JP4225139B2

JP4225139B2 - Vehicle seat

Info

Publication number: JP4225139B2
Application number: JP2003191184A
Authority: JP
Inventors: 文敏赤池; 聖也西村
Original assignee: Toyota Boshoku Corp
Current assignee: Toyota Boshoku Corp
Priority date: 2003-07-03
Filing date: 2003-07-03
Publication date: 2009-02-18
Anticipated expiration: 2023-07-03
Also published as: JP2005022548A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明はシートバック上端にヘッドレストステーによってヘッドレストが支持された車両用シートに関する。
【０００２】
【従来の技術】
この種の車両用シートにおいて、例えば、車両の追突（後突）時に乗員の頭部を良好に支承するために、乗員の頭部に近づく方向にヘッドレストを変位させるように構成したものがある。
このような構造をもつ車両用シートのヘッドレストにおいては、次にようにして構成されるものが知られている。
すなわち、シートバック内に組み付けられかつ上方に延びるフレームの上端に旋回支承部を回転中心としてヘッドレストが回動可能に装着され、また、旋回支承部にはレバーが回動可能に取り付けられる。さらに、レバーの先端とシートバックの下部との間には引張部材が張設される。そして、追突時に引張部材が弓なりに湾曲することによって、レバーと共にヘッドレストが旋回支承部を回転中心として下向きに回動するように構成されたものが知られている（例えば、特許文献１参照）。
【０００３】
【特許文献１】
特開平９−３２３５７３号公報（第３−４頁、図１−２）
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記従来のものにおいては、シートバックからヘッドレストを取り外す場合には、レバーの先端とシートバックの下部との間に張設された引張部材が妨害物となる。
このため、例えば、シートバックからヘッドレストを取り外し、そのシートバックを後傾させて後席のシートクッションと略同一面をなすようにフラット化する必要がある場合には、前記従来のものを採用することができない。
【０００５】
この発明の目的は、前記従来の問題点に鑑み、ヘッドレストを動力伝達部材を介して変位可能に構成したものにおいて、シートバックに対しヘッドレストを容易に脱着することができる車両用シートを提供することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項１の発明に係る車両用シートは、シートバック上端にヘッドレストステーによってヘッドレストが支持されるとともに、前記シートバック内の作動機構を作動させることで動力伝達部材を介して前記ヘッドレストを変位させるように構成した車両用シートであって、
前記動力伝達部材は、前記ヘッドレストステーの内部にそれぞれ挿通され、かつ互いに分離可能に連繋される上側ロッドと、下側ロッドとをそれぞれ備え、
前記ヘッドレストステーには、前記上側ロッドと前記下側ロッドとを近接状態に保持するためのコネクタがロック部材によって分離可能に結合され、
前記シートバック上端には、前記ヘッドレストステーが高さ調整可能に挿通されるヘッドレストサポートが装着され、
前記ヘッドレストサポートには、前記ヘッドレストステーが所定の高さ位置まで上昇されたときに前記コネクタのロック部材のロック解除をなすロック解除部が設けられ、
しかも、前記ロック部材はバネによってロック方向に付勢され、
前記ロック解除部は、前記ヘッドレストステーが所定の高さ位置まで上昇されたときに前記ロック部材の端部に接しながら同ロック部材を前記バネの付勢力に抗してロック解除方向に後退させる傾斜状に形成されていることを特徴とする。
したがって、作動機構が作動すると、その作動機構に連繋された下側ロッド及び上側ロッドを介してヘッドレストを変位させる。例えば、ヘッドレストを乗員の頭部に接近させる方向に変位させ、これによって乗員の頭部を良好に支承することができる。
シートバックに対しヘッドレストを取り外す場合には、コネクタのロック手段によるヘッドレストステーと下側ロッドとの結合を解除した状態で、ヘッドレストと共にヘッドレストステーを上方に持ち上げることで、上側ロッドと下側ロッドとが離反しながらシートバックに対しヘッドレストが取り外される。これとは逆に操作することによって、シートバックに対しヘッドレストが装着される。
【０００７】
また、シートバックに対しヘッドレストを取り外す場合には、ヘッドレストと共にヘッドレストステーが所定の高さ位置まで上方に持ち上げられることで、ヘッドレストサポートのロック解除部の傾斜面にロック部材の端部が接して同ロック部材がバネの付勢力に抗してロック解除方向に後退されてロック解除され、ヘッドレストステーと下側ロッドとの結合が解除される。
引き続いて、ヘッドレストと共にヘッドレストステーを上方に持ち上げることで、上側ロッドと下側ロッドとが離反しながらシートバックに対しヘッドレストが取り外される。
【０００８】
請求項２の発明に係る車両用シートは、請求項１に記載の車両用シートであって、ヘッドレストサポートには、ヘッドレストステーが所定の高さ位置まで上昇されたときに、コネクタの一部と弾性的に係合し、所定値以上の押下力で係合が外れる係止部が設けられている。
したがって、シートバックに対しヘッドレストを取り外す場合には、ヘッドレストと共にヘッドレストステーが所定の高さ位置まで上方に持ち上げられ、コネクタがロック解除されると、ヘッドレストサポートの係止部がコネクタの一部と弾性的に係合して保持される。
また、シートバックに対しヘッドレストを装着する場合には、ヘッドレストステーがヘッドレストサポートに挿入され、そのヘッドレストステーによってコネクタが押し下げられることで、ヘッドレストサポートの係止部によるコネクタの係合が外れる。
引き続いて、ヘッドレストステーがヘッドレストサポートの所定位置まで挿入され、ロック手段によってヘッドレストステーとコネクタが結合されることで、上側ロッドと下側ロッドとが近接状態に保持される。これによって、シートバックに対しヘッドレストが装着される。
【０００９】
【発明の実施の形態】
（実施の形態１）
この発明の実施の形態１を図１〜図１１にしたがって説明する。
車両用シートの概略を側断面から表した図１、正断面で表した図３において、シートクッション１０の後部にはリクライニング機構によってシートバック２０が傾き調整可能に設けられている。
シートバック２０は、シートバックフレーム２３によって支持されたモールドバッドがシートバック表皮によって被覆されることで形成されている。そして、シートバックフレーム２３のアッパフレーム部２４には左右一対をなす筒状のサポートブラケット２５が固着されている。
サポートブラケット２５には、ステー挿入孔を有するヘッドレストサポート３０が圧入によってかつ抜け止めされた状態で装着されている。
そして、シートバック２０の上端部には、ヘッドレストサポート３０に高さ調整可能に挿入されるヘッドレストステー５０によってヘッドレスト４０が支持されている。
【００１０】
ヘッドレストステー５０は、左右一対をなす両ステー本体５１と、これら両ステー本体５１の上部に跨って移動可能に支持された可動支持体６０とを備えて構成されている。
ステー本体５１は、内孔を有して中空パイプ状に形成され、その下部がシートバック２０のヘッドレストサポート３０に高さ調整可能に嵌挿され、上部がヘッドレスト４０内に挿入される。
すなわち、ステー本体５１の外周面には複数の高さ調整溝５５が高さ方向に所定の間隔を隔てて形成されている。一方、ヘッドレストサポート３０の上端部にはステー本体５１の複数の高さ調整溝５５のうち、任意の高さ調整溝５５に係脱可能に係合してステー本体５１を所望とする高さ位置にロックする高さ調整用ロック部材３１がロック解除操作可能に組み付けられている（図４参照）。
【００１１】
また、図５に示すように、ステー本体５１の上部には、可動支持体６０を移動案内するための前側に向けて斜め上方に傾斜する傾斜案内部５２が形成されている。さらに、ステー本体５１には、その傾斜案内部５２の根元部近傍において、ヘッドレスト４０の内壁面に接しながら同ヘッドレスト４０を、その回動軸線回りにかつ下向きに回動させる屈曲部５３が後方に向けて突出状に曲げ形成されている。なお、この実施の形態１において、ステー本体５１は、金属製パイプ材が曲げ加工されることで所定の形状に形成されている。
【００１２】
図３と図６に示すように、可動支持体６０は、横方向のヘッドレスト支持部６１と、そのヘッドレスト支持部６１の両端部に一体状に設けられかつステー本体５１の傾斜案内部５２に嵌合して移動案内される左右の両嵌合部６５とを備えて構成されている。
この実施の形態１において、可動支持体６０のヘッドレスト支持部６１と左右の両嵌合部６５とは共に断面円形の中空のパイプ材より形成されている。さらに、左右の両嵌合部６５は、ステー本体５１の傾斜案内部５２の外径寸法よりも若干大きい内径寸法を有して傾斜案内部５２の外周に移動可能に嵌合している。
そして、図６に示すように、可動支持体６０のヘッドレスト支持部６１に対し第１把持体６３と第２把持体６４によってヘッドレスト４０が横方向の回動軸線回り、言い換えるとヘッドレスト支持部６１の外周面に沿って回動可能に組み付けられている。
【００１３】
図３と図６に示すように、ヘッドレスト４０は、合成樹脂製の中空フレーム４２の外周がモールドバッド４１によって覆われそのモールドバッド４１がヘッドレスト表皮４５によって被覆されることで構成されている。
さらに、中空フレーム４２、モールドバッド４１及びヘッドレスト表皮４５の下端部には開口部４８が連通状に形成され、その開口部４８から中空フレーム４２内にステー本体５１と共に可動支持体６０が挿入される。そして、中空フレーム４２の前側内壁面の上部に一体状に設けられた第１把持体６３の半円弧状の凹部と、その第１把持体６３に対しビス等によって締め付けられる第２把持体６４の半円弧状の凹部との間に、可動支持体６０のヘッドレスト支持部６１が回動可能に狭持されることで、可動支持体６０のヘッドレスト支持部６１の外周面に沿ってヘッドレスト４０が角度調整可能に組み付けられるようになっている。
【００１４】
図１〜図３に示すように、シートバック２０には、同シートバック２０に所定値以上の荷重が作用したときに作動する作動機構８０が配設されている。
また、図４と図５に示すように、ステー本体５１の内部には、作動機構８０の作動によって上方に押し上げられることで、動力伝達体１０３及び可動支持体６０を介してヘッドレスト４０を乗員の頭部に接近させる方向に変位させる動力伝達部材としてのプッシュロッド１００が配設されている。
この実施の形態１において、作動機構８０は、シートバック２０の内部において、そのシートバックフレーム２３のアッパフレーム部２４とロアフレーム部２７との間に跨って張設されかつシートバック２０に所定値以上の荷重が作用したときに撓む平ベルト状の受圧部材８１を主体として構成されている。
【００１５】
図３に示すように、受圧部材８１は、その下端部を固定端８２としてロアフレーム部２７の固定部材２８に止着され、上端部を可動端８３とし、かつその可動端８３には端末具８４が取り付けられている。
図４に示すように、受圧部材８１は、その可動端８３の端末具８４が連結ピン８５によって作動レバー８６の第１アーム部８８の先端部に連結されている。
作動レバー８６は、第１アーム部８８と第２アーム部８９とを備えて略くの字に形成され、その折曲部近傍において支軸８７によってアッパフレーム部２４に固定の取付部２４ａに取り付けられている。
そして、シートバック２０に所定値以上の荷重（例えば、追突時における乗員の荷重、すなわち慣性力）が作用して受圧部材８１が撓んだときには、その受圧部材８１の撓みによって作動レバー８６が支軸８７を中心として作動方向（図に向かって反時計回り方向）に回動するようになっている。
【００１６】
図４と図５に示すように、ステー本体５１の内部に上下方向に移動可能に嵌挿された動力伝達部材としてのプッシュロッド１００は、ヘッドレスト４０を乗員の頭部に接近させる方向に変位させる上側ロッド１０１と、作動機構８０にプッシュプルケーブル９１を介して連繋される下側ロッド１０２とを上下方向に接離可能に備えて構成されている。
また、この実施の形態１において、ステー本体５１の内孔には、プッシュロッド１００の突き上げ力を受けて可動支持体６０をステー本体５１の傾斜案内部５２に沿って移動させる動力伝達体１０３としての複数個の合成樹脂製の球体１０４が互いに接して直列に配列されている。
【００１７】
図７と図８に示すように、ヘッドレストステー５０のステー本体５１には、上側ロッド１０１と下側ロッド１０２とを近接状態に保持するためのコネクタ１２０がロック手段としてのロック部材１２５によって分離可能に結合されている。すなわち、コネクタ１２０は、その上部に張り出し状に形成された鍔部において、サポートブラケット２５に上端部が固定された上下方向の棒状に案内部材１１０に沿って移動可能に組み付けられている。
コネクタ１２０の中心部には、その上端から下端に向けてサポートブラケット２５下部の外径よりも大きい孔径を有する大径孔部１２１と、その大径孔部１２１よりも小さくかつステー本体５１が挿脱可能に嵌挿されるステー挿入孔部１２２と、そのステー挿入孔部１２２よりも小さくかつプッシュロッド１００の下側ロッド１０２が軸方向に移動可能に嵌挿されるロッド挿入孔部１２３とが同一中心線上にかつ上下に連通してそれぞれ形成されている。
【００１８】
図７と図８に示すように、コネクタ１２０の鍔部には、そのコネクタ１２０の大径孔部１２１に一部突出した状態でステー本体５１の一部に係脱可能に係合（結合）しかつ上側ロッド１０１と下側ロッド１０２とを近接状態に保持するためのロック手段としてのロック部材１２５が組み付けられている。
すなわち、この実施の形態１において、ロック部材１２５は、ステー本体５１の外周面の一部に凹設されたロック溝と係脱可能に係合する略水平の平板状に形成され、常にはバネ１２６にロック方向（ロック溝と係合する方向）に付勢されている。
【００１９】
一方、ヘッドレストサポート３０には、ヘッドレストステー５０と共にコネクタ１２０が所定の高さ位置まで上昇されたときにコネクタ１２０のロック部材１２５の両端部に接しながら同ロック部材１２５をロック解除方向に後退させる傾斜状のロック解除部３３が形成されている。
また、ヘッドレストサポート３０には、ヘッドレストステー５０が所定の高さ位置まで上昇されたときに、コネクタ１２０の一部に切り込み状に形成された係止爪１２７と弾性的に係合し、かつ所定値以上の押下力で係合が外れる側面形状が略三角形状の係止部３２が突設されている。
【００２０】
図４に示すように、作動機構８０の作動レバー８６と、プッシュロッド１００の下側ロッド１０２との間には、作動レバー８６の作動方向の回動力を、下側ロッド１０２の上方へ突き上げ力に変換して伝達する連動機構としてのプッシュプルケーブル９１が配設されている。
すなわち、プッシュプルケーブル９１のアウタチューブ９２の一端に固定された第１端末取付具９３はシートバックフレーム２３のアッパフレーム部２４に固定の取付部２４ａに一体状に取り付けられている。また、アウタチューブ９２の他端に固定された第２端末取付具９４はプッシュロッド１００の下側ロッド１０２下端部に一体状に取り付けられている。
一方、プッシュプルケーブル９１のインナーケーブル９５一端の第１端末部９６は作動レバー８６の第２アーム部８９先端部に連結され、同インナーケーブル９５他端の第２端末部９７はコネクタ１２０の所定位置に設けられたケーブル止着部に一体状に止着されている。
そして、作動レバー８６の作動方向の回動力によってインナーケーブル９５がその第１端末部９６と共に引き出されることで、アウタチューブ９２の第２端末取付具９４と共にプッシュロッド１００の下側ロッド１０２が上方へ突き上げられるようになっている。
【００２１】
この実施の形態１に係る車両用シートは前述したようにして構成される。
したがって、ヘッドレスト４０を高さ調整する場合、高さ調整用ロック部材３１によるステー本体５１のロックを解除した状態で、ヘッドレストサポート３０に対しステー本体５１を上下方向に移動することで、ヘッドレスト４０を高さ調整することができる。
また、ヘッドレスト４０を角度調整する場合には、第１、第２の両把持体６３、６４と可動支持体６０のヘッドレスト支持部６１との間の摩擦力に抗してヘッドレスト４０を所定方向に所定角度だけ回動することによってヘッドレスト４０を容易に回動調整することができる。
【００２２】
車両の追突（後突）時における乗員の荷重による慣性力によってシートバック２０に所定値以上の荷重が作用した場合、図２に示すように、まず、受圧部材８１が撓む。すると、受圧部材８１の撓みによって作動レバー８６が支軸８７を中心として作動方向（図４に向かって反時計回り方向）に回動する。
この作動レバー８６の作動方向の回動力によって、インナーケーブル９５がその第１端末部９６と共に引き出され、アウタチューブ９２の第２端末取付具９４と共にプッシュロッド１００の下側ロッド１０２が上方へ突き上げられ、その下側ロッド１０２に接して、上側ロッド１０１が上方に押し上げられる（図５及び図９参照）。
すると、上側ロッド１０１の突き上げ力が動力伝達体１０３としての複数の球体１０４によって可動支持体６０の嵌合部６５に伝達される。
これによって、可動支持体６０の嵌合部６５がステー本体５１の傾斜案内部５２に沿って移動案内されながら可動支持体６０と共にヘッドレスト４０が前側に向けて斜め上方に前進（突出）する。
このため、例えば、車両の追突（後突）時において、ヘッドレスト４０を乗員の頭部に接近させる方向に効率よく変位させることができる（図５において２点鎖線参照）。
【００２３】
また、この実施の形態１において、ステー本体５１の傾斜案内部５２の根元部近傍には、ヘッドレスト４０の内壁面に接しながら同ヘッドレスト４０を、その回動軸線回りにかつ下向き（図５に向かって反時計回り方向）に回動させる屈曲部５３が形成されている。これによって、ステー本体５１に対し可動支持体６０と一体状をなしてヘッドレスト４０が前進する際、ステー本体５１の傾斜案内部５２に沿って可動支持体６０が斜め上方に前進（突出）しながら、同ステー本体５１の屈曲部５３によってヘッドレスト４０がその回動軸線回り、すなわち、ヘッドレスト支持部６１を中心として下向きに回動する。
このため、車両の追突（後突）時において、ヘッドレスト４０を乗員の頭部に接近させる方向に効率よく変位させることができると共に下向きに回動するヘッドレスト４０によって、乗員の頭部をより一層良好に支承することができる。例えば、被追突時のシートバック２０の変位（後傾）に伴ってシートバック２０に装着されたヘッドレスト４０も上方に向く方向に変位することになるが、このような場合でも、乗員の後頭部とヘッドレスト４０前面とが被追突前後で相対的に角度変位してしまうという不具合を、前記したようにヘッドレスト４０が下向きに回動することで回避することができる。この結果、乗員の後頭部を、ヘッドレスト４０前面の可及的に広い面積において支承することができる。
【００２４】
シートバック２０に対しヘッドレスト４０を取り外す場合には、ヘッドレスト４０と共にヘッドレストステー５０が上方に持ち上げられる。すると、ヘッドレストステー５０のステー本体５１にロック部材１２５によって結合されたコネクタ１２０もステー本体５１と一体状をなしかつ案内部材１１０に沿って上方に持ち上げられる。
引き続いて、図１０に示すように、ヘッドレスト４０と共にヘッドレストステー５０が所定位置まで上方に持ち上げられ、ロック部材１２５がヘッドレストサポート３０のロック解除部３３に当接すると、その後のヘッドレストステー５０の持ち上げ動作によって、ヘッドレストサポート３０のロック解除部３３の傾斜面に接してロック部材１２５がバネ１２６の付勢力に抗してロック解除方向に後退しする。これによってロック部材１２５がステー本体５１のロック溝から向け出る。この際、ヘッドレストサポート３０の係止部３２がコネクタ１２０の係止爪１２７と弾性的に係合し、その係止部３２と係止爪１２７との係合力によってヘッドレストサポート３０にコネクタ１２０が保持される。
引き続いて、図１１に示すように、ヘッドレスト４０と共にヘッドレストステー５０を上方に持ち上げることで、上側ロッド１０１と下側ロッド１０２とが離反しながらシートバック２０に対しヘッドレスト４０が取り外される。
【００２５】
また、シートバック２０に対しヘッドレスト４０を装着する場合には、まず、ヘッドレストステー５０のステー本体５１がヘッドレストサポート３０を通してコネクタ１２０の大径孔部１２１に挿入され、同ステー本体５１の下端部がコネクタ１２０のステー挿入孔部１２２の下端段差部まで挿入される。
その後のステー本体５１の挿入力によってコネクタ１２０が押し下げられることで、ヘッドレストサポート３０の係止部３２とコネクタ１２０の係止爪１２７との係合が外れる。
【００２６】
引き続いて、ヘッドレストステー５０のステー本体５１が押し下げられると、サポートブラケット２５のロック解除部３３の傾斜面に接してロック部材１２５がバネ１２６の付勢力によってロック方向に前進される。そして、ロック部材１２５がサポートブラケット２５のロック解除部３３を通過したところで、そのロック部材１２５がステー本体５１のロック溝に係合する。これによってステー本体５１とコネクタ１２０とが結合されることで、上側ロッド１０１と下側ロッド１０２とが近接状態に保持され、シートバック２０に対しヘッドレスト４０が装着される。
前記したように操作することによって、シートバック２０に対しヘッドレスト４０を容易に取り外したり装着することができる。
【００２７】
なお、前記実施の形態１においては、プッシュロッド１００の上側ロッド１０１の突き上げ力を受けて複数個の合成樹脂製の球体１０４よりなる動力伝達体１０３を介して可動支持体６０をステー本体５１の傾斜案内部５２に沿って移動させることでヘッドレスト４０を乗員の頭部に接近させる方向に変位せるように構成したが、この発明は前記実施の形態１に限定するものではない。
例えば、ヘッドレスト４０内にガス発生装置を設け、上側ロッド１０１の突き上げ力によってガス発生装置からガスを発生させ、これによってヘッドレスト４０を膨張させて、同ヘッドレスト４０を乗員の頭部に接近させる方向に変位せるように構成することも可能である。
【００２８】
（実施の形態２）
次に、この発明の実施の形態２を図１２〜図１５にしたがって説明する。
この実施の形態２においては、シートバック２２０内に配設された作動機構２８０としての駆動モータ（可逆モータ）２８１が乗員によるスイッチ（図示しない）操作によって作動されたときに、動力伝達部材としての下側ロッド３０２と上側ロッド３０１を介してヘッドレスト２４０を乗員の好みに応じて変位可能（角度調整可能）に構成したものである。
【００２９】
すなわち、図１２〜図１４に示すように、シートバック２２０のシートバックフレーム２２３のアッパフレーム部２２４に固着されたサポートブラケット２２５にはヘッドレストサポート２３０が装着されている。このヘッドレストサポート２３０にはヘッドレストステー２５０が、その左右一対をなす両ステー本体２５１において高さ調整可能に挿入されて支持されている。なお、ヘッドレストサポート２３０の上端部には前記実施の形態１と略同様にしてステー本体５１を所望とする高さ位置にロックする高さ調整用ロック部材（図示しない）がロック解除操作可能に組み付けられている。
ヘッドレストステー２５０の両ステー本体２５１の上部に跨って固定状態に設けられた横方向のヘッドレスト支持部２６１にはヘッドレスト２４０が、そのヘッドレストフレーム２４２において回動可能に支持されるとともに、常時、戻しバネ２４７によって下向き（図１２に向かって反時計回り方向）に付勢（弾発）されている。
また、ヘッドレストステー２５０の両ステー本体２５１の上部には、後斜め上方に向けて傾斜する傾斜部２５１ａが形成され、その傾斜部２５１ａの上傾部には開口部２５１ｂが形成されている。
【００３０】
また、ステー本体５１の中心孔には、動力伝達部材としての上側ロッド３０１と、下側ロッド３０２とがそれぞれ互いに分離（接離）可能に嵌挿されている。そして、上側ロッド３０１の上端部が傾斜部２５１ａの開口部２５１ｂに出没可能に突出し、当該上側ロッド３０１の上端部から突出された連結片２５１ｃと、ヘッドレスト２４０のヘッドレストフレーム２４２から突出された連結片２４２ａとがピンによって回動可能に連結されている。これによって、上側ロッド３０１が昇降動作されることで、ヘッドレスト２４０がヘッドレスト支持部２６１を支点として角度調整可能に構成されている。
【００３１】
図１２と図１３に示すように、ヘッドレストステー２５０のステー本体２５１には、上側ロッド３０１と下側ロッド３０２とを近接状態（連繋状態）に保持するためのコネクタ３２０がロック手段としてのロック部材３２５によって分離可能に結合されている。
すなわち、コネクタ３２０は、実施の形態１と略同様にして、その上部に張り出し状に形成された鍔部において、サポートブラケット２２５に上端部が固定された上下方向の棒状に案内部材３１０に沿って移動可能に組み付けられている。コネクタ３２０の中心部には、その上端から下端に向けてサポートブラケット２２５下部の外径よりも大きい孔径を有する大径孔部３２１と、その大径孔部３２１よりも小さくかつステー本体２５１が挿脱可能に嵌挿されるステー挿入孔部３２２と、そのステー挿入孔部３２２よりも小さくかつ下側ロッド３０２が軸方向に移動可能に嵌挿されるロッド挿入孔部３２３とが同一中心線上にかつ上下に連通してそれぞれ形成されている。
図１２と図１３に示すように、コネクタ３２０の鍔部には、そのコネクタ３２０の大径孔部３２１に一部突出した状態でステー本体２５１の一部に係脱可能に係合（結合）しかつ上側ロッド３０１と下側ロッド３０２とを近接状態（連繋状態）に保持するためのロック手段としてのロック部材３２５が組み付けられている。
【００３２】
一方、ヘッドレストサポート２３０には、ヘッドレストステー２５０と共にコネクタ３２０が所定の高さ位置まで上昇されたときにコネクタ３２０のロック部材３２５の両端部に接しながら同ロック部材３２５をロック解除方向に後退させる傾斜状のロック解除部２３３が形成されている。
また、ヘッドレストサポート２３０には、ヘッドレストステー２５０が所定の高さ位置まで上昇されたときに、コネクタ３２０の一部に切り込み状に形成された係止爪（図示しない）と弾性的に係合し、かつ所定値以上の押下力で係合が外れる側面形状が略三角形状の係止部２３２が突設されている（図１３参照）。
【００３３】
特に、この実施の形態２において、下側ロッド３０２の外周面には、その全長にわたって雄ネジが形成されている。一方、コネクタ３２０のロッド挿入孔部３２３の中間高さ位置には下側ロッド３０２の雄ネジに螺合するナット３３０が埋め込み状に設けられている。
また、下側ロッド３０２の中心部には、作動機構２８０としての駆動モータ２８１を駆動源として正逆方向に回転される角軸状の回転軸３４０がトルク伝達可能でかつ軸方向には移動可能に嵌挿されている。
【００３４】
図１２と図１３に示すように、駆動モータ２８１は、コネクタ３２０の下部に装着されており、その駆動モータ２８１の前側には、コネクタ３２０の直下に位置してギヤケースが一体状に設けられている。ギヤケース内には、駆動モータ２８１の出力軸と一体状に設けられたウオーム３５１と、回転軸３４０の下端部に一体に設けられたウオームホイール３５２とが相互に噛み合った状態で組み付けられている。
【００３５】
この実施の形態２に係る車両用シートは前述したようにして構成される。
したがって、乗員によるスイッチ操作に基づいて駆動モータ２８１を正転させると、回転軸３４０が一方向に回転する。すると、下側ロッド３０２がナット３３０に螺合した状態で上方に移動される。この下側ロッド３０２の上方に移動によって上側ロッド３０１が上方に突き上げられる。すると、ヘッドレスト２４０が、戻しバネ２４７の弾発力に抗して上向き（図に向かって時計回り方向）に回動されて角度調整される。
これとは逆に、乗員によるスイッチ操作に基づいて駆動モータ２８１を逆転させると、回転軸３４０が反対方向に回転する。すると、下側ロッド３０２がナット３３０に螺合した状態で下方に移動される。すると、戻しバネ２４７の弾発力によってヘッドレスト２４０が下向き（図１２に向かって反時計回り方向）に回動されて角度調整されるとともに、上側ロッド３０１が下方に押し下げられる。前記したようにして、乗員によるスイッチ操作に基づいて駆動モータ２８１を正逆転させることで、ヘッドレスト２４０の角度を乗員の好みに応じて調整することができる。
【００３６】
シートバック２２０に対しヘッドレスト２４０を取り外す場合には、実施の形態１でも述べたように、ヘッドレスト２４０と共にヘッドレストステー２５０が上方に持ち上げられる。すると、ヘッドレストステー２５０のステー本体２５１にロック部材３２５によって結合されたコネクタ３２０もステー本体２５１と一体状をなしかつ案内部材３１０に沿って上方に持ち上げられる。
引き続いて、ヘッドレスト２４０と共にヘッドレストステー２５０が所定位置まで上方に持ち上げられ、ロック部材３２５がヘッドレストサポート２３０のロック解除部２３３に当接すると、その後のヘッドレストステー２５０の持ち上げ動作によって、ヘッドレストサポート２３０のロック解除部２３３の傾斜面に接してロック部材３２５がバネの付勢力に抗してロック解除方向に後退しする。これによってロック部材３２５がステー本体２５１のロック溝から向け出る。この際、ヘッドレストサポート２３０の係止部２３２がコネクタ３２０の係止爪（図示しない）と弾性的に係合し、その係止部２３２と係止爪との係合力によってヘッドレストサポート２３０にコネクタ３２０が保持される。
引き続いて、ヘッドレスト２４０と共にヘッドレストステー２５０を上方に持ち上げることで、上側ロッド３０１と下側ロッド３０２とが離反しながらシートバック２２０に対しヘッドレスト２４０が取り外される。
また、シートバック２２０に対しヘッドレスト２４０を装着する場合には、前記とは逆の手順で操作することで、シートバック２２０に対しヘッドレスト２４０が装着される。
【００３７】
（実施の形態３）
次に、この発明の実施の形態３を図１６にしたがって説明する。
この実施の形態３においては、実施の形態２と略同様にしてシートバック２２０内に配設された作動機構２８０としての駆動モータ（可逆モータ）２８１が乗員によるスイッチ（図示しない）操作によって作動されたときに、動力伝達部材としての下側ロッド３０２と上側ロッド３０１を介してヘッドレスト２４０を乗員の好みに応じて変位可能（角度調整可能）に構成したものである。
但し、この実施の形態３においては、乗員によるスイッチ操作に基づいて駆動モータ２８１を正逆駆動させて回転軸３４０を正逆回転させることで、その回転軸３４０にトルク伝達可能に連結された下側ロッド３０２が定位置で正逆回転するようになっている。さらに、下側ロッド３０２の上端部には上側ロッド３０１がトルク伝達可能にかつ上方には離反可能に嵌挿されている。
この上側ロッド３０１の上部には、ウオーム３３０が形成され、そのウオーム３３０に噛み合うセクタ歯車３３１がヘッドレスト２４０のヘッドレストフレーム２４２と一体にかつヘッドレストステー２５０のヘッドレスト支持部２６１を支点として回動可能に設けられている。
この実施の形態３のその他の構成は実施の形態２と略同様にして構成されるため、同一構成部分に対し同一符号を付記してその説明は省略する。
【００３８】
したがって、乗員によるスイッチ操作に基づいて駆動モータ２８１を正逆駆動して、回転軸３４０を正逆回転させることで、そのトルクが下側ロッド３０２を介して上側ロッド３０１に伝達され、ウオーム３３０とセクタ歯車３３１を介してヘッドレスト２４０が乗員の好みに応じて角度調整される。
また、シートバック２２０に対しヘッドレスト２４０を脱着する場合には、実施の形態２と略同様に操作することで容易に脱着することができる。
なお、前記実施の形態３においては、駆動モータ２８１によって正逆回転される回転軸３４０と下側ロッド３０２とを別体に形成してトルク伝達可能に連結したが、回転軸３４０と下側ロッド３０２とを一体に形成してもこの発明を実施することができる。
【００３９】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明によれば、ヘッドレストを動力伝達部材を介して変位可能に構成したものにおいて、シートバックに対しヘッドレストを取り外す場合には、コネクタのロック手段によるヘッドレストステーと下側ロッドとの結合を解除した状態で、ヘッドレストと共にヘッドレストステーを上方に持ち上げることで、シートバックに対しヘッドレストを容易に取り外すことができる。これとは逆に操作することによって、シートバックに対しヘッドレストを容易に装着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の実施の形態１に係る車両用シートを簡略化して示す側断面図である。
【図２】同じくヘッドレストが変位された状態を示す作用説明図である。
【図３】同じく車両用シートを簡略化して示す正断面を示す図である。
【図４】同じく作動機構の作動レバーと動力伝達機構のプッシュロッドとがプッシュプルケーブルによって連繋された状態を示す説明図である。
【図５】同じくヘッドレスト、ヘッドレストステー、プッシュロッド、プッシュプルケーブルの関係を示す側断面図である。
【図６】同じくヘッドレストと、ヘッドレストステーの関係を示す側断面図である。
【図７】同じくサポートブラケット、ヘッドレストサポート、ヘッドレストステー、コネクタ、プッシュロッド及びプッシュプルケーブルの関係を示す縦断面である。
【図８】同じくサポートブラケット、ヘッドレストサポート、ヘッドレストステー、コネクタ、プッシュロッド及びプッシュプルケーブルの関係を示す斜視図である。
【図９】同じくシートバックに所定値以上の荷重が作用したときにプッシュプルケーブルを介してプッシュロッドの下側ロッドとと共に上側ロッドが上方に突き上げられた状態を示す作用説明図である。
【図１０】同じくコネクタのロック部材がロック解除された状態を示す作用説明図である。
【図１１】同じくヘッドレストサポートからヘッドレストステーのステー本体が取り外された状態を示す作用説明図である。
【図１２】この発明の実施の形態２に係る車両用シートを簡略化して示す側断面図である。
【図１３】同じくサポートブラケット、ヘッドレストサポート、ヘッドレストステー、コネクタ、上側ロッド及び下側ロッドの関係を示す縦断面図である。
【図１４】同じくヘッドレストステー、コネクタ、上側ロッド及び下側ロッドの関係を拡大して示す縦断面図である。
【図１５】同じくヘッドレストが変位されたときのコネクタ、上側ロッド及び下側ロッドの関係を示す作用説明図である。
【図１６】この発明の実施の形態３に係る車両用シートを簡略化して示す側断面図である。
【符号の説明】
２０シートバック
２５サポートブラケット
３０ヘッドレストサポート
４０ヘッドレスト
５０ヘッドレストステー
５１ステー本体
６０可動支持体
８０作動機構
９１プッシュプルケーブル
１００プッシュロッド
１０１上側ロッド
１０２下側ロッド
１２０コネクタ
１２５ロック部材[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicle seat in which a headrest is supported by a headrest stay at an upper end of a seatback.
[0002]
[Prior art]
In this type of vehicle seat, for example, there is one configured to displace the headrest in a direction approaching the occupant's head in order to favorably support the occupant's head during a rear-end collision (rear collision) of the vehicle.
A vehicle seat headrest having such a structure is known as follows.
In other words, the headrest is pivotably mounted around the pivot support portion at the upper end of the frame that is assembled in the seat back and extends upward, and the lever is pivotally attached to the pivot support portion. Further, a tension member is stretched between the tip of the lever and the lower portion of the seat back. A structure is known in which the tension member is bent like a bow at the time of a rear-end collision so that the headrest and the lever rotate downward about the turning support portion (see, for example, Patent Document 1).
[0003]
[Patent Document 1]
JP-A-9-323573 (page 3-4, FIG. 1-2)
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the conventional device, when the headrest is removed from the seat back, the tension member stretched between the tip of the lever and the lower portion of the seat back becomes an obstruction.
For this reason, for example, when it is necessary to remove the headrest from the seat back and to flatten the seat back so that the seat back is substantially flush with the seat cushion of the rear seat, the above-mentioned conventional one is adopted. I can't.
[0005]
An object of the present invention is to provide a vehicle seat in which the headrest can be easily attached to and detached from the seat back in the case where the headrest is configured to be displaceable via a power transmission member in view of the conventional problems. It is.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
  In order to achieve the above object, a vehicle seat according to the invention of claim 1 is configured such that a headrest is supported by a headrest stay at an upper end of a seatback, and a power transmission member is operated by operating an operation mechanism in the seatback. A vehicle seat configured to displace the headrest via,
  Each of the power transmission members includes an upper rod and a lower rod that are inserted into the headrest stay and connected to each other so as to be separable from each other.
  The headrest stay includes the upper rod and the lower rod.The proximity stateConnector to hold onLock memberSeparable byAnd
A headrest support through which the headrest stay is inserted so that the height can be adjusted is attached to the upper end of the seat back.
The headrest support is provided with an unlocking portion that unlocks the locking member of the connector when the headrest stay is raised to a predetermined height position,
Moreover, the locking member is biased in the locking direction by a spring,
The lock release portion is inclined so that the lock member moves backward in the lock release direction against the biasing force of the spring while contacting the end of the lock member when the headrest stay is raised to a predetermined height position. It is formed in the shape.
  Therefore, when the operation mechanism is operated, the headrest is displaced via the lower rod and the upper rod linked to the operation mechanism. For example, the headrest can be displaced in a direction to approach the occupant's head so that the occupant's head can be favorably supported.
  When removing the headrest from the seat back, lift the headrest stay together with the headrest in the state where the connection between the headrest stay and the lower rod by the locking means of the connector is released. The headrest is removed from the seat back while separating. By operating in the opposite direction, the headrest is attached to the seat back.
[0007]
  MaTWhen removing the headrest with respect to the backrest, the headrest support is unlocked by lifting the headrest stay together with the headrest to the specified height.The end of the lock member is in contact with the inclined surface of the part, and the lock member is retracted in the unlocking direction against the biasing force of the spring.The lock is released, and the connection between the headrest stay and the lower rod is released.
  Subsequently, by lifting the headrest stay together with the headrest, the headrest is removed from the seat back while the upper rod and the lower rod are separated.
[0008]
  Claim 2The vehicle seat according to the invention ofClaim 1The vehicle seat according to claim 1, wherein the headrest support is elastically engaged with a part of the connector when the headrest stay is raised to a predetermined height position, and is engaged with a pressing force greater than a predetermined value. The latching | locking part which removes is provided.
  Therefore, when removing the headrest from the seat back, the headrest stay is lifted up to a predetermined height together with the headrest, and when the connector is unlocked, the locking portion of the headrest support is elastic with part of the connector. Engaged and held.
  When the headrest is attached to the seat back, the headrest stay is inserted into the headrest support, and the connector is pushed down by the headrest stay, so that the engagement of the connector by the locking portion of the headrest support is released.
  Subsequently, the headrest stay is inserted to a predetermined position of the headrest support, and the headrest stay and the connector are coupled by the locking means, whereby the upper rod and the lower rod are held in the proximity state. As a result, the headrest is attached to the seat back.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
(Embodiment 1)
A first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
In FIG. 1 showing an outline of a vehicle seat from a side cross-section and FIG. 3 showing a front cross-section, a seat back 20 is provided at a rear portion of the seat cushion 10 by a reclining mechanism so as to be adjustable in inclination.
The seat back 20 is formed by covering a mold pad supported by the seat back frame 23 with a seat back skin. A pair of left and right cylindrical support brackets 25 are fixed to the upper frame portion 24 of the seat back frame 23.
A headrest support 30 having a stay insertion hole is attached to the support bracket 25 in a state where the headrest support 30 is press-fitted and is prevented from coming off.
The headrest 40 is supported at the upper end of the seat back 20 by a headrest stay 50 that is inserted into the headrest support 30 so as to be adjustable in height.
[0010]
The headrest stay 50 includes a pair of left and right stay main bodies 51 and a movable support body 60 supported so as to be movable across the upper portions of the both stay main bodies 51.
The stay main body 51 has an inner hole and is formed in a hollow pipe shape. A lower portion of the stay main body 51 is fitted into the headrest support 30 of the seat back 20 so that the height can be adjusted, and an upper portion is inserted into the headrest 40.
That is, a plurality of height adjustment grooves 55 are formed on the outer peripheral surface of the stay main body 51 at predetermined intervals in the height direction. On the other hand, the upper end of the headrest support 30 is detachably engaged with an arbitrary height adjustment groove 55 among the plurality of height adjustment grooves 55 of the stay main body 51 to thereby make the stay main body 51 a desired height position. A lock member 31 for height adjustment to be locked is assembled so as to be unlockable (see FIG. 4).
[0011]
Further, as shown in FIG. 5, an inclination guide portion 52 that is inclined obliquely upward toward the front side for moving and guiding the movable support body 60 is formed on the upper portion of the stay main body 51. Further, the stay main body 51 is provided with a bent portion 53 in the vicinity of the base portion of the inclined guide portion 52 that causes the headrest 40 to rotate downward about the rotation axis while contacting the inner wall surface of the headrest 40. It is bent and formed in a protruding shape. In the first embodiment, the stay main body 51 is formed in a predetermined shape by bending a metal pipe material.
[0012]
As shown in FIGS. 3 and 6, the movable support body 60 is provided integrally with the lateral headrest support portion 61 and both end portions of the headrest support portion 61 and fits into the inclined guide portion 52 of the stay main body 51. The left and right fitting portions 65 are guided to move together.
In the first embodiment, the headrest support portion 61 of the movable support body 60 and the left and right fitting portions 65 are both formed of a hollow pipe member having a circular cross section. Further, both the left and right fitting portions 65 have an inner diameter dimension slightly larger than the outer diameter dimension of the inclined guide portion 52 of the stay body 51 and are movably fitted to the outer periphery of the inclined guide portion 52.
Then, as shown in FIG. 6, the headrest 40 rotates around the horizontal axis of rotation by the first gripping body 63 and the second gripping body 64 with respect to the headrest support portion 61 of the movable support body 60, in other words, the headrest support portion 61 of the headrest support portion 61. It is assembled | attached so that rotation is possible along an outer peripheral surface.
[0013]
As shown in FIGS. 3 and 6, the headrest 40 is configured by covering the outer periphery of a synthetic resin hollow frame 42 with a mold pad 41 and covering the mold pad 41 with a headrest skin 45.
Further, an opening 48 is formed in the lower end of the hollow frame 42, the mold pad 41 and the headrest skin 45, and the movable support body 60 is inserted into the hollow frame 42 from the opening 48 together with the stay main body 51. . And the semicircular-arc-shaped recessed part of the 1st holding body 63 integrally provided in the upper part of the front inner wall surface of the hollow frame 42, and the 2nd holding body 64 clamp | tightened with a screw etc. with respect to the 1st holding body 63 The headrest support portion 61 of the movable support body 60 is pivotably held between the semicircular arc-shaped concave portion, so that the headrest 40 is angled along the outer peripheral surface of the headrest support portion 61 of the movable support body 60. It is designed to be adjustable.
[0014]
As shown in FIGS. 1 to 3, the seat back 20 is provided with an operating mechanism 80 that operates when a load of a predetermined value or more is applied to the seat back 20.
As shown in FIGS. 4 and 5, the headrest 40 is pushed into the interior of the stay main body 51 through the power transmission body 103 and the movable support body 60 by being pushed upward by the operation of the operation mechanism 80. A push rod 100 is disposed as a power transmission member that is displaced in a direction to approach the head.
In the first embodiment, the actuation mechanism 80 is stretched between the upper frame portion 24 and the lower frame portion 27 of the seat back frame 23 in the seat back 20 and has a predetermined value on the seat back 20. A flat belt-shaped pressure receiving member 81 which is bent when the above load is applied is mainly configured.
[0015]
As shown in FIG. 3, the pressure receiving member 81 is fixed to the fixed member 28 of the lower frame portion 27 with the lower end portion as a fixed end 82, the upper end portion is set as a movable end 83, and the movable end 83 has a terminal tool. 84 is attached.
As shown in FIG. 4, in the pressure receiving member 81, the terminal tool 84 at the movable end 83 is connected to the distal end portion of the first arm portion 88 of the operating lever 86 by a connecting pin 85.
The actuating lever 86 includes a first arm portion 88 and a second arm portion 89 and is formed in a substantially square shape. The actuating lever 86 is attached to an attachment portion 24a fixed to the upper frame portion 24 by a support shaft 87 in the vicinity of the bent portion. It has been.
When the pressure receiving member 81 bends due to a load (for example, an occupant's load at the time of rear-end collision, that is, an inertial force) acting on the seat back 20, the operating lever 86 is supported by the bending of the pressure receiving member 81. The shaft 87 is pivoted in the operation direction (counterclockwise direction as viewed in the figure).
[0016]
As shown in FIGS. 4 and 5, the push rod 100 as a power transmission member fitted into the stay main body 51 so as to be movable in the vertical direction displaces the headrest 40 in a direction to approach the head of the occupant. The upper rod 101 and the lower rod 102 connected to the operation mechanism 80 via a push-pull cable 91 are provided so as to be able to contact and separate in the vertical direction.
Further, in the first embodiment, the power transmission body 103 that moves the movable support body 60 along the inclined guide portion 52 of the stay main body 51 by receiving the push-up force of the push rod 100 in the inner hole of the stay main body 51. A plurality of synthetic resin spheres 104 are arranged in series in contact with each other.
[0017]
As shown in FIGS. 7 and 8, a connector 120 for holding the upper rod 101 and the lower rod 102 in the proximity state is separable from the stay main body 51 of the headrest stay 50 by a locking member 125 as a locking means. Is bound to. In other words, the connector 120 is assembled so as to be movable along the guide member 110 in a vertical bar shape whose upper end is fixed to the support bracket 25 at a flange portion formed in an overhanging shape on the upper portion thereof.
A large-diameter hole 121 having a hole diameter larger than the outer diameter of the lower part of the support bracket 25 from the upper end to the lower end of the connector 120 and a stay main body 51 smaller than the large-diameter hole 121 and inserted in the center portion of the connector 120 are inserted. The stay insertion hole 122 that is removably inserted and the rod insertion hole 123 that is smaller than the stay insertion hole 122 and into which the lower rod 102 of the push rod 100 is inserted so as to be movable in the axial direction are the same center. They are formed on a line and communicated vertically.
[0018]
As shown in FIGS. 7 and 8, the flange portion of the connector 120 is detachably engaged (coupled) with a part of the stay main body 51 in a state of partially protruding into the large-diameter hole portion 121 of the connector 120. In addition, a lock member 125 is assembled as a lock means for holding the upper rod 101 and the lower rod 102 in the proximity state.
That is, in the first embodiment, the lock member 125 is formed in a substantially horizontal flat plate shape that is detachably engaged with a lock groove provided in a part of the outer peripheral surface of the stay main body 51, and is always a spring. 126 is biased in the locking direction (direction engaging with the locking groove).
[0019]
On the other hand, the headrest support 30 is inclined so that when the connector 120 is raised to a predetermined height position together with the headrest stay 50, the lock member 125 is retracted in the unlocking direction while contacting both ends of the lock member 125 of the connector 120. A lock release portion 33 is formed.
Further, when the headrest stay 50 is raised to a predetermined height position, the headrest support 30 is elastically engaged with a locking claw 127 formed in a cut shape in a part of the connector 120, and a predetermined amount. A locking portion 32 having a substantially triangular side surface that is disengaged by a pressing force equal to or greater than a value is provided.
[0020]
As shown in FIG. 4, between the operating lever 86 of the operating mechanism 80 and the lower rod 102 of the push rod 100, the rotational force in the operating direction of the operating lever 86 is pushed upward of the lower rod 102. A push-pull cable 91 is disposed as an interlocking mechanism that converts the signal into the signal and transmits it.
That is, the first terminal attachment 93 fixed to one end of the outer tube 92 of the push-pull cable 91 is integrally attached to the attachment 24 a fixed to the upper frame 24 of the seat back frame 23. Further, the second terminal fixture 94 fixed to the other end of the outer tube 92 is integrally attached to the lower end portion of the lower rod 102 of the push rod 100.
On the other hand, the first terminal portion 96 at one end of the inner cable 95 of the push-pull cable 91 is connected to the distal end portion of the second arm portion 89 of the operating lever 86, and the second terminal portion 97 at the other end of the inner cable 95 is connected to the predetermined end of the connector 120. It is fixed integrally to a cable fixing portion provided at the position.
Then, the inner cable 95 is pulled out together with the first terminal portion 96 by the rotational force in the operation direction of the operation lever 86, so that the lower rod 102 of the push rod 100 is moved upward together with the second terminal fitting 94 of the outer tube 92. It can be pushed up.
[0021]
The vehicle seat according to the first embodiment is configured as described above.
Therefore, when adjusting the height of the headrest 40, the headrest 40 is moved by moving the stay main body 51 in the vertical direction with respect to the headrest support 30 in a state where the lock of the stay main body 51 by the height adjusting lock member 31 is released. The height can be adjusted.
Further, when the angle of the headrest 40 is adjusted, the headrest 40 is moved in a predetermined direction against the frictional force between the first and second gripping bodies 63 and 64 and the headrest support portion 61 of the movable support body 60. The headrest 40 can be easily rotated and adjusted by rotating by a predetermined angle.
[0022]
When a load of a predetermined value or more is applied to the seat back 20 due to the inertial force due to the load of the occupant during the rear-end collision (rear collision) of the vehicle, the pressure receiving member 81 is first bent as shown in FIG. Then, the actuating lever 86 rotates about the support shaft 87 in the actuating direction (counterclockwise direction toward FIG. 4) due to the bending of the pressure receiving member 81.
The inner cable 95 is pulled out together with the first end portion 96 by the rotational force in the operation direction of the operation lever 86, and the lower rod 102 of the push rod 100 is pushed upward together with the second end fitting 94 of the outer tube 92. The upper rod 101 is pushed upward in contact with the lower rod 102 (see FIGS. 5 and 9).
Then, the push-up force of the upper rod 101 is transmitted to the fitting portion 65 of the movable support body 60 by the plurality of spheres 104 as the power transmission body 103.
Accordingly, the headrest 40 advances (projects) diagonally upward toward the front side together with the movable support 60 while the fitting portion 65 of the movable support 60 is moved and guided along the inclined guide portion 52 of the stay main body 51.
For this reason, for example, at the time of rear-end collision (rear collision) of the vehicle, the headrest 40 can be efficiently displaced in a direction in which the headrest 40 approaches the occupant's head (see a two-dot chain line in FIG. 5).
[0023]
Further, in the first embodiment, near the base of the inclined guide portion 52 of the stay main body 51, the headrest 40 is placed around the rotation axis while facing the inner wall surface of the headrest 40 and downward (toward FIG. 5). Thus, a bent portion 53 that is rotated counterclockwise) is formed. As a result, when the headrest 40 moves forward with the movable body 60 integrally with the stay body 51, the movable support body 60 advances (protrudes) obliquely upward along the inclined guide portion 52 of the stay body 51. The headrest 40 is rotated around its rotation axis by the bent portion 53 of the stay main body 51, that is, downwardly around the headrest support portion 61.
For this reason, at the time of a rear-end collision (rear collision) of the vehicle, the headrest 40 can be efficiently displaced in a direction in which the headrest 40 approaches the occupant's head, and the headrest 40 rotating downward further improves the occupant's head. Can be supported. For example, the headrest 40 mounted on the seat back 20 is also displaced upward in accordance with the displacement (rearward tilt) of the seat back 20 at the time of the collision, but even in such a case, As described above, the problem that the front surface of the headrest 40 is relatively angularly displaced before and after the collision is avoided by rotating the headrest 40 downward as described above. As a result, the occupant's rear head can be supported in the widest possible area of the front surface of the headrest 40.
[0024]
When removing the headrest 40 from the seat back 20, the headrest stay 50 is lifted together with the headrest 40. Then, the connector 120 coupled to the stay main body 51 of the headrest stay 50 by the lock member 125 is also integrated with the stay main body 51 and lifted upward along the guide member 110.
Subsequently, as shown in FIG. 10, when the headrest stay 50 is lifted upward together with the headrest 40 to a predetermined position, and the lock member 125 comes into contact with the unlocking portion 33 of the headrest support 30, the headrest stay 50 is subsequently lifted. As a result, the lock member 125 retreats in the unlocking direction against the urging force of the spring 126 in contact with the inclined surface of the unlocking portion 33 of the headrest support 30. As a result, the lock member 125 protrudes from the lock groove of the stay main body 51. At this time, the locking portion 32 of the headrest support 30 is elastically engaged with the locking claw 127 of the connector 120, and the connector 120 is held on the headrest support 30 by the engagement force between the locking portion 32 and the locking claw 127. Is done.
Subsequently, as shown in FIG. 11, the headrest 40 is removed from the seatback 20 while the headrest stay 50 is lifted upward together with the headrest 40, while the upper rod 101 and the lower rod 102 are separated.
[0025]
When the headrest 40 is attached to the seat back 20, first, the stay main body 51 of the headrest stay 50 is inserted into the large-diameter hole 121 of the connector 120 through the headrest support 30, and the lower end of the stay main body 51 is The connector 120 is inserted up to the lower end step portion of the stay insertion hole 122.
When the connector 120 is pushed down by the subsequent insertion force of the stay main body 51, the engagement between the locking portion 32 of the headrest support 30 and the locking claw 127 of the connector 120 is released.
[0026]
Subsequently, when the stay main body 51 of the headrest stay 50 is pushed down, the lock member 125 is advanced in the locking direction by the urging force of the spring 126 in contact with the inclined surface of the lock releasing portion 33 of the support bracket 25. When the lock member 125 passes through the lock release portion 33 of the support bracket 25, the lock member 125 engages with the lock groove of the stay main body 51. As a result, the stay main body 51 and the connector 120 are coupled, whereby the upper rod 101 and the lower rod 102 are held in proximity to each other, and the headrest 40 is attached to the seat back 20.
By operating as described above, the headrest 40 can be easily detached or attached to the seat back 20.
[0027]
In the first embodiment, the movable support 60 is attached to the stay main body 51 via the power transmission body 103 composed of a plurality of synthetic resin spheres 104 in response to the push-up force of the upper rod 101 of the push rod 100. Although the headrest 40 is configured to be displaced in the direction of approaching the occupant's head by moving along the inclined guide portion 52, the present invention is not limited to the first embodiment.
For example, a gas generator is provided in the headrest 40, gas is generated from the gas generator by the pushing force of the upper rod 101, and thereby the headrest 40 is expanded, so that the headrest 40 approaches the occupant's head. It can also be configured to be displaced.
[0028]
(Embodiment 2)
Next, a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
In the second embodiment, when a drive motor (reversible motor) 281 as an operation mechanism 280 disposed in the seat back 220 is operated by a switch (not shown) operation by an occupant, The headrest 240 is configured to be displaceable (angle adjustable) according to the preference of the occupant via the lower rod 302 and the upper rod 301.
[0029]
That is, as shown in FIGS. 12 to 14, the headrest support 230 is attached to the support bracket 225 fixed to the upper frame portion 224 of the seat back frame 223 of the seat back 220. A headrest stay 250 is inserted into and supported by the headrest support 230 so that its height can be adjusted in both the left and right stay main bodies 251. In addition, a height adjusting lock member (not shown) for locking the stay main body 51 at a desired height position is assembled to the upper end portion of the headrest support 230 in the same manner as in the first embodiment so that the unlocking operation can be performed. It has been.
A headrest 240 is rotatably supported by a headrest frame 242 on a headrest support portion 261 in a lateral direction provided in a fixed state across the upper portions of both stay main bodies 251 of the headrest stay 250, and is always a return spring. It is biased (bounced) by 247 downward (counterclockwise direction toward FIG. 12).
In addition, an inclined portion 251a is formed on the upper portion of both stay main bodies 251 of the headrest stay 250, and the opening 251b is formed in the upper inclined portion of the inclined portion 251a.
[0030]
Further, an upper rod 301 and a lower rod 302 as power transmission members are fitted into the center hole of the stay main body 51 so as to be separable (contact / separable) from each other. The upper end of the upper rod 301 protrudes into the opening 251b of the inclined portion 251a so as to protrude and retract, and the connecting piece 251c protrudes from the upper end of the upper rod 301, and the connecting piece protrudes from the headrest frame 242 of the headrest 240. 242a is rotatably connected by a pin. As a result, the upper rod 301 is moved up and down, so that the headrest 240 can be adjusted in angle with the headrest support 261 as a fulcrum.
[0031]
As shown in FIGS. 12 and 13, the stay main body 251 of the headrest stay 250 is provided with a connector 320 for locking the upper rod 301 and the lower rod 302 in a close state (connected state) as a locking member. 325 is separably coupled.
That is, the connector 320 is formed along the guide member 310 in a vertical bar shape in which the upper end portion is fixed to the support bracket 225 in the flange portion formed in an overhang shape in the same manner as in the first embodiment. It is assembled to be movable. A large-diameter hole 321 having a hole diameter larger than the outer diameter of the lower part of the support bracket 225 from the upper end to the lower end of the connector 320 and a stay main body 251 smaller than the large-diameter hole 321 are inserted into the center of the connector 320. A stay insertion hole 322 that is removably inserted, and a rod insertion hole 323 that is smaller than the stay insertion hole 322 and is inserted so that the lower rod 302 can move in the axial direction are on the same center line and vertically Are formed in communication with each other.
As shown in FIGS. 12 and 13, the flange portion of the connector 320 is detachably engaged (coupled) with a part of the stay main body 251 while partially protruding into the large-diameter hole portion 321 of the connector 320. In addition, a lock member 325 is assembled as a lock means for holding the upper rod 301 and the lower rod 302 in a close state (connected state).
[0032]
On the other hand, the headrest support 230 is inclined so as to retract the lock member 325 in the unlocking direction while contacting both ends of the lock member 325 of the connector 320 when the connector 320 is raised to a predetermined height position together with the headrest stay 250. A lock releasing portion 233 is formed.
Further, when the headrest stay 250 is raised to a predetermined height position, the headrest support 230 is elastically engaged with a locking claw (not shown) formed in a cut shape in a part of the connector 320. Further, a locking portion 232 having a substantially triangular side surface that is disengaged by a pressing force equal to or greater than a predetermined value protrudes (see FIG. 13).
[0033]
In particular, in Embodiment 2, a male screw is formed on the outer peripheral surface of the lower rod 302 over the entire length thereof. On the other hand, a nut 330 that is screwed into the male screw of the lower rod 302 is provided in an embedded manner at an intermediate height position of the rod insertion hole 323 of the connector 320.
In addition, an angular rotation shaft 340 that rotates in the forward and reverse directions using a drive motor 281 as an operation mechanism 280 as a drive source can transmit torque and move in the axial direction at the center of the lower rod 302. Is inserted.
[0034]
As shown in FIGS. 12 and 13, the drive motor 281 is attached to the lower part of the connector 320, and a gear case is integrally provided on the front side of the drive motor 281, directly below the connector 320. Yes. In the gear case, a worm 351 provided integrally with the output shaft of the drive motor 281 and a worm wheel 352 provided integrally with the lower end portion of the rotating shaft 340 are assembled in a state of being engaged with each other.
[0035]
The vehicle seat according to the second embodiment is configured as described above.
Therefore, when the drive motor 281 is rotated forward based on the switch operation by the occupant, the rotating shaft 340 rotates in one direction. Then, the lower rod 302 is moved upward in a state where the lower rod 302 is screwed into the nut 330. By moving above the lower rod 302, the upper rod 301 is pushed upward. Then, the headrest 240 is rotated upward (clockwise in the drawing) against the elastic force of the return spring 247 to adjust the angle.
On the contrary, when the drive motor 281 is reversed based on the switch operation by the occupant, the rotating shaft 340 rotates in the opposite direction. Then, the lower rod 302 is moved downward in a state where the lower rod 302 is screwed into the nut 330. Then, the headrest 240 is rotated downward (counterclockwise direction toward FIG. 12) by the elastic force of the return spring 247 to adjust the angle, and the upper rod 301 is pushed downward. As described above, the angle of the headrest 240 can be adjusted according to the preference of the occupant by rotating the drive motor 281 forward and backward based on the switch operation by the occupant.
[0036]
When removing the headrest 240 from the seat back 220, as described in the first embodiment, the headrest stay 250 is lifted upward together with the headrest 240. Then, the connector 320 coupled to the stay main body 251 of the headrest stay 250 by the lock member 325 is also integrated with the stay main body 251 and lifted upward along the guide member 310.
Subsequently, when the headrest stay 250 is lifted up to a predetermined position together with the headrest 240 and the lock member 325 comes into contact with the unlocking portion 233 of the headrest support 230, the headrest stay 230 is lifted to lock the headrest support 230. In contact with the inclined surface of the release portion 233, the lock member 325 moves backward in the lock release direction against the biasing force of the spring. As a result, the lock member 325 protrudes from the lock groove of the stay main body 251. At this time, the locking portion 232 of the headrest support 230 is elastically engaged with a locking claw (not shown) of the connector 320, and the connector 320 is connected to the headrest support 230 by the engaging force between the locking portion 232 and the locking claw. Is retained.
Subsequently, by lifting the headrest stay 250 together with the headrest 240, the headrest 240 is removed from the seat back 220 while the upper rod 301 and the lower rod 302 are separated.
When the headrest 240 is attached to the seatback 220, the headrest 240 is attached to the seatback 220 by operating in the reverse procedure.
[0037]
(Embodiment 3)
Next, a third embodiment of the present invention will be described with reference to FIG.
In the third embodiment, a drive motor (reversible motor) 281 as an operating mechanism 280 disposed in the seat back 220 is operated by a switch (not shown) operation by an occupant in substantially the same manner as in the second embodiment. The headrest 240 is configured to be displaceable (adjustable in angle) according to the occupant's preference through the lower rod 302 and the upper rod 301 as power transmission members.
However, in the third embodiment, the drive motor 281 is driven forward / reversely based on a switch operation by the occupant to rotate the rotary shaft 340 forward / reversely, thereby being connected to the rotary shaft 340 so that torque can be transmitted. The side rod 302 rotates forward and backward at a fixed position. Further, the upper rod 301 is inserted into the upper end portion of the lower rod 302 so as to be able to transmit torque and to be separated upward.
A worm 330 is formed on the upper portion of the upper rod 301, and a sector gear 331 that meshes with the worm 330 is provided so as to be integral with the headrest frame 242 of the headrest 240 and rotatable with the headrest support portion 261 of the headrest stay 250 as a fulcrum. It has been.
Since other configurations of the third embodiment are configured in substantially the same manner as in the second embodiment, the same components are denoted by the same reference numerals and description thereof is omitted.
[0038]
Therefore, by driving the drive motor 281 forward and backward based on the switch operation by the occupant and rotating the rotating shaft 340 forward and backward, the torque is transmitted to the upper rod 301 via the lower rod 302, The headrest 240 is angle-adjusted according to the passenger's preference via the sector gear 331.
Further, when the headrest 240 is attached to and detached from the seat back 220, it can be easily attached and detached by operating in substantially the same manner as in the second embodiment.
In the third embodiment, the rotary shaft 340 that is rotated in the forward and reverse directions by the drive motor 281 and the lower rod 302 are separately formed and connected to transmit torque, but the rotary shaft 340 and the lower rod are connected. The present invention can be carried out even if 302 is integrally formed.
[0039]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, in the case where the headrest is configured to be displaceable via the power transmission member, when the headrest is detached from the seat back, the headrest stay and the lower rod by the locking means of the connector are used. The headrest can be easily removed from the seat back by lifting the headrest stay together with the headrest in a state where the connection with the headrest is released. By operating in the opposite direction, the headrest can be easily attached to the seat back.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side sectional view showing a vehicle seat according to a first embodiment of the present invention in a simplified manner.
FIG. 2 is an operation explanatory view showing a state in which the headrest is similarly displaced.
FIG. 3 is a diagram showing a front cross-sectional view similarly showing a vehicle seat.
FIG. 4 is an explanatory view showing a state in which the operating lever of the operating mechanism and the push rod of the power transmission mechanism are similarly linked by a push-pull cable.
FIG. 5 is a side sectional view showing the relationship among the headrest, headrest stay, push rod, and push-pull cable.
FIG. 6 is a side sectional view showing the relationship between the headrest and the headrest stay.
FIG. 7 is a longitudinal section showing the relationship among a support bracket, a headrest support, a headrest stay, a connector, a push rod, and a push-pull cable.
FIG. 8 is a perspective view showing the relationship among a support bracket, a headrest support, a headrest stay, a connector, a push rod, and a push-pull cable.
FIG. 9 is an operation explanatory view showing a state where the upper rod is pushed upward together with the lower rod of the push rod via the push-pull cable when a load of a predetermined value or more is applied to the seat back.
FIG. 10 is an operation explanatory view showing a state where the lock member of the connector is unlocked similarly.
FIG. 11 is an operation explanatory view showing a state in which the stay main body of the headrest stay is similarly removed from the headrest support.
FIG. 12 is a side sectional view schematically showing a vehicle seat according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 13 is a longitudinal sectional view showing the relationship among the support bracket, the headrest support, the headrest stay, the connector, the upper rod, and the lower rod.
FIG. 14 is an enlarged longitudinal sectional view showing the relationship among the headrest stay, the connector, the upper rod, and the lower rod.
FIG. 15 is an operation explanatory view showing the relationship among the connector, the upper rod, and the lower rod when the headrest is similarly displaced.
FIG. 16 is a side cross-sectional view schematically showing a vehicle seat according to Embodiment 3 of the present invention.
[Explanation of symbols]
20 Seat back
25 Support bracket
30 Headrest support
40 headrest
50 headrest stay
51 Stay body
60 Movable support
80 Actuation mechanism
91 Push-pull cable
100 push rod
101 Upper rod
102 Lower rod
120 connector
125 Locking member

Claims

A vehicle seat configured to displace the headrest via a power transmission member by operating an operating mechanism in the seatback while the headrest is supported by a headrest stay at the upper end of the seatback,
Each of the power transmission members includes an upper rod and a lower rod that are inserted into the headrest stay and connected to each other so as to be separable from each other.
A connector for holding the upper rod and the lower rod in the proximity state is detachably coupled to the headrest stay by a lock member .
A headrest support through which the headrest stay is inserted so that the height can be adjusted is attached to the upper end of the seat back.
The headrest support is provided with an unlocking portion that unlocks the locking member of the connector when the headrest stay is raised to a predetermined height position,
Moreover, the locking member is biased in the locking direction by a spring,
The lock release portion is inclined so that the lock member moves backward in the lock release direction against the urging force of the spring while contacting the end of the lock member when the headrest stay is raised to a predetermined height position. A vehicle seat characterized by being formed into a shape .

The vehicle seat according to claim 1 ,
The headrest support is provided with a locking portion that elastically engages with a part of the connector when the headrest stay is raised to a predetermined height position and is disengaged by a pressing force of a predetermined value or more. A vehicle seat characterized by comprising: