JP4225536B2

JP4225536B2 - Clothing with body shape correction function

Info

Publication number: JP4225536B2
Application number: JP2003116271A
Authority: JP
Inventors: 圭大谷; まさみ斉藤; 恵里奈河合
Original assignee: Wacoal Corp
Current assignee: Wacoal Corp
Priority date: 2003-04-21
Filing date: 2003-04-21
Publication date: 2009-02-18
Anticipated expiration: 2023-04-21
Also published as: JP2004323986A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、裁断されたままの状態で縁始末不要な縁を有し且つ体形補整機能を有する衣料に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、例えば、衣料の裾部などの縁は、裁断したままの状態では、縁部が解れてしまうので、解れを防止するために、何らかの縁始末をする必要があった。この始末のことを、縁始末をする、ヘミングなどと称し、その方法は部位や素材によって様々であって、例えば、布端を折り返して２重にし縫合したり、別布やテープ状物を断面略Ｕ字状に生地の縁部に被せて縫合するなど、縁始末がされているのが一般的である。しかし、この作業は衣類の縫製において可成りの負担であり、しかもこのように縁始末を施すと、その部分が厚くなり、タイトなアウターウェアーをその上に着用した場合など、下着の縁ラインが凸条になって外衣に現れ、外観を損なったり、分厚くなった縁部が着用感を損なうなどの問題になっている。
【０００３】
そこで、近年、例えば縁始末不要な裾を有するガードルなど、縁始末不要な生地の当該縁部がガードル裾部になるように、縁始末不要な生地からなる部片を少なくとも当該衣料を構成する生地の少なくとも一部に用いた衣料が使用されてきている。また、身体に密着して着用し、体形補整機能を付与した衣料についても、伸縮パワーを強くしたい部分に、他の当て布をあてがうのではなく、伸縮パワーを強くしたい部分に、編み込まれるか、又は、挿入される弾性糸の太さを太くしたり、同じウェールに編み込まれるか、又は、挿入される弾性糸の本数を多くしたり、当該弾性糸の編み込まれるか、又は、挿入される領域の幅を大きくしたりすることによって、当て布を用いた場合の様に段差を生じさせることなく、ヒップアップ機能などの、体形補整機能を付与する方法も採用されてきている。
【０００４】
ところで、縁始末不要な縁を形成するには、通常、いわゆる糸抜きなどの手法が用いられる（例えば、下記特許文献１参照）。従って、編み込んだ糸を抜くことによって、その部分を境にして、編地を２分し、当該２分された対向するそれぞれの縁の部分が、縁始末不要な縁となる。それ故、縁始末不要な縁は、糸の供給方向、すなわち、編み方向に実質上平行なラインの縁とならざるを得ない。当該生地の上下の縁を共に縁始末不要な縁とする場合も、共に編み方向に平行なラインの縁とならざるを得ない。
【０００５】
一方、上述したように、伸縮パワーを強くしたい部分に、より太い弾性糸を編み込むなどの手法によって、弾性糸により比較的伸縮パワーの強い領域を形成する場合も、より太い弾性糸を編み込むなどの手段で当該領域を形成するのであるから、前記伸縮パワーの切り替えラインの方向は、糸の供給方向、すなわち、編み方向にほぼ平行な実質上直線ラインに沿った方向にならざるを得ないのが通常である。
【０００６】
従って、１枚の編地中に、比較的伸縮パワーの強い領域を形成すると同時に１枚の同じ編地中に縁始末不要な縁を形成する場合には、比較的伸縮パワーの強い領域の伸縮パワーの切り替えラインの方向と、縁始末不要な縁のラインの方向とが、実質上平行な方向を向いた生地とならざるを得ない。
【０００７】
図２３に、一モデルサンプルとして、上述した、従来法により、１枚の編地中に、弾性糸の使用により比較的伸縮パワーの強い領域を形成すると共に、同時に１枚の同じ編地中に縁始末不要な縁を形成したものを、適宜の形状に裁断した、衣料の一部を構成する部片の模式的平面図を示した。尚この部片の形状は、単に、説明のために取り上げた形状であり、ある特定の衣料の部片に適用する厳密な形状ではない。しかし例えば、ある種のセミロングガードルの前脇から脇をカバーし背部のヒップ部並びに太腿をカバーするための左側の部片に近い形状の部片を説明用のモデルとして採用したものである。図の右側の上方部分が、後中心側となり、下側は太腿を包む部分である。後述する図２１〜図２２、図２４も同様の趣旨の図面である。
【０００８】
図２３に示した編地１００は、１０１の縁が、縁始末不要な縁であり、１０３が比較的伸縮パワーの強い領域（例えば、太い弾性糸が編み込まれて伸縮パワーが強められた領域）、１０２が上縁であり、比較的伸縮パワーの強い領域１０３の伸縮パワーの切り替えライン１０３ａ、１０３ｂ（以下、特に断らない限り両者をまとめて単に１０３ａｂと略称する）の方向と、縁始末不要な縁１０１の方向１０４とは平行になっている。尚、この編地の編み方向は、１０５の矢印で示された方向であり、伸縮パワーの切り替えライン１０３ａｂの方向と同様である。そして、仮に上縁１０２ラインの方向１０６を、比較的伸縮パワーの強い領域１０３の伸縮パワーの切り替えラインの方向１０３ａｂや、縁始末不要な縁１０１の方向１０４とは異なる図示した様な１０６の方向の形にしようとすると、上縁１０２は、縁始末不要な縁とすることはできず、２重に折り返して縫合するなど、縁始末（ヘミング）を必要とする縁になる。
【０００９】
図２４に、別の一モデルサンプルとして、従来法により、１枚の編地中に、比較的伸縮パワーの強い領域を形成すると共に、同時に１枚の同じ編地中に縁始末不要な縁を形成したものを、適宜の形状に裁断した、衣料の一部を構成する部片の模式的平面図を示した。
【００１０】
図２４に示した編地１００は、１０１の縁が、縁始末不要な縁であり、しかも、スカラップ状に波形形状になっている。このスカラップ状の縁始末不要な縁は、例えば日本特許第３０９９０８５号などの手法によって実現可能である。
【００１１】
そしてこの場合も比較的伸縮パワーの強い領域１０３（例えば、太い弾性糸が編み込まれて伸縮パワーが強められた領域）を設ける場合には、比較的伸縮パワーの強い領域１０３の伸縮パワーの切り替えラインの方向１０３ａｂと、縁始末不要な縁１０１の方向１０４とは実質上平行になっている。縁始末不要な縁１０１のスカラップ状部分は波形形状の曲線であるが、その波の進行方向に相当する全体としての縁１０１の方向は、矢印１０４の方向と言える。光は波動するが、全体として直線で進行方向を描いているのと同じ扱い方である。矢印１０４は、縁始末不要な縁１０１のスカラップ状の波の頂点を結ぶ接線ラインをもって全体としての方向としたが、波を上下に分割する中央線をもってしても全体としての方向が示せる。すなわち、縁始末不要な縁１０１をスカラップ状にしても、その全体としての方向１０４と、比較的伸縮パワーの強い領域１０３の境界ライン（伸縮パワーの切り替えライン）の方向１０３ａｂとは、実質上平行になっている。尚、この編地の編み方向は、１０５の矢印で示された方向であって伸縮パワーの切り替えラインの方向と同一方向である。そして、仮に上縁１０２ラインの方向１０６を、比較的伸縮パワーの強い領域１０３の伸縮パワーの切り替えラインの方向１０３ａｂや、縁始末不要な縁１０１の方向１０４と異なる図示した様な１０６の方向の形にしようとすると、上縁１０２は、縁始末不要な縁とすることはできず、２重に折り返して縫合するなど、縁始末を必要とする縁になる。
【００１２】
また、図示していないが、比較的伸縮パワーの強い領域１０３の伸縮パワーの切り替えラインの方向１０３ａｂと、縁始末不要な縁１０１の方向１０４とを非平行にしようとすると、縁部を目的の方向になるように裁断せざるを得ず、裁断した裁ち端は、そのままではほつれが生ずるので、縁始末を施した縁とせざるを得なくなる。すなわち縁始末不要な縁とすることはできなくなる。また、仮に上縁１０２を縁始末不要な縁とする場合にも、上縁１０２のラインの方向１０６を比較的伸縮パワーの強い領域１０３の伸縮パワーの切り替えラインの方向１０３ａｂと平行、すなわち同一方向にせざるを得ないのが実状である。
【００１３】
従って、従来は、衣料の縁始末不要な縁の方向を例えばほぼ水平方向など、特定の方向に決めてしまうと、弾性糸による比較的伸縮パワーの強い領域の方向（伸縮パワーの切り替えラインの方向）を目的の体形補整を行うに好適な角度にするなど自由に設定することはできず、裾ラインやウェストラインの縁などを縁始末不要な縁とする場合には、比較的伸縮パワーの強い領域の方向がそれと平行な方向に制限され、裾ラインやウェストラインの方向とは関係なしに比較的伸縮パワーの強い領域の方向を当該衣料の最適な方向とすることはできないと言う問題がある。
【００１４】
すなわち、縁始末不要な縁からなる裾ライン又はウェストラインの方向を目的とする衣料に最適な方向に設計すると、比較的伸縮パワーの強い領域の方向を、自由に変えることはできず、目的の体形補整を行うに好適な角度で配置することができないと言うような問題がある。
【００１５】
従って、従来のかかる縁始末不要な縁を有する部片を用いたロングガードル、セミロングガードル、スパッツなどの、股部を有しウェストライン部から少なくとも大腿部の一部までをカバーする下半身用衣料においては、例えば、裾ラインの方向が、大腿の長さ方向に対しほぼ直角方向になるように設計するのが一般的であったが、この裾部分を従来の糸抜きの手法で製造された縁始末不要な縁とした場合には、例えば大腿をカバーする部分に弾性糸の編み込みなどによる比較的伸縮パワーの強い領域を形成すると伸縮パワーの切り替えラインは裾ラインと平行な同一方向になり、比較的伸縮パワーの強い領域が輪状に大腿を押さえつけることになり、比較的その部分が強く締め付けられるので、比較的伸縮パワーの強い領域と弱い領域の境界が段差になって現れやすくなるという問題や、大腿部全体をこのような比較的伸縮パワーの強い領域にしてしまうと、伸縮パワーが強すぎて圧迫感などがあり、着用感が低下するという問題もあった。
【００１６】
【特許文献１】
日本特開２０００−３０３３３１号（［００２０］の説明及び図２参照）。
【００１７】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる従来の問題点を解決し、縁の部分が厚くならず、裾やウェストラインが外衣に反映して凹凸となって現れることなどのないなどの縁始末不要な縁を有する衣料の利点を有し、比較的伸縮パワーの強い領域を略帯状に大腿部に斜めに当接される様に配置することにより、比較的伸縮パワーの強い領域が大腿を長さ方向に対して直角方向に輪状に配置する場合と同等以上の面積を占めても圧迫感などが軽減され、着用感が低下することなく、体型補整に必要な領域に必要な方向で比較的伸縮パワーの強い領域を設け、比較的伸縮パワーの強い領域と弱い領域の境界が段差になって現れにくい大腿部をすっきりした形状に補整し得る着用感が良好な体型補整機能を有する衣料を提供しようとするものである。
【００１８】
【課題を解決するための手段】
前記課題を達成するために、本発明の体形補整機能を有する衣料は、（１）裁断されたままの状態で縁始末不要な縁を有し、且つ弾性糸により比較的伸縮パワーの強い領域が少なくとも1つ形成されていて、それらの伸縮パワーの切り替えラインは編み方向と同一方向を向いた直線状であって、弾性糸と非弾性糸とから構成される伸縮性の経編地からなる部片（Ｐ）を、衣料を構成する生地の少なくとも一部に用いた、股部を有し、ウェストライン部から少なくとも大腿部の一部までをカバーする下半身用衣料であって、前記衣料のウェストライン部又は裾部の少なくとも一方の縁が前記部片（Ｐ）の裁断されたままの状態で縁始末不要な縁からなっており、当該部片（Ｐ）の前記伸縮パワーの切り替えラインの方向と、当該衣料の縁始末不要な裁断されたままの状態の縁のラインのうち少なくとも一つの縁のラインの方向とが、相互に非平行であって、且つ前記弾性糸による比較的伸縮パワーの強い領域の少なくとも1つが、略帯状に大腿部に斜めに当接される様に配置されている体形補整機能を有する衣料である。
【００１９】
【発明の実施の形態】
本発明の衣料においては、比較的伸縮パワーの強い領域の長手方向、すなわち伸縮パワーの切り替えラインの方向と、縁始末不要な裁断されたままの状態の縁のラインのうち少なくとも一つの縁のラインの方向とが、相互に非平行であって、且つ前記弾性糸による比較的伸縮パワーの強い領域の少なくとも1つが、略帯状に大腿部に斜めに当接される様に配置されているので、比較的伸縮パワーの強い領域が大腿を長さ方向に対して直角方向に輪状に配置する場合と同等以上の面積を占めても、締め付けパワーが輪状に配置した場合に比べて小さくなり、圧迫感などが軽減され、体型補整に必要な領域に必要な方向で比較的伸縮パワーの強い領域を設け、比較的伸縮パワーの強い領域と弱い領域の境界が段差になって現れにくい着用感が良好な体型補整機能を有する衣料を提供できる。また、比較的伸縮パワーの強い領域が大腿部に斜めに当接される様に配置されていることにより、大腿部の上下方向に比較的広くサポートでき、同じ上下間全体を輪状に締め付けた場合に比べて、圧迫感などが遥に軽減され着用感が良好な大腿部をすっきりした形状に補整し得る体型補整機能を有する衣料を提供できるのである。
【００２０】
（２）前記（１）項に記載の体形補整機能を有する衣料においては、衣料の裾部及びウェストライン部のいずれもが当該部片（Ｐ）の裁断されたままの状態で縁始末不要な縁からなり、当該裾部及びウェストライン部から選ばれたいずれか一方の縁のラインの方向が、当該部片（Ｐ）の伸縮パワーの切り替えラインの方向と相互に非平行であることが好ましい。
【００２１】
（３）また、前記（１）項に記載の体形補整機能を有する衣料においては、衣料の裾部及びウェストライン部のいずれもが当該部片（Ｐ）の裁断されたままの状態で縁始末不要な縁からなり、当該裾部及びウェストライン部の縁のラインの方向のいずれもが、当該部片（Ｐ）の伸縮パワーの切り替えラインの方向と相互に非平行であることが好ましい。
【００２２】
（４）また、前記（１）〜（３）項のいずれかに記載の体形補整機能を有する衣料においては、弾性糸による比較的伸縮パワーの強い領域が、衣料バック側においては、身体の外側に向かって斜めに上がり、衣料フロント側においては、身体の前中心側に向かって斜めに上がる領域であることが好ましい。
【００２３】
（５）また、前記（１）〜（４）項のいずれかに記載の体形補整機能を有する衣料においては、弾性糸による比較的伸縮パワーの強い領域が、身体の大転子を含んだ部位に当接されるものを含むことが好ましい。
【００２４】
（６）また、前記（１）〜（４）項のいずれかに記載の体形補整機能を有する衣料においては、弾性糸による比較的伸縮パワーの強い領域が、身体の大転子下方の大腿部を含んだ部位に当接されるものを含むことが好ましい。
【００２５】
（７）また、前記（１）〜（６）項のいずれかに記載の体形補整機能を有する衣料においては、弾性糸による比較的伸縮パワーの強い領域が裁断されたままの状態で縁始末不要な縁からなる裾縁に至っていることが好ましい。
【００２６】
（８）また、前記（１）〜（７）項のいずれかに記載の体形補整機能を有する衣料においては、弾性糸による比較的伸縮パワーの強い領域が裁断されたままの状態で縁始末不要な縁からなる裾縁に至っていて、当該裾縁の全周囲長の１／２以上が比較的伸縮パワーの強い領域からなる裾縁であることが好ましい。
【００２７】
（９）また、前記（１）〜（８）項のいずれかに記載の体形補整機能を有する衣料においては、弾性糸による比較的伸縮パワーの強い領域として、ヒップの下部から脇に当接する領域を含むことが好ましい。
【００２８】
（１０）また、前記（１）〜（９）項のいずれかに記載の体形補整機能を有する衣料においては、比較的伸縮パワーの弱い領域が、大腿の下方内側から、大腿フロント側を通り、身体の外側に向かって斜めに上がっていることが好ましい。
【００２９】
（１１）また、前記（１）〜（１０）項のいずれかに記載の体形補整機能を有する衣料においては、衣料が、衣料全体が身体に密着するヒップ部を有する衣料であることが好ましい。
【００３０】
（１２）また、前記（１）〜（１１）項のいずれかに記載の体形補整機能を有する衣料においては、非弾性糸として、ブライト糸とダル糸を使用し、ブライト糸を編み込んだ部分とダル糸を編み込んだ部分を編み分けにより形成し、所望箇所にブライト糸とダル糸の光沢の差異による、線状ないし帯状の目視可能な模様が形成されていることが好ましい。
【００３１】
（１３）また、前記（１２）項に記載の体形補整機能を有する衣料においては、弾性糸の太さ、編み込み本数の少なくともいずれかを変えた伸縮パワーの異なる複数の領域の各領域に同時に編み込まれている非弾性糸を、それぞれブライト糸とダル糸を使い分けて使用することにより、伸縮パワーの相違部分を目視可能な模様部分にしていることが好ましい。
【００３２】
本発明の衣料においては、裁断されたままの状態で縁始末不要な縁は、前述した糸抜きなどの方法で形成された縁始末不要な縁ではなく、裁断されたままの状態でほつれの生じない縁始末不要な縁となる経編地からなる部片（Ｐ）を用いた裁断されたままの縁である。
【００３３】
このように裁断されたままの状態でも、その裁ち端（裁断されたままの縁）が縁始末不要な縁となるような生地としては、例えば次に示すような編み組織を有する生地を用いることができるが、特に以下のもののみに限定されるものではなく、その裁ち端（裁断されたままの縁）が解れずに縁始末不要な縁となるような生地であれば他の編み組織を有する生地を用いることを除外するものではない。本発明で用いる部片（Ｐ）の編地としては、非弾性糸と弾性糸とを同行させた１×１編み組織であって、かつ各編針において非弾性糸と弾性糸のうちの少なくとも１方が閉じ目により編成された伸縮性経編地からなるものが好適に用いられる。編糸に非弾性糸と弾性糸とを用いて適度の伸縮性を付与している。１×１の編み組織とし、且つ、各編針において非弾性糸と弾性糸のうちの少なくとも１方を閉じ目によりあるいは非弾性糸と弾性糸を共に閉じ目により編成することにより、編目の安定、裁断されたままの縁のほつれの防止を達成できる。１×１の編み組織としては、１×１のトリコット編みが好ましく、特にラッシェル編機で編まれた１×１のトリコット編みがテンションをかけ易く、よって編み密度を上げ易いため好ましい。
そして上記伸縮性経編地の中でも、図１８に示した編組織のように、非弾性糸８０と弾性糸８１のいずれもが閉じ目により編成されている伸縮性たて編地（Ａ）、図１９に示した編組織のように、非弾性糸８０が閉じ目により、弾性糸８１が開き目により編成されている伸縮性たて編地（Ｂ）、および図２０に示した編組織のように、非弾性糸８０と弾性糸８１とがともに開き目と閉じ目とを交互に、ただし、同じ編針において非弾性糸８０の開き目に対して弾性糸８１は閉じ目、同様に非弾性糸８０の閉じ目に対して弾性糸８１は開き目が組み合わされ編成されている伸縮性たて編地（Ｃ）などが実用的で優れている。（Ａ）および（Ｂ）の編地はとくに外観に優れ、（Ｃ）はループドロップしにくいという特長がある。
使用する非弾性糸としては、伸縮性衣類の種類により異なるが、ナイロンやポリエステルなどの合成繊維、レーヨンなどの半合成繊維、絹や綿などの天然繊維のいずれでも、またフィラメント糸、紡績糸のいずれも使用することができる。なかでも吸水性に富むナイロンはインナーウエア用編地として好ましく用いられる。弾性糸についてもとくに制限はないが、一般にポリウレタン弾性糸や当該弾性糸を非弾性糸でカバーしたカバリング糸等が使用できる。
そして、かかる伸縮性経編地においては、編み目の安定性、裁断されたままの縁のほつれ防止効果などを得る目的でプレセット処理または／およびヒートセット処理の施されているものが、好適である。処理温度は、装置の形状、プレセット処理時間、ヒートセット処理時間、素材の種類、編地の厚さなどにもよるが、１８０℃以上、好ましくは１８５℃以上の温度で、さらに確実に前記の効果を得るには１９０℃〜１９５℃の範囲で前記処理が施されていると、編地の一部が軟化し軽く編目が融着して編地の形態が安定し、裁断されたままの縁が特にほつれにくくなり好ましい。ヒートセット処理時間は、たとえば６〜８チャンバー構成（チャンバーの合計長さが約１５〜３０ｍ）の装置を用いた場合、１５〜４０ｍ／分程度、好ましくは１５〜２４ｍ／分程度がよい。
また、一般的な編地では仕上巾を１６０ｃｍ前後にするが、この伸縮性経編地では仕上巾を１００〜１４０ｃｍ、より具体的には、１１０ｃｍ、１２０ｃｍ、１３０ｃｍなどと短くし、可能な範囲で高密度に編成したものが、伸縮性衣類において編目の美しさを保持しつつ、その安定性を向上するために望ましい。使用する編糸の繊度等にもよるが、２．５４ｃｍ（１インチ）当たり５５ウエールを超える、好ましくは６０ウエールを超える、より好ましくは６５ウエールを超える、更に好ましくは７０ウエール以上の高密度に編地を編成し、編地のよこ伸びの割合を大きくすることが好ましい。ただし、非弾性糸としてセルロース糸や綿糸が編み込まれている場合はこの限りではない。
【００３４】
さらに、通常に較べて非弾性糸の使用糸量を増やし、長くし、且つ弾性糸は短くし、非弾性糸のランナー長を弾性糸のランナー長に比べてかなり長くした伸縮性経編地を好ましく使用する。具体的には、通常８０ｃｍ／ラック以下の非弾性糸のランナーを８５〜１２０ｃｍ／ラック、好ましくは９５〜１１５ｃｍ／ラックとし、通常６０ｃｍ／ラック以下の弾性糸のランナーを７０〜１１０ｃｍ／ラック、好ましくは７５〜１０５ｃｍ／ラックにして編成することが好ましい。
【００３５】
尚、ここで、「ランナー」とは、一定コース数（これを「ラック」と言い、通常、４８０コースを１ラックとする）を編むのに使用する糸の長さ（ｃｍ）を言う。
【００３６】
非弾性糸のランナーＡと弾性糸のランナーＢの比率（Ａ／Ｂ）は、好ましくは１.１５以上、より好ましくは１.２以上、更に好ましくは１.３以上とすることが好ましい。
【００３７】
尚、本発明で用いる裁断されたままの状態で縁始末不要な縁を形成しうる経編地は、レース生地ではない。
そして、上記の如く裁断されたままの状態で縁始末不要な縁を形成しうる生地に、部分的に比較的伸縮パワーの強い領域など、伸縮パワーの変化している領域を設けるには、（ａ）編み込む弾性糸の太さが異なる複数の領域を形成する方式、（ｂ）編み込む弾性糸の本数が異なる複数の領域を形成する方式、（ｃ）前記（ａ）又は（ｂ）の各領域の幅を変化させる方式、（ｄ）前記（ａ）、（ｂ）、（ｃ）の方式の少なくとも２つ以上を組み合わせた方式のいずれかの方式により比較的伸縮パワーの強い領域と前記領域より比較的伸縮パワーの弱い領域を形成することができる。
例えば、前記経編地に編み込まれる弾性糸のうち、比較的伸縮パワーの強い領域には他の部分よりも繊度の大きな弾性糸を編糸に用いたり、又は、同じウェールに編み込む弾性糸の本数を多くしたりすることにより、上記のように締付パワーを強化した部分が一体に編成された伸縮性経編地とすることができる。
この際、前記経編地全体に編み込まれている弾性糸を繊度の比較的小さい弾性糸とし、伸縮パワーを強めたい領域には、繊度の大きい弾性糸を更に編み込んで、比較的伸縮パワーの強い領域とすることもできる。
また、前述の様な比較的伸縮パワーの強い領域の幅を細幅にし比較的伸縮パワーの弱い領域の幅を広幅にし、一方、比較的伸縮パワーの強い領域の幅を広幅にし比較的伸縮パワーの弱い領域の幅を細幅にするなど、伸縮パワーの異なる領域の幅を調整することによって全体的に伸縮パワーの強弱を調整することも可能である。
なお、伸縮パワーの強弱のグレードを３段階以上にしてもよく、その場合には、上述した伸縮パワーを変化させる手法を３段階以上になるように調整すればよい。
【００３８】
特に限定するものではないが、前記伸縮性の経編地全体に編み込まれている非弾性糸の繊度は、２２〜１３２ｄｔｅｘが好ましく、より好ましくは３３〜５５ｄｔｅｘである。
【００３９】
非弾性糸は、細い方が編目を高密度としやすい。一方、細すぎると強度が弱くなってしまう。よって、３３〜５５ｄｔｅｘが編地を高密度とでき、かつ安定し強度のある編み組織とすることができるので好ましい。
また、比較的伸縮パワーの弱い領域に編み込まれている弾性糸の繊度は、特に限定するものではないが、好ましくは３３〜７７ｄｔｅｘ、より好ましくは、４４〜５５ｄｔｅｘのものであり、比較的伸縮パワーの強い領域に編み込まれている弾性糸の繊度は、好ましくは６６〜２３１ｄｔｅｘ、より好ましくは８８〜１５４ｄｔｅｘのものである。
【００４０】
伸縮性の経編地からなる前記経編地全体に編み込まれている弾性糸の繊度を、好ましくは３３〜７７ｄｔｅｘ、より好ましくは４４〜５５ｄｔｅｘの弾性糸とし、比較的伸縮パワーの強い領域には、好ましくは６６〜２３１ｄｔｅｘ、より好ましくは８８〜１５４ｄｔｅｘの太さの弾性糸が更に編み込まれている態様とすることも好ましい。
【００４１】
弾性糸は、細い方が編地を高密度とできる。１５４ｄｔｅｘ以上となると、裁断したままで縁部始末不要な状態は実現できるが、伸度が少なくなり、身体に密着する衣料に使用するには不都合がある。一方、１５４ｄｔｅｘよりも太い弾性糸は、伸度を要求しない衣料部位に使用することは可能である。また、２３１ｄｔｅｘ以上、３９６ｄｔｅｘまでの弾性糸でも、比較的柔らかいものであれば、裁断しても裁断したままの縁部がほつれにくい状態を実現できる。伸度は少ないが、伸度を要求しない部位には使用しうる。
そして、裁断されたままの状態で縁始末不要な縁を形成しうる生地に、部分的に伸縮パワーが変化している領域を設けるには、更に次の様な手法を適用してもよい。
【００４２】
（ｅ）編み込む非弾性糸の太さが異なる複数の領域を形成する方式、
（ｆ）編み込む非弾性糸の太さを変えると共に、編み込む弾性糸の太さ及び編み込む弾性糸の本数から選ばれた少なくとも一方を異ならしめることの組み合わせにより伸縮パワーの異なる複数の領域を形成する方式、
（ｇ）編み込む非弾性糸の太さを変えて伸縮パワーの異なる複数の領域を形成する際に、更に、前記各領域中に、（ｇ１）部分的に編み込む太い非弾性糸の密度を高くする部分を設ける、または、（ｇ２）部分的に編み込む細い非弾性糸の密度を高くする部分を設けることによって、前記各領域をそれぞれ全体として比較的伸縮パワーの強い、または、弱い領域とする方式。
上記（ｇ）の方式について、より理解を容易にするために、具体的に説明するならば、例えば、編み込む非弾性糸の太さを太くすることによって、比較的伸縮パワーの強い領域を設ける際に、部分的に細い非弾性糸の密度を高くする部分を設けることによって若干伸縮パワーを弱めの方向に調整し、その部分は全体としては、比較的伸縮パワーの強い領域を形成し、また、編み込む非弾性糸の太さを細くすることによって比較的伸縮パワーの弱い領域を設ける際に、部分的に太い非弾性糸の密度を高くする部分を設けることによって若干伸縮パワーを高目の方向に調整し、その部分は全体としては、比較的伸縮パワーの弱い領域を形成するなどの、方式である。しかし、弾性糸による程には、伸縮パワーの差はつきにくい。
尚、伸縮パワーの強弱の領域の形成とは無関係に、ないしは、伸縮パワーの強弱の領域の形成と連動させて、非弾性糸として、ブライト糸とダル糸を使用し、ブライト糸を編み込んだ部分とダル糸を編み込んだ部分を編み分けにより形成し、所望箇所にブライト糸とダル糸の光沢の差異による、線状ないし帯状の目視可能な模様を形成させることも好ましい。ブライト糸は光沢を有し、ダル糸は、つや消し糸であるので、ブライト糸を編み込んだ領域とダル糸を編み込んだ領域とが、光沢の差異により、目視可能に区別され、線状ないし帯状の目視可能な模様が形成され、デザイン上、衣料の美感を向上させることができ好ましい。
伸縮パワーの強弱の領域の形成と連動（関連）させて、非弾性糸として、ブライト糸とダル糸を使用する場合の手法としては、例えば、次のような手法が例示される。
用いる非弾性糸のブライト糸とダル糸の太さを変えることにより伸縮パワーの異なる複数の領域を形成する手法で、例えば比較的伸縮パワーの弱い領域に用いる非弾性糸として細いブライト糸を用い、比較的伸縮パワーの強い領域に用いる非弾性糸として太いダル糸を用いる組み合わせ、とか、その逆で、比較的伸縮パワーの弱い領域に用いる非弾性糸として細いダル糸を用い、比較的伸縮パワーの強い領域に用いる非弾性糸として太いブライト糸を用いる組み合わせなどにより、伸縮パワーの相違部分を目視可能な模様部分と関連、連動させることができる。このように、伸縮パワーの相違部分を目視可能な模様部分と関連させることにより、デザイン上、衣料の美感を向上させると同時に、伸縮パワーの強弱の機能領域を視認するとができ好ましい。
また、前記の手法に代えて、弾性糸の太さ、編み込み本数の少なくともいずれかを変えた伸縮パワーの異なる複数の領域の各領域に同時に編み込まれている非弾性糸を、それぞれブライト糸とダル糸を使い分けて使用することにより、伸縮パワーの相違部分を目視可能な模様部分にすることも好ましい。
すなわち、伸縮パワーの強弱の領域は、弾性糸の太さ、及び／又は弾性糸の編み込み本数を変えることにより形成するが、それぞれの領域がそれぞれ線状ないし帯状模様として視認できるようにするために、比較的伸縮パワーの強い領域に用いられる非弾性糸をダル糸とし、比較的伸縮パワーの弱い領域に用いられる非弾性糸をブライト糸とするとか、その逆の組み合わせとすることもできる。
また、前記の手法に変えて、非弾性糸及び弾性糸の両者の、太さ、編み込み本数の少なくともいずれかを変えた伸縮パワーの異なる複数の領域の各領域に同時に編み込まれている前記非弾性糸を、それぞれブライト糸とダル糸を使い分けて使用することにより、伸縮パワーの相違部分を目視可能な模様部分にすることも好ましい。
すなわち、上記の様な場合には、種々の組み合わせがあるが、例えば、比較的伸縮パワーの強い領域は、太い弾性糸と太いダル糸（非弾性糸）により形成し、比較的伸縮パワーの弱い領域は、細い弾性糸と細いブライト糸（非弾性糸）により形成するなど、それぞれの領域がそれぞれ線状ないし帯状模様として視認できるようになる。尚、前述の範囲の組み合わせであれば何ら具体的に例示した組み合わせに限定されない。
上述したように、本発明において「弾性糸により比較的伸縮パワーの強い領域が形成されている」とは比較的伸縮パワーの強い領域が弾性糸のみにより形成されていると言うことを意味するものでなく、弾性糸と非弾性糸を組み合わせて比較的伸縮パワーの強い領域も形成されるが、その際、用いられる弾性糸を適宜選定して用いることによって比較的伸縮パワーの強い領域を形成したものを意味している。
本発明の衣料は、以上のような裁断されたままの状態で縁始末不要な縁を有し、且つ弾性糸により比較的伸縮パワーの強い領域が少なくとも1つ形成されていて、それらの伸縮パワーの切り替えラインは編み方向と同一方向を向いた直線状であって、弾性糸と非弾性糸とから構成される伸縮性の経編地からなる部片（Ｐ）、すなわち裁断されたままの状態で縁始末不要な縁と伸縮パワーが変化する領域とを同時に１枚の編地中に有し、当該伸縮パワーの切り替えラインは編み方向と同一方向を向いた直線状である伸縮性の経編地からなる部片（Ｐ）を、衣料を構成する生地の少なくとも一部の部片として用いる。そして当該部片（Ｐ）は、その当該伸縮パワーの切り替えラインの方向と、縁始末不要な裁断されたままの状態の縁のラインのうち衣料上端（ウェストライン部）又は下端（裾部）の縁の少なくとも一方の縁を構成するラインの方向とが、相互に非平行である部片（Ｐ）を、衣料の種類やデザインに応じて少なくとも衣料を構成する部片の一部として適宜用いる。縁始末不要な裁断されたままの状態の縁のラインのうち衣料上端又は下端の縁の少なくとも一方の縁を構成するラインの方向と、比較的伸縮パワーの強い領域の伸縮パワーの切り替えラインの方向とが、相互に非平行である部片（Ｐ）とするには、衣料上端又は下端の縁の少なくとも一方の縁を目的とするデザインに応じて適宜裁断することで形成しうる。尚、必ずしも衣料を構成する部片のすべてをかかる生地で構成する必要はないし、衣料の部位によっては、衣料上端（ウェストライン部）又は下端（裾部）の縁の少なくとも一方の縁のラインの方向と、その当該伸縮パワーの切り替えラインの方向とが、平行である部片が用いられている部分があっても差し支えないが、通常、本発明で適用するセミロングタイプのガードル、ロングタイプのガードル、あるいはこれらとほぼ類似の外形を有するショーツ（すなわち大腿部の一部までをカバーする脚部を有するショーツ）、スパッツ、水着（ボトム衣料で大腿部の一部までをカバーする脚部を有するもの）などに適用する場合には、比較的伸縮パワーの強い領域の少なくとも1つが、略帯状に大腿部に斜めに当接される様に配置すると、衣料上端（ウェストライン部）および下端（裾部）の縁の両者の縁のラインの方向と、当該伸縮パワーの切り替えラインの方向とが、非平行になる設計となることが多い。また、衣料の一部の部位に、従来法の糸抜きにより縁始末不要な縁となっている生地、あるいは縁始末が必要な生地（以下、この生地を、「本発明とは別の生地」と略称することがある）を用いてもよい。
かくして本発明の衣料は、弾性糸の太さを太くしたり及び／又は編み込む弾性糸の本数などを多くするなど、弾性糸を適宜選定して用いることによって形成した比較的伸縮パワーの強い領域の伸縮パワーの切り替えラインの方向と、縁始末不要な縁のラインの方向とが、必然的に平行にされることなく、それぞれのラインの必要に応じた好適な方向にほぼ自由に設計でき、伸縮パワーの変化する領域を、目的の体形補整を行うに好適な角度で配置できる。従って本発明の体形補整機能を有する衣料においては、前述したように、前記弾性糸による比較的伸縮パワーの強い領域の少なくとも1つが、略帯状に大腿部に斜めに当接される様に配置できるのである。
しかも裾ラインないしウェストラインなどの方向も、伸縮パワーの変化する領域の方向にとらわれずに自由な方向のラインに設計した縁始末不要な縁を少なくとも一部に有する衣料が提供できる。尚、伸縮パワーの切り替えラインの方向は、本発明で用いる経編地の編み方向、すなわち編む際の糸の供給方向と同一の方向になる。編み方向とは、編まれた編み物が編み機から出てくる方向である（その１８０度反対向きの方向は、ここでは編み方向とは言わない）。比較的伸縮パワーの強い領域の方向は、比較的伸縮パワーの強い領域がほぼ帯状の時はその長手方向になり、本発明においては伸縮パワーの切り替えラインの方向と同じになる。
そして、弾性糸による伸縮パワーの切り替え部を有していて伸縮パワーの切り替えラインが直線状である伸縮性の経編地からなる前記部片（Ｐ）の裁断されたままの状態で縁始末不要な縁からなる衣料上端又は下端の縁の少なくとも一方の縁が、当該編地の編み方向に対し、好ましくは２０〜８０度、より好ましくは３０〜６０度、より一層好ましくは４０〜５０度、最も好ましくは４５度前後（具体的には４３〜４７度）の角度で裁断された縁とすることが好ましい。かかる本発明の好ましい態様とすることにより、裁断されたままの状態で縁始末不要な縁の身体へのフィット性が向上し、当該縁部分が、着用者の身体外側にカールすることを防止でき好ましい。即ち、裁断されたままの状態で縁始末不要な縁を、衣料の上端又は下端、例えば、ウェストや裾などに有する衣料は、当該縁部分が、着用者の身体外側にカールする場合がある。このようなカールを生じないようにするには、上記縁始末不要な縁となる部分の裁断ラインを、当該編地の編み方向に対し上述の角度となるように裁断することが好ましい。編地の編み方向とは、編地を編む場合の糸の供給方向に相当する。上記において編み方向に対し２０〜８０度とは、編み方向のラインを仮定した場合にその左右のいずれか側に２０〜８０度の角度であること、言い換えれば編み方向の進行方向側に角の頂点側が向いている角の角度で、編み方向の進行方向ラインに対し±２０〜８０度の角度である。
尚、裁断されたままで端始末不要な縁を、身体外側にカールすることを防止する必要性の少ない部位に使用する場合には、４５度を超えない範囲で裁断した縁を有する部片を使用することも好ましい。また、裁断縁を直線状ではなく、波形などに裁断した部片を使用すれば、縁部が身体外側にカールすることを防止でき好ましい。
【００４３】
衣類の部片を裁断する際に、複数の縁部を裁断したままで縁始末不要な縁とする場合、いずれかの箇所は、編み方向に対し２０〜８０度では裁断できず、編み方向に２０度未満の角度で裁断せざるを得ない箇所がある。その様な縁部は波形に裁断すれば、波形のカーブとなった縁部の裁断角度が２０〜８０度とすることもでき、縁部全体を実質的に２０〜８０度で裁断した効果を得られる。例えばショートガードルのウエストラインと裾を共に裁断したままで縁始末不要な縁とする場合など、両方の端部を２０〜８０度で裁断できないこともあり、かかる場合に、一方の縁を波状の縁にすることは好ましい。
裁断されたままの状態でほつれの生じない縁始末不要な縁を有し、且つ弾性糸により比較的伸縮パワーの強い領域が少なくとも1つ形成されていて、それらの伸縮パワーの切り替えラインは編み方向と同一方向を向いた直線状であって、弾性糸と非弾性糸とから構成される伸縮性の経編地からなる部片（Ｐ）で、伸縮パワーの切り替えラインの方向と、縁始末不要な縁のラインの方向とが、実質上非平行な方向を向いている例を説明するために、先に、用いたモデル図の図２３、図２４と同様の趣旨の図である図２１、図２２を用いて説明する。図２１、図２２は、それぞれ一モデルサンプルとして、上述した本発明で用いる、適宜の形状に裁断して形成した衣料の一部を構成する部片（Ｐ）の模式的平面図を示した。尚この部片の形状は、単に、説明のために取り上げた形状であり、ある特定の衣料の部片に適用する厳密な形状ではない。しかし例えば、ある種のセミロングガードルの前脇から脇をカバーし背部のヒップ部並びに太腿をカバーするための左側の部片に近い形状の部片を説明用のモデルとして採用したものである。図の右側の上方部分が、後中心側となり、下側は太腿を包む部分である。
図２１に示した編地９０は、９２と９１の上下の縁（それぞれウェストライン部と裾部に相当する）が、裁断により形成された縁で、裁断されたままの状態で縁始末不要な縁であり、９３が伸縮パワーの変化する領域（例えば、太い弾性糸が編み込まれて伸縮パワーが強められた領域）、であり、比較的伸縮パワーの強い領域９３の伸縮パワーの切り替えライン９３ａ、９３ｂ（以下、特に断らない限り両者をまとめて単に９３ａｂと略称する）の方向と、縁始末不要な縁９１の方向９４、ならびに縁始末不要な縁９２の方向９６とは非平行になっている。尚、編み方向は、９５の矢印が示している方向であり、伸縮パワーの切り替えライン９３ａｂの方向と平行で同方向である。尚また、本発明においては、図示したものに限られず、縁始末不要な縁９１の方向９４、及び縁始末不要な縁９２の方向９６のいずれか一方が、伸縮パワーの切り替えラインの方向９３ａｂ（編み方向９５）と非平行になっているものでもよい。
次に図２２に、前記図２１と若干異なる形状に裁断された部片（Ｐ）の模式的平面図を示した。図２２に示した編地９０は、９１と９２の上下の縁が、裁断により形成された縁で、裁断されたままの状態で縁始末不要な縁であり、以下、図２１と同一の部分には同一の符号を付して重複説明は省略した。下側の９１の縁が、波形形状になっている。
そしてこの場合も伸縮パワーの変化する領域９３の伸縮パワーの切り替えラインの方向９３ａｂと、縁始末不要な波形形状の縁９１の方向９４とは実質上非平行である。縁９１は波形形状の曲線であるが、その波の進行方向に相当する全体としての縁９１の方向は、矢印９４の方向と言える。光は波動するが、全体として直線で進行方向を描いているのと同じ扱い方である。矢印９４は、縁始末不要な９１の波形の波を上下に分割する中央線をもって全体としての方向としたが、図２４で説明したように波形の波の頂点を結ぶ接線ラインをもってしても全体としての方向が示せる。すなわち、裁断されたままの状態で縁始末不要な縁９１の如く波形状にしても、その全体としての方向９４と、伸縮パワーの変化する領域９３の伸縮パワーの切り替えラインの方向９３ａｂ（編み方向９５）とは、実質上非平行になっているとする例である。尚、編み方向、すなわち糸の供給方向は、９５の矢印が示している方向である。また、この例においては、裁断されたままの状態で縁始末不要な上側の縁９２の方向９６と比較的伸縮パワーの強い領域９３の伸縮パワーの切り替えラインの方向９３ａｂ（編み方向９５）も非平行になっている。
【００４４】
本発明の衣料においては、前述したように、弾性糸によって伸縮パワーが強められた比較的伸縮パワーの強い領域の少なくとも1つが、略帯状に大腿部に斜めに当接される様に配置されていることが必要である。弾性糸によって伸縮パワーが強められた比較的伸縮パワーの強い領域を、本発明では、「弾性糸による比較的伸縮パワーの強い領域」と称している。尚、比較的伸縮パワーの強い領域が大腿部に斜めに当接される場合の、斜めとは、比較的伸縮パワーの強い領域の伸縮パワーの切り替えラインの方向が、大腿部の長さ方向に対して斜めになっていることを意味し、伸縮パワーの切り替えラインの方向が、大腿部の長さ方向と平行な場合とか、伸縮パワーの切り替えラインの方向が、大腿部の長さ方向に対し直角な方向は含まない。大腿部の長さ方向に対して伸縮パワーの切り替えラインの方向が、好ましくは２０〜８０度、より好ましくは３０〜６０度、より一層好ましくは４０〜５０度、最も好ましくは４５度前後（具体的には４３〜４７度）の角度であることが好ましい。
【００４５】
そして本発明の衣料においては、（ａ）弾性糸による比較的伸縮パワーの強い領域が、身体の大転子を含んだ部位に当接されるものを含むと股関節サポート効果が発揮され好ましい。略帯状に大腿部に斜めに当接される比較的伸縮パワーの強い領域（以下、これを領域Ａと略称することがある。）が、身体の大転子を含んだ部位にも当接され、且つ大転子を含めて幅４ｃｍ以上にすることが好ましいが、領域Ａが、身体の大転子を含んだ部位には当接されていない場合には、領域Ａとは別の比較的伸縮パワーの強い領域であって、当該領域Ａと伸縮パワーの切り替えラインの方向が平行になるようなほぼ帯状の比較的伸縮パワーの強い領域（以下領域Ｂと略称することがある。）を更に設けて、領域Ｂが大転子を含んだ部位にも当接される様にしてもよい。大転子が存在する近傍の部分は、ヒップ並びに太腿が身体の横方向に張り出す箇所なので、大転子を含んだ部位に比較的伸縮パワーの強い領域が当接される様にすることによって、シルエットをすっきりした形に整えることが出来ると共に、股関節を安定にする保護作用がある。
【００４６】
また、本発明の衣料においては、（ｂ）弾性糸による比較的伸縮パワーの強い領域が、大腿部外側上方、例えば身体の大転子下方の大腿部を含んだ部位などに当接されるものを含むと、股関節のサポート効果が得られる。この場合の（ｂ）の幅は好ましくは５ｃｍ以上、より好ましくは７ｃｍ以上である。
【００４７】
この部分も、ヒップ並びに大腿が身体の横方向に張り出す箇所なので、これらの部位に比較的伸縮パワーの強い領域が当接される様にすることによって、シルエットをすっきりした形に整えることが出来好ましい。この（ｂ）の態様の場合に、必要に応じて、（ａ）の比較的伸縮パワーの強い領域を合わせて設けても良いが、全体の締め付け感があまり強くなりすぎる場合には、（ａ）の部分を比較的伸縮パワーの強い領域とせずに、比較的伸縮パワーの弱い領域としたり、伸縮パワーが中の領域としても良い。
【００４８】
また、本発明の体形補整機能を有する衣料においては、衣料のウェストライン部又は裾部の縁の少なくとも一方の裁断されたままの状態で縁始末不要な縁に、前記直線状の伸縮パワーの切り替えラインが到達していて、当該縁始末不要な縁が、比較的伸縮パワーが強い部分と弱い部分が混在する縁となっていることも好ましい。かかる好ましい態様とすることにより、従来の縁始末不要な縁を有する衣料では、一枚の編地において達成できない比較的伸縮パワーが強い部分と弱い部分が混在する縁始末不要な縁を有する衣料を提供できる。従って、従来の縁始末不要な縁を有する衣料では実現できない、伸縮パワーの切り替えラインが縁始末不要な縁のラインの方向にあまり拘束されることなく、より自由に設計でき、よって、部位に応じたフィット性の要求に、より適合し易い設計の自由度の増大した衣料を提供することができ好ましい。
【００４９】
また、本発明の体形補整機能を有する衣料においては、弾性糸による比較的伸縮パワーの強い領域が裁断されたままの状態で縁始末不要な縁からなる裾縁に至っていることが好ましく、その場合に、当該裾縁の全周囲長の１／２以上４／５以下が比較的伸縮パワーの強い領域からなる裾縁であることが好ましい。かかる好ましい態様とすることにより、裾が身体に密着し、ずれにくく、裾が安定した位置に保持されやすくなり好ましい。しかも当該裾縁の全周囲長の１／２以上４／５以下が比較的伸縮パワーの強い領域であるので、裾縁の全周囲が比較的伸縮パワーの強い領域である場合に比べ、締め付けによる段差が生じにくく好ましい。
【００５０】
また、更に、本発明の体形補整機能を有する衣料においては、弾性糸による比較的伸縮パワーの強い領域として、後中心のヒップの下部から脇に向かって斜め方向でヒップの下部から脇に当接される領域（以下領域Ｃと略称することがある。）を含む態様とすることにより、ヒップアップの機能が発揮される。ヒップの下部から脇に当接する比較的伸縮パワーの強い領域（領域Ｃ）が、更に脚部にまで伸びて大腿部に斜めに当接される比較的伸縮パワーの強い領域（即ち領域Ａ）を形成するものであっても良い。領域Ｃと領域Ａは連続させずに、別々に設けても良い。
【００５１】
以上、説明した弾性糸による比較的伸縮パワーの強い領域は、衣料バック側においては、身体の外側に向かって斜めに上がり、衣料フロント側においては、身体の前中心側に向かって斜めに上がる領域であることが好ましい。このように、衣料バック側においては、身体の外側に向かって斜めに上がることにより、大腿部からヒップを上に持ち上げる力が作用し、ヒップアップなどの機能が効果的に発揮され、好ましい。衣料バック側をカバーする部片（Ｐ）が、例えば図２１や図２２で示した様な、前脇から脇をカバーし背部のヒップ部並びに太腿をカバーするための部片の如く、バック側と共に衣料のフロント側の少なくとも一部もカバーする連続部片の場合を例にとると、衣料バック側において、比較的伸縮パワーの強い領域が身体の外側に向かって斜めに上がる場合には、当該比較的伸縮パワーの強い領域は衣料のフロント側においては、必然的に身体の前中心側に向かって斜めに上がることになる。
【００５２】
また、本発明の体形補整機能を有する衣料において、比較的伸縮パワーの弱い領域については、大腿の下方内側から、大腿フロント側を通り、身体の外側に向かって斜めに上がっている態様を採用すると、脚部を動かした時に形状変化が大きい大腿直筋が存在する大腿前面の内側よりの個所に、比較的伸縮パワーが弱い領域など、比較的容易に伸縮しやすい領域が少なくとも部分的に当接されるようになり、運動追従性が向上し、着用中における裾ずれなどが起こりにくくなり好ましい。
【００５３】
本発明は、股部を有し、ウェストライン部から少なくとも大腿部の一部までをカバーする下半身用衣料に適用でき、特に、衣料全体が身体に密着するヒップ部を有する衣料に好適に適用できる。本発明が適用される好ましい衣料としては、セミロングタイプのガードル、ロングタイプのガードル、あるいはこれらとほぼ類似の外形を有するショーツ（すなわち大腿部の一部までをカバーする脚部を有するショーツ）、スパッツ、水着（ボトム衣料で大腿部の一部までをカバーする脚部を有するもの）などが挙げられる。スパッツなどは、脚部が膝上丈のものから、長いものでは、足首丈のものも含む。
次に、本発明の衣料の具体的実施の形態例について、図面を引用しながら説明するが、本発明はこれら図示したもののみに限定されるものではない。
尚、以下の説明においては、１枚の編地中に、伸縮パワーの切り替えラインが直線状である伸縮パワーの変化する領域を形成すると共に、同時に１枚の同じ編地中に裁断されたままの状態で当該裁断された縁が縁始末不要な縁を形成した部片を単に「ヘミングレス部片」とか、「部片（Ｐ）」と略称を用いて記述することがある。また、以下の実施の形態例で用いる、前述の様なヘミングレス部片は、前述の図１８を引用して説明した経編地から作られているので、当該経編地の編み組織の説明は省略する。但し、前述の図１９や図２０を引用して説明した経編地など、本発明の目的を達成しうる経編地であれば、他の編み組織の経編地でも良いことは勿論である。
【００５４】
実施の形態例１
図１は本発明の裁断されたままの状態で縁始末不要な縁を有し且つ体形補整機能を有する衣料の一実施の形態例のセミロングタイプのガードルの背面側から見た斜視図、図２は図１に示したセミロングタイプのガードルの正面側から見た斜視図、図３は図１、図２に示したセミロングタイプのガードルの着用者の左側に相当する前脇−脇−ヒップ部−脚部充当部片１の裁断ラインを編地上に示した平面図及びクロッチ部片の平面図である。
図１〜図３において、１が前脇−脇−ヒップ部−脚部をカバーする前脇−脇−ヒップ部−脚部充当部片、６は腹部をカバーする腹部充当部片である。左右の前脇−脇−ヒップ部−脚部充当部片１は、脚部を除いて後中心の縫合ライン４で相互に縫合されており、前脇−脇―ヒップ部−脚部充当部片１の前側の側縁は、腹部充当部片６の側縁と縫合ライン５で互いに縫合されている。図１などの背面側から見た斜視図では、どのあたりから脚部なのかわかりにくいので、仮想点線８を図中に示し、およそ仮想点線８より下側が脚部であることが分かるようにした。従って、仮想点線８より上側の縫合ライン４が後中心の縫合ラインであり、仮想点線８より下側が左右両足に分かれて形成された脚部である。
【００５５】
図３において、生地１６中に示されたラインＡ−Ｂ−Ｃ−Ｄ−Ｅ−Ｆ−Ｇ−Ａはこのガードルの脇から後ろ及び脚部に用いられる着用者の左側半分の部片を得るための前脇−脇―ヒップ部−脚部充当部片１の裁断ラインを示したものである。また、３０はクロッチ部片であり、前脇−脇―ヒップ部−脚部充当部片１と同じ生地を用いても良いが、異なる生地を用いても良く、クロッチ部片の素材は、従来よりガードルのクロッチ部片に用いられている各種のものが使用できる。クロッチ部片３０は、股部になり図１、２では表示されていない。
図示していないが、前脇−脇―ヒップ部−脚部充当部片１の右側半分の部片の形状は、左側半分の部片の形状と左右線対称となる。Ａ−Ｂラインは図１の腹部充当部片６と縫合され（縫合ライン５）、Ｑ−ＣラインはＥ−Ｄラインと縫合されて左脚部を形成し、Ｇ−Ｆラインは図示していない前述した右側半分の部片の同様な部分と縫合されて後中心の縫合ライン４を形成することになる。クロッチ部片３０のＯ−Ｐラインは腹部充当部片６の下端に縫合され、Ｏ−Ｉラインは部片１のＢ−Ｑラインと縫合され、Ｈ−Ｉラインは部片１のＦ−Ｅラインと縫合される。図示していない前述した右側半分の部片１の縫製も左右対象であるので同様である。かくして図１〜図２に示したガードルを作成することができる。他の実施の形態例のガードルもほぼ同様な縫製により形成される。
【００５６】
図１〜図３に示したガードルにおいては、前脇−脇―ヒップ部−脚部充当部片１として、ヘミングレス部片が用いられている。この前脇−脇―ヒップ部−脚部充当部片１は、比較的伸縮パワーが強い領域９ａ、９ｂ、９ｃ、伸縮パワーが中程度の領域１０ａ、１０ｂ、１０ｃ、比較的伸縮パワーが弱い領域１１ａの３つのグレードになっている。
前脇−脇−ヒップ部−脚部充当部片１を構成する経編地の編み方向は、矢印９５ａ、９５ｂの矢印が示す方向である。この部片１を構成する経編地の編み方向は、比較的伸縮パワーが強い領域９ａ、９ｂの長さ方向と平行であり、言い換えれば比較的伸縮パワーが強い領域９ａ、９ｂ、９ｃ、伸縮パワーが中程度の領域１０ａ、１０ｂ、１０ｃ、比較的伸縮パワーが弱い領域１１ａの境界ラインに相当する伸縮パワーの切り替えラインの方向と平行、即ちこれらと同一方向である。前脇−脇−ヒップ部−脚部充当部片１は、図１８で説明したようなナイロン糸とポリウレタン糸とを同行させた１×１編み組織で、弾性糸、非弾性糸共に閉じ目で編まれている。
そして比較的伸縮パワーが強い領域９ａ、９ｂ、９ｃには、４４ｄｔｅｘのナイロン糸と１４３ｄｔｅｘのポリウレタン糸が用いられ、比較的伸縮パワーが弱い領域１１ａには、４４ｄｔｅｘのナイロン糸と７７ｄｔｅｘのポリウレタン糸が用いられ、また伸縮パワーが中程度の領域１０ａ、１０ｂ、１０ｃには４４ｄｔｅｘのポリウレタン糸が２本（ポリウレタン糸の太さ合計８８ｄｔｅｘ）と４４ｄｔｅｘのナイロン糸が編み込まれている。
尚、前述したようにナイロン糸としてダル糸であるつや消しされた糸と、ブライト糸と呼ばれるより光沢感のある糸とを領域ごとに使い分けて用いることにより、各領域の部分が目視可能な縞模様となって現れるようにしても良い。
そしてこの実施の形態において、前脇−脇−ヒップ部−脚部充当部片１の裁断されたままの状態で縁始末不要な縁は、２の裾ラインの縁と３のウェストラインの縁の部分である。裾ライン２は波形になっており、裾ライン２の方向は当該波形の各頂点を結ぶ直線と同じ方向、すなわち矢印１２（図３参照）で示された方向であり、伸縮パワーの切り替えラインの方向（編み方向９５ａ、９５ｂ）とは非平行となっている。ウェストライン３の方向も編み方向９５ａ、９５ｂの方向に対し角αが約３５度の角度で裁断されている。裾ライン２の方向とウェストライン３の方向も互いに非平行である（図１、図２ではわかりにくいので図３参照）。前脇−脇−ヒップ部−脚部充当部片１の裁断されたままの状態で縁始末不要な縁であるウェストライン３には、前記直線状の伸縮パワーの切り替えラインが到達していて、当該縁始末不要な縁が、比較的伸縮パワーが強い部分９ａと中程度の部分１０ａと弱い部分１１ａが混在する縁となっている。同じく、裾ライン２も前記直線状の伸縮パワーの切り替えラインが到達していて、当該縁始末不要な縁が、比較的伸縮パワーが強い部分９ｃと中程度の部分１０ｃが混在する縁となっている。そして当該裾縁の全周囲長の７０％（即ち１／２以上４／５以下）が比較的伸縮パワーの強い領域からなる裾縁である。比較的伸縮パワーが強い領域９ｃが裾縁の全周囲長の７０％を占めているので、裾が身体に密着し、ずれにくく、裾が安定した位置に保持されやすくなり好ましい。しかも当該裾縁の全周囲が比較的伸縮パワーの強い領域である場合に比べ、締め付けによる段差が生じにくく好ましい。
弾性糸による比較的伸縮パワーが強い領域のうち９ｂと９ｃが略帯状に大腿部に斜めに当接される様に配置されており、９ｂは、幅１３ｃｍで、身体の大転子を含んだ部位に当接される様に形成されている。身体の大転子に相当する位置を参考までに１３で示した。着用者個人個人で大転子の位置は変わるので、平均的な体型の身体における場合に、９ｂが大転子を含んだ部位に当接されることになる。大転子が存在する近傍の部分は、ヒップ並びに大腿が身体の横方向に張り出す箇所なので、大転子を含んだ部位に比較的伸縮パワーの強い領域が当接される様にすることによって、シルエットをすっきりした形に整えることが出来ると共に、股関節を安定にする保護作用も加味される。
比較的伸縮パワーが弱い領域１１ａがヒップの膨らみ部分を通り、その幅が約５ｃｍで、その上下両側に伸縮パワーが中程度の領域１０ａ、１０ｂ（それぞれの１ｃｍ幅）が設けられていて、ヒップの丸い膨らみをつぶさずにより美しく整え、衣料バック側において比較的伸縮パワーが強い領域９ｂは身体の外側に向かって斜めに上がりヒップの下部から脇側にほぼ沿う方向に設けられていて、ヒップアップ機能を発揮するに好適な角度（この場合には上述したウェストライン３の方向に対し約３５度）で伸縮パワーが変化する領域の伸縮パワーの切り替えラインの方向が決められている。比較的伸縮パワーが弱い領域１１ａと比較的伸縮パワーが強い領域９ａと９ｂなどの間に、伸縮パワーが中程度の領域１０ａ、１０ｂを設けることによって、伸縮パワーの急激な変化を避け、伸縮パワーの急激な変化による段差の発生などがより効果的に防止され、ヒップの丸みを、より自然な丸みにすることが出来る。
上記のように弾性糸による伸縮パワーの強弱差のある領域を３段階以上設ける場合は、弱い領域と強い領域の間に、中の領域を設けると、中の領域が、強弱領域間の緩衝となる。特に、強弱領域の、伸縮パワー差の大きい場合に好ましい。
尚、伸縮パワーが中程度の領域の幅は、求める体型補整機能により定めるが、強弱領域の緩衝としては、１ｃｍ〜３ｃｍ程度の細幅でも十分である。
しかもウェストライン３は、当該編地の編み方向９５ａ、９５ｂに対し、約３５度の角度で裁断された縁（図３の角αが約３５度）であるので、ウェストライン３の縁が着用者の身体外側にカールすることがなく、フィット性が良好になる。また、フロント側において、腹部下部から斜めに下がりバック側において大腿下部の位置をカバーするように設けられた伸縮パワーが中程度の領域１０ｃ（幅約９ｃｍ）を設けることによって、伸縮パワーが強くなりすぎて、着用感が低下することを緩和している。
尚、比較的伸縮パワーが強い領域９ａは、バック側のヒップ上部からウェストの一部をカバーし、略逆三角形状の領域であり、身体のこの部分が、その下部のヒップ部より全体的に細くなるので、フィットし易いように比較的伸縮パワーが強い領域９ａを配置したものである。
また、上記ガードルは、前脇−脇−ヒップ部−脚部充当部片１において、弾性糸による比較的伸縮パワーの強い領域が、衣料バック側においては、身体の外側に向かって斜めに上がり、衣料フロント側においては、身体の前中心側に向かって斜めに上がっており、比較的伸縮パワーの弱い領域並びに伸縮パワーが中程度の領域も比較的伸縮パワーが強い領域と平行に設けられているので同様である。
上述の様に、裾ライン２やウェストライン３は、裁断されたままの状態で縁始末不要な縁になっており、縁始末が不要で、またゴムテープなどを用いていないので、ゴムテープの様に線状にウェストを強く締め付けることがなく、厚みが増大しないので着用時のウェストまわりのシルエットをすっきりとしたシルエットにすることができると共に、ゴムテープの締め付け跡が肌に残ることがない。また、上記裾まわりも同様である。
尚、腹部充当部片６は、この例では特に伸縮パワーの異なる領域は設けずに、伸縮パワー変化のない均質な伸縮性経編地を用いた。腹部充当部片６も１×１のトリコットで、弾性糸と非弾性糸が共に閉じ目の前述した編み組織の布で作成されていて、上側の縁７は裁断されたままの状態で縁始末不要な縁になっている。腹部充当部片６は必要に応じ、他の縁始末の必要な生地を用いても良い。腹部充当部片６は４４ｄｔｅｘのナイロン糸と８８ｄｔｅｘのポリウレタン糸を用い、図１８で説明したようなナイロン糸とポリウレタン糸とを同行させた１×１編み組織で編まれた編地を用いている。この編地の編み方向は、そのウェストライン７の方向に平行な方向である。尚、腹部充当部片６としては、必要に応じて、伸縮パワーの変化のある編地を用いてもよいし、また、非弾性糸としてブライト糸とダル糸を用いて、目視可能な縞模様を形成してもよい。
以上の如く、本ガードルは、弾性糸による比較的伸縮パワーの強い領域の少なくとも1つが、略帯状に大腿部に斜めに当接される様に配置されているので、比較的伸縮パワーの強い領域が大腿を長さ方向に対して直角方向に輪状に配置する場合と同等以上の面積を占めても、締め付けパワーが輪状に配置した場合に比べて緩和され、圧迫感などが軽減され、体型補整に必要な領域に必要な方向で比較的伸縮パワーの強い領域を設け、比較的伸縮パワーの強い領域と弱い領域の境界が段差になって現れにくい着用感が良好なしかも大腿部も含めた下半身部の体型補整機能を良好に発揮出来る衣料を提供できる。また、比較的伸縮パワーの強い領域が大腿部に斜めに当接される様に配置されていることにより、大腿部の上下方向に比較的広くサポートでき、同じ上下間全体を輪状に締め付けた場合に比べて、圧迫感などが遥に軽減され着用感が良好な体型補整機能を有する衣料を提供できる。
そして比較的伸縮パワーの強い領域が大転子を含んだ部位にも形成されているので、ヒップ並びに大腿が身体の横方向に張り出す箇所を効果的に補正でき、その部分のシルエットをすっきりした形に整えることが出来ると共に、股関節を安定にする保護作用も発揮され好ましい。また、ウェストライン部や裾部は裁断されたままの状態で縁始末不要な縁になっており、凹凸の段差が外衣に反映して見苦しくなると言うこともなくすっきりとしたシルエットにすることができる。
しかもこのガードルは、ウェストライン３の縁が着用者の身体外側にカールすることがない、フィット性が良好なガードルを提供できる。
【００５７】
実施の形態例２
図４は本発明の裁断されたままの状態で縁始末不要な縁を有し且つ体形補整機能を有する衣料の別の一実施の形態例のセミロングタイプのガードルの背面側から見た斜視図、図５は図４に示したセミロングタイプのガードルの正面側から見た斜視図である。前脇−脇−ヒップ部−脚部充当部片１の裁断ラインを編地上に示した平面図及びクロッチ部片の平面図は、図３と類似しているので、図示は省略した。また、図１、図２に示したセミロングタイプのガードルと同一機能の部分には同一の符号を付して、重複説明を省略した。
図４、図５に示したガードルは、図１、図２に示したガードルと、ヘミングレス部片を用いた前脇−脇−ヒップ部−脚部充当部片１における、比較的伸縮パワーが強い領域９ａ、９ｂと、伸縮パワーが中程度の領域１０ａ、１０ｂと、比較的伸縮パワーが弱い領域１１ａの３つのグレードになっている点、これらの領域がカバーする部位が図１、図２に示したガードルと異なる点を除いては、ほぼ図１、図２に示したガードルと同様である。
比較的伸縮パワーが強い領域９ａは幅６ｃｍで、ヒップ下部から斜め上に上がり腹部上部脇に至っている。比較的伸縮パワーが強い領域９ｂは幅１０ｃｍで、腹部下部脇から斜めに下がり、大転子に相当する位置１３を通り、大腿背面において大腿部上部から大腿部を斜めに下がって、大腿部内側までカバーしており、裾ライン２にこれらの直線状の伸縮パワーの切り替えラインが到達していて、当該裾ライン２の縁始末不要な縁が、比較的伸縮パワーが強い部分９ｂと伸縮パワーが中程度の部分１０ｂが混在する縁となっている。
【００５８】
このタイプは、ヒップアップ機能と大腿部の形状を整え、着用者のシルエットをすっきりした形に整えることが出来ると共に、股関節を安定にする保護作用も加味され、図１、図２に示したガードルより、全体的に比較的伸縮パワーが強い部分の占める割合が小さめになっており、より着用感が楽なタイプのガードルである。
【００５９】
実施の形態例３
図６は本発明の裁断されたままの状態で縁始末不要な縁を有し且つ体形補整機能を有する衣料の別の一実施の形態例のセミロングタイプのガードルの背面側から見た斜視図、図７は図６に示したセミロングタイプのガードルの正面側から見た斜視図である。前脇−脇−ヒップ部−脚部充当部片１の裁断ラインを編地上に示した平面図及びクロッチ部片の平面図は、図３と類似しているので、図示は省略した。また、図１〜図５に示したセミロングタイプのガードルと同一機能の部分には同一の符号を付して、重複説明を省略した。
図６、図７に示したガードルは、図４、図５に示したガードルと、ヘミングレス部片を用いた前脇−脇−ヒップ部−脚部充当部片１における、比較的伸縮パワーが強い領域９ａと、比較的伸縮パワーが弱い領域１１ａ、１１ｂとの２つのグレードになっている点、これらの領域がカバーする部位が図４、図５に示したガードルと異なる点を除いては、ほぼ図４、図５に示したガードルと同様である。即ち、図４、図５に示したガードルにおける比較的伸縮パワーが強い領域９ａ及び伸縮パワーが中程度の領域１０ａ、１０ｂの部分が比較的伸縮パワーの弱い領域になっている点を除いて、ほぼ図４、図５に示したガードルと同様である。
比較的伸縮パワーが強い領域９ａは幅１２ｃｍで、腹部下部脇から斜めに下がり、大転子に相当する位置１３を通り、大腿部上部から大腿部を斜めに下がって、大腿部内側までカバーしており、裾ライン２にこれらの直線状の伸縮パワーの切り替えラインが到達していて、当該裾ライン２の縁始末不要な縁が、比較的伸縮パワーが強い部分９ａと比較的伸縮パワーが弱い部分１１ｂが混在する縁となっている。
【００６０】
このタイプは、比較的伸縮パワーが強い領域９ａが大腿部に斜めに当接されるので、大腿部の形状を整え、着用者のシルエットをすっきりした形に整えることが出来ると共に、股関節を安定にする保護作用も加味され、図４、図５に示したガードルより、更に全体的に比較的伸縮パワーが強い部分の占める割合が小さめになっており、より一層着用感が楽なタイプのガードルである。
【００６１】
実施の形態例４
図８は本発明の裁断されたままの状態で縁始末不要な縁を有し且つ体形補整機能を有する衣料の別の一実施の形態例のロングタイプのガードルの背面側から見た斜視図、図９は図８に示したロングタイプのガードルの正面側から見た斜視図である。図１〜図７に示したセミロングタイプのガードルと同一機能の部分には同一の符号を付して、重複説明を省略した。
図８、図９に示したガードルは、図６、図７に示したガードルとほぼ同様であり、図６、図７に示したガードルがセミロングタイプであるのに対し、図８、図９に示したガードルはそれをロングタイプに適用したものである。
比較的伸縮パワーが強い領域９ａは幅１５ｃｍで、腹部下部脇から斜めに下がり、大転子に相当する位置１３を通り、大腿部上部から大腿部を斜めに下がって、大腿部内側の中間までカバーしている。ただし裾ライン２にこれらの直線状の伸縮パワーの切り替えラインが到達していない点が図６、図７に示したガードルと異なる。
【００６２】
このタイプは、比較的伸縮パワーが強い領域９ａが大腿部に斜めに当接されるので、大腿部の形状を整え、着用者のシルエットをすっきりした形に整えることが出来ると共に、股関節を安定にする保護作用も加味され、図６、図７に示したガードルと同様に、全体的に伸縮パワーが強い部分の占める割合が小さめになっており、より一層着用感が楽なタイプのロングタイプのガードルである。
【００６３】
なお、上述した実施の形態例２〜４などにおいて示したように、脚部を動かした時に形状変化が大きい大腿直筋が存在する大腿前面の内側よりの個所に、比較的伸縮パワーが弱い領域や、伸縮パワーが中程度の領域など、比較的伸縮パワーが強い領域に比べて、伸縮しやすい領域が少なくとも部分的に当接されるようにすることにより、運動追従性が向上し、着用中における裾ずれなどが起こりにくくなる。
【００６４】
実施の形態例５
図１０は本発明の裁断されたままの状態で縁始末不要な縁を有し且つ体形補整機能を有する衣料の別の一実施の形態例のセミロングタイプのガードルの背面側から見た斜視図である。図１〜図９に示したガードルと同一機能の部分には同一の符号を付して、重複説明を省略した。
図１０に示したガードルは、ヘミングレス部片を用いた前脇−脇−ヒップ部−脚部充当部片１における、比較的伸縮パワーが強い領域９ａ、９ｂ、９ｃと、比較的伸縮パワーが弱い領域１１ａ、１１ｂとの２つの伸縮パワーのグレードを有している。そして、比較的伸縮パワーが強い領域９ａ、９ｂ、９ｃには、４４ｄｔｅｘのナイロン糸と１４３ｄｔｅｘのポリウレタン糸が用いられ、比較的伸縮パワーが弱い領域１１ａ、１１ｂには、４４ｄｔｅｘのナイロン糸と７７ｄｔｅｘのポリウレタン糸が用いられているが、前記ナイロン糸として、ダル糸であるつや消しされた糸と、ブライト糸と呼ばれるより光沢感のある糸とを使い分けて用いることにより、各領域の部分が目視可能な縞模様となって現れるようにしている。即ち、図１０において、色の濃い暗い部分がナイロンダル糸が使用されている部分で、色の白い部分がナイロンブライト糸が使用されている部分である。図１０からも明らかな如く、比較的伸縮パワーが強い領域９ａ、９ｂ、９ｃ、比較的伸縮パワーが弱い領域１１ａ、１１ｂの各領域の部分が目視可能な縞模様となって現れるようにしている。
比較的伸縮パワーが強い領域９ａはバック側のウェスト部を底辺とする逆三角形状に形成されており、逆三角形の頂点の位置が後中心の縫合ライン４上でウェストラインから下に５ｃｍのところにある。この比較的伸縮パワーが強い領域９ａが当接される部分は、身体後側で身体が窪んでいる領域である。より具体的には身体の仙骨部位近傍は、身体が窪んでいるが、これら身体後側の窪んでいる部位へのフィット性を向上できる。比較的伸縮パワーが強い領域９ｂは幅１５ｃｍで、ヒップ下部から斜め上に上がり脇を通って、図示していないがフロント側の脇部でウェストラインに至っている。比較的伸縮パワーが強い領域９ｃは外側面の裾部分から大転子よりも下方部分で大腿部の外側側面方向に斜めに上がり、図示されていないが、フロント側の大腿部を斜めに上がって、内股に到達しており、裾ライン２にこれらの直線状の伸縮パワーの切り替えラインが到達していて、当該裾ライン２の縁始末不要な縁が、比較的伸縮パワーが強い部分９ｃと比較的伸縮パワーが弱い部分１１ｂが混在する縁となっている。そして当該裾縁の全周囲長の６５％（即ち１／２以上４／５以下）が比較的伸縮パワーの強い領域からなる裾縁である。比較的伸縮パワーが強い領域９ｃが裾縁の全周囲長の６５％を占めているので、裾が身体に密着し、ずれにくく、裾が安定した位置に保持されやすくなり好ましい。しかも当該裾縁の全周囲が比較的伸縮パワーの強い領域である場合に比べ、締め付けによる段差が生じにくく好ましい。
【００６５】
このタイプは、比較的伸縮パワーが強い領域９ｂによるヒップアップ機能と比較的伸縮パワーが強い部分９ｃによる大腿部の形状を整える機能が発揮され、着用者のシルエットをすっきりした形に整えることが出来ると共に、前述したように図の色の濃い暗い部分には、ダル糸であるつや消しされた糸が用いられ、色の白い部分にはブライト糸と呼ばれるより光沢感のある糸が用いられていて、図の色の暗い部分と色の白い部分とが目視可能な縞模様となって、伸縮パワーの強弱の線状ないし帯状の目視可能な模様が現れ、デザイン上、衣料の美感を向上させると同時に、伸縮パワーの強弱の機能領域を視認することができ好ましい。
【００６６】
実施の形態例６
図１１は本発明の裁断されたままの状態で縁始末不要な縁を有し且つ体形補整機能を有する衣料の別の一実施の形態例のロングタイプのガードルの背面側から見た斜視図である。図１〜図１０に示したガードルと同一機能の部分には同一の符号を付して、重複説明を省略した。
図１１に示したガードルは、ヘミングレス部片を用いた前脇−脇−ヒップ部−脚部充当部片１における、比較的伸縮パワーが強い領域９ａ、９ｂ、９ｃと、比較的伸縮パワーが弱い領域１１ａ、１１ｂとの２つの伸縮パワーのグレードを有している。そして、比較的伸縮パワーが強い領域９ａ、９ｂ、９ｃには、４４ｄｔｅｘのナイロン糸と１４３ｄｔｅｘのポリウレタン糸が用いられ、比較的伸縮パワーが弱い領域１１ａ、１１ｂには、４４ｄｔｅｘのナイロン糸と７７ｄｔｅｘのポリウレタン糸が用いられているが、前記ナイロン糸として、ダル糸であるつや消しされた糸と、ブライト糸と呼ばれるより光沢感のある糸とを使い分けて用いることにより、各領域の部分が目視可能な縞模様となって現れるようにしている。色の濃い暗い部分がナイロンダル糸が使用されている部分で、色の白い部分がナイロンブライト糸が使用されている部分である。ただし、図１０と異なるのは、比較的伸縮パワーが強い領域９ａ、９ｂ、９ｃには、ナイロンブライト糸が用いられ、比較的伸縮パワーが弱い領域１１ａ、１１ｂには、ナイロンダル糸が使用されている点である。
比較的伸縮パワーが強い領域９ａはバック側のウェスト部を底辺とする逆三角形状に形成されており、逆三角形の頂点の位置が後中心の縫合ライン４上でウェストラインから下に１２ｃｍのところにある。この比較的伸縮パワーが強い領域９ａがこれら身体後側の窪んでいる部位へのフィット性を向上させている。比較的伸縮パワーが強い領域９ｂは幅１４ｃｍで、ヒップ下部から斜め上に上がり脇を通って、フロント側の脇部でウェストラインに至っている。比較的伸縮パワーが強い領域９ｃは図示していないが内側面の裾部分から大腿下部を外側側面方向に斜めに上がり、大転子を通り、図示されていないが、フロント側の大腿部を斜めに上がって、腹部脇中部に到達している。裾ライン２にこれらの直線状の伸縮パワーの切り替えラインが到達していて、当該裾ライン２の縁始末不要な縁が、比較的伸縮パワーが強い部分９ｃと比較的伸縮パワーが弱い部分１１ｂが混在する縁となっている。そして当該裾縁の全周囲長の７５％（即ち１／２以上４／５以下）が比較的伸縮パワーの強い領域からなる裾縁である。比較的伸縮パワーが強い領域９ｃが裾縁の全周囲長の７５％を占めているので、裾が身体に密着し、ずれにくく、裾が安定した位置に保持されやすくなり好ましい。しかも当該裾縁の全周囲が比較的伸縮パワーの強い領域である場合に比べ、締め付けによる段差が生じにくく好ましい。
【００６７】
このタイプは、比較的伸縮パワーが強い領域９ｂによるヒップアップ機能と比較的伸縮パワーが強い部分９ｃによる大腿部の形状を整える機能が発揮され、着用者のシルエットをすっきりした形に整えることが出来ると共に、股関節を安定にする保護作用も加味され、前述したように図の色の濃い暗い部分には、ダル糸であるつや消しされた糸が用いられ、色の白い部分にはブライト糸と呼ばれるより光沢感のある糸が用いられていて、図の色の暗い部分と色の白い部分とが目視可能な縞模様となって、伸縮パワーの強弱の線状ないし帯状の目視可能な模様が現れ、デザイン上、衣料の美感を向上させると同時に、伸縮パワーの強弱の機能領域を視認することができ好ましい。
【００６８】
実施の形態例７
図１２は本発明の裁断されたままの状態で縁始末不要な縁を有し且つ体形補整機能を有する衣料の別の一実施の形態例の足首丈のスパッツの背面側から見た斜視図、図１３は図１２のスパッツの正面側から見た斜視図である。図１〜図１１に示したガードルと同一機能の部分には同一の符号を付して、重複説明を省略した。
図１２、図１３に示したスパッツは、ヘミングレス部片を用いた前脇−脇−ヒップ部−脚部充当部片１における、比較的伸縮パワーが強い領域９ａ、９ｂ、９ｃ、９ｄと、比較的伸縮パワーが弱い領域１１ａ、１１ｂ、１１ｃ、１１ｄ、１１ｅとの２つの伸縮パワーのグレードを有している。そして、比較的伸縮パワーが強い領域９ａ、９ｂ、９ｃ、９ｄには、４４ｄｔｅｘのナイロンダル糸と１４３ｄｔｅｘのポリウレタン糸が用いられ、比較的伸縮パワーが弱い領域１１ａ、１１ｂ、１１ｃ、１１ｄ、１１ｅには、４４ｄｔｅｘのナイロンブライト糸と７７ｄｔｅｘのポリウレタン糸が用いられて、各領域の部分が目視可能な縞模様となって現れるようにしている。
比較的伸縮パワーが強い領域９ａは幅５ｃｍで、ヒップ下部から斜め上に上がり腹部上部脇に至っていてヒップアップ機能を発揮している。比較的伸縮パワーが強い領域９ｂは幅１５ｃｍで大腿部内側の中間からバック側の大腿部を斜めに上がって、大転子に相当する位置１３を通り、中腹部脇側に至っており、その他の比較的伸縮パワーが強い領域９ｃは、幅３ｃｍで、図示したように間隔を隔てて、領域９ｂと平行に、大腿部内側の中間からバック側の大腿部を斜めに上がって下腹部脇側に至っており、比較的伸縮パワーが強い領域９ｄは、幅３ｃｍで、図示したように間隔を隔てて、領域９ｃと平行に、大腿部内側の中間からバック側の大腿部を斜めに上がって内股部に至っている。
尚、腹部充当部片６は、図の色の濃い暗い部分（比較的伸縮パワーが強い領域）には、４４ｄｔｅｘのナイロンダル糸と１４３ｄｔｅｘのポリウレタン糸が用いられ、図の色の白い部分（比較的伸縮パワーが弱い領域）には、４４ｄｔｅｘのナイロンブライト糸と７７ｄｔｅｘのポリウレタン糸が用いられて１×１のトリコットである前述した編み組織の布で作成されていて、上側の縁７は裁断されたままの状態で縁始末不要な縁になっている。
【００６９】
このタイプは、比較的伸縮パワーが強い領域９ａによるヒップアップ機能と比較的伸縮パワーが強い部分９ｂ、９ｄ、９ｅによる大腿部の形状を整える機能が発揮され、着用者のシルエットをすっきりした形に整えることが出来ると共に、比較的伸縮パワーが強い領域９ｂが、大転子に相当する位置１３を通っているので、股関節を安定にする保護作用も加味され、前述したように図の色の濃い暗い部分には、ダル糸であるつや消しされた糸が用いられ、色の白い部分にはブライト糸と呼ばれるより光沢感のある糸が用いられていて、図の色の暗い部分と色の白い部分とが目視可能な縞模様となって、伸縮パワーの強弱の帯状の目視可能な模様が現れ、デザイン上、衣料の美感を向上させると同時に、伸縮パワーの強弱の機能領域を視認することができ好ましい。
【００７０】
実施の形態例８
図１４は本発明の裁断されたままの状態で縁始末不要な縁を有し且つ体形補整機能を有する衣料の別の一実施の形態例のロングタイプのガードルの背面側から見た斜視図、図１５は図１４に示したロングタイプのガードルの正面側から見た斜視図である。図１〜図１１に示したガードルと同一機能の部分には同一の符号を付して、重複説明を省略した。
図１４、図１５に示したガードルは、図４、図５に示したガードルと、前者がロングタイプのガードル、後者がセミロングタイプのガードルの違いを除いて、図面上では似て見えるが、図１４、図１５に示したロングタイプのガードルは、比較的伸縮パワーが強い領域９ａが、連続した１本の帯状の領域であり、螺旋状に、前裾から、大腿内側を通り、大転子に相当する位置１３より下側の大腿部を斜め上に通って、前側の大腿を斜めに横切り、内股下を通り、ヒップの下部から斜め上に上がり腹部上部脇に至っている。１１ａ、１１ｂは比較的伸縮パワーが弱い領域である。
比較的伸縮パワーが強い領域９ａは幅１０ｃｍで、裾ライン２にこれらの直線状の伸縮パワーの切り替えラインが到達していて、当該裾ライン２の縁始末不要な縁が、比較的伸縮パワーが強い部分９ａと比較的伸縮パワーが弱い部分１１ｂが混在する縁となっている。
【００７１】
この衣料は、ヒップアップ機能と大腿部の形状を整え、着用者のシルエットをすっきりした形に整えることが出来ると共に、股関節を安定にする保護作用も加味されたスパッツが提供である。
【００７２】
実施の形態例９
図１６は本発明の裁断されたままの状態で縁始末不要な縁を有し且つ体形補整機能を有する衣料の別の一実施の形態例のセミロングタイプのガードルの背面側から見た斜視図、図１７は図１６に示したセミロングタイプのガードルの正面側から見た斜視図である。図１〜図１１に示したガードルと同一機能の部分には同一の符号を付して、重複説明を省略した。
図１６、図１７に示したガードルは、図１〜図１１に示したガードルと、ヘミングレス部片を用いた前脇−脇−ヒップ部−脚部充当部片１における、比較的伸縮パワーが強い領域９ａ、９ｂと、比較的伸縮パワーが弱い領域１１ａ、１１ｂの長さ方向の向き、言い換えれば、直線状の伸縮パワーの切り替えラインの傾斜が、図１〜図１１に示したガードルと反対向きの傾斜になっている点が異なる。
即ち、図１〜図１１に示したガードルは、弾性糸による比較的伸縮パワーの強い領域が、衣料バック側においては、身体の外側に向かって斜めに上がり、衣料フロント側においては、身体の前中心側に向かって斜めに上がる領域であるのに対し、図１６、図１７に示したガードルは、弾性糸による比較的伸縮パワーの強い領域が、衣料バック側においては、身体の外側に向かって斜めに下がり、衣料フロント側においては、身体の前中心側に向かって斜めに下がる領域である。
比較的伸縮パワーが強い領域９ａはウェストまわりをしっかり押さえて、ウェストまわりをすっきりした形状に整える。比較的伸縮パワーが強い領域９ｂは幅１１ｃｍで、臀部中部から斜め外側に下がり、大転子に相当する位置１３を通り、大腿部上部から大腿部を斜めに下がって、大腿部内側までカバーしている。
【００７３】
このタイプは、大腿部の形状を整え、着用者のシルエットをすっきりした形に整えることが出来ると共に、股関節を安定にする保護作用も加味されたタイプのガードルである。
【００７４】
以上、いくつかの実施の形態例について説明したが、これらの具体的な実施の形態例に記載の態様に限らず、衣料縁部を裁断したままの縁部始末を行わない（不要な）縁部とする場合の、素材の編み組織は、下記いずれかが好ましい。
【００７５】
▲１▼弾性糸と非弾性糸を同行させた１×１編み組織で、弾性糸が開き目、非弾性糸が閉じ目。
【００７６】
▲２▼弾性糸と非弾性糸を同行させた１×１編み組織で、弾性糸、非弾性糸共に閉じ目。
【００７７】
また、比較的伸縮パワーの強い部分と比較的伸縮パワーの弱い部分などの伸縮パワーは、衣料の種類、衣料の部位、着用者の好みによって、適宜設定すればよいので、特に制限はない。近年は、比較的女性の体型もスリムになってきているので、平均的にやや伸縮パワーの弱めのものが好まれる傾向にある。
【００７８】
従って、伸縮パワーの具体的値は特に限定するものではないが、比較的伸縮パワーの強い部分の伸縮パワーとしては、素材縦方向（ウェール方向）で７８５〜１４７１ｍＮ（８０〜１５０ｇｆ）の伸縮パワーの範囲から適宜選定することが好ましい。また、比較的伸縮パワーの弱い部分の伸縮パワーとしては素材縦経方向（ウェール方向）で５８８〜１１７７ｍＮ（６０〜１２０ｇｆ）の範囲から適宜選定することが好ましい。尚、比較的伸縮パワーの弱い部分と比較的伸縮パワーの強い部分の伸縮パワーの比率は、比較的伸縮パワーの弱い部分を１とすると、比較的伸縮パワーの強い部分は１．１〜１．５が好ましく、より好ましくは１．２〜１．５、更に一層好ましくは１．３〜１．５の範囲である。
【００７９】
部片（Ｐ）の伸縮パワーを測定する必要がある場合には、次の引張り試験を行って測定することができる。
【００８０】
素材経方向（ウェール方向）が試験片の長さ方向になるように幅２．５ｃｍ×長さ１６．０ｃｍの試験片を作成し、その長さ方向を上下方向に向けてその両端をクリップでつかむ。上部つかみ長さを２．５ｃｍ、下部つかみ長さを３．５ｃｍとし、従ってつかみ間隔は１０．０ｃｍとして定速伸長形引張試験機（島津製作所製“オートグラフ”ＡＧ−５００Ｄ）に取り付け、３０±２ｃｍ／分の速度で試験片を伸度８０％まで伸ばす。この際、伸度３０％時点で試験片に掛かっている応力を記録しこれを伸長パワー（単位ｍＮ）とし、次に伸度８０％まで伸ばした試験片に掛かる応力を取り去ると、試験片が元の長さに戻ろうとして収縮するが、伸度３０％まで回復した時の試験片に掛かる応力を伸縮パワー（単位ｍＮ）とする。これらの値は、上記引張試験機により自動的に記録される様に設定しておく。尚、伸長パワー、伸縮パワーとも、これらのデータは試験片２つの平均値を求めてそれぞれ伸長パワー、伸縮パワーとした。
【００８１】
ここで、伸度（％）とは、伸ばした状態で伸び方向の試験片の長さをｄ、伸ばす前の試験片の元の長さ（すなわちつかみ間隔）をｅとすると、［（ｄ−ｅ）／ｅ］×１００の値である。
【００８２】
尚、伸長パワーや伸縮パワーの測定の際に試験片の大きさとしては、前述のような大きさのものを用いることが好ましいが、かかる大きさの試料が測定対象の衣料から切り出せない場合にはそれより小さくして測定しても差し支えない（ただし換算必要）。しかし、試験片の大きさが小さくなるほど、測定誤差が大きくなるので、切り出せる範囲でできるだけ大きな試験片を採取して測定することが好ましい。
【００８３】
尚、各実施の形態例で用いた裁断されたままの状態で縁始末不要な縁を有する伸縮性の経編地からなる部片用の経編地は、ヒートセット処理を７チャンバー構成（チャンバーの合計長さが約２１ｍ）の装置を用いて、温度１９０℃で１８ｍ／分で行った。また、各実施の形態例で用いた前記伸縮性の経編地からなる部片用の経編地の編み密度（ウエール）、非弾性糸のランナーと弾性糸のランナーは、次の表１の通りである。
【００８４】
【表１】

【００８５】
【発明の効果】
本発明の体形補整機能を有する衣料は、縁の部分が厚くならず、裾あるいはウェストラインが外衣に反映して凹凸となって現れることなどのない縁始末不要な縁を有する衣料の利点を有し、比較的伸縮パワーの強い領域を略帯状に大腿部に斜めに当接される様に配置することにより、比較的伸縮パワーの強い領域が大腿を長さ方向に対して直角方向に輪状に配置する場合と同等以上の面積を占めても圧迫感などが軽減され、着用感が低下することなく、体型補整に必要な領域に必要な方向で比較的伸縮パワーの強い領域を設け、比較的伸縮パワーの強い領域と弱い領域の境界が段差になって現れにくい大腿部をすっきりした形状に補整し得る着用感が良好な体型補整機能を有する衣料を提供出来る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の裁断されたままの状態で縁始末不要な縁を有し且つ体形補整機能を有する衣料の一実施の形態例のセミロングタイプのガードルの背面側から見た斜視図。
【図２】図１に示したセミロングタイプのガードルの正面側から見た斜視図。
【図３】図１、図２に示したセミロングタイプのガードルの着用者の左側に相当する前脇−脇−ヒップ部−脚部充当部片１の裁断ラインを編地上に示した平面図及びクロッチ部片の平面図。
【図４】本発明の裁断されたままの状態で縁始末不要な縁を有し且つ体形補整機能を有する衣料の別の一実施の形態例のセミロングタイプのガードルの背面側から見た斜視図。
【図５】図４に示したセミロングタイプのガードルの正面側から見た斜視図。
【図６】本発明の裁断されたままの状態で縁始末不要な縁を有し且つ体形補整機能を有する衣料の別の一実施の形態例のセミロングタイプのガードルの背面側から見た斜視図。
【図７】図６に示したセミロングタイプのガードルの正面側から見た斜視図。
【図８】本発明の裁断されたままの状態で縁始末不要な縁を有し且つ体形補整機能を有する衣料の別の一実施の形態例のロングタイプのガードルの背面側から見た斜視図。
【図９】図８に示したロングタイプのガードルの正面側から見た斜視図。
【図１０】本発明の裁断されたままの状態で縁始末不要な縁を有し且つ体形補整機能を有する衣料の別の一実施の形態例のセミロングタイプのガードルの背面側から見た斜視図。
【図１１】本発明の裁断されたままの状態で縁始末不要な縁を有し且つ体形補整機能を有する衣料の別の一実施の形態例のロングタイプのガードルの背面側から見た斜視図。
【図１２】本発明の裁断されたままの状態で縁始末不要な縁を有し且つ体形補整機能を有する衣料の別の一実施の形態例の足首丈のスパッツの背面側から見た斜視図。
【図１３】図１２のスパッツの正面側から見た斜視図。
【図１４】本発明の裁断されたままの状態で縁始末不要な縁を有し且つ体形補整機能を有する衣料の別の一実施の形態例のロングタイプのガードルの背面側から見た斜視図。
【図１５】図１４に示したロングタイプのガードルの正面側から見た斜視図。
【図１６】本発明の裁断されたままの状態で縁始末不要な縁を有し且つ体形補整機能を有する衣料の別の一実施の形態例のセミロングタイプのガードルの背面側から見た斜視図。
【図１７】図１６に示したセミロングタイプのガードルの正面側から見た斜視図。
【図１８】本発明で用いる伸縮性経編地の編組織。
【図１９】本発明で用いる伸縮性経編地の編組織。
【図２０】本発明で用いる伸縮性経編地の編組織。
【図２１】本発明で用いる、衣料の一部を構成する部片（Ｐ）の模式的平面図。
【図２２】本発明で用いる、衣料の一部を構成する部片（Ｐ）の別の模式的平面図。
【図２３】従来法で用いる、衣料の一部を構成する部片の模式的平面図。
【図２４】従来法で用いる、衣料の一部を構成する部片の別の模式的平面図。
【符号の説明】
１前脇−脇−ヒップ部−脚部充当部片
２裾ライン
３ウェストライン
４後中心の縫合ライン
５縫合ライン
６腹部充当部片
７腹部充当部片の上縁
８脚部と臀部の境界を示すための仮想点線
９ａ、９ｂ、９ｃ、９ｄ比較的伸縮パワーが強い領域
１０ａ、１０ｂ、１０ｃ伸縮パワーが中程度の領域
１１ａ、１１ｂ、１１ｃ、１１ｄ、１１ｅ比較的伸縮パワーが弱い領域
１６生地
３０クロッチ部片
８０非弾性糸
８１弾性糸
９０編地
９１縁始末不要な縁（下の縁）
９２縁始末不要な縁（上の縁）
９３比較的伸縮パワーが強められた領域
９３ａ、９３ｂ比較的伸縮パワーの強い領域９３の伸縮パワーの切り替えライン
９４縁始末不要な縁９１の方向
９５編み方向（糸の供給方向）
９６縁始末不要な縁９２の方向
１００編地
１０１縁始末不要な縁
１０２上縁
１０３比較的伸縮パワーの強い領域
１０３ａ、１０３ｂ伸縮パワーの切り替えライン
１０４縁始末不要な縁１０１の方向
１０５編地の編み方向
１０６上縁１０２ラインの方向[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a garment having an edge that does not require edge trimming and having a body shape correcting function while being cut.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, for example, edges of clothing such as hem portions are unraveled in a state of being cut, and therefore it has been necessary to clean up some edges in order to prevent the unraveling. This cleanup is called edge trimming, hemming, etc., and there are various methods depending on the part and the material. For example, the cloth end is folded and stitched twice, or another cloth or tape-like material is cross-sectioned. In general, the edges are trimmed, for example, U-shaped and stitched over the edge of the fabric. However, this work is a considerable burden in the sewing of clothing, and when applying edge cleansing in this way, the part becomes thick, and when wearing tight outerwear, the edge line of the underwear is It becomes a ridge and appears on the outer garment, which causes problems such as a loss of appearance and a thickened edge that impairs the feeling of wear.
[0003]
Therefore, in recent years, for example, a girdle having a hem that does not require edge trimming, such as a girdle that does not require edge trimming, such that the edge part of the fabric that does not require edge trimming is a girdle hem part. The clothing used for at least a part of has been used. Also, for clothes that are worn in close contact with the body and have a body shape correction function, do not apply other application cloth to the part where you want to increase the stretching power, but can be knitted into the part where you want to increase the stretching power, Or the thickness of the elastic yarn to be inserted is thickened, knitted into the same wale, or the number of elastic yarns to be inserted is increased, or the elastic yarn is knitted or inserted A method of providing a body shape correction function such as a hip-up function without increasing a step as in the case of using a patch by increasing the width of the cover has been adopted.
[0004]
By the way, in order to form an edge that does not require edge cleaning, a technique such as so-called thread removal is usually used (for example, see Patent Document 1 below). Therefore, by pulling out the knitted yarn, the knitted fabric is divided into two with the portion as a boundary, and each of the bisected opposing edge portions becomes an edge that does not require edge cleaning. Therefore, the edge that does not need edge cleaning must be the edge of a line that is substantially parallel to the yarn supply direction, that is, the knitting direction. Even when the upper and lower edges of the fabric are both unnecessary edges, the edges of the line must be parallel to the knitting direction.
[0005]
On the other hand, as described above, even when a region having a relatively strong expansion / contraction power is formed by a method such as knitting a thicker elastic yarn in a portion where the expansion / contraction power is to be increased, a thicker elastic yarn is knitted. Since the region is formed by means, the direction of the expansion / contraction power switching line must be a direction along a substantially straight line substantially parallel to the yarn supply direction, that is, the knitting direction. It is normal.
[0006]
Therefore, in the case where a region having a relatively strong expansion / contraction power is formed in one knitted fabric and at the same time an edge that does not require edge cleaning is formed in the same knitted fabric, the expansion / contraction of the region having a relatively high expansion / contraction power is required. The direction of the power switching line and the direction of the edge line that does not need to be cleaned are inevitably set to be fabrics that face in parallel directions.
[0007]
In FIG. 23, as one model sample, a region having a relatively strong expansion / contraction power is formed in one knitted fabric by using the above-described conventional method, and at the same time in one same knitted fabric. The schematic plan view of the piece which comprises a part of clothing which cut | judged what formed the edge unnecessary edge trimming into the appropriate shape was shown. It should be noted that the shape of this piece is merely a shape taken up for explanation, and is not a strict shape applied to a specific piece of clothing. However, for example, a part of a semi-long girdle is used as an explanatory model to cover a part from the front side to the side and close to the left part to cover the hip part and thigh of the back part. The upper part on the right side of the figure is the rear center side, and the lower part is the part wrapping the thigh. FIG. 21 to FIG. 22 and FIG. 24, which will be described later, are drawings having a similar purpose.
[0008]
In the knitted fabric 100 shown in FIG. 23, the edge 101 is an edge that does not require edge cleaning, and the area 103 has a relatively strong expansion / contraction power (for example, an area where a thick elastic yarn is knitted to increase the expansion / contraction power). , 102 is the upper edge, and the direction of the expansion / contraction

power switching lines

103a and 103b (hereinafter, collectively abbreviated as 103ab unless otherwise specified) of the region 103 where the expansion / contraction power is relatively strong, and the edge cleaning is unnecessary. The direction of the edge 101 is parallel to the direction 104. The knitting direction of the knitted fabric is the direction indicated by the arrow 105, and is the same as the direction of the expansion / contraction power switching line 103ab. The direction 106 of the upper edge 102 line is different from the direction 103ab of the expansion / contraction power switching line 103ab of the region 103 having relatively high expansion / contraction power and the direction 104 of the edge 101 that is different from the direction 104 of the edge 101 that does not require edge cleaning. In this case, the upper edge 102 cannot be used as an edge that does not need to be cleaned. Instead, the upper edge 102 needs to be edged (hemming), such as being folded twice and stitched.
[0009]
In FIG. 24, as another model sample, a region having a comparatively strong expansion / contraction power is formed in one knitted fabric by a conventional method, and at the same time, an edge is unnecessary in the same knitted fabric. The schematic plan view of the piece which comprises a part of clothing which cut what was formed into a suitable shape was shown.
[0010]
In the knitted fabric 100 shown in FIG. 24, the edge 101 is an edge that does not require edge cleaning, and has a scalloped waveform. This scalloped edge-unnecessary edge can be realized by a technique such as Japanese Patent No. 3099085.
[0011]
In this case as well, when a region 103 having a relatively high expansion / contraction power (for example, a region in which a thick elastic yarn is knitted to increase the expansion / contraction power) is provided, the expansion / contraction power switching line of the region 103 having a relatively high expansion / contraction power is provided. The direction 103ab is substantially parallel to the direction 104 of the edge 101 that does not require edge cleaning. The scalloped portion of the edge 101 that does not require edge trimming is a corrugated curve, but the direction of the edge 101 as a whole corresponding to the traveling direction of the wave can be said to be the direction of the arrow 104. Although light waves, it is handled in the same way that the traveling direction is drawn as a straight line as a whole. The arrow 104 has the tangent line connecting the scalloped wave vertices of the edge 101 that does not require edge cleaning as the whole direction, but the whole direction can be shown even with the center line dividing the wave up and down. That is, even if the edge 101 that does not require edge cleaning is made into a scalloped shape, the direction 104 as a whole and the direction 103ab of the boundary line (extension / contraction power switching line) 103ab of the region 103 having relatively high expansion / contraction power are substantially parallel. It has become. The knitting direction of the knitted fabric is the direction indicated by the arrow 105 and the same direction as the direction of the expansion / contraction power switching line. Then, if the direction 106 of the upper edge 102 line is different from the direction 103ab of the expansion / contraction power switching line 103ab of the region 103 having a relatively high expansion / contraction power or the direction 104 of the edge 101 that does not require edge cleaning, the direction 106 shown in FIG. When trying to form, the upper edge 102 cannot be an edge that does not require edge trimming, but becomes an edge that requires edge trimming, such as double folding and stitching.
[0012]
Although not shown, if the direction 103ab of the expansion / contraction power switching line of the region 103 having a relatively strong expansion / contraction power and the direction 104 of the edge 101 that does not require edge cleaning are made non-parallel, the edge portion of the region 103 The cut edge must be cut in the direction, and the cut edge is frayed as it is, so that the edge must be edged. In other words, it is impossible to make the edge unnecessary. Further, even when the upper edge 102 is an edge that does not require edge cleaning, the line direction 106 of the upper edge 102 is parallel to the direction 103ab of the expansion / contraction power switching line 103ab of the region 103 having a relatively high expansion / contraction power, that is, in the same direction. The reality is that we have to make it.
[0013]
Therefore, in the past, if the direction of the unnecessary edge of the garment is determined to be a specific direction such as a substantially horizontal direction, for example, the direction of the region where the elastic power is relatively strong (the direction of the elastic power switching line) ) Cannot be set freely, such as at an angle suitable for the desired body shape correction, and when the edge of the hem line or waist line is not necessary to clean the edge, it has a relatively strong expansion and contraction power. There is a problem that the direction of the region is limited to a direction parallel to the direction, and the direction of the region having relatively strong expansion / contraction power cannot be set as the optimum direction of the clothing regardless of the direction of the hem line or the waist line. .
[0014]
In other words, if the direction of the hemline or waistline consisting of the edges that do not need to be cleaned is designed to be the optimal direction for the intended clothing, the direction of the region with relatively strong expansion and contraction power cannot be freely changed. There is a problem that it cannot be arranged at an angle suitable for body shape correction.
[0015]
Therefore, long girdle, such as long girdle, semi-long girdle, spats, etc., using a piece having an edge that does not need to be cleaned conventionally, and covering from the waist line part to at least a part of the thigh part. In general, for example, the direction of the hem line is generally designed so as to be substantially perpendicular to the length direction of the thigh, but this hem portion is manufactured by a conventional thread removal method. When the edge is unnecessary, for example, if a region with relatively strong expansion / contraction power is formed by knitting elastic yarn in the part covering the thigh, the expansion / contraction power switching line is in the same direction parallel to the hem line, The region with relatively strong expansion / contraction power presses the thigh in a ring shape, and that portion is relatively strongly tightened, so the boundary between the region with relatively strong expansion / contraction power and the weak region If the entire thigh is made into a region with such a relatively strong stretch power, the stretch power is too strong and there is a feeling of pressure, etc. There was also a problem.
[0016]
[Patent Document 1]
Japanese Unexamined Patent Publication No. 2000-303331 (see description of [0020] and FIG. 2).
[0017]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention solves such a conventional problem, and the garment has an edge that does not need to be cleaned, such as the edge portion does not become thick, and the hem and waist line do not appear as irregularities on the outer garment. By arranging the region with relatively strong expansion and contraction power so as to be in contact with the thigh obliquely in a substantially band shape, the region with relatively strong expansion and contraction power Even if it occupies an area that is equal to or larger than the case where it is arranged in a ring shape in the right angle direction, the feeling of pressure is reduced, and the feeling of wearing is not reduced. Providing a garment having a body shape-correcting function with a good feeling of wear that can make the thighs difficult to appear due to the difference in level between the relatively strong and weak areas. It is.
[0018]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the garment having a body shape correcting function according to the present invention has (1) an edge that does not need to be trimmed in a state of being cut, and a region having relatively strong expansion and contraction power due to the elastic yarn. At least one of the elastic power switching lines is a straight line oriented in the same direction as the knitting direction, and is a portion made of elastic warp knitted fabric composed of elastic yarn and inelastic yarn The piece (P) is a lower body garment having a crotch portion and covering from the waistline part to at least a part of the thigh using at least a part of the fabric constituting the garment, At least one edge of the waist line part or the skirt part is made of an edge that does not need to be cleaned while the piece (P) is cut, and the extension power switching line of the piece (P) No need to clean up the direction and the clothing The direction of at least one edge line among the edge lines in a state of being cut is not parallel to each other, and at least one of the regions having relatively strong expansion / contraction power by the elastic yarn is substantially It is a garment having a body shape correcting function that is arranged in a band shape so as to be in contact with the thigh obliquely.
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the garment of the present invention, at least one edge line of the longitudinal direction of the region having a relatively strong expansion / contraction power, that is, the direction of the switching line of the expansion / contraction power and the edge line in an uncut state that does not require edge cleaning. Are arranged in such a manner that at least one of the regions that are non-parallel to each other and that have a relatively strong expansion / contraction power due to the elastic thread is in contact with the thigh obliquely in a substantially band shape. Even if the area with relatively strong expansion and contraction power occupies an area equal to or larger than the case where the thigh is arranged in a ring shape in the direction perpendicular to the length direction, the tightening power is smaller than that in the case where the thigh is arranged in a ring shape. Feeling is reduced, and a region with relatively strong expansion and contraction power is provided in the necessary direction in the region necessary for body shape correction, and the feeling of wearing that is difficult to appear due to a step between the region with relatively strong expansion and contraction power and the weak region Na Apparel having a body shape correcting function can be provided. In addition, by arranging the area with relatively strong expansion and contraction power so that it is in contact with the thigh diagonally, it can be supported relatively widely in the vertical direction of the thigh, and the entire upper and lower parts are tightened in a ring shape. Compared to the case, it is possible to provide a clothing having a body shape correcting function capable of correcting the thigh which has a much reduced feeling of pressure and a good wearing feeling into a clean shape.
[0020]
(2) In the garment having the body shape correcting function described in the above (1), it is not necessary to clean up the edges of the garment and the waistline part with the piece (P) being cut. It is preferable that the direction of the line of one of the edges selected from the skirt and the waist line is non-parallel to the direction of the expansion / contraction power switching line of the part (P). .
[0021]
(3) Moreover, in the garment having the body shape correcting function described in the above item (1), both the hem portion and the waistline portion of the garment are trimmed with the piece (P) being cut. It is preferably composed of an unnecessary edge, and the direction of the edge line of the skirt part and the waist line part is preferably not parallel to the direction of the switching line of the expansion / contraction power of the part (P).
[0022]
(4) Further, in the garment having the body shape correcting function according to any one of the above items (1) to (3), the region where the elastic power is relatively strong due to the elastic yarn is outside the body on the clothing back side. It is preferable that it is a region that rises obliquely toward the clothing front side and rises obliquely toward the front center side of the body on the clothing front side.
[0023]
(5) Moreover, in the garment having the body shape correcting function according to any one of the above items (1) to (4), a region having a relatively strong expansion / contraction power by the elastic yarn includes a greater trochanter of the body. It is preferable to include what is contact | abutted to.
[0024]
(6) Moreover, in the garment having the body shape correcting function according to any one of the above items (1) to (4), a region having a relatively strong expansion / contraction power by the elastic yarn is a thigh below the greater trochanter of the body. It is preferable to include a member that comes into contact with a portion including the part.
[0025]
(7) Moreover, in the garment having the body shape correcting function according to any one of the above items (1) to (6), it is not necessary to clean up the edge in a state in which a region having a relatively strong expansion / contraction power by the elastic yarn is cut. It is preferable to reach a hem edge composed of a smooth edge.
[0026]
(8) Moreover, in the garment having the body shape correcting function according to any one of the above items (1) to (7), it is not necessary to clean up the edge in a state in which a region having a relatively strong expansion / contraction power by the elastic yarn is cut. It is preferable that the hem edge is a hem edge composed of a region having a relatively strong expansion and contraction power, and ½ or more of the total perimeter of the hem edge is a relatively strong power.
[0027]
(9) Moreover, in the garment having the body shape correcting function according to any one of the above items (1) to (8), a region that abuts aside from the lower part of the hip as a region having relatively strong expansion and contraction power by the elastic yarn It is preferable to contain.
[0028]
(10) Moreover, in the garment having the body shape correcting function according to any one of (1) to (9) above, a region having a relatively weak stretching power passes from the lower inner side of the thigh to the front side of the thigh, It is preferable to go up obliquely toward the outside of the body.
[0029]
(11) Moreover, in the clothing which has a body shape correction function in any one of said (1)-(10) item, it is preferable that clothing is clothing which has the hip part which the clothing whole adheres to a body.
[0030]
(12) Moreover, in the garment having the body shape correcting function according to any one of (1) to (11), a bright yarn and a dull yarn are used as inelastic yarns, and a portion in which the bright yarn is knitted, It is preferable that a portion into which the dull yarn is knitted is formed by knitting, and a linear or belt-like visible pattern is formed at a desired location due to the difference in gloss between the bright yarn and the dull yarn.
[0031]
(13) In the garment having the body shape correcting function described in (12), the knitting is simultaneously knitted into each of the plurality of regions having different expansion / contraction powers by changing at least one of the thickness of the elastic yarn and the number of knittings. The inelastic yarns are preferably used separately for bright yarns and dull yarns, respectively, so that the different portions of the expansion / contraction power are made visible.
[0032]
In the garment of the present invention, the edge that does not need to be trimmed in the cut state is not the edge that is formed by the above-described method such as thread removal, and fraying occurs in the cut state. This is an edge that has been cut using a piece (P) made of a warp knitted fabric that is an unnecessary edge.
[0033]
As a fabric in which the trimmed edge (the trimmed edge) becomes an edge that does not require edge trimming even in the state of being trimmed in this way, for example, a fabric having a knitting structure as shown below is used. However, it is not particularly limited to the following, and other knitting structures can be used as long as the cut edge (the edge that has been cut) is unresolved and the edge becomes unnecessary. It is not excluded to use a dough having. The knitted fabric of the piece (P) used in the present invention has a 1 × 1 knitting structure in which an inelastic yarn and an elastic yarn are accompanied, and at least one of the inelastic yarn and the elastic yarn in each knitting needle. One made of an elastic warp knitted fabric knitted on the other side is preferably used. A moderate elasticity is imparted to the knitting yarn by using an inelastic yarn and an elastic yarn. A knitting structure of 1 × 1 is used, and at each one of the knitting needles, at least one of the inelastic yarn and the elastic yarn is knitted with the closed stitch, or both the inelastic yarn and the elastic yarn are knitted with the closed stitch, thereby stabilizing the stitch. Prevention of fraying of the cut edges can be achieved. As the 1 × 1 knitting structure, 1 × 1 tricot knitting is preferable, and in particular, 1 × 1 tricot knitting knitted with a Raschel knitting machine is preferable because it is easy to apply tension, and thus the knitting density is easily increased.
Among the elastic warp knitted fabrics, as in the knitted structure shown in FIG. 18, the elastic warp knitted fabric (A) in which both the non-elastic yarn 80 and the elastic yarn 81 are knitted by the closed eyes, As in the knitting structure shown in FIG. 19, the elastic warp knitted fabric (B) in which the non-elastic yarn 80 is knitted by the closing stitch and the elastic yarn 81 is knitted by the opening stitch, and the knitting organization shown in FIG. Thus, both the inelastic yarn 80 and the elastic yarn 81 alternate between the opening and closing, but the elastic yarn 81 is closed with respect to the opening of the inelastic yarn 80 in the same knitting needle, and similarly inelastic. An elastic warp knitted fabric (C) or the like in which the elastic yarn 81 is knitted with a combination of open stitches with respect to the closing stitch of the yarn 80 is practical and excellent. The knitted fabrics (A) and (B) are particularly excellent in appearance, and (C) has a feature that loop drop is difficult.
The inelastic yarn used varies depending on the type of stretchable clothing, but any of synthetic fibers such as nylon and polyester, semi-synthetic fibers such as rayon, natural fibers such as silk and cotton, filament yarn, spun yarn Either can be used. Among them, nylon having high water absorption is preferably used as a knitted fabric for innerwear. The elastic yarn is not particularly limited, but generally, a polyurethane elastic yarn or a covering yarn obtained by covering the elastic yarn with an inelastic yarn can be used.
In such a stretch warp knitted fabric, those that have been subjected to a presetting process and / or a heat setting process for the purpose of obtaining the stability of the stitches, the fraying prevention effect of the cut edges, and the like are suitable. is there. The treatment temperature depends on the shape of the apparatus, the pre-set treatment time, the heat-set treatment time, the type of material, the thickness of the knitted fabric, etc., but more reliably at a temperature of 180 ° C. or higher, preferably 185 ° C. or higher. In order to obtain the effect of the above, when the treatment is performed in the range of 190 ° C. to 195 ° C., a part of the knitted fabric is softened, the stitches are lightly fused, the shape of the knitted fabric is stabilized, and it remains cut. This is particularly preferable because the edges of the film are less likely to fray. For example, when an apparatus having a 6 to 8 chamber configuration (the total length of the chamber is about 15 to 30 m) is used, the heat setting time is about 15 to 40 m / min, preferably about 15 to 24 m / min.
Further, in a general knitted fabric, the finishing width is about 160 cm, but in this stretch warp knitted fabric, the finishing width is shortened to 100 to 140 cm, more specifically, 110 cm, 120 cm, 130 cm, etc. In order to improve the stability of the stretch garment, it is desirable to maintain the beauty of the stitch. Depending on the fineness of the knitting yarn used, it exceeds 55 wales per inch, preferably 60 wales, more preferably 65 wales, and even more preferably 70 wales or higher. It is preferable to knit the knitted fabric and increase the weft elongation ratio of the knitted fabric. However, this does not apply when cellulose yarn or cotton yarn is knitted as the inelastic yarn.
[0034]
Furthermore, an elastic warp knitted fabric in which the amount of inelastic yarn used is increased and lengthened compared to normal, the elastic yarn is shortened, and the runner length of the inelastic yarn is considerably longer than the runner length of the elastic yarn. Preferably used. Specifically, the inelastic yarn runner of 80 cm / rack or less is usually 85 to 120 cm / rack, preferably 95 to 115 cm / rack, and the elastic yarn runner of 60 cm / rack or less is usually 70 to 110 cm / rack, preferably Is preferably knitted at 75 to 105 cm / rack.
[0035]
Here, “runner” refers to the length (cm) of the yarn used for knitting a certain number of courses (this is called “rack”, and usually 480 courses are 1 rack).
[0036]
The ratio (A / B) between the inelastic yarn runner A and the elastic yarn runner B is preferably 1.15 or more, more preferably 1.2 or more, and still more preferably 1.3 or more.
[0037]
In addition, the warp knitted fabric which can form the edge unnecessary for edge trimming in the cut | judged state used by this invention is not a lace fabric.
And, in order to provide a region where the expansion / contraction power is changed, such as a region where the expansion / contraction power is relatively strong, in a fabric that can form an edge that does not require edge trimming while being cut as described above, a) a method for forming a plurality of regions having different thicknesses of elastic yarns to be knitted, (b) a method for forming a plurality of regions having different numbers of elastic yarns to be knitted, (c) each region of (a) or (b) A region having a relatively strong expansion / contraction power and a region having a relatively strong expansion and contraction power by any one of a method in which at least two of the methods (a), (b), and (c) are combined. A region having relatively weak expansion / contraction power can be formed.
For example, among the elastic yarns knitted into the warp knitted fabric, an elastic yarn having a fineness greater than that of other portions is used as a knitting yarn in a region having a relatively strong expansion / contraction power, or the number of elastic yarns knitted into the same wale By increasing the number, the stretch warp knitted fabric in which the portions with the tightening power strengthened as described above are knitted integrally can be obtained.
At this time, the elastic yarn knitted on the entire warp knitted fabric is made into an elastic yarn having a relatively small fineness, and an elastic yarn having a larger fineness is further knitted in an area where the expansion / contraction power is desired to be strengthened, so that the expansion / contraction power is relatively strong. It can also be an area.
In addition, the width of the region with relatively strong expansion / contraction power as described above is made narrow and the width of the region with relatively weak expansion / contraction power is widened, while the width of the region with relatively strong expansion / contraction power is widened and the expansion / contraction power is relatively wide. It is also possible to adjust the strength of the expansion / contraction power as a whole by adjusting the width of the region having different expansion / contraction power, such as narrowing the width of the weak region.
It should be noted that the strength level of the expansion / contraction power may be set to three or more levels, and in that case, the above-described method for changing the expansion / contraction power may be adjusted to have three or more levels.
[0038]
Although not particularly limited, the fineness of the inelastic yarn knitted on the entire stretchable knitted fabric is preferably 22 to 132 dtex, more preferably 33 to 55 dtex.
[0039]
The non-elastic yarn tends to have a high density in the thinner one. On the other hand, if it is too thin, the strength becomes weak. Therefore, 33 to 55 dtex is preferable because the knitted fabric can have a high density and can be a stable and strong knitted structure.
Further, the fineness of the elastic yarn knitted in the region where the stretching power is relatively weak is not particularly limited, but is preferably 33 to 77 dtex, more preferably 44 to 55 dtex. The fineness of the elastic yarn knitted in the strong region is preferably 66 to 231 dtex, more preferably 88 to 154 dtex.
[0040]
The fineness of the elastic yarn knitted on the entire warp knitted fabric made of stretchable warp knitted fabric is preferably 33-77 dtex, more preferably 44-55 dtex, and in a region with relatively strong expansion power. It is also preferable that an elastic yarn having a thickness of 66 to 231 dtex, more preferably 88 to 154 dtex is further knitted.
[0041]
The thinner the elastic yarn, the denser the knitted fabric. If it is 154 dtex or more, it is possible to realize a state in which cutting of the edge portion is unnecessary while being cut, but the elongation is reduced, which is inconvenient for use in clothing that is in close contact with the body. On the other hand, elastic yarn thicker than 154 dtex can be used for clothing parts that do not require elongation. Further, even if the elastic yarn of 231 dtex or more and up to 396 dtex is relatively soft, it is possible to realize a state in which the edge portion that is cut is not easily frayed even if cut. Although the elongation is small, it can be used for a portion that does not require elongation.
And in order to provide the area | region where the expansion-contraction power is changing partially in the fabric which can form the edge which does not need edge cleaning in the state cut | judged, you may apply the following methods further.
[0042]
(E) a method of forming a plurality of regions having different thicknesses of inelastic yarns to be knitted,
(F) A method of forming a plurality of regions having different expansion and contraction powers by changing the thickness of the inelastic yarn to be knitted and making at least one selected from the thickness of the elastic yarn to be knitted and the number of elastic yarns to be knitted different ,
(G) When forming a plurality of regions having different stretching power by changing the thickness of the inelastic yarn to be knitted, (g1) increasing the density of the thick inelastic yarn to be partially knitted in each region (G2) A system in which each region is made a relatively strong or weak region as a whole by providing a portion or (g2) a portion that increases the density of the thin inelastic yarn that is partially knitted.
The method (g) will be described in detail in order to make it easier to understand. For example, when a region having a relatively strong expansion / contraction power is provided by increasing the thickness of the inelastic yarn to be knitted, for example. In addition, by partially adjusting the density of the thin inelastic yarn, the elastic power is slightly adjusted in the direction of weakening, and as a whole, the area forms a relatively strong elastic power area. When providing a region with relatively weak expansion / contraction power by thinning the thickness of the inelastic yarn to be knitted, the expansion / contraction power is slightly increased in the direction of higher eyes by providing a portion that increases the density of the partially thick inelastic yarn. As a whole, the portion is adjusted to form a region with relatively weak expansion / contraction power. However, the difference in expansion and contraction power is not as great as with elastic yarn.
Independent of the formation of the stretch power strength region, or in conjunction with the formation of the stretch power strength region, the bright yarn and the dull yarn are used as inelastic yarn, and the bright yarn is knitted It is also preferable to form a portion in which the dull yarn is knitted by knitting and to form a linear or belt-like visible pattern due to the difference in gloss between the bright yarn and the dull yarn at a desired location. Bright yarn has a gloss and dull yarn is a matte yarn. Therefore, the region in which the bright yarn is knitted and the region in which the dull yarn is knitted are visually distinguishable due to the difference in gloss, and is linear or belt-like. A visually observable pattern is formed, and the aesthetics of the clothing can be improved in terms of design.
For example, the following method is exemplified as a method in which bright yarn and dull yarn are used as the inelastic yarn in conjunction (relation) with the formation of the region of strength of the expansion / contraction power.
A method of forming a plurality of regions having different stretching power by changing the thickness of the bright yarn and the dull yarn of the inelastic yarn to be used, for example, using a thin bright yarn as an inelastic yarn used in a region having a relatively weak stretching power, A combination using a thick dull yarn as an inelastic thread used in a region with relatively strong stretching power, or vice versa, using a thin dull yarn as an inelastic yarn used in a region with relatively weak stretching power, By using a combination of thick bright yarns as inelastic yarns used in strong regions, the difference in expansion / contraction power can be related to and interlocked with a visible pattern portion. As described above, it is preferable to associate the difference in the expansion / contraction power with the visible pattern portion to improve the aesthetics of the clothing and to visually recognize the functional area of the expansion / contraction power.
In place of the above-described method, the non-elastic yarns knitted simultaneously in each of the plurality of regions having different expansion / contraction powers, in which at least one of the thickness of the elastic yarn and the number of knittings is changed, are respectively used as the bright yarn and the dull yarn. It is also preferable to make the difference part of the expansion / contraction power a visible pattern part by properly using the thread.
In other words, the region of the strength of the expansion / contraction power is formed by changing the thickness of the elastic yarn and / or the number of braided elastic yarns, so that each region can be visually recognized as a linear or belt-like pattern. The inelastic yarn used in a region having a relatively high expansion / contraction power may be a dull yarn, and the inelastic yarn used in a region having a relatively low expansion / contraction power may be a bright yarn, or vice versa.
Further, in place of the above method, the inelastic yarn and the elastic yarn are both knitted simultaneously in each of a plurality of regions having different expansion and contraction powers in which at least one of the thickness and the number of knitted yarns is changed. It is also preferable to use a bright yarn and a dull yarn, respectively, so that the difference in expansion / contraction power becomes a visible pattern portion.
That is, in the above case, there are various combinations. For example, a region having a relatively strong expansion / contraction power is formed by a thick elastic yarn and a thick dull yarn (non-elastic yarn) and has a relatively low expansion / contraction power. Each area can be visually recognized as a linear or belt-like pattern, for example, formed by a thin elastic thread and a thin bright thread (non-elastic thread). It should be noted that the combinations are not limited to those specifically exemplified as long as the combinations are within the above-described ranges.
As described above, in the present invention, “a region having a relatively strong expansion / contraction power is formed by the elastic yarn” means that a region having a relatively strong expansion / contraction power is formed only by the elastic yarn. In addition, a region having a relatively strong expansion / contraction power is formed by combining an elastic yarn and a non-elastic yarn, but at that time, a region having a relatively strong expansion / contraction power is formed by appropriately selecting an elastic yarn to be used. Means things.
The apparel of the present invention has an edge that does not require edge trimming in the state of being cut as described above, and at least one region having a relatively strong expansion / contraction power is formed by the elastic yarn, and the expansion / contraction power thereof. The switching line is a straight line oriented in the same direction as the knitting direction, and is a piece (P) made of a stretchable warp knitted fabric composed of elastic and inelastic yarns, that is, in a state of being cut The stretchable warp knitting has an edge that does not require edge trimming and a region where the stretching power changes simultaneously in a single knitted fabric, and the switching line for the stretching power is a straight line oriented in the same direction as the knitting direction. The piece (P) made of the ground is used as at least a part of the fabric constituting the clothing. And the said piece (P) is the direction of the switching line of the said expansion / contraction power, and the upper end (waistline part) or lower end (hem | bottom part) of the clothing among the edge lines in the state where the edge is not necessary to be trimmed. The part (P) in which the direction of the line constituting at least one edge of the edge is non-parallel to each other is appropriately used as at least a part of the part constituting the clothing according to the type and design of the clothing. The direction of the line that constitutes at least one of the upper edge or the lower edge of the clothing among the edge lines that are not trimmed, and the direction of the expansion / contraction power switching line in the region where the expansion / contraction power is relatively strong Can be formed by appropriately cutting at least one of the upper and lower edges of the clothing according to the intended design. Note that it is not always necessary to configure all of the pieces constituting the garment with such a cloth, and depending on the garment part, at least one of the edges of the garment upper end (waistline part) or lower end (hem part) edge line. There is no problem even if there is a part in which the direction and the direction of the switching line of the expansion / contraction power are parallel to each other. However, normally, the semi-long type girdle and the long type girdle applied in the present invention are acceptable. Or shorts with a similar outline (ie, shorts with legs covering up to part of the thigh), spats, swimsuits (legs that cover up to part of the thigh with bottom clothing) If it is arranged so that at least one of the areas with relatively strong expansion and contraction power is obliquely abutted against the thigh in a belt shape, In many cases, the direction of the edge line of the end (waistline part) and the edge of the lower end (hem part) and the direction of the switching line of the expansion / contraction power are non-parallel. In addition, in some parts of clothing, a cloth that does not require edge trimming due to conventional thread removal, or a cloth that requires edge trimming (hereinafter referred to as “fabric different from the present invention”). May be abbreviated to be used).
Thus, the apparel of the present invention is a region of relatively strong elastic power formed by appropriately selecting and using elastic yarns, such as increasing the thickness of elastic yarns and / or increasing the number of elastic yarns to be knitted. The direction of the expansion / contraction power switching line and the direction of the edge line that does not require edge trimming are not necessarily in parallel, and it can be designed almost freely in a suitable direction according to the needs of each line. The region where the power changes can be arranged at an angle suitable for performing the desired body shape correction. Therefore, in the garment having a body shape correcting function of the present invention, as described above, at least one of the regions having relatively strong expansion and contraction power due to the elastic yarn is disposed so as to be obliquely contacted with the thigh in a substantially band shape. It can be done.
In addition, it is possible to provide a garment having at least a part of the edge unnecessary for edge cleaning, which is designed as a line in a free direction without being constrained by the direction of the region where the expansion and contraction power changes in the direction of the hem line or the waist line. The direction of the expansion / contraction power switching line is the same as the knitting direction of the warp knitted fabric used in the present invention, that is, the direction in which the yarn is supplied during knitting. The knitting direction is a direction in which the knitted knitted material comes out of the knitting machine (the direction opposite to 180 degrees is not referred to as the knitting direction here). The direction of the region having a relatively high expansion / contraction power is the longitudinal direction when the region having a relatively high expansion / contraction power is substantially strip-shaped, and is the same as the direction of the switching line for the expansion / contraction power in the present invention.
And it has a stretchable power switching part by elastic yarn, and the edge finishing is unnecessary in the state where the part (P) made of a stretchable warp knitted fabric in which the stretchable power switching line is linear At least one of the upper edge and the lower edge of the garment is preferably 20 to 80 degrees, more preferably 30 to 60 degrees, and still more preferably 40 to 50 degrees with respect to the knitting direction of the knitted fabric. Most preferably, the edge is cut at an angle of around 45 degrees (specifically, 43 to 47 degrees). By adopting such a preferred aspect of the present invention, it is possible to improve the fit to the body of the edge that does not require edge trimming while being cut, and to prevent the edge portion from curling outside the wearer's body. preferable. In other words, clothing that has an edge that does not need to be trimmed at the upper or lower end of the garment, for example, the waist or hem, may be curled outside the wearer's body. In order to prevent such curling from occurring, it is preferable to cut the cutting line at the edge that does not require edge trimming so as to have the above-mentioned angle with respect to the knitting direction of the knitted fabric. The knitting direction of the knitted fabric corresponds to the yarn supply direction when knitting the knitted fabric. In the above, 20 to 80 degrees with respect to the knitting direction is an angle of 20 to 80 degrees on either the left or right side assuming a line in the knitting direction, in other words, an angle on the traveling direction side of the knitting direction. The angle at which the apex side faces is an angle of ± 20 to 80 degrees with respect to the traveling direction line in the knitting direction.
In addition, when using edges that are not cut and need to prevent curling outside the body, use pieces that have edges that are cut in a range not exceeding 45 degrees. It is also preferable to do. In addition, it is preferable to use a piece whose cutting edge is cut into a corrugated shape instead of a straight line because the edge can be prevented from curling outside the body.
[0043]
When cutting a piece of clothing, when cutting a plurality of edges and making the edge unnecessary, it is impossible to cut any part at 20 to 80 degrees with respect to the knitting direction. There is a part that must be cut at an angle of less than 20 degrees. If such an edge portion is cut into a waveform, the cutting angle of the edge portion that becomes a waveform curve can be set to 20 to 80 degrees, and the effect of cutting the entire edge portion at substantially 20 to 80 degrees can be achieved. can get. For example, when both the waist line and the hem of the short girdle are cut and the edge is not necessary, both ends may not be cut at 20 to 80 degrees. In such a case, one edge is wavy. Edges are preferred.
At least one region with relatively strong expansion / contraction power is formed by the elastic yarn, and the elastic power has a relatively strong expansion / contraction power switching line. Is a piece of elastic warp knitted fabric composed of elastic yarn and inelastic yarn (P), and the direction of the extension power switching line and the edge cleanup are not required In order to explain an example in which the direction of the edge line is directed in a substantially non-parallel direction, FIG. 21 is a diagram having the same purpose as FIG. 23 and FIG. 24 of the model diagram used earlier. This will be described with reference to FIG. FIGS. 21 and 22 each show a schematic plan view of a piece (P) constituting a part of clothing formed by cutting into an appropriate shape used in the present invention described above as one model sample. It should be noted that the shape of this piece is merely a shape taken up for explanation, and is not a strict shape applied to a specific piece of clothing. However, for example, a part of a semi-long girdle is used as an explanatory model to cover a part from the front side to the side and close to the left part to cover the hip part and thigh of the back part. The upper part on the right side of the figure is the rear center side, and the lower part is the part wrapping the thigh.
In the knitted fabric 90 shown in FIG. 21, the upper and lower edges of 92 and 91 (corresponding to the waistline part and the skirt part, respectively) are edges formed by cutting, and it is not necessary to clean the edges in the state of being cut. An edge, and 93 is a region where the expansion / contraction power changes (for example, a region where a thick elastic thread is knitted to increase the expansion / contraction power), and the expansion / contraction power switching line 93a of the region 93 having a relatively strong expansion / contraction power. The direction of 93b (hereinafter collectively referred to simply as 93ab unless otherwise specified), the direction 94 of the edge 91 that does not require edge trimming, and the direction 96 of the edge 92 that does not require edge trimming are non-parallel. . The knitting direction is a direction indicated by an arrow 95, which is parallel to and in the same direction as the direction of the expansion / contraction power switching line 93ab. In the present invention, the direction 94 of the edge 91 that does not require edge trimming and the direction 96 of the edge 92 that does not require edge trimming are not limited to those shown in the drawings, and the direction 93ab ( It may be non-parallel to the knitting direction 95).
Next, FIG. 22 shows a schematic plan view of a piece (P) cut into a shape slightly different from that shown in FIG. The knitted fabric 90 shown in FIG. 22 is an edge formed by cutting the upper and lower edges of 91 and 92, and is an edge that does not need to be cleaned in the cut state. The same reference numerals have been assigned to and duplicate descriptions have been omitted. The lower edge 91 has a corrugated shape.
Also in this case, the direction 93ab of the expansion / contraction power switching line of the region 93 where the expansion / contraction power changes is substantially non-parallel to the direction 94 of the edge 91 of the waveform shape that does not require edge cleaning. The edge 91 is a corrugated curve, and the direction of the edge 91 as a whole corresponding to the traveling direction of the wave can be said to be the direction of the arrow 94. Although light waves, it is handled in the same way that the traveling direction is drawn as a straight line as a whole. The arrow 94 has a center line that vertically divides 91 waveform waves that do not require edge trimming, and has an overall direction. However, as described with reference to FIG. 24, the arrow 94 has a tangent line that connects the tops of the waveform waves. The direction can be shown. That is, even if it is made into a wave shape like the edge 91 that does not require edge trimming while being cut, the direction 94 as a whole and the direction 93ab of the expansion / contraction power switching line 93ab (knitting direction) 95) is an example in which they are substantially non-parallel. The knitting direction, that is, the yarn supply direction is the direction indicated by the arrow 95. Also, in this example, the direction 96 of the upper edge 92 that does not require edge trimming in the cut state and the direction 93ab (knitting direction 95) of the expansion / contraction power switching line of the region 93 having a relatively strong expansion / contraction power are also non-existent. It is parallel.
[0044]
In the apparel of the present invention, as described above, at least one of the regions having a relatively strong expansion / contraction power with the expansion / contraction power strengthened by the elastic yarn is arranged so as to be in oblique contact with the thigh in a substantially band shape. It is necessary to be. In the present invention, a region having a relatively strong expansion / contraction power in which the expansion / contraction power is strengthened by the elastic yarn is referred to as a “region having a relatively strong expansion / contraction power by the elastic yarn”. Note that when the region with relatively strong expansion / contraction power is in contact with the thigh at an angle, the diagonal means that the direction of the expansion / contraction power switching line in the region with relatively strong expansion / contraction power is the length of the thigh. This means that the direction of the expansion / contraction power switching line is parallel to the length direction of the thigh, or the direction of the expansion / contraction power switching line is the length of the thigh. The direction perpendicular to the vertical direction is not included. The direction of the extension power switching line with respect to the length direction of the thigh is preferably 20 to 80 degrees, more preferably 30 to 60 degrees, even more preferably 40 to 50 degrees, and most preferably around 45 degrees ( Specifically, the angle is preferably 43 to 47 degrees.
[0045]
In the garment of the present invention, it is preferable that (a) a region having a relatively strong expansion / contraction power by the elastic yarn includes an item that comes into contact with a part including the greater trochanter of the body, since a hip support effect is exhibited. A region having a relatively strong expansion and contraction power (hereinafter, this region may be abbreviated as “region A”) that is in contact with the thigh obliquely in a substantially band shape also contacts a region including the greater trochanter of the body. It is preferable that the width is 4 cm or more including the greater trochanter, but if the region A is not in contact with the body portion including the greater trochanter, the comparison is different from the region A. A region having a strong elastic power, and a substantially belt-like region having a relatively strong elastic power (hereinafter sometimes referred to as region B) in which the direction of the region A and the elastic power switching line is parallel. Further, the region B may be brought into contact with a portion including the greater trochanter. The area near the greater trochanter is where the hips and thighs protrude in the lateral direction of the body, so a region with relatively strong expansion and contraction power should come into contact with the area containing the greater trochanter. With this, it is possible to arrange the silhouette into a clean shape and to protect the hip joint.
[0046]
In the apparel of the present invention, (b) a region having a relatively strong expansion / contraction power due to the elastic yarn is brought into contact with an upper part of the thigh, for example, a part including the thigh below the greater trochanter of the body. If it includes anything, a hip joint support effect can be obtained. In this case, the width of (b) is preferably 5 cm or more, more preferably 7 cm or more.
[0047]
Since this part is also a part where the hips and thighs protrude from the side of the body, the silhouette can be adjusted to a clean shape by making these areas abut with a region with relatively strong stretching power. preferable. In the case of the mode of (b), if necessary, the region with a relatively strong expansion / contraction power of (a) may be provided, but if the overall tightening feeling becomes too strong, (a ) May be a region having a relatively weak expansion / contraction power, or may be a region having a relatively large expansion / contraction power.
[0048]
Further, in the garment having the body shape correcting function of the present invention, the linear expansion / contraction power is switched to an edge that does not need to be cleaned in at least one of the edges of the waist line part or the hem part of the garment. It is also preferable that the line has reached and the edge that does not need to be cleaned is an edge in which a portion with relatively strong expansion / contraction power and a portion with weakness are mixed. By adopting such a preferable aspect, in a conventional garment having an edge-unnecessary edge, a garment having an edge-unnecessary edge in which a relatively strong portion and a weak portion that cannot be achieved in a single knitted fabric are mixed. Can be provided. Therefore, the expansion / contraction power switching line is not constrained in the direction of the edge-unnecessary edge line, which cannot be realized with conventional clothing having an edge-unnecessary edge, and can be designed more freely. Therefore, it is preferable to provide a garment having an increased degree of freedom in design that can be more easily adapted to the demand for fit.
[0049]
Further, in the garment having a body shape correcting function of the present invention, it is preferable that the region having a relatively strong expansion / contraction power by the elastic yarn reaches the hem edge composed of the edge unnecessary edge in a state where it is cut, in that case Moreover, it is preferable that ½ or more and 4/5 or less of the total perimeter of the hem edge is a hem edge formed of a region having a relatively strong expansion / contraction power. By setting it as this preferable aspect, a skirt adheres to a body, it is hard to shift | deviate, and it becomes easy to hold | maintain a skirt in the stable position, and is preferable. In addition, since the entire circumference of the hem edge is ½ or more and 4/5 or less of the region having a relatively strong expansion / contraction power, the entire circumference of the hem edge is caused by tightening as compared with the case where the entire circumference of the hem edge is a region having a relatively strong expansion / contraction power Steps are less likely to occur, which is preferable.
[0050]
Furthermore, in the garment having the body shape correction function of the present invention, as a region having relatively strong expansion and contraction power by the elastic yarn, the lower center of the hip is in contact with the side from the lower part of the hip in an oblique direction toward the side. By including an area (hereinafter sometimes abbreviated as area C) to be performed, a hip-up function is exhibited. A region with a relatively strong expansion / contraction power (region C) that abuts on the side from the lower part of the hip, and a region with a relatively strong expansion / contraction power that further extends to the leg and abuts against the thigh obliquely (ie, region A). May be formed. The region C and the region A may be provided separately without being continuous.
[0051]
As described above, the region having relatively strong expansion / contraction power due to the elastic yarn described above rises obliquely toward the outside of the body on the clothing back side, and rises obliquely toward the front center side of the body on the clothing front side. It is preferable that In this way, on the clothing back side, it is preferable that a force for lifting the hips from the thighs acts upward by tilting toward the outside of the body, and functions such as hip-up are effectively exhibited. The piece (P) that covers the clothing bag side is like a piece for covering the side from the front side and covering the hip and thighs as shown in FIGS. 21 and 22, for example. Taking the case of a continuous piece that also covers at least a part of the front side of the clothing as well as the side, on the clothing back side, if a region with relatively strong expansion and contraction power rises diagonally toward the outside of the body, The region with relatively strong stretching power inevitably rises obliquely toward the front center side of the body on the front side of the clothing.
[0052]
Further, in the apparel having the body shape correction function of the present invention, with respect to the region with relatively weak expansion and contraction power, adopting a mode in which the region is relatively obliquely raised from the lower inner side of the thigh through the front of the thigh and toward the outer side of the body. Areas that tend to expand and contract relatively easily, such as areas with relatively low expansion and contraction power, are in contact with the area from the inside of the front of the thigh where the rectus femoris muscle has a large shape change when the legs are moved As a result, the movement followability is improved, and skirt shift during wearing is less likely to occur.
[0053]
The present invention can be applied to clothing for the lower body that has a crotch portion and covers from the waistline portion to at least a part of the thigh, and is particularly suitable for clothing having a hip portion where the entire clothing is in close contact with the body. it can. As a preferable garment to which the present invention is applied, a semi-long type girdle, a long type girdle, or shorts having a substantially similar outer shape (that is, a short having a leg part covering up to a part of a thigh), Spats, swimsuits (those with legs that cover up to part of the thigh with bottom clothing), and the like. Spats include those with leg lengths above the knee length and those with a long leg length.
Next, specific embodiments of the clothing of the present invention will be described with reference to the drawings, but the present invention is not limited to only those illustrated.
In the following description, a stretchable power switching line is formed in one knitted fabric in a straight line, and the stretchable power changing region is formed at the same time while being cut into one knitted fabric. In this state, a part in which the cut edge forms an edge that does not need to be cleaned is sometimes simply referred to as “hemmingless part” or “part (P)”. Further, since the hemming-less piece as described above used in the following embodiment is made from the warp knitted fabric described with reference to FIG. 18 described above, the knitting structure of the warp knitted fabric is described. Is omitted. However, it goes without saying that warp knitted fabrics of other knitting structures may be used as long as they can achieve the object of the present invention, such as the warp knitted fabrics described with reference to FIGS. .
[0054]
Embodiment 1
FIG. 1 is a perspective view seen from the back side of a semi-long type girdle according to an embodiment of an apparel having an edge-unnecessary edge and having a body shape correcting function in an as-cut state according to the present invention. Is a perspective view seen from the front side of the semi-long type girdle shown in FIG. 1, and FIG. 3 is a front side corresponding to the left side of the wearer of the semi-long type girdle shown in FIGS. It is the top view which showed the cutting line of the leg part allocation part piece 1 on the knitted fabric, and the top view of the crotch part piece.
1 to 3, reference numeral 1 denotes a front side, a side, a hip part, a front part covering a leg part, a side part, a hip part, a leg part application part piece, and 6 an abdomen application part piece covering the abdomen. The left and right front side-side-hip portion-leg portion applicator pieces 1 are sewn together at the rear center stitching line 4 except for the leg portions, and the front side-side-hip portion-leg portion applicator piece. The side edges of the front side of 1 are sewn together with the side edges of the abdomen applicator piece 6 and the stitching line 5. In the perspective view seen from the back side such as FIG. 1, it is difficult to know where the leg is from, so the virtual dotted line 8 is shown in the figure so that the lower side of the virtual dotted line 8 is the leg. . Therefore, the stitching line 4 above the virtual dotted line 8 is the rear center stitching line, and the lower side from the virtual dotted line 8 is the leg portion that is divided into the left and right legs.
[0055]
In FIG. 3, the line A-B-C-D-E-F-G-A shown in the fabric 16 obtains a piece of the left half of the wearer used for the back and legs from the side of this girdle. The cutting line of the front side-side-hip part-leg part applicator piece 1 is shown. Reference numeral 30 denotes a crotch piece, which may use the same fabric as the front side-side-hip portion-leg portion applicator piece 1, but may use a different fabric. Various things used for the crotch part of the girdle can be used. The crotch piece 30 is a crotch and is not displayed in FIGS.
Although not shown, the shape of the right half of the front side-side-hip portion-leg portion application piece 1 is symmetrical with the shape of the left half piece. The A-B line is stitched with the abdomen filling portion piece 6 in FIG. 1 (stitching line 5), the QC line is stitched with the ED line to form the left leg, and the GF line is shown. The back center suture line 4 is formed by stitching with a similar portion of the right half piece not previously described. The O-P line of the crotch piece 30 is stitched to the lower end of the abdomen applicator piece 6, the O-I line is stitched with the B-Q line of the piece 1, and the HI line is FE of the piece 1. Stitched with the line. The above-described sewing of the right half piece 1 (not shown) is also the same for the left and right objects. Thus, the girdle shown in FIGS. 1 and 2 can be created. The girdle of another embodiment is also formed by substantially the same sewing.
[0056]
In the girdle shown in FIGS. 1 to 3, a hemmingless piece is used as the front side-side-hip portion-leg portion application piece 1. This front side-side-hip portion-leg portion applicator piece 1 has

regions

9a, 9b, 9c with relatively strong expansion / contraction power,

regions

10a, 10b, 10c with medium expansion / contraction power, and regions with relatively low expansion / contraction power. There are three grades of 11a.
The knitting direction of the warp knitted fabric constituting the front side-side-hip portion-leg portion applicator piece 1 is the direction indicated by the

arrows

95a and 95b. The knitting direction of the warp knitted fabric constituting this piece 1 is parallel to the length direction of the

regions

9a and 9b having relatively high expansion power, in other words, the

regions

9a, 9b and 9c having relatively high expansion power. The direction is parallel to the direction of the switching line of the expansion / contraction power corresponding to the boundary line of the

regions

10a, 10b, 10c where the power is medium, and the region 11a where the expansion / contraction power is relatively weak. The front side-side-hip portion-leg portion applicator piece 1 is a 1 × 1 knitted structure in which nylon yarn and polyurethane yarn are accompanied with each other as described in FIG. 18, and both elastic yarn and inelastic yarn are closed. Knitted.
44 dtex nylon yarn and 143 dtex polyurethane yarn are used for the

regions

9a, 9b and 9c having relatively strong stretching power, and 44 dtex nylon yarn and 77 dtex polyurethane yarn are used for the region 11a having relatively weak stretching power. In addition, two 44 dtex polyurethane yarns (total thickness of the polyurethane yarns 88 dtex) and 44 dtex nylon yarns are knitted in the

regions

10 a, 10 b, and 10 c that are used and have medium expansion power.
In addition, as mentioned above, a striped pattern in which a portion of each region can be visually observed by using a matte yarn which is a dull yarn as a nylon yarn and a more glossy yarn called a bright yarn separately for each region. You may make it appear as.
In this embodiment, the front edge, the side, the hip portion, the leg portion, and the edge portion of the leg portion 1 in the cut state, the edges that do not need to be cleaned are the edges of the 2 hem lines and the 3 waist lines. Part. The skirt line 2 has a waveform, and the direction of the skirt line 2 is the same direction as the straight line connecting the vertices of the waveform, that is, the direction indicated by the arrow 12 (see FIG. 3). The direction (

knitting directions

95a and 95b) is not parallel. The direction of the waist line 3 is also cut at an angle α of about 35 degrees with respect to the

knitting directions

95a and 95b. The direction of the hem line 2 and the direction of the waist line 3 are also non-parallel to each other (see FIG. 3 because it is difficult to understand in FIGS. 1 and 2). The linear expansion / contraction power switching line has arrived at the waistline 3 which is an edge that does not need to be cleaned in the state where the front side-side-hip portion-leg portion applicator piece 1 is cut. The edge that does not need to be cleaned is an edge in which a portion 9a having a relatively strong expansion / contraction power, a middle portion 10a, and a weak portion 11a are mixed. Similarly, the skirt line 2 also reaches the straight extension / contraction power switching line, and the edge that does not need to be cleaned is an edge where the extension portion 9c and the middle portion 10c are relatively strong. Yes. And 70% (that is, ½ or more and 4/5 or less) of the total perimeter of the hem edge is a hem edge made of a region having a relatively strong expansion / contraction power. Since the region 9c having a relatively strong expansion / contraction power occupies 70% of the total perimeter of the hem edge, the hem is preferably in close contact with the body, is not easily displaced, and is easily held at a stable position. Moreover, compared to the case where the entire periphery of the hem edge is a region having a relatively strong expansion / contraction power, it is preferable that a step due to tightening hardly occurs.
9b and 9c of a region having relatively strong expansion / contraction power by the elastic yarn are arranged so as to be obliquely abutted on the thigh in a band shape, and 9b has a width of 13 cm and includes a great trochanter of the body. It is formed so as to be in contact with the part. The position corresponding to the greater trochanter of the body is indicated by 13 for reference. Since the position of the greater trochanter varies with the individual wearer, 9b is brought into contact with the site including the greater trochanter in the case of an average body type. The area near the greater trochanter is where the hips and thighs protrude in the lateral direction of the body. The silhouette can be adjusted to a clean shape, and the protective effect of stabilizing the hip joint is added.
A region 11a having relatively weak expansion / contraction power passes through the bulge portion of the hip, has a width of about 5 cm, and is provided with

regions

10a and 10b (each having a width of 1 cm) having medium expansion / contraction power on both the upper and lower sides. The region 9b, which is more beautifully arranged without crushing the rounded bulge and has a relatively strong expansion / contraction power on the clothing back side, rises diagonally toward the outside of the body and is provided in a direction substantially along the side from the bottom of the hip, The direction of the extension / contraction power switching line in the region where the extension / contraction power changes is determined at an angle suitable for performing the function (in this case, about 35 degrees with respect to the direction of the waist line 3 described above). By providing the

regions

10a and 10b having medium expansion / contraction power between the region 11a having relatively low expansion / contraction power and the

regions

9a and 9b having relatively high expansion / contraction power, the expansion / contraction power is avoided. Generation of a step due to a sudden change in the height is prevented more effectively, and the roundness of the hip can be made more natural.
As described above, when three or more regions having a difference in strength of expansion and contraction power due to the elastic yarn are provided, if an intermediate region is provided between the weak region and the strong region, the intermediate region becomes a buffer between the strong and weak regions. Become. In particular, it is preferable when the difference in expansion and contraction power is large in the strength region.
Note that the width of the region where the expansion / contraction power is medium is determined by the body shape correction function to be obtained, but a narrow width of about 1 cm to 3 cm is sufficient as a buffer for the strong and weak region.
Moreover, since the waistline 3 is an edge cut at an angle of about 35 degrees with respect to the

knitting directions

95a and 95b of the knitted fabric (the angle α in FIG. 3 is about 35 degrees), the edge of the waistline 3 is worn. There is no curling outside the person's body, and the fit is good. In addition, by providing a region 10c (width: about 9 cm) with a medium expansion / contraction power provided so as to fall obliquely from the lower part of the abdomen on the front side and cover the position of the lower part of the thigh on the back side, the expansion / contraction power becomes stronger. It is alleviating that the feeling of wear is too low.
The region 9a having relatively strong expansion / contraction power covers a part of the waist from the upper hip portion on the back side, and is a substantially inverted triangular region, and this portion of the body is generally more than the lower hip portion. Since it becomes thin, the region 9a having a relatively strong expansion / contraction power is arranged so as to be easily fitted.
In the girdle, the front side-side-hip portion-leg portion applicator piece 1 has a relatively strong region of elastic power due to the elastic yarn, and the clothing bag side rises diagonally toward the outside of the body, On the clothing front side, it rises diagonally toward the front center side of the body, and a region with relatively weak expansion / contraction power and a region with medium expansion / contraction power are also provided in parallel with the region with relatively high expansion / contraction power. So the same.
As described above, the hem line 2 and the waist line 3 are trimmed edges that are not cut, and do not require edge trimming, and no rubber tape is used. The waistline is not strongly tightened linearly, and the thickness does not increase, so the silhouette around the waist when worn can be made a clean silhouette, and the rubber tape tightening trace does not remain on the skin. The same applies to the periphery of the hem.
In this example, the abdomen applicator piece 6 was not provided with a region having different stretching power, and a uniform stretch warp knitted fabric having no change in stretching power was used. The abdomen applicator piece 6 is also a 1 × 1 tricot, both elastic yarns and inelastic yarns are made of the above-mentioned knitted fabric with closed eyes, and the upper edge 7 is still cut and the edge finish Unnecessary edges. The abdomen applicator piece 6 may use other fabrics that need to be cleaned as necessary. The abdomen applicator piece 6 uses 44 dtex nylon yarn and 88 dtex polyurethane yarn, and uses a knitted fabric knitted with a 1 × 1 knitting structure in which nylon yarn and polyurethane yarn are accompanied with each other as described in FIG. . The knitting direction of the knitted fabric is a direction parallel to the direction of the waist line 7. As the abdomen applicator piece 6, a knitted fabric having a change in expansion / contraction power may be used as necessary, and a bright and dull yarn is used as an inelastic yarn, and a visible stripe pattern is used. May be formed.
As described above, this girdle is arranged so that at least one of the regions with relatively strong expansion / contraction power by the elastic yarn is in contact with the thigh obliquely in a substantially band shape, so that the expansion / contraction power is relatively strong. Even if the area occupies an area equal to or larger than the case where the thigh is arranged in a ring shape in a direction perpendicular to the length direction, the tightening power is reduced compared to the case where the thigh is arranged in a ring shape, the feeling of pressure is reduced, and the body shape Provide a region with relatively strong expansion and contraction power in the necessary direction in the region necessary for correction, and the wear between the region with relatively strong expansion and contraction power and the weak region will not appear as a step, and the thigh is also included. It is possible to provide clothing that can satisfactorily perform the body shape correction function of the lower body. In addition, by arranging the area with relatively strong expansion and contraction power so that it is in contact with the thigh diagonally, it can be supported relatively widely in the vertical direction of the thigh, and the entire upper and lower parts are tightened in a ring shape. Compared to the case, it is possible to provide a clothing having a body shape correction function that has a much reduced feeling of pressure and a good feeling of wearing.
And since the region with relatively strong expansion and contraction power is also formed in the part including the greater trochanter, it is possible to effectively correct the part where the hips and thighs protrude in the lateral direction of the body, and the silhouette of the part has been cleaned up It is preferable because it can be shaped and has a protective effect to stabilize the hip joint. In addition, the waistline and hem are trimmed and the edges are unnecessary, so that the uneven steps can be reflected in the outer garment, making it a neat silhouette. .
In addition, this girdle can provide a girdle with good fit, in which the edge of the waistline 3 does not curl outside the wearer's body.
[0057]
Embodiment 2
FIG. 4 is a perspective view seen from the back side of a semi-long type girdle according to another embodiment of the garment having an edge unnecessary for edge trimming and having a body shape correcting function in the state of being cut according to the present invention; FIG. 5 is a perspective view seen from the front side of the semi-long type girdle shown in FIG. Since the plan view showing the cutting line of the front side-side-hip portion-leg portion applicator piece 1 on the knitted fabric and the plan view of the crotch piece are similar to FIG. 3, illustration is omitted. In addition, the same reference numerals are given to parts having the same functions as those of the semi-long type girdle shown in FIGS. 1 and 2, and redundant description is omitted.
The girdle shown in FIG. 4 and FIG. 5 has a relatively elastic power in the girdle shown in FIGS. 1 and 2 and the front side-side-hip part-leg part applicator piece 1 using the hemmingless piece. There are three grades:

strong regions

9a and 9b,

regions

10a and 10b with medium expansion / contraction power, and region 11a with relatively low expansion / contraction power, and the regions covered by these regions are shown in FIGS. The girdle is substantially the same as the girdle shown in FIG. 1 and FIG.
The region 9a having a relatively strong expansion / contraction power has a width of 6 cm, rises obliquely upward from the lower hip and reaches the upper side of the abdomen. The region 9b having a relatively strong expansion / contraction power is 10 cm wide, descends obliquely from the lower side of the lower abdomen, passes through the position 13 corresponding to the greater trochanter, and lowers the thigh obliquely from the upper part of the thigh on the back of the thigh. Covers the thigh inside, and these linear expansion / contraction power switching lines reach the hem line 2, and the edge of the hem line 2 that does not need to be cleaned is a portion 9b with relatively strong expansion / contraction power. It is an edge where a portion 10b having a medium expansion / contraction power is mixed.
[0058]
This type has a hip-up function and a thigh shape, and the wearer's silhouette can be adjusted to a clean shape. In addition, a protective effect that stabilizes the hip joint is added, as shown in FIGS. 1 and 2. Compared to the girdle, the proportion of the part with relatively strong expansion and contraction power is smaller, and it is a type of girdle that is easier to wear.
[0059]
Embodiment 3
FIG. 6 is a perspective view seen from the back side of a semi-long type girdle according to another embodiment of the garment having an edge unnecessary for edge trimming and having a body shape correcting function in the state of being cut according to the present invention; 7 is a perspective view seen from the front side of the semi-long type girdle shown in FIG. Since the plan view showing the cutting line of the front side-side-hip portion-leg portion applicator piece 1 on the knitted fabric and the plan view of the crotch piece are similar to FIG. 3, illustration is omitted. In addition, the same reference numerals are given to the same functions as those of the semi-long type girdle shown in FIGS.
The girdle shown in FIG. 6 and FIG. 7 has a relatively elastic power in the girdle shown in FIGS. 4 and 5 and the front side-side-hip part-leg part applicator piece 1 using the hemmingless piece. Except for the fact that there are two grades, the strong region 9a and the

regions

11a and 11b with relatively weak expansion and contraction power, and the parts covered by these regions differ from the girdle shown in FIGS. This is almost the same as the girdle shown in FIGS. That is, except that the

regions

9a and 10b and 10b having a relatively high expansion / contraction power in the girdle shown in FIGS. 4 and 5 are relatively low expansion / contraction power regions. This is almost the same as the girdle shown in FIGS.
The region 9a having a relatively strong expansion / contraction power is 12 cm wide, descends obliquely from the lower side of the abdomen, passes through the position 13 corresponding to the greater trochanter, and obliquely descends the thigh from the upper part of the thigh. These linear expansion / contraction power switching lines reach the hem line 2, and the edge of the hem line 2 that does not need to be cleaned is relatively stretchable with the portion 9a having relatively strong expansion / contraction power. It is an edge where a weak portion 11b is mixed.
[0060]
In this type, the region 9a with relatively strong expansion and contraction power is in contact with the thigh diagonally, so the shape of the thigh can be adjusted, the wearer's silhouette can be adjusted to a clean shape, and the hip joint In addition to the protective action that stabilizes, the proportion of the portion with relatively strong expansion and contraction power overall is smaller than the girdle shown in FIGS. 4 and 5, and the type that is more comfortable to wear It is a girdle.
[0061]
Embodiment 4
FIG. 8 is a perspective view seen from the back side of a long type girdle according to another embodiment of the garment having an edge unnecessary for edge trimming and having a body shape correcting function in the state of being cut according to the present invention; 9 is a perspective view of the long type girdle shown in FIG. 8 as viewed from the front side. Parts having the same functions as those of the semi-long type girdle shown in FIG. 1 to FIG.
The girdle shown in FIGS. 8 and 9 is substantially the same as the girdle shown in FIGS. 6 and 7, whereas the girdle shown in FIGS. 6 and 7 is a semi-long type, whereas FIGS. The girdle shown is an application of the long type.
The region 9a having a relatively strong expansion / contraction power is 15 cm wide, descends obliquely from the lower side of the abdomen, passes through the position 13 corresponding to the greater trochanter, and obliquely descends the thigh from the upper part of the thigh. It covers up to the middle. However, it differs from the girdle shown in FIG. 6 and FIG. 7 in that these linear expansion / contraction power switching lines do not reach the skirt line 2.
[0062]
In this type, the region 9a with relatively strong expansion and contraction power is in contact with the thigh diagonally, so the shape of the thigh can be adjusted, the wearer's silhouette can be adjusted to a clean shape, and the hip joint In addition to the protective effect that stabilizes, long as the girdle shown in FIG. 6 and FIG. A type of girdle.
[0063]
In addition, as shown in the above-described embodiment examples 2 to 4 and the like, a region where the expansion and contraction power is relatively weak at a position from the inside of the front surface of the thigh where the rectus femoris has a large shape change when the leg is moved. Compared to areas with relatively strong expansion and contraction power, such as areas with moderate expansion and contraction power, at least partially abuts areas that tend to expand and contract, thereby improving motion following performance. Skirt misalignment and the like are less likely to occur.
[0064]
Embodiment 5
FIG. 10 is a perspective view as seen from the back side of a semi-long type girdle according to another embodiment of the garment having an edge unnecessary for edge trimming and having a body shape correcting function in the state of being cut according to the present invention. is there. Parts having the same functions as those of the girdle shown in FIGS. 1 to 9 are denoted by the same reference numerals, and redundant description is omitted.
The girdle shown in FIG. 10 has

regions

9a, 9b and 9c having relatively strong expansion / contraction power in the front side-side-hip portion-leg portion application piece 1 using the hemmingless piece, and relatively high expansion / contraction power. It has two grades of expansion and contraction power with

weak areas

11a and 11b. The

regions

9a, 9b, and 9c with relatively high expansion / contraction power use 44 dtex nylon yarn and 143 dtex polyurethane yarn, and the

regions

11a and 11b with relatively low expansion / contraction power use 44 dtex nylon yarn and 77 dtex. Polyurethane yarn is used, but as the nylon yarn, a matte yarn that is a dull yarn and a more glossy yarn called a bright yarn are used separately, so that each region can be visually observed. It appears as a striped pattern. That is, in FIG. 10, dark dark portions are portions where nylon dull yarn is used, and white portions are portions where nylon bright yarn is used. As is apparent from FIG. 10, the

regions

9a, 9b, 9c having relatively high expansion / contraction power and the

regions

11a, 11b having relatively low expansion / contraction power appear as visible stripes. .
The region 9a having a relatively strong expansion / contraction power is formed in an inverted triangle shape with the waist on the back side as the base, and the vertex of the inverted triangle is 5 cm below the waist line on the stitching line 4 at the back center. It is in. The portion where the region 9a having a relatively strong expansion / contraction power comes into contact is a region where the body is depressed on the rear side of the body. More specifically, although the body is depressed in the vicinity of the sacral region of the body, it is possible to improve the fit to these depressed regions on the back side of the body. The region 9b having a relatively strong expansion / contraction power has a width of 15 cm, rises obliquely upward from the lower part of the hip, passes through the side, and reaches the waistline at the side part on the front side (not shown). The region 9c having a relatively strong expansion / contraction power rises obliquely from the hem portion of the outer surface toward the outer side surface of the thigh at a lower portion than the greater trochanter, and is not illustrated, but the front thigh is inclined It has reached the inner crotch, and these linear expansion / contraction power switching lines have arrived at the hem line 2, and the edge of the hem line 2 that does not need to be cleaned is a portion 9c having relatively strong expansion / contraction power. And a portion 11b having relatively weak expansion / contraction power. And 65% (that is, ½ or more and 4/5 or less) of the total perimeter of the hem edge is a hem edge made of a region having a relatively strong expansion / contraction power. Since the region 9c having a relatively strong expansion / contraction power occupies 65% of the total perimeter of the hem edge, it is preferable that the hem is in close contact with the body, is not easily displaced, and is easily held at a stable position. Moreover, compared to the case where the entire periphery of the hem edge is a region having a relatively strong expansion / contraction power, it is preferable that a step due to tightening hardly occurs.
[0065]
This type demonstrates the hip-up function by the region 9b having a relatively strong stretching power and the function of adjusting the shape of the thigh by the portion 9c having a relatively strong stretching power, so that the silhouette of the wearer can be adjusted to a clean shape. In addition, as mentioned above, the dark and dark parts of the figure use dull thread matted thread, and the white part of the color uses brighter thread called bright thread. When the dark part of the color and the white part of the figure become visible stripes, a linear or belt-like visible pattern with strong and weak stretching power appears, improving the aesthetics of the clothing on the design At the same time, it is preferable that the functional area of the strength of the expansion / contraction power can be visually recognized.
[0066]
Embodiment 6
FIG. 11 is a perspective view seen from the back side of a long type girdle according to another embodiment of the garment having an edge unnecessary for edge trimming and having a body shape correcting function in the state of being cut according to the present invention. is there. Parts having the same functions as those of the girdle shown in FIGS. 1 to 10 are denoted by the same reference numerals, and redundant description is omitted.
The girdle shown in FIG. 11 has

regions

9a, 9b and 9c having relatively strong expansion / contraction power in the front side-side-hip portion-leg portion application piece 1 using a hemmingless piece, and relatively high expansion / contraction power. It has two grades of expansion and contraction power with

weak areas

11a and 11b. The

regions

11a and 11b with relatively low expansion / contraction power use 44 dtex nylon yarn and 77 dtex. Polyurethane yarn is used, but as the nylon yarn, a matte yarn that is a dull yarn and a more glossy yarn called a bright yarn are used separately, so that each region can be visually observed. It appears as a striped pattern. The dark dark part is the part where nylon dull yarn is used, and the white part is the part where nylon bright yarn is used. However, the difference from FIG. 10 is that nylon bright yarn is used for the

regions

9a, 9b, and 9c with relatively strong stretching power, and nylon dull yarn is used for the

regions

11a and 11b with relatively weak stretching power. It is a point.
The region 9a having a relatively strong expansion / contraction power is formed in an inverted triangle shape with the waist on the back side as the base, and the position of the apex of the inverted triangle is 12 cm below the waist line on the stitching line 4 at the back center. It is in. This region 9a having a relatively strong expansion / contraction power improves the fit to the recessed portion on the back side of the body. The region 9b having a relatively strong expansion / contraction power has a width of 14 cm, rises obliquely upward from the lower part of the hip, passes through the side, and reaches the waistline at the side part on the front side. Although the region 9c having a relatively strong expansion and contraction power is not shown, the lower side of the thigh is inclined obliquely from the inner side to the outer side, passes through the greater trochanter, and is not shown, but the front side thigh is not shown. It goes up diagonally and reaches the middle part of the abdomen. These linear expansion / contraction power switching lines have arrived at the hem line 2, and the edge of the hem line 2 that does not need to be cleaned includes a portion 9 c having a relatively high expansion / contraction power and a portion 11 b having a relatively low expansion / contraction power. It has a mixed edge. And 75% (that is, ½ or more and 4/5 or less) of the total perimeter of the hem edge is a hem edge made of a region having a relatively strong expansion / contraction power. Since the region 9c having a relatively strong expansion / contraction power occupies 75% of the total perimeter of the hem edge, it is preferable that the hem is in close contact with the body, is not easily displaced, and is easily held at a stable position. Moreover, compared to the case where the entire periphery of the hem edge is a region having a relatively strong expansion / contraction power, it is preferable that a step due to tightening hardly occurs.
[0067]
This type demonstrates the hip-up function by the region 9b having a relatively strong stretching power and the function of adjusting the shape of the thigh by the portion 9c having a relatively strong stretching power, so that the silhouette of the wearer can be adjusted to a clean shape. In addition to the protective effect that stabilizes the hip joint, the dull thread is used for the dark and dark parts of the figure as described above, and the bright part is called the bright thread for the white parts. A more glossy thread is used, and the dark and white parts of the figure become a visible stripe pattern, and a linear or belt-like visible pattern with strong and weak stretching power appears. From the viewpoint of design, it is preferable to improve the aesthetics of the clothing and at the same time to visually recognize the functional area of the strength of the expansion and contraction power.
[0068]
Embodiment 7
FIG. 12 is a perspective view as seen from the back side of an ankle-length spats of another embodiment of the garment having an edge-unnecessary edge and having a body shape correcting function in the cut state of the present invention; FIG. 13 is a perspective view seen from the front side of the spats of FIG. Parts having the same functions as those of the girdle shown in FIGS. 1 to 11 are denoted by the same reference numerals, and redundant description is omitted.
The spats shown in FIGS. 12 and 13 are

regions

9a, 9b, 9c, and 9d having relatively strong expansion and contraction power in the front side-side-hip portion-leg portion applicator piece 1 using a hemmingless piece, It has two expansion power grades, which are

regions

11a, 11b, 11c, 11d, and 11e, which have relatively weak expansion power. Then, 44 dtex nylon dull yarn and 143 dtex polyurethane yarn are used for the

regions

9a, 9b, 9c, 9d with relatively strong expansion power, and the

regions

11a, 11b, 11c, 11d, 11e with relatively low expansion power are used. Are made of 44 dtex nylon bright yarn and 77 dtex polyurethane yarn so that each region appears as a visible stripe pattern.
The region 9a having a relatively strong expansion / contraction power has a width of 5 cm and rises obliquely upward from the lower part of the hip to reach the upper side of the upper part of the abdomen, thereby exhibiting a hip-up function. The region 9b having a relatively strong expansion / contraction power has a width of 15 cm, rises obliquely from the middle of the thigh to the back thigh, passes through the position 13 corresponding to the greater trochanter, and reaches the abdomen side. The other region 9c, which has a relatively strong expansion / contraction power, is 3 cm wide, spaced apart as shown in the figure, parallel to the region 9b, and obliquely raised from the middle of the thigh to the back thigh. The region 9d, which reaches the side of the abdomen and has a relatively strong expansion / contraction power, has a width of 3 cm, and is spaced from the middle of the thigh to the back side of the thigh parallel to the region 9c with an interval as illustrated. It goes up diagonally and reaches the inner crotch.
In the abdomen applicator piece 6, 44dtex nylon dull yarn and 143dtex polyurethane yarn are used in the dark and dark part of the figure (area with relatively strong expansion and contraction power), and the white part of the figure (comparison) In the region where the elastic power is weak), 44 dtex nylon bright yarn and 77 dtex polyurethane yarn are used and made of the above-mentioned knitted fabric which is a 1 × 1 tricot, and the upper edge 7 is cut. It is an edge that does not need to be cleaned.
[0069]
This type has a hip-up function by the region 9a with relatively strong stretching power and a function to adjust the shape of the thigh by the relatively

strong stretching portions

9b, 9d, 9e, and the shape of the wearer's silhouette is refreshed Since the region 9b having a relatively strong expansion / contraction power passes through the position 13 corresponding to the greater trochanter, a protective action for stabilizing the hip joint is added, and the color of the figure as described above is added. The darker dark areas are dull thread matted threads, and the white colored areas are brighter threads called bright threads. A striped pattern that is visible to the part and a band-like pattern that shows the strength of the expansion and contraction power appears, improving the aesthetics of the clothing on the design, and at the same time visually recognizing the functional area of the strength of the expansion and contraction power Door is can preferable.
[0070]
Embodiment 8
FIG. 14 is a perspective view as seen from the back side of a long-type girdle of another embodiment of an apparel having an edge-unnecessary edge and having a body shape correcting function in the state of being cut according to the present invention; 15 is a perspective view seen from the front side of the long type girdle shown in FIG. Parts having the same functions as those of the girdle shown in FIGS. 1 to 11 are denoted by the same reference numerals, and redundant description is omitted.
The girdles shown in FIGS. 14 and 15 look similar on the drawings except for the difference between the girdle shown in FIGS. 4 and 5 and the girdle of the long type and the semi-long type of the latter. 14, the long-type girdle shown in FIG. 15 has a region 9a having a relatively strong expansion / contraction power, which is a continuous belt-like region, spirally from the front hem through the thigh inside, and the greater trochanter The thigh below the position 13 is passed diagonally upward, crosses the front thigh diagonally, passes through the inner crotch, rises diagonally upward from the lower part of the hip, and reaches the upper side of the abdomen. 11a and 11b are regions where the expansion and contraction power is relatively weak.
The region 9a having a relatively strong expansion / contraction power has a width of 10 cm, and these linear expansion / contraction power switching lines reach the skirt line 2, and the edge of the hem line 2 that does not require edge cleaning has a relatively large expansion / contraction power. It is an edge where a strong portion 9a and a portion 11b having relatively weak expansion / contraction power are mixed.
[0071]
This apparel is provided with spats that can adjust the hip-up function and the shape of the thigh, and can adjust the wearer's silhouette to a clean shape, and also has a protective action that stabilizes the hip joint.
[0072]
Embodiment 9
FIG. 16 is a perspective view as seen from the back side of a semi-long type girdle according to another embodiment of the garment having an edge unnecessary for edge trimming and having a body shape correcting function in the state of being cut according to the present invention; 17 is a perspective view seen from the front side of the semi-long type girdle shown in FIG. Parts having the same functions as those of the girdle shown in FIGS. 1 to 11 are denoted by the same reference numerals, and redundant description is omitted.
The girdle shown in FIG. 16 and FIG. 17 has a relatively elastic power in the girdle shown in FIGS. 1 to 11 and the front side-side-hip part-leg part applicator piece 1 using the hemmingless piece. The direction of the length direction of the

strong regions

9a and 9b and the relatively

weak extension regions

11a and 11b, in other words, the inclination of the linear extension / contraction power switching line is opposite to the girdle shown in FIGS. The difference is that the direction is inclined.
That is, in the girdle shown in FIGS. 1 to 11, a region having a relatively strong expansion / contraction power by the elastic yarn rises obliquely toward the outside of the body on the clothing back side, and on the front side of the body on the clothing front side. Whereas the girdle shown in FIGS. 16 and 17 is a region that rises obliquely toward the center side, the region with relatively strong expansion and contraction power due to the elastic yarn is on the clothing bag side toward the outside of the body. It is a region that descends diagonally and falls obliquely toward the front center side of the body on the clothing front side.
The region 9a having a relatively strong expansion / contraction power is firmly pressed around the waist and arranged in a clean shape around the waist. The region 9b having a relatively strong expansion / contraction power has a width of 11 cm, falls diagonally outward from the center of the buttocks, passes through the position 13 corresponding to the greater trochanter, and descends the thigh obliquely from the upper part of the thigh. Covers up to.
[0073]
This type is a girdle of a type in which the shape of the thigh is adjusted, the wearer's silhouette can be adjusted to a clean shape, and the protective effect of stabilizing the hip joint is added.
[0074]
As mentioned above, although some embodiment was described, it is not restricted to the aspect as described in these specific embodiments, the edge which does not clean the edge part which has cut | judged the clothing edge part (unnecessary) In the case of the part, the knitting structure of the material is preferably any of the following.
[0075]
(1) A 1 × 1 knitted structure in which an elastic yarn and an inelastic yarn are accompanied, and the elastic yarn is open and the inelastic yarn is closed.
[0076]
(2) A 1 × 1 knitting structure in which an elastic yarn and an inelastic yarn are accompanied, and both the elastic yarn and the inelastic yarn are closed.
[0077]
In addition, the expansion / contraction power such as a portion having a relatively strong expansion / contraction power and a portion having a relatively low expansion / contraction power may be appropriately set depending on the type of clothing, the region of the clothing, and the wearer's preference, and is not particularly limited. In recent years, women's figure has become relatively slim, so on average there is a tendency to prefer a slightly weaker stretchable power.
[0078]
Accordingly, the specific value of the expansion / contraction power is not particularly limited, but the expansion / contraction power of the relatively strong expansion / contraction power is 785 to 1471 mN (80 to 150 gf) of expansion / contraction power in the material longitudinal direction (the wale direction). It is preferable to select appropriately from the range. Moreover, it is preferable to select suitably the expansion / contraction power of the part with comparatively weak expansion / contraction power from the range of 588-1177mN (60-120gf) by the raw material longitudinal direction (wale direction). The ratio of the expansion / contraction power of the portion having relatively weak expansion / contraction power and the portion having relatively strong expansion / contraction power is 1.1 to 1. 5, more preferably 1.2 to 1.5, and still more preferably 1.3 to 1.5.
[0079]
When it is necessary to measure the expansion / contraction power of the piece (P), it can be measured by performing the following tensile test.
[0080]
Create a test piece with a width of 2.5 cm and a length of 16.0 cm so that the material warp direction (the direction of the wale) is the length direction of the test piece. Grab. The upper gripping length is 2.5 cm and the lower gripping length is 3.5 cm. Therefore, the gripping interval is 10.0 cm and attached to a constant speed extension type tensile tester (“Autograph AG-500D” manufactured by Shimadzu Corporation). The specimen is stretched to 80% elongation at a rate of ± 2 cm / min. At this time, when the stress applied to the test piece at the time of 30% elongation is recorded and used as the extension power (unit: mN), and then the stress applied to the test piece extended to 80% elongation is removed, the test piece is removed. Although it shrinks to return to its original length, the stress applied to the test piece when the elongation recovers to 30% is defined as the expansion / contraction power (unit: mN). These values are set so as to be automatically recorded by the tensile tester. For both the extension power and the extension power, these data were obtained as the average power of the two test pieces, and the extension power and the extension power, respectively.
[0081]
Here, the elongation (%) means that the length of the test piece in the stretched state in the stretched state is d, and the original length of the test piece before stretching (that is, the gripping interval) is e ([(d− e) / e] × 100.
[0082]
In addition, it is preferable to use a specimen having the above-mentioned size as the size of the test piece when measuring the stretching power and the stretching power, but when a sample of such a size cannot be cut out from the clothing to be measured. Can be measured smaller than that (however, conversion is required). However, since the measurement error increases as the size of the test piece decreases, it is preferable to collect and measure as large a test piece as possible within the cutout range.
[0083]
In addition, the warp knitted fabric for a piece made of a stretchable warp knitted fabric having an edge that does not need to be trimmed in the state of being used in each of the embodiments has a seven-chamber configuration (chamber Was carried out at a temperature of 190 ° C. and 18 m / min. In addition, the knitting density (wales) of the warp knitted fabric for the piece made of the stretchable warp knitted fabric used in each embodiment, the runner of inelastic yarn and the runner of elastic yarn are shown in Table 1 below. Street.
[0084]
[Table 1]

[0085]
【The invention's effect】
The garment having the body shape correcting function of the present invention has the advantages of the garment having an edge that does not require edge cleaning, in which the edge portion does not become thick, and the hem or the waist line does not appear as unevenness on the outer garment. By arranging the area with relatively strong expansion and contraction power so as to be in contact with the thigh diagonally in a substantially band shape, the area with relatively strong expansion and contraction power has an annular shape in the direction perpendicular to the length direction of the thigh. Even if it occupies an area that is equal to or larger than the case of placing it on the body, the feeling of pressure is reduced, and the feeling of wearing is not reduced. It is possible to provide a garment having a body shape-correcting function with a good feeling of wear, which can correct the thigh that is difficult to appear due to a step between the strong and weak regions with a strong elastic force.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a semi-long type girdle according to an embodiment of a garment having an edge that does not require edge trimming and having a body shape correcting function in an as-cut state according to the present invention.
2 is a perspective view seen from the front side of the semi-long type girdle shown in FIG. 1. FIG.
FIG. 3 is a plan view showing a cutting line of a front side-side-hip portion-leg portion applicator piece 1 corresponding to the left side of the wearer of the semi-long type girdle shown in FIGS. The top view of a crotch part piece.
FIG. 4 is a perspective view of a semi-long type girdle according to another embodiment of the present invention having an edge-unnecessary edge and having a body shape correction function as it is cut, as viewed from the back side. .
5 is a perspective view seen from the front side of the semi-long type girdle shown in FIG. 4. FIG.
FIG. 6 is a perspective view seen from the back side of a semi-long type girdle according to another embodiment of an apparel having an edge-unnecessary edge and having a body shape correcting function in an as-cut state according to the present invention. .
7 is a perspective view seen from the front side of the semi-long type girdle shown in FIG. 6. FIG.
FIG. 8 is a perspective view seen from the back side of a long type girdle according to another embodiment of the garment having an edge-unnecessary edge and having a body shape correcting function in the state of being cut according to the present invention. .
9 is a perspective view seen from the front side of the long type girdle shown in FIG. 8. FIG.
FIG. 10 is a perspective view of a semi-long type girdle according to another embodiment of a garment having an edge unnecessary for edge trimming and having a body shape correcting function in a state of being cut according to the present invention as viewed from the back side. .
FIG. 11 is a perspective view seen from the back side of a long type girdle according to another embodiment of the garment having an edge-unnecessary edge and having a body shape correcting function in the state of being cut according to the present invention. .
FIG. 12 is a perspective view of an ankle-length spats as viewed from the back side of another embodiment of a garment having an edge-unnecessary edge and having a body shape correcting function in an as-cut state according to the present invention. .
13 is a perspective view seen from the front side of the spats of FIG. 12. FIG.
FIG. 14 is a perspective view, as viewed from the back side, of a long-type girdle of another embodiment of the garment having an edge-unnecessary edge and having a body shape correcting function in the state of being cut according to the present invention. .
15 is a perspective view seen from the front side of the long type girdle shown in FIG.
FIG. 16 is a perspective view of the semi-long type girdle as viewed from the back side of another embodiment of the garment having an edge unnecessary for edge trimming and having a body shape correcting function in the state of being cut according to the present invention; .
17 is a perspective view seen from the front side of the semi-long type girdle shown in FIG. 16. FIG.
FIG. 18 shows a knitted structure of a stretch warp knitted fabric used in the present invention.
FIG. 19 shows a knitted structure of a stretch warp knitted fabric used in the present invention.
FIG. 20 shows a knitted structure of a stretch warp knitted fabric used in the present invention.
FIG. 21 is a schematic plan view of a piece (P) constituting a part of clothing used in the present invention.
FIG. 22 is another schematic plan view of a piece (P) constituting a part of clothing used in the present invention.
FIG. 23 is a schematic plan view of a piece constituting a part of clothing used in a conventional method.
FIG. 24 is another schematic plan view of a piece constituting a part of clothing used in a conventional method.
[Explanation of symbols]
1 Front side-Side-Hip-Leg applicator piece
2 Hem line
3 Westline
4 Back center suture line
5 Suture line
6 Abdominal applicator piece
7 Upper edge of the abdominal filling part
8 Virtual dotted line to indicate the boundary between leg and buttock
9a, 9b, 9c, 9d Areas with relatively strong expansion and contraction power
10a, 10b, 10c Area with medium expansion / contraction power
11a, 11b, 11c, 11d, 11e Areas with relatively weak expansion / contraction power
16 fabric
30 Crotch pieces
80 Inelastic yarn
81 Elastic yarn
90 knitted fabric
91 No need to clean up the edge (lower edge)
92 Edges that do not need to be cleaned (upper edge)
93 Areas with relatively strong expansion and contraction power
93a, 93b Lines for switching expansion / contraction power in a region 93 having relatively strong expansion / contraction power
94 Direction of edge 91 that does not require edge cleaning
95 Knitting direction (yarn supply direction)
96 Direction of edge 92 that does not require edge cleaning
100 knitted fabric
101 Edge is unnecessary
102 Upper edge
103 Area with relatively strong expansion and contraction power
103a, 103b Telescopic power switching line
104 Direction of edge 101 that does not require edge cleaning
105 Knitting direction of knitted fabric
106 Direction of upper edge 102 line

Claims

At least one region having a relatively strong expansion / contraction power is formed by elastic yarn, and the elastic power switching line has the same direction as the knitting direction. A crotch portion using a piece (P) made of stretchable warp knitted fabric composed of elastic yarns and non-elastic yarns as at least a part of a fabric constituting clothing. A lower body garment covering from the waistline part to at least a part of the thigh, wherein at least one edge of the waistline part or the hem part of the garment is cut out of the piece (P) It is made up of edges that do not require edge trimming, and the direction of the expansion / contraction power switching line of the piece (P) and the edge lines of the clothing that are trimmed and unnecessary for edge trimming. At least one edge line The body shape correction is such that at least one of the regions that are non-parallel to each other and that have a relatively strong expansion and contraction power due to the elastic yarn is arranged in a slanting manner in the thigh in a substantially band shape Functional clothing.

Both the hem and the waistline of the clothing are made of edges that do not need to be cleaned with the piece (P) being cut, and either one of the edges selected from the hem and the waistline The clothing having a body shape correcting function according to claim 1, wherein the direction of the line is non-parallel to the direction of the expansion / contraction power switching line of the piece (P).

Both the hem and the waistline of the clothing are made up of edges that do not need to be trimmed with the piece (P) being cut, and both the direction of the line of the edge of the hem and the waistline The clothing which has a body shape correction function of Claim 1 which is mutually non-parallel with the direction of the switching line of the expansion-contraction power of the said piece (P).

The region having relatively strong expansion and contraction power due to the elastic yarn is a region that rises obliquely toward the outside of the body on the clothing back side, and that obliquely rises toward the front center side of the body on the clothing front side. Clothing which has a body shape correction function in any one of 1-3.

The clothing which has a body shape correction function in any one of Claims 1-4 including what the area | region where the expansion-contraction power by elastic yarn is comparatively strong includes contact | abutting to the site | part containing the greater trochanter of the body.

5. The body shape correcting function according to claim 1, wherein the region having a relatively strong expansion / contraction power due to the elastic yarn includes a body that comes into contact with a region including the thigh below the greater trochanter of the body. Clothing.

The clothing which has a body shape correction function in any one of Claims 1-6 which has reached the hem | edge edge which consists of an edge unnecessary for edge trimming in the state where the area | region where the expansion-contraction power by a elastic thread is comparatively strong is cut | judged.

The area where the elastic power is relatively strong due to the elastic yarn has been cut, and the hem edge is made up of an edge that does not require edge trimming. More than half of the entire circumference of the hem edge is relatively strong in the elastic power. The garment having a body shape correcting function according to any one of claims 1 to 7, wherein the garment has a skirt edge formed of a region.

The clothing which has a body shape correction function in any one of Claims 1-8 including the area | region which contact | abuts a side from the lower part of a hips as an area | region with comparatively strong expansion-contraction power by an elastic yarn.

The garment having a body shape correcting function according to any one of claims 1 to 9, wherein a region having a relatively low expansion and contraction power is inclined obliquely from the lower inner side of the thigh to the front side of the thigh and toward the outer side of the body.

The garment having a body shape correcting function according to any one of claims 1 to 10, wherein the garment is a garment having a hip portion in which the entire garment is in close contact with the body.

Bright yarn and dull yarn are used as non-elastic yarns, and the portion where the bright yarn is knitted and the portion where the dull yarn is knitted are formed by knitting, and the linear shape due to the difference in gloss between the bright yarn and the dull yarn at the desired location The clothing which has a body shape correction function in any one of Claims 1-11 in which the thru | or strip | belt-shaped visible pattern is formed.

By using the non-elastic yarn, which is simultaneously knitted in each of the plurality of regions having different expansion and contraction powers, changing at least one of the thickness of the elastic yarn and the number of knitting yarns, separately using bright yarn and dull yarn, The clothing which has a body shape correction function of Claim 12 formed by making the difference part of expansion-contraction power into the pattern part which can be visually observed.