JP4226408B2 - 切換弁及び浄水装置 - Google Patents

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Description

この発明は、切換弁及び浄水装置に係り、特に、水栓の吐出部に装着されて使用するのに好適な切換弁及び浄水装置に関する。
一般に、家庭用等の水道水の切換弁は、水栓の吐出部に装着して使用され、水道水をそのまま流すこと、シャワー水を吐出させること、浄水器に導くことを選択的に切換得るように構成されている。そして、シャワー水を吐出させる場合には、シャワー水としての流姿を良好にしたり、シャワー水全体がバランスよく吐出できるようにするため、種々の工夫がなされている。
従来、この種の切換弁としては、例えば第1の従来例として、本体内に分散板が設けられ、シャワー切換時に、水道水が分散板に当たって分散されると共に、その分散板(または整流板)の外周からシャワー板に伝い落ち、シャワー板に設けられた複数の小孔から水道水が流れ出すことで、シャワー水が全体的にバランスよく流れるようにすると共に、流姿が良好になるようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
或いは、第2の従来例としての切換弁は、水道水が本体内を高さ方向に流通する過程で分散できるように本体の内部に分散空間が設けられている(例えば、特許文献2参照。)。
特許第3179378号公報(第8頁、図5) 特開平11−217858公報(第8頁、図3及び図4)
ところで、上記に示す第1の従来例においては、本体内に分散板が設けられているので、その分だけ部品点数が多くなって組立工数が増大するばかりでなく、分散板を設ける関係上、本体が高さ方向に大きくなり、大型化する問題があった。しかも、シャワー板が本体の下部にパッキンを介して螺着されているので、本体の高さ及び外径寸法がいっそう大きくなり、そのため、元々設置されている水栓の吐出部より排水口が著しく下がってしまう上、炊事の際には切換弁が邪魔になったりするという問題があった。
一方、他の従来例においては、分散板を用いていないので、部品点数及び組立工数についての問題を解消できるものの、本体に水道水を分散できるよう分散空間が設けられているので、その分だけ本体の金型構造が複雑となるなどの問題があった。
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、シャワー時、分散板を用いなくとも、また本体内に分散空間を設けなくとも、シャワー水として良好に機能させて流姿をよくでき、しかも部品点数や組立工数を低減できる切換弁及び浄水装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、この発明は以下の手段を提案している。
請求項1に係る発明は、水道水を複数の流路に選択的に切り換える切換機構と、該切換機構を介して導かれた水道水をシャワー水として吐出するシャワー水吐出機構とを備えた切換弁であって、前記シャワー水吐出機構は、前記水道水が導入される本体に、環状の領域に複数の小孔が形成されたシャワー板を設けて構成され、前記切換機構は、前記シャワー板の前記領域の一部に前記水道水を吐出する水道水供給孔を有して構成され、前記シャワー板には、前記環状の領域に前記水道水供給孔からの水道水を受ける第1の無孔領域部が設けられると共に、該第1の無孔領域部から流動する水道水が合流する位置に第2の無孔領域部が設けられていることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の切換弁において、前記第1の無孔領域部と第2の無孔領域部とは、前記環状の領域内の中心部を中心とする点対称位置に配設されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2記載の切換弁において、前記第1の無孔領域部に、突起が設けられていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1から3のいずれか記載の切換弁において、前記シャワー板の外周部に、該シャワー板が前記本体に取り付けられたとき、シャワー水吐出用の小孔として機能する溝が設けられていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1から4のいずれか記載の切換弁において、前記本体とシャワー板とのいずれか一方に凹部が設けられると共に、その他方に前記凹部と嵌合する凸部が設けられることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、浄水装置において、請求項1から5のいずれか記載の切換弁を備えてなることを特徴とする。
請求項1に係る切換弁によれば、シャワー板の環状の領域に水道水が吐出されたとき、その水道水が第1の無孔領域部に当たることで分散しながら分岐させるので、水道水が直接下流側に流れるのを防ぐ一方、分散・分岐した水道水が互いに合流することで圧が高くなるものの、高い圧の水道水が第2の無孔領域部によってそのまま放出されるのを防ぐことができるので、シャワー水が全体的にバランスよく流れると共に、そのシャワー水の流姿を良好にすることができる結果、部品点数及び組立工数を低減できて良好なシャワー水として機能させることができ、また、切替弁をより小型化できる効果が得られる。
請求項2に係る切換弁によれば、シャワー板の第1の無孔領域部と第2の無孔領域部とが、環状の領域の中心部を中心とする点対称位置に配設されているので、水道水供給孔からの水道水を分散させることと、高い圧の水道水が放出されるのを防ぐこととの双方を確実に行うことができ、これにより、流姿に優れてかつムラのない良好なシャワー水を的確に実現できる効果が得られる。
請求項3に係る切換弁によれば、第1の無孔領域部に突起が設けられていると、水道水供給孔からの水道水が突起に当たることで水道水の分散をより確実にかつ良好に行わせることができる効果が得られる。
請求項4に係る切換弁によれば、シャワー時、環状の領域から溢れた水道水が、シャワー板の外周部に設けられた溝を経て流出することで、溝がシャワー水を導き出す小孔と同様の機能を果たすので、シャワー板の全体からシャワー水が放出される形態となり、シャワー水としていっそう良好に機能させることができるばかりでなく、シャワー板外周部に本体との螺着部分がなくなるため、外径を小さくすることが可能となることに加え、外観上の見栄えも良くなる効果が得られる。
請求項5に係る切換弁によれば、シャワー板と本体とのいずれか一方に凹部が、かつ他方に凸部がそれぞれ設けられていると、例えば、切換弁の清掃のために本体からシャワー板が取り外された後、該シャワー板を本体に取り付けることとなるが、その際、凹部と凸部が嵌合することで、本体に対してシャワー板を位置決めすることができるので、本体とシャワー板との組立を簡単に行うことができ、両者の組立を良好に行うことができる効果が得られる。
請求項6に係る浄水装置によれば、請求項1から5のいずれか記載の切換弁を備えることで構成されるので、良好なシャワー性能が得られる浄水装置を提供できる効果が得られる。
以下、図面を参照し、この発明の実施例について説明する。図1から図6はこの発明の一実施形態に係る切換弁を示す図であって、図1は切換弁を示す水平断面の平面図、図2は同じく縦断面の正面図、図3は切換弁の底面図、図4は切換機構の切換レバーの動作を示す説明用側面図、図5はシャワー板を示す上から見た説明図、図6は本体とシャワー板との関係を示す下方から見た要部の説明用斜視図である。
図1から図4において、符号10は切換弁であり、符号11は主要構成要素の本体である。本体11は、中心軸が鉛直方向に沿う概略円筒状をなすものであって、図2に示すように、その上部に図示しない水栓と接続するための接続部12が形成され、接続部12にシールパッキン13が装着されると共に、接続部12の外周に回転リング14が螺着されている。そして、水栓の吐出部(図示せず)が回転リング14に挿入されてシールパッキン13と当接したとき、前記吐出部を接続部12に密接させた状態で回転リング14によって締め付けることで、水栓に切換弁10が装着されるようになっている。なお、接続部12の内部において、シールパッキン13と本体11の流路12aとの間にフィルタ33が設けられている。
この本体11には、切換機構15が備えられている。切換機構15は、図1及び図2に示すように、本体11内に軸周りに回転自在に設けられたロータ16と、該ロータ16を回動させる操作レバー17とを有している。ロータ16は、内部を中空とする円柱状をなしており、本体11内に設けられた収納空間18に対し、本体11の中心軸と直交する方向に回転自在、つまり水平軸周りに回転自在に納入されている。
ロータ16の外周部には図2に示すように切欠き19が設けられると共に、水道水供給孔20が設けられている。切欠き19は、詳細に図示していないが、ロータ16の外周部において接続部12の流路12aと対応する位置が周方向に沿い長孔形状に切り除かれることでロータ16の内外が連絡されている。供給孔20は、ロータ16の外周部において切欠き19から離れた位置、即ち、図2において切欠き19から右側にずれた位置に穿設された孔からなっており、これによってもロータ16の内外が連絡されている。
操作レバー17は、図1及び図3に示すように、U字状の板体をなしており、その開口する両端部17a、17b間に本体11を挟み込める程度の大きさからなっている。そして、図1及び図2に示すように、操作レバー17の一端部17aがロータ16の軸方向の一端に突設された軸部21とタッピングネジ23によって連結されると共に、他端部17bが本体11に設けられた他側部22とタッピングネジ24によって取り付けられている。これにより、操作レバー17が本体11に対し、図4に示す位置A〜位置Cのように鉛直方向に回動操作されると共に、その回動操作に伴って本体11内でロータ16が軸周りに回動するようになっている。
そのため、ロータ16は、図1及び図2に示すように、本体11の収納空間18内に軸受部25によって回転自在に支承されている。軸受部25は、図1に示すようにタッピングネジ25aによって本体11に取り付けられている。
そして、操作レバー17の操作によってロータ16が回動操作されたとき、水栓からの水道水が、原水吐出機構30と、浄水供給機構40と、シャワー水吐出機構50との三方に導かれるようになっている。
原水吐出機構30は、図2に示すように、本体11の下部中央部に下方に向けて開口された流路31が形成され、操作レバー17が図4において位置Aに操作されたとき、ロータ16の切欠き19の長さ方向の一端側が流路12aと連絡すると共に、切欠き部19の長さ方向の他端側と流路31が連絡することで、水栓からの水道水をそのまま本体11の下方に放出させるようになっている。なお、流路31にはフィルタ32が設けられている。
浄水供給機構40は、図1に示すように、本体11の側部に流路41を有する導出部42が突設され、該導出部42の先端がこれに螺着された接続ナット43によって図示しない浄水器と接続されるようになっている。
この浄水供給機構40は、操作レバー17が図4において位置Cに回動操作されたとき、ロータ16の切欠き19の長さ方向の一端側が導出部42と連絡すると共に、切欠き19の長さ方向の他端側が本体11の流路12a(図2参照)と連絡することで、水栓からの水道水がロータ16内に入り込み、かつロータ16の内部から導出部42の流路41を経て浄水器に導かれるようになっている。
シャワー水吐出機構50は、図2に示すように、本体11の下部に取り付けられたシャワー板51を有しており、操作レバー17が図4において位置Bに操作されたとき、水栓からの水道水がロータ16の切欠き19からロータ16内に至り、かつ水道水供給孔20からシャワー板51に吐出されることで、シャワー板51からシャワー水を放出させるようになっている。そのため、シャワー板51は、図5に示すように、環状の領域52が形成されると共に、その領域52内に小孔53が複数穿設されている。シャワー板51において、環状の領域52の中央部は、原水吐出機構30の流路31に対応して挿通壁51bが設けられ、該挿通壁51bと外周壁51aとによって環状の領域52が形成されている。
従って、この切換弁10は、操作レバー17が位置Aにあると、本体11内に流入した水道水が、ロータ16内をそのまま下方に真直流通してシャワー板51の中央部を経ることで原水として供給され、また、操作レバー17が位置Cにあると、本体11内に流入した水道水が、ロータ16の内部を通り、かつ該ロータ16の内部から流路41に導かれることで浄化可能とされ、更に、操作レバー17が位置Bにあると、本体11内に流入した水道水が、ロータ16の内部を通り、かつ水道水供給孔20を経てシャワー板51に導かれることでシャワーとして放出され、かくして水道水が選択的に導かれるようになっている。なお、図4において、操作レバー17の位置Bから位置A及び位置Cまでの回動角度は、共に同様の角度αからなっているが、違う角度であってもよいのは勿論である。
この実施形態においては、図5に示すように、シャワー板51の前記領域52に第1の無孔領域部54及び第2の無孔領域部55(いずれも鎖線にて囲んだ部分)がそれぞれ設けられている。
第1の無孔領域部54は、シャワー板51の環状の領域52内において、水道水供給孔20と対向する位置に設けられてあって、小孔が何等存在せず、しかも水道水供給孔20の面積と同じであるか或いは広い領域をなしている。従って、シャワー時、水道水が水道水供給孔20を経て第1の無孔領域部54に当たった後、そこから環状の領域52に沿って両側方向に流動するようになっている。
この第1の無孔領域部54には、水道水供給孔20と対応する位置に突起56が設けられている。この突起56は、図2に示すように、シャワー時、水道水供給孔20から吐出された水道水が当たることで、水道水をより確実に分散させるようになっている。
第2の無孔領域部55は、シャワー板51の環状の領域52内において、該領域52の中心部を中心とする点対称位置に設けられており、第1の無孔領域部54と同様に小孔が何等存在しない領域をなしている。これは、水道水が第1の無孔領域部54に当たって両側方向に流動し、第2の無孔領域部55で合流するが、その際、合流することで高くなる圧の水道水がそのまま放出されるのを防ぐためである。
また、シャワー板51の外周部には溝57が設けられている。溝57は、シャワー板51の外周壁51aの外周部において、軸方向に沿って形成されたV字状をなしており、しかも周方向に渡り所定の間隔で複数設けられている。この溝57は、本体11の下部にシャワー板51が取り付けられたとき、即ち、図2に示すように、本体11の下部に設けられたシャワー板取付部11a内にシャワー板51が挿入されて取り付けられたとき、そのシャワー板取付部11aとの間で小孔53と同様に機能することでシャワー水吐出孔として機能するようになっている。
従って、シャワー板51に水道水が吐出されたとき、環状の領域52から溢れ出した水道水が溝57を伝い落ちることでシャワー水をなすようにしている。
更に、シャワー板51及び本体11には位置決め機構としての凹部58及び凸部59が設けられている。即ち、図6に示すように、シャワー板51の外周壁51aの上部にその一部を凹ませて形成された凹部58が設けられる一方、本体11のシャワー板取付部11aには、凹部58と嵌合する凸部59が軸方向に突設され、シャワー板取付部11aにシャワー板51を取り付けるとき、凹部58と凸部59との嵌合によって本体11に対するシャワー板51の取り付け位置を位置決めできるようになっている。
そして、このような切換弁10の浄水供給機構40の導出部42に、図示しない浄水器が接続されることで浄水装置が構成される。
このようなシャワー板51は、本体11のシャワー板取付部11a内に軸方向に沿って挿入された後、図3に示すようにタッピングネジ60によって締結されることで本体11に取り付けられる。そのため、シャワー板51には、図5に示すように、ねじ挿通孔61が設けられると共に、本体11には、図6に示すように、流路31を形成する壁11bの両側部にネジ孔62が刻設されている。
なお、図2に示すように、本体11の前記壁11bとシャワー板51の挿通壁51b間にOリングが28が設けられている。また、本体の収納空間18と軸受部25との間、及び軸受部25と軸部21との間にもOリング29がそれぞれ設けられている。
更に、図2に示すように、操作レバー17の一端部17aの内側には、本体11の軸受部25に向かうようコイルバネ26で付勢されたクリック棒27が設けられている。そして、操作レバー17が図4に示す位置A〜Cに回動操作されたとき、それに伴いクリック棒27が軸受部25にそれぞれ設けられた凹部(符示せず)に係合し、操作レバー17が停止されることで、いわゆる操作レバー17のクリック機構をなしている。
このような構成の切換弁10は、主要構成部品が、つまり、本体11と切換機構15のロータ16及び操作レバー17とシャワー水吐出機構50のシャワー板51とが合成樹脂によって構成されている。
この実施形態の切換弁10は、上記のように構成されているので、次に、その動作について以下に説明する。
切換弁10は、予め、図示しない水栓が本体11の接続部12に挿入され、回転リング14によって締結されることで水栓の吐出部に装着されている。この場合、図示しない水栓が開栓されているものとする。
この状態にあるとき、利用者により切換機構15の操作レバー16が図4に示す位置Aの方向に回動操作されると、水栓からの水道水が本体11から切換機構15のロータ16を経てそのまま真直流通することで、シャワー板51の挿通壁51bを通って下方に導かれ、また操作レバー16が位置Cの方向に回動操作されると、水栓からの水道水が浄水供給機構40の流路41を経ることで浄水器に導かれ、更に、操作レバー16が位置Bの方向に回動操作されると、図2に示すようになり、水栓からの水道水がシャワー水吐出機構50に導かれ、シャワーが得られることとなる。
上記シャワー時、水栓からの水道水がロータ16の水道水供給孔20からシャワー水吐出機構50に送り出されると、その水道水が、まずシャワー板51の環状の領域52に吐出される。
このとき、水道水がシャワー板51の前記領域52に設けられた第1の無孔領域部54によって受け止められるので、水道水が分散すると共に、該無孔領域部54から前記領域52の通路に沿い二方向に分岐して流動する。その後、分散・分岐して流動する水道水が互いに合流することで水道水の圧が高くなるおそれが生じるものの、その際、シャワー板51の前記領域52内において、水道水が合流する部分に第2の無孔領域部55が設けられているので、高くなった圧の水道水がそのまま放出されることがない。
従って、この実施形態の切換弁10は、シャワー板51の環状の領域52に水道水が吐出されたとき、その水道水が第1の無孔領域部54に当たることで分散させながら分岐させるので、水道水が直接下流側に流れるのを防ぐ一方、分散・分岐した水道水が互いに合流することで圧が高くなるものの、高い圧の水道水が第2の無孔領域部55によってそのまま放出されるのを防ぐことができるので、シャワー水が全体的にバランスよく流れると共に、そのシャワー水の流姿を良好にすることができ、水道水を良好なシャワー水として機能させることができる。
その結果、第1の従来例のように分散板を用いることや、第2の従来例のように本体の内部に分散空間を設ける必要がないので、部品点数及び組立工数を減らすことが可能となるとともに、切換弁を小型化でき、また、本体の金型構造が複雑になるおそれもない。
しかも、シャワー板51の第1の無孔領域部54と第2の無孔領域部55とが、環状の領域52の中心部を中心とする点対称位置に配設されているので、水道水供給孔20からの水道水を分散させることと、高い圧の水道水が放出されるのを防ぐこととの双方を確実に行えるので、流姿に優れてかつムラのない良好なシャワー水を的確に実現することができる。
また、第1の無孔領域部54に突起56が設けられていると、水道水供給孔20からの水道水が突起56に当たることで水道水の分散を確実にかつ良好に行わせることができる。
一方、シャワー板51の外周壁51aの外周部に溝57が設けられていると、環状の領域52から溢れた水道水が溝57を経て流出し、溝57がシャワー水を導き出す小孔53と同様の機能を果たすので、下方から見たとき、概略的にシャワー板51の全体からシャワー水が放出される形態となり、シャワー水としていっそう良好に機能させることができるばかりでなく、シャワー板外周部に本体との螺着部分がなくなるため、外径を小さくすることが可能となることに加え、外観上の見栄えも良くなる。
また、シャワー板51に凹部58が、本体11に凸部59がそれぞれ設けられているので、例えば、切換弁10の清掃のために本体11からシャワー板51が取り外された後、該シャワー板51を本体11に取り付けることとなるが、その際、凹部58と凸部59が嵌合することで、本体11に対してシャワー板51を位置決めできるので、本体11とシャワー板51との組立を簡単に行うことができ、両者の組立を良好に行うことができる。
なお更に、切換機構15の操作レバー17が、本体11の高さ方向と略同程度の範囲で回動操作されるので、本体11から広い範囲で動作することがなくなり、そのため、操作レバー17が炊事の際などに邪魔になることがなくなると共に、その回動操作の範囲内で減水吐出機構30と浄水供給機構40とシャワー水吐出機構50との三方向に確実に水道水を導くことができる。
そして、このような切換弁10の浄水供給機構40に図示しない浄水器が接続されることで、浄水装置が構成されるので、シャワー時に良好なシャワー性能が得られる浄水装置を提供することができる。
なお、上記の実施形態において、本体11にシャワー水吐出機構40の他、前述したように原水吐出機構30と浄水供給機構40と切換機構15とがそれぞれ設けられているが、これら原水吐出機構30と浄水供給機構40と切換機構15との具体的構造は図示例に限定されるものではなく、例えば、蛇口直結型浄水器に組み込んでもよい。要は、所期の機能が得られればよい。
この発明の一実施形態に係る切換弁を示す水平断面の平面図である。 同じく切換弁を示す縦断面の正面図である。 同じく切換弁を示す底面図である。 切換機構の切換レバーの動作を示す説明用側面図である。 シャワー板を示す上から見た説明図である。 切換弁の本体とシャワー板との関係を示す下方から見た要部の説明用斜視図である。
符号の説明
10 切換弁
11 本体
15 切換機構
30 原水吐出機構
40 浄水供給機構
50 シャワー水吐出機構
51 シャワー板
52 環状の流路
53 小孔
54 第一の無孔領域部
55 第2の無孔領域部
56 突起
57 溝
58 凹部
59 凸部

Claims (6)

  1. 水道水を複数の流路に選択的に切り換える切換機構と、該切換機構を介して導かれた水道水をシャワー水として吐出するシャワー水吐出機構とを備えた切換弁であって、
    前記シャワー水吐出機構は、前記水道水が導入される本体に、環状の領域に複数の小孔が形成されたシャワー板を設けて構成され、
    前記切換機構は、前記シャワー板の前記領域の一部に前記水道水を吐出する水道水供給孔を有して構成され、
    前記シャワー板には、前記環状の領域に前記水道水供給孔からの水道水を受ける第1の無孔領域部が設けられると共に、該第1の無孔領域部から流動する水道水が合流する位置に第2の無孔領域部が設けられていることを特徴とする切換弁。
  2. 請求項1記載の切換弁において、
    前記第1の無孔領域部と第2の無孔領域部とは、前記環状の領域内の中心部を中心とする点対称位置に配設されていることを特徴とする切換弁。
  3. 請求項1又は2記載の切換弁において、
    前記第1の無孔領域部に突起が設けられていることを特徴とする切換弁。
  4. 請求項1から3のいずれか記載の切換弁において、
    前記シャワー板の外周部に、該シャワー板が前記本体に取り付けられたとき、シャワー水吐出用の小孔として機能する溝が設けられていることを特徴とする切換弁。
  5. 請求項1から4のいずれか記載の切換弁において、
    前記本体とシャワー板とのいずれか一方に凹部が設けられると共に、その他方に前記凹部と嵌合する凸部が設けられることを特徴とする切換弁。
  6. 請求項1から5のいずれか記載の切換弁を備えてなることを特徴とする浄水装置。
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