JP4228190B2 - Manufacturing method of bearing seal and bearing seal - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外輪相当部材及び内輪相当部材の間に装着されて両部材の間に形成される軸受空間と外部との間を密閉する軸受用シールの製造方法及び軸受用シールに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の軸受用シールとして、例えば図10乃至図12(a),(b)に示すものが知られている(下記特許文献1参照)。
図10に示す軸受用シール70は、外輪相当部材である円環形状の一方の部材71と、内輪相当部材である円環形状の他方の部材72との間に装着されており、金属製で円環形状の補強環73にゴム製で円環形状の弾性部74を一体に成形している。弾性部74の先端部には、3個の第1,第2,第3シールリップ75,76,77が形成されており、各シールリップ75,76,77は、三方に突出している。
【0003】
補強環73は、一方の部材71の内径面に装着されている。他方の部材72の外径面には、金属製で円環形状の金属環78が装着されている。金属環78の外側板部78aに第1シールリップ75が当接し、金属環78の円筒部78bに第2,第3シールリップ76,77が当接している。そして、金属環78と各シールリップ75,76,77とによって囲まれた空間に、潤滑剤であるグリース99が封入されている。
【0004】
各シールリップ75,76,77のうち、一番大きい第1シールリップ75は、基部から軸方向に除々に先細に延出しており、先端部が鋭角に形成されている。各シールリップ75,76,77は、装着時においての変形状態から、接触圧力によって全体が湾曲変形することにより、軸方向の接触圧力を調整し、その接触状態を保つことにより長期間の密封性を確保するようにしている。各シールリップ75,76,77をもつ軸受用シール70は、圧縮成形や射出成形によって製造される。
【0005】
このような軸受用シール70は、一方の部材71がハウジング等に嵌合固定され、他方の部材72に主軸等が嵌入され、他方の部材72が主軸とともに回転する。この際、金属環78に対して摺接する各シールリップ75,76,77によって囲まれた空間に封入されたグリース99が、軸受用シール70と金属環78との間に保持され、一方の部材71と他方の部材72との間を密閉する。
【0006】
図11に示す軸受用シール80は、金属製で円環形状の補強環81にゴム製で円環形状の弾性部82を一体に成形している。弾性部82の先端部には、3個の第1,第2,第3シールリップ83,84,85が形成されており、各シールリップ83,84,85は、三方に突出している。
【0007】
補強環81は、一方の部材(図10に示す一方の部材71に相当する)の内径面に装着される。他方の部材(図10に示す他方の部材72に相当する)の外径面には、金属製で円環形状の金属環(図10に示す金属環78に相当する)が装着される。金属環の外側板部に第1シールリップ83が当接し、金属環の円筒部に第2,第3シールリップ84,85が当接する。そして、金属環と各シールリップ83,84,85とによって囲まれた空間に、潤滑剤であるグリースが封入される。
【0008】
各シールリップ83,84,85のうち、一番大きい第1シールリップ83は、基部から軸方向に同一の厚さ寸法をもって延出しており、先端部が鋭角に形成されている。各シールリップ83,84,85は、装着時においての変形状態から、接触圧力によって全体が湾曲変形することにより、軸方向の接触圧力を調整し、その接触状態を保つことにより長期間の密封性を確保するようにしている。各シールリップ83,84,85をもつ軸受用シール80は、圧縮成形や射出成形によって製造される。
【0009】
このような軸受用シール80は、図12(a),(b)に示すキャビティ90を用いて成形される。キャビティ90は、2分割された第1,第2キャビティ(可動型)91,92と、同じく2分割された第3,第4キャビティ(固定型)93,94とからなる。
【0010】
図12(a)に示すように、第1,第2,第3,第4キャビティ91,92,93,94を型閉めしている状態で、材料注入口95から弾性材料を注入し、加圧及び加熱する。
【0011】
次に、図12(b)に示すように、第1,第2キャビティ91,92を第3,第4キャビティ93,94に対して同時に離して型開きをすることによって、3個の第1,第2,第3シールリップ75,76,77をもつ弾性部74が補強環73に一体形成された軸受用シール80を製造する。
【0012】
【特許文献1】
特開平3−014969号公報(第2−3頁、第5図)
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の軸受用シール70,80において、シールリップが、基部から軸方向に除々に先細に延出している場合、及び基部から軸方向に同一の厚さ寸法をもって延出している場合のいずれにおいても、シールリップ全体が大きく湾曲変形することによって、その接触圧力を受け止める構造であるため、締代によりシールリップ先端部の接触形状及び接触荷重に大きな変動が生じる。
具体的には、締代が大きくなると、シールリップ全体の外形が大きくなり、それによって、接触面積の拡大、過大な接触荷重が生じて、摺動トルクの増大や摩耗の促進が起こり、寿命が短くなる。
また、締代が小さくなると、接触面積及び接触荷重は小さくなるが、密封作用が不十分になって、この場合も寿命が短くなる。締代は、軸受用シールや金属環の寸法ばらつき及び組立誤差により大きく変動するため、締代変動に対して接触荷重の変動が少ないシールリップ形状が求められている。
【0014】
このような締代変動に対して接触荷重の変動が少ないシールリップ形状としては、シールリップの根元部分を最小肉厚とすることにより、シールリップ全体の変形ではなく、最小肉厚部分のみが変形するようにして接触圧力を受け止めるようにすることが望まれている。
【0015】
ところが、図12(a),(b)に示したキャビティ90を用いて、シールリップの根元部分を最小肉厚としようとすると、シールリップの最小肉厚部分を成形するため第1,第2キャビティ91,92に形成された突部によって円環形状のシールリップの最小部分を挟み込みながら型開きを行うことになる。
この際、シールリップを無理に圧縮変形させることになるため、高温になっているキャビティ91,92によってシールリップに塑性変形が生じ、シールリップが切断される可能性がある。
【0016】
また、シールリップの根元部分を最小肉厚にするため、円周方向にキャビティを分割しておき、型開き時にパーティング面より先に分割面を円周方向に開く、所謂ラジアルドローにより離型を行う方法もある。しかし、この方法では、シールリップ面に型の割り跡が残るため、シール性能の低下を招くため採用することは難しい。
【0017】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、型開きの際のシールリップの塑性変形や切断を回避して根元部分に最小肉厚部を有するシールリップを精度良く形成することができると共に、シール性能を向上させることができる軸受用シールの製造方法及び軸受用シールを提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の軸受用シールの製造方法は、シールリップの根元部分に、前記シールリップの最小肉厚部を有する軸受用シールの製造方法であって、固定型に対して軸方向に移動可能な可動型を、前記シールリップの先端部の相手部材と摺接する部位から離れた該部位の近傍位置で径方向に分割して、複数の分割可動型とし、内径側の前記分割可動型を外径側の前記分割可動型より先に前記固定型に対して前記シールリップの最大肉厚寸法より大きい距離を軸方向に離間移動させることを特徴とする。
【0019】
前記構成の軸受用シールの製造方法によれば、型開き時にシールリップが無理に圧縮変形されず、塑性変形や切断等を伴うことなく成形されるので、根元部分に最小肉厚部を有するシールリップを精度良く形成することができる。
また、可動型の分割面をシールリップの先端部の相手部材と摺接する部位から離れた該部位の近傍位置としているので、シールリップの先端部の相手部材に摺接する部分に型の割り跡が残らないようにすることができ、シール性能を向上させることができる。
本発明の請求項2記載の軸受用シールの製造方法は、成形体を離型した後、該成形体からランナーのゲートを切断することを特徴とする。
本発明の請求項3記載の軸受用シールは、補強環部と、該補強環部に一体に形成され、シールリップを有する弾性部とを備え、外輪相当部材と内輪相当部材との間に装着されて、前記両部材の内側と外側とを密閉する軸受用シールであって、請求項1又は2に記載の軸受用シールの製造方法により製造されることを特徴とする。
本発明の請求項4記載の軸受用シールは、前記弾性部は、前記シールリップを複数有することを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る軸受用シールの断面図、図2,図3,図4は図1に示す軸受用シールを製造する製造方法を説明する成形型の断面図、図5は本発明の第2実施形態に係る軸受用シールの断面図、図6,図7,図8,図9は図5に示す軸受用シールを製造する製造方法を説明する成形型の断面図である。
【0021】
図1に示す軸受用シール10は、補強環部11と、3個の第1,第2,第3シールリップ13,14,15を有する弾性部12とからなる。
補強環部11は、金属製であって円環形状をなす。補強環部11は、円筒形状の円筒板部16と、円板形状の側板部17とを備える。補強環部11は、円筒板部16が、一方の部材(図10に示す一方の部材71に相当する)の内径面に嵌合固定される。
【0022】
弾性部12は、補強環部11の内径部分を覆うように一体結合された本体部18を備えており、第1,第2,第3シールリップ13,14,15は、本体部18の内径側において三方に突出している。第1シールリップ13は、本体部18の内径端部から側方に向けて突出している。第2シールリップ14は、本体部18の内径端部から斜めに内周方向に向けて突出している。第3シールリップ15は、本体部18の内径端部から小突起状にして内周方向に向けて突出している。
【0023】
弾性部12は、補強環部11の内径側に配され、第1シールリップ13の先端部が相手部材である金属環(図10に示す金属環78に相当する)の外側板部に当接し、第2,第3シールリップ14,15の先端部が金属環の円筒部に当接する。
【0024】
第1,第2,第3シールリップ13,14,15のうち、一番大きい第1シールリップ13の根元部分には、他の部分の同一厚さ部分よりも小さい厚さを有する最小肉厚部13aが形成されている。最小肉厚部13aは 、第1シールリップ13が金属環の外側板部に接触する際に、シールリップ全体が変形しないように、この部分でのみ変形することによって接触圧力を受け止める。
【0025】
次に、図2,図3,図4により、軸受用シール10の製造方法について説明する。
図2に示すように、軸受用シール10の製造には、第1キャビティ(分割可動型)31と、第2キャビティ(分割可動型)32と、第3キャビティ(固定型)33と、第4キャビティ(固定型)34とに分割された成形型30が用いられる。
【0026】
成形型30は、第1キャビティ31と第2キャビティ32との間がキャビティ分割面35になっており、第1キャビティ31と第3キャビティ33との間に材料注入口36が形成されている。キャビティ分割面35は、第1シールリップ13の先端部の金属環(相手部材:図10に示す金属環78に相当)の外側板部と摺接する部位から離れた該部位の近傍位置に配置されている。第2キャビティ32と第4キャビティ34との間には、パーティング面37が形成されている。
第1キャビティ31には、突部31aが形成されている。第2キャビティ32には、突部32aが形成されている。第3キャビティ33には、凹部33aが形成されている。第4キャビティ34には、凹部34aが形成されている。第4キャビティ34には、エジェクタピン38が凹部34a内に挿入可能に配されている。
【0027】
このような成形型30を用いて軸受用シール10を製造するには、先ず、型開きして第4キャビティ34の凹部34a上に補強環部11を置く。
【0028】
次に、第1キャビティ31,第2キャビティ32,第3キャビティ33,第4キャビティ34を型閉めし、材料注入口36から弾性材料を注入し、加圧及び加熱する。それにより、流動化した弾性材料が成形圧力によって、両突部31a,32aと、両凹部33a,34aとによって囲まれた空間内に流れ込み、弾性材料が補強環部11に一体に結合され、材料注入口36に成形されたゲートを有するランナー39を介して第2シールリップ14の先端部が連結された成形体40が作製される。続いて、成形型30が型開きされる。
【0029】
先ず、図3に示すように、第1キャビティ31のみがキャビティ分割面35に沿ってスライド移動することによって、第2,第3,第4キャビティ32,33,34に対して離間していく。ここで、キャビティ分割面35における第1キャビティ31の移動量は、第1シールリップ13の最小肉厚部13aの肉厚寸法よりも大きく、第一シールリップ13の最大肉厚寸法以上になるような大きさで良い。
【0030】
次に、図4に示すように、第2キャビティ32が型開きされる。第2キャビティ32は、第1キャビティ31に時差をもって、第3,第4キャビティ33,34に対しスライド移動して離間することにより、パーティング面37が開く。
このとき、第2キャビティ32の突部32aが成形体40から離間する際に、突部32aが第1シールリップ13に衝突するが、第1キャビティ31が既に型開きした後であるため、第2キャビティ32が第1シールリップ13を挟み込むことなく、第1シールリップ13を無理に圧縮変形させることもないので、第1シールリップ13に塑性変形が生じたり、第1シールリップ13を切断したりすることがない。
【0031】
そして、エジェクタピン38を凹部34a内に挿入することによって成形体40を成形型30から取り外し、成形体40からランナー39のゲートを切断することによって、第1シールリップ13の根元部分に、最小肉厚部13aが形成された図1に示す軸受用シール10が得られる。射出成形に代えて圧縮成形を用いた場合、ランナー39は材料ばり(含むエアー、材料ガス逃がし)となる。
【0032】
このような構造の軸受用シール10は、補強環部11が一方の部材の内径面に装着され、他方の部材の外径面に装着された金属環の外側板部に第1シールリップ13の先端部が当接し、金属環の円筒部に第2,第3シールリップ14,15が当接して用いられる。そして、金属環と各シールリップ13,14,15とによって囲まれた空間に、潤滑剤であるグリースが封入される。
他方の部材が回転する際、金属環に対して摺接する各シールリップ13,14,15によって囲まれた空間に封入されたグリースが、軸受用シール10と金属環との間に保持され、一方の部材と他方の部材との間を密閉する。
【0033】
本実施形態の軸受用シール10の製造方法によれば、第1キャビティ31及び第2キャビティ32の分割面35を第1シールリップ13の先端部の金属環(相手部材:図10に示す金属環78に相当)の外側板部と摺接する部位から離れた該部位の近傍位置とし、第1キャビティ31を第2キャビティ32とは別個に型開きすることにより、根元部分に最小肉厚部13aが形成された第1シールリップ13を成形することができる。
【0034】
したがって、型開き時に第1シールリップ13が無理に圧縮変形されず、塑性変形や切断等を伴うことなく成形されるので、根元部分に最小肉厚部13aを有する第1シールリップ13を精度良く形成することができる。
また、第1キャビティ31及び第2キャビティ32の分割面35を第1シールリップ13の先端部の金属環の外側板部と摺接する部位から離れた該部位の近傍位置としているので、第1シールリップ13の先端部の金属環に摺接する部分に型の割り跡が残らないようにすることができ、シール性能を向上させることができる。
【0035】
そして、本実施形態の軸受用シール10の製造方法によれば、第1,第2キャビティ31,32のキャビティ分割面35を型開き方向にスライド移動させる簡単な製造方法であるため、キャビティを円周方向に分割する必要もないため、キャビティ製作も容易であり、シールリップ面に型の割り跡が残らないため、シール性能の低下を招くことがなく、密封性の低下が起きることがない。
【0036】
次に、本発明の第2実施形態に係る軸受用シールについて説明する。
図5に示す軸受用シール20は、補強環部21と、4個の第1,第2,第3,第4シールリップ23,24,25,26を有する弾性部22とからなる。
補強環部21は、金属製であって円環形状をなす。補強環部21は、円筒形状の円筒板部27と、円板形状の側板部28とを備える。補強環部21は、円筒板部27が、一方の部材(図10に示す一方の部材71に相当する)の内径面に嵌合固定される。
【0037】
弾性部22は、補強環部21の内径部分を覆うように一体結合された本体部29を備えており、第1,第2,第3,第4シールリップ23,24,25,26は、円筒板部27とは反対側に向け四方に突出している。第1シールリップ23は、本体部28の外径寄りから側方に向けて突出している。第2シールリップ24は、本体部28の内径寄りから側方に向けて突出している。第3シールリップ25は、本体部28の内径端部から内方に向けて突出している。第4シールリップ26は、本体部28の内径端部から小突起状にして内方に向けて突出している。
【0038】
弾性部22は、第1,第2シールリップ23,24の先端部が相手部材である金属環(図10に示す金属環78に相当する)の外側板部又は軸受内輪に当接し、第3,第4シールリップ25,26の先端部が金属環の円筒部又は軸受内輪に当接する。
【0039】
第1,第2,第3,第4シールリップ23,24,25,26のうち、他の2つよりも大きく、ほぼ同一の外形をもつ第1,第2シールリップ23,24の根元部分には、他の部分の同一厚さ部分よりも小さい厚さを有する最小肉厚部23a,24aが形成されている。最小肉厚部23a,24aは、第1,第2シールリップ23,24が金属環の外側板部に接触する際に、シールリップ全体が変形しないように、この部分の変形を最大にすることによって接触圧力を受け止める。
【0040】
次に、図6,図7,図8,図9により、軸受用シール20の製造方法について説明する。
図6に示すように、第2実施形態の軸受用シール20の製造には、第1キャビティ(可動型)51と、第2キャビティ(分割可動型)52と、第3キャビティ(分割可動型)53と、第4キャビティ(固定型)54と、第5キャビティ(固定型)55とに分割された成形型50が用いられる。
【0041】
この場合、成形型50は、第1キャビティ51と第2キャビティ52との間が第1キャビティ分割面56になっており、第2キャビティ52と第3キャビティ53との間が第2キャビティ分割面57になっている。また、第1キャビティ51と第4キャビティ54との間に材料注入口58が形成されている。第1キャビティ分割面56は、第2シールリップ24の先端部の金属環(相手部材:図10に示す金属環78に相当)の外側板部と摺接する部位から離れた該部位の近傍位置に配置され、第2キャビティ分割面57は、第1シールリップ23の先端部の金属環(相手部材:図10に示す金属環78に相当)の外側板部と摺接する部位から離れた該部位の近傍位置に配置されている。
【0042】
第3キャビティ53と第5キャビティ55との間には、パーティング面59が形成されている。第1キャビティ51には、突部51aが形成されている。第2キャビティ52には、突部52aが形成されている。第3キャビティ53には、突部53aが形成されている。第4キャビティ54には、凹部54aが形成されている。第5キャビティ55には、凹部55aが形成されている。第5キャビティ55には、エジェクタピン60が凹部55a内に挿入可能に配されている。
【0043】
このような成形型50を用いて軸受用シール20を製造するには、先ず、型開きして第5キャビティ55の凹部55a内に補強環部21の円筒部27を挿入する。
【0044】
次に、第1キャビティ51,第2キャビティ52,第3キャビティ53,第4キャビティ54,第5キャビティ55を型閉めし、材料注入口58から弾性材料を注入し、加圧及び加熱する。それにより、流動化した弾性材料が成形圧力によって、突部51a,52a,53aと、凹部54a,55aとによって囲まれた空間内に流れ込み、弾性材料が補強環部21に一体に結合され、材料注入口58に成形されたゲートを有するランナー61を介して第3シールリップ25の先端部が連結された成形体62が作製される。続いて、成形型50が型開きされる。
【0045】
先ず、図7に示すように、第1キャビティ51のみが第1キャビティ分割面56に沿ってスライド移動することによって、第2,第3,第4,第5キャビティ52,53,54,55に対して離間していく。
ここで、第1キャビティ分割面56における第1キャビティ51の移動量は、第2シールリップ24の最小肉厚部24aの肉厚寸法よりも大きく、第2シールリップ24の最大肉厚寸法以上になるような大きさで良い。
【0046】
次に、図8に示すように、第2キャビティ52が型開きされる。第2キャビティ52は、第1キャビティ51に時差をもって、第2キャビティ分割面57に沿ってスライド移動して、第4,第5キャビティ54,55に対し離間する。このとき、第2キャビティ52の突部52aが成形体62から離間する際に、突部52aが第2シールリップ24に衝突する。
しかし、第1キャビティ51が既に型開きした後であるため、第2キャビティ52が第2シールリップ24を挟み込むことなく、第2シールリップ24を無理に圧縮変形させることもないので、第2シールリップ24に塑性変形が生じたり、第2シールリップ24を切断したりすることがない。
【0047】
続いて、図9に示すように、第3キャビティ53が型開きされる。第3キャビティ53は、第2キャビティ52に時差をもって、第2キャビティ分割面57に沿ってスライド移動して、第4,第5キャビティ54,55に対し離間することにより、パーティング面59が開く。
このとき、第3キャビティ53の突部53aが成形体62から離間する際に、突部53aが第1シールリップ23に衝突するが、第2キャビティ52が既に型開きした後であるため、第3キャビティ53が第1シールリップ23を挟み込むことなく、第1シールリップ23を無理に圧縮変形させることもないので、第1シールリップ23に塑性変形が生じたり、第1シールリップ23を切断したりすることがない。
【0048】
そして、エジェクタピン60を凹部55a内に挿入することによって成形体62を成形型50から取り外し、成形体62からランナー61のゲートを切断することによって、第1,第2シールリップ23,24の根元部分に、最小肉厚部23a,24aが形成された図5に示す軸受用シール20が得られる。
【0049】
このような構造の軸受用シール20は、補強環部21が一方の部材の内径面に装着され、他方の部材の外径面に装着された金属環の外側板部に第1,第2シールリップ23,24の先端部が当接し、金属環の円筒部に第3,第4シールリップ25,26が当接して用いられる。
そして、金属環と各シールリップ23,24,25,26とによって囲まれた空間に、潤滑剤であるグリースが封入される。他方の部材が回転する際、金属環に対して摺接する各シールリップ23,24,25,26によって囲まれた空間に封入されたグリースが、軸受用シール20と金属環との間に保持され、一方の部材と他方の部材との間を密閉する。
【0050】
第2実施形態の軸受用シール20の製造方法によれば、第1キャビティ分割面56を第2シールリップ24の先端部の金属環の外側板部と摺接する部位から離れた該部位の近傍位置として、第1キャビティ51を第2キャビティ52とは別個に型開きし、第2キャビティ分割面57を第1シールリップ23の先端部の金属環の外側板部と摺接する部位から離れた該部位の近傍位置として、第2キャビティ52を第3キャビティ53とは別個に型開きすることにより、根元部分に最小肉厚部23a,24aが形成された第1,第2シールリップ23,24を成形することができる。
【0051】
したがって、型開き時に第1,第2シールリップ23,24が無理に圧縮変形されず、塑性変形や切断等を伴うことなく成形されるので、根元部分に最小肉厚部23a,24aを有する第1,第2シールリップ23,24を精度良く形成することができる。
また、第1キャビティ分割面56及び,第2キャビティ分割面57をシールリップ24,23の先端部の金属環の外側板部と摺接する部位から離れた該部位の近傍位置としているので、シールリップ24,23の先端部の金属環に摺接する部分に型の割り跡が残らないようにすることができ、シール性能を向上させることができる。
【0052】
そして、第2実施形態の軸受用シール20の製造方法によれば、第1,第2,第3キャビティ51,52,53の第1,第2キャビティ分割面56,57を型開き方向にスライド移動させる簡単な製造方法であるため、キャビティを円周方向に分割する必要もないため、キャビティ製作も容易であり、シールリップ面に型の割り跡が残らないため、シール性能の低下を招くことがなく、密封性の低下が起きることがない。
【0053】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜な変形、改良等が可能である。
例えば、ゲートの数は1個所に限らず、複数個所であっても良く、円周上の全周に繋がったリング状ゲートとしても良い。軸受用シールの外形や弾性材料の流動性を考慮して適宜選択すれば良い。
【0054】
また、ゲートの位置や形状は何ら限定されることはなく、弾性材料としてニトリルゴム等を用いて射出成形を行う場合においても、エアーや材料逃がしのためのばりを出しても良く、ばりを射出成形又は圧縮成形のいずれに出しても良い。シールリップの数においても何ら限定されることはなく、シールリップの形状についても、取付側の構造に対応して選択される。
そして、外輪相当部材となる一方の部材を外輪とし、内輪相当部材となる他方の部材を内輪とする場合、補強環部を外輪の内径部に嵌合固定し、内輪の外径面に固定した金属環に各シールリップを当接するようにすれば良い。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の軸受用シールの製造方法によれば、型開き時にシールリップが無理に圧縮変形されず、塑性変形や切断等を伴うことなく成形されるので、根元部分に最小肉厚部を有するシールリップを精度良く形成することができる。
また、可動型の分割面をシールリップの先端部の相手部材と摺接する部位から離れた該部位の近傍位置としているので、シールリップの先端部の相手部材に摺接する部分に型の割り跡が残らないようにすることができ、シール性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る軸受用シールの断面図である。
【図2】図1に示した軸受用シールを製造する成形型の断面図である。
【図3】図1に示した軸受用シールを製造する成形型の断面図である。
【図4】図1に示した軸受用シールを製造する成形型の断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る軸受用シールの断面図である。
【図6】図5に示した軸受用シールを製造する成形型の断面図である。
【図7】図5に示した軸受用シールを製造する成形型の断面図である。
【図8】図5に示した軸受用シールを製造する成形型の断面図である。
【図9】図5に示した軸受用シールを製造する成形型の断面図である。
【図10】従来の構造の断面図である。
【図11】図10とは異なる従来の構造の断面図である。
【図12】図11に示した構造を製造する成形型の各々断面図である。
【符号の説明】
10,20 軸受用シール
11,21 補強環部
12,22 弾性部
13,23 第1シールリップ(シールリップ)
14,24 第2シールリップ(シールリップ)
15,25 第3シールリップ(シールリップ)
26 第4シールリップ(シールリップ)
31,51 第1キャビティ(可動型)
32,52 第2キャビティ(可動型)
33 第3キャビティ(固定型)
34,54 第4キャビティ(固定型)
53 第3キャビティ(可動型)
55 第5キャビティ(固定型)
71 外輪相当部材(一方の部材)
72 内輪相当部材(他方の部材)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is mounted between an outer ring equivalent member and an inner ring equivalent member and both membersFor producing bearing seal for sealing between bearing space formed between and outsideThe present invention relates to a bearing seal.
[0002]
[Prior art]
As conventional bearing seals, for example, those shown in FIGS. 10 to 12A and 12B are known (see Patent Document 1 below).
A
[0003]
The reinforcing
[0004]
Among the
[0005]
In such a
[0006]
A
[0007]
The reinforcing
[0008]
Among the
[0009]
Such a
[0010]
As shown in FIG. 12A, with the first, second, third, and
[0011]
Next, as shown in FIG. 12 (b), the first and
[0012]
[Patent Document 1]
JP-A-3-014969 (page 2-3, FIG. 5)
[0013]
[Problems to be solved by the invention]
In the
Specifically, as the tightening margin increases, the outer shape of the entire seal lip increases, which increases the contact area and excessive contact load, increases sliding torque and promotes wear, and shortens the service life. Shorter.
Further, when the tightening margin is reduced, the contact area and the contact load are reduced, but the sealing action is insufficient, and in this case, the life is also shortened. Since the tightening allowance varies greatly due to dimensional variations and assembly errors of bearing seals and metal rings, a seal lip shape is required in which the variation in contact load is small with respect to the tightening allowance variation.
[0014]
For the seal lip shape with less variation in contact load against such tightening allowance, the minimum thickness of the seal lip is not deformed, but only the minimum thickness of the seal lip is deformed. Thus, it is desired to receive the contact pressure.
[0015]
However, when the
At this time, since the seal lip is forcibly deformed by compression, the seal lip may be plastically deformed by the high-
[0016]
Also, in order to make the base part of the seal lip the minimum thickness, the cavity is divided in the circumferential direction, and when the mold is opened, the dividing surface is opened in the circumferential direction before the parting surface. There is also a way to do. However, this method is difficult to employ because it leaves a mold mark on the seal lip surface, leading to a decrease in sealing performance.
[0017]
The present invention has been made in view of the above problems,Manufacture of bearing seals that can accurately form a seal lip having a minimum thickness at the base by avoiding plastic deformation and cutting of the seal lip when the mold is opened, and improve the sealing performance Method and seal for bearingThe purpose is to provide.
[0018]
[Means for Solving the Problems]
The manufacturing method of the bearing seal according to claim 1 of the present invention includes:A manufacturing method of a bearing seal having a minimum thickness portion of the seal lip at a base portion of the seal lip,A movable mold that can move in the axial direction relative to the fixed mold.AboveThe tip end portion of the seal lip is divided in the radial direction at a position in the vicinity of the portion away from the portion that comes into sliding contact with the mating member to form a plurality of split movable molds, and the split movable mold on the inner diameter side is divided into the split movable mold on the outer diameter side A distance larger than the maximum wall thickness of the seal lip is moved away from the fixed mold in the axial direction before the mold.RukoAnd features.
[0019]
Bearing seal with the above-described configurationAccording to this manufacturing method, when the mold is opened, the seal lip is not forcibly compressed and deformed, and is molded without plastic deformation or cutting, so that the seal lip having the minimum thickness portion at the base portion is accurately formed. be able to.
Further, since the dividing surface of the movable mold is located in the vicinity of the part separated from the part in sliding contact with the mating member at the front end of the seal lip, there is a mold trace on the part in sliding contact with the mating member at the front end of the sealing lip. It is possible not to remain, and the sealing performance can be improved.
The bearing seal manufacturing method according to claim 2 of the present invention is characterized in that after the molded body is released, the runner gate is cut from the molded body.
The bearing seal according to claim 3 of the present invention includes a reinforcing ring portion and an elastic portion integrally formed with the reinforcing ring portion and having a seal lip, and is mounted between the outer ring equivalent member and the inner ring equivalent member. A bearing seal that seals the inner side and the outer side of both members, wherein the bearing seal is manufactured by the method for manufacturing a bearing seal according to claim 1.
The bearing seal according to claim 4 of the present invention is characterized in that the elastic portion has a plurality of the seal lips.
[0020]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. FIG. 1 is a cross-sectional view of a bearing seal according to a first embodiment of the present invention. FIGS. 2, 3, and 4 are cross-sectional views of a molding die for explaining a manufacturing method for manufacturing the bearing seal shown in FIG. 5 is a cross-sectional view of a bearing seal according to a second embodiment of the present invention, and FIGS. 6, 7, 8, and 9 are cross-sectional views of a mold for explaining a manufacturing method for manufacturing the bearing seal shown in FIG. It is.
[0021]
A bearing
The reinforcing
[0022]
The
[0023]
The
[0024]
Of the first, second, and
[0025]
Next, a method for manufacturing the
As shown in FIG. 2, the manufacture of the bearing
[0026]
The
A
[0027]
In order to manufacture the bearing
[0028]
Next, the
[0029]
First, as shown in FIG. 3, only the
[0030]
Next, as shown in FIG. 4, the
At this time, when the
[0031]
The molded
[0032]
In the
When the other member rotates, the grease enclosed in the space surrounded by the
[0033]
[0034]
Accordingly, the
In addition, since the dividing
[0035]
According to the method for manufacturing the
[0036]
Next, a bearing seal according to a second embodiment of the present invention will be described.
The bearing
The reinforcing
[0037]
The
[0038]
The
[0039]
Of the first, second, third and
[0040]
Next, a method for manufacturing the
As shown in FIG. 6, the manufacture of the bearing
[0041]
In this case, the
[0042]
A parting
[0043]
In order to manufacture the bearing
[0044]
Next, the
[0045]
First, as shown in FIG. 7, only the
Here, the amount of movement of the
[0046]
Next, as shown in FIG. 8, the
However, since the
[0047]
Subsequently, as shown in FIG. 9, the
At this time, when the
[0048]
Then, the molded
[0049]
In the
And the grease which is a lubricant is enclosed with the space enclosed by the metal ring and each
[0050]
According to the manufacturing method of the bearing
[0051]
Therefore, the first and
Further, since the first
[0052]
And according to the manufacturing method of the bearing
[0053]
In addition, this invention is not limited to embodiment mentioned above, A suitable deformation | transformation, improvement, etc. are possible.
For example, the number of gates is not limited to one, but may be a plurality of, or a ring-shaped gate connected to the entire circumference of the circumference. What is necessary is just to select suitably considering the external shape of the seal for bearings, and the fluidity | liquidity of an elastic material.
[0054]
In addition, the position and shape of the gate are not limited in any way, and when performing injection molding using nitrile rubber or the like as an elastic material, a flash for releasing air or material may be emitted. You may take out to either shaping | molding or compression molding. The number of the seal lips is not limited at all, and the shape of the seal lip is also selected according to the structure on the mounting side.
When one member that is an outer ring equivalent member is an outer ring and the other member that is an inner ring equivalent member is an inner ring, the reinforcing ring portion is fitted and fixed to the inner diameter portion of the outer ring, and is fixed to the outer diameter surface of the inner ring. What is necessary is just to make each seal lip contact | abut to a metal ring.
[0055]
【The invention's effect】
As described above, according to the method for manufacturing a bearing seal of the present invention,The seal lip is not forcibly compressed and deformed when the mold is opened, and is molded without plastic deformation or cutting. Therefore, a seal lip having a minimum thickness portion at the root portion can be accurately formed..
Further, since the dividing surface of the movable mold is located in the vicinity of the part separated from the part in sliding contact with the mating member at the front end of the seal lip, there is a mold trace on the part in sliding contact with the mating member at the front end of the sealing lip. It is possible not to remain, and the sealing performance can be improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of a bearing seal according to a first embodiment of the present invention.
2 is a cross-sectional view of a mold for producing the bearing seal shown in FIG. 1. FIG.
3 is a cross-sectional view of a mold for manufacturing the bearing seal shown in FIG. 1. FIG.
4 is a cross-sectional view of a mold for manufacturing the bearing seal shown in FIG. 1. FIG.
FIG. 5 is a cross-sectional view of a bearing seal according to a second embodiment of the present invention.
6 is a cross-sectional view of a mold for manufacturing the bearing seal shown in FIG. 5. FIG.
7 is a cross-sectional view of a mold for manufacturing the bearing seal shown in FIG. 5. FIG.
8 is a cross-sectional view of a mold for manufacturing the bearing seal shown in FIG. 5. FIG.
9 is a cross-sectional view of a molding die for manufacturing the bearing seal shown in FIG. 5. FIG.
FIG. 10 is a cross-sectional view of a conventional structure.
11 is a cross-sectional view of a conventional structure different from FIG.
12 is a cross-sectional view of each mold for manufacturing the structure shown in FIG.
[Explanation of symbols]
10,20 Bearing seal
11, 21 Reinforcement ring
12,22 Elastic part
13, 23 First seal lip (seal lip)
14, 24 Second seal lip (seal lip)
15, 25 Third seal lip (seal lip)
26 4th seal lip (seal lip)
31, 51 1st cavity (movable type)
32,52 2nd cavity (movable type)
33 3rd cavity (fixed mold)
34, 54 4th cavity (fixed type)
53 3rd cavity (movable type)
55 5th cavity (fixed mold)
71 Outer ring equivalent member (one member)
72 Inner ring equivalent member (the other member)
Claims (4)
固定型に対して軸方向に移動可能な可動型を、前記シールリップの先端部の相手部材と摺接する部位から離れた該部位の近傍位置で径方向に分割して、複数の分割可動型とし、内径側の前記分割可動型を外径側の前記分割可動型より先に前記固定型に対して前記シールリップの最大肉厚寸法より大きい距離を軸方向に離間移動させることを特徴とする軸受用シールの製造方法。 A manufacturing method of a bearing seal having a minimum thickness portion of the seal lip at a base portion of the seal lip,
The movable die movable axially relative to the fixed mold, the sealing lip is divided radially vicinity the site of remote from mating member in sliding contact portion of the tip portion of the plurality of divided movable mold and wherein the benzalkonium a distance greater than the maximum thickness dimension of the sealing lip relative to the fixed die earlier than the split movable mold on the outer diameter side of the divided movable mold inner diameter side is separated axially A method for manufacturing a bearing seal.
請求項1又は2に記載の軸受用シールの製造方法により製造されることを特徴とする軸受用シール。A reinforcing ring part and an elastic part formed integrally with the reinforcing ring part and having a sealing lip are mounted between the outer ring equivalent member and the inner ring equivalent member, and the inside and outside of both members are sealed. A bearing seal
A bearing seal manufactured by the method for manufacturing a bearing seal according to claim 1.
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