JP4225148B2 - 電気接続箱 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気接続箱に関し、詳しくは、エンジンルームに配置され、ボンネットの内面近くに配置されている電気接続箱が衝突時に容易に下方に落ち込むようにして、ボンネットに歩行者等がぶつかった場合に電気接続箱により与えられる衝撃を緩和するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車のボンネット内部において、該ボンネットの内面近傍位置にリレーボックス等の電気接続箱を配置している場合がある。具体的には、図9に示すように、電気接続箱1のケース周壁からボルト孔2a、3a、4aを設けたブラケット2、3、4を突設し、該ボルト孔2a、3a、4aに車体側に溶接して固定したボルトを通してナット締めし、電気接続箱1を車体パネルに固定している。
上記電気接続箱1では、ケース本体5の所要箇所にロック爪5aを設けると共に、アッパーカバー6及びロアカバー7にロック枠6a、7aを設けて、ケース本体5にアッパーカバー6とロアカバー7を上下からロック結合している。
【0003】
なお、上記のような電気接続箱と車体側との固定構造は、特開2002−330520号(特許文献1)等にも提案されているが、いずれも、図9と同様な、電気接続箱にボルト孔を穿設したブラケットを突設し、該ボルト孔に車体側に固定したボルトを通してナット締め固定する構成とされている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−330520号公報
【0005】
【発明が解決しようする課題】
上記した電気接続箱の構造では、図10に示すように、自動車に衝突した歩行者Hがボンネット8の上面に倒れ込んだり、跳ね上げられたりした場合、ボンネット8が下方に凹むと歩行者に対する衝撃を緩和することができる。このように、ボンネット8が下方へ凹むには、下方に衝撃吸収用の空間が必要であるが、電気接続箱1がボンネット下面から例えば60mm以内の近傍に配置され、車体に対してボルト及びナットにより強固に取り付けられていると、ボンネット8は電気接続箱1の上面に当接する僅かな寸法は凹むが、それ以上は電気接続箱によって下方への落ち込みが規制され、歩行者Hが受ける衝撃力を緩和することができない。
【0006】
本発明は上記した問題に鑑みてなされたもので、歩行者等がボンネットにぶつかった時に、ボンネットの内面近傍に配置される電気接続箱が容易に下方へ落ち込んで、ボンネットの下方への凹みを大きくでき、歩行者に対する衝撃力の緩和をはかることを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、第1に、自動車のエンジンルーム内に搭載され、樹脂製のケース本体の上部にアッパーカバーが結合されると共に下部に電線収容部を有するロアカバーが結合され、上記アッパーカバーの上面がボンネット下面近傍に位置される電気接続箱であって、
上記ロアカバーの下部より車体に固定されるブラケットを突設していると共に、該ロアカバーの周壁に全周方向に間隔をあけて横方向のスリットを設け、あるいは全周方向に連続する薄肉部を設け、
上記ボンネットを介して上記アッパーカバーに衝撃が負荷された時に上記ロアカバーが上記スリットの位置あるいは薄肉部で破断し、該スリットあるいは薄肉部から上部側のロアカバーが下方へと落ち込み、該ロアカバーに結合されたケース本体およびアッパーカバーも下方に落ち込んで上記ボンネットとの間に衝撃吸収空間を形成できる構成としている電気接続箱を提供している。
【0008】
上記構成の電気接続箱であると、通常時においては、ロアカバーの下部(下端面あるいは周壁の下部)より突設するブラケットで車体に固定しているため、電気接続箱が所要の取付強度で車体側に固定されている。
一方、歩行者等がボンネットに衝突して電気接続箱に下向きの衝撃荷重が負荷された時、ロアカバーが上記スリット位置あるいは薄肉部で周方向に破断し、該スリットあるいは薄肉部から上部側のロアカバーが下方へと落ち込み、該ロアカバーに結合されたケース本体およびアッパーカバーも下方に落ち込む。そのため、電気接続箱の上方のボンネットの下方への凹みを大きくでき、歩行者への衝撃力を緩和して、歩行者の保護を図ることができる。
【0009】
上記ロアカバーの周壁を下向き或いは上向きに縮小する段状に屈折させ、該屈折位置に上記スリットあるいは薄肉部を設けて、スリット位置あるいは薄肉部で破断したときに分断されたロアカバーが重なる構成としていることが好ましい。上記構成とすると、歩行者等がボンネットに衝突して電気接続箱に下向きの衝撃荷重が負荷された時、該衝撃力は屈折位置に集中的に加わり、ロアカバーを確実に分断させることができる。破断させることができる。また、ロアカバーの下部側を段状に縮小或いは拡大させているため、ロアカバーが分断したときに、分断位置よりも下部側のロアカバーが邪魔にならず分断位置よりも上部側のロアカバーを確実に下方に落とし込むことができる。其の際、ロアカバーの内部には、電気部品ではなく電線群が収容されていると共に比較的空間があるため、無理なく下方に落とし込んでいくことができる。また、ロアカバーの周壁を上向きに縮小する段状に屈折させると、ロアカバーに結合したケース本体をロアカバー内に落とし込むことができ、より確実に衝撃吸収空間を形成することができる。かつ、ロアカバーのみが破損し、ケース本体、アッパーカバーは破損しないため、再使用できる。
【0010】
なお、上記のようにロアカバーの下部を左右二か所で2点支持すると共に、アッパーカバーからブラケットを突設し、該ブラケットに係止孔と該係止孔からブラケット上端縁に開口するスリットを設けておき、車体から突設するボルトを係止孔に挿入してナット締め固定して、3点支持して電気接続箱の固定強度を高めておいてもよい。衝撃力が負荷された時、上記ボルト止めされた係止孔に連続したスリットが開いてブラケットをボルトから脱落させ、ロアカバーに連動させて下方落下させることができる。
【0011】
また、本発明は、第2に、自動車のエンジンルーム内に搭載され、樹脂製のケース本体の上部にアッパーカバーが結合されると共に下部に電線収容部を有するロアカバーが結合され、上記アッパーカバーの上面がボンネット下面近傍に位置される電気接続箱であって、
上記ロアカバーの下部より車体に固定されるブラケットを突設していると共に、上記ロアカバーの周壁を蛇腹状とし、該蛇腹を延ばした状態でケース本体の周壁上部に突設したブラケットの係止孔を車体側から突出したボルトにナットを介して固定していると共に、上記係止孔にブラケットの上端縁に延在するスリットを切り欠いておき、
上記ボンネットを介して上記アッパーカバーに衝撃が負荷された時に上記ブラケットのボルト係止が解除されると共に、上記ロアカバーの蛇腹部が収縮して下方へ落ち込み、該ロアカバーに結合されたケース本体およびアッパーカバーも下方に落ち込んで上記ボンネットとの間に衝撃吸収空間を形成できる構成としている電気接続箱を提供している。
【0012】
上記構成の電気接続箱であると、通常時においては、ロアカバーの下部より突設するブラケットを車体に固定しているため、電気接続箱が所要の取付強度で車体側に固定されている一方、歩行者等がボンネットに衝突して電気接続箱に下向きの衝撃荷重が負荷された時、ロアカバーの上記ブラケットより上部の蛇腹部が収縮して下方へ落ち込み、該ロアカバーに結合されたケース本体およびアッパーカバーも下方に落ち込んで電気接続箱の上方のボンネットの下方への凹みを大きくでき、歩行者への衝撃力を緩和して、歩行者の保護を図ることができる。
【0013】
上記ロアカバーは0.7〜1mmの薄肉とし、所定以上の衝撃荷重が負荷されると破断あるいは屈曲する設定とし、かつ、上記アッパーカバーの上面は上記ボンネット下面の60mm以内に位置されるものであることが好ましい。
自動車のボンネットに人間等が衝突する際の人間等に与えられる衝撃力を考慮すると、ボンネットとエンジンルーム内に収容する部材との間には少なくとも60mm以上の空間を設けていることが好ましい。しかし、この空間を十分に設けることができない場合には、電気接続箱を上記構成として、電気接続箱の落ち込みを可能とし、ボンネットに人間等が衝突した際にボンネットと電気接続箱との間に60mm以上の衝撃吸収空間を形成して衝突した人間等への衝撃力を緩和することができる。
また、ロアカバーを0.7〜1mmの薄肉とすると、上記電気接続箱に衝撃が加わったとき、ロアカバーに設けたスリット間の連結部あるいは薄肉部が破断されやすくなり、もしくは、蛇腹部が収縮しやすくなり確実にロアカバーに結合したケース本体及びアッパーカバーを確実に落とし込むことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図5は、本発明の第1実施形態を示し、電気接続箱10は前記従来例の図10と同様に自動車のボンネット8の下部に配置されるもので、エンジン搭載部を囲むサイドフレームからなる車体30に固定しているリレーボックスからなる。該電気接続箱10はポリプロピレン等の樹脂製でケース本体11の上面側にアッパーカバー12を組み付けると共に、ケース本体11の下面側にロアカバー13を組み付けて形成している。電気接続箱10のアッパーカバー12の上面はボンネット8の下面から60mm以内に位置されている。
【0015】
図2に示すように、ケース本体11のケース上面に複数のリレー収容部11a及びヒューズ収容部11bを設けると共に、ケース下面にはコネクタ収容部11cを設けている。また、ケース本体11のケース周面の所要箇所にアッパーカバー12及びロアカバー13をロック固定するためのロック爪11dを設けている。 さらに、ケース本体11にブラケット11fを設け、該ブラケット11fにボルト孔11gを穿設すると共に、ブラケット11fの上端に開口するスリット11hをボルト孔11gに連通させて設けている。
【0016】
アッパーカバー12及びロアカバー13のケース周面の所要箇所にはロック枠12a、13iが設けられており、アッパーカバー12のロック枠12aとケース本体11のロック爪11dをロック結合して、ケース本体11のケース上面を覆うようにケース本体11にアッパーカバー12を組み付けている。同様に、ロアカバー13のロック枠13iとケース本体11のロック爪11dをロック結合して、ケース本体11のケース下面を覆うようにケース本体11にロアカバー13を組み付けている。
【0017】
ロアカバー13はケース本体11およびアッパーカバー12より薄肉とし、0.7〜1mmの厚さとしている。周壁は図3に示すように屈折させて下端に向けて3段状に縮小させている。詳細には、ロアカバー13の上端から垂直方向に下方に向けて延在する第1垂直部13aと、該第1垂直部13aの下端から内方に向けて延在する第1水平部13bと、該第1水平部13bの端部から垂直方向に下方に向けて延在する第2垂直部13cと、該第2垂直部13cの下端から内方に向けて延在する第2水平部13dと、該第2水平部13dの端部から垂直方向に下方に向けて延在する第3垂直部13eと、該第3垂直部13eの下端から水平方向に内方に向けて延在する第3水平部13fからなる。
【0018】
ロアカバー13の第1水平部13bと第2垂直部13cの間の屈折位置13g及び第2水平部13dと第3垂直部13eの間の屈折位置13hには、図3に示すように、全周方向に間隔をあけて横方向のスリット20を設け、第1水平部13bと第2垂直部13c、第2水平部13dと第3垂直部13eはスリット20間の連結部21により連結されている。
【0019】
第3水平部13fはロアカバー13の底壁を形成し、第1水平部13aから第3水平部13fの周壁で囲まれた内部空間を電線収容部Sとし、該電線収容部Sにケース本体11のコネクタ収容部11cに嵌合するコネクタ(図示せず)に接続した太物電線を収容すると共に、ケース本体11とロアカバー13の間に設けた電線引出部14から電線を外部に引き出している。
ロアカバー13の底壁(第3水平部13f)からは左右水平方向に一対ブラケット22を突設し、該ブラケット22にボルト孔22aを設けている。このボルト孔22aに、上記サイドフレームからなる車体30から突設したボルトBを挿通してナットNで締め付けて固定している。
上記ブラケットは金属板からなり、樹脂モールドしてロアカバー13より一体的に突設している。なお、ブラケットは底壁から突出させずに、最下段の第3垂直部13eから突出させてもよい。
【0020】
上記構成とした電気接続箱10は、通常時においては、ロアカバー13の下端から左右に突設するブラケット22を車体30にボルト・ナットで固定すると共に、ケース本体11もブラケット11fを車体30にボルトナットで固定し、3点支持により車体30に固定している。この状態でアッパーカバー12の上面はボンネット8の下面から60mm以内に位置される。
【0021】
歩行者等がボンネットに衝突し、電気接続箱10にボンネット8を介して下向きの衝撃荷重が負荷された時、ロアカバー13に設けた屈折部に荷重が集中し、該屈折部に設けられたスリット20間の連結部21が破断し、スリット20の位置で3つの上段部分13−1、中段部分13−2、下段部分13−3に切断される。図4及び図5に示すように、第3垂直部13eと第3水平部13fよりなる下段部分13−1からはブラケット22が突設し車体30にボルト・ナットで固定されているため落下しない。第2垂直部13cと第2水平部13dよりなる中段部分13−2は上記下段部分13−1内に重なるようにして落ち込み、同様に、第1垂直部13aと第1水平部13bよりなる上段部分13−3は中段部分13−2内に重なるように落ち込む。
其の際、上段部分13−3はケース本体11にロック結合され、該ケース本体11はブラケット11fがボルト・ナットで車体30に固定されているが、衝撃荷重により係止孔11gに連続するスリット11hが開きながらボルトBに沿ってブラケット11fが落下しボルト固定が解除される。よって、上記ロアカバー12の上段部分13−3の落下に伴ってケース本体11および該ケース本体11にロック結合されたアッパーカバー12も落下する。
【0022】
以上のように、通常時においては、電気接続箱10は3点支持で車体30に固定されているが、歩行者等がボンネットに衝突して電気接続箱10に下向きの衝撃荷重が負荷された時、ロアカバー13に設けたスリット20間の連結部21が破断し、スリット20から上部側のロアカバー13及び該ロアカバー13に結合されたケース本体11及びアッパーカバー12が下方に落ち込み、電気接続箱10とボンネット8との間に60mm以上の衝撃吸収空間を形成できる。よって、図4に一点鎖線で示すようにボンネット8を凹ませて衝撃を吸収でき、歩行者の保護を図ることができる。
【0023】
なお、上記電気接続箱はロアカバーの下部の左右両端から突設したブラケットを車体にボルト・ナット止めで固定するだけで、支持強度が十分であれば、ケース本体にブラケットを突設して車体に固定する必要はない。また、ブラケットと車体との固定はボルト・ナットに限定されず、ロック爪とロック孔との係止でもよい。
【0024】
図6は、本発明の第1実施形態の変形例を示し、第1実施形態とはロアカバー13の段状の形状を代え、上方に向けて縮小し、分断した上部部分が最下段の内部に落ち込むようにし、かつ、スリットに代えて薄肉部を設けている。他の構成は第1実施形態と同様としている。
【0025】
ロアカバー13は、周壁は図6(A)に示すように屈折させて上向きに3段状に縮小させ、第1垂直部13aと第2垂直部13cの下端からそれぞれ外方に向けて第1水平部13b、第2水平部13dを延在させ、第3垂直部13eの下端を底壁13fに連続させている。
上記ロアカバー13の第1水平部13bと第1垂直部13aの間の屈折位置13g及び第2水平部13dと第2垂直部13cの間の屈折位置13hには、スリットに代えて、全周方向に沿って薄肉部40を設けている。また、ロアカバー13の下端の第3垂直部13eから左右両側にブラケット22を突設し、該ブラケット22にボルト孔22aを穿設してボルト・ナットにより車体にロアカバー13を固定している。ブラケット22の向きは第1実施形態とは代えて垂直方向とし、電気接続箱の側面に位置する車体に固定するようにしている。
【0026】
上記構成とすると、通常時においては、電気接続箱は車体に固定されているが、歩行者等がボンネットに衝突して電気接続箱に下向きの衝撃荷重が負荷された時、ロアカバー13に設けた上下二か所の薄肉部40が破断し、図6(B)に示すように、薄肉部40から上部側のロアカバー13及び該ロアカバー13に結合されたケース本体11及びアッパーカバー(図6において、アッパーカバーは省略)が最下段の内部に収容されるように下方に落ち込み、電気接続箱とボンネットとの間に60mm以上の衝撃吸収空間を形成でき、歩行者の保護を図ることができる。
【0027】
図7及び図8は本発明の第2実施形態を示し、第1実施形態とはロアカバー13’の形状を代えており、他の構成は第1実施形態と同様としている。
【0028】
電気接続箱10’のロアカバー13’は第1実施形態と同様に薄肉とし、図7(A)(B)に示すように、その周壁を山部と谷部を交互に設けた垂直方向に収縮可能な蛇腹状の蛇腹部13a’としている。また、ロアカバー13’の下端から第1実施形態と同様にボルト孔22aを穿設したブラケット22を突設し、車体30に取り付けたボルトBをブラケット22のボルト孔22aに通し、ナットNにより締め付けてエンジンルームを囲む車体30に固定している。
また、ケース本体11も第1実施形態と同様に、突設したブラケット11fの係止孔11gに車体30から突設したボルトBを通し、ナットNで締結固定している。かつ、其の際、上記ロアカバー13’の蛇腹部13a’を延ばした状態でケース本体11を車体30に固定している。
【0029】
歩行者等がボンネットに衝突し、ボンネットを介して下向きの衝撃荷重が負荷された時、第1実施形態と同様にケース本体11のブラケット11fがスリット11hが開いて車体側のボルトとの固定が解かれて落下可能となる。ロアカバー13’は蛇腹部13a’が収縮して、図8に示すように、蛇腹部13a’から上部側のロアカバー13’が下方へと落ち込み、該ロアカバー13’に結合されたケース本体11’及びアッパーカバー12も下方に落ち込む。よって、電気接続箱10’とボンネットとの間に衝撃吸収空間を形成でき、ボンネットを凹ませて衝撃を吸収でき、歩行者の保護を図ることができる。
【0030】
なお、ロアカバーに設ける蛇腹部は周壁下端部には設けず、この蛇腹を設けていない下部周壁から車体固定用のブラケットを突出させてもよい。
【0031】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明によれば、通常時においては、電気接続箱は車体にボルト・ナットで固定されている一方、歩行者等がボンネットに衝突して電気接続箱に下向きの衝撃荷重が負荷された時、第1の発明では、ロアカバーがスリット位置あるいは薄肉部で周方向に破断し、該スリットあるいは薄肉部から上部側のロアカバーが下方へと落ち込み、該ロアカバーに結合されたケース本体およびアッパーカバーも下方に落ち込む。また、第2の発明では、ロアカバーの蛇腹部が収縮して、該ロアカバーに結合されたケース本体およびアッパーカバーも下方に落ち込む。
その結果、電気接続箱の上方のボンネットの下方への凹みを大きくでき、歩行者への衝撃力を緩和して、歩行者の保護を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の電気接続箱を車体に固定した状態を示す正図面である。
【図2】 上記電気接続箱の分解正面図である。
【図3】 ロアカバーのI−I線断面図である。
【図4】 衝撃によりロアカバーの上部、ケース本体及びアッパーカバーが落ち込んだ状態を示す図面である。
【図5】 衝撃によりスリット位置で破断されたロアカバーの断面図である。
【図6】 第1実施形態の変形例を示し、(A)はロアカバーの断面図、(B)は衝撃によりスリット位置で破断されたロアカバーの断面図である。
【図7】 (A)は第2実施形態の電気接続箱を車体に固定した状態を示す図面、(B)はロアカバーの断面図である。
【図8】 衝撃により蛇腹部が収縮したロアカバーの断面図である。
【図9】 従来例の電気接続箱を示し、(A)は正面図、(B)は左側面図である。
【図10】 電気接続箱の配置位置及び従来の問題点を示す図面である。
【符号の説明】
10 電気接続箱
11 ケース本体
12 アッパーカバー
13 ロアカバー
13a 第1垂直部
13b 第1水平部
13c 第2垂直部
13d 第2水平部
13e 第3垂直部
13f 第3水平部
13g、13h 屈折位置
13a’ 蛇腹部
20 スリット
21 連結部
22 ブラケット
30 車体
40 薄肉部
B ボルト
N ナット

Claims (4)

  1. 自動車のエンジンルーム内に搭載され、樹脂製のケース本体の上部にアッパーカバーが結合されると共に下部に電線収容部を有するロアカバーが結合され、上記アッパーカバーの上面がボンネット下面近傍に位置される電気接続箱であって、
    上記ロアカバーの下部より車体に固定されるブラケットを突設していると共に、該ロアカバーの周壁に全周方向に間隔をあけて横方向のスリットを設け、あるいは全周方向に連続する薄肉部を設け、
    上記ボンネットを介して上記アッパーカバーに衝撃が負荷された時に上記ロアカバーが上記スリットの位置あるいは薄肉部で破断し、該スリットあるいは薄肉部から上部側のロアカバーが下方へと落ち込み、該ロアカバーに結合されたケース本体およびアッパーカバーも下方に落ち込んで上記ボンネットとの間に衝撃吸収空間を形成できる構成としている電気接続箱。
  2. 上記ロアカバーの周壁を下向き或いは上向きに縮小する段状に屈折させ、該屈折位置に上記スリットあるいは薄肉部を設けて、スリット位置あるいは薄肉部で破断したときに分断されたロアカバーが重なる構成としている請求項1に記載の電気接続箱。
  3. 自動車のエンジンルーム内に搭載され、樹脂製のケース本体の上部にアッパーカバーが結合されると共に下部に電線収容部を有するロアカバーが結合され、上記アッパーカバーの上面がボンネット下面近傍に位置される電気接続箱であって、
    上記ロアカバーの下部より車体に固定されるブラケットを突設していると共に、上記ロアカバーの周壁を蛇腹状とし、該蛇腹を延ばした状態でケース本体の周壁上部に突設したブラケットの係止孔を車体側から突出したボルトにナットを介して固定していると共に、上記係止孔にブラケットの上端縁に延在するスリットを切り欠いておき、
    上記ボンネットを介して上記アッパーカバーに衝撃が負荷された時に上記ブラケットのボルト係止が解除されると共に、上記ロアカバーの蛇腹部が収縮して下方へ落ち込み、該ロアカバーに結合されたケース本体およびアッパーカバーも下方に落ち込んで上記ボンネットとの間に衝撃吸収空間を形成できる構成としている電気接続箱。
  4. 上記ロアカバーは0.7〜1mmの薄肉とし、所定以上の衝撃荷重が負荷されると破断あるいは屈曲する設定とし、かつ、上記アッパーカバーの上面は上記ボンネット下面の60mm以内に位置されるものである請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の電気接続箱。
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