JP4226937B2 - 軸部材ロック用のロック装置及び筒部材ロック用のロック装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、軸部材ロック用のロック装置及び筒部材ロック用のロック装置に関し、特に、軸部材や筒部材に効率よく力を作用させるとともに確実にロック可能なものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、本体ハウジングに対して進退不能にロックしたロッドによりワークを下方から支持するワークサポートや、軸状又は筒状のワークを固定するクランプ装置など、本体ハウジングに内嵌あるいは外嵌される軸部材又は筒部材を本体ハウジングに対して所定の位置にロックするロック装置には、種々の型式のものが提案されているが、その中でも、軸部材に外嵌されたスリーブやコレット等を径縮小側へ弾性変形させて軸部材をロックするように構成されているものがある。
【0003】
例えば、特許文献1に記載のコレット式クランプ装置においては、本体ハウジングに挿入されたロッドに1又は複数のスリットを有するコレットが外嵌されており、このコレットのテーパー外周面とこのテーパー外周面に対向するピストン部材のテーパー内周面との間に形成された環状テーパー隙間には、複数のボールが周方向及び軸心方向に並べて介装されている。そして、ピストン部材が下方へ駆動されると、ピストン部材のテーパー内周面から複数のボールに力が作用して、これら複数のボールが転動しながらコレットのテーパー外周面に押し付けられて、コレットが径縮小側に弾性変形してロッドがロックされる。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−146733号公報(第3−5頁、図1−8)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記特許文献1に記載のクランプ装置においては、複数のボールを介してコレットを弾性変形させるため、コレットのテーパー外周面とピストン部材のテーパー内周面との間の摩擦を減らしてコレットに効率よく力を作用させることが可能である。しかしながら、コレットの1又は複数のスリットにボールが係合してしまう虞があり、その場合には、コレットが径縮小側に十分弾性変形できなくなったり、ロッドに対して不均一に力が作用してしまったりして、ロッドを確実にロックすることができなくなる。
本発明の目的は、軸部材や筒部材に効率よく力を作用させるとともに確実にロック可能なロック装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の軸部材ロック用のロック装置は、本体ハウジングに形成された挿通孔に挿通される軸部材を本体ハウジングにロック解除可能にロックするロック装置において、前記軸部材に外嵌され且つ一端側程径縮小側へテーパー化したテーパー外周面と軸部材の軸心へ延びる複数のスリットとを有し径縮小側に弾性変形可能なコレット部材と、このコレット部材に軸心方向へ移動自在に外嵌され且つ一端側程小径化してテーパー外周面との間に所定の隙間を形成するテーパー内周面を有する筒状体と、前記テーパー外周面とテーパー内周面の間に形成される筒状隙間に介装された複数のボールとを有し、前記コレット部材に、前記ボールが複数のスリットに係合するのを防止する複数の係合防止部材を設けたことを特徴とするものである。
【0007】
このロック装置は、本体ハウジングの挿通孔に挿通されるワークサポートやクランプ装置のロッド、あるいは、機械加工に供されるワーク等の軸部材を、本体ハウジングにロック解除可能にロックするものである。軸部材を本体ハウジングの挿通孔に挿通した状態では軸部材にコレット部材が外嵌され、さらに、このコレット部材に筒状体が軸心方向に移動自在に外嵌されている。
【0008】
このロック装置により軸部材をロックする場合には、流体圧シリンダ等の駆動手段により筒状体を他端側へ駆動して、コレット部材のテーパー外周面と筒状体のテーパー内周面との間の筒状隙間に介装されたボールを転動させて摩擦を低減しつつ、コレット部材に効率よく力を作用させてコレット部材を径縮小側へ弾性変形させる。ここで、コレット部材に設けられた係合防止部材により、ボールが複数のスリットに係合するのを防止できるため、コレット部材が十分に径縮小側へ弾性変形できるようになり、軸部材を確実ロックすることができる。
【0009】
請求項2の軸部材ロック用のロック装置は、請求項1の発明において、前記係合防止部材は、前記スリットに部分的に係合し且つテーパー外周面から径方向外側に部分的に突出するロッド部材で構成されたことを特徴とするものである。従って、このロッド部材により、コレット部材と筒状体との間に介装されたボールが複数のスリットに係合するのを阻止されることになる。
【0010】
請求項3の軸部材ロック用のロック装置は、請求項1の発明において、前記係合防止部材は、前記コレット部材のうちのスリットの両端付近部に固定されて径方向に突出する突出部材で構成されたことを特徴とするものである。従って、この突出部材により、コレット部材と筒状体との間に介装されたボールが複数のスリットに係合するのが阻止される。
【0011】
請求項4の軸部材ロック用のロック装置は、本体ハウジングとこの本体ハウジングに軸心方向に相対移動可能に装着される軸部材とを有し、軸部材を本体ハウジングにロック解除可能にロックするロック装置において、前記軸部材に外嵌され且つ一端側程径縮小側へテーパー化したテーパー外周面と軸部材の軸心方向へ延びる複数のスリットとを有し径縮小側に弾性変形可能なコレット部材と、このコレット部材に軸心方向へ移動自在に外嵌され且つ一端側程小径化してテーパー外周面との間に所定の隙間を形成するテーパー内周面を有する筒状体と、前記テーパー外周面とテーパー内周面の間に形成される筒状隙間に介装された複数のボールとを有し、前記コレット部材に、前記ボールが複数のスリットに係合するのを防止する複数の係合防止部材を設けたことを特徴とするものである。
【0012】
この軸部材ロック用のロック装置は、本体ハウジングに対してその軸心方向に相対移動可能な軸部材を本体ハウジングにロック解除可能にロックするものであるが、その作用は請求項1と略同様であるので、説明を省略する。
【0013】
請求項5の筒部材ロック用のロック装置は、本体ハウジングに外嵌される筒部材を本体ハウジングにロック解除可能にロックするロック装置において、前記筒部材に内嵌され且つ一端側程径縮小側へテーパー化したテーパー内周面と筒部材の軸心方向へ延びる複数のスリットとを有し径拡大側に弾性変形可能なコレット部材と、このコレット部材に軸心方向へ移動自在に内嵌され且つ一端側程小径化してテーパー内周面との間に所定の隙間を形成するテーパー外周面を有するピストン部材と、前記テーパー内周面とテーパー外周面の間に形成される筒状隙間に介装された複数のボールとを有し、前記コレット部材に、前記ボールが複数のスリットに係合するのを防止する複数の係合防止部材を設けたことを特徴とするものである。
【0014】
このロック装置は、本体ハウジングに外嵌される筒状のワークなどの筒部材を本体ハウジングにロック解除可能にロックするものである。筒部材を本体ハウジングに外嵌させた状態では、筒部材にコレット部材が内嵌され、さらに、このコレット部材にピストン部材が軸心方向に移動自在に内嵌されている。
【0015】
このロック装置により筒部材をロックする場合には、流体圧シリンダ等の駆動手段によりピストン部材を一端側へ駆動して、コレット部材のテーパー内周面とピストン部材のテーパー外周面との間の筒状隙間に介装されたボールを転動させて摩擦を低減しつつ、コレット部材に効率よく力を作用させてコレット部材を径拡大側へ弾性変形させる。ここで、コレット部材に設けられた係合防止部材により、ボールが複数のスリットに係合するのを防止できるため、コレット部材が十分に径縮小側へ弾性変形できるようになり、筒部材を確実ロックすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について説明する。本実施形態は、機械加工に供するワークを下方から支持してワークの弾性変形や振動を防止するワークサポートに本発明を適用した一例である。尚、図1、図2における上下方向を上下方向として以下説明する。
【0017】
図1〜図5に示すように、ワークサポート1(ロック装置に相当する)は、本体ハウジング3と、この本体ハウジング3に形成された挿通孔12に挿通された出力部材としてのロッド4(軸部材に相当する)と、ロッド4に外嵌され径縮小側に弾性変形可能なコレット部材5と、本体ハウジング3内に配設されてコレット部材5に軸心方向へ移動自在に外嵌された筒状体6と、筒状体6をコレット部材5に対して相対的に下方へ駆動する第1油圧シリンダ7と、筒状体6をコレット部材5に対して相対的に上方へ駆動するコイルバネ8と、ロッド4を上方へ進出駆動する第2油圧シリンダ9などを有する。そして、ワーク2に機械加工を施す際には、図1に示すように、複数のワークサポート1のロッド4を下方からワーク2に当接させてワーク2を支持する。
【0018】
図2〜図5に示すように、本体ハウジング3は、略筒状の上部本体10と、この上部本体10の下半部に内嵌された略筒状の下部本体11からなる。上部本体10の上端側部分には、ロッド4を挿通する為の挿通孔12が形成され、さらに、上部本体10の内部には、この挿通孔12の下端に連なる第1油圧シリンダ7のシリンダ穴13も形成されている。挿通孔12の上端部には、塵や切削切粉等が本体ハウジング3内に侵入するのを防止するダストシール14が装着されている。
【0019】
下部本体11の上端部には、上方へ突出する筒部11aが設けられ、下部本体11の内部には、第2油圧シリンダ9のシリンダ穴15が形成されている。さらに、下部本体11の上端側部分には、コイルバネ8を受け止める受け部11bが形成されている。
【0020】
ロッド4は、略円筒状のロッド本体4aと、このロッド本体4aの先端部に螺合された出力部4bを有し、ロッド4は本体ハウジング3に対して昇降自在に挿通孔12に挿通されている。ロッド本体4aの下端部には円筒穴16が形成され、さらに、ロッド本体4aには、中間壁部17を隔てて円筒穴16の上端に連なり円筒穴16よりも小径のバネ収容穴18も形成されている。バネ収容穴18には、ロッド4を上方へ付勢するコイルバネ19と、このコイルバネ19を下方から受けるバネ受け部材20が配設されており、バネ受け部材20は、第2油圧シリンダ9のピストン部材51に連結され中間壁部17の連通穴を貫通する連結ロッド21により下方から支持されている。ここで、連結ロッド21の上端部は連通穴よりも大径に形成されており、バネ受け部材20が下方へ移動したときに、連結ロッド21と中間壁部17とが係合してロッド4が下方へ押し下げられるように構成されている。
【0021】
図4〜図8に示すように、コレット部材5は、ロッド本体4aの下半部に外嵌されており、さらに、コレット部材5の下端は下部本体11の上端部に当接し、コレット部材5は下方へ移動しないように規制されている。このコレット部材5は、周方向に並ぶ3つのコレット分割体30と、これらコレット分割体30と一体的に形成された基部31とを備えている。3つのコレット分割体30の間には夫々上下方向(ロッド4の軸心方向)に延びる3つのスリット30aが形成され、これら3つのスリット30aによりコレット部材5は径縮小側に弾性変形可能に構成されている。3つのコレット分割体30の上端部には、夫々径方向外側へ突出する突出部30bが形成され、さらに、コレット分割体30には上端側程径縮小側へテーパー化したテーパー外周面30cが形成されている。
【0022】
図4〜図9に示すように、筒状体6の下側2/3の部分は、3つのコレット分割体30に軸心方向へ移動自在に外嵌されており、筒状体6は、上端側程小径化してコレット部材5のテーパー外周面30cとの間に所定の筒状隙間34を形成するテーパー内周面6aを有する。さらに、この筒状体6には、第1油圧シリンダ7の筒状ピストン部材40が外嵌されている。
【0023】
ところで、コレット部材5のテーパー外周面30cと筒状体6のテーパー内周面6aとの間に形成される筒状隙間34には、複数のボール32が介装されており、後述の第1油圧シリンダ7により筒状体6がコレット部材5に対して下方へ駆動されたときに、これら複数のボール32が転動してテーパー外周面30cとテーパー内周面6aとの間の摩擦を低減しつつ、第1油圧シリンダ7の駆動力をコレット部材5に効率よく伝達するように構成されている。
【0024】
さらに、コレット部材5には、ボール32が3つのスリット30aに係合するのを防止する3本のロッド部材35が装着されている。図6〜図8に示すように、コレット部材5の3つのスリット30aは、夫々径方向外側程間隔が大きく形成されており、3本のロッド部材35は、スリット30aの上半部において、夫々スリット30aに部分的に係合し且つテーパー外周面30cから径方向外側に部分的に突出している。ただし、ロッド部材35の径はボール32の径よりも小さく、ロッド部材35がスリット30aと筒状体6のテーパー内周面6aの両方に係合することはない。尚、これら複数のボール32及び3本のロッド部材35は、筒状体6の下端側部分に設けられたボール受け部材33により下方から受け止められている。
【0025】
第1油圧シリンダ7は、上部本体10に形成されたシリンダ穴13と、このシリンダ穴13に摺動自在に内嵌された筒状ピストン部材40と、この筒状ピストン部材40を下方へ駆動する環状油室41などを備えている。
筒状ピストン部材40は、上端部の小径筒部40aと、この小径筒部40aの下端から周方向へ拡がる壁部40bと、壁部40bから下方へ延びる大径筒部40cとを一体形成したものである。小径筒部40aは、上部本体10の挿通孔12に摺動自在に内嵌され、挿通孔12と小径筒部40aとの間にはシール部材42が装着されている。一方、大径筒部40cは、シリンダ穴13に摺動自在に内嵌され、大径筒部40cの下端部は、上部本体10と下部本体11との間に形成された環状隙間43に挿入され、下部本体11と大径筒部40cとの間にもシール部材44が装着されている。
【0026】
壁部40bとシリンダ穴13の上端部との間には環状油室41が形成されており、この環状油室41に、後述の第2油圧シリンダ9に供給された油圧の一部が、下部本体11内の油路45、環状隙間43、シリンダ穴13と大径筒部40cとの間に形成された油路(図示略)を介して供給可能に構成されている。
【0027】
第2油圧シリンダ9は、下部本体11に形成されたシリンダ穴15と、このシリンダ穴15に摺動自在に装着されたピストン部材51と、ピストン部材51を上方へ駆動する駆動力を発生させる油室52と、ピストン部材51を下方へ付勢するコイルバネ53を有する。ピストン部材51の上半部には、連結ロッド21の下端部が螺合連結されており、ピストン部材51は、連結ロッド21、バネ受け部材20を介してロッド4と連結されている。
【0028】
ピストン部材51の下側には油室52が形成されており、この油室52には、図示しない外部の油圧供給源との間で油圧が給排される。また、油室52は、油路45、環状隙間43、及びシリンダ穴13と大径筒部40cとの間の油路(図示略)を介して、第1油圧シリンダ7の環状油室41と連通している。コイルバネ53は、下部本体11内に形成されたバネ収容室54内に配設され、コイルバネ53の下端はピストン部材51の上端に当接している。
【0029】
筒状体6を上方へ付勢するコイルバネ8は、下部本体11と筒状体6の間に形成されたバネ収容室55に配設されており、このコイルバネ8は、ローラ受け部材33と下部本体11のバネ受け部11bに夫々当接している。従って、筒状体6はコイルバネ8により付勢されて、筒状体6の上端が筒状ピストン部材40の壁部40bの下面に当接し、筒状体6は筒状ピストン部材40と一体的に上下に移動可能である。そして、第1油圧シリンダ7の環状油室41から油圧が排出されて第1油圧シリンダ7の駆動力が低下したときには、コイルバネ8は第1油圧シリンダ7の駆動力に抗して筒状体6を上方へ駆動する。
【0030】
次に、ワークサポート1の作用及び効果について説明する。
図4に示すように、ロッド4が最大限退入している状態から、第2油圧シリンダ9の油室52に油圧を供給すると、油室52に発生した駆動力によりピストン部材51がコイルバネ53の付勢力に抗して上方へ駆動される。すると、ピストン部材51に連結ロッド21を介して連結されたバネ受け部材20もコイルバネ19の付勢力に抗して上方へ駆動され、ロッド4が上方へ進出する。
【0031】
同時に、油室52から、油路45、環状隙間43を介して第1油圧シリンダ7の環状油室41にも油圧が供給されて、環状油室41に発生した第1油圧シリンダの駆動力により筒状ピストン部材40が下方へ駆動され、筒状体6も筒状ピストン部材40と共にコレット部材5に対してコイルバネ8の付勢力に抗して下方へ移動する。
【0032】
このとき、コレット部材5のテーパー外周面30cと筒状体6のテーパー内周面6aとの間の筒状隙間34において、複数のボール32が軸心方向に転動しつつテーパー外周面30cとテーパー内周面6aに夫々係合するため、テーパー外周面30cとテーパー内周面6a間の摩擦が低減されて、第1油圧シリンダ7の駆動力がコレット部材5に効率よく伝達され、コレット部材5が径縮小側に弾性変形する。そして、コレット部材5によりロッド4の下半部が確実に把持され、ロッド4が進出した状態でロックされて、図5に示すように、出力部4bがワーク2に当接してワーク2が下方から支持される。
【0033】
ここで、コレット部材5には、ボール32が3つのスリット30aに係合するのを防止する3本のロッド部材35が装着されており、コレット部材5が径縮小側に弾性変形する際には、ロッド部材35は、スリット30aに部分的に係合した状態で、少し径方向へ押し出されてテーパー外周面30cからさらに径方向外側に突出する。そして、このロッド部材35により、コレット部材5と筒状体6との間に介装されたボール32が3つのスリット30aに係合するのを防止できるため、コレット部材5の弾性変形がボール32により妨げられることがないし、複数のボール32を介して均等にコレット部材5に力を作用させることができ、ロッド4を確実にロックすることができる。
【0034】
図5に示すように、ロッド4が進出位置でロックされている状態から、逆に、油室52の油圧を排出していくと、環状油室41からも油圧が排出されて筒状体6及び筒状ピストン部材40がコイルバネ8の付勢力により上方へ駆動される。すると、コレット部材5に径縮小側へ弾性変形させる力が作用しなくなり、ロッド4のロック状態が解除されて、コイルバネ8の付勢力によりロッド4が下方へ駆動されて、ロッド4が退入する。
【0035】
次に、前記実施形態に種々の変更を加えた変更形態について説明する。但し、前記実施形態と同じ構成のものについては、前記実施形態と同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
1]筒状体6と筒状ピストン部材40とを一体形成してもよく、この場合には、ワークサポート1の部品数を減らすことができる。
【0036】
2]図10、図11に示すように、前記実施形態のロッド部材35の代わりに、コレット部材5のうちの3つのスリット30aの両端付近部に、夫々径方向外側に突出する6つの突出部材60を設けてもよい。これら突出部材60によって、コレット部材5と筒状体6との間に介装されたボール32がスリット30aに係合するのを防止できるため、コレット部材5の弾性変形がボール32により妨げられることがなく、ロッド4を確実にロックすることができる。尚、突出部材60は、コレット分割体30と一体形成することもできる。
【0037】
3]前記実施形態とは逆に、以下に説明するワークサポート1Aのように、コレット部材155のテーパー外周面181aが下端側程径縮小側へテーパー化するように形成され、一方、筒状体156のテーパー内周面156aも下端側程小径化するように形成されていてもよい。
【0038】
図12〜図14に示すように、ワークサポート1Aは、本体ハウジング153と、この本体ハウジング153に上下方向に相対移動可能に装着された出力部材としてのロッド154(軸部材に相当する)と、ロッド154に外嵌され径縮小側に弾性変形可能なコレット部材155と、本体ハウジング153内に配設されてコレット部材155にロッド154の軸心方向へ移動自在に外嵌された筒状体156と、この筒状体156をコレット部材155に対して相対的に上方へ駆動する第1油圧シリンダ157と、筒状体156をコレット部材155に対して相対的に上方へ駆動するコイルバネ158と、ロッド154を上方へ進出駆動する第2油圧シリンダ159などを有する。
【0039】
本体ハウジング153は、上部本体160と下部本体161を有し、上部本体160の上端側部分には、径方向内側へ突出する環状突出部162が形成され、この環状突出部162の内側に、ロッド154をコレット部材155を介して挿通する為の挿通孔163が形成されている。さらに、本体ハウジング153の内部において環状突出部162の下側には、収容穴164と、この収容穴164に連なる第1油圧シリンダ157のシリンダ穴165が形成されている。
【0040】
ロッド154は、コレット部材155を介して本体ハウジング153の挿通孔163に挿通されている。このロッド154の内部には、前記実施形態と同様に、バネ収容穴170が形成されている。そして、このバネ収容穴170には、ロッド154を上方へ付勢するコイルバネ171と、このコイルバネ171を下方から受けるバネ受け部材172とが配設されており、バネ受け部材172は、第2油圧シリンダ159のピストン部材195に連結された連結ロッド173により下方から支持されている。
【0041】
図12〜図14に示すように、コレット部材155は、径方向外側に水平に突出する突出部180と、この突出部180から下方へ延び且つ周方向に並ぶ3つのコレット分割体181とを一体形成したものである。突出部180は、上部本体160の上端部に内嵌螺合され且つ環状突出部162に係合しており、突出部180の径方向内側部分にはダストシール182が装着されている。3つのコレット分割体181の上端部は上部本体160の挿通孔163に挿通されている。一方、3つのコレット分割体181の下側略2/3の部分の外周部には、夫々下端側程径縮小側へテーパー化したテーパー外周面181aが形成されている。さらに、図13に示すように、3つのコレット分割体181の間には、夫々上下方向に延びる3つのスリット181bが形成されており、これら3つのスリット181bによりコレット部材155は径縮小側に弾性変形可能に構成されている。
【0042】
筒状体156は、3つのコレット分割体181に上下方向(ロッド154の軸心方向)へ移動自在に外嵌され且つ本体ハウジング153の収容穴164に摺動自在に装着されている。この筒状体156は、下端側程小径化してコレット部材155のテーパー外周面181aとの間に所定の筒状隙間184を形成するテーパー内周面156aを有する。
【0043】
前記実施形態と同様に、コレット部材155のテーパー外周面181aと筒状体156のテーパー内周面156aとの間の筒状隙間184には、複数のボール185が介装されている。ところで、図12、図14に示すように、筒状体156の上端部には、径方向内側(ロッド154の軸心側)へ突出する突出部156bが設けられており、この突出部156bにより、複数のボール185がそれ以上筒状体156に対して上方へ移動しないようになっている。さらに、図13に示すように、前記実施形態と同様に、コレット部材155には、ボール185が3つのスリット181bに係合するのを防止する3本のロッド部材188が装着されている。そして、複数のボール185及び3本のロッド部材188は、筒状体156の下側のボール受け部材186により下方から受け止められ、このボール受け部材186はコイルバネ187により上方へ付勢されている。
【0044】
第1油圧シリンダ157は、上部本体160に形成されたシリンダ穴165と、このシリンダ穴165に摺動自在に装着されたピストン部材190と、このピストン部材190を上方へ駆動する駆動力を発生させる油室191などを備えている。ピストン部材190は、下部本体161の筒部161aに摺動自在に外嵌され、ピストン部材190の上端は、筒状体156の下端に当接している。そして、このピストン部材190の下側には、油室191が形成されている。
【0045】
筒状体156を下方へ付勢するコイルバネ158は、上部本体160の環状突出部162と筒状体156の上端との間に配設されている。
第2油圧シリンダ159は、ピストン部材195と、このピストン部材195を上方へ駆動する駆動力を発生させる油室196などを備え、前記実施形態と略同様の構成を有するためその説明を省略する。尚、この第2油圧シリンダ159の油室196は、第1油圧シリンダ157の油室191と油路197を介して連通している。
【0046】
このワークサポート1Aによれば前記実施形態と略同様の作用を奏し、略同様の効果が得られる。即ち、図12に示すように、ロッド154が最大限退入している状態から、第2油圧シリンダ159の油室196に油圧を供給すると、油室196に発生した駆動力によりピストン部材195が上方へ駆動される。すると、ピストン部材195に連結ロッド173を介して連結されたバネ受け部材172も上方へ駆動されるため、ロッド154が上方へ進出する。
【0047】
同時に、油室196から、油路197を介して第1油圧シリンダ157の油室191にも油圧が供給され、油室191に発生した第1油圧シリンダ157の駆動力により筒状体156が上方へ駆動される。このとき、コレット部材155のテーパー外周面181aと筒状体156のテーパー内周面156aとの間の筒状隙間184において、複数のボール185がロッド154の軸心方向に転動しつつテーパー外周面181aとテーパー内周面156aとに夫々係合するため、テーパー外周面181aとテーパー内周面156a間の摩擦が低減されて、第1油圧シリンダ157の駆動力がコレット部材155に効率よく伝達され、コレット部材155が径縮小側に弾性変形する。そして、コレット部材155によりロッド154の下半部が確実に把持され、ロッド154が進出した状態でロックされて、図14に示すように、ワーク2がロッド154により下方から支持される。
【0048】
ここで、コレット部材155には、3本のロッド部材188が装着されており、これらロッド部材188によりボール185が3つのスリット181bに係合するのを防止できるため、コレット部材155の径縮小側への弾性変形が妨げられることがないし、複数のボール185を介して均等にコレット部材155に力を作用させることができるため、ロッド154を確実にロックすることができる。
【0049】
逆に、図14に示すように、ロッド154が進出位置でロックされている状態から、第1油圧シリンダ157の油室191の油圧を排出していくと、筒状体156がコイルバネ158の付勢力により下方へ駆動される。すると、コレット部材155に径縮小側へ弾性変形させる力が作用しなくなり、ロッド154のロック状態が解除されて、コイルバネ158の付勢力によりロッド154が下方へ駆動されて、ロッド154が退入する。
【0050】
4]図15、図16に示すように、長い軸状に形成されたワーク等の軸部材84をその途中部において固定する軸部材ロック用のロック装置80に本発明を適用することもできる。このロック装置80の本体ハウジング83は上部本体90と下部本体91とを有し、上部本体90及び下部本体91には、夫々軸部材84を挿通する為の挿通孔92,93が形成されている。軸部材84が挿通孔92,93に挿通されて軸部材84が本体ハウジング83に貫通状に装着された状態では、軸部材84には、径縮小側に弾性変形可能なコレット部材5が外嵌されている。さらに、本体ハウジング83内にはこのコレット部材5に軸心方向へ移動自在に外嵌された筒状体6も配設されている。
【0051】
これらコレット部材5及び筒状体6は、前記実施形態のものと略同じ構成を有するものである。即ち、コレット部材5には、上端側程径縮小側へテーパー化したテーパー外周面30cが形成され、筒状体6には、上端側程径縮小側へテーパー化したテーパー内周面6aが形成されている。そして、コレット部材5のテーパー外周面30cと筒状体6のテーパー内周面6aとの間に形成される筒状隙間34には、複数のボール32が介装されており、さらに、コレット部材5には、ボール32が複数のスリット30aに係合するのを防止する複数のロッド部材35が装着されている。
【0052】
さらに、このロック装置80には、コレット部材5を下方へ駆動する油圧シリンダ87も設けられている。この油圧シリンダ87は、本体ハウジング83のシリンダ穴94に摺動自在に配設され且つ筒状体6に外嵌された筒状ピストン部材40と、筒状ピストン部材40を下方へ駆動する駆動力を発生させる環状油室41とを有する。環状油室41は、油路95、環状隙間96を介して外部の油圧供給源(図示略)と接続されている。さらに、コレット部材5を上方へ駆動するコイルバネ88も設けられている。
【0053】
油圧シリンダ87の環状油室41に油圧が供給されると、この環状油室41に発生した駆動力により筒状ピストン部材40が下方へ駆動され、筒状ピストン部材40と共に筒状体6もコイルバネ88の付勢力に抗して下方へ移動する。このとき、コレット部材5のテーパー外周面30cと筒状体6のテーパー内周面6aとの間の隙間34において、複数のボール32が軸心方向に転動しつつテーパー外周面30cとテーパー内周面6aに夫々係合し、テーパー外周面30cとテーパー内周面6a間の摩擦が低減されるため、油圧シリンダ87の駆動力がコレット部材5に効率よく伝達され、コレット部材5が径縮小側に弾性変形する。そして、コレット部材5により軸部材4が確実に把持されてロックされる。
【0054】
次に、本発明の別実施形態について説明する。この別実施形態は、筒状のワーク等の筒部材をロックするロック装置に本発明を適用した一例である。
図17に示すように、ロック装置100は、筒状に形成されたワーク等の筒部材104に内嵌される本体ハウジング103と、筒部材104に内嵌され径拡大側に弾性変形可能なコレット部材105と、本体ハウジング103内に配設されてコレット部材105に軸心方向へ移動可能に内嵌されたピストン部材106と、ピストン部材106をコレット部材105に対して上方へ駆動する油圧シリンダ107と、ピストン部材106をコレット部材105に対して下方へ駆動するコイルバネ108を有し、このロック装置100は、本体ハウジング103に外嵌される筒部材104を本体ハウジング103に対しロック解除可能にロックする。
【0055】
本体ハウジング103は、上部本体110と、この上部本体110の下端部に固定される下部本体111とを備えている。上部本体110は、上側の鍔部110aとこの鍔部110aから下方へ延びる軸部110bとを有し、この軸部110bに下部本体111が外嵌されて、下部本体111は上部本体110にボルト112で固定されている。下部本体111の上半部には筒部111aが形成され、この筒部111aの内側に油圧シリンダ107のシリンダ穴113が形成されている。尚、上部本体110の鍔部110aの外径と下部本体111の外径は同径に形成されている。
【0056】
図17、図18に示すように、コレット部材105は、上部本体110の鍔部110aと下部本体111の筒部111aとの間に装着され、これら鍔部110aと筒部111aにより、コレット部材105は上下方向に移動しないように規制されている。このコレット部材105の外径は、上部本体110の鍔部110a及び下部本体111の外径と略同径に形成されており、コレット部材105は本体ハウジング103と同じく筒部材104に内嵌される。
【0057】
図18に示すように、このコレット部材105は、周方向に並ぶ3つのコレット分割体120を備えている。3つのコレット分割体120の間には夫々上下方向(筒部材104の軸心方向)に延びる3つのスリット120aが形成され、これら3つのスリット120aによりコレット部材105は径拡大側に弾性変形可能に構成されている。3つのコレット分割体120の下端部には、夫々径方向内側へ突出する突出部120bが形成され、さらに、コレット分割体120には上端側程径縮小側へテーパー化したテーパー内周面120cが形成されている。
【0058】
図17、図18に示すように、ピストン部材106は、上部本体110の軸部110bの上下方向途中部に摺動自在に外嵌され、さらに、ピストン部材106の上側略2/3の部分は、3つのコレット分割体120に軸心方向へ移動自在に内嵌されている。このピストン部材106は、上端側程小径化してコレット部材105のテーパー内周面120cとの間に所定の筒状隙間124を形成するテーパー外周面106aを有する。ピストン部材106の上端部には、内側へ突出する環状突出部106bが形成され、さらに、ピストン部材106の上端部の軸心側部分には、コイルバネ108を下方から受ける環状のバネ受け部106cも形成されている。
【0059】
ところで、コレット部材105のテーパー内周面120cとピストン部材106のテーパー外周面106aとの間に形成される筒状隙間124には、複数のボール122が介装されており、後述の油圧シリンダ107によりピストン部材106がコレット部材105に対して下方へ駆動されたときに、これら複数のボール122を介してコレット部材105に油圧シリンダ107の駆動力が作用して、コレット部材105が径拡大側へ弾性変形するように構成されている。
【0060】
さらに、図18、図19に示すように、コレット部材105には、ボール122が3つのスリット120aに係合するのを防止する、前記実施形態と略同様の3つのロッド部材125が装着されている。コレット部材105の3つのスリット120aは、夫々径方向内側程間隔が大きく形成されており、ロッド部材125は、スリット120aに部分的に係合し且つテーパー内周面120cから径方向内側に部分的に突出している。
【0061】
ただし、ロッド部材125の径はボール122の径よりも小さく、ロッド部材125がスリット120aとピストン部材106のテーパー外周面106aの両方に係合することはない。尚、これら複数のボール122及び3本のロッド部材125は、コレット部材105の突出部120bにより下方から受け止められ、さらに、複数のボール122は、ピストン部材106の環状突出部106bにより上方へそれ以上転動しないように規制されている。
【0062】
油圧シリンダ107は、下部本体111に形成されたシリンダ穴113と、上部本体110の軸部110aに摺動自在に外嵌され且つシリンダ穴113に摺動自在に内嵌された環状ピストン部材126と、この環状ピストン部材126の下側に形成され環状ピストン部材126を上方へ駆動する環状油室127などを備えている。環状ピストン部材126の上端はピストン部材106の下端に当接しており、ピストン部材106と環状ピストン部材126は一体的に上方へ移動可能に構成されている。環状油室127は、下部本体111に形成された油圧供給口128及び油路129を介して外部の油圧供給源(図示略)と接続され、環状油室127に油圧を給排可能である。
【0063】
ピストン部材106を下方へ付勢するコイルバネ108は、上部本体110とピストン部材106の間に形成されたバネ収容室130内に配設されており、このコイルバネ108は、上部本体110の鍔部110aの下面と下部本体111のバネ受け部106cに夫々当接している。そして、油圧シリンダ107の環状油室127から油圧が排出されて油圧シリンダ107の駆動力が低下したときには、コイルバネ108は油圧シリンダ107の駆動力に抗してピストン部材106を下方へ駆動する。
【0064】
次に、ロック装置100の作用及び効果について説明する。
図17に示すように、本体ハウジング103に筒部材104を外嵌させてから、油圧シリンダ107の環状油室127に油圧を供給すると、環状油室127に発生した駆動力により環状ピストン部材126がコイルバネ108の付勢力に抗して上方へ駆動される。すると、ピストン部材106も環状ピストン部材126と共に上方へ駆動される。
【0065】
このとき、コレット部材105のテーパー内周面120cとピストン部材106のテーパー外周面106aとの間の筒状隙間124において、複数のボール122が軸心方向に転動しつつテーパー内周面120cとテーパー外周面106aに夫々係合するため、テーパー内周面120cとテーパー外周面106a間の摩擦が低減されて、油圧シリンダ107の駆動力がコレット部材105に効率よく伝達され、コレット部材105が径拡大側に弾性変形する。そして、コレット分割体120が筒部材104の内周面に密着して筒部材104がロックされる。
【0066】
ここで、コレット部材105には、ボール122が3つのスリット120aに係合するのを防止する3本のロッド部材125が装着されており、このロッド部材125により、コレット部材105とピストン部材106との間に介装されたボール122が3つのスリット120aに係合するのを防止できるため、コレット部材105の弾性変形がボール122により妨げられることがないし、複数のボール122を介して均等にコレット部材105に力を作用させることができるため、筒部材104を確実にロックすることができる。
【0067】
筒部材104がロックされている状態から、逆に、環状油室127の油圧を排出していくと、ピストン部材106及び環状ピストン部材126がコイルバネ108の付勢力により上方へ駆動される。すると、コレット部材105に径拡大側へ弾性変形させる力が作用しなくなり、筒部材104のロック状態が解除される。
【0068】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、コレット部材に、ボールが複数のスリットに係合するのを防止する複数の係合防止部材を設けたので、コレット部材の弾性変形がボールにより妨げられることがないし、複数のボールを介して均等にコレット部材に力を作用させることができるため、軸部材を確実にロックすることができる。
【0069】
請求項2の発明によれば、スリットに部分的に係合し且つテーパー外周面から径方向外側に部分的に突出するロッド部材により、コレット部材と筒状体との間に介装されたボールが複数のスリットに係合するのを防止できるため、コレット部材の弾性変形がボールにより妨げられることがなく、軸部材を確実にロックすることができる。
【0070】
請求項3の発明によれば、コレット部材のうちのスリットの両端付近部に固定されて径方向に突出する突出部材により、コレット部材と筒状体との間に介装されたボールが複数のスリットに係合するのを防止できるため、コレット部材の弾性変形がボールにより妨げられることがなく、軸部材を確実にロックすることができる。
請求項4の発明によれば、請求項1の発明と略同様の効果が得られるため、その説明を省略する。
【0071】
請求項5の発明によれば、コレット部材に、ボールが複数のスリットに係合するのを防止する複数の係合防止部材を設けたので、コレット部材の弾性変形がボールにより妨げられることがないし、複数のボールを介して均等にコレット部材に力を作用させることができるため、筒部材を確実にロックすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るワークサポート及び周辺装置の構成図である。
【図2】ワークサポートの正面図である。
【図3】ワークサポートの平面図である。
【図4】ロッド退入状態におけるワークサポートのIV-IV線断面図である。
【図5】ワーク支持状態におけるワークサポートの図4相当図である。
【図6】コレット部材及びロッド部材の斜視図である。
【図7】図4のVII-VII線断面図である。
【図8】図7の一部拡大図である。
【図9】筒状体の斜視図である。
【図10】変更形態の図7相当図である。
【図11】変更形態の図8相当図である。
【図12】変更形態の図4相当図である。
【図13】図12のXIII-XIII線断面図である。
【図14】変更形態の図5相当図である。
【図15】変更形態の図4相当図である。
【図16】図15のXVI-XVI線断面図である。
【図17】別実施形態の図4相当図である。
【図18】図17のXVIII-XVIII線断面図である。
【図19】図18の一部拡大図である。
【符号の説明】
1,1A ワークサポート
3 本体ハウジング
4 ロッド
5 コレット部材
6 筒状体
6a テーパー内周面
30a スリット
30c テーパー外周面
32 ボール
34 筒状隙間
35 ロッド部材
60 突出部材
80 ロック装置
83 本体ハウジング
84 軸部材
100 ロック装置
103 本体ハウジング
104 筒部材
105 コレット部材
106 ピストン部材
106a テーパー外周面
120a スリット
120c テーパー内周面
122 ボール
124 筒状隙間
125 ロッド部材
153 本体ハウジング
154 ロッド
155 コレット部材
156 筒状体
156a テーパー内周面
181a テーパー外周面
181b スリット
184 筒状隙間
185 ボール
188 ロッド部材

Claims (5)

  1. 本体ハウジングに形成された挿通孔に挿通される軸部材を本体ハウジングにロック解除可能にロックするロック装置において、
    前記軸部材に外嵌され且つ一端側程径縮小側へテーパー化したテーパー外周面と軸部材の軸心方向へ延びる複数のスリットとを有し径縮小側に弾性変形可能なコレット部材と、
    このコレット部材に軸心方向へ移動自在に外嵌され且つ一端側程小径化してテーパー外周面との間に所定の隙間を形成するテーパー内周面を有する筒状体と、
    前記テーパー外周面とテーパー内周面の間に形成される筒状隙間に介装された複数のボールとを有し、
    前記コレット部材に、前記ボールが複数のスリットに係合するのを防止する複数の係合防止部材を設けたことを特徴とする軸部材ロック用のロック装置。
  2. 前記係合防止部材は、前記スリットに部分的に係合し且つテーパー外周面から径方向外側に部分的に突出するロッド部材で構成されたことを特徴とする請求項1に記載の軸部材ロック用のロック装置。
  3. 前記係合防止部材は、前記コレット部材のうちのスリットの両端付近部に固定されて径方向に突出する突出部材で構成されたことを特徴とする請求項1に記載の軸部材ロック用のロック装置。
  4. 本体ハウジングとこの本体ハウジングに軸心方向に相対移動可能に装着される軸部材とを有し、軸部材を本体ハウジングにロック解除可能にロックするロック装置において、
    前記軸部材に外嵌され且つ一端側程径縮小側へテーパー化したテーパー外周面と軸部材の軸心方向へ延びる複数のスリットとを有し径縮小側に弾性変形可能なコレット部材と、
    このコレット部材に軸心方向へ移動自在に外嵌され且つ一端側程小径化してテーパー外周面との間に所定の隙間を形成するテーパー内周面を有する筒状体と、
    前記テーパー外周面とテーパー内周面の間に形成される筒状隙間に介装された複数のボールとを有し、
    前記コレット部材に、前記ボールが複数のスリットに係合するのを防止する複数の係合防止部材を設けたことを特徴とする軸部材ロック用のロック装置。
  5. 本体ハウジングに外嵌される筒部材を本体ハウジングにロック解除可能にロックするロック装置において、
    前記筒部材に内嵌され且つ一端側程径縮小側へテーパー化したテーパー内周面と筒部材の軸心方向へ延びる複数のスリットとを有し径拡大側に弾性変形可能なコレット部材と、
    このコレット部材に軸心方向へ移動自在に内嵌され且つ一端側程小径化してテーパー内周面との間に所定の隙間を形成するテーパー外周面を有するピストン部材と、
    前記テーパー内周面とテーパー外周面の間に形成される筒状隙間に介装された複数のボールとを有し、
    前記コレット部材に、前記ボールが複数のスリットに係合するのを防止する複数の係合防止部材を設けたことを特徴とする筒部材ロック用のロック装置。
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