JP4227107B2 - 血圧測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、血圧測定装置に関する。
従来、被験者の血流量の変動の様子を光電センサによって検出するものが広く知られている。光電センサは投光・受光素子から構成され、例えば被験者の手指等にセンサ固定用バンドによって固定されるようになっている。
特開2004−136105公報(同公報中の図3参照)
バンドによる取り付け構造では、光電センサの取り付け場所が被験者の指、手首、足首等に限定され、それ以外の場所への取り付けを行うことが出来ない。
また、上記取り付け構造では、光電センサを測定箇所に取り付けるのに、固定用のバンドを両手でつかんで拡げた状態にしておき、その後、測定箇所にバンドを被せてゆくといった作業が必要となり、この点においても改善の余地があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、指、手首に加えて耳たぶ等の平らな部分への取り付けが簡単に行うこと出来る光電センサ並びに、それを用いた血流量測定装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、被測定部位の血管に対して所定波長の検出光を照射する投光素子と、前記投光素子から前記血管に向けて照射された前記検出光を受光するように配置され受光量に応じた大きさの受光信号をそれぞれ出力する複数個の受光素子とを備え、前記被測定部位内部の血管を流れる血流量の変化である光電容積脈波を各受光素子にて各々検出する光電センサと、前記光電センサの備える一の受光素子から得られた光電容積脈波の脈波面積を1心拍ごとに決定する脈波面積決定手段と、前記複数個の受光素子から得られる光電容積脈波の位相差に基づいて前記光電容積脈波の速度データを決定する速度決定手段と、被験者の血管を圧迫するためのカフと、このカフによって圧迫された部分から圧脈波を検出するカフ圧センサと、前記カフ圧センサから得られる圧脈波データ、前記脈波面積、並びに前記光電容積脈波の速度データに基づいて被験者の血圧値を決定する血圧決定手段と、を有するところに特徴を有する。
請求項の発明は、請求項に記載のものにおいて、前記受光素子から得られる受光信号のノイズ成分を除去するノイズ除去回路を備えたところに特徴を有する。また、請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のものにおいて、前記光電センサは、ヒンジによって回動可能に連結され、前記被測定部位を挟持可能な一対の保持部材と、前記両保持部材の相手側に対する対向面にそれぞれ設けられ、前記投光素子、前記受光素子をそれぞれ収容させる凹部と、前記両保持部材を挟み方向に付勢する付勢部材と、を備えるところに特徴を有する。
<請求項の発明>
受光素子を複数個備えていれば、受光信号の位相差から血流の速度を算出することが可能となる。そして、血圧値は圧脈波データ、血流量データに加えて、血流の速度も加味した上で決定されるから、決定される血圧値の信頼性が高まる。
<請求項の発明及び請求項3の発明
ノイズを除去することが出来るから、測定精度が高まる。また、請求項3の発明によれば、被測定部位に対する光電センサの取り付けをワンタッチで行うことが出来るから、取り付け操作性に優れる。また、被測定部位を両保持部材間に挟み込んで保持する取り付け形式であるから、指、手首等に加えて、耳たぶへの取り付けも可能となる。
<実施形態1>
本発明に係る血圧測定装置を図1ないし図12を参照して説明する。
血圧測定装置1は基準となる血圧値(絶対値)を測定するためのカフ圧センサ4と、被験者の耳たぶに取り付けて同部位の血流量の変化(相対値)を経時的に測定する光電センサ40と、両センサ4、40から得られるデータに基づいて演算処理を行うデータ処理装置20とを備え、カフ圧センサ4並びに光電センサ40の双方のセンサを使用して予備測定(装置のキャリブレーション、並びに基準値の取得)を行った後、光電センサ40のみを使用して本測定を行い、被験者の血圧を連続して算出するものである。以下、カフ圧センサ4並びに光電センサ40の構成について説明し、その後、データ処理装置20内における具体的な処理手順について説明する。
図2において、2は被験者の手首に装着可能なカフであり、内部にゴム袋が内蔵されている。このゴム袋にはチューブが接続されていてエアー供給用のポンプ6と接続されている。また、チューブの途中には開閉弁3が介在されていて、その開閉動作によってカフ2内のゴム袋に対するエアーの供給と排気を行うことが出来るようにしてある。さらに、カフ2内にはゴム袋内の空気変動を検出するためのカフ圧センサ4が組み込まれている。このカフ圧センサ4は図1に示すように、ローパスフィルタ11、ハイパスフィルタ9に接続され、同カフ圧センサ4から出力される検出信号(圧脈波データ)はそれぞれ所定周波数成分(ノイズ成分)がカットされた状態でデータ処理装置20へ入力されるようになっている
光電センサ40は対向する一対の挟持板(本発明の保持部材に相当する)41、51からなる。図3に示すように、両挟持板41、51は相手側との対向面の上部寄りの位置にそれぞれ光電素子取り付け用の凹部42、52が設けられ、その下方部に連結用の取り付け部43、53が設けられている。取り付け部43、53は図6に示すように各挟持板41、51に一対水平方向に並んで設けられるとともに、挟持板51の取り付け部53間に挟持板41の取り付け部43が若干の隙間を持って嵌めあわされるようになっている。
これら両挟持板41、51は取り付け部43、53に設けられる挿通孔を貫通するヒンジピン61によって連結され、更に、ヒンジピン61には両挟持板41、51を閉じ方向に付勢するコイルばね(本発明の付勢部材に相当)62が外挿されている。これにより、両挟持板41、51は常には上端同士を付き合わせた閉じ姿勢にあるが(図3に示す姿勢)、挟持板41、51の下端をばね力に抗じてつまみ操作(近接方向に操作)してやると、開脚姿勢をとる。これにより、つまみ操作をした状態で光電センサ40を耳たぶにセットし、その状態から手を離してやれば被験者の耳たぶに対して光電センサ40全体の取り付けを行うことが出来る(図4参照)。
凹部のうち図5における左側の挟持板41の凹部42には投光素子45が投光面を相手側に向けた状態で収容され、右側の挟持板51の凹部52には受光素子55が同じく受光面を相手側に向けた状態で収容されている。投光素子45としては近赤外光波長(例えば640mm)をもった光を照射可能な発光赤色LEDが使用され、受光素子55としてはフォトトランジスタが使用されている。
そして、発光赤色LEDから被験者の血管に向けて検出光が照射されると、検出光のうち血管を透過した透過光がフォトトランジスタによって受光され、同フォトトランジスタからは透過光の光量に応じた大きさの受光信号(より、詳しくは受光量を反転させた信号)が出力される。これにより、フォトトランジスタからは血管の容量に伴う吸光度の変化、すなわち血流量の相対的な変化(光電容積脈波)が検出されるようになっている。
また、図6に示すように、投光素子45は凹部42に1個収容されているのに対して、受光素子55は凹部52に2個、図6における左右方向(挟持板51の長手方向と直交する方向)に並んだ状態で収容されている。これら両受光素子55A、55Bはいずれも投光素子45からの検出光を受光可能とされ、各受光素子55A、55Bからはそれぞれ受光信号が出力されるようになっている。これら各受光信号はローパスフィルタ(本発明のノイズ除去回路に相当)14及びハイパスフィルタ(本発明のノイズ除去回路に相当)15に接続されノイズ成分が除去された後、データ処理装置20に入力されるようになっている。
なお、光電センサ40に接続されたローパスフィルタ14ではノイズとなる低周波成分を除去するためにこの実施形態では30HZ以下の成分をカットし、また、同じくハイパスフィルタ15では所定の高周波成分(150HZ以上)をカットすることが出来るような設定となっている。
そして、本実施形態では受光素子55Aがメイン側、受光素子55Bがサブ側とされており、詳細には後述するがメイン側の受光素子55Aから得られる受光信号(光電容積脈波)に基づいてデータ処理装置20において脈波面積Vが算出される。
一方、サブ側の受光素子55Bは血圧測定装置1の測定精度を向上させるためのものである。本実施形態の血圧測定装置1は血圧を連続算出するのに、光電容積脈波の脈波面積と血圧との関係に着目しているが(詳細な血圧算出手順に関しては後に述べる)、血圧は血液の粘性や血管の硬化によっても変動する。そして、血流の粘性が異なったり血管が硬化すると、血流、光電容積脈波の速度が変化するとともに光電容積脈波の波形が変化するから脈波面積に基づく算出方法であれば、一応はこれらの血圧変動因子を加味することが出来るが、光電容積脈波の速度を監視し、速度に変化が生じたときには補正処理(詳細には後述)を行うことで、より一層正確な血圧値の算出が可能となる。
光電容積脈波の速度の算出は次の要領で行われる。メイン・サブの両受光素子55A、55Bは、図11に示すように血液の流れ方向の上流側と下流側に配置され、両受光素子55A、55Bからは、図12に示すように波形がほぼ同一で位相のみことなる受光信号Do、D1が得られる。そして、これら両受光素子55A、55Bの配置ピッチはLmmであることから、受光素子55Aのピーク時をt1、受光素子55Bのピーク時をt2とすると光電容積脈波の速度Rは次式より得られる。
R=L/(t2−t1)・・・・・・・・(a)
次にデータ処理装置20における具体的な処理手順について説明する。
データ処理装置20は図1に示すように、A/D変換部21、CPU25、メモリ27から構成されており、カフ圧センサ4、並びに光電センサ40から出力された信号はA/D変換部21によってアナログ信号からディジタル信号に変換された後、CPU25に入力される。
その後、CPU25では以下の処理手順にしたがって、被験者の血圧値が算出される。尚、メモリ27内には光電センサ40から得られる光電容積脈波から血圧値を算出するのに必要な計算式が書き込まれている。また、CPU25が本発明の脈波面積決定手段、血圧決定手段、速度決定手段に相当するものである。
<予備測定時の処理>
CPU25ではカフ圧センサ4から圧脈波の入力があると、これに基づいて基準となる最高・最低の両血圧値及び脈拍数の各絶対値が算出される(図7におけるa、bの工程)。
続いて、最高、最低血圧算出の対象となった時(以下、基準時)における血圧面積(基準血圧面積)Aoが算出される(cの工程)。基準血圧面積Aoは時間を横軸に血圧を縦軸にとって、1心拍の周期To内における最高・最低の両血圧値Po1、Po2によって定まる平面図形の面積によって決定される。具体的には、図9に示すように、基準血圧面積Aoは横の辺が1心拍時間To、縦の辺が最低血圧Po2によって形成される長方形の領域(下部領域面積Aop2)と、底辺が1心拍時間To、高さが最高血圧Po1と最低血圧Po2の差となって表される三角形の領域(上部領域面積Aop1)との和、すなわち以下の(1)式から(3)式に基づいて算出される。
Aop1=(Po1−Po2)/2×To・・・・・・・・(1)
Aop2=Po2×To・・・・・・・・・・・・・・・・(2)
Ao=Aop1+Aop2・・・・・・・・・・・・・・・(3)
ここで、Aop1とAop2との比をKとする。
Aop1:Aop2=K・・・・・・・・・・・・・・・・(4)
そして、上記基準血圧面積Aoの算出に続いて、メイン側の受光素子55Aの光電容積脈波Doに基づいて脈波面積(基準脈波面積)Voが求められる(fの工程)。具体的には、図10に示すような1心拍時間To内の血流量変化の積分値として基準脈波面積Voが求められる。
そして、基準脈波面積Voの算出がなされると、今度はgの工程で面積比(Ao/Vo)がCPU25において算出される。こうして得られた面積比(Ao/Vo)がキャリブレーション値となり、この値に基づいて光量の調整がなされる。すなわち、算出された面積比(Ao/Vo)が閾値に比べて大きい場合(基準脈波面積Voが小さい場合)には、受光素子55からの受光信号が大きくなるように投光素子45の投光レベルを上昇させ、これとは反対に算出された面積比(Ao/Vo)が閾値に比べて小さい場合(基準脈波面積Voが大きい場合)には、受光素子55からの受光信号が小さくなるように投光素子45の投光レベルをダウンさせる。
尚、この基準脈波面積Vo並びに、後述する脈波面積Vtが本発明の血流データに相当するものである。
また、先に説明したfの工程では、基準脈波面積Voの算出とともに、血流の速度の算出が先に説明した(a)式に基づいて行われ、算出された光電容積脈波の速度が基準速度Roとしてメモリ27に記憶される。
<本測定時の処理>
本測定では光電センサ40によって被験者の血管に対して検出光が照射され、両受光素子45、55により光電容積脈波が経時的に出力されるが、この場合においても、各受光素子55A、55Bからの受光信号はローパス・ハイパスの両フィルタ14、15によって所定周波数域の周波成分が除去された後、A/D変換部21によってデジタル信号に変換され、その後、CPU25に入力される。
CPU25ではメイン側の受光素子55Aからの得られた光電容積脈波Dtより1心拍毎の脈波面積Vtが基準脈波面積Voと同じ要領で算出される。そして、脈波面積Vtに前記した面積比(Ao/Vo)が乗ぜられて血圧面積Atが算出される(iの工程)。
そして、上記した血圧面積Atの算出に続いて、Jの工程で血圧値の最大、最小値がCPU25において算出される。具体的には、血圧値の最大値をPt1、最小値をPt2、心拍時間をTtとすると、血圧面積At、上部領域面積Atp1、下部領域面積Atp2は以下の(5)〜(7)式によって表すことが出来る。
Atp1=(Pt1−Pt2)/2×Tt・・・・・・・・(5)
Atp2=Pt2×Tt・・・・・・・・・・・・・・・・(6)
At=Atp1+Atp2・・・・・・・・・・・・・・・(7)
ここで、血圧面積Atの上部領域面積Atp1と下部領域面積Atp2との比率が、基準血圧面積Aoの上部領域面積Aop1と下部領域面積Aop2との比率Kと等しいと仮定すると次の(8)式が得られる。
Atp1:Atp2=K・・・・・・・・・・・・・・・・(8)
したがって、(7)式、(8)式より、以下の(9)式、(10)式が得られる。
Atp1=K/(1+K)×At・・・・・・・・・・・・(9)
Atp2=1/(1+K)×At・・・・・・・・・・・・(10)
そして、得られた(10)式を(6)式に代入すると最小血圧値が得られ、更に、(5)式、(9)式、(11)式より最大血圧値が得られる。
Pt2=At/((1+K)×Tt)・・・・・・・・・・(11)
Pt1=(2K+1)×At/((1+K)×Tt)・・・(12)
上記要領で最低・最高血圧値が算出されると、今度はkの工程に進み、そこでメイン・サブの両受光素子55A、55Bから得られる受光信号に基づいて光電容積脈波の速度Rtの算出がCPU25において行われる。具体的には、上記(a)式に各受光素子55A、55Bから得られる受光信号のピーク時間t1t2を代入することで算出される。
kの工程で光電容積脈波の速度Rtが算出されると、l工程に進みそこでは、k工程で算出された光電容積脈波の速度Rtに基づいてJ工程で算出された血圧値の補正処理を行う。具体的には、k工程で算出された光電容積脈波の速度Rtをfの工程で算出された予備測定時における基準速度Roと比較して、速度の変動分に応じた大きさの補正係数を血圧値Pt1、Pt2にそれぞれ乗じることとしている。
すなわち、基準速度Roに対して本測定時の光電容積脈波の速度Rtが大きな値である場合には、補正係数として1以上の値が上記(5)式から(12)式に基づいて算出された血圧値に対して乗ぜられる。これは、血流、光電容積脈波の速度が早ければ早いほど血圧(動圧成分)が上昇するためである。
一方、これとは反対に基準速度Roに対して、本測定時の光電容積脈波の速度Rtが小さな値である場合には、血圧値が上記数式で得られた値より小さくなるように補正係数は1以下の値とされている。
その後、データ処理装置20はl工程で算出された血圧値を血圧基準値と照合しチェックする(mの工程)。この血圧基準値は正常な測定で得られる血圧値の幅(例えば、50〜140mmHg)であって、算出された血圧値がこの血圧基準値内にあるときには「測定が正しく行われた」と判断し血圧値の推移をモニタ30に表示し(nの工程)、血圧基準値外の時には「測定に誤りがあった」と判断して最高血圧・最低血圧を算出する工程に戻って再び血圧値を算出するようになっている。
次に本実施形態の作用、効果を具体的に説明する。
血圧の測定を行うにはまず基準となる血圧値を測定するために予備測定を行う。それには、カフバンド2を被験者の指先から奥側に向けて被せて、被験者の手首又は前腕にカフ圧センサ4をセットするとともに、以下の要領で被験者の耳たぶに対して光電センサ40の取り付けを行う。
まず、両挟持板41、51のうちの図3における下部を摘まんで光電センサ40をV字形の開脚姿勢にする。その後、光電センサ40の挟持板41、51間に被験者の耳たぶが挟まれた状態となるように光電センサ40をセットし、手を離してやる。すると、光電センサ40の両挟持板41、51は先端同士を突き合わせた元姿勢に復帰する。これにより、光電センサ40の装着が完了する。
両センサ4、40の取り付けが完了したら、データ処理装置20の電源を投入する。続いてポンプ6を駆動させてカフ2のゴム袋へエアーを供給する。圧脈波が検出されなくなるまでカフ2へのエア−供給が継続される。圧脈波が出現しなくなった時点で、カフ2へのエアーの供給を停止し、開閉弁3を開いて減圧を開始する。その間の圧力変動がカフ圧センサ4によって検出され、これがCPU25に入力される。
一方、光電センサ40の投光素子45からは耳たぶの毛細血管に向けて検出光が照射される。光電センサ40からの検出光の一部は血管内において吸収されるが、検出光のうち血管を透過した透過光が隣接される2個の受光素子55によってそれぞれ受光され、各受光素子55からは透過光の光量に応じた大きさの受光信号が出力され、これがCPU25に入力される。
そして、CPU25ではa工程からfの工程を経て、最高・最低の両血圧Po1、Po2の測定、基準速度Ro、面積比(Ao/Vo)等の算出が行われる。
そして、予備測定が完了すると今度はカフ圧センサ4は取り外され、光電センサ40のみで測定を行う本測定に移行する。本測定では、光電センサ40から得られる受光信号(光電容積脈波)がCPU25に入力されるとともに、CPU25では入力された受光信号と、予備測定において得られたデータから血圧値の算出が連続的に行われ(h工程からm工程における処理)、その算出結果がモニタ30に表示される。
このように本実施形態によれば、予備測定で圧脈波と光電容積脈波を同時に測定してあるから、その後に行われる本測定で得られる光電容積脈波を予備測定のデータを利用して絶対値化することができる。そのため、カフ2による再加圧を行うことなく連続して血圧を測定することが出来る。
また、カフ圧センサ4は予備測定にだけ使用されるのに対して、光電センサ40は予備測定並びに本測定の双方で使用されるから、取り付け・取り外しの頻度が多く装着を簡単に行えることが望まれる。この点に関し、本発明によれば光電センサ40の取り付け・取り外しをワンタッチで行うことが可能であり、操作性に優れる。加えて、光電センサ40は一対の挟持板41、51によって被測定箇所を挟みつけて固定する形式のものであるから、被測定箇所が指や手首等に限定されることなく、耳たぶに対しても取り付けが可能である。
加えて、本実施形態では光電センサ40に受光素子55を複数個備えており、これら両受光素子55A、55Bからの受光信号に基づいて光電容積脈波の速度Rを算出し、これに基づいて血圧値Pを補正処理している。このような処理を行うことで、血液の粘度や血管の硬化に伴う血圧値の変動を加味した血圧値の算出が可能となる。
<実施形態2>
本実施形態の血圧測定装置1は上記した血圧値の算出の他に動脈血酸素飽和度(血中酸素飽和量)SaO2を算出するようになっており、以下その算出手順について図13のフローチャートを参照して説明する。
まず、前述したように、カフ圧センサ4及び光電センサ40より圧脈波、光電容積脈波を検出し、これらに基づきデータ処理装置20が血圧値を算出する。その後、血圧値から血管内の圧力変動ΔPを算出するとともに、実施形態1の(a)式に従って血流速度Rを算出する。
続いて、(13)〜(15)式に従って、データ処理装置20が血流量Q、心拍出量Co、心係数Cxを算出する。
Q=π×d2×R・・・・・・・・・・・・・・・・(13)
Co=E×Q・・・・・・・・・・・・・・・・・・(14)
Cx=Co/S・・・・・・・・・・・・・・・・・(15)
E・・・脈拍
S・・・・体表面積(本実施形態では、S=3.4L/min/m2とする)
d・・・・血管径(本実施形態では、d=0.15cmとする)
その後、光電容積脈波から動脈血酸素含量CaO2及び混合静脈血酸素飽和含量CvO2を算出するとともに、(16)式に従って、動脈血酸素飽和度SaO2を算出する。
SaO2=(CaO2−CvO2)×Cx・・・・・(16)
そして、動脈血酸素飽和度SaO2の推移がモニタ30に表示される。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)実施形態1では、被験者の耳たぶに光電センサを取り付けたが、被験者の手のひらに取り付けてもよい。
実施形態1に係る血圧測定装置のブロック図 カフによる血圧測定の仕組みを示す図 光電センサの側面図 光電センサを被験者の耳たぶにセットした状態を表す斜視図 その側面図 光電センサを構成する挟持板の平面図 血圧値の算出手順を示すフローチャート カフ圧と圧脈波とを示す波形図 血圧面積を示す図 脈波面積を示す図 光電素子の配置を示す図 光電容積脈波の位相のずれを示す図 動脈血酸素飽和度の算出手順を示すフローチャート
符号の説明
40…光電センサ
41、55…挟持板
45…投光素子
55…受光素子
62…コイルばね

Claims (3)

  1. 被測定部位の血管に対して所定波長の検出光を照射する投光素子と、前記投光素子から前記血管に向けて照射された前記検出光を受光するように配置され受光量に応じた大きさの受光信号をそれぞれ出力する複数個の受光素子とを備え、前記被測定部位内部の血管を流れる血流量の変化である光電容積脈波を各受光素子にて各々検出する光電センサと、
    前記光電センサの備える一の受光素子から得られた光電容積脈波の脈波面積を1心拍ごとに決定する脈波面積決定手段と、
    前記複数個の受光素子から得られる光電容積脈波の位相差に基づいて前記光電容積脈波の速度データを決定する速度決定手段と、
    被験者の血管を圧迫するためのカフと、
    このカフによって圧迫された部分から圧脈波を検出するカフ圧センサと、
    前記カフ圧センサから得られる圧脈波データ、前記脈波面積、並びに前記光電容積脈波の速度データに基づいて被験者の血圧値を決定する血圧決定手段と、を有することを特徴とする血圧測定装置。
  2. 前記受光素子から得られる受光信号のノイズ成分を除去するノイズ除去回路を備えたことを特徴とする請求項1に記載の血圧測定装置。
  3. 前記光電センサは、
    ヒンジによって回動可能に連結され、前記被測定部位を挟持可能な一対の保持部材と、
    前記両保持部材の相手側に対する対向面にそれぞれ設けられ、前記投光素子、前記受光素子をそれぞれ収容させる凹部と、
    前記両保持部材を挟み方向に付勢する付勢部材と、を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の血圧測定装置。
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