JP4228937B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、裁断手段及び定着手段を備えた電子写真方式の画像形成装置において、画像品質を低下させることなく高光沢の画像を形成するための技術に関する。
デジタルスチルカメラ(以下「デジカメ」と記す)等の急速な普及に伴い、デジカメで撮った画像を街のコンビニエンスストアや写真店等で気軽にプリントアウトしたいという要求が高まっている。そのため、通常の複写機能やプリンタ機能の他に、上記のような要求をも満たすことが可能な電子写真方式の画像形成装置が求められている。
デジカメで撮った画像を写真(以下「デジカメ写真」と記す)としてプリントアウトする場合であっても、銀塩写真と同じように、表面が高光沢のものが好まれている。しかし、一般的な画像形成装置の用途としては文字主体のモノクロ文書を取り扱う場合が圧倒的に多いから、人間の目で文字を読みやすいように低光沢の画像を出力するようになっている。そこで、このような画像形成装置であっても高光沢の画像を出力させることができるように、低光沢用と高光沢用の2つの定着装置を必要に応じて使い分けて画像を形成する技術が考案されている(例えば特許文献1及び2参照)。
また、写真は縁に余白部分がない縁なし写真のほうが一般に好まれている。しかし、電子写真方式の画像形成装置で用紙の全面に画像を形成する場合には、用紙の斜行や位置ずれが生じてしまうことを考慮して、用紙サイズよりも若干大きめのトナー像を感光体に作像する必要がある。だが、このように用紙サイズよりも大きいトナー像を作像すると、感光体から用紙にトナー像を転写するときにそのトナー像が用紙の縁からはみ出し、このはみ出たトナーが中間転写ベルトや二次転写ロールに付着してしまう。また、定着装置においても同様に、トナーが溶融する時に用紙からはみ出て定着部材(例えば定着ベルト)に付着してしまう。このような部材に付着したトナーは、その後に搬送される用紙に再付着して紙面を汚したり、画像欠陥を引き起こす原因となることがある。そのため、電子写真方式の画像形成装置では、用紙の4辺に多少の余白部を設けて画像を形成せざるを得ない。
余白部を設けて形成された画像を縁なし写真にするためには、出力された用紙の余白部を人間がカッターなどを用いて裁断したり、或いは、特許文献3に記載されているようなカッター付きの画像形成装置を用いて定着後の用紙の4辺を裁断すればよい。
しかし、トナーは比較的硬質な素材であるため、トナー像が形成されている部分で用紙を裁断するとその部分にひび割れ(クラック)が発生し、画像品質を著しく低下させてしまう。特に、高光沢の画像を出力する場合に用いられる用紙は、例えば特許文献2に記載されているように、記録面(画像が形成される面)に熱可塑性の透明樹脂層が形成されていることが多いが、この種の用紙ではトナーだけではなく透明樹脂層にもひび割れが生じることとなる。
特開平05−158364号公報 特開2003−005545号公報 特開2001−219610号公報
本発明は上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、上記のようなひび割れによって画像品質を低下させることなく、高光沢の画像を形成することが可能な画像形成装置を提供することにある。
上述の課題を解決するために、本発明の画像形成装置は、記録材の記録面にトナーを用いたトナー像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段によりトナー像が形成された記録材を前記トナーが溶融状態になる温度にて加熱しながら該記録材の記録面に対して圧力を加える処理を行う第1の定着手段と、前記第1の定着手段により前記処理が施された記録材を裁断する裁断手段と、前記裁断手段により裁断された記録材を表面が平滑なベルト部材によって搬送しつつ、該記録材の記録面を前記トナーが溶融状態になる温度にて加熱しながら該記録材の記録面に対して圧力を加え、その後該記録材を前記定着ベルトに密着した状態のまま冷却する第2の定着手段とを備える。
或いは、本発明の画像形成装置は、記録材の記録面にトナーを用いたトナー像を形成する画像形成手段と、前記記録材が搬送される搬送路に沿って配置され、前記画像形成手段によりトナー像が形成された記録材を前記トナーが溶融状態になる温度にて加熱しながら該記録材に圧力を加える処理を行う複数の定着手段と、少なくとも一つの前記定着手段によって前記処理が施された記録材を裁断する裁断手段とを備え、前記裁断手段が、該記録材の搬送方向に対して最下流側に配置された前記定着手段の直前に設けられている。
このような画像形成装置によれば、裁断手段により裁断を行った後にトナーを加熱して溶融するので、たとえ裁断時にひび割れが発生してもこれを修復することができるので、画像品質を低下させることなく高光沢の画像を形成することが可能となる。
また、本発明の画像形成装置は、より好適な態様として、前記記録材の記録面に熱可塑性の樹脂層が設けられている場合には、前記第2の定着手段、或いは該記録材の搬送方向に対して最下流側にある前記定着手段が、前記トナー及び前記樹脂層が溶融状態になる温度にて該記録材を加熱する。
このようにすれば、樹脂層により記録面が高光沢に仕上げられるような記録材を用いた場合においても、上述のように画像品質を低下させることを防ぎつつ、さらに高光沢の画像を形成することが可能となる。
(1)構成
図1は本発明の一実施形態に係る画像形成装置100の構成を示した図である。同図に示されているように、画像形成装置100は、画像形成部1と、給紙部2と、第1定着部3と、搬送切替部4と、裁断部5と、第2定着部6と、操作部7とを備える。
画像形成部1は、図中の矢印a方向に回転しながらイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)各色のトナー像が作像される感光体101Y,101M,101C,101Kと、その感光体101Y,101M,101C,101Kを一様に帯電させる帯電器102Y,102M,102C,102Kと、YMCK各色の画像データに基いて変調された露光光を、帯電した感光体101Y,101M,101C,101Kに照射することによりYMCK各色の静電潜像を形成する露光器103Y,103M,103C,103Kと、感光体101Y,101M,101C,101Kに形成された静電潜像をトナーによって現像することで感光体101Y,101M,101C,101Kにトナー像を作像する現像器104Y,104M,104C,104Kと、現像器104Y,104M,104C,104Kに各色のトナーを供給するトナーボックス105Y,105M,105C,105Kと、転写後の感光体101Y,101M,101C,101K表面に残留しているトナーを回収する感光体クリーニング部112Y,112M,112C,112Kと、転写後の感光体101Y,101M,101C,101Kを除電する除電装置113Y,113M,113C,113Kとを備えている。
また、画像形成部1は、バックアップロール109や駆動ロール110に張架され、感光体101Y,101M,101C,101Kと接触しながら図中の矢印b方向に循環移動する中間転写ベルト106と、中間転写ベルト106を挟んで感光体101Y,101M,101C,101Kとニップ領域を形成し、このニップ領域において感光体101Y,101M,101C,101K周面のトナー像を圧接力と静電力により中間転写ベルト106に転写する一次転写ロール107Y,107M,107C,107Kと、中間転写ベルト106を挟んでバックアップロール109とニップ領域を形成し、中間転写ベルト106上のトナー像を用紙に二次転写する二次転写ロール108と、中間転写ベルト106上に残留しているトナーを掻き取って回収するベルトクリーニング部111とを備えている。
なお、本実施形態においては、スチレンアクリルを主成分とした溶融温度が約130℃のトナーを用いているが、もちろん他のトナーを用いることも可能である。
給紙部2は種々の用紙を複数の用紙トレイ200に収容しており、形成される画像に応じた用紙を供給する。用紙は複数の搬送ロール210及びレジストロール220により搬送され、二次転写ロール108とバックアップロール109とが形成するニップ領域においてトナー像が転写させられる。
なお、本実施形態においては、給紙部2には普通紙を収容する用紙トレイ201とコート紙を収容する用紙トレイ202とがある。また、図1には用紙トレイ201と用紙トレイ202とがそれぞれ1つのみ示されているが、異なるサイズの用紙を収容するために用紙トレイ201と用紙トレイ202とがそれぞれ複数備わっていてもよい。
ここで、コート紙について説明する。コート紙とは、本実施形態において高光沢の画像を形成するための用紙である。
図2はコート紙の構成を示した図である。同図に示されているように、コート紙とは基材層L1の記録面に受像層L2が設けられている用紙である。受像層L2は例えば溶融温度が約130℃のポリエステル等の熱可塑性樹脂を主成分としており、5〜20μm程度、望ましくは約10μmの層厚にて形成されている。基材層L1はセルロースを主成分とした組成となっており、この組成は普通紙と同様であるが、もちろん組成の異なるコート紙専用の基材層とすることも可能である。
なお、以下においては、用紙の搬送方向に沿った方向のことを用紙の「長さ方向」と表現し、用紙の搬送方向に直交する方向のことを用紙の「幅方向」と表現する。
図3は第1定着部3の構成を詳細に示した図である。同図に示されているように、第1定着部3は、定着ロール300と、加圧ベルト310と、加圧パッド320とを備える。
定着ロール300は、例えばアルミニウムからなる厚さ1.5mm,外径25mm,長さ380mmのコア301表面に、ゴム硬度(JIS−A)が33°程度のシリコーンゴムからなる弾性体層302を厚さ0.5mm,長さ320mmに被覆し、さらに弾性体層302の表面に厚さ30μmのPFA(四フッ化エチレン−パーフルオロアルコキシエチレン共重合樹脂)チューブからなる離型層303を被覆して形成されている。定着ロール300の内部には、熱源として例えば650Wのハロゲンランプ等の熱源304が設けられており、定着ロール300の表面温度が所定の温度(トナーの溶融温度に依存し、本実施形態においては140〜190℃)となるように内部から加熱する。加圧ベルト310は厚さ75μm、外径30mm、長さ330mmのポリイミドベルトの表面に、厚さ30μmのPFAチューブからなる離型層311が形成されている。加圧ベルト310内部には、加圧ベルト310を定着ロール300に押圧しニップを形成する加圧パッド320が配置されている。加圧パッド320の押圧荷重は例えば336Nで、ニップ幅は6.5mmである。
ここで、再び図1を参照し、画像形成装置100の構成の説明を続ける。
搬送切替部4は、切替部材400と、搬送ロール401,402とを備える。切替部材400は第1定着部3の上部に回動可能に設けられており、第1定着部3から排出された用紙の搬送方向を図中の経路A或いはBのいずれかに切り替える。経路Aに搬送された用紙は搬送ロール401によって排紙トレイT1へと排出され、経路Bに搬送された用紙は搬送ロール402によって裁断部5へと搬送される。
裁断部5は、用紙の幅方向の両端を切断するためのスリッター500と、用紙の長さ方向の両端を切断するためのレシプロカッター510,520と、用紙を搬送するための複数の搬送ロール530とを備えており、用紙を搬送しながらその4辺を裁断する。
図4は、スリッター500を図1の矢印c方向から見たときの構成を示す図である。スリッター500のシャフト505には、2個の円盤状の外刃501がそれぞれ固定部材501aによって取り付けられており、2個の搬送ロール504aが外刃501のさらに内側に設けられている。このシャフト505は図示せぬ駆動装置により図中の矢印R2方向に回転させられるようになっている。
一方、シャフト506には、2個の円盤状の内刃502がシャフト506を軸として回転可能に設けられている。これらの内刃502は、加圧バネ503によって外側に付勢されているが、外刃501と内刃502は幅1mm程度のラップ代(図5参照)で互いに重なり合うようにシャフト505,506間の距離が調整されているから、図4に示すように、内刃502は外刃501の内側に接する位置で停止している。また、シャフト506には2個の搬送ロール504bが設けられている。シャフト505が回転することにより搬送ロール504aも回転し、これに伴って搬送ロール504bが図中の矢印R1方向に従動回転する。用紙はこれらの搬送ロール504a,504bによって挟まれた状態で搬送されつつ、外刃501と内刃502で幅方向に対する両端が裁断される。図6は、用紙が裁断される様子を図4の矢印z方向から見たときの図である。
図7はレシプロカッター510の構成を示す斜視図である。同図に示されているように、レシプロカッター510は、固定刃511と、可動刃512と、図示せぬ用紙検知センサとを備えている。固定刃511は両端を固定された板状部材であり、この上を用紙が搬送される。可動刃512は図示せぬ駆動装置によって上下動する板状部材であり、最下部に位置したときに固定刃511と噛み合わさるように設けられている。このような構成により、レシプロカッター510は搬送されてくる用紙の長さ方向に対する一端を押し切るようにして裁断する。このとき同時に、レシプロカッター520が用紙の長さ方向に対する他端を押し切るようにして裁断する。なお、レシプロカッター510,520が用紙を裁断するときには、用紙は用紙検知センサの検知結果に基づいて適当な位置にて停止される。
なお、レシプロカッター520はレシプロカッター510と同様の構成のため、その説明を省略する。
これらのスリッター500,レシプロカッター510,及びレシプロカッター520によって、裁断部5において用紙の4辺は裁断される。
第2定着部6は、用紙の記録面を高光沢にするために設けられている。すなわち、第2定着部6にはデジカメ写真等の画像のトナー像が転写されたコート紙が搬送されてくる。以下においては、第2定着部6が用紙の記録面を高光沢にするための具体的構成について説明する。
図8は第2定着部6の構成を詳細に示した図である。同図に示されているように、第2定着部6は、定着ロール600と、加圧ロール610と、定着ベルト620と、冷却器630と、剥離ロール640と、ステアリングロール650と、搬送ロール660とを備える。
定着ロール600は、熱伝導性の高い金属製のコア602の周囲にPFAチューブ等からなる離型層603が形成された部材である。また、コア602の内部にはハロゲンランプ等の熱源601が備わっており、定着ロール600の表面が所定の温度(トナー及び受像層L2の溶融温度に依存するが、本実施形態においては140〜190℃)となるように加熱されることにより、搬送されてくる用紙の記録面をニップ領域において加熱する。また、定着ロール600は、図示せぬ駆動装置によりその中心を軸として図中の矢印r1方向に回転される。
加圧ロール610は、熱伝導性の高い金属製のコア612の周囲にゴム硬度(JIS−A)40°程度のシリコーンゴム等からなる弾性体層613が被覆されており、その表面には定着ロール600の離型層603と同様の離型層614が形成されている。また、コア612の内部にはハロゲンランプ等の熱源611が備わっており、加圧ロール610の表面が所定の温度となるように加熱される。そして加圧ロール610は図中の矢印r2方向に回転しながら、搬送されてくる用紙をニップ領域において裏面から加熱するとともに定着ロール600の方向へ所定の圧力で押圧する。
定着ベルト620は例えば熱硬化型ポリイミド製の無端状フィルムの表面にフッ素ゴムやシリコーンゴム等による平滑性の高い被覆層が形成された部材であり、定着ロール600,剥離ロール640,ステアリングロール650に張架され、回転する定着ロール600に従動して図中の矢印r1方向に循環移動される。被覆層は、望ましくは35μm程度であり、ポリイミド基材は、望ましくは75μm以上である。ニップ領域において加熱された用紙上では、トナー及び受像層L2が溶融状態にあり、この状態で定着ベルト620と密着することにより用紙の記録面が平滑に仕上げられる。
冷却器630は、定着ロール600と剥離ロール640との間の定着ベルト620の内周面に接して定着ベルト620の熱を吸収することにより、ニップ領域において加熱された用紙を冷却させる。冷却器630の冷却温度は用いられるトナーや用紙の種類に応じて異なるが、用紙の記録面がおよそ60〜80℃となるように冷却することが望ましい。このように用紙を冷却することで、用紙表面のトナー及び受像層L2は平滑性を維持したまま固化し、用紙は定着ベルト620から容易に剥離できるようになる。
ステアリングロール650は、定着ベルト620を連続的に循環移動させたときに生じる偏り(定着ベルト620がステアリングロール650のいずれかの端部の方向へ移動する現象)を修正するために設けられている。ステアリングロール650は、その中心軸の一端が固定され(以下、こちらを「固定端」と称す)、他端が定着ロールに対して図中の矢印S1・S2方向に移動可能となっており(以下、こちらを「移動端」と称す)、例えば定着ベルト620が徐々に固定端側へと偏っていく場合には、移動端が矢印S1方向に移動することでこの偏りを修正し、逆に定着ベルト620が徐々に移動端側へと偏っていく場合には、移動端が矢印S2方向に移動することでこの偏りを修正するようになっている。
剥離ロール640は定着ベルト620の移動に従動して回転する。剥離ロール640が定着ベルト620を巻き付けながら張架することで定着ベルト620の移動方向を変化させることにより、用紙はこの位置において用紙自体の剛性によって自然に剥離される。剥離ロール640の外径や定着ベルト620の巻き付け角度θは、用紙の剛性や用紙と定着ベルト620との付着力に応じて決定される。定着ベルト620から剥離された用紙は、搬送ロール660により搬送されて排紙トレイT2へと排出される。
操作部7は図示せぬ表示部と種々のボタン等とを備えており、ユーザからの各種の入力指示を受け付ける。本実施形態の画像形成装置100には、「普通紙モード」と「コート紙モード」という異なる2種類の画像形成モードが備わっている。「普通紙モード」とは、普通紙を用いて一般的な低光沢の画像を形成するための画像形成モードであり、「コート紙モード」とは、コート紙を用いて高光沢の縁なし画像を形成するための画像形成モードである。ユーザは操作部7を用いて画像形成モードを入力することが可能であり、画像形成装置100はユーザからの入力に基づいて装置各部を動作させる。
(2)動作
以上の構成のもとで画像形成装置100は用紙に画像を形成する。上述したように、本実施形態の画像形成装置100には「普通紙モード」と「コート紙モード」の2つの画像形成モードが備わっており、ユーザによって選択された画像形成モードにしたがって画像形成が行われる。そこで、以下では2つの画像形成モードにおける動作についてそれぞれ説明する。
はじめに、「普通紙モード」における画像形成装置100の動作を説明する。
まず、図示せぬスキャナやパーソナルコンピュータ等から画像データが入力され、ユーザによって「普通紙モード」による画像形成を行う旨の指示が操作部7に入力されると、入力された画像データに基づいて画像形成部1ではトナー像が作像される。トナー像が作像され、中間転写ベルト106で搬送されるのと同時に、用紙トレイ201から普通紙が用紙として供給され、搬送ロール210によって搬送される。
続いて、二次転写ロール108とバックアップロール109とによって形成されるニップ領域において、用紙はトナー像を転写される。このとき、レジストロール220は用紙上に形成されるトナー像の位置合わせをするために用紙搬送速度を調整する。
トナー像を転写された用紙は、その後第1定着部3においてトナー像の定着が行われる。第1定着部3から排出された時点では、用紙の記録面のトナー像には若干の凹凸があり、そのため画像は低光沢となっている。
そして、搬送切替部4においては、画像形成モードが「普通紙モード」に設定されているために、用紙は切替部材400によって経路Aへと進み、搬送ロール401によって排紙トレイT1に排出される。
以上が「普通紙モード」における画像形成装置100の動作である。続いて、「コート紙モード」における画像形成装置100の動作を説明する。
まず、図示せぬスキャナやパーソナルコンピュータ等から画像データが入力され、ユーザによって「コート紙モード」による画像形成を行う旨の指示が操作部7に入力されると、入力された画像データに基づいて画像形成部1ではトナー像が作像される。なお、ここから用紙が第1定着部3を通過するまでの動作については、給紙部2から供給される用紙がコート紙である点を除けば「普通紙モード」と同様であるため、この部分の説明は省略する。
第1定着部3から排出された用紙は、搬送切替部4によって経路Bへと進み、裁断部5へと到達する。裁断部5においては、用紙はスリッター500及びレシプロカッター510,520によって4辺の余白部を裁断され、縁なしの状態となる。このとき、用紙の裁断された部分の周辺にはひび割れが生じることとなる。
続いて用紙は第2定着装置6へと到達する。第2定着装置6においては、まず定着ロール600及び加圧ロール610が形成するニップ領域において、用紙は加熱及び加圧される。このとき図9に示されているように、用紙上に定着していたトナー像は溶融して受像層L2に埋め込まれたような状態となり、用紙の記録面は凹凸が減少する。
またこのとき、裁断時に生じた用紙上のトナー像及び受像層L2は溶融され、定着ベルト620に密着した状態となり、これによって裁断時に生じたひび割れに溶解したトナーや受像層の樹脂が入り込み、これらによってひび割れが埋められる。
その後用紙は定着ベルト620上を搬送されながら冷却器630の位置に到達し、ここで徐々に冷却されることによって用紙上のトナー像及び受像層L2が平滑な状態のまま固化する。最後に、剥離ロール640の位置において、用紙は用紙自体の剛性によって自然に剥離され、搬送ロール660によって搬送されて排紙トレイT2に排出される。
以上が「コート紙モード」における画像形成装置100の動作である。このように、裁断部5を第2定着部6よりも用紙の搬送方向に対して上流側に設けることにより、ひび割れのない画像を得ることが可能となった。
(3)変形例
なお、本発明の実施は上述した画像形成装置100の態様に限定されるものではなく、以下に示されるような種々の変形が可能である。
上述の実施形態においては、画像形成装置100はCMYK各色で独立の画像形成ユニットを備えたいわゆるタンデム方式で説明されたが、本発明はこの方式の画像形成装置に限定されるものではなく、いわゆるサイクル方式(またはロータリー現像方式)の画像形成装置においても、本発明はもちろん適用可能である。
また、その他の各部の配置や形状も、図1に示されたものに限定されるものではない。ここで一例として図10を示し、この画像形成装置800について説明する。なお、図10の画像形成装置800には、画像形成装置100と同等の機能を有する部分には同一の符号を付してある。
画像形成装置800は、上述したサイクル方式の画像形成装置である。また、裁断部5と第2定着部6とが一つのユニット802を形成しており、このユニット802が本体801に対して着脱可能な構成となっている。このような画像形成装置800によれば、ユーザは必要に応じて装置構成を選択して購入することができる。例えば、普通紙による画像形成しか行わないようなユーザであれば、画像形成装置800のうち本体801のみを購入するだけで必要な機能は充足されていることになるし、ユニット802を追加購入することで、コート紙を用いて4辺縁なしの高光沢画像を得ることが可能となる。このような構成は、上述のようにユーザに対してメリットがあるだけではなく、製造者にとっても、装置部品の共通化によるコストダウンが図れるなど、さまざまなメリットが得られる。
他にも、例えば図11,12に示されるような画像形成装置900,900’においても、本発明を適用することは可能である。
画像形成装置900は、画像形成ユニット900Y,900M,900C,900Kがそれぞれ単色の画像形成装置の機能を独立に有しており、それぞれが内部に図示せぬ定着装置を備えている。このような画像形成装置900においては、画像形成ユニット900Kよりも用紙の搬送方向に対して上流側で裁断を行うことにより、上述の実施形態と同様にトナーのひび割れを防ぐことが可能である。しかし、例えば画像形成ユニット900Yと画像形成ユニット900Mの間に裁断装置を設けると、画像形成ユニット900M,900C,900Kにおいて用紙からはみ出たトナーが定着装置に付着してしまうことになる。そのため画像形成装置900においては、図11の裁断部901(構成は裁断部5と同様である)に示されるように、裁断装置は用紙の搬送方向に対して最下流側にある定着装置の直前に設けるのが望ましい。このようにすると、少なくとも画像形成ユニット900M及び900Cにおける定着装置の汚れを防止することができ、かつひび割れのない画像を形成することができるようになる。
なお、画像形成装置900’は、給紙部902’の構成が画像形成装置900の給紙部902と異なるのみであり、機能や動作についてはほぼ同様であるから、その説明は省略する。
また、裁断部5の構成についても上述の実施形態に限定されるものではない。
図13はレシプロカッター510の代替物として用いられるサーキュラーカッター510’の構成を示した図である。サーキュラーカッター510’は固定刃511’と可動刃512’とを備えている。可動刃512’は円盤状のカッターであり、その中心を軸として自在に回転し、かつ図示せぬ駆動装置により矢印d方向に往復運動する。このようなサーキュラーカッター510’により、固定刃511’上にある用紙は可動刃512’の移動により裁断される。
また、裁断部5は、用紙の余白部を裁断するという機能に限定されるものではない。例えば、画像形成装置100のスリッター500には外刃501と内刃502の対がそれぞれ2つずつ設けられているが、この中央にさらにもう1つの外刃501と内刃502を設け、レシプロカッター510が同一の用紙を複数回裁断することにより、用紙を4つ切り、6つ切り、8つ切りなど、さまざまなサイズに裁断することも可能となる。
また、上述の実施形態では、「コート紙モード」においてはコート紙が用いられるとした。しかし、コート紙モードにおいて普通紙を用いることももちろん可能である。この場合は、トナー像が形成されていない、すなわち用紙の記録面が露出している領域はそのまま変化しないが、用紙上のトナー像が形成されている部分は高光沢に仕上げられる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の構成を示した図である。 同実施形態におけるコート紙の構成を示した図である。 同実施形態における第1定着器の構成を詳細に示した図である。 同実施形態におけるスリッターを図1の矢印c方向から見た図である。 同実施形態における外刃と内刃のラップ代を説明するための図である。 同実施形態におけるスリッターの動作を説明するための図である。 同実施形態におけるレシプロカッターの構成を示す斜視図である。 同実施形態における第2定着部の構成を詳細に示した図である。 同実施形態において、第2定着部でトナー像が溶融する様子を示した図である。 本発明の別の実施形態に係る画像形成装置の構成を示した図である。 本発明の別の実施形態に係る画像形成装置の構成を示した図である。 本発明の別の実施形態に係る画像形成装置の構成を示した図である。 サーキュラーカッターの構成を示した図である。
符号の説明
100,800,900,900’…画像形成装置、1…画像形成部、101Y,101M,101C,101K…感光体、102Y,102M,102C,102K…帯電器、103Y,103M,103C,103K…露光器、104Y,104M,104C,104K…現像器、105Y,105M,105C,105K…トナーボックス、106…中間転写ベルト、107Y,107M,107C,107K…一次転写ロール、108…二次転写ロール、109…バックアップロール、110…駆動ロール、111…ベルトクリーニング部、112Y,112M,112C,112K…感光体クリーニング部、113Y,113M,113C,113K…除電装置、2…給紙部、210…搬送ロール、220…レジストロール、201…用紙トレイ、202…用紙トレイ、3…第1定着部、300…定着ロール、310…加圧ベルト、320…加圧パッド、301…コア、302…弾性体層、303…離型層、304…熱源、310…加圧ベルト、311…離型層、4…搬送切替部、400…切替部材、401…搬送ロール、402…搬送ロール、5…裁断部、500…スリッター、510,520…レシプロカッター、530…搬送ロール、501…外刃、502…内刃、503…加圧バネ、504…搬送ロール、505,506…シャフト、511…固定刃、512…可動刃、6…第2定着部、600…定着ロール、601…熱源、602…コア、603…離型層、610…加圧ロール、611…熱源、612…コア、613…弾性体層、614…離型層、620…定着ベルト、630…冷却器、640…剥離ロール、650…ステアリングロール、660…搬送ロール、7…操作部。

Claims (4)

  1. 記録材の記録面にトナーを用いたトナー像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段によりトナー像が形成された記録材の記録面を前記トナーが溶融状態になる温度に加熱しながら該記録材の記録面に対して圧力を加える処理を行う第1の定着手段と、
    前記第1の定着手段により前記処理が施された記録材を裁断する裁断手段と、
    前記裁断手段により裁断された記録材を表面が平滑なベルト部材によって搬送しつつ、該記録材の記録面を前記トナーが溶融状態になる温度に加熱しながら該記録材の記録面に対して圧力を加え、その後該記録材を前記定着ベルトに密着した状態のまま冷却する第2の定着手段と
    を備える画像形成装置。
  2. 前記記録材の記録面に熱可塑性の樹脂層が設けられている場合には、前記第2の定着手段が、前記トナー及び前記樹脂層が溶融状態になる温度にて該記録材を加熱する
    請求項1記載の画像形成装置。
  3. 記録材の記録面にトナーを用いたトナー像を形成する画像形成手段と、
    前記記録材が搬送される搬送路に沿って配置され、前記画像形成手段によりトナー像が形成された記録材の記録面を前記トナーが溶融状態になる温度に加熱しながら該記録材の記録面に対して圧力を加える処理を行う複数の定着手段と、
    少なくとも一つの前記定着手段によって前記処理が施された記録材を裁断する裁断手段とを備え、
    前記裁断手段が、該記録材の搬送方向に対して最下流側に配置された前記定着手段の直前に設けられている画像形成装置。
  4. 前記記録材の記録面に熱可塑性の樹脂層が設けられている場合には、該記録材の搬送方向に対して最下流側にある前記定着手段が、前記トナー及び前記樹脂層が溶融状態になる温度で該記録材を加熱する
    請求項3記載の画像形成装置。
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