数)で軽減波を再現できることをシミレーションしてみる。
ここに、V(n)=Amp*sin(2000πt(n)+π/6)からなるアナログ信号は、図6に示すような波形をしており、このアナログ信号が計測すべきアナログ信号だとする。このアナログ信号を750[Hz]でサンプリングしたときの時間波形を、図7に示す。前記アナログ信号は、サンプリング定理を満たさなかったので、図7に示すような波形となる。なお、○印がサンプリング時点を示している。この図7に示すデジタルデータでは、元の正弦波を再現することはできないことになる。
このときに、わかっている情報はアナログ信号の周波数が1000[Hz]であること、t(1)=1/750[秒]のときにV(1)=0.5であり、t
(2)=2/750[秒]のときにV(2)=0.5となる。
上記数式1に、f=1000[Hz]、t(1)=1/750[秒]のときにV(1)=0.5を代入すると、
0.5=Amp*sin(2000π/750+θ) ・・・(17a)
を得ることができる。
同様に、数式2に、f=1000[Hz]、t(2)=2/750[秒]のときにV(1)=0.5を代入すると、 得ら れた2点の情報は 0.5=Amp*sin(2000π*2/750+θ)
・・・(17b)
を得ることができる。
これら数式17a,17bと、前記数式3、4を用いて計算すると、位相θ =π/6、振幅Amp=1と正確に求まることがわかる。
したがって、計測したアナログ信号V(n)は、
V(n)=Amp*sin(2000πt+π/6)
となって、元の正弦波を位相を含めた形で再現できることになる。
上述した本発明を実施するために最適な実施の形態に係るアナログ・デジタル変換方法を、実際の実験装置を用いて検討する。
図8は、本発明を実施するために最適な実施の形態に係るアナログ・デジタル変換方法を実証するこめの実験装置を示す図である。
この図8において、本発明を実証するための実験装置21は、AD変換器23と、前記コンピュータ装置25と、ファンクションジェネレータ27と、送出手段29と、検出センサー31と、XYZステージ33と、載置台35とからなる。なお、AD変換器23は上記AD変換器3と、コンピュータ装置25は上記コンピュータ装置5と、ファンクションジェネレータ27は上記正弦波発生器7と、前記送出手段29は上記送出手段9と、前記検出センサー31は上記検出センサー11と、それぞれ同一のものと考えてよい。
さらに説明すると、前記送出手段29と前記検出センサー31は、一体化されてXYZステージ33の移動用取付腕33aに固定されている。また、前記載置台35の上には、被測定体(サンプル)Mが載置されている。
また、前記ファンクションジェネレータ27の出力の一方は、送出手段29に供給されるようになっている。前記ファンクションジェネレータ27の出力の他方は、前記AD変換器23に入力されるようになっている。
前記AD変換器23は、8ビットの分解能を有し、40[kHz]のサンプリング周波数でも、20[MHz]のサンプリング周波数でもAD変換可能な性能を有する変換機器である。前記AD変換器23には、前記検出センサー31からの検出信号も入力されるようになっている。
前記AD変換器23は、前記コンピュータ装置5のサンプリングや変換制御の下に、入力されたアナログ信号を、前記コンピュータ装置25で指定されたサンプリング周期でAD変換して、前記コンピュータ装置25に当該変換した後のデジタルデータを供給できるうよになっている。
前記コンピュータ装置25は、図1のコンピュータ装置5と全く同様に、ディスプレイ、入力装置、その他の装置が設けられている。また、前記コンピュータ装置25は、その処理結果をディスプレイやプリンタを用いて表示できるようになっている。
上述した実験装置21を用いて、実験った結果を、図9ないし図12を参照しながら説明する。
(実験1)
図9は、上記実験装置21を用いて実験1をしたときに得られたデータを示す図であって、横軸には時間[秒]を、縦軸には振幅を、それぞれとったものである。
図10は、上記実験1と同じ条件のときに、本発明の実施するために最適な実施の形態に係るアナログ・デジタル変換方法によって計算した波形を示す図であって、横軸には時間[秒]を、縦軸には振幅を、それぞれとったものである。
前記ファンクションジェネレータ27は、300[kHz]の発振周波数の超音波を発振する。この超音波を、送出手段29を介して被測定体Mに供給した。このとき、被測定体Mは、シリコン(Sillicon 40%)のものであり、実験1では、前記送出手段29および検出センサー31は過重を0[g]をかけて被測定体Mに当接させた場合の測定結果を検討したものである。
このような条件のときに、サ ンプリング周波数を40[kHz]、ビット数 を8[ビット(Bit)]で収得した入力データ(ファンクションジェネレータ27の出力信号)を図9では○印として示し、出力データ(検出センサー31からの検出信号)を図9では△印で示した。
また,図9において、実線と破線はそれぞれ,入力データと出力データを、AD変換器23で20[MHz]サ ンプリング周波数で、8[ビット(Bit) ]でコンピュータ装置25に取り込んだときのRawデータである。
図9に示すデータを、Agilent Technologies Inc.(アジレント・テクノロジーズ社)のUniversal Counter 「53132A」を用いて入力波形と出力波形の位相差を測定すると156[度]であった。
次に,40[kHz]、ビット数8[ビット(Bit)]の入出力波形を、本発明を実施するに最良の実施の形態に係るアナログ・デジタル変換方法で計算したときの波形を、図10の実線と破線で示した。
図10からも明らかなように,20[MHz]の高サンプリングレートで取り込んだときのときの図9の波形と同様な波形になっていることが確認できる。また,計算により得られる入出力波形の位相差は156[度]となっており、前記HP社製の位相差検出器で測定したものと同じであることがわかる。
(実験2)
次に,実験2では、荷重を変えたときの例を示したものてある。被測定体Mを 、実験1と同様に、Sillicon 40[%]とし、荷重を実験1とは異ならせて5[g]に設定して実験をしたものである。その結果は、図12および図13に示す。
図11は、上記実験装置21を用いて実験2をしたときに得られたデータを示す図であって、横軸には時間[秒]を、縦軸には振幅を、それぞれとったものである。
図12は、上記実験2と同じ条件のときに、本発明の実施するために最適な実施の形態に係るアナログ・デジタル変換方法によって計算した波形を示す図であって、横軸には時間[秒]を、縦軸には振幅を、それぞれとったものである。
上記実験1と同様にサンプリング周波数を40[kHz]、ビット数を8[ビット(Bit)]のAD変換器23で収得した入力データと出力データを、図11中にそれぞれ○,△で図に示す。また,図11において、実線と破線はそれぞれ入力データと出力データを20[MHz]のサンプリング周波数で、かつ、8[ビット(Bit)]のAD変換器23でAD変換してコンピュータ装置25に取り込んだときのRaw(元の)データである。
図11および図12を参照すれば、入力波形および出力波形ともに,Raw
(元の)データをよくシミュレーションしていることが確認できる。また,提案法により求められた入出力波形の位相差は131[度]となり,HP社のUniversal Counter 「53132A」で測定したものと同じとなる ことがわかる。
以上より,荷重を変えた場合でも本発明を実施するための最良の実施の形態に係るアナログ・デジタル変換方法により得たデジタルデータは、元のアナログ信号よく近似できていることが確認できる。
今回の実験では,300[kHz]の超音波に対して,40[kHz]の低サンプリングレートで、かつ、8[ビット(Bit)]のAD変換器23でAD変換を行ったが、電圧の分解能、すなわちビット(Bit)数を上げればより高精度な位相検出が可能であることは容易に予想できる。
また,入力周波数に関しても、もっと高い周波数を用いても同様の結果が得られることはいうまでもない。
本発明は、超音波による非破壊検査やその他の送受信による測定系ばかりではなく、例えば光による送受信測定系にも適用可能である。
本発明を実施するための最良の形態に係るアナログ・デジタル変換方法を実現する計測システムを示すブロック図である。 本発明を実施するための最良の形態に係るアナログ・デジタル変換方法の妥当性を説明するための波形図である。 本発明を実施するための最良の形態に係るアナログ・デジタル変換方法の妥当性を説明するための波形図である。 本発明を実施するための最良の形態に係るアナログ・デジタル変換方法の妥当性を説明するための波形図である。 本発明を実施するための最良の形態に係るアナログ・デジタル変換方法の妥当性を説明するための波形図である。 本発明を実施するための最良の形態に係るアナログ・デジタル変換方法の妥当性を説明するための波形図である。 本発明を実施するための最良の形態に係るアナログ・デジタル変換方法の妥当性を説明するための波形図である。 本発明を実施するために最適な実施の形態に係るアナログ・デジタル変換方法を実証するこめの実験装置を示す図である。 実験装置を用いて実験1をしたときに得られたデータを示す図である。 上記実験1と同じ条件のときに、本発明の実施するために最適な実施の形態に係るアナログ・デジタル変換方法によって計算した波形を示す図である。 実験装置を用いて実験2をしたときに得られたデータを示す図である。 上記実験2と同じ条件のときに、本発明の実施するために最適な実施の形態に係るアナログ・デジタル変換方法によって計算した波形を示す図である。
符号の説明
1 計測システム
3 AD変換器
5 コンピュータ装置
9 送出手段
11 検出センサー
21 実験装置
23 AD変換器
25 コンピュータ装置
27 ファンクションジェネレータ
29 送出手段
31 検出センサー
33 XYZステージ
35 載置台
M 被測定体(サンプル)

Claims (2)

  1. 同一周波数成分を有するアナログ信号V(t)を、
    V(t)=A*sin(ω*t+θ)
    (ただし、Aは振幅、ωは角周波数、tは時間、θは位相差、*は掛け算であることを示す。以下同じ。)
    とすると、このアナログ信号V(t)をサンプリング定理以下の周波数でサンプリングし、それらサンプリングした値の内の少なくとも二つの時点(t(n)、t(n+m))における測定時点情報および周波数情報から、
    第1の成分aとして、
    a=V(n)*sin(ω*t(n+m))−V(n+m)*sin(ω・t(n))を得るとともに、
    第2の成分bとして、
    b=V(n)*cos(ω*t(n+m))−V(n+m)*cos(ω*t(n))を得て、
    これら第1の成分および第2の成分bを基に位相差を算出し、当該算出した位相差と第1の成分aまたは第2の成分bとを基に振幅値をさらに算出し、あるいは、これら第1の成分aおよび第2の成分bを基に振幅値を算出し、当該算出した振幅値と第1の成分aまたは第2の成分bとを基に位相差をさらに算出するステップを備え、
    前記ステップで得た振幅値と位相差とから測定しようとしたアナログ信号の再現可能としてなることを特徴とするアナログ・デジタル変換方法。
  2. 前記ステップは、第1の成分aまたは第2の成分bとすると、
    振幅値Ampは、
    Amp=(a 2 +b 2 1/2
    により求め、また、位相差θは、
    θ=−arcsin(b/Amp)
    (ただし、a,bの符号によってθの値が変化する。)
    により求めるものであることを特徴とする請求項1記載のアナログ・デジタル変換方法。
JP2003328193A 2003-09-19 2003-09-19 アナログ・デジタル変換方法 Expired - Fee Related JP4229231B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003328193A JP4229231B2 (ja) 2003-09-19 2003-09-19 アナログ・デジタル変換方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003328193A JP4229231B2 (ja) 2003-09-19 2003-09-19 アナログ・デジタル変換方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005094632A JP2005094632A (ja) 2005-04-07
JP4229231B2 true JP4229231B2 (ja) 2009-02-25

Family

ID=34457854

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003328193A Expired - Fee Related JP4229231B2 (ja) 2003-09-19 2003-09-19 アナログ・デジタル変換方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4229231B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2937160B1 (fr) * 2008-10-13 2011-06-24 Centre Nat Etd Spatiales Procede et instrument pour la reconstruction d'un signal a bande etroite irregulierement echantillonne.
EP3919262A1 (de) 2020-06-03 2021-12-08 TI Automotive Technology Center GmbH Verfahren zur herstellung einer rohranordnung für den transport von temperiermedium

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005094632A (ja) 2005-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7509862B2 (en) System and method for providing vibration detection in turbomachinery
US7779690B2 (en) Vibrating wire sensor using spectral analysis
US20060192567A1 (en) Finite impulse response filter
JP2002243514A (ja) 超音波流量計
JPH11515100A (ja) 流体の流量を音響的に測定する方法
JP4791455B2 (ja) 回転円筒状の表面を有する物体の特性曲線を求める装置、方法、およびコンピュータプログラム
JP2012042449A (ja) 超音波伝搬時間計測方法及び超音波伝搬時間計測装置
CN114354112A (zh) 一种叶片多阶耦合振动疲劳分析方法
JP4229231B2 (ja) アナログ・デジタル変換方法
JP3251555B2 (ja) 信号分析装置
Halkon et al. Vibration measurements using continuous scanning laser vibrometry: velocity sensitivity model experimental validation
Fritsch et al. A digital envelope detection filter for real-time operation
Watkins et al. Noncontact engine blade vibration measurements and analysis
Bucci et al. Numerical method for transit time measurement in ultrasonic sensor applications
JP2001066130A (ja) 膜厚測定方法及び装置
Andria et al. Digital measuring techniques for high accuracy ultrasonic sensor application
CN210346742U (zh) 旋转编码器精度估测装置
Kannath et al. Real-time measurement of acoustic field displacements using ultrasonic interferometry
JPH10300565A (ja) 表面波音速測定方法および表面波音速測定装置
JPH07209068A (ja) 音源探査装置
JP2891767B2 (ja) Ae発生位置標定装置
JP3894887B2 (ja) 対象音検出方法及びその装置
JP2644490B2 (ja) デジタル周波数解析装置
JPH10111117A (ja) 超音波式デジタイザ
JP2004294190A (ja) 超音波顕微鏡

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060706

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080714

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080722

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080917

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081118

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081125

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4229231

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111212

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121212

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121212

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131212

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees