JP4228520B2 - アイリス撮影装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アイリス認識に用いられるアイリス撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、アイリス認識に用いられるアイリス撮影装置は、利用者のアイリスを撮影するためのカメラと、利用者までの距離を測定する測距部と、この測距部で測定した距離に応じてカメラの合焦制御を行うためのオートフォーカス制御部と、カメラで取得した画像に対して画像処理を行う制御部と、利用者のアイリスを照明するための照明部からなる。
利用者のアイリスを撮影する場合は、利用者のアイリスに対して照明部より照明を行い、その反射光をカメラで取得する。また、利用者とカメラとの距離は一定ではないため、その距離を測距部で測定し、オートフォーカス制御部は、この距離情報に基づいてカメラの合焦制御を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようなアイリス撮影装置では、照明部からの照明強度が固定であったため、撮影環境や装置のばらつき等によって、カメラで取得する画像の明るさが変わってしまうという問題点があった。
例えば、利用者が近距離(あるいは遠距離)の場合、画像が明るくなりすぎて(あるいは暗くなりすぎて)、認識に利用される虹彩部分の画像(濃淡)情報が劣化し、欠損するために認識性能の低下を招いていた。
また、照明は赤外光や近赤外光であるが、装置の光学系のばらつき等によっても、利用者の画像が明るくなりすぎたり、暗くなりすぎたりして、認識性能の劣化を招いていた。
尚、一般に市販されているビデオカメラの多くは明るさ補正のためにカメラのオートゲインコントロール機能を利用しているが、アイリス認識に用いるような撮影装置においては、映像品質(S/N比)を保証するため、このようなカメラのゲインコントロール機能は利用できない。従って、これ以外の方法で上記問題を解決する必要がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述の課題を解決するため次の構成を採用する。
〈構成1〉
利用者のアイリスを撮影するカメラと、カメラから利用者への距離を測定し、測定結果を距離情報として出力する測距部と、利用者への照明を行い、かつ、その照明強度が可変に構成された照明部と、測距部からの距離情報に基づき、利用者の照度が一定値となるよう照明部の照明強度を制御する照明制御部とを備えたことを特徴とするアイリス撮影装置。
【0005】
〈構成2〉
利用者のアイリスを撮影するカメラと、カメラの利用者への合焦制御を行い、合焦制御のための偏位情報を出力するオートフォーカス制御部と、利用者への照明を行い、かつ、その照明強度が可変に構成された照明部と、オートフォーカス制御部からの偏位情報に基づき、利用者への照度が一定値となるよう照明部の照明強度を制御する照明制御部とを備えたことを特徴とするアイリス撮影装置。
【0006】
〈構成3〉
構成2に記載のアイリス撮影装置において、合焦制御のための偏位情報は、カメラのフォーカスレンズの移動位置を表す情報であることを特徴とするアイリス撮影装置。
【0007】
〈構成4〉
利用者への照明を行う照明部と、照明部で照明された利用者のアイリスを撮影するカメラとを備えたアイリス撮影装置において、照明部は、予め定められた階調の照度調整チャートを照明し、かつ、その照明強度が可変に構成され、カメラは、照明部によって照明された照度調整チャートの画像を取得するよう構成され、かつ、カメラで取得した照度調整チャートの画像の明度を検出し、明度に基づき、照明部の照明強度を決定する照明制御部とを備えたことを特徴とするアイリス撮影装置。
【0008】
〈構成5〉
構成4に記載のアイリス撮影装置において、照度調整チャートは複数の異なる階調領域を有し、かつ、照明部は、実際のアイリス撮影環境下で、照度調整チャートを照明するよう構成されたことを特徴とするアイリス撮影装置。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を具体例を用いて詳細に説明する。
《具体例1》
〈構成〉
図1は、本発明のアイリス撮影装置の具体例1を適用したアイリス個人認証装置の構成図である。
図の装置は、カメラ101、測距部102、オートフォーカス(AF)制御部103、照明部104、制御部105、アイリスデータベース112からなり、制御部105中に、ビデオキャプチャ部106、画像処理部107、アイリス特徴抽出部108、アイリスマッチング部109、結果出力部110、照明制御部111が設けられている。
【0010】
カメラ101は、オートフォーカス制御部103から合焦距離を制御されながら利用者のアイリス(図示省略している)を撮影し、制御部105に映像信号を出力する撮影部であり、フォーカスレンズとCCD等の撮像素子等から構成されている。
測距部102は、例えば、赤外光による3点測量の原理を用いて、カメラ101から利用者までの距離を測定し、その距離情報をオートフォーカス制御部103と制御部105中の照明制御部111に出力するよう構成されている。
【0011】
オートフォーカス制御部103は、測距部102からの距離情報に基づいてカメラ101の図示しないフォーカスレンズを移動させることにより、その合焦距離を制御する機能を有するものである。
照明部104は、例えば赤外光や近赤外光といった照射光により、撮影のための利用者への照明を行うもので、その照明強度が可変に構成されており、照明制御部111からの照明制御情報に基づいてその照明強度を変化させるよう構成されている。
【0012】
制御部105は、アイリス個人認証装置としての装置全体の制御を行うもので、カメラ101からの映像信号を入力し、アイリス認識用のディジタル画像として画質判定を行い、合焦度等の条件を満足する画像を用いてアイリス認識を行う機能を有しており、CPUやメモリ、ソフトウェア等でその機能が構成されている。
具体的には、ビデオキャプチャ部106は、カメラ101からのアナログ画像信号をディジタル信号に変換する機能を有している。画像処理部107は、ビデオキャプチャ部106からの画像信号に基づき、アイリスを切り出す機能を有している。アイリス特徴抽出部108は、画像処理部107によって切り出されたアイリスから特徴データを抽出する機能を有している。アイリスマッチング部109は、得られた利用者のアイリス特徴データと、アイリスデータベース112に予め登録されている特徴データとを比較し個人認証を行う機能を有している。結果出力部110は、アイリスマッチング部109における個人認証結果を出力する機能を有している。尚、アイリスデータベース112は、アイリス個人認証装置の利用者のアイリス特徴データが予め登録されているデータベースである。
【0013】
また、照明制御部111は、測距部102からの距離情報を入力し、照明部104を制御する機能を有しており、その具体的な制御方式に関しては後述する。
【0014】
〈動作〉
利用者が接近して、本アイリス撮影装置が起動すると、測距部102は、オートフォーカス制御部103と照明制御部111に対して、撮影対象である利用者のアイリスまでの距離情報を出力する。オートフォーカス制御部103は、測距部102からの距離情報を入力し、カメラ101のフォーカスレンズを移動することにより、カメラ101の合焦距離を制御する。
【0015】
カメラ101は、オートフォーカス制御部103により合焦距離を制御されながら、利用者のアイリスを撮影し、映像信号を制御部105に出力する。制御部105では、カメラ101からの映像信号をビデオキャプチャ部106で受け取り、画像処理部107によるアイリス領域の切り出し、アイリス特徴抽出部108によりアイリス特徴データの抽出、アイリスマッチング部109によるアイリス照合を行い、その結果を結果出力部110より出力する。尚、これらのアイリス認識処理については公知であるため、ここでの詳細な説明は省略する。
【0016】
照明制御部111では、測距部102からの距離情報により下記の条件で照明部104の照明強度を制御する。ここでは、照明部104はLED照明であるとし、照明制御部111では、LED照明に対する順電流Ifを制御するものとする。
【0017】
If=A*d2 ;dmin≦d≦dmax
If=Ldef ;dが上記以外、あるいは測距不能
【0018】
ここで、 d:距離
dmin:認識可能な画像が撮影できる最近距離
dmax:認識可能な画像が撮影できる最遠距離
(dmin≦d≦dmax:撮影可能距離範囲)
Ldef:デフォルト照明の電流
A:最適照明定数、本アイリス撮影装置で対象が撮影可能距離範囲の場合に、認識に適したアイリス画像が取得できるよう、予め統計的に求められた制御パラメータ
【0019】
照明部104は、照明制御部111によって制御され、撮影対象が撮影可能距離範囲内にある場合には、距離の2乗に比例したアイリス認識に最適な照明強度で撮影対象を照明する。即ち、利用者との距離が遠いほど照明部104の照明強度が大きくなるよう制御を行い、利用者の照度が一定値に保持されるようにする。
尚、上記の照明制御部111による制御は、「光源から距離sにある点の照度は1/s2に比例する」という照度の逆二乗則によるものである。
【0020】
〈効果〉
以上のように、具体例1によれば、利用者のアイリスへの照明をカメラから利用者までの距離に対応させてその照明強度を制御するようにしたので、撮影対象である利用者のアイリスが近距離、あるいは遠距離にある場合でも常に適切な強度で照明することが可能となり、従って、アイリス個人認証装置に適用した場合でも認識性能の安定化を図ることができる。
このため、利用者にとっても使いやすいアイリス撮影装置を提供することが可能である。即ち、従来のアイリス個人認証装置では、認識性能の低下により、本来認証受理されるべき正当な利用者に対して認証拒否の判定をする場合があり、その結果、認証操作を繰り返しを強いるという利用者にとって負担をかける場合があったが、本具体例のアイリス撮影装置を適用した場合は認識性能を向上できるため、このような負担を軽減することができる。
【0021】
《具体例2》
〈構成〉
図2は、具体例2の構成図である。
図の装置は、カメラ201、測距部202、オートフォーカス(AF)制御部203、照明部204、制御部205、照明制御部211、アイリスデータベース212からなり、制御部205中にはビデオキャプチャ部206、画像処理部207、アイリス特徴抽出部208、アイリスマッチング部209、結果出力部210が設けられている。
これらの構成において、カメラ201〜結果出力部210およびアイリスデータベース212は、具体例1におけるカメラ101〜結果出力部110およびアイリスデータベース112と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0022】
具体例2が具体例1と異なるのは、照明部204の照明強度を制御する照明制御部211が独立して設けられ、オートフォーカス制御部203から出力される合焦制御のための偏位情報としてフォーカスレンズの位置情報を用いて照明強度を制御するようにした点である。即ち、照明制御部211は、オートフォーカス制御部203からの合焦制御のための偏位情報に基づき、利用者の照度が一定値となるよう照明部204の照明強度を制御する機能を有している。
【0023】
〈動作〉
利用者が接近して、本アイリス撮影装置が起動されると、測距部202は、オートフォーカス制御部203に対して、撮影対象である利用者のアイリスまでの距離情報を出力する。オートフォーカス制御部203は、測距部202からの距離情報を入力し、カメラ201のフォーカスレンズを移動させることにより、カメラ201の合焦距離を制御する。更に、オートフォーカス制御部203からは、照明制御情報(合焦制御のための偏位情報)が照明制御部211に出力される。尚、この情報については後述する。
【0024】
カメラ201は、オートフォーカス制御部203により合焦距離を制御されながら利用者のアイリスを撮影し、映像信号を制御部205に出力する。その後のビデオキャプチャ部206から結果出力部210までの動作は、具体例1におけるビデオキャプチャ部106〜結果出力部110までの動作と同様である。
照明制御部211では、制御部205からの照明ON/OFF制御信号とオートフォーカス制御部203からの照明制御情報を入力し、照明部204を制御する。以下、この動作を図面を用いて詳細に説明する。
【0025】
図3は、オートフォーカス制御部203の情報による照明制御部211の照明強度制御の説明図である。
先ず、測距部202からの距離情報に基づいて、オートフォーカス制御部203ではフォーカスレンズの移動量を算出し、移動用モータMをドライブする。移動用モータによりフォーカスレンズが移動し、この移動をフォーカスレンズ位置検出部が検出する。ここでは、例として電位差のある両端子(V+,V-)間をレンズ位置に従って移動する端子(Vp)による位置検出を模式的に示している。
この位置情報によりフォーカスレンズ位置(に相当する電位)Mvが照明制御部211に出力される。照明制御部211では、入力するフォーカスレンズ位置情報Mv、フォーカスレンズの焦点距離f(レンズ仕様による)、初期位置での撮像面からレンズの後側主点H′距離bH、レンズ先端から装置前面までの距離FrontH等の設計値および利用者距離と照明強度のための制御パラメータA′により照明強度を制御する。ここで、フォーカスレンズ位置(に相当する電位)Mvは、照明制御部211の照明制御ドライバにおいて、基準電圧に対する差分駆動を行うための信号として入力される。尚、制御パラメータA′は、予め実測などにより求めておく必要がある。フォーカスレンズ位置情報から、照明強度を決定する処理を以下に示す。
【0026】
フォーカスレンズ仕様および設計値が、
・フォーカスレンズ焦点距離 :f (フォーカスレンズ仕様)
・撮像面−H′距離(初期位置) :b (設計値)
・レンズ先端−装置前面(初期):FrontH(設計値)
・照明制御パラメータ :A′ (設計値)
であり、入力される情報が、
・フォーカスレンズ位置 :Mv Fレンズ位置検出による
である場合に、
・撮像面−後側主点H′距離 :b =bH−Mv
・前側主点H−被写体距離 :a =f+{f/(b/f−1)}
・装置−被写体距離 :d′ =a−FrontH−Mv
・照明強度 :L =A′*d′
のように照明強度が決定される。尚、これらの式は、結像の公式:1/a+1/b=1/f、倍率M=b/aに基づくものである。
【0027】
このような照明強度変更は、CPU等の制御を介さずに実現可能であり、更に、撮影可能距離範囲の制限によって、フォーカスレンズ位置と合焦距離が線形に近似できることから、非常に簡便な機構での実現が可能である。
即ち、合焦のためにレンズを動かし、撮像面を固定する場合には、一般にフォーカスレンズ位置は、装置と利用者との距離に比例しない。しかし、これをある範囲内で用いれば近似可能である。本具体例ではこのような近似可能な範囲を用いることによって、非常に簡便な機能で照明強度の制御を可能にするようにしたものである。
【0028】
照明部204は、上記のような制御を行う照明制御部211によって制御され、撮影対象である利用者のアイリスを照明する。
【0029】
〈効果〉
以上のように、具体例2によれば、オートフォーカス制御部203におけるフォーカスレンズの位置情報といった合焦制御のための偏位情報を用いて照明制御部211が照明制御を行うようにしたので、直接、測距情報を利用しないことから、オートフォーカス機能が組み込まれてしまっているカメラユニットを使用する場合にも、レンズの移動が検出できれば自動的に照明制御するアイリス撮影装置の実現が可能である。即ち、例えば画像処理による合焦情報を利用してオートフォーカスを実現しているために測距部を持たないカメラユニットであっても照明の自動制御を行うアイリス撮影装置の実現が可能である。
【0030】
また、合焦制御のための偏位情報として、フォーカスレンズの移動位置に対応した情報を用いたので、CPU等の制御手段を用いなくとも照明強度を自動的に制御することができ、更に、撮影可能距離範囲の制限によって、フォーカスレンズ位置と合焦距離が線形に近似できることから、非常に簡便な機構での実現が可能である。その結果、適正な照度のアイリス画像を取得することができ、利用者にも使い勝手のよい装置を提供することができる。
【0031】
《具体例3》
〈構成〉
図4は、具体例3の構成図である。
図の装置は、カメラ301、照明部302、制御部303、アイリスデータベース309、照明制御部310からなり、制御部303中にはビデオキャプチャ部304、画像処理部305、アイリス特徴抽出部306、アイリスマッチング部307、結果出力部308が設けられている。
【0032】
これらの構成において、カメラ301〜結果出力部308およびアイリスデータベース309は、具体例1におけるカメラ101〜結果出力部110およびアイリスデータベース112と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0033】
照明制御部310は、カメラ301で取得された照度調整チャート400(図示省略、これについては後述する)の画像の明度を検出し、この明度に基づいて照明部302の照度を決定する機能部である。
照度調整チャート400は、階調の異なる複数の領域を有する部材であり、カメラ301および照明部302から一定の距離をもって配置されるようになっている。
【0034】
図5は、照度調整チャート400の説明図である。
照度調整チャート400は、図示のように、カラーまたはモノクロの濃淡(階調)の異なる帯状の領域を複数設けたチャートである。
【0035】
〈動作〉
アイリス撮影装置が設置される場所は、通常、室内照明が設けられているため、利用者への照明は、本アイリス撮影装置の照明部302からの照明の他にも外部の照明部からの照明が加わる。
【0036】
図6は、この状態を示す説明図である。
図示のように、本アイリス撮影装置が取得する画像の明るさは、照明部302からの内部光と外部光(例えば白熱灯)による。そのため、設置場所の外部光の状態によって、取得する画像の明るさが変化することになる。そこで、本具体例では、照度設定を設置環境下で行うことにより、外部光の影響を考慮した照度調整を行うことができる。
【0037】
本具体例では、先ず、照度調整チャート400を本アイリス撮影装置と一定の距離を置いて設置する。
図7は、設置状態の説明図である。
図示のように、照明部302の中心線が照度調整チャート400の中心に一致するよう照度調整チャート400と本アイリス撮影装置との位置関係を調整する。そして、照明部302により照度調整チャート400に対して照明を行い、これをカメラ301により撮影する。
【0038】
照明制御部310は、カメラ301からの画像信号に基づき照度調整を行う。
図8は、照度調整動作のフローチャートである。
先ず、照明制御部310は、予め決められた照度設定値としてLpを設定する(ステップS1)。次に、照明制御部310は、照度設定値Lpで調整した照明部302の照明による照度調整チャート400の画像をカメラ301より取得する(ステップS2)。
【0039】
次に、取得した照度調整チャート400の画像から照度値(画像の明度)Lvを算出する(ステップS3)。照度値Lvは照度設定値Lpに設定された照明部302の照度を表現する。
図9は、照度値Lvの説明図である。
図中、G(x,y)を画像x,yの位置の輝度値とした場合、照度値Lvは、Lv=G(1,1)+G(1,2)+G(1,3)+…+G(M−1,N)+G(M,N)
として求める。
尚、ここでは全画素の輝度値を足し込んで照度値Lvを求めたが、数画素間隔で輝度値を足し込むといった粗い間隔の合計画素値を用いてもよい。このようにすれば、演算量が少なくなり、処理が高速となる。
【0040】
照度値Lvが算出されると、その照度値Lvがアイリス認証に適切である値Lv_minからLv_maxの間に収まっているかを判定する(ステップS4)。適切な照度値範囲Lv_min〜Lv_maxは認証率とLvの関係を予め調べておくことで決定する。
ステップS4において、照度値Lvが適切な範囲にあると判定した場合は、現照度設定値Lpが適切であると判断し、終了する。一方、照度値Lvが適切範囲にない場合は、照度設定値LpをLp+ΔLpに変更し(ステップS5)、ステップS1に戻る。そして、照度値Lvが適切な範囲に収まるまでステップS1〜S5の処理を繰り返す。即ち、照度設定値Lpを低い値から高い値へと(照度値Lvが低い(暗い)値から高い(明るい)値となるよう)上げていく。このような操作を繰り返すことで、適切な照度設定値Lpを求める。
【0041】
〈効果〉
以上のように、具体例3によれば、実際の撮影環境下で照度調整チャート400に対して照明を行い、その画像の輝度値に基づき照明設定値を求めるようにしたので、設置環境や光学系のばらつき等による影響を除去して、安定した明るさの画像を取得できる。その結果、アイリス部分の輝度情報を飽和により失うことが避けられるため、認証率を向上させることができる。特に、アイリス画像が明るくなる傾向にあるコンタクトレンズ装着者や、アイリス画像が暗くなる傾向にある眼鏡装着者は、顕著に認証率を改善することができる。
【0042】
《利用形態》
上記具体例1、2において、アイリス撮影装置の起動については、測距部102、202の出力を監視することにより、利用者が接近すると自動的に起動するよう構成することが可能である。
具体例1において、デフォルトの照明強度は、照明OFFとしておき、利用者が適正距離にいるときのみ照明することによって省電力化が期待できる。あるいは、利用者が適正距離にいて、かつ、取得画像の合焦度がある閾値以上のときのみ照明制御を行うことにより、測距情報の誤りに影響を受けにくい照明制御が可能である。
具体例2においても、フォーカスモータ位置検出の出力を利用して、利用者が適正距離にいるときのみ照明ONするよう構成してもよい。あるいは、利用者が適正距離にいて、かつ、取得画像の合焦度がある閾値以上のときのみ照明制御を行うことにより、測距情報の誤りに影響を受けにくい照明制御が可能である。
【0043】
具体例1においては、測距部102からの距離情報をCPU等からなる制御部で情報処理したが、CPU等の制御以外の手段を用いて照明制御部111が照明強度の制御を行えるような信号にしてもよい。また、具体例2においても、フォーカスレンズ位置情報を電位差で表すようにしたが、これ以外の信号であってもよい。
具体例2では、合焦制御のための偏位情報としてフォーカスレンズ位置情報を用いたが、これに限定されるものではなく、合焦制御に基づいて距離情報に相当する何らかの情報であれば同様に適用可能である。
【0044】
また、具体例3では、実際の撮影環境下で照度調整チャート400に対して照明を行い、照度設定値を求めるようにしたが、工場出荷時等、任意の時点で照度調整を行ってもよい。例えば工場出荷時において調整を行うことによって、光学系や照明系のばらつきによる照度のばらつきを補正することができ、アイリス撮影装置としての信頼性の向上を図ることができる。また、具体例3において、照度調整チャート400として図5に示すような帯状の多階調パターンとしたが、これ以外のパターンであってもよく、更には、適切な階調度を選択すれば階調が単一であっても適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアイリス撮影装置の具体例1を適用したアイリス個人認証装置の構成図である。
【図2】本発明のアイリス撮影装置の具体例2を適用したアイリス個人認証装置の構成図である。
【図3】オートフォーカス制御部203の情報による照明制御部211の照明強度制御の説明図である。
【図4】本発明のアイリス撮影装置の具体例3を適用したアイリス個人認証装置の構成図である。
【図5】照度調整チャート400の説明図である。
【図6】設置環境下の照明を示す説明図である。
【図7】照度調整チャート400とアイリス撮影装置との設置状態の説明図である。
【図8】照度調整動作のフローチャートである。
【図9】照度値Lvの説明図である。
【符号の説明】
101、201、301 カメラ
102 測距部
104、204、302 照明部
111、211、310 照明制御部
203 オートフォーカス制御部(AF制御部)

Claims (5)

  1. 利用者のアイリスを撮影するカメラと、
    前記カメラから利用者への距離を測定し、測定結果を距離情報として出力する測距部と、
    前記利用者への照明を行い、かつ、その照明強度が可変に構成された照明部と、
    前記測距部からの距離情報に基づき、前記利用者の照度が一定値となるよう前記照明部の照明強度を制御する照明制御部とを備えたことを特徴とするアイリス撮影装置。
  2. 利用者のアイリスを撮影するカメラと、
    前記カメラの前記利用者への合焦制御を行い、当該合焦制御のための偏位情報を出力するオートフォーカス制御部と、
    前記利用者への照明を行い、かつ、その照明強度が可変に構成された照明部と、
    前記オートフォーカス制御部からの偏位情報に基づき、前記利用者への照度が一定値となるよう前記照明部の照明強度を制御する照明制御部とを備えたことを特徴とするアイリス撮影装置。
  3. 請求項2に記載のアイリス撮影装置において、
    合焦制御のための偏位情報は、カメラのフォーカスレンズの移動位置を表す情報であることを特徴とするアイリス撮影装置。
  4. 利用者への照明を行う照明部と、当該照明部で照明された利用者のアイリスを撮影するカメラとを備えたアイリス撮影装置において、
    前記照明部は、予め定められた階調の照度調整チャートを照明し、かつ、その照明強度が可変に構成され、
    前記カメラは、前記照明部によって照明された前記照度調整チャートの画像を取得するよう構成され、
    かつ、
    前記カメラで取得した前記照度調整チャートの画像の明度を検出し、当該明度に基づき、前記照明部の照明強度を決定する照明制御部とを備えたことを特徴とするアイリス撮影装置。
  5. 請求項4に記載のアイリス撮影装置において、
    照度調整チャートは複数の異なる階調領域を有し、
    かつ、
    照明部は、実際のアイリス撮影環境下で、前記照度調整チャートを照明するよう構成されたことを特徴とするアイリス撮影装置。
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